JP2020151697A - 噴射ノズル及び気液混合流体生成方法 - Google Patents
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Description
[塗膜剥離装置の構成]
図1は、実施の形態1の塗膜剥離装置の構成を模式的に示す図である。図1に示すように、塗膜剥離装置1は、装置本体2と、噴射装置3と、装置本体2及び噴射装置3間を連結する連結ホース4とを備えている。この連結ホース4を介して、装置本体2から噴射装置3に対して加圧熱水が供給される。
以下、噴射ノズル31の詳細な構成について説明する。
図2は、噴射ノズル31の構成を部分的に示す断面図である。また、図3は、噴射ノズル31の下流端の構成を示す端面図である。図2及び図3に示すように、噴射ノズル31は、ノズル311と、ノズル311の先端部を覆う筒部312とを備えている。
次に、上記のとおり構成された塗膜剥離装置1の動作について説明する。
本実施の形態では、噴射ノズル31内において加圧熱水と空気とを混合させることによって、水が亜臨界状態にあり、且つ空気が超臨界状態にある気液混合流体を生成する。なお、本明細書において、超臨界状態とは、温度及び圧力のいずれもが臨界点以上である状態を意味し、亜臨界状態とは、温度及び圧力の少なくとも一方が臨界点未満ではあるものの、高温高圧下にある状態を意味する。
まず、装置本体2から噴射装置3に対して加圧熱水が供給される。上述したように、装置本体2のリザーブタンク20cには、100℃乃至200℃程度の加圧熱水が貯蔵されている。この状態で加圧ポンプ20bを作動させることにより、連結ホース4を介してリザーブタンク20cから噴射装置3へ加圧熱水が供給される。なお、ここでは、リザーブタンク20cに貯蔵されている加圧熱水の温度を100℃乃至200℃程度としているが、これに限定されるわけではない。但し、空気が超臨界状態にある気液混合流体を生成するために、140℃程度以上であることが好ましい。
上述したようにして生成された気液混合流体は、筒部312の開口部315から構造物100の表面に対して噴射される。常温常圧下にある構造物100に対して噴射された気液混合流体は、急速に温度及び圧力が降下し、水が気化して水蒸気になる。このときに相転移による急激な体積膨張が起こり、その圧力によって構造物100の表面に形成されている塗膜が損傷又は剥離する。
空気の臨界状態を維持するために、噴射ノズル31の筒部312内での温度低下を抑制できることが好ましい。そのために、噴射ノズル31が筒部312を加熱する加熱部を備えるようにしてもよい。図4は、そのような加熱部を備えた噴射ノズル31の構成を部分的に示す断面図である。図4に示すとおり、筒部312の周囲に、シート状のヒーター317が巻回されている。上述したようにして筒部312において気液混合流体が生成される際、このヒーター317による加熱によって、筒部312内での温度低下が抑制される。その結果、塗膜剥離に適した気液混合流体を安定して生成することが可能になる。なお、加熱部はヒーター以外で構成されていてもよい。例えば、誘導加熱、誘電加熱、又はアーク放電加熱などの方式の加熱部であってもよい。
実施の形態1では、加圧熱水と混合させる空気を噴射装置3でのみ取り入れている。これに対し、実施の形態2では、噴射装置3のみではなく、装置本体2においても空気を取り入れる。なお、装置本体2以外の構成について実施の形態1の場合と同様であるので説明を省略する。以下、装置本体2の構成について説明する。
図9は、実施の形態2における装置本体2の主要な構成を示すブロック図である。図9に示すとおり、装置本体2は、貯水タンク21、加圧ポンプ22、第1タンク23、第2タンク24、空気タンク25、及び二酸化炭素タンク26を備えている。
本実施の形態では、装置本体2において、水を亜臨界状態とし、且つ空気及び二酸化炭素を超臨界状態とするために、装置本体2内で生成する気液混合流体の温度を200℃程度にする。なお、この気液混合流体の圧力は、少なくとも空気の超臨界状態を維持するために、3.77MPa程度以上とし、二酸化炭素の超臨界状態も維持するためには、7.38MPa以上とする。
実施の形態3は、筒部が二重構造になっている噴射ノズルである。以下、その構成及び動作について説明する。
図13は、本実施の形態の噴射ノズルの構成を部分的に示す断面図である。また、図14は、その噴射ノズルの下流端の構成を示す端面図である。以下において、実施の形態1と同様の構成については、対応する符号を付して説明を省略することがある。
実施の形態1及び2の場合と同様に、上記のように構成された噴射ノズル51によって気液混合流体が生成される。すなわち、噴射ノズル51を備える噴射装置3に加圧熱水が供給されている状態において、噴射装置3の開閉弁が開状態になると、ノズル511の流路514内を加圧熱水が流通し、噴射口513から噴射される。このように噴射口513から噴射された加圧熱水は、筒部512の開口部515に向かって、筒部512の内部に形成された空間を通過する。
図15は、実施の形態3の噴射ノズルの変形例の構成を部分的に示す断面図である。図15に示すように、この変形例の場合、噴射ノズル51の筒部512に気体流入孔及び気体流出孔が設けられておらず、外側カバー512aと内側カバー512bとの間に形成された空間は密閉され真空引きされている。このように、筒部512は真空断熱二重構造となっている。
上記の各実施の形態において、気液混合流体に金属錯体を添加するようにしてもよい。例えば、気液混合流体にチタン錯体を添加した場合では、気液混合流体の噴射により洗浄対象物の表面の塗膜剥離及び洗浄が行われるとともに、その表面に酸化チタンを含有する保護層を形成することができる。そのため、洗浄のみではなく、洗浄対象物の表面の保護効果も期待できる。
2 装置本体
20a タンク
20b 加圧ポンプ
20c リザーブタンク
20b リザーブタンク
21 貯水タンク
22 加圧ポンプ
23 第1タンク
24 第2タンク
25 空気タンク
26 二酸化炭素タンク
3 噴射装置
31,51 噴射ノズル
32 本体部
32a 把持部
32b レバー
311,511 ノズル
312,512 筒部
313,513 噴射口
314,514 流路
315,515 開口部
316,516 溜まり部
317 ヒーター
318 保温材
319 気体供給管
4 連結ホース
100 構造物
512a 外側カバー
512b 内側カバー
520a 気体流入孔
520b 気体流出孔
Claims (14)
- 加圧熱水を噴射する噴射口を先端部に有するノズルと、
前記先端部を覆って前記加圧熱水の噴射方向下流側に延び、当該噴射方向下流側に開口部を有する筒部と
を備え、
前記筒部の内部に形成される空間において、前記噴射口から噴射される前記加圧熱水と、前記開口部から前記筒部の内壁に沿って前記噴射方向上流側に向かって流入した気体とが混合されることにより、前記加圧熱水が亜臨界状態で、前記気体が超臨界状態にある気液混合流体を生成し、
前記開口部から前記気液混合流体を噴射する、
噴射ノズル。 - 前記筒部の内部に設けられ、前記噴射口よりも前記噴射方向上流側に前記流入した気体を溜める溜まり部をさらに備える、
請求項1に記載の噴射ノズル。 - 前記筒部の内部に設けられ、前記噴射口から前記開口部に至る流路の流路径を絞る絞り径部をさらに備える、
請求項1又は2に記載の噴射ノズル。 - 前記筒部を加熱する加熱部をさらに備える、
請求項1乃至3の何れかに記載の噴射ノズル。 - 前記筒部の内壁に保温材が設けられている、
請求項1乃至4の何れかに記載の噴射ノズル。 - 前記開口部が扁平形状である、
請求項1乃至5の何れかに記載の噴射ノズル。 - 前記開口部から前記筒部の内壁に沿って前記噴射方向上流側に向かって気体を送り込む気体供給部をさらに備える、
請求項1乃至6の何れかに記載の噴射ノズル。 - 前記筒部が、外側カバーと内側カバーとを有する二重構造をなしている、
請求項1乃至7の何れかに記載の噴射ノズル。 - 前記筒部が、前記外側カバーと前記内側カバーとの間の空間に気体を取り入れるための気体流入孔と、前記気体流入孔から取り入れられた気体を前記筒部の内部に形成される空間に流出させるための気体流出孔とを有している、
請求項8に記載の噴射ノズル。 - 前記気体流入孔が、前記筒部の前記噴射方向下流側の端部の端面に設けられている、
請求項9に記載の噴射ノズル。 - 前記気体流入孔が、前記端面に複数個周期的に配設されている、
請求項10に記載の噴射ノズル。 - 前記気体流出孔が、前記噴射口よりも前記噴射方向上流側に設けられている、
請求項9乃至11の何れかに記載の噴射ノズル。 - 前記筒部が、真空断熱二重構造である、
請求項8に記載の噴射ノズル。 - 加圧熱水を噴射する噴射口を先端部に有するノズルと、
前記先端部を覆って前記加圧熱水の噴射方向下流側に延び、当該噴射方向下流側に開口部を有する筒部と
を備える噴射ノズルを用いて気液混合流体を生成する気液混合流体生成方法であって、
前記開口部から前記筒部の内壁に沿って前記噴射方向上流側に向かって流入させ、
前記筒部の内部に形成される空間において、流入した気体と前記噴射口から噴射される前記加圧熱水とを混合させることにより、前記加圧熱水が亜臨界状態で、前記気体が超臨界状態にある気液混合流体を生成する、
気液混合流体生成方法。
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