JP2020160175A - 位相変調装置、及び位相変調方法 - Google Patents

位相変調装置、及び位相変調方法 Download PDF

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Abstract

【課題】列データ線から画素回路に供給する電圧を高めることなく、位相の変調量を大きくすることが可能な位相変調装置、及び位相変調方法を提供する。【解決手段】複数の画素回路21及び複数の反射画素と、画素回路21より供給される駆動電圧により入射光に対する屈折率が変化する液晶42と、画素回路21の駆動を制御する制御回路22を備える。各画素回路21に対応した階調値とカウンタ回路29から出力されるカウント値が一致した場合にスイッチング制御信号を出力するコンパレータ回路28を設けており、列データ線とスイッチ回路27を介して接続された配線に所定の最大電圧まで変化するランプ状の参照電圧が印加されており、スイッチング制御信号のタイミングでスイッチが切れることで制御電圧を決定し各画素回路21に保持される。液晶42に供給する駆動電圧が最大電圧以下の場合には、制御電圧を増幅せずに液晶42に出力し、超える場合には制御電圧をチャージポンプ31で増幅して液晶42に出力する。【選択図】 図3

Description

本発明は、位相変調装置、及び位相変調方法に関する。
従来より、例えば特許文献1に開示されているように、LCOS(Liquid Crystal On Silicon)を用いた位相変調装置が提案されている。特許文献1の段落[0015]等には、LCOS素子の各画素に印加する電圧を制御して、入射した光を位相変調することが開示されている。
特開2014−56004号公報
赤外域の光を扱う装置では、長波長の光を十分に変調させなければならない。そのために、高い変調率を確保する手段としては、基本として高い屈折率異方性を持つ液晶材料を用いることが挙げられるが、その他に、第一に液晶層を厚くする、第二に液晶への印加電圧を高くすることが挙げられる。液晶層を厚くする方法では、液晶の配向が乱れやすくなるといったデメリットが生じる。
一方、上述した特許文献1に開示された技術では、駆動回路より各画素に供給する電圧が限られているため、位相を変調する際の変調量を大きくすることができない。駆動回路より出力する電圧を高めると、回路素子の耐圧を高める必要があり、更には消費電力が高まるという問題が発生する。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、液晶層の厚みの増加を抑制するとともに、列データ線から画素回路に供給する電圧を高めることなく、液晶への印加電圧を高めることにより、赤外光においても十分な位相変調量を確保することが可能な位相変調装置、及び位相変調方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る位相変調装置は、入射光を所望の角度に反射させる位相変調装置であって、互いに直交する複数の列データ線と複数の行走査線とがそれぞれ交差する位置に設けられた複数の画素回路、及び複数の反射画素と、前記反射画素に対応して設けられ、前記画素回路より供給される駆動電圧により入射光に対する屈折率が変化する液晶と、前記画素回路の駆動を制御する制御回路と、を備え、前記制御回路は、所定のデジタル階調の最大値までカウントするカウンタ回路と、各画素回路に対応した階調値とカウンタ回路から出力されるカウント値を比較して一致した場合にスイッチング制御信号を出力するコンパレータ回路を設けており、前記列データ線とスイッチ回路を介して接続された配線に所定の最大電圧まで変化するランプ状の参照電圧が印加されており、前記スイッチング制御信号のタイミングでスイッチが切れることで制御電圧を決定し各画素回路に保持され、前記画素回路は、前記制御電圧を増幅するチャージポンプを有し、更に前記制御回路は、前記液晶に供給する前記駆動電圧が、前記最大電圧以下の場合には、前記制御電圧を増幅せずに前記液晶に出力し、前記液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧を超える場合には、前記制御電圧を前記チャージポンプで増幅して前記液晶に出力する制御を行うチャージポンプ制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る位相変調方法は、入射光を所望の角度に反射させる位相変調方法であって、前記画素回路ごとに対応した階調値と、カウンタ回路でのカウント値とが、一致したタイミングでのスイッチング制御によって、所定の最大電圧まで変化するランプ状の参照電圧から制御電圧が決定されるステップと、前記制御電圧を、互いに直交する複数の列データ線と複数の行走査線とがそれぞれ交差する位置に設けられた複数の画素回路に供給するステップと、前記画素回路ごとに設けられた液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧以下である場合に、前記制御電圧を前記液晶に出力するステップと、前記液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧を超える場合に、前記制御電圧をチャージポンプにより増幅して前記液晶に出力するステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、列データ線から画素回路に供給する制御電圧を大きくすることなく、反射光の位相変調量を大きく設定することが可能となる。これにより、位相変調量の確保のための液晶層の厚化と、この液晶層の厚化による液晶配向の乱れを抑えることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る位相変調装置の構成を示す平面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る位相変調装置の構成を示す側面方向の断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る位相変調装置の回路図である。 図4は、本発明の実施形態に係る位相変調装置に設けられる各画素回路の構成を示す回路図である。 図5は、画素回路で反射する反射光の方向を示す説明図であり、sa1はチャージポンプがオフの場合、sb1はチャージポンプがオンの場合を示す。 図6(a)はマトリクス状に配置された各画素回路を示し、図6(b)は各画素回路から液晶に供給される駆動電圧を示すグラフである。 図7は、液晶に設定する階調とランプ波形電圧、及び液晶に供給する駆動電圧の関係を示すグラフである。 図8Aは、液晶に設定する階調と、画素回路に供給する制御電圧、液晶に供給する駆動電圧の関係を示すグラフである。 図8Bは、液晶に設定する階調と、画素回路に供給する制御電圧、液晶に供給する駆動電圧との関係を示すグラフである。 図9は、本実施形態に係る位相変調回路に設けられる画素回路の第1変形例を示す説明図である。 図10Aは、本実施形態に係る位相変調装置の第2変形例に係り、画素回路に単調増加のランプ電圧を供給する例を示す。 図10Bは、本実施形態に係る位相変調装置の第2変形例に係り、画素回路に単調減少のランプ電圧を供給する例を示す。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る位相変調装置の平面図、図2は側面方向の断面図である。図1、図2に示すように、本実施形態に係る位相変調装置101は、反射基板11と、液晶層12と、対向基板13とを備えたLCOSパネル構造を有している。そして、対向基板13側(図2の矢印Y1の方向)から入射した光を反射させて、それぞれ位相が異なる複数の反射光に分別するものである。なお以下では、反射基板11、及び対向基板13の光が入射する側の面を「光入射面」とする。
反射基板11の光入射面には、光を反射する金属(例えば、アルミニウムなど)で形成される複数の反射画素が設けられ、更に、各反射画素にそれぞれ画素回路が設けられている。画素回路21は、図3にて後述するように、水平方向、及び垂直方向にそれぞれ複数配置されている。各画素回路21は、制御回路22の制御により作動する。
対向基板13は、反射基板11の光入射面側に一定の間隔を持って平行に配置されており、透明部材(例えば、透明なガラス材)で形成されている。即ち、対向基板13は、透明基板としての機能を備えている。更に、対向基板13には透明電極が設けられている。従って、対向基板13の光入射面側から入射する光は、透明部材及び透明電極を通過して、液晶層12に入射することになる。
液晶層12は、反射基板11及び対向基板13に挟まれた空間に配置され、周囲はシール材14により封止されている。また、以下の説明の便宜上、液晶層12を各反射画素(即ち、各画素回路21)上で区分した液晶42(後述する図4参照)と考える。液晶42は、光反射性を有する画素電極(後述の図4に示すq1、即ち反射画素)と、画素電極に離間して対向配置された共通電極(後述の図4に示すq2、即ち透明電極)との間に充填封止されて構成されている。そして、画素電極q1には、画素回路21より出力される電圧(以下、「駆動電圧」とする)が供給され、共通電極q2には、予め設定された共通電極電圧が供給される。
従って、各画素回路21により印加される駆動電圧と、共通電極q2に印加される共通電極電圧と、の間の電位差により、各反射画素上の液晶42の入射光に対する屈折率を、個別の液晶42ごと或いは所定数のグループごとに変化させ、対向基板13の光入射面側から入射した入射光を所望の方向に反射させることができる。
ある複数の連続した反射画素上の液晶42の屈折率を段階的に大から小(或いは、小から大)と変化させることで、そこに入射した入射光の速度(位相の進みや遅れ)に差が生じることから、入射した光は曲がって進み、ある角度を持った反射光を得ることができる。
次に、各画素回路21、及び各画素回路21を制御する制御回路22の構成を、図3に示すブロック図、及び図4に示す回路図を参照して説明する。図3において、制御回路22は、マトリクス状に配置された複数(m列、n行)の画素回路21と、水平走査回路23と、垂直走査回路24と、チャージポンプ制御部25と、を備えている。そして、制御回路22は、各画素回路21に電気信号を出力して各画素回路21を駆動させ、各画素回路21より駆動電圧が印加される。各反射画素上の液晶42の入射光に対する屈折率が所望の値になるように制御する。
画素回路21は、互いに直交するm本の列データ線(D1〜Dm)と、n本の行走査線(G1〜Gn)との各交差部(交差する位置)にマトリクス状に複数個(m×n個)配置されている。複数の画素回路21は、全て同一に構成されている。更に、行走査線(G1〜Gn)に並行して、駆動線(L1〜Ln)、及び制御線(K1〜Kn)が設けられている。駆動線(L1〜Ln)、制御線(K1〜Kn)は、チャージポンプ制御部25に接続されている。
後述するように、駆動線(L1〜Ln)は、各画素回路21に設けられるトランジスタQ2(短絡スイッチ;図4参照)のオン、オフを切り替えるための制御信号を送信する電線である。また、制御線(K1〜Kn)は、各画素回路21に設けられたスイッチS1〜S4(図4参照)のオン、オフを切り替えるための制御信号を送信する配線である。なお、制御線(K1〜Kn)は、図4に示すようにそれぞれ複数本(図では、K1-1、K1-2、K1-3の3本)設けられているが、図3では1本の制御線K1で簡略化して示している。
列データ線(D1〜Dm)は、電圧供給線X1より出力されるランプ波形状の電圧(ランプ状の参照電圧)を各画素回路21に供給するための配線である。
図4は、画素回路21の詳細な構成を示す回路図である。なお、ここでは図3に示す列データ線D1と行走査線G1の交差部に配置された画素回路21(これを、画素回路21aとする)の構成について説明する。図4に示すように画素回路21aは、列データ線D1より供給される制御電圧を蓄積するキャパシタCdと、ソースフォロワQ4及び負荷トランジスタQ5の直列接続回路を備えている。画素回路21aは、更にトランジスタQ1、Q2と、チャージポンプ31と、出力キャパシタC2を備えている。
キャパシタCdは、列データ線D1より供給される制御電圧を蓄積し、ソースフォロワQ4のゲートに出力する。ソースフォロワQ4の出力は、チャージポンプ31の入力端子p1に接続されている。
トランジスタQ1は、スイッチングトランジスタであり、例えばNチャネルのMOSFET(電界効果トランジスタ)で構成されている。該トランジスタQ1の一方の端子(例えば、ドレイン)は列データ線D1に接続され、他方の端子(例えば、ソース)はチャージポンプ31の入力端子p1に接続されている。また、トランジスタQ1の制御端子(例えば、ゲート)は、行走査線G1に接続されている。従って、行走査線G1が選択され、且つ列データ線D1より制御電圧が入力された場合には、この制御電圧はチャージポンプ31の入力端子p1に供給されることになる。
トランジスタQ2についても前述したトランジスタQ1と同様にスイッチングトランジスタであり、例えばNチャネルのMOSFET(電界効果トランジスタ)で構成されている。該トランジスタQ2の一方の端子(例えば、ドレイン)はチャージポンプ31の入力端子p1に接続され、他方の端子(例えば、ソース)はチャージポンプ31の出力端子p2に接続されている。
また、制御端子(例えば、ゲート)は、駆動線L1に接続されている。従って、駆動線L1に「H」レベルの電圧が供給されると、トランジスタQ2がオンとなってチャージポンプ31の入力端子p1と出力端子p2が短絡される。即ち、チャージポンプ31の機能を停止させることができる。これとは反対に、駆動線L1に「L」レベルの電圧が供給されると、トランジスタQ2がオフとなる。このため、チャージポンプ31の入力端子p1と出力端子p2が開放され、チャージポンプ31を作動させることができる。
即ち、トランジスタQ2は、チャージポンプ31に制御電圧が供給される入力端子p1と、チャージポンプ31から液晶42に電圧(駆動電圧)を出力する出力端子p2とを短絡する短絡スイッチとしての機能を備えている。
そして、液晶42を所望の屈折率に設定するための駆動電圧が、列データ線D1より供給される電圧の最大値である最大電圧VCL以下の場合には、チャージポンプ制御部25(図3参照)の制御により、トランジスタQ2は短絡される。また、上記駆動電圧が最大電圧VCLを超える場合には、トランジスタQ2は開放され、チャージポンプ31を駆動可能な状態にする。
チャージポンプ31は、4つのスイッチS1〜S4と、電荷を蓄積するキャパシタC1(第1キャパシタ)を備えており、入力端子p1に供給される制御電圧、即ち、ランプ波形電圧より取得され、ソースフォロワQ4を経由して供給される制御電圧を増幅して出力端子p2に出力する。
チャージポンプ31において、スイッチS1(第1スイッチ)とスイッチS3(第3スイッチ)は互いに直列接続され、スイッチS1側の端部は入力端子p1に接続され、スイッチS3側の端部は出力端子p2に接続されている。また、スイッチS2(第2スイッチ)とスイッチS4(第4スイッチ)は互いに直列接続され、スイッチS2側の端部は入力端子p1に接続され、スイッチS4側の端部はグランドに接続されている。
更に、スイッチS1とS3の接続点と、スイッチS2とS4の接続点との間にはキャパシタC1(第1キャパシタ)が設けられている。出力端子p2は、出力キャパシタC2を介してグランドに接続され、更に、液晶42の画素電極q1に接続されている。即ち、キャパシタC1の一端は、スイッチS1、S3に接続され、キャパシタC1の他端は、スイッチS2、S4に接続されている。また、前述したように、液晶42の共通電極q2は、透明ガラスに設けられた透明電極である。透明電極には、共通電極電圧が印加される。
液晶42は、画素回路21から画素電極q1に与えられる駆動電圧と、共通電極q2に与えられる共通電極との間の電位差に応じて駆動される。従って、該液晶42に入射した入射光が、上記電位差に応じて位相変調されて、反射することになる。
[反射基板による反射光の説明]
図5は、画素回路21に入射する入射光と、画素回路21に対応する液晶42を透過して反射画素20で反射する反射光の角度を模式的に示す説明図である。図5において、符号stは、画素回路21ごとに対応した反射画素20に直交する方向から入射する入射光を示し、符号sa1は反射画素20にて角度θaで反射した反射光を示し、符号sb1は角度θbで反射した反射光を示している。入射光stの同一位相面(入射光stの方向を法線とする面)はr1であり、反射光sa1の位相面はra1であり、反射光sb1の同一位相面はrb1である。
図5に示すように、反射画素20に対してほぼ直交する方向から入射光stが照射され、該液晶42に入射する。また、画素回路21により液晶42に印加される駆動電圧に応じて、該液晶42の屈折率が変化する。例えば、従来の駆動電圧の最大が電圧Vaである場合には、連続した画素回路21で段階的に最小電圧Vminから電圧Vaまで電圧を変化させた際に得られる反射光sa1の反射角度はθaなのに対して、チャージポンプ31を駆動させた場合には、駆動電圧の最大がVb(Vb>Va)となり、より大きな反射角度θbで反射する反射光sb1が得られる。
この際、Vminが印加されているが画素上の液晶では例えば大きな屈折率nmaxが得られ、最大の電圧Vaが印加される画素上の液晶では例えば小さな屈折率naに変化する。屈折率nmaxの液晶に入射する光に対して、屈折率naの液晶に入射する光の方が速く進むため、反射光は角度θaに曲がって出射される。一方で、電圧Vbが印加される画素上の液晶はnaより小さい屈折率nbとなるので、入射する光はさらに速く進む。そのため、反射光はより大きな角度のθbで出射されることになる。
図3に戻って、制御回路22に設けられる水平走査回路23は、シフトレジスタ回路26と、コンパレータ回路28と、カウンタ回路29と、スイッチSW1〜SWmを含むスイッチ回路27を備えている。
シフトレジスタ回路26は、水平同期信号(HST)、及び水平走査用のクロック信号(HCK1、HCK2)を入力する。シフトレジスタ回路26は、水平同期信号及び水平走査用のクロック信号に基づいて、クロック信号を順次シフトすることで、コンパレータ回路28に出力する例えばqビットのデジタル信号を1水平走査期間の周期で生成する。
シフトレジスタ回路26は、qビットのデジタル信号である2~q(但し、2~qは、2のq乗を示す)までのデジタル信号を入力し、更に、各画素回路21に対応するデジタル信号をラッチして、コンパレータ回路28に出力する。例えば、液晶42に階調1から階調5までの5段階の階調に相当する駆動電圧を供給して制御する場合には、(1/5)*2~q、(2/5)*2~q、(3/5)*2~q、(4/5)*2~q、2~q、のそれぞれのデジタル信号をラッチして、コンパレータ回路28に出力する。
即ち、シフトレジスタ回路26は、所定の最大電圧(VLC)までの範囲の電圧に対応して変化するデジタル信号のうち、予め設定した複数段階のデジタル信号を出力する機能を備えている。
カウンタ回路29は、上述したqビットのデジタル信号を1水平走査期間内にカウントし、カウント値を出力する。即ち、カウンタ回路29は、所定のデジタル階調の最大値までカウントし、カウント値を出力する機能を備えている。
スイッチ回路27は、各列データ線(D1〜Dm)のオン、オフを切り替えるためのm個のスイッチSW1〜SWmを備えている。また、各スイッチSW1〜SWmは、コンパレータ回路28より出力されるスイッチング制御信号に基づいてオン状態またはオフ状態に制御される。各スイッチSW1〜SWmがオンとされることにより、そのタイミングにおけるランプ波形電圧の電圧値が制御電圧(詳細は後述)として各列データ線(D1〜Dm)に供給される。
コンパレータ回路28は、各列データ線(D1〜Dm)ごとに比較回路(図示省略)を備えており、各列データ線(D1〜Dm)に制御電圧を供給する制御を行う。即ち、スイッチ回路27に設けられる各スイッチSW1〜SWmごとに、各スイッチSW1〜SWmのオン状態、オフ状態を切り替えるスイッチング制御信号を生成する比較回路を備えている。そして、各比較回路には、シフトレジスタ回路26より供給される各階調(階調1〜階調5)のいずれかに対応するデジタル信号、及び、カウンタ回路29より出力されるカウント値とが入力される。そして、双方の入力が一致したときに、スイッチング制御信号を出力する。
即ち、コンパレータ回路28は、各画素回路21に対応した階調値とカウンタ回路29から出力されるカウント値を比較して一致した場合にスイッチング制御信号を出力する機能を備えている。
従って、液晶42を階調1から階調5までの5段階の階調に制御する場合には、例えば、5つの比較回路、或いは5つにグループ分けされた比較回路にそれぞれ、(1/5)*2~q、(2/5)*2~q、(3/5)*2~q、(4/5)*2~q、2~qのそれぞれのデジタル信号を供給すると、カウンタ回路29より出力されるカウント値が上記のデジタル信号と一致した際に、各比較回路よりスイッチング制御信号が出力されることになる。
即ち、コンパレータ回路28は、カウンタ回路29のカウント値の変化に対応するランプ波形電圧を取得し、シフトレジスタ回路26より出力されるデジタル信号と、カウンタ回路29より出力されるカウント値とが一致するときの、ランプ波形電圧を制御電圧として列データ線に供給する機能を備えている。
[ランプ波形、及び液晶42に供給する駆動電圧の説明]
以下、図7を参照してランプ波形電圧について説明する。図7(a)は、0〜2~qのデジタル信号に対応する階調(階調1〜階調5)を示し、(b)は0〜2~qのデジタル信号が出力される1水平走査周期において出力されるランプ波形電圧を示す。また、(c)は、各階調に対応して液晶42に出力する駆動電圧を示す。
ランプ波形電圧は、シフトレジスタ回路26により、qビットのデジタル信号を出力する周期(1水平走査周期)において、2つのランプ波形を有するアナログ電圧である。具体的に、図7(a)、(b)に示すように、時刻t0〜t2の期間(1水平走査期間)のうち、半分の期間(前半)である時刻t0〜t1の期間において、最小電圧「0」から最大電圧「VLC」に単調増加し、その後、半分の期間(後半)である時刻t1〜t2の期間において、中間電圧「VLC/2」から最大電圧「VLC」に単調増加するように変化する電圧である。
本実施形態では、ランプ波形電圧の最大電圧VLCの2倍の電圧である2倍電圧(2*VLC)を設定し、更に、電圧「0」から2倍電圧「2*VLC」の範囲内でk階調(但し、kは3以上の整数)の電圧を設定する(図7の場合は、k=5)。そして、チャージポンプ31の駆動、停止を切り替えることにより、列データ線より供給されるランプ波形電圧(0〜VLCの範囲の電圧)が、上記したk階調の電圧(0〜2*VLCの範囲の電圧)となるように制御する。
例えば、図4に示した液晶42に、階調1の電圧を供給する場合には、電圧(2/5)*VLCを出力する。階調2の電圧を供給する場合には、電圧(4/5)*VLCを出力する。
更に、階調3の電圧を供給する場合には、電圧(6/5)*VLCを出力する必要がある。しかし、最大電圧「VLC」を超えるので、半分の電圧(3/5)*VLCを制御電圧として入力し、チャージポンプ31により2倍に増幅して液晶42に供給する。階調4である電圧「8/5*VLC」、電圧「2*VLC」についても同様に、半分の電圧(4/5)*VLC、VLCを制御電圧として入力し、チャージポンプ31により2倍に増幅して液晶42に供給する。従って、図7(b)の時刻t1〜t2間のグラフの傾きは、時刻t0〜t1間のグラフの傾きの半分となっている。
その結果、図7(c)に示すように、階調1〜階調5に対応する駆動電圧を生成して、液晶42に供給することができる。
つまり、所望の階調を得るために液晶42に供給する駆動電圧が、ランプ波形電圧の最大値である最大電圧VLC以下の場合(上記の例では、階調1、2の場合)には、図7(b)の時刻t0〜t1間のグラフに示すように、この制御電圧を増幅することなく駆動電圧として液晶42に出力する。一方、駆動電圧が最大電圧VLCよりも大きい場合(上記の例では、階調3、4、5の場合)には、図7(b)の時刻t1〜t2間のグラフに示すように、駆動電圧の半分の制御電圧を2倍に増幅して、所望の駆動電圧を生成する。
即ち、チャージポンプ制御部25は、最大電圧(VLC)よりも大きい電圧(例えば、最大電圧VLCの2倍の電圧)までの範囲で予め設定された複数の階調のうち、任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)以下の場合には、制御電圧を増幅せずに前記液晶に出力する。一方、複数の階調のうち、任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)を超える場合には、チャージポンプ31により、制御電圧を増幅して液晶42に出力するように制御する。
このように、スイッチ回路27に設けられる各スイッチSW1〜SWmのオン、オフを制御し、且つ、チャージポンプ31の駆動を制御することにより、画素回路21は、k階調(上記の例では5階調)に対応する駆動信号を生成して液晶42に供給することができる。即ち、図7(c)のグラフに示すように、最大電圧VCLの2倍の電圧(2*VLC)を5等分して得られる階調1〜階調5の駆動電圧を、液晶42に出力することが可能となる。
図3に戻って、垂直走査回路24には、行走査線(G1〜Gn)が接続されている。垂直走査回路24は、垂直同期信号(VST)、垂直走査用のクロック信号(VCK1、VCK2)を入力する。垂直走査回路24は、垂直同期信号、垂直走査用のクロック信号に基づいて、例えば行走査線G1から行走査線Gnに順次行選択信号(走査信号)を、1水平走査期間の周期で供給する。
チャージポンプ制御部25は、図3に示す各駆動線(L1〜Ln)に駆動信号を出力する。具体的に、最大電圧(VLC)よりも大きい電圧(例えば、最大電圧の2倍の電圧)までの範囲で予め設定された複数の階調のうち、任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)以下の場合には、駆動線に「H」レベルの信号を出力する。その結果、トランジスタQ2がオン状態とされる。
また、複数の階調のうち、任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)を超える場合には、駆動線に「L」レベルの信号を出力する。その結果、図4に示すトランジスタQ2がオフ状態とされる。
更に、チャージポンプ制御部25は、駆動線に「H」レベルの信号が供給される場合にはチャージポンプ31を駆動させず、駆動線に「L」レベルの信号が供給さる場合にはチャージポンプ31を駆動させるように制御する。
[チャージポンプ31の説明]
次に、チャージポンプ31の作動について説明する。チャージポンプ制御部25は、チャージポンプ31を駆動させる場合には、図4に示した各スイッチS1〜S4のオン、オフを制御する制御信号を、制御線K1(K1-1、K1-2)に出力する。具体的に、チャージポンプ31を駆動させる場合において、列データ線D1より制御電圧が入力された際に、まずスイッチS1、S4をオンとし、スイッチS2、S3をオフとする。
従って、制御電圧はキャパシタC1に蓄積される。所定時間の経過後に、スイッチS1、S4をオフとし、スイッチS2、S3をオンとする。その結果、列データ線D1より供給される制御電圧と、キャパシタC1に蓄積された電圧が加算され、加算後の電圧が出力キャパシタC2に蓄積される。従って、出力キャパシタC2には、列データ線D1より供給される制御電圧の2倍となる電圧が蓄積されて、画素電極q1に出力されることになる。
そして、本実施形態に係る位相変調装置101では、図3に示した(n×m)個設けられた各画素回路21のうちの、いくつかの画素回路からなるブロックを設定する。例えば、図6(a)に示すように(5行×6列)の画素回路21からなるブロックを設定する。なお、図6(a)では、各画素回路21の行(n)、及び列(m)を特定するために、それぞれサフィックス「-nm」を付して示す。従って、図6(a)に示す1行、1列の画素回路は21-11、5行、6列の画素回路は21-56である。
図6(a)において、同一の行の6個の画素回路21-11〜21-16に、それぞれ同一の電圧を供給する。例えば、画素回路21-11〜21−16には、階調1〜階調5のうち階調1に対応する制御電圧を供給する。また、垂直方向の、図中上から下に向けて徐々に階調が高まるように設定し、最下段の画素回路21-51〜21−56に階調5に対応する制御電圧を供給する。
具体的に、図6(b)に示すように、垂直方向に並ぶ各画素回路21-11〜21-51において、各液晶42に供給する駆動電圧が階調1〜階調5に対応して段階的に変化するように設定される。従って、6個の画素回路21を一つにグループとし、5通りに反射率を変化させることができ、ひいては5通りに位相変調された反射光を得ることが可能となる。
[本実施形態の動作説明]
次に、上述のように構成された本実施形態に係る位相変調装置101の動作について説明する。ここでは、図6(a)に示したように、5行、6列の画素回路21を制御して各液晶の屈折率を設定する例について説明する。
図3に示したコンパレータ回路28は、スイッチ回路27に設けられる各スイッチSW1〜SWm(ここでは、m=6)のオン、オフを制御することにより、電圧供給線X1より供給されるランプ波形電圧から所望の電圧を取り出して制御電圧とし、所望の列データ線に供給する。
更に、垂直走査回路24を駆動させることにより、各行走査線(G1〜Gn)(ここでは、n=5)のうち所望の画素回路21に対応する走査ラインを選択する。その結果、所望の画素回路21に制御電圧を供給することができる。
例えば、コンパレータ回路28は、シフトレジスタ回路26により出力されるqビットのデジタル信号(0〜2~q)に、5段階の階調(階調1〜階調5)を設定する。そして、シフトレジスタ回路26より各階調1〜5に対応するデジタル信号が出力された場合には、カウンタ回路29より出力されるカウント値がこのデジタル信号と一致する時点で、スイッチ回路27における所望のスイッチにスイッチング制御信号を出力する。従って、この時点におけるランプ波形電圧を制御電圧として画素回路21に供給することができる。
例えば、図7に示したように、階調1に対応するデジタル信号が出力された場合には、ランプ波形電圧は(2/5)*VLCであり、階調2に対応するデジタル信号が出力された場合には、ランプ波形電圧は(4/5)*VLCである。また、階調3に対応するデジタル信号が出力された場合には、ランプ波形電圧は(3/5)*VLCであり、階調4に対応するデジタル信号が出力された場合には、ランプ波形電圧は(4/5)*VLCであり、階調5に対応するデジタル信号が出力された場合には、ランプ波形電圧はVLCである。そして、各ランプ波形電圧に対応する電圧が制御電圧として画素回路21に供給される。
この際、前述したようにデジタル信号が2~qの数値の半分以下の場合(図7の時刻t0〜t1の場合)には制御電圧を増幅せず、半分以上の場合(時刻t1〜t2の場合)には、チャージポンプ31により制御電圧を増幅して、液晶42に出力する駆動電圧とする。
そして、列データ線より供給される制御電圧は、図4に示すトランジスタQ1を経由してキャパシタCdに蓄積され、更にソースフォロワQ4を経由してチャージポンプ31の入力端子p1に供給される。
以下、図8A、図8Bに示すタイミングチャートを参照して、チャージポンプ31の作動について説明する。図8Aは、一例として液晶42に階調2の駆動電圧を出力する際の、各信号の変化を示すタイミングチャートである。また、図8Bは、階調4の駆動電圧を出力する際の、各信号の変化を示すタイミングチャートである。
図8A(a)に示すように、シフトレジスタ回路26(図3参照)より、qビットのデジタル信号2~qが出力される。この際、qビットのデジタル信号は5等分され、それぞれのデジタル信号に階調1〜5(図では「1」〜「5」と表記)が割り当てられている。
そして、カウンタ回路29より出力されるカウント値がデジタル信号と一致した際に、コンパレータ回路28よりスイッチ回路27に設けられる複数のスイッチSW1〜SWmのうち所望のスイッチにスイッチング制御信号が出力され、このスイッチがオン状態となって、列データ線にランプ波形電圧が制御電圧として供給される。また、前述したようにランプ波形電圧は図8A(b)に示すように、1水平走査期間内に2つの波形(2つの鋸歯状波形)が出力される。
液晶42を階調2に設定する場合には、階調2に対応するデジタル信号が出力される時刻taにおいて、(4/5)*VLCのランプ波形電圧が制御電圧として列データ線に供給されることになる。この制御電圧は、キャパシタCdに蓄積され時刻t12まで保持される。
また、図8A(d)に示すようにトランジスタQ2は時刻t12を過ぎてもオン状態が継続され、(e)、(f)に示すように、各スイッチS1〜S4は時刻t12を過ぎても全てオフ状態が継続されている。従って、チャージポンプ31は駆動せず、画素回路21に供給されたランプ波形電圧は増幅されない。そして、図8A(c)に示すように、時刻t12において垂直走査回路24における行選択信号Gがオンとなるので、(g)に示すように液晶42には列データ線より供給された制御電圧(4/5)*VLCが出力される。従って、液晶42に、第2階調の駆動電圧(4/5)*VLCを供給することができる。
なお、階調1の場合においても上記と同様に、液晶42に、階調1の駆動電圧(2/5)*VLCを供給することができる。
一方、液晶42を階調4に設定する場合には、図8B(a)に示すように、階調4に対応するデジタル信号が出力される時刻tbにおいて、(4/5)*VLCのランプ波形電圧が制御電圧として列データ線に供給されることになる。この制御電圧は、キャパシタCdに蓄積され時刻t22まで保持される。
また、図8A(d)に示すようにトランジスタQ2は時刻t22においてオフ状態となる。更に、(e)に示すように時刻t22〜t23の期間において、スイッチS1、S4がオンとなって、キャパシタC1に電圧(4/5)*VLCが保持される。その後、(f)に示すように時刻t24において、スイッチS2、S3がオンとされるので、(g)に示すように、図4に示す出力キャパシタC2には電圧(4/5)*VLCを2倍にした電圧(8/5)*VLCが得られることになる。従って、液晶42に階調4の電圧を供給することができる。
なお、階調3、5の場合においても上記と同様に、液晶42に、階調3の駆動電圧(6/5)*VLC、及び階調5の駆動電圧VLCを供給することができる。
そして上記のように、各画素回路21より液晶42に供給する駆動電圧を制御することにより、各液晶42を所望の階調に設定することが可能となり、各画素回路21に接続される液晶42の屈折率を所望の屈折率に設定することが可能となる。
[本実施形態の効果の説明]
このようにして、本実施形態に係る位相変調装置101では、各画素回路21にチャージポンプ31を備えている。そして、液晶42を、「0」から最大電圧の2倍となる電圧(2*VLC)までの範囲で予め設定された複数の階調のうち、任意の階調に設定する場合において、この任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)以下の場合には、列データ線より画素回路21に供給される制御電圧(ランプ波形電圧から取得される電圧)を増幅せずに液晶42に出力する。
また、複数の階調のうち、任意の階調に対応する電圧が最大電圧(VLC)を超える場合には、列データ線より画素回路21に供給される制御電圧を、チャージポンプ31により増幅して液晶42に出力するように制御する。
従って、列データ線より画素回路21に供給される制御電圧の最大が最大電圧(VLC)である場合に、その2倍である電圧(2*VLC)の範囲で、液晶42を駆動するための駆動電圧を設定することが可能となる。従って、液晶42の屈折率の大小をより広い範囲で変化させることができ、液晶層12の厚みの増加を抑制するとともに、位相変調の精度を向上させることができる。
更に、画素回路21に供給する制御電圧VLCを高めることなく広い電圧の範囲で階調を設定できるので、制御回路22を構成する各部品の耐圧を高める必要がなく、装置の小型化、軽量化を図ることが可能となる。
また、液晶42の駆動電圧を設定するための電圧の範囲である電圧を、所定の最大電圧(VLC)の2倍の電圧に設定しているので、制御電圧を2倍に増幅するという簡単な処理で所望の駆動電圧を得ることができ、回路構成を簡素化することができる。
なお、本実施形態では、液晶42の駆動電圧を設定するための電圧の範囲を、所定の最大電圧(VLC)の2倍の電圧に設定する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動電圧を最大電圧VLCよりも大きく設定すれば良い。
[第1変形例の説明]
次に、本実施形態の変形例について説明する。図9は、第1変形例に係る画素回路21’の構成を示す回路図である。図9に示すように、変形例に係る画素回路21’は、駆動線L1が縦方向に配置されている。従って、マトリクス状配置された各画素回路21’の縦方向に向けて同一の電圧を液晶42に出力することができる。このため、屈折率が変化する方向が縦方向となる。
即ち、図6(a)、(b)に示した例では、縦方向に向けて液晶42の屈折率の大小が変化する構成であるのに対して、図9に示す変形例では、横方向に向けて液晶42の屈折率の大小が変化するように設定する構成となる。
[第2変形例の説明]
次に、本実施形態の第2変形例について説明する。図10A、図10Bは、本実施形態の第2変形例に係るランプ波形電圧の時間的な変化を示す説明図である。第2変形例では、図3に示した各列データ線D1〜Dmと、行走査線G1〜Gnとの交差部に、それぞれ画素回路を2個接続する。これらの画素回路21A、21Bとする。
そして、一方の画素回路21Aを正極性、他方の画素回路21Bを負極性とし、各画素回路21A、21Bで、互いに電圧が変化する方向が反転したランプ波形電圧を与える。
即ち、図10A(a)に示すように、画素回路21Aには単調増加するランプ波形電圧を与え、図10B(a)に示すように、画素回路21Bには単調減少ランプ波形電圧を与える。そして、階調iにおいて、制御電圧VpixH(図10A参照)、及び制御電圧VpixL(図10B参照)を得ることができる。このため、図10A(b)に示すように、対向電極の電圧CceLに対して、CceL〜VpixHの電圧、及び、図10B(b)に示すように、対向電極の電圧CceHに対して、VpixL〜CceHの電圧を液晶42に出力することができ、1水平走査期間よりも短い時間で液晶42の階調を変化させることが可能となる。このため、位相変調の精度をより一層向上させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
11 反射基板
12 液晶層
13 対向基板
14 シール材
21、21’、21-11〜21-56 画素回路
21a、21A、21B 画素回路
22 制御回路
23 水平走査回路
24 垂直走査回路
25 チャージポンプ制御部
26 シフトレジスタ回路
27 スイッチ回路
28 コンパレータ回路
29 カウンタ回路
31 チャージポンプ
42 液晶
101 位相変調装置
Q4 ソースフォロワ
Q5 負荷トランジスタ
C1 キャパシタ(第1キャパシタ)
C2 出力キャパシタ
Cd キャパシタ
X1 電圧供給線

Claims (6)

  1. 入射光を所望の角度に反射させる位相変調装置であって、
    互いに直交する複数の列データ線と複数の行走査線とがそれぞれ交差する位置に設けられた複数の画素回路、及び複数の反射画素と、
    前記反射画素に対応して設けられ、前記画素回路より供給される駆動電圧により入射光に対する屈折率が変化する液晶と、
    前記画素回路の駆動を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、
    所定のデジタル階調の最大値までカウントするカウンタ回路と、各画素回路に対応した階調値とカウンタ回路から出力されるカウント値を比較して一致した場合にスイッチング制御信号を出力するコンパレータ回路を設けており、前記列データ線とスイッチ回路を介して接続された配線に所定の最大電圧まで変化するランプ状の参照電圧が印加されており、前記スイッチング制御信号のタイミングでスイッチが切れることで制御電圧を決定し各画素回路に保持され、
    前記画素回路は、前記制御電圧を増幅するチャージポンプを有し、
    更に前記制御回路は、
    前記液晶に供給する前記駆動電圧が、前記最大電圧以下の場合には、前記制御電圧を増幅せずに前記液晶に出力し、前記液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧を超える場合には、前記制御電圧を前記チャージポンプで増幅して前記液晶に出力する制御を行うチャージポンプ制御部と、
    を備えたことを特徴とする位相変調装置。
  2. 前記互いに直交する方向のうちの、一方の方向に向けて前記液晶の屈折率が変化するように設定し、他方の方向に、前記チャージポンプのオン、オフを切り替えるための駆動線を配置したこと
    を特徴とする請求項1に記載の位相変調装置。
  3. 前記画素回路は、前記チャージポンプに前記制御電圧が供給される入力端子と、前記チャージポンプから液晶に電圧を出力する出力端子と、を短絡する短絡スイッチを備え、
    前記チャージポンプ制御部は、前記液晶に供給する駆動電圧が前記最大電圧以下の場合には前記短絡スイッチを短絡し、前記液晶に供給する駆動電圧が前記最大電圧を超える場合には前記短絡スイッチを開放すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の位相変調装置。
  4. 前記画素回路は、前記液晶に供給する電圧を蓄積する出力キャパシタを備えており、
    前記チャージポンプは、
    電荷を蓄積する第1キャパシタと、
    前記第1キャパシタの一端と、前記制御電圧が供給される入力端子との間に設けられた第1スイッチと、
    前記第1キャパシタの他端と、前記入力端子との間に設けられた第2スイッチと、
    前記第1キャパシタの前記一端と、出力キャパシタの一端との間に設けられた第3スイッチと、
    前記第1キャパシタの前記他端と、前記出力キャパシタの他端との間に設けられた第4スイッチと、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の位相変調装置。
  5. 前記液晶に供給する駆動電圧の最大電圧を、前記最大電圧の2倍に設定すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の位相変調装置。
  6. 入射光を所望の角度に反射させる位相変調方法であって、画素回路ごとに対応した階調値と、カウンタ回路でのカウント値とが、一致したタイミングでのスイッチング制御によって、所定の最大電圧まで変化するランプ状の参照電圧から制御電圧が決定されるステップと、
    前記制御電圧を、互いに直交する複数の列データ線と複数の行走査線とがそれぞれ交差する位置に設けられた複数の画素回路に供給するステップと、
    前記画素回路ごとに設けられた液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧以下である場合に、前記制御電圧を前記液晶に出力するステップと、
    前記液晶に供給する駆動電圧が、前記最大電圧を超える場合に、前記制御電圧をチャージポンプにより増幅して前記液晶に出力するステップと、
    を備えたことを特徴とする位相変調方法。
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