JP2017099256A - ブラシレスモータ - Google Patents

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西舘 正弘
Masahiro Nishidate
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【課題】 スラストガタのバラツキを抑える。【解決手段】 本発明は、回転軸11の下端がカバー部材50の蓋部51に接しながら、回転軸11の上端は、含油軸受31から上方向に突出する。また、ロータケース13の底板14と含油軸受31との間の回転軸11には、硬質材からなる平板状の第1ワッシャ部材71が固定されている。また、第1ワッシャ部材71は、ロータケース13の底板14と含油軸受31に非接触な状態で配置されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、自動販売機に挿入された紙幣を搬送路内に送り込むための減速機構付きの電動モータに適用できるブラシレスモータに関する。
例えば、特許文献1には、フレーム(カバー部材)を被せた刷子レスモータ(ブラシレスモータ)が記載されている。このブラシレスモータでは、プリント基板(保持板)に固定されたインシュレータ(軸受ホルダ)の外側に電機子鉄心(ステータコア)が固定されており、この電機子鉄心の外側に対向するマグネット(ロータマグネット)がロータフレーム(ロータケース)の内周に固定されている。このロータフレームの中央に固定された回転軸が、フレームの中央に固定された焼結含油軸受と、プリント基板に固定された焼結含油軸受にそれぞれ軸支されており、回転軸の上端がフレームから突出している。
実用新案登録第2532489号公報
しかしながら、上述のような構造では、各部品における製造上の寸法のバラツキが累積されることにより、ロータフレームのスラスト方向への移動量(スラストガタ)のバラツキが大きくなる。
つまり、プリント基板、インシュレータ、電機子鉄心の各部品の軸方向の寸法が、それぞれの公差をもって製造されるため組み立て工程で各公差が累積して、この電機子鉄心に対面されたマグネットを固定するロータフレームの回転軸に対する取付の寸法公差が大きくなる。その結果、回転軸に固定されたロータフレームとフレームの中央に固定された焼結含油軸受とのスラストガタ(スラスト方向の隙間)のバラツキが大きくなる。
そこで、本発明は、上記の問題点を解決し、スラストガタのバラツキを抑えるブラシレスモータを提供しようとするものである。
上記の課題を解決するため、本発明では、
第1円筒部を有する軸受ホルダと、
前記軸受ホルダの内周面に固定された含油軸受と、
前記含油軸受により上下方向を向く中心軸を中心に回転可能に支持された回転軸と、
第2円筒部と前記第2円筒部の下端を閉塞する底板とを有し前記回転軸に固定されたロータケースと、前記ロータケースの周面に固定されたロータマグネットとを有するロータと、
前記ロータマグネットに対して径方向で対面するように配されたステータと、
前記第1円筒部の上部から径方向外方へと広がる保持板と、
第3円筒部と前記第3円筒部の下端を閉塞する蓋部とを有し、前記ロータと前記ステータを覆うように前記第3円筒部の上端が前記保持板に固定されたカバー部材と、
を備えるブラシレスモータであって、
前記回転軸の下端が前記カバー部材に接しながら、前記回転軸の上端は、前記含油軸受から上方向に突出し、
前記底板と前記含油軸受との間の前記回転軸には、硬質材からなる、平板面を有する第1ワッシャ部材が固定されており、
前記第1ワッシャ部材は、前記底板と前記含油軸受に非接触な状態で配置されていることを特徴とする。
本発明は、更なる特徴として、
「前記底板の中央には、前記回転軸が固定されるバーリング部が上方向に立ち上げられており、
前記第1ワッシャ部材は、前記バーリング部の上端と非接触に配置されていること」、
「前記第1ワッシャ部材と前記含油軸受の間の前記回転軸には、軟質材からなる、平板面を有する第2ワッシャ部材が設けられており、
前記第2ワッシャ部材は、前記含油軸受と非接触に配置されていること」、
「前記第1ワッシャ部材と前記第2ワッシャ部材の外径は、前記第1円筒部の内径より小さいこと」、
「前記ロータマグネットは、前記第2円筒部の内周面に固定されており、
前記ステータは、前記第1円筒部の外周面に固定されたステータコアを有し、
前記ステータコアは、前記ロータマグネットの内周面と径方向に対向して配置されていること」を含むものである。
そこで、本発明は、上記の問題点を解決し、スラストガタのバラツキを抑えるブラシレスモータを提供しようとするものである。
本発明の第1実施形態に係るブラシレスモータの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るブラシレスモータの断面図である。 本発明の第3実施形態に係るブラシレスモータの断面図である。
本明細書では、モータの中心軸方向における図1ないし図3の上方向側を単に「上方向」と呼び、下方向を単に「下方向」と呼ぶ。なお、上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。また、中心軸に平行な方向を「軸方向」と呼び、中心軸を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸を中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係るブラシレスモータ1Aの構成を図1により説明する。第1実施形態では、カバー部材50を被せたアウターロータ型のブラシレスモータ1Aに関して説明する。
実施形態のブラシレスモータ1Aは、図1に示すように、ロータ10と、回転軸11と、ステータ20と、含油軸受31と、軸受ホルダ35と、保持板45と、カバー部材50を備えている。
ロータ10は、ロータケース13と、ロータマグネット17を備えている。
ステータ20は、ステータコア21と、コイル22を備えている。
含油軸受31は、回転軸11のラジアル荷重を受けるラジアル軸受である。なお、含油軸受31としては、含油焼結体や含油樹脂などを用いることができる。含油軸受31の内径は、回転軸11の外径より若干大きく形成されている。
軸受ホルダ35は、金属製で円筒状からなり、第1円筒部36を有する。この第1円筒部36の上部37には後述の保持板45が一体に形成されている。
軸受ホルダ35の第1円筒部36の内周面には含油軸受31が固定されている。具体的には、第1円筒部36の軸方向の長さは、含油軸受31の軸方向の長さより長く形成されている。含油軸受31が第1円筒部36に挿入されると、含油軸受31は第1円筒部36の上端と下端から突出せずに第1円筒部36に内包されて第1円筒部36に固定される。
回転軸11は、含油軸受31により上下方向を向く中心軸を中心に回転可能に軸支されるものであり、金属製で細長い円柱状に形成されている。
ロータケース13は、回転軸11と一体に回転するものである。ロータケース13は、有底円筒状に形成されており、第2円筒部15と、第2円筒部15の下端に設けられた円板状の底板14を有し、第2円筒部15の内周面に駆動用のロータマグネット17を備えている。ロータケース13の底板14の中央には回転軸11が固定される絞り加工によるバーリング部16が上方向に立ち上げられており、回転軸11の下部がバーリング部16に圧入されて固定されている。
ステータ20は、ロータマグネット17に対して径方向で対面するように配されている。具体的には、ステータ20は、第1円筒部36の外周面に固定されたステータコア21を有し、ロータマグネット17の内周面と径方向に対向して配置されている。
ステータコア21は、コア板を複数枚積層した積層体で構成されており、外周に等間隔に複数の突極を有している。各突極には、それぞれコイル22が巻回されている。ステータコア21は、コイル22に通電されたときコイル22の磁束を強めるものである。
ロータマグネット17は、ステータコア21の突極と対向して配置されておりロータ10の回転力を発生させるものである。ロータマグネット17は、リング状に形成されており、周方向にN極とS極が交互に着磁されている。
保持板45は、軸受ホルダ35の上部37から径方向外方へと広がって板状に形成されている。保持板45の外形は、ロータ10を構成するロータケース13の外径より半径方向に大きく形成されている。この保持板45の下面には、外部から加えられる電力をステータコア21に巻回したコイル22に供給する配線基板42が固定されている。
カバー部材50は、硬質材で形成されており、ロータ10とステータ20を下方向から覆う有底円筒状であり、第3円筒部52と第3円筒部52の下端を閉塞する蓋部51とを有し、第3円筒部52の上端が保持板45の外周に固定されている。
ロータケース13の底板14と含油軸受31の間の回転軸11には、硬質材からなる、平板面を有する第1ワッシャ部材71が固定されている。
この第1ワッシャ部材71は、含油軸受31に非接触に配置されている。つまり、第1ワッシャ部材71は、含油軸受31に軸方向に隙間を設けて配置されている。この第1ワッシャ部材71は、スラストガタのバラツキを小さくするために設けられている。本発明において、スラストガタとは、回転軸11が上方向(軸方向)に移動できる距離を言う。
第1ワッシャ部材71は、例えば、金属材の薄い平板をプレス加工により外形を円形状にして形成されており、上下面に平坦度の高い平坦面を有する。
この第1ワッシャ部材71の外径は、含油軸受31の内径より大きく形成されている。また第1ワッシャ部材71の外径は、含油軸受31の外径より小さく形成されている。また第1ワッシャ部材71の外径は、バーリング部16の外径より大きく形成されている。
また第1ワッシャ部材71の内径は、回転軸11の外径より若干小さく形成されている。第1ワッシャ部材71が回転軸11に圧入されて固定されると、第1ワッシャ部材71は回転軸11と一体に回転する。
また第1ワッシャ部材71は、バーリング部16の上端に非接触に配置されている。つまり、第1ワッシャ部材71は、バーリング部16の上端に隙間を設けて配置されている。
また第1ワッシャ部材71の外径は、第1円筒部36の内径より小さい。よって、回転軸11が上方向に移動した際に、第1ワッシャ部材71は、第1円筒部36に当接せずに含油軸受31に当接する。
回転軸11に固定された第1ワッシャ部材71は、含油軸受31の下面に非接触に対面しつつ、軸受ホルダ35の第1円筒部36に内包され、軸受ホルダ35の第1円筒部36の内周面と非接触に配置されている。
以上のような、回転軸11と、バーリング部16と、第1ワッシャ部材71と、含油軸受31と、軸受ホルダ35は、同軸上に配置されている。
次に、実施形態のブラシレスモータ1Aの組み立て方法について説明する。
回転軸11と、ロータケース13と、第1ワッシャ部材71と、ロータマグネット17を用意する。
まず、回転軸11が、ロータケース13のバーリング部16に圧入されて固定される。回転軸11を固定したロータケース13の第2円筒部15の内周面に、上方から、ロータマグネット17が固定される(回転軸11を有するロータ10となる)。その後、ロータケース13を固定した回転軸11の上方向から、上下面に平坦度が高い平板面を有する第1ワッシャ部材71が、上面を押圧されてロータケース13のバーリング部16に接触しないように回転軸11に圧入される(第1組立体となる)。
次に、含油軸受31と、軸受ホルダ35と、ステータコア21と、コイル22と、配線基板42を用意する。
まず、コイル22がステータコア21の突極に巻回される(ステータ20となる)。
次に、含油軸受31が、単体の軸受ホルダ35の開口に圧入され内周面に固定される。そして、この軸受ホルダ35の上部37に設けられた保持板45の下面に配線基板42が固定される。そして、この軸受ホルダ35の第1円筒部36の外周面に、下方向から、ステータ20が固定される(第2組立体となる)。
次に、スラスト受材38と、カバー部材50を用意する。
カバー部材50の蓋部51の中央上面に、スラスト受材38が固定される(第3組立体となる)。
次に、第2組立体の含油軸受31に、下方向から、第1組立体の回転軸11の上端が挿入されて、第1組立体と第2組立体が組み合わされて、回転軸11が含油軸受31から上方に突出する。この状態で、第3組立体のカバー部材50が、ロータ10とステータ20を下方向から覆い、第3組立体のカバー部材50の第3円筒部52の上端が第2組立体の保持板45の外周に固定される。
すると、回転軸11の下端がカバー部材50の蓋部51の中央上面(スラスト受材38)に接しながら、回転軸11が含油軸受31に軸支されて、回転軸11の上端は、含油軸受31から上方向に突出して、ブラシレスモータ1Aとなる。
そして、実施形態のブラシレスモータ1Aは配線基板42より電力を供給されると、コイル22が励磁されることでロータマグネット17が力を受けてロータ10が回転でき、このブラシレスモータ1Aは、例えば、減速機構付きの電動モータとして適用できる。
このように構成された実施形態のブラシレスモータ1Aでは、以下のような構成を有する。
このブラシレスモータ1Aは、第1円筒部36を有する軸受ホルダ35と、軸受ホルダ35の内周面に固定された含油軸受31と、含油軸受31により上下方向を向く中心軸を中心に回転可能に支持された回転軸11と、第2円筒部15と第2円筒部15の下端を閉塞する底板14とを有し回転軸11に固定されたロータケース13と、ロータケース13の周面に固定されたロータマグネット17とを有するロータ10と、ロータマグネット17に対して径方向で対面するように配されたステータ20と、第1円筒部36の上部37から径方向外方へと広がる保持板45と、第3円筒部52と第3円筒部52の下端を閉塞する蓋部51とを有し、ロータ10とステータ20を覆うように第3円筒部52の上端が保持板45に固定されたカバー部材50とを備える。
また回転軸11の下端がカバー部材50に接しながら、回転軸11の上端は、含油軸受31から上方向に突出する。
また底板14と含油軸受31との間の回転軸11には、硬質材からなる、平板面を有する第1ワッシャ部材71が固定されている。
また第1ワッシャ部材71は、底板14と含油軸受31に非接触な状態で配置されている。
すると、実施形態のスラストガタは、回転軸11に固定された第1ワッシャ部材71と、含油軸受31との隙間となる。
本実施形態では、第1ワッシャ部材71を、ロータケース13の底板14に対して非接触な状態となるように、回転軸1に圧入し固定している。このため、第1ワッシャ部材71は、回転軸11の下端からロータケース13の底板14までの寸法公差に影響されることなく、回転軸11に固定することができる。さらに、第1ワッシャ部材71は、上面に平坦度が高い平板面を有するため、回転軸11に圧入固定する際、回転軸11の下端から第1ワッシャ部材71の上面までの寸法公差を最小限に抑えることができる。よって、第1ワッシャ部材71と、含油軸受31とのスラストガタのバラツキを小さくすることができる。
また、ロータケース13のバーリング部16は、回転軸11をロータケース13に固定した際の回転軸の抜け止め強度を高めるために設けられている。
仮に、第1ワッシャ部材71がバーリング部16の上端に接するように回転軸11に固定されると、回転軸11の下端から第1ワッシャ部材71までの寸法公差は、回転軸11の下端からロータケース13の底板14までの寸法公差と、バーリング部16の下端から上端までの寸法公差に影響されて、スラストガタのバラツキがより大きくなる。
本例の第1ワッシャ部材71は、回転軸11が固定されるバーリング部16の上端と非接触に配置されている。このため、回転軸11の下端から第1ワッシャ部材71までの寸法公差は、回転軸11の下端からロータケース13の底板14までの寸法公差や、バーリング部16の下端から上端までの寸法公差に影響されずにすみ、回転軸11の下端から回転軸11に固定された第1ワッシャ部材71までの寸法公差が小さくなる。よって、第1ワッシャ部材71と含油軸受31とのスラストガタのバラツキが小さくなる。
また、ロータケース13のバーリング部16は、上方向または下方向のどちらかに形成できる。実施形態ではバーリング部16が上方向に立ち上げられている。この理由として、実施形態では、1個の軸受(含油軸受31)により回転軸11が軸支されており、軸ブレの低減のため含油軸受31の軸方向の長さを長くするためにある。
このように、回転軸11が固定されるバーリング部16が上方向に立ち上げられているため、ロータケース13を回転軸11に固定した際の抜け止め強度を高められつつ軸ブレを低減できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るブラシレスモータ1Bの構成を図2により説明する。
図2において、図1の部材と同一の部材には同一の符号を付しており、これらの部材については説明を省略する。
第1実施形態では、回転軸11が上方向に移動したとき、第1ワッシャ部材71が含油軸受31に当接するものであるが、本例は、回転軸11が上方向に移動したとき、硬質材の第1ワッシャ部材71が含油軸受31に当接した際の衝突音がしないように、第1ワッシャ部材71と含油軸受31の間の回転軸11には、回転軸11と一体に回転する軟質材の第2ワッシャ部材72が設けられている。
第2ワッシャ部材72は、軟質材からなる薄い平板をプレス加工により外形を円形状に形成されており、上下面に平坦度の高い平坦面を有する。
第2ワッシャ部材72の外径は、第1ワッシャ部材71の外径より小さく形成されている。また第2ワッシャ部材72の外径は、含油軸受31の内径より大きく形成されている。また第2ワッシャ部材72の外径は、含油軸受31の外径より小さく形成されている。また第2ワッシャ部材72の外径は、軸受ホルダ35の第1円筒部36の内径より小さく形成されている。
第2ワッシャ部材72の内径は回転軸11とほぼ同じに形成されている。
第2ワッシャ部材72が回転軸11に圧入されると、第2ワッシャ部材72は回転軸11と第1ワッシャ部材71と一体に回転する。図2の状態の第2ワッシャ部材72は、第1ワッシャ部材71の上面に接して配されている。また図2の状態の第2ワッシャ部材72は、含油軸受31の下面と非接触な状態で配されている。つまり、第2ワッシャ部材72は、含油軸受31に隙間を設けて配置されている。
以上のように構成された第2実施形態では、第1ワッシャ部材71と含油軸受31の間の回転軸11には、軟質材の第2ワッシャ部材72が設けられている。すると、回転軸11が、上方向に移動した際に、硬質材の第1ワッシャ部材71が含油軸受31に当接せずに、軟質材からなる第2ワッシャ部材72が含油軸受31に当接するため、スラストガタによる衝突音を小さくできる。
また、第1ワッシャ部材71と第2ワッシャ部材72の外径は、軸受ホルダ35の内径より小さい。
よって、回転軸11が上方向に移動した際に、第1ワッシャ部材71と第2ワッシャ部材72は第1円筒部36に当接せずに、第2ワッシャ部材72は含油軸受31に確実に当接できるため、回転軸11はスラスト移動を容易にできる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るブラシレスモータ1Cの構成を図3により説明する。
図3において、図1、図2の部材と同一の部材には同一の符号を付しており、これらの部材については説明を省略する。
第3実施形態では、ロータの構成が第1実施形態と異なる。つまり、第1実施形態では、カバー部材50を被せたアウターロータ型のブラシレスモータ1Aであるが、第3実施形態では、カバー部材50を被せたインナーロータ型のブラシレスモータ1Cである。
以下、具体的に第3実施形態を第1実施形態と対比させて説明するが、第3実施形態は、第2実施形態にも適用できる。
具体的に、第1実施形態では、ロータマグネット17は、ロータケース13の第2円筒部15の内周面に固定されており、ステータ20は、軸受ホルダ35の第1円筒部36の外周面に固定されたステータコア21を有し、ステータコア21は、ロータマグネット17の内周面と径方向に対向して配置されている。第3実施形態では、ロータマグネット117は、ロータケース113の第2円筒部115の外周面に固定されており、ステータ120は、カバー部材50の第3円筒部52の内周面に固定されたステータコア121を有し、ステータコア121は、ロータマグネット117の外周面と径方向に対向して配置されている。
このロータケース113の底板114の中央には回転軸11が固定される絞り加工によるバーリング部116が上方向に立ち上げられており、回転軸11がバーリング部116に圧入されて固定されている。
第1ワッシャ部材71が回転軸11に圧入されると、第1ワッシャ部材71は、バーリング部116の上端と含油軸受31に非接触に配置されている。つまり、第1ワッシャ部材71は、ロータケース113と含油軸受31に非接触な状態で配置されている。
次に、実施形態のブラシレスモータ1Cの組み立て方法について説明する。
回転軸11と、ロータケース113と、第1ワッシャ部材71と、ロータマグネット117を用意する。
まず、回転軸11がロータケース113に圧入されて固定される。回転軸11を固定したロータケース113の第2円筒部115の外周面に、ロータマグネット117が固定される(回転軸11を有するロータ110となる)。その後、ロータケース113を固定した回転軸11の上方向から、上下面に平坦度が高い平板面を有する第1ワッシャ部材71が、上面を押圧されてロータケース113のバーリング部116に非接触になるように圧入される(第4組立体となる)。
次に、含油軸受31、軸受ホルダ35、配線基板142を用意する。
まず、含油軸受31が、単体の軸受ホルダ35の開口に圧入され内周面に固定される。
そして、この軸受ホルダ35の上部37に設けられた保持板45の下面に配線基板142が固定される(第5組立体となる)。
次に、スラスト受材38と、カバー部材50と、ステータコア121と、コイル122を用意する。
まず、コイル122がステータコア121の突極に巻回される(ステータ120となる)。次に、カバー部材50の蓋部51の中央上面に、スラスト受材38が固定される。そして、カバー部材50の第3円筒部52の内周面には、上方向から、ステータ120が固定される(第6組立体となる)。
次に、第5組立体の含油軸受31に、下方向から、第4組立体の回転軸11の上端が挿入されて、回転軸11が含油軸受31から上方に突出する。この状態で、第6組立体のカバー部材50が、ロータ110とステータ120を下方向から覆い、第6組立体のカバー部材50の第3円筒部52の上端が第5組立体の保持板45の外周に固定される。
すると、回転軸11の下端がカバー部材50の蓋部51の中央上面(スラスト受材38)に接しながら、回転軸11が含油軸受31に軸支されて、回転軸11の上端は、含油軸受31から上方向に突出して、ブラシレスモータ1Cとなる。
第3実施形態は、第1実施形態と同様の作用効果を有すると共に、インナーロータであるため、アウターロータに比べて、ロータの起動時間を短くできる。
また、第2実施形態を、第3実施形態のようなインナーロータ型のブラシレスモータにした形態も、第2実施形態と同様の作用効果を有すると共に、インナーロータであるため、アウターロータに比べて、ロータの起動時間を短くできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるも
のではなく、様々な変更が可能である。
上記の説明では、第1ワッシャ部材71と第2ワッシャ部材72の外径は、円形状に形成されているが、これに限定されず、例えば、第1ワッシャ部材71と第2ワッシャ部材72の外形は多角形状や楕円形状でもよい。
また、上記の説明では、バーリング部16、116がロータケース13、113の底板14、114の中央から上方向に立ち上げられるように形成されているが、バーリング部16、116がロータケース13、113の底板14、114の中央から下方向に立ち下げられるように形成されてもよい。
また、上記の説明では、保持板45が軸受ホルダ35に一体に形成されているが、保持板は軸受ホルダに別体に固定されたものでもよい。
また、上記の説明では、第2ワッシャ部材72の内径は回転軸11の外径とほぼ同じに形成されているが、第2ワッシャ部材の内径は回転軸11の外径より若干大きく形成されて、第2ワッシャ部材が回転軸11に対して回転自在に配置されてもよい。
この第2ワッシャ部材を用いた第2実施形態では、この第2ワッシャ部材は第1ワッシャ部材71の上面に接して配されており、含油軸受31と非接触な状態で配される。
なお、保持板45は、上記の実施形態のブラシレスモータを、例えば自動販売機内の紙幣搬送装置へ取り付ける際の取り付け面となっており、保持板45には取り付け螺子用の孔(不図示)が設けられている。
1A ブラシレスモータ
1B ブラシレスモータ
1C ブラシレスモータ
10 ロータ
11 回転軸
13 ロータケース
14 ロータケースの底板
15 ロータケースの第2円筒部
16 バーリング部
17 ロータマグネット
20 ステータ
21 ステータコア
22 ステータコアのコイル
31 含油軸受
35 軸受ホルダ
36 軸受ホルダの第1円筒部
37 軸受ホルダの上部
38 スラスト受材
42 配線基板
45 保持板
50 カバー部材
51 カバー部材の蓋部
52 カバー部材の第3円筒部
71 第1ワッシャ部材
72 第2ワッシャ部材
110 ロータ
113 ロータケース
114 ロータケースの底板
115 ロータケースの第2円筒部
116 バーリング部
117 ロータマグネット
120 ステータ
121 ステータコア
122 ステータコアのコイル
142 配線基板

Claims (5)

  1. 第1円筒部を有する軸受ホルダと、
    前記軸受ホルダの内周面に固定された含油軸受と、
    前記含油軸受により上下方向を向く中心軸を中心に回転可能に支持された回転軸と、
    第2円筒部と前記第2円筒部の下端を閉塞する底板とを有し前記回転軸に固定されたロータケースと、前記ロータケースの周面に固定されたロータマグネットとを有するロータと、
    前記ロータマグネットに対して径方向で対面するように配されたステータと、
    前記第1円筒部の上部から径方向外方へと広がる保持板と、
    第3円筒部と前記第3円筒部の下端を閉塞する蓋部とを有し、前記ロータと前記ステータを覆うように前記第3円筒部の上端が前記保持板に固定されたカバー部材と、
    を備えるブラシレスモータであって、
    前記回転軸の下端が前記カバー部材に接しながら、前記回転軸の上端は、前記含油軸受から上方向に突出し、
    前記底板と前記含油軸受との間の前記回転軸には、硬質材からなる、平板面を有する第1ワッシャ部材が固定されており、
    前記第1ワッシャ部材は、前記底板と前記含油軸受に非接触な状態で配置されていることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記底板の中央には、前記回転軸が固定されるバーリング部が上方向に立ち上げられており、
    前記第1ワッシャ部材は、前記バーリング部の上端と非接触に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記第1ワッシャ部材と前記含油軸受の間の前記回転軸には、軟質材からなる、平板面を有する第2ワッシャ部材が設けられており、
    前記第2ワッシャ部材は、前記含油軸受と非接触に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
  4. 前記第1ワッシャ部材と前記第2ワッシャ部材の外径は、前記第1円筒部の内径より小さいことを特徴とする請求項3に記載のブラシレスモータ。
  5. 前記ロータマグネットは、前記第2円筒部の内周面に固定されており、
    前記ステータは、前記第1円筒部の外周面に固定されたステータコアを有し、
    前記ステータコアは、前記ロータマグネットの内周面と径方向に対向して配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のブラシレスモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07231634A (ja) * 1994-02-18 1995-08-29 Tokyo Parts Ind Co Ltd ラジアルギャップ型スピンドルモータ
JP2012125129A (ja) * 2010-11-15 2012-06-28 Nippon Densan Corp モータ

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