JP6751941B2 - 過熱水蒸気噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、過熱水蒸気及び加圧熱水の両方を噴射可能な過熱水蒸気噴射装置に関する。
近年、洗浄・殺菌等の様々な用途に使用可能な過熱水蒸気が注目されている。例えば、洗浄の分野においては、各種の製品及び製造装置並びに建築構造体等の表面に付着した付着物を除去する等の目的で、過熱水蒸気が使用されている。このような目的の場合、作業性を高めるために、過熱水蒸気を噴射する装置としてコンパクトなものが求められている。
例えば、特許文献1には、電磁誘導による加熱によって過熱水蒸気を発生させる過熱水蒸気発生装置が開示されている。この過熱水蒸気発生装置は、一端から水を供給し、他端から過熱水蒸気を吐出する筒状の耐熱ケースと、その耐熱ケースの外周面に巻き回したコイルと、その耐熱ケースの内部において長手方向に沿って互いに密着状態に設けられる複数の発熱エレメントとを備えており、当該コイルに交流電流を流して電磁誘導により当該発熱エレメントを発熱させることによって、耐熱ケース内部の水を加熱して過熱水蒸気を発生させる。この過熱水蒸気発生装置の場合、電磁誘導を利用することによって小型化を実現することができるため、ハンドガンタイプの過熱水蒸気噴射装置等として使用することが可能になり、作業性を向上させることができる。
特開2016−152064号公報
ところで、付着物等を溶解することによって除去するためには高温な過熱水蒸気を用いる必要がある一方で、付着物等を洗い流すことによって除去するためには、一定の圧力・量の液体が必要になることがある。これらの過熱水蒸気及び液体を同一の装置から噴射できれば、用途に応じて適宜使い分けることができるため望ましい。しかしながら、上記の従来の過熱水蒸気発生装置では過熱水蒸気のみしか生成することができず、そのような装置を実現することはできない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、過熱水蒸気及び加圧熱水の両方を噴射することができる過熱水蒸気噴射装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の過熱水蒸気噴射装置は、流体を内部に供給するための供給口及び流体を外部へ噴射するための噴射口を有するケースと、前記供給口及び前記噴射口と連通して前記ケース内に並べて設けられ、加圧された低温熱水を当該供給口から当該噴射口に向かって流通させる第1流路管及び第2流路管と、前記ケースの外周面に巻回された誘導コイルと、前記第1流路管内に設けられた発熱体とを備え、前記誘導コイルによる電磁誘導により前記発熱体を発熱させて前記第1流路管及び前記第2流路管内を流れる低温熱水を加熱することによって、前記第1流路管内において過熱水蒸気を生成するとともに、前記第2流路管内において高温熱水を生成するように構成されている。
上記態様において、前記第2流路管は、前記第1流路管の内側に設けられていてもよい。
また、上記態様において、前記第2流路管内の加圧熱水の流通を遮断する弁体をさらに備えていてもよい。
また、上記態様において、前記第1流路管内において生成された過熱水蒸気と、前記第2流路管内において生成された高温熱水とを混合して前記噴射口から噴射するように構成されていてもよい。
また、上記態様において、前記第1流路管は、その内部を流れる低温熱水の流速を低下させる減速区間を有しており、前記発熱体は当該減速区間内に設けられていてもよい。
また、上記態様において、前記減速区間は、前記第1流路管が拡径することにより形成されていてもよい。
また、上記態様において、前記発熱体は、加圧熱水が通過可能な複数の空隙をその内部に有しており、前記減速区間は、前記発熱体を当該減速区間内に設けることにより形成されていてもよい。この場合に、前記発熱体は、繊維状金属の集合体で構成されていてもよく、ハニカム状セラミックスで構成されていてもよい。
本発明によれば、過熱水蒸気及び加圧熱水を用途によって使い分けることができる。
実施の形態1の過熱水蒸気噴射装置を含む過熱水蒸気噴射システムの構成を模式的に示す図。 実施の形態1の過熱水蒸気噴射装置が備える噴射ノズルの構成を示す断面図。 ケースの中心軸を含む噴射ノズルの断面図。 実施の形態2の過熱水蒸気噴射装置が備える噴射ノズルの構成を示す断面図。 実施の形態3の過熱水蒸気噴射装置が備える噴射ノズルにおける流路管の一例の構成を模式的に示す断面図。 実施の形態3の過熱水蒸気噴射装置が備える噴射ノズルにおける流路管の変形例の構成を模式的に示す断面図。 実施の形態3の過熱水蒸気噴射装置が備える噴射ノズルにおける流路管の変形例の構成を模式的に示す断面図。 実施の形態3の過熱水蒸気噴射装置が備える噴射ノズルにおける流路管の変形例の構成を模式的に示す断面図。 実施の形態4の過熱水蒸気噴射装置が備える噴射ノズルの構成を示す断面図。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置及び方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
(実施の形態1)
[過熱水蒸気噴射システムの構成]
図1は、実施の形態1の過熱水蒸気噴射装置を含む過熱水蒸気噴射システムの構成を模式的に示す図である。図1に示すように、過熱水蒸気噴射システム(以下、単に「噴射システム」という)1は、実施の形態の過熱水蒸気噴射装置(以下、単に「噴射装置」という)10と、加圧熱水供給装置20とを備えている。噴射装置10と加圧熱水供給装置20とは、連結ホース30によって連結されている。この連結ホース30を介して、加圧熱水供給装置20から噴射装置10に対して加圧熱水が供給される。
噴射装置10は、ハンドガンタイプの噴射装置であって、噴射ノズル11及び本体部12を備えている。噴射ノズル11は、本体部12に装着されており、外部の交流電源40と接続されている。噴射ノズル11の構成の詳細については後述する。
本体部12は、把持部12aと、本体部12に回動自在に取り付けられたレバー12bとを有している。本体部12の内部には、レバー12bによって操作される第1開閉弁(図示せず)が設けられており、この第1開閉弁の開閉により、加圧熱水供給装置20から供給される加圧熱水の噴射ノズル11に対する供給を制御する。また、本体部12の内部には、上記の第1開閉弁とは別に、噴射ノズル11内に設けられている2つの流路管のうちの1つに対する加圧熱水の供給を制御するための第2開閉弁(図示せず)が設けられている。この第2開閉弁の開閉も、レバー12bの操作によって行われる。
加圧熱水供給装置20は、所定の内部空間を有する筐体内に収容されている、タンク21、加圧ポンプ22、及びボイラー機能付きのリザーブタンク23を備えている。
タンク21には、所定量の水が収容されている。このタンク21に収容されている水は、加圧ポンプ22によって所定の圧力まで加圧され、耐圧容器で構成されたリザーブタンク23へ送り出される。リザーブタンク23は、加圧ポンプ22から供給された加圧水を、80℃乃至170℃程度の所定の温度まで加熱して貯蔵する。このようにして貯蔵されている加圧熱水は、加圧ポンプ22の作用により、連結ホース30を介してリザーブタンク23から噴射装置10へ供給される。
[噴射ノズルの構成]
以下、噴射ノズル11の詳細な構成について説明する。
図2は、噴射ノズル11の構成を示す断面図である。図2に示すように、噴射ノズル11は、中空円筒形状のケース111を備えている。このケース111の一端には、加圧熱水供給装置20から加圧熱水側の供給を受けるための2つの供給口111a,111aが、その他端には、過熱水蒸気を外部へ噴射するための噴射口111bが、それぞれ設けられている。以下では、供給口111aが設けられている側を後端側、噴射口111bが設けられている側を先端側とそれぞれ称する。
ケース111の先端側には、先端に向かうにしたがって径が小さくなる中空円錐台状の錐体部111cと、その錐体部111cの先端に取り付けられた中空円筒状の柱状部111dとが設けられている。これらの錐体部111c及び柱状部111dは、ケース111の中心軸をその中心軸としている。
ケース111の内部には、供給口111aから噴射口111bに向かって加圧熱水を流通させるための2本の第1流路管112a及び第2流路管112bが設けられている。これらの第1流路管112a及び第2流路管112bは円管形状をなしており、第2流路管112bは、その内径が第1流路管112aよりも小さく、第1流路管112aの内側に収容されている。すなわち、本実施の形態では、供給口111aから噴射口111bに向かって加圧熱水を流通させるための流路管が二重管構造となっている。第1流路管112a及び第2流路管112bの中心軸は、ケース111の中心軸と一致している。
第1流路管112a及び第2流路管112bは後端が揃えられている。ここで、第2流路管112bは、第1流路管112aよりも若干長いため、第2流路管112bの先端部分は第1流路管112aから少し露出している。
上述した第2開閉弁は、第2流路管112bに対する加圧熱水の供給を制御するために、本体部12内に設けられている。第1開閉弁が開状態の場合において、第2開閉弁が開状態のときは、第1流路管112a及び第2流路管112bの両方に対して加圧熱水が供給される一方で、第2開閉弁が閉状態のとき、第1流路管112aのみに対して加圧熱水が供給される。
ケース111の長手方向中途部の外周面には、誘導加熱のための誘導コイル113が巻回されている。この誘導コイル113は、交流電源40と電気的に接続されており、当該交流電源40から誘導コイル113に対して交流電流が供給される。なお、誘導コイル113が巻回されたケース111の外周面は、断熱材114によって覆われている。
第1流路管112aの内部には、誘導コイル113による電磁誘導により自己発熱する発熱体115が設けられている。この発熱体115は、繊維状金属の集合体で構成されており、誘導コイル113が巻回されている領域と対応する領域に配設されている。
図3は、ケース111の中心軸を含む噴射ノズル11の断面図である。なお、この図3では、誘導コイル113及び断熱材114が省略されている。図3に示すように、発熱体115は、第1流路管112a内に隙間なく充填されている。上述したとおり、発熱体115は繊維状金属の集合体であるため、その内部には微小な空隙が複数形成されている。供給口111aから第1流路管112aに対して加圧熱水が供給された場合、その加圧熱水は、発熱体115の内部に形成された空隙内を通過し、噴射口111b側へ流通する。
交流電源40により誘導コイル113に交流電流が供給されると、誘導コイル113による電磁誘導によって発熱体115が自己発熱する。これにより、発熱体115の内部に形成された空隙内を通過する加圧熱水が加熱され、その結果、第1流路管112a内において過熱水蒸気が生成される。また、この発熱体115による自己発熱によって第2流路管112b内を流通する加圧熱水も加熱される。その結果、第2流路管112b内において、加圧熱水供給装置20から供給される加圧熱水よりも高い温度の加圧熱水が生成されることになる。
[過熱水蒸気噴射システムの動作]
次に、上記のとおり構成された過熱水蒸気噴射システムの動作について説明する。
上述したように、加圧熱水供給装置20のリザーブタンク23には、80℃乃至170℃程度の加圧熱水が貯蔵されている。この状態で加圧ポンプ22を作動させることにより、連結ホース30を介してリザーブタンク23から噴射装置10へ加圧熱水が供給される。なお、ここでは、リザーブタンク23に貯蔵されている加圧熱水の温度を80℃乃至170℃程度としているが、これに限定されるわけではない。噴射ノズル11における加熱能力及び連結ホースの耐熱能力等に応じて適宜の値に設定される。
噴射装置10は、(1)過熱水蒸気噴射モード、及び(2)加圧熱水噴射モードの2つのモードを切り替え可能なように構成されている。これらのモードの切り替えは、噴射装置10の本体部12のレバー12bの操作によって行われる。以下では、これらの2つのモードに分けて動作を説明する。
(1)過熱水蒸気噴射モード
過熱水蒸気噴射モードでは、噴射装置10の本体部12のレバー12bが操作されることにより、第2開閉弁は閉状態とされる。この状態において第1開閉弁が開状態になると、噴射ノズル11の供給口111aを介して第1流路管112aに対して、リザーブタンク23に貯蔵されている加圧熱水が供給される一方で、第2流路管112bに対しては当該加圧熱水が供給されない。そのため、加圧熱水供給装置20から供給される加圧熱水は、第1流路管112a内のみを流通することになる。
その後、誘導コイル113による電磁誘導により発熱体115が自己発熱すると、発熱体115内を通過する加圧熱水が加熱され、過熱水蒸気が生成される。発熱体115の内部に形成されている微小な空隙内を通過する加圧熱水の流速は、発熱体115が存在していない区間における流速よりも低くなる。換言すると、発熱体115が設けられている区間が加圧熱水の減速区間となる。このような減速区間が形成されることにより、第1流路管112a内を流通する加圧熱水に対する加熱時間を十分に確保することが可能になるため、過熱水蒸気を容易に生成することができる。
上述したようにして生成された過熱水蒸気は、錐体部111c及び柱状部111dを経て、噴射口111bから外部へ噴射される。過熱水蒸気の温度範囲は、100℃乃至500℃程度である。この過熱水蒸気により、各種構造体の表面の付着物等を溶解して除去すること等が可能になる。このように過熱水蒸気のみが噴射される場合、作業時に気化して消失するため、作業後に回収する等の手間が発生しないというメリットがある。
(2)加圧熱水噴射モード
加圧熱水噴射モードでは、レバー12bが操作されることによって第2開閉弁が開状態とされる。この状態において第1開閉弁が開状態になると、噴射ノズル11の2つの供給口111a,111aを介し、第1流路管112a及び第2流路管112bの両方に対してリザーブタンク23に貯蔵されている加圧熱水が供給される。
その後、誘導コイル113による電磁誘導により発熱体115が自己発熱すると、過熱水蒸気噴射モードの場合と同様にして、第1流路管112a内で過熱水蒸気が生成される。また、第2流路管112b内では、流通する加圧熱水が発熱体115の自己発熱を介して加熱され、リザーブタンク23に貯蔵されている加圧熱水よりも高温の加圧熱水が生成される。このようにして第2流路管112b内で生成される高温の加圧熱水の温度範囲は、100℃乃至373℃(臨界温度)である。
第1流路管112aにて生成された過熱水蒸気と、第2流路管112bにて生成された高温の加圧熱水とは、錐体部111c内で混合された後、柱状部111dを介して噴射口111bから噴射される。このように、第2流路管112bにて生成された加圧熱水は、過熱水蒸気により加熱された後に噴射口111bから噴射されることになる。
上記のとおり、本実施の形態では、過熱水蒸気噴射モードと加圧熱水噴射モードとを切り替えることができる。そのため、付着物を溶解する等のように高温な過熱水蒸気が必要な場合は過熱水蒸気噴射モードを用いる一方、付着物を洗い流す等のように一定の圧力・量の液体が必要な場合は加圧熱水噴射モードを用いる等、用途によって使い分けることができる。
なお、本実施の形態では、発熱体115として繊維状金属の集合体を用いているが、これに限定されるわけではなく、その内部に微小な空隙を複数有する他の材料を用いることができる。そのような材料として、例えば、ハニカム状セラミックスを挙げることができる。また、瀬田興産化工株式会社製のデュアルパックスヒータを用いて発熱体115を実現することもできる。
本実施の形態の噴射装置10は、各種構造体の表面の洗浄の他、殺菌又は融雪等、様々な用途に用いることができる。また、加圧熱水供給装置20と噴射装置10とで2段階に加熱を行うことになるため、加圧熱水供給装置20の加熱能力が比較的低くてもよく、したがって加圧熱水供給装置20自体を小型化することができる。そのため、比較的コンパクトな構成とすることができるため、噴射システム1全体を各種車両に積載することも容易となり、作業性を向上させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1の場合、発熱体115がその内部に微小な空隙を有しており、加圧熱水がこの空隙内を通過することにより流速を低下させ、これにより減速区間を形成し、加熱時間を確保している。これに対し、本実施の形態では、第1流路管112aにおいて発熱体115が設けられている領域の径を大きくすることにより減速区間を形成し、加熱時間を確保する。
図4は、実施の形態2の噴射装置が備える噴射ノズル11の構成を示す断面図である。図4に示すように、本実施の形態の噴射ノズル11の場合、第1流路管112aの長手方向中途部が拡径されており、その拡径区間の径が他の区間よりも1.5倍程度大きくなっている。この拡径区間の内周面側には、板状の発熱体115が設けられている。なお、本実施の形態における噴射装置のその他の構成については実施の形態1の場合と同様であるため、説明を省略する。
上記の拡径区間はそれ以外の区間と比べると径が大きいため、供給口111aから供給された加圧熱水が第1流路管112a内を流通して上記の拡径区間に至ったとき、その流速が低下する。すなわち、当該拡径区間が減速区間となる。そのため、本実施の形態でも、実施の形態1の場合と同様に加熱時間を十分に確保することができ、過熱水蒸気を容易に生成することが可能になる。
なお、本実施の形態では拡径区間の全体の径が大きくなっているが、その一部の経が、他の区間と同程度若しくはそれよりも小さくなっていてもよい。また、拡径区間と錐体部111cとの間に、当該他の区間よりも径が小さくなる区間を設けてもよい。このような構成にすることによって、拡径区間において低下した加圧熱水の流速を高めることができるため、洗浄に必要となる流速を十分に確保することが可能になる。
(実施の形態3)
実施の形態1及び2の場合、流路管が、第1流路管112a及び第2流路管112bで構成された二重管構造となっているが、本発明における流路管としてはこれ以外にも様々な態様を採用することができる。以下では、二重管構造以外の構成の流路管について説明する。
図5A乃至図5Dは、流路管の構成例を模式的に示す、ケース111の中心軸を含む断面図である。図5Aに示す例では、ケース111内において、その中心に第2流路管112bが設けられ、また、6本の第1流路管112aが第2流路管112bを中心にして放射状に配設されている。各第1流路管112aには発熱体115が収容されている。
図5Bに示す例では、図5Aに示す例と同様に、ケース111の中心に設けられた第2流路管112bを中心にして6本の流路管が放射状に配設されているが、その6本の流路管のうちの3本のみが第1流路管112aであり、残りの3本が第2流路管112bとなっている。
図5Cに示す例では、図5Aに示す例と同様に、ケース111の中心に設けられた流路管を中心にして6本の流路管が放射状に配設されているが、その中心に設けられた流路管が第1流路管112aであり、その周囲に設けられた6本の流路管が第2流路管112bとなっている。
また、図5Dに示す例では、上記の各例とは異なり、1本の第1流路管112a及び第2流路管112bが上下方向に並べて設けられている。
このように、第1流路管112a及び第2流路管112bの本数及び位置については適宜変更することができる。いずれの場合においても、実施の形態1及び2の場合と同様に、過熱水蒸気及び加圧熱水の両方を噴射することが可能な噴射装置を実現することができる。
(実施の形態4)
上述した実施の形態1乃至3では噴射口が1つであるが、本発明はこれに限定されるわけではない。本実施の形態では、過熱水蒸気を噴射するための噴射口及び加圧熱水を噴射するため噴射口が別々に設けられている。
図6は、実施の形態4の過熱水蒸気噴射装置が備える噴射ノズルの構成を示す断面図である。図6に示すとおり、ケース111は、2つの供給口111a,111a及び噴射口111b,111bを備えている。また、ケース111内には、第1流路管112a及び第2流路管112bが上下方向に並べて設けられている。これらの第1流路管112a及び第2流路管112bはそれぞれ、供給口111a及び噴射口111bと連通している。本実施の形態の噴射装置のそれ以外の構成については、実施の形態1の場合と同様であるため、説明を省略する。
上述したように構成された本実施の形態の噴射装置の場合も、実施の形態1乃至3の場合と同様に、過熱水蒸気及び加圧熱水の両方を噴射することができる。なお、本実施の形態における加圧熱水噴射モードでは、過熱水蒸気及び加圧熱水がそれぞれ噴射口111b,111bから噴射され、その後にケース111の外部で混合されることになる。
(その他の実施の形態)
上述した各実施の形態では、加圧熱水噴射モードにおいて、過熱水蒸気と加圧熱水とが混合されるが、このような混合をすることなく加圧熱水のみが噴射されるように構成されていてもよい。このような構成を実現するためには、例えば、第1流路管112aに対する加圧熱水の供給を制御するための開閉弁を別途設け、加圧熱水噴射モードの場合にはその開閉弁が閉状態となるように制御すればよい。
上述した各実施の形態における発熱体115に珪酸カリウム・珪酸ナトリウム・重曹などを含ませることによって、発熱体115の内部に形成された空域内を通過する加圧熱水にアルカリを添加して高圧アルカリ熱水とすることができる。また、同じく発熱体115にクエン酸などを含ませることによって、同様に通過する加圧熱水に酸を添加して高圧酸性熱水とすることもできる。これらの高圧アルカリ熱水又は高圧酸性熱水を用いて過熱水蒸気を生成することにより、アルカリ雰囲気又は酸性雰囲気での反応を容易に選択することができるという効果が生じる。
本発明の過熱水蒸気噴射装置は、各種の構造物の表面を洗浄するために過熱水蒸気を噴射する装置などとして有用である。
1 過熱水蒸気噴射システム
10 過熱水蒸気噴射装置
11 噴射ノズル
12 本体部
12a 把持部
12b レバー
111 ケース
111a 供給口
111b 噴射口
111c 錐体部
111d 柱状部
112a 第1流路管
112b 第2流路管
113 誘導コイル
114 断熱材
115 発熱体
20 加圧熱水供給装置
21 タンク
22 加圧ポンプ
23 リザーブタンク
30 連結ホース
40 交流電源

Claims (9)

  1. 流体を内部に供給するための供給口及び流体を外部へ噴射するための噴射口を有するケースと、
    前記供給口及び前記噴射口と連通して前記ケース内に並べて設けられ、加圧された低温熱水を当該供給口から当該噴射口に向かって流通させる第1流路管及び第2流路管と、
    前記ケースの外周面に巻回された誘導コイルと、
    前記第1流路管内に設けられた発熱体と
    を備え、
    前記誘導コイルによる電磁誘導により前記発熱体を発熱させて前記第1流路管及び前記第2流路管内を流れる低温熱水を加熱することによって、前記第1流路管内において過熱水蒸気を生成するとともに、前記第2流路管内において高温熱水を生成するように構成されている、
    過熱水蒸気噴射装置。
  2. 前記第2流路管は、前記第1流路管の内側に設けられている、
    請求項1に記載の過熱水蒸気噴射装置。
  3. 前記第2流路管内の加圧熱水の流通を遮断する弁体をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の過熱水蒸気噴射装置。
  4. 前記第1流路管内において生成された過熱水蒸気と、前記第2流路管内において生成された高温熱水とを混合して前記噴射口から噴射するように構成されている、
    請求項1乃至3の何れかに記載の過熱水蒸気噴射装置。
  5. 前記第1流路管は、その内部を流れる低温熱水の流速を低下させる減速区間を有しており、前記発熱体は当該減速区間内に設けられている、
    請求項1乃至4の何れかに記載の過熱水蒸気噴射装置。
  6. 前記減速区間は、前記第1流路管が拡径することにより形成されている、
    請求項5に記載の過熱水蒸気噴射装置。
  7. 前記発熱体は、加圧熱水が通過可能な複数の空隙をその内部に有しており、
    前記減速区間は、前記発熱体を当該減速区間内に設けることにより形成されている、
    請求項5に記載の過熱水蒸気生成装置。
  8. 前記発熱体は、繊維状金属の集合体で構成されている、
    請求項7に記載の過熱水蒸気噴射装置。
  9. 前記発熱体は、ハニカム状セラミックスで構成されている、
    請求項7に記載の過熱水蒸気噴射装置。
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