JP2020155077A - 情報記録装置、記録媒体供給装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大量のカードの処理に対応可能な構成を提供する。【解決手段】カードカセット3aは、カードを収容可能である。カードカセット3bは、カードカセット3aとは別にカードを収容可能である。磁気記録ユニット24、接触式IC記録ユニット28、非接触式IC記録ユニット23は、カードに情報を記録可能である。第1の回転ユニットF1は、供給されたカードの搬送先を磁気記録ユニット24、接触式IC記録ユニット28、非接触式IC記録ユニット23に切り換え可能である。第2の回転ユニットF2は、カードカセット3bから供給されたカードの搬送先を第1の回転ユニットF1に切り換え可能である。【選択図】図2
Description
本発明は、プラスチックカード、厚紙カードなどの記録媒体に情報を記録可能な情報記録装置、記録媒体を情報記録装置に供給可能な記録媒体供給装置、及び、記録媒体に画像を形成可能な画像形成装置に関する。
一般に、記録媒体としてのカードに情報を記録する情報記録部として、磁気記録装置、IC記録装置などが知られており、このような情報記録部を備え、情報が記録されたカードに画像を形成可能なカードプリンタなどの画像形成装置も知られている。
例えば、特許文献1には、磁気記録装置やIC記録装置などの複数の情報記録部を備え、1個のカード収容部から供給されたカードをカード回動部により回動させることで、何れかの情報記録部に選択的に搬送することが可能な構成が記載されている。
カードには様々な種類があり、それぞれの情報記録部に対応したカードがある。例えば、磁気記録装置に対応したカード、IC記録装置に対応したカードなど、種類の異なるカードがある。また、大量のカードへの情報記録や画像形成などの処理を行うことが望まれている。特許文献1に記載の構成の場合、カードを収容するカード収容部が1つしかなく、大量のカードの処理に十分に対応できない。
本発明は、大量のカードの処理に対応可能な構成を提供することを目的とする。
本発明の情報記録装置は、記録媒体を収容可能な第1の供給収容部と、前記第1の供給収容部とは別に記録媒体を収容可能な第2の供給収容部と、記録媒体に情報を記録可能な情報記録部と、供給された記録媒体の搬送先を前記情報記録部に切り換え可能な第1の切換手段と、前記第2の供給収容部から供給された記録媒体の搬送先を前記第1の切換手段に切り換え可能な第2の切換手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の情報記録装置は、記録媒体を収容可能な第1の供給収容部と、前記第1の供給収容部とは別に記録媒体を収容可能な第2の供給収容部と、記録媒体に情報を記録可能な情報記録部と、前記第1の供給収容部及び前記第2の供給収容部から供給された記録媒体の搬送先を前記情報記録部に切り換え可能な切換手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の記録媒体供給装置は、記録媒体に情報を記録可能な情報記録装置に着脱可能で、前記情報記録装置に接続された状態で前記情報記録装置に記録媒体を供給可能な記録媒体供給装置であって、記録媒体を収容可能な供給収容部と、前記供給収容部から供給された記録媒体の搬送先を前記情報記録装置に切り換え可能な切換手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、記録媒体を収容可能な第1の供給収容部と、前記第1の供給収容部とは別に記録媒体を収容可能な第2の供給収容部と、記録媒体に画像形成可能な画像形成部と、供給された記録媒体の搬送先を前記画像形成部に切り換え可能な第1の切換手段と、前記第2の供給収容部から供給された記録媒体の搬送先を前記第1の切換手段に切り換え可能な第2の切換手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、大量のカードの処理に対応可能である。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1乃至図6を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の装置本体部MBの概略構成について、図1を用いて説明する。
第1の実施形態について、図1乃至図6を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の装置本体部MBの概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置の装置本体部]
本実施形態の画像形成装置1の装置本体部MBは、プラスチックカード、厚紙カードなどの記録媒体に情報を記録可能であり、情報が記録された記録媒体に画像形成可能なプリンタである。具体的には、記録媒体としての各種証明用のIDカード、商取引用のクレジットカードなどのカードKに磁気情報、IC情報などの情報を記録し、これらのカードKに文字、写真、マークなどの画像形成(印刷)を行う。このため、画像形成装置1の装置本体部MBは、情報記録群Aと、画像形成部Bと、第1のカード供給部C1と、カード収容部Dと、第1の回転ユニットF1とを備えている。
本実施形態の画像形成装置1の装置本体部MBは、プラスチックカード、厚紙カードなどの記録媒体に情報を記録可能であり、情報が記録された記録媒体に画像形成可能なプリンタである。具体的には、記録媒体としての各種証明用のIDカード、商取引用のクレジットカードなどのカードKに磁気情報、IC情報などの情報を記録し、これらのカードKに文字、写真、マークなどの画像形成(印刷)を行う。このため、画像形成装置1の装置本体部MBは、情報記録群Aと、画像形成部Bと、第1のカード供給部C1と、カード収容部Dと、第1の回転ユニットF1とを備えている。
[第1のカード供給部]
まず、第1のカード供給部C1について説明する。第1のカード供給部C1は、複数枚のカードKを収納可能な第1の供給収容部としてのカードカセット3a、カードカセット3aからカードKを供給する供給部としてのピックアップローラ19などを備える。ピックアップローラ19は、図1に示すように、第1筐体部としての本体ハウジング1aに設けられ、カードカセット3aからカードを1枚ずつ、後述する第1の回転ユニットF1に向けて供給する。
まず、第1のカード供給部C1について説明する。第1のカード供給部C1は、複数枚のカードKを収納可能な第1の供給収容部としてのカードカセット3a、カードカセット3aからカードKを供給する供給部としてのピックアップローラ19などを備える。ピックアップローラ19は、図1に示すように、第1筐体部としての本体ハウジング1aに設けられ、カードカセット3aからカードを1枚ずつ、後述する第1の回転ユニットF1に向けて供給する。
カードカセット3aは、複数のカードKを立位姿勢で整列して収納可能なカード寸法に適合する収容スペースを有する。即ち、複数のカードKは、この収容スペース内に、水平方向に交差する方向である第1の方向と略平行(立位姿勢)に配置されており、第1の方向と交差する第2の方向(略水平方向)に重ねて収容されている。また、収容スペースの図示上方には、カードKを出し入れする開口部が設けられ、この開口部を開閉する不図示の開閉カバーがヒンジ連結されている。なお、IDカードやクレジットカードは、情報記録前であってもセキュリティレベルが高いため、開閉カバーを施錠可能な構成としても良い。
また、カードカセット3aの収容スペース内には、複数のカードKが、第2方向の一端(図示左端)から他端(右端)に整列して配置されており、左端から右端に向けてサポート部材12により付勢されている。そして、ピックアップローラ19で最右端(最前列)のカードKが1枚ずつ装置内に供給されると、サポート部材12によりカードKが右側に移動するようになっている。収容スペースの右端部の下側には、カードKを装置内に供給可能な分離開口部7が形成されている。
分離開口部7には、分離ローラ9と、分離ローラ9と対向して設けられた偏心カム10とが設けられている。偏心カム10は、円板状の部材で、回転中心が円板の中心からずれている。このため、偏心カム10を回転させることで偏心カム10と分離ローラ9との間の距離が変化する。これにより、様々な厚さのカードに対応した隙間を分離開口部7に形成できる。
このようなカードカセット3aは、画像形成装置1の本体ハウジング1aに対して着脱可能である。本実施形態では、カードカセット3aは、図の上方向に着脱可能に構成されている。この着脱方向は、ピックアップローラ19により装置内にカードKを供給するカード供給方向と略平行としている。これにより、第1のカード供給部C1でカードジャムを起こしたときに、カードカセット3aをカード供給方向と略平行な方向に取り外すことで、ジャム解除が可能になる。なお、本実施形態では、カード供給方向は傾斜しているが、カードカセット3aの着脱方向は斜めである必要はなく、本体ハウジング1aに対して上方向に引き上げられる構成であれば良い。また、カードを収容するカセットは、本体ハウジング1a内にホッパ状に設けても良い。
[第1の回転ユニット]
次に、第1の回転ユニットF1について説明する。上述のようにカードカセット3aからピックアップローラ19により送られたカードKは、クリーニングローラ22を通って第1の回転ユニットF1に送られる。クリーニングローラ22は、カードKを挟持して搬送する一対のローラにより構成され、カードKの画像が形成される面側のローラの表面を、例えば粘着性を有する構成としたものである。これにより、カードKの画像が形成される側の面に付着したゴミなどを除去可能である。
次に、第1の回転ユニットF1について説明する。上述のようにカードカセット3aからピックアップローラ19により送られたカードKは、クリーニングローラ22を通って第1の回転ユニットF1に送られる。クリーニングローラ22は、カードKを挟持して搬送する一対のローラにより構成され、カードKの画像が形成される面側のローラの表面を、例えば粘着性を有する構成としたものである。これにより、カードKの画像が形成される側の面に付着したゴミなどを除去可能である。
第1の切換手段又は切換手段としての第1の回転ユニットF1は、画像形成装置1の装置フレーム(不図示)に回転可能に軸受け支持されたユニットフレーム20と、このユニットフレーム20に支持された一対、或いは複数のローラ対21a、21bで構成される。第1の回転ユニットF1は、供給されたカードの搬送先を切り換え可能である。
搬送部として複数のローラ対21a、21bは、ユニットフレーム20に対して距離を隔てて配置されており、供給されたカードの保持及び搬送が可能である。即ち、ローラ対21a、21bは、少なくとも一方のローラ対が駆動側のローラと従動側のローラとで構成され、駆動側のローラは回転と停止が可能である。そして、ローラ対21a、21bによりカードKを挟持した状態でローラ対21a、21bの駆動側のローラの回転を停止することによりカードを保持し、ローラ対21a、21bの駆動側のローラを回転させることによりカードを搬送する。駆動側のローラは、不図示のモータにより正転及び逆転が可能である。
回転部としてのユニットフレーム20は、上述のローラ対21a、21bを支持して回転するものであり、不図示のモータ(例えば、パルスモータなど)により駆動される。そして、ローラ対21a、21bによりカードを保持した状態でユニットフレーム20を回転させ、選択された搬送先(角度位置)でユニットフレーム20の回転を停止することで、カードの搬送方向を切り換える。これにより、ローラ対21a、21bによりカードを搬送する方向(搬送先)を切り換え可能である。なお、ユニットフレーム20を駆動するモータと、ローラ対21a、21bを駆動するモータを1つのモータとし、クラッチにより駆動を切り換えるようにしても良い。
カードカセット3aに収容されたカードKは、ピックアップローラ19によって繰出され、偏心カム10と分離ローラ9によって形成された分離ギャップで1枚ずつ分離され下流側の第1の回転ユニットF1に送られる。そして、第1の回転ユニットF1は、送られたカードKをローラ対21a、21bで第1の回転ユニットF1内に搬入し、ローラ対21a、21bでニップした状態でユニットフレーム20を所定の方向に回転することで、カードKの搬送先を切り換える。即ち、第1の回転ユニットF1の周囲には、ピックアップローラ19から供給される搬送パス、後述する各記録ユニットへの搬送パス、第1搬送パスP1及び第2搬送パスP2(図2)が配置されており、第1の回転ユニットF1の角度位置を所望の角度位置とすることで、カードKの搬送先を切り換え可能である。なお、第1の回転ユニットF1と第2搬送パスP2との経路を確保すべく、装置本体部MBの本体ハウジング1aと後述する供給ユニットSB1(図2)の供給ハウジング1bにそれぞれカードKが通過可能な開口が形成されている。
[情報記録部]
次に、情報記録群Aが備える複数の情報記録部について説明する。図1及び後述する図2に示すように、情報記録群Aは、磁気記録ユニット24、接触式IC記録ユニット28、非接触式IC記録ユニット23を有する。それぞれの記録ユニットが情報記録部及び情報読取部に対応する。即ち、磁気記録ユニット24、接触式IC記録ユニット28、非接触式IC記録ユニット23は、それぞれカードKに情報を記録可能で、且つ、カードKに記録された情報を読み取り可能である。
次に、情報記録群Aが備える複数の情報記録部について説明する。図1及び後述する図2に示すように、情報記録群Aは、磁気記録ユニット24、接触式IC記録ユニット28、非接触式IC記録ユニット23を有する。それぞれの記録ユニットが情報記録部及び情報読取部に対応する。即ち、磁気記録ユニット24、接触式IC記録ユニット28、非接触式IC記録ユニット23は、それぞれカードKに情報を記録可能で、且つ、カードKに記録された情報を読み取り可能である。
具体的には、磁気記録ユニット24は、カードKとして、例えば磁気テープを有する磁気カードに対して磁気情報の記録と同時に、記録した磁気情報の読み取りが可能である。また、接触式IC記録ユニット28は、カードKとしてICチップを有するICカードに対して接触して情報を記録すると共に、記録された情報の読み取りが可能である。また、非接触式IC記録ユニット23は、ICカードに対して、非接触で情報を記録すると共に、記録された情報の読み取りが可能である。
なお、本実施形態では、各記録ユニットのうちの接触式IC記録ユニット28は、後述する供給ユニットSB1の供給ハウジング1b内に配置されている。このため、第1の回転ユニットF1と接触式IC記録ユニット28との搬送経路を形成すべく、装置本体部MBの本体ハウジング1aと供給ユニットSB1の供給ハウジング1bにそれぞれカードが通過可能な開口が形成されている。
供給ハウジング1b内に配置される記録ユニットは、他の記録ユニットでも良く、同種の記録ユニットを複数配置しても良い。また、供給ハウジング1b内には記録ユニットを配置せずに、全ての記録ユニットを装置本体部MBの本体ハウジング1a内に配置しても良い。
上述したように、これら各記録ユニットは、第1の回転ユニットF1の周囲に配置されており、第1の回転ユニットF1は、供給されたカードKの搬送先を何れかの記録ユニットに切り換え可能である。即ち、第1の回転ユニットF1がカードKを保持した状態で対応する記録ユニットがある角度位置まで回転し、カードKの姿勢を変更することで、この対応する記録ユニットへカードKの搬送先を切り換える。
[画像形成部]
次に、画像形成部Bについて説明する。画像形成部Bは、第1の回転ユニットF1から第1搬送パスP1に送られたカードKの表面に画像を形成する。本実施形態では、情報記録群Aの何れかの記録ユニットで情報の記録が完了したカードに画像を形成する。第1搬送パスP1には、カードKを搬送する搬送ローラ(或いは、搬送ベルト)29、30が配置され、搬送ローラ29、30は、図示しない搬送モータにより回転駆動される。搬送ローラ29、30は、正逆転切り換え可能に構成され、第1の回転ユニットF1から画像形成部Bにカードを搬送するのと同時に画像形成部Bからカードを第1の回転ユニットF1に搬送するようになっている。また、搬送ローラ29、30では、カードの斜行矯正を行う。例えば、搬送ローラ30を停止した状態で搬送ローラ29によりカードを搬送して、カードの先端を搬送ローラ30に突き当てることでカードの斜行矯正を行う。
次に、画像形成部Bについて説明する。画像形成部Bは、第1の回転ユニットF1から第1搬送パスP1に送られたカードKの表面に画像を形成する。本実施形態では、情報記録群Aの何れかの記録ユニットで情報の記録が完了したカードに画像を形成する。第1搬送パスP1には、カードKを搬送する搬送ローラ(或いは、搬送ベルト)29、30が配置され、搬送ローラ29、30は、図示しない搬送モータにより回転駆動される。搬送ローラ29、30は、正逆転切り換え可能に構成され、第1の回転ユニットF1から画像形成部Bにカードを搬送するのと同時に画像形成部Bからカードを第1の回転ユニットF1に搬送するようになっている。また、搬送ローラ29、30では、カードの斜行矯正を行う。例えば、搬送ローラ30を停止した状態で搬送ローラ29によりカードを搬送して、カードの先端を搬送ローラ30に突き当てることでカードの斜行矯正を行う。
画像形成部Bは、カードの表面又は裏面に顔写真、文字データなどの画像を形成する。本実施形態では、昇華型インクリボンで画像形成する構成を採用しているが、インクジェット方式など他の構成であっても良い。
画像形成部Bの下方には、サーマルヘッド40とインクリボン41と転写フィルム46が配置されている。インクリボン41は、カートリッジ42に収納され、このカートリッジ42に繰出ロール43と巻取ロール44が収容され、巻取ロール44にはワインドモータMr1が駆動連結されている。インクリボン41は、巻取ロール44と繰出ロール43に巻回され、プラテンローラ45とサーマルヘッド40との間を移送するように巻装されている。
プラテンローラ45に対向する位置には、サーマルヘッド40が配置されている。このサーマルヘッド40には、ヘッドコントロール用IC74x(図3)が連結され、サーマルヘッド40を熱制御するようになっている。このヘッドコントロール用IC74xは、画像データに従ってサーマルヘッド40を加熱制御することによって、インクリボン41により転写フィルム46に画像形成する。このためサーマルヘッド40の熱制御と同期して巻取ロール44が回転し、インクリボン41を所定速度で巻き取るように構成されている。サーマルヘッド40は、冷却ファン39により冷却される。
転写フィルム46は、カートリッジ50に収納され、このカートリッジ50に繰出ロール47と巻取ロール48が収容され、巻取ロール48にはワインドモータMr4が駆動連結されている。また、繰出ロール47にはワインドモータMr2が駆動連結されている。転写フィルム46は、巻取ロール48と繰出ロール47に巻回され、プラテンローラ31とヒートローラ33の間の再転写エリアB4に転写画像を移送するように巻装されている。
転写フィルム46は、移送ローラ49により移送される。移送ローラ49は、その周面にピンチローラ32a、32bが配置され、この移送ローラ49には図示しない駆動モータが駆動連結されている。そして転写フィルム46は、インクリボン41と同一速度で図1反時計方向に移動する。
ヒートローラ33には、第1搬送パスP1に配置されているプラテンローラ31に転写フィルム46を介して圧接離間するように昇降機構(不図示)が設けられている。このヒートローラ33は、加熱ローラで構成され、内部に配置されている加熱手段としてのヒータで転写フィルム46上に転写されている画像をカードの表面に再転写する。
なお、位置検出センサSe10は、インクリボン41の位置を検出するセンサである。インクリボン41は、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインクを有する部分がインクリボン41の搬送方向に複数組並んで配置されている。インクリボン41を用いて転写フィルム46に画像を形成する場合には、インクリボン41の位置を適宜変えることで、各色の画像を重ねて転写フィルム46に形成する。この際、位置検出センサSe10によりインクリボン41の位置を検出することで、画像形成する色に対応したインクの部分がプラテンローラ45とサーマルヘッド40との間に位置するようにしている。
有無検出センサSe11は、転写フィルム46のフィルムエンドを検出するセンサである。有無検出センサSe11が転写フィルム46のフィルムエンドを検出したら、例えば、装置が接続されているパソコンなどの外部端末にユーザに対して転写フィルム46の交換を促す旨の表示をしたり、装置に設けられた表示部にフィルム交換を促す表示をしたりする。また、画像形成部Bには、装置内に発生した熱を外に排出する排気ファン35が設けられている。
画像形成部Bのカード搬送方向下流側には、後述する収容スタッカ60にカードを移送する搬出経路P7が設けられている。搬出経路P7には、カードを搬送する搬送ローラ(或いは、搬送ベルト)37、38が配置され、搬送ローラ37、38は、図示しない搬送モータに駆動連結されている。
搬送ローラ37と搬送ローラ38の間には、デカールローラ36が配置され、搬送ローラ37、38間に保持されたカードKの中央部を押圧することによって、ヒートローラ33の加熱によるカードKのカールを矯正する。このため、デカールローラ36は図示しない昇降機構で図1の上下方向に位置移動可能に構成されている。
[カード収容部]
次に、カード収容部Dについて説明する。図1に示すように、カード収容部Dは、画像形成部Bから送られたカードKを、収容部としての収容スタッカ60に収容するように構成されている。この収容スタッカ60は、昇降機構61と、図示しないレベルセンサで、最上カードを検出し、昇降機構61で図1下側に下降移動するように構成されている。なお、昇降機構61を、収容スタッカ60を図1の上方に付勢するバネとして、収容スタッカ60にカードが積載されることで、収容スタッカ60がカードの重さによりバネの付勢力に抗して下方に移動するように構成しても良い。
次に、カード収容部Dについて説明する。図1に示すように、カード収容部Dは、画像形成部Bから送られたカードKを、収容部としての収容スタッカ60に収容するように構成されている。この収容スタッカ60は、昇降機構61と、図示しないレベルセンサで、最上カードを検出し、昇降機構61で図1下側に下降移動するように構成されている。なお、昇降機構61を、収容スタッカ60を図1の上方に付勢するバネとして、収容スタッカ60にカードが積載されることで、収容スタッカ60がカードの重さによりバネの付勢力に抗して下方に移動するように構成しても良い。
[画像形成装置の全体構成]
次に、図2を用いて画像形成装置1の全体構成について説明する。画像形成装置1は、上述の装置本体部MBと、記録媒体供給装置としての供給ユニットSB1とから構成される。装置本体部MBは、上述のように構成され、第1筐体部としての本体ハウジング1a内には、第1のカード供給部C1、接触式IC記録ユニット28を除く情報記録群A、第1の回転ユニットF1、画像形成部Bが配置されている。
次に、図2を用いて画像形成装置1の全体構成について説明する。画像形成装置1は、上述の装置本体部MBと、記録媒体供給装置としての供給ユニットSB1とから構成される。装置本体部MBは、上述のように構成され、第1筐体部としての本体ハウジング1a内には、第1のカード供給部C1、接触式IC記録ユニット28を除く情報記録群A、第1の回転ユニットF1、画像形成部Bが配置されている。
一方、供給ユニットSB1は、第2のカード供給部C2と、第2の回転ユニットF2と、リジェクトスタッカ25と、接触式IC記録ユニット28とを有する。これは、供給ユニットSB1の第2筐体部としての供給ハウジング1b内に配置されている。供給ユニットSB1の各構成のうち、装置本体部MBの各構成と共通の構成に関しては、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
[第2のカード供給部]
第2のカード供給部C2は、複数枚のカードKを収納可能な第2の供給収容部としてのカードカセット3b、カードカセット3bからカードKを供給する供給部としてのピックアップローラ19などを備える。カードカセット3bは、第1のカード供給部C1のカードカセット3aとは別にカードKを収容可能である。ピックアップローラ19は、供給ハウジング1bに設けられ、カードカセット3bからカードを1枚ずつ、第2の回転ユニットF2に向けて供給する。第2のカード供給部C2の構成は、供給先が第2の回転ユニットF2である以外は、第1のカード供給部C1の構成と同じである。
第2のカード供給部C2は、複数枚のカードKを収納可能な第2の供給収容部としてのカードカセット3b、カードカセット3bからカードKを供給する供給部としてのピックアップローラ19などを備える。カードカセット3bは、第1のカード供給部C1のカードカセット3aとは別にカードKを収容可能である。ピックアップローラ19は、供給ハウジング1bに設けられ、カードカセット3bからカードを1枚ずつ、第2の回転ユニットF2に向けて供給する。第2のカード供給部C2の構成は、供給先が第2の回転ユニットF2である以外は、第1のカード供給部C1の構成と同じである。
[第2の回転ユニット]
次に、第2の切換手段又は別の切換手段としての第2の回転ユニットF2について説明する。上述のようにカードカセット3bからピックアップローラ19により送られたカードKは、偏心カム10と分離ローラ9によって形成された分離ギャップで1枚ずつ分離され、クリーニングローラ22を通って第2の回転ユニットF2に送られる。
次に、第2の切換手段又は別の切換手段としての第2の回転ユニットF2について説明する。上述のようにカードカセット3bからピックアップローラ19により送られたカードKは、偏心カム10と分離ローラ9によって形成された分離ギャップで1枚ずつ分離され、クリーニングローラ22を通って第2の回転ユニットF2に送られる。
第2の回転ユニットF2は、第1の回転ユニットF1と同様に、ユニットフレーム20と、このユニットフレーム20に支持された一対、或いは複数のローラ対21a、21bで構成され、供給されたカードの搬送先を切り換え可能である。その他の第2の回転ユニットF2の構成及び動作についても、第1の回転ユニットF1と同じである。
第2の回転ユニットF2の周囲には、ピックアップローラ19から供給される搬送パス、第1の回転ユニットF1への搬送路である第2搬送パスP2、リジェクトスタッカ25への搬送パスP4、手差し用の供給口SPが配置されている。そして、第2の回転ユニットF2の角度位置を所望の角度位置とすることで、カードKの搬送先を切り換え可能である。
[供給口及び第2の搬送パス]
手差し用の供給口SPは、供給ハウジング1bの側面に設けられた開口であり、ユーザが1枚ずつカードを手差しで供給するものである。供給口SPから供給されたカードKは、第2の回転ユニットF2、第2搬送パスP2及び第1の回転ユニットF1を介して、情報記録群Aの何れかの記録ユニットや画像形成部Bに送られる。例えば、パソコンなどの外部端末、或いは、装置が有する操作部を介して手差し供給モードが選択されると、第2の回転ユニットF2のユニットフレーム20が供給口SPからカードを受け入れ可能な角度位置に回転する。そして、ローラ対21a、21bが回転することでカードの受け入れを行う。
手差し用の供給口SPは、供給ハウジング1bの側面に設けられた開口であり、ユーザが1枚ずつカードを手差しで供給するものである。供給口SPから供給されたカードKは、第2の回転ユニットF2、第2搬送パスP2及び第1の回転ユニットF1を介して、情報記録群Aの何れかの記録ユニットや画像形成部Bに送られる。例えば、パソコンなどの外部端末、或いは、装置が有する操作部を介して手差し供給モードが選択されると、第2の回転ユニットF2のユニットフレーム20が供給口SPからカードを受け入れ可能な角度位置に回転する。そして、ローラ対21a、21bが回転することでカードの受け入れを行う。
供給口SPから第2の回転ユニットF2に受け入れられたカードKは、第2搬送パスP2及び第1の回転ユニットF1を介して、情報記録群Aの何れかの記録ユニットや画像形成部Bに送られ、情報の記録や画像形成が行われてカード収容部Dへと排出される。
本実施形態では、第2の回転ユニットF2と第1の回転ユニットF1の間の第2搬送パスP2でカードを搬送する搬送ローラ29a、30aの少なくとも何れかを、カードの表面を清掃可能な清掃手段としている。即ち、搬送ローラ29a、30aの少なくとも何れかのローラを、カードに付着した塵やゴミ等を除去するクリーニング機能を持ったローラとしている。例えば、カードKの画像が形成される面側のローラの表面を、例えば粘着性を有する構成としている。
手差しにて供給されるカードには塵やゴミ等が付着している可能性が高いため、このように、第2搬送パスP2内にクリーニング機能を持った搬送ローラが配置されることで、塵やゴミ等が起因で起こる画像形成不良を抑制することができる。
[リジェクトスタッカ]
次に、排出収容部としてのリジェクトスタッカ25について説明する。リジェクトスタッカ25は、後述するように、制御CPU70(図3)によって情報の書き込み等のエラーと判定されたカードKを収容可能である。リジェクトスタッカ25へのカードKの排出は、第2の回転ユニットF2によりエラー判定されたカードKを受け取り、第2の回転ユニットF2の搬送先を搬送パスP4に切り換えて、搬送パスP4を介して行う。これらの詳しい動作については後述する。
次に、排出収容部としてのリジェクトスタッカ25について説明する。リジェクトスタッカ25は、後述するように、制御CPU70(図3)によって情報の書き込み等のエラーと判定されたカードKを収容可能である。リジェクトスタッカ25へのカードKの排出は、第2の回転ユニットF2によりエラー判定されたカードKを受け取り、第2の回転ユニットF2の搬送先を搬送パスP4に切り換えて、搬送パスP4を介して行う。これらの詳しい動作については後述する。
なお、本実施形態では、リジェクトスタッカを1つ配置しているが、リジェクトスタッカは複数であっても良い。この場合、複数のリジェクトスタッカを第2の回転ユニットF2の周囲に配置し、第2の回転ユニットF2により搬送先を切り換えるようにしても良いし、一部のリジェクトスタッカを第1の回転ユニットF1の周囲に配置しても良い。
また、リジェクトスタッカが複数ある場合、カードが収容されていたカードカセットに応じて、排出するリジェクトスタッカを変えるようにしても良い。更に、リジェクトスタッカが複数ある場合、カードの種類などに応じて排出先を変えるようにしても良い。カードカセット3a、3bに収容されたカードの種類に関する情報は、後述する種類取得手段としてのデータ入力制御部73(図3)により取得可能である。カードの種類に関する情報は、各種証明用のIDカード、商取引用のクレジットカードなどである。
[制御構成]
次に、図3を用いて、本実施形態の画像形成装置1の制御構成について説明する。制御部Hは、制御CPU70を有し、制御CPU70にはROM71とRAM72が備えられている。そして、制御部Hは、データ入力制御部73と、画像形成制御部74と、カード搬送制御部75とを有し、これらは、制御CPU70により駆動される。
次に、図3を用いて、本実施形態の画像形成装置1の制御構成について説明する。制御部Hは、制御CPU70を有し、制御CPU70にはROM71とRAM72が備えられている。そして、制御部Hは、データ入力制御部73と、画像形成制御部74と、カード搬送制御部75とを有し、これらは、制御CPU70により駆動される。
カード搬送制御部75は、カードを搬送する搬送パスに配置されている搬送ローラ29、30、37、38、29a、30aなど(図2)を駆動する搬送モータのドライブ回路(搬入経路搬送モータ制御回路、搬出経路搬出モータ制御回路)にコマンド信号を送信する。このカード搬送制御部75は、第1の回転ユニットF1及び第2の回転ユニットF2のモータのドライブ回路(回転ユニット旋回モータ制御回路)にもコマンド信号を送信する。また、カード搬送制御部75は、データ入力制御部73からジョブ信号を受信するように接続されている。
カード搬送制御部75には、図1に示すセンサSe1〜3、5、6、8〜12などの状態信号を受信するようにそれぞれのセンサと電気的に接続されている。センサSe1〜3、5、6は、第1の回転ユニットF1の周囲に配置され、各搬送パスを搬送されるカードを検出する。第1の回転ユニットF1と第2の回転ユニットF2との間の第2搬送パスP2側にもカードを検出するセンサを配置しても良い。なお、第2の回転ユニットF2の周囲にも、第1の回転ユニットF1と同様に、各搬送パスを搬送されるカードを検出する不図示のセンサが配置されており、カード搬送制御部75と電気的に接続されている。
センサSe8は、第1搬送パスP1に搬送されたカードの先端を検出し、転写フィルム46の画像をカードに転写させるタイミングまでカードを待機させる。センサSe12は、カードが収容スタッカ60に排出されたことを検出する。センサSe9は、転写フィルム46の位置を検出する。
カード搬送制御部75には、監視部と判断部が設けられ、いずれも制御CPU70の制御プログラムに組み込まれている。監視部は、各センサの状態信号と、データ入力制御部73のジョブ信号を受信して、装置内に存在するカードの搬送状態を監視するように構成されている。
データ入力制御部73は、装置に接続されたパソコンなどの外部端末からジョブ情報を受信する。ジョブ情報は、カードカセット3a、3bに収容されたカードの種類に関する情報や、カードに記録すべき情報(入力データ)、その他カードに関する情報を含む。したがって、データ入力制御部73は、種類取得手段及び情報取得手段に相当する。
データ入力制御部73は、磁気記録ユニット24(図2)に内蔵されている磁気情報の記録及び読み取りを行う磁気R/W制御用IC73yに入力データの送受信を制御するコマンド信号を送信する。同様に、データ入力制御部73は、接触式IC記録ユニット28、非接触式IC記録ユニット23(図2)に内蔵されている情報の記録及び読み取りを行うICR/W制御用IC73zに入力データの送受信を制御するコマンド信号を送信する。
画像形成制御部74は、画像形成部Bでカードの表裏面への画像形成を制御する。また、画像形成制御部74は、装置に接続されたパソコンなどの外部端末から画像形成に関するジョブ情報を受信する。即ち、カードKに画像形成するための画像信号を受信する。そして、画像形成制御部74は、この画像信号に基づいて、ヘッドコントロール用IC74xにコマンド信号を送信するように構成されている。
RAM72には、磁気記録ユニット24、接触式IC記録ユニット28、非接触式IC記録ユニット23でカード上にデータ入力する処理時間が、例えばデータテーブルに記憶されている。
[エラー判定]
ここで、情報記録群Aの何れかの情報記録部としての記録ユニットにおいて情報の記録ミスなどが生じた場合には、リジェクトスタッカ25に排出するようにしている。エラー判定は、判定手段としての制御CPU70(図3)が行うもので、例えば、以下のような場合に、制御CPU70はエラーと判定する。
ここで、情報記録群Aの何れかの情報記録部としての記録ユニットにおいて情報の記録ミスなどが生じた場合には、リジェクトスタッカ25に排出するようにしている。エラー判定は、判定手段としての制御CPU70(図3)が行うもので、例えば、以下のような場合に、制御CPU70はエラーと判定する。
まず、制御CPU70は、情報取得手段としてのデータ入力制御部73により取得された情報及び情報読取部でもある記録ユニットで読み取った情報から、カードカセット3a又は3bから供給されたカードKが、記録ユニットで記録しようとする情報と対応しないカードである場合に、エラーと判定する。
例えば、供給されたカードK1が、接触式IC記録ユニット28に搬送されたとする。カードK1には、そのカードの識別情報が記録されており、接触式IC記録ユニット28がこの識別情報を読み取る。一方、データ入力制御部73により取得された情報は、カードK1とは別のカードK2に記録すべき情報であったとする。この場合、制御CPU70は、エラーと判定してカードK1をリジェクトスタッカ25に排出する。カードが磁気記録ユニット24、非接触式IC記録ユニット23に供給される場合も別のカードに記録すべき情報であれば同様である。
また、制御CPU70は、情報読取部でもある磁気記録ユニット24、接触式IC記録ユニット28、非接触式IC記録ユニット23の何れかの記録ユニットで記録媒体の情報が読み取れない場合に、エラーと判定する。
例えば、供給されたカードの識別情報を記録ユニットで読み取れない場合に、エラーと判定する。或いは、制御CPU70は、記録ユニットでカードに情報を記録する動作を行った後に、この記録ユニットによりこのカードの情報を読み取れない場合に、エラーと判定する。
また、制御CPU70は、記録ユニットでカードに情報を記録する動作を行った後にこの記録ユニットにより読み取った情報が、記録しようとした情報と異なる場合に、エラーと判定する。即ち、カードに正しく情報が記録されなかった場合に、エラーと判定する。
更には、制御CPU70は、カードが何れかの搬送パスでジャムするなどして画像形成を行わないと判断した場合には、エラーと判定する。例えば、カード搬送中に装置の何れかの扉が開かれてカードの搬送が途中で停止した場合などである。
このようにピックアップローラ19から供給されたカードは、制御CPU70によりエラー判定されると、第2の回転ユニットF2に搬送され、第2の回転ユニットF2により搬送先を切り換えられて、リジェクトスタッカ25に排出される。
[第2のカード供給部からのカード供給]
次に、図4(a)〜(c)を用いて、第2のカード供給部C2のカードカセット3bからカードが供給される場合について説明する。ここでは、カードカセット3bから磁気記録ユニット24にカードを搬送する場合について説明するが、他の記録ユニットや画像形成部Bへのカード搬送についても同様である。
次に、図4(a)〜(c)を用いて、第2のカード供給部C2のカードカセット3bからカードが供給される場合について説明する。ここでは、カードカセット3bから磁気記録ユニット24にカードを搬送する場合について説明するが、他の記録ユニットや画像形成部Bへのカード搬送についても同様である。
まず、第1の回転ユニットF1及び第2の回転ユニットF2の角度位置について説明する。上述したように、カードカセット3a、3bは、それぞれ、水平方向と交差する第1の方向(鉛直方向に対して若干傾斜した方向)と略平行に配置された複数のカードを、第1の方向と交差する第2の方向(略水平方向)に重ねて収容する。以下では、第1の方向を略鉛直方向、第2の方向を略水平方向と言うが、第1の方向及び第2の方向はこれに限定されるわけではない。
第1の回転ユニットF1は、ユニットフレーム20が第1の角度位置にある場合にカードカセット3aから略鉛直方向に沿って供給されるカードを受け入れ可能とする。また、第1の回転ユニットF1は、ユニットフレーム20が第1の角度位置と異なる第2の角度位置にある場合に第2の回転ユニットF2から略水平方向に沿って供給されるカードを受け入れ可能とする。
第2の回転ユニットF2は、ユニットフレーム20が第3の角度位置にある場合にカードカセット3bから略鉛直方向に沿って供給されるカードを受け入れ可能とする。また、第2の回転ユニットF2は、ユニットフレーム20が第3の角度位置と異なる第4の角度位置にある場合に略水平方向に沿って第1の回転ユニットF1にカードを搬送可能とする。
カードカセット3bからカードを供給する場合、図4(a)に示すように、第2の回転ユニットF2のユニットフレーム20が第3の角度位置に回転する。そして、カードカセット3bからピックアップローラ19により送られたカードKは、クリーニングローラ22を通って略鉛直方向(矢印方向)に搬送され、第2の回転ユニットF2に送られる。カードKを受け取った第2の回転ユニットF2のユニットフレーム20は、図4(b)に示すように、第4の角度位置に回転する。これにより、第2の回転ユニットF2の搬送先が第2搬送パスP2となる。そして、カードKを第2搬送パスP2を介して略水平方向(矢印方向)に搬送する。
このとき、第1の回転ユニットF1のユニットフレーム20は、図4(b)に示すように、第2の角度位置にあり、第2搬送パスP2を搬送されたカードKを受け入れる。そして、カードKを受け取った第1の回転ユニットF1のユニットフレーム20は、図4(c)に示すように、搬送先が磁気記録ユニット24となる角度位置に回転し、カードKを磁気記録ユニット24に向けて矢印方向に搬送する。
磁気記録ユニット24にてカードへの情報記録が終了したら、カードを第1の回転ユニットF1に戻し、ユニットフレーム20を搬送先が第1搬送パスP1となる角度位置に回転させ、カードを第1搬送パスP1に搬送する。そして、カードに画像形成を行う場合には画像形成部Bにてカードの表面に画像形成を行って、行わない場合にはそのまま、カードを収容スタッカ60に排出する。
[リジェクトスタッカへの排出]
次に、図5(a)〜(c)を用いて、エラー判定されたカードをリジェクトスタッカ25に排出する場合について説明する。ここでは、磁気記録ユニット24にてエラー判定されたカードがリジェクトスタッカ25に排出される場合について説明するが、他の記録ユニットや画像形成部Bからカードをリジェクトスタッカに排出する場合についても同様である。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、エラー判定されたカードをリジェクトスタッカ25に排出する場合について説明する。ここでは、磁気記録ユニット24にてエラー判定されたカードがリジェクトスタッカ25に排出される場合について説明するが、他の記録ユニットや画像形成部Bからカードをリジェクトスタッカに排出する場合についても同様である。
磁気記録ユニット24で情報の記録ミスなどが生じ、制御CPU70(図3)によりエラー判定された場合、図5(a)に示すように、カードKを矢印方向に搬送し、第1の回転ユニットF1に戻す。カードKを受け取った第1の回転ユニットF1のユニットフレーム20は、図5(b)に示すように、第2の角度位置まで回転する。これにより、第1の回転ユニットF1の搬送可能先が第2搬送パスP2となる。そして、カードKを第2搬送パスP2を介して略水平方向(矢印方向)に搬送する。
このとき、第2の回転ユニットF2のユニットフレーム20は、図5(b)に示すように、第4の角度位置にあり、第2搬送パスP2を搬送されたカードKを受け入れる。そして、カードKを受け取って保持した第2の回転ユニットF2のユニットフレーム20は、図5(c)に示すように、搬送先が搬送パスP4となる角度位置に回転し、カードKを搬送パスP4に向けて矢印方向に搬送し、搬送パスP4を介してカードKをリジェクトスタッカ25に排出する。
[制御の流れ]
次に、本実施形態の画像形成装置1における制御の流れ(制御フロー)の一例を、図6を用いて説明する。まず、制御CPU70(図3)は、カード供給位置が第1のカード供給部C1であるか否かを判断する(S1)。ここでのカード供給部の選択の判断は、例えば、次のような場合がある。ユーザが指定したカードが収容されているカード供給部が選択される場合や、カード供給部が自動で切り換わる場合などがある。具体例としては、第1のカード供給部C1と第2のカード供給部C2にそれぞれ異なる種類のカードが収容されている場合、ユーザが指定したカードが収容されているカード供給部が選択される。また、第1のカード供給部C1及び第2のカード供給部C2に同じ種類のカードが収容されており、何れか一方のカード供給部のカードが無くなり、他方のカード供給部に切り換える場合もある。更には、ユーザの操作によりカード供給部が切り換わる場合もある。
次に、本実施形態の画像形成装置1における制御の流れ(制御フロー)の一例を、図6を用いて説明する。まず、制御CPU70(図3)は、カード供給位置が第1のカード供給部C1であるか否かを判断する(S1)。ここでのカード供給部の選択の判断は、例えば、次のような場合がある。ユーザが指定したカードが収容されているカード供給部が選択される場合や、カード供給部が自動で切り換わる場合などがある。具体例としては、第1のカード供給部C1と第2のカード供給部C2にそれぞれ異なる種類のカードが収容されている場合、ユーザが指定したカードが収容されているカード供給部が選択される。また、第1のカード供給部C1及び第2のカード供給部C2に同じ種類のカードが収容されており、何れか一方のカード供給部のカードが無くなり、他方のカード供給部に切り換える場合もある。更には、ユーザの操作によりカード供給部が切り換わる場合もある。
S1で、カード供給位置が第1のカード供給部C1である場合(S1のYES)、第1のカード供給部C1によりカード供給動作が行われる(S2)。即ち、第1のカード供給部C1のカードカセット3aからピックアップローラ19によりカードが送られる。そして、第1の回転ユニットF1にカードが受け渡される(S3)。この際、第1の回転ユニットF1のユニットフレーム20は、第1の角度位置にあり、カードカセット3aから略鉛直方向に沿って供給されるカードを受け入れる。
次に、制御CPU70は、カードへのデータ(情報)書き込みがあるか否かを判断する(S4)。データ書き込みがある場合には(S4のYES)、第1の回転ユニットF1のユニットフレーム20を、搬送先が記録するデータに対応した記録ユニットとなるように回転させ、記録ユニットにカードKを搬送する(S5)。そして、カードへのデータ書き込みが終了すると(S6のYES)、制御CPU70は、カードのエラー判定を行う(S7)。
カードがエラー判定でなければ(S7のNO)、制御CPU70は、第1の回転ユニットF1のユニットフレーム20を、搬送先が第1搬送パスP1となるように回転させ、第1搬送パスP1を介して画像形成部BにカードKを搬送する(S8)。なお、S4で、カードへのデータ書き込みがない場合には(S4のNO)、S8に移行する。
その後、第1搬送パスP1にて搬送ローラ29、30(図1)によりカードの斜行矯正を行い(S9)、画像形成部Bでカードに画像形成を行う(S10)。そして、画像形成されたカードは、デカールローラ36(図1)によりカールを矯正され(S11)、収容スタッカ60に排出される(S12)。
S1で、カード供給位置が第2のカード供給部C2である場合(S1のNO)、第2のカード供給部C2によりカード供給動作が行われる(S13)。即ち、第2のカード供給部C2のカードカセット3bからピックアップローラ19によりカードが送られる。そして、第2の回転ユニットF2にカードが受け渡される(S14)。この際、第2の回転ユニットF2のユニットフレーム20は、第3の角度位置にあり、カードカセット3bから略鉛直方向に沿って供給されるカードを受け入れる。
カードを受け取った第2の回転ユニットF2のユニットフレーム20は、図4(b)に示したように、第4の角度位置に回転し、カードを第2搬送パスP2に搬送する。このとき、第1の回転ユニットF1のユニットフレーム20は、第2の角度位置にあり、第2搬送パスP2を搬送されたカードを受け入れる(S3)。S4以降は、上述した場合と同じである。
S7で、カードがエラー判定された場合(S7のYES)、記録ユニットから第1の回転ユニットF1にカードを戻し、リジェクトスタッカ25(図2)に排出する動作に移行する(S15)。なお、画像形成部Bに送られている途中カードがジャムして、画像形成しないと判断された場合も同様に、第1の回転ユニットF1にカードを戻して、リジェクトスタッカ25に排出する動作に移行する。
カードを受け取った第1の回転ユニットF1のユニットフレーム20は、図5(b)に示したように、第2の角度位置まで回転し、カードを第2搬送パスP2に搬送する。このとき、第2の回転ユニットF2のユニットフレーム20は、第4の角度位置にあり、第2搬送パスP2を搬送されたカードを受け入れる(S16)。そして、カードを受け取った第2の回転ユニットF2のユニットフレーム20は、搬送先が搬送パスP4となる角度位置に回転し、搬送パスP4を介してカードをリジェクトスタッカ25に排出する(S17)。そして、装置に接続されたパソコンの画面や、装置が有する不図示の表示装置にエラー表示を行う(S18)。
このような本実施形態の場合、大量のカードの処理に対応可能である。即ち、第1のカード供給部C1に加えて第2のカード供給部C2を設けているため、大量のカードの処理が行える。例えば、同じ種類のカードをそれぞれのカード供給部に収容した場合、一方のカード供給部が空になっても他方のカード供給部から引き続きカードの供給を行える。また、異なる種類のカードをそれぞれのカード供給部に収容しておけば、カードの入れ替えを行うことなく、異なる種類のカードに対して情報記録などの処理が可能となる。
また、第1のカード供給部C1及び第2のカード供給部C2は、カードを略鉛直方向(立位姿勢)に配置し、略水平方向に重ねて収容しているため、それぞれ大量のカードを収容可能である。即ち、カードを略水平方向に配置し、略鉛直方向に重ねて収容することで、鉛直方向最下端のカードから送り出すようにした場合、収容するカードの数が多いとカードの自重により最下端のカードが送り出しにくくなる。このため、略鉛直方向にカードを重ねる構成の場合、収容するカードの数を多くし難い。これに対して、カードを立位姿勢で略水平方向に並べた場合、カードの数に拘らず、水平方向の一端から順次カードを送り出すことができるため、装置の大きさに応じて収容するカードの数を増やすことができる。
また、本実施形態の場合、第2の回転ユニットF2からリジェクトスタッカ25にカードを排出するようにしているため、第1の回転ユニットF1の周囲にリジェクトスタッカを配置せずに済み、その分、第1の回転ユニットF1の周囲に多くの記録ユニットを配置することができ、生産性の低下を抑制できる。
例えば、第1の回転ユニットF1の周囲にリジェクトスタッカを配置し、第2の回転ユニットF2の周囲に少なくとも1つの記録ユニットを配置した場合を考える。この場合、第1のカード供給部C1から供給されたカードを、第2の回転ユニットF2の周囲に配置された記録ユニットに搬送し、情報記録しようとすると、カードの搬送にかかる時間が長くなってしまい、生産性が低下してしまう。
即ち、記録ユニットにて情報記録されたカードは、エラー判定されずにそのまま画像形成部Bに送られる場合、第2の回転ユニットF2から第2搬送パスP2を通って第1の回転ユニットF1に送られる。このため、第1の回転ユニットF1の周囲に配置された記録ユニットによりカードに情報記録される場合よりも、第2搬送パスP2を往復し、且つ、第2の回転ユニットF2でカードの姿勢を変更する分、カード搬送の時間が余計にかかってしまい、生産性が低下してしまう。
また、第1のカード供給部C1から供給されたカードが、第2の回転ユニットF2の周囲に配置された記録ユニットでエラー判定された場合、カードを第1の回転ユニットF1に戻してリジェクトスタッカに排出することになる。この場合、カードは第1の回転ユニットF1から第2の回転ユニットF2に搬送され、更に、第2の回転ユニットF2から第1の回転ユニットF1に搬送されるため、第2搬送パスP2を往復することになる。一方、本実施形態の場合、第1の回転ユニットF1の周囲に配置された記録ユニットによりカードに情報記録し、第2の回転ユニットF2の周囲にリジェクトスタッカ25を配置して、これにカードを排出する構成としている。このため、エラー判定されたカードは、第1の回転ユニットF1から第2の回転ユニットF2に搬送されるだけである。したがって、前者の方が第2搬送パスP2を通る回数が1回多くなり、カード搬送にかかる時間が多くなり、生産性が低下してしまう。
また、実際にエラー判定されるカードは多くないため、リジェクトスタッカ25にカードが排出される頻度は少ない。このため、第1の回転ユニットF1側にリジェクトスタッカを設けても、このリジェクトスタッカがあまり使用されることはない。このため、第1の回転ユニットF1の周囲に、リジェクトスタッカを配置するよりも記録ユニットを配置した方が、装置を大型化することなく、多くの記録ユニットを第1の回転ユニットF1の周囲に配置することができる。特に、第1の回転ユニットF1は、画像形成部Bや収容スタッカ60にカードを搬送するためにカードが必ず搬送される場所である。このため、第1の回転ユニットF1の周囲に使用頻度の高い記録ユニットを配置し、使用頻度が低いリジェクトスタッカを第2の回転ユニットF2の周囲に配置した方が、カードの搬送にかかる時間を短くでき、生産性を向上させ易い。
したがって、本実施形態のように、第1の回転ユニットF1の周囲に複数の記録ユニットを配置し、第2の回転ユニットF2の周囲には記録ユニットを配置せずにリジェクトスタッカを配置することで、使用頻度に適したカードの搬送を行うことができ、大量のカードを処理できる構成で、生産性を向上させることができる。
なお、上述の実施形態では、全ての記録ユニットを第1の回転ユニットF1の周囲に配置しているが、例えば使用頻度が低い記録ユニットを第2の回転ユニットF2の周囲に配置するようにしても良い。
また、上述の実施形態では、カードに情報を記録した後、このカードに画像形成部Bで画像形成を行っているが、カードに情報を記録した後、画像形成せずにカードをカード収容部Dの収容スタッカ60に排出するようにしても良い。本実施形態では、画像形成装置1のうち、画像形成部Bを除いた部分を情報記録装置200とする。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図7を用いて説明する。本実施形態では、第2の回転ユニットF2の周囲に記録ユニットを配置し、リジェクトスタッカ25aを第1の回転ユニットF1の周囲に配置している。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、同様の構成には同じ符号を付して説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第2の実施形態について、図7を用いて説明する。本実施形態では、第2の回転ユニットF2の周囲に記録ユニットを配置し、リジェクトスタッカ25aを第1の回転ユニットF1の周囲に配置している。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、同様の構成には同じ符号を付して説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の画像形成装置1Aの装置本体部MBは、第1の実施形態の構成と同様である。一方、供給ユニットSB2は、第1の実施形態の供給ユニットSB1と異なり、記録ユニット28aが第2の回転ユニットF2の周囲に配置されており、リジェクトスタッカ25aが第1の回転ユニットF1の周囲に配置されている。即ち、第1の回転ユニットF1は、エラー判定されたカードの搬送先をリジェクトスタッカ25aに切り換え可能である。なお、記録ユニット28aは、磁気記録ユニット、接触式IC記録ユニット、非接触式IC記録ユニットの何れであっても良く、或いは、他の方式の記録ユニットであっても良い。本実施形態では、接触式IC記録ユニットとする。
このような本実施形態の場合、第1のカード供給部C1から供給されたカードを記録ユニット28aに搬送する場合に、第1の実施形態よりも搬送経路が長くなってしまう。但し、第1の回転ユニットF1の周囲に配置された記録ユニットでエラー判定が生じた場合、リジェクトスタッカ25aが第1の回転ユニットF1の周囲に配置してあるため、エラー判定されたカードの排出を効率良く行える。即ち、エラー判定されて第1の回転ユニットF1にカードが戻されると、ユニットフレーム20をリジェクトスタッカ25a側に回転させ、そこからリジェクトスタッカ25aにカードを排出するだけである。このため、第1の実施形態のように第2の回転ユニットF2までカードを搬送する必要がなく、カードの排出を効率良く行える。
また、例えば、記録ユニット28aに、使用頻度が低いものを使用した場合、生産性の低下を最小限に抑えられる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について、図8及び図9を用いて説明する。本実施形態では、記録媒体供給装置としての供給ユニットを複数配置している。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、同様の構成には同じ符号を付して説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第3の実施形態について、図8及び図9を用いて説明する。本実施形態では、記録媒体供給装置としての供給ユニットを複数配置している。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、同様の構成には同じ符号を付して説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図8に示すように、本実施形態の画像形成装置1Bの装置本体部MB及び供給ユニットSB1は、第1の実施形態の構成と同様である。本実施形態では、供給ユニットSB1の装置本体部MBと反対側に供給ユニットSB3を配置している。
供給ユニットSB3は、第3のカード供給部C3と、第3の回転ユニットF3と、リジェクトスタッカ25と、記録ユニット28bとを有する。これらは、供給ユニットSB3の第3筐体部としての供給ハウジング1c内に配置されている。第3のカード供給部C3は、複数枚のカードを収納可能な第3の供給収容部としてのカードカセット3c、カードカセット3cからカードを供給する供給部としてのピックアップローラ19などを備える。カードカセット3cは、第1のカード供給部C1のカードカセット3a及び第2のカード供給部C2のカードカセット3bとは別にカードを収容可能である。第3のカード供給部C3の構成は、第2のカード供給部C2と同様である。
第3の切換手段としての第3の回転ユニットF3は、カードカセット3cから供給されたカードの搬送先を、第2の回転ユニットF2とリジェクトスタッカ25に切り換え可能である。即ち、第3の回転ユニットF3の周囲には、第3のカード供給部C3から供給される搬送パス、第2の回転ユニットF2への搬送路である第3搬送パスP3、リジェクトスタッカ25への搬送パスP4、手差し用の供給口SPが配置されている。そして、第3の回転ユニットF2の角度位置を所望の角度位置とすることで、カードの搬送先を切り換え可能である。第3の回転ユニットF3の構成及び動作は、第2の回転ユニットF2と同様である。
また、供給ハウジング1cは、供給ユニットSB2の供給ハウジング1bと接続可能である。また、供給ハウジング1cは、供給ハウジング1bと同様に手差しでカードを供給可能な供給口SPが形成されている。供給ハウジング1bの供給口SPは、供給ユニットSB3の供給ハウジング1cが供給ハウジング1bに接続されていない状態では、手差しでカードを供給可能であるが、供給ハウジング1cが供給ハウジング1bに接続された状態では、第3の回転ユニットF3から供給されたカードが通過する。即ち、この状態では、第3の回転ユニットF3から供給されたカードは、第3搬送パスP3、供給ハウジング1bの供給口SPを介して第2の回転ユニットF2に搬送される。
また、本実施形態の場合、供給ハウジング1c内に配置された記録ユニット28bは、第2の回転ユニットF2の周囲に配置されており、第2の回転ユニットF2から記録ユニット28bにカードを搬送可能である。このため、第2の回転ユニットF2と記録ユニット28bとの搬送経路を形成すべく、供給ハウジング1bと供給ハウジング1cにそれぞれカードが通過可能な開口が形成されている。記録ユニット28bは、磁気記録ユニット、接触式IC記録ユニット、非接触式IC記録ユニットの何れであっても良く、或いは、他の方式の記録ユニットであっても良い。
このような本実施形態の場合、供給ユニットを複数設けているため、第1、第2の実施形態よりも更に大量のカードの処理を行うことができる。また、カードカセット3a、3b、3cにそれぞれ異なる種類のカードを収容することで、より多くの種類のカードの処理を行い易くなる。また、リジェクトスタッカ25も複数あるため、エラー判定されたカードを種類に応じて異なるリジェクトスタッカに排出することも可能である。
なお、供給ユニットSB3の記録ユニット28bとリジェクトスタッカ25は、少なくともどちらか一方は設けなくても良いし、図7に示した第2の実施形態の供給ユニットSB2のように、場所を入れ替えても良い。また、第2の回転ユニットF2、第3の回転ユニットF3の周囲に配置される記録ユニット、リジェクトスタッカの数は複数であっても良い。
また、図9に示す変形例の画像形成装置1Cの供給ユニットSB4のように、第3の回転ユニットF3の周囲にリジェクトスタッカを設けずに、記録ユニット27を設けても良い。記録ユニット27は、磁気記録ユニット、接触式IC記録ユニット、非接触式IC記録ユニットの何れであっても良く、或いは、他の方式の記録ユニットであっても良い。また、図9の構成で、リジェクトスタッカ25を第3の回転ユニットF3の周囲に配置し、第2の回転ユニットF2の周囲には、リジェクトスタッカに変えて記録ユニット27を配置しても良い。変形例の場合、より多くの記録ユニットを備えた装置を提供することができる。
装置本体部MBに接続する供給ユニットの数は、2つに限らず、3つ以上であっても良い。また、接続される供給ユニット内に配置される記録ユニット、リジェクトスタッカなどの構成は、適宜、入れ替えたり、数を増減させたり、配置を変えたりできることが好ましい。また、各供給ユニットには、それぞれカードの搬送先を切り換え可能な回転ユニットを設けることが好ましい。
<第4の実施形態>
第4の実施形態について、図10を用いて説明する。本実施形態は、装置本体部MBに接続される供給ユニットSB5の構成が第1の実施形態と異なる。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、同様の構成には同じ符号を付して説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第4の実施形態について、図10を用いて説明する。本実施形態は、装置本体部MBに接続される供給ユニットSB5の構成が第1の実施形態と異なる。その他の構成及び作用は、第1の実施形態と同様であるため、同様の構成には同じ符号を付して説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1の実施形態では、カードカセット3bに収容するカードKは、略鉛直方向に配置し、略水平方向に重ねて収容され、略鉛直方向に供給した。これに対して本実施形態の画像形成装置1Dでは、第2の供給収容部としてのカード収容部111は、略水平方向に配置されたカードKを、略鉛直方向に複数枚、重ねて収容し、略水平方向に沿ってカードを切換手段としての回転ユニットFに供給可能である。回転ユニットFの構成及び動作は、第1の実施形態の第1の回転ユニットF1と同様である。
また、本実施形態の供給ユニットSB5は、カードKの搬送先を切り換え可能な回転ユニットを有さない。このため、カード収容部111に収容された複数のカードKは、最下端のカードからピックアップローラ112により直接、回転ユニットFに搬送される。
また、供給ユニットSB5の供給ハウジング1dは、装置本体部MBの本体ハウジング1aに対して接続可能としている。第2筐体部としての供給ハウジング1dは、本体ハウジング1aに接続可能で、リジェクトスタッカ101、102、カード収容部111を有する。リジェクトスタッカ101、102は、それぞれエラー判定されたカードが排出される排出収容部であり、回転ユニットFの周囲に配置されている。このため、エラー判定されたカードは、回転ユニットFから何れかのリジェクトスタッカに排出される。
なお、供給ハウジング1dには、リジェクトスタッカ101、102に収容されたカードを取り出すための開口部、カード収容部111にカードを収容するための開口部、これらの開口部を開閉可能な扉をそれぞれ設けている。IDカードやクレジットカードは、セキュリティレベルが高いため、これらの扉を施錠可能な構成としても良い。なお、開口部を1つとして、扉も1つとしても良い。
このような本実施形態の場合、カードをカード収容部111に略鉛直方向に重ねて配置し、略水平方向にカードを排出する構成としているため、供給ユニットSB5に回転ユニットを配置しなくても、装置本体部MBの回転ユニットFにカードを供給可能である。このため、供給ユニットSB5の低コスト化を図れる。
なお、本実施形態の場合も、カードに情報を記録した後、画像形成せずにカードをカード収容部Dの収容スタッカ60に排出するようにしても良い。本実施形態では、画像形成装置1Dのうち、画像形成部Bを除いた部分を情報記録装置200Aとする。
また、本実施形態では、供給ユニットSB5に2つのリジェクトスタッカを設けたが、リジェクトスタッカは1つでも良いし、3つ以上であっても良い。また、供給ユニットSB5に1乃至複数の記録ユニットを設けても良い。この場合、少なくとも1つのリジェクトスタッカを供給ユニットSB5に設ける。
<他の実施形態>
上述の各実施形態では、カードに情報の記録が完了した後に画像形成を行っているが、カードに情報を記録せずに画像形成を行っても良い。
上述の各実施形態では、カードに情報の記録が完了した後に画像形成を行っているが、カードに情報を記録せずに画像形成を行っても良い。
また、第4の実施形態を第1〜3の実施形態と組み合わせて実施可能である。例えば、第2の実施形態の供給ユニットSB1、第3の実施形態の供給ユニットSB3、SB4に第4の実施形態の供給ユニットSB5を更に接続するようにしても良い。
1、1A、1B、1C、1D・・・画像形成装置/1a・・・本体ハウジング(第1筐体部)/1b、1d・・・供給ハウジング(第2筐体部)/1c・・・供給ハウジング(第3筐体部)/3a・・・カードカセット(第1の供給収容部)/3b・・・カードカセット(第2の供給収容部)/3c・・・カードカセット(第3の供給収容部)/20・・・ユニットフレーム(回転部)/21a、21b・・・ローラ対(搬送部)/23・・・非接触式IC記録ユニット(情報記録部、情報読取部)/24・・・磁気記録ユニット(情報記録部、情報読取部)/25、25a・・・リジェクトスタッカ(排出収容部)/27、28a、28b・・・記録ユニット(情報記録部、情報読取部)/28・・・接触式IC記録ユニット(情報記録部、情報読取部)/70・・・制御CPU(判定手段)/101、102・・・リジェクトスタッカ(排出収容部/111・・・カード収容部(第2の供給収容部)/200、200A・・・情報記録装置/A・・・情報記録群/B・・・画像形成部/C1・・・第1のカード供給部/C2・・・第2のカード供給部/C3・・・第3のカード供給部/F・・・回転ユニット(切換手段)/F1・・・第1の回転ユニット(第1の切換手段、切換手段)/F2・・・第2の回転ユニット(第2の切換手段、別の切換手段)/F3・・・第3の回転ユニット(第3の切換手段)/MB・・・装置本体部/SB1、SB2、SB3、SB4、SB5・・・供給ユニット(記録媒体供給装置)/SP・・・供給口
Claims (22)
- 記録媒体を収容可能な第1の供給収容部と、
前記第1の供給収容部とは別に記録媒体を収容可能な第2の供給収容部と、
記録媒体に情報を記録可能な情報記録部と、
供給された記録媒体の搬送先を前記情報記録部に切り換え可能な第1の切換手段と、
前記第2の供給収容部から供給された記録媒体の搬送先を前記第1の切換手段に切り換え可能な第2の切換手段と、を備えたことを特徴とする情報記録装置。 - 記録媒体のエラー判定を行う判定手段と、
前記判定手段でエラーと判定されて排出される記録媒体を収容可能な排出収容部と、を備え、
前記第2の切換手段は、前記判定手段でエラーと判定された記録媒体の搬送先を前記排出収容部に切り換え可能であり、
前記第1の切換手段は、供給された記録媒体の搬送先を前記第2の切換手段に切り換え可能であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。 - 記録媒体のエラー判定を行う判定手段と、
前記判定手段でエラーと判定されて排出される記録媒体を収容可能な排出収容部と、を備え、
前記第1の切換手段は、前記判定手段でエラーと判定された記録媒体の搬送先を前記排出収容部に切り換え可能であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。 - 前記第1の供給収容部と、前記情報記録部と、前記第1の切換手段とを有する第1筐体部と、
前記第1筐体部に接続可能で、前記第2の供給収容部と、前記第2の切換手段と、前記排出収容部とを有する第2筐体部と、を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の情報記録装置。 - 前記第1筐体部は、前記第2筐体部が接続されていない状態で、手差しで前記第1の切換手段に記録媒体を供給可能な供給口を有し、
前記第2筐体部が前記第1筐体部に接続された状態で、前記第2の切換手段から供給された記録媒体は、前記供給口を介して前記第1の切換手段に搬送されることを特徴とする請求項4に記載の情報記録装置。 - 前記第1の供給収容部及び前記第2の供給収容部とは別に記録媒体を収容可能な第3の供給収容部と、
前記第3の供給収容部から供給された記録媒体の搬送先を前記第2の切換手段に切り換え可能な第3の切換手段と、を備えたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の情報記録装置。 - 前記第2筐体部に接続可能で、前記第3の供給収容部と、前記第3の切換手段とを有する第3筐体部と、を備えたことを特徴とする請求項6に記載の情報記録装置。
- 前記第2筐体部は、前記第3筐体部が接続されていない状態で、手差しで前記第2の切換手段に記録媒体を供給可能な供給口を有し、
前記第3筐体部が前記第2筐体部に接続された状態で、前記第3の切換手段から供給された記録媒体は、前記供給口を介して前記第2の切換手段に搬送されることを特徴とする請求項7に記載の情報記録装置。 - 前記情報記録部は、複数配置され、
前記第1の切換手段は、記録媒体の供給先を複数の前記情報記録部の何れかに切り換え可能であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報記録装置。 - 前記第1の切換手段及び前記第2の切換手段は、それぞれ、記録媒体の保持及び搬送が可能な搬送部と、前記搬送部を支持して回転する回転部と、を有し、前記搬送部により記録媒体を保持した状態で前記回転部を回転させ、選択された搬送先で前記回転部の回転を停止することで、記録媒体の搬送先を切り換えることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の情報記録装置。
- 記録媒体はカードであり、
前記第1の供給収容部及び第2の供給収容部は、それぞれ、第1の方向と略平行に配置された複数のカードを、前記第1の方向と交差する第2の方向に重ねて収容し、
前記第1の切換手段は、前記回転部が第1の角度位置にある場合に前記第1の供給収容部から前記第1の方向に沿って供給されるカードを、前記回転部が前記第1の角度位置と異なる第2の角度位置にある場合に前記第2の切換手段から前記第2の方向に沿って供給されるカードを、それぞれ受け入れ可能であり、
前記第2の切換手段は、前記回転部が第3の角度位置にある場合に前記第2の供給収容部から前記第1の方向に沿って供給されるカードを受け入れ可能であり、前記回転部が前記第3の角度位置と異なる第4の角度位置にある場合に前記第2の方向に沿って前記第1の切換手段にカードを搬送可能である請求項10に記載の情報記録装置。 - 前記第1の方向は、水平方向に交差する方向であり、
前記第2の方向は、略水平方向であることを特徴とする請求項11に記載の情報記録装置。 - 前記第2の切換手段から前記第1の切換手段への搬送路に、記録媒体の表面を清掃可能な清掃手段を有することを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の情報記録装置。
- 記録媒体を収容可能な第1の供給収容部と、
前記第1の供給収容部とは別に記録媒体を収容可能な第2の供給収容部と、
記録媒体に情報を記録可能な情報記録部と、
前記第1の供給収容部及び前記第2の供給収容部から供給された記録媒体の搬送先を前記情報記録部に切り換え可能な切換手段と、を備えたことを特徴とする情報記録装置。 - 前記第1の供給収容部と、前記情報記録部と、前記切換手段とを有する第1筐体部と、
前記第1筐体部に接続可能で、前記第2の供給収容部を有する第2筐体部と、を備えたことを特徴とする請求項14に記載の情報記録装置。 - 前記第2の供給収容部から供給された記録媒体の搬送先を前記切換手段に切り換え可能な別の切換手段を備えたことを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の情報記録装置。
- 記録媒体はカードであり、
前記第1の供給収容部は、水平方向に交差する略鉛直方向に配置された複数のカードを、略水平方向に重ねて収容し、略鉛直方向に沿ってカードを前記切換手段に供給可能であり、
前記第2の供給収容部は、略水平方向に配置された複数のカードを、略鉛直方向に重ねて収容し、略水平方向に沿ってカードを前記切換手段に供給可能であることを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の情報記録装置。 - 記録媒体に情報を記録可能な情報記録装置に着脱可能で、前記情報記録装置に接続された状態で前記情報記録装置に記録媒体を供給可能な記録媒体供給装置であって、
記録媒体を収容可能な供給収容部と、
前記供給収容部から供給された記録媒体の搬送先を前記情報記録装置に切り換え可能な切換手段と、を備えたことを特徴とする記録媒体供給装置。 - エラーと判定されて排出される記録媒体を収容可能な排出収容部を備え、
前記切換手段は、エラーと判定された記録媒体の搬送先を前記排出収容部に切り換え可能であることを特徴とする請求項18に記載の記録媒体供給装置。 - 記録媒体を収容可能な第1の供給収容部と、
前記第1の供給収容部とは別に記録媒体を収容可能な第2の供給収容部と、
記録媒体に画像形成可能な画像形成部と、
供給された記録媒体の搬送先を前記画像形成部に切り換え可能な第1の切換手段と、
前記第2の供給収容部から供給された記録媒体の搬送先を前記第1の切換手段に切り換え可能な第2の切換手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 記録媒体に情報を記録可能な情報記録部を備え、
前記第1の切換手段は、供給された記録媒体の搬送先を前記情報記録部に切り換え可能であることを特徴とする請求項20に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成部は、前記情報記録部による情報の記録が完了した記録媒体に画像を形成することを特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
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JP2019055730A JP2020155077A (ja) | 2019-03-22 | 2019-03-22 | 情報記録装置、記録媒体供給装置及び画像形成装置 |
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