JP2020153465A - 管搬送装置および管路敷設坑内での管の接合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】連結部材を取外して第1搬送台車と第2搬送台車とを分離する作業に要する手間を軽減することができる管搬送装置を提供する。【解決手段】第1管を搬送する第1搬送台車と、第2管14を搬送する第2搬送台車15と、第1搬送台車と第2搬送台車15とを連結する連結装置16とを有し、連結装置16は一端部が第1搬送台車に着脱自在で且つ他端部が第2搬送台車15に着脱自在な連結部材28を有し、連結部材28の端部に、第1および第2搬送台車のいずれか一方の搬送台車15に係脱自在な係合部材36が設けられ、係合部材36を係合状態から離脱状態に切換える切換装置37が連結部材28に設けられ、切換装置37は切換装置37を作動させるための操作部45を有し、操作部45は、第1搬送台車上の第1管と第2搬送台車15上の第2管14との間に形成されるスペースに露出している。【選択図】図11

Description

本発明は、例えばシールド掘進機によって地下に形成された管路敷設坑内で管を接合して管路を形成する際に用いられる管搬送装置および管搬送装置を用いた管の接合方法に関する。
従来、この種の管搬送装置としては、例えば図51,図52に示すように、管路敷設坑201内の管路の最後尾の管202に第1管203と第2管204を接合する際に使用されるものがある。管搬送装置205は、管路敷設坑201内の軌条206上を走行自在であり、第1管203を搬送する第1搬送台車207と、第2管204を搬送する第2搬送台車208と、第1搬送台車207と第2搬送台車208とを連結する連結バー209とを有している。連結バー209の一端部と第1搬送台車207とは第1連結ピン211を介して着脱自在に連結され、連結バー209の他端部と第2搬送台車208とは第2連結ピン212を介して着脱自在に連結されている。
このような管搬送装置205を用いて、以下のように管を接合している。
先ず、図52に示すように、第1管203を第1搬送台車207上に載せ、第2管204を第2搬送台車208上に載せた状態で、管搬送装置205を前進させて最後尾の管202の手前側に停止させる。
次に、第1連結ピン211を取り外して連結バー209と第1搬送台車207との連結を解除し、第2連結ピン212を取り外して連結バー209と第2搬送台車208との連結を解除し、連結バー209を撤去して、第1搬送台車207と第2搬送台車208とを分離する。
その後、第1搬送台車207を前進させて、第1管203の一端部を最後尾の管202の他端部に接合する。
その後、図53に示すように、第1管203の下方に枕部材214を設置して、第1管203を枕部材214に預け、第1搬送台車207を後進させて第1管203の下方から第1管203の手前側に抜き出す。
このようにして抜き出された第1搬送台車207を持ち上げて、第2搬送台車208上に載せられている第2管204内に回収する。
その後、図54に示すように、第2搬送台車208を前進させて、第2搬送台車208上の第2管204の一端部を、最後尾の管202に接合された第1管203の他端部に接合する。
尚、上記のような管搬送装置および管の接合方法は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2001−280541
しかしながら上記の従来形式では、第1管203を第1搬送台車207上に載せ、第2管204を第2搬送台車208上に載せた状態では、連結バー209が第1および第2管203,204の下方に隠れてしまう。第1管203の下方のスペースおよび第2管204の下方のスペースが非常に狭いので、第1連結ピン211を取り外して連結バー209と第1搬送台車207との連結を解除する際、第1管203が邪魔になって、第1連結ピン211を取り外す作業が実施し難い。或いは、第2連結ピン212を取り外して連結バー209と第2搬送台車208との連結を解除する際、第2管204が邪魔になって、第2連結ピン212を取り外す作業が実施し難い。
このようなことから、連結バー209を取り外して第1搬送台車207と第2搬送台車208とを分離する作業に手間と労力を要するといった問題がある。
本発明は、連結部材を取り外して第1搬送台車と第2搬送台車とを分離する作業に要する手間や労力を軽減することができる管搬送装置および管路敷設坑内での管の接合方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、管を搬送する管搬送装置であって、
第1管を搬送する第1搬送台車と、第2管を搬送する第2搬送台車と、第1搬送台車と第2搬送台車とを連結する連結装置とを有し、
連結装置は一端部が第1搬送台車に着脱自在で且つ他端部が第2搬送台車に着脱自在な連結部材を有し、
連結部材の端部に、第1搬送台車と第2搬送台車とのいずれか一方の搬送台車に係脱自在な係合部材が設けられ、
係合部材は、一方の搬送台車に係合する係合状態と、一方の搬送台車から離脱する離脱状態とに切り換え可能であり、
係合部材を係合状態から離脱状態に切り換える切換装置が連結部材に設けられ、
切換装置は外部から切換装置を作動させるための操作部を有し、
操作部は、第1搬送台車上に載せられた第1管と第2搬送台車上に載せられた第2管との間に形成されるスペースに露出しているものである。
これによると、操作部を操作して切換装置を作動させることにより、係合部材が切換装置によって係合状態から離脱状態に切り換えられ、第1搬送台車と第2搬送台車とのいずれか一方の搬送台車と連結部材との連結が解除される。この際、第1管および第2管の邪魔にならずに操作部を操作することができるため、第1搬送台車上に載せられた第1管の下方のスペースが狭かったり或いは第2搬送台車上に載せられた第2管の下方のスペースが狭い場合であっても、操作部を操作することによって、容易に一方の搬送台車と連結部材との連結を解除することができる。これにより、連結部材を取り外して第1搬送台車と第2搬送台車とを分離する作業に要する手間や労力を軽減することができる。
本第2発明における管搬送装置は、係合部材が係合状態から落下することにより離脱状態に切り換えられるものである。
これによると、電動機や油圧シリンダ等の特別な駆動装置を用いずに係合部材を係合状態から離脱状態に切り換えることができるため、電力等の消費量を低減することができる。
本第3発明における管搬送装置は、一方の搬送台車に、係合部材を係合状態から離脱状態に付勢する付勢具が設けられているものである。
これによると、操作部を操作することにより、係合部材が付勢具の付勢力によって確実に係合状態から離脱状態に切り換えられる。
本第4発明における管搬送装置は、連結部材は第1連結部材と第2連結部材とに分割可能であり、
第1連結部材が第1搬送台車に着脱自在に連結され、
係合部材と切換装置とが第2連結部材に設けられ、
係合部材は、第2搬送台車に係合する係合状態と、第2搬送台車から離脱する離脱状態とに切り換え可能であるものである。
これによると、操作部を操作して切換装置を作動させることにより、係合部材が切換装置によって係合状態から離脱状態に切り換えられ、容易に第2搬送台車と連結部材との連結が解除される。
本第5発明は、上記第1発明から第4発明のいずれか1項に記載された管搬送装置を用いて、管路敷設坑内の管路の最後尾の管に第1管と第2管を順次接合する管の接合方法であって、
管路敷設坑内の軌条上を走行自在な管搬送装置の第1搬送台車上に第1管を載せるとともに第2搬送台車上に第2管を載せ、
管搬送装置を前進させて、第1管の一端部を最後尾の管の他端部に接合し、
第1管の他端部を持ち上げ、管搬送装置を後進させて、第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出し、
連結部材の一端部を第1搬送台車から離脱させ、
操作部を操作して切換装置を作動させ、係合部材を係合状態から離脱状態に切り換え、連結部材の他端部を第2搬送台車から離脱させ、連結部材を第1搬送台車と第2搬送台車との間から取り外して、第1搬送台車と第2搬送台車とを分離し、
第1搬送台車を、後進させて、第2搬送台車上に載せられている第2管の下方に引き込み、
第2搬送台車を第1搬送台車と共に前進させて、第2搬送台車上の第2管の一端部を最後尾の管に接合された第1管の他端部に接合するものである。
これによると、第1管を最後尾の管に接合した後、管搬送装置を後進させて第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出した状態で、連結部材の一端部を第1搬送台車から離脱させるため、第1管の邪魔にならずに、連結部材の一端部と第1搬送台車とを分離することができる。
その後、操作部を操作して切換装置を作動させ、係合部材を係合状態から離脱状態に切り換え、連結部材の他端部を第2搬送台車から離脱させるため、第2管の邪魔にならずに、連結部材の他端部と第2搬送台車とを容易に分離することができる。
本第6発明は、上記第1発明から第4発明のいずれか1項に記載された管搬送装置を用いて、管路敷設坑内の管路の最後尾の管に第1管と第2管を順次接合する管の接合方法であって、
管路敷設坑内の軌条上を走行自在な管搬送装置の第1搬送台車上に第1管を載せるとともに第2搬送台車上に第2管を載せ、
管搬送装置を前進させて、第1管の一端部を最後尾の管の他端部に接合し、
第1管の他端部を持ち上げ、管搬送装置を後進させて、第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出し、
連結部材の一端部を第1搬送台車から離脱させ、
操作部を操作して切換装置を作動させ、係合部材を係合状態から離脱状態に切り換え、連結部材の他端部を第2搬送台車から離脱させ、連結部材を第1搬送台車と第2搬送台車との間から取り外して、第1搬送台車と第2搬送台車とを分離し、
第1管の手前側の軌条から分岐して第2搬送台車上に載せられている第2管内に延びる補助軌条装置を設置し、
第1搬送台車を、第1管の手前側から後進させて、軌条上から補助軌条装置上を走行させて第2管内に移送し、
軌条から分岐し且つ第2管の一端部から前方へ突出している補助軌条装置の傾斜部分を撤去し、
第2搬送台車を前進させて、第2搬送台車上の第2管の一端部を最後尾の管に接合された第1管の他端部に接合するものである。
これによると、第1管を最後尾の管に接合した後、管搬送装置を後進させて第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出した状態で、連結部材の一端部を第1搬送台車から離脱させるため、第1管の邪魔にならずに、連結部材の一端部と第1搬送台車とを分離することができる。
その後、操作部を操作して切換装置を作動させ、係合部材を係合状態から離脱状態に切り換え、連結部材の他端部を第2搬送台車から離脱させるため、第2管の邪魔にならずに、連結部材の他端部と第2搬送台車とを容易に分離することができる。
以上のように本発明によると、連結部材を取り外して第1搬送台車と第2搬送台車とを分離する作業に要する手間や労力を軽減することができる。
本発明の第1の実施の形態における管の接合作業に用いられる管搬送装置に管を載置したときの側面図である。 同、管搬送装置に管を載置したときの一部切欠き平面図である。 同、管搬送装置の側面図である。 同、管搬送装置の第1搬送台車の平面図である。 図1におけるX−X矢視図である。 図5の一部分を拡大した図である。 同、管搬送装置の第1搬送台車と第1連結部材との連結部分の断面図である。 同、管搬送装置の第2搬送台車の平面図である。 同、管搬送装置の第1連結部材と第2連結部材との連結部分の平面図である。 同、管搬送装置の第1連結部材と第2連結部材との連結部分の断面図である。 同、管搬送装置の第2搬送台車と第2連結部材との連結部分および切換装置の断面図であり、係合ピンが係合位置に切り換えられている状態を示す。 図11におけるX−X矢視図である。 同、管搬送装置の第2搬送台車と第2連結部材との連結部分および切換装置の断面図であり、係合ピンが離脱位置に切り換えられている状態を示す。 図13におけるX−X矢視図である。 同、管搬送装置の第2搬送台車と第2連結部材との連結部分および切換装置の断面図であり、第2搬送台車と第2連結部材とを分離した状態を示す。 同、管の接合作業に用いられる持上用治具の斜視図である。 同、管の接合作業に用いられる持上用治具の断面図である。 同、管の接合作業に用いられる持上用治具の正面図である。 同、持上用治具を用いて管の受口を持ち上げているときの図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における管の接合作業に用いられる補助レール装置の側面図である。 同、補助レール装置の平面図である。 同、補助レール装置の正面図である。 同、補助レール装置の拡大正面図である。 同、補助レール装置を用いた管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 従来の管搬送装置の概略側面図である。 同、管搬送装置を用いた管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。 同、管の接合方法を示す図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1,図2,図20に示すように、1はシールド掘進機によって地中に構築された管路敷設坑であり、一次覆工が施工されている。管路敷設坑1内には、複数の管を接合してなる管路2と、左右一対のレール17(軌条の一例)とが敷設される。尚、両レール17はそれぞれ複数本の分割レール18を接合したものである。
また、管路敷設坑1内には、管を搬送する管搬送装置10と、管搬送装置10を走行させるバッテリーカー等の自走車両9とが備えられている。図1〜図3に示すように、管搬送装置10は、第1管11を搬送する第1搬送台車12と、第2管14を搬送する第2搬送台車15と、第1搬送台車12と第2搬送台車15とを連結する連結装置16とを有している。
尚、管路2を構成している管、管路2の最後尾の管4、第1管11および第2管14はそれぞれ、一端部に挿し口19を有するとともに、他端部に受口20を有している。また、自走車両9は第2搬送台車15に着脱自在に連結されている。
図3,図4〜図7に示すように、第1搬送台車12は、管路敷設坑1内のレール17上を走行自在であり、台車本体23と、台車本体23に設けられた複数の走行用車輪24と、台車本体23上に支持された第1管11を昇降させる複数の台車ジャッキ25(昇降装置の一例)と、撤去した分割レール18を仮置きする仮置き板26とを有している。
台車本体23は、第1管11を支持する前後一対の支持フレーム60と、両支持フレーム60間に連結される連結フレーム61とを有している。また、走行用車輪24はレール17上を転動自在であり、台車ジャッキ25は台車本体23に設けられ、仮置き板26は台車本体23の両側端に設けられている。
また、図1〜図3,図5,図6,図8に示すように、第2搬送台車15は第1搬送台車12と同様の構成を有しており、台車本体23上には第2管14が支持される。尚、図8,図11〜図15に示すように、第2搬送台車15の台車本体23は一端部に連結板27を有しており、連結板27には上下方向に貫通する係合孔31が形成されている。
連結装置16は、一端部が第1搬送台車12の台車本体23に着脱自在で且つ他端部が第2搬送台車15の台車本体23に着脱自在な連結部材28を有している。さらに、連結部材28は第1連結部材29と第2連結部材30とに分割可能である。
図3,図4,図7に示すように、第1連結部材29の一端部は第1連結ピン32を介して第1搬送台車12の台車本体23に着脱自在に連結され、図9,図10に示すように、第1連結部材29の他端部と第2連結部材30の一端部とは複数の中継連結ピン33を介して着脱自在に連結されている。
図11〜図15に示すように、第2連結部材30は、下面が開放されたチャンネル状の部材であり、その他端部上面にサポート板39を有している。このサポート板39には、第2連結部材30を上下方向に貫通する保持孔40が形成されている。
第2連結部材30には、第2搬送台車15に係脱自在な係合ピン36(係合部材の一例)と、係合ピン36を係合状態から離脱状態に切り換える切換装置37とが設けられている。
係合ピン36は、第2連結部材30の保持孔40内に嵌め込まれ、第2搬送台車15の連結板27に係脱自在であり、図11,図12に示すように下方から係合孔31に突入して第2搬送台車15の連結板27に係合する係合位置P1と、図13,図14に示すように係合位置P1から係合孔31の下方に落下して第2搬送台車15の連結板27から離脱する離脱位置P2とに切り換え可能である。尚、係合状態とは係合ピン36が係合位置P1に切り換えられている状態に相当し、離脱状態とは係合ピン36が離脱位置P2に切り換えられている状態に相当する。
切換装置37は、係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に切り換えるものであり、係合位置P1の係合ピン36を下方から支持する支持板43と、管長方向Aにスライド自在な連動杆44と、外部から切換装置37を作動させるための操作レバー45(操作部の一例)とを有している。
支持板43は、第2連結部材30の他端内部において支持片47に支持され、管長方向Aへスライド自在である。また、連動杆44は第2連結部材30内に設けられ、操作レバー45は連動杆44の一端に設けられ、支持板43は連動杆44の他端に設けられている。
また、第2連結部材30の他端内部には、係合位置P1から離脱位置P2に落下した係合ピン36を下方から受け止める受止板56が設けられている。
尚、図9,図10,図11,図13に示すように、第2連結部材30の一端部には、上下方向に貫通し且つ管長方向Aに長い長孔48が形成されている。操作レバー45は、第2連結部材30の内部から長孔48に挿通されて第2連結部材30の上方へ突出し、第1搬送台車12上に載せられた第1管11と第2搬送台車15上に載せられた第2管14との間に形成されるスペース57に露出している。
また、図11,図13,図15に示すように、第2連結部材30の他端部には落下防止部材50が設けられている。この落下防止部材50は、係合ピン36が第2搬送台車15の連結板27に係合している状態の際に第2連結部材30が自重(および係合ピン36の自重と後述するコイルスプリング54の付勢力)によって落下するのを防止するための部材であり、第2連結部材30の上面に立設された立板51と、立板51の上端に設けられた横板52とで、逆L形状に構成されている。
図11に示すように、第2連結部材30の他端部と第2搬送台車15とが連結している場合、第2搬送台車15の連結板27が第2連結部材30のサポート板39と落下防止部材50の横板52との間に挟まれ、横板52が上方から連結板27に係合する。
尚、第2連結部材30の他端部と第2搬送台車15とを連結する際、横板52を上方から連結板27に係合させることにより、第2連結部材30の他端部を連結板27に仮に(一時的に)預けておくことができる。このため、第2連結部材30の他端部と第2搬送台車15との連結作業時においても、第2連結部材30が自重によって落下するのを防止することができ、上記連結作業が容易に行える。
また、第2搬送台車15の連結板27には、係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に向かって付勢するコイルスプリング54(付勢具の一例)が設けられている。このコイルスプリング54は、連結板27の上面に設けられた箱状の収納部材55内に収納されている。尚、係合ピン36の頂部には、離脱位置P2に切り換えられた係合ピン36を引き上げて係合位置P1にセットするための引上用雌ねじ部38が形成されている。
上記のような切換装置37によると、図12,図13に示すように、係合ピン36は、係合位置P1に切り換えられている場合、支持板43上に支持された状態で、係合孔31に突入して連結板27に係合する。これにより、第2連結部材30と第2搬送台車15とが係合ピン36および連結板27を介して連結される。この際、コイルスプリング54は圧縮され、操作レバー45は連結位置P3に切り換えられている。
その後、図13,図14に示すように、操作レバー45を連結位置P3から切り離し位置P4に切り換えることにより、連動杆44が操作レバー45に連動して管長方向Aにスライドし、支持板43が係合ピン36の下方から前方へ退避する。これにより、係合ピン36が落下して、係合位置P1から離脱位置P2に切り換えられ、受止板56で受け止められる。このため、係合ピン36が係合孔31の下方に落下して連結板27から離脱し、図15に示すように第2連結部材30と第2搬送台車15との連結が解除される。
この際、係合ピン36は、コイルスプリング54によって係合位置P1から離脱位置P2に向かって付勢されているため、確実に離脱位置P2に切り換えられる。
図16〜図18に示すように、80は管路敷設坑1内で管を持ち上げるための持上用治具である。持上用治具80は、治具フレーム81と、第1管11の受口20の開口端部を管径方向Bにおいて挟む挟持機構82と、油圧式のジャッキ83とを有している。
治具フレーム81は、背板部86と、背板部86の両端に設けられた内側板部87および外側板部88とを有している。背板部86には取っ手89が設けられている。
挟持機構82は、管径方向Bにおいて対向する一対の固定板91および可動板92と、固定板91に対して可動板92を移動させる移動部材93とを有している。固定板91は背板部86に固定されている。ジャッキ83は、伸縮自在なラム84を有しており、固定板91に取り付けられて外側板部88を貫通している。
移動部材93は、外周に雄ねじを有するボルト体94と、ボルト体94の先端に設けられた係合片95とを有している。内側板部87には雌ねじを有するねじ孔90が形成されている。移動部材93のボルト体94は、雄ねじと雌ねじとが螺合した状態で、回転自在にねじ孔90に挿通されている。また、可動板92は上面に係合体96を有している。係合片95はボルト体94よりも大径であり、係合片95と係合体96とが係合している。
上記のような持上用治具80によると、図18の仮想線で示すように、受口20の開口端部を固定板91および可動板92との間に入れ、移動部材93を一方向に回して可動板92を固定板91に接近させる。これにより、管径方向Bにおける固定板91と可動板92との間隔Cが短縮され、受口20の開口端部が固定板91と可動板92との間に挟まれ、持上用治具80が受口20の開口端部に取付けられる。
このようにして、図19に示すように、2台の持上用治具80を受口20の開口端部の下部に取り付け、両持上用治具80のジャッキ83のラム84を伸長することにより、ラム84の先端が管路敷設坑1の内壁面5を押すため、第1管11の受口20が持ち上げられる。
また、移動部材93を逆方向に回して可動板92を固定板91から遠ざけることにより、管径方向Bにおける固定板91と可動板92との間隔Cが拡大され、持上用治具80を受口20の開口端部から取り外すことができる。
以下に、管路敷設坑1内で管搬送装置10および持上用治具80を用いて管を接合する接合方法を説明する。
図20に示すように、管搬送装置10の第1搬送台車12の台車本体23上に第1管11を載せ、第2搬送台車15の台車本体23上に第2管14を載せ、自走車両9を前進させて管搬送装置10を前方へ押すことにより、第1搬送台車12と第2搬送台車15とを前進させて第1管11と第2管14とを搬送し、第1管11の挿し口19(一端部)を管路2の最後尾の管4の受口20(他端部)に挿入して接合する。
この際、連結部材28が第1および第2管11,14の下方に隠れてしまう。また、第1搬送台車12の台車ジャッキ25により第1管11の上下位置を調整することで、接合時における心出しを行うことができる。
次に、図19,図21,図22に示すように、2台の持上用治具80を第1管11の受口20の開口端部の下部に取り付け、両持上用治具80のジャッキ83のラム84を伸長して第1管11の受口20(他端部)を持ち上げる。これにより、第1管11が第1搬送台車12の上方に浮き上がる。
次に、図23に示すように、自走車両9を後進させて管搬送装置10を後方へ移動し、第1搬送台車12を第1管11の下方から第1管11の手前側に抜き出す。
次に、図6仮想線および図24に示すように、第1管11の下方のレール17の分割レール18を撤去して第1搬送台車12の仮置き板26に載せる。
次に、図25に示すように、第1管11の受口側端部の下方にH型鋼等の支持部材63を設置し、持上用治具80のジャッキ83のラム84を短縮して、第1管11の受口側端部(他端部)を支持部材63上に下して支持部材63で支持する。その後、2台の持上用治具80を、第1管11の受口20の開口端部から取り外し、第2管14内に移して一時的に収納する。上記のように第1管11の受口側端部は支持部材63で支持されているため、第1管11の受口側端部が下方にずれるのを防止することができる。
次に、図26に示すように、連結部材28を取り外して第1搬送台車12と第2搬送台車15を分離する。すなわち、図7の仮想線で示すように第1連結ピン32を取り外して第1連結部材29と第1搬送台車12との連結を解除し、図10の仮想線で示すように中継連結ピン33を取り外して第1連結部材29と第2連結部材30との連結を解除し、第1連結部材29を第1搬送台車12と第2連結部材30との間から離脱させる。これにより、第1管11の邪魔にならずに、第1連結ピン32を取り外して、第1連結部材29と第1搬送台車12とを分離することができる。
その後、図13,図14に示すように、操作レバー45を操作して連結位置P3から切り離し位置P4に切り換える。これにより、係合ピン36が係合位置P1から離脱位置P2に切り換えられ、遠隔操作で第2連結部材30と第2搬送台車15との連結を解除することができ、図15に示すように、第2連結部材30が第2搬送台車15から離脱し、連結部材28が第1搬送台車12と第2搬送台車15との間から取り外されて、第1搬送台車12と第2搬送台車15とが分離される。
このような操作レバー45の操作は図13に示すように係合ピン36から離れた箇所すなわち第2管14の挿し口19よりも前方の空きスペースで行えるため、遠隔操作で係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に切り換えることができる。従って、係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に切り換える際、第2搬送台車15上の第2管14が切り換えの邪魔になることはない。
このため、第2搬送台車15上に載せられた第2管14の下方のスペースが狭い場合であっても、操作レバー45を操作することによって、容易に連結部材28の他端部と第2搬送台車15との連結を解除することができる。これにより、連結部材28を取り外して第1搬送台車12と第2搬送台車15とを分離する作業に要する手間や労力を軽減することができる。
尚、上記のようにして取り外した第1連結部材29と第2連結部材30とを図26に示すように第2管14内に移して一時的に収納する。さらに、第2搬送台車15上に載せられている第2管14を台車ジャッキ25で持ち上げる。
その後、図27に示すように、第1搬送台車12を、押して後進させ、第2搬送台車15上の第2管14の下方に引き込む。これにより、第1搬送台車12は、撤去して仮置き板26に載せられた分割レール18と共に、第2管14の下方に引き込まれる。
尚、上記のように第2搬送台車15上の第2管14を台車ジャッキ25で持ち上げることにより、第2管14の下方のスペースが上方に拡大するため、第1搬送台車12を第2管14の下方に引き込むことが可能なスペース65を、第2管14の下方に確保することができる。
その後、図28に示すように、自走車両9を前進させて、第2搬送台車15を第1搬送台車12と共に前進させ、図29に示すように、第2搬送台車15上の第2管14の挿し口19を最後尾の管4に接合された第1管11の受口20に接合する。
この際、第2搬送台車15の台車ジャッキ25により第2管14の上下位置を調整することで、接合時における心出しを行うことができる。
その後、図30に示すように、2台の持上用治具80を第2管14の受口20の開口端部の下部に取り付け、持上用治具80で第2管14の受口20(他端部)を持ち上げる。これにより、第2管14が第2搬送台車15の上方に浮き上がる。
そして、図31に示すように、自走車両9と第1および第2搬送台車12,15を後進させて、第1および第2搬送台車12,15を第2管14の下方から第2管14の手前側に抜き出す。これにより、管路2の最後尾の管4に第1管11と第2管14とが接合され、上記接合工程を繰り返して行うことにより、管路敷設坑1内の管路2が延長される。
上記のような管の接合方法によると、操作レバー45を連結位置P3(図11参照)から切り離し位置P4(図13参照)に切り換えた際、係合ピン36が係合位置P1(図11,図12参照)から落下することにより離脱位置P2(図13,図14参照)に切り換えられるため、電動機や油圧シリンダ等の特別な駆動装置を用いずに係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に切り換えることができ、電力等の消費量を低減することができる。
また、係合ピン36は、コイルスプリング54によって係合位置P1から離脱位置P2に向かって付勢されているため、確実に離脱位置P2に切り換えられる。
また、図6の仮想線および図24で示すように、撤去した分割レール18を第1搬送台車12の仮置き板26に載せることにより、撤去した分割レール18を第1搬送台車12と共に容易に回収することができる。
また、第2管14を第1管11に接合した後、第1連結部材29と第2連結部材30とを第2管14内から容易に回収することができる。
(第2の実施の形態)
以下に第2の実施の形態について説明する。尚、上記第1の実施の形態と同じ部材については同一の符号を付記して、詳細な説明を省略する。
第2の実施の形態では、管搬送装置10と持上用治具80および補助レール装置101(補助軌条装置の一例)を用いて、管路敷設坑1内で管路2の最後尾の管4に第1管11と第2管14とを順次接合する。
図32〜図35に示すように、補助レール装置101は、複数の補助枕木102と、補助枕木102上に支持された左右一対の補助レール103とを有している。補助レール103は、前端部から後方へ斜め上向きに傾斜する傾斜レール部104(傾斜部分の一例)と、傾斜レール部104の後端部から後方へ延びる水平レール部105とを有している。尚、傾斜レール部104と水平レール部105の端部とはボルト、ナット等を介して着脱自在に連結される。
また、自走車両9には、先端にフックを備えたワイヤロープ107と、ワイヤロープ107を巻き取るウインチ108とが設けられている。尚、管路敷設坑1内のレール17は複数の枕木8上に支持されている。
以下に、管路敷設坑1内で管搬送装置10、持上用治具80および補助レール装置101を用いて管を接合する接合方法を説明する。
図36に示すように、管搬送装置10の第1搬送台車12の台車本体23上に第1管11を載せ、第2搬送台車15の台車本体23上に第2管14を載せ、自走車両9を前進させて管搬送装置10を前方へ押すことにより、第1搬送台車12と第2搬送台車15とを前進させて第1管11と第2管14とを搬送し、第1管11の挿し口19(一端部)を管路2の最後尾の管4の受口20(他端部)に挿入して接合する。
この際、連結部材28が第1および第2管11,14の下方に隠れてしまう。また、第1搬送台車12の台車ジャッキ25により第1管11の上下位置を調整することで、接合時における心出しを行うことができる。
次に、図19,図37,図38に示すように、2台の持上用治具80を第1管11の受口20の開口端部の下部に取り付け、両持上用治具80のジャッキ83のラム84を伸長して第1管11の受口20(他端部)を持ち上げる。これにより、第1管11が第1搬送台車12の上方に浮き上がる。
次に、図39に示すように、自走車両9を後進させて管搬送装置10を後方へ移動し、第1搬送台車12を第1管11の下方から第1管11の手前側に抜き出す。
次に、図40に示すように、連結部材28を取り外して第1連結部材29と第2連結部材30とを分離する。すなわち、図7の仮想線に示すように、第1連結ピン32を取り外して第1連結部材29と第1搬送台車12との連結を解除し、図10の仮想線に示すように、中継連結ピン33を取り外して第1連結部材29と第2連結部材30との連結を解除し、第1連結部材29を第1搬送台車12と第2連結部材30との間から離脱させる。これにより、第1管11の邪魔にならずに、第1連結ピン32を取り外して、第1連結部材29と第1搬送台車12とを分離することができる。
その後、図13,図14に示すように、操作レバー45を操作して連結位置P3から切り離し位置P4に切り換える。これにより、係合ピン36が係合位置P1から離脱位置P2に切り換えられ、遠隔操作で第2連結部材30と第2搬送台車15との連結を解除することができ、第2連結部材30が第2搬送台車15から離脱し、連結部材28が第1搬送台車12と第2搬送台車15との間から取り外されて、第1搬送台車12と第2搬送台車15とが分離される。
このような操作レバー45の操作は図13に示すように係合ピン36から離れた箇所すなわち第2管14の挿し口19よりも前方の空きスペースで行えるため、遠隔操作で係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に切り換えることができる。従って、係合ピン36を係合位置P1から離脱位置P2に切り換える際、第2搬送台車15上の第2管14が切り換えの邪魔になることはない。
このため、第2搬送台車15上に載せられた第2管14の下方のスペースが狭い場合であっても、操作レバー45を操作することによって、容易に連結部材28の他端部と第2搬送台車15との連結を解除することができる。これにより、連結部材28を取り外して第1搬送台車12と第2搬送台車15とを分離する作業に要する手間や労力を軽減することができる。
尚、上記のようにして取り外した第1連結部材29と第2連結部材30とを図40に示すように第1管11内に移して一時的に収納する。
その後、図32〜図34,図41に示すように、補助レール装置101を第2搬送台車15上の第2管14内に設置する。この際、水平レール部105を第2管14内に設置し、傾斜レール部104を水平レール部105の前端部に取り付けて第2管14の挿し口19から前方へ突出させる。これにより、補助レール装置101が第1管11の手前側のレール17から上方に分岐して第2管14内に延びるように設置される。
その後、図42に示すように、自走車両9に設けられたワイヤロープ107のフックを空になった第1搬送台車12に引っ掛け、ウインチ108を作動させてワイヤロープ107を巻き揚げる。これにより、第1搬送台車12が、ワイヤロープ107で引っ張られて、第1管11の手前側から後進し、レール17上から補助レール装置101上に乗り移り、図32,図33,図35に示すように傾斜レール部104上を通って水平レール部105上を走行し、第2管14内に移送されて、図43に示すように水平レール部105上に支持された状態で第2管14内に収納される。
次に、図44に示すように、第1管11の下方のレール17の分割レール18を撤去して第2管14内の第1搬送台車12の仮置き板26に載せる。さらに、第1連結部材29と第2連結部材30とを第1管11内から第2管14内の第1搬送台車12上に移す。
次に、図45に示すように、第1管11の受口側端部の下方にH型鋼等の支持部材63を設置し、持上用治具80のジャッキ83のラム84を短縮して、第1管11の受口側端部(他端部)を支持部材63上に下して支持部材63で支持する。その後、2台の持上用治具80を、第1管11の受口20の開口端部から取り外し、第2管14内に移して一時的に収納する。上記のように第1管11の受口側端部は支持部材63で支持されているため、第1管11の受口側端部が下方にずれるのを防止することができる。
また、補助レール装置101の傾斜レール部104(レール17から分岐し且つ第2管14の挿し口19から前方へ突出している補助レール装置101の傾斜部分に相当)を水平レール部105から取り外して第2管14内に一時的に収納する。
その後、図46に示すように、自走車両9を前進させて第2搬送台車15を前進させ、第2搬送台車15上の第2管14の挿し口19を最後尾の管4に接合された第1管11の受口20に接合する。
この際、第2搬送台車15の台車ジャッキ25により第2管14の上下位置を調整することで、接合時における心出しを行うことができる。
その後、図47に示すように、2台の持上用治具80を第2管14の受口20の開口端部の下部に取り付け、持上用治具80で第2管14の受口20(他端部)を持ち上げる。これにより、第2管14が第2搬送台車15の上方に浮き上がる。そして、自走車両9と第2搬送台車15とを後進させて、第2搬送台車15を第2管14の下方から第2管14の手前側に抜き出し、第2管14の後方へ退避させる。
次に、図48に示すように、第2管14の下方のレール17の分割レール18を撤去して第2搬送台車15の仮置き板26に載せる。さらに、第2管14の受口側端部の下方にH型鋼等の支持部材63を設置し、持上用治具80のジャッキ83のラム84を短縮して、第2管14の受口側端部(他端部)を支持部材63上に下して支持部材63で支持する。その後、2台の持上用治具80を第2管14の受口20の開口端部から取り外す。
その後、図49に示すように、傾斜レール部104を水平レール部105の後端部に取り付けて第2管14の受口20から後方へ突出させ、傾斜レール部104の後端部をレール17上に連通させる。
そして、図50に示すように、自走車両9のワイヤロープ107のフックを第2管14内の第1搬送台車12に引っ掛け、ウインチ108を作動させてワイヤロープ107を巻き揚げる。これにより、第1搬送台車12が第2管14内の水平レール部105上を後進し傾斜レール部104上からレール17上に降ろされる。
これにより、管路2の最後尾の管4に第1管11と第2管14とが接合され、上記接合工程を繰り返して行うことにより、管路敷設坑1内の管路2が延長される。
上記第1および第2の実施の形態では、図11に示すように、第2搬送台車15に係脱自在な係合ピン36(係合部材の一例)を、連結部材28の他端部(すなわち第2連結部材30)に設け、切換装置37を第2連結部材30に設けたが、第1搬送台車12に係脱自在な係合ピン36(係合部材の一例)を、連結部材28の一端部(すなわち第1連結部材29)に設け、切換装置37を第1連結部材29に設けてもよい。
これによると、操作レバー45を操作して切換装置37を作動させることにより、係合ピン36が係合位置P1から離脱位置P2に切り換えられ、第1搬送台車12と連結部材28との連結が解除される。この際、第1管11および第2管14の邪魔にならずに操作レバー45を操作することができるため、第1搬送台車12上に載せられた第1管11の下方のスペースが狭い場合であっても、操作レバー45を操作することによって、容易に第1搬送台車12と連結部材28との連結を解除することができる。これにより、連結部材28を取り外して第1搬送台車12と第2搬送台車15とを分離する作業に要する手間や労力を軽減することができる。
また、第1搬送台車12に係脱自在な係合ピン36を、連結部材28の一端部に設けるとともに、第2搬送台車15に係脱自在な係合ピン36を、連結部材28の他端部に設け、切換装置37を第1連結部材29と第2連結部材30とにそれぞれ設けてもよい。
上記各実施の形態では、管路2に接合された管の受口20に別の管の挿し口19を挿入して管同士を接合しているが、管路2に接合された管の挿し口19に別の管の受口20を嵌めて管同士を接合してもよい。
上記各実施の形態では、第2搬送台車15の連結板27にコイルスプリング54を設けているが、コイルスプリング54を無くしてもよい。
上記実施の形態では、各管4、11、14はそれぞれ一端部に挿し口19を有するとともに他端部に受口20を有しているが、挿し口19と受口20とのいずれかのみを有する管を接合する場合にも適用できる。
1 管路敷設坑
2 管路
4 最後尾の管
10 管搬送装置
11 第1管
12 第1搬送台車
14 第2管
15 第2搬送台車
16 連結装置
17 レール(軌条)
19 挿し口(一端部)
20 受口(他端部)
28 連結部材
29 第1連結部材
30 第2連結部材
36 係合ピン(係合部材)
37 切換装置
45 操作レバー(操作部)
54 コイルスプリング(付勢具)
57 スペース
101 補助レール装置(補助軌条装置)
104 傾斜レール部(傾斜部分)

Claims (6)

  1. 管を搬送する管搬送装置であって、
    第1管を搬送する第1搬送台車と、第2管を搬送する第2搬送台車と、第1搬送台車と第2搬送台車とを連結する連結装置とを有し、
    連結装置は一端部が第1搬送台車に着脱自在で且つ他端部が第2搬送台車に着脱自在な連結部材を有し、
    連結部材の端部に、第1搬送台車と第2搬送台車とのいずれか一方の搬送台車に係脱自在な係合部材が設けられ、
    係合部材は、一方の搬送台車に係合する係合状態と、一方の搬送台車から離脱する離脱状態とに切り換え可能であり、
    係合部材を係合状態から離脱状態に切り換える切換装置が連結部材に設けられ、
    切換装置は外部から切換装置を作動させるための操作部を有し、
    操作部は、第1搬送台車上に載せられた第1管と第2搬送台車上に載せられた第2管との間に形成されるスペースに露出していることを特徴とする管搬送装置。
  2. 係合部材が係合状態から落下することにより離脱状態に切り換えられることを特徴とする請求項1記載の管搬送装置。
  3. 一方の搬送台車に、係合部材を係合状態から離脱状態に付勢する付勢具が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の管搬送装置。
  4. 連結部材は第1連結部材と第2連結部材とに分割可能であり、
    第1連結部材が第1搬送台車に着脱自在に連結され、
    係合部材と切換装置とが第2連結部材に設けられ、
    係合部材は、第2搬送台車に係合する係合状態と、第2搬送台車から離脱する離脱状態とに切り換え可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管搬送装置。
  5. 上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された管搬送装置を用いて、管路敷設坑内の管路の最後尾の管に第1管と第2管を順次接合する管の接合方法であって、
    管路敷設坑内の軌条上を走行自在な管搬送装置の第1搬送台車上に第1管を載せるとともに第2搬送台車上に第2管を載せ、
    管搬送装置を前進させて、第1管の一端部を最後尾の管の他端部に接合し、
    第1管の他端部を持ち上げ、管搬送装置を後進させて、第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出し、
    連結部材の一端部を第1搬送台車から離脱させ、
    操作部を操作して切換装置を作動させ、係合部材を係合状態から離脱状態に切り換え、連結部材の他端部を第2搬送台車から離脱させ、連結部材を第1搬送台車と第2搬送台車との間から取り外して、第1搬送台車と第2搬送台車とを分離し、
    第1搬送台車を、後進させて、第2搬送台車上に載せられている第2管の下方に引き込み、
    第2搬送台車を第1搬送台車と共に前進させて、第2搬送台車上の第2管の一端部を最後尾の管に接合された第1管の他端部に接合することを特徴とする管路敷設坑内での管の接合方法。
  6. 上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載された管搬送装置を用いて、管路敷設坑内の管路の最後尾の管に第1管と第2管を順次接合する管の接合方法であって、
    管路敷設坑内の軌条上を走行自在な管搬送装置の第1搬送台車上に第1管を載せるとともに第2搬送台車上に第2管を載せ、
    管搬送装置を前進させて、第1管の一端部を最後尾の管の他端部に接合し、
    第1管の他端部を持ち上げ、管搬送装置を後進させて、第1搬送台車を第1管の下方から第1管の手前側に抜き出し、
    連結部材の一端部を第1搬送台車から離脱させ、
    操作部を操作して切換装置を作動させ、係合部材を係合状態から離脱状態に切り換え、連結部材の他端部を第2搬送台車から離脱させ、連結部材を第1搬送台車と第2搬送台車との間から取り外して、第1搬送台車と第2搬送台車とを分離し、
    第1管の手前側の軌条から分岐して第2搬送台車上に載せられている第2管内に延びる補助軌条装置を設置し、
    第1搬送台車を、第1管の手前側から後進させて、軌条上から補助軌条装置上を走行させて第2管内に移送し、
    軌条から分岐し且つ第2管の一端部から前方へ突出している補助軌条装置の傾斜部分を撤去し、
    第2搬送台車を前進させて、第2搬送台車上の第2管の一端部を最後尾の管に接合された第1管の他端部に接合することを特徴とする管路敷設坑内での管の接合方法。
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