JP2020161947A - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ツインドライブ方式のスピーカ装置において、音声信号入力用の一組の入力端子をスピーカ装置の中心部にまとめて設け、信号線の配線を容易にする。【解決手段】磁気ギャップを備えた二つの磁気回路110と、磁気ギャップに挿入状態で配置される二つのボイスコイル体120と、二つのボイスコイル体120に結合される振動板130と、振動板130が取り付けられるフレーム140とを備え、ボイスコイル体120がそれぞれ有する二つのコイル121は、直列に接続され、二つの前記ボイスコイル体の間に設けられた音声信号入力用の一組の入力端子に接続されるスピーカ装置100。【選択図】図5

Description

本開示は、スピーカ装置に関する。詳細には、二つのボイスコイルを使用して一つの振動板を駆動させるツインドライブ方式のスピーカ装置に関する。
特許文献1に記載のように、一つの振動板に対し、二つのボイスコイルが取り付けられ、二つの磁気回路に基づき駆動するスピーカ装置が存在している。このような二つのボイスコイルで駆動される振動板の場合、ボイスコイルの振動の位相を合わせる必要がある。
実開平6−013293号公報
ところが、音声信号入力用の一組の入力端子をスピーカ装置の中心部、すなわち2つのボイスコイルの間にまとめて設け、信号線の配線を交差させることなく2つのボイスコイルを並列に接続した場合、磁気回路の着磁方向を相互に逆にする、またはボイスコイルの巻線方向を相互に逆にする必要がある。また、このような構成にしない場合には、信号線の配線が複雑になるなど、工法が複雑になる。
本開示の目的は、一つの振動板に二つのボイスコイル体が取り付けられたスピーカ装置であって、信号線の配線が容易なスピーカ装置の提供である。
上記目的を達成するために、本発明の1つであるスピーカ装置は、磁気ギャップを備えた二つの磁気回路と、前記磁気ギャップに挿入状態で配置される二つのボイスコイル体と、二つの前記ボイスコイル体に結合される振動板と、前記振動板が取り付けられるフレームとを備え、前記ボイスコイル体がそれぞれ有する二つのコイルは、直列に接続され、二つの前記ボイスコイル体の間に設けられた音声信号入力用の一組の入力端子に接続される。
本開示に係るスピーカ装置は、二つのボイスコイル体が取り付けられたスピーカ装置であっても、音声信号入力用の一組の入力端子をスピーカ装置の中心部にまとめて設けることで、信号線の配線を容易にすることができ、外部との配線も容易にすることができる。
図1は、実施の形態に係るスピーカ装置を示す斜視図である。 図2は、実施の形態に係るスピーカ装置の振動板を省略して内部を示す斜視図である。 図3は、実施の形態に係るスピーカ装置を図1に示すI−I線で切断した断面図である。 図4は、実施の形態に係るスピーカを裏側から示す斜視図である。 図5は、2つのコイルと接続部材と正入力端子と負入力端子とを模式的に示す斜視図である。 図6は、実施の形態に係るスピーカ装置の対称性を示す斜視図である。 図7は、実施の形態に係るスピーカ装置の振動板とボイスコイル体との位置関係を示す図1に示すI−I線で切断した断面図である。
以下に、スピーカ装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、図面は、本開示を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
本開示の一態様に係るスピーカ装置は、磁気ギャップを備えた二つの磁気回路と、前記磁気ギャップに挿入状態で配置される二つのボイスコイル体と、二つの前記ボイスコイル体に結合される振動板と、前記振動板が取り付けられるフレームとを備え、前記ボイスコイル体がそれぞれ有する二つのコイルは、直列に接続され、音声信号入力用の一組の入力端子に接続される。
スピーカ装置よれば、音声信号入力用の一組の入力端子をスピーカ装置の中心部にまとめて設けることで、信号線の配線を容易にすることができ、外部との配線も容易にすることができる。
図1は、実施の形態に係るスピーカ装置を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係るスピーカ装置の振動板等を省略して内部を示す斜視図である。図3は、実施の形態に係るスピーカ装置を図1に示すI−I線で切断した断面を示す断面図である。図4は、実施の形態に係るスピーカを裏側から示す斜視図である。
これらの図に示すように、スピーカ装置100は、二つの磁気回路110と、二つのボイスコイル体120と、一つの振動板130と、フレーム140とを備えている。本実施の形態の場合、スピーカ装置100は、接続部材161と、一組の入力端子の一方である正入力端子162と、ひと組の入力端子の他方である負入力端子163とを備えている。スピーカ装置100は、自動車などの移動体に取り付けられるスピーカ装置であり、移動体内の限られたスペースに埋設することができる薄型のスピーカ装置である。
磁気回路110は、定常的な磁束を発生させる部品である。磁気回路110は、振動板130の後方に位置するようにフレーム140に取り付けられ、振動板130に対向する環状の磁気ギャップを備えている。磁気ギャップは、ボイスコイル体120に発生する磁束と交差する方向に定常的な磁束を発生させる空隙である。なお、本明細書において、前方とはスピーカ装置100の音が放出される方向であり、後方とはその反対側の方向である。
本実施の形態の場合、磁気回路110は、図3に示すように内磁型であり、マグネット112と、サブマグネット115と、トッププレート113と、ヨーク114とを備えている。ヨーク114とトッププレート113との間には円環状の空隙である磁気ギャップが形成されている。
トッププレート113、およびヨーク114は、強磁性材料によって構成されている。トッププレート113、およびヨーク114の形状は、特に限定されるものではない。本実施の形態の場合、トッププレート113は、円板形状であり、マグネット112の振動板130側の面に配置されている。ヨーク114は、有底の円筒形状であり、マグネット112を同軸上に収容している。
マグネット112は、円柱状の永久磁石である。サブマグネット115は、円板状の永久磁石である。マグネット112、およびサブマグネット115は、高い磁気エネルギーを有する例えばネオジム系マグネットなどを使用するのが好ましい。これにより、マグネット112の厚みを薄くでき、スピーカ装置100全体の厚みを薄くすることができる。さらに、軽量化も実現させることができる。
マグネット112は、厚み方向(図中Z軸方向)の一端がN極であり、他端がS極である。マグネット112の一方の極側の面には、トッププレート113が固定されており、他方極側の面には、ヨーク114が固定されている。また、トッププレート113に対しマグネット112の反対側に円板状のサブマグネット115が配置されている。マグネット112、およびサブマグネット115により磁気ギャップには強い磁束が発生している。トッププレート113、マグネット112、ヨーク114、およびサブマグネット115の固定方法は特に限定されるものでは無いが、本実施の形態の場合、接着剤により固定されている。
本実施の形態の場合、2つの磁気回路110は、ヨーク114に対する着磁方向は同じである。つまり、トッププレート113からヨーク114に向かう磁気の方向が同じになるようにマグネット112が配置されている。また、2つの磁気回路110は、1つのフレーム140に取り付けられている。具体的には2つの磁気回路110は、フレーム140の収容部143の長手方向の中央に短手方向に架橋状に配置される1つの台座部144に取り付けられている。台座部144の2つの磁気回路110の間には、配線孔142がそれぞれ設けられている。
なお、トッププレート113、マグネット112、ヨーク114、およびサブマグネット115の固定はネジ、リベットなどの締結部材を用いて固定されていてもよい。また、スピーカ装置100が備える磁気回路110の形式は特に限定されるものでは無く、外磁型の磁気回路を採用してもかまわない。
ボイスコイル体120は、一端部が磁気回路110の磁気ギャップ内に配置され、他端部が振動板130に取り付けられる部品であり、入力される電気信号の電流と、磁気ギャップ間の磁束により巻き軸方向(図中Z軸方向)に生じる力によって振動する部品である。ボイスコイル体120の巻き軸(中心軸)は、振動板130の振動(振幅)の方向(図中Z軸方向)に配置され、磁気ギャップ内の磁束の方向と直交している。 本実施の形態の場合、ボイスコイル体120は、金属性の一本の線材が複数回環状(円筒形状)に巻回されることにより構成されるコイル121と線材が巻き付けられるボビン122とを備えている。ボビン122はアルミニウムや樹脂等の材料から構成される筒状の部材であり、前側端部が振動板130に結合され後側端部は磁気ギャップ内に配置されている。
また、ボビン122の振動板130側(前側)の端部には、ボビン122の径方向の外側に折り曲げて設けられた舌片部125が存在している(図2参照)。舌片部125は、振動板130との接触面積を広げて振動板130とボビン122との接着強度を高めるための部分である。本実施の形態の場合、舌片部125は、円筒状のボビン122の一端部に三角形状の切れ込みを周方向に並べて設け、残存させた三角形の部分を外側に開くように折り曲げて舌片部125としている。また、長尺矩形の振動板130の短手方向(図中X軸方向)に折り曲げられる舌片部125は、長手方向(図中Y軸方向)に折り曲げられる舌片部125よりも短くなる用に切除され、または舌片部125を除去するように切除されている。これにより、舌片部125により振動板130とボビン122との接着強度を高めつつ、長尺矩形の振動板130の短手方向の長さに近い大きな径のボビン122を採用することが可能となる。
なお、舌片部125は三角形状に限定されるものではなく、矩形など任意の形状を採用することができる。
ボイスコイル体120からは、コイル121を構成する線材の両端部が信号線123(図2参照)として延出部124(図2参照)からそれぞれ延在している。信号線123は金糸線、錦糸線などと称されている。信号線123は、フレーム140のダンパーが取り付けられる円筒状の部分に設けられた径方向に延在する溝を通過して配線されている。信号線123は、フレーム140に設けられた配線孔142を介してフレーム140の外側表面に取り付けられた正入力端子162と負入力端子163に電気的に接続される。二つの入力端子にはアンプなどと接続される外部配線170が電気的に接続される。なお、配線孔142は、端子、ハンダ等によって封止されている。
図5は、2つのコイル121と接続部材161と正入力端子162と負入力端子163とを模式的に示す斜視図である。同図に示すように、2つのボイスコイル体120がそれぞれ備えるコイル121の巻き方向は同じであり、直列接続されている。つまり、直列接続されている2つのコイル121の一方の開放端から他方の開放端に向けて直流電流を流した場合、それぞれのコイル121に発生する磁界は同じ方向を向くものとなっている。
また、2つコイル121から延出される信号線123の内の2本は、フレーム140の外側に取り付けられた接続部材161によって電気的に接続されている。信号線123と接続部材161との接続方法は特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、ハンダ(図示せず)により接続されている。
接続部材161は、導体からなる部材であり、本実施の形態の場合、矩形の銅板に配線孔142に対応する位置に貫通孔が設けられた部材が接続部材161として採用されている。
2つコイル121から延出される信号線123の内の他の2本は、フレーム140の外側に取り付けられた正入力端子162、負入力端子163にそれぞれ電気的に接続されている。正入力端子162、および負入力端子163は音声信号が入力される端子であり、外部配線170(図4参照)が電気的に接続される。本実施の形態の場合、接続部材161、正入力端子162、および負入力端子163は同形状の部材である。また、接続部材161、正入力端子162、および負入力端子163は樹脂製のフレーム140とともにインサート成形されても構わない。
ダンパー150は、フレーム140とボイスコイル体120との間に架橋状に取り付けられる柔軟性、復元性を備えた部材であり、駆動時におけるスピーカ装置100のボイスコイル体120の直動を補助し、音響特性を調整する部材である。ダンパー150は、スピーカ装置100の駆動時にボイスコイル体120の巻き軸方向(図中Z軸方向)の振動に従って変形し、ボイスコイル体120に音声信号が入力されていないときはボイスコイル体120を中立位置に維持する。
ダンパー150を構成する材料は、特に限定されるものでは無く、布地に樹脂を含浸させたものや、ゴム、エラストマーなど所望の音響特性に応じて任意に選定することができる。
本実施の形態の場合、ダンパー150は、ボイスコイル体120から延出される信号線123の延出部124に対応する位置に環形状の一部を周方向に分断する分断部154(図2参照)を備える。本実施の形態の場合、分断部154は、円環状のダンパー150を周方向において完全に分断する部分であり、ダンパー150の一部を完全な環状として残存させる切り欠きとは異なる。ダンパー150は、分断部154の存在によりZ軸方向から見た平面視においてC字形状となっている。
ダンパー150の少なくとも一部は、ボイスコイル体120の振動方向(図中Z軸方向)において、延出部124と同じ位置になるようにボイスコイル体120に取り付けられている。分断部154は、ボイスコイル体120の振動方向に直交する径方向(図中Y軸方向)において、延出部124と重なるように配置されている。分断部154は、図2に示すように、信号線123が通過するように配線される。
このように、環状のダンパー150に周方向に分断する分断部154を設けることにより、磁気ギャップから突出するボイスコイル体120の巻き軸方向の長さを短くした場合でも信号線123とダンパー150や振動板130との干渉を回避することができる。従って、薄型のスピーカ装置100でありながら所望の音響特性を実現することが可能となる。
本実施の形態の場合、スピーカ装置100が備える2つのダンパー150は、図6に示すように、長手方向において振動板130を仮想的に2等分する第一仮想面201を基準に面対称に配置されている。これにより、ダンパー150に設けられている分断部154によるボイスコイル体120の振動に対する影響を相殺することができスピーカ装置100の音響特性を向上させることが可能となる。また本実施の形態の場合、ダンパー150は、短手方向において振動板130を仮想的に2等分する第二仮想面202に対しても面対称である。
2つの磁気回路110も、第一仮想面201、および第二仮想面202のそれぞれを基準として面対称である。なお、ボイスコイル体120は、全体的な形状、および延出部124の位置は、第一仮想面201、および第二仮想面202のそれぞれを基準として面対称であるが、コイル121の巻き付け方向については、第一仮想面201に対して面対称にはなっていない。本実施の形態のように延出部124が対向状に配置されているため、延出部124から延出する信号線123は、フレーム140の中央部に集中して配置される。従って、コイル121を直列接続するために信号線123を接続する接続部材161もフレーム140の中央部であって2つのボイスコイル体120の間に配置することができ、2つのコイル121からそれぞれ延出される信号線123を短い状態で接続することができ、フレーム140内において信号線123を簡単な配線状態とすることができる。
なお、ダンパー150の形状は、特に限定されるものではない。例えば図3に示すようにダンパー150の一部の断面がV字形状のものばかりでなく、同心円状に波打った形状(波紋状)等でもよい。また、ダンパー150は、ボビン122以外の箇所に取り付けられても構わない。また、ダンパー150の取り付け位置は、ボビン122に限定されるものではなく、ダンパー150が振動板130とフレーム140とを接続するものでも構わない。
振動板130は、ボイスコイル体120の先端部が結合される部材であり、ボイスコイル体120の振動に基づいて中立位置を基準に前後方向(図中Z軸方向)に変位することにより空気を振動させて音を発生させる部材である。本実施の形態の場合、振動板130の形状は、平板型であり、振動方向から見た平面視における外形はトラック形状である。振動板130の外周部は、振動板130よりも柔軟性、および、復元性を有するエッジ131を介してフレーム140の壁部の前側端面に取り付けられている。また、フレーム140に取り付けられているエッジ131の部分は、ガスケット134により保護されている。
振動板130は、長手方向(図中Y軸方向)において二つのボイスコイル体120が並んで結合されている。図7に示すように、長手方向において振動板130の中心から第二仮想面202と交差する端縁までの距離Lは、振動板130の中心からボイスコイル体120の巻き軸までの長さXの2.27倍以上、2.74倍以下の範囲から設定されている。
なお、平面視における振動板130の形状は、特に限定されるものでは無く、トラック形状などを含む楕円形、矩形などもかまわない。振動板130を構成する材料は、特に限定されるものではないが、例えば、紙、樹脂などを挙示することができる。また、振動板130には、ボイスコイル体120を取り付けるための貫通孔が設けられ、貫通孔を封止するキャップ132(図1参照)が取り付けられている。キャップ132は、磁気ギャップに異物が侵入することを防止している。
フレーム140は、磁気回路110、振動板130、およびダンパー150を保持する構造部材である。フレーム140の形状は、特に限定されるものではないが、本実施の形態の場合、長方形の板状であり、長手方向の両端部にはそれぞれ取付孔149が設けられている。フレーム140は、平面視においてトラック形状であり厚さ方向に一部貫通した収容部143を備えている。長手方向において収容部143の中間部分には、磁気回路110、ダンパー150等が取り付けられる矩形の台座部144が短手方向に架橋状に設けられている。台座部144には、配線孔142が設けられている。
フレーム140の側壁の中央部分には、貫通状の第一作業孔145が設けられている。2つのダンパー150の間の台座部144には第二作業孔146が設けられている。第一作業孔145、および第二作業孔146は、フレーム140の台座部144にダンパー150などを取り付ける際の治具、工具などを挿入するための穴である。フレーム140に設けられている第一作業孔145、第二作業孔146、および収容部143の振動板130が取り付けられた端部とは反対側の端部開口は、分断部154に連通する開口部であるため、当該開口部から塵埃が侵入し磁気ギャップに到達する可能性がある。そこで本実施の形態の場合、第一作業孔145、第二作業孔146、および収容部143の開口には、塵埃の侵入を防止するカバー部材(図示せず)が開口を覆うように取り付けられている。カバー部材は、塵埃の侵入を防止できるものであれば特に限定されるものではないが、空気の通過を許容し塵埃の侵入を防止できるメッシュ状の部材を用いてもよい。このようなカバー部材によりスピーカ装置100の音響特性を調整することができる。
上記実施の形態のように、1つの振動板130に2つのボイスコイル体120が連結されたスピーカ装置100であって、コイル121が直列接続されたスピーカ装置100を提供する。
特に、2つのボイスコイル体120が備えるコイル121の巻き方向が同じであり、2つの磁気回路110の磁気ギャップにおける磁界の方向が同じにする場合、つまり、2つのボイスコイル体120および磁気回路110として同じ規格の部品を用いることができるため、磁気回路110やボイスコイル体120の取付ミスを回避し、製品コストを抑制することができる。
また、2つのボイスコイル体120の延出部124を対向状に配置することにより、コイル121から延出する信号線123を短くすることができ、フレーム140内の信号線123の配線を簡単にすることが可能となる。
また、舌片部125によりボイスコイル体120と振動板130が高い接合強度で連結されているため、高い耐久性を実現することができる。
また、振動板130に対し所定範囲内の位置でボイスコイル体120に取り付けることにより、比較的長尺で大型の振動板130を一次共振モードばかりでなく高次の共振モードを抑制しつつ2つのボイスコイル体120で振動させることができ、薄型のスピーカ装置100でありながら高い音響特性の大音量を得ることが可能となる。
また、周方向に完全に分断する分断部154を有するダンパー150を用いながら、第一仮想面201に対して面対称にダンパー150を配置するため、分断部154による影響を相殺し、所望の音響特性を得ることが可能となる。
また、コイル121の巻き軸方向において分断部154と延出部124とが重なるように配置されているため、ダンパー150と振動板130との距離を短くすることができ、薄型のスピーカ装置100を実現することができる。
なお、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本開示の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本開示の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本開示に含まれる。
例えば、ダンパー150が、ボイスコイル体120とフレーム140とに架橋状に取り付けられているスピーカ装置100を例示したが、スピーカ装置100はダンパー150を備えなくてもよい。また、ダンパー150の取り付け位置も任意である。
また、分断部154、および延出部124を向かい合わせに配置したが、分断部154、および延出部124を背中合わせ、つまり2つの分断部154、および延出部124の間に2つのボビン122が存在する状態となるように配置しても構わない。
本開示は、比較的薄型のスピーカ装置に有用である。
100 スピーカ装置
110 磁気回路
112 マグネット
113 トッププレート
114 ヨーク
115 サブマグネット
120 ボイスコイル体
121 コイル
122 ボビン
123 信号線
124 延出部
125 舌片部
130 振動板
131 エッジ
132 キャップ
134 ガスケット
140 フレーム
142 配線孔
143 収容部
144 台座部
145 第一作業孔
146 第二作業孔
149 取付孔
150 ダンパー
154 分断部
161 接続部材
162 正入力端子
163 負入力端子
170 外部配線
201 第一仮想面
202 第二仮想面

Claims (5)

  1. 磁気ギャップを備えた二つの磁気回路と、
    前記磁気ギャップに挿入状態で配置される二つのボイスコイル体と、
    二つの前記ボイスコイル体に結合される振動板と、
    前記振動板が取り付けられるフレームとを備え、
    前記ボイスコイル体がそれぞれ有する二つのコイルは、直列に接続され、二つの前記ボイスコイル体の間に設けられた音声信号入力用の一組の入力端子に接続される
    スピーカ装置。
  2. 二つの前記コイルの巻き方向は同じである
    請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 二つの前記磁気回路の着磁方向は同じである
    請求項1または2に記載のスピーカ装置。
  4. 二つの前記ボイスコイル体は、信号線が延出される延出部をそれぞれ備え、
    二つの前記ボイスコイル体は、前記延出部が対向するように配置される
    請求項1から3のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  5. 前記ボイスコイル体と前記フレームとの間を架橋状に接続する環状のダンパーとを備え、
    前記ダンパーは、前記延出部に対応する位置に環形状の一部を周方向に分断する分断部を備える
    請求項4に記載のスピーカ装置。
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