JP2020154189A - 光コネクタ及びクサビ抜去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クサビ部材の脱落を抑制するとともに、クサビ部材の取り付けを容易にすることのできる光コネクタ及びクサビ抜去方法を提供する。【解決手段】光コネクタは、メカニカルスプライス部と、メカニカルスプライス部を収容するハウジング21と、メカニカルスプライス部の隙間を広げるクサビ52を有するクサビ部材50と、を備える。クサビ部材は、クサビを有する本体部51と、本体部から延び出た一対のアーム部61とを有している。一対のアーム部は、ハウジングの側面の外側に配置され、内側に向かって突出した嵌合凸部をそれぞれ有している。クサビがメカニカルスプライス部から外された状態で、ハウジングの側面の嵌合凹部21Aに嵌合凸部が嵌合可能である。【選択図】図6

Description

本発明は、光コネクタ及びクサビ抜去方法に関する。
光ファイバの端面同士を突き合わせることによって光ファイバを接続する装置として、例えば現場組立型光コネクタが知られている。現場組立型光コネクタは、光ファイバ敷設現場において光ケーブルの端末に容易に組み立て可能な構造の光コネクタである。組立前の光コネクタのフェルールには、工場にて予め内蔵ファイバが取り付けられているとともに、内蔵ファイバの端部はメカニカルスプライス部に配置されている。組み立て作業現場において、光ケーブルから口出しされた挿入ファイバの端部をメカニカルスプライス部に挿入し、メカニカルスプライス部において光ファイバ同士を突き合わせた後、メカニカルスプライス部の隙間を広げていたクサビを外し、メカニカルスプライス部によって光ファイバを固定する。
特許文献1、2には、クサビを外して光ファイバを固定する光コネクタが記載されている。
特許第4383406号公報 特許第4131841号公報
特許文献1に記載の光コネクタでは、クサビ部材の一対のアームで光コネクタ(コネクタ本体)を挟んだ摩擦抵抗により、外した後のクサビが光コネクタから落下することを防止している。但し、特許文献1に記載の摩擦抵抗による落下防止構造では、クサビ部材が光コネクタから脱落するおそれがある。また、特許文献1に記載のクサビ部材の構造では、クサビ部材を光コネクタに取り付ける際に、クサビをメカニカルスプライス部の所定の位置に挿入することが難しいため、クサビ部材を取り付けることが難い。
本発明は、クサビ部材の脱落を抑制するとともに、クサビ部材の取り付けを容易にする新規な構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、メカニカルスプライス部と、前記メカニカルスプライス部を収容するハウジングと、前記メカニカルスプライス部の隙間を広げるクサビを有するクサビ部材と、を備え、前記クサビ部材は、前記クサビを有する本体部と、前記本体部から延び出た一対のアーム部とを有しており、一対の前記アーム部は、前記ハウジングの側面の外側に配置され、内側に向かって突出した嵌合凸部をそれぞれ有しており、前記クサビが前記メカニカルスプライス部から外された状態で、前記ハウジングの前記側面の嵌合凹部に前記嵌合凸部が嵌合可能であることを特徴とする光コネクタである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、クサビ部材の脱落を抑制できるとともに、クサビ部材の取り付けが容易になる。
図1Aは、第1実施形態の光コネクタ100の斜視図である。図1Bは、クサビ部材50を外した状態の光コネクタ100の斜視図である。 図2は、第1実施形態の光コネクタ100の分解斜視図である。 図3Aは、前側ハウジング22と後側ハウジング24との結合前の様子の斜視図である。図3Bは、前側ハウジング22と後側ハウジング24との結合後の様子の斜視図である。図3Cは、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に取り付けた様子の斜視図である。 図4A及び図4Bは、クサビ部材50の斜視図である。 図5は、クサビ部材50の6面図である。 図6A〜図6Dは、クサビ部材50のクサビ52をメカニカルスプライス部13から抜く様子の説明図である。 図7A〜図7Cは、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)から外す様子の説明図である。 図8A〜図8Cは、コネクタ本体10にクサビ部材50を取り付ける様子の説明図である。 図9は、第2実施形態の光コネクタ100の斜視図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
メカニカルスプライス部と、前記メカニカルスプライス部を収容するハウジングと、前記メカニカルスプライス部の隙間を広げるクサビを有するクサビ部材と、を備え、前記クサビ部材は、前記クサビを有する本体部と、前記本体部から延び出た一対のアーム部とを有しており、一対の前記アーム部は、前記ハウジングの側面の外側に配置され、内側に向かって突出した嵌合凸部をそれぞれ有しており、前記クサビが前記メカニカルスプライス部から外された状態で、前記ハウジングの前記側面の嵌合凹部に前記嵌合凸部が嵌合可能であることを特徴とする光コネクタが明らかとなる。このような光コネクタによれば、クサビ部材の脱落を抑制できるとともに、クサビ部材の取り付けが容易になる。
前記クサビが前記メカニカルスプライス部に差し込まれた状態で、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合することが望ましい。これにより、クサビをメカニカルスプライス部から外したときも、嵌合凸部が嵌合凹部に嵌合し易くなる。
前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合しているとき、一対の前記アーム部は、前記ハウジングの前記側面を押圧していないことが望ましい。これにより、軽い力でクサビを外すことができる。
前記ハウジングは、前側ハウジングと後側ハウジングとを有し、前記後側ハウジングは、係合穴を有し、前記前側ハウジングは、前記係合穴に係合する係合爪を有し、前記嵌合凹部は、内側から前記係合爪が係合した前記係合穴によって構成されていることが望ましい。これにより、後側ハウジングの係合穴が、前側ハウジングの係合爪を係合させる機能と、クサビ部材の係合凸部を嵌合させる機能とを兼ね備えることができるため、ハウジングの形状を簡略化できる。
前記係合爪は、前記係合穴の前縁に引っ掛かる段差部と、前記段差部の後側に配置された傾斜面とを有することが望ましい。これにより、係合爪の傾斜面が、係合爪を内側に誘導する機能と、クサビ部材の嵌合凸部を乗り上げさせる機能とを兼ね備えることができるため、ハウジングの形状を簡略化できる。
前記ハウジングの前記嵌合凹部は、前記嵌合凸部を嵌合させるための専用の凹部であっても良い。このようにしても、クサビ部材の脱落を抑制できるとともに、クサビ部材の取り付けが容易になる。
前記メカニカルスプライス部に挿入する挿入ファイバの挿抜方向を前後方向とし、前記挿入ファイバから見て端面の側を前とし、逆側を後としたとき、前記本体部は、前記アーム部よりも前側に、前記ハウジングよりも幅方向の外側に突出した操作部を有することが望ましい。これにより、作業者が操作部に指を引っ掛け易くなり、クサビ部材を操作し易くなる。
前記本体部は、前記アーム部よりも後側に突出した後突出部を有し、前記操作部を前記ハウジングから遠ざけるように持ち上げると、前記後突出部が軸となって前記本体部が回転し、前記クサビが前記メカニカルスプライス部から外れることが望ましい。これにより、軽い力でクサビを外すことができる。
前記嵌合凸部は、前記後突出部よりも前側に配置されていることが望ましい。これにより、後突出部が軸となって本体部が回転したときに、嵌合凸部が前方向に移動させて、嵌合凹部から嵌合凸部を外して、クサビ部材を取り外すことできる。
前記嵌合凹部は、傾斜面を有しており、前記後突出部が軸となって前記本体部が回転することによって、前記嵌合凸部が前記傾斜面に乗り上がり、前記嵌合凸部を前記嵌合凹部から外すことが可能であることが望ましい。これにより、嵌合凸部を嵌合凹部から外し易くなる。
前記ハウジングは、前記クサビを前記メカニカルスプライスに差し込むためのスリットを有しており、前記本体部は、前記ハウジングの前記スリットを覆う前突出部を有することが望ましい。これにより、メカニカルスプライス部を防塵できる。
(1)メカニカルスプライス部と、前記メカニカルスプライス部を収容するハウジングと、前記メカニカルスプライス部の隙間を広げるクサビを有する本体部と、前記本体部から延び出た一対のアーム部とを有するクサビ部材であって、一対の前記アーム部は、前記ハウジングの側面の外側に配置され、内側に向かって突出した嵌合凸部をそれぞれ有している前記クサビ部材とを備える光コネクタを準備すること、(2)前記クサビが前記メカニカルスプライス部から外すこと、及び、(3)前記クサビが前記メカニカルスプライス部から外された状態で、前記ハウジングの前記側面の嵌合凹部に前記嵌合凸部を嵌合させること、を行うことを特徴とするクサビ抜去方法が明らかとなる。このようなクサビ抜去方法によれば、クサビ部材の脱落を抑制できる。
===第1実施形態===
<全体構成>
図1Aは、第1実施形態の光コネクタ100の斜視図である。図1Bは、クサビ部材50を外した状態の光コネクタ100の斜視図である。図2は、第1実施形態の光コネクタ100の分解斜視図である。
以下の説明では、図1Aに示すように各方向を定義する。すなわち、メカニカルスプライス部13に挿入ファイバ3(第2光ファイバに相当)を挿抜する方向を「前後方向」とし、挿入ファイバ3から見て挿入ファイバ3の端面の側を「前」とし、逆側を「後」とする。また、メカニカルスプライス部13にクサビ52を挿抜する方向を「上下方向」とし、メカニカルスプライス部13から見てクサビ52を抜く側を「上」とし、逆側を「下」とする。また、前後方向及び上下方向に垂直な方向を「左右方向」とし、後から前を見たときの右側を「右」とし、逆側を「左」とする。
本実施形態の光コネクタ100は、メカニカルスプライス法により光ファイバを接続する現場組立型光コネクタである。本実施形態では、外被把持部材5に光ケーブル1の外被が把持されており、光コネクタ100に外被把持部材5を取り付けると、光ケーブル1から口出しされた挿入ファイバ3の端部がメカニカルスプライス部13に挿入されることになる。また、光コネクタ100に外被把持部材5を取り付けた状態でメカニカルスプライス部13からクサビ52を外すと、メカニカルスプライス部13によって挿入ファイバ3が固定され、挿入ファイバ3が光コネクタ100に接続されることになる。このため、本実施形態の光コネクタ100は、メカニカルスプライス部13と、メカニカルスプライス部13を収容するハウジング21と、メカニカルスプライス部13の隙間を広げるクサビを有するクサビ部材50とを備えている。以下、本実施形態の光コネクタ100の構造について説明する。
光コネクタ100は、コネクタ本体10と、クサビ部材50とを有する。
コネクタ本体10は、光コネクタ100の本体を構成する部材であり、クサビ部材50が着脱可能な部材である。コネクタ本体10は、クランプ付きフェルール11と、ハウジング21と、バネ31とを備えている。
クランプ付きフェルール11は、フェルール12とメカニカルスプライス部13とを備えている。フェルール12は、単心コネクタ用の円筒形状のフェルールである。フェルール12は、内蔵ファイバ(不図示;第1光ファイバに相当)を保持する部材である。ここでは、フェルール12の保護のためにフェルール12にカバー12Aが取り付けられているが、カバー12Aは無くても良い。不図示の内蔵ファイバの前端は、フェルール12に保持されるとともに、フェルール12とともに端面が研磨されている。不図示の内蔵ファイバの後端は、メカニカルスプライス部13の内部の調心溝(不図示)に配置されている。メカニカルスプライス部13は、メカニカルスプライス法により2本の光ファイバを調心しつつ突き合わせた状態で固定する部材(光ファイバ接続装置)である。本実施形態では、メカニカルスプライス部13は、フェルール12に保持された内蔵ファイバ(不図示)の後端を内蔵し、内蔵ファイバ(不図示)と挿入ファイバ3とを接続する部材である。メカニカルスプライス部13の後端には、挿入ファイバ3を挿入するための開口13Aがある。
ハウジング21は、クランプ付きフェルール11及びバネ31を収容する部材である。言い換えると、ハウジング21は、メカニカルスプライス部13を収容する部材である。本実施形態では、ハウジング21の側面に嵌合凹部21Aが形成されている。嵌合凹部21Aは、ハウジング21の側面から凹んだ部位であり、クサビ部材50の嵌合凸部61Aが嵌合する部位である。嵌合凹部21Aや嵌合凸部61Aについては後述する。なお、本実施形態では、ハウジング21は2部材(前側ハウジング22及び後側ハウジング24)で構成されているが、ハウジング21が1部材で構成されても良い(前側ハウジング22と後側ハウジング24とが一体成型されたようなハウジング21でも良い)。
ハウジング21は、前側ハウジング22と後側ハウジング24とを有する。図3Aは、前側ハウジング22と後側ハウジング24との結合前の様子の斜視図である。図3Bは、前側ハウジング22と後側ハウジング24との結合後の様子の斜視図である。
前側ハウジング22は、ハウジング21の前部を構成する部材であり、主にクランプ付きフェルール11(特にメカニカルスプライス部13)を収容する部材である。前側ハウジング22の内側には、クランプ付きフェルール11を収容する収容部が形成されている。前側ハウジング22の前側では、フェルール12が露出している。前側ハウジング22は、プラグフレームと呼ばれることもある。前側ハウジング22は、スリット221と、係合爪222と、ラッチ部223とを有する。
スリット221は、前側ハウジング22に収容されたメカニカルスプライス部13にクサビ52を差し込むための部位である。スリット221は、前側ハウジング22の上面に形成されている。
係合爪222は、前側ハウジング22を後側ハウジング24に固定するための部位である。後側ハウジング24の側面には係合穴241が形成されており、係合穴241に係合爪222が係合することによって、前側ハウジング22が後側ハウジング24に固定されることになる。係合爪222は、後側ハウジング24の内側から係合穴241に係合するため、左右の外側に突出した形状になっている。
係合爪222は、段差部222Aと傾斜面222Bとを有する。段差部222Aは、後側ハウジング24の係合穴241の前縁241Aに引っ掛かる部位である。傾斜面222Bは、段差部222Aよりも後側に配置された傾斜した面である。傾斜面222Bは、前側ハウジング22を後側ハウジング24に固定する際に、後側ハウジング24の内側に係合爪222を誘導する機能(係合爪222を内側に変形させ易くする機能)を有する。傾斜面222Bは、後側ハウジング24の内側に係合爪222を誘導するために、前側ほど徐々に左右外側になるように傾斜している。本実施形態では、傾斜面222Bを利用して、クサビ部材50をコネクタ本体10から外すことが可能である(後述)。
ラッチ部223は、不図示のコネクタ挿入口に光コネクタ100をラッチする部位である。本実施形態のラッチ部223は、IEC61754−20に準拠した光コネクタ100(いわゆるLCコネクタ)のラッチ部として構成されている。但し、ラッチ部223が他の形状であっても良いし、ラッチ部223が無くても良い。
後側ハウジング24は、ハウジング21の後部を構成する部材であり、主にバネ31を収容する部材である。後側ハウジング24の内側には、バネ31(及びメカニカルスプライス部13の後部)を収容する収容部が形成されている。本実施形態では、後側ハウジング24には、外被把持部材5を収容する収容部が形成されているが、後述するように、後側ハウジング24は、外被把持部材5を収容しなくても良い。後側ハウジング24は、圧縮された状態のバネ31の後端と接触することになる。後側ハウジング24は、ストップリング、バネ押し部材(スプリングプッシュ)、バネ受け部材などと呼ばれることがある。後側ハウジング24は、係合穴241を有する。
係合穴241は、後側ハウジング24の側面に形成された穴であり、前側ハウジング22の係合爪222を係合する穴である。係合穴241には、前側ハウジング22の係合爪222が内側から係合している。詳しくは、係合穴241の前縁241Aには、係合爪222の段差部222Aが引っ掛かっている。内側から係合爪222が係合した係合穴241によって、ハウジング21の側面に嵌合凹部21Aが形成されている。
バネ31は、フェルール12を所定の力で前側に押圧するための部材である。本実施形態では、バネ31は、クランプ付きフェルール11のメカニカルスプライス部13を所定の力で前側に押圧することによって、フェルール12を所定の力で前側に押圧している。バネ31の前端はメカニカルスプライス部13の後部に接触し、バネ31の後端は後側ハウジング24に接触している。前側ハウジング22の係合爪222と後側ハウジング24の係合穴241とが係合することによって、圧縮変形したバネ31をハウジング21(前側ハウジング22及び後側ハウジング24)に収容することが可能になっている。
<クサビ部材50の構成>
図3Cは、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に取り付けた様子の斜視図である。図4A及び図4Bは、クサビ部材50の斜視図である。図5は、クサビ部材50の6面図である。
クサビ部材50は、メカニカルスプライス部13の内部の隙間を広げるクサビ52を有する部材である。言い換えると、クサビ部材50は、メカニカルスプライス部13の内部の隙間を開閉させる部材であり、メカニカルスプライス部13にクサビ52を挿抜する部材である。クサビ部材50は、介挿部材と呼ばれることがある。メカニカルスプライス部13にクサビ52が差し込まれた状態では、メカニカルスプライス部13の内部の隙間が広げられており、開口13Aから内部の隙間に挿入ファイバ3を挿入可能である。メカニカルスプライス部13からクサビ52が外された状態では、メカニカルスプライス部13の内部の隙間が狭められ、メカニカルスプライス部13に挿入ファイバ3を固定可能である。
クサビ部材50は、本体部51と、一対のアーム部61とを有する。
本体部51は、クサビ部材50の本体を構成する部位であり、クサビ52を有する。本体部51は、下面からクサビ52が延び出た板状の部位である。クサビ部材50をコネクタ本体10に取り付けたとき、本体部51は、コネクタ本体10(ハウジング21)の上側に配置されることになる。クサビ52(楔、ウェッヂ)は、メカニカルスプライス部13に差し込まれる部位であり、メカニカルスプライス部13の内部の隙間を広げる部位である。クサビ52は、楔、ウェッヂ、介挿片、刃などと呼ばれることがある。クサビ52は、ハウジング21のスリット221を通じて、ハウジング21の内部のメカニカルスプライス部13に差し込まれることになる。クサビ部材50をコネクタ本体10に取り付けたとき、本体部51は、ハウジング21のスリット221の上側を覆うように配置され、メカニカルスプライス部13の露出を抑制し、メカニカルスプライス部13を防塵する。
クサビ52は、前側クサビ52Aと、後側クサビ52Bとから構成されている。前側クサビ52Aがメカニカルスプライス部13から外れると、挿入ファイバ3の端面近傍(内蔵ファイバとの突当面近傍)がメカニカルスプライス部13に固定されることになる。後側クサビ52Bがメカニカルスプライス部13から外れると、挿入ファイバ3の端面よりも後側の部位がメカニカルスプライス部13に固定されることになる。クサビ52をメカニカルスプライス部13から外すとき、まず前側クサビ52Aをメカニカルスプライス部13から外し、次に後側クサビ52Bをメカニカルスプライス部13から外すことになる。
本体部51は、張出部53と、操作部54と、後突出部55と、前突出部56とを有する。
張出部53は、本体部51の後部において左右外側に張り出した部位であり、本体部51とアーム部61とを連結する部位(肩部;連結部)である。本実施形態では、張出部53を介して本体部51とアーム部61とが連結されている。仮に本体部51がハウジング21と同程度の幅(左右方向の寸法)を有していれば、張出部53を設けずに、アーム部61が本体部51から直接延び出すようにクサビ部材50を構成することが可能である。これに対し、本実施形態のように、張出部53を設けることによって、板状の本体部51の幅をハウジング21の幅よりも狭めることが可能になり、クサビ部材50の小型化・軽量化を図ることができる。
操作部54は、本体部51の前部において左右外側に突出した部位(横突出部)である。操作部54は、アーム部61や張出部53よりも前側に配置されている。操作部54は、ハウジング21よりも左右外側に突出している。操作部54の幅(左右方向の寸法)は、ハウジング21よりも広い。これにより、作業者は、操作部54に指を引っ掛け易い。クサビ52をメカニカルスプライス部13から外すとき、作業者は、操作部54をハウジング21から遠ざけるように持ち上げることになる。
後突出部55は、本体部51の後部において後側に突出した部位であり、アーム部61よりも後側に突出した部位である。操作部54をハウジング21から遠ざけるように持ち上げたときに、後突出部55がハウジング21に接触し、後突出部55を軸として本体部51(クサビ部材50)が回転することになる(後述)。
前突出部56は、本体部51の前部において前側に突出した部位である。前突出部56は、ハウジング21のスリット221の上側を覆うように配置され、メカニカルスプライス部13の露出を抑制し、メカニカルスプライス部13を防塵する。但し、前突出部56を設けなくても良い。
アーム部61は、本体部51から下側に延び出た部位であり、ハウジング21の側面の外側に配置される部位である。アーム部61は、前後方向及び上下方向に平行な板状の部位であり、左右方向に垂直な板状の部位である。また、アーム部61の内面は、ハウジング21の側面と対向している。板状の一対のアーム部61は、左右方向に対向して配置されている。一対のアーム部61の間にハウジング21が配置されることになる。アーム部61は、本体部51(張出部53)から片持ち梁状に延び出た部位であり、端部に嵌合凸部61Aが設けられている。一対のアーム部61は、嵌合凸部61Aを左右外側に変位させるように弾性変形可能である。
嵌合凸部61Aは、アーム部61の内面(ハウジング21の側面と対向する面)から突出した部位である。一対のアーム部61は、内側に向かって突出した嵌合凸部61Aをそれぞれ有している。嵌合凸部61Aは、ハウジング21の側面の嵌合凹部21Aに嵌合する部位である。本実施形態では、クサビ52がメカニカルスプライス部13から外された状態であっても、嵌合凸部61Aがハウジング21の嵌合凹部21Aに嵌合することが可能である。これにより、クサビ52を外した後のクサビ部材50の脱落を抑制することができる。
本実施形態では、嵌合凹部21Aは、係合爪222の係合した係合穴241によって構成されており(図3B参照)、嵌合凸部61Aは、係合穴241によって構成された嵌合凹部21Aに嵌合する(図3C参照)。つまり、本実施形態では、後側ハウジング24の係合穴241は、前側ハウジング22の係合爪222を係合させる機能と、クサビ部材50の嵌合凸部61Aを嵌合させる機能とを兼ね備えている。これにより、ハウジング21の形状を簡略化できるため、ハウジング21の小型化を図ることができる。但し、ハウジング21が、係合穴241とは別に、嵌合凸部61Aを嵌合させるための専用の凹部(嵌合凹部21A)を有していても良い。特に、ハウジング21が1部材で構成される場合には、ハウジング21は係合穴241を有しないため、嵌合凹部21Aは、嵌合凸部61Aを嵌合させるための専用の凹部であっても良い。つまり、嵌合凹部21Aが、クサビ部材50の嵌合凸部61Aを嵌合させる機能だけを備え、他の機能を兼ね備えていなくても良い。
アーム部61の下縁には傾斜部61Bが形成されている。傾斜部61Bは、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に取り付ける際に、ハウジング21の外側にアーム部61を誘導する機能(アーム部61を外側に変形させ易くする機能)を有する。傾斜部61Bは、下側ほど左右外側になるように傾斜している。傾斜部61Bを構成する傾斜面の延長上に嵌合凸部61Aが形成されている。これにより、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に取り付ける際に、ハウジング21の外側に嵌合凸部61Aを誘導することができる。
<クサビ52の抜去方法>
図6A〜図6Dは、クサビ部材50のクサビ52をメカニカルスプライス部13から抜く様子の説明図である。
図6Aは、初期状態の光コネクタ100の説明図である。初期状態では、クサビ部材50のクサビ52がメカニカルスプライス部13に差し込まれている。クサビ52がメカニカルスプライス部13に差し込まれた状態のとき、図6Aに示すように、本体部51は、コネクタ本体10(ハウジング21)の上側に配置されている。このとき、板状の本体部51は、ハウジング21の上面にほぼ平行に配置されている。アーム部61はハウジング21の側面の外側に配置されており、一対のアーム部61の間にはハウジング21が配置されている。また、アーム部61の嵌合凸部61A(図6Aでは不図示;図4A参照)は、ハウジング21の側面の嵌合凹部21A(図6Aでは不図示、図3B参照)に嵌合している。この状態では、クサビ52がメカニカルスプライス部13に差し込まれた状態であるため、クサビ部材50は、比較的強固にコネクタ本体10に取り付けられており、クサビ部材50がコネクタ本体10から脱落することは無い。
なお、クサビ52がメカニカルスプライス部13に差し込まれた状態(例えば図6Aに示す初期状態)では、メカニカルスプライス部13の内部の隙間がクサビ52によって広げられた状態になっており、メカニカルスプライス部13の開口13Aから挿入ファイバ3(第2光ファイバに相当)を挿入可能である。作業者は、光ケーブル1を把持させた外被把持部材5をハウジング21(後側ハウジング24)に収容させることによって、光ケーブル1から口出しされた挿入ファイバ3の端部をメカニカルスプライス部13の開口13Aから挿入し、フェルール12に保持されている内蔵ファイバと挿入ファイバ3とを突き合わせる。そして、作業者は、挿入ファイバ3をメカニカルスプライス部13に固定するため、メカニカルスプライス部13からクサビ52を外すことになる。
図6Bは、操作部54をハウジング21から遠ざけるように持ち上げた様子の説明図である。クサビ52をメカニカルスプライス部13から外すとき、作業者は、操作部54に指を引っ掛けて、操作部54をハウジング21から遠ざけるように持ち上げる。操作部54を持ち上げると、図6Bに示すように、後突出部55がハウジング21に接触し、後突出部55を軸として本体部51(クサビ部材50)が回転する。このとき、後突出部55が支点となり、操作部54が力点となり、クサビ52(作用点)に上向きの力が作用するため、てこの原理によって比較的軽い力でクサビ52をメカニカルスプライス部13から外すことができる。
後突出部55を軸として本体部51(クサビ部材50)が回転するため、まず前側クサビ52Aがメカニカルスプライス部13から外れ、次に後側クサビ52Bがメカニカルスプライス部13から外れることになる。これにより、挿入ファイバ3の端部(前側)から順に挿入ファイバ3をメカニカルスプライス部13に固定することができる。なお、仮に挿入ファイバ3の後側から順に挿入ファイバ3を固定してしまうと、内蔵ファイバとの突き当て面に大きな力がかかるおそれがあり、接続不良を招くおそれがある。これに対し、本実施形態では、後突出部55を軸として本体部51(クサビ部材50)が回転するため、前側クサビ52Aが外れた後に後側クサビ52Bが外れるので、内蔵ファイバとの突き当て面に大きな力がかかることを回避でき、内蔵ファイバと挿入ファイバ3とを正常に接続できる。
本実施形態では、図6Aに示すようにクサビ52がメカニカルスプライス部13に差し込まれた状態のときや、図6Bに示すように本体部51(クサビ部材50)が回転するとき、アーム部61の嵌合凸部61A(図6Aでは不図示;図4A参照)は、ハウジング21の側面の嵌合凹部21A(図6Aでは不図示、図3B参照)に嵌合している。このように、嵌合凸部61Aが嵌合凹部21Aに嵌合しているとき、一対のアーム部61は、ハウジング21の側面を押圧していない。このため、図6Bに示すように作業者がクサビ52を外すとき(クサビ部材50を回転させるとき)、アーム部61の内面とハウジング21の側面との間では、ほとんど摩擦抵抗力が生じないで済む。これにより、作業者は、比較的軽い力でクサビ52をメカニカルスプライス部13から外すことができる。
図6C及び図6Dは、クサビ52がメカニカルスプライス部13から外れた状態の説明図である。図6Cは、クサビ52がメカニカルスプライス部13から外れた状態で本体部51を斜めにした様子の説明図である。図6Dは、クサビ52がメカニカルスプライス部13から外れた状態で本体部51をハウジング21の上面に平行にした様子の説明図である。なお、メカニカルスプライス部13から外したクサビ52(前側クサビ52A及び後側クサビ52B)をメカニカルスプライス部13の上縁に接触させると、図6Dに示すように、本体部51がハウジング21の上面にほぼ平行になる。
図6C及び図6Dに示すように、クサビ52がメカニカルスプライス部13から外された状態では、メカニカルスプライス部13の内部の隙間が狭められており、挿入ファイバ3が、内蔵ファイバに突き当てられた状態でメカニカルスプライス部13に固定されている。本実施形態では、図6C及び図6Dに示すように、クサビ52がメカニカルスプライス部13から外された状態で、ハウジング21の側面の嵌合凹部21Aに嵌合凸部61Aを嵌合させることが可能である。これにより、クサビ部材50がコネクタ本体10から脱落することを防止できる。
ところで、一対のアーム部61をハウジング21の幅よりも狭く形成し、一対のアーム部61でハウジング21の側面を押圧することによって(一対のアーム部61でハウジング21を挟持することによって)、クサビ部材50の脱落防止を図ることも可能である。但し、この場合、アーム部61の内面とハウジング21の側面との間に摩擦抵抗力が生じるため、クサビ52をメカニカルスプライス部13から外すときに、作業者は、比較的強い力を必要とする。この結果、クサビ52がメカニカルスプライス部13から外れた直後に、クサビ部材50が作業者から強い力を受けてしまい易いため、クサビ部材50がコネクタ本体10から脱落するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、一対のアーム部61はハウジング21の側面を押圧しておらず、アーム部61の内面とハウジング21の側面との間にはほとんど摩擦抵抗力が生じないため、作業者は、比較的軽い力でクサビ52をメカニカルスプライス部13から外すことができる。これにより、クサビ52がメカニカルスプライス部13から外れた後、クサビ部材50の受ける力が僅かで済むため、クサビ部材50がコネクタ本体10から脱落することを抑制できる。そして、本実施形態では、アーム部61の内面とハウジング21の側面との間に摩擦抵抗力を生じさせない状況下でクサビ部材50の脱落を防止するために、クサビ部材50の嵌合凸部61Aがハウジング21の側面の嵌合凹部21Aに嵌合する構造を採用している。
本実施形態では、図6C及び図6Dに示すようにクサビ52がメカニカルスプライス部13から外れた状態のときだけでなく、図6Aに示すようにクサビ52がメカニカルスプライス部13に差し込まれた状態(初期状態)のときにも、クサビ部材50の嵌合凸部61Aがハウジング21の嵌合凹部21Aに嵌合している。このように、クサビ52を外す前の初期段階から嵌合凸部61Aを嵌合凹部21Aに嵌合させ続けることによって、クサビ52を外したときに嵌合凸部61Aが嵌合凹部21Aに嵌合した状態にさせ易くなる。但し、初期段階では嵌合凸部61Aを嵌合凹部21Aに嵌合させず、クサビ52を外すためにクサビ部材50を操作したときに嵌合凸部61Aが嵌合凹部21Aに嵌合するようにしても良い。
<クサビ部材50の取り外し方法>
上記の通り、本実施形態では、クサビ52がメカニカルスプライス部13から外れた状態で、クサビ部材50の嵌合凸部61Aがハウジング21の側面の嵌合凹部21Aに嵌合することによって、クサビ部材50がコネクタ本体10から脱落することを抑制している。但し、クサビ部材50が不要な場合には、コネクタ本体10からクサビ部材50を外すことが可能である。
図7A〜図7Cは、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)から外す様子の説明図である。図中の右側には、嵌合凹部21Aに対する嵌合凸部61Aの位置が黒印で示されている。
図7Aに示すように、作業者は、クサビ52を外した後、更に操作部54をハウジング21から遠ざけるように持ち上げる。このとき、図7Aに示すように、後突出部55がハウジング21に接触し、後突出部55を軸として本体部51(クサビ部材50)が回転する。このとき、後突出部55が支点となり、操作部54が力点となり、嵌合凹部21Aに嵌合していた嵌合凸部61A(作用点)が移動することになる。本実施形態では、嵌合凸部61Aが後突出部55よりも前側に配置されているため、後突出部55を軸として本体部51(クサビ部材50)が回転すると、嵌合凸部61Aは、前方向及び上方向(つまり、斜め前上方向)に移動することになる。
なお、図3Bに示すように、本実施形態では、嵌合凹部21Aは、傾斜面222Bを有している。後突出部55を軸として本体部51(クサビ部材50)が回転することによって、嵌合凸部61Aが前側に移動すると、嵌合凸部61Aが傾斜面222Bに乗り上がる。嵌合凸部61Aが傾斜面222Bに乗り上がることによって、アーム部61が外側に広がるため、嵌合凸部61Aを嵌合凹部21Aから外し易くなる。
加えて、本実施形態では、嵌合凹部21Aは、係合爪222の係合した係合穴241によって構成されており(図3B参照)、係合爪222は、段差部222Aと傾斜面222Bとを有しており(図3A及び図3B参照)、嵌合凸部61Aは、係合爪222の傾斜面222Bを乗り上がることになる。つまり、本実施形態では、係合爪222の傾斜面222Bは、後側ハウジング24との係合時に係合爪222を内側に誘導する機能と、クサビ部材50の嵌合凸部61Aを乗り上げさせる機能(嵌合凸部61Aを嵌合凹部21Aから外し易くする機能)とを兼ね備えている。これにより、ハウジング21の形状を簡略化できるため、ハウジング21の小型化を図ることができる。但し、嵌合凸部61Aが乗り上げるための傾斜面222Bが、係合爪222の傾斜面222Bとは別に設けられても良い。
嵌合凸部61Aが嵌合凹部21Aから外れた後、更に作業者が操作部54を持ち上げると、後突出部55を軸として本体部51(クサビ部材50)が更に回転することになる。本実施形態では、嵌合凸部61Aが後突出部55よりも前側に配置されているため、後突出部55を軸として本体部51(クサビ部材50)が回転すると、嵌合凸部61Aは、前方向及び上方向(つまり、斜め前上方向)に移動することになる。このため、嵌合凸部61Aがハウジング21に対して上方向に移動し、嵌合凸部61Aやアーム部61がハウジング21から外れることになる。この結果、図7Cに示すように、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)から外すことができる。本実施形態では、嵌合凸部61Aを嵌合凹部21Aから外し易いため、クサビ部材50をコネクタ本体10から容易に外すことが可能である。
<クサビ部材50の取り付け方法(クサビ52の差し込み方法)>
図8A〜図8Cは、コネクタ本体10にクサビ部材50を取り付ける様子の説明図である。
図8Aに示すように、作業者は、コネクタ本体10の上側からクサビ部材50を差し込んでいく。このとき、作業者が、クサビ部材50の一対のアーム部61の延び出る側をコネクタ本体10の側に向けて、一対のアーム部61の間にハウジング21を差し込むと、図8Aに示すように、アーム部61の下縁の傾斜部61Bがハウジング21の外面(詳しくは、上面と側面との角)に接触する。図8Aに示す状態から更に作業者がクサビ部材50を差し込んでいくと、ハウジング21の外面から傾斜部61Bが力を受けて、一対のアーム部61が外側に弾性変形することになる。本実施形態では、アーム部61に傾斜部61Bが形成されているため、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に取り付ける際に、ハウジング21の外側にアーム部61を誘導し易くなる。但し、アーム部61に傾斜部61Bを設けずに、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に差し込むことも可能である。また、本実施形態では、傾斜部61Bを構成する傾斜面の延長上に嵌合凸部61Aが形成されているため、傾斜部61Bによってアーム部61がハウジング21の外側に誘導されると、嵌合凸部61Aもハウジング21の外側に誘導されるため、ハウジング21の側面の嵌合凹部21Aに嵌合凸部61Aを嵌合させ易くなる。
作業者がクサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に差し込むと、図8Bに示すように、ハウジング21の側面の嵌合凹部21Aに嵌合凸部61Aが嵌合する。なお、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に差し込んでも嵌合凸部61Aが嵌合凹部21Aに嵌合しない場合には、作業者は、嵌合凸部61Aが嵌合凹部21Aに嵌合するようにコネクタ本体10(ハウジング21)に対するクサビ部材50の位置を調整する。本実施形態では、ハウジング21の側面の嵌合凹部21Aに嵌合凸部61Aが嵌合することによって、クサビ部材50が、コネクタ本体10(ハウジング21)に対して前後方向に位置合わせされる。これにより、クサビ52が、メカニカルスプライス部13に対して前後方向に位置合わせされ、メカニカルスプライス部13の所定の位置(クサビ挿入位置)に位置合わせされる。
更に作業者がクサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に向かって押し込むと、図8Cに示すように、クサビ52がメカニカルスプライス部13の所定の位置(クサビ挿入位置)に差し込まれる。本実施形態では、予めクサビ52とメカニカルスプライス部13とが位置合わせされた状態であるため、クサビ52をメカニカルスプライス部13に差し込む作業は容易になる。なお、仮にクサビ52とメカニカルスプライス部13との位置が合っていない状態では、作業者がクサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に向かって押し込んでも、クサビ52がメカニカルスプライス部13に入り込まない。これに対し、本実施形態では、嵌合凸部61Aを嵌合凹部21Aに嵌合させることによって、クサビ52をメカニカルスプライス部13に差し込む作業が容易になり、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に取り付ける作業が容易になる。
===第2実施形態===
第1実施形態の光コネクタ100は、外被把持部材5をハウジング21に取り付けることによって、光ケーブル1から口出しされた挿入ファイバ3の端部がメカニカルスプライス部13に挿入される構造であった。但し、光コネクタ100は、この構造に限られるものではない。
図9は、第2実施形態の光コネクタ100の斜視図である。第2実施形態においても、光コネクタ100は、メカニカルスプライス部13を収容したハウジング21と、クサビ部材50とを備えている。また、第2実施形態においても、クサビ部材50は、クサビ52を有する本体部51と、一対のアーム部61とを有しており、一対のアーム部61は、ハウジング21の外側に配置され、内側に向かって突出した嵌合凸部61Aをそれぞれ有しており、嵌合凸部61Aは、ハウジング21の側面の嵌合凹部21Aに嵌合している。
第2実施形態の光コネクタ100の後側ハウジング24は、ブーツ7を取り付けるための取付部242を有する。第2実施形態では、作業者は、光コード1’から口出しされた挿入ファイバ3の端部をメカニカルスプライス部13の開口13Aから挿入し、挿入ファイバ3が撓むまで挿入ファイバ3をメカニカルスプライス部13に挿入することによって、フェルール12に保持されている内蔵ファイバと挿入ファイバ3とを突き合わせる。そして、作業者は、挿入ファイバ3をメカニカルスプライス部13に固定するため、メカニカルスプライス部13からクサビ52を外すことになる。作業者は、クサビ52をメカニカルスプライス部13から外した後、予め光コード1’に挿入していたブーツ7を取付部242に取り付けることになる。
第2実施形態においても、クサビ52がメカニカルスプライス部13から外された状態で、クサビ部材50の嵌合凸部61Aが、ハウジング21の側面の嵌合凹部21Aに嵌合可能である。これにより、クサビ部材50がコネクタ本体10(ハウジング21)から脱落することを防止できる。また、第2実施形態においても、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に取り付けるとき、嵌合凸部61Aを嵌合凹部21Aに嵌合させることによって、クサビ部材50が、コネクタ本体10(ハウジング21)に対して前後方向に位置合わせ可能である。これにより、クサビ52をメカニカルスプライス部13に差し込む作業が容易になり、クサビ部材50をコネクタ本体10(ハウジング21)に取り付ける作業が容易になる。
なお、上記の第1実施形態及び第2実施形態の光コネクタ100は、IEC61754−20に準拠した光コネクタ(いわゆるLCコネクタ)であるが、光コネクタの種類は、これに限られるものではない。例えば、IEC61754−4に準拠した光コネクタ(いわゆるSCコネクタ)でも良いし、他の形状の光コネクタでも良い。
===その他===
上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 光ケーブル、1’ 光コード、3 挿入ファイバ、
5 把持部材、7 ブーツ、
10 コネクタ本体、11 クランプ付きフェルール、
12フェルール、12A カバー、
13 メカニカルスプライス部、13A 開口、
21 ハウジング、21A 嵌合凹部、
22 前側ハウジング、221 スリット、
222 係合爪、222A 段差部、222B 傾斜面、
223 ラッチ部、24 後側ハウジング、
241 係合穴、241A 前縁、242 取付部、31 バネ、
50 クサビ部材、51 本体部、
52 クサビ、52A 前側クサビ、52B 後側クサビ、
53 張出部、54 操作部、
55 後突出部、56 前突出部、
61 アーム部、61A 嵌合凸部、61B 傾斜部、
100 光コネクタ

Claims (12)

  1. メカニカルスプライス部と、
    前記メカニカルスプライス部を収容するハウジングと、
    前記メカニカルスプライス部の隙間を広げるクサビを有するクサビ部材と、
    を備え、
    前記クサビ部材は、前記クサビを有する本体部と、前記本体部から延び出た一対のアーム部とを有しており、
    一対の前記アーム部は、前記ハウジングの側面の外側に配置され、内側に向かって突出した嵌合凸部をそれぞれ有しており、
    前記クサビが前記メカニカルスプライス部から外された状態で、前記ハウジングの前記側面の嵌合凹部に前記嵌合凸部が嵌合可能である
    ことを特徴とする光コネクタ。
  2. 請求項1に記載の光コネクタであって、
    前記クサビが前記メカニカルスプライス部に差し込まれた状態で、前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合することを特徴とする光コネクタ。
  3. 請求項2に記載の光コネクタであって、
    前記嵌合凸部が前記嵌合凹部に嵌合しているとき、一対の前記アーム部は、前記ハウジングの前記側面を押圧していないことを特徴とする光コネクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の光コネクタであって、
    前記ハウジングは、前側ハウジングと後側ハウジングとを有し、
    前記後側ハウジングは、係合穴を有し、
    前記前側ハウジングは、前記係合穴に係合する係合爪を有し、
    前記嵌合凹部は、内側から前記係合爪が係合した前記係合穴によって構成されていることを特徴とする光コネクタ。
  5. 請求項4に記載の光コネクタであって、
    前記係合爪は、前記係合穴の前縁に引っ掛かる段差部と、前記段差部の後側に配置された傾斜面とを有することを特徴とする光コネクタ。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載の光コネクタであって、
    前記ハウジングの前記嵌合凹部は、前記嵌合凸部を嵌合させるための専用の凹部であることを特徴とする光コネクタ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の光コネクタであって、
    前記メカニカルスプライス部に挿入する挿入ファイバの挿抜方向を前後方向とし、前記挿入ファイバから見て端面の側を前とし、逆側を後としたとき、
    前記本体部は、前記アーム部よりも前側に、前記ハウジングよりも幅方向の外側に突出した操作部を有することを特徴とする光コネクタ。
  8. 請求項7に記載の光コネクタであって、
    前記本体部は、前記アーム部よりも後側に突出した後突出部を有し、
    前記操作部を前記ハウジングから遠ざけるように持ち上げると、前記後突出部が軸となって前記本体部が回転し、前記クサビが前記メカニカルスプライス部から外れることを特徴とする光コネクタ。
  9. 請求項8に記載の光コネクタであって、
    前記嵌合凸部は、前記後突出部よりも前側に配置されていることを特徴とする光コネクタ。
  10. 請求項9に記載の光コネクタであって、
    前記嵌合凹部は、傾斜面を有しており、
    前記後突出部が軸となって前記本体部が回転することによって、前記嵌合凸部が前記傾斜面に乗り上がり、前記嵌合凸部を前記嵌合凹部から外すことが可能であることを特徴とする光コネクタ。
  11. 請求項7〜10のいずれかに記載の光コネクタであって、
    前記ハウジングは、前記クサビを前記メカニカルスプライスに差し込むためのスリットを有しており、
    前記本体部は、前記ハウジングの前記スリットを覆う前突出部を有することを特徴とする光コネクタ。
  12. (1)メカニカルスプライス部と、
    前記メカニカルスプライス部を収容するハウジングと、
    前記メカニカルスプライス部の隙間を広げるクサビを有する本体部と、前記本体部から延び出た一対のアーム部とを有するクサビ部材であって、一対の前記アーム部は、前記ハウジングの側面の外側に配置され、内側に向かって突出した嵌合凸部をそれぞれ有している前記クサビ部材と
    を備える光コネクタを準備すること、
    (2)前記クサビが前記メカニカルスプライス部から外すこと、及び、
    (3)前記クサビが前記メカニカルスプライス部から外された状態で、前記ハウジングの前記側面の嵌合凹部に前記嵌合凸部を嵌合させること、
    を行うことを特徴とするクサビ抜去方法。
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