JP2020157371A - 組立スラブの組立方法及びこれを用いたクラッド鋼板の製造方法並びに組立スラブ - Google Patents

組立スラブの組立方法及びこれを用いたクラッド鋼板の製造方法並びに組立スラブ Download PDF

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Abstract

【課題】溶接部の接合品質を向上させて組立スラブの不良の発生を抑える。【解決手段】1対の母材10の間に、母材10より面積が小さい2枚の合せ材20を挟むように重ねるとともに、合せ材20の外周に形成された母材10同士の隙間にスペーサ材30を配置する組立工程と、母材10とスペーサ材30とを溶接する工程と、を有し、母材10は、合せ材20が載置される載置面10zと、載置面10zに対し段差を有し、スペーサ材30が接合される平坦状の接合面10x、10yと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、母材と合せ材とを組み立ててクラッド鋼材を製造するための組立スラブの組立方法及びこれを用いたクラッド鋼板の製造方法並びに組立スラブに関する。
クラッド鋼材は、普通鋼の母材にステンレス鋼やチタンの合せ材を積層して被覆した鋼材である。クラッド鋼材は、ステンレス鋼やチタンなどを単独で使用する場合に比べて、低コストで同等の耐食性や耐摩耗性などの機能を発揮する。このため、材料費削減の観点から、その需要は増加している。
クラッド鋼材は、部材と合せ材とを積層させた組立スラブを製造し、組立スラブを熱間圧延等して製造される。この組立スラブの組立方法として、種々の技術が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。特許文献1には、母材と合せ材とを重ね合わせ、母材と合せ材との接合面に電子ビームを照射して密閉溶接を行うことが開示されている。特許文献2には、母材と合せ材とを重ね合わせ、母材同士の隙間にスペーサ材を配置し、母材とスペーサ材とを真空中において高エネルギービーム溶接を行うことが開示されている。
特開昭62−45485号公報 特開平4−305384号公報
ここで、母材及び合せ材は、平坦な形状ではなく、反りもしくは歪みを有する形状になっている。このため、特許文献1のように母材と合せ材とを溶接する際、もしくは、特許文献2のように母材とスペーサ材とを溶接する際、両者の間に隙間が生じた状態で溶接が行われる可能性がある。溶接部分の隙間が所定量よりも大きい場合、溶接に支障をきたし、結果として組立スラブに不良が発生してしまう可能性がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決し、溶接部の接合品質を向上させて組立スラブの不良の発生を抑えることができる組立スラブの組立方法及びこれを用いたクラッド鋼板の製造方法並びに組立スラブを提供することを目的とする。
本発明は、これら課題を解決するために以下の構成を有する。
[1] クラッド鋼材の素材になる組立スラブの組立方法であって、
1対の母材の間に前記母材より面積が小さい2枚の合せ材を挟むとともに、前記母材同士の隙間にスペーサ材を配置する組立工程と、
前記母材と前記スペーサ材とを溶接する溶接工程と、
を有し、
前記母材は、前記合せ材が載置される載置面と、前記載置面に対して段差になっており、前記スペーサ材が接合される平坦状の接合面と、を備えたことを特徴とする組立スラブの組立方法。
[2] 前記組立工程において、前記母材の前記載置面に前記合せ材を接合し、前記母材に接合された前記合せ材同士を剥離材を介して積層することにより、1対の前記母材の間に前記2枚の合せ材を挟むように配置することを特徴とする[1]に記載の組立スラブの組立方法。
[3] 前記母材に前記接合面を形成する際、
前記母材の周縁の形状を計測し、
計測した前記母材の周縁の形状のうち、基準面に対して最も低い最低位置を検知し、
検知した最低位置よりも低い位置に切削面を設定し、
設定した前記切削面に沿って前記母材の周縁を切削する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の組立スラブの組立方法。
[4] 前記最低位置を検知する際、前記基準面に対する前記母材の周縁の高さ位置のばらつきが最も小さくなるように前記母材を傾斜させ、前記母材を傾斜させた状態で前記最低位置を検知することを特徴とする請求項3に記載の組立スラブの組立方法。
[5] [1]〜[3]のいずれかに記載のスラブの組立方法よって組み立てられたスラブを圧延してクラッド鋼板を製造することを特徴とするクラッド鋼板の製造方法。
[6] クラッド鋼材の素材になる組立スラブであって、
1対の母材と、
1対の前記母材の間に挟まれており、前記母材より小さい面積の2枚の合せ材と、
1対の前記母材同士の隙間に配置されており、1対の前記母材のそれぞれと接合したスペーサ材と、
を有し、
前記母材は、前記合せ材が載置される載置面と、前記載置面に対し段差を有し、前記スペーサ材が接合される平坦状の接合面と、を備えたことを特徴とする組立スラブ。
本発明の組立スラブの組立方法及びこれを用いたクラッド鋼板の製造方法並びに組立スラブによれば、母材が、載置面に対し段差を有しスペーサ材が接合される平坦状の接合面を備えたことにより、母材全体の形状を矯正もしくは加工しなくとも、母材とスペーサ材とを隙間なく密着させた状態で溶接を行うことができるため、溶接部の接合品質を向上させて組立スラブの不良の発生を抑えることができる。
本発明の組立スラブの組立方法の好ましい実施形態を示す工程図である。 図1の母材に合せ材が接合される様子を示す模式図である。 図1及び図2の母材の一例を示す斜視図である。 図1及び図2の母材の一例を示す断面図である。 図3及び図4に示す母材に接合面を形成する様子を示す模式図である。 下に凸の反り形状を有する母材に接合面を形成した様子を示す斜視図である。 上に凸の反り形状を有する母材に接合面を形成した様子を示す斜視図である。 従来の組立スラブの一例を示す模式図である。 従来の組立スラブの組立方法の別の一例を示す工程図である。 図9の母材に合せ材が接合される様子を示す模式図である。 図9及び図10の従来の組立スラブの組立方法により組み立てられた組立スラブの一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明のスラブの組立方法の好ましい実施形態を示す工程図であり、図2は、図1の母材に合せ材が接合される様子を示す模式図である。なお、図2において、組立スラブ1の内部構造を示すため、上部の母材10を省略している。図1及び図2の組立スラブの組立方法は、クラッド鋼材を製造するための組立スラブ1を組み立てる方法であって、組立スラブ1の素材となる1対の母材10と、2枚の合せ材20と、スペーサ材30とが予め用意される。
母材10は、例えば炭素鋼または低合金鋼等の鋼板からなっている。後述するように、母材10には、予めスペーサ材30との接合面10x、10yの切削、研磨及び面出等の所定の加工が施されている。合せ材20は、ステンレス鋼、ニッケル鋼もしくはチタン鋼等からなっており、酸洗及び研磨等の各種加工が施されている。この合せ材20の水平面(図2におけるX−Y平面)の面積は、母材10の面積より小さく形成されている。
スペーサ材30は、例えば母材10と同じ材料からなっている。スペーサ材30は所定のサイズに切断されており、短冊状の板に形成されている。スペーサ材30に対し形状の矯正及び研磨等が予め行われる。この際、母材10との接合面の隙間は例えば0.7mm以下、より好ましくは0.5mm以下に研磨される。
次に、図1及び図2を参照して、組立スラブの組み立て方法について説明する。まず、1対の母材10の間に2枚の合せ材20が挟まれるように配置され、合せ材20の外周に形成された母材10同士の隙間にスペーサ材30が配置される(組立工程)。この際、母材10の載置面10zに合せ材20が厚み方向(矢印Z方向)に積層され、母材10と合せ材20とが仮溶接されて接合される。仮溶接された母材10と合せ材20との組み合わせが2つ用意され、合せ材20同士が対向するように積層される。このとき、合せ材20の対向面には、後工程で分離できるように剥離材(離型材)等が塗布されている。このとき、合せ材20の周縁(4辺)には、1対の母材10同士に挟まれた隙間が形成される。この各辺の母材10同士の隙間にスペーサ材30がそれぞれ配置されていく。
その後、母材10とスペーサ材30とが例えば真空状態内に設置されて真空溶接され(溶接工程)、組立スラブ1が作製される。真空状態で溶接工程を行うことにより、母材10とスペーサ材30との接合面の酸化を防止することができる。さらに、組立スラブ1は、熱間圧延ラインにおいて所定の厚さに圧延された後、合せ材20間の剥離材の面で剥がされる。その結果、1つの組立スラブ1から2枚のクラッド板が製造される。
ここで、母材10は、通常、反りや歪みの形状を有する。この反り形状等を有する母材10上にスペーサ材30が載置された場合、母材10とスペーサ材30とは隙間なく密着した状態にはならず、隙間が生じた状態になる。この隙間が生じた状態で溶接が行われると、溶接部分に不良が生じる可能性が生じる。そこで、母材10とスペーサ材30とが隙間なく密着した状態で溶接工程が行われるように、事前に母材10の外縁には切削加工等により平坦に加工された接合面10x、10yが形成される。
図3は図1及び図2の母材の一例を示す斜視図であり、図4は図1及び図2の母材の一例を示すX−Z断面図(もしくはY−Z断面図)である。図3及び図4に示すように、母材10は、合せ材20が載置される載置面10zと、載置面10zに対して段差になっており、スペーサ材30が接合される平坦状の接合面10x、10yとを有する。載置面10zは母材10の中央部分に形成され、合せ材20の面積よりも大きく形成されている。よって、載置面10z上に合せ材20が載置されたとき、合せ材20の側縁は載置面10zの内側に位置する。
接合面10x、10yは、載置面10zの四方を囲うように母材10の周縁に形成されており、例えば水平面(X−Y平面)に沿って形成されている。接合面10x、10yの幅は同一に形成されており(W1=D1)、スペーサ材30の幅とも同一になるように形成されている。これにより、母材10の4つの各辺に同じ幅のスペーサ材30を配置することができ、接合面10x、10yごとに異なるサイズのスペーサ材30を用意する必要がなくなる。
接合面10x、10yは、例えばフライス盤等を用いた切削加工により形成されており、載置面10zに対して低い段差になっている。一方、載置面10z内においては、反りもしくは歪みがあっても切削加工等は施されておらず、反り形状等を有する載置面10z上に合せ材20が載置される。つまり、母材10において切削加工等を行う領域は、接合面10x、10yのみになっている。
ここで、接合面10x、10yの切削方法として種々の方法を採用することができる。
図5は、図3及び図4に示す母材に接合面を形成する様子を示す模式図である。なお、
図5(A)〜図5(C)においてはX−Z方向において下に凸の反り形状になっている母材10の場合について例示する。まず、図5(A)において、作業テーブル上に載置されたときの作業テーブル面(X−Z平面)を基準面Zref(Z=0)とする。この状態において、最も高さ位置が低くなる最低位置Zminを検出し、最低位置Zmin以下の低い水平面(X−Z平面及びY−Z平面)が切削面CF0として設定される。そして、切削面CF0に沿って切削加工が行われ、接合面10x、10yが形成される。
なお、切削面CF0の設定は、切削加工時に切削装置にクランプされた状態で行うようにしてもよいし、事前に母材10の周縁の形状を計測しておき、予め切削面CF0を設定しておいてもよい。すなわち、予め母材10の周縁の反り高さが測定され、測定された母材10の周縁の反り高さのうち、最も低い最低位置Zminを検知し、検知した最低位置Zminよりも低い位置に切削面CF0を設定するようにしてもよい。
図5(A)においては、母材10が作業テーブルに安定的にクランプされた状態で最低位置Zminを規定した場合について例示している。これに対し、図5(B)に示すように、切削量が最も少なくなるように母材10を傾斜させて切削面CF0を設定し、切削加工を行うようにしてもよい。
すなわち、切削量を最も少なくするためには、母材10の周縁における高さ位置のばらつきが最も小さい姿勢になるように、母材10自体を傾斜させて切削面CF0を設定すればよい。そこで、予め母材10の周縁の形状を計測し、周縁の高さ位置に最もばらつきが少ない姿勢が算出される。このとき、母材10の周縁の形状計測は、連続的に計測を行ってもよいし、所定のピッチ間隔で計測を行っても良い。そして、図5(B)に示すように、例えば支点41が支点42より高さΔzだけ高い位置で母材10を保持するようにして母材10を傾斜させた状態で保持する。この状態で切削加工が行われることで、切削量及び作業時間を低減するようにしてもよい。
図5(B)において、切削面CF0は水平面に維持され、母材10を傾斜させた場合について例示しているが、図5(C)のように、母材10は作業テーブル上に安定的に載置させておき、切削面CF1を傾斜させるようにしてもよい。この場合、母材10を作業テーブルへ固定する際の支点41、42の高さ調整が不要になる。なお、切削面CF1が水平面に対し傾斜していても、母材10とスペーサ材30とを接合する際には、切削面CF1が水平面に平行になるように位置決めすれば、母材10とスペーサ材30とは隙間なく接合することができる。
<実施例>
図6は、下に凸の反り形状を有する母材に接合面を形成した様子を示す斜視図であり、図7は、上に凸の反り形状を有する母材に接合面を形成した様子を示す斜視図である。なお、図6及び図7において、母材10の材料は炭素鋼(JIS鋼材規格:SS400)であり、母材10の寸法(図3におけるW0×D0×H0)は、3500mm×2000mm×70mmに形成されている。また、母材10に対し上反りもしくは下反りの加工をZ/X=最大3.0/3500mmを施した。接合面10x、10yの加工には、切削加工機の定盤にクランプして固定し、形状計測から接合面10x、10yの加工の終了まで母材10をクランプから外さずに実施した。形状計測の際の測定ピッチは、X方向及びY方向ともに全面100mm、外縁(四周)のみ50mmで計測して、外縁の最低位置Zminを検出した。
そして、最低位置Zminからさらに0.5mm低い位置を切削面CF0として設定し、母材10の周縁の幅D1=W1=70mmの範囲に対し面出し加工(高さ統一)を行った。その結果、母材10の接合面10x、10yに要した時間は、クランプ時間5分、加工時間10分、払い出し時間5分であった。そして、図6及び図7のいずれの場合も、母材10とスペーサ材30との隙間は0.5mm以下となった。
上記実施の形態によれば、母材10が、載置面10zに対し段差になっており、スペーサ材30が接合される平坦状の接合面10x、10yを備えたことにより、母材10全体の形状を矯正もしくは加工しなくとも、母材10とスペーサ材30とを隙間なく密着させた状態で溶接を行うことができる。このため、溶接部分の接合品質を向上させて組立スラブ1の不良の発生を抑えることができる。また、反っている母材10の全面ではなく、接合する領域を部分的に切削すればよいため、全面を切削する場合に比べて作業時間は20分の1以下に削減することができる。
図8は、従来の組立スラブの別の一例を示す模式図である。図8のように、母材10と合せ材20とを溶接する際、母材10と合せ材20との合わせ面に隙間ΔHが存在すると、溶接ビードが形成されなくなる。クラッド鋼材が所望の機能を果たすには、母材10と合せ材20との強固な結合が必要である。母材10と合せ材20との結合を確保するため、組立スラブの内部を真空にする必要がある。この際、所望の真空度を得るには、間隙を0.5mm以内に抑えた状態で溶接しなければならない。このため、母材10及び合せ材20の双方について全面にわたって機械加工を施し、平坦な面に仕上げなければならず、作業コスト、作業時間を要してしまう。
図9は、従来の組立スラブの組立方法の一例を示す工程図であり、図10は図9の母材に合せ材が接合される様子を示す模式図であり、図11は、図9及び図10の従来の組立スラブの組立方法により組み立てられた組立スラブの一例を示す模式図である。図9〜図11に示すような組立スラブの組立方法の場合、母材10とスペーサ材30とを密着させるため、組立工程と溶接工程との間に、プレス矯正機やレベラーで母材10の形状を平坦に整えるプレス工程が必要となる。あるいは、組立工程において、母材10にスペーサ材30を重ねる際に、油圧ジャッキ装置や油圧クランプ装置で母材10間にスペーサ材30を挟み込み、スペーサ材30との隙間をなくすクランプ工程が必要となる。プレス工程やクランプ工程は、厚板の反りや歪み量に応じて矯正作業に試行錯誤が要求され、油圧ジャッキ等を用いた重筋作業であるため、作業効率が低下してしまう。
一方、上記実施の形態の場合、母材10の周縁を切削加工して平坦状の接合面10x、10yを備えたことにより、母材10とスペーサ材30とを隙間なく密着させた状態で溶接を行うことができる。また、反っている母材10の全面ではなく、接合する領域を部分的に切削すればよいため、全面を切削する場合に比べて作業時間は20分の1以下に削減することができ、反り矯正と同等以上の接合品質となる組立スラブ1が得られる。
さらに、接合面10x、10yは、平坦状に研磨されているだけでなく、載置面10zに対して段差になっている。このため、スペーサ材30が載置面10z側に入り込むことない。すなわち、合せ材20の側面とスペーサ材30との間には隙間が形成されるような配置にすることができるため、溶接部が合せ材20まで達するのを確実に防止することができる。また、図9〜図11のようにプレス工程もしくはクランプ工程における試行錯誤が不要になり、組立スラブの組立の自動化を図ることができる。
特に、合せ材20同士を剥離材を介して積層して、1対の母材10の間に2枚の合せ材を挟むように配置することにより、圧延後に同時に製造された2枚のクラッド鋼材を容易に分離させることができる。
また、計測した母材10の周縁の形状のうち、基準面に対して最も低い最低位置Zminよりも低い位置に切削面CF0を設定して切削することにより、母材10の周縁全体にわたり、母材10とスペーサ材30とを隙間なく密着させることができる。
なお、図5(B)のように、基準面Zrefに対する母材10の周縁の高さ位置zのばらつきが最も小さくなるように母材10を傾斜させ、母材10を傾斜させた状態で最低位置を検知したとき、切削量を最小限に抑えることができ、作業の効率化を図ることができる。
本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されず、種々の変更を加えることができる。たとえば、上記実施の形態において、接合面10x、10yは、水平面(XY平面)に対して平行な平坦面である場合について例示しているが、スペーサ材30と隙間なく接合するものであればその形状を問わない。また、接合面10x、10yのそれぞれの幅W1及びD1は、同一である場合について例示しているが、異なる幅を有していても良い。
1 組立スラブ
10 母材
10x、10y 接合面
10z 載置面
20 合せ材
30 スペーサ材
41、42 支点
CF0、CF1 切削面
Zmin 最低位置
Zref 基準面

Claims (6)

  1. クラッド鋼材の素材になる組立スラブの組立方法であって、
    1対の母材の間に前記母材より面積が小さい2枚の合せ材を挟むとともに、1対の前記母材同士の隙間にスペーサ材を配置する組立工程と、
    前記母材と前記スペーサ材とを溶接する溶接工程と、
    を有し、
    前記母材は、前記合せ材が載置される載置面と、前記載置面に対して段差になっており、前記スペーサ材が接合される平坦状の接合面と、を備えたことを特徴とする組立スラブの組立方法。
  2. 前記組立工程において、前記母材の前記載置面に前記合せ材を接合し、前記母材に接合された前記合せ材同士を剥離材を介して積層することにより、1対の前記母材の間に前記2枚の合せ材を挟むことを特徴とする請求項1に記載の組立スラブの組立方法。
  3. 前記母材に前記接合面を形成する際、
    前記母材の周縁の形状を計測し、
    計測した前記母材の周縁の形状のうち、基準面に対して最も低い最低位置を検知し、
    検知した最低位置よりも低い位置に切削面を設定し、
    設定した前記切削面に沿って前記母材の周縁を切削する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の組立スラブの組立方法。
  4. 前記最低位置を検知する際、前記基準面に対する前記母材の周縁の高さ位置のばらつきが最も小さくなるように前記母材を傾斜させ、前記母材を傾斜させた状態で前記最低位置を検知することを特徴とする請求項3に記載の組立スラブの組立方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の組立スラブの組立方法よって組み立てられたスラブを圧延してクラッド鋼板を製造することを特徴とするクラッド鋼板の製造方法。
  6. クラッド鋼材の素材になる組立スラブであって、
    1対の母材と、
    1対の前記母材の間に挟まれており、前記母材より小さい面積の2枚の合せ材と、
    1対の前記母材同士の隙間に配置されており、1対の前記母材のそれぞれと接合したスペーサ材と、
    を有し、
    前記母材は、前記合せ材が載置される載置面と、前記載置面に対し段差を有し、前記スペーサ材が接合される平坦状の接合面と、を備えたことを特徴とする組立スラブ。
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