JP2020152504A - エレベーター及びエレベーターシステム - Google Patents

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Kazuhiko Seguchi
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Abstract

【課題】蓄電池専用の設置場所を別途確保する必要がないエレベーターを提供すると共に、カウンターウェイトに釣合い錘以外の付加価値を付与する。【解決手段】ロープ1と、該ロープが巻き付けられる巻き上げ機2と、前記ロープの一端に吊るされた乗りかご3と、前記ロープの他端に吊るされたカウンターウェイト4と、前記ロープの他端に吊るされた蓄電池5と、を備え、前記カウンターウェイトの重量をW1、前記蓄電池の重量をW2、前記乗りかごの重量をW3、前記エレベーターの定格積載量をW4としたときに、下記式(1)を満たすことを特徴とするエレベーターである。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーター及びエレベーターシステムに係り、特に、蓄電池を備えたエレベーター及びエレベーターシステムに関する。
一般に、エレベーターは、ロープと、ロープが巻き付けられる巻き上げ機と、ロープの一端に吊るされた人が乗る乗りかごと、ロープの他端に吊るされたカウンターウェイト(釣合おもり)と、を備えている。カウンターウェイトの重量は、定格積載重量の約半分に設定されている。
乗車人数が少ない状態での上昇運転時や、乗車人数が多い状態での下降運転時において、巻き上げ機は、速度を一定に制限してエレベーターを昇降させる。この回生運転時に発生する回転エネルギーを回生電力という。この回生電力を、蓄電池に充電したり、電力供給系統に戻してエレベーターの運転に用いたりすることで、電力の損失が最低限に抑えられている。
特許文献1には、カウンターウェイトとしての釣合い錘に、回生電力蓄電装置として蓄電装置と充放電装置とが設けられたエレベーターが記載されている。
特許文献2には、乗りかごの発電機と、発電機に接続され発電された電力を貯蔵するバッテリと、バッテリ内の電力を各機器(かご内照明、換気装置、インジケーター、各種センサなど)に電力を供給するための分配器と、が設置されたエレベーターに関し、各機器への電力の供給が、エレベーターの乗りかごの運行上重要な順序があらかじめ定められていることが記載されている。
特開2002−145544号公報 特開2005−145652号公報
従来のエレベーターでは、回生電力を蓄電池に蓄電する技術が用いられていたが、蓄電池を設置する場所が限られており、乗りかごの上部に乗せると重量が重くなるため、乗りかごとは別の場所に設置する必要があった。また、カウンターウェイトの重量は、乗りかごの重量に対して約半分に設定されているが、カウンターウェイト自体は釣合い錘以外の役割を果たしていなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、蓄電池専用の設置場所を別途確保する必要がないエレベーターを提供すると共に、カウンターウェイトに釣合い錘以外の付加価値を付与することにある。
前記課題は、本発明のエレベーターによれば、ロープと、該ロープが巻き付けられる巻き上げ機と、前記ロープの一端に吊るされた乗りかごと、前記ロープの他端に吊るされたカウンターウェイトと、前記ロープの他端に吊るされた蓄電池と、を備え、前記カウンターウェイトの重量をW、前記蓄電池の重量をW、前記乗りかごの重量をW、前記エレベーターの定格積載量をWとしたときに、下記式(1)を満たすことにより解決される。
Figure 2020152504
上記のように構成されたエレベーターによれば、一般的なエレベーターのカウンターウェイトに相当する役割を、ロープの他端に吊るされたカウンターウェイト及び蓄電池が果たすことができる。つまり、カウンターウェイトに釣合い錘以外に蓄電という付加価値が付与される。
また、上記の構成において、さらに、下記式(2)を満たすとよい。
Figure 2020152504
上記の構成では、カウンターウェイト及び蓄電池の総重量に対して、蓄電池の重量が占める割合が50%以上100%未満となるように設計されているため、重量の大きい大容量の蓄電池を利用することができる。したがって、停電時のみならず、通常時においても、蓄電池のみを駆動電源としてエレベーターを運転することができる。
また、上記の構成において、記蓄電池は、前記エレベーターの運転が回生運転である時に発生する回生電力を蓄電可能であるとよい。
上記の構成では、カウンターウェイト及び蓄電池の総重量に対して、蓄電池の重量が占める割合が50%以上100%未満と重量の大きな蓄電池に回生電力を十分に充電することができる。したがって、停電時のみならず、通常時においても、蓄電池に充電された回生電力によってエレベーターを運転することができる。
また、上記の構成において、前記蓄電池の充電量が所定量以上である場合、前記蓄電池を電力供給源として前記エレベーターの運転に使用するとよい。
上記の構成では、蓄電池の充電量が十分である場合に蓄電池にエレベーターを運行させることで、回生電力を無駄にすることなく、最大限利用することができる。
また、上記の構成において、前記カウンターウェイトは、枠体を備え、前記枠体に対して前記蓄電池が着脱可能に保持されているとよい。
上記の構成では、蓄電池を交換するなど、各種メンテナンスを行うことが可能となる。
前記課題は、本発明のエレベーターシステムによれば、前記のエレベーターを複数備え、停電状態が検出された場合、複数の前記エレベーターのうち特定のエレベーターのみを運転制御し、前記特定のエレベーターに他のエレベーターの前記蓄電池から電力供給を行うことにより解決される。
上記のように構成されたエレベーターシステムによれば、特定のエレベーターにおいて、停電時に蓄電池に充電されている充電量が少ない場合であっても、他のエレベーターが備える蓄電池の電力と併せることで、特定のエレベーターを効果的に運転することが可能となる。
本発明に係るエレベーターによれば、重量の大きい大容量の蓄電池をカウンターウェイトとして積極的に利用するため、カウンターウェイトに釣合い錘に加えて蓄電という付加価値が付与される。換言すると、本発明に係るエレベーターによれば、蓄電池専用の設置場所を別途確保する必要がなく、蓄電池に蓄電用途以外に釣合い錘としての付加価値が付与される。
本実施形態に係るエレベーターを備える集合住宅の模式図である。 本実施形態に係るエレベーターが備えるカウンターウェイトの外観図である。 本実施形態に係るエレベーターの制御システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る主制御部の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るエレベーターの制御装置の運転制御(特殊運転制御)を示すフローチャートである。 本実施形態に係るエレベーターの制御装置の運転制御(蓄電運転制御)を示すフローチャートである。 変形例に係るエレベーターが備えるカウンターウェイトの外観図である。
以下、図1乃至図6に基づき、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係るエレベーターEについて説明する。本実施形態に係るエレベーターEは、図1に示すように、マンション等の集合住宅Hに用いられる。エレベーターEの昇降路は、集合住宅Hの各階を貫いて形成されている。
図1に示されるように、エレベーターEは、ロープ1と、ロープ1が巻き付けられる巻き上げ機2と、ロープ1の一端に吊るされた乗りかご3と、ロープ1の他端に吊るされたカウンターウェイト4と、ロープ1の他端に吊るされた蓄電池5と、を備えている。
(カウンターウェイト)
図2に示すように、カウンターウェイト4は、一対のカウンターウェイト用レール4aに支持されている。カウンターウェイト4は、枠体4bと及び吊り車4cを備えている。
枠体4bは、一対のカウンターウェイト用レール4aの間に配置されており、一対のカウンターウェイト用レール4aに上下方向に案内され得る。吊り車4cは、枠体4bの上部の中央に設けられており、ロープ1の他側に吊るされている。
カウンターウェイト4の枠体4bの内側には、蓄電池5が着脱可能に固定されて保持されており、蓄電池5を交換するなど、各種メンテナンスを行うことができる。蓄電池5には、エレベーターEの回生運転時に発生する回生電力が充電される。
一般に、カウンターウェイトの重さは、乗りかごの重量と、定格積載量の半分の和となるように設計される。例えば、乗りかごの重量が1000kgであり、定格積載量が1300kgの場合、カウンターウェイトの重量は、1000kgに650kgを足した1650kgとなるように設計される。
本実施形態に係るエレベーターEでは、カウンターウェイト4の重量をW、蓄電池5の重量をW、乗りかご3の重量をW、エレベーターEの定格積載量をWとしたときに、下記式(1)を満たすように、設計されている。
Figure 2020152504
換言すると、本実施形態に係るエレベーターEでは、ロープ1の他端に吊るされたカウンターウェイト4及び蓄電池5が、一般的なエレベーターのカウンターウェイトに相当する役割を果たしている。このとき、カウンターウェイト4の重量Wは、従来公知の通常の錘を枠体4bの内側に固定することで調整可能である。また、従来公知の通常の錘を用いることなく、蓄電池5のみを釣合い錘として利用することも可能である。
また、本実施形態に係るエレベーターEでは、下記式(2)を満たすように設計されている。
Figure 2020152504
換言すると、本実施形態に係るエレベーターEでは、ロープ1の他端に吊るされたカウンターウェイト4及び蓄電池5の総重量に対して、蓄電池5の重量が占める割合が50%以上100%未満と大きくなるように設計されている。例えば、カウンターウェイト4及び蓄電池5の総重量W+Wが1650kgである場合、蓄電池5の重量Wを825kg以上1650kg未満、例えば、900kgとなるようにすればよい。つまり、重量の大きい大容量の蓄電池5を利用することができるため、後述するように、停電時のみならず、通常時においても、蓄電池5のみを駆動電源として(蓄電池5に充電された回生電力のみを用いて)エレベーターEを運転することができる。
蓄電池5としては、リチウムイオン電池、レドックスフロー電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池、NAS電池などを用いることが可能であり、これら複数種類の蓄電池を併用することも可能である。蓄電池5として、大型のリチウムイオン蓄電池を用いることが、充電用量の観点から好適である。従来のエレベーターでは、蓄電池の重量が重いものを用いることが避けられてきたが、本実施形態に係るエレベーターEのように、蓄電池5を積極的に釣合い錘として利用する場合には、重量の重い蓄電池5を利用することが可能となる。
エレベーターEの乗りかご3には、不図示のトランクが設けられており、トランクと同じ高さ位置にカウンターウェイト4及び蓄電池5をインターロックすることで、蓄電池5のメンテナンスを行うことが可能となっており、充放電を繰り返して劣化した蓄電池5を交換することができる。
<エレベーター制御装置10>
次に、図3を用いて本実施形態に係るエレベーター制御装置10の構成を説明する。図3に示すように本実施形態に係るエレベーター制御装置10は、商用電源11から交流電力を受け取り整流するコンバーター12と、コンバーター12によって整流された電圧を平滑し、直流電圧とする平滑コンデンサ13と、その直流電圧を所望の周波数、所望の電圧の交流電圧に変換するインバーター14と、供給制御装置20と、主制御部21と、を主構成要素として備えている。エレベーター制御装置10は、電力供給源を商用電源11と蓄電池5との間で切り替えを行いエレベーターEの運行を制御する。
インバーター14によって変換された電圧が巻き上げ機2のモーターMに加わり、モーターMは、ロープ1を介して昇降路内に設けられた乗りかご3を上下させる。また、乗りかご3には、乗りかご3内の荷重を検出する荷重検出部15が備えられている。
蓄電池5、電力切替スイッチ16a、16b及び供給制御装置20が、商用電源11を代替する電力供給系として機能する。電力切替スイッチ16a、16bは、インバーター14の接続先を商用電源11と蓄電池5との間で切り替えることができる。エレベーターEの通常運転時においては、電力切替スイッチ16aが接続され、商用電源11からの電源供給を受ける。一方、停電時や蓄電池5の充電量が十分である場合には、電力切替スイッチ16bが接続され、蓄電池5から電源供給を受ける。電力切替スイッチ16a、16bの切り替えは主制御部21によって制御される。
供給制御装置20は、蓄電池5内の電力をインバーター14に供給する。また供給制御装置20は、蓄電池5内の充電量を判断する充電量判断部22と、登録された目的階までの距離や乗りかご3内の積載荷重、運行方向(乗りかご3の出発階及び行先階)などの情報からエレベーターEの運行に必要な消費電力量を算出する消費電力量算出部23を備えている。なお、消費電力量算出部23は主制御部21に備えられるものとしてもよい。
図4に示すように、主制御部21は電力供給に関する機能として、蓄電池駆動制御部24、運転制御部25、停電検出部26を備えている。
蓄電池駆動制御部24は、蓄電池5の駆動を制御する。運転制御部25は、インバーター14の駆動制御や電力切替スイッチ16a,16bの切り替え、電力供給源切り替え後の特殊運転制御、蓄電運転制御などを含むエレベーターE全体の制御を行う。特殊運転制御とは、通常の運転制御に比べて消費電力量が小さくなるように低速運転を行う制御とする。この低速運転は例えば、通常の運転制御による走行速度の半分程度の運行速度とする。また、蓄電運転制御とは、蓄電池5のみによる運転制御のことをいう。
停電検出部26はエレベーターEの駆動系に商用電源11からの電力が供給されない状態を停電として検出する。主制御部21は、CPU、ROM、RAMなどを搭載したコンピュータからなる。
<蓄電池5によるエレベーターEの停電時における特殊運転>
本実施形態に係るエレベーター制御装置10の動作について図5のフローチャートを用いて説明する。まず、商用電源11から供給される電力によってエレベーターEが通常通り運転されている状態とする。
地震等の理由により商用電源11の電力供給が断たれて停電が発生したとする。このとき、主制御部21は停電検出部26によって停電が発生したことを判断する(ステップS1)。なお、停電が発生していないと判断した場合(ステップS1のNo)、主制御部21はエレベーターEの通常運転を継続する(ステップS2)。
主制御部21は停電が発生したと判断した場合(ステップS1のYes)、電力切替スイッチ16aを開き、電力切替スイッチ(電力供給スイッチ)16bを閉じ、電力供給源を商用電源11から蓄電池5に切り替えて電力供給を行う(ステップS3)。なお、停電の検出方法としては、例えば商用電源11の電力供給ラインに図示しない電力検知器を設置し、その電力検知器から出力される信号によって停電を検出する方法などがある。
このようにして、停電発生時に電力供給源を蓄電池5に切り替えることによって、供給制御装置20を通じて安定した電力を駆動系に供給することができる。
次に、供給制御装置20に備えられる消費電力量算出部23は、エレベーターEの利用者によって登録された目的階までの距離や、荷重検出部15にて検出された乗りかご3内の荷重、運行方向などの情報からエレベーターEの運行に必要な消費電力量を算出する(ステップS4)。
次に、供給制御装置20に備えられる充電量判断部22は、蓄電池5に充電されている充電量と、消費電力量算出部23にて算出されたエレベーターEの運行に必要な消費電力量とを比較し、その比較結果から供給制御装置20はエレベーターEが目的階に移動できる消費電力量を蓄電池5が有しているか否かを判断する(ステップS5)。
供給制御装置20が、蓄電池5がエレベーターEの運行に必要な電力量を有していると判断した場合(ステップS5のYes)、供給制御装置20は主制御部21に電力を供給する(ステップS6)。そして主制御部21は供給された電力を用いて特殊運転制御を行う(ステップS7)。
一方、蓄電池5が、エレベーターEの運行に必要な電力量を有していないと判断した場合(ステップS5のNo)、供給制御装置20は主制御部21への電力供給を行わず、エレベーターEの運転は停止する。
以上のように、エレベーター制御装置10は、停電検出部26が停電状態を検出した場合、運転制御部25は電力供給源を商用電源11から蓄電池5に切り替え、充電量判断部22によって判断された蓄電池5内の充電量が消費電力量算出部23によって算出された消費電力量に達していると判断した後に、エレベーターEを運転させるため、停電時であっても安定してエレベーターEを運行させることが可能となる。
従来のエレベーターでは、蓄電池の容量が小さく、電力だけではエレベーターEを繰り返し運行させることはできなかった。しかし、本実施形態の蓄電池5は、十分に大きな蓄電容量を有しているため、主制御部21が電力供給源を商用電源11から蓄電池5に切り替えた場合であっても、エレベーターEを運転することができる。
<蓄電池5によるエレベーターEの運転>
次に、本実施形態に係るエレベーター制御装置10の別の動作について図6のフローチャートを用いて説明する。まず、商用電源11から供給される電力によってエレベーターEが通常通り運転されている状態とする。
エレベーターEが回生運転を繰り返すことで、蓄電池5に電力が徐々に蓄電されていく。このとき、主制御部21は、充電量判断部22からの情報に基づいて、蓄電池5が所定量以上の消費電力(充電量)を有しているかを判断する(ステップS11)。蓄電池5の充電量が所定量以下であると判断した場合(ステップS11のNo)、主制御部21は商用電源11によるエレベーターEの通常運転を継続する(ステップS12)。
主制御部21は蓄電池5が所定量以上の消費電力を有していると判断した場合(ステップS11のYes)、電力切替スイッチ16aを開き、電力切替スイッチ(電力供給スイッチ)16bを閉じ、電力供給源を商用電源11から蓄電池5に切り替えて電力供給を行う(ステップS13)。なお、蓄電池5の充電量の検出方法としては、例えば図示しない充電量検知器を設置し、その充電量検知器から出力される信号によって充電量を検出する方法などがある。
このようにして、蓄電池5の充電量が十分である場合に電力供給源を蓄電池5に切り替えることによって、供給制御装置20を通じて安定した電力を駆動系に供給することができる。
次に、供給制御装置20に備えられる消費電力量算出部23は、エレベーターEの利用者によって登録された目的階までの距離や、荷重検出部15にて検出された乗りかご3内の荷重、運行方向などの情報からエレベーターEの運行に必要な消費電力量を算出する(ステップS14)。
次に、供給制御装置20に備えられる充電量判断部22は、蓄電池5に充電されている充電量と、消費電力量算出部23にて算出されたエレベーターEの運行に必要な消費電力量とを比較し、その比較結果から供給制御装置20はエレベーターEが目的階に移動できる消費電力量を蓄電池5が有しているか否かを判断する(ステップS15)。
供給制御装置20が、蓄電池5がエレベーターEの運行に必要な電力量を有していると判断した場合(ステップS15のYes)、供給制御装置20は主制御部21に電力を供給する(ステップS16)。そして主制御部21は供給された電力を用いて蓄電池5による蓄電運転制御を行う(ステップS17)。
一方、蓄電池5が、エレベーターEの運行に必要な電力量を有していないと判断した場合(ステップS15のNo)、主制御部21は、商用電源11によるエレベーターEの通常運転を継続する。
以上のようにして、蓄電池5の充電量が十分である場合に蓄電池5に必要な充電量を算出した上で、その必要な充電量が充電されている場合に、エレベーターEを運行させることで、回生電力を無駄にすることなく、最大限利用することができる。
従来のエレベーターでは、蓄電池の電力のみではエレベーターEを繰り返し運行させることはできなかった。しかし、本実施形態のエレベーターEでは、重量の大きい大容量の蓄電池5を利用することができるため、蓄電池5として十分に大きな蓄電容量を有しているものを用いることができる。したがって、停電時のみならず、平常時においても主制御部21が電力供給源を商用電源11から蓄電池5に切り替えることで、エレベーターEを運転することができる。
<変形例>
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。本実施形態の変形例に係るエレベーターが備えるカウンターウェイト4Xについて図7を参照して説明する。
上記の実施形態では、蓄電池5が1つのモジュールのみで構成されていたが、変形例に係るカウンターウェイト4Xでは、図7に示すように、複数のモジュールに分割された蓄電池5aが、上下方向に積み重ねられている。このように蓄電池5aが複数のモジュールに分割されている場合、特定の蓄電池5aのみを交換することが可能となるため、修理やメンテナンスの観点から好ましい。
また、上記の実施形態では、蓄電池5に充電された回生電力をエレベーターEの運転に用いる例を示したが、蓄電池5に充電された回生電力を、乗りかご3内の照明装置、換気装置、インジケーター、各種センサなどの駆動に用いてもよい。
また、上記の実施形態では、蓄電池5に回生電力を充電する例を示したが、回生電力以外の電力を蓄電池5に充電するようにすることも可能である。例えば、エレベーターEが設けられた集合住宅Hの屋上に太陽電池(不図示)を設置しておき、太陽光によって発電された電力を蓄電池5に充電するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、エレベーターEの運転が回生運転である場合、消費電力量算出部23は、回生運転時に発生する回生電力量を考慮してエレベーターEの運行に必要な消費電力量を算出するように構成してもよい。
また、上記の実施形態に係るエレベーターEを複数台備える集合住宅Hにおいて、停電検出部26によって停電状態が検出された場合、複数のエレベーターEのうち特定のエレベーターEのみを運転制御するようにしておき、当該特定のエレベーターEに他のエレベーターEの蓄電池5から電力供給を行うことよい。このような構成によれば、特定のエレベーターEにおいて、停電時に蓄電池5に充電されている充電量が少ない場合や、蓄電池5の容量が小さい場合であっても、他のエレベーターEが備える蓄電池5の電力と併せることで、特定のエレベーターEを効果的に運転することが可能となる。
このとき、通常運行時において、複数のエレベーターEが備えるそれぞれの蓄電池5の間で、充電量が均等となるように、回生電力の充電先を調整したり、使用頻度の高い特定のエレベーターEの蓄電池5に優先的に充電を行うように調整したりすることも可能である。
H 集合住宅
E エレベーター
1 ロープ
2 巻き上げ機
3 乗りかご
4,4X カウンターウェイト
4a カウンターウェイト用レール
4b 枠体
4c 吊り車
5,5a 蓄電池(電力供給源)
10 エレベーター制御装置
11 商用電源
12 コンバーター
13 平滑コンデンサ
14 インバーター
15 荷重検出部
16a,16b 電力切替スイッチ
20 供給制御装置
21 主制御部
22 充電量判断部
23 消費電力量算出部
24 蓄電池駆動制御部
25 運転制御部
26 停電検出部

Claims (6)

  1. ロープと、
    該ロープが巻き付けられる巻き上げ機と、
    前記ロープの一端に吊るされた乗りかごと、
    前記ロープの他端に吊るされたカウンターウェイトと、
    前記ロープの他端に吊るされた蓄電池と、を備え、
    前記カウンターウェイトの重量をW
    前記蓄電池の重量をW
    前記乗りかごの重量をW
    前記エレベーターの定格積載量をWとしたときに、下記式(1)を満たすことを特徴とするエレベーター。
    Figure 2020152504
  2. さらに、下記式(2)を満たすことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター。
    Figure 2020152504
  3. 前記蓄電池は、前記エレベーターの運転が回生運転である時に発生する回生電力を蓄電可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベーター。
  4. 前記蓄電池の充電量が所定量以上である場合、前記蓄電池を電力供給源として前記エレベーターの運転に使用することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエレベーター。
  5. 前記カウンターウェイトは、枠体を備え、
    前記枠体に対して前記蓄電池が着脱可能に保持されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエレベーター。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のエレベーターを複数備え、
    停電状態が検出された場合、複数の前記エレベーターのうち特定のエレベーターのみを運転制御し、
    前記特定のエレベーターに他のエレベーターの前記蓄電池から電力供給を行うことを特徴とするエレベーターシステム。
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