JP2020161720A - インターポーザとそれを備えた半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップ面積の縮小と消費電力の低減を実現するインターポーザと、それを備えた半導体装置を提供する。【解決手段】本発明のインターポーザ100は、リング状の鉄心101、鉄心を巻回する一次コイル102−1、および二次コイル102−2、で構成される変圧器100を含むインターポーザであって、鉄心101が第一金属層104の金属パターンからなり、一次コイル102−1が、第一金属層104より上の第二金属層105−1の金属パターン、第一金属層104より下の第三金属層103−1の金属パターン、それらを接続する第一ビア107を、螺旋を形成するように接続してなり、二次コイル102−2が、第一金属層104より上の第四金属層105−2の金属パターン、第一金属層104より下の第五金属層103−2の金属パターン、それらを接続する第二ビア110を、螺旋を形成するように接続してなる。【選択図】図1

Description

本発明は、インターポーザとそれを備えた半導体装置に関する。
半導体を用いて形成され、メモリデータについて書き込み、再生、消去する機能を有するメモリデバイスが知られている。メモリデバイスの動作は、外部供給電源とは異なる各種の電圧源を用い、短時間で高電圧を印加して行われる。例えば、NAND型のフラッシュメモリデバイスにおいては、外部供給電源が3Vであるが、メモリデータの書き込み、消去には15〜20V程度、メモリデータの読み出しには、8〜10V程度の電圧印加が必要とされている。
特開2008−84933号公報
一般的なメモリデバイスにおける高電圧の印加は、チャージポンプ回路を用いて行われる。昇圧を短時間で行う場合には、チャージポンプ回路を構成するキャパシタを大容量化する必要があり、その場合、消費電力とチップサイズが増大してしまうことが問題となっている。
また、NAND型のフラッシュメモリデバイスは、複数枚のチップを重ねてパッケージ化したものがあるが、各チップにチャージポンプ回路を設けようとすると、トータルコストの増加、パワーの増加を招いてしてしまうことが問題となっている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、チップ面積の縮小と消費電力の低減を実現するインターポーザと、それを備えた半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
(1)本発明の一態様に係るインターポーザは、リング状の鉄心と、前記鉄心の一部を巻回する一次コイルと、前記鉄心の他の一部を巻回する二次コイルと、で構成される変圧器を含むインターポーザであって、前記鉄心が第一金属層として形成された第一金属パターンからなり、前記一次コイルが、前記第一金属層より上の第二金属層として並んで形成された第二金属パターン、前記第一金属層より下の第三金属層として並んで形成された第三金属パターン、前記第二金属層と前記第三金属層とを結ぶ複数の第一ビアとで構成され、螺旋を形成するように、前記第二金属パターン、第一ビア、前記第三金属パターン、第一ビア、が順に繰り返して接続されており、前記二次コイルが、前記第一金属層より上の第四金属層として並んで形成された第四金属パターン、前記第一金属層より下の第五金属層として並んで形成された第五金属パターン、前記第四金属層と前記第五金属層とを結ぶ複数の第二ビアとで構成され、螺旋を形成するように、前記第四金属パターン、第二ビア、前記第五金属パターン、第二ビア、が順に繰り返して接続されている。
(2)前記(1)に記載のインターポーザにおいて、含有する金属層の数が、三層以上であることが好ましい。
(3)前記(1)または(2)のいずれかに記載のインターポーザにおいて、前記第二金属層と前記第四金属層とが、同じ層であることが好ましい。
(4)前記(1)〜(3)のいずれか一つに記載のインターポーザにおいて、前記第三金属層と前記第五金属層とが、同じ層であること好ましい。
(5)本発明の一態様に係る半導体装置は、前記(1)〜(4)のいずれか一つに記載のインターポーザと、前記変圧器の一次コイルに電圧を入力するリングオシレータと、前記変圧器の二次コイルから電圧を出力するAD変換器と、を有する。
(6)前記(5)に記載の半導体装置において、前記変圧器として、第一変圧器および第二変圧器を備え、前記第一変圧器の一次コイルが、前記リングオシレータを構成する第一インバータに接続され、前記第一変圧器の二次コイルが、前記AD変換器を構成する第一トランジスタに接続され、前記第二変圧器の一次コイルが、前記リングオシレータを構成する第二インバータに接続され、前記第二変圧器の二次コイルが、前記リングオシレータを構成する第二トランジスタに接続され、前記リングオシレータにおいて、前記第一インバータと前記第二インバータとが、前段と後段または後段と前段の関係となるように、互いに隣接しており、前記AD変換器において、前記第一トランジスタと前記第二トランジスタとが、前段と後段または後段と前段の関係となるように、互いに隣接していることが好ましい。
本発明の変圧器は、パワーデバイスを構成するインターポーザ内に元々備わっている、三つ以上の金属層を用いて構成されるものである。この変圧器は、従来のパワーデバイスにおいてインターポーザに外付けされ、昇圧回路として用いられていたチャージポンプ回路と同等の機能を有している。したがって、半導体チップに搭載されるパワーデバイスに対し、この変圧器を含むインターポーザを適用することにより、昇圧回路としてのチャージポンプ回路は不要となり、その分のチップ面積の縮小と消費電力の低減を実現することができる。
(a)、(b)本発明の一実施形態に係る変圧器の斜視図、断面図である。 (a)〜(d)図1の変圧器の製造過程における被処理体の断面図である。 (a)〜(c)図1の変圧器の製造過程における被処理体の断面図である。 (a)〜(c)図1の変圧器の製造過程における被処理体の平面図である。 変形例1に係る変圧器の斜視図である。 図1の変圧器を備えた半導体装置の構成を模式的に示す図である。 図6の半導体装置を構成するリングオシレータの等価回路図である。 (a)、(b)図6の半導体装置を構成する第一変圧器、第二変圧器の等価回路図である。 図6の半導体装置を構成するAD変換器の等価回路図である。
以下、本発明を適用した実施形態に係るインターポーザとインターポーザを備えた半導体装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るインターポーザに含まれる変圧器100の斜視図である。図1(b)は、図1(a)の変圧器100のα−α線の位置における断面図である。変圧器100は、半導体プロセスを用いて得られる積層構造の一部として形成されるものであり、リング状の鉄心101と、鉄心の一部(図1(a)では左側の一部)101aを巻回する一次コイル102−1と、鉄心の他の一部(図1(a)では右側の一部)101bを巻回する二次コイル102−2と、で構成される。
ここでの「リング状」との表現は、略一方向に延在する貫通孔101H(図1(a)では破線で囲まれた部分)を有し、その貫通孔101Hの全周を囲む閉じた形状を意味している。図1(a)では、貫通孔101Hの形状が矩形である場合について例示しているが、この形状が限定されることはなく、例えば、その他の多角形、円形、あるいは複数の形状を組み合わせた形状であってもよい。
鉄心101は、複数の金属層(導電性を有する層)のうち、実装時に基板側から数えてN番目(Nは自然数)となる金属層(以下では第一金属層104と呼ぶ)として形成され、リング状の第一金属パターン101Pを有する。鉄心101の材料としては、例えば、銅、アルミニウム、タングステン等を用いることができる。
一次コイル102−1は、少なくとも2つの金属層(以下では第二金属層105−1、第三金属層103−1と呼ぶ)とビア(以下では第一ビア107と呼ぶ)を用いて形成される。
第二金属層105−1は、第一金属層104より上の層として形成され、複数の第二金属パターン105−1Pを有する。第二金属パターン105−1Pは、第二金属層105−1の上層側(図1(b)では上側)からの平面視において、第一金属パターン101Pを跨ぐ線状のパターンである。複数の第二金属パターン105−1Pは、互いに略平行になるように並んでいる。
第三金属層103−1は、第一金属層104より下の層として形成され、複数の第三金属パターン103−1Pを有する。第三金属パターン103−1Pは、第三金属層103−1の下層側(図1(b)では下側)からの平面視において、第一金属パターン101aを跨ぐ線状のパターンである。複数の第三金属パターン103−1Pは、互いに略平行になるように並んでいる。
第一ビア107は、第二金属層105−1と第三金属層103−1とを結ぶ貫通配線であり、これら二つの金属層の間の層を連通し、一端107aが第二金属層105−1に接続され、他端107bが第三金属層103−1に接続されている。
一次コイル102−1は、螺旋を形成するように、・・・第二金属パターン105−1P、第一ビア107、第三金属パターン103−1P、第一ビア107、第二金属パターン105−1P、第一ビア107、第三金属パターン103−1P、・・・の順に繰り返して接続されてなる。一次コイルの両端のパターンは、第二金属パターン105−1P、第三金属パターン103−1Pのいずれであってもよい。
基板側から数えてm番目(mは2以上の整数)の金属層を第一金属層104としたときに、第二金属層105−1は(m+1)番目以上の金属層を意味し、また、第三金属層103−1は、(m−1)番目以下の金属層を意味している。
二次コイル102−2は、少なくとも2つの金属層(以下では第四金属層105−2、第五金属層103−2と呼ぶ)とビア(以下では第二ビア110と呼ぶ)を用いて形成される。
第四金属層105−2は、第一金属層104より上の層として形成され、複数の第四金属パターン105−2Pを有する。第四金属パターン105−2Pは、第四金属層105−2の上層側(図1(b)では上側)からの平面視において、第一金属パターン101Pを跨ぐ線状のパターンである。複数の第四金属パターン105−2Pは、互いに略平行になるように並んでいる。
第五金属層103−2は、第一金属層104より下の層として形成され、複数の第五金属パターン103−2Pを有する。第五金属パターン103−2Pは、第五金属層103−2の下層側(図1(b)では下側)からの平面視において、第一金属パターン101Pを跨ぐ線状のパターンである。複数の第五金属パターン103−2Pは、互いに略平行になるように並んでいる。
第二ビア110は、第四金属層105−2と第五金属層103−2とを結ぶ貫通配線であり、これら二つの金属層の間の層を連通し、一端110aが第四金属層105−2に接続され、他端110bが第五金属層103−2に接続されている。
二次コイル102−2は、螺旋を形成するように、・・・第四金属パターン105−2P、第二ビア110、第五金属パターン103−2P、第二ビア110、第四金属パターン105−2P、第二ビア110、第五金属パターン103−2P、・・・の順に繰り返して接続されてなる。二次コイルの両端のパターンは、第四金属パターン105−2P、第五金属パターン103−2Pのいずれであってもよい。
基板側から数えてm番目(mは2以上の整数)の金属層を第一金属層104としたときに、第四金属層105−2は(m+1)番目以上の金属層を意味し、また、第五金属層103−2は、(m−1)番目以下の金属層を意味している。
第一金属層104、第二金属層105−1、第三金属層103−1、第四金属層105−2、第五金属層103−2の材料としては、配線パターン形成用の公知の材料、例えば、銅、アルミニウム、タングステン等を用いることができる。第一ビア107、第二ビア110の材料としては、貫通孔埋め込み用の公知の材料、例えば、銅、アルミニウム、タングステン等を用いることができる。
インタポーザを薄型化する観点から、一次コイル102−1、二次コイル102−2をそれぞれ構成する上層同士(第二金属層105−1と第四金属層105−2)、下層同士(第三金属層103−1と第五金属層103−2)のうち、少なくとも一方が同一層であることが好ましく、両方とも同一層であればより好ましい。下層同士が同一層であり、かつ上層同士が同一層である場合には、インタポーザに含める金属層を三層のみに抑えることができ、製造プロセスを簡略化することができ、さらにインタポーザの薄型化を実現することができる。
一次コイル102−1の両端は、図1(a)に示すように、変圧器100に入力する電圧φinを印加する電源に対し、電気的に接続することができるように構成されている。二次コイル102−2の両端は、図1(a)に示すように、変圧器100から出力される電圧φoutを検知し、出力電圧で動作させる後段の回路に対し、電気的に接続することができるように構成されている。
図2(a)〜(d)、図3(a)〜(c)は、変圧器100の製造過程における被処理体の断図である。図4(a)〜(c)は、それぞれ図2(a)、(c)、図3(b)の被処理体を上層側から見た平面図である。図2(a)、(c)、図3(b)は、それぞれ図4(a)〜(c)の被処理体をβ―β線の位置における断面図となっている。
変圧器100、変圧器100を備えたインターポーザ200は、次の手順で製造することができる。まず、図2(a)に示すように、基板111の一方の主面111aに変圧器100の直下の層まで形成した上で、その直下の層の上に、公知の方法を用いて、第三金属パターン103−1Pおよび第五金属パターン103−2Pを形成する。形成する第三金属パターン103−1Pおよび第五金属パターン103−2Pは、図4(a)に示すように、所定の距離をあけて略平行に並ぶ複数の線状のパターンである。
次に、公知の方法を用いて、図2(b)に示すように、少なくとも、第三金属パターン103−1Pおよび第五金属パターン103−2Pを覆うように、シリコン酸化物SiO等で構成される絶縁層112を形成する。
次に、図2(c)に示すように、絶縁層112の上に、公知の方法を用いて第一金属パターン104Pを形成する。第一金属パターン104Pは、図4(b)で示されるようにリング状(ここでは矩形の枠状)であり、上層側からの平面視において、一部(一辺)が第三金属パターン103−1Pと交差するように重なっており、他の一部(他の一辺)が第五金属パターン103−2Pと重なっている。
次に、公知の方法を用いて、図2(d)に示すように、少なくとも、第一金属パターン104Pを覆うように、シリコン酸化物SiO等で構成される絶縁層113を形成する。
次に、第三金属パターン103−1Pの一部、第五金属パターン103−2Pの一部が、それぞれ露出するように、公知の方法を用いて、絶縁層113を貫通する貫通孔を設ける。続いて、それぞれの貫通孔に対し、銅、アルミニウム、タングステン等の導電材料を充填し、図3(a)に示すような第一ビア107、第二ビア110を形成する。
次に、公知の方法を用いて、図3(b)に示すように、第二金属パターン105−1Pおよび第四金属パターン105−2Pを形成することにより、鉄心101、一次コイル102−1、ニ次コイル102−2が形成され、ひいては変圧器100を得ることができる。形成する第二金属パターン105−1P、第四金属パターン105−2Pは、図4(c)に示すように、所定の距離をあけて略平行に並ぶ複数の線状のパターンであって、それぞれ、第一金属パターン104Pを挟む2つの第一ビア107、2つの第二ビア110を連結している。
次に、公知の方法を用いて、図3(c)に示すように、少なくとも、第二金属パターン105−1Pおよび第四金属パターン105−2Pを覆うように、所定の材料で構成される絶縁層および保護層114を形成することにより、インターポーザ200を得ることができる。
(変形例1)
図5は、上述した変圧器100の変形例1に係る、変圧器150の斜視図である。図1では、鉄心101が第一金属層104の一層のみで構成される場合について例示しているが、鉄心101は、図5に示すように第一金属層以外の層を含み、段差構造を有していてもよい。電磁誘導を妨げないようにする観点からは、鉄心101を構成する層の数は少ない方がよく、図1に示すように一層のみである方がより好ましい。しかしながら、例えばインターポーザ内に所定の構造物Mが存在しており、一層のみからなる平坦な鉄心を入れるスペースが設けられないような場合には、この構造物Mを避けるような段差構造が有効となる。そのような段差構造としては、例えば図5に示すような、鉄心101を二つの部分101A、101Bに分割し、それらをビア115で接続した構造が挙げられる。
図6は、DRAM、NANDフラッシュ等のメモリデバイスの昇圧手段として、本実施形態の変圧器100を含むインターポーザを適用する場合に想定される、半導体装置400の回路構成のイメージ図である。半導体装置300の回路構成は、主に、二つの変圧器(第一変圧器100A、第二変圧器100B)を含むインターポーザ200と、メモリデバイス(不図示)、リングオシレータ116、アナログ−デジタル(AD)変換器117等を搭載したチップ300と、に分けられる。
図7は、リングオシレータ116の主な回路構成を示す図である。図7に示すように、リングオシレータ116は、複数のインバータ118が直列に接続されてなる。各インバータ118は、入力電圧φの位相を180°変えた電圧φ’を出力し、その電圧を後段のインバータ118に入力するように構成されている。
図8(a)、(b)は、それぞれ、インターポーザ200が有する第一変圧器100A、第二変圧器100Bの主な回路構成を示す図である。半導体装置400では、リングオシレータ116が、第一変圧器100A、第二変圧器100Bの一次コイルに対し、電圧を入力するように構成されている。具体的には、リングオシレータ116を構成する複数のインバータ118のうち、前段と後段または後段と前段の関係となるように、互いに隣接した二つのインバータ(第一インバータ、第二インバータ)の出力端子が、それぞれ第一変圧器100Aの一次コイル、第二変圧器100Bの一次コイルに対し、電気的に接続されている。この場合、第一変圧器100Aに入力される電圧φinと、第二変圧器100Bに入力される電圧φin’とは、位相が180°異なることになる。したがって、第一変圧器100Aの二次コイルから出力される電圧φoutの位相と、第二変圧器100Bの二次コイルから出力される電圧φout’の位相も、同様に180°異なることになる。
なお、第一変圧器100A、第二変圧器100Bのうちのいずれかにおいて、一次コイル102−1の巻回方向と二次コイル102−2の巻回方向とが、反対である場合には、両者に同じ位相の電圧が印加されたとしても、出力される電圧の位相は180°異なるものなる。したがって、この場合には、第一変圧器100Aの一次コイル、第二変圧器100Bの一次コイルの両方を、リングオシレータ116の同じインバータ118の出力端子に接続してもよい。
図9は、AD変換器117の主な回路構成を示す図である。図9に示すように、AD変換器117は、複数のMOSトランジスタ119が直列に接続され、それぞれのゲート電極にキャパシタ120が接続された構造を有している。AD変換器117は、第一変圧器100A、第二変圧器100Bから出力される交流電圧φout、φout’が、それぞれ、前段と後段または後段と前段の関係となるように、互いに隣接した二つのMOSトランジスタ(第一トランジスタ、第二トランジスタ)に接続された、それぞれのキャパシタに印加されるように構成されている。印加された2種類の交流電圧φout、φout’は、互いに180°の位相差を有しているため、電荷転送型チャージポンプ回路となり、AD変換器117において直流電圧に変換され、メモリデバイスに供給される。
以上により、本実施形態に係る変圧器100は、パワーデバイスを構成するインターポーザ内に元々備わっている、三つ以上の金属層を用いて構成されるものである。この変圧器100は、従来のパワーデバイスにおいてインターポーザに外付けされ、昇圧回路として用いられていたチャージポンプ回路と同等の機能を有している。したがって、半導体チップに搭載されるパワーデバイスに対し、この変圧器100を含むインターポーザを適用することにより、昇圧回路としてのチャージポンプ回路構成の段数は大幅に削減でき、その分のチップ面積の縮小と消費電力の低減を実現することができる。
100、150・・・変圧器
100A・・・第一変換器
100B・・・第二変換器
101・・・鉄心
101a・・・鉄心の一部
101b・・・鉄心の他の一部
101A、101B・・・鉄心の分割された部分
101H・・・貫通孔
101P・・・第一金属パターン
102−1・・・一次コイル
102−2・・・二次コイル
104・・・第一金属パターン
105−1・・・第二金属層
105−1P・・・第二金属パターン
103−1・・・第三金属層
103−1P・・・第三金属パターン
107・・・第一ビア
107a・・・第一ビアの一端
107b・・・第一ビアの他端
105−2・・・第四金属層
105−2P・・・第四金属パターン
103−2・・・第五金属層
103−2P・・・第五金属パターン
110・・・第二ビア
110a・・・第ニビアの一端
110b・・・第ニビアの他端
111・・・基板
111a・・・基板の一方の主面
112、113・・・絶縁層
114・・・保護層
115・・・ビア
116・・・リングオシレータ
117・・・AD変換器
118・・・インバータ
119・・・MOSトランジスタ
120・・・キャパシタ
200・・・インターポーザ
300・・・チップ
400・・・半導体装置
M・・・構造物

Claims (6)

  1. リング状の鉄心と、
    前記鉄心の一部を巻回する一次コイルと、
    前記鉄心の他の一部を巻回する二次コイルと、で構成される変圧器を含むインターポーザであって、
    前記鉄心が第一金属層として形成された第一金属パターンからなり、
    前記一次コイルが、前記第一金属層より上の第二金属層として並んで形成された第二金属パターン、前記第一金属層より下の第三金属層として並んで形成された第三金属パターン、前記第二金属層と前記第三金属層とを結ぶ複数の第一ビアとで構成され、
    螺旋を形成するように、前記第二金属パターン、第一ビア、前記第三金属パターン、第一ビア、が順に繰り返して接続されており、
    前記二次コイルが、前記第一金属層より上の第四金属層として並んで形成された第四金属パターン、前記第一金属層より下の第五金属層として並んで形成された第五金属パターン、前記第四金属層と前記第五金属層とを結ぶ複数の第二ビアとで構成され、
    螺旋を形成するように、前記第四金属パターン、第二ビア、前記第五金属パターン、第二ビア、が順に繰り返して接続されていることを特徴とするインターポーザ。
  2. 含有する金属層の数が、三層以上であることを特徴とする請求項1に記載のインターポーザ。
  3. 前記第二金属層と前記第四金属層とが、同じ層であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のインターポーザ。
  4. 前記第三金属層と前記第五金属層とが、同じ層であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインターポーザ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のインターポーザと、
    前記変圧器の一次コイルに電圧を入力するリングオシレータと、
    前記変圧器の二次コイルから電圧を出力するAD変換器と、を有することを特徴とする半導体装置。
  6. 前記変圧器として、第一変圧器および第二変圧器を備え、
    前記第一変圧器の一次コイルが、前記リングオシレータを構成する第一インバータに接続され、
    前記第一変圧器の二次コイルが、前記AD変換器を構成する第一トランジスタに接続され、
    前記第二変圧器の一次コイルが、前記リングオシレータを構成する第二インバータに接続され、
    前記第二変圧器の二次コイルが、前記リングオシレータを構成する第二トランジスタに接続され、
    前記リングオシレータにおいて、前記第一インバータと前記第二インバータとが、前段と後段または後段と前段の関係となるように、互いに隣接しており、
    前記AD変換器において、前記第一トランジスタと前記第二トランジスタとが、前段と後段または後段と前段の関係となるように、互いに隣接していることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
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