JP2020153390A - 無段変速装置 - Google Patents

無段変速装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020153390A
JP2020153390A JP2019049950A JP2019049950A JP2020153390A JP 2020153390 A JP2020153390 A JP 2020153390A JP 2019049950 A JP2019049950 A JP 2019049950A JP 2019049950 A JP2019049950 A JP 2019049950A JP 2020153390 A JP2020153390 A JP 2020153390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
continuously variable
variable transmission
rotation axis
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019049950A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6893524B2 (ja
Inventor
親司 滝口
Shinji Takiguchi
親司 滝口
龍一 中西
Ryuichi Nakanishi
龍一 中西
鈴木 仁
Hitoshi Suzuki
仁 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2019049950A priority Critical patent/JP6893524B2/ja
Priority to CN202010063429.0A priority patent/CN111706666A/zh
Publication of JP2020153390A publication Critical patent/JP2020153390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6893524B2 publication Critical patent/JP6893524B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • F16H57/035Gearboxes for gearing with endless flexible members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0412Cooling or heating; Control of temperature
    • F16H57/0415Air cooling or ventilation; Heat exchangers; Thermal insulations
    • F16H57/0416Air cooling or ventilation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0487Friction gearings
    • F16H57/0489Friction gearings with endless flexible members, e.g. belt CVTs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H9/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members
    • F16H9/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion
    • F16H9/04Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

【課題】プーリーの回転に伴って回転軸線回りで渦巻く気流を有効に活用することができる無段変速装置を提供する。【解決手段】無段変速装置57は、軸方向からドライブプーリー53およびドリブンプーリー55に向き合わせられ、少なくともドライブプーリー53およびドリブンプーリー55のいずれか一方との間に当該一方の回転に伴って対応の回転軸線回りで生成される気流SMを案内する流路空間95を形成するベルトケース61と、ベルトケース61に結合されて、ドライブプーリー53、ドリブンプーリー55およびベルト56を収容するベルト室62を区画するベルトカバー63と、流路空間95でベルトケース61の壁面から盛り上がって、気流SMの流通方向に交差する方向に延びる突部96とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、第1回転軸線回りで回転するドライブプーリーと、第1回転軸線に平行な第2回転軸線回りで回転するドリブンプーリーと、ドライブプーリーおよびドリブンプーリーに巻き掛けられて、ドライブプーリーからドリブンプーリーに動力を伝達するベルトと、軸方向からドライブプーリーおよびドリブンプーリーに向き合わせられ、少なくともドライブプーリーおよびドリブンプーリーのいずれか一方との間に当該一方の回転に伴って対応の回転軸線回りで生成される気流を案内する流路空間を形成するベルトケースと、ベルトケースに結合されて、ドライブプーリー、ドリブンプーリーおよびベルトを収容するベルト室を区画するベルトカバーと、を備える無段変速装置に関する。
特許文献1はベルト式無段変速装置を開示する。ベルト式無段変速装置は、ドライブプーリー、ドリブンプーリー、並びに、ドライブ−リーおよびドリブンプーリーに巻き掛けられるVベルトを収容するベルト室を区画する。ドライブプーリーには、ドライブプーリーの回転軸線回りで回転する冷却ファンが結合される。冷却ファンの働きでドライブ−リーからドリブンプーリーに向かって気流は生成される。気流はベルト室内の冷却に寄与する。
特開2015−161324号公報
ドライブプーリーまたはドリブンプーリーの回転に伴って、軸方向にドライブプーリーまたはドリブンプーリーに隣接する空間で回転軸線回りに気流は生成される。こうして気流は回転軸線回りで渦巻くだけで全く利用されていない。気流の運動エネルギーはムダに捨てられていた。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、プーリーの回転に伴って回転軸線回りで渦巻く気流を有効に活用することができる無段変速装置を提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、第1回転軸線回りで回転するドライブプーリーと、前記第1回転軸線に平行な第2回転軸線回りで回転するドリブンプーリーと、前記ドライブプーリーおよび前記ドリブンプーリーに巻き掛けられて、前記ドライブプーリーから前記ドリブンプーリーに動力を伝達するベルトと、軸方向から前記ドライブプーリーおよび前記ドリブンプーリーに向き合わせられ、少なくとも前記ドライブプーリーおよび前記ドリブンプーリーのいずれか一方との間に当該一方の回転に伴って対応の回転軸線回りで生成される気流を案内する流路空間を形成するベルトケースと、前記ベルトケースに結合されて、前記ドライブプーリー、前記ドリブンプーリーおよび前記ベルトを収容するベルト室を区画するベルトカバーとを備える無段変速装置において、前記流路空間で前記ベルトケースの壁面から盛り上がって、前記気流の流通方向に交差する方向に延びる突部を備える。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、前記突部は、前記第1回転軸線および前記第2回転軸線を結ぶ仮想平面に沿って長手方向に延びる。
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、前記突部は、前記壁面から90度を超える角度で立ち上がる立ち上がり部を有する。
第4側面によれば、第1〜第3側面のいずれか1の構成に加えて、前記突部は前記流路空間の外縁まで延びる。
第5側面によれば、第1〜第4側面のいずれか1の構成に加えて、前記突部は壁面の領域よりも厚い壁厚のリブを形成する。
第6側面によれば、第5側面の構成に加えて、前記ベルトケースには、前記突部から連続して、前記第1回転軸線または前記第2回転軸線回りで延びる環状リブが形成される。
第7側面によれば、第6側面の構成に加えて、前記環状リブは90度を超える角度で前記突部に接続される。
第8側面によれば、第1〜第7側面のいずれか1の構成に加えて、前記ドライブプーリーおよび前記ドリブンプーリーの当該一方は、軸線方向に変位自在な可動傘体と、前記壁面および前記可動傘体の間に配置されて軸線方向に変位不能な固定傘体とを備える。
第1側面によれば、ドライブプーリーまたはドリブンプーリーの回転に伴って、軸方向にドライブプーリーまたはドリブンプーリーに隣接する流路空間で回転軸線回りに気流は生成される。突部は気流を遮って特定の方向に気流を誘導することができる。こうしてベルト室内では流路空間から特定の方向に気流は流出することができる。ベルト室内では流路空間以外で冷却は実現されることができる。流路空間内の気流は有効に活用されることができる。
第2側面によれば、ドライブプーリーおよびドリブンプーリーの間でベルトの移動に合わせて気流は生成される。気流はベルト室内を循環することができる。
第3側面によれば、ベルトケースの成型時に突部は簡単に型抜けすることができる。壁面に沿って流れる気流は突部になだらかにぶつかるので、乱流の発生は抑制されることができる。
第4側面によれば、気流の指向性は高められることができる。
第5側面によれば、ベルトケースの剛性は高められることができる。
第6側面によれば、ベルトケースの剛性はさらに高められることができる。
第7側面によれば、突部と環状リブとはなだらかに接続されるので、突部と環状リブとの接続域で気流はスムースに流れることができ、気流の拡散は防止されることができる。
第8側面によれば、ドライブプーリーまたはドリブンプーリーの固定傘体と壁面との間に流路空間は形成されることから、流路空間は一定の大きさに維持されることができる。
本発明の一実施形態に係るスクーター型自動二輪車の構造を概略的に示す左側面図である。 図1の2−2線に沿った断面図である。 ベルトケースの前半分でベルトケースの内面を概略的に示す側面図である。 図3の4−4線に沿った拡大断面図である。 図3の5−5線に沿った拡大断面図である。 ドライブプーリーの回転に伴って変速器室内で生成される気流を概略的に示す概念図である。 ベルトケースの後半分でベルトケースの内面を概略的に示す側面図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に搭乗した乗員から見た方向をいう。
図1は鞍乗り型車両の一実施形態に係るスクーター型自動二輪車を概略的に示す。自動二輪車11は、車体フレーム12と、車体フレーム12に装着される車体カバー13とを備える。車体フレーム12は、ヘッドパイプ14と、ヘッドパイプ14から前輪WFの後方で下降し、下端で湾曲して地面に並行に後方に延びる左右1対のメインフレーム15と、メインフレーム15の後部に結合されて車幅方向に延びるクロスパイプ16と、メインフレーム15から連続して後輪WRの前方で上昇し、上端で湾曲して緩やかに後上がりに車両前後方向に延びるリアフレーム17とを備える。ヘッドパイプ14には、車軸回りに回転自在に前輪WFを支持するフロントフォーク18と棒状の操向ハンドル19とが操向可能に支持される。
車体カバー13にはリアフレーム17の上方で乗員シート21が搭載される。車体カバー13は、ヘッドパイプ14を前方から覆うフロントカバー22と、フロントカバー22から連続するレッグシールド23と、レッグシールド23の下端から連続して、乗員シート21および前輪WFの間でメインフレーム15の上方に配置されるフロアステップ24とを備える。乗員シート21に着座する運転者はフロアステップ24上に足を載せることができる。
リアフレーム17の下方の空間にはユニットスイング式のパワーユニット25が配置される。パワーユニット25は、水冷式単気筒のエンジン26と、エンジン26および後輪WRに接続されて、エンジン26の出力を後輪WRに伝達する伝動装置27とを備える。後輪WRの車軸はパワーユニット25の後端で水平軸回りに回転自在に両持ち支持される。
エンジン26は、後輪WRの車軸に平行に延びる回転軸線Rx回りで回転自在にクランクシャフト(後述される)を支持するクランクケース28と、クランクケース28に結合されてクランクケース28の前方に位置するシリンダーブロック29と、シリンダーブロック29に結合されるシリンダーヘッド31と、シリンダーヘッド31に結合されるヘッドカバー32とを備える。後輪WRはクランクケース28の後方に配置される。
クランクケース28はリアフレーム17の湾曲域に結合されるブラケット33に、回転軸線Rxに平行な軸線回りで回転自在なリンク34を介して連結される。クランクケース28に伝動装置27の伝動ケース27aは結合される。リンク34およびブラケット33から離れた位置でリアフレーム17とパワーユニット25との間にはリアクッションユニット35が配置される。こうしたパワーユニット25は後輪WRの懸架装置として機能する。
シリンダーヘッド31には吸気装置37および排気装置38が接続される。吸気装置37は、伝動ケース27aに支持されて外気を吸引して浄化するエアクリーナー39と、シリンダーヘッド31にエアクリーナー39を接続する吸気系部品としてのスロットルボディ41とを備える。シリンダーヘッド31の上部側壁には燃料噴射装置42が取り付けられる。排気装置38は、シリンダーヘッド31の下部側壁からエンジン26の下方を通って後方に延びる排気管43と、排気管43の下流端に接続されてクランクケース28に連結されるサイレンサー(図示されず)とを備える。
図2に示されるように、クランクケース28は第1ケース半体28aおよび第2ケース半体28bに分割される。第1ケース半体28aおよび第2ケース半体28bは協働でクランク室44を区画する。クランク室44にクランクシャフト45のクランクが収容される。第1ケース半体28aには回転自在にクランクシャフト45を支持する軸受46aが組み付けられる。第2ケース半体28bには回転自在にクランクシャフト45を支持する軸受46bが組み付けられる。
シリンダーブロック29にはシリンダーボア47が区画される。シリンダーボア47には、シリンダー軸線Cに沿ってスライド自在にピストン48が嵌め込まれる。ピストン48は、コネクティングロッド49でクランクシャフト45のクランクに連結される。シリンダー軸線Cは水平からわずかに前上がりに傾斜する。シリンダーブロック29はシリンダー軸線Cに沿ってピストン48の線形往復運動を案内する。ピストン48の線形往復運動はクランクシャフト45の回転運動に変換される。ピストン48とシリンダーヘッド31との間に燃焼室51は区画される。燃焼室51には吸気装置37を経て混合気が導入される。燃焼室51内の排ガスは排気装置38を経て排出される。
シリンダーブロック29およびシリンダーヘッド31には燃焼室51周りで冷却水の流通を案内するウオータージャケット52a、52bが形成される。シリンダーブロック29のウオータージャケット52aはシリンダーヘッド31との合わせ面に沿ってシリンダーボア47周りに区画される。シリンダーヘッド31のウオータージャケット52bはシリンダーブロック29のウオータージャケット52aに連続して燃焼室51の天井壁に沿って広がる。
伝動装置27は、伝動ケース27a内に収容されて、第2ケース半体28bの外面から突出するクランクシャフト45に取り付けられるドライブプーリー53、および、従動軸54に取り付けられるドリブンプーリー55に巻き掛けられるVベルト56を有し、クランクシャフト45から伝達される回転動力を無段階に変速するベルト式無段変速機(以下「変速機」という)57と、伝動ケース27a内に収容されて、変速機57の回転動力を減速して後輪WRの車軸58に伝達する減速ギア機構59とを備える。ドライブプーリー53はクランクシャフト45の回転軸線Rx(第1回転軸線)回りで回転する。従動軸54の軸心は回転軸線Rxに平行に位置する。ドリブンプーリー55は従動軸54の軸心(第2回転軸線)回りに回転する。
伝動ケース27aは、クランクケース28の第2ケース半体28bを一体に含み、リンク34に連結されるエンジンハンガーから後方に延びて回転自在に車軸58を支持するベルトケース61と、ベルトケース61に締結されて、ベルトケース61との間に変速機57を収容する変速機室(ベルト室)62を区画するケースカバー(ベルトカバー)63と、ベルトケース61に締結されて、ベルトケース61との間にギア室64を区画するギアカバー65とを備える。ギア室64には減速ギア機構59が収容される。
ドライブプーリー53は、軸方向に変位不能にクランクシャフト45に固定されて、クランクシャフト45に同軸でベルトケース61に向き合わせられる傘面66aを有する固定傘体66と、固定傘体66およびベルトケース61の間で軸方向に変位可能にクランクシャフト45に装着され、クランクシャフト45に同軸であって固定傘体66の傘面66aに向き合う傘面67aを有する可動傘体67とを備える。固定傘体66の傘面66aと可動傘体67の傘面67aとはベルト溝を区画する。ベルト溝にVベルト56が巻き掛けられる。
可動傘体67の外向き面(傘面66aの裏側)には、軸方向に変位不能にクランクシャフト45に固定されるウエイト保持プレート68が向き合わせられる。可動傘体67のカム面69とウエイト保持プレート68との間にはローラーウエイト70が挟まれる。カム面69は、クランクシャフト45の回転軸線Rxから遠心方向に遠ざかるにつれて固定傘体66から遠ざかる。クランクシャフト45の回転に伴ってローラーウエイト70には遠心力が生成される。ローラーウエイト70は遠心力により遠心方向に変位する。ローラーウエイト70がカム面69に転がり接触しながら遠心方向に変位するにつれて、可動傘体67は固定傘体66に向かって駆動される。こうしてクランクシャフト45の回転に応じて可動傘体67は固定傘体66に向かって軸方向に移動し、Vベルト56の巻き掛け半径は増大する。
ドリブンプーリー55は、従動軸54に同軸の円筒形を有し、同軸に従動軸54に装着される内筒71と、内筒71に固定されて、従動軸54に同軸でケースカバー63に向き合わせられる傘面72aを有する固定傘体72と、従動軸54に同軸の円筒形を有し、同軸に内筒71に装着される外筒73と、固定傘体72およびケースカバー63の間で外筒73に固定されて、従動軸54に同軸で固定傘体72の傘面72aに向き合う傘面74aを有する可動傘体74とを備える。固定傘体72の傘面72aと可動傘体74の傘面74aとの間にベルト溝は区画される。ベルト溝にVベルト56が巻き掛けられる。内筒71は従動軸54に相対回転自在に支持される。外筒73は内筒71に相対回転自在かつ軸方向相対変位自在に支持される。外筒73および内筒71の軸方向相対変位に応じて可動傘体74が固定傘体72に近づいたり固定傘体72から遠ざかったりすることで自動変速が行われる。
従動軸54には遠心クラッチ75が装着される。遠心クラッチ75は内筒71に固定されるクラッチプレート75aを備える。クラッチプレート75aと可動傘体74との間には弦巻ばね76が配置される。弦巻ばね76は固定傘体72に向かって可動傘体74を押し付ける弾性力を発揮する。ドライブプーリー53でVベルト56の巻き掛け半径が増大すると、ドリブンプーリー55では弦巻ばね76の弾性力に抗して可動傘体74は固定傘体72から遠ざかりVベルト56の巻き掛け半径は減少する。
遠心クラッチ75は従動軸54に固定されるアウタープレート75bを備える。アウタープレート75bはクラッチプレート75aに向き合わせられる。クラッチプレート75aが回転すると、遠心力の働きでクラッチプレート75aにアウタープレート75bは結合される。こうしてドリブンプーリー55の回転は従動軸54に伝達される。エンジン回転数が設定回転数を超えると、遠心クラッチ75は動力伝達状態を確立する。
減速ギア機構59は、ギア室64に突き出る従動軸54に固定されるドライブギア77と、後輪WRの車軸58に固定されるファイナルギア78と、ドライブギア77およびファイナルギア78の間に配置されるアイドルギア79a、79bとを備える。アイドルギア79a、79bは共通の中間軸81に固定される。アイドルギア85aにドライブギア77が噛み合い、アイドルギア85bにファイナルギア78が噛み合う。こうして従動軸54の回転は減速されて後輪WRの車軸58に伝達される。
クランクシャフト45の一端には交流発電機(ACG)82が連結される。交流発電機82は、第1ケース半体28aの外面から突出するクランクシャフト45の一端に固定される筒形のローター82aと、ローター82aに囲まれてクランクシャフト45周りに配置されるステーター82bとを備える。ステーター82bは、第1ケース半体28aに固定されて環状に配列される複数のステーターコアを備える。個々のステーターコアにコイルは巻き付けられる。ローター82aは、ステーターコアの径方向外側で環状の軌道を辿る磁石を備える。ローター82aとステーター82bとの相対回転に応じて交流発電機82は発電する。交流発電機82はACGスターターとして用いられてもよい。
第1ケース半体28aには、第1ケース半体28aとの間で発電機室83を形成する発電機カバー84が結合される。発電機室83に交流発電機82は収容される。発電機カバー84には、クランクシャフト45の一端に向き合わせられる位置で空気導入口84aが区画される。空気導入口84aにはラジエーター85が組み込まれる。ラジエーター85は、クランクシャフト45の一端から延長される回転軸線Rx上に位置してクランクケース28に連結される。
発電機室83内で、クランクシャフト45の一端には、クランクシャフト45の回転軸線Rx回りで回転する遠心ファン86が結合される。遠心ファン86は、発電機室83を囲む第1ケース半体28a内側の空間に収容される。遠心ファン86は、交流発電機82のローター82aに固定される回転体86aと、回転体86aの表面から回転軸線Rxの軸方向に立ち上がって回転軸線Rx回りの周方向に配列される複数の羽根86bとを備える。遠心ファン86が回転すると、回転体86aの表面に向かって回転軸線Rxの軸方向に空気は引き寄せられ、遠心方向に空気は放出される。軸方向に遠心ファン86に向かって流れる空気はラジエーター85を通過する。
エンジン26には、吸気弁および排気弁を駆動するカムシャフト87に連結されて、カムシャフト87の回転に連動して冷却水を吐出するウオーターポンプ88が搭載される。カムシャフト87の回転駆動にあたって、カムシャフト87のスプロケット89aとクランクシャフト45のスプロケット89bとにカムチェーン91は巻き掛けられる。ウオーターポンプ88は、ラジエーター85を通過する閉じた経路内で冷却水を循環させる。
ベルトケース61は、軸方向からドライブプーリー53の可動傘体67に向き合わせられる壁体92を有する。壁体92には、クランク室44側で軸受46bを受け入れる凹部93aと、変速機室62側でオイルシール94を受け入れる凹部93bとが同軸に形成される。壁体92と可動傘体67との間に可動傘体67の回転に応じて回転軸線Rx回りで生成される気流を案内する流路空間95が形成される。
図3に示されるように、壁体92の壁面には、流路空間95内で壁面から盛り上がって気流の流通方向に交差する方向に延びる突部96が形成される。突部96は、クランクシャフト45の回転軸線Rxおよび従動軸54の軸心を結ぶ仮想平面PLに沿って長手方向に延びる。突部96は流路空間95の外縁まで延びる。図4に示されるように、突部96は、壁面から90度を超える角度αで立ち上がる立ち上がり部96aを有する。突部96は、壁面の領域よりも厚い壁厚のリブを形成する。
図3に示されるように、壁体92には、クランクシャフト45回りで延びる環状リブ97が形成される。環状リブ97は突部96から連続する。環状リブ97は90度を超える角度βで突部96に接続される。図5に示されるように、環状リブ97は、壁面の領域よりも厚い壁厚のリブを形成する。
エンジン26の動作中、クランクシャフト45が回転すると、回転軸線Rx回りでドライブプーリー53は回転する。ドライブプーリー53の回転はVベルト56でドリブンプーリー55に伝達される。ドリブンプーリー55の回転速度が上がると、遠心クラッチ75でクラッチプレート75aにアウタープレート75bが結合される。こうして従動軸54の回転は引き起こされる。従動軸54の回転は減速ギア機構59を経て後輪WRの車軸58に伝達される。後輪WRは駆動される。
ドライブプーリー53の回転速度が上がるにつれて可動傘体67の傘面67aは固定傘体66の傘面66aに接近していく。Vベルト56の巻き掛け半径は増大する。ドライブプーリー53の変化に応じてドリブンプーリー55では可動傘体74の傘面74aは固定傘体72の傘面72aから遠ざかる。こうしてクランクシャフト45の回転と従動軸54の回転との間では無段階で変速比は変更される。
図6に示されるように、変速機室62内ではドライブプーリー53の回転に伴って、軸方向にドライブプーリー53に隣接する流路空間95で回転軸線Rx回りに気流SMは生成される。突部96は気流SMを遮って特定の方向に(ここでは車両後方に向かって)気流を誘導する。こうして変速機室62内では流路空間95から特定の方向に気流は流出する。変速機室62内では流路空間95以外で冷却は実現されることができる。流路空間95内の気流は有効に活用されることができる。
本実施形態では、突部96は、クランクシャフト45の回転軸線(第1回転軸線)および従動軸54の軸心(第2回転軸線)を結ぶ仮想平面PLに沿って長手方向に延びる。ドライブプーリー53およびドリブンプーリー55の間でVベルト56の移動に合わせて気流は生成される。気流は変速機室62内を循環することができる。
本実施形態に係る突部96は、壁体92の壁面から90度を超える角度αで立ち上がる立ち上がり部96aを有する。ベルトケース61の成型時に突部96は簡単に型抜けすることができる。壁体92の壁面に沿って流れる気流SMは突部96になだらかにぶつかるので、乱流の発生は抑制されることができる。
突部96は流路空間95の外縁まで延びる。したがって、気流SMの指向性は高められることができる。
突部96は壁面の領域よりも厚い壁厚のリブを形成する。こうしてベルトケース61の剛性は高められることができる。
本実施形態に係るベルトケース61には、突部96から連続して、回転軸線Rx回りで延びる環状リブ97が形成される。ベルトケース61の剛性はさらに高められることができる。しかも、環状リブ97は90度を超える角度βで突部96に接続される。突部96と環状リブ97とはなだらかに接続されるので、突部96と環状リブ97との接続域で気流SMはスムースに流れることができ、気流SMの拡散は防止されることができる。
なお、ベルトケース61は、ドリブンプーリー55の固定傘体72との間に、ドリブンプーリー55の回転に伴って従動軸54回りで生成される気流を案内する流路空間を形成してもよい。ドリブンプーリー55の固定傘体72と壁面との間に流路空間は形成されることから、流路空間は一定の大きさに維持されることができる。
ここでは、図7に示されるように、流路空間98でドリブンプーリー53の固定傘体72に向き合わせられるベルトケース61の壁体99には、流路空間98内で壁面から盛り上がって気流SRの流通方向に交差する方向に延びる突部101が形成される。突部101は、クランクシャフト45の回転軸線Rxおよび従動軸54の軸心を結ぶ仮想平面PLに沿って長手方向に延びる。突部101は流路空間98の外縁まで延びる。突部101は、突部96と同様に、壁面から90度を超える角度αで立ち上がる立ち上がり部101aを有する。突部101は、壁面の領域よりも厚い壁厚のリブを形成する。
53…ドライブプーリー、55…ドリブンプーリー、56…ベルト(Vベルト)、57…無段変速装置(ベルト式無段変速機)、61…ベルトケース、62…ベルト室(変速機室)、63…ベルトカバー(ケースカバー)、72…固定傘体、74…可動傘体、95…流路空間、96…突部、96a…立ち上がり部、97…環状リブ、98…流路空間、101…突部、101a…立ち上がり部、PL…(回転軸線および従動軸の軸心を含む)仮想平面、Rx…(クランクシャフトの)回転軸線(第1回転軸線)、SM…気流、SR…気流。

Claims (8)

  1. 第1回転軸線(Rx)回りで回転するドライブプーリー(53)と、
    前記第1回転軸線(Rx)に平行な第2回転軸線回りで回転するドリブンプーリー(55)と、
    前記ドライブプーリー(53)および前記ドリブンプーリー(55)に巻き掛けられて、前記ドライブプーリー(53)から前記ドリブンプーリー(55)に動力を伝達するベルト(56)と、
    軸方向から前記ドライブプーリー(53)および前記ドリブンプーリー(55)に向き合わせられ、少なくとも前記ドライブプーリー(53)および前記ドリブンプーリー(55)のいずれか一方との間に当該一方(53;55)の回転に伴って対応の回転軸線回りで生成される気流(SM、SR)を案内する流路空間(95;98)を形成するベルトケース(61)と、
    前記ベルトケース(61)に結合されて、前記ドライブプーリー(53)、前記ドリブンプーリー(55)および前記ベルト(56)を収容するベルト室(62)を区画するベルトカバー(63)と
    を備える無段変速装置(57)において、
    前記流路空間(95;98)で前記ベルトケース(61)の壁面から盛り上がって、前記気流(SM;SR)の流通方向に交差する方向に延びる突部(96;101)を備える
    ことを特徴とする無段変速装置。
  2. 請求項1に記載の無段変速装置において、前記突部(96;101)は、前記第1回転軸線および前記第2回転軸線を結ぶ仮想平面(PL)に沿って長手方向に延びることを特徴とする無段変速装置。
  3. 請求項1または2に記載の無段変速装置において、突部(96;101)は、前記壁面から90度を超える角度で立ち上がる立ち上がり部(96a;101a)を有することを特徴とする無段変速装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の無段変速装置において、前記突部(96;101)は前記流路空間(95;98)の外縁まで延びることを特徴とする無段変速装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の無段変速装置において、前記突部(96;101)は壁面の領域よりも厚い壁厚のリブを形成することを特徴とする無段変速装置。
  6. 請求項5に記載の無段変速装置において、前記ベルトケース(61)には、前記突部(96)から連続して、前記第1回転軸線または前記第2回転軸線回りで延びる環状リブ(97)が形成されることを特徴とする無段変速装置。
  7. 請求項6に記載の無段変速装置において、前記環状リブ(97)は90度を超える角度で前記突部(96)に接続されることを特徴とする無段変速装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の無段変速装置において、前記ドライブプーリーおよび前記ドリブンプーリーの当該一方(55)は、軸線方向に変位自在な可動傘体(74)と、前記壁面および前記可動傘体(74)の間に配置されて軸線方向に変位不能な固定傘体(72)とを備えることを特徴とする無段変速装置。
JP2019049950A 2019-03-18 2019-03-18 無段変速装置 Active JP6893524B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019049950A JP6893524B2 (ja) 2019-03-18 2019-03-18 無段変速装置
CN202010063429.0A CN111706666A (zh) 2019-03-18 2020-01-20 无级变速装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019049950A JP6893524B2 (ja) 2019-03-18 2019-03-18 無段変速装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020153390A true JP2020153390A (ja) 2020-09-24
JP6893524B2 JP6893524B2 (ja) 2021-06-23

Family

ID=72536782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019049950A Active JP6893524B2 (ja) 2019-03-18 2019-03-18 無段変速装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6893524B2 (ja)
CN (1) CN111706666A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62110655U (ja) * 1985-12-27 1987-07-14
JPH07332473A (ja) * 1994-06-08 1995-12-22 Kubota Corp ベルト無段変速装置の冷却構造

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101737485B (zh) * 2008-11-11 2013-01-23 光阳工业股份有限公司 引擎无级变速系统冷却机构
CN102483146B (zh) * 2009-09-03 2015-07-15 本田技研工业株式会社 V带式无极变速器的冷却风导入构造
CN103573994B (zh) * 2012-08-09 2017-02-08 光阳工业股份有限公司 无段变速装置
TWI513608B (zh) * 2013-07-18 2015-12-21 Kwang Yang Motor Co The wind - driven structure of the cooling wind of the vehicle transmission box

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62110655U (ja) * 1985-12-27 1987-07-14
JPH07332473A (ja) * 1994-06-08 1995-12-22 Kubota Corp ベルト無段変速装置の冷却構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6893524B2 (ja) 2021-06-23
CN111706666A (zh) 2020-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI292461B (ja)
JP5301183B2 (ja) パワーユニット
JP2019171995A (ja) 鞍乗り型車両
CN110344982B (zh) 跨骑型车辆
CN110206656B (zh) 动力单元
JP4732133B2 (ja) 自動二輪車における伝動ケースのブリーザ構造
JP2009236128A (ja) パワーユニット
JP6893524B2 (ja) 無段変速装置
JP2011163429A (ja) パワーユニットのブリーザ構造
JP2007131116A (ja) 自動二輪車
JP6795644B2 (ja) スイングユニット式のパワーユニット
JP7128955B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP4999582B2 (ja) 自動二輪車用パワーユニットの変速機ケース冷却構造
WO2020111188A1 (ja) 鞍乗り型車両
ITTO20060173A1 (it) Gruppo motopropulsore con sistema di trasmissione a cinghia
JP7061205B2 (ja) ベルト式無段変速装置
JP6820118B2 (ja) 内燃機関
JP5436005B2 (ja) 変速機の導風構造
JP2007132246A (ja) 小型車両用エンジンの排気浄化装置
JP6552539B2 (ja) エンジン
BR112021016049B1 (pt) Veículo de montar em selim
WO2020111187A1 (ja) 鞍乗り型車両
JP2010196899A (ja) 自動二輪車
JP2011163191A (ja) エンジンの配索構造
JP2009236129A (ja) パワーユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6893524

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150