JP2020154712A - システム、演算装置、及びプログラム - Google Patents

システム、演算装置、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020154712A
JP2020154712A JP2019052498A JP2019052498A JP2020154712A JP 2020154712 A JP2020154712 A JP 2020154712A JP 2019052498 A JP2019052498 A JP 2019052498A JP 2019052498 A JP2019052498 A JP 2019052498A JP 2020154712 A JP2020154712 A JP 2020154712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
unit
dimensional
low
discrimination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019052498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7225984B2 (ja
Inventor
智 萩原
Satoshi Hagiwara
智 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2019052498A priority Critical patent/JP7225984B2/ja
Publication of JP2020154712A publication Critical patent/JP2020154712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7225984B2 publication Critical patent/JP7225984B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】判別データをラベリングする作業を効率化することを目的とする。【解決手段】本発明は、診断対象の装置と、該装置を診断する診断装置とを有するシステムであって、前記診断対象の装置は、前記診断対象の物理量の変化を示す信号を出力する出力部を有し、前記診断装置は、前記診断対象の物理量の変化を示す出力信号に対して周波数解析を行う周波数解析処理部と、前記周波数解析により得られる低次元の特徴量を前記低次元の設定で表示する低次元データ表示部と、前記低次元データ表示部により表示されているデータの中から一つのデータの選択を受け付ける受付部と、選択されたデータの高次元の情報を出力する高次元データ出力部と、前記受付部で受け付けたデータの判別データを設定する判別データ設定部と、前記診断対象の物理量の変化を示す出力信号を、前記判別データに基づいて判別する判別部と、を有することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、システム、演算装置、及びプログラムに関する。
機器が動作する際に生じるデータを収集し、これを解析することで機器の異常を検知する技術が考えられている。工場やプラントでは異常が起こる確率は非常に小さく、異常発生時のデータを収集し難いため、機器の異常検知技術の多くは外れ値検知手法が用いられている。
外れ値検知を効率化するために、データを表示選択するシステムについての開示がある(特許文献1参照)。
しかし、外れ値検知手法の基本的な考えとして、正常時のデータを解析して生成された識別器を用いて正常か異常かを判別する。そのため、精度の高い識別器を生成するためには、保全員が手作業で機器から生じたすべてのデータに対して正常か異常かの判別データをラベリングすることが理想である。統計学を導入してラベリングを自動化することも考えられるが、統計的な処理で異常と判断されたデータに中には、保全員が正常と判断するケースも含まれる。これは機器に軽微な故障が生じたとしても運用できる場合に、現場では正常として使い続けるといった実問題が存在するためである。よって、実際の運用を考慮すると、最終的には人がラベリングすることが必要となる。膨大なデータへのラベリングには時間がかかり非現実的であるため、この作業を、どのように効率化して人が行うかという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、判別データをラベリングする作業を効率化することが可能なシステム、演算装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、診断対象の装置と、該装置を診断する診断装置とを有するシステムであって、前記診断対象の装置は、前記診断対象の物理量の変化を示す信号を出力する出力部を有し、前記診断装置は、前記出力部により出力された前記診断対象の物理量の変化を示す出力信号に対して周波数解析を行う周波数解析処理部と、前記周波数解析により得られる低次元の特徴量を前記低次元の設定で表示する低次元データ表示部と、前記低次元データ表示部により表示されているデータの中から一つのデータの選択を受け付ける受付部と、選択されたデータの高次元の情報を出力する高次元データ出力部と、前記受付部で受け付けたデータの判別データを設定する判別データ設定部と、前記診断対象の物理量の変化を示す出力信号を、前記判別データ設定部で設定された前記判別データに基づいて判別する判別部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、判別データをラベリングする作業を効率化することが可能になるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態にかかる診断システムの一例を示す機能ブロック図である。 図2は、加工機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、診断装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図4は、診断装置の異常検出部に係る機能の一例を示すブロック図である。 図5は、診断装置におけるラベリング処理に係る機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図6は、信号データから周波数解析により周波数分布を得る説明図である。 図7は、低次元化した特徴量のテーブルの設定例を示す図である。 図8は、3次元の特徴量空間において可視化した特徴量の分布の一例を示す図である。 図9は、ユーザが選択したデータに関する基本情報の一例を示す図である。 図10は、音響操作用のUIの一例を示す図である。 図11は、ユーザがラベリングを行うためのUIの一例を示す図である。 図12は、識別器を生成する処理の説明図である。 図13は、識別器を用いた音響/振動データの異常検知と、検知結果の保存についての説明図である。 図14は、ユーザがラベリング処理を行うUI画面の全体構成の一例を示す図である。 図15は、UI画面の実施例を示す図である。 図16は、診断装置の制御部が行うラベリング処理のフローの一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係るシステム、演算装置、及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。なお、機器を診断するシステムとして加工機を診断する診断システムを例に説明する。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかる診断システムの一例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、診断システムは、加工機200と、診断装置100とを含む。加工機200は、診断装置100による診断対象となる装置の一例である。
加工機200と診断装置100とは、どのような接続形態で接続されてもよい。例えば加工機200と診断装置100とは、専用の接続線、有線LAN(ローカルエリアネットワーク)などの有線ネットワーク、および、無線ネットワークなどにより接続される。
加工機200は、数値制御部201と、通信制御部202と、工作機械203と、を備えている。工作機械203は、センサ211と、駆動部212と、工具213と、を備えている。このうち、センサ211と通信制御部202は「出力部」に対応する。
工作機械203は、数値制御部201の制御に従い加工対象を加工する機械である。工作機械203は、数値制御部201の制御により動作する駆動部212を含む。駆動部212は、例えばモータなどである。工具213は、駆動部212により実際に駆動される動作対象であり、対象物に対する加工を実施するドリルおよびエンドミルなど、加工に用いられ、数値制御の対象となるものであればどのようなものであってもよい。駆動部212は1以上備えられていてもよい。
数値制御部201は、工作機械203による加工を数値制御(Numerical Control)により実行する。例えば数値制御部201は、駆動部212の動作を制御するための数値制御データを生成して出力する。また数値制御部201は、コンテキスト情報を通信制御部202に出力する。コンテキスト情報とは、加工機200の動作の種類ごとに複数定められる情報である。コンテキスト情報は、例えば、駆動部212によって駆動される工具213を識別する情報、駆動部212の回転数、駆動部212の回転速度、駆動部212及び工具213の移動情報などを含む。
数値制御部201は、例えば現在の動作を示すコンテキスト情報を、通信制御部202を介して診断装置100に送信する。数値制御部201は、加工対象を加工する際、加工の工程に応じて、駆動する駆動部212によって駆動される工具213の種類、駆動部212の駆動状態(回転数、回転速度など)を変更する。数値制御部201は、動作の種類を変更するごとに、変更した動作の種類に対応するコンテキスト情報を、通信制御部202を介して診断装置100に逐次送信する。
センサ211は、加工機200の動作に応じて変化する物理量を検知し、検知情報(センサデータ)を出力する検知部である。本実施の形態では、加工時の音響(動作音や研削で発生する音など)や振動などを検知するセンサ(例えばマイクなど)とする。例えば加工に用いる工具213の刃の折れ、および、刃のチッピングなどが発生すると、加工時の音が変化する。このため、センサ(マイク等)で音響/振動データを検知する。センサ211の種類、および、検知する物理量として、その他のものを更に含めてもよい。例えば、センサ211を、加速度センサや、AE(アコースティックエミッション)センサとし、それぞれ、加速度データ、または、AE波を示すデータを検知情報としてもよい。また、センサ211の個数は任意である。同一の物理量を検知する複数のセンサ211を備えてもよいし、相互に異なる物理量を検知する複数のセンサ211を備えてもよい。
通信制御部202は、診断装置100などの外部装置との間の通信を制御する。例えば通信制御部202は、現在の動作に対応するコンテキスト情報とセンサ211による検知情報とを診断装置100に送信する。
診断装置100は、通信制御部101と、異常検出部102と、を備えている。通信制御部101は、加工機200などの外部装置との間の通信を制御する。例えば通信制御部101は、コンテキスト情報および検知情報を加工機200から受信する。異常検出部102は、コンテキスト情報および検知情報を参照して、識別器により加工機200の動作が正常であるか否かを判別する。
図2は、加工機200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、加工機200は、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、通信I/F(インタフェース)54と、駆動制御回路55と、モータ56とが、バス58で接続された構成となっている。
CPU51は、加工機200の全体を制御する。CPU51は、例えばRAM53をワークエリア(作業領域)としてROM52等に格納されたプログラムを実行することで、加工機200全体の動作を制御し、加工機能を実現する。
通信I/F54は、診断装置100などの外部装置と通信するためのインタフェースである。駆動制御回路55は、モータ56の駆動を制御する回路である。モータ56は、ドリル、カッタ、および、テーブルなどの加工に用いる工具213を駆動する。モータ56は、例えば図1の駆動部212に相当する。センサ57は加工機200に取り付けられ、加工機200の動作に応じて変化する物理量を検知し、診断装置100に検知情報を出力する。センサ57は、例えば図1のセンサ211に相当する。
図1の数値制御部201および通信制御部202は、図2のCPU51にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
図3は、診断装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、診断装置100は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、通信I/F64と、ストレージ65と、I/O67とがバス66で接続された構成となっている。
CPU61は、診断装置100の全体を制御する。CPU61は、例えばRAM63をワークエリア(作業領域)としてROM62等に格納されたプログラムを実行することで、診断装置100全体の動作を制御し、診断機能を実現する。通信I/F64は、加工機200などの外部装置と通信するためのインタフェースである。
ストレージ65は、HDD(Hard Disk Drive)や、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)や、SSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶手段である。ストレージ65は、設定情報や、コンテキスト情報や、検知情報などを記憶する。この内、コンテキスト情報と検知情報は、加工機200の通信制御部202から送信される。
I/O67は、マウスやキーボード等の入力装置68、LCDや有機EL等のディスプレイ69、音響出力するスピーカ70などのI/O機器を接続し、I/O機器とCPU61との間でデータの入出力を行う。スピーカ70は、ヘッドフォンスピーカなどであってもよい。
図1の数値制御部101および異常検出部102は、図3のCPU61にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
図4は、診断装置100の異常検出部102に係る機能の一例を示すブロック図である。
制御部110は、各部を制御して異常検出処理を行う。ストレージ120は、加工機200から受け付けた検知情報や、異常検出処理で使用する設定データなどを記憶する。図4に示す例では、音響/振動波形を示す信号データa1が検知情報に対応する。周波数分布のスペクトグラムDataは、信号データa1の分析により生成されるデータである。その他、判別データ(正常か異常か)のラベリングの設定などで使用されるテーブルT1〜T4や、正常か異常かの判別に用いる1以上のモデル(識別器2000)を記憶する。
入力部130は、入力装置68からユーザによる操作入力を受け付ける。表示部140は、制御部110から出力された表示情報をディスプレイ69の画面に表示する。音響出力部150は、制御部110から出力された音響/振動データを再生し、スピーカ70から出力する。ここで入力部130と表示部140は「受付部」に対応する。
モデル(識別器2000)は、例えば、加工機200が正常に動作しているときに検知された検知情報を用いて、学習により生成される。または、モデルは、検知目的によっては新品の工具213を取り付けて所定の加工を行って工具213が異常(刃の折れ、チッピングなど)となるまでのデータを取得することにより生成される。学習方法、および、学習するモデルの形式はどのような方法であってもよい。例えば、GMM(ガウス混合モデル)、および、HMM(隠れマルコフモデル)などのモデルおよび対応するモデル学習方法を適用できる。
また、例えば、新品の工具213を取り付けてから所定の加工期間を学習期間とし、正常な時の状態や異常な時の状態をルール化してモデルとして記憶させてもよい。例えば、新品の工具213を取り付けて、加工を開始してから最初の10回の加工は診断のルール決めを行う学習期間とするなどである。診断のルール決めは、実際の加工とは別に予め行い、決定したルールをモデルとしてストレージ120に記憶してもよい。
本実施の形態では、モデルは、コンテキスト情報ごとに生成される。例えばコンテキスト情報と、当該コンテキスト情報に対応するモデルとを対応づけて記憶させる。
図5は、診断装置100におけるラベリング処理に係る機能ブロックの構成の一例を示す図である。図5には、ラベリング処理に係る機能ブロックとして、周波数解析処理部111と、多変量解析処理部112と、特徴量表示部113と、基本情報表示部114と、音響データ再生部115と、ラベリング作業処理部116と、識別器生成部117と、異常検知部118とを有する。各部は、ストレージ12を使用し、信号データa1からの周波数分布Dataの生成や、UI表示によるテーブルT1〜T4の設定を行って、識別器2000を生成する。
ここで、周波数解析処理部111や多変量解析処理部112は「周波数解析処理部」に対応する。特徴量表示部113は「低次元データ表示部」に対応する。基本情報表示部114と音響データ再生部115は「高次元データ出力部」に対応する。ラベリング作業処理部116は「判別データ設定部」に対応する。識別器生成部117と異常検知部118は「判別部」に対応する。
周波数解析処理部111は、取得した信号データa1(音響/振動データ)に対して、フーリエ変換といった周波数解析を行い、周波数特性を算出する。例えば、1分間の信号データに対して、20msの窓長、10msシフトでフーリエ変換して512次元の周波数特性に分ける場合、5999フレーム×512次元の周波数分布となる。図6に一例を示すように、信号データa1から、周波数解析により周波数分布(図6にはスペクトグラムを示す)Dataが得られる。
多変量解析処理部112は、高次元である周波数分布から、主成分分析やオートエンコーダといった多変量解析を行い、低次元化した特徴量を算出する。例えば、多変量解析処理部112は、周波数解析処理部111で算出した周波数分布において各フレーム(Data 1、Data 2、・・・Data n)単位を入力として主成分分析を行うことで、フレーム単位で周波数分布の特徴を有する特徴量(上位の主成分)を算出する。図7には、高次元である周波数分布から多変量解析により低次元化した特徴量のテーブルT1の設定例を示している。テーブルT1には、各Data(Data 1、Data 2、・・・Data n)の特徴量の分布が3次元(FV1、FV2、FV3)に低次元化されて設定される。
特徴量表示部113は、多変量解析処理部112により得られた特徴量の設定を可視化した情報で表示部140に出力する。つまり、ディスプレイ69の画面に可視化させた特徴量の分布を表示する。図8には、低次元化した特徴量のテーブルT1の設定を元に3次元の特徴量空間Qにおいて可視化した特徴量の分布を示している。3次元の特徴量空間Qに示す点が各Data(Data 1、Data 2、・・・Data n)の特徴量(上位の主成分)である。ユーザが視覚的に把握しやすい3次元空間で特徴量の分布を示している。このため、ユーザは、特徴量の分布が直観的に把握できるようになり、例えば周波数分布の集団や外れ値など、注目すべき箇所を直観的に見つけやすくなる。
基本情報表示部114は、特徴量空間Qの中からユーザが選択したデータに関する基本情報を表示部140に出力する。図9には、特徴量空間Qの中からユーザが選択したデータに関する基本情報q1を示している。特徴量空間Qは、あくまで多変量解析により抽出されたものであり、データが元来持つ情報を全て表現できているとは限らない。また、各特徴量が意味しているものを完全に理解することも困難である。よって、ユーザが選択したデータが元来持つ情報として信号データ(音響/振動データの波形)a1や周波数分布Dataといった基本情報をユーザに提示することにより直感的な理解を支援する。
音響データ再生部115は、音響操作用のUI(User Interface)を画面に表示し、特徴量空間Qの中からユーザが選択したデータの音響/振動データを音響出力部150に出力して再生する。図10には、音響操作用のUIの一例を示している。図10に示す音響操作用のUI1000でユーザが再生操作を行うことにより、特徴量空間Qの中からユーザが選択した音響/振動データ(例えば加工時の音など)を音響データ再生部115が再生する。基本情報表示部114までの処理により、視覚的に把握できるものは多い。しかし、保全員は耳で現場の状態を捉えており、耳で聞くことが正常か異常かなどを判断する際に重要となる。よって、ユーザが音響/振動データを直接聞くことで、ユーザの知見が反映されたラベリング作業を補助できる。
ラベリング作業処理部116は、ユーザによるラベリングを受け付けて、その結果をテーブルT2に保存する。図11には、ユーザがラベリングを行うためのUI1100の一例を示している。UI1100は、特徴量毎に正常か異常かを設定する設定情報をリスト表示し、それぞれの設定の入力を受け付ける。例えば特徴量空間Qの中からユーザがデータを選択すると、UI1100において、選択されたデータに対応する設定の入力または変更の受け付けが可能になる。一例としてUI1100には受付可能な設定に「choice」を示している。ユーザは、「choice」で指定されている設定に正常(Nomal)か異常(Abnomal)かを設定する。本実施の形態では、デフォルトで正常を設定しておき、異常のときだけ設定を正常から異常に変更するが、異常から正常への設定変更も行えるものとする。このように、選択した音響/振動データに対して異常をラベリングすることにより、テーブルT2のlabelカラムにNomalかAbnomalかが設定される。
識別器生成部117は、テーブルT2のラベリングを終えたラベル付き音響/振動データを用いて識別器2000を生成し、生成した識別器2000を保存する。図12には、識別器2000を生成する処理の説明図を示している。図12に示すように、識別器生成部117は、テーブルT2のlabelカラムの設定に基づいて識別器2000を生成する。例えば、labelカラムの設定の内、正常(Nomal)のデータのみを用いてOne−ClassSVMやオートエンコーダといった機械学習を行うことで、正常時と比較してどれだけ外れているかを算出する識別器2000を生成する。
異常検知部118は、生成された識別器2000を用いて、異常検知対象の音響/振動データ(テーブルT3に設定)に対して異常かどうかの検知を行い、その検知結果、つまり正常か異常かをテーブルT4に保存する。図13には、識別器2000を用いた音響/振動データの異常検知と、検知結果の保存についての説明図を示している。図13に示すように、テーブルT3には検知対象の信号(音響/振動データ)が設定される。異常検知部118は、生成された識別器2000を用いてテーブルT3の音響/振動データに対して異常かどうかの検知を行い、その検知結果を、テーブルT4に保存する。こうして、分析には使用していない音響/振動データに対して識別器を用いて異常かどうか検知を行い、その検知結果を踏まえて保全業務の指標にすることができる。
図14は、ユーザがラベリング処理を行うUI画面の全体構成の一例を示す図である。図14には、特徴量空間表示領域E1と、信号データ(音響/振動データ)a1および周波数分布Dataを表示する基本情報表示領域E2と、音響再生操作領域E3と、ラベル設定領域E4とが含まれる。なお、各領域は、一画面で表示してもよいし、複数の画面に分けてタブやボタンなどの押下により切り替えられるようにしてもよい。
図15は、UI画面の実施例である。図15には、特徴量空間表示領域E1と基本情報表示領域E2の波形とを表示させた場合の画面を示している。特徴量空間表示領域E1では、ユーザが特徴量分布を直観的に把握できるようにするために、周波数分布の集団を色でグループ分けして表示するようにしている。これにより、注目すべき箇所がより直観的に見つけやすくなる。なお、図15には、説明のため6つのグループのうちの4つについての同色の領域を囲み線(破線)で示している。その他の2つのグループについては囲み線を省略している。基本情報表示領域E2には、特徴量空間表示領域E1において選択した特徴点(×記)の波形データとスペクトグラムとを示している。
次に、診断装置100の制御部110が行うラベリング処理のフローについて説明する。このラベリング処理は、CPU61がROM62のプログラムを実行することにより、図4、図5に示す各機能が実現されて行われる。
図16は、診断装置100の制御部110が行うラベリング処理のフローの一例を示す図である。制御部110は、ストレージ120に記憶されている信号データa1を取得し、まず周波数解析を行う(ステップS11)。続いて、制御部110は、周波数解析により得られた周波数分布Dataに対し多変量解析を行い(ステップS12)、得られた特徴量をテーブルT1に保存する(ステップS13)。なお、ここまではプログラムの起動後に自動で行われてもよい。
その後、制御部110は、ユーザから分析開始の入力操作を受け付けると、テーブルT1に保存されている特徴量の設定に基づき各特徴を3次元の特徴量空間で示す特徴量画面(図14参照)を表示させる(ステップS21)。なお、この段階では特徴量空間からデータは選択されていないので、基本情報表示領域E2にデータは表示されない。また、ラベル設定領域にも「choice」は表示されない。
続いて、ユーザの入力操作により特徴量空間からデータの一つが選択されると、そのデータに対応する基本情報を基本情報表示領域E2(基本情報画面)に表示させる(ステップS22)。
続いて、制御部110は、音響操作用のUIをユーザが操作して音響再生を受け付けると、対応する音響データを再生してスピーカから出力する(ステップS23)。
ユーザがラベリングを行うためのUI1100を操作して、選択中のデータについて異常(または正常)の選択を行うと、制御部110は、そのデータの設定をユーザがラベリングした設定に更新する(ステップS24)。
制御部110は、引き続きユーザによる入力操作により特徴量空間のデータの他の一つが選択されると、ステップS22〜ステップS24を繰り返し、そのデータについてラベリングを行う。ユーザによるラベリングの選択が終了すると、制御部110は、テーブルT2にラベリング後のラベル付き音響/振動データの設定を保存する(ステップS25)。
そして、制御部110は、保存されているラベル付き音響/振動データの設定に基づいて識別器2000を生成し(ステップS26)、生成した識別器2000を保存する(ステップS27)。
その後、制御部110は、検知用の音響/振動データを取得し、保存されている識別器2000により異常検知を行って(ステップS28)、検知結果を保存する(ステップS29)。
上述したフローは、CPUがプログラムを実行することにより動作させることもできるが、図16に割り当てた機能ブロックをハードウェアにより実現して、ハードウェアで行うようにしてもよい。また、各機能の一部をプログラムで実現し、その他をハードウェアで実現してもよい。
なお、本実施の形態において説明したラベリングの機能をプログラムの実行により実現する場合、プログラムは、ROMに予め組み込んで提供してもよい。また、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。また、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。
また、本実施の形態において説明したラベリングの機能は、一部または全ての機能ブロックを含む演算装置や、演算装置を含む各種の装置の形態で提供することができる。演算装置は、例えばCPUと、プログラムが書き込まれたROMとを有する演算装置である。
以上のように、本実施の形態では、音響/振動データを解析し、ユーザが直観で正常か異常かを判断することができる低次元(この例では3次元)の表示で解析結果を表示させる。このため、ユーザは、膨大な音響/振動データの中から、異常と思われるデータを直観的に見つけやすくなる。また、そのデータが本当に異常であるかどうかを、元の音響/振動データなどを再生して音を聞くことができるため、簡単且つ正確に判断できるようになる。つまり、本実施の形態によれば、ユーザは、すべてのデータについて一つ一つラベリング作業を行う必要はなくなる。このため、ユーザは効率的にラベリング作業を行うことができる。また、正常か異常かの設定は、ユーザが実際に音を聞くなどして判断した結果であるため、統計学的な処理だと異常と判断されるものについても、保全員が正常と判断するデータについては正常として設定することができる。このように、精度の高い識別器を生成することにより、加工機など診断対象の機器に軽微な故障が生じても運用できる場合は、異常とはならず、正常として使い続けることができる。
また、加工機に限らず、様々なものに幅広く適用できる。センサには検知対象から読み取る物理量に応じて適宜対応する種類のセンサを使用する。検知対象は、例えば風力発電を行う風車など大型のものから測定器など小型のものまで幅広く対応できる。例えば検知対象が発する音(動作音等)を取得する場合、センサとしてマイクを配置する。また、検知対象の加速度や検知対象の回転速度などを読み取る場合、加速度センサや速度センサなどを検知対象に配置する。また、センサは、検知対象や周辺の映像を撮影するCCDやCMOS等の画像センサを有するカメラなどであってもよい。
100 診断装置
102 異常検出部
111 周波数解析処理部
112 多変量解析処理部
113 特徴量表示部
114 基本情報表示部
115 音響データ再生部
116 ラベリング作業処理部
117 識別器生成部
118 異常検知部
130 入力部
140 表示部
211 センサ
202 通信制御部
特開2004−246622号公報

Claims (7)

  1. 診断対象の装置と、該装置を診断する診断装置とを有するシステムであって、
    前記診断対象の装置は、
    前記診断対象の物理量の変化を示す信号を出力する出力部を有し、
    前記診断装置は、
    前記出力部により出力された前記診断対象の物理量の変化を示す出力信号に対して周波数解析を行う周波数解析処理部と、
    前記周波数解析により得られる低次元の特徴量を前記低次元の設定で表示する低次元データ表示部と、
    前記低次元データ表示部により表示されているデータの中から一つのデータの選択を受け付ける受付部と、
    選択されたデータの高次元の情報を出力する高次元データ出力部と、
    前記受付部で受け付けたデータの判別データを設定する判別データ設定部と、
    前記診断対象の物理量の変化を示す出力信号を、前記判別データ設定部で設定された前記判別データに基づいて判別する判別部と、
    を有することを特徴とするシステム。
  2. 前記低次元データ表示部は、前記低次元の設定である3次元で前記低次元の特徴量を表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記低次元データ表示部は、前記低次元の特徴量をグループ毎に色分けして表示する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
  4. 前記物理量の変化を示す出力信号は、音響データまたは振動データであり、
    前記高次元データ出力部は、前記高次元の情報として前記音響データまたは前記振動データを出力する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
  5. 前記高次元データ出力部は、前記音響データまたは前記振動データの音響をスピーカから出力する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
  6. 診断対象の物理量の変化を示す出力信号に対して周波数解析を行う周波数解析処理部と、
    前記周波数解析により得られる低次元の特徴量を前記低次元の設定で表示する低次元データ表示部と、
    前記低次元データ表示部により表示されているデータの中から一つのデータの選択を受け付ける受付部と、
    選択されたデータの高次元の情報を出力する高次元データ出力部と、
    前記受付部で受け付けたデータの判別データを設定する判別データ設定部と、
    前記診断対象の物理量の変化を示す出力信号を、前記判別データ設定部で設定された前記判別データに基づいて判別する判別部と、
    を有することを特徴とする演算装置。
  7. コンピュータを、
    診断対象の物理量の変化を示す出力信号に対して周波数解析を行う周波数解析処理部と、
    前記周波数解析により得られる低次元の特徴量を前記低次元の設定で表示する低次元データ表示部と、
    前記低次元データ表示部により表示されているデータの中から一つのデータの選択を受け付ける受付部と、
    選択されたデータの高次元の情報を出力する高次元データ出力部と、
    前記受付部で受け付けたデータの判別データを設定する判別データ設定部と、
    前記診断対象の物理量の変化を示す出力信号を、前記判別データ設定部で設定された前記判別データに基づいて判別する判別部
    として機能させるためのプログラム。
JP2019052498A 2019-03-20 2019-03-20 システム、演算装置、及びプログラム Active JP7225984B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019052498A JP7225984B2 (ja) 2019-03-20 2019-03-20 システム、演算装置、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019052498A JP7225984B2 (ja) 2019-03-20 2019-03-20 システム、演算装置、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020154712A true JP2020154712A (ja) 2020-09-24
JP7225984B2 JP7225984B2 (ja) 2023-02-21

Family

ID=72559207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019052498A Active JP7225984B2 (ja) 2019-03-20 2019-03-20 システム、演算装置、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7225984B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102327420B1 (ko) * 2021-03-19 2021-11-16 국민대학교산학협력단 훈련 데이터를 생성하고 검증하는 장치 및 방법
WO2023053544A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 オムロン株式会社 制御システム
WO2023166355A1 (en) 2022-03-02 2023-09-07 Ricoh Company, Ltd. Information processing apparatus, information processing system, information processing method, and recording medium

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004246622A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Ntt Data Corp 外れ値検出支援プログラム、外れ値検出支援方法および外れ値検出支援装置
JP2006258535A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Omron Corp 検査装置および検査方法
JP2010092355A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Hitachi Ltd 異常検知方法及びシステム
JP2010191556A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Hitachi Ltd 異常検知方法及び異常検知システム
JP2014038282A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Toshiba Corp 韻律編集装置、方法およびプログラム
JP2018124851A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 アズビル株式会社 支援装置および支援方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004246622A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Ntt Data Corp 外れ値検出支援プログラム、外れ値検出支援方法および外れ値検出支援装置
JP2006258535A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Omron Corp 検査装置および検査方法
JP2010092355A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Hitachi Ltd 異常検知方法及びシステム
JP2010191556A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Hitachi Ltd 異常検知方法及び異常検知システム
JP2014038282A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Toshiba Corp 韻律編集装置、方法およびプログラム
JP2018124851A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 アズビル株式会社 支援装置および支援方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102327420B1 (ko) * 2021-03-19 2021-11-16 국민대학교산학협력단 훈련 데이터를 생성하고 검증하는 장치 및 방법
WO2023053544A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 オムロン株式会社 制御システム
WO2023166355A1 (en) 2022-03-02 2023-09-07 Ricoh Company, Ltd. Information processing apparatus, information processing system, information processing method, and recording medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP7225984B2 (ja) 2023-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7085370B2 (ja) 診断装置、診断システム、診断方法およびプログラム
JP7127304B2 (ja) 診断装置、診断方法およびプログラム
JP7225984B2 (ja) システム、演算装置、及びプログラム
US11307117B2 (en) System and method for interpretation and analysis of manufacturing activity
JP7151108B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2017111571A (ja) 制御装置、監視システム、制御プログラムおよび記録媒体
JP7091743B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、および機械装置
CN104924092A (zh) 机床以及用于控制机床的方法
JP2020112493A (ja) 検査システム、異常特定方法
JP2021022311A (ja) 異常検知装置、異常検知システムおよびプログラム
WO2018169069A1 (en) Diagnosis device, diagnosis system, diagnosis method, and program
US20230008247A1 (en) Diagnostic system, diagnostic method, and recording medium
WO2020026829A1 (ja) 音データ処理方法、音データ処理装置及びプログラム
JP2019159759A (ja) 処理区間判定装置、処理区間判定方法、プログラム、および診断装置
JP6822242B2 (ja) 診断装置、診断システム、診断方法およびプログラム
JP7131578B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2019159807A (ja) 時系列データ分析装置
JP7427938B2 (ja) 診断装置、診断装置の制御方法およびプログラム
WO2024075567A1 (ja) 診断システム、情報処理装置、診断方法、及びプログラム
JP6790520B2 (ja) 診断装置、診断システム、診断方法およびプログラム
JP2021015445A (ja) 異常検知装置、情報処理方法およびプログラム
US20230037756A1 (en) Diagnostic apparatus, diagnostic method, and recording medium
JP2004334363A (ja) 異常診断装置および異常診断プログラム
JP7167953B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP7368766B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220113

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221223

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230123

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7225984

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151