JP2018124851A - 支援装置および支援方法 - Google Patents

支援装置および支援方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018124851A
JP2018124851A JP2017017407A JP2017017407A JP2018124851A JP 2018124851 A JP2018124851 A JP 2018124851A JP 2017017407 A JP2017017407 A JP 2017017407A JP 2017017407 A JP2017017407 A JP 2017017407A JP 2018124851 A JP2018124851 A JP 2018124851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
models
groups
classified
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017017407A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6879749B2 (ja
Inventor
賢司 大塚
Kenji Otsuka
賢司 大塚
鉄也 田原
Tetsuya Tawara
鉄也 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2017017407A priority Critical patent/JP6879749B2/ja
Priority to PCT/JP2017/046630 priority patent/WO2018142816A1/ja
Publication of JP2018124851A publication Critical patent/JP2018124851A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6879749B2 publication Critical patent/JP6879749B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/04Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B23/00Testing or monitoring of control systems or parts thereof
    • G05B23/02Electric testing or monitoring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

【課題】試作した多くのモデルの中より、対象となるモデル制御に最適なモデルがより容易に選択できるようにする。
【解決手段】第1分類部104で、特徴量の類似度をもとに、特徴量を評価項目毎に分類して個別グループとする。次に、第2分類部105で個別グループを全て組み合わせることで複数のモデルを表示グループに分類する
【選択図】 図1

Description

本発明は、プロセス制御で利用される数学モデルを表示することでモデルの作成を支援する支援装置および支援方法に関するものである。
伝達関数モデル、状態空間表現モデルなどの数学モデルを用いて制御変数の将来の応答を予測し、予測した応答が参照軌道や目標値に漸近するような操作変数を算出するモデル制御方法がある(特許文献1参照)。このような数学モデルを利用した制御手法を実行するためには、モデルを作成する必要がある。このモデル作成方法にはいくつかあるが、代表的な方法の1つとしてシステム同定と呼ばれる方法がある。システム同定では、モデリング対象の入出力時系列データを統計的に処理し、入出力を再現するようなモデルを、最小2乗法などを用いて構築する。
システム同定によるモデル作成では、一般的には、エンジニアがモデルを試行錯誤で複数作成し、作成した複数のモデルから精度が十分かつ利用目的に妥当なものを選択するといった手順を経ることが多い。このため、モデル作成作業を通して多くのモデルが作成される。このように、試行錯誤によって多くのモデルが作成されるのは、モデル作成の作業には多くの設定条件があるからである。
設定条件の例としては、学習に使用する入出力データの前処理方法(ノイズ除去やトレンド除去)やモデル構造、推定方法などが挙げられる。また、学習に使う入出力データが長い期間にわたって保存されている場合、学習データの期間選択も設定条件の1つである。このようにモデルを作成するための同定条件は、多くの設定条件の組み合わせから構成される。
特開平05−265514号公報
Lennart Ljung , "Matlab&Simulink, System Identification Toolbox Getting Started Guide", The MathWorks, Inc. , R2015b, p. 4-15, 2015. 足立 修一、「システム同定の基礎」、東京電機大学出版局、第1判第1刷、189頁、2009年。
しかしながら、多くのモデルの中から妥当なモデルを選択する作業は、煩雑で非効率である。従来、一般には、作成したモデルのステップ応答をグリッド状に並べて表示し、表示されているいずれかのモデルを選択することが行われている(非特許文献1参照)。しかしながら、このように表示しても、以下に示すように、モデルの選択は効率的とはならない。
前述したように同定条件の選択肢は数が多いので、多くの場合、多数のモデルが作成される。これに加え、モデルの対象は変わらないため、作成されたモデルが互いに似ることが多くなる。エンジニアは、互いに似ている多数のモデルの中から評価が最も高いモデルを見つけることになる。しかしながら、似たモデル同士は似た評価になり、評価が最も高いモデルを見つけることは容易ではない。
多くのモデルの中から妥当なモデルを選択する作業が煩雑で非効率であるという問題は、モデル作成の試行錯誤を自動化すると更に顕著となる。モデル作成の試行錯誤は、それ自体が煩雑かつ時間がかかる作業である。これを解決するためには、モデル作成の同定条件を選択する作業を自動化し、多くの同定条件を網羅してモデルを作成する方法が考えられる。しかし、自動化でより多くの試行錯誤が可能になるため、候補となるモデルの数が非常に多くなる。当然ながら、作成された多くのモデルの中には、互いに似たモデルも多く含まれるので、これまで述べた問題がより顕著に現れることになる。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、試作した多くのモデルの中より、対象となるモデル制御に最適なモデルがより容易に選択できるようにすることを目的とする。
本発明に係る支援装置は、制御対象の複数のモデルを記憶したモデル記憶部と、複数のモデルを評価するための複数の評価項目を記憶する評価項目記憶部と、モデル記憶部に記憶されている複数のモデルの各々について、評価項目記憶部に記憶されている複数の評価項目の各々に該当する特徴量を算出するように構成された特徴量算出部と、特徴量算出部により算出された特徴量の類似度をもとにモデル記憶部に記憶されている複数のモデルを複数の評価項目毎に複数の第1グループに分類するように構成された第1分類部と、第1分類部で分類した複数の第1グループ同士を組み合わせることで複数のモデルを複数の第2グループに分類するように構成された第2分類部と、第2分類部により分類された複数のモデルを複数の第2グループ毎に表示部に表示させるように構成された表示制御部とを備える。
また、本発明に係る支援装置は、制御対象の複数のモデルを記憶したモデル記憶部と、複数のモデルを評価するための複数の評価項目を記憶する評価項目記憶部と、モデル記憶部に記憶されている複数のモデルの各々について、評価項目記憶部に記憶されている複数の評価項目の各々に該当する特徴量を算出するように構成された特徴量算出部と、評価項目を予め設定した条件で同類項目に分類するように構成された項目分類部と、特徴量算出部により算出された特徴量の類似度をもとにモデル記憶部に記憶されている複数のモデルを同類項目毎に複数の第1グループに分類するように構成された第1分類部と、第1分類部で分類した複数の第1グループ同士を全て組み合わせることで複数のモデルを第2グループに分類するように構成された第2分類部と、第2分類部により分類された複数のモデルを複数の第2グループ毎に表示部に表示させるように構成された表示制御部とを備える。
上記支援装置において、第1分類部は、特徴量をk平均近傍法によってクラスタリングすることで分類すればよい。また、第1分類部は、閾値との大小関係により特徴量を分類してもよい。
上記支援装置において、操作指示を受け付ける操作受付部を更に備え、表示制御部は、複数の第2グループを識別する識別情報を表示部に表示し、表示部に表示されている識別情報のうち操作受付部を介して選択された識別情報によって識別される第2グループに分類されたモデルを表示部に表示するようにしてもよい。
上記支援装置において、表示制御部は、識別情報を、特徴量算出部が算出した複数の特徴量のうち任意の2つの特徴量によって表される2次元平面上の領域として表示部に表示してもよい。
上記支援装置において、複数の第2グループに分類されたモデルを代表する代表画像を作成するように構成された代表画面作成部を備え、表示制御部は、代表画面作成部が作成した代表画面を第2グループを識別する識別情報として表示部に表示してもよい。
上記支援装置において、代表画面作成部は、複数の第2グループに分類された各モデルのステップ応答を各々計算して各時刻の平均値からなる波形を代表画像として作成すればよい。
本発明に係る支援方法は、制御対象の複数のモデルをモデル記憶部に記憶するモデル記憶ステップと、モデル記憶部に記憶されている複数のモデルの各々について、評価項目記憶部に記憶されている複数の評価項目の各々に該当する特徴量を算出する特徴量算出ステップと、特徴量算出ステップにより算出された特徴量の類似度をもとにモデル記憶部に記憶されている複数のモデルを複数の評価項目毎に複数の第1グループに分類する第1分類ステップと、第1分類ステップで分類した複数の第1グループ同士を組み合わせることで複数のモデルを複数の第2グループに分類する第2分類ステップと、第2分類ステップで分類された複数のモデルを複数の第2グループ毎に表示部に表示させる表示制御ステップとを備える。
また、本発明に係る支援方法は、制御対象の複数のモデルをモデル記憶部に記憶するモデル記憶ステップと、モデル記憶部に記憶されている複数のモデルの各々について、評価項目記憶部に記憶されている複数の評価項目の各々に該当する特徴量を算出する特徴量算出ステップと、評価項目を予め設定した条件で同類項目に分類する項目分類ステップと、特徴量算出ステップにより算出された特徴量の類似度をもとにモデル記憶部に記憶されている複数のモデルを同類項目毎に複数の第1グループに分類する第1分類ステップと、第1分類ステップで作成した複数の第1グループ同士を全て組み合わせることで複数のモデルを複数の第2グループに分類する第2分類ステップと、第2分類ステップで分類された複数のモデルを複数の第2グループ毎に表示部に表示させる表示制御ステップとを備える。
上記支援方法において、第1分類ステップでは、特徴量をk平均近傍法によってクラスタリングすることで分類すればよい。また 第1分類ステップでは、閾値との大小関係により特徴量を分類してもよい。
上記支援方法において、操作指示を受け付ける操作受付ステップを更に備え、表示制御ステップでは、複数の第2グループを識別する識別情報を表示部に表示し、表示部に表示されている識別情報のうち操作受付ステップで選択された識別情報によって識別される第2グループに分類されたモデルを表示部に表示する。
上記支援方法において、表示制御ステップでは、識別情報を、特徴量算出ステップで算出した複数の特徴量のうち任意の2つの特徴量によって表される2次元平面上の領域として表示部に表示すればよい。
上記複数の第2グループに分類されたモデルを代表する代表画像を作成する代表画面作成ステップを備え、表示制御ステップでは、代表画面作成ステップで作成した代表画面を第2グループを識別する識別情報として表示部に表示してもよい。
上記支援方法において、代表画面作成ステップでは、複数の第2グループに分類された各モデルのステップ応答を各々計算して各時刻の平均値からなる波形を代表画像として作成すればよい。
以上説明したことにより、本発明によれば、試作した多くのモデルの中より、対象となるモデル制御に最適なモデルがより容易に選択できるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態1における支援装置の構成を示す構成図である。 図2は、エンジニアが似たモデルを選別する判断材料になっているであろう数値である特徴量のうち、ステップ応答に関連する特徴量を示す特性図である。 図3は、本発明の実施の形態1におけるモデル分類を説明するためのモデルの例を示す説明図である。 図4は、本発明の実施の形態1における支援方法を説明するためのフローチャートである。 図5は、第2分類部105により分類された表示モデルを分類されたグループ毎に表示部107に表示した例を示す説明図である。 図6は、直流ゲインのヒストグラムである。 図7は、RMSEの昇順にモデルを整列して表示した状態を説明するための説明図である。 図8は、第2分類部105により分類された表示モデルを分類されたグループ毎に表示部107に表示した例を示す説明図である。 図9は、第2分類部105により分類された表示モデルを分類されたグループ毎に表示部107に表示した例を示す説明図である。 図10は、第2分類部105により分類された表示モデルを分類されたグループ毎に表示部107に表示した例を示す説明図である。 図11は、第2分類部105により分類された表示モデルを分類されたグループ毎に表示部107に表示した例を示す説明図である。 図12は、本発明の実施の形態2における支援装置の構成を示す構成図である。 図13は、本発明の実施の形態2における支援方法を説明するためのフローチャートである。 図14は、本発明の実施の形態2におけるモデル分類を説明するためのモデルの例を示す説明図である。 図15は、同類項目2ついて分類された個別グループR1,R2について、各々に属するモデルのステップ応答例を示す説明図である。 図16は、同類項目3について分類された個別グループO1,O2について、各々に属するモデルのステップ応答例を示す説明図である。 図17は、個別グループR1,R2と個別グループO1,O2との総組み合わせを取った状態を示す説明図である。 図18は、精度劣化する同類項目(a)と精度劣化しない同類項目(b)の例を示した説明図である。 図19は、本発明の実施の形態における支援装置のハードウエア構成を示す構成図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における支援装置の構成を示す構成図である。この支援装置は、モデル記憶部101、評価項目記憶部102、特徴量算出部103、第1分類部104、第2分類部105、表示制御部106、表示部107、操作受付部108を備える。
モデル記憶部101は、制御対象の複数のモデルを記憶している。評価項目記憶部102は、モデルを評価するための複数の評価項目を記憶している。特徴量算出部103は、モデル記憶部101に記憶されている複数のモデルの各々について、評価項目記憶部102に記憶されている複数の評価項目の各々に該当する特徴量を算出するように構成されている。
特徴量とは、エンジニアが似たモデルを選別する判断材料になっているであろう数値である。特徴量の評価項目は、対象となるモデル制御に最適なモデルの選択に際して適宜に設定すればよい。以下の表1に評価項目の例を示す。表1に示した評価項目のうち、ステップ応答に関連して算出される特徴量を図2に示す。
Figure 2018124851
上述した評価項目に対する特徴量を算出することにより、例えば、以下の表2に示す各評価項目に対する各数値(特徴量)がモデル毎に得られる。
Figure 2018124851
第1分類部104は、特徴量算出部103により算出された特徴量を、特徴量の類似度をもとに各々の評価項目毎に分類することで、モデル記憶部101に記憶されている複数のモデルを複数の個別グループ(第1グループ)に分類する。例えば、第1分類部104は、特徴量から構成されるベクトルをk平均近傍法でクラスタリングすることで、評価項目毎に複数のモデルを複数の個別グループに分類する。
1例として、直流ゲイン、立ち上がり時間、整定時間、むだ時間、オーバーシュート量、アンダーシュート量の各評価項目について、算出された特徴量から構成されるベクトルをk平均近傍法でクラスタリングする。算出された特徴量を、評価項目毎にプロットすると図3に示すようになる。
図3に示すように、複数のモデルは、直流ゲインについては分類されない。複数のモデルは、立ち上がり時間については、3つの個別グループに分類される。複数のモデルは、整定時間については、3つの個別グループに分類される。複数のモデルは、むだ時間については、分類されない。複数のモデルは、オーバーシュート量については、2つの個別グループに分類される。複数のモデルは、アンダーシュート量については、分類されない。
第2分類部105は、第1分類部104で分類した個別グループ同士を組み合わせることで複数のモデルを表示グループ(第2グループ)に分類する。第2分類部105は、例えば、個別グループ同士を全て組み合わせることで複数のモデルを表示グループに分類する。
前述した例では、立ち上がり時間については、3つの個別グループR1,R2,R3に分類される。整定時間については、3つの個別グループS1,S2,S3に分類される。オーバーシュート量については、2つの個別グループO1,O2に分類される。第2分類部105は、これら個別グループの全てを組み合わせる。
全ての組み合わせは、{R1,S1,O1}、{R1,S1,O2}、{R1,S2,O1}、{R1,S2,O2}、{R1,S3,O1}、{R1,S3,O2}、{R2,S1,O1}、{R2,S1,O2}、{R2,S2,O1}、{R2,S2,O2}、{R2,S3,O1}、{R2,S3,O2}、{R3,S1,O1}、{R3,S1,O2}、{R3,S2,O1}、{R3,S2,O2}、{R3,S3,O1}、{R3,S3,O2}の18の表示グループとなる。
表示制御部106は、第2分類部105により分類された複数のモデルを複数の表示グループ毎に表示部107に表示させる。表示制御部106は、モデルのステップ応答を、分類された表示グループ毎に表示部107に表示させる。ステップ応答は、プロセス制御では良く用いられている。なお、モデルのインパルス応答、モデルのボーデ線図などを表示してもよい。また、複数のモデル表示形態の種類からどれか1つを選択して表示するようにしても良い。なお、操作受付部108は、操作指示を受け付けるように構成されている。
次に、実施の形態1における支援装置の動作例(支援方法)について、図4のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS101で、対象となるモデル制御に用いるためにエンジニアが試行錯誤で試作した複数のモデルを、モデル記憶部101に記憶する。次に、ステップS102で、特徴量算出部103が、モデル記憶部101に記憶されている複数のモデルの各々について、評価項目記憶部102に記憶されている複数の評価項目の各々に該当する複数の特徴量を算出する。例えば、上記表2に示すように、各評価項目に対し、特徴量算出部103が、モデル毎に特徴量を算出する。
上述した特徴量の算出が、モデル記憶部101に記憶されている全てのモデルについて実施されると(ステップS103のy)、ステップS104で、第1分類部104が、特徴量算出部103により算出された特徴量を、特徴量の類似度をもとに各々の評価項目毎に分類することで、モデル記憶部101に記憶されている複数のモデルを複数の個別グループに分類する。
次に、ステップS105で、第2分類部105が、第1分類部104で分類した個別グループ同士を全て組み合わせることで複数のモデルを表示グループに分類する。次に、ステップS106で、表示制御部106が、第2分類部105により分類された表示モデルを分類されたグループ毎に表示部107に表示させる。
例えば、図5に示すように、属する表示グループ毎にモデルをまとめて表示し、また、各表示グループが区別できるように、表示グループの表示領域における背景の色や模様などを各々異なる状態とし、表示グループ間の境界を明確に視認できるようにする。図5では、3つの表示グループが表示されている状態を示している。
このように表示することで、例えばある表示グループの最初のモデルが、エンジニアが持つ先見情報と大きく異なる場合に、表示グループ毎にスキップして次の表示グループに進むことができ、モデルを評価して選択する作業の効率が改善され、モデル選択に対して大きな支援となる。なお、表示グループを区別するための表示方法は、背景の色やパターンを変更する、グラフの線や文字の色を変更するなど、様々な手法が利用可能である。
ところで、上述では、特徴量から構成されるベクトルをk平均近傍法でクラスタリングすることで、個別グループの分類を行っていたが、これに限るものではない。例えば、第1分類部104は、閾値との大小関係により特徴量を分類して個別グループを作成してもよい。
例えば、特徴量1つを複数の閾値と比較し、その大小関係により個別グループに分ける。例えば閾値が小さい方から1,2,3とあった場合に、以下のように4つの個別グループに分ける。
・特徴量が閾値1以下の場合は個別グループA1。
・特徴量が閾値1より大きく閾値2以下の場合は個別グループA2。
・特徴量が閾値2より大きく閾値3以下の場合は個別グループA3。
・特徴量が閾値3より大きい場合は個別グループA4。
この分類では、閾値の決め方が重要となる。閾値決定の一方法としては、1つの特徴量のヒストグラムを作成し、度数の極小値を閾値とする方法がある。極小値は複数でもよいので、閾値も複数になる。複数の閾値と特徴量の大小関係を比較し、モデルを個別グループに分類する。
例えば、直流ゲインのヒストグラムは、図6に示すものとなる。ヒストグラムの極小値は、この例では度数0のビンの中央値で計算でき、0.94と1.03 である(図11の下矢印部分)。直流ゲインを0.94 以下、0.94より大1.03以下、1.03より大の3つのグループへモデルを分ける。ヒストグラムの極小値は MATLAB(登録商標)の「Signal Processing Toolbox」の「findpeaks」関数などを使って求めればよい。
この他、正規化された特徴量では、存在範囲がある程度決まっているので、固定された閾値を使うことも可能である。特に正規化したオーバーシュート量や正規化したアンダーシュート量は、ステップ応答の形状に対応しているので、以下のような分け方でも十分な場合がある。
・個別グループB1:正規化オーバーシュート量3%未満(誤差や外乱を除けばオーバーシュートが無い)。
・個別グループB2:正規化オーバーシュート量が3%以上10%未満(小さなオーバーシュートがある)・
・個別グループB3:正規化オーバーシュート量が10%以上30%未満(明確なオーバーシュートがある)。
・個別グループB4:正規化オーバーシュート量が30%以上100%未満(大きなオーバーシュートがある)。
・個別グループB5:正規化オーバーシュート量が100%以上(オーバーシュートの方が大きい)。
上述した個別グループの作成は、クラスタリングやヒストグラムを利用した方法に比べると粗いグループ分けしかできず、常に十分な性能が得られるわけではないが、用途や対象によっては利用できる場合もある。
ところで、上述した実施の形態1のように表示グループに分類することなく、所定の基準で評価した結果によりモデルを整列させて表示することで、対象となるモデル制御に最適なモデルを選択する方法も考えられる。従来、複数のモデルから1つの評価基準に従ってモデルを選択する技術がある(非特許文献2参照)。
以下、モデルの評価について説明する。モデルの誤差は、例えば対象の出力とモデル出力との間の2乗平均誤差(RMSE:Root Mean Square Error)で評価する。これは、実際に対象で測定された出力と、その時に対象に与えられた入力信号と同じ信号をモデルに入力した時に計算された出力との誤差を評価したものであり、以下の計算式が用いられる。
Figure 2018124851
なお、モデルの誤差に関する評価指標はRMSE以外にも、周波数重み付きの2乗平均誤差、FPE(Final Prediction Error)、AIC(Akaike Information Criterion)などがあるが、この問題は評価指標の種類に関係無く起こりうる。
ここで、モデル作成を試行錯誤した結果、図7に示すような複数のモデル候補が得られて表示されたものとする。図7では、RMSEの昇順にモデルが整列されている。一番左の列の一番上がRMSEが最も小さく、2番目にRMSEが小さいのはその下のモデルである。以降、ステップ応答に付記した数字がRMSEの小さい順位である。複数のモデルをRMSEの昇順に整列すれば、モデルは誤差の小さい順に並ぶ。
しかしエンジニアは、RMSEのみではなく、複数の選択基準を総合してモデルを選択することが多い。例えば、対象の立ち上がり時間がいくつくらいであるかという知見があれば、モデルの応答が知見に近いことも選択基準になる。この場合、RMSEが少し悪くても(例えば1%大きくても)立ち上がり時間が自分の持っている知見により近いといった理由で、RMSEが最も良いモデルとは別のモデルを選択することがある。このため、図7のようにRMSE順に並べて表示しても、立ち上がり時間という基準があるので、複数のモデルを1つずつ見るという煩雑な作業が大幅に改善されるわけではない。なお、エンジニアの評価ポイントとなりうる知見としては、対象の応答がなめらかである、対象の直流ゲインの大体の値がわかっている、などが他にも想定される。
上述したモデルの選択支援に対し、実施の形態1によれば、まず、エンジニアが似たモデルを選別する判断材料になっているであろう複数の特徴量を、試作したモデルの各々について求める。次に、求めた特徴量をもとに分類して表示グループとし、表示グループ毎に表示するようにした。この結果、複数の選択基準を総合してモデルを選択することがより容易になり、対象となるモデル制御に最適なモデルがより容易に選択できるようになる。
加えて、実施の形態1では、まず、特徴量を、各々の評価項目について特徴量の類似度をもとに分類することで、複数のモデルを複数の個別グループに分類する。次いで、分類した個別グループを全て組み合わせることで複数のモデルを表示グループに分類する。このように分類したので、誤分類が抑制できるようになる。
誤分類が抑制できることについて以下に説明する。k平均近傍法などのクラスタリング手法は、サンプル間の非類似度を特徴量の距離で定義する。このため、複数の特徴量から距離を計算する際、特徴量のスケール(目盛り)の異なるものがあると、非類似度とエンジニアの感覚の間にずれが生じる。例えば、図3のプロットの縦軸のスケールを比べると、直流ゲインは1程度、時間の単位を持つ特徴量は0〜120分、オーバーシュートは0〜6%というように、特徴量のスケールは異なる。
この例において、複数の特徴量から距離(類似度)を計算すると、時間の単位を持つ特徴量の距離への寄与が相対的に大きくなり、エンジニアの感覚とは違ってくる。このため、グループ分けの結果もエンジニアの感覚とは離れてしまう。このように複数の特徴量から非類似度を1つだけ定義すると、スケールの違いが問題となる。各特徴量の標準偏差やレンジ(最大値と最小値の差)で正規化して計算する方法もあるが、それでもエンジニアのスケール感と一致するとは限らず、解決は難しい。
これに対し、特徴量を、評価項目別に分類すれば、特徴量毎に非類似度を定義するので、スケールが異なるものを混ぜることがないので、上述した問題が起きない。このため、誤分類が抑制される。
ところで、図8の(a)に示すような選択表示で、複数の表示グループを識別するための表示グループ名(識別情報)を表示部107に表示してもよい。このように、表示部107の選択表示に表示されている識別情報のうち、操作受付部108を介した表示グループ名の選択操作(操作受付ステップ)に応じて、(b)に示すモデル表示で、選択された表示グループ名(によって識別される表示グループに分類されたモデルを表示部107に表示するようにしてもよい。
図8に示す例では、識別情報として表示グループ名を用いている。このように表示することで、表示グループ単位で評価ができ、モデルの取捨選択ができる。この結果、1つ1つモデルを見るよりもモデル選択の作業効率が改善され、モデル選択に対して大きな支援となる。また、表示されるモデル数が抑制されるので、モデル数が多い場合により大きな効果が得られる。
また、選択表示において、図8の(a)に示した状態に代えて、図9に示すように、表示グループを識別するための識別情報として、特徴量算出部103が算出した複数の特徴量のうち任意の2つの特徴量によって表される座標(2次元平面)上にプロットすることで分類された表示グループを区別可能とした矩形(領域)を配置して示すことで、選択対象の表示グループを表示してもよい。図9では、横軸直流ゲイン、縦軸立ち上がり時間の座標軸に、表示グループを区別可能に矩形で表示した場合を例示している。
この選択表示の中で、例えば、操作受付部108としてマウスなどの入力装置を用いて所望の表示グループを選択すると、選択された表示グループに属するモデルが別画面(不図示)で表示される。各座標における特徴量は、変更可能とされている。エンジニアは、表示グループ単位でモデルの特徴量を評価し、自分が持つ先見情報と照らし合わせることができる。このため、1つずつモデルを見ていくよりも作業効率が改善する。また、各表示グループの特徴量の位置関係を見ながら表示グループを選択できることも、作業の効率化に効果がある。
この他、表示グループとその表示グループに属するモデルをツリー状に配置して表示する、表形式で1表示グループを1行に対応させて表示するなど、表示グループ毎に表示する様々な方法が利用できる。
また、第2分類部105が分類した各表示グループに分類されたモデルの特徴を代表する画像(代表画像)を作成し、表示グループの識別情報として表示してもよい。例えば、表示グループに含まれる各モデルのステップ応答を各々計算し、各時刻の平均値からなる波形を代表画像として作成する。
図10の(a)に示す選択表示で、表示グループ名ともに作成した代表画像を、グループを識別する識別情報として表示部107に表示する。このように、表示部107の選択表示に表示されている識別情報のうち、操作受付部108を介したグループ名の選択操作(操作受付ステップ)に応じ、(b)に示すモデル表示で選択された表示グループに属するモデルを表示部107に表示する。
また、選択表示において、図10の(a)に示した状態に代えて、図11に示すように、代表画像を識別情報として2つの特徴量の座標上へプロットすることで、選択対象のグループを表示してもよい。図11では、横軸直流ゲイン、縦軸立ち上がり時間の座標軸に、グループの代表画像を表示した場合を例示している。
この選択表示の中で、例えば、操作受付部108としてマウスなどの入力装置を用いて所望のグループの代表画像を選択すると、選択されたグループに属するモデルが別画面(不図示)で表示される。各座標における特徴量は、変更可能とされている。
上述したように代表画像を表示することで、各グループに含まれるモデルの特徴がひと目で判別可能となり、モデル選択の作業効率がより向上する。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について図12を用いて説明する。図12は、本発明の実施の形態2における支援装置の構成を示す構成図である。この支援装置は、モデル記憶部101、評価項目記憶部102、特徴量算出部103、項目分類部201、第1分類部104a、第2分類部105、表示制御部106、表示部107、操作受付部108を備える。
モデル記憶部101は、制御対象の複数のモデルを記憶している。評価項目記憶部102は、モデルを評価するための複数の評価項目を記憶している。特徴量算出部103は、モデル記憶部101に記憶されている複数のモデルの各々について、評価項目記憶部102に記憶されている複数の評価項目の各々に該当する特徴量を算出する。
項目分類部201は、評価項目を設定した条件で同類項目に分類する。例えば、物理量の単位が同じ特徴量を、同類項目に分類することができる。ただし、後述するように、単に物理量の単位のみで分離すると、特徴量の分布に偏りが生じにくい場合が発生する。例えば、単位に対して正の相関がある特徴量と負の相関がある特徴量とは、同一の同類項目に分類しない方がよい。また、分布に偏りが発生しない場合、同類項目の分類を試行した上で、偏りが生じやすい分類を採用することが考えられる。また、過去の実施結果をもとに、同類項目の分類を行ってもよい。
第1分類部104aは、特徴量算出部103により算出された特徴量を、各々の同類項目について特徴量の類似度をもとに分類することで、モデル記憶部101に記憶されている複数のモデルを複数の個別グループ(第1グループ)に分類する。例えば、第1分類部104aは、特徴量から構成されるベクトルをk平均近傍法でクラスタリングすることで、同類項目毎に複数のモデルを複数の個別グループに分類する。
第2分類部105は、第1分類部104で分類した個別グループを全て組み合わせることで複数のモデルを表示グループ(第2グループ)に分類する。
表示制御部106は、第2分類部105により分類された複数のモデルを複数の表示グループ毎に表示部107に表示させる。表示制御部106は、モデルのステップ応答を、分類された表示グループ毎に表示部107に表示させる。ステップ応答は、プロセス制御では良く用いられている。なお、モデルのインパルス応答、モデルのボーデ線図などを表示してもよい。また、複数のモデル表示形態の種類からどれか1つを選択して表示するようにしても良い。操作受付部108は、操作指示を受け付けるように構成されている。
モデル記憶部101、評価項目記憶部102、特徴量算出部103、第2分類部105、表示制御部106、表示部107、操作受付部108は、前述した実施の形態1と同様である。実施の形態2では、新たに、項目分類部201を設けた。また、実施の形態2では、第1分類部104aが、項目分類部201が分類した同類項目について特徴量の類似度をもとに分類することで、複数のモデルを複数の個別グループに分類する。第1分類部104aにおける個別グループの分類方法については、実施の形態1の第1分類部104と同様である。
次に、実施の形態2における支援装置の動作例(支援方法)について、図13のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS201で、対象となるモデル制御に用いるためにエンジニアが試行錯誤で試作した複数のモデルを、モデル記憶部101に記憶する。次に、ステップS202で、特徴量算出部103が、モデル記憶部101に記憶されている複数のモデルの各々について、評価項目記憶部102に記憶されている複数の評価項目の各々に該当する複数の特徴量を算出する。
上述した特徴量の算出が、モデル記憶部101に記憶されている全てのモデルについて実施されると(ステップS203のy)、ステップS204で、項目分類部201が、設定した条件で評価項目を同類項目に分類する。次に、ステップS205で、第1分類部104が、特徴量算出部103により算出された特徴量を、各々の同類項目について特徴量の類似度をもとに分類することで、モデル記憶部101に記憶されている複数のモデルを複数の個別グループに分類する。
次に、ステップS206で、第2分類部105が、第1分類部104で分類した個別グループを全て組み合わせることで複数のモデルを表示グループに分類する。次に、ステップS207で、表示制御部106が、第2分類部105により分類された表示モデルを分類されたグループ毎に表示部107に表示させる。
実施の形態2では、実施の形態1に比較して、分類の精度を落とすことなく、表示グループ数を抑制するようにした。
項目分類部201は、例えば、図14に示すような複数のモデルに対して、特徴量を算出し、同類項目1:直流ゲイン、同類項目2:立ち上がり時間、整定時間、みなしむだ時間、同類項目3:正規化オーバーシュート量、同類項目4:正規化アンダーシュート量の4つに評価項目を分類する。
このように分類された同類項目について、第1分類部104aが個別グループを作成すると、以下に示すものとなる。個別グループの作成は、前述した実施の形態1と同様であり、実施の形態2では、同類項目を同じ評価項目と見なして分類を実施する。まず、同類項目1では、複数のモデルが分類されない。同類項目2については、複数のモデルが2つの個別グループR1,R2に分類される。同類項目3については、複数のモデルが2つの個別グループO1,O2に分類される。同類項目4については、複数のモデルが分類されない。
同類項目2ついて分類された個別グループR1,R2について、各々に属するモデルのステップ応答例を図15に示す。また、同類項目3について分類された個別グループO1,O2について、各々に属するモデルのステップ応答例を図16に示す。
実施の形態2において、第2分類部105は、上述した個別グループの全てを組み合わせて表示グループを作成する。個別グループR1,R2と個別グループO1,O2との総組み合わせをとると、図17に示すものとなる。
総組み合わせによってつくられるグループは{O1,R1},{O1,R2},{O2,R1},{O2,R2}の4つである。例えば、{O1,R1}には6つ、{O2,R1}に9つ、{O2,R2}に3つのモデルが属する表示グループが作成される。最後に、表示グループ毎にモデルを分けて表示する。
以下にグループ分けの精度を改善しつつ、個別グループの数を削減できる理由を述べる。
複数の特徴量をまとめて分類すると、特徴量に対する個別グループを1つにすることができ、全体の個別グループ数を削減できる。しかし、すでに述べたように、スケールの異なる特徴量をまとめたときに距離の定義がエンジニアのスケール感と離れていると、グループ分けの精度が劣化する。
グループ分けの精度が劣化せず、エンジニアの感覚とグループ分け結果が乖離しにくい条件がある。これは、特徴量が、互いに何らかの相関関係を持ち、特徴量の分布に偏りがある場合である。エンジニアは、分布が均一な特徴量をグループに分ける感覚は持っていない。一方、第1分類部104aは、分布が均一である特徴量に対しても、指定された分割数に従って個別グループに分類する。エンジニアは均一な分布を区別しないが、第1分類部104aは区別するので、両者に差異が生じる。これがグループ分けの精度劣化の原因の1つである。この原因をできる限り回避する1つの条件は、各同類項目には、互いに相関のある特徴量を集めることである。
図18に、精度劣化する同類項目としない同類項目の例を示した。図18の(a)では、特徴量1と特徴量2は相関がなく、分布が均一であるからエンジニアは区別しにくいが、図示するように区別して分類される場合がある。このグループ分け結果は、エンジニアの感覚と乖離してしまう。図18の(b)の特徴量3と特徴量4は互いに相関があり、エンジニアが区別できないような均一な分布ではない。このため、図18の(b)に示す例では、エンジニアの感覚とグループ分けの結果に乖離は生じにくい。
上述したような特徴量の分布に偏りが生じやすい特徴量の組み合わせは、各特徴量の物理量の単位が同じであるものの組み合わせである。例えば、単位が時間である特徴量では、立ち上がり時間が長ければ、同時に整定時間も長い傾向がある場合が多い(正の相関)。また、単位が入出力比である特徴量については、直流ゲインが小さければ、同時にオーバーシュート量が大きい傾向が想定できる(負の相関)。
すでに表2に例示した特徴量を物理量の単位が同じものによって、分類すると、以下の表3に示すものとなる。表3に示すように定義した分類に従って特徴量を同類項目に分けると、精度劣化のおそれを防ぎつつ、個別グループの数が抑制できるようになる。
Figure 2018124851
以上に説明したように、本発明では、まず、第1分類部で、各々の評価項目について特徴量の類似度をもとに、特徴量を分類して個別グループとする。次に、本発明では、第2分類部で個別グループを全て組み合わせることで複数のモデルを表示グループに分類するようにした。この結果、本発明によると、試作した多くのモデルの中より、対象となるモデル制御に最適なモデルがより容易に選択できるようになる。
なお、支援装置は、図19に示すように、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)301と主記憶装置302と外部記憶装置303とネットワーク接続装置304となどを備えたコンピュータ機器であり、主記憶装置に展開されたプログラムによりCPUが動作することで、上述した各機能が実現される。ネットワーク接続装置304は、ネットワーク305に接続する。また、各機能は、複数のコンピュータ機器に分散させるようにしてもよい。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
101…モデル記憶部、102…評価項目記憶部、103…特徴量算出部、104…第1分類部、105…第2分類部、106…表示制御部、107…表示部。

Claims (16)

  1. 制御対象の複数のモデルを記憶したモデル記憶部と、
    前記複数のモデルを評価するための複数の評価項目を記憶する評価項目記憶部と、
    前記モデル記憶部に記憶されている前記複数のモデルの各々について、前記評価項目記憶部に記憶されている前記複数の評価項目の各々に該当する特徴量を算出するように構成された特徴量算出部と、
    前記特徴量算出部により算出された前記特徴量の類似度をもとに前記モデル記憶部に記憶されている前記複数のモデルを前記複数の評価項目毎に複数の第1グループに分類するように構成された第1分類部と、
    前記第1分類部で分類した前記複数の第1グループ同士を組み合わせることで前記複数のモデルを複数の第2グループに分類するように構成された第2分類部と、
    前記第2分類部により分類された前記複数のモデルを前記複数の第2グループ毎に表示部に表示させるように構成された表示制御部と
    を備えることを特徴とする支援装置。
  2. 制御対象の複数のモデルを記憶したモデル記憶部と、
    前記複数のモデルを評価するための複数の評価項目を記憶する評価項目記憶部と、
    前記モデル記憶部に記憶されている前記複数のモデルの各々について、前記評価項目記憶部に記憶されている前記複数の評価項目の各々に該当する特徴量を算出するように構成された特徴量算出部と、
    前記評価項目を予め設定した条件で同類項目に分類するように構成された項目分類部と、
    前記特徴量算出部により算出された前記特徴量の類似度をもとに前記モデル記憶部に記憶されている前記複数のモデルを前記同類項目毎に複数の第1グループに分類するように構成された第1分類部と、
    前記第1分類部で分類した前記複数の第1グループ同士を全て組み合わせることで前記複数のモデルを第2グループに分類するように構成された第2分類部と、
    前記第2分類部により分類された前記複数のモデルを前記複数の第2グループ毎に表示部に表示させるように構成された表示制御部と
    を備えることを特徴とする支援装置。
  3. 請求項1または2記載の支援装置において、
    前記第1分類部は、前記特徴量をk平均近傍法によってクラスタリングすることで分類する
    ことを特徴とする支援装置。
  4. 請求項1または2記載の支援装置において、
    前記第1分類部は、閾値との大小関係により前記特徴量を分類する
    ことを特徴とする支援装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の支援装置において、
    操作指示を受け付ける操作受付部を更に備え、
    前記表示制御部は、前記複数の第2グループを識別する識別情報を前記表示部に表示し、前記表示部に表示されている前記識別情報のうち前記操作受付部を介して選択された識別情報によって識別される第2グループに分類されたモデルを前記表示部に表示する
    ことを特徴とする支援装置。
  6. 請求項5記載の支援装置において、
    前記表示制御部は、前記識別情報を、前記特徴量算出部が算出した複数の前記特徴量のうち任意の2つの特徴量によって表される2次元平面上の領域として前記表示部に表示する
    ことを特徴とする支援装置。
  7. 請求項5または6記載の支援装置において、
    前記複数の第2グループに分類されたモデルを代表する代表画像を作成するように構成された代表画面作成部を備え、
    前記表示制御部は、前記代表画面作成部が作成した代表画面を前記第2グループを識別する識別情報として前記表示部に表示する
    ことを特徴とする支援装置。
  8. 請求項7記載の支援装置において、
    前記代表画面作成部は、複数の前記第2グループに分類された各モデルのステップ応答を各々計算して各時刻の平均値からなる波形を代表画像として作成する
    ことを特徴とする支援装置。
  9. 制御対象の複数のモデルをモデル記憶部に記憶するモデル記憶ステップと、
    前記モデル記憶部に記憶されている前記複数のモデルの各々について、評価項目記憶部に記憶されている前記複数の評価項目の各々に該当する特徴量を算出する特徴量算出ステップと、
    前記特徴量算出ステップにより算出された前記特徴量の類似度をもとに前記モデル記憶部に記憶されている前記複数のモデルを前記複数の評価項目毎に複数の第1グループに分類する第1分類ステップと、
    前記第1分類ステップで分類した前記複数の第1グループ同士を組み合わせることで前記複数のモデルを複数の第2グループに分類する第2分類ステップと、
    前記第2分類ステップで分類された前記複数のモデルを前記複数の第2グループ毎に表示部に表示させる表示制御ステップと
    を備えることを特徴とする支援方法。
  10. 制御対象の複数のモデルをモデル記憶部に記憶するモデル記憶ステップと、
    前記モデル記憶部に記憶されている前記複数のモデルの各々について、評価項目記憶部に記憶されている前記複数の評価項目の各々に該当する特徴量を算出する特徴量算出ステップと、
    前記評価項目を予め設定した条件で同類項目に分類する項目分類ステップと、
    前記特徴量算出ステップにより算出された前記特徴量の類似度をもとに前記モデル記憶部に記憶されている前記複数のモデルを前記同類項目毎に複数の第1グループに分類する第1分類ステップと、
    前記第1分類ステップで作成した前記複数の第1グループ同士を全て組み合わせることで前記複数のモデルを複数の第2グループに分類する第2分類ステップと、
    前記第2分類ステップで分類された前記複数のモデルを前記複数の第2グループ毎に表示部に表示させる表示制御ステップと
    を備えることを特徴とする支援方法。
  11. 請求項9または10記載の支援方法において、
    前記第1分類ステップでは、前記特徴量をk平均近傍法によってクラスタリングすることで分類する
    ことを特徴とする支援方法。
  12. 請求項9または10記載の支援方法において、
    前記第1分類ステップでは、閾値との大小関係により前記特徴量を分類する
    ことを特徴とする支援方法。
  13. 請求項9〜12のいずれか1項に記載の支援方法において、
    操作指示を受け付ける操作受付ステップを更に備え、
    前記表示制御ステップでは、前記複数の第2グループを識別する識別情報を前記表示部に表示し、前記表示部に表示されている前記識別情報のうち前記操作受付ステップで選択された識別情報によって識別される第2グループに分類されたモデルを前記表示部に表示する
    ことを特徴とする支援方法。
  14. 請求項13記載の支援方法において、
    前記表示制御ステップでは、前記識別情報を、前記特徴量算出ステップで算出した複数の前記特徴量のうち任意の2つの特徴量によって表される2次元平面上の領域として前記表示部に表示する
    ことを特徴とする支援方法。
  15. 請求項13または14記載の支援方法において、
    前記複数の第2グループに分類されたモデルを代表する代表画像を作成する代表画面作成ステップを備え、
    前記表示制御ステップでは、前記代表画面作成ステップで作成した代表画面を前記第2グループを識別する識別情報として前記表示部に表示する
    ことを特徴とする支援方法。
  16. 請求項15記載の支援方法において、
    前記代表画面作成ステップでは、複数の前記第2グループに分類された各モデルのステップ応答を各々計算して各時刻の平均値からなる波形を代表画像として作成する
    ことを特徴とする支援方法。
JP2017017407A 2017-02-02 2017-02-02 支援装置および支援方法 Active JP6879749B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017017407A JP6879749B2 (ja) 2017-02-02 2017-02-02 支援装置および支援方法
PCT/JP2017/046630 WO2018142816A1 (ja) 2017-02-02 2017-12-26 支援装置および支援方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017017407A JP6879749B2 (ja) 2017-02-02 2017-02-02 支援装置および支援方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018124851A true JP2018124851A (ja) 2018-08-09
JP6879749B2 JP6879749B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=63041216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017017407A Active JP6879749B2 (ja) 2017-02-02 2017-02-02 支援装置および支援方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6879749B2 (ja)
WO (1) WO2018142816A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020085114A1 (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、および、プログラム
JP2020154712A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社リコー システム、演算装置、及びプログラム
WO2021241702A1 (ja) * 2020-05-28 2021-12-02 住友重機械工業株式会社 表示装置、評価方法および評価システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7325381B2 (ja) * 2020-07-07 2023-08-14 株式会社日立製作所 異常検出支援装置およびその方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05256741A (ja) * 1992-03-11 1993-10-05 Toshiba Corp プラント信号監視方法およびその装置
JP2000003206A (ja) * 1998-06-12 2000-01-07 Hitachi Ltd 制御対象モデル変更装置
JP2006127079A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Yamatake Corp 制御対象モデル生成装置および生成方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05256741A (ja) * 1992-03-11 1993-10-05 Toshiba Corp プラント信号監視方法およびその装置
JP2000003206A (ja) * 1998-06-12 2000-01-07 Hitachi Ltd 制御対象モデル変更装置
JP2006127079A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Yamatake Corp 制御対象モデル生成装置および生成方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020085114A1 (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、および、プログラム
JPWO2020085114A1 (ja) * 2018-10-26 2021-09-16 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、および、プログラム
JP2020154712A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社リコー システム、演算装置、及びプログラム
JP7225984B2 (ja) 2019-03-20 2023-02-21 株式会社リコー システム、演算装置、及びプログラム
WO2021241702A1 (ja) * 2020-05-28 2021-12-02 住友重機械工業株式会社 表示装置、評価方法および評価システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018142816A1 (ja) 2018-08-09
JP6879749B2 (ja) 2021-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9886669B2 (en) Interactive visualization of machine-learning performance
WO2018142816A1 (ja) 支援装置および支援方法
JP2018142097A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
CN109656366B (zh) 一种情感状态识别方法、装置、计算机设备及存储介质
JP6741216B2 (ja) ログ分析システム、方法およびプログラム
JP5580502B1 (ja) 画像処理システム、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP2013125322A (ja) 学習装置、プログラム及び学習方法
JP6863926B2 (ja) データ分析システム及びデータ分析方法
JP2020053073A (ja) 学習方法、学習システム、および学習プログラム
CN107016416B (zh) 基于邻域粗糙集和pca融合的数据分类预测方法
CN112149737A (zh) 选择模型训练方法、模型选择方法、装置及电子设备
JP6242540B1 (ja) データ変換システム及びデータ変換方法
WO2016092677A1 (ja) モジュール分割支援装置、方法、及びプログラム
JP6453502B1 (ja) 特許調査支援方法
US20210397662A1 (en) Search needs evaluation apparatus, search needs evaluation system, and search needs evaluation method
CN112116028B (zh) 模型决策解释实现方法、装置及计算机设备
Rani Visual analytics for comparing the impact of outliers in k-means and k-medoids algorithm
US20200379016A1 (en) Waveform segmentation device and waveform segmentation method
JP6573233B2 (ja) 認識容易性指標算出装置、方法、及びプログラム
EP2560108A1 (en) Logical operation system
US20220405299A1 (en) Visualizing feature variation effects on computer model prediction
JP6993081B2 (ja) 支援装置および支援方法
JP2016062249A (ja) 識別辞書学習システム、認識辞書学習方法および認識辞書学習プログラム
JP6924450B2 (ja) 検索ニーズ評価装置、検索ニーズ評価システム、及び検索ニーズ評価方法
US11886513B2 (en) Data analysis system, data analysis method, and computer program product

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6879749

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250