JP2020158958A - 壁装用コーナー材 - Google Patents

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芳真 田中
Yoshimasa Tanaka
芳真 田中
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Abstract

【課題】 折り曲げ部を90°に折り曲げた際に、折り曲げ部が裂けることなくかつ正確に90°に折り曲げた状態で維持される壁装用コーナー材を提供する。加えて、折り曲げ部上面の折り曲げ位置や、折り曲げ部下面の折り曲げ位置を正確に制御することができる壁装用コーナー材を提供する。【解決手段】 壁の縁面に添設される取付部と、壁の角部に取り付けられる定規部が設けられた壁装用コーナー材において、壁装用コーナー材は、前記定規部は壁の角部に円弧形状を形成するための定規部中心部と、前記壁装用コーナー材を折り曲げるための折り曲げ部を備え、前記折り曲げ部は、半硬質の合成樹脂製でありかつ前記定規部中心部と前記取付部との間に設けられ、前記折り曲げ部の断面底面は、底辺を除く三角形状の2辺で形成された谷部を備え、前記谷部は、前記壁装用コーナー材を折り曲げた際の下部屈曲点とされている。【選択図】図4

Description

本発明は、クロスなどの壁装材を壁面に貼り付けて仕上げるクロス仕上げ工事において、壁の角部を綺麗に仕上げる目的で壁下地に貼り付けて用いる場合や、左官仕上げ工事において、塗り壁の角部を綺麗に仕上げる目的、また、端部起し等、壁の端部を綺麗に仕上げる目的でモルタル等の塗り壁装材に埋め込んで用いる壁装用コーナー材(壁装用コーナー材)に関する。
この種の壁装用コーナー材は、建造物の出隅壁を形成する壁角部縁面に添設される取付部と、壁角部から張り出される円弧形状の定規部を有し、前記定規部の頭頂箇所を規準にしてモルタル等の塗り壁材を塗布することにより厚み出しと角出しを行ない、前記塗り壁材の乾燥固化後、その表面に吹き付け塗装を行なっている。上記頭頂箇所の表面(頭頂面)は上記塗布された塗り壁材表面より露出されて角出しと角部補強とが図られ、露出された前記頭頂箇所の表面は吹き付け塗装により塗り壁材表面から連続する塗膜で覆われ隠蔽される。前記定規部は、張り出し、突出した形状のものもある。
従来技術として、壁の角部に円弧形状を形成する壁装用コーナー材として次のものが開示されている(特許文献1〜3)。特許文献1には、該コーナー部の仕上げを、丸みを帯びた美麗なものとするためのコーナー材に関するもので、幅方向の中央部に縦方向の中心線に沿って折り曲げ可能な蝶番部を設け、該蝶番部の左右両側にそれぞれ所定幅のプレートを一体に設けたコーナー材であって、前記蝶番部には、軟質の筋と硬質の筋とが複数条交互に形成されていることを特徴とするコーナー材(請求項1)や、左右のプレートの裏面側に接着剤層が形成されているコーナー材が開示されている(請求項3)。
特許文献2には、壁下地などの出隅部や入隅部に所望の曲面を画一的に得られ、安全で美麗な外観に仕上げられるようにするものであり、隅角部に固定される長尺のコーナーテープ11において、隅角に固定される直線状の隅角相当部12と、隅角の両側に固定され複数の貫通穴31を有する板状の平板部13を幅方向に配設する。これら左右一対の平板部13は隅角相当部12に対して、隅角相当部12および平板部13よりも柔軟で変形容易な材料からなるヒンジ部14で一体形成して、平板部13同士が同一平面上に並んだ平らな形状とする。隅角相当部12における固定時に表面側に現れる面に、平板部13における固定時に表面側に現れる面よりも突出して幅方向に湾曲する外側R面部21を形成する。
特許文献3には、壁の角部に簡単かつ正確に位置決め可能な壁装用コーナー材に関するもので、壁の縁面に添設される取付部と、壁の角部に円弧形状を形成するための定規部が設けられ、前記定規部の内側には前記壁の角部に対して前記壁装用コーナー材を位置決するための凹溝が形成された壁装用コーナー材が開示されている(要約)。
特開2008−057248号公報 特開2015−124590号公報 特開2017−053100号公報
ところで、壁装用コーナー材の前記蝶番部や前記ヒンジ部が円弧形状である場合、壁の角部が直角の形状であったり、面取りされている場合もあったりするため、壁の角部に対して、正確に前記蝶番部や前記ヒンジ部を配置して壁装用コーナー材を取り付けることが困難で、壁の縁面の左右のうちのいずれかに傾いて取り付けられてしまうことが多い。そして、さらに壁装用コーナー材の取付部等に剥離紙付きの接着部材が貼着されているものでは(特許文献1の請求項3を参照)、壁装用コーナー材を壁の角部に対して位置決めしてからその状態を維持したまま剥離紙を剥がそうとすると、せっかく位置決めした壁装用コーナー材が移動してしまい、壁の角部に正確に円弧形状を形成することができなくなってしまう。
また、従来の壁装用コーナー材では、折り曲げ部の形状および材質の検討が不十分であったたため、壁装用コーナー材を90°に折り曲げた際に、折り曲げ部が裂けてしまう事態や、壁装用コーナー材が90°よりもやや開いた状態に戻ってしまう事態が生じていた。加えて、折り曲げ部上面の折り曲げ位置や、折り曲げ部下面の折り曲げ位置を正確に制御することはできなかった。そのため正確な位置決めをすることが困難であった。
そこで、本発明の目的は、折り曲げ部を90°に折り曲げた際に、折り曲げ部が裂けることなくかつ正確に90°に折り曲げた状態で維持される壁装用コーナー材を提供することを目的とする。加えて、折り曲げ部上面の折り曲げ位置や、折り曲げ部下面の折り曲げ位置を正確に制御することができる壁装用コーナー材を提供することを目的とする。そしてこれにより、壁の角部に対して簡単かつ正確に位置決めすることが可能な壁装用コーナー材を提供することを目的とする。
ここで、「軟質の合成樹脂」とは、軟質のポリ塩化ビニル、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂であり、デュロメータ硬さ(JIS K 7215に準拠)がタイプAで30以上で、かつ90以下とする。
また、「半硬質の合成樹脂」とは、半硬質のポリ塩化ビニルや上記ポリスチレンとスチレン系熱可塑性エラストマーとの混合材料、上記ポリオレフィンとオレフィン系熱可塑性エラストマーとの混合材料等で形成された合成樹脂であり、デュロメータ硬さ(JIS K 7215に準拠)がタイプDで40以上で、かつ80以下とする。
そして、「硬質の合成樹脂」とは、ポリ塩化ビニル、耐衝撃性ポリスチレン、アクリルニトリルーブタジエンースチレン共重合体(ABS樹脂)などのポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)等の合成樹脂であり、デュロメータ硬さ(JIS K 7215に準拠)がタイプDで65以上で、かつ100以下とする。
本発明において、「略水平」とは、水平面(重力方向に対し垂直な面)だけでなく、水平面から10°以下(好ましくは5°以下)傾斜している面も含む。
本発明において、「略垂直」とは、垂直面(重力方向に対し水平な面)だけでなく、垂直面から10°以下(好ましくは5°以下)傾斜している面も含む。
本発明の壁装用コーナー材は、壁の縁面に添設される取付部と、壁の角部に取り付けられる定規部が設けられた壁装用コーナー材において、前記定規部は壁の角部に円弧形状を形成するための定規部中心部と、前記壁装用コーナー材を折り曲げるための折り曲げ部を備え、前記折り曲げ部は、半硬質の合成樹脂製でありかつ前記定規部中心部と前記取付部との間に設けられ、前記折り曲げ部の断面底面は、底辺を除く三角形状の2辺で形成された谷部を備え、前記谷部は、前記壁装用コーナー材を折り曲げた際の下部屈曲点とされていることを特徴とする。
軟質の折り曲げ部の場合、折り曲げても弾性力が働いてすぐに開こうとする。本発明によれば、折り曲げ部が半硬質の為、しごいた後の戻りが少なく、テープを剥がそうとする力を小さくすることができる。本発明によれば、折り曲げ部を90°に折り曲げた際に、折り曲げ部が裂けることなくかつ正確に90°に折り曲げた状態で維持される。したがって、壁の角部から縁面に沿って簡単に折り曲げることが可能で、かつ前記壁装用コーナー材を壁の角部に対して位置決めした後に、位置決めした状態を維持したまま前記取付部に取り付けられている剥離紙を剥がして壁の壁面に接着することが可能で、簡単かつ正確に前記壁装用コーナー材を壁に取り付けることが可能となる。
本発明の壁装用コーナー材は、壁装用コーナー材を扁平にした状態で水平に配置させた際に、前記折り曲げ部の断面上面と前記定規部中心部の断面下面との接合面が、略水平の面として接合されているとともに、前記折り曲げ部には、前記接合面に対して所定の角度の傾斜が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、これらによって確実に、折り曲げ部と定規部中心部との谷部を、壁装用コーナー材を折り曲げた際の上部屈曲点とすることができる。したがって、折り曲げ位置を正確に制御することが可能となる。
本発明の壁装用コーナー材は、前記半硬質性の折り曲げ部の断面底面が、前記定規部中心部の端部から連接されて、前記断面底面に形成された頂部まで円弧形状が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、折り曲げ部の断面底面が、前記定規部中心部の端部から連接されて、前記断面底面に形成された頂部まで円弧形状が形成されており、かつこれらが半硬質性であるため、確実に、断面底面の谷部を、壁装用コーナー材を折り曲げた際の下部屈曲点とすることができる。したがって、折り曲げ位置を正確に制御することが可能となる。
本発明の壁装用コーナー材は、前記定規部中心部の上面は円弧形状であり、前記円弧形状は中心角が105°であり、壁から張り出した形状とされることを特徴とする。
本発明によれば、定規部中心部の上面の円弧形状が90°より大きいため、円弧形状が壁から張り出す形となり、ヘラを当ててパテ盛りをすることが容易となる。すなわち、円弧形状が壁から張り出すことで、折り曲げ部を介して定規部と取付部との間に段差が出来る結果、張り出した端部がヘラ当たり部となり、パンチ穴にパテが乗りやすくなる。
本発明によれば、折り曲げ部を90°に折り曲げた際に、折り曲げ部が裂けることなくかつ正確に90°に折り曲げた状態で維持される。加えて、折り曲げ部上面の折り曲げ位置と、折り曲げ部下面の折り曲げ位置を正確に制御することができる。そのため壁の角部から縁面に沿って簡単に折り曲げることが可能で、かつ前記壁装用コーナー材を壁の角部に対して位置決めした後に、位置決めした状態を維持したまま前記取付部に取り付けられている剥離紙を剥がして壁の壁面に接着することが可能で、簡単かつ正確に前記壁装用コーナー材を壁に取り付けることが可能となる。
本発明の実施形態の壁装用コーナー材をロール状に巻回した状態を示す斜視図である。 上記実施形態の壁装用コーナー材を示す側面図である。 上記実施形態の壁装用コーナー材のA−A断面図である。 上記実施形態の壁装用コーナー材のB拡大図である。 上記実施形態の壁装用コーナー材のC拡大図である。 上記実施形態の壁装用コーナー材を壁に適用した場合の断面図である。 上記実施形態の壁装用コーナー材を壁に適用してパテ盛りをした場合の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を引用しながら説明する。
(本発明の実施の形態)
図1は本発明の実施形態の壁装用コーナー材をロール状に巻回した状態を示す斜視図であり、図2は本実施形態の壁装用コーナー材を示す側面図である。図3は本実施形態の壁装用コーナー材のA−A断面図であり、図4は本実施形態の壁装用コーナー材のB拡大図である。図5は本実施形態の壁装用コーナー材のC拡大図であり、図6は本実施形態の壁装用コーナー材を壁に適用した場合の断面図である。図7は本実施形態の壁装用コーナー材を壁に適用してパテ盛りをした場合の断面図である。
<壁装用コーナー材10>
本実施の形態の壁装用コーナー材10は、クロスなどの壁装材を壁面に貼り付けて仕上げるクロス仕上げ工事、左官仕上げ工事またはペンキ工事において、壁の角部を綺麗に仕上げる目的で使用されるコーナー材である。壁装用コーナー材10は、壁の角部に正確に位置決めして貼り付け可能な部材であり、壁の角部Pに取り付けられる定規部12と、壁の縁面Qに添設される一対の取付部13,13とを備える(図6)。壁装用コーナー材10はロール状に捲回でき、所定の長さで引き出して切断し使用することができ、保管や販売での包装を容易にすることができる(図1)。また、スリットを形成することにより、ロール状に巻き回しても、前記壁装用コーナー材が形状を保った状態で変形してロール状に巻きまわすことができる。壁装用コーナー材10は、押し出し一体成形で製造することが可能であるし、取付部13と定規部12を別々に形成して製造することも可能であり、その後、圧着や接着剤等で取り付けることが可能である。
前記定規部12は、断面が円弧状である定規部中心部121と、当該定規部中心部121の両端に取り付けられた一対の折り曲げ部122,122とから構成される(図2−4,6)。定規部12は、壁の角部Pの頂点部分に取り付けられた場合に壁の角部Pから突出してなだらかな湾曲した円弧形状を形成する(図6)。
定規部中心部121は、壁の角部Pの頂点部分に取り付けられ、塗り壁材もしくはクロスを取り付けた際になだらかな湾曲した円弧形状を形成するために円弧形状をなす。定規部中心部121は硬質の合成樹脂製である。
定規部中心部121の断面上面(塗り壁材、パテもしくはクロスを取り付ける側の側面)には、凹凸124が形成される(図4)。凹凸124は連続した凹凸形状、連続した三角形状または波形等でも良い。上面が凹凸になっていることにより、塗り壁材、パテまたはクロスが食いつき易いという効果がある。また定規部中心部121の断面底面(壁側に取り付ける側の面)は円弧形状である。底面に壁の角部Pを合わせて前記壁装用コーナー材10を取り付けることによって、壁装用コーナー材10を壁の角部Pに正確に位置決めすることが可能となる。
定規部中心部121の上面の断面形状は、円弧形状の表面に凹凸が形成された形状であり、かつ該円弧形状は、曲率半径約4.0mmの円弧形状であることが望ましい。定規部中心部121の上面(凹凸124が形成された面)の曲率半径約4.0mmの円弧形状は、中心角γが105°にされている(図7)。中心角γは90°以上であり、好ましくは100°〜110°、より好ましくは105°とされる。円弧形状の中心角γが90°より大きいため、円弧形状が壁から張り出す形となり、ヘラを当ててパテ盛りをすることが容易となる。すなわち、折り曲げ部122と定規部中心部121との接合箇所122aが、壁から張り出した円弧形状の端部となり、パテ盛りの際にヘラ当たり部となる。これにより、図7に示すようにパテ盛り箇所Sが増え、貫通穴3aにパテが乗りやすくなる。また、側面視で定規部中心部121の幅121hは約4.0mmで、定規部中心部121両端の厚みは約0.7mm、定規中心部121の取付部13底面からの高さは約1.5mmである(図2)。
一対の折り曲げ部122,122は、定規部中心部121と一対の取付部13,13の間に設けられ、壁の角部Pに壁装用コーナー材10を適用する際に簡単に略90度に折り曲げるための部材であり、一端は定規部中心部121の両端にそれぞれ取り付けられ、他端は一対の取付部13にそれぞれ取り付けられる(図2,4)。一対の折り曲げ部122,122は、半硬質の合成樹脂製である。一対の折り曲げ部122,122は、取付部13,13に所定の角度の傾斜でそれぞれ取り付けられる(図4)。上部屈曲点122a,122aから下部屈曲点122b,122bまでの厚さは、定規部中心部121の厚さや、取付部13の厚さよりも薄く形成されており、取付部13の端部(接合箇所C2)から上部屈曲点122aや下部屈曲点122bに向けてその厚みが徐々に薄くなるように形成されている(図4)。
折り曲げ部122の断面上面と定規部中心部の断面下面との接合箇所C1は、図4に示すように、壁装用コーナー材10を扁平にして水平に配置した状態で、折り曲げ部122の断面上面と定規部中心部121の断面下面とが紙面上(図4)略水平の状態で接合されている。折り曲げ部122,122の断面上面は、折り曲げ部122と定規部中心部121との谷部122aから、折り曲げ部122と取付部13との接合箇所C2に向かって、紙面上(図4)下方に角度αの傾斜1221,1221が設けられている。すなわち、折り曲げ部122には、折り曲げ部122の断面上面と定規部中心部121の断面下面との接合面C1に対して、角度αの傾斜1221,1221が設けられており、折り曲げ部122と定規部中心部121との谷部122aが、壁装用コーナー材10を折り曲げた際の上部屈曲点122aとなる。
各々の折り曲げ部122の断面底面の形状は、壁装用コーナー材10を折り曲げた際に折り曲げやすく、かつ略90度の角度を維持しやすいように、底辺を除く三角形状(図4)の2辺(1222,1223)で形成され、2辺(1222,1223)間の角度は鈍角とされる。2辺(1222,1223)の交わる谷部122bが、壁装用コーナー材10を折り曲げた際の下部屈曲点122bとなる。谷部122bを形成する2辺(1222,1223)のうち定規部中心部121に近い側に形成された1辺(1222)は取付部13に近い側に形成された他辺(1223)よりも短くされており、下部屈曲点122bは、折り曲げ部122と取り付け部13との接合箇所C2よりも、折り曲げ部122と定規部中心部121との接合箇所C1に近い位置に形成されている。各々の折り曲げ部122の断面底面は、定規部中心部121の端部から連接し、頂部1224まで円弧形状1225が形成され、頂部1224から下部屈曲点122bに向かって傾斜1222が設けられており、上部屈曲点122aから下部屈曲点122bまでの厚さは、接合箇所C1から頂部1224までの厚さよりも薄く形成されている。各々の折り曲げ部122の断面底面は、下部屈曲点122bから取付部13との接合箇所C2に向かって、紙面上(図4)下方に角度βの傾斜1223が設けられている。
以上のように、壁装用コーナー材10を扁平にした状態で水平に配置させた際に、折り曲げ部122の断面上面と定規部中心部121の断面下面との接合面C1が、略水平の面として接合されているとともに(図4)、折り曲げ部122には、折り曲げ部122の断面上面と定規部中心部121の断面下面との接合面C1に対して、角度αの傾斜1221が設けられている。これらによって確実に、折り曲げ部122と定規部中心部122との谷部122aを、壁装用コーナー材10を折り曲げた際の上部屈曲点122aとすることができる。
加えて、壁装用コーナー材10を扁平にした状態で水平に配置させた際に、折り曲げ部122の断面上面と定規部中心部121の断面下面とが、略水平の面として接合され、かつ、折り曲げ部122の断面底面が、定規部中心部121の端部から連接されて、頂部1224まで円弧形状1225が形成され、かつ、底辺を除く三角形状(図4)の2辺(1222,1223)で谷部122bを形成されており、2辺(1222,1223)間の角度(谷部122bの角度)が鈍角とされている。これらによって確実に、断面底面の谷部122bが、壁装用コーナー材10を折り曲げた際の下部屈曲点122bとなる。
一対の取付部13,13は(図3)、壁の縁面Qに取り付けるための長尺の形状の部材であり、一端は折り曲げ部122に取り付けられ、他端は取付部13の他端部に向かってその厚みが徐々に薄くなるように形成されている。一対の取付部13,13は硬質の合成樹脂製である。
取付部13は一部上面(塗り壁材、パテもしくはクロスを取り付ける側の側面)に凹凸131が形成される(図3、図5)。凹凸131は連続した凹凸形状、連続した三角形状または波形等でも良い。上面が凹凸になっていることにより、塗り壁材、パテまたはクロスが食いつき易いという効果がある。
取付部13は、幅13hは約24mm、折り曲げ部122に取り付けられる一端は厚み約0.5mm、他端部での厚み約0.25mmである。この厚みが大き過ぎると他の部分に比べて仕上げ表面が盛りあがり、逆に薄すぎると強度が不十分となる。一端から他端部に向かって厚みが徐々に薄くなることによって、取付部13の他端部と縁面Qとの間に大きな段差が生じず、仕上げ後の表面に筋目等が生じない。上記凹凸131の幅131hは約19.0mmで、他端部から0.5mm〜2.0mmの幅を空けて凹凸131が形成されている。
一対の取付部13,13には、塗り壁材やパテが入り込むための複数の円形状の貫通穴3aの列が形成され、貫通穴3aは前記取付部13の長手方向に沿って間隔をもって複数形成される。
貫通穴3aは、直径約4mmで、前記貫通穴3aの中心から隣の貫通穴3aの中心までの間隔は約7mmで、列数が3列で、列と列との間隔は約6mm〜8mmである。本実施の形態では、列数は3列であるが、1列でも2列でも4列以上でもよい。貫通穴は、列数が2列とされることが好ましく、これによりテープの接着力が確保される。また貫通穴3aは、楕円形、正方形、長方形、多角形等種々選択可能である。また、貫通穴3aのサイズや間隔、列数は取付部13の強度や、壁の縁面Qへの固定度合いを考慮し、選択可能である。貫通穴3aはパンチング等で簡単に形成可能である。
取付部13の底面(壁側に取り付ける側面)には、壁の縁面Qに取り付けるための第1の接着部材132が取り付けられている。第1の接着部材132は、壁の縁面Qと取付部13を接着できる部材であればよく、例えば離型紙付きの接着剤や両面テープ等で構成される。
定規部中心部121、折り曲げ部122および取付部13等の、大きさ、長さ、厚みおよび形は、定規部中心部121、折り曲げ部122および取付部13の強度や、縁面Qへの固定度合い等を考慮し、適宜選択可能である。例えば、一対の取付部13,13は取付部13の他端部に向かってその厚みが徐々に薄くなるように形成されていたが、一対の取付部13,13の他端部から一定幅の箇所にのみ厚みが徐々に薄くなるように形成され、その他の箇所は厚みが同じになるように形成してもよい。
定規部中心部121は硬質の合成樹脂製としたが、軟質もしくは半硬質の合成樹脂製でもよい。また取付部13は硬質の合成樹脂製としたが、軟質の合成樹脂製でもよい。定規部中心部121を軟質もしくは半硬質の合成樹脂製とした場合や、取付部13を軟質の合成樹脂製とした場合は、壁装用コーナー材10がより曲げ易くなり、壁の角部Pに装着しやすくなる。
<壁装用コーナー材10の取り付け方法>
壁装用コーナー材10を壁に取り付ける場合(図6)、壁装用コーナー材10を、定規部中心部121を中心に折り曲げる。壁装用コーナー材10は、図4に示した上部屈曲点122aおよび下部屈曲点122bが支点となって折り曲げられる。そのため、前記壁装用コーナー材10を折り曲げた場合に略90度に形状を維持しやすくなる。よって、壁の角部Pに対して定規部中心部121を正確に位置決めすることが可能となる。折り曲げ部122は半硬質の素材で形成されているため折り曲げ部122は変形し、一対の取付部13,13の底面に取り付けられた第1の接着部材132を使用して未仕上げの壁(縁面Q)に取付部13を添着すると、壁装用コーナー材10が定規部中心部121を中心に緩やかな円弧形状をなす。そして定規部中心部121を基準にして、塗り壁材、パテもしくはクロスを塗布する。
本実施の形態の壁装用コーナー材10を使用すると、壁装用コーナー材10を折り曲げた場合に、上部屈曲点122aおよび下部屈曲点122bを支点として折れ曲がることにより、略90度に形状を維持しやすくなる。さらに、本実施形態の壁装用コーナー材10は一対の折り曲げ部122,122が半硬質の合成樹脂製であるため、折り曲げ部122が裂けることなくかつ正確に90°に折り曲げた状態で維持される。したがって、クロス仕上げ工事、左官仕上げ工事またはペンキ工事において取扱いが容易となる。定規部中心部121を軟質もしくは半硬質の合成樹脂製とした場合や、取付部13を軟質の合成樹脂製とした場合は、壁装用コーナー材10がより曲げ易くなり、壁の角部Pに装着しやすくなる。そして、壁装用コーナー材10の一部の上面が凹凸になっていることにより、塗り壁材、パテまたはクロスが食いつき易いという効果がある。また、ロール状に捲回できることによって、保管や販売での包装が容易となる。
10 壁装用コーナー材、
12 定規部、
121 定規部中心部、
122 折り曲げ部、
13 取付部、
131、124 凹凸、
132 第1の接着部材、
3a 貫通穴、
P 壁の角部、
Q 壁の縁面、
C1、C2 接合面

Claims (4)

  1. 壁の縁面に添設される取付部と、壁の角部に取り付けられる定規部が設けられた壁装用コーナー材において、前記定規部は壁の角部に円弧形状を形成するための定規部中心部と、前記壁装用コーナー材を折り曲げるための折り曲げ部を備え、前記折り曲げ部は、半硬質の合成樹脂製でありかつ前記定規部中心部と前記取付部との間に設けられ、前記折り曲げ部の断面底面は、底辺を除く三角形状の2辺で形成された谷部を備え、前記谷部は、前記壁装用コーナー材を折り曲げた際の下部屈曲点とされていることを特徴とする壁装用コーナー材。
  2. 前記壁装用コーナー材を扁平にした状態で水平に配置させた際に、前記折り曲げ部の断面上面と前記定規部中心部の断面下面との接合面が、略水平の面として接合されているとともに、前記折り曲げ部には、前記接合面に対して所定の角度の傾斜が設けられることを特徴とする請求項1記載の壁装用コーナー材。
  3. 前記半硬質性の折り曲げ部の断面底面が、前記定規部中心部の端部から連接されて、前記断面底面に形成された頂部まで円弧形状が形成されることを特徴とする請求項1または2記載の壁装用コーナー材。
  4. 前記定規部中心部の上面は円弧形状であり、前記円弧形状は中心角が105°であり、壁から張り出した形状とされることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の壁装用コーナー材。
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