JP2020156768A - 蓄電システム用の消火装置及び蓄電システム - Google Patents

蓄電システム用の消火装置及び蓄電システム Download PDF

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Shinpei Todaka
心平 戸▲高▼
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Yasuaki Hiramura
泰章 平村
北村 剛
Takeshi Kitamura
剛 北村
川水 努
Tsutomu Kawamizu
努 川水
健太郎 四方
Kentaro Yomo
健太郎 四方
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Abstract

【課題】異常が発生している電池モジュールに対して、消火剤を迅速に供給する。【解決手段】蓄電システム用の消火装置は、複数の電池モジュールと、複数の電池モジュールのそれぞれに対して冷却ガスを供給するための冷却ガス供給ラインと、を備える蓄電システムに用いられる消火装置である。蓄電システム用の消火装置は、消火剤が貯留された少なくとも一つの消火剤タンクと、少なくとも一つの消火剤タンクと冷却ガス供給ラインとの間に設けられる消火剤供給ラインと、を備える。消火剤供給ラインは、冷却ガス供給ラインを介して消火剤タンクから複数の電池モジュールのうち一つ以上の電池モジュールに対して消火剤を供給するように構成されている。【選択図】 図1

Description

本開示は、蓄電システム用の消火装置及び蓄電システムに関する。
収納空間に複数の二次電池を配列した蓄電システムが普及している。二次電池は、劣化や充放電等によって温度が急上昇することがある。そのため、蓄電システムには、安全性を確保するための消火設備や二次電池を冷却するための冷却ガス供給設備が設けられている場合がある。
例えば、特許文献1には、二次電池が配置される収納空間に対して天井側又は床側から消火剤を噴射する消火剤噴射装置と、収納空間に対して天井側から冷却空気を供給して二次電池を冷却する空気調和装置とを備える蓄電装置が開示されている。
特開2016−73328号公報
しかしながら、特許文献1の蓄電装置では、収納空間の全体に消火剤が拡散するように消火剤が供給される。この場合、二次電池に対して間接的に消火剤を供給することになるため、異常が発生している二次電池に消火剤が到達するまでに時間がかかる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、異常が発生している電池モジュールに対して、消火剤を迅速に供給することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る蓄電システム用の消火装置は、
複数の電池モジュールと、複数の前記電池モジュールのそれぞれに対して冷却ガスを供給するための冷却ガス供給ラインと、を備える蓄電システムに用いられる消火装置であって、
消火剤が貯留された少なくとも一つの消火剤タンクと、
少なくとも一つの前記消火剤タンクと前記冷却ガス供給ラインとの間に設けられる消火剤供給ラインと、を備え、
前記消火剤供給ラインは、前記冷却ガス供給ラインを介して前記消火剤タンクから複数の前記電池モジュールのうち一つ以上の前記電池モジュールに対して前記消火剤を供給するように構成されている。
上記(1)の構成によれば、冷却ガス供給ラインは、電池モジュールに対して冷却ガスを供給するための供給ラインであるため、異常が発生している電池モジュールに対して、消火剤を迅速に供給することができる。なお、消火装置は、冷却ガス供給ラインを利用して消火剤を供給するように構成されているため、省スペースで設置可能である。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
複数の前記電池モジュールは、複数のモジュールグループに分けられ、
前記冷却ガス供給ラインは、上流側に位置する共通ラインと、該共通ラインから前記複数のモジュールグループのそれぞれに向かって分岐する複数の分岐ラインと、を含み、
前記消火剤供給ラインは、上流側に位置する共通ラインと、該共通ラインから前記冷却ガス供給ラインの複数の前記分岐ラインのそれぞれに接続される複数の接続用ラインと、複数の前記接続用ラインのそれぞれに設けられる複数のバルブと、を含む。
上記(2)の構成によれば、異常が発生しているモジュールグループに向かう分岐ラインに接続される接続用ラインのバルブを開放することにより、異常が発生しているモジュールグループのみに消火剤を供給することが可能となる。そのため、消火に要する時間を短縮し、消火剤の消費量を低減することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
複数の前記電池モジュールは、複数のモジュールグループに分けられ、
前記冷却ガス供給ラインは、上流側に位置する共通ラインと、該共通ラインから前記複数のモジュールグループのそれぞれに向かって分岐する複数の分岐ラインと、を含み、
前記消火剤供給ラインは、上流側に位置して前記消火剤タンクに接続される共通ラインと、該共通ラインから前記冷却ガス供給ラインの複数の前記分岐ラインのそれぞれに接続される複数の接続用ラインと、前記共通ラインに設けられるバルブと、を含む。
上記(3)の構成によれば、消火剤タンクに接続される共通ラインに設けられるバルブを開放することによって、複数のモジュールグループのそれぞれに消火剤を供給することが可能となる。そのため、複数のモジュールグループのそれぞれに消火剤を供給するための消火剤タンクを共有することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れか一つの構成において、蓄電システム用の消火装置は、前記冷却ガス供給ラインに設けられ、前記消火剤の前記冷却ガス供給ラインへの流入時、前記冷却ガス供給ラインのうち前記冷却ガス供給ラインと前記消火剤供給ラインとの接続部よりも上流側の領域を、前記冷却ガス供給ラインの前記上流側の領域よりも下流側の領域から隔てるように構成された逆流防止弁をさらに備える。
上記(4)の構成によれば、消火剤と冷却ガスの混合を抑制し、電池モジュールに対して噴射される消火剤の濃度を確保することが可能となる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)の構成において、
前記消火剤タンクは、前記消火剤を液化ガス又は高圧ガスとして蓄積する高圧タンクであり、
前記逆流防止弁は、前記冷却ガス供給ラインのうち前記接続部に設けられ、
前記逆流防止弁は、
前記消火剤の前記冷却ガス供給ラインへの非流入時、前記冷却ガス供給ラインの前記上流側の領域と前記下流側の領域とを連通させる開ポジションと、
前記消火剤の前記冷却ガス供給ラインへの流入時、前記冷却ガス供給ラインの前記上流側の領域と前記下流側の領域とを隔てる閉ポジションとの間で、
前記消火剤供給ラインの圧力に応じて切り替わるように構成されている。
上記(5)の構成によれば、高圧タンクから消火剤が供給されると消火剤の気化によって消火剤供給ラインの圧力が増加し、冷却ガス供給ラインの圧力よりも大きくなる。このように消火剤供給ラインの圧力によって逆流防止弁を作動させるため、構成を簡易にすることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記逆流防止弁は、前記冷却ガス供給ラインのダクト内壁のうち前記接続部の上流側に位置する支点周りに回動可能な弁体を含み、
前記弁体は、
前記開ポジションにおいて、前記消火剤供給ラインの前記冷却ガス供給ラインへの接続端を閉塞し、
前記閉ポジションにおいて、前記接続部の上流側において前記冷却ガス供給ラインを閉塞する
ように構成されている。
上記(6)の構成によれば、例えば、弁体を冷却ガス供給ラインのダクト内壁に沿った形状にすることにより、開ポジションにおいて冷却ガスの流れを阻害しないようにすることが可能となる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の構成において、
前記逆流防止弁は、複数の前記電池モジュールの少なくとも一つの前記電池モジュールから電源電圧が供給され、複数の前記電池モジュールのうち一つ以上の前記電池モジュールの異常の発生の有無に応じて変化する前記電源電圧の供給状態に応じて前記開ポジションと前記閉ポジションとを切り替えるように構成されている。
上記(7)の構成によれば、電池モジュールからの電源電圧を利用して逆流防止弁の開ポジションと閉ポジションとを切り替えることが可能となる。そのため、蓄電システム用の消火装置の構成を簡素化することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れか一つの構成において、蓄電システム用の消火装置は、
複数の前記電池モジュールのうち一つ以上の前記電池モジュールの異常の発生を検知する異常検知センサと、
前記消火剤供給ラインに設けられ、前記異常検知センサの検知信号に応じて前記消火剤を供給するように動作する少なくとも一つの電磁弁と、
を備える。
上記(8)の構成によれば、異常検知センサの検知信号に応じて、自動的に消火剤を供給することが可能となる。
(9)本発明の少なくとも一実施形態に係る蓄電システムは、
複数の電池モジュールと、
複数の前記電池モジュールのそれぞれに対して冷却ガスを供給するための冷却ガス供給ラインと、
前記冷却ガス供給ラインを介して複数の前記電池モジュールのうち一つ以上の前記電池モジュールに対して前記消火剤を供給するように構成された、上記(1)乃至(8)の何れか一つに記載の蓄電システム用の消火装置と、
を備える。
上記(9)の構成によれば、冷却ガス供給ラインは、電池モジュールに対して冷却ガスを供給するための供給ラインであるため、蓄電システム用の消火装置は、異常が発生している電池モジュールに対して、消火剤を迅速に供給することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(9)の構成において、
前記冷却ガス供給ラインは、
2以上の前記電池モジュールの配列方向に沿って延在するダクト部と、
前記2以上の前記電池モジュールに対してそれぞれ設けられ、前記2以上の前記電池モジュールと前記ダクト部の内部空間とを連通させる複数の連通路と、
を含み、
前記消火剤供給ラインは、前記冷却ガス供給ラインの前記ダクト部に接続され、前記ダクト部および前記複数の連通路を介して前記2以上の前記電池モジュールのそれぞれに前記消火剤を供給するように構成されている。
上記(10)の構成によれば、複数の電池モジュールのそれぞれに消火剤を供給することができる。また、ダクト部と連通路とを共有して消火剤と冷却ガスを供給するため、構成が簡素化され、省スペース化を図ることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、異常が発生している電池モジュールに対して、消火剤を迅速に供給することができる。
本発明の一実施形態に係る蓄電システムの概略構成図である。 一実施形態に係る蓄電システムの概略構成図である。 一実施形態に係る蓄電システムの逆流防止弁の開ポジションを説明するための模式図である。 一実施形態に係る蓄電システムの逆流防止弁の閉ポジションを説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1及び図2は、それぞれ、本発明の一実施形態に係る蓄電システム100(100A,100B)の概略構成図である。図1及び図2に示すように、蓄電システム100(100A,100B)は、複数の電池モジュール1と、冷却ガスを供給するための冷却ガス供給ライン2と、蓄電システム用の消火装置10と、を備える。
電池モジュール1は、一つ以上の二次電池(セル)を含んで構成される。例えば、電池モジュール1は、ケースによってパッケージ化された4つの二次電池と、各々の二次電池に設けられ、内部の圧力が高い場合に内部の高温ガスを放出するための4つの安全弁(不図示)とを含む。
二次電池は、例えば、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ニッケル水素電池等である。二次電池は、金属性の板状体によって直列又は並列に相互接続される。複数の電池モジュール1は、例えば、棚状のラックに対して上下方向及び水平方向に配列される。
冷却ガス供給ライン2は、複数の電池モジュール1のそれぞれに対して冷却ガスを供給する。例えば、冷却ガスは、二次電池の熱を奪った後に、排気され、又は冷却ガスの供給源に戻って放熱後に再び二次電池に供給される。このように、冷却ガスは、対流により二次電池を冷却するためのガスであり、例えば、空気、フロン、又は、不活性ガス(窒素やアルゴン等)である。
蓄電システム用の消火装置10(10A,10B)は、冷却ガス供給ライン2を介して複数の電池モジュール1のうち一つ以上の電池モジュール1に対して消火剤を供給するように構成されている。具体的には、蓄電システム用の消火装置10(10A,10B)は、消火剤が貯留された消火剤タンク11と、消火剤タンク11と冷却ガス供給ライン2との間に設けられる消火剤供給ライン3と、を備える。
なお、図1及び図2は、蓄電システム100(100A,100B)が1つの消火剤タンク11を備える構成を示している。しかし、蓄電システム100(100A,100B)は複数の消火剤タンク11を備えていてもよい。
消火剤供給ライン3は、冷却ガス供給ライン2を介して消火剤タンク11から複数の電池モジュール1のうち一つ以上の電池モジュール1に対して消火剤を供給するように構成されている。消火剤供給ライン3は、冷却ガス供給ライン2に接続されている。冷却ガス供給ライン2と消火剤供給ライン3とは、管路やダクトであってもよいし、複数の電池モジュール1を覆うように構成された筐体の内部空間を流路とするものであってもよい。
このような構成によれば、冷却ガス供給ライン2は、電池モジュール1に対して冷却ガスを供給するための供給ラインである。そのため、蓄電システム用の消火装置10(10A、10B)は、異常が発生している電池モジュール1に対して、消火剤を迅速に供給することができる。なお、蓄電システム用の消火装置10(10A、10B)は、冷却ガス供給ライン2を利用して消火剤を供給するように構成されているため、省スペースで設置可能である。
幾つかの実施形態では、複数の電池モジュール1は、複数のモジュールグループに分けられていてもよい。例えば、図1及び図2では、複数の電池モジュール1は、一方向に隣接するように配列され、それらの列(モジュールグループA〜E)が互いに間隔を空けて配置されている。モジュールグループにおいて、複数の電池モジュール1は、それぞれ互いに壁によって隔てられていてもよい。なお、電池モジュール1の配置は、このような配置に限られず、設置場所や用途に応じて変形可能である。
幾つかの実施形態では、冷却ガス供給ライン2は、図1及び図2に示すように、上流側に位置する共通ライン2Aと、共通ライン2Aから複数のモジュールグループA〜Eのそれぞれに向かって分岐する複数の分岐ライン2Bと、を含んでいる。冷却ガス供給ライン2の分岐ライン2Bは、電池モジュール1の配列方向(例えば、モジュールグループA〜Eの列方向)に沿って延在していてもよい。
一実施形態では、消火剤供給ライン3は、例えば、図2に示すように、上流側に位置する共通ライン3Aと、共通ライン3Aから冷却ガス供給ライン2の複数の分岐ライン2Bのそれぞれに接続される複数の接続用ライン3Bと、複数の接続用ライン3Bのそれぞれに設けられる複数のバルブ3Cと、を含んでいてもよい。
かかる構成によれば、異常が発生しているモジュールグループ(例えばモジュールグループA)に向かう分岐ライン2Bに接続される接続用ライン3Bのバルブ3Cを開放することにより、異常が発生しているモジュールグループ(例えばモジュールグループA)のみに消火剤を供給することが可能となる。そのため、消火に要する時間を短縮し、消火剤の消費量を低減することができる。
一実施形態では、消火剤供給ライン3は、例えば、図1に示すように、上流側に位置して消火剤タンク11に接続される共通ライン3Aと、共通ライン3Aから冷却ガス供給ライン2の複数の分岐ライン2Bのそれぞれに接続される複数の接続用ライン3Bと、共通ライン3Aに設けられるバルブ3Cと、を含んでいてもよい。
かかる構成によれば、消火剤タンク11に接続される共通ライン3Aに設けられるバルブ3Cを開放することによって、複数のモジュールグループA〜Eのそれぞれに消火剤を供給することが可能となる。そのため、複数のモジュールグループA〜Eのそれぞれに消火剤を供給するための消火剤タンク11を共有することができる。
幾つかの実施形態では、例えば、図3A及び図3Bに示すように、蓄電システム用の消火装置10(10A、10B)は、冷却ガス供給ライン2に設けられる逆流防止弁4をさらに備えていてもよい。図3Aは、一実施形態に係る蓄電システム100(100A,100B)の逆流防止弁4の開ポジションを説明するための模式図である。図3Bは、一実施形態に係る蓄電システム100(100A,100B)の逆流防止弁4の閉ポジションを説明するための模式図である。
図3A及び図3Bに示すように、逆流防止弁4は、消火剤の冷却ガス供給ライン2の分岐ライン2Bへの流入時、冷却ガス供給ライン2のうち冷却ガス供給ライン2の分岐ライン2Bと消火剤供給ライン3の接続用ライン3Bとの接続部よりも上流側の領域を、その上流側の領域よりも下流側の領域から隔てるように構成されている。かかる構成によれば、消火剤と冷却ガスの混合を抑制し、電池モジュール1に対して噴射される消火剤の濃度を確保することが可能となる。
幾つかの実施形態において、消火剤タンク11は、消火剤を液化ガス又は高圧ガスとして蓄積する高圧タンクであってもよい。この場合、逆流防止弁4は、図3Aに示す開ポジションと、図3Bに示す閉ポジションとの間で消火剤供給ラインの圧力に応じて切り替わるように構成されていてもよい。
開ポジションでは、逆流防止弁4は、消火剤の冷却ガス供給ライン2への非流入時、冷却ガス供給ライン2の上流側の領域と下流側の領域とを連通させる。一方、閉ポジションでは、逆流防止弁4は、消火剤の冷却ガス供給ライン2への流入時、冷却ガス供給ライン2の上流側の領域と下流側の領域とを隔てる。
かかる構成によれば、高圧タンクである消火剤タンク11から消火剤が供給されると、その消火剤の気化によって消火剤供給ライン3の圧力が増加し、冷却ガス供給ライン2の圧力よりも大きくなる。このように消火剤供給ライン3の圧力によって逆流防止弁4を作動させるため、構成を簡易にすることができる。
幾つかの実施形態では、例えば、図3A及び図3Bに示すように、逆流防止弁4は、冷却ガス供給ライン2のダクト内壁のうち接続部の上流側に位置する支点4A周りに回動可能な弁体4Bを含む構成であってもよい。弁体4Bは、開ポジションにおいて、消火剤供給ライン3の冷却ガス供給ライン2への接続端を閉塞し、閉ポジションにおいて、接続部の上流側において冷却ガス供給ライン2を閉塞するように構成される。弁体4Bは、平板状であってもよいし、湾曲形状であってもよい。弁体4Bは、消火剤供給ライン3及び冷却ガス供給ライン2のダクトに適した形状であればよい。
かかる構成によれば、例えば、弁体4Bを冷却ガス供給ライン2のダクト内壁に沿った形状にすることにより、開ポジションにおいて冷却ガスの流れを阻害しないようにすることが可能となる。
幾つかの実施形態では、逆流防止弁4は、複数の電池モジュール1の少なくとも一つの電池モジュール1から電源電圧が供給され、複数の電池モジュール1のうち一つ以上の電池モジュール1の異常の発生の有無に応じて変化する電源電圧の供給状態に応じて開ポジションと閉ポジションとを切り替えるように構成されていてもよい。例えば、逆流防止弁4がノーマルクローズ型の電磁弁であり、通常時には、電池モジュール1による励磁によって開ポジションを維持し、異常発生時には、その励磁の消失により閉ポジションとなるように構成されてもよい。
かかる構成によれば、電池モジュール1からの電源電圧を利用して逆流防止弁4の開ポジションと閉ポジションとを切り替えることが可能となる。そのため、蓄電システム用の消火装置10(10A、10B)の構成を簡素化することができる。
幾つかの実施形態では、蓄電システム用の消火装置10は、例えば、図1及び図2に示すように、複数の電池モジュール1のうち一つ以上の電池モジュール1の異常の発生を検知する異常検知センサ6とその検知信号を出力するためのセンサ出力ライン7とを備える。このような構成において、消火剤供給ライン3に設けられるバルブ3Cは、異常検知センサ6の検知信号に応じて消火剤を供給するように動作する電磁弁であってもよい。なお、センサ出力ライン7は、図1及び図2に示すように、直接バルブ3Cに接続されてもよいし、バルブ3Cを制御するための制御装置(不図示)に接続されてもよい。
かかる構成によれば、異常検知センサ6の検知信号に応じて、自動的に消火剤を供給することが可能となる。なお、異常検知センサ6は、電池モジュール1の過度な温度上昇を検知する温度センサであってもよいし、電池モジュール1の内部の過度な圧力上昇を検知するガスセンサであってもよい。異常検知センサ6は、電池モジュール1に設けられてもよいし、電池モジュール1の複数の二次電池(セル)のそれぞれに設けられてもよい。
幾つかの実施形態では、冷却ガス供給ライン2は、2以上の電池モジュール1の配列方向に沿って延在するダクト部と、2以上の電池モジュール1に対してそれぞれ設けられ、2以上の電池モジュール1とダクト部の内部空間とを連通させる複数の連通路とを含んでいてもよい。消火剤供給ライン3は、冷却ガス供給ライン2のダクト部に接続され、ダクト部および複数の連通路を介して2以上の電池モジュール1のそれぞれに消火剤を供給するように構成されていてもよい。
例えば、図1及び図2において、冷却ガス供給ライン2の分岐ライン2Bがダクト部に対応し、分岐ライン2Bから電池モジュール1に向かう矢印が連通路に対応していてもよい。ダクト部は、ダクトであってもよいし、壁や仕切り板によってダクトとして機能するように構成されてもよい。連通路は、ダクトや管路のように物体であってもよいし、ダクト部に設けられる連通孔によって形成されてもよい。
かかる構成によれば、複数の電池モジュール1のそれぞれに消火剤を供給することができる。また、ダクト部と連通路とを共有して消火剤と冷却ガスを供給するため、構成が簡素化され、省スペース化を図ることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、幾つかの実施形態において、蓄電システム用の消火装置10(10A、10B)は、逆流防止弁4の代わりに逆流防止弁4ではないバルブ5を備える構成であってもよい。また、蓄電システム用の消火装置10(10A、10B)は、逆流防止の信頼性を高めるために、逆流防止弁4と逆流防止弁4ではないバルブ5との両方を備える構成であってもよい。例えば、図1に示すように、蓄電システム用の消火装置10(10A、10B)は、冷却ガス供給ライン2のうち冷却ガス供給ライン2と消火剤供給ライン3との接続部より上流側にバルブ5を設けて、そのバルブ5を消火剤の供給時に閉鎖させる構成であってもよい。バルブ5は、消火剤を供給するためのバルブ3Cが開く動作に応じて閉じるように構成され、異常発生時にバルブ5が冷却ガス供給ライン2の上流側と下流側を閉鎖させるように構成されてもよい。
また、例えば、バルブ5は異常検知センサ6の検知信号に応じて作動する電磁弁であり、通常時には冷却ガス供給ライン2の上流側と下流側を連通させ、異常発生時には冷却ガス供給ライン2の上流側と下流側を閉塞するように構成されてもよい。かかるバルブ5は複数の分岐ライン2Bのそれぞれに設けられてもよいし、共通ライン2Aに一つだけ設けられてもよい。
蓄電システム用の消火装置10は、複数の消火剤タンク11を備える構成であってもよい。この場合、消火剤供給ライン3は、共通ライン3Aと接続用ライン3Bとを備える構成ではなく、複数の消火剤タンク11のそれぞれから複数のモジュールグループのそれぞれに向かう複数の経路から構成されていてもよい。
1 電池モジュール
2 冷却ガス供給ライン
2A,3A 共通ライン
2B 分岐ライン
3 消火剤供給ライン
3B 接続用ライン
3C,5 バルブ
4 逆流防止弁
4A 支点
4B 弁体
6 異常検知センサ
7 センサ出力ライン
10 消火装置
11 消火剤タンク
100 蓄電システム

Claims (10)

  1. 複数の電池モジュールと、複数の前記電池モジュールのそれぞれに対して冷却ガスを供給するための冷却ガス供給ラインと、を備える蓄電システムに用いられる消火装置であって、
    消火剤が貯留された少なくとも一つの消火剤タンクと、
    少なくとも一つの前記消火剤タンクと前記冷却ガス供給ラインとの間に設けられる消火剤供給ラインと、を備え、
    前記消火剤供給ラインは、前記冷却ガス供給ラインを介して前記消火剤タンクから複数の前記電池モジュールのうち一つ以上の前記電池モジュールに対して前記消火剤を供給するように構成された
    蓄電システム用の消火装置。
  2. 複数の前記電池モジュールは、複数のモジュールグループに分けられ、
    前記冷却ガス供給ラインは、上流側に位置する共通ラインと、該共通ラインから前記複数のモジュールグループのそれぞれに向かって分岐する複数の分岐ラインと、を含み、
    前記消火剤供給ラインは、上流側に位置する共通ラインと、該共通ラインから前記冷却ガス供給ラインの複数の前記分岐ラインのそれぞれに接続される複数の接続用ラインと、複数の前記接続用ラインのそれぞれに設けられる複数のバルブと、を含む
    請求項1に記載の蓄電システム用の消火装置。
  3. 複数の前記電池モジュールは、複数のモジュールグループに分けられ、
    前記冷却ガス供給ラインは、上流側に位置する共通ラインと、該共通ラインから前記複数のモジュールグループのそれぞれに向かって分岐する複数の分岐ラインと、を含み、
    前記消火剤供給ラインは、上流側に位置して前記消火剤タンクに接続される共通ラインと、該共通ラインから前記冷却ガス供給ラインの複数の前記分岐ラインのそれぞれに接続される複数の接続用ラインと、前記共通ラインに設けられるバルブと、を含む
    請求項1に記載の蓄電システム用の消火装置。
  4. 前記冷却ガス供給ラインに設けられ、前記消火剤の前記冷却ガス供給ラインへの流入時、前記冷却ガス供給ラインのうち前記冷却ガス供給ラインと前記消火剤供給ラインとの接続部よりも上流側の領域を、前記冷却ガス供給ラインの前記上流側の領域よりも下流側の領域から隔てるように構成された逆流防止弁をさらに備える
    請求項1乃至3の何れか一項に記載の蓄電システム用の消火装置。
  5. 前記消火剤タンクは、前記消火剤を液化ガスとして蓄積する高圧タンクであり、
    前記逆流防止弁は、前記冷却ガス供給ラインのうち前記接続部に設けられ、
    前記逆流防止弁は、
    前記消火剤の前記冷却ガス供給ラインへの非流入時、前記冷却ガス供給ラインの前記上流側の領域と前記下流側の領域とを連通させる開ポジションと、
    前記消火剤の前記冷却ガス供給ラインへの流入時、前記冷却ガス供給ラインの前記上流側の領域と前記下流側の領域とを隔てる閉ポジションとの間で、
    前記消火剤供給ラインの圧力に応じて切り替わるように構成された
    請求項4に記載の蓄電システム用の消火装置。
  6. 前記逆流防止弁は、前記冷却ガス供給ラインのダクト内壁のうち前記接続部の上流側に位置する支点周りに回動可能な弁体を含み、
    前記弁体は、
    前記開ポジションにおいて、前記消火剤供給ラインの前記冷却ガス供給ラインへの接続端を閉塞し、
    前記閉ポジションにおいて、前記接続部の上流側において前記冷却ガス供給ラインを閉塞する
    ように構成された
    請求項5に記載の蓄電システム用の消火装置。
  7. 前記逆流防止弁は、複数の前記電池モジュールの少なくとも一つの前記電池モジュールから電源電圧が供給され、複数の前記電池モジュールのうち一つ以上の前記電池モジュールの異常の発生の有無に応じて変化する前記電源電圧の供給状態に応じて前記開ポジションと前記閉ポジションとを切り替えるように構成された
    請求項6に記載の蓄電システム用の消火装置。
  8. 複数の前記電池モジュールのうち一つ以上の前記電池モジュールの異常の発生を検知する異常検知センサと、
    前記消火剤供給ラインに設けられ、前記異常検知センサの検知信号に応じて前記消火剤を供給するように動作する少なくとも一つの電磁弁と、
    を備える請求項1乃至7のいずれか一項に記載の蓄電システム用の消火装置。
  9. 複数の電池モジュールと、
    複数の前記電池モジュールのそれぞれに対して冷却ガスを供給するための冷却ガス供給ラインと、
    前記冷却ガス供給ラインを介して複数の前記電池モジュールのうち一つ以上の前記電池モジュールに対して前記消火剤を供給するように構成された、請求項1乃至8の何れか一項に記載の蓄電システム用の消火装置と、
    を備える蓄電システム。
  10. 前記冷却ガス供給ラインは、
    2以上の前記電池モジュールの配列方向に沿って延在するダクト部と、
    前記2以上の前記電池モジュールに対してそれぞれ設けられ、前記2以上の前記電池モジュールと前記ダクト部の内部空間とを連通させる複数の連通路と、
    を含み、
    前記消火剤供給ラインは、前記冷却ガス供給ラインの前記ダクト部に接続され、前記ダクト部および前記複数の連通路を介して前記2以上の前記電池モジュールのそれぞれに前記消火剤を供給するように構成された
    請求項9に記載の蓄電システム。
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CN113782866A (zh) * 2021-08-27 2021-12-10 中国第一汽车股份有限公司 一种动力电池火灾抑制系统、方法、动力电池包及车辆

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