JP2010064864A - エレベータシステム - Google Patents

エレベータシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2010064864A
JP2010064864A JP2008233475A JP2008233475A JP2010064864A JP 2010064864 A JP2010064864 A JP 2010064864A JP 2008233475 A JP2008233475 A JP 2008233475A JP 2008233475 A JP2008233475 A JP 2008233475A JP 2010064864 A JP2010064864 A JP 2010064864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
elevator
weight
regenerative
car
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008233475A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihira Morishita
明平 森下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2008233475A priority Critical patent/JP2010064864A/ja
Priority to CN200910165139A priority patent/CN101670959A/zh
Publication of JP2010064864A publication Critical patent/JP2010064864A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Elevator Control (AREA)

Abstract

【課題】エレベータ装置の消費電力と回生電力を均一化し、外部からの電力供給を効果的に低減すると共に保守費を抑える。
【解決手段】複数のエレベータ装置35を有するエレベータシステムにおいて、エレベータ間電力制御器63は、これらのエレベータ装置35で消費される電力と回生される電力を略等しくなるように、いずれかのエレベータ装置35の乗りかご35を電力制御用として昇降動作させる。消費電力と回生電力が等しくならない場合には、重り−エレベータ間電力制御器65が起動される。重り−エレベータ間電力制御器65は、そのときの消費電力と回生電力を均一化する方向にエネルギー変換装置45の重り45を動かす。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のエレベータ装置が並設されたエレベータシステムに係り、特にエレベータ装置の消費電力の低減化を図るエレベータシステムに関する。
エレベータ装置の電力消費を低減化する方法として、回生運転時に発生する電力を蓄電池に蓄えておき、力行運転時にその蓄電池に蓄えた電力を放出することで、外部からの電力供給を低減することが広く行なわれている(例えば、特許文献1,2参照)。
一般に、エレベータ装置では、乗りかごとカウンタウェイトがロープで繋がれており、そのロープは電動発電機の回転軸に取り付けられたメインシーブに巻き掛けられている。カウンタウェイトは、乗りかごの重量とのバランスを取るためにある。通常、このカウンタウェイトには、乗りかごの空車時の重量M0と最大積載重量Mmaxの半分の和に等しい重量が与えられている。
乗りかごの昇降時の積載重量をm、上昇方向を正とした移動高さをh、重力加速度をgとすれば、ロープ系(乗りかごとカウンタウェイト)で得失される位置エネルギーEpは、下記のように表される。
Ep=(m−0.5Mmax)gh …(1)
上記(1)式で、位置エネルギーEpが正ならば、電動発電機が「電動機」として動作し、電力を消費したことになる。また、位置エネルギーEpが負ならば、電動発電機が「発電機」として動作し、電力を回生したことになる。
ここで、乗りかごが昇降動作する毎に、そのときの位置エネルギーが直前のものと比較して収支が合っていれば問題はないが、電動発電機が「電動機」として動作する場合が連続すると(つまり、力行運転が連続する場合)、蓄電池に蓄えられたエネルギーがなくなり、外部の電源からエネルギーを供給せざるを得なくなる。逆に、回生運転が連続する場合には、回生電力が過剰となる。この場合、蓄電池への過充電を避けるため、回生電力を抵抗器で熱として処理する必要が出てくる。
例えば、通勤時間帯の地下鉄ホームから地上に出るエレベータ装置では、人の流れが上方向となる。このため、ホームから地上に向けての運転は満員で上昇となり、力行運転となり、電力を必要とする。また、地上からホームへの下降運転では乗客が少ないため、力行運転となる。
一方に、高架駅の場合には人の流れが下方向となるため、ホームから地上に向けての運転は満員で下降となり、回生運転となり、そのときに電力が発生する。同様に、地上からホームへの上昇運転では乗客が少なくなるため、回生運転となる。
つまり、人の流れが一方向に偏る場合では、力行運転と回生運転による位置エネルギーの収支がアンバランスになり、外部から電力供給を必要としたり、回生された電力を熱として処理しなければならない。この場合、蓄電池の容量を大きくすれば、ある程度連続した位置エネルギー収支のアンバランスに対応できるが、大量の蓄電池が必要となり、コストアップする。
さらに、エレベータ装置では、ロープ系の乗りかごの加速時に得られる運動エネルギーを蓄電池から供給し、減速時に回生される運動エネルギーを蓄電池に蓄えている。このため、頻繁に大量の充放電動作を繰り返すことになるので、蓄電池の寿命が短くなり、交換のための保守費がかかる。
特開2005−6476号公報 特開2006−103907号公報
上述したように、従来のエレベータ装置にあっては、ロープ系の運動エネルギーもしくは位置エネルギーの蓄積限界が低くいため、外部からの電力供給を効果的に低減させることが困難であった。また、運動エネルギーもしくは位置エネルギーの蓄積に蓄電池を用いているため、乗りかごの昇降動作に伴って発生する充放電動作により、蓄電池の寿命が短くなり、その交換に起因する保守費のコスト高を招くことになっていた。
本発明はかかる事情に基づきなされたもので、エレベータ装置の消費電力と回生電力を均一化し、外部からの電力供給を効果的に低減すると共に保守費を抑えることのできるエレベータシステムを提供することを目的とする。
本発明に係るエレベータシステムは、電源に母線を介して接続され、それぞれに各階のフロア間を昇降動作する乗りかごを有する複数のエレベータ装置と、これらのエレベータ装置で消費される電力と回生される電力を総合的に監視し、上記各エレベータ装置の消費電力と回生電力が略等しくなるように、上記各エレベータ装置のいずれかの乗りかごを電力制御用として昇降動作させる第1の電力制御器と、上記電源に接続され、上記各エレベータ装置の消費電力が回生電力を上回る場合に、上記母線に電力を供給するように上記電源の電力供給を制御する電源電力変換器とを具備したことを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータシステムは、電源に母線を介して接続され、それぞれに各階のフロア間を昇降動作する乗りかごを有する複数のエレベータ装置と、上記電源に上記母線を介して接続され、上記各エレベータ装置とは独立して動作する重りを有する少なくも1つのエネルギー変換装置と、上記各エレベータ装置で消費される電力と回生される電力を総合的に監視し、上記各エレベータ装置の消費電力と回生電力が略等しくなるように、上記エネルギー変換装置の重りを動かす電力制御器とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、エレベータ装置の消費電力と回生電力を均一化し、外部からの電力供給を効果的に低減すると共に保守費を抑えることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータシステムの全体構成を示す図である。図中の10はエレベータシステム全体を示す。
本実施形態におけるエレベータシステム10は、複数のエレベータ装置35と、複数のエネルギー変換装置45と、第1の電力変換器53と、第2の電力変換器55と、電力制御器57と、電源電力変換器61とを備えている。
各エレベータ装置35は、それぞれに各階のフロア21間を移動する乗りかご23と、この乗りかご23を昇降動作させるための第1の電動発電機25と、乗りかご23との重量バランスを取るためのカウンタウェイト27と、乗りかご23とカウンタウェイト27を支えるメインロープ31と、第1の電動発電機25のトルクをメインロープ31に伝達するためのメインシーブ33とを備える。
エネルギー変換装置45は、各エレベータ装置35とは別の建屋に設置され、本システムのエネルギー収支(消費電力と回生電力のバランス)を調整するために用いられる。このエネルギー変換装置45は、第2の電動発電機41と、この第2の電動発電機41の駆動により昇降動作する重り43とからなる。
第1の電力変換器53は、母線51の電力を第1の電動発電機25に供給もしくは第1の電動発電機25から発生した電力を母線51に回生する。第2の電力変換器55は、母線51の電力を第2の電動発電機41に供給もしくは第2の電動発電機41に発生した電力を母線51に回生する。
電力制御器57は、システム全体の電力制御を行うものであり、エレベータ間電力制御器63(第1の電力制御器)と重りエレベータ間電力制御器65(第2の電力制御器)とからなる。
エレベータ間電力制御器63は、第1の電力変換器53へ供給される電力(消費電力)と第1の電力変換器53から回生される電力(回生電力)が略等しくなるように、第1の電動発電機25を介して乗りかご23の昇降動作を制御する。重りエレベータ間電力制御器65は、エレベータ間電力制御器63にて計算される消費電力と回生電力との差に基づいて、第2の電動発電機41を介して重り43の運動を制御する。
エレベータ間電力制御器63と第1の電力変換器53は、消費電力、回生電力および乗りかご23の昇降制御に関する情報を送受信するための信号経路67で接続されている。重りエレベータ間電力制御器65と第2の電力変換器55は、消費電力、回生電力および重り43の昇降制御に関する情報を送受信するための信号経路68で接続されている。さらに、エレベータ間電力制御器63と重りエレベータ間電力制御器65は、消費電力、回生電力に関する情報を送受信するための信号経路69で接続されている。
電源電力変換器61は、商用電源59に接続され、商用電源59による電力供給を制御する。詳しくは、この電源電力変換器61は、第1および第2の電動発電機25,41へ供給される電力(消費電力)が第1および第2の電動発電機25,41から回生される電力(回生電力)を上回る場合に、商用電源59から母線51に電力を供給するように制御する。
ここで、上記エレベータ装置35において、各階のフロア21には、そこで待機する乗客が行き先階を入力するための行き先入力装置71が設けられている。また、乗りかご23には、積載重量を検出するための重量検出器73が設けられている。行き先入力装置71および重量検出器73から出力される情報は、第1の電力変換器53を介してエレベータ間電力制御器63に入力され、エレベータ装置35の電力制御に利用される。
図2は同実施形態におけるエレベータシステムの各機器の電気的な接続関係を示すブロック図である。なお、図1および図2において、電力線は太線、信号経路は細線で示されている。
図2に示すように、母線51には、平滑コンデンサ81や蓄電装置83が接続されており、電力消費時と回生時における母線51の電圧変動が抑制されている。蓄電装置83は、バッテリ85、抵抗器87、ダイオード89を備えている。バッテリ85からの電力供給時には抵抗器87での電力消費がなく、バッテリ85への充電時には抵抗器87で充電電力の一部が消費される。これにより、バッテリ85の過充電が抑制される。
なお、平滑コンデンサ81や蓄電装置83は、図1および図2の例では、各々1つしか示されていないが、母線51の適当な箇所に複数個配置されていることは言うまでもない。
第1の電力変換器53は、第1のPWMインバータ91および第1のトルク制御器93を備えている。第1のトルク制御器93は、重量検出器73で検出される乗りかご23の積載重量と行き先階入力装置71で入力される行き先階の情報に基づいて、第1のPWMインバータ91へのトルク指令値を演算し、PWMインバータ91内のスイッチング素子群の点弧角を制御することで、第1の電動発電機25に乗りかご23が出発階から目的階までの移動に必要なトルクを発生させる。
第2の電力変換器55は、第2のPWMインバータ95および第2のトルク制御器97を備えている。第2のトルク制御器97は、重りエレベータ間電力制御器65から出力される運転パターンに基づいて、第2のPWMインバータ95へのトルク指令値を演算し、PWMインバータ95内のスイッチング素子群の点弧角を制御することで、重り43が昇降するのに必要なトルクを第2の電動発電機41に発生させる。
電源電力変換器61は、インバータ99と回生受電制御器101と信号経路103を備えている。回生受電制御器101は、電力制御器57から信号経路103を介して出力される回生受電指令信号に基づいて、商用電源59への回生もしくは商用電源59からの受電を行うためにインバータ99の点弧角を制御する。
ここで、図3を参照して、エレベータシステム10に備えられた複数台のエレベータ装置35の一つをエレベータ装置35’として、その構成について説明する。
図3に示すように、エレベータ装置35’は、ガイドレール112と、乗りかご23、メインロープ31、メインシーブ33、セカンダリーシーブ120、カウンタウェイト27、巻上機124、コンペンロープ126、シーブ128、シーブ案内部材130、行き先入力装置71、テールコード131などを備える。
ガイドレール112は、図示せぬエレベータシャフト内に所定の取付け方法で立設されている。乗りかご23は、このガイドレール112に沿って上下に移動する。巻上機124は、乗りかご23を昇降動作させるための駆動手段であり、その回転軸にメインシーブ33が直結されている。
メインロープ31は、メインシーブ33およびセカンダリーシーブ120に巻き掛けられている。このメインロープ31の一端に乗りかご23、他端にカウンタウェイト27が所定の方法で取り付けられている。カウンタウェイト27は、乗りかご23の重量に起因するメインロープ31の張力に略バランスする重量を与える。
コンペンロープ126は、乗りかご23より垂下され、もう一方の端部がカウンタウェイト37に所定の方法で取り付けられている。張力補償用のシーブ128にはコンペンロープ126が掛けられ、このロープ126の移動に伴って回転する。シーブ案内部材130は、シーブ128の回転軸を上下方向に可動としながら前後左右およびねじれ方向を案内する。
行き先入力装置71は、建物の各階のフロア21に設置されている。テールコード131は、乗りかご23の底部から垂下し、エレベータシャフト外からの電力供給やシャフト外との信号伝達に用いられる。
乗りかご23は、ロープ31,126の張力に対して十分な剛性を有するかご枠132と、かご枠132の四隅に配置され、乗りかご23をガイドレール112に沿って案内するためのガイドローラユニット134とで構成される。
また、この乗りかご23には重量検出器73が備えられている。重量検出器73は、ロープ31、126の縦振動の高周波成分を遮断すると共に、かご枠132を支持するための弾性部材と一体化され、かご床面とかご枠132の下側梁との間の距離を計測することにより積載重量を検出する。なお、この重量検出器73の検出信号は、テールコード131を介して第1の電力変換器53に入力される。
巻上機124は、電動発電機25と電力変換器53で構成されている。電動発電機25は、セカンダリーシーブ120と共にマシンベッド144に所定の方法で取り付けられ、防振ゴム146を介して建物の上階の床147に設置されている。なお、セカンダリーシーブ120がメインロープ31の摩擦で自由に回転可能であることは言うまでもない。
シーブ案内部材130は、シーブ128を回転可能に支持するための軸受148と、その軸受148を両側から挟み込むように配置されて、上下するシーブ128を案内するシーブガイド149とで構成されている。なお、シーブガイド149の下端は建物の下階の床165に固定されている。
また、各階のフロア21に設置された行き先入力装置71の情報は、第1の電力変換器53に入力される。
ここで、図4を参照して、エレベータシステム10に備えられた別のエレベータ装置35をエレベータ装置35”として、その構成を説明する。なお、図3のエレベータ装置35’と共通する部分にはついては、同一符号を付して、その説明は省略するものとする。
図4に示すように、エレベータ装置35”では、乗りかご23が動滑車160に支持され、カウンタウェイト27が動滑車162に支持されている。これにより、巻上機124に必要なトルクは動滑車160,161がない場合に比べ半分となる。メインロープ31は一端がロープ止めヒッチ164を介してマシンベッド166に取れ付けられ、他端がロープ止めピッチ168を介してマシンベッド166にそれぞれ所定の方法で取り付けられている。
また、乗りかご23とカウンタウェイト27はそれぞれの下方に垂下されるウィスパーチェーン170で繋がれており、シーブ33に印加される重量に起因したトルクが乗りかご23の高さ位置に依存しない構成となっている。
図5はエレベータシステム10に用いられるエネルギー変換装置45の構成を示す図である。
このエネルギー変換装置45は、巻上機201と、重り43と、この重り43を吊り下げるロープ203と、第2の電力変換器55とを備えている。
巻上機201は、第2の電動発電機41と当該電動発電機41が生じるトルクが伝達される胴巻きシーブ205を備えており、マシンベッド207に所定の方法で取り付けられ、防振ゴム209を介して建物の床211に据えられている。胴巻きシーブ205には、上記ロープ203の一端が所定の方法で取り付けられており、胴巻きシーブ205の回転に伴って重り43が昇降する。
次に、このエレベータシステム10の動作について説明する。
今、各エレベータ装置35のいずれかのエレベータの乗りかご23に乗客が乗り込んだとする。乗りかご23の扉が閉まって積載重量が確定すると、第1の電動発電機25がトルクを発生する直前までの間に、重量検出器73および行き先階入力装置71から出力される情報が信号経路67を介してエレベータ間電力制御器63に送られる。
所定の速度運転パターンに従って電動発電機25が駆動される。この電動発電機25の駆動に伴い、乗りかご23がメインロープ31を介して昇降動作する。その間、エレベータ間電力制御器63は、各エレベータ装置35から信号経路67を介して取得した行き先階および積載重量の情報の他、トルク制御器93が演算するトルク指令値、電動発電機25の回転角から演算される乗りかご23の位置情報などを含む運転状態情報に基づいて、各エレベータ装置35で消費もしくは回生される電力を演算する。
ここで、各エレベータ装置35の消費電力と回生電力とを比較した結果、消費電力が回生電力を上回る場合には、エレベータ間電力制御器63は、カウンタウェイト27が乗りかご23よりも上方にあって、乗客がいないエレベータ装置35のトルク制御器93に所定の回生電力を発生させる運転パターンを信号経路67を介して送信する。
一方、回生電力が消費電力を上回る場合には、エレベータ間電力制御器63は、乗りかご23がカウンタウェイト27よりも上方にあって、乗客がいないエレベータ装置35のトルク制御器93に所定の消費電力を発生させる運転パターンを信号経路67を介して送信する。
エレベータ間電力制御器63から運転パターンを受信したトルク制御器93は、上記運転パターンに基づいてインバータ91の点弧角を制御して電動発電機25を回転させる。これにより、当該エレベータ装置35の乗りかご23が電力制御用として上昇あるは下降運転され、所望の電力が消費もしくは回生されることになる。
また、エレベータ間電力制御器63による電力制御では、消費電力と回生電力とを等しくすることができない場合には、エレベータ間電力制御器63は、すべてのエレベータ装置35に関わる総消費電力と総回生電力の情報を信号経路69を介して重りエレベータ間電力制御器65に送信する。
重りエレベータ間電力制御器65は、エレベータ間電力制御器63から全エレベータ装置35の総消費電力と総回生電力の情報を受け取ると、各エネルギー変換装置45から信号経路68を介して送られるトルク制御器97のトルク指令値、電動発電機41の回転角から演算される重り43の位置情報などを含む運転状態情報に基づいて、各エネルギー変換装置45で消費もしくは回生される電力を演算する。そして、各エレベータ装置35の消費電力と回生電力の総和と各エネルギー変換装置45の消費電力と回生電力の総和が等しくなるように各エネルギー変換装置45が運転される。
ここで、各エレベータ装置35に関わる総消費電力が総回生電力を上回る場合には、重りエレベータ間電力制御器65は、各エネルギー変換装置45の中で重り43が上方にあるエネルギー変換装置45のトルク制御器97に所定の回生電力を発生させる運転パターンを信号経路68を介して送信する。
一方、各エレベータ装置35に関わる総回生電力が総消費電力を上回る場合には、重りエレベータ間電力制御器65は、上記演算結果に基づいて、各エネルギー変換装置45の中で重り43が下方にあるエネルギー変換装置45のトルク制御器97に所定の消費電力を発生させる運転パターンを送信する。
重りエレベータ間電力制御器65から運転パターンを受信したトルク制御器97は、当該運転パターンに基づいてインバータ95の点弧角を制御して、電動発電機41を回転させる。これにより、受信した運転パターンに期待される電力が消費もしくは回生されることになる。
このような電力制御により、母線51に接続されるすべてのエレベータ装置35およびエネルギー変換装置45に関わる総消費電力と総回生電力がバランスする。その結果、各エレベータ装置35で発生する位置エネルギーのロスに起因する電力損失や、過剰な回生電力による母線51の電圧変動を大幅に低減することができる。
万が一、すべてのエレベータ装置35およびエネルギー変換装置45に関わる総消費電力と総回生電力がバランスしない場合でも、その総消費電力と総回生電力に関する情報は信号経路103を介して電源電力変換器61に送信される。すると、総消費電力が総回生電力を上回る場合には、電源電力変換器61によって母線51へ電力が供給されるので、エレベータ装置35あるいはエネルギー変換装置45が停止することはない。
また、総回生電力が総消費電力を上回る場合でも、そのときの回生電力は電源電力変換器61を介して母線51から商用電源59へと送出される。したがって、母線51の電圧は上昇せず、抵抗器87で消費される回生電力が抑制されるので、大きな電力が無駄に消費されることもない。
上述のように本実施形態に関わるエレベータシステム10にあっては、電源からの電力供給が低減できるので、省電力化が図れる。また、母線51に接続されるコンデンサや蓄電池の寿命が延びるので、これらの交換に伴う保守費を削減することができる。
なお、本実施形態では、信号経路67,68,69および103については、双方向多重通信線を用いてそれぞれの信号を適宜多重化している。
また、本実施形態では、各信号経路は通信線を用いた電気通信方式を使用しているように記されているが、これは通信方式をなんら限定するものでない。例えば、光ファイバーによる光通信や電波による無線通信方式等、必要な情報の授受が可能であれば、どうような通信方式を用いても差し支えない。
また、電力制御器57がエレベータ間電力制御器63と重りエレベータ間電力制御器65を備えているが、これは電力制御器57の構成や制御方式をなんら限定するものでない。すなわち、エレベータ装置35およびエネルギー変換装置45の電力の授受を制御するものであれば、いかなる構造や方式を用いても良い。
また、蓄電装置83は抵抗器87やダイオード89を備えているが、これは蓄電装置83の構成をなんら限定するものでなく、抵抗器87やダイオード89を用いなくても良い。
また、抵抗器87が電力制御器57で計算される総回生電力や母線電圧等に基づいて抵抗値を選択できるものであって良い。
また、蓄電装置83が備えるバッテリ85には充放電の機能を有するものであれば、リチウムイオン電池、急速充電電池(SCB)等、いかなる種類のものを用いてなんら差し支えない。
さらに、本実施形態では、まず、エレベータ間電力制御器63によって各エレベータ装置35間の電力調整を行った後に、重り−エレベータ間電力制御器65によってエネルギー変換装置45を用いて電力調整を行うものとしたが、各エレベータ装置35間の電力調整を行わずに、エネルギー変換装置45だけを用いて電力調整を行うような構成であっても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図6は本発明の第2の実施形態に係るエレベータシステムの全体構成を示す図である。図中の210はエレベータシステム全体を示す。なお、上記第1の実施形態の構成と同じ部分には同一符号を付して説明する。
上記第1の実施形態との違いは、フライホイール型のエネルギー変換装置245を用いていることと、ロープレスタイプ(メインロープあるいはコンペンロープがないタイプ)のエレベータ装置335,535や、カウンタウェイトレスタイプのエレベータ装置435を用いていることである。さらに、商用電源59の他に、風力発電機259や太陽電池359を併用している。
本実施形態におけるエレベータシステム210は、複数のエレベータ装置335,435,535と、複数のエネルギー変換装置45と、第1の電力変換器53と、第2の電力変換器55と、電力制御器57と、電源電力変換器61とを備えている。
エレベータ装置435,535は、乗りかご23と、乗りかご23を昇降動作させるための第1の電動発電機25とを備える。なお、エレベータ装置335については、後述するように第1の電動発電機25を持たない。
各エネルギー変換装置45は、エレベータ装置435,535,353とは別の建屋に設置され、本システムのエネルギー収支(消費電力と回生電力のバランス)を調整するために用いられる。エネルギー変換装置45は、第2の電動発電機41と、この第2の電動発電機41の駆動により昇降動作する重り43とからなる。
第1の電力変換器53は、母線51の電力を第1の電動発電機25に供給もしくは第1の電動発電機25から発生した電力を母線51に回生する。第2の電力変換器55は、母線51の電力を第2の電動発電機41に供給もしくは第2の電動発電機41に発生した電力を母線51に回生する。
電力制御器57は、システム全体の電力制御を行うものであり、母線51に接続される第1および第2の電力変換器53,55へ供給される電力(消費電力)と、第1および第2の電力変換器53,35から回生される電力(回生電力)とが略等しくなるように、第1の電動発電機25を介して乗りかご23の昇降動作を制御すると共に、第2の電動発電機41を介して重り43の昇降動作を制御する。
電源電力変換器61は、商用電源59に接続され、商用電源59による電力供給を制御する。詳しくは、この電源電力変換器61は、第1および第2の電動発電機25,41へ供給される電力(消費電力)が第1および第2の電動発電機25,41から回生される電力(回生電力)を上回る場合に、商用電源59から母線51に電力を供給するように制御する。
ここで、本実施形態のエレベータシステム210では、一部のエネルギー変換装置45としてフライホイールが用いられている。フライホイールは、重りを回転させることで、その回転エネルギーを電気エネルギーに変換するものである。このフライホイール型のエネルギー変換装置をエネルギー変換装置245として示す。なお、エネルギー変換装置245の主要部の構成が図10に示されている。
また、本実施形態のエレベータシステム210では、エレベータ装置として、リニアモータ固定子303の推力を直接乗りかご23に作用させるメインロープレスタイプのエレベータ装置335、カウンタウェイトレスタイプのエレベータ装置435、コンペンロープレスタイプのエレベータ装置535が使用されている。なお、エレベータ装置335,435の主要部の構成が図8,図9に示されている。
さらに、電力系として商用電源59の他に、風力発電機259や太陽電池359が設けられており、これらは電源電力変換器261,361を介して母線51に接続されている。
図7は同実施形態におけるエレベータシステムの各機器の電気的な接続関係を示すブロック図である。なお、図6および図7おいて、電力線は太線、信号経路は細線で示されている。
図7に示すように、電力変換器255は、PWMインバータ95と同期モータ241の間にPWMインバータ95の発生する電圧を降圧する降圧変圧器280を備えている。
このように構成されたエネルギー変換装置245にあっては、電機子巻線276での抵抗損がないため、電気エネルギーは大電流、大トルクで重り43の回転エネルギーに変換される。この場合、電力は電流と電圧の積であるから、大電流を用いる際には同期モータ241への供給電圧もしくは同期モータ241からの回生電圧は母線51の電圧に比べて低いものとなる。しかし、降圧変圧器280の作用により、母線51の電圧を所定の範囲内に維持することができる。
さらに、一方、エネルギー変換装置45では、図7に示すように、電力変換器55が昇圧変圧器282を備えている。そして、巻上機201にあっては、第2の電動発電機41が生じるトルクが減速機284を介して胴巻きシーブ205に伝達されている。
このような構成では、母線51の電圧が昇圧されて、第2の電動発電機41に印加されるため、小さな電流で電気エネルギーの供給/回生が可能となり、第2の電動発電機41の抵抗損を抑制することができる。
一方、第2の電動発電機41の電流が小さくなると、トルクが小さくなる。このため、所定の電気エネルギーを機械エネルギーに変換するには、機械エネルギーがトルクと回転数の積であることから、第2の電動発電機41の回転数が高くなる。しかし、本実施形態にあっては、減速機284の作用により胴巻きシーブ205の回転数が低減されると共にトルクが増加する。したがって、エネルギー変換装置45では、第2の電動発電機41で発生する抵抗損を抑制して、電気・機械エネルギーの変換を行うことができる。
ここで、エレベータ装置335,435,535の構成について説明する。
(1)エレベータ装置335の構成
図8はエレベータシステム210に用いられるエレベータ装置335の構成に示す図である。
エレベータ装置335は、メインロープレスタイプである。このエレベータ装置335は、乗りかご23と、リニア同期モータ325と、電力変換器353と、無線機301と、集電装置302とを備えている。このエレベータ装置335では、上記エレベータ装置35’が備えていたカウンタウェイト27、ロープ31,126、巻上機124、シーブ128、シーブ案内部材130、テールコード131が省略されている。
乗りかご23は、リニア同期モータ325の駆動によって昇降動作する。リニア同期モータ325は、乗りかご23を昇降させる推力を発生する。電力変換器353は、このリニア同期モータ325と電力の授受を行う。無線機301は、図示せぬ位置センサで検出される乗りかご23の位置情報および重量検出器73の情報を電力変換器353に送信する。集電装置302は、リニア同期モータ325の磁界高調波を捉えて乗りかご23に必要な電力を供給する。
リニア同期モータ325は、一対の固定子303と、可動子305と、真空容器307とからなる。一対の固定子303は、図8に一部を切り欠いて示されている三相電機子巻線306が巻装され、互いに対向配置されている。可動子305は、かご枠132に所定の方法で取り付けられ、乗りかご23を昇降させる推力を付与する。真空容器307には、液体窒素が循環している。この真空容器307は、の固定子303とこれを冷却する図示せぬ冷却管を収納して、外部からの熱進入を抑制する。
ここで、三相電機子巻線306に高温超電導線材が使用され、装置の稼動中は超電導状態が保たれていることは言うまでもない。また、可動子305には永久磁石309が備えられている。
また、電力変換器353は、基本的には上記第一の電力変換器53と同一要素で構成されるが、リニア同期モータ325に大電流を供給するため、エネルギー変換装置245の場合と同様に降圧変圧器280を備えている。
また、集電装置302は、かご枠132に取り付けられ、可動子305隣接して設置されている。この集電装置302にはコイル304が埋め込まれており、これにより対向配置される固定子303間の移動磁界高調波を電力に変換する。
このような構成のエレベータ装置335にあっては、メインロープ31やテールコード131が干渉しない。したがって、三相電機子巻線306に給電セクションを設けると共に給電セクションに1対1で複数の電力変換器353を接続すれば、1つのシャフト内で複数の乗りかご23を昇降動作させることができる。
(2)エレベータ装置435の構成
図9はエレベータシステム210に用いられるエレベータ装置435の構成に示す図である。
エレベータ装置435は、カウンタウェイトレスタイプである。このエレベータ装置435は、巻上機201と、乗りかご23と、電力変換器453とを備えている。このエレベータ装置435では、エレベータ装置35’が備えていたカウンタウェイト27、ロープ31,126、第1の電力変換器55、巻上機124、シーブ128、シーブ案内部材130が省略されている。
電力変換器453は、図7に示すように、上記エネルギー変換装置45と同様に昇圧変圧器282’を備えており、その昇圧変圧器282’と巻上機201が有する減速器284との作用により、乗りかご23の昇降動作を高電圧小電流で可能にしている。
このような構成のエレベータ装置435にあっては、カウンタウェイトが省略されるので、エレベータシャフトを細くでき、各階のフロア21においてエレベータの占有面積を小さくすることができる。
(3)エレベータ装置535の構成
エレベータ装置535は、コンペンロープレスタイプである。このエレベータ装置535では、上記エレベータ装置35’が備えていたロープ126、シーブ128、シーブ案内部材130が省略されている。
このような構成エレベータ装置535にあっては、昇降行程が長い場合にはメインロープ31に関わる重量バランスが崩れて、第1の電動発電機41に大きなトルクが要求されるが、昇降行程が短い場合には第1の電動発電機41に要求されるトルクは小さくなる。したがって、エレベータ装置35’の第1の電力変換器53をそのまま用いることができる。よって、構成の簡素化に伴うコストダウンを図ることができる。
図10はエレベータシステム210に用いられるエネルギー変換装置245の構成を示す図である。
エネルギー変換装置245は、電力変換器255とフライホイール装置260を備えており、防振ゴム262を介して建物の床264に設置されている。
フライホイール装置260は、風損を抑制するための真空容器266の内側に回転軸268と、その回転軸268に取り付けられ、回転エネルギーを蓄える重り43とを備える。さらに、回転軸268の両端部には、重り43の軸方向および回転方向以外の動きを非接触で支持するラジアル磁気軸受270と、重り43の軸方向の動きを非接触で支持するスラスト磁気軸受272と、同期モータ241が設けられている。
同期モータ241は、永久磁石274を備え、所定の方法で回転軸268に取り付けられた回転子243と、三相電機子巻線276が施され、所定の方法で真空容器266の内面に取り付けられた固定子278とを備えている。
ここで、三相電機子巻線276には高温超電導線材が用いられており、固定子278が液体窒素を通す図示していない冷却管で冷却されることにより、三相電機子巻線276は超電導状態を維持している。また、ラジアル磁気軸受270、スラスト磁気軸受272も回転軸43および真空容器266の内面に所定の方法で取り付けられている。
また、図6および図7に示すように、電源電力変換器261には、風力発電機259が接続される。この電源電力変換器261は、コンバータ263とDC−DCコンバータ265とを備えている。DC−DCコンバータ265は、コンバータ263の直流出力電圧を入力し、所定の出力電圧を母線51に出力する。
この電源電力変換器261は、電力制御器57から信号経路267を介して送信される電圧指令に基づいて、風力発電機259の電圧(交流電圧)と母線51の電圧とを比較する。その結果、風力発電機259の電圧と母線51の電圧より低い場合には、電源電力変換器261は、コンバータ263の出力電圧をDC−DCコンバータ265により昇圧し、所定の電圧で母線51に電力を供給する。
一方、風力発電機259の発電電圧が母線51の電圧以上の場合には、電源電力変換器261は、コンバータ263の出力電圧をDC−DCコンバータ265により降圧し、所定の電圧で母線51に電力を供給する。なお、このときに、DC−DCコンバータ265は入力電圧と等しい電圧を出力することは言うまでもない。
また、電源電力変換器361には、太陽電池359が接続される。この電源電力変換器361は、DC−DCコンバータ365を備えている。この電源電力変換器361は、電力制御器57が信号経路367を介して送信される電圧指令に基づいて、太陽電池359の電圧(直流電圧)をDC−DCコンバータ365により昇圧し、所定の電圧で母線51に電力を供給する。
このような構成のエレベータシステム210において、基本的な動作は上記第1の実施形態と同様である。すなわち、各エレベータ装置335,435,535間でエネルギー収支のバランスを取るように電力制御を行う。そして、各エレベータ装置335,435,535間ではエネルギー収支のバランスを取れない場合に、エネルギー変換装置45,245を用いて電力制御を行うことで、エネルギー収支のバランスを取る。
特に、図8に示したようなメインロープレスタイプのエレベータ装置335や、図9に示したようなカウンタウェイトレスタイプのエレベータ装置435が用いられている場合、通常のエレベータ装置に比べて電力を多く必要とするため、電力不足になる傾向が強い。しかし、母線51に各種発電機259,359を接続することにより、これらの発電エネルギーを位置エネルギーとしてエネルギー変換装置45,245に蓄えておき、このような電力不足にも柔軟に対応することができ、より一層の省電力化を図ることができる。
なお、本実施形態において、母線51は電力線であるが、その材質は電力を低損失で伝達できるものであれば、どのような材質、構成であっても良い。例えば、図11の断面図に示すように、真空パイプ601の内側に帯状高温超電導線603と液体窒素が循環する冷却管605とを設置し、これらをグラスウール607で支持してなる超電導線を用いても良い。この超電導線を母線51として用いると、抵抗損を抑制することができ、さらなる省電力化を図ることができる。
また、本実施形態では、電力変換器261などがインバータやコンバータ,DC−DCコンバータを備えているが、これは電力変換器の構成を何ら限定するものでなく、他の構成であっても良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
上記第1および第2の実施形態では、重りを有するエネルギー変換装置を備えていたが、このエネルギー変換装置としてエレベータ装置を使用しても何ら差し支えない。すなわち、複数台のエレベータ装置があれば、そのうちの何台かは乗客がいない可能性が高い。このようなエレベータ装置をエネルギー変換装置として割り当てることで、エネルギーの収支バランスを調整することができる。
図12は本発明の第3の実施形態に係るエレベータシステムの全体構成を示す図である。図中の710はエレベータシステム全体を示す。なお、上記第1および第2の実施形態の構成と同じ部分には同一符号を付して説明する。
また、図13はエレベータシステム710の各機器の電気的な接続関係を示すブロック図である。なお、図12および図13おいて、電力線は太線、信号経路は細線で示されている。
このエレベータシステム710は、複数台のエレベータ装置を有する。これらのエレベータ装置は同じ機種であっても良いし、異なる機種であっても良い。図12の例では、エレベータ装置35’(図3参照)、エレベータ装置35”(図4参照)、エレベータ装置335(図8参照)、エレベータ装置435(図9参照)…といった複数の異なる機種のエレベータ装置が用いられている。なお、以下では、これらのエレベータ装置をエレベータ装置35として説明する。
各エレベータ装置35は、それぞれに対応した電力変換器53,353,453を介して母線51に接続されている。また、電力系として商用電源59の他に、風力発電機259や太陽電池359が設けられており、これらは電源電力変換器261,361を介して母線51に接続されている。
ここで、本実施形態におけるエレベータシステム710には、電力制御器757が備えられている。この電力制御器757は、上記第1の実施形態におけるエレベータ間電力制御器63と同じ機能を有し、各エレベータ装置35間で消費する電力と回生する電力とが略等しくなるように各エレベータ装置35の運転を制御する。
詳しくは、電力制御器757は、各エレベータ装置35から信号経路67を介して取得した行き先階および積載重量の情報の他、トルク制御器93が演算するトルク指令値、電動発電機25の回転角から演算される乗りかご23の位置情報などを含む運転状態情報に基づいて、各エレベータ装置35で消費される電力もしくは回生される電力を演算する。
その結果、消費電力が回生電力を上回る場合には、電力制御器757は、乗客がいないエレベータ装置35に対して所定の回生電力を発生させる運転パターンを信号経路67を介して送信する。一方、回生電力が消費電力を上回る場合には、電力制御器757は、乗客がいないエレベータ装置35に対して所定の消費電力を発生させる運転パターンを信号経路67を介して送信する。
このように、各エレベータ装置35の中で空いているエレベータ装置35を利用して、必要な電力を消費または回生させることで、各エレベータ装置35のエネルギー収支を均一化して省電力化を図ることができる。
また、各エレベータ装置35が消費する電力と回生する電力とを等しくすることができない場合には、電力制御器757は、すべてのエレベータ装置35に関わる総消費電力と総回生電力の情報を信号経路103を介して電力変換器61に送信する。
すると、本エレベータシステム710に関わる総消費電力が総回生電力を上回る場合には上記電源電力変換器61を介して上記母線51へ電力が供給されるので、乗客が乗ったエレベータ装置35が停止することはない。また、本エレベータシステム710に関わる総回生電力が総消費電力を上回る場合でも、回生電力が上記電源電力変換器61を介して母線51から商用電源59へ送られるので、母線51の電圧が上昇せず、抵抗器87で消費される回生電力が抑制されるので、大きな電力が無駄に消費されることもない。
このように、多数のエレベータ装置35が母線51に接続されているエレベータシステム710にあっては、エネルギー変換装置として使用可能なエレベータ装置(つまり、乗客がいなくて、待ち状態にあるエレベータ装置)の存在確率が大きくなる。したがって、そのようなエレベータ装置を用いてエネルギー収支のバランスを取ることで、エネルギー変換装置を必要とせずに、省電力化を図ることが可能となる。
なお、上記各実施形態では、説明を簡単にするため、母線51には直流電圧を印加するものとして説明したが、これは母線51に印加される電圧の種類を何ら限定するものでなく、適当な電力変換装置を用いて交流電圧を印加しても何ら差し支えない。
また、上記各実施形態では、電動発電機25,41を同期電動機として説明しているが、これは電動発電機の種類を何ら限定するものでなく、直流機や誘導機など、どのような電動発電機を用いても良い。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
要するに、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の形態を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータシステムの全体構成を示す図である。 図2は同実施形態におけるエレベータシステムの各機器の電気的な接続関係を示すブロック図である。 図3は同実施形態におけるエレベータシステムに用いられるエレベータ装置の構成を示す図である。 図4は同実施形態におけるエレベータシステムに用いられるエレベータ装置の他の構成を示す図である。 図5は同実施形態におけるエレベータシステムに用いられるエネルギー変換装置の構成を示す図である。 図6は本発明の第2の実施形態に係るエレベータシステムの全体構成を示す図である。 図7は同実施形態におけるエレベータシステムの各機器の電気的な接続関係を示すブロック図である。 図8は同実施形態におけるエレベータシステムに用いられるエレベータ装置の構成を示す図である。 図9は同実施形態におけるエレベータシステムに用いられるエレベータ装置の他の構成を示す図である。 図10は同実施形態におけるエレベータシステムに用いられるエネルギー変換装置の構成を示す図である。 図11は同実施形態におけるエレベータシステムの母線として超電導線を用いた場合の断面構成を示す図である。 図12は本発明の第3の実施形態に係るエレベータシステムの全体構成を示す図である。 図13は同実施形態におけるエレベータシステムの各機器の電気的な接続関係を示すブロック図である。
符号の説明
10,210,710…エレベータシステム、21…フロア、23…乗りかご、25,41…電動発電機、27…カウンタウェイト、31,126,203…ロープ、33,120,128…シーブ、35,35’,35”,335,435,535…エレベータ装置、43,243…重り、45,245…エネルギー変換装置、51…母線、53,55,61,255,261,353,361,453…電力変換装置、57,757…電力制御器、59…電源、63…エレベータ間電力制御器、65…重りエレベータ間電力制御器、67,68,69,103,267,367…信号経路、71…行き先入力装置、73…重量検出器、81…平滑コンデンサ、83…蓄電装置、85…バッテリ、87…抵抗器、89…ダイオード、91,95…PWMインバータ、93,97…トルク制御器、99…インバータ、101…回生受電制御器、l12…ガイドレール、124…巻上機、130…シーブ案内部材、131…テールコード、132…かご枠、134…ガイドローラユニット、144,166,207…マシンベッド、146,209,262…防振ゴム、147,165,211,264…床、148…軸受、149…シーブガイド、160,162…動滑車、164,168…ヒッチ、170…ウィスパーチェーン、201…巻上機、205…胴巻きシーブ、241…同期モータ、243…回転子、259…風力発電機、260…フライホイール装置、263…コンバータ、256,365…DC−DCコンバータ、266,307…真空容器、268…回転軸、270…ラジアル磁気軸受、272…スラスト磁気軸、274…永久磁石、276…電機子巻線、278,303…固定子、280…降圧変圧器、282…昇圧変圧器、309…永久磁石、284…減速器、301…無線機、302…集電装置、303…リニアモータ固定子、304…コイル、305…可動子、325…リニア同期モータ、859…太陽電池、601…真空パイプ、603…帯状高温超電導線、605…冷却管、607…グラスウール。

Claims (13)

  1. 電源に母線を介して接続され、それぞれに各階のフロア間を昇降動作する乗りかごを有する複数のエレベータ装置と、
    これらのエレベータ装置で消費される電力と回生される電力を総合的に監視し、上記各エレベータ装置の消費電力と回生電力が略等しくなるように、上記各エレベータ装置のいずれかの乗りかごを電力制御用として昇降動作させる第1の電力制御器と、
    上記電源に接続され、上記各エレベータ装置の消費電力が回生電力を上回る場合に、上記母線に電力を供給するように上記電源の電力供給を制御する電源電力変換器と
    を具備したことを特徴とするエレベータシステム。
  2. 上記第1の電力制御器は、
    上記各エレベータ装置で消費される電力と回生される電力を演算し、消費電力が回生電力を上回る場合には、上記各エレベータ装置の中で乗客がいないエレベータ装置に対して所定の回生電力を発生させる運転パターンを送信し、回生電力が消費電力を上回る場合には、上記各エレベータ装置の中で乗客がいないエレベータ装置に対して所定の消費電力を発生させる運転パターンを送信することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  3. 上記各エレベータ装置は、
    上記乗りかごとは逆方向に昇降動作するカウンタウェイトを備え、
    上記第1の電力制御器は、
    上記各エレベータ装置で消費される電力と回生される電力を演算し、消費電力が回生電力を上回る場合には、上記各エレベータ装置の中で上記カウンタウェイトが上記乗りかごよりも上方にあって、乗客がいないエレベータ装置に対して所定の回生電力を発生させる運転パターンを送信し、回生電力が消費電力を上回る場合には、上記各エレベータ装置の中で上記乗りかごが上記カウンタウェイトよりも上方にあって、乗客がいないエレベータ装置に対して所定の消費電力を発生させる運転パターンを送信することを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  4. 上記各エレベータ装置は、
    上記各階のフロアで行き先階を入力するための行き先入力装置と、
    上記乗りかごの積載重量を検出する重量検出器とを備え、
    上記第1の電力制御器は、
    上記行き先入力装置によって入力された行き先階と上記重量検出器によって検出された上記乗りかごの積載重量を含む運転状態情報に基づいて、上記各エレベータ装置で消費される電力と回生される電力を演算することを特徴とする請求項2または3記載のエレベータシステム。
  5. 上記電源に上記母線を介して接続され、上記各エレベータ装置の乗りかごとは独立して動作する重りを有する少なくとも1つのエネルギー変換装置と、
    上記第1の電力制御器によって上記各エレベータ装置の消費電力と回生電力を等しくできない場合に、そのときの消費電力と回生電力を均一化する方向に上記エネルギー変換装置の重りを動かす第2の電力制御器と
    をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  6. 上記第2の電力制御器は、
    上記エネルギー変換装置で消費される電力または回生される電力を演算し、上記各エレベータ装置の消費電力と回生電力の総和と上記各エネルギー変換装置の総消費電力と総回生電力の総和が等しくなるように上記エネルギー変換装置を運転することを特徴とする請求項5記載のエレベータシステム。
  7. 上記第2の電力制御器は、
    上記各エレベータ装置の総消費電力が総回生電力を上回る場合には、上記エネルギー変換装置に所定の回生電力を発生させる運転パターンを送信し、上記各エレベータ装置の回生電力が消費電力を上回る場合には、上記エネルギー変換装置に所定の消費電力を発生させる運転パターンを送信することを特徴とする請求項5記載のエレベータシステム。
  8. 上記各エレベータ装置として、メインロープを用いずに、リニアモータにより上記乗りかごを直接昇降動作させるエレベータ装置を含むことを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  9. 上記各エレベータ装置として、カウンタウェイトを用いないエレベータ装置を含むことを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  10. 上記各エレベータ装置として、コンペンロープを用いないエレベータ装置を含むことを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  11. 上記エネルギー変換装置は、
    昇降動作する重りを有し、その重りの位置エネルギーを電気エネルギーに変換することを特徴とする請求項5記載のエレベータシステム。
  12. 上記エネルギー変換装置は、
    回転動作する重りを有し、その重りの回転エネルギーを電気エネルギーに変換することを特徴とする請求項5記載のエレベータシステム。
  13. 電源に母線を介して接続され、それぞれに各階のフロア間を昇降動作する乗りかごを有する複数のエレベータ装置と、
    上記電源に上記母線を介して接続され、上記各エレベータ装置とは独立して動作する重りを有する少なくも1つのエネルギー変換装置と、
    上記各エレベータ装置で消費される電力と回生される電力を総合的に監視し、上記各エレベータ装置の消費電力と回生電力が略等しくなるように、上記エネルギー変換装置の重りを動かす電力制御器と
    を具備したことを特徴とするエレベータシステム。
JP2008233475A 2008-09-11 2008-09-11 エレベータシステム Pending JP2010064864A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008233475A JP2010064864A (ja) 2008-09-11 2008-09-11 エレベータシステム
CN200910165139A CN101670959A (zh) 2008-09-11 2009-07-17 电梯系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008233475A JP2010064864A (ja) 2008-09-11 2008-09-11 エレベータシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010064864A true JP2010064864A (ja) 2010-03-25

Family

ID=42018422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008233475A Pending JP2010064864A (ja) 2008-09-11 2008-09-11 エレベータシステム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2010064864A (ja)
CN (1) CN101670959A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012104917A1 (ja) 2011-02-03 2012-08-09 三菱電機株式会社 エレベータの群管理制御装置
WO2012172589A1 (ja) * 2011-06-13 2012-12-20 三菱電機株式会社 エレベータの制御装置
CN103130046A (zh) * 2011-11-22 2013-06-05 浙江梅轮电扶梯成套有限公司 风能供电式电梯
WO2013080300A1 (ja) * 2011-11-29 2013-06-06 三菱電機株式会社 エレベータの群管理制御装置
ITAN20120032A1 (it) * 2012-03-27 2013-09-28 Sauro Bianchelli Sistema in grado di produrre energia elettrica
JP2015526357A (ja) * 2012-04-26 2015-09-10 キング フリッツ エレベータシステムおよびその使用
WO2016118466A1 (en) * 2015-01-21 2016-07-28 Otis Elevator Company Power distribution for multicar, ropeless elevator system
CN107394824A (zh) * 2017-09-07 2017-11-24 天津天为电梯有限公司 一种太阳能电梯控制及电能收集装置
WO2018042568A1 (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 三菱電機株式会社 エレベータ装置およびエレベータ装置の制御方法
WO2023052267A1 (de) * 2021-09-28 2023-04-06 Tk Elevator Innovation And Operations Gmbh Vorrichtung und verfahren zur energieversorgung eines seillosen aufzugsystems mit linearantrieb sowie verwendung

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104444710A (zh) * 2014-09-28 2015-03-25 苏州福沃斯电梯有限公司 一种升降电梯
CZ309546B6 (cs) * 2015-06-24 2023-04-05 ECOS Choceň s.r.o Způsob eliminace přebytku nebo nedostatku elektrické energie v rozvodných sítích pro optimalizaci výroby a spotřeby elektrické energie a systém k jeho provádění
WO2017027362A1 (en) * 2015-08-07 2017-02-16 Otis Elevator Company Elevator linear propulsion system with cooling device
CN108931950B (zh) * 2018-08-02 2021-03-05 重庆市联康科技发展有限公司 一种儿童摇摇车的安全智能控制方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS534812A (en) * 1976-07-01 1978-01-17 Mitsubishi Electric Corp Power source for dc motor
JPS5790368A (en) * 1980-11-27 1982-06-05 Hitachi Ltd Controller for group of elevator
JPH04191251A (ja) * 1990-11-26 1992-07-09 Takenaka Komuten Co Ltd エレベータの運転方法
JPH04303377A (ja) * 1991-03-28 1992-10-27 Hitachi Ltd エレベーター装置及びその運転方法
JPH07165372A (ja) * 1993-12-14 1995-06-27 Hitachi Ltd エレベーターの制御方法
JP2003054881A (ja) * 2001-08-07 2003-02-26 Yasuo Kita 重力を利用した液圧式駆動システム
JP2008532884A (ja) * 2005-03-11 2008-08-21 コネ コーポレイション エレベータ群およびエレベータ群の制御方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS534812A (en) * 1976-07-01 1978-01-17 Mitsubishi Electric Corp Power source for dc motor
JPS5790368A (en) * 1980-11-27 1982-06-05 Hitachi Ltd Controller for group of elevator
JPH04191251A (ja) * 1990-11-26 1992-07-09 Takenaka Komuten Co Ltd エレベータの運転方法
JPH04303377A (ja) * 1991-03-28 1992-10-27 Hitachi Ltd エレベーター装置及びその運転方法
JPH07165372A (ja) * 1993-12-14 1995-06-27 Hitachi Ltd エレベーターの制御方法
JP2003054881A (ja) * 2001-08-07 2003-02-26 Yasuo Kita 重力を利用した液圧式駆動システム
JP2008532884A (ja) * 2005-03-11 2008-08-21 コネ コーポレイション エレベータ群およびエレベータ群の制御方法

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2671835A4 (en) * 2011-02-03 2018-02-07 Mitsubishi Electric Corporation Elevator group management and control apparatus
JP5522274B2 (ja) * 2011-02-03 2014-06-18 三菱電機株式会社 エレベータの群管理制御装置
KR101476084B1 (ko) * 2011-02-03 2014-12-23 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 엘리베이터의 그룹 관리 제어 장치
WO2012104917A1 (ja) 2011-02-03 2012-08-09 三菱電機株式会社 エレベータの群管理制御装置
US9315361B2 (en) 2011-02-03 2016-04-19 Mitsubishi Electric Corporation Group supervisory control device for elevator
WO2012172589A1 (ja) * 2011-06-13 2012-12-20 三菱電機株式会社 エレベータの制御装置
JPWO2012172589A1 (ja) * 2011-06-13 2015-02-23 三菱電機株式会社 エレベータの制御装置
CN103130046A (zh) * 2011-11-22 2013-06-05 浙江梅轮电扶梯成套有限公司 风能供电式电梯
WO2013080300A1 (ja) * 2011-11-29 2013-06-06 三菱電機株式会社 エレベータの群管理制御装置
CN103946140A (zh) * 2011-11-29 2014-07-23 三菱电机株式会社 电梯组群管理控制装置
JPWO2013080300A1 (ja) * 2011-11-29 2015-04-27 三菱電機株式会社 エレベータの群管理制御装置
ITAN20120032A1 (it) * 2012-03-27 2013-09-28 Sauro Bianchelli Sistema in grado di produrre energia elettrica
JP2015526357A (ja) * 2012-04-26 2015-09-10 キング フリッツ エレベータシステムおよびその使用
US9738492B2 (en) 2012-04-26 2017-08-22 Fritz King Articulated funiculator
US9790056B2 (en) 2012-04-26 2017-10-17 Fritz King Articulated funiculator
US10196238B2 (en) 2012-04-26 2019-02-05 Fritz King Ab Articulated funiculator
WO2016118466A1 (en) * 2015-01-21 2016-07-28 Otis Elevator Company Power distribution for multicar, ropeless elevator system
US10745238B2 (en) 2015-01-21 2020-08-18 Otis Elevator Company Power distribution for multicar, ropeless elevator system
WO2018042568A1 (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 三菱電機株式会社 エレベータ装置およびエレベータ装置の制御方法
CN107394824A (zh) * 2017-09-07 2017-11-24 天津天为电梯有限公司 一种太阳能电梯控制及电能收集装置
CN107394824B (zh) * 2017-09-07 2023-08-15 天津天为电梯有限公司 一种太阳能电梯控制及电能收集装置
WO2023052267A1 (de) * 2021-09-28 2023-04-06 Tk Elevator Innovation And Operations Gmbh Vorrichtung und verfahren zur energieversorgung eines seillosen aufzugsystems mit linearantrieb sowie verwendung

Also Published As

Publication number Publication date
CN101670959A (zh) 2010-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010064864A (ja) エレベータシステム
CA2400762C (en) Emergency current supply equipment for lift installations
EP1966071B1 (en) Elevator system
EP1931587B1 (en) Elevator control system for regenerative power
KR20070007052A (ko) 하중 권취 장치를 위한 개선된 에너지 저장 방법
EP3318527A1 (en) Electrically autonomous elevator system
EP2800718B1 (en) Battery mounting in elevator hoistway
JP5473883B2 (ja) エレベータ装置
EP3228572A1 (en) Uninterrupted rescue operation
JP2012184048A (ja) エレベータ制御装置
CN103492303A (zh) 用于齿轮齿条式升降机的电力供应的方法及装置
WO2011148043A1 (en) Method for limiting the loading of an elevator assembly, and an elevator assembly
KR20140018986A (ko) 엘리베이터의 제어 장치
JP2020158286A (ja) エレベーター電力供給システム及びエレベーター電力供給方法
CN201914806U (zh) 一种运载装置和运载系统
JP2019038697A (ja) エレベータ駆動装置用の自動救助及び充電システム
JP2003267640A (ja) エレベーター装置
CN102485627A (zh) 一种运载装置和运载系统
CN104743416A (zh) 电梯
CN101575063B (zh) 民用高层建筑无源势能控速逃生电梯
JPH1121035A (ja) エレベータ装置
CN113800361A (zh) 基于电动底盘的电梯驱动系统
JP2013234028A (ja) エレベーター
CN111099483B (zh) 升降机、电能存储释放控制器和电能存储释放方法
JP5085212B2 (ja) エレベータ駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100702

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110712