JP2020159628A - 湯張りシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの疲労度を正しく検出することで、適切な湯張りを行うことができる湯張りシステムを提供する。【解決手段】車両25には、車両25に乗るユーザの汗の臭いを検知する臭いセンサ28が設けられている。ユーザが車両25に乗って外出先から住宅15へと帰宅する際には、臭いセンサ28により検知されるユーザの汗の臭いが車両側コントローラ26により帰宅時臭い情報として取得される。そして、その取得されたユーザの帰宅時臭い情報は車両側コントローラ26よりサーバ11へ送信され、サーバ11では、その送信された帰宅時臭い情報に基づき、ユーザの帰宅時の疲労度が判定される。そして、サーバ11は、その疲労度判定の結果に基づいて、住宅15に設けられた住宅側コントローラ17に浴槽21への湯張りを行う湯張り指示を行う。そして、住宅側コントローラ17は、この湯張り指示に基づき、給湯器23による浴槽21への湯張りを行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、湯張りシステムに関する。
特許文献1には、ユーザの外出時においてユーザの自宅の浴槽へ湯張りを行うことを可能とした湯張りシステムが開示されている。この特許文献1の湯張りシステムでは、ユーザが車両で自宅へ帰宅する際におけるユーザの疲労度を算出し、その算出したユーザの疲労度に基づいて、自宅の浴槽への湯張りを行うものとなっている。この場合、ユーザの疲労度の算出にあたっては、ユーザのアクセル操作やブレーキ操作といったユーザの運転状況を検出し、その検出したユーザの運転状況に基づいてユーザの疲労度を算出するようになっている。
特開2005−210361号公報
ところで、上記特許文献1の湯張りシステムでは、外出先から自宅までの距離が短い場合、帰宅の際の運転時間が短くなるため、ユーザの運転状況を十分に検出できないおそれがある。また、ユーザによっては外出先で疲労しても、その疲労が運転状況に影響を与えない場合が考えられる。これらの場合、ユーザの疲労度を正しく算出することができないおそれがあるため、適切な湯張りを実施できないおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザの疲労度を正しく検出することで、適切な湯張りを行うことができる湯張りシステムを提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の湯張りシステムは、ユーザが車両に乗って自宅へ帰宅するのに合わせて前記自宅の浴槽への湯張りを行う湯張りシステムであって、前記車両に設けられ、前記車両に乗るユーザの体臭を検知する体臭検知手段と、ユーザが前記車両に乗って外出先から前記自宅へと帰宅する際に前記体臭検知手段により検知されるユーザの体臭を帰りの体臭情報として取得する取得手段と、その取得手段により取得されたユーザの帰りの体臭情報に基づき、ユーザの帰宅時の疲労度を判定する疲労度判定手段と、その疲労度判定手段の判定結果に基づいて、前記浴槽への湯張り制御を行う湯張り制御手段と、を備えることを特徴とする。
ところで、ユーザが外出先で疲れた場合には、ユーザから発する汗の臭い等の体臭が強くなると考えられる。そこで本発明では、その点に着目し、ユーザの体臭を検知する体臭検知手段を車両に設け、ユーザが車両に乗って外出先から自宅へと帰宅する際にその体臭検知手段により検知されるユーザの体臭を帰りの体臭情報として取得するようにしている。そして、その取得した帰りの体臭情報に基づき、ユーザの帰宅時の疲労度を判定するようにしている。この場合、例えばユーザが帰宅の際に車両に乗る時間が短い場合でも、ユーザの疲労度を正しく検出することができる。このため、ユーザの疲労度に基づいて、浴槽への湯張りを行うにあたり、適切な湯張りを行うことが可能となる。
第2の発明の湯張りシステムは、第1の発明において、前記取得手段は、ユーザの前記帰りの体臭情報を取得することに加え、ユーザが前記車両に乗って前記自宅から外出先へ向かう際に前記体臭検知手段により検知されるユーザの体臭を行きの体臭情報として取得し、前記疲労度判定手段は、前記取得手段により取得されたユーザの前記行きの体臭情報と前記帰りの体臭情報とに基づいて、ユーザの帰宅時の疲労度を判定することを特徴とする。
ところで、ユーザの体臭はユーザによって個人差があると考えられる。そこで、本発明では、この点に鑑み、ユーザの帰りの体臭情報に加えて、ユーザが車両に乗って自宅から外出先へ向かう際の体臭情報、つまり行きの体臭情報を取得し、そして、それら取得した行きと帰りの体臭情報に基づき、ユーザの帰宅時の疲労度を判定するようにしている。この場合、ユーザの体臭が行きと帰りとでどれだけ変化したか、つまり行き帰りでのユーザの体臭の変化量を基にユーザの帰宅時の疲労度を判定することができる。この場合、ユーザの体臭の個人差に応じた適切な疲労度判定を行うことができる。
第3の発明の湯張りシステムは、第2の発明において、前記車両には、ユーザにより設定された目的地まで当該車両を案内するカーナビゲーション装置が設けられ、前記取得手段は、前記カーナビゲーション装置に目的地として前記自宅以外の外出先が設定された場合に前記行きの体臭情報を取得し、前記カーナビゲーション装置に目的地として前記自宅が設定された場合に前記帰りの体臭情報を取得することを特徴とする。
本発明によれば、カーナビゲーション装置に目的地として自宅以外が設定された場合にはユーザの行きの体臭情報が取得され、カーナビゲーション装置に目的地として自宅が設定された場合にはユーザの帰りの体臭情報が取得される。この場合、カーナビゲーション装置の目的地設定に基づいて、ユーザの行きと帰りの体臭情報が取得されるため、これらの体臭情報を取得する上で好適な構成とすることができる。
第4の発明の湯張りシステムは、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記体臭検知手段は、ユーザの体の複数の部位について体臭を検知するものであり、前記疲労度判定手段は、前記体臭検知手段により検知されるユーザの各部位の体臭に基づき、ユーザの疲労度を判定することを特徴とする。
ところで、ユーザごとに体臭を発する部位は異なることが考えられる。例えば、あるユーザは脇から体臭を強く発するのに対し、別のユーザは首周りから体臭を発するといったことが考えられる。そこで本発明では、こうした点に鑑み、ユーザの体の複数の部位について体臭を検知するようにし、それら複数の部位の体臭に基づきユーザの疲労度を判定するようにしている。この場合、ユーザの疲労度をより正しく検出することが可能となる。
湯張りシステムの全体構成を示す平面図。 臭いセンサが車両の運転席に取り付けられた状態を示す斜視図。 車両側コントローラによる制御処理の流れを示すフローチャート。 サーバによる制御処理の流れを示すフローチャート。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は湯張りシステムの全体構成を示す平面図である。
図1に示すように、湯張りシステム10は、当該システム10を統括管理するサーバ11を備える。サーバ11は、湯張りシステム10を管理する管理者によって管理され、例えばクラウドサーバからなる。サーバ11は、制御部12と、記憶部13と、通信部14とを備える。制御部12は、湯張りに関する各種制御を行うものであり、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成されている。記憶部13は、湯張り制御に必要な各種情報を記憶するものである。通信部14は、ユーザの所有する車両25等、外部との間で無線通信を行うものである。
サーバ11はユーザの居住する住宅15とインターネット等の通信網16を介して接続されている。住宅15には、住宅側コントローラ17が設けられている。住宅側コントローラ17は、住宅15に設けられた各種機器を制御するものであり、通信網16を介してサーバ11と通信可能に接続されている。
住宅15には、その浴室に浴槽21が設けられている。浴槽21には給水管22が接続され、その給水管22には給湯器23が接続されている。給湯器23は、住宅15の屋外側に設けられ、生成した(沸かした)湯を給水管22を通じて浴槽21へ供給することが可能となっている。これにより、浴槽21への湯張りを行うことが可能となっている。また、給湯器23は、浴槽21への湯張りに際し、浴槽21へ供給する湯の温度つまり湯張り温度を調整することが可能となっている。給湯器23の湯張り温度は、例えば浴槽内に設けられた操作部(図示略)により設定可能となっており、その設定された設定温度に基づき給湯器23による湯張りが行われるようになっている。
給湯器23は住宅側コントローラ17と接続されている。給湯器23は住宅側コントローラ17からの湯張り指示に基づいて、浴槽21への湯張りを行う。
住宅15の屋外側には、住宅15に隣接して車両25の駐車スペース24が設けられている。車両25には、車両側コントローラ26と、カーナビゲーション装置27と、臭いセンサ28とが設けられている。車両側コントローラ26は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを有して構成され、カーナビゲーション装置27及び臭いセンサ28と接続されている。また、車両側コントローラ26は、サーバ11の通信部14との間で無線通信が可能な通信部29を有している。この場合、車両側コントローラ26は、各通信部14,29を介してサーバ11(制御部12)と無線通信可能とされている。
カーナビゲーション装置27(以下、カーナビ装置27という)は、ユーザにより目的地が設定されると、その目的地まで車両25を案内する車両案内装置である。カーナビ装置27により目的地が設定されると、その目的地の情報がカーナビ装置27より車両側コントローラ26に出力される。また、カーナビ装置27は、GPS機能を有しており、GPS衛星から発信される電波を受信することにより車両25の位置情報を生成(取得)する。この生成された車両25の位置情報は、カーナビ装置27より逐次車両側コントローラ26に出力される。
臭いセンサ28は、車両25内に設けられ、ユーザが発する汗の臭いを検知するものである。具体的には、臭いセンサ28は、汗に含まれるイソ吉草酸やアンモニアの成分量を検出するものであり、その検出した成分量をもとに汗の臭いの強さを検知する。なお、臭いセンサ28が体臭センサに相当する。
本実施形態では、ユーザが自ら車両25を運転することを想定しており、例えばユーザが会社への通勤(行き帰り)に車両25を利用することを想定している。このため、臭いセンサ28は、車両25内にてユーザの座る運転席31に取り付けられている。図2は、その臭いセンサ28が車両25の運転席31に取り付けられた状態を示す斜視図である。図2に示すように、運転席31には、臭いセンサ28が複数の箇所(具体的には3箇所)に取り付けられている。これら各臭いセンサ28はそれぞれユーザの両脇及び首周りの臭いを検知するものとなっており、ユーザが運転席31に座った際にユーザの両脇及び首周りの近くに位置するよう運転席31に取り付けられている。なお、図1では便宜上、一の臭いセンサ28のみ示している。
各臭いセンサ28により検知されるユーザの臭い情報はそれぞれ車両側コントローラ26に入力される。車両側コントローラ26は、それら各臭いセンサ28よりユーザの臭い情報を入力すると、それら各臭い情報を通信部29よりサーバ11に向けて送信する。これらの臭い情報がサーバ11の制御部12により通信部14を通じて受信されると、制御部12は、それらユーザの臭い情報に基づき、ユーザの疲労度を判定する。
制御部12は、ユーザの疲労度を判定すると、その判定されたユーザの疲労度に基づき、住宅側コントローラ17に向けて浴槽21への湯張りを行うよう湯張り指示を行う。住宅側コントローラ17は、この湯張り指示を受信すると、その湯張り指示に基づき、給湯器23による浴槽21への湯張り制御を行う。
次に、本湯張りシステム10において実施される湯張り制御処理について説明する。ここでは、車両25の車両側コントローラ26により実施される制御処理と、サーバ11の制御部12により実施される制御処理とについて説明する。まず、車両側コントローラ26により実施される制御処理について図3に示すフローチャートに基づき説明する。なお、本処理は所定の周期で繰り返し実行される。
図3に示すように、まずステップS11では、カーナビ装置27に目的地が設定されたか否かを判定する。目的地が設定されていない場合には本処理を終了する。目的地が設定された場合にはステップS12に進み、設定された目的地が自宅(つまり住宅15)であるか否かを判定する。設定された目的地が自宅以外の外出先である場合にはステップS13に進む。
ステップS13では、カーナビ装置27から入力される車両25の位置情報に基づき、車両25が自宅にあるか否か、つまり車両25が自宅の駐車スペース24にあるか否かを判定する。車両25が自宅以外にある場合、つまり車両25が外出先にある場合には、ユーザがその外出先から別の外出先へ向けて出発しようとしていると判断することができる。この場合、本処理を終了する。
一方、車両25が自宅にある場合には、ユーザが車両25で自宅から外出先(例えば会社)に向けて出発しようとしていると判断することができる。この場合、ステップS14に進んで、各臭いセンサ28により検知されるユーザの汗の臭いをそれぞれ出発時臭い情報(行きの臭い情報に相当)として取得する。そして、その後、ステップS15において、それら取得した出発時臭い情報を通信部29よりサーバ11へ送信する。なお、後述するように、サーバ11(制御部12)により出発時臭い情報が受信されると、制御部12はその出発時臭い情報を記憶部13に記憶する(図4のステップS23を参照)。その後、本処理を終了する。
先のステップS12において、カーナビ装置27に設定された目的地が自宅であると判定された場合には、ユーザが外出先から自宅に向けて帰宅する帰宅時であると判断することができる。この場合、ステップS16に進んで、各臭いセンサ28により検知されるユーザの汗の臭いをそれぞれ帰宅時臭い情報(帰りの臭い情報に相当)として取得する。そして、その後、ステップS17において、それら取得した帰宅時臭い情報を通信部29よりサーバ11へ送信する。その後、本処理を終了する。なお、ステップS14とステップS16との各処理により「取得手段」が構成されている。
続いて、サーバ11の制御部12により実施される制御処理について図4に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、本処理は所定の周期で繰り返し実行される。
図4に示すように、まずステップS21では、車両側コントローラ26から送信されるユーザの出発時臭い情報(図3のステップS15参照)をすでに取得済みであるか否かを判定する。この判定は、サーバ11内の記憶部13に出発時臭い情報がすでに記憶されているか否かに基づき行う。出発時臭い情報を取得済みである場合にはステップS24に進み、出発時臭い情報をまだ取得していない場合にはステップS22に進む。
ステップS22では、車両側コントローラ26からユーザの出発時臭い情報(図3のステップS15参照)を受信したか否かを判定する。出発時臭い情報を受信していない場合には本処理を終了し、出発時臭い情報を受信した場合にはステップS23に進み、受信した出発時臭い情報を記憶部13に記憶する。これにより、記憶部13には、ユーザの両脇及び首周りにおける各出発時臭い情報が記憶される。
続くステップS24では、車両側コントローラ26からユーザの帰宅時臭い情報(図3のステップS17参照)を受信したか否かを判定する。帰宅時臭い情報を受信していない場合には本処理を終了する。一方、帰宅時臭い情報を受信した場合にはステップS25に進む。この場合、ユーザの両脇及び首周りにおける各帰宅時臭い情報が取得される。
ステップS25では、記憶部13に記憶されているユーザの出発時臭い情報と、上記ステップS24で取得したユーザの帰宅時臭い情報とに基づいて、出発時と帰宅時とでユーザの汗の臭いの強さがどれだけ変化したか、つまり汗の臭いの変化量を算出する。具体的には、ユーザの出発時臭い情報及び帰宅時臭い情報にはそれぞれユーザの汗の臭いの強さに関する情報が含まれている。本実施形態では、汗の臭いの強さが1〜10の10段階に分けられており、数値が高いほど臭いの強さが強くなっている。ユーザの汗の臭いの変化量を算出するにあたっては、ユーザの帰宅時の臭いの強さから、ユーザの出発時の臭いの強さを差し引くことで、臭いの変化量を算出する。例えば、出発時の臭いの強さが「1」であり、帰宅時の臭いの強さが「5」である場合には、臭いの変化量が「4」と算出される。なお、この場合、臭いの変化量は0〜9のいずれかの値で算出される。
本ステップS25の処理についてより詳しくは、本実施形態では、上述したように、ユーザの出発時臭い情報と帰宅時臭い情報とがそれぞれ、ユーザの左脇、右脇及び首周りの各部位ごとに取得されている。つまり、ユーザの出発時における汗の臭いの強さと、ユーザの帰宅時における汗の臭いの強さとがそれぞれ、ユーザの上記各部位ごとに取得されている。そこで、本ステップでは、これらユーザの各部位ごとに帰宅時の臭いの強さから出発時の臭いの強さを差し引くことで、各部位ごとに臭いの変化量を算出する。そして、それら算出した部位ごとの臭い変化量のうち、最も値が大きいものをユーザの汗の臭いの変化量として算出する。
ステップS26では、疲労度判定処理を行う(疲労度判定手段に相当)。この処理では、ステップS25で算出したユーザの汗の臭いの変化量に基づき、ユーザの帰宅時の疲労度を判定する。ユーザの汗の臭いはユーザの疲労度が大きいほど強くなる傾向にある。そこで、本ステップでは、この傾向に着目し、上記のようにユーザの帰宅時の疲労度を判定することとしている。具体的には、本ステップS26では、ステップS25で算出したユーザの臭いの変化量が4〜9の場合には「疲労度大」と判定し、臭いの変化量が3の場合には「疲労度中」と判定し、臭いの変化量が0〜2の場合には「疲労度小」と判定する。
続く、ステップS27〜S30では、上記判定されたユーザの疲労度に基づき、住宅側コントローラ17へ浴槽21への湯張りに関する湯張り指示を行う。まず、ユーザの疲労度が「疲労度大」である場合(ステップS27においてYES判定の場合)には、ステップS30において、高温湯張り指示を行う。この高温湯張り指示は、湯張り温度を予め設定されている設定温度よりも高い温度にして浴槽21への湯張りを行うよう住宅側コントローラ17に指示するものである。この高温湯張り指示が住宅側コントローラ17により受信されると、住宅側コントローラ17は、その指示に基づいて、設定温度よりも高い温度で給湯器23による浴槽21への湯張りを行う。これにより、ユーザの疲労度が高い場合には、いつもより高めの温度で湯張りが行われるため、ユーザは帰宅後、熱めの湯に浸かって疲れをとることができる。その後、本処理を終了する。
ユーザの疲労度が「疲労度中」である場合(ステップS27でNO判定でかつステップS28でYES判定の場合)には、ステップS29において、通常湯張り指示を行う。この通常湯張り指示は、湯張り温度を設定温度にして浴槽21への湯張りを行うよう住宅側コントローラ17に指示するものである。この通常湯張り指示が住宅側コントローラ17により受信されると、住宅側コントローラ17は、その指示に基づいて、設定温度で給湯器23による浴槽21への湯張りを行う。これにより、ユーザの疲労度が中程度である場合には、いつもの温度で湯張りが行われる。
ユーザの疲労度が「疲労度小」である場合(ステップS27でNO判定でかつステップS28でNO判定の場合)には、住宅側コントローラ17への湯張り指示を行わない。これにより、ユーザがあまり疲れていない場合には湯張りが行われないため、ユーザが帰宅した後、ユーザ自ら湯張りを行うことになる。その後、本処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
ユーザが外出先で疲れた場合には、ユーザから発する汗の臭い等の体臭が強くなると考えられる。そこで上記の実施形態では、その点に着目し、ユーザが発する汗の臭いを検知する臭いセンサ28を車両25内に設け、ユーザが車両25に乗って外出先から自宅(住宅15)へと帰宅する際にその臭いセンサ28により検知されるユーザの汗の臭いを帰宅時臭い情報として取得するようにした。そして、その取得した帰宅時臭い情報に基づき、ユーザの帰宅時の疲労度を判定するようにした。この場合、例えば外出先から自宅までの距離が短い等の理由でユーザが帰宅の際に車両25に乗る時間が短い場合にも、ユーザの疲労度を正しく検出することができる。このため、ユーザの疲労度に基づいて浴槽21への湯張りを行うにあたり、適切な湯張りを行うことが可能となる。
また、ユーザが外出先で疲れた場合には、その疲労がユーザの汗の臭いとなって現れることが考えられるため、上記の構成は、ユーザの外出先での疲労を検出する上で好適な構成であるといえる。
ユーザの帰宅時臭い情報に加えて、ユーザが車両25に乗って自宅から外出先へ出発する際の出発時臭い情報を取得し、それら取得した行きと帰りの臭い情報(汗の臭いの強さ)に基づき、ユーザの帰宅時の疲労度を判定するようにした。この場合、ユーザの臭いが行きと帰りとでどれだけ変化したか、つまり行き帰りでのユーザの臭いの変化量を基にユーザの帰宅時の疲労度を判定することができる。これにより、ユーザの体臭の個人差に応じた適切な疲労度判定を行うことができる。
カーナビ装置27に目的地として自宅以外が設定された場合にはユーザの出発時体臭情報を取得し、カーナビ装置27に目的地として自宅が設定された場合にはユーザの帰宅時体臭情報を取得するようにした。この場合、カーナビ装置27の目的地設定に基づいて、ユーザの行きと帰りの臭い情報が取得されるため、これらの臭い情報を取得する上で好適な構成とすることができる。
ところで、ユーザごとに臭いを発する部位は異なることが考えられる。例えば、あるユーザは脇から臭いを強く発するのに対し、別のユーザは首周りから臭いを発するといったことが考えられる。そこで上記の実施形態では、こうした点に鑑み、ユーザの体の複数の部位(具体的には、両脇及び首周り)について臭いを検知するようにし、それら複数の部位の臭いに基づきユーザの疲労度を判定するようにした。この場合、ユーザの疲労度をより正しく検出することが可能となる。
詳しくは、ユーザの体の部位ごとに、出発時臭い情報と帰宅時臭い情報とをそれぞれ取得し、それら取得した各臭い情報に基づきユーザの臭いの変化量を算出した。そして、それら算出した各部位ごとの臭いの変化量のうち、最も大きい変化量に基づき、ユーザの帰宅時の疲労度を判定するようにした。この場合、ユーザが実際に臭いを発する部位の臭い情報(のみ)に基づきユーザの疲労度が判定されることになるため、ユーザの体に応じた適切な疲労度判定を行うことが可能となる。
ユーザの帰宅時の疲労度が判定された場合に、浴槽21への湯張り制御を行うようにしたため、ユーザの帰宅に合わせて浴槽21への湯張りを自動で行うことができる。この場合、ユーザの遠隔操作により湯張りを行う場合と異なり、湯張りをし忘れて帰宅後すぐに浴槽21に入れない事態が生じるのを回避することができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、ユーザの体の各部位ごとに、行きと帰りとでユーザの臭いがどれだけ変化したかその変化量を算出し、それら算出した部位ごとの臭いの変化量の最大値に基づきユーザの帰宅時の疲労度を判定したが、これを変更して、例えば上記算出した部位ごとの臭い変化量の平均値に基づきユーザの疲労度を判定してもよい。
・上記実施形態では、ユーザの出発時臭い情報と帰宅時臭い情報とに基づいて、ユーザの帰宅時の疲労度を判定するようにしたが、これを変更して、ユーザの帰宅時臭い情報のみに基づいてユーザの帰宅時の疲労度を判定してもよい。
・上記実施形態では、各臭いセンサ28によりユーザの両脇及び首周りの臭いを検知するようにしたが、臭いセンサ28により臭いを検知する部位は必ずしも両脇や首周りである必要はなく、背中やおしり、足等、他の部位であってもよい。また、上記実施形態では、臭いセンサ28を3つ設けたが、臭いセンサ28の数は1つでも2つでも4つ以上でもよい。
・上記実施形態では、体臭検知手段として、ユーザが発する汗の臭いを検知する臭いセンサ28を用いたが、体臭検知手段としては、必ずしもかかるセンサを用いる必要はない。例えば、加齢臭等、汗の臭い以外の体臭を検知するセンサを用いてもよい。
・上記実施形態では、車両25の運転席31に臭いセンサ28を設けたが、助手席に臭いセンサ28を設けてもよい。その場合、助手席に座るユーザの汗の臭いを臭いセンサ28により検知し、その検知した汗の臭いに基づいて助手席のユーザの疲労度を判定することが可能となる。例えば、ユーザが車両25により会社や学校へ送り迎えしてもらう場合等には、ユーザが送り迎えに際し助手席に座ることが考えられる。このため、このような場合に、助手席に座るユーザの疲労度を判定することで、そのユーザの疲労度に基づき湯張り制御を行うことが可能となる。また、臭いセンサ28を後部座席に設けるようにしてもよい。
・上記実施形態では、ユーザの疲労度が疲労度大と判定された場合に、設定温度よりも高い温度で浴槽21への湯張りを行う指示、つまり高温湯張り指示を行うようにしたが、これを変更して、設定温度よりも低い温度で湯張りを行う指示、つまり低温湯張り指示を行ってもよい。ユーザによっては疲れたときには低い温度の湯に浸かりたい場合も想定され、そのような場合にはこうした低温湯張り指示を行うのがよい。
・上記実施形態では、ユーザの疲労度が大、中、小のうちいずれであるかを判定し、その判定結果に基づき、湯張り指示を行うようにしたが、例えばユーザの疲労度が所定値以上であるか否かを判定し、その判定結果に基づき湯張り指示を行うようにしてもよい。具体的には、ユーザの疲労度が所定値以上である場合には湯張りを行い、ユーザの疲労度が所定値未満である場合には湯張りを行わないよう指示することが考えられる。また、ユーザの疲労度が所定値以上である場合には高温で湯張りを行い、ユーザの疲労度が所定値未満である場合には低温で湯張りを行うよう指示するようにしてもよい。
・上記実施形態では、サーバ11の制御部12においてユーザの疲労度を判定したが、ユーザの疲労度を車両25の車両側コントローラ26で判定するようにしてもよい。その場合、判定したユーザの疲労度情報を車両側コントローラ26よりサーバ11側へ送信するようにすればよい。
・上記実施形態において、サーバ11(制御部12)で行った制御処理(図4の制御処理)を例えば住宅側コントローラ17で行うようにしてもよい。この場合、住宅側コントローラ17は、車両側コントローラ26からユーザの出発時臭い情報及び帰宅時臭い情報をそれぞれ取得し、それら取得した各臭い情報に基づき、ユーザの疲労度を判定する。そして、住宅側コントローラ17は、その判定結果に基づいて、給湯器23による浴槽21への湯張り制御を行うことになる。
10…湯張りシステム、11…サーバ、12…湯張り制御手段としての制御部、15…自宅としての住宅、17…住宅側コントローラ、21…浴槽、25…車両、26…車両側コントローラ、27…カーナビゲーション装置、28…体臭検知手段としての臭いセンサ。

Claims (4)

  1. ユーザが車両に乗って自宅へ帰宅するのに合わせて前記自宅の浴槽への湯張りを行う湯張りシステムであって、
    前記車両に設けられ、前記車両に乗るユーザの体臭を検知する体臭検知手段と、
    ユーザが前記車両に乗って外出先から前記自宅へと帰宅する際に前記体臭検知手段により検知されるユーザの体臭を帰りの体臭情報として取得する取得手段と、
    その取得手段により取得されたユーザの帰りの体臭情報に基づき、ユーザの帰宅時の疲労度を判定する疲労度判定手段と、
    その疲労度判定手段の判定結果に基づいて、前記浴槽への湯張り制御を行う湯張り制御手段と、
    を備えることを特徴とする湯張りシステム。
  2. 前記取得手段は、ユーザの前記帰りの体臭情報を取得することに加え、ユーザが前記車両に乗って前記自宅から外出先へ向かう際に前記体臭検知手段により検知されるユーザの体臭を行きの体臭情報として取得し、
    前記疲労度判定手段は、前記取得手段により取得されたユーザの前記行きの体臭情報と前記帰りの体臭情報とに基づいて、ユーザの帰宅時の疲労度を判定することを特徴とする請求項1に記載の湯張りシステム。
  3. 前記車両には、ユーザにより設定された目的地まで当該車両を案内するカーナビゲーション装置が設けられ、
    前記取得手段は、前記カーナビゲーション装置に目的地として前記自宅以外の外出先が設定された場合に前記行きの体臭情報を取得し、前記カーナビゲーション装置に目的地として前記自宅が設定された場合に前記帰りの体臭情報を取得することを特徴とする請求項2に記載の湯張りシステム。
  4. 前記体臭検知手段は、ユーザの体の複数の部位について体臭を検知するものであり、
    前記疲労度判定手段は、前記体臭検知手段により検知されるユーザの各部位の体臭に基づき、ユーザの疲労度を判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の湯張りシステム。
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