JP2020159556A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ Download PDF

Info

Publication number
JP2020159556A
JP2020159556A JP2020100621A JP2020100621A JP2020159556A JP 2020159556 A JP2020159556 A JP 2020159556A JP 2020100621 A JP2020100621 A JP 2020100621A JP 2020100621 A JP2020100621 A JP 2020100621A JP 2020159556 A JP2020159556 A JP 2020159556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
brushless motor
axial direction
oil
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020100621A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6900079B2 (ja
Inventor
土屋 昌久
Masahisa Tsuchiya
昌久 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Parts Ind Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Parts Ind Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2015240770A external-priority patent/JP6777986B2/ja
Application filed by Tokyo Parts Ind Co Ltd filed Critical Tokyo Parts Ind Co Ltd
Priority to JP2020100621A priority Critical patent/JP6900079B2/ja
Publication of JP2020159556A publication Critical patent/JP2020159556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6900079B2 publication Critical patent/JP6900079B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

【課題】 長寿命化と高精度な回転性能を実現できるブラシレスモータを提供する。【解決手段】 インナー軸受141とこれよりも含油率が大きいアウター軸受142からなる二重構造の軸受を用いる。インナー軸受141は、上部軸受部141aと下部軸受部141bと中逃げ部141cを有している。インナー軸受141のすべての軸受部の軸方向全体に亘って、軸受部と軸受ハウジング143との間に全周に亘って間隙部147、148が設けられている。【選択図】 図3

Description

本発明は含油軸受を用いたブラシレスモータに関する。
プロジェクタ装置のカラーホイールやプリンタ装置のポリゴンミラー等を回転駆動させるスピンドルモータとして、アウターロータ型のブラシレスモータが用いられている。このようなモータでは高精度な回転性能が要求されており、軸受として従来は主に転がり軸受が用いられていたものの、回転騒音の問題や低コスト化の対応が困難であることから、近年、内部に潤滑油を含浸させた多孔質材料製の含油軸受が用いられるようになってきた。
上記のような含油軸受として、例えば特許文献1には、両端部に軸受部を有した圧粉成形焼結金属体からなるインナー部と、このインナー部を内周面側に同心状に圧入させるアウター部とからなり、アウター部はインナー部より低密度の圧粉焼結金属組織体からなる二重構造の軸受ユニットが記載されている。
特許文献1に記載の含油軸受によれば、インナー部に比してアウター部の潤滑油保持量を増大させることができ、しかもアウター部より密度の高いインナー部の毛管力により良好な密度勾配が形成されてアウター部側からインナー部へと潤滑油が逐次吸引・移動しやすくなる結果、低振動で静粛性に優れ、しかも長寿命化された軸受ユニットが得られるとされている。
また、特許文献2には、シャフトを回転自在に支持する軸受面となる内周面を有し潤滑剤を含む多孔質材料製の内側軸受と、空孔率が内側軸受よりも高く潤滑剤を含む多孔質材料製の外側軸受とで構成される二重構造の含油軸受を備え、内側軸受の外周面と外側軸受の内周面との間に、外部と連通し、内側軸受の外周面の一部と外側軸受の内周面の一部とによって形成される連通溝が形成された含油軸受機構が記載されている。
特許文献2に記載の含油軸受機構によれば、内側軸受の外周面と外側軸受の内周面との間に連通溝が形成され、内側軸受及び外側軸受から染み出した潤滑剤をこの連通溝において保持することができ、長寿命化された含油軸受機構が得られるとされている。
特開2006−292161号公報 特開2009−85355号公報
特許文献1や特許文献2に記載の二重構造の含油軸受では、アウター部(外側軸受)がインナー部(内側軸受)より低密度の場合には、インナー部をアウター部に圧入する際、インナー部の内径精度をそのまま維持できる可能性がある。
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の二重構造の含油軸受を用いてモータを構成する際、二重構造の含油軸受をハウジング内に圧入すると、シャフトを直接支持するインナー部の内径精度を維持することが難しく、高精度な回転性能を実現することが難しいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、高精度な回転性能と長寿命化を実現できるブラシレスモータを提供しようとするものである。
以下、上記の課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意な組み合わせで採用することができる。また、本発明の態様あるいは技術的特徴は以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものである。
本発明の一実施態様は、
シャフトを有するロータと、オイルを媒介として前記シャフトの径方向を支持する筒状の軸受と、上端が開口し内部に前記軸受を支持する軸受ハウジングとを備えたブラシレスモータにおいて、
前記軸受は、多孔質含油材からなるインナー軸受と、該インナー軸受の外周面に装着された多孔質含油材からなるアウター軸受とを有し、
前記インナー軸受は、径方向内方に凸に形成された複数の軸受部を有し、
前記アウター軸受は、前記インナー軸受よりも含油率が大きく、
アウター軸受は、インナー軸受よりも軸方向に若干長く、かつインナー軸受とアウター軸受の上端面は略面一となっており、
すべての前記軸受部の軸方向全体に亘って、前記軸受部と該軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングとの間に間隙部が設けられている、
ことを特徴とする。
本発明の他の実施態様では、更なる特徴として、
「前記軸受部は、前記インナー軸受の上端部に設けられた上側軸受部と、前記インナー軸受の下端部に設けられた下側軸受部を有し、前記上側軸受部と該軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングとの間に上部間隙部が設けられており、前記下側軸受部と該軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングとの間に下部間隙部が設けられていること」、
「前記上側軸受部の軸方向全体に亘って、前記上側軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングと前記アウター軸受との間に前記上部間隙部が設けられており、
前記下側軸受部の軸方向全体に亘って、前記下側軸受部と該下側軸受部の径方向外方に位置する前記アウター軸受との間に前記下部間隙部が設けられていること」、
「前記上側軸受部の軸方向全体に亘って、前記上側軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングと前記アウター軸受との間に前記上部間隙部が設けられており、
前記下側軸受部の軸方向全体に亘って、前記下側軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングと前記アウター軸受との間に前記下部間隙部が設けられていること」、

「前記インナー軸受の外周面と前記アウター軸受の内周面との間に、軸方向に連通する溝が設けられていること」、
「前記アウター軸受の外周面と前記軸受ハウジングの内周面との間に、軸方向に連通する溝が設けられていること」、
「前記シャフトの外表面には、前記インナー軸受から前記軸受ハウジングの開口側に突出した部分に環状溝が形成されていること」、
「前記軸受ハウジングの前記開口に環状の撥油部材が装着されており、前記撥油部材の下面は前記環状溝の上端よりも高い位置にあること」、
を含む。
本発明のブラシレスモータによれば、インナー軸受とアウター軸受からなる二重構造の軸受を用いて長寿命化を図りつつ、二重構造の軸受を軸受ハウジング内に支持固定させた際にインナー軸受の軸受部の内径精度を維持することができ、高精度な回転性能を得ることができる。
本発明の第1の実施形態例に係るブラシレスモータの縦断面図である。 本発明の第1の実施形態例に係るブラシレスモータの軸受ユニット(但し、撥油部材は省略)の上面図である。 図2中のA−A断面図である。 本発明の第2の実施形態例に係るブラシレスモータの軸受ユニット(但し、撥油部材は省略)の断面図である。 本発明の第3の実施形態例に係るブラシレスモータの軸受ユニット(但し、撥油部材は省略)の断面図である。 本発明の第4の実施形態例に係るブラシレスモータの軸受ユニット(但し、撥油部材は省略)の断面図である。 本発明の第5の実施形態例に係るブラシレスモータの軸受ユニット(但し、撥油部材は省略)の断面図である。
以下、本発明の実施形態例を、図面を参照して説明する。
なお、本明細書では、図1の上方向を「上側」と呼び、下方向を「下側」と呼ぶ。また、上下方向は、モータが実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。また、シャフトの中心軸に平行な方向を「軸方向」と呼び、中心軸を中心とする半径方向を「径方向」と呼ぶ。
(第1の実施形態例)
本発明の第1の実施形態例を、図1〜図3を用いて説明する。
本例のブラシレスモータは、主に、取付板10と、ステータ20と、ロータ30と、軸受ユニット140で構成されている。
取付板10は、表面に印刷回路を形成したいわゆる鉄基板、あるいは鉄基板に印刷配線板を重ねた基板などが用いられ、中央部分には円筒状のバーリング部11が下方を向くように形成されている。
この取付板10には、後述の駆動用マグネット33の下端と軸方向(図1の上下方向)で対向するようにホール素子(不図示)が設けられており、このホール素子によってロータ30の回転を検出することができるようになっている。
ステータ20は、ステータコア21、コアカバー22及びコイル23を備えている。
ステータコア21は、中心に円形の開口を有し複数の突極が形成された板状コアの積層体からなり、その表面を絶縁性樹脂からなるコアカバー22で被覆し、このコアカバー22を介して各突極にコイル23が巻かれている。
ロータ30は、シャフト31と、シャフト31と一体に回転するロータケース32と、ロータケース32の内側に固定された駆動用マグネット33を備えている。
シャフト31は、細長い略円柱状を成し、後述の軸受ユニット140によって回転自在に支持されている。
シャフト31の下端近傍に位置する部分には被係止部31aが形成され、シャフト31の中間よりやや上方に位置する部分には環状溝31bが形成されている。この被係止部31aと環状溝31bは、いずれもシャフト31の外周に形成された環状の凹部で構成されている。
ロータケース32は、磁性を有する金属板から成り、シャフト31と同軸で円筒状に形成された円筒部32aと、この円筒部32aの上面を覆う平板状の上面部32bを有している。上面部32bの中心には円筒状のバーリング部32cが下方を向くように形成されており、このバーリング部32cにシャフト31の上部が圧入され固定されている。
ロータケース32の円筒部32aの内側には、ステータコア21の突極と径方向(図1の左右方向)で対向するように円筒状の駆動用マグネット33が取り付けられている。この駆動用マグネット33は、周方向にN極とS極が交互に複数着磁されている。
また、バーリング部32cの外周には、円筒状の吸引用マグネット34が取り付けられている。
軸受ユニット140は、ロータ30を回転自在に支持するものであり、インナー軸受141と、アウター軸受142と、軸受ハウジング143と、スラスト板144と、抜止め部材145と、撥油部材146を備えている。
インナー軸受141は、オイルを媒介としてシャフト31の径方向を回転自在に支持するラジアル軸受である。アウター軸受142は、インナー軸受141の外周面に圧入等によって装着され、インナー軸受141への補油機構として機能するように設けられている。
インナー軸受141とアウター軸受142は、いずれも筒状の焼結メタル等にオイル(潤滑油)が含浸された多孔質含油材からなり、アウター軸受142はインナー軸受141よりも含油率の大きいものが用いられている。
一例を挙げると、インナー軸受141として密度が約5.5〜6.6g/cmのものを用いた場合の含油率は約22〜26vol%となり、アウター軸受142として密度が約4.1〜4.9g/cmのものを用いた場合の含油率は約38〜48vol%となる。
インナー軸受141は、中心孔の上下両端にそれぞれ径方向内方に凸に形成された上部軸受部141aと下部軸受部141bを有している。上部軸受部141aと下部軸受部141bの間は、これらよりも内径の大きい中逃げ部141cとなっている。
上部軸受部141aと下部軸受部141bの内径はシャフト31の外径よりも僅かに大きく、上部軸受部141aと下部軸受部141bによってシャフト31の径方向を回転自在に支持することができる。また、中逃げ部141cを設けたことにより、シャフト31との摺動抵抗を減少させてモータが過熱するのを抑制することができる。
インナー軸受141の外形は、上部軸受部141aから中逃げ部141cの大半に亘る領域については外径が一定の大径部141dとなっており、中逃げ部141cの下端近傍から下部軸受部141bの領域については大径部141dよりも外径の小さい縮径部141eとなっている。
大径部141dの外周面には、軸方向に沿って複数本の溝141fが周方向に等間隔に形成されており、本例では8本の溝141fが形成されている。
アウター軸受142は、インナー軸受141よりも軸方向に若干長く、アウター軸受142とインナー軸受141の上端面は面一であるが、アウター軸受142はインナー軸受141よりも若干下方に突出している。
アウター軸受142の内径は軸方向の全体に亘って一定である。このアウター軸受142の内径は、インナー軸受141を内側に装着して固定できるように、インナー軸受141の大径部141dの外径よりも僅かに小さく設計されている。
アウター軸受142の外形は、インナー軸受141の上部軸受部141aから中逃げ部141cの上端近傍までの径方向外方に位置する領域については、外径の小さい縮径部142aとなっており、縮径部142aよりも下の領域は縮径部142aより外径の大きい大径部142bとなっている。
アウター軸受142の大径部142bの外周面には、軸方向に沿って複数本の溝142cが周方向に等間隔に形成されており、本例では12本の溝142cが形成されている。
軸受ハウジング143は、インナー軸受141とアウター軸受142を内部に保持して固定するものであり、筒部と底部を有し上端が開口した有底筒状を成し、筒部143aの上端には径方向外方に突出した鍔143a1が形成されている。
この軸受ハウジング143は、金属材料の深絞り品や切削品などを用いることができ、本例では深絞り品を用いている。
軸受ハウジング143の筒部143aの内径は概ね一定である。この筒部143aの内径は、アウター軸受142を内側に装着して固定できるように、アウター軸受142の大径部142bの外径よりも僅かに小さく設計されている。
軸受ハウジング143の底部は2段底の構造を成しており、第1底部143bと、第1底部143bの中央部が凹んだ第2底部143cを有している。
軸受ハウジング143は、取付板10のバーリング部11に圧入等によって固定されている。ステータコア21は、軸受ハウジング143の外周上部に嵌め込まれ、鍔143a1の下面に当接された状態で固定されている。
スラスト板144は、耐摩耗性の樹脂板等からなり、軸受ハウジング143の第2底部143cの上に配されてシャフト31の下端を支持する。
抜止め部材145は、リング状のワッシャからなり、軸受ハウジング143の第1底部143bの上に配されている。この抜止め部材145は、外縁部がアウター軸受142と第1底部143bに挟まれ固定されている。
抜止め部材145の内径部は、シャフト31の被係止部31aに挿入されている。これにより、シャフト31は上方への移動を制限され、ロータ30が軸受ユニット140から抜けるのを防止することができる。
撥油部材146は、中央に貫通口を有し、表面が撥油処理された円環状の金属板からなり、軸受ハウジング143の開口部の上端に圧入されている。撥油部材146の貫通口の直径はシャフト31の外径よりも僅かに大きく、シャフト31と撥油部材146との間に僅かな隙間が設けられている。
撥油部材146の下面とインナー軸受141及びアウター軸受142の上面との間には空間Sが形成され、シャフト31の環状溝31bは空間Sに位置している。
なお、本例では撥油部材146として磁性金属材料を用いており、この撥油部材146と対向配置される吸引用マグネット34との間に作用する磁気吸引力によって、ロータ30が回転中に浮上するのを防止している。
以上説明した本例のブラシレスモータでは、インナー軸受141とこれよりも含油率が大きいアウター軸受142からなる二重構造の軸受を用いたことにより、アウター軸受142からインナー軸受141へ逐次補油されるため、モータの長寿命化を図ることができる。
また本例のブラシレスモータでは、軸受ハウジング143の筒部143aの内径は一定であるものの、アウター軸受142の所定領域に外径の小さい縮径部142aを設けている。これにより、上側軸受部141aの軸方向全体に亘って、上側軸受部141aの径方向外方に位置する軸受ハウジング143とアウター軸受142との間に上部間隙部147が形成されている。
さらに本例のブラシレスモータでは、アウター軸受142の内径は軸方向の全体に亘って一定であるものの、インナー軸受141の所定領域に外径の小さい縮径部141eを設けている。これにより、下側軸受部141bの軸方向全体に亘って、下側軸受部141bと該下側軸受部141bの径方向外方に位置するアウター軸受142との間に下部間隙部148が形成されている。
このように、本例のブラシレスモータでは、インナー軸受141のすべての軸受部(上部軸受部141aと下部軸受部141b)の軸方向全体に亘って、軸受部と軸受ハウジング143との間に全周に亘って間隙部(上部間隙部147と下部間隙部148)が設けられている。
このような構成によれば、インナー軸受141とアウター軸受142からなる二重構造の軸受を軸受ハウジング143内に圧入した際に、シャフト31を直接支持するインナー軸受141の上部軸受部141aと下部軸受部141bに径方向の大きな圧縮力が掛かるのを効果的に抑制できる。このため、上部軸受部141aと下部軸受部141bの内径が収縮するのを抑制して、軸受部の内径精度を維持することができ、高精度な回転性能を得ることができる。
また、本例のブラシレスモータでは、インナー軸受141の外周面とアウター軸受142の内周面との間に、軸方向に連通する溝141fを設けている。
このような構成によれば、インナー軸受141からその外周面に染み出したオイルと、アウター軸受142からその内周面に染み出したオイルを溝141fに保持することができ、モータのさらなる長寿命化を図ることができる。
また、本例のブラシレスモータでは、アウター軸受142の外周面と軸受ハウジング143の内周面との間に、軸方向に連通する溝142cを設けている。
このような構成によれば、モータ駆動時の熱によってオイルが膨張した際、溝142cにオイルを保持でき、軸受外部へのオイル漏れを抑制することができる。
また、本例のブラシレスモータでは、シャフト31の外表面には、インナー軸受141から軸受ハウジング143の開口側に突出した部分に環状溝31bが形成されている。
このような構成によれば、シャフト31の回転によってインナー軸受141の内周面に滲み出したオイルは、インナー軸受141の上端面を超えて環状溝31bにある程度溜まると、シャフト31の回転に伴う遠心力によって径方向外方に飛ばされるため、オイルをインナー軸受141とアウター軸受142に効果的に戻すことができる。
また、本例のブラシレスモータでは、軸受ハウジング143の開口部に環状の撥油部材146が装着されており、撥油部材146の下面は環状溝31bの上端よりも高い位置にある。具体的には、撥油部材146の下面とインナー軸受141及びアウター軸受142の上面との間には空間Sが形成され、シャフト31の環状溝31bはこの空間Sに面している。
このような撥油部材146を設けることにより、特にモータを水平状態やこれに近い状態で用いる場合において、シャフト31の回転に伴う遠心力によって径方向外方に飛ばされるオイルの量が多い場合であっても、軸受ユニット外部へのオイルの飛散を極めて効果的に抑制し、さらなるモータの長寿命化を図ることができる。
(第2の実施形態例)
本発明の第2の実施形態例に係るブラシレスモータは、軸受ユニットの構造だけが第1の実施形態例と異なる。
本例の軸受ユニット240を図4に示す。図4において、図1〜図3中の部材と同等の部材には同一の符号を付しており、重複する部分については説明を省略する。
本例のインナー軸受241は、先のインナー軸受141と同様、上部軸受部241aと下部軸受部241bと中逃げ部241cを有している。
インナー軸受241の外形は、下部軸受部241bから中逃げ部241cの大半に亘る領域については外径が一定の大径部241dとなっており、中逃げ部241cの上端近傍から上部軸受部241aの領域については大径部241dよりも外径の小さい縮径部241eとなっている。
大径部241dの外周面には、軸方向に沿って複数本の溝241fが周方向に等間隔に形成されている。
本例のアウター軸受242の内径は軸方向の全体に亘って一定である。このアウター軸受242の外形は、インナー軸受241の上部軸受部241aから中逃げ部241cの下端近傍までの径方向外方に位置する領域については、外径の大きい大径部242bとなっており、大径部242bよりも下の領域は大径部242bよりも外径の小さい縮径部242aとなっている。
アウター軸受242の大径部242bの外周面には、軸方向に沿って複数本の溝242cが周方向に等間隔に形成されている。
以上の軸受ユニット240を用いた本例のブラシレスモータでは、アウター軸受242の内径は軸方向の全体に亘って一定であるものの、インナー軸受241の所定領域に外径の小さい縮径部241eを設けている。これにより、上側軸受部241aの軸方向全体に亘って、上側軸受部241aと該上側軸受部241aの径方向外方に位置するアウター軸受242との間に上部間隙部247が形成されている。
また、本例のブラシレスモータでは、軸受ハウジング143の筒部143aの内径は一定であるものの、アウター軸受242の所定領域に外径の小さい縮径部242aを設けている。これにより、下側軸受部241bの軸方向全体に亘って、下側軸受部241bの径方向外方に位置する軸受ハウジング143とアウター軸受242との間に下部間隙部248が形成されている。
このように、本例のブラシレスモータでは、インナー軸受241のすべての軸受部(上部軸受部241aと下部軸受部241b)の軸方向全体に亘って、軸受部と軸受ハウジング143との間に全周に亘って間隙部(上部間隙部247と下部間隙部248)が設けられている。
このような構成によれば、インナー軸受241とアウター軸受242からなる二重構造の軸受を軸受ハウジング143内に圧入した際に、インナー軸受241の上部軸受部241aと下部軸受部241bに径方向の大きな圧縮力が掛かるのを効果的に抑制できる。このため、上部軸受部241aと下部軸受部241bの内径が収縮するのを抑制して、軸受部の内径精度を維持することができ、高精度な回転性能を得ることができる。
また、本例のブラシレスモータでは、アウター軸受242の下側領域に外径の小さい縮径部242aを設けているため、二重構造の軸受を軸受ハウジング内に圧入するのが容易になり、モータ組立時の作業性を高めることができる。
(第3の実施形態例)
本発明の第3の実施形態例に係るブラシレスモータは、軸受ユニットの構造だけが第1の実施形態例と異なる。
本例の軸受ユニット340を図5に示す。図5において、図1〜図3中の部材と同等の部材には同一の符号を付しており、重複する部分については説明を省略する。
本例のインナー軸受341は、先のインナー軸受141と同様、上部軸受部341aと下部軸受部341bと中逃げ部341cを有している。このインナー軸受341の外径は、軸方向の全体に亘って一定である。
また、インナー軸受341の外周面には、軸方向に沿って複数本の溝341fが周方向に等間隔に形成されている。
本例のアウター軸受242の内径は軸方向の全体に亘って一定である。このアウター軸受242の外形は、インナー軸受241の中逃げ部241cの上端近傍から下端近傍までの径方向外方に位置する領域については、外径の大きい大径部342bとなっており、それ以外の領域は大径部342bよりも外径の小さい縮径部342aとなっている。
アウター軸受342の大径部342bの外周面には、軸方向に沿って複数本の溝342cが周方向に等間隔に形成されている。
以上の軸受ユニット340を用いた本例のブラシレスモータでは、軸受ハウジング143の筒部143aの内径は一定であるものの、アウター軸受342の所定領域に外径の小さい縮径部342aを設けている。これにより、インナー軸受341のすべての軸受部(上部軸受部341aと下部軸受部341b)の軸方向全体に亘って、軸受部と軸受ハウジング143との間に全周に亘って間隙部(上部間隙部347と下部間隙部348)が設けられている。
このような構成によれば、インナー軸受341とアウター軸受342からなる二重構造の軸受を軸受ハウジング143内に圧入した際に、インナー軸受341の上部軸受部341aと下部軸受部341bに径方向の大きな圧縮力が掛かるのを効果的に抑制できる。このため、上部軸受部341aと下部軸受部341bの内径が収縮するのを抑制して、軸受部の内径精度を維持することができ、高精度な回転性能を得ることができる。
また、本例のブラシレスモータにおいても、アウター軸受342の下側領域に外径の小さい縮径部342aを設けているため、二重構造の軸受を軸受ハウジング内に圧入するのが容易になり、モータ組立時の作業性を高めることができる。
(第4の実施形態例)
本発明の第4の実施形態例に係るブラシレスモータは、軸受ユニットの構造だけが第1の実施形態例と異なる。
本例の軸受ユニット440を図6に示す。図6において、図1〜図3中の部材と同等の部材には同一の符号を付しており、重複する部分については説明を省略する。
本例のインナー軸受441は、先のインナー軸受141と同様、上部軸受部441aと下部軸受部441bと中逃げ部441cを有している。
インナー軸受441の外形は、上部軸受部441aから中逃げ部441cの大半に亘る領域については外径が一定の大径部441dとなっており、中逃げ部441cの下端近傍から下部軸受部441bの領域については大径部441dよりも外径の小さい縮径部441eとなっている。
大径部441dの外周面には、軸方向に沿って複数本の溝441fが周方向に等間隔に形成されている。
本例のアウター軸受442の内径と外径は軸方向の全体に亘って一定である。このアウター軸受442の外周面には、軸方向に沿って複数本の溝442cが周方向に等間隔に形成されている。
本例の軸受ハウジング443では、筒部143aの中ほどに段差部443dが設けられ、段差部443dよりも上方は内径の大きい大径部443eとなっており、段差部443dよりも下方は内径の小さい小径部443fとなっている。
以上の軸受ユニット440を用いた本例のブラシレスモータでは、アウター軸受442の外径は軸方向の全体に亘って一定であるものの、軸受ハウジング443の所定領域に外径の大きい大径部443eを設けている。これにより、上側軸受部441aの軸方向全体に亘って、上側軸受部441aと該上側軸受部441aの径方向外方に位置する軸受ハウジング443との間に上部間隙部447が形成されている。
また、本例のブラシレスモータでは、アウター軸受442の内径は軸方向の全体に亘って一定であるものの、インナー軸受441の所定領域に外径の小さい縮径部441eを設けている。これにより、下側軸受部441bの軸方向全体に亘って、下側軸受部441bと該下側軸受部441bの径方向外方に位置するアウター軸受442との間に下部間隙部448が形成されている。
このように、本例のブラシレスモータでは、インナー軸受441のすべての軸受部(上部軸受部441aと下部軸受部441b)の軸方向全体に亘って、軸受部と軸受ハウジング443との間に全周に亘って間隙部(上部間隙部447と下部間隙部448)が設けられている。
このような構成によれば、インナー軸受441とアウター軸受442からなる二重構造の軸受を軸受ハウジング443内に圧入した際に、インナー軸受441の上部軸受部441aと下部軸受部441bに径方向の大きな圧縮力が掛かるのを効果的に抑制できる。このため、上部軸受部441aと下部軸受部441bの内径が収縮するのを抑制して、軸受部の内径精度を維持することができ、高精度な回転性能を得ることができる。
(第5の実施形態例)
本発明の第5の実施形態例に係るブラシレスモータは、軸受ユニットの構造だけが第1の実施形態例と異なる。
本例の軸受ユニット540を図7に示す。図7において、図1〜図3中の部材と同等の部材には同一の符号を付しており、重複する部分については説明を省略する。
本例のインナー軸受541は、先のインナー軸受141と同様、上部軸受部541aと下部軸受部541bと中逃げ部541cを有している。このインナー軸受541の外径は、軸方向の全体に亘って一定である。
また、インナー軸受541の外周面には、軸方向に沿って複数本の溝541fが周方向に等間隔に形成されている。
本例のアウター軸受542の内径は軸方向の全体に亘って一定である。このアウター軸受542の外形は、インナー軸受541の上部軸受部541aから中逃げ部541cの下端近傍までの径方向外方に位置する領域については、外径の大きい大径部542bとなっており、大径部542bよりも下の領域は大径部542bよりも外径の小さい縮径部542aとなっている。
アウター軸受542の大径部542bの外周面には、軸方向に沿って複数本の溝542cが周方向に等間隔に形成されている。
本例の軸受ハウジング443は、筒部143aの中ほどに段差部443dが設けられ、段差部443dよりも上方は内径の大きい大径部443eとなっており、段差部443dよりも下方は内径の小さい小径部443fとなっている。
以上の軸受ユニット540を用いた本例のブラシレスモータでは、軸受ハウジング443の所定領域に外径の大きい大径部443eを設けているため、上側軸受部541aの軸方向全体に亘って、上側軸受部541aの径方向外方に位置するアウター軸受542と軸受ハウジング443との間に上部間隙部547が形成されている。
また、本例のブラシレスモータでは、インナー軸受541の外径とアウター軸受542の内径は軸方向の全体に亘って一定であるものの、アウター軸受542の所定領域に外径の小さい縮径部542aを設けている。これにより、下側軸受部541bの軸方向全体に亘って、下側軸受部541bの径方向外方に位置するアウター軸受542と軸受ハウジング443との間に下部間隙部548が形成されている。
このように、本例のブラシレスモータでは、インナー軸受541のすべての軸受部(上部軸受部541aと下部軸受部541b)の軸方向全体に亘って、軸受部と軸受ハウジング443との間に全周に亘って間隙部(上部間隙部547と下部間隙部548)が設けられている。
このような構成によれば、インナー軸受541とアウター軸受542からなる二重構造の軸受を軸受ハウジング443内に圧入した際に、インナー軸受541の上部軸受部541aと下部軸受部541bに径方向の大きな圧縮力が掛かるのを効果的に抑制できる。このため、上部軸受部541aと下部軸受部541bの内径が収縮するのを抑制して、軸受部の内径精度を維持することができ、高精度な回転性能を得ることができる。
また、本例のブラシレスモータでは、アウター軸受542の下側領域に外径の小さい縮径部542aを設けているため、二重構造の軸受を軸受ハウジング内に圧入するのが容易になり、モータ組立時の作業性を高めることができる。
以上、本発明の5つの実施形態例を説明したが、本発明はこれらの実施形態例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態例を適宜に変形可能である。
具体的には、軸受部の軸方向全体に亘って軸受部と軸受ハウジングとの間に間隙部が設けられる構造としては、実施形態例以外にも、例えば、上側軸受部の軸方向全体に亘って上側軸受部とアウター軸受との間に上側間隙部を設け、下側軸受部の軸方向全体に亘って下側軸受部とアウター軸受との間に下側間隙部を設けた構造を採ることもできる。
また、実施形態例ではシャフトの被係止部に抜止め部材を係止させるロータ抜け止め構造を採用しているが、従来公知の任意の抜け止め構造を採用することもできる。
以下に、この出願の優先基礎となる出願の出願当初の特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の出願当初の特許請求の範囲のとおりである。
[原出願の出願当初の請求項1] シャフトを有するロータと、オイルを媒介として前記シャフトの径方向を支持する筒状の軸受と、上端が開口し内部に前記軸受を支持する軸受ハウジングとを備えたブラシレスモータにおいて、
前記軸受は、多孔質含油材からなるインナー軸受と、該インナー軸受の外周面に装着された多孔質含油材からなるアウター軸受とを有し、
前記インナー軸受は、径方向内方に凸に形成された軸受部を有し、
前記アウター軸受は、前記インナー軸受よりも含油率が大きく、
前記軸受部の軸方向全体に亘って、前記軸受部と該軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングとの間に間隙部が設けられている、
ことを特徴とするブラシレスモータ。
[原出願の出願当初の請求項2] 前記軸受部は、前記インナー軸受の上端部に設けられた上側軸受部と、前記インナー軸受の下端部に設けられた下側軸受部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
[原出願の出願当初の請求項3] 前記上側軸受部の軸方向全体に亘って、前記上側軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングと前記アウター軸受との間に前記間隙部が設けられており、
前記下側軸受部の軸方向全体に亘って、前記下側軸受部と該下側軸受部の径方向外方に位置する前記アウター軸受との間に前記間隙部が設けられている、
ことを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
[原出願の出願当初の請求項4] 前記上側軸受部の軸方向全体に亘って、前記上側軸受部と該上側軸受部の径方向外方に位置する前記アウター軸受との間に前記間隙部が設けられており、
前記下側軸受部の軸方向全体に亘って、前記下側軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングと前記アウター軸受との間に前記間隙部が設けられている、
ことを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
[原出願の出願当初の請求項5] 前記上側軸受部の軸方向全体に亘って、前記上側軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングと前記アウター軸受との間に前記間隙部が設けられており、
前記下側軸受部の軸方向全体に亘って、前記下側軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングと前記アウター軸受との間に前記間隙部が設けられている、
ことを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
[原出願の出願当初の請求項6] 前記上側軸受部の軸方向全体に亘って、前記上側軸受部と該上側軸受部の径方向外方に位置する前記アウター軸受との間に前記間隙部が設けられており、
前記下側軸受部の軸方向全体に亘って、前記下側軸受部と該下側軸受部の径方向外方に位置する前記アウター軸受との間に前記間隙部が設けられている、
ことを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
[原出願の出願当初の請求項7] 前記インナー軸受の外周面と前記アウター軸受の内周面との間に、軸方向に連通する溝が設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
[原出願の出願当初の請求項8] 前記アウター軸受の外周面と前記軸受ハウジングの内周面との間に、軸方向に連通する溝が設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
[原出願の出願当初の請求項9] 前記シャフトの外表面には、前記インナー軸受から前記軸受ハウジングの開口側に突出した部分に環状溝が形成されている、
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
[原出願の出願当初の請求項10] 前記軸受ハウジングの前記開口に環状の撥油部材が装着されており、前記撥油部材の下面は前記環状溝の上端よりも高い位置にある、
ことを特徴とする請求項9に記載のブラシレスモータ。
10 取付板
11 バーリング部
20 ステータ
21 ステータコア
22 コアカバー
23 コイル
30 ロータ
31 シャフト
31a 被係止部
31b 環状溝
32 ロータケース
32a 円筒部
32b 上面部
32c バーリング部
33 駆動用マグネット
34 吸引用マグネット
140、240、340、440、540 軸受ユニット
141、241、341、441、541 インナー軸受
141a、241a、341a、441a、541a 上部軸受部
141b、241b、341b、441b、541b 下部軸受部
141c、241c、341c、441c、541c 中逃げ部
141d、241d、441d 大径部
141e、241e、441e 縮径部
141f、241f、341f、441f、541f 溝
142、242、342、442、542 アウター軸受
142a、242a、342a、542a 縮径部
142b、242b、342b、542b 大径部
142c、242c、342c、442c、542c 溝
143、443 軸受ハウジング
143a 筒部
143a1 鍔
143b 第1底部
143c 第2底部
144 スラスト板
145 抜止め部材
146 撥油部材
147、247、347、447、547 上部間隙部
148、248、348、448、548 下部間隙部
443d 段差部
443e 大径部
443f 小径部
本発明の一実施態様は、
シャフトを有するロータと、オイルを媒介として前記シャフトの径方向を支持する筒状の軸受と、上端が開口し内部に前記軸受を支持する軸受ハウジングとを備えたブラシレスモータにおいて、
前記軸受は、多孔質含油材からなるインナー軸受と、該インナー軸受の外周面に装着された多孔質含油材からなるアウター軸受とを有し、
前記インナー軸受は、径方向内方に凸に形成された複数の軸受部を有し、
前記アウター軸受は、前記インナー軸受よりも含油率が大きく、
前記アウター軸受は、前記インナー軸受よりも軸方向に若干長く、かつ前記インナー軸受と前記アウター軸受の上端面は略面一となっており、
すべての前記軸受部の軸方向全体に亘って、前記軸受部と該軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングとの間に間隙部が設けられている、
ことを特徴とする。

Claims (8)

  1. シャフトを有するロータと、オイルを媒介として前記シャフトの径方向を支持する筒状の軸受と、上端が開口し内部に前記軸受を支持する軸受ハウジングとを備えたブラシレスモータにおいて、
    前記軸受は、多孔質含油材からなるインナー軸受と、該インナー軸受の外周面に装着された多孔質含油材からなるアウター軸受とを有し、
    前記インナー軸受は、径方向内方に凸に形成された複数の軸受部を有し、
    前記アウター軸受は、前記インナー軸受よりも含油率が大きく、
    アウター軸受は、インナー軸受よりも軸方向に若干長く、かつインナー軸受とアウター軸受の上端面は略面一となっており、
    すべての前記軸受部の軸方向全体に亘って、前記軸受部と該軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングとの間に間隙部が設けられている、
    ことを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記軸受部は、前記インナー軸受の上端部に設けられた上側軸受部と、前記インナー軸受の下端部に設けられた下側軸受部を有し、前記上側軸受部と該軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングとの間に上部間隙部が設けられており、前記下側軸受部と該軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングとの間に下部間隙部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記上側軸受部の軸方向全体に亘って、前記上側軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングと前記アウター軸受との間に前記上部間隙部が設けられており、
    前記下側軸受部の軸方向全体に亘って、前記下側軸受部と該下側軸受部の径方向外方に位置する前記アウター軸受との間に前記下部間隙部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
  4. 前記上側軸受部の軸方向全体に亘って、前記上側軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングと前記アウター軸受との間に前記上部間隙部が設けられており、
    前記下側軸受部の軸方向全体に亘って、前記下側軸受部の径方向外方に位置する前記軸受ハウジングと前記アウター軸受との間に前記下部間隙部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
  5. 前記インナー軸受の外周面と前記アウター軸受の内周面との間に、軸方向に連通する溝が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
  6. 前記アウター軸受の外周面と前記軸受ハウジングの内周面との間に、軸方向に連通する溝が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
  7. 前記シャフトの外表面には、前記インナー軸受から前記軸受ハウジングの開口側に突出した部分に環状溝が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のブラシレスモータ。
  8. 前記軸受ハウジングの前記開口に環状の撥油部材が装着されており、前記撥油部材の下面は前記環状溝の上端よりも高い位置にある、
    ことを特徴とする請求項7に記載のブラシレスモータ。
JP2020100621A 2015-12-10 2020-06-10 ブラシレスモータ Active JP6900079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020100621A JP6900079B2 (ja) 2015-12-10 2020-06-10 ブラシレスモータ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015240770A JP6777986B2 (ja) 2015-12-10 2015-12-10 ブラシレスモータ
JP2020100621A JP6900079B2 (ja) 2015-12-10 2020-06-10 ブラシレスモータ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015240770A Division JP6777986B2 (ja) 2015-12-10 2015-12-10 ブラシレスモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020159556A true JP2020159556A (ja) 2020-10-01
JP6900079B2 JP6900079B2 (ja) 2021-07-07

Family

ID=72642629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020100621A Active JP6900079B2 (ja) 2015-12-10 2020-06-10 ブラシレスモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6900079B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7442024B1 (ja) 2023-05-30 2024-03-01 マブチモーター株式会社 アウターロータ型ブラシレスモータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7442024B1 (ja) 2023-05-30 2024-03-01 マブチモーター株式会社 アウターロータ型ブラシレスモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6900079B2 (ja) 2021-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4685642B2 (ja) モータ
JP6777986B2 (ja) ブラシレスモータ
JP6900079B2 (ja) ブラシレスモータ
KR100906721B1 (ko) 스핀들 모터
JP6576727B2 (ja) ブラシレスモータ
US20130207489A1 (en) Brushless motor
JP7090870B2 (ja) モータ
KR101009205B1 (ko) 브러시리스 직류모터
JP7065481B2 (ja) ブラシレスモータ
JP2018096467A (ja) 軸受装置及びブラシレスモータ
JP2018113758A (ja) アウターロータモータ
JP2009303444A (ja) 扁平形モータ
JPH0713409Y2 (ja) ファンモータの軸受装置
JP6162567B2 (ja) インナーロータ型モータ
JP2007053852A (ja) ブラシレスモータ
JP2014079039A (ja) ブラシレスモータ
KR101062023B1 (ko) 모터
JPH0750859Y2 (ja) 直流機
JP3730791B2 (ja) スピンドルモータ
JP2017099256A (ja) ブラシレスモータ
US9142247B2 (en) Spindle motor with turntable fixing member
JP2010142057A (ja) 回転電機
KR101077346B1 (ko) 모터
KR20080005318A (ko) 스핀들 모터
JP6372968B2 (ja) 軸受ホルダ及びブラシレスモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200610

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6900079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150