JP2020153636A - 温度調節庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】貯蔵室内における温度のムラの発生を抑制することが可能な温度調節庫を提供する。【解決手段】温度調節庫1は、貯蔵室14内の空気を吸入する吸入ダクト15と、吸入ダクト15における空気の流通方向の下流側に配置された蒸発器17とを備える。吸入ダクト15は、吸入側端部156の幅方向の大きさが蒸発器側端部157の幅方向の大きさよりも大きく、蒸発器17の幅方向の大きさに合うように、吸入側端部156から蒸発器側端部157にかけて徐々に幅方向の大きさが小さくなる。吸入部155には、空気を吸入する複数の吸入孔16Aが形成された吸入板16が設けられており、吸入板16は、第1吸入領域(中央側吸入領域16−2)と、第1吸入領域よりも吸入板16の幅方向端部側に位置する第2吸入領域(左側吸入領域16−1、右側吸入領域16−3)とを有し、第1吸入領域よりも第2吸入領域の方が、吸入孔による開口率が高い。【選択図】図5
Description
本発明は、内部の温度が調節される貯蔵室を備えた温度調節庫に関する。
従来より、内部の温度が調節される貯蔵室を備えた温度調節庫がある。この温度調節庫は、貯蔵室内の空気を冷却器等に通過させることで温度を調節した後、その温度が調節された空気を貯蔵室内に吹き出すようにしている(例えば特許文献1参照)。
この種の温度調節庫としては、貯蔵室内の空気を吸入して冷却器に流通させる吸入ダクトを備えたものがある。しかしながら、この吸入ダクトの幅は、冷却器の幅よりも大きくなっている。また、吸入ダクトにおける空気を吸入する側の吸入部には、複数の吸入孔が形成された吸入板が設けられているが、その吸入孔による開口率は、吸入板の幅方向の何れの位置においても同一となっている。そのため、吸入板の幅方向の両端部では、吸入ダクトによる空気の吸入が行われ難くなっている。これにより、この両端部の周辺では、空気の流れが悪くなり、空気が冷却器に流れ難くなる。その結果、貯蔵室内に温度のムラが生じてしまう。
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたものであり、貯蔵室内における温度のムラの発生を抑制することが可能な温度調節庫を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明に係る温度調節庫は、内部の温度が調節される貯蔵室を備えた温度調節庫であって、前記貯蔵室内の空気を吸入する吸入ダクトと、前記吸入ダクトにおける空気の流通方向の下流側に配置された冷却器とを備え、前記吸入ダクトは、吸入部を形成する吸入側端部と、前記冷却器に接続される冷却器側端部とを有し、前記吸入側端部の幅方向の大きさは、前記冷却器側端部の幅方向の大きさよりも大きく、前記冷却器の幅方向の大きさに合うように、前記吸入側端部から前記冷却器側端部にかけて徐々に幅方向の大きさが小さくなり、前記吸入部には、空気を吸入する複数の吸入孔が形成された吸入板が設けられており、前記吸入板は、第1吸入領域と、前記第1吸入領域よりも前記吸入板の幅方向端部側に位置する第2吸入領域とを有し、前記第1吸入領域よりも前記第2吸入領域の方が、前記吸入孔による開口率が高いことを特徴とする。
本発明に係る温度調節庫によれば、吸入板における空気の吸入量が均一化され、そのような空気が冷却器に向けて流れ込むことから、貯蔵室内における温度のムラの発生を抑制することができるため、貯蔵室の温度を要求される温度に維持することができる。これにより、本発明に係る温度調節庫によれば、より精密な温度調節が要求される医療用の生体物を貯蔵するのに適した温度調節庫を実現することができる。
図1乃至図9を用いて本発明の一実施形態(以下、これを「本実施の形態」という。)について説明する。
図1は、扉11を閉鎖させた状態の温度調節庫1の正面図であり、図2は、扉11を開放させた状態の温度調節庫1の正面図である。また、図3は、図1の範囲R1に示す貯蔵部10のA−A断面を矢印A1の方向から示す断面図である。また、図4は、図1の範囲R1に示す貯蔵部10のB−B断面を矢印B1の方向から示す断面図である。また、図5は、図2の範囲R1に示す貯蔵部10の拡大正面図である。
温度調節庫1は、内部の温度が調節される貯蔵室14を備えている。この温度調節庫1は、貯蔵室14内の温度を、例えば、−5℃〜+37℃の範囲で厳密に調節可能とする。よって、厳密な温度管理が要求される医療用の生体物、一例として、移植用の臓器(心臓、腎臓、肝臓等)、血液、体液等の対象物を貯蔵する医療用の温度調節庫として好適である。
図1及び図2に示すように、温度調節庫1は、対象物を貯蔵可能な貯蔵室14を有する貯蔵部10を備える。貯蔵部10は、開閉レバー111が取り付けられた扉11によって開閉可能である。
貯蔵部10は、使用者による開閉レバー111の操作によって、図1に示すように、扉11が閉鎖された状態では、貯蔵室14内は、気密性が高い状態を維持できる。これにより、貯蔵室14内の温度は、調節された温度に維持されることから、貯蔵対象物を調節温度にて保持することができる。
その一方、貯蔵部10は、使用者による開閉レバー111の操作によって、図2に示すように、扉11が開放された状態では、使用者による貯蔵室14への貯蔵対象物の収納及び取り出しが可能となる。
また、温度調節庫1は、貯蔵部10の下側に、貯蔵部10における後述の蒸発器17(冷却器)とともに冷却サイクルを構成する圧縮機、凝縮器及び膨張弁(何れも図示せず)を収容した機械部12を備えている。この機械部12に配置された圧縮機、凝縮器及び膨張弁と一連の冷却サイクルを構成する蒸発器17は、後述する貯蔵部10のダクト内に配管接続によって、引き出されている。また、機械部12は、複数の通気孔121Aが形成された通気板121を備え、内部の熱を外部へと放出し易くしている。また、機械部12の底部には、温度調節庫1を移動させるためのキャスタ13が設けられている。
さらに、温度調節庫1は、使用者によって温度設定が可能な温度設定部(図示せず)と、貯蔵室14内を温度設定部によって設定された温度に調節するための制御を行う制御部(図示せず)とを備える。温度設定部では、使用者の温度設定の操作に基づいて、貯蔵室14内の温度を例えば−5℃〜+37℃の範囲で0.1℃毎に設定することができる。なお、温度設定部による貯蔵室14の設定可能な温度の範囲は、−5℃〜+37℃とは限らず、他の温度範囲であってもよい。
この温度設定部は、設定した温度のデータを制御部に供給する。制御部は、貯蔵室14内の温度を検出する温度センサ(図示せず)を備える。制御部は、温度設定部から供給された温度のデータに基づいて、温度センサによって検出された貯蔵室14内の温度が、温度設定部で設定された温度となるように、蒸発器17を含む冷却サイクル(図示せず)と後述のヒータ20とを制御する。
貯蔵部10は、図2乃至図4に示すように、貯蔵室14内の空気を吸入する吸入ダクト15と、吸入ダクト15の空気の流通方向の下流側に形成された送出ダクト21と、送出ダクト21の空気の流通方向の下流側に形成された吹出チャンバ22とを備える。そして、吸入ダクト15と送出ダクト21とからなるダクト内には、蒸発器17と、ファン18と、導風板19と、ヒータ20とが設けられている。
蒸発器17は、吸入ダクト15における空気の流通方向の下流側に設けられている。この蒸発器17は、冷媒を蒸発させることによって蒸発器17を通過する空気を冷却する。この際、蒸発器17は、後述の制御部(図示せず)の制御に基づいて、蒸発器吸込口17aから流入した空気を後述の温度設定部(図示せず)で設定された温度に冷却する。冷却された空気は、蒸発器流出口17bから流出する。
図3及び図4に示すように、吸入ダクト15は、区画部151と、幅方向左側に位置する左側面部152と、幅方向右側に位置する右側面部153と、底面部154とを有する。なお、左側面部152及び右側面部153をそれぞれ構成する左側面部材152A及び右側面部材153Aは、アルミ、ステンレス等の金属部材によって構成されるが、これに限定されず、他の部材によって構成してもよい。また、吸入ダクト15は、吸入部155を形成する吸入側端部156と、蒸発器17に接続される蒸発器側端部157とを有する。
図4に示すように、吸入側端部156の幅方向の大きさは、蒸発器側端部157の幅方向の大きさよりも大きいものとなっている。そのため、吸入ダクト15は、蒸発器17の幅方向の大きさに合うように、左側面部152及び右側面部153によって、吸入側端部156から蒸発器側端部157にかけて徐々に幅方向の大きさが小さくなるような形状を有している。これにより、吸入ダクト15は、吸入側端部156の吸入部155で吸入した空気を無駄無く蒸発器17へと流通させることができる。
このような形状を有する吸入ダクト15の吸入部155には、貯蔵室14内の空気を吸入する複数の吸入孔16Aが形成された吸入板16が設けられている。
図5に示すように、吸入板16に形成されている複数の吸入孔16Aは、互いに同一の開口形状と、互いに同一の開口面積とを有し、互いに平行に形成されている。このような吸入板16は、幅方向左端部側に位置する左側吸入領域16−1と、幅方向中央部側に位置する中央側吸入領域16−2と、幅方向右端部側に位置する右側吸入領域16−3とを有する。
吸入板16の幅方向両端部側の周辺では、吸入板16の幅方向中央部側の周辺よりも空気の流れが悪くなる。そのため、吸入板16の幅方向両端部側での空気の吸入量を向上させる必要がある。そこで、吸入板16では、中央側吸入領域16−2よりも、より幅方向端部側に位置する左側吸入領域16−1及び右側吸入領域16−3の方が、吸入孔16Aによる開口率が高くなっている。
具体的に、吸入板16において、左側吸入領域16−1及び右側吸入領域16−3では、何れも、隣接する吸入孔16A間のピッチがP1であるのに対し、中央側吸入領域16−2では、隣接する吸入孔16A間のピッチがP1よりも大きいP2である。
このようにして、温度調節庫1は、吸入板16の幅方向両端部側での空気の吸入量を増加させることができる。これにより、温度調節庫1は、吸入板16の幅方向中央部側と幅方向両端部側との空気の吸入量の差が小さくなることから、吸入板16の全体に亘って空気の吸入量が均一化される。その結果、温度調節庫1は、吸入板16の幅方向両端部側の周辺において、空気の流れを良好とすることができる。
このように、温度調節庫1における吸入ダクト15は、吸入側端部156から蒸発器側端部157にかけて、蒸発器17の幅方向の大きさに合うように徐々に幅方向の大きさが小さくなっており、吸入側端部156の吸入部155に、幅方向中央部側よりも幅方向両端部側の方が吸入孔16Aの開口率が高い吸入板16が設けられている。これにより、吸入ダクト15は、吸入部155において空気の吸入量が均一化され、そのような空気が無駄無く蒸発器17へと流れるため、貯蔵室14内における温度のムラの発生を抑制することができる。また、温度調節庫1によれば、蒸発器17に流通する空気の量が増加することから、蒸発器17における熱交換効率を向上させることができる。
なお、吸入ダクト15の内部には、図4に示すように、補強部材158が設けられている。この補強部材158は、吸入板16の幅方向中央部と、蒸発器17の幅方向中央部とを接続するように配置されている。このような補強部材158は、区画部151の姿勢が維持されるように区画部151を補強する。
送出ダクト21は、図2及び図3に示すように、第1ダクト部211、第2ダクト部212及び第3ダクト部213からなる。この送出ダクト21では、蒸発器17を通過することで冷却された空気が、ファン18によって吹き出され、その後ヒータ20を通過することで温められた後に吹出チャンバ22へと送出される。
第1ダクト部211内には、蒸発器17における蒸発器流出口17bとその下流側に配置されたファン18とが設けられている。ファン18は、モータ(図示せず)の回転により羽根車が回転することによって、蒸発器流出口17bから流出した空気をファン入口18aから吸い込み、ファン出口18bからヒータ20に向けて吹き出すようにしている。
第2ダクト部212内には、導風板19及びヒータ20が設けられている。ヒータ20は、制御部の制御に基づいて、ファン18によって吹き出された蒸発器17からの冷却された空気を、温度設定部で設定された温度に加温する。このヒータ20は、蒸発器17の幅方向と平行に延びるように配置されている。
図3に示すように、第2ダクト部212は、蒸発器流出口17b側の端部の流路断面積が、ヒータ20が配置された部分の流路断面積よりも大きくなっている。そして、第2ダクト部212は、蒸発器流出口17b側の端部からヒータ20が配置された部分にかけて、徐々にその流路断面積が縮小して形成されている。
これにより、温度調節庫1は、蒸発器17からヒータ20へと流れる空気の量を増加させることができるため、ヒータ20を通過する空気と通過しない空気とによる温度のムラの発生を抑制することができる。そして、これにより、温度調節庫1は、ヒータ20における熱交換効率を向上させることができることから、ヒータ20の小型化及び小容量化を実現することができる。
また、この第2ダクト部212内には、蒸発器17の下流側のファン18と、ヒータ20との間に、蒸発器17を通過した空気をヒータ20へ指向する導風板19が設けられている。第2ダクト部212内において、導風板19は、その一端がファン18とヒータ20との間の背面側内壁101に固定され、背面側内壁101に対する垂直方向よりもヒータ20側に傾斜するように配置されている。
これにより、温度調節庫1は、第2ダクト部212にこのように配置された導風板19を備えることで、蒸発器17から流出した空気を積極的にヒータ20へ指向させることができる。
第3ダクト部213は、送出ダクト21における空気の流通方向におけるヒータ20よりも下流側に配置されており、ヒータ20を通過した空気を吹出チャンバ22へと送出するための空間を形成している。この第3ダクト部213の高さ方向の大きさは、ヒータ20の高さ方向の大きさと略同一である。
これにより、第3ダクト部213内では、ヒータ20を通過した空気の流速が上昇して攪拌される。これにより、温度調節庫1は、この第3ダクト部213内において、ヒータ20から吹出チャンバ22へと流れる空気の温度を均一化させることができる。
図2及び図3に示すように、吹出チャンバ22は、第3ダクト部213における空気の流通方向の下流側に設けられている。この吹出チャンバ22は、送出ダクト21から送出されて貯蔵室14に吹き出される空気が滞留する空間22aを有する。このように、吹出チャンバ22では、貯蔵室14に吹き出される空気が空間22aに滞留されることで混合された後に吹き出されるため、貯蔵室14へと吹き出される際の風量の偏りを減少させることができる。
この吹出チャンバ22は、図2及び図3に示すように、複数の第1吹出孔231Aが形成された第1吹出面23Aと、複数の第2吹出孔231Bが形成された第2吹出面23Bと、複数の第3吹出孔231Cが形成された第3吹出面23Cといった、互いに向きが異なる3つの吹出面からなる吹出部23を有する。
図3に示すように、第1吹出面23Aは、貯蔵室14の上下方向と略平行になるように配置される。また、第3吹出面23Cは、貯蔵室14の前後方向と略平行になるように配置される。これにより、第1吹出面23Aと第3吹出面とを繋ぐ第2吹出面23Bは、この上下方向及び前後方向に対して傾斜するように配置される。
これにより、第1吹出面23Aからは、貯蔵室14の後方側上部から前方側上部に向かって流れる空気が吹き出される。また、第2吹出面23Bからは、貯蔵室14の後方側上部から前方側下部に向かって流れる空気が吹き出される。また、第3吹出面23Cからは、貯蔵室14の後方側上部から後方側下部に向かって流れる空気が吹き出される。
なお、図2は、貯蔵部10の正面図であるため、第1吹出孔231Aが形成された第1吹出面23Aと、第2吹出孔231Bが形成された第2吹出面23Bとは示されているが、第3吹出孔231Cが形成された第3吹出面23Cは示されていない。
吹出チャンバ22内における第1吹出面23Aと第2吹出面23Bとの境界には、第1分流板24Aが配置されている。また、第2吹出面23Bと第3吹出面23Cとの境界には、第2分流板24Bが配置されている。これにより、送出ダクト21から送出された空気は、吹出チャンバ22の空間22aにおいて滞留された後、この第1分流板24Aと第2分流板24Bとによって、第1吹出面23A、第2吹出面23B及び第3吹出面23Cのそれぞれに流れる空気に分流される。すなわち、吹出チャンバ22は、第1分流板24A及び第2分流板24Bを備えることで、第1吹出面23A、第2吹出面23B及び第3吹出面23Cのそれぞれから吹き出す空気の風量を均一化させることができる。
図5に示すように、吹出チャンバ22において、吹出部23を構成する第1吹出面23A、第2吹出面23B及び第3吹出面23Cのそれぞれに形成されている吹出孔231(第1吹出孔231A、第2吹出孔231B及び第3吹出孔231C)は、何れも、互いに同一の開口形状及び同一の開口面積を有し、互いに平行となるように形成されている。
図5に示すように、第1吹出面23Aは、幅方向左端部側に位置する左側第1吹出部23A−1と、幅方向中央部側に位置する中央側第1吹出部23A−2と、幅方向右端部側に位置する右側第1吹出部23A−3とを有する。また、第2吹出面23Bは、幅方向左端部側に位置する左側第2吹出部23B−1と、幅方向中央部側に位置する中央側第2吹出部23B−2と、幅方向右端部側に位置する右側第2吹出部23B−3とを有する。また、第3吹出面23Cは、幅方向左端部側に位置する左側第3吹出部23C−1と、幅方向中央部側に位置する中央側第3吹出部23C−2と、幅方向右端部側に位置する右側第3吹出部23C−3とを有する。
このような吹出チャンバ22において、吹出部23の幅方向両端部の周辺では、吹出部23の幅方向中央部側の周辺よりも空気の流れが悪くなっている。そのため、上述の吸入板16と同様に、吹出チャンバ22においても、吹出部23の幅方向両端部側での空気の吸入量を向上させる必要がある。そのため、吹出チャンバ22においても、吹出部23の幅方向の中央部側よりも左右端部側の方が、吹出孔231による開口率が高くなるようにしている。
具体的に、左側第1吹出部23A−1、左側第2吹出部23B−1、左側第3吹出部23C−1、右側第1吹出部23A−3、右側第2吹出部23B−3、右側第3吹出部23C−3では、隣接する第1吹出孔231A間のピッチ、隣接する第2吹出孔231B間のピッチ、隣接する第3吹出孔231C間のピッチを何れもP11としている。これに対し、中央側第1吹出部23A−2、中央側第2吹出部23B−2、中央側第3吹出部23C−2では、隣接する第1吹出孔231A間のピッチ、隣接する第2吹出孔231B間のピッチ、隣接する第3吹出孔231C間のピッチを何れもP11よりも大きいP12としている。
このように、温度調節庫1は、吹出チャンバ22の吹出部23によって貯蔵室14内の異なる3方向に空気を吹き出すため、貯蔵室14内における空気の流れのばらつきを減少させることができる。また、温度調節庫1によれば、吹出チャンバ22の第1吹出面23A、第2吹出面23B及び第3吹出面23Cにおいて、上述したように、空気を吹き出す際の風量の偏りを減少させることができ、略一定の風速を維持することができる。さらに、温度調節庫1は、吹出チャンバ22の吹出部23において、その幅方向両端部での空気の吹出量を増加させることができることから、空気の吹出量を均一化させることができる。その結果、温度調節庫1は、吹出チャンバ22における吹出部23の幅方向両端部の周辺において、空気の流れを良好とすることができることから、空気が貯蔵室14に流れ易くなる。このようにして、温度調節庫1は、貯蔵室14内における温度のムラの発生を抑制することができる。
次に、温度調節庫1における空気の流れについて説明する。図6は、図1の範囲R1に示す貯蔵部10のA−A断面を矢印A1の方向から示す断面図であり、空気の流れを矢印で示す図である。また、図7は、図1の範囲R1に示す貯蔵部10のB−B断面を矢印B1の方向から示す断面図であり、空気の流れを矢印で示す図である。また、図8は、図6の範囲R2の拡大図であり、また、図9は、図6の範囲R3の拡大図である。
図6に示すように、吸入板16には、貯蔵室14内において流れる空気が吸入される。上述したように、吸入板16の幅方向両端部(左側吸入領域16−1及び右側吸入領域16−3)の開口率は、吸入板16の幅方向中央部(中央側吸入領域16−2)の開口率の方が高くなっている。これにより、図7に示すように、空気は、この幅方向中央部だけでなく幅方向両端部においても十分に吸入される。
このようにして吸入板16で吸入された空気は、図6及び図7に示すように、吸入ダクト15内を流通して蒸発器17における蒸発器吸込口17aに流入する。
図8に示すように、蒸発器吸込口17aに流入した空気は、冷却された後に、第1ダクト部211内において、蒸発器流出口17bから流出する。そして、この蒸発器流出口17bから流出した空気は、この第1ダクト部211内において、ファン入口18aに吸い込まれ、ファン18における羽根車の回転によってファン出口18bから第2ダクト部212へと吹き出される。この第2ダクト部212内において、ファン18より吹き出された空気は、図8に示すように配置された第2ダクト部212と導風板19とによってヒータ20に向かってスムーズに流れるようになる。そして、ヒータ20を通過することで加温された空気は、第3ダクト部213を通じて吹出チャンバ22に流入する。
図9に示すように、第3ダクト部213から吹出チャンバ22に流入した空気は、空間22aにおいて滞留された後、第1分流板24Aと第2分流板24Bとによって、第1吹出面23A、第2吹出面23B及び第3吹出面23Cのそれぞれに流れる空気に分流され、第1吹出面23A、第2吹出面23B及び第3吹出面23Cのそれぞれにおいて均一化された吹出量で吹き出される。この際、空気は、第1吹出面23Aからは貯蔵室14の前方側上部へと吹き出され、第2吹出面23Bからは貯蔵室14の前方側下部へと吹き出され、第3吹出面23Cからは貯蔵室14の後方側下部へと吹き出される。
また、吹出チャンバ22の空間22aに滞留された空気は、この空間22aにおいて混合されることから、空気の温度が均一化される。これにより、第1吹出面23A、第2吹出面23B及び第3吹出面23Cにおいて貯蔵室14内に吹き出される空気の温度は一定となる。
このように第1吹出面23A、第2吹出面23B及び第3吹出面23Cのそれぞれから吹き出された空気は、貯蔵室14内を図6の矢印に示すように流れ、再び吸入板16にて吸入されることになる。
温度調節庫1の貯蔵部10は、このような流れで空気を循環させることから、貯蔵室14内における温度のムラの発生を抑制することができ、結果として、貯蔵室14内の空気を設定した温度で安定的に維持することができる。
このような温度調節庫1によれば、例えば臓器を低温保存する際には、使用者による温度設定部での温度設定に基づいて、貯蔵室14内を例えば−5℃の一定温度に設定して維持し、その後の臓器移植のために臓器を昇温する際には、再度の温度設定部での温度設定に基づいて、貯蔵室14内を例えば37度の一定温度に設定して維持することができる。
上述の実施の形態では、貯蔵室14内に貯蔵する対象物として、医療用の生体物を挙げたが、これに限定されず、例えば、各種の食品、飲料、薬品等であってもよい。
また、上述の実施の形態では、冷却器として蒸発器17を用いたが、他の冷却器を用いるようにしてもよい。この冷却器としては、例えば、ペルチェ素子を用いた冷却器、冷却コイルを用いた冷却器等であってもよい。
1 温度調節庫、10 貯蔵部、11 扉、12 機械部、13 キャスタ、14 貯蔵室、15 吸入ダクト、151 区画部、152 左側面部、152A 左側面部材、153 右側面部、153A 右側面部材、154 底面部、155 吸入部、156 吸入側端部、157 蒸発器側端部、16 吸入板、16A 吸入孔、16−1 左側吸入領域、16−2 中央側吸入領域、16−3 右側吸入領域、16A 吸入孔、17 蒸発器、17a 蒸発器吸込口、17b 蒸発器流出口、18 ファン、18a ファン入口、18b ファン出口、19 導風板、20 ヒータ、21 送出ダクト、22 吹出チャンバ、22a 空間、23 吹出部、23A 第1吹出面、23A−1 左側第1吹出部、23A−2 中央側第1吹出部、23A−3 右側第1吹出部、23B 第2吹出面、23B−1 左側第2吹出部、23B−2 中央側第2吹出部、23B−3 右側第2吹出部、23C 第3吹出面、23C−1 左側第3吹出部、23C−2 中央側第3吹出部、23C−3 右側第3吹出部、24A 第1分流板、24B 第2分流板、101 背面側内壁、111 開閉レバー、121 通気板、121A 通気孔、158 補強部材、211 第1ダクト部、212 第2ダクト部、213 第3ダクト部、231 吹出孔、231A 第1吹出孔、231B 第2吹出孔、231C 第3吹出孔
Claims (7)
- 内部の温度が調節される貯蔵室を備えた温度調節庫であって、
前記貯蔵室内の空気を吸入する吸入ダクトと、
前記吸入ダクトにおける空気の流通方向の下流側に配置された冷却器とを備え、
前記吸入ダクトは、
吸入部を形成する吸入側端部と、前記冷却器に接続される冷却器側端部とを有し、
前記吸入側端部の幅方向の大きさは、前記冷却器側端部の幅方向の大きさよりも大きく、
前記冷却器の幅方向の大きさに合うように、前記吸入側端部から前記冷却器側端部にかけて徐々に幅方向の大きさが小さくなり、
前記吸入部には、空気を吸入する複数の吸入孔が形成された吸入板が設けられており、
前記吸入板は、第1吸入領域と、前記第1吸入領域よりも前記吸入板の幅方向端部側に位置する第2吸入領域とを有し、前記第1吸入領域よりも前記第2吸入領域の方が、前記吸入孔による開口率が高い
ことを特徴とする温度調節庫。 - 前記冷却器を通過した空気を、前記貯蔵室へと吹き出す吹出部側に送出する送出ダクトを備え、
前記送出ダクト内には、前記冷却器の幅方向と平行に延びるヒータが配置されており、
前記送出ダクトは、前記冷却器側における流路断面積が、前記ヒータが配置された部分の流路断面積よりも大きく、前記冷却器側から前記ヒータが配置された部分にかけて徐々に流路断面積が縮小して形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の温度調節庫。 - 前記送出ダクト内には、前記冷却器と前記ヒータとの間に、前記冷却器を通過した空気を前記ヒータへ指向する導風板が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の温度調節庫。
- 前記送出ダクトの空気の流通方向の下流側に形成され、前記貯蔵室へと吹き出す空気が滞留する吹出チャンバを備え、
前記吹出チャンバは、前記貯蔵室へと空気を吹き出す吹出孔が複数形成された前記吹出部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の温度調節庫。 - 前記吹出部は、互いに向きが異なる複数の吹出面を有し、前記吹出孔は、前記吹出面のそれぞれの幅方向に亘って複数形成されていることを特徴とする請求項4に記載の温度調節庫。
- 前記吹出面は、第1吹出領域と、前記第1吹出領域よりも前記吹出面の幅方向端部側に位置する第2吹出領域とを有し、前記第1吹出領域よりも前記第2吹出領域の方が、前記吹出孔による開口率が高いことを特徴とする請求項5に記載の温度調節庫。
- 前記吹出チャンバ内における前記吹出面の互いの境界には、前記吹出面のそれぞれに流す空気を分流する分流板が設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の温度調節庫。
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