JP2020149907A - セパレータ用金属材料、燃料電池のセパレータ及び燃料電池 - Google Patents

セパレータ用金属材料、燃料電池のセパレータ及び燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストであり、長時間にわたって耐食性に優れると共に低い接触抵抗を維持することが可能なセパレータ用金属材料を提供する。【解決手段】燃料電池のセパレータに用いられるセパレータ用金属材料1である。このセパレータ用金属材料1は、Cr及びMoの合計含有量が19質量%以上のステンレス鋼基材2と、ステンレス鋼基材2上に設けられ、金属の炭化物、窒化物及び硼化物からなる群から選択される1種以上の金属化合物から形成されるセラミックス層4と、ステンレス鋼基材2とセラミックス層4との間に設けられ、セラミックス層4に含まれる金属から形成される金属層3と、セラミックス層4上に設けられ、炭素系導電材7及びSi系バインダー6を含む炭素系導電層5とを有する。炭素系導電層5は、炭素系導電材7の表面被覆率が90%以上、Si系バインダー6の比率が40質量%以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、セパレータ用金属材料、燃料電池のセパレータ及び燃料電池に関する。
燃料電池は、電解質膜の両面に電極が接合された膜−電極接合体と、酸素や水素などの流通経路が形成されたセパレータとが交互に配置された構造を有する。セパレータに用いられる材料としては、従来、ステンレス、チタン、チタン合金などの金属が一般に用いられている。これらの金属は、表面に不動態皮膜が形成されるため、耐食性に優れる一方、導電性が低下する。燃料電池では、セパレータと電極との間で電子のやり取りが行われるため、セパレータの導電性が低い場合、セパレータと電極との間の接触抵抗が高くなり、通電時の発熱、電圧降下などの問題が生じる。
また、燃料電池が電気自動車の搭載用電源として用いられる場合、その性能が長時間にわたって低下しないことが要求される。そのため、この燃料電池のセパレータには、長時間にわたって耐食性に優れると共に低い接触抵抗を維持し得ることが必要とされる。
セパレータの導電性を高める方法として、ステンレス鋼などの基材の表面に、窒化チタンなどの導電性セラミックスを分散して含む金属皮膜を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、窒化チタンなどの導電性セラミックスは耐食性が低い。そのため、導電性セラミックスを分散して含む金属皮膜を表面に有する基材から形成されたセパレータは、使用時間の経過とともに表面の導電性セラミックスが酸化し、導電性が徐々に低下してしまう。
また、セパレータの導電性を高める方法として、基材の表面に導電性析出物を露出させる方法も提案されている(例えば、特許文献2及び3)。
しかしながら、この方法も上記と同様に、導電性析出物の耐食性が低いため、セパレータの表面の導電性析出物が酸化してしまい、導電性が徐々に低下してしまう。
一方、基材(金属部品)の表面に形成された窒化チタン(TiN)皮膜の酸化を防止するために、窒化チタン皮膜よりも先に酸化されるSnなどの元素を酸化抑制元素として皮膜に含有させる方法が提案されている(例えば、特許文献4)。
しかしながら、この方法は、酸化抑制元素を優先的に酸化させることで窒化チタンの酸化を抑制することができるものの、窒化チタン自体の耐食性が低いため、結局は使用時間の経過とともに表面の窒化チタン皮膜も酸化し、導電性が徐々に低下してしまう。
また、セパレータの導電性を高める方法として、基材(金属製部材)の表面に金などの貴金属のめっきを行う方法も提案されている(例えば、特許文献5)。
しかしながら、この方法は、貴金属を用いるため、コスト高となってしまう。
さらに、セパレータの導電性を高める方法として、カーボン粒子をバインダー樹脂中に分散させたコーティング層を金属板の表面に形成する方法も提案されている(例えば、特許文献6)。
しかしながら、このコーティング層は、カーボン粒子の表面被覆率が低いため、カーボン粒子とその隣接する部材(電極)との接触部分が少なく、接触抵抗が高くなる傾向にある。また、バインダー樹脂を用いているため、生成水などの腐食液が浸透し易い。この腐食液の浸透が進むと、コーティング層と金属基材との界面に酸化皮膜が生成し、接触抵抗が低下する原因となる。
特開平11−162479号公報 特開2001−32056号公報 特開2004−273370号公報 特開2002−75398号公報 特開平10−228914号公報 特表2011−508376号公報
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、低コストであり、長時間にわたって耐食性に優れると共に低い接触抵抗を維持することが可能なセパレータ用金属材料及び燃料電池のセパレータを提供することを目的とする。
また、本発明は、セパレータと電極との間の接触抵抗の上昇を長時間にわたって抑制することが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記のような問題を解決すべく鋭意研究を行った結果、ステンレス鋼基材のCr及びMoの合計含有量、及びステンレス鋼基材上に形成する層の種類が、耐食性及び接触抵抗と密接に関係しているという知見に基づき、Cr及びMoの合計含有量が特定の範囲にあるステンレス鋼基材上に、所定の金属層、セラミックス層及び炭素系導電層を順次形成することで、耐食性及び接触抵抗を向上させ得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、燃料電池のセパレータに用いられるセパレータ用金属材料であって、
Cr及びMoの合計含有量が19質量%以上のステンレス鋼基材と、
前記ステンレス鋼基材上に設けられ、金属の炭化物、窒化物及び硼化物からなる群から選択される1種以上の金属化合物から形成されるセラミックス層と、
前記ステンレス鋼基材と前記セラミックス層との間に設けられ、前記セラミックス層に含まれる前記金属から形成される金属層と、
前記セラミックス層上に設けられ、炭素系導電材及びSi系バインダーを含む炭素系導電層であって、前記炭素系導電材の表面被覆率が90%以上、Si系バインダーの比率が40質量%以上である炭素系導電層と
を有するセパレータ用金属材料である。
また、本発明は、前記セパレータ用金属材料から形成された、燃料電池のセパレータである。
さらに、本発明は、前記セパレータを有する燃料電池である。
本発明によれば、低コストであり、長時間にわたって耐食性に優れると共に低い接触抵抗を維持することが可能なセパレータ用金属材料及び燃料電池のセパレータを提供することができる。
また、本発明によれば、セパレータと電極との間の接触抵抗の上昇を長時間にわたって抑制することが可能な燃料電池を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るセパレータ用金属材料の模式的な断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施形態に対し変更、改良などが適宜加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係るセパレータ用金属材料の模式的な断面図である。
図1に示すように、本実施形態のセパレータ用金属材料1は、ステンレス鋼基材2と、ステンレス鋼基材2上に設けられた金属層3と、金属層3上に設けられたセラミックス層4と、セラミックス層4上に設けられた炭素系導電層5とを有する。
ステンレス鋼基材2は、ステンレス鋼から形成される基材である。ステンレス鋼は、Cr及びMoの合計含有量が19質量%以上である。その理由は次の通りである。
燃料電池の内部では、H2とO2との反応によってH2Oが発生し、環境中に存在する塩素を取り込んで、塩化物イオンを含有する酸性溶液となることがある。燃料電池のセパレータは、ガスが流れる細かな流路が形成されており、この流路に塩化物イオンを含有する酸性溶液が入ると、セパレータの基材が腐食し易くなる。その結果、金属層3、セラミックス層4及び炭素系導電層5のいずれかの間で剥離が生じ、接触抵抗が劣化してしまう。セパレータの使用環境下で耐食性が良好で接触抵抗が低下しない基材の条件を検討したところ、Cr及びMoの合計含有量が19質量%以上であると、耐食性が劣化せず、接触抵抗が劣化し難いということがわかった。そこで、本実施形態のセパレータ用金属材料1では、ステンレス鋼基材2のCr及びMoの合計含有量を19質量%以上に規定した。
ステンレス鋼基材2に用いられるステンレス鋼は、Cr及びMoの合計含有量が上記の範囲であれば特に限定されず、耐食性、加工性、製造性などの特性を阻害しない範囲において当該技術分野において公知の成分を含むことができる。
例えば、ステンレス鋼としてフェライト系ステンレス鋼を用いる場合、フェライト系ステンレス鋼は、C:0.15質量%以下、Si:2質量%以下、Mn:2質量%以下、Ni:1質量%以下、Cu:2質量%以下、Ti:1質量%以下、Nb:1質量%以下、V:1質量%以下、Al:6質量%以下、N:0.03質量%以下、B:0.01質量%以下などを含むことができる。
また、ステンレス鋼としてオーステナイト系ステンレス鋼を用いる場合、オーステナイト系ステンレス鋼は、C:0.15質量%以下、Si:4質量%以下、Mn:3質量%以下、Ni:6〜30質量%、Cu:4質量%以下、Ti:1質量%以下、Nb:1質量%以下、V:1質量%以下、Al:0.5質量%以下、N:0.3質量%以下、B:0.01質量%以下、Sn:1質量%以下、Co:1質量%以下、Zn:1質量%以下などを含むことができる。
なお、フェライト系ステンレス鋼及びオーステナイト系ステンレス鋼のいずれにおいても、残部はFe及び不可避的不純物である。不可避的不純物とは、S、P、Oなどの意図的に配合していない成分のことを意味する。
また、ステンレス鋼として市販品を用いることもできる。例えば、JIS規格のSUS316L、SUS310Sなどをオーステナイト系ステンレス鋼として用いることができる。また、JIS規格のSUS445J1、SUS447J1などをフェライト系ステンレス鋼として用いることができる。
金属層3は、ステンレス鋼基材2とセラミックス層4との間の接着性(密着性)を向上させる層である。ステンレス鋼基材2上にセラミックス層4を直接形成した場合、両者の接着性が低いため、ステンレス鋼基材2からセラミックス層4が剥離し易くなる。その結果、剥離した部分を起点として腐食が進行し、導電性が低下(接触抵抗が増大)してしまう。そこで、このような問題を解決するために、ステンレス鋼基材2とセラミックス層4との間に金属層3が設けられる。
金属層3は、セラミックス層4との親和性の観点から、セラミックス層4に含まれる金属から形成される。ただし、金属層3は、この金属元素の純粋な層でなくてもよく、Al、O、N、Cなどの不純物を含んでいてもよい。
金属としては、特に限定されないが、Ti、Cr、Nb、V、Ta及びLaが好ましい。これらの金属は、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの金属であれば、金属層3の耐食性とともにセラミックス層4の導電性を高めることができる。
特に好ましい実施形態において、金属層3はチタン(Ti)層又はクロム(Cr)層である。このような層であれば、一般的な成膜装置によって金属層3を形成することができる上、原料コストも低く抑えることができる。
金属層3の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.001μm以上、より好ましくは0.005μm以上である。このような厚みであれば、ステンレス鋼基材2と金属層3との間の接着性を十分に向上させることができるため、耐食性及び導電性を長時間にわたって維持することが可能になる。一方、金属層3の厚みの上限は、典型的に1μm以下、好ましくは0.5μm以下である。
セラミックス層4は、金属の炭化物、窒化物及び硼化物からなる群から選択される1種以上の金属化合物から形成される。ただし、セラミックス層4は、この金属化合物の純粋な層でなくてもよく、Al、O、N、Cなどの不純物を含んでいてもよい。セラミックス層4を設けることにより、セパレータ用金属材料1の導電性を高めることができる。
特に好ましい実施形態において、セラミックス層4は、炭化チタン層、窒化チタン層、炭化クロム層又は窒化クロム層である。このような層であれば、一般的な成膜装置によってセラミックス層4を形成することができる上、原料コストも低く抑えることができる。
セラミックス層4の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.001μm以上、より好ましくは0.01μm以上である。このような厚みであれば、セパレータ用金属材料1の導電性を十分に高めることができる。一方、セラミックス層4の厚みの上限は、典型的に1μm以下、好ましくは0.5μm以下である。
炭素系導電層5は、炭素系導電材7とSi系バインダー6とを含む。
炭素系導電材7としては、溶液に分散可能であり且つ燃料電池使用環境下で溶出しないものであれば良く、例えばカーボンナノチューブ、カーボンブラック、人造黒鉛、天然黒鉛、膨張黒鉛などのカーボン粒子などが挙げられる。好ましい実施形態では、炭素系導電材7としてカーボンナノチューブ(以下、CNT(Carbon nanotube)という)が用いられる。炭素系導電材7にCNTを用いることにより、CNTの優れた分散性を利用することで、炭素系導電層5全体にCNTを均一に分散させることができるため、安定した接触抵抗を確保することができる。
Si系バインダー6としては、特に限定されないが、無機Si系バインダーが好ましい。
CNTの長さは、特に限定されないが、1μm〜数十μmであることが好ましい。好ましい実施形態では、CNTの長さは、以下の理由から1μm〜90μmに設定される。すなわち、CNTの長さが1μmより小さいと、導電経路が減少して接触抵抗が高くなるため、導電性が低下することがある。一方、CNTの長さが90μmを超えると、CNTの凝集が生じ易くなる(換言すればCNTの塊が発生し易くなる)結果、CNTを炭素系導電層5中に均一に分散させ難くなくなることがある。
炭素系導電層5において、CNTの表面被覆率は90%以上である。このような範囲にCNTの表面被覆率を制御することにより、電子伝導パスを確保することができるため、初期の接触抵抗を下げることができる。
ここで、「CNTの表面被覆率」とは、炭素系導電層5の表面積に対するCNTの面積の割合のことを指す。
CNTの表面被覆率は、例えば、レーザー顕微鏡を用いて表面観察を行い、観察像に対してCNTの有無の観点から2値化し、その2値化した画像に基づいてCNTが被覆している割合を表面被覆率として算出することができる。
また、炭素系導電層5において、Si系バインダー6の比率は40質量%以上である。このような範囲にSi系バインダー6の比率を制御することにより、腐食液の浸透を防ぐことができるため、腐食環境下の接触抵抗を下げることができる。その結果、初期の接触抵抗及び腐食環境下での接触抵抗を低減させることが可能になる。一方、Si系バインダー6の比率の上限は、特に限定されないが、好ましくは70質量%、より好ましくは65質量%、さらに好ましくは63質量%、最も好ましくは60質量%である。
ここで、「Si系バインダーの比率」とは、炭素系導電層5の全質量に対するSi系バインダーの比率のことを指す。
炭素系導電層5の厚さは、特に限定されないが、3μm〜10μmの範囲であることが好ましい。炭素系導電層5の厚さが3μmよりも小さくなると、耐食性が低下する恐れがある。一方、炭素系導電層5の厚さが10μmを超えると、コスト増加を招く。
上記のような構成を有する本実施形態のセパレータ用金属材料1は、当該技術分野において公知の方法を用いて製造することができる。例えば、本実施形態のセパレータ用金属材料1は、次の方法を用いて製造することができる。
まず、ステンレス鋼基材2上に金属層3を公知の成膜方法によって形成する。公知の成膜方法としては、特に限定されず、例えば、スパッタリングやアークイオンプレーティングなどのPVD法を用いることができる。スパッタリングでは、真空中でプラズマを発生させ、イオン化されたガス(窒素、アルゴンなど)をターゲット(成膜材料の金属)にぶつけることでエネルギーを得た金属原子を空間へ飛散させ、ステンレス鋼基材2に蒸着させることによって成膜することができる。また、アークイオンプレーティングでは、真空雰囲気において、ターゲット(成膜材料の金属)をカソードとし、アノードとの間で真空アーク放電を発生させ、ターゲット表面から金属を蒸発、イオン化させて、ステンレス鋼基材2に成膜することができる。
次に、金属層3上にセラミックス層4を公知の成膜方法によって形成する。公知の成膜方法としては、特に限定されず、金属層3と同様の方法を用いることができる。スパッタリングを用いる場合、例えば、金属ターゲットに反応性ガスを供給して行う反応性スパッタリングや、ターゲットをセラミックス層4の材料に変更することにより、セラミックス層4を形成することができる。また、アークイオンプレーティングを用いる場合、真空アーク放電によってターゲット(セラミックス層4に含まれる金属)を蒸発、イオン化させる際に、窒素や酸素などの反応性ガスを供給して反応させることにより、セラミックス層4を形成することができる。
次に、セラミックス層4上に公知の成膜方法を用いて炭素系導電層5を形成する。具体的には、炭素系導電材7(例えば、CNT)を分散させたSi系バインダー6の溶液を、セラミックス層4の表面に塗工した後、加熱処理することで形成することができる。塗工方法としては、特に限定されず、例えば、バーコーター、スピンコートロールコート、スプレーコートなどの公知の方法を用いることができる。また、加熱温度は、使用する炭素系導電材7及びSi系バインダー6の種類に応じて適宜調整すればよく、特に限定されない。
なお、Si系バインダー6の溶液には、炭素系導電材7(例えば、CNT)の分散性を高める観点から分散剤を添加してもよい。分散剤としては、特に限定されないが、例えばアニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン系界面活性剤などを用いることができる。
上記のようにして製造される本実施形態のセパレータ用金属材料1は、長時間にわたって耐食性に優れると共に低い接触抵抗を維持することができる。
本実施形態のセパレータ用金属材料1は、酸素や水素などの流通経路を形成する加工を行うことにより、燃料電池のセパレータとすることができる。このセパレータは、上記のセパレータ用金属材料1を材料として用いているため、長時間にわたって耐食性に優れると共に低い接触抵抗を維持することができる。
本実施形態のセパレータ用金属材料1から形成されたセパレータは、燃料電池に用いることができる。この燃料電池は、上記のような特性を有するセパレータを用いているため、セパレータと電極との間の接触抵抗の上昇を長時間にわたって抑制することができる。
以下、本発明について実施例を用いて詳細に説明するが、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
表1の組成を有する厚み0.1mmのステンレス鋼を基材として準備した。なお、鋼種A、B、C及びGはオーステナイト系ステンレス鋼、鋼種D、E及びFはフェライト系ステンレス鋼である。
Figure 2020149907
次に、ステンレス鋼基材上に、表2に示す金属層及びセラミックス層、並びに炭素系導電層を順次形成することによってセパレータ用金属材料を得た。金属層の厚みは、0.05μm、セラミックス層の厚みは0.2μm、炭素系導電層の厚みは3μmに調整した。表2中、金属層及びセラミックス層については使用した材料の種類を表す。なお、金属層又はセラミックス層を形成しなかったものは×と表す。また、炭素系導電層については、形成したものを〇、形成しなかったものを×と表す。金属層及びセラミックス層の形成方法はスパッタリングを用い、各層の材料をターゲットとして用いた。また、炭素系導電層は、次のようにして形成した。まず、Si系バインダーの溶液にCNT及び分散剤を入れ、攪拌し混ぜ合わせた。その際に、分散剤の比率を調整することによって、Si系バインダー比率が40質量%、CNT表面被覆率が90%となるように調整した。次に、得られた溶液をセラミックス層の表面に滴下し、バーコーターを用いて塗工して塗膜を形成した後、300℃で30分加熱して塗膜を硬化させることにより、炭素系導電層を形成した。
得られたセパレータ用金属材料について下記の接触抵抗の評価を行った。
<接触抵抗の評価>
セパレータ用金属材料を、F-濃度3ppm、pH3の80℃の酸性溶液中に浸漬し、0.7V vs. Ag/AgClの定電位にて24時間電圧を印加した後、F-濃度3ppm、Cl-濃度10ppm、pH3の80℃の酸性溶液に浸漬し、0.7V vs. Ag/AgClの定電位にて24時間さらに電圧を印加する耐久性試験を行った。この耐久性試験を行う前後のセパレータ用金属材料の接触抵抗を、4端子法を用いて評価した。その結果を表2に示す。耐久性試験前後の接触抵抗は、10mΩ・cm2未満で良好、10mΩ・cm2以上20mΩ・cm2未満でやや良好、20mΩ・cm2以上で劣ると判断することができる。
Figure 2020149907
表2に示されるように、所定のステンレス鋼基材上に所定の金属層、セラミックス層及び炭素系導電層を順次形成した本発明例のセパレータ用金属材料(試験No.4〜6、12、16、19及び20)は、接触抵抗が小さく、耐久性試験をしても接触抵抗がほとんど変化しなかった。
これに対して、ステンレス鋼基材のCr及びMoの合計含有量が低かったり、ステンレス鋼基材に所定の3つの層を形成していない比較例のセパレータ用金属材料(試験No.1〜3、7〜11、13〜15、17、18、21及び22)は、接触抵抗が高かったり、抵抗接触が低くても耐久性試験後に接触抵抗が増加してしまった。
(実施例2)
この実施例では、金属層及びセラミックス層の厚みを変化させてセパレータ用金属材料を作製し、その評価を行った。
まず、実施例1で用いた鋼種Gのステンレス鋼を基材として用い、Ti層(金属層)、TiN層(セラミックス層)及び炭素系導電層を順次形成した。Ti層及びTiN層の厚みは表3に示す値に調整した。また、炭素系導電層の厚みは3μmに調整した。表3中、炭素系導電層については、形成したものを〇、形成しなかったものを×と表す。金属層及びセラミックス層の形成方法はスパッタリングを用い、各層の材料をターゲットとして用いた。また、炭素系導電層は、実施例1と同様の条件で形成した。
得られたセパレータ用金属材料について、上記と同様にして接触抵抗の評価を行った。その結果を表3に示す。
Figure 2020149907
表3に示されるように、Ti層(金属層)の厚みを0.005μm以上、及び/又はTiN層(セラミックス層)の厚みを0.01μm以上にすることにより、耐久性試験後の接触抵抗が小さくなる傾向があった。一方、炭素系導電層を形成しない場合、Ti層(金属層)及びTiN層(セラミックス層)の厚みを変化させても、耐久性試験後の接触抵抗が増加した。
(実施例3)
この実施例では、金属層及びセラミックス層の種類を変化させてセパレータ用金属材料を作製し、その評価を行った。
まず、各鋼種のステンレス鋼基材上に、表4に示す金属層及びセラミックス層、並びに炭素系導電層を順次形成した。金属層の厚みは、0.05μm、セラミックス層の厚みは0.2μm、炭素系導電層の厚みは3μmに調整した。表4中、金属層及びセラミックス層については使用した材料の種類を表す。なお、セラミックス層を形成しなかったものは×と表す。金属層及びセラミックス層の形成方法はスパッタリングを用い、各層の材料をターゲットとして用いた。また、炭素系導電層は、実施例1と同様の条件で形成した。
得られたセパレータ用金属材料について、上記と同様にして接触抵抗の評価を行った。その結果を表4に示す。
Figure 2020149907
表4に示されるように、所定のステンレス鋼基材上に所定の金属層、セラミックス層及び炭素系導電層を順次形成した本発明例のセパレータ用金属材料(試験No.36〜38、40〜42及び44〜46)は、接触抵抗が小さく、耐久性試験をしても接触抵抗がほとんど変化しなかった。
これに対して、所定のセラミックス層を形成していない比較例のセパレータ用金属材料(試験No.35、39及び43)は、初期の接触抵抗が高く、また、耐久性試験後に接触抵抗が増加してしまった。
(実施例4)
この実施例では、炭素系導電層の形態を変化させてセパレータ用金属材料を作製し、その評価を行った。
まず、実施例1で用いた鋼種Gのステンレス鋼を基材として用い、Ti層(金属層)、TiN層(セラミックス層)及び炭素系導電層を順次形成した。Ti層、TiN層及び炭素系導電層の厚みは0.1μm、0.3μm及び10μmにそれぞれ調整した。
また、炭素系導電層は、次のようにして形成した。まず、Si系バインダー溶液にCNT及び分散剤を入れ、攪拌し混ぜ合わせた。その際、溶液の固形分中のCNT比率を20質量%に設定すると共に、分散剤の比率を表5に示す値に制御することによって、表5に示すSi系バインダーの比率及びCNTの表面被覆率となるように調整した。次に、得られた溶液をセラミックス層の表面に滴下し、バーコーターを用いて塗工して塗膜を形成した後、300℃で30分加熱して塗膜を硬化させることにより、炭素系導電層を形成した。
得られたセパレータ用金属材料について、上記と同様にして接触抵抗の評価を行った。その結果を表5に示す。
Figure 2020149907
表5に示されるように、CNT(炭素系導電材)の表面被覆率を90%以上、Si系バインダーの比率を40質量%以上とすることで、接触抵抗が小さく、耐久性試験をしても接触抵抗が変化し難くなった。
以上の結果からわかるように、本発明によれば、低コストであり、長時間にわたって耐食性に優れると共に低い接触抵抗を維持することが可能なセパレータ用金属材料及び燃料電池のセパレータを提供することができる。また、本発明によれば、セパレータと電極との間の接触抵抗の上昇を長時間にわたって抑制することが可能な燃料電池を提供することができる。
1 セパレータ用金属材料
2 ステンレス鋼基材
3 金属層
4 セラミックス層
5 炭素系導電層
6 Si系バインダー
7 炭素系導電材

Claims (9)

  1. 燃料電池のセパレータに用いられるセパレータ用金属材料であって、
    Cr及びMoの合計含有量が19質量%以上のステンレス鋼基材と、
    前記ステンレス鋼基材上に設けられ、金属の炭化物、窒化物及び硼化物からなる群から選択される1種以上の金属化合物から形成されるセラミックス層と、
    前記ステンレス鋼基材と前記セラミックス層との間に設けられ、前記セラミックス層に含まれる前記金属から形成される金属層と、
    前記セラミックス層上に設けられ、炭素系導電材及びSi系バインダーを含む炭素系導電層であって、前記炭素系導電材の表面被覆率が90%以上、Si系バインダーの比率が40質量%以上である炭素系導電層と
    を有するセパレータ用金属材料。
  2. 前記金属は、Ti、Cr、Nb、V、Ta、及びLaからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1に記載のセパレータ用金属材料。
  3. 前記セラミックス層は、炭化チタン層、窒化チタン層、炭化クロム層又は窒化クロム層である、請求項1又は2に記載のセパレータ用金属材料。
  4. 前記金属層は、チタン層又はクロム層である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のセパレータ用金属材料。
  5. 前記セラミックス層の厚みが0.01μm以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のセパレータ用金属材料。
  6. 前記金属層の厚みが0.005μm以上である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のセパレータ用金属材料。
  7. 前記炭素系導電材がカーボンナノチューブである、請求項1〜6のいずれか一項に記載のセパレータ用金属材料。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のセパレータ用金属材料から形成された、燃料電池のセパレータ。
  9. 請求項8に記載のセパレータを有する燃料電池。
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