図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの一例である管理システムの全体構成図である。本実施形態の管理システム1は、加工機70A、検知装置30Aを備える診断装置10A、加工機70B、検知装置30Bを備える診断装置10B、および管理装置40によって構築されている。
診断装置10A、10Bは、それぞれ情報処理装置、管理装置40に対する外部装置の一例であり、管理装置40は、情報処理装置、通信端末の一例である。
診断装置10A、10Bおよび管理装置40は、それぞれ加工機70A、加工機70Bと同じ工場内に設置されていてもよく、遠隔地に設置されていても良い。診断装置10A、10Bおよび管理装置40は、単一のコンピュータによって構成されてもよいし、複数のコンピュータによって構成されてもよく、専用のソフトウエアプログラムがインストールされた汎用的なPC(Personal Computer)であってもよい。
診断装置10A、10B、および管理装置40は、通信ネットワーク3を介して通信することができる。通信ネットワーク3は、インターネット、移動体通信網、LAN(LocalAreaNetwork)等によって構築されている。通信ネットワーク3には、有線通信だけでなく、3G(3rdGeneration)、WiMAX(WorldwideInteroperabilityforMicrowaveAccess)、LTE(LongTermEvolution)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。
加工機70A、70Bは、工具を用いて、加工対象に対して切削、研削または研磨等の加工を行う工作機械である。 加工機70A、70Bは、診断装置10A、10Bによる診断の対象となる対象装置の一例である。対象装置は、加工機70に限定されるものではなく、例えば、組立機、測定機、検査機、または洗浄機等の機械であってもよい。
診断装置10A、10Bと加工機70A、70Bとは、どのような接続形態で接続されてもよい。 例えば、診断装置10A、10Bと加工機70A、70Bとは、専用の接続線、有線LAN(Local Area Network)等の有線ネットワーク、または無線ネットワーク等により接続されるものとすればよい。
検知装置30A、30Bは、加工機70A、70Bに設置された工具と加工対象とが加工動作中に接触することにより発する振動もしくは音等、または、工具や加工機70A、70B自体が発する振動もしくは音等の物理量を検知し、検知した物理量の情報を検知情報として、診断装置10A、10Bへ出力するセンサである。
検知装置30A、30Bは、例えば、マイク、振動センサ、加速度センサ、またはAEセンサ等で構成され、振動または音等の物理量の変化を検出する。これらの検出手段は、ドリル、エンドミル、バイトチップまたは砥石等の機械的振動を発生する工具の近傍に設置される。設置方法は、ネジによる固定、マグネットによる固定、接着剤による接着、または、対象装置に穴開け加工等を行ってそこに埋め込むことによる設置等の方法により設置される。
検知装置30A、30Bは、加工機70A、70Bに対して固定されていなくてもよく、加工機70A、70Bにより発せられる振動または音等の物理量の変化を検出できるように加工機70A、70Bの周囲に設置されていればよい。
検知装置30A、30Bは、加工機70A、70Bに予め備えられているものとしてもよく、または完成機械である加工機70A、70Bに対して後から取り付けられるものとしてもよい。
検知装置30A、30Bの個数は、任意であってよい。 また、同一の物理量を検知する複数の検知装置を備えてもよいし、相互に異なる物理量を検知する複数の検知装置を備えてもよい。
図2は、本実施形態に係る診断装置、管理装置のハードウエア構成図である。診断装置10A、10Bの各ハードウエア構成は同様であり、診断装置10として100番台の符号で示されている。管理装置の各ハードウエア構成は、400番台の符号で示されている。
以下、診断装置10の各ハードウエア構成について説明するが、管理装置40の各ハードウエア構成は同様であるため説明を省略する。
診断装置10は、コンピュータによって構築されており、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、HD(Hard Disk)104、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ105、ディスプレイI/F106および通信I/F107を備えている。
これらのうち、CPU101は、診断装置10全体の動作を制御する。ROM102は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶する。 RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。
HD104は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ105は、CPU101の制御にしたがってHD104に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。ディスプレイI/F106は、ディスプレイ106aに画像を表示させる回路である。ディスプレイ106aは、カーソル、メニュー、ウインドウ、文字または画像等の各種情報を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)等の表示部の一種である。通信I/F107は、加工機70等の他の装置との通信に用いられるインターフェースである。 通信I/F107は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に対応したNIC(Network Interface Card)等である。
また、診断装置10は、センサI/F108、音入出力I/F109、入力I/F110、メディアI/F111、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ112を備えている。
センサI/F108は、検知装置30に含まれるセンサアンプ302を介して検知情報を受信するインターフェースである。音入出力I/F109は、CPU101の制御に従ってスピーカ109aおよびマイク109bとの間で音信号の入出力を処理する回路である。入力I/F110は、診断装置10に所定の入力手段を接続させるためのインターフェースである。
キーボード110aは、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。マウス110bは、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行う入力手段の一種である。
メディアI/F111は、フラッシュメモリ等の記録メディア111aに対するデータ
の読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。DVD-RWドライブ112は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW112aに対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。また、DVD-RWドライブ112は、ブルーレイディスク(登録商標)に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御するブルーレイドライブであってもよい。
また、診断装置10は、バスライン113を備えている。バスライン113は、CPU101等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、上記各プログラムが記憶されたHDやCD-ROM等の記録媒体は、いずれもプログラム製品(Program Product)として、国内または国外へ提供されることができる。情報処理装置10は、例えば、本発明に係るプログラムが実行されることで本発明に係る出力制御方法を実現する。
図3は、本実施形態に係る加工機のハードウエア構成図である。加工機70A、70Bの各ハードウエア構成は同様であり、加工機70として説明する。
加工機70は、CPU701、ROM702、RAM703、ディスプレイI/F704、通信I/F705、駆動回路706、音出力I/F707、入力I/F708、およびセンサI/F709を備えている。
これらのうち、CPU701は、加工機70全体の動作を制御する。ROM702は、IPL等のCPU701の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。ディスプレイI/F704は、ディスプレイ704aに画像を表示させる回路である。ディスプレイ704aは、カーソル、メニュー、ウインドウ、文字または画像等の各種情報を表示する液晶や有機EL等の表示部の一種である。
通信I/F705は、診断装置10等の他の装置との通信に用いられるインターフェースである。通信I/F705は、例えば、TCP/IPに対応したNIC等である。
駆動回路706は、モータ706aの駆動を制御する回路である。モータ706aは、加工に用いる工具50を駆動させる。工具50は、例えば、ドリル、エンドミル、バイトチップ、砥石等である。また、工具50には、加工対象が載置され加工に合わせて移動されるテーブル等も含まれる。工具50は、対象部および加工部の一例である。
音出力I/F707は、CPU701の制御に従ってスピーカ707aおよびマイク707bとの間で音信号の出力を処理する回路である。入力I/F708は、加工機70に所定の入力手段を接続させるためのインターフェースである。キーボード708aは、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。マウス708bは、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行う入力手段の一種である。
また、加工機70は、バスライン710を備えている。バスライン710は、CPU701等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、加工機70から出力される振動または音等の物理量を検知する検知装置30は、センサ301およびセンサアンプ302を備えている。センサ301は、上述のように、加工機70に設置された工具50と加工対象とが加工動作中に接触することにより発する振動もしくは音等、または、工具50もしくは加工機70自体が発する振動もしくは音等の物理量を検知する。また、センサ301は、検知した物理量の情報に基づく検知情報(センサデータ)を取得する。センサ301は、例えば、マイク、振動センサ、加速度センサ、またはAEセンサ等である。センサアンプ302は、センサ301の検知感度等を調整し、かつセンサ301によって検出された検知情報を出力する。
図4は、本実施形態に係る管理システムの機能ブロック図である。診断装置10B、加工機70Bの機能構成は、診断装置10A、加工機70Aと同様であるため、説明を省略する。
<診断装置の機能構成>
診断装置10は、送受信部11、通信部21、検知装置通信部22、生成部12、受付部13、表示制御部14、信号処理部17、判断部15、および記憶・読出部19を備える。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD104からRAM103上に展開されたプログラムに従ったCPU101からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。
また、診断装置10は、図2に示されているRAM103及びHD104により構築される記憶部1000を有している。記憶部1000は、記憶手段の一例である。
送受信部11は、通信ネットワーク3を介して、管理装置40等の他の装置との間で、各種データまたは情報の送受信を行う機能である。送受信部11は、主に、図2に示した通信I/F107およびCPU101で実行されるプログラム等によって実現される。送受信部11は、送信手段および受信手段の一例である。
通信部21は、加工機70との間で各種データ(または情報)の送受信を行う機能である。通信部21は、例えば、加工機70から工具50を駆動開始および駆動終了する制御信号を受信する。通信部21は、主に、図2に示した通信I/F107、およびCPU101で実行されるプログラム等によって実現される。
検知装置通信部22は、検知装置30との間でデータ通信を行う機能である。検知装置通信部22は、例えば、検知装置30によって検知された検知情報(センサデータ)を受信する。検知装置通信部22は、主に、図2に示したCPU101で実行されるプログラム等によって実現される。
生成部12は、ディスプレイ106aに表示させる各種画像データを生成する機能である。生成部16は、主に、図2に示したCPU101で実行されるプログラム等によって実現される。
受付部13は、図2に示したキーボード110a等の入力手段に対するユーザ入力を受け付ける機能である。受付部13は、主に、図2に示したCPU101で実行されるプログラム等によって実現される。
表示制御部14は、図2に示したディスプレイ106aに各種画面を表示させる機能である。表示制御部14は、例えば、WEBブラウザ等を用いて、HTML(HyperText Markup Language)等により生成された画像データに係る画面を、ディスプレイ106aに表示させる。表示制御部14は、主に、図2に示したディスプレイI/F106、およびCPU101で実行されるプログラム等によって実現される。
判断部15は、主に、図2に示したCPU101の処理によって実現され、各種判断を行う機能である。判断部15は、判断手段の一例である。
信号処理部17は、検知装置通信部22によって受信された検知情報(検知信号)の信号処理を行う機能である。 信号処理部17の詳細な説明は、後述する。 信号処理部17は、主に、図2に示したCPU101で実行されるプログラム等によって実現される。
記憶・読出部19は、記憶部1000に各種データを記憶させ、または記憶部1000から各種データを読み出す機能である。記憶・読出部19は、主に、図2に示したCPU101で実行されるプログラム等によって実現される。
記憶部1000は、主に、図2に示したROM102、HD104および記録メディア111aによって実現される。また、記憶部1000には、振動データ管理DB1001が構築されている。振動データ管理DB1001は、後述の振動データ管理テーブルによって構成されている。記憶部1000は、記憶手段の一例である。
<管理装置の機能構成>
管理装置40は、送受信部41、生成部42、受付部43、表示制御部44、判断部45、および記憶・読出部49を備える。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD404からRAM403上に展開されたプログラムに従ったCPU401からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。
また、管理装置40は、図2に示されているRAM403及びHD404により構築される記憶部4000を有している。記憶部4000は、記憶手段の一例である。
送受信部41は、通信ネットワーク3を介して、診断装置10頭の他の装置との間で各種データまたは情報の送受信を行う機能である。送受信部41は、主に、図2に示した通信I/F407およびCPU401で実行されるプログラム等によって実現される。送受信部41は、送信手段および受信手段の一例である。
生成部42は、ディスプレイ406aに表示させる各種画像データを生成する機能である。生成部16は、主に、図2に示したCPU401で実行されるプログラム等によって実現される。
受付部43は、図2に示したキーボード410a等の入力手段に対するユーザ入力を受け付ける機能である。受付部43は、主に、図2に示したCPU401で実行されるプログラム等によって実現される。
表示制御部44は、図2に示したディスプレイ406aに各種画面を表示させる機能である。 表示制御部44は、例えば、WEBブラウザ等を用いて、HTML(HyperText Markup Language)等により生成された画像データに係る画面を、ディスプレイ406aに表示させる。 表示制御部44は、主に、図2に示したディスプレイI/F406、およびCPU401で実行されるプログラム等によって実現される。
判断部45は、主に、図2に示したCPU401の処理によって実現され、各種判断を行う機能である。判断部45は、判断手段の一例である。
記憶・読出部49は、記憶部4000に各種データを記憶させ、または記憶部4000から各種データを読み出す機能である。記憶・読出部49は、主に、図2に示したCPU401で実行されるプログラム等によって実現される。
記憶部4000は、主に、図2に示したROM402、HD404および記録メディア411aによって実現される。また、記憶部4000には、振動データ管理DB4001および入力データ管理DB4002が構築されている。このうち、振動データ管理DB4001は、後述の振動データ管理テーブルによって構成されている。入力データ管理DB4002は、後述する入力データ管理テーブルによって構成されている。
<加工機の機能構成>
加工機70は、送受信部71、数値制御部72、駆動制御部73、駆動部74、設定部75、受付部76、表示制御部77および音制御部78を備える。
送受信部71は、診断装置10等の他の装置との間で各種データ(または情報)の送受信を行う機能である。送受信部71は、例えば、加工機70の工具50を駆動開始および駆動終了する制御信号を、診断装置10へ送信する。送受信部71は、主に、図3に示した通信I/F705、およびCPU701で実行されるプログラム等によって実現される。
数値制御部72は、駆動制御部73による加工を数値制御(NC:Numerical Control)により実行する機能である。数値制御部72は、例えば、駆動部74の動作を制御するための数値制御データを生成して出力する。また、数値制御部72は、例えば、加工機70のから工具50を駆動開始および駆動終了する制御信号を送受信部71へ出力する。
数値制御部72は、例えば、加工対象を加工する際、加工の工程に応じて、駆動する駆動部74の種類、または駆動部74の駆動状態(回転数、回転速度等)を変更する。そして、数値制御部72は、動作の種類を変更するごとに、変更した動作の種類に対応するコンテキスト情報を、送受信部71を介して診断装置10へ逐次送信する。数値制御部72は、主に、図3に示したCPU701で実行されるプログラム等によって実現される。
駆動制御部73は、数値制御部72により求められた数値制御データに基づいて、駆動部74を駆動制御する機能である。駆動制御部73は、例えば、図3に示す駆動回路706によって実現される。駆動制御部73は、主に、図3に示した駆動回路706、およびCPU701で実行されるプログラム等によって実現される。
駆動部74は、駆動制御部73による駆動制御の対象となる機能である。駆動部74は、例えば、駆動制御部73による制御によって工具を駆動する。駆動部74は、例えば、駆動制御部73によって駆動制御されるアクチュエータであり、主に、図3に示すモータ706a等によって実現される。なお、駆動部74は、加工に用いられ、数値制御の対象となるものであればどのようなアクチュエータであってもよい。また、駆動部74は、二つ以上備えられていてもよい。
設定部75は、加工機70の現在の動作に対応する条件情報を設定する機能である。設定部75は、主に、図3に示したCPU701で実行されるプログラム等によって実現される。
受付部76は、図3に示したキーボード708a等の入力手段に対するユーザ入力を受け付ける機能である。受付部76は、例えば、ディスプレイ704aに表示された画面に対する入力に応じて、出力項目の選択を受け付ける。受付部76は、主に、図3に示した入力I/F708、およびCPU701で実行されるプログラム等によって実現される。
表示制御部77は、図3に示したディスプレイ704aに各種画面情報を表示させる機能である。表示制御部77は、例えば、ディスプレイ704aに画面を表示させる。表示制御部77は、主に、図3に示したディスプレイI/F704、およびCPU701で実行されるプログラム等によって実現される。
音制御部78は、図3に示されているCPU701からの命令によって実現され、スピーカ707aから音信号を出力する機能である。音制御部78は、主に、図3に示した音出力I/F707、およびCPU701で実行されるプログラム等によって実現される。
図5は、本実施形態に係る振動データ管理テーブル、入力データ管理テーブルの一例を示す概念図である。
振動データ管理テーブルは、振動データを管理するためのテーブルである。記憶部1000には、図5(a)に示されているような振動データ管理テーブルによって構成されている振動データ管理DB1001が構築されている。また、記憶部4000にも、図5(a)に示されているような振動データ管理テーブルによって構成されている振動データ管理DB4001が構築されている。
この振動データ管理テーブルでは、識別情報1~3、検知装置30から取得された振動の検知信号(検知情報)、振動の周波数を示すスペクトル(周波数情報)、検知情報を計測した計測結果の数値を示す計測情報(数値情報)、加工の種類を識別する加工識別情報、加工識別情報の自動識別を区別する自動区別情報1、加工の状態を識別する状態識別情報、状態識別情報の自動識別を区別する自動区別情報2が関連づけられて管理されている。
識別情報1~3は、検知情報を識別する信号識別情報に含まれる情報であり、識別情報1(工場名)は、加工した工場を識別する工場識別情報の一例であり、識別情報2(装置名)は、加工した装置を識別する装置識別情報の一例であり、識別情報3(加工日時)は、加工した時間を識別する時間識別情報の一例である。
自動区別情報1は、加工識別情報が自動で検知情報に対応づけられたのか、手動で検知情報に対応づけられたのか、を区別する区別情報の一例であり、自動フラグは、加工識別情報が自動で検知情報に対応づけられたことを示す。
自動区別情報2は、状態識別情報が自動で検知情報に対応づけられたのか、手動で検知情報に対応づけられたのか、を区別する区別情報の一例であり、自動フラグは、加工識別情報が自動で検知情報に対応づけられたことを示す。
入力データ管理テーブルは、入力データを管理するためのテーブルである。記憶部4000には、図5(b)に示されているような入力データ管理テーブルによって構成されている入力データ管理DB4002が構築されている。
この入力データ管理テーブルでは、日時情報、文字情報、および画像情報が関連づけられて管理されている。
日時情報は、ユーザにより入力された日時を示す情報であり、文字情報は、ユーザにより入力されたコメントを示す情報であり、画像情報は、対象部を撮像した画像を示す情報である。
これらの情報は、いわゆる日報の内容であり、所定の日時に加工機がどういう状態であったかを、コメントと画像により記録するものである。
図6は、本実施形態に係る加工識別情報の説明図である。
図6に示すように、加工識別情報は、本来、予め決められたシーケンスを予め決められたサイクル行う加工プログラム情報、ワークに対して施される複数の加工のそれぞれの加工を識別するシーケンス情報、工具の種別情報、工具の移動速度、主軸の回転数、および主軸の回転速度等のコンテキスト情報に基づき、識別される。コンテキスト情報は、加工機70の数値制御部72から取得可能な、加工機70の動作を示す情報である。
診断装置10が、加工機70からコンテキスト情報を取得できる場合は、コンテキスト情報に基づき、検知情報に加工識別情報を対応付けることが可能であるが、加工機によってはコンテキスト情報を取得できない場合がある。
また、加工機の種類によってコンテキスト情報のデータ形式が異なると、データ形式毎に専用のソフトウエアを準備する必要があり、工数や手間がかかっていた。
そこで、本実施形態に係る診断装置10は、加工機からコンテキスト情報を取得しなくても、検知情報に加工識別情報を対応付けることができるものである。
図7は、本実施形態に係る処理の一例を示すシーケンス図である。
診断装置10Aの通信部21が、加工機70Aから工具50を駆動開始および駆動終了する制御信号を取得するとともに、これと同期して、検知装置通信部22は、検知装置30から振動の検知情報を取得する(ステップS1)。
信号処理部17は、検知情報から振動波形のスペクトルを抽出するとともに、検知情報を計測し、生成部12は、検知情報の計測結果を示す計測情報(数値情報)を生成する(ステップS2)。
判断部15は、振動データ管理DB1001に記憶されている加工識別情報が対応付けられた検知情報に基づき作成された機械学習モデルを用いて、ステップS1で取得した検知情報に対応付ける加工識別情報を判断する。すなわち、判断部15は、ステップS1で取得した検知情報の加工識別情報を自動識別する(ステップS3)。上記機械学習モデルは、記憶部1000に記憶される。
記憶・読出部19は、ステップS3で類似する検知情報がある場合、類似する検知情報に対応付けられている加工識別情報と同じ加工識別情報を、ステップS1で取得した検知情報と対応づけて振動データ管理DB1001に記憶させて振動データを更新する(ステップS4)。
送受信部11は、ステップS1で取得した検知情報を含む振動データを、管理装置40へ送信し、管理装置40の送受信部41は、送受信部11が送信した振動データを受信する。ステップS3で類似する検知情報がある場合、送受信部11は、ステップS1で取得した検知情報と加工識別情報を対応づけた振動データを、管理装置40へ送信する(ステップS5)。
ステップS5は、検知情報と、検知情報を識別する識別情報を対応付けて受信する受信ステップの一例である。
診断装置10Bの通信部21が、加工機70Bから工具50を駆動開始および駆動終了する制御信号を取得するとともに、これと同期して、検知装置通信部22は、検知装置30から振動の検知情報を取得する(ステップS11)。
信号処理部17は、検知情報から振動波形のスペクトルを抽出するとともに、検知情報を計測し、生成部12は、検知情報の計測結果を示す計測情報(数値情報)を生成する(ステップS12)。
判断部15は、振動データ管理DB1001に記憶されている加工識別情報が対応付けられた検知情報に基づき作成された機械学習モデルを用いて、ステップS11で取得した検知情報に対応付ける加工識別情報を判断する。すなわち、判断部15は、ステップS11で取得した検知情報に対応付ける加工識別情報を自動識別する(ステップS13)。上記機械学習モデルは、記憶部1000に記憶される。
記憶・読出部19は、ステップS13で類似する検知情報がある場合、類似する検知情報に対応付けられている加工識別情報と同じ加工識別情報を、ステップS11で取得した検知情報と対応づけて振動データ管理DB1001に記憶させて振動データを更新する(ステップS14)。
送受信部11は、ステップS11で取得した検知情報を含む振動データを、管理装置40へ送信し、管理装置40の送受信部41は、送受信部11が送信した振動データを受信する。ステップS13で類似する検知情報がある場合、送受信部11は、ステップS11で取得した検知情報と加工識別情報を対応づけた振動データを、管理装置40へ送信する(ステップS15)。
ステップS15は、検知情報と、検知情報を識別する識別情報を対応付けて受信する受信ステップの一例である。
管理装置40の受付部43は、日時情報、文字情報、および画像情報の入力を受け付けて、記憶・読出部49は、日時情報、文字情報、および画像情報を対応づけて入力データ管理DB4002に記憶させて入力データを更新する(ステップS21)。なお、ステップS21に係る処理は、診断装置10A、10B側で実行しても良い。
記憶・読出部49は、ステップS5で受信した振動データを振動データ管理DB4001に記憶させて振動データを更新する(ステップS22)。
判断部45は、振動データ管理DB4001に記憶されている加工識別情報が対応付けられている検知情報に基づき作成された機械学習モデルを用いて、ステップS5およびステップS15で受信した加工識別情報が対応付けられていない検知情報の加工識別情報を判断する。すなわち、判断部15は、ステップS5およびステップS15で受信した検知情報に対応付ける加工識別情報を自動識別し、記憶・読出部49は、類似する検知情報があれば、類似する検知情報に対応付けられている加工識別情報と同じ加工識別情報を、ステップS5およびステップS15で受信した検知情報と対応づけて振動データ管理DB4001に記憶させて振動データを更新する(ステップS24)。上記機械学習モデルは、記憶部4000に記憶される。
これにより、例えば、診断装置10Aから受信した識別情報が対応づけられていない検知情報に、診断装置10Bから受信した検知情報と対応づけられた識別情報を、対応づけることが可能になる。また、管理システム1は、管理装置40におけるステップS24と、診断装置10AにおけるステップS3および診断装置10BにおけるステップS13の、何れか一方のみ実行してもよい。
表示制御部44は、振動データ管理DB4001から読み出された振動データと、入力データ管理DB4002から読み出された入力データを対応付けてディスプレイ406aに表示させ、受付部43が、表示された振動データに対する加工識別情報または状態識別情報の入力を受け付けると、記憶・読出部49は、表示された振動データと対応づけて、入力を受け付けた加工識別情報または状態識別情報を振動データ管理DB4001に記憶させて振動データを更新する(ステップS25)。
すなわち、ステップS25では、ユーザが、表示された入力データに基づき、表示された振動データに対応づける加工識別情報または状態識別情報を手動で識別している。
記憶・読出部49は、振動データ管理DB4001から振動データを読み出して(ステップS26)、送受信部41は、振動データを診断装置10A、10Bへそれぞれ送信し、診断装置10A、10Bの送受信部11は、それぞれ管理装置40が送信した振動データを受信する(ステップS27、ステップS28)。
診断装置10A、10Bの記憶・読出部49は、それぞれ送受信部11が受信した振動データを振動データ管理DB1001に記憶させて更新する(ステップS29、ステップS30)。なお、図7で説明した処理は、送受信に係る処理や、重複する処理を除いて、診断装置10A、10Bにてスタンドアローンで実行してもよい。
図8は、本実施形態に係る診断装置の処理の一例を示すフローチャートであり、図7のステップS1~S4およびステップS11~S14に対応する処理を示す。
診断装置10の通信部21が、加工機70から工具50を駆動開始および駆動終了する制御信号を取得するとともに、これと同期して、検知装置通信部22は、検知装置30から振動の検知情報を取得する(ステップS41)。
信号処理部17は、検知情報から振動波形のスペクトルを抽出するとともに(ステップS42)、検知情報を計測し、生成部12は、検知情報の計測結果を示す計測情報を生成する(ステップS43)。検知情報の計測結果は、一例として、ステップS41で取得した検知情報の時間長さであり、この場合、計測情報は10sec等の数値情報で示される。
検知情報の計測結果は、検知情報の容量、信号の大きさが閾値を超えた区間の長さや、特定周波数帯域の強さがある閾値を超えた区間の長さ等であってもよい。
記憶・読出部19は、ステップS41で検知情報を取得した時刻と対応づけて、検知情報、ステップS42で抽出したスペクトル、およびステップS43で生成した計測情報を振動データ管理DB1001に記憶させて振動データを更新する(ステップS44)。
判断部15は、振動データ管理DB1001に記憶されている加工識別情報が対応付けられた検知情報に基づき作成された機械学習モデルを用いて、ステップS41で取得した検知情報に対応付ける加工識別情報を判断し(ステップS45)、ステップS41で取得した検知情報に加工識別情報を対応づけられなければ、処理を終了する。上記機械学習モデルは、記憶部1000に記憶される。
ステップS45は、検知情報を識別する加工識別情報が対応付けられた第1の検知情報に基づき、加工識別信号が対応付けられていない第2の検知情報に対応付ける加工識別情報を判断する判断ステップの一例である。
一方、ステップS45で類似する検知情報があれば、記憶・読出部19は、類似する検知情報に対応付けられた加工識別情報と同じ加工識別情報と、自動区別情報1の自動フラグを、ステップS41で取得した検知情報と対応づけて振動データ管理DB1001に記憶させて振動データを更新する(ステップS46)。このステップS46で、上述したステップS44の処理も併せて行い、ステップS44を省略してもよい。
続いて、判断部15は、振動データ管理DB1001に記憶されている状態識別情報が対応付けられているスペクトルに基づき作成された機械学習モデルを用いて、ステップS42で抽出したスペクトルに対応付ける状態識別情報を判断し(ステップS47)、ステップS42で抽出したスペクトルに状態識別情報を対応づけられなければ、処理を終了する。上記機械学習モデルは、記憶部1000に記憶される。
ステップS47は、検知情報を識別する状態識別情報が対応付けられた第1の検知情報に基づき、状態識別信号が対応付けられていない第2の検知情報に対応付ける加工識別情報を判断する判断ステップの一例である。
一方、ステップS47で類似するスペクトルがあれば、記憶・読出部19は、類似するスペクトルに対応付けられている状態識別情報と同じ状態識別情報と、自動区別情報2の自動フラグを、ステップS42で抽出したスペクトルと対応づけて振動データ管理DB1001に記憶させる(ステップS48)。
図9は、本実施形態に係る管理装置の処理の一例を示すフローチャートであり、図7のステップS24およびステップS25に対応する処理を示す。
管理装置40の判断部45は、振動データ管理DB4001に記憶されている加工識別情報が対応付けられている検知情報に基づき作成された機械学習モデルを用いて、ステップS5およびステップS15で受信した検知情報に対応付ける加工識別情報を判断し(ステップS51)、受信した検知情報に加工識別情報を対応づけられなければ、ステップS55に進む。上記機械学習モデルは、記憶部4000に記憶される。
ステップS51は、検知情報を識別する加工識別情報が対応付けられた第1の検知情報に基づき、加工識別信号が対応付けられていない第2の検知情報に対応付ける加工識別情報を判断する判断ステップの一例である。
一方、ステップS51で類似する検知情報があれば、記憶・読出部49は、類似する検知情報に対応付けられている加工識別情報と同じ加工識別情報と、自動区別情報1の自動フラグを、受信した検知情報と対応づけて振動データ管理DB4001に記憶させる(ステップS52)。
続いて、判断部45は、振動データ管理DB4001に記憶されている状態識別情報が対応付けられているスペクトルに基づき作成された機械学習モデルを用いて、受信した検知情報のスペクトルに対応付ける状態識別情報を判断し(ステップS53)、受信した検知情報のスペクトルと類似するスペクトルに状態識別情報を対応づけられなければ、ステップS55に進む。上記機械学習モデルは、記憶部4000に記憶される。
ステップS53は、検知情報を識別する状態識別情報が対応付けられた第1の検知情報に基づき、状態識別信号が対応付けられていない第2の検知情報に対応付ける状態識別情報を判断する判断ステップの一例である。
一方、ステップS53で類似するスペクトルがあれば、記憶・読出部49は、類似するスペクトルに対応付けられている状態識別情報と同じ状態識別情報と、自動区別情報2の自動フラグを、受信した検知情報のスペクトルと対応づけて振動データ管理DB4001に記憶させる(ステップS54)。
記憶・読出部49は、複数の検知情報のそれぞれと対応づけて、加工識別情報、状態識別情報、自動区別情報1、および自動区別情報2を振動データ管理DB4001から読み出して、表示制御部44は、検知情報と対応づけられた加工識別情報、状態識別情報、自動区別情報1、および自動区別情報2を含む振動データを複数、ディスプレイ406aに表示させる(ステップS55)。
受付部43が、表示された複数の振動データのうち1つの振動データの選択を受け付けた場合には(ステップS56)、記憶・読出部49は、選択された振動データと対応づけて、スペクトル、加工識別情報、状態識別情報、計測情報および文字情報を振動データ管理DB4001から読み出して、表示制御部44は、選択された振動データと対応づけて、スペクトル、加工識別情報、状態識別情報、計測情報および文字情報をディスプレイ406aに表示させる(ステップS57)。
ステップS57は、検知情報を示す可視情報と、検知情報を識別する識別情報を対応づけて表示する表示ステップの一例である。
受付部43が、選択された振動データに対する加工識別情報または状態識別情報の入力を受け付けた場合には(ステップS58)、記憶・読出部49は、選択された振動データと対応づけて、入力を受け付けた加工識別情報または状態識別情報を振動データ管理DB4001に記憶させるとともに、振動データ管理DB4001に記憶されている自動区別情報1または自動区別情報2の自動フラグを消去する(ステップS59)。
ステップS58は、検知情報を識別する識別情報と、検知情報を対応付けて記憶部に記憶させることを指示する指示操作を受け付ける受付ステップの一例である。
図10は、本実施形態に係る管理装置40における表示画面の説明図であり、図9のステップS57において、表示制御部44が、ディスプレイ406aに表示画面2000を表示した状態を示している。
表示制御部44は、振動データ表示画面1100、および選択データ表示画面1500を表示画面2000に表示させ、複数の異なる検知情報に対応する複数の振動データ1110A~Lを振動データ表示画面1100に表示させる。
表示制御部44は、複数の振動データ1110A~Lのそれぞれにおいて、検知情報の振動波形1112、加工識別情報1114、および状態識別情報1115を対応付けて表示させる。振動波形1112は、可視情報の一例であり、振動の波形を示す波形情報である。
選択データ表示画面1500は、複数の振動データ1110A~Lから選択された振動データ1110に関する各種情報を表示する画面である。表示制御部44は、振動データ1110が選択されていないときは、振動データ表示画面1100のみを表示画面2000に表示させる。
選択データ表示画面1500は、振動情報表示画面1200、補助情報表示画面1300、および受付画面1400を含む。
表示制御部44は、検知情報の振動波形1210およびスペクトル1220を振動情報表示画面1200に表示させ、検知情報に対応づけられた計測情報1310、文字情報1330、および画像情報1340を補助情報表示画面1300に表示させ、確定ボタン1410、キャンセルボタン1420、加工識別情報入力画面1430、および状態識別情報入力画面1440を受付画面1400に表示させる。
すなわち、表示制御部44は、選択された振動データ1110における、振動波形1210、スペクトル1220、計測情報1310、文字情報1330、および画像情報1340を対応付けて表示させている。振動波形1210およびスペクトル1220は、可視情報の一例であり、振動波形1210は、検知情報の振動の波形を示す波形情報であり、スペクトル1220は、検知情報の振動の周波数を示す周波数情報である。
加工識別情報入力画面1430は、加工識別情報を入力する入力操作を受け付ける画面であり、状態識別情報入力画面1440は、状態識別情報を入力する入力操作を受け付ける画面である。
確定ボタン1410は、加工識別情報入力画面1430および状態識別情報入力画面1440で入力された加工識別情報および状態識別情報を確定させる指示操作を受け付ける画面の一例である。
キャンセルボタン1420は、振動データ1110の選択をキャンセルするボタンであり、受付部43が、キャンセルボタン1420に対する操作を受け付けると、表示制御部44は、振動データ表示画面1100のみを表示画面2000に表示させる。
図10では、複数の振動データ1110A~Lの全てにおいて、加工識別情報1114および状態識別情報1115は空欄になっている。すなわち、複数の振動データ1110A~Lの全てにおいて、検知情報に加工識別情報および状態識別情報が対応づけて表示されていないことを示している。
ここで、ユーザがマウス410b等を操作して振動データ表示画面1100に表示された複数の振動データ1110A~Lのうち1つの振動データ、例えば振動データ1110Cを選択すると、図9のステップS56に示したように、受付部43が、振動データ1110Cの選択を受け付ける。
これにより、表示制御部44は、図9のステップS57において、振動データ表示画面1100に加えて選択データ表示画面1500を表示画面2000に表示させる。
また、図10では、計測情報1310には10secの数値情報が表示されているが、日時情報1320、文字情報1330、および画像情報1340は空欄になっている。すなわち、選択された振動データ1110Cにおいて、検知情報に対して計測情報1310は対応づけられて記憶されているが、日時情報1320、文字情報1330、および画像情報1340は対応づけられて表示されていないことを示している。
この状態で、ユーザは、複数の振動データ1110A~Lの中から類似する振動波形を抽出して、それらの振動波形に共通の加工識別情報を対応付ける作業を行う。
しかしながら、振動波形を比較する場合、どの程度類似しているのか、目視だけでユーザが判断するのは困難である。これらは、スペクトルを比較する場合でも同様である。
そこで、本実施形態では、振動波形1210に対応付けて計測情報1310(数値情報)を表示している。すなわち、ユーザは、まず、振動データ1110Cに対応づけられた計測情報1310における10secの数値情報を確認することかできる。
次に、ユーザは、振動データ表示画面1100に表示された複数の振動データ1110A~Lのうち、振動データ1110Cの振動波形1112に類似する振動波形、例えば振動データ1110Fの振動波形1112に着目すると、振動データ1110Fを選択して振動データ1110Fに対応づけられた計測情報1310の数値情報を確認することができる。
ここで、振動データ1110Fに対応づけられた計測情報1310の数値情報が、振動データ1110Cに対応づけられた計測情報1310の数値情報と同じまたは近い値であれば、この時点で、ユーザは、振動データ1110Fと振動データ1110Cには、同じ加工識別情報を対応付けるべきであると判断することができる。
その後、ユーザは、振動データ1110Fと振動データ1110Cのスペクトル1220をそれぞれ確認することにより、判断結果を検証することができる。
以上説明したように、ユーザは、振動波形1112やスペクトル1220だけで判断する場合に比べて、計測情報1310を判断材料に加えることにより、振動データ1110Fと振動データ1110Cに同じ加工識別情報を対応付けるべきであるかを、容易に判断することができる。
そして、ユーザが加工識別情報入力画面1430に加工識別情報を入力して、確定ボタン1410を操作すると、図9のステップS58に示したように、受付部43が、選択された振動データに対する加工識別情報の入力を受け付けて、図9のステップS59に示したように、記憶・読出部49は、選択された振動データと対応づけて、入力を受け付けた加工識別情報を振動データ管理DB4001に記憶させる。
図11は、本実施形態に係る管理装置における表示画面の他の説明図であり、図10と同様に、図9のステップS57において、表示制御部44が、ディスプレイ406aに表示画面2000を表示した状態を示している。
図10では、複数の振動データ1110A~Lの全てにおいて、加工識別情報1114および状態識別情報1115は空欄になっていたが、図11では、複数の振動データ1110A~Lの全てにおいて、加工識別情報1114が表示されており、状態識別情報1115は空欄になっている。
すなわち、複数の振動データ1110A~Lの全てにおいて、検知情報に加工識別情報が対応づけて表示されているとともに、検知情報に状態識別情報が対応づけて表示されていないことを示している。
また、図11では、振動データ1110Kの加工識別情報1114Kが色付けや点滅等により強調表示されており、他の加工識別情報1114とは区別可能となっている。
すなわち、表示制御部44は、加工識別情報1114Kを強調表示することにより、自動区別情報1が自動であることを示し、他の加工識別情報1114を強調表示しないことにより、自動区別情報1が自動で無いことを示している。
これにより、ユーザは、加工識別情報が自動で対応付けられた検知情報がどれであるか、容易に識別することができる。
この状態で、ユーザは、検知情報に自動で対応付けられた加工識別情報が適切であるか確認したい場合、例えば、加工識別情報1114Kが対応づけられた振動データ1110Kを選択し、振動データ1110Kに対応づけられた計測情報1310の数値情報を確認する。
ユーザが、加工識別情報1114Kは適切で無いと判断した場合には、表示された加工識別情報1114Kとは異なる加工識別情報を加工識別情報入力画面1430に入力して、確定ボタン1410を操作すると、図9のステップS58に示したように、受付部43が、選択された振動データに対する加工識別情報の入力を受け付ける。
そして、図9のステップS59に示したように、記憶・読出部49は、選択された振動データと対応づけて、入力を受け付けた加工識別情報を振動データ管理DB4001に記憶させるとともに、振動データ管理DB4001に記憶されている自動区別情報1の自動フラグを消去し、表示制御部44は、加工識別情報1114Kの強調表示を終了する。
また、図10では、日時情報1320、文字情報1330、および画像情報1340は空欄になっていたが、図11では、日時情報1320、文字情報1330、および画像情報1340が表示されている。
すなわち、選択された振動データ1110において、検知情報に対して日時情報1320、文字情報1330、および画像情報1340が対応づけられて表示されていることを示している。
これにより、ユーザは、振動波形1112やスペクトル1220だけで判断する場合に比べて、計測情報1310、日時情報1320、文字情報1330、および画像情報1340を判断材料に加えることにより、選択された振動データ1110に対して、異常を示す状態識別情報を対応付けるべきであるかを、容易に判断することができる。
そして、ユーザは、以上の情報に基づき、選択された振動データが示す加工状態が異常であると判断した場合には、状態識別情報入力画面1440に異常を示す状態識別情報を入力して、確定ボタン1410を操作する。
これにより、図9のステップS58に示したように、受付部43が、選択された振動データに対する状態識別情報の入力を受け付けて、図9のステップS59に示したように、記憶・読出部49は、選択された振動データと対応づけて、入力を受け付けた状態識別情報を振動データ管理DB4001に記憶させる。
図12は、本実施形態に係る管理装置における表示画面のさらに他の説明図であり、図10および図11と同様に、図9のステップS57において、表示制御部44が、ディスプレイ406aに表示画面2000を表示した状態を示している。
図11では、複数の振動データ1110A~Lの全てにおいて、状態識別情報1115は空欄になっていたが、図12では、振動データ1110C、1110Kには状態識別情報1115C、1115Kが表示されている。
すなわち、振動データ1110C、1110Kにおいて、検知情報に状態識別情報が対応づけて表示されていることを示している。
また、図12では、状態識別情報1115Cが色付けや点滅等により強調表示されており、状態識別情報1115Kとは識別可能となっている。
すなわち、表示制御部44は、状態識別情報1115Cを強調表示することにより、自動区別情報2が自動であることを示し、状態識別情報1115Kを強調表示しないことにより、自動区別情報2が自動で無いことを示している。
これにより、ユーザは、状態識別情報が自動で対応付けられた検知情報がどれであるか、容易に識別することができる。
この状態で、ユーザは、検知情報に自動で対応付けられた状態識別情報が適切であるか確認したい場合、振動データ1110Cを選択し、振動データ1110Cに対応づけられた振動波形1112、スペクトル1220、計測情報1310、日時情報1320、文字情報1330、および画像情報1340を確認する。
ユーザが、状態識別情報1115Cは適切で無いと判断した場合には、表示された状態識別情報1115Cとは異なる状態識別情報を状態識別情報入力画面1440に入力して、確定ボタン1410を操作すると、図9のステップS58に示したように、受付部43が、選択された振動データに対する状態識別情報の入力を受け付ける。
そして、図9のステップS59に示したように、記憶・読出部49は、選択された振動データと対応づけて、入力を受け付けた状態識別情報を振動データ管理DB4001に記憶させるとともに、振動データ管理DB4001に記憶されている自動区別情報2の自動フラグを消去し、表示制御部44は、1115Cの強調表示を終了する。
図13は、本実施形態の変形例に係る処理の一例を示すシーケンス図である。
図13では、診断装置10Bの処理の説明を省略しているが、診断装置10Bの処理は診断装置10Aの処理と同様であり、診断装置10Bと管理装置40の間の処理は診断装置10Aと管理装置40の間の処理と同様である。
図13に示す変形例では、図7において管理装置40が実行したデータ入力に係るステップS21を診断装置10AがステップS63で実行し、図7において管理装置40が実行した手動識別に係るステップS25を診断装置10AがステップS71で実行する。
また、診断装置10Aの記憶部1000には、図5(b)に示した入力データ管理DB4002と同様の入力データ管理DB1002Aが構築されている。
診断装置10Aが実行するステップS61、S62、S64,S65、S69、およびS70は、図7におけるステップS1、S2、S4、S5、S27、およびS29と同様であるが、診断装置10Aは、図7における自動識別に係るステップS3は実行しない。
管理装置40が実行するステップS65、S66、S67,S68、およびS69は、図7におけるステップS5、S22、S24、S26、およびS27と同様である。
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の一例である診断装置10、管理装置40は、対象部の一例である加工機70の工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報を示す可視情報を表示部の一例であるディスプレイ106a,406aに表示させる表示制御部14、44と、検知情報を識別する識別情報と、検知情報を対応付けて記憶部1000、4000に記憶させることを指示する確定ボタン1410による指示操作を受け付ける受付部13、43と、を備え、表示制御部14、44は、検知情報を計測した計測結果の数値を示す数値情報と、可視情報をディスプレイ106a、406aに表示させる。
これにより、ユーザは、検知情報を計測した計測結果の数値を判断材料として、識別情報を検知情報に対応付けて記憶させることができる。
表示制御部44は、複数の可視情報をディスプレイ106a、406aに表示させるとともに、複数の可視情報から選択された可視情報と、数値情報を対応付けてディスプレイ106a、406aに表示させる。これにより、ユーザは、複数の可視情報から選択された可視情報と、数値情報を対応付けて確認することができる。
表示制御部44は、さらに、入力されたコメントを示す文字情報を、可視情報と対応付けてディスプレイ406aに表示させる。これにより、ユーザは、さらに入力されたコメントを判断材料として、識別情報を検知情報に対応付けて記憶させることができる。
表示制御部44は、さらに、工具50を撮像した画像を示す画像情報を、可視情報と対応付けてディスプレイ406aに表示させる。
これにより、ユーザは、さらに対象部を示す画像を判断材料として、識別情報を検知情報に対応付けて記憶させることができる。
受付部43は、さらに、識別情報の入力を受け付ける。これにより、ユーザは、入力された識別情報を検知情報に対応付けて記憶させることができる。具体的には、識別情報が対応づけられていない検知情報に、入力された識別情報を対応付けて記憶させることができる。
表示制御部44は、さらに、識別情報を、可視情報と対応付けてディスプレイ406aに表示させ、受付部43は、ディスプレイ406aに表示された識別情報とは異なる識別情報の入力を受け付ける。
これにより、ユーザは、すでに検知情報に対応付けられている識別情報を、入力された識別情報に変更することができる。
管理装置40は、識別情報が対応付けられた第1の検知情報に基づき作成された機械学習モデルを用いて、識別信号が対応付けられていない第2の検知情報に対応付ける識別情報を判断する判断部45と、判断部45による判断結果に基づき、識別情報と、第2の検知情報を対応付けて記憶部4000に記憶させる記憶制御手段の一例である記憶・読出部49と、をさらに備え、表示制御部44は、さらに、第2の検知情報と対応付けられた識別情報を、可視情報と対応付けてディスプレイ406aに表示させる。
これにより、ユーザは、判断部45による判断結果に基づき、検知情報に対応付けられている識別情報を、入力された識別情報に変更することができる。
表示制御部44は、判断部45による判断結果に基づき、検知情報に対応づけられた識別情報と、受付部43により入力が受け付けられて、検知情報に対応づけられた識別情報とを区別する区別情報の一例である自動区別情報をディスプレイ406aに表示させる。
これにより、ユーザは、入力が受け付けられて検知情報に対応づけられた識別情報と区別して、判断部45による判断結果に基づき、検知情報に対応付けられている識別情報を、入力された識別情報に変更することができる。
管理装置40は、検知情報を外部装置の一例である診断装置10A、10Bから受信する受信部の一例である送受信部41をさらに備える。
これにより、ユーザは、外部装置から受信した検知情報に、識別情報を対応付けて記憶させることができる。
送受信部41は、検知情報と対応づけて識別情報を受信する。これにより、ユーザは、外部装置から受信した検知情報と識別情報を、対応付けて記憶させることができる。具体的には、ユーザは、外部装置から受信した検知情報に対応付けられている識別情報を、入力された識別情報に変更することができる。
送受信部41は、複数の外部装置の一例である診断装置10A、10Bのそれぞれから、検知情報を受信する。これにより、ユーザは、複数の外部装置から受信した検知情報に、それぞれ識別情報を対応付けて記憶させることができる。具体的には、ユーザは、複数の外部装置から受信した検知情報に対応付けられている識別情報を、それぞれ入力された識別情報に変更することができる。さらには、診断装置10Aから受信した識別情報が対応づけられていない検知情報に、診断装置10Bから受信した検知情報と対応づけられた識別情報を対応づけることが可能である。
対象部は、被加工材を加工する加工部の一例である工具50であり、物理量は、加工部の動作により生じる振動であり、可視情報は、振動の波形を示す波形情報、および振動の周波数を示す周波数情報の少なくとも一方を含む。
これにより、ユーザは、振動の波形や振動の周波数振動と、振動の検知情報を計測した計測結果の数値を判断材料として、識別情報を振動の検知情報に対応付けて記憶させることができる。
識別情報は、加工部による加工の種類を識別する加工識別情報、および加工部による加工の状態を識別する状態識別情報の少なくとも一方を含む。これにより、ユーザは、加工識別情報や状態識別情報を振動の検知情報に対応付けて記憶させることができる。
本発明の一実施形態に係る診断装置10、管理装置40は、工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報を識別する識別情報が対応付けられた第1の検知情報に基づき作成された機械学習モデルを用いて、識別信号が対応付けられていない第2の検知情報に対応付ける識別情報を判断する判断部15、45と、第2の検知情報を示す可視情報と、判断部15、45による判断結果に基づき、第2の検知情報と対応付けられた識別情報を対応づけてディスプレイ106a、406aに表示させる表示制御部14、44と、ディスプレイ106a、406aに表示された識別情報とは異なる識別情報の入力を受け付けるとともに、入力が受け付けられた識別情報と、第2の検知情報を対応付けて記憶部1000、4000に記憶させることを指示する確定ボタン1410による指示操作を受け付ける受付部13、43と、を備える。
これにより、ユーザは、判断部45による判断結果に基づき、第2の検知情報に対応付けられている識別情報を、入力された識別情報に変更することができる。
本発明の一実施形態に係る診断装置10、管理装置40は、工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報と、検知情報を識別する識別情報を対応付けて受信する送受信部11、41と、検知情報を示す可視情報と識別情報を対応付けてディスプレイ106a、406aに表示させる表示制御部14、44と、ディスプレイ106a、406aに表示された識別情報とは異なる識別情報の入力を受け付けるとともに、入力が受け付けられた識別情報と、検知情報を対応付けて記憶部1000、4000に記憶させることを指示する確定ボタン1410による指示操作を受け付ける受付部13、43と、を備える。
これにより、ユーザは、外部装置から受信した検知情報に対応付けられている識別情報を、入力された識別情報に変更することができる。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの一例である管理システム1は、情報処理装置の一例である診断装置10と、診断装置10と通信可能な通信端末の一例である管理装置40を備えた管理システム1であって、診断装置10は、工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報を通信端末に送信する送信手段の一例である送受信部11を備え、管理装置40は、診断装置10が送信した検知情報を受信する送受信部41と、検知情報を示す可視情報をディスプレイ406aに表示させる表示制御部44と、検知情報を識別する識別情報と、検知情報を対応付けて記憶部4000に記憶させることを指示する確定ボタン1410による指示操作を受け付ける受付部43と、を備え、表示制御部44は、検知情報を計測した計測結果の数値を示す数値情報を、可視情報と対応付けてディスプレイ406aに表示させる。
本発明の一実施形態に係る管理システム1は、複数の情報処理装置の一例である診断装置10A、10Bと、複数の診断装置10A、10Bと通信可能な管理装置40を備えた管理システム1であって、複数の診断装置10A、10Bのそれぞれは、工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報を管理装置40に送信する送受信部11を備え、管理装置40は、複数の診断装置10A、10Bのそれぞれが送信した検知情報をそれぞれ受信する送受信部41と、検知情報を示す可視情報をディスプレイ406aに表示させる表示制御部44と、検知情報を識別する識別情報と、検知情報を対応付けて記憶部4000に記憶させることを指示する確定ボタン1410による指示操作を受け付ける受付部43と、を備え、表示制御部44は、検知情報を計測した計測結果の数値を示す数値情報を、可視情報と対応付けてディスプレイ406aに表示させる。
本発明の一実施形態に係る管理システム1は、複数の診断装置10A、10Bと、複数の診断装置10A、10Bと通信可能な管理装置40を備えた管理システム1であって、管理装置40は、工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報を複数の診断装置10A、10Bにそれぞれ送信する送信手段の一例である送受信部41を備え、複数の診断装置10A、10Bのそれぞれは、管理装置40が送信した検知情報を受信する送受信部11と、検知情報を示す可視情報をディスプレイ106aに表示させる表示制御部14と、検知情報を識別する識別情報と、検知情報を対応付けて記憶部1000に記憶させることを指示する確定ボタン1410による指示操作を受け付ける受付部13と、を備え、表示制御部14は、検知情報を計測した計測結果の数値を示す数値情報を、可視情報と対応付けてディスプレイ106aに表示させる。
本発明の一実施形態に係る管理システム1は、診断装置10と、診断装置10と通信可能な管理装置40を備えた管理システム1であって、診断装置10は、工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報と、検知情報を識別する識別情報を対応付けて管理装置40に送信する送受信部11を備え、管理装置40は、診断装置10が送信した検知情報と、検知情報と対応付けられた識別情報を受信する送受信部41と、検知情報を示す可視情報と識別情報を対応付けてディスプレイ406aに表示させる表示制御部44と、ディスプレイ406aに表示された識別情報とは異なる識別情報の入力を受け付けるとともに、入力が受け付けられた識別情報と、検知情報を対応付けて記憶部4000に記憶させることを指示する確定ボタン1410による指示操作を受け付ける受付部43と、を備える。
本発明の一実施形態に係る管理システム1は、複数の診断装置10A、10Bと、複数の診断装置10A、10Bと通信可能な管理装置40を備えた管理システム1であって、複数の診断装置10A、10Bのそれぞれは、工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報と、検知情報を識別する識別情報5を対応付けて通信端末に送信する送受信部11を備え、管理装置40は、複数の診断装置10A、10Bのそれぞれが送信した検知情報と、検知情報と対応付けられた識別情報をそれぞれ受信する送受信部41と、検知情報を示す可視情報と識別情報を対応付けてディスプレイ406aに表示させる表示制御部44と、ディスプレイ406aに表示された識別情報とは異なる識別情報の入力を受け付けるとともに、入力が受け付けられた識別情報と、検知情報を対応付けて記憶部4000に記憶させることを指示する確定ボタン1410による指示操作を受け付ける受付部43と、を備える。
本発明の一実施形態に係る管理システム1は、複数の診断装置10A、10Bと、複数の診断装置10A、10Bと通信可能な管理装置40を備えた管理システム1であって、管理装置40は、工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報と、検知情報を識別する識別情報を対応付けて複数の情報処理装置にそれぞれに送信する送受信部41を備え、複数の診断装置10A、10Bのそれぞれは、管理装置40が送信した検知情報と、検知情報と対応付けられた識別情報を受信する送受信部11と、検知情報を示す可視情報と識別情報を対応付けてディスプレイ106aに表示させる表示制御部14と、ディスプレイ106aに表示された識別情報とは異なる識別情報の入力を受け付けるとともに、入力が受け付けられた識別情報と、検知情報を対応付けて記憶部1000に記憶させることを指示する確定ボタン1410による指示操作を受け付ける受付部13と、を備える。
本発明の一実施形態に係る情報処理方法は、工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報を示す可視情報を表示する表示ステップと、検知情報を識別する識別情報と、検知情報を対応付けて記憶部1000、4000に記憶させることを指示する指示操作を受け付ける受付ステップと、を実行し、表示ステップでは、検知情報を計測した計測結果の数値を示す数値情報を、可視情報と対応付けて表示する。
本発明の一実施形態に係る情報処理方法は、工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報を識別する識別情報が対応付けられた第1の検知情報に基づき作成された機械学習モデルを用いて、識別信号が対応付けられていない第2の検知情報に対応付ける識別情報を判断する判断ステップと、第2の検知情報を示す可視情報と、判断ステップでの判断結果に基づき、第2の検知情報と対応付けられた識別情報を対応づけて表示する表示ステップと、表示された識別情報とは異なる識別情報の入力を受け付けるとともに、入力が受け付けられた識別情報と、第2の検知情報を対応付けて記憶部1000、4000に記憶させることを指示する指示操作を受け付ける受付ステップと、を実行する。
本発明の一実施形態に係る情報処理方法は、工具50の動作によって変化する物理量を検知した検知情報と、検知情報を識別する識別情報を対応付けて受信する受信ステップと、検知情報を示す可視情報と識別情報を対応付けて表示する表示ステップと、表示された識別情報とは異なる識別情報の入力を受け付けるとともに、入力が受け付けられた識別情報と、検知情報を対応付けて記憶部1000、4000に記憶させることを指示する指示操作を受け付ける受付ステップと、を実行する。
本発明の一実施形態に係るプログラムは、以上の情報処理方法をコンピュータに実行させる。