JP2020153420A - 車両用駆動伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1ギヤと第2ギヤとの噛み合い部の潤滑及び冷却を適切に行うことができる車両用駆動伝達装置を提供する。【解決手段】車両用駆動伝達装置100は、駆動力源と車輪とを結ぶ動力伝達経路に設けられたギヤ機構1と、ギヤ機構1を収容するケース2と、ケース2内に設けられ、油Fが貯留される第1貯留部6と、ケース2内に設けられ、第1貯留部6よりも上方に配置されて油Fが貯留される第2貯留部7と、を備え、ギヤ機構1は、互いに噛み合って噛み合い部Eを形成する第1ギヤ32及び第2ギヤ42を有し、第2ギヤ42に対して下方であって噛み合い部Eよりも第2ギヤ42の正転方向の後側に、第2ギヤ42の外周面を覆うように形成されたカバー部8が設けられ、第2貯留部7は、カバー部8における第2ギヤ42に対向する面に油Fを供給する供給部72を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、駆動力源と一対の車輪との間で駆動力の伝達を行う車両用駆動伝達装置に関する。
このような車両用駆動伝達装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、この背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
特許文献1の車両用駆動伝達装置では、ギヤ機構を収容するケース(40)の内部に、油が貯留される第1貯留部(70)と、当該第1貯留部よりも上方に配置されて油が貯留される第2貯留部(80)と、が設けられている。そして、第2貯留部(80)によって第1貯留部(70)の油面を下げることで、各種回転部材による油の撹拌抵抗の低減を図っている。
特開2018−57243号公報(図1及び図5)
特許文献1の車両用駆動伝達装置では、第1ギヤ(17)と第2ギヤ(21)との噛み合い部の潤滑及び冷却のために、第2貯留部(80)の底部を貫通するように形成された供給部(84)から第1ギヤ(17)に油が滴下される。具体的には、第1ギヤ(17)における噛み合い部よりも正転方向(車両の前進中の回転方向)の前側の部分に、供給部(84)から油が滴下される。
このような構成では、第1ギヤ(17)における油が滴下された部分は、第1ギヤ(17)が正転方向に約1回転しなければ噛み合い部に到達しない。そのため、第1ギヤ(17)に滴下された油を迅速に噛み合い部に供給することができない。その結果、第1ギヤ(17)の回転中に、滴下された油の一部が第1ギヤ(17)から落下して噛み合い部に供給される油の量が不足し、噛み合い部の潤滑及び冷却を適切に行えない場合があった。
そこで、第1ギヤと第2ギヤとの噛み合い部の潤滑及び冷却を適切に行うことができる車両用駆動伝達装置の実現が望まれる。
上記に鑑みた、車両用駆動伝達装置の特徴構成は、
駆動力源と車輪との間で駆動力の伝達を行う車両用駆動伝達装置であって、
前記駆動力源と前記車輪とを結ぶ動力伝達経路に設けられたギヤ機構と、
前記ギヤ機構を収容するケースと、
前記ケース内に設けられ、油が貯留される第1貯留部と、
前記ケース内に設けられ、前記第1貯留部よりも上方に配置されて油が貯留される第2貯留部と、を備え、
前記ギヤ機構は、互いに噛み合って噛み合い部を形成する第1ギヤ及び第2ギヤを有し、
前記第2ギヤに対して下方であって前記噛み合い部よりも前記第2ギヤの正転方向の後側に、前記第2ギヤの外周面を覆うように形成されたカバー部が設けられ、
前記第2貯留部は、前記カバー部における前記第2ギヤに対向する面に油を供給する供給部を有している点にある。
この特徴構成によれば、カバー部における第2ギヤに対向する面に、供給部を介して第2貯留部から油が供給される。そして、カバー部に供給された油が第2ギヤに付着する。カバー部は、噛み合い部よりも第2ギヤの正転方向の後側に配置されているため、第2ギヤにおける油が付着した部分は、第2ギヤが正転方向に回転した後すぐに噛み合い部に到達する。また、第2ギヤの下方をカバー部が覆っているため、第2ギヤから落下する油の量を少なく抑えることができる。これにより、多くの油を効率的に噛み合い部に供給することができる。したがって、第1ギヤと第2ギヤとの噛み合い部の潤滑及び冷却を適切に行うことができる。
実施形態に係る車両用駆動伝達装置のスケルトン図 実施形態に係る車両用駆動伝達装置の要部を示す軸方向に直交する断面図 図2におけるIII−III断面図 図2におけるIV−IV断面図
以下では、実施形態に係る車両用駆動伝達装置100について、図面を参照して説明する。車両用駆動伝達装置100は、例えば、内燃機関及び回転電機を複数の車輪の駆動力源とするハイブリッド自動車、又は回転電機を複数の車輪の駆動力源とする電気自動車に搭載される。
図1に示すように、車両用駆動伝達装置100は、駆動力源と車輪Wとの間で駆動力の伝達を行う。本実施形態では、回転電機MGが駆動力源として機能する。回転電機MGは、非回転部材(例えば、ケース2)に固定されたステータと、当該ステータに対して回転自在に支持されたロータとを有している。なお、本明細書において「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
車両用駆動伝達装置100は、駆動力源と車輪Wとを結ぶ動力伝達経路に設けられたギヤ機構1と、ギヤ機構1を収容するケース2と、を備えている。
本実施形態では、ギヤ機構1は、駆動力源に駆動連結された入力部材3と、カウンタギヤ機構4と、駆動力源の側から伝達される駆動力を一対の車輪Wに分配する差動歯車機構5と、を含む。
ここで、本願において「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を指し、当該2つの回転要素が一体的に回転するように連結された状態、或いは当該2つの回転要素が1つ又は2つ以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態を含む。このような伝動部材としては、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材、例えば、軸、歯車機構、ベルト、チェーン等が含まれる。なお、伝動部材として、回転及び駆動力を選択的に伝達する係合装置、例えば、摩擦係合装置、噛み合い式係合装置等が含まれていても良い。
図1及び図2に示すように、入力部材3は、第1軸A1上に配置されている。カウンタギヤ機構4は、第2軸A2上に配置されている。差動歯車機構5は、第3軸A3上に配置されている。第1軸A1は入力部材3の軸心を示す仮想軸であり、第1軸A1を中心として入力部材3が回転する。第2軸A2はカウンタギヤ機構4の軸心を示す仮想軸であり、第2軸A2を中心としてカウンタギヤ機構4が回転する。第3軸A3は差動歯車機構5の軸心を示す仮想軸であり、第3軸A3を中心として差動歯車機構5が回転する。第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3は、互いに平行に配置されている。
以下の説明では、上記の軸A1〜A3に平行な方向を、車両用駆動伝達装置100の「軸方向L」とする。また、車両に搭載した状態の車両用駆動伝達装置100の鉛直方向を「上下方向V」とする。そして、上下方向Vの上側の位置は、例えば、上方、上端等のように「上」を用いて表し、上下方向Vの下側の位置は、例えば、下方、下端等のように「下」を用いて表す。
図2に示すように、本実施形態では、第2軸A2は、第1軸A1及び第3軸A3よりも上方に配置されている。つまり、カウンタギヤ機構4の軸心が、入力部材3の軸心、及び差動歯車機構5の軸心よりも上方に配置されている。
図1に示すように、入力部材3は、ギヤ機構1の入力要素である。入力部材3は、入力軸31と、入力ギヤ32とを有している。
入力軸31は、駆動力源に駆動連結されている。本実施形態では、入力軸31は、回転電機MGと同軸に配置され、回転電機MGのロータに連結されている。つまり、入力軸31と回転電機MGとが、第1軸A1上に配置されている。また、図示は省略するが、本実施形態では、入力軸31は、一対の入力軸受を介して、ケース2に回転可能に支持されている。
入力ギヤ32は、駆動力源からの駆動力をカウンタギヤ機構4に伝達するギヤである。入力ギヤ32は、入力軸31と一体回転するように連結されている。入力ギヤ32は、ギヤ機構1の「第1ギヤ」に相当する。
カウンタギヤ機構4は、動力伝達経路において、入力部材3と差動歯車機構5との間に配置されている。カウンタギヤ機構4は、カウンタ軸41と、カウンタ入力ギヤ42と、カウンタ出力ギヤ43と、を有している。
以下の説明では、軸方向Lにおいて、カウンタ出力ギヤ43に対してカウンタ入力ギヤ42が配置される側を「軸方向第1側L1」とし、その反対側を「軸方向第2側L2」とする。
カウンタ軸41は、カウンタ入力ギヤ42及びカウンタ出力ギヤ43と一体的に回転するようにそれらを支持している。図3に示すように、本実施形態では、カウンタ軸41の軸方向第1側L1の端部は、カウンタ軸受41aを介して、ケース2に回転可能に支持されている。一方、カウンタ軸41の軸方向第2側L2の端部は、別のカウンタ軸受(図示を省略)を介して、ケース2に回転可能に支持されている。
カウンタ入力ギヤ42は、カウンタギヤ機構4の入力要素である。カウンタ入力ギヤ42は、入力部材3の入力ギヤ32と噛み合って噛み合い部Eを形成している。つまり、カウンタ入力ギヤ42は、ギヤ機構1の第1ギヤに噛み合う「第2ギヤ」に相当する。カウンタ入力ギヤ42は、カウンタ軸41と一体的に回転するように、カウンタ軸41に連結されている。本実施形態では、カウンタ入力ギヤ42は、入力ギヤ32よりも大径に形成されている。
カウンタ出力ギヤ43は、カウンタギヤ機構4の出力要素である。カウンタ出力ギヤ43は、カウンタ入力ギヤ42と同軸に配置されている。つまり、カウンタ出力ギヤ43は、第2ギヤと同軸に配置された「第3ギヤ」に相当する。カウンタ出力ギヤ43は、カウンタ軸41と一体的に回転するように、カウンタ軸41に連結されている。本実施形態では、カウンタ出力ギヤ43は、カウンタ軸41と一体的に形成されている。また、本実施形態では、カウンタ出力ギヤ43は、カウンタ入力ギヤ42よりも小径に形成されている。
図1に示すように、差動歯車機構5は、駆動力源の側から伝達される駆動力を一対の車輪Wに分配する。本実施形態では、差動歯車機構5は、入力部材3及びカウンタギヤ機構4を介して伝達される回転電機MGからの駆動力を、一対の車輪Wのそれぞれに駆動連結されたドライブシャフトDSに分配する。差動歯車機構5は、差動入力ギヤ51と、差動ケース52と、を有している。
差動入力ギヤ51は、差動歯車機構5の入力要素である。差動入力ギヤ51は、カウンタギヤ機構4のカウンタ出力ギヤ43と噛み合っている。つまり、差動入力ギヤ51は、第3ギヤに噛み合う「第4ギヤ」に相当する。差動入力ギヤ51は、差動ケース52と一体的に回転するように、差動ケース52に連結されている。
差動ケース52は、例えば、互いに噛合する複数の傘歯車を収容している。なお、図示は省略するが、差動ケース52は、一対の差動軸受を介して、ケース2に回転可能に支持されている。
図2に示すように、車両用駆動伝達装置100は、ケース2内に設けられて油Fが貯留される第1貯留部6及び第2貯留部7を備えている。
本実施形態では、第1貯留部6は、ケース2の下部において、ケース2の内面によって囲まれた空間である。第1貯留部6には、差動歯車機構5の差動入力ギヤ51によって掻き上げることができる程度の量の油Fが貯留されている。つまり、差動歯車機構5の作動中(車両走行中)における第1貯留部6に貯留された油Fの油面高さは、差動入力ギヤ51の下端よりも上方に設定されている。
第2貯留部7は、第1貯留部6よりも上方に配置されている。第2貯留部7は、ケース2内の油Fの量を充分に確保しつつ、第1貯留部6に貯留された油Fの油面高さを下げるためのキャッチタンクとして機能する。つまり、第1貯留部6に貯留された油Fの油面高さは、第2貯留部7に貯留された油Fの量が多いほど低くなる。本実施形態では、差動歯車機構5の差動入力ギヤ51が回転することにより、第1貯留部6に貯留された油Fが掻き上げられ、その掻き上げられた油Fが第2貯留部7に貯留される。また、本実施形態では、第2貯留部7は、第1軸A1、第2軸A2、及び第3軸A3に対して上方に配置されている。
本実施形態では、第2貯留部7は、貯留部構成部材71によって構成されている。貯留部構成部材71は、上面が開口した容器である。貯留部構成部材71は、例えば、ボルト等の固定部材により、ケース2の内面に固定されている。なお、第2貯留部7は、貯留部構成部材71の代わりにケース2の一部によって構成されていても良いし、貯留部構成部材71及びケース2の双方によって構成されていても良い。
図2及び図3に示すように、車両用駆動伝達装置100は、カバー部8を備えている。
図2に示すように、カバー部8は、カウンタ入力ギヤ42の外周面を覆うように形成されている。カバー部8は、カウンタギヤ機構4のカウンタ入力ギヤ42に対して下方であって、噛み合い部Eよりもカウンタ入力ギヤ42の正転方向の後側に配置されている。ここで、カウンタ入力ギヤ42の「正転方向」とは、車両用駆動伝達装置100が搭載された車両が前進する方向に車輪Wが回転している状態におけるカウンタ入力ギヤ42の回転方向である。本実施形態では、カウンタ入力ギヤ42の正転方向は、図2において反時計回りである。
図3に示すように、カバー部8は、ケース2に固定されている。本実施形態では、カバー部8は、ケース2と一体的に形成されている。具体的には、カバー部8は、ケース2の軸方向第1側L1の側壁の内面(軸方向第2側L2の面)から軸方向第2側L2に突出するように形成されている。
第2貯留部7に貯留されている油Fは、供給部72を介して、カバー部8におけるカウンタ入力ギヤ42に対向する面(ここでは上面)である対向面8aに供給される。つまり、第2貯留部7は、カバー部8の対向面8aに油Fを供給する供給部72を有している。本実施形態では、供給部72は、貯留部構成部材71の軸方向第1側L1の側面を軸方向Lに貫通するように形成された貫通孔である。
カバー部8とカウンタ入力ギヤ42との距離は、カバー部8の対向面8aに供給された油Fがカウンタ入力ギヤ42に付着する程度に設定される。これにより、カバー部8の対向面8aに供給された油Fは、カウンタ入力ギヤ42に付着し、カウンタ入力ギヤ42が正転方向に回転することにより迅速に噛み合い部Eに供給される。また、カウンタ入力ギヤ42が正転方向に回転することにより、カバー部8の対向面8aに供給された油Fがカウンタ入力ギヤ42によって掻き上げられて噛み合い部Eに供給される。
図4に示すように、本実施形態では、車両用駆動伝達装置100は、受け部9と、接続部10と、を備えている。なお、図4では、カウンタ入力ギヤ42及びカバー部8の対向面8aを二点鎖線で示している。
受け部9は、供給部72から滴下された油Fを受けるように構成されている。つまり、受け部9は、供給部72の下方に配置されている。詳細には、受け部9は、供給部72の下方であって、上下方向V視で供給部72と重複する位置に配置されている。本実施形態では、受け部9は、カウンタ入力ギヤ42に対して軸方向第1側L1であって、上下方向V視でカウンタ入力ギヤ42と重複しない位置に配置されている。上述したように、カバー部8はカウンタ入力ギヤ42の外周面を覆うように形成されている。そのため、受け部9は、カバー部8に対して軸方向第1側L1に配置されている。
ここで、2つの要素の配置に関して、「特定方向視で重複する」とは、その視線方向に平行な仮想直線を当該仮想直線と直交する各方向に移動させた場合に、当該仮想直線が2つの要素の双方に交わる領域が少なくとも一部に存在することを指す。
接続部10は、受け部9からカバー部8へ油Fが流動するように、受け部9とカバー部8とを接続する。本実施形態では、接続部10は、受け部9からカバー部8の対向面8aへ向けて下降する傾斜面を有している。これにより、受け部9に滴下された油Fが、その自重によって接続部10の傾斜面を流動し、カバー部8の対向面8aに到達する。本実施形態では、油Fを効率良く受け部9からカバー部8へ流動させるための経路を成す接続溝10aが接続部10に形成されている。
受け部9及び接続部10は、ケース2に固定されている。本実施形態では、受け部9及び接続部10は、ケース2と一体的に形成されている。具体的には、受け部9及び接続部10は、ケース2の軸方向第1側L1の側壁の内面(軸方向第2側L2の面)から軸方向第2側L2に突出するように形成されている。
〔その他の実施形態〕
(1)上記の実施形態では、供給部72が貯留部構成部材71の側面を貫通する貫通孔である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、供給部72が貯留部構成部材71の内部とカバー部8の対向面8aとを接続する管状部材を備えた構成としても良い。このような構成では、受け部9及び接続部10が設けられなくても良い。
(2)上記の実施形態では、第2軸A2が第1軸A1及び第3軸A3よりも上方に配置された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1軸A1が第2軸A2及び第3軸A3よりも上方に配置された構成としても良いし、第3軸A3が第1軸A1及び第2軸A2よりも上方に配置された構成としても良い。
(3)上記の実施形態では、カウンタギヤ機構4のカウンタ出力ギヤ43がカウンタ入力ギヤ42よりも小径である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることはなく、カウンタ出力ギヤ43が、カウンタ入力ギヤ42よりも大径、或いはカウンタ入力ギヤ42と同径であっても良い。
(4)上記の実施形態では、第1貯留部6に貯留された油Fが差動歯車機構5の差動入力ギヤ51によって掻き上げられて第2貯留部7に供給される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1貯留部6に貯留された油Fが、オイルポンプ等の他の装置によって第2貯留部7に供給される構成としても良い。このような構成では、第2貯留部7の上方が閉塞されていても良い。
(5)上記の実施形態では、ギヤ機構1が入力部材3とカウンタギヤ機構4と差動歯車機構5とを含む構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、
種々の構成を適用可能である。例えば、車両用駆動伝達装置100が差動歯車機構5を備えず、入力ギヤ32又はカウンタギヤ機構4が、別のギヤ機構や軸等の駆動伝達機構を介して、1つの車輪Wに駆動連結された構成とされていても良い。このような構成は、例えば、左右一対の車輪Wがそれぞれ別の駆動力源(回転電機等)によって駆動される場合に好適である。
(6)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
〔上記実施形態の概要〕
以下では、上記において説明した車両用駆動伝達装置(100)の概要について説明する。
車両用駆動伝達装置(100)は、
駆動力源(MG)と車輪(W)との間で駆動力の伝達を行う車両用駆動伝達装置(100)であって、
前記駆動力源(MG)と前記車輪(W)とを結ぶ動力伝達経路に設けられたギヤ機構(1)と、
前記ギヤ機構(1)を収容するケース(2)と、
前記ケース(2)内に設けられ、油(F)が貯留される第1貯留部(6)と、
前記ケース(2)内に設けられ、前記第1貯留部(6)よりも上方に配置されて油(F)が貯留される第2貯留部(7)と、を備え、
前記ギヤ機構(1)は、互いに噛み合って噛み合い部(E)を形成する第1ギヤ(32)及び第2ギヤ(42)を有し、
前記第2ギヤ(42)に対して下方であって前記噛み合い部(E)よりも前記第2ギヤ(42)の正転方向の後側に、前記第2ギヤ(42)の外周面を覆うように形成されたカバー部(8)が設けられ、
前記第2貯留部(7)は、前記カバー部(8)における前記第2ギヤ(42)に対向する面に油(F)を供給する供給部(72)を有している。
この構成によれば、カバー部(8)における第2ギヤ(42)に対向する面に、供給部(72)を介して第2貯留部(7)から油(F)が供給される。そして、カバー部(8)に供給された油(F)が第2ギヤ(42)に付着する。カバー部(8)は、噛み合い部(E)よりも第2ギヤ(42)の正転方向の後側に配置されているため、第2ギヤ(42)における油(F)が付着した部分は、第2ギヤ(42)が正転方向に回転した後すぐに噛み合い部(E)に到達する。また、第2ギヤ(42)の下方をカバー部(8)が覆っているため、第2ギヤ(42)から落下する油(F)の量を少なく抑えることができる。これにより、多くの油(F)を効率的に噛み合い部(E)に供給することができる。したがって、第1ギヤ(32)と第2ギヤ(42)との噛み合い部(E)の潤滑及び冷却を適切に行うことができる。
ここで、前記供給部(72)から滴下された油(F)を受ける受け部(9)と、前記受け部(9)から前記カバー部(8)へ油(F)が流動するように前記受け部(9)と前記カバー部(8)とを接続する接続部(10)と、を更に備え、
前記受け部(9)は、前記第2ギヤ(42)に対して軸方向(L)の一方側(L1)であって、上下方向(V)視で前記第2ギヤ(42)と重複しない位置に配置されていると好適である。
この構成によれば、供給部(72)からの油(F)を、第2ギヤ(42)を避けて受け部(9)に適切に滴下させることができる。これにより、受け部(9)に滴下された油(F)を、接続部(10)を介して適切にカバー部(8)に供給することができる。したがって、多くの油(F)をカバー部(8)に供給することができ、延いては多くの油(F)を噛み合い部(E)に更に効率的に供給することができる。
また、前記ギヤ機構(1)は、
前記第1ギヤ(32)を有し、前記駆動力源(MG)に駆動連結された入力部材(3)と、
前記第2ギヤ(42)、及び前記第2ギヤ(42)と同軸に配置された第3ギヤ(43)を有するカウンタギヤ機構(4)と、
前記第3ギヤ(43)に噛み合う第4ギヤ(51)を有し、前記駆動力源(MG)の側から伝達される駆動力を一対の前記車輪(W)に分配する差動歯車機構(5)と、を含むと好適である。
この構成によれば、入力部材(3)に第1ギヤ(32)が設けられ、カウンタギヤ機構(4)に第2ギヤ(42)が設けられている。このような構成では、一般的に、第2ギヤ(42)は第1ギヤ(32)よりも大径である。そのため、カバー部(8)に供給された油(F)を第2ギヤ(42)によって噛み合い部(E)に向けて掻き上げて、多くの油(F)を噛み合い部(E)に供給することが容易となる。
また、前記カウンタギヤ機構(4)の軸心(A2)が、前記入力部材(3)の軸心(A1)、及び前記差動歯車機構(5)の軸心(A3)よりも上方に配置されていると好適である。
この構成によれば、第2ギヤ(42)を有するカウンタギヤ機構(4)の軸心(A2)が、入力部材(3)の軸心(A1)、及び差動歯車機構(5)の軸心(A3)よりも第2貯留部(7)に近い。つまり、第2ギヤ(42)の外周面を覆うように配置されたカバー部(8)が、第2貯留部(7)の近傍に配置されている。これにより、油(F)を第2貯留部(7)からカバー部(8)に供給し易い構成とすることができる。
本開示に係る技術は、駆動力源と一対の車輪との間で駆動力の伝達を行う車両用駆動伝達装置に利用することができる。
100 :車両用駆動伝達装置
1 :ギヤ機構
2 :ケース
3 :入力部材
32 :入力ギヤ(第1ギヤ)
4 :カウンタギヤ機構
42 :カウンタ入力ギヤ(第2ギヤ)
43 :カウンタ出力ギヤ(第3ギヤ)
5 :差動歯車機構
51 :差動入力ギヤ(第4ギヤ)
6 :第1貯留部
7 :第2貯留部
72 :供給部
8 :カバー部
MG :回転電機(駆動力源)
F :油
L :軸方向
V :上下方向

Claims (4)

  1. 駆動力源と車輪との間で駆動力の伝達を行う車両用駆動伝達装置であって、
    前記駆動力源と前記車輪とを結ぶ動力伝達経路に設けられたギヤ機構と、
    前記ギヤ機構を収容するケースと、
    前記ケース内に設けられ、油が貯留される第1貯留部と、
    前記ケース内に設けられ、前記第1貯留部よりも上方に配置されて油が貯留される第2貯留部と、を備え、
    前記ギヤ機構は、互いに噛み合って噛み合い部を形成する第1ギヤ及び第2ギヤを有し、
    前記第2ギヤに対して下方であって前記噛み合い部よりも前記第2ギヤの正転方向の後側に、前記第2ギヤの外周面を覆うように形成されたカバー部が設けられ、
    前記第2貯留部は、前記カバー部における前記第2ギヤに対向する面に油を供給する供給部を有している、車両用駆動伝達装置。
  2. 前記供給部から滴下された油を受ける受け部と、前記受け部から前記カバー部へ油が流動するように前記受け部と前記カバー部とを接続する接続部と、を更に備え、
    前記受け部は、前記第2ギヤに対して軸方向の一方側であって、上下方向視で前記第2ギヤと重複しない位置に配置されている、請求項1に記載の車両用駆動伝達装置。
  3. 前記ギヤ機構は、
    前記第1ギヤを有し、前記駆動力源に駆動連結された入力部材と、
    前記第2ギヤ、及び前記第2ギヤと同軸に配置された第3ギヤを有するカウンタギヤ機構と、
    前記第3ギヤに噛み合う第4ギヤを有し、前記駆動力源の側から伝達される駆動力を一対の前記車輪に分配する差動歯車機構と、を含む、請求項1又は2に記載の車両用駆動伝達装置。
  4. 前記カウンタギヤ機構の軸心が、前記入力部材の軸心、及び前記差動歯車機構の軸心よりも上方に配置されている、請求項3に記載の車両用駆動伝達装置。
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