JP2020149562A - 車両制御装置および車両制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの利便性を低下させることなく、不要な警報を抑制することのできる車両制御装置および車両制御方法を提供する。【解決手段】車両制御システム(100)において、車両(30)が備える開閉部のうち、乗員乗降に関する開閉部である第1類の開閉部が操作されたか否かを示す第1の操作情報と、車両(30)が備える開閉部のうち、第1類の開閉部以外の開閉部である第2類の開閉部が操作されたか否かを示す第2の操作情報とを取得する操作情報取得部(41a)と、第1の操作情報を参照して置き去りの有無を判定し、置き去り有りと判定した場合には、置き去り警報の実施を決定する置き去り判定部(41b)と、第2の操作情報が、第2類の開閉部が操作されたことを示している場合に、置き去り判定部(41b)による置き去り警報の実施を保留する実施保留部(41c)とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は車両制御装置および車両制御方法に関する。
従来から、保護者が車室内に子供を置いたまま車外に出ていき、そのまま車室内に子供が存在していることを忘れてしまう、車室内への子供の置き去りが大きな問題になっていた。
この問題を解決するために、様々な対策・研究が進められている。例えば、特許文献1では、異常事態通報システムが、車室内の異常事態を自動的に検知し、検知した異常事態を、車両から離れた運転者が居る可能性が高い店舗等に通知する。具体的には、車室内温度が急激に上昇したことを検知する温度センサ、および車室内に人が取り残されているか否かを判断する人体センサ等を用いて、車室内での異常事態の発生を検知する。
また、特許文献2では、車両ドアの制御装置が、車室内に乗員が存在した状態で、車外での操作により車両ドアの開放指令が制御手段に入力されることで、車両ドアを開放することなく、乗員に対して車両ドアの開放を促すような警報を警報手段から発する。
また、特許文献3では、車両側送信機が、検知センサの検知に伴ってリクエスト信号を発信する。そして、車両側受信機が所定時間内に携帯用送受信機から正規のIDコードを含むアンサー信号を受信しなければ、制御部は車両側送信機のリクエスト信号の発信動作を停止させる。
さらに、特許文献4では、運転検知部が所定の運転を検知した場合に、送信処理部がリクエスト信号を送信する。そして、対象物検出部が、運転検知部が所定の運転を検知した場合に送信処理部が送信したリクエスト信号に応じて、携帯機から返信された応答信号を受信処理部が受信したことをもとに、車両の周辺に検出対象物が位置することを検出する。
特開2001−160192号公報(2001年6月12日公開) 特開2007−77652号公報(2007年3月29日公開) 特開2005−200895号公報(2005年7月28日公開) 特開2016−16819号公報(2016年2月1日公開)
しかしながら特許文献1〜4に開示された技術では、ガソリンの給油、洗車、知り合いとの雑談等の所用でユーザが車室外に出た場合であって、車室内に人が残されていることを検出された場合においても、警報が発せられる。ユーザが上記のような所用のために車室外に出る場合に、上記のような不要な警報が発せられないようにする方法として、警報をキャンセルさせるスイッチ等を設けることが考えられる。しかしながら、当該方法では、ユーザがスイッチ操作を煩わしく感じる可能性が高く、ユーザ利便性の側面で問題がある。
本発明の一態様は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの利便性を低下させることなく、不要な警報を抑制することのできる車両警報制御装置を実現することにある。
本発明による車両制御装置は、車両内における生体の置き去りの有無を判定する車両制御装置であって、前記車両が備える開閉部のうち、乗員乗降に関する開閉部である第1類の開閉部が操作されたか否かを示す第1の操作情報と、当該車両が備える開閉部のうち、前記第1類の開閉部以外の開閉部である第2類の開閉部が操作されたか否かを示す第2の操作情報とを取得する操作情報取得部と、前記第1の操作情報を参照して置き去りの有無を判定し、置き去り有りと判定した場合には、置き去り警報の実施を決定する置き去り判定部と、前記第2の操作情報が、前記第2類の開閉部が操作されたことを示している場合に、前記置き去り判定部による置き去り警報の実施を保留する実施保留部とを備えている。
本発明による車両制御方法は、車両内における生体の置き去りの有無を判定する車両制御方法であって、前記車両が備える開閉部のうち、乗員乗降に関する開閉部である第1類の開閉部が操作されたか否かを示す第1の操作情報と、当該車両が備える開閉部のうち、前記第1類の開閉部以外の開閉部である第2類の開閉部が操作されたか否かを示す第2の操作情報とを取得する操作情報取得ステップと、前記第1の操作情報を参照して置き去りの有無を判定し、置き去り有りと判定した場合には、置き去り警報の実施を決定する置き去り判定ステップと、前記第2の操作情報が、前記第2類の開閉部が操作されたことを示している場合に、前記置き去り判定部による置き去り警報の実施を保留する実施保留ステップとを備えている。
本発明の一態様によれば、ユーザの所在が車両周辺であることを検出することによって警報の作動を防止することができる。
(a)および(b)は、本発明の一実施形態による車両制御システムが搭載された車両と、携帯機とを示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両制御システムの構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両警報制御装置の動作の一例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る車両制御システムの構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両警報制御装置の動作の一例を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る車両警報制御装置の動作の一例を示したフローチャートである。
[実施形態1]
実施形態1に係る車両警報制御装置について、図1〜3を参照して説明する。
〔車両等の概要〕
まず、車両30等の概要を、図1の(a)および(b)を参照しながら説明する。図1の(a)および(b)は、車両制御システム100が搭載された車両30と、携帯機20とを示した図である。
図1に示すように、車両30は自動四輪車から成る。車両30には、複数のドア31〜35が設けられている。そのうち、車両30の運転席のドア31、助手席のドア32、右後部座席のドア33、左後部座席のドア34、および車両30の後面のバックドア35は、図2のドアロック装置11により自動で施解錠可能になっている。
また、左右後部座席のドア33および34は、パワースライドドアであって、図2のドア開閉装置12により自動で開閉可能になっている(図1の(b)における破線で示されたドア33参照)。以下、パワースライドドアを「PSD」という。なお、左右後部座席のPSD33および34は、ヒンジ機構のドアであってもよい。この場合、車両30はドア開閉装置12が不要となる。
なお、本明細書において、ドア31〜34は、「第1類の開閉部」の一例である。また、ドア35は、トランクを示しており、「第2類の開閉部」の一例である。本明細書において、第1類の開閉部とは、乗員の乗降りに関する開閉部である。また、本明細書において、第2類の開閉部とは、第1類の開閉部以外の開閉部のことを指す。より具体的には、第2類の開閉部は、第1類の開閉部以外の開閉部であって、かつ、車室外と車両内部とを空間的に仕切る仕切りであることが好ましい。第2類の開閉部としては、上述したドア35の他に、ドア31〜34に設けられた窓(図示省略)、燃料蓋(図示省略)、充電口(図示省略)、およびボンネット(図示省略)などを例示することができる。
車両30の車室内には生体(図示省略)が存在している。生体としては、乳幼児、ペット、老人などを例示することができる。携帯機20は、車両30のユーザ200により携帯される。ユーザとしては、乳幼児の保護者、ペットの飼い主、老人の介護者などを例示することができる。なお、携帯機20は、「ユーザが携帯可能な機器」の一例である。
〔車両制御システムの構成〕
次に、車両制御システム100の構成を、図1の(a)および(b)、ならびに図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る車両制御システム100の構成図である。
図2に示すように、車両制御システム100は、車載制御装置10と携帯機20と車両警報制御装置40とから構成されている。車両制御システム100では、車載制御装置10と携帯機20とが行う無線通信、および車載制御装置10と車両警報制御装置40とが行う各種情報の送受信に基づいて、車両30に搭載された車載機器の動作が制御される。車両警報制御装置40は、本発明の「車両制御装置」の一例である。なお、車載制御装置10および車両警報制御装置40は、本実施形態のように別体であってもよいし、両装置が一体化されて本発明の車両制御装置が構成されていてもよい。
車両制御システム100(具体的には、車両警報制御装置40)は、スマートフォン50と無線通信を行う。スマートフォン50は、パーソナルコンピュータ・PDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)等の機能を併せ持った多機能の携帯電話機である。スマートフォン50は、車両警報制御装置40から各種情報を受信することにより、受信した情報に対応する各種画像を表示画面(図示省略)に表示する。
なお、車両制御システム100は、タブレット端末または腕時計型のウェアラブル端末などと無線通信を行ってもよい。また、車両制御システム100の構成要素には、スマートフォン50が含まれていなくてもよい。言い換えれば、車両制御システム100は、車両30および携帯機20のみで構成されていてもよい。
図2に示すように、車載制御装置10、ドアロック装置11、ドア開閉装置12、温度センサ13、生体センサ14、警報装置15、第1のドア開閉検出部16、ドアスイッチ16a、第2のドア開閉検出部17、トランクオープンスイッチ17a、フューエルリッドスイッチ17b、および車両警報制御装置40は、車両30に搭載されている。
<車載制御装置>
車載制御装置10は、第1制御部1、およびUHF(Ultra High Frequency;高周波)受信部3を備えている。第1制御部1は、CPUとメモリなどから構成されている。
UHF受信部3は、UHF受信アンテナ3a、および受信用信号処理部(図示省略)などから構成されている。UHF受信部3は、たとえば車両30の車室内に設置されている。また、UHF受信アンテナ3aは、図1の(a)および(b)に示すように、車両30の天井などに設置されている。
UHF受信部3は、携帯機20から送信されたUHF信号(UHF帯域の信号)を、UHF受信アンテナ3aと受信用信号処理部により受信する。
第1制御部1は、LF送信部2とUHF受信部3とを介して、携帯機20との間で無線通信を行い、携帯機20に対してUHF信号、および各種情報の受信を行う。また、第1制御部1は、ドアロック装置11、ドア開閉装置12、温度センサ13、生体センサ14、および警報装置15を統括的に制御する。
図2に示すように、ドアロック装置11、ドア開閉装置12、温度センサ13、生体センサ14、および警報装置15は、それぞれ車載制御装置10に接続されている。
ドアロック装置11は、車両30のドア31〜35の施解錠を行うための機構と、該機構の駆動回路から成る。ドア開閉装置12は、車両30のPSD33および34を開閉動作させるための機構と、該機構の駆動回路から成る。
図2に示すドアスイッチ16aは、第1類の開閉部であるドア31〜34にそれぞれ設置されているドアスイッチを含んで構成される。一例として、ドア31が開状態の場合に、ドア31に設置されたドアスイッチがON状態となり、ドア31が閉状態の場合に、ドア31に設置されたドアスイッチがOFF状態となる。ただし、これは本実施形態を限定するものではなく、ドアが閉状態の場合にドアスイッチがON状態となり、ドアが開状態の場合にドアスイッチがOFF状態となる構成であってもよい。ドアスイッチ16aに含まれる他のドアスイッチについても同様である。また、ドアスイッチ16aは、第1類の開閉部に含まれる開閉部のうちドア31〜34以外の開閉部に設けられたドアスイッチも含んでもよい。
第1のドア開閉検出部16は、第1類の開閉部に設けられたドアスイッチの状態を検出することにより、第1類の開閉部の開閉操作を検出する。換言すれば、第1のドア開閉検出部16は、ドアスイッチ16aに含まれる複数のドアスイッチの状態を検出することにより、第1類の開閉部に含まれる複数の開閉部のそれぞれの開閉操作を検出する。例えば、第1のドア開閉検出部16は、ドア31の状態が閉状態から開状態へと変化した場合に、当該ドア31が開操作されたことを検出し、ドア31の状態が開状態から閉状態へと変化した場合に、当該ドア31が閉操作されたことを検出する。他の開閉部についても同様である。
図2に示すトランクオープンスイッチ17aは、第2類の開閉部であるドア35に設置されているドアスイッチを含んで構成される。一例として、ドア35が開状態の場合に、ドア35に設置されたドアスイッチがON状態となり、ドア35が閉状態の場合に、ドア35に設置されたドアスイッチがOFF状態となる。ただし、これは本実施形態を限定するものではなく、ドアが閉状態の場合にドアスイッチがON状態となり、ドアが開状態の場合にドアスイッチがOFF状態となる構成であってもよい。
図2に示すフューエルリッドスイッチ17bは、第2類の開閉部である燃料蓋に設置されているドアスイッチを含んで構成される。一例として、燃料蓋が開状態の場合に、燃料蓋に設置されたドアスイッチがON状態となり、燃料蓋が閉状態の場合に、燃料蓋に設置されたドアスイッチがOFF状態となる。ただし、これは本実施形態を限定するものではなく、燃料蓋が閉状態の場合にドアスイッチがON状態となり、燃料蓋が開状態の場合にドアスイッチがOFF状態となる構成であってもよい。
第2のドア開閉検出部17は、第2類の開閉部に設けられたドアスイッチの状態を検出することにより、第2類の開閉部の開閉操作を検出する。換言すれば、第2のドア開閉検出部17は、トランクオープンスイッチ17aおよびフューエルリッドスイッチ17bに含まれる複数のドアスイッチの状態を検出することにより、第2類の開閉部に含まれる複数の開閉部のそれぞれの開閉操作を検出する。例えば、第2のドア開閉検出部17は、ドア35の状態が閉状態から開状態へと変化した場合に、当該ドア35が開操作されたことを検出し、ドア35の状態が開状態から閉状態へと変化した場合に、当該ドア35が閉操作されたことを検出する。他の開閉部についても同様である。
なお、車両30は、ドア31〜34に設けられた第2類の開閉部である窓の開閉状態を検出できるスイッチ(図示省略)、第2類の開閉部である充電口の開閉状態を検出できるスイッチ(図示省略)、および第2類の開閉部であるボンネットの開閉状態を検出できるFoodスイッチ(図示省略)などを更に搭載する構成であってもよい。第2のドア開閉検出部17は、ドア31〜34に設けられた窓、充電口、およびボンネットなどに含まれる複数のドアスイッチの状態を更に検出することにより、第2類の開閉部に含まれる複数の開閉部のそれぞれの開閉操作を検出する構成であってもよい。
温度センサ13は、車室内の温度を検出するセンサである。生体センサ14は、車室内の生体の生体情報を検出するセンサであり、後述の車両警報制御装置40の構成要素になっている。生体センサ14は、例えば電波センサから成る。電波センサは、生体に対して電波を照射し、生体からの反射波を受信することで生体情報を検出する。生体情報としては、心拍数、血圧、呼吸数、体温、脈拍数、脳波などを例示することができる。
警報装置15は、ブザーまたはホーン等の音を出力する装置である。
<携帯機>
携帯機20は、電子キーから成る。図2に示すように、携帯機20は、第3制御部21、およびUHF送信部23を備えている。携帯機20の各部21、23は、携帯機20に内蔵された電池(図示省略)の電力により動作する。第3制御部21は、CPUとメモリなどから構成されている。
LF受信部22は、LF受信アンテナ22aおよび受信用信号処理部(図示省略)などから成る。LF受信部22は、車載制御装置10から送信されたLF信号を、LF受信アンテナ22aと受信用信号処理部により受信する。LF受信部22が受信するLF信号には、応答要求信号が含まれる。
UHF送信部23は、UHF送信アンテナ23aおよび送信用信号処理部(図示省略)などから成る。UHF送信部23は、送信用信号処理部で生成したUHF信号を、UHF送信アンテナ23aから車載制御装置10へ送信する。UHF送信部23が送信するUHF信号には、後述する応答信号が含まれる。
第3制御部21は、LF受信部22とUHF送信部23とを介して、車載制御装置10との間で無線通信を行い、車載制御装置10に対してLF信号やUHF信号や各種情報の送受信を行う。
<車両警報制御装置>
図2に示すように、車両警報制御装置40は、生体センサ14、第2制御部41、および通信制御部42を備えている。また、ドアロック装置11、ドア開閉装置12、温度センサ13、警報装置15、第1のドア開閉検出部16、および第2のドア開閉検出部17は、それぞれ車両警報制御装置40にも接続されている。
第2制御部41は、CPUとメモリなどから構成されている。第2制御部41は、第1制御部1と接続されており、車載制御装置10(具体的には第1制御部1)に対して各種情報の送受信を行う。
図2に示すように、第2制御部41は、操作情報取得部41a、置き去り判定部41b、および実施保留部41cを備えている。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部が操作されたか否かを示す第1の操作情報を取得する。ここで、第1の操作情報には、ドア31〜34のそれぞれの開閉操作を示す情報が含まれている。操作情報取得部41aは、ドア31〜34の少なくともいずれか1つが操作された場合に、第1類の開閉部が操作されたことを示す第1の操作情報を取得し、それ以外の場合に、第1類の開閉部が操作されていないことを示す第1の操作情報を取得する。
また、操作情報取得部41aは、第2のドア開閉検出部17から、第2類の開閉部が操作されたか否かを示す第2の操作情報を取得する。ここで、第2の操作情報には、ドア35、燃料蓋、ドア31〜34に設けられた窓、充電口、およびボンネットなどのそれぞれの開閉操作を示す情報が含まれている。操作情報取得部41aは、ドア35、燃料蓋、ドア31〜34に設けられた窓、充電口、およびボンネットなどの少なくともいずれか1つが操作された場合に、第2類の開閉部が操作されたことを示す第2の操作情報を取得する。また、操作情報取得部41aは、それ以外の場合に、第2類の開閉部が操作されていないことを示す第2の操作情報を取得する。
置き去り判定部41bは、操作情報取得部41aから受信した第1の操作情報および生体センサ14から受信した生体情報を参照して車両30の車室内への生体の置き去りの有無を判定する。具体的には、置き去り判定部41bは第1の操作情報に第1類の開閉部の開閉操作の情報が含まれていた場合、生体センサ14から生体情報を受信し、生体の置き去りの有無を判定する。置き去り判定部41bは、置き去り有りと判定した場合であって、判定から第1の所定時間が経過した場合に、警報装置15に対して、車室内に生体が置き去りにされていることを報知する置き去り警報を実施させる。ここで、第1の所定時間とは、ユーザ200がガソリンの給油などの所用で車室外に出たかを判定する際に基準となる時間であり、任意に設定することができる。一例として、第1の所定時間とは、ユーザ200が車室外に出てから第2類の開閉部の操作を行うまでに要する時間であればよく、第1の所定時間として1分などを例示することができる。
置き去りの判定方法については後述する。
実施保留部41cは、操作情報取得部41aから受信した第2の操作情報を参照して、警報装置15に対して、置き去り警報の実施を保留させる。具体的には、実施保留部41cは、第2の操作情報が第2類の開閉部が操作されたことを示している場合であって、第2の操作情報を取得してから第2の所定時間が経過した場合に、警報装置15に対して、置き去り警報の実施を保留させる。ここで、第2の所定時間とは、ガソリンの給油などの所用が完了したユーザが車室内に戻ったかを判定する際に基準となる時間であり、任意に設定することができる。一例として、第2の所定時間とは、ユーザ200が第2類の開閉部の操作を行ってから車室内に戻るのに要する時間であればよく、第2の所定時間として1分などを例示することができる。なお、実施保留部41cは、上述した第2類の開閉部の何れか1つの開閉操作情報を取得した場合に、置き去り警報の実施を保留させる構成であってもよく、第2類の開閉部の少なくとも2つ以上の開閉操作情報を取得した場合に、置き去り警報の実施を保留させる構成であってもよい。
また、実施保留部41cは、第2の操作情報に第2類の開閉部の開閉操作の情報が含まれている場合であっても、車両30の車室内の環境が生体にとって危険な環境である場合に、置き去り警報の実施の保留を解除する。
一例として、実施保留部41cは、車両30の車室内の温度が生体にとって危険な温度であるか否かを判定する。具体的には、実施保留部41cは、温度センサ13から受信した車室内の温度が第1の所定の温度以上、または第2の所定の温度以下であるか判定する。ここで、第2の所定の温度は、第1の所定の温度よりも低いものとする。実施保留部41cは、車室内の温度が第1の所定の温度以上、または第2の所定の温度以下であると判定した場合に、置き去り警報の実施の保留を解除する。第1の所定の温度および第2の所定の温度は、車室内の温度が生体にとって危険か否かを判定する際に基準となる温度であり、任意に設定することができる。具体的には、第1の所定の温度は、熱中症を誘因しない温度であればよく、第1の所定の温度としては、40℃などを例示することができる。また、第2の所定の温度は、低体温症を誘因しない温度であればよく、第2の所定の温度としては、0℃などを例示することができる。第1の所定の温度および第2の所定の温度は、例えば第2制御部41のメモリ(図示省略)に記憶されている。
別の例として、実施保留部41cは、車両30の車室内における大気中の一酸化炭素の濃度が生体にとって危険な状態か否かを判定する。具体的には、実施保留部41cは、車室内に搭載されたガスセンサ(図示省略)から受信した車室内における大気中の一酸化炭素の濃度が所定の閾値以上であるか判定する。実施保留部41cは、車室内における大気中の一酸化炭素の濃度が所定の閾値以上であると判定した場合に、置き去り警報の実施の保留を解除する。所定の閾値は、車室内の環境が生体にとって危険か否かを判定する際に基準となる閾値であり、任意に設定することができる。所定の閾値は、例えば第2制御部41のメモリに記憶されている。なお、上述の例では、大気中の一酸化炭素の濃度が生体にとって危険な状態か否かを判定することを例示したが、本実施形態にかかる実施保留部41cは、大気中の一酸化炭素の濃度に代えて、大気中の二酸化炭素の濃度を判定する構成であってもよい。
通信制御部42は、例えば、Wi−Fi(登録商標)またはスマートフォン50との間で無線通信を行い、車両警報制御装置40からスマートフォン50への各種情報の送信を制御する。通信制御部42とスマートフォン50とは、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)またはテレマティクスなどによって無線接続されている。
第2制御部41は、通信制御部42の制御によってスマートフォン50が表示画面に警報画像を表示するように、通信制御部42を制御する。警報装置15が警報音を出力し、かつ、スマートフォン50が表示画面に警報画像を表示することにより、ユーザ200は置き去りの事実および車両30の車室内の環境が生体にとって危険な状態であることにより高い確率で気付くことができる。
〔置き去りの判定方法〕
本実施形態における置き去り判定方法(車両制御方法)の一例を以下に説明する。
置き去り判定部41bは、生体センサ14から受信した生体情報に基づいて、車室内に対象となる生体(以下、「対象生体」)が存在することの検知を開始する。具体的には、車室内に対象生体が存在するか否かの基準となる基準生体情報と、生体センサ14から受信した生体情報とを対比することにより、車室内に対象生体が存在することを検知する。基準生体情報としては、乳幼児または老人の一般的な生体情報など例示することができる。基準生体情報は、例えば第2制御部41のメモリに記憶されている。
対比の結果、生体センサ14によって検出された生体情報が基準生体情報と一致または近似する場合、置き去り判定部41bは車室内に対象生体が存在することを検知する。置き去り判定部41bは、対象生体が車室内に存在することを検知した場合、置き去り有りと判定する。
一方、置き去り判定部41bは、生体センサ14がおよそ生体情報を検出しなかった場合、あるいは、対比の結果、生体センサ14によって検出された生体情報が基準生体情報と明らかに異なる場合、車室内には対象生体が存在しないことになる。置き去り判定部41bは、対象生体が車室内に存在しないことを検知した場合、置き去り無しと判定する。
〔車載制御装置、携帯機、および車両警報制御装置の動作〕
次に、車載制御装置10、および車両警報制御装置40の動作を、図3を参照しながら説明する。図3は、車載制御装置10、および車両警報制御装置40の動作を示したフローチャートである。
第2制御部41は、車両30が停車した時点から、IG電源(図示省略)の状態の検出を開始する(図3のステップS101)。
第2制御部41は、IG電源の状態がONであることを検出した場合(図3のステップS102:NO)、IG電源の状態の検出を再び行う。
第2制御部41は、IG電源の状態がOFFであることを検出した場合(図3のステップS102:YES)、置き去り判定部41bに車両30の車室内の人体の検知を開始させる(図3のステップS103)。具体的には、置き去り判定部41bは、生体センサ14から車両30の車室内の生体の生体情報を取得する。置き去り判定部41bは、生体センサ14から取得した生体情報を、例えば、第2制御部41のメモリに記憶する。
次に、第2制御部41は、操作情報取得部41aに第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得させる(図3のステップS104)。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が閉状態であることを示す場合(図3のステップS105:NO)、ステップS104に戻り、再び第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得する。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が開状態であることを示す場合(図3のステップS105:YES)、第1類の開閉部の状態に変化がないか、第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得する(図3のステップS106)。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が開状態であることを示す場合(図3のステップS107:NO)、ステップS106に戻り、再び第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得する。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が閉状態であることを示す場合(図3のステップS107:YES)、置き去り判定部41bに車両30の車室内の人体の検知を開始させる(図3のステップS108)。具体的には、置き去り判定部41bは、生体センサ14から車両30の車室内の生体の生体情報を取得する。置き去り判定部41bは、生体センサ14から取得した生体情報を、例えば、第2制御部41のメモリに記憶する。
置き去り判定部41bは、ステップS103(第1類の開閉部が開かれる前)において第2制御部41のメモリに記憶した生体情報と、ステップS108(第1類の開閉部が閉まった後)において第2制御部41のメモリに記憶した生体情報と、を比較する(図3のステップS109)。置き去り判定部41bは、ステップS109における生体情報の比較結果より、車両30の車室内への生体の置き去りを判定する(図3のステップS110)。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り無しと判定した場合(図3のステップS110:NO)、置き去り判定処理を終了する。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り有りと判定した場合(図3のステップS110:YES)、生体の置き去り有りと判定してから第1の所定の時間が経過したかを判定する(図3のステップS111)。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り有りと判定してから第1の所定の時間が経過していないと判定した場合(図3のステップS111:NO)、ステップS111に戻り、再び生体の置き去り有りと判定してから第1の所定の時間が経過したかを判定する。ここで、第1の所定時間とは、ガソリンの給油などの所用で車室外に出たかを判定するために要する時間である。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り有りと判定してから第1の所定の時間が経過したと判定した場合(図3のステップS111:YES)、操作情報取得部41aに第2のドア開閉検出部17から第2類の開閉部が操作されたか否かを示す第2類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得させる(図3のステップS112)。
置き去り判定部41bは、操作情報取得部41aが取得した検出結果が第2類の開閉部が閉状態である場合、換言すれば、当該検出結果が第2類の開閉部が操作されていることを示していない場合(図3のステップS113:NO)、当該検出結果を取得してから第2の所定の時間が経過したかを判定する(図3のステップS114)。
置き去り判定部41bは、上記検出結果を取得してから第2の所定の時間が経過していないと判定した場合(図3のステップS114:NO)、上記検出結果を取得してから第2の所定の時間が経過したかを判定する。ここで、第2の所定時間とは、ガソリンの給油などの所用が完了し、ユーザ200が車室内に戻るまでに要する時間として設定された時間である。
置き去り判定部41bは、上記検出結果を取得してから第2の所定の時間が経過したと判定した場合(図3のステップS114:YES)、警報装置15に対して警報音を出力させる(図3のステップS115)。
置き去り判定部41bは、操作情報取得部41aが取得した検出結果が第2類の開閉部が開状態である場合、換言すれば、当該検出結果が第2類の開閉部が操作されていることを示している場合、(図3のステップS113:YES)、実施保留部41cに警報装置15に対して警報音の実施を保留させる。そして、車両30の車室内の温度を取得する。具体的には、実施保留部41cは、温度センサ13から車両30の車室内の温度の検出結果を取得する。
次に、実施保留部41cは、温度センサ13から取得した温度を、第2制御部41のメモリに記憶した第1の所定の温度および第2の所定の温度と比較する。実施保留部41cは、温度センサ13から取得した温度が第1の所定の温度以上、または第2の所定の温度以下である場合に(図3のステップS116:YES)、警報装置15に対する警報音の実施の保留を解除し、警報装置15に対して警報音を出力させる(図3のステップS115)。
実施保留部41cは、温度センサ13から取得した温度が第1の所定の温度未満かつ第2の所定の温度より大きい場合に(図3のステップS116:NO)、操作情報取得部41aに第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得させる(図3のステップS117)。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が閉状態であることを示す場合(図3のステップS118:NO)、ステップS112に戻り、再び第2のドア開閉検出部17から第2類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得する。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が開状態であることを示す場合(図3のステップS118:YES)、ステップS108に戻り、車両30の車室内の生体に変化がないか、置き去り判定部41bに生体センサ14から車両30の車室内の生体の生体情報を取得させる。
このように、実施保留部41cが、第2類の開閉部の開閉状態を判定することにより、警報装置のキャンセル操作をすることなく、ガソリンの給油、EV車のバッテリ充電およびオイル交換などの所用でユーザ200が車室外に出た場合に置き去り警報の実行を保留することができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る車両警報制御装置について図4、5を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係る車両制御システムの構成図である。本実施形態に係る車両制御システムは、実施形態1に係る車両制御システム100の車載制御装置10においてLF送信部2を更に備え、第1制御部1において距離検出部1aを更に備え、UHF受信部3においてRSSI検出部3bを更に備え、第2制御部41において通信情報取得部41dを更に備え、携帯機20においてLF受信部22を更に備える構成である。以下の説明では、すでに説明した部材と同様の部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
LF送信部2は、車両30に複数設置されている(図2ではまとめて1つのみ図示)。各LF送信部2は、LF送信アンテナ2aと送信用信号処理部(図示省略)などから構成されている。LF送信アンテナ2aは、図1の(a)および(b)に示すように、車両30の右側面、左側面、後面、および車室内などに設置されている。
LF送信部2は、送信用信号処理部で生成したLF信号(LF帯域の信号)を、LF送信アンテナ2aから車室外または車室内にある携帯機20へ送信する。LF送信部2により送信されるLF信号には、携帯機20に対して応答を要求する応答要求信号が含まれる。
UHF受信部3のRSSI検出部3bは、UHF受信アンテナ3aと受信用信号処理部により受信したUHF信号(応答信号)のRSSI値(受信強度)を検出する。第1制御部1の距離検出部1aは、RSSI検出部3bにより検出したRSSI値に基づいて、車両30から携帯機20までの距離を検出する。
第1制御部1は、LF送信部2とUHF受信部3とを介して、携帯機20との間で無線通信を行い、携帯機20に対してLF信号、UHF信号、および各種情報の送受信を行う。
図1の(b)において、破線で囲った車外LF通信範囲Aは、車両30の左右側面と後面にそれぞれ設けられたLF送信アンテナ2aから車室外に送信された、LF信号の到達範囲である。なお、図1の(b)では、便宜上、車外LF通信範囲Aの破線の一部を省略している。図1の(b)に示すように、車外LF通信範囲Aに携帯機20が入ると、車載制御装置10から送信されたLF信号が携帯機20で受信可能となる。なお、車両30の車室内に設けられたLF送信アンテナ2aから送信されたLF信号の到達範囲(図示省略)は、ほぼ車両30内に及んでいる。
図1の(b)において、1点鎖線で囲ったUHF通信範囲Bは、携帯機20に設けられたUHF送信アンテナ23aから送信されたUHF信号の到達範囲である。なお、図1の(b)では、便宜上、UHF通信範囲Bの1点鎖線の一部を省略している。図1の(b)に示すように、UHF通信範囲BにUHF受信アンテナ3aが入ると、携帯機20から送信されたUHF信号が車載制御装置10で受信可能となる。
図1の(b)に示すように、車外LF通信範囲Aより、UHF通信範囲Bの方が広くなっている。つまり、LF信号の到達距離より、UHF信号の到達距離の方が長くなっている。
通信情報取得部41dは、携帯機20との通信状態を示す通信情報を取得する。具体的には、通信情報取得部41dは、RSSI検出部3bからRSSI検出部3bが検出したRSSI値を取得する。通信情報取得部41dは、取得したRSSI値を実施保留部41cに送信する。
実施保留部41cは、通信情報取得部41dから受信したRSSI値を参照して、携帯機20の所在情報を検出し、携帯機20が車両30から所定の範囲内に存在するかを判定する。実施保留部41cは、携帯機20が車両30から所定の範囲内に存在すると判定した場合に、警報装置15に対して、置き去り警報の実施を保留させる。
このように、本実施形態に係る実施保留部41cは、操作情報取得部41aから受信した第2の操作情報、および検出した携帯機20の所在情報の少なくとも何れかを参照して、警報装置15に対して、置き去り警報の実施を保留させる。携帯機20の所在の判定方法については後述する。
〔携帯機20の所在の判定方法〕
携帯機20の所在の判定方法について、以下に説明する。
まず、車載制御装置10のLF送信部がLF送信アンテナ2aを介して、LF信号を送信する。LF送信部2により送信されるLF信号には、携帯機20に対して応答を要求する応答要求信号が含まれる。
次に、携帯機20のLF受信部22が、LF受信アンテナ22aを介して、LF信号を受信する。すると、携帯機20の第3制御部21が、応答信号とIDコードとを含んだUHF信号を、UHF送信部23からUHF送信アンテナ23aを介して車載制御装置10に送信する。このとき、UHF送信部23から送信されるUHF信号には、LF受信部22が受信したLF信号のRSSI値が乗せられる。
車載制御装置10では、UHF受信部3が、UHF受信アンテナ3aを介してUHF信号を受信する。すると、UHF受信部3のRSSI検出部3bが、受信したUHF信号のRSSI値を検出して通信情報取得部41dに送信する。
次に、通信情報取得部41dは、RSSI検出部3bから受信したRSSI値に基づいて、車両30から携帯機20までの距離を検出する。通信情報取得部41dは、検出した車両30から携帯機20までの距離と基準距離との長短を比較することにより、ユーザ200の所在を判定する。基準距離は、ユーザ200が車室外に出たか否かを判定する際の基準となる距離、換言すれば、ユーザ200が車両30から所定の範囲内に存在するか否かを判定する際の基準となる距離である。基準距離としては、運転席における車室内側の側端部から運転席横のドア開口部までの、車両30の進行方向と直交する直線距離などを例示することができる。基準距離は、例えば第2制御部41のメモリに記憶されている。
〔車載制御装置、携帯機、および車両警報制御装置の動作〕
次に本実施形態に係る車載制御装置10、携帯機20および車両警報制御装置40の動作を、図5を参照しながら説明する。図5は、車載制御装置10、携帯機20、および車両警報制御装置40の動作を示したフローチャートである。
第2制御部41は、車両30が停車した時点から、IG電源(図示省略)の状態の検出を開始する(図5のステップS201)。
第2制御部41は、IG電源の状態がONであることを検出した場合(図5のステップS202:NO)、IG電源の状態の検出を再び行う。
第2制御部41は、IG電源の状態がOFFであることを検出した場合(図5のステップS202:YES)、置き去り判定部41bに車両30の車室内の人体の検知を開始させる(図5のステップS203)。具体的には、置き去り判定部41bは、生体センサ14から車両30の車室内の生体の生体情報を取得する。置き去り判定部41bは、生体センサ14から取得した生体情報を、例えば、第2制御部41のメモリに記憶する。
次に、第2制御部41は、操作情報取得部41aに第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得させる(図5のステップS204)。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が閉状態であることを示す場合(図5のステップS205:NO)、ステップS204に戻り、再び第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得する。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が開状態であることを示す場合(図5のステップS205:YES)、第1類の開閉部の状態に変化がないか、第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得する(図5のステップS206)。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が開状態であることを示す場合(図5のステップS207:NO)、ステップS206に戻り、再び第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得する。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が閉状態であることを示す場合(図5のステップS207:YES)、実施保留部41cに携帯機20の所在を検出を開始させる(図5のステップS208)。具体的には、実施保留部41cは、通信情報取得部41dがRSSI検出部3bから取得したRSSI値を受信する。実施保留部41cは、受信したRSSI値を参照して、車両30から携帯機20までの距離を検出する。実施保留部41cは、検出した距離と基準距離とを比較することによって、携帯機20が車両30の車室内にあるか否かを判定する(図5のステップS209)。なお、携帯機20が車両30の車室内にあるか否かを判定するとは、換言すれば、携帯機20が車両30から所定の範囲内に存在するか否かを判定すると表現してもよい。
実施保留部41cは、携帯機20が車両30の車室内にあると判定した場合(図5のステップS209:NO)、ステップS208に戻り、再び携帯機20の検出を開始する。
実施保留部41cは、携帯機20が車両30の車室外にあると判定した場合(図5のステップS209:YES)、置き去り判定部41bに車両30の車室内の人体の検知を開始させる(図5のステップS210)。具体的には、置き去り判定部41bは、生体センサ14から車両30の車室内の生体の生体情報を取得する。置き去り判定部41bは、生体センサ14から取得した生体情報を、例えば、第2制御部41のメモリに記憶する。
置き去り判定部41bは、ステップS203(第1類の開閉部が開かれる前)において第2制御部41のメモリに記憶した生体情報と、ステップS210(第1類の開閉部が閉まった後)において第2制御部41のメモリに記憶した生体情報と、を比較する(図5のステップS211)。置き去り判定部41bは、ステップ211における生体情報の比較結果より、車両30の車室内への生体の置き去りを判定する(図5のステップS212)。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り無しと判定した場合(図5のステップS212:NO)、ステップS210に戻り、車両30の車室内の生体に変化がないか、生体センサ14から車両30の車室内の生体の生体情報を取得する。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り有りと判定した場合(図5のステップS212:YES)、生体の置き去り有りと判定してから所定の時間が経過したかを判定する(図5のステップS213)。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り有りと判定してから所定の時間が経過していないと判定した場合(図5のステップS213:NO)、ステップS213に戻り、再び生体の置き去り有りと判定してから第1の所定の時間が経過したかを判定する。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り有りと判定してから所定の時間が経過したと判定した場合(図5のステップS213:YES)、警報装置15に対して警報音を出力させる(図5のステップS214)。ここで所定時間とは、任意に設定される時間である。一例としては、所定時間は10秒などの短い時間に設定されてもよい。また、所定時間の判定を行うステップS213を省略し、警報装置15に対して警報音を出力させるステップS214を実施する構成であってもよい。
なお、本実施形態では、携帯機20の所在を判定することによって警報装置15における置き去り警報の実施を保留する構成について説明したが、本実施形態はそれに限定されない。例えば、携帯機20の所在の判定に加えて、第2類の開閉部の操作情報を参照して、警報装置15における置き去り警報の実施を保留する構成であってもよい。
当該構成においては、置き去り判定部41bが生体の置き去りを検出した場合であって、操作情報取得部41aが第2類の開閉部が操作されていないことを検出した場合に、置き去り判定部41bは生体の置き去り有りと判定してもよい(図5のステップS212:YES)。
このように、実施保留部41cが、携帯機20の所在を判定することにより、ユーザ200が車両30から所定の範囲内に存在する場合に、警報装置のキャンセル操作をすることなく、警報の実行を保留することができる。
[実施形態3]
実施形態3に係る車両警報制御装置について図6を参照して説明する。
本実施形態に係る車両制御システムは、実施形態2に係る車両制御システムと同様の構成を備えている。本実施形態は、実施形態2とは異なる置き去り検知警報のフローを示すものである。以下では、実施形態2に係る車両警報制御装置と異なる動作を行う構成についてのみ説明を行い、それ以外の構成については説明を省略する。
〔携帯機20の所在の判定方法〕
携帯機20の所在の判定方法について、以下に説明する。
まず、車載制御装置10のLF送信部がLF送信アンテナ2aを介して、LF信号を送信する。LF送信部2により送信されるLF信号には、携帯機20に対して応答を要求する応答要求信号が含まれる。
次に、携帯機20のLF受信部22が、LF受信アンテナ22aを介して、LF信号を受信する。すると、携帯機20の第3制御部21が、応答信号とIDコードとを含んだUHF信号を、UHF送信部23からUHF送信アンテナ23aを介して車載制御装置10に送信する。このとき、UHF送信部23から送信されるUHF信号には、LF受信部22が受信したLF信号のRSSI値が乗せられる。
車載制御装置10では、UHF受信部3が、UHF受信アンテナ3aを介してUHF信号を受信する。すると、UHF受信部3のRSSI検出部3bが、受信したUHF信号のRSSI値を検出して通信情報取得部41dに送信する。
次に、通信情報取得部41dは、RSSI検出部3bから受信したRSSI値に基づいて、車両30から携帯機20までの距離を検出する。通信情報取得部41dは、検出した車両30から携帯機20までの距離と基準距離との長短を比較することにより、ユーザ200の所在を判定する。基準距離は、ユーザ200が車両30から所定の範囲内に存在するか否かを判定する際の基準となる距離である。基準距離は、図1の(b)に示すように、携帯機20が車外LF通信範囲Aに存在し、かつ、車載制御装置10のUHF受信アンテナ3aがUHF通信範囲Bに存在する距離であればよく、ユーザ200が任意に設定することができる。基準距離は、例えば第2制御部41のメモリに記憶されている。
〔車載制御装置、携帯機、および車両警報制御装置の動作〕
次に本実施形態に係る車載制御装置10、携帯機20および車両警報制御装置40の動作を、図6を参照しながら説明する。図6は、車載制御装置10、携帯機20、および車両警報制御装置40の動作を示したフローチャートである。本実施形態では、ステップS303〜ステップS307の間において、携帯機20を所持しているユーザ200が車両30の車室外に出たことを前提とする。
第2制御部41は、車両30が停車した時点から、IG電源(図示省略)の状態の検出を開始する(図6のステップS301)。
第2制御部41は、IG電源の状態がONであることを検出した場合(図6のステップS302:NO)、IG電源の状態の検出を再び行う。
第2制御部41は、IG電源の状態がOFFであることを検出した場合(図6のステップS302:YES)、置き去り判定部41bに車両30の車室内の人体の検知を開始させる(図6のステップS303)。具体的には、置き去り判定部41bは、生体センサ14から車両30の車室内の生体の生体情報を取得する。置き去り判定部41bは、生体センサ14から取得した生体情報を、例えば、第2制御部41のメモリに記憶する。
次に、第2制御部41は、操作情報取得部41aに第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得させる(図6のステップS304)。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が閉状態であることを示す場合(図6のステップS305:NO)、ステップS304に戻り、再び第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得する。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が開状態であることを示す場合(図6のステップS305:YES)、第1類の開閉部の状態に変化がないか、第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得する(図6のステップS306)。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が開状態であることを示す場合(図6のステップS307:NO)、ステップS306に戻り、再び第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得する。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が閉状態であることを示す場合(図6のステップS307:YES)、置き去り判定部41bに車両30の車室内の人体の検知を開始させる(図6のステップS308)。具体的には、置き去り判定部41bは、生体センサ14から車両30の車室内の生体の生体情報を取得する。置き去り判定部41bは、生体センサ14から取得した生体情報を、例えば、第2制御部41のメモリに記憶する。
置き去り判定部41bは、ステップS303(第1類の開閉部が開かれる前)において第2制御部41のメモリに記憶した生体情報と、ステップS308(第1類の開閉部が閉まった後)において第2制御部41のメモリに記憶した生体情報と、を比較する(図6のステップS309)。置き去り判定部41bは、ステップ309における生体情報の比較結果より、車両30の車室内への生体の置き去りを判定する(図6のステップS310)。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り無しと判定した場合(図6のステップS310:NO)、置き去り判定処理を終了する。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り有りと判定した場合(図6のステップS310:YES)、生体の置き去り有りと判定してから第1の所定の時間が経過したかを判定する(図6のステップS311)。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り有りと判定してから第1の所定の時間が経過していないと判定した場合(図6のステップS311:NO)、ステップS111に戻り、再び生体の置き去り有りと判定してから第1の所定の時間が経過したかを判定する。
置き去り判定部41bは、生体の置き去り有りと判定してから第1の所定の時間が経過したと判定した場合(図6のステップS311:YES)、実施保留部41cに携帯機20の所在の検出を開始させる(図6のステップS312)。具体的には、実施保留部41cは、通信情報取得部41dがRSSI検出部3bから取得したRSSI値を受信する。実施保留部41cは、受信したRSSI値を参照して、車両30から携帯機20までの距離を検出する。実施保留部41cは、検出した距離と基準距離とを比較することによって、携帯機20が車両30から所定の範囲内にあるか否かを判定する(図6のステップS313)。ここで第1の所定時間とは、雑談などの所用で車室外に出たかを判定するために要する時間であり、任意に設定される時間である。一例としては、第1の所定時間は10秒などの短い時間に設定されてもよい。また、第1の所定時間の判定を行うステップS311を省略し、携帯機20の所在の検出するステップS312を実施する構成であってもよい。
実施保留部41cは、携帯機20が車両30から所定の範囲内にないと判定した場合(図6のステップS313:NO)、
警報装置15に対して警報音を出力させる(図6のステップS314)。
実施保留部41cは、携帯機20が車両30から所定の範囲内にあると判定した場合(図6のステップS313:YES)、警報装置15に対して警報音の実施を保留させ、実施保留部41cに車両30の車室内の温度を取得させる。具体的には、実施保留部41cは、温度センサ13から車両30の車室内の温度の検出結果を取得する。
次に、実施保留部41cは、温度センサ13から取得した温度を第2制御部41のメモリに記憶した第1の所定の温度および第2の所定の温度と比較する。実施保留部41cは、温度センサ13から取得した温度が第1の所定の温度以上、または第2の所定の温度以下である場合に(図6のステップS315:YES)、警報装置15に対する警報音の実施の保留を解除し、警報装置15に対して警報音を出力させる(図6のステップS314)。
実施保留部41cは、温度センサ13から取得した温度が第1の所定の温度未満、または第2の所定の温度より大きい場合に(図6のステップS315:NO)、操作情報取得部41aに第1のドア開閉検出部16から第1類の開閉部の開閉状態の検出結果を取得させる(図6のステップS316)。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が閉状態であることを示す場合(図6のステップS317:NO)、ステップS312に戻り、再び実施保留部41cに携帯機20の所在の検出を開始させる。
操作情報取得部41aは、第1のドア開閉検出部16から取得した検出結果が第1類の開閉部が開状態であることを示す場合(図6のステップS317:YES)、ステップS308に戻り、車両30の車室内の生体に変化がないか、置き去り判定部41bに生体センサ14から車両30の車室内の生体の生体情報を取得させる。
なお、本実施形態では、携帯機20の所在を判定することによって警報装置15における置き去り警報の実施を保留する構成について説明したが、本実施形態はそれに限定されない。例えば、携帯機20の所在の判定に加えて、第2類の開閉部の操作情報を参照して、警報装置15における置き去り警報の実施を保留する構成であってもよい。
当該構成においては、置き去り判定部41bが生体の置き去りを検出した場合であって、操作情報取得部41aが第2類の開閉部が操作されていないことを検出した場合に、置き去り判定部41bは生体の置き去り有りと判定してもよい(図5のステップS310:YES)。
このように、実施保留部41cが、携帯機20の所在を判定することにより、警報装置のキャンセル操作をすることなく、ガソリンの給油、EV車のバッテリ充電およびオイル交換などの所用でユーザ200が車室外に出た場合は警報の実行を保留することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
車載制御装置10および車両警報制御装置40の制御ブロック(特に、距離検出部1a、操作情報取得部41a、置き去り判定部41b、実施保留部41cおよび通信情報取得部41d)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、車載制御装置10および車両警報制御装置40は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えているとともに、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、前記コンピュータにおいて、前記プロセッサが前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。
前記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。前記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。
また、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、前記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して前記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る車両制御装置(車両警報制御装置40)は、車両内における生体の置き去りの有無を判定する車両制御装置(車両警報制御装置40)であって、前記車両(30)が備える開閉部のうち、乗員乗降に関する開閉部である第1類の開閉部(31〜34)が操作されたか否かを示す第1の操作情報と、当該車両(30)が備える開閉部のうち、前記第1類の開閉部(31〜34)以外の開閉部である第2類の開閉部が操作されたか否かを示す第2の操作情報とを取得する操作情報取得部(41a)と、前記第1の操作情報を参照して置き去りの有無を判定し、置き去り有りと判定した場合には、置き去り警報の実施を決定する置き去り判定部(41b)と、前記第2の操作情報が、前記第2類の開閉部が操作されたことを示している場合に、前記置き去り判定部(41b)による置き去り警報の実施を保留する実施保留部(41c)とを備えている。
前記構成によれば、実施保留部が、第2類の開閉部の開閉状態を判定することにより、警報装置のキャンセル操作をすることなく、所用でユーザが車室外に出た場合は警報の実行を保留することができる。
本発明の態様3に係る車両制御装置(車両警報制御装置40)は、前記態様1または2において、前記第2類の開閉部には、燃料蓋、および充電口の少なくとも何れかが含まれてもよい。前記構成によれば、ガソリンの給油、EV車のバッテリ充電などの所用でユーザが車室外に出た場合であっても、警報装置のキャンセル操作をすることなく、警報の実行を保留することができる。
本発明の態様4に係る車両制御装置(車両警報制御装置40)は、前記態様1から3の何れかにおいて、前記第2類の開閉部には、ボンネット、およびトランクの少なくとも何れかが含まれてもよい。前記構成によれば、オイル交換、および荷物の出し入れなどの所用でユーザが車室外に出た場合であっても、警報装置のキャンセル操作をすることなく、警報の実行を保留することができる。
本発明の態様5に係る車両制御装置(車両警報制御装置40)は、前記態様1から4の何れかにおいて、前記実施保留部(41c)は、前記第2の操作情報が、前記第2類の開閉部が操作されたことを示している場合であっても、車両(30)内の温度が第1の所定の温度以上、または第2の所定の温度以下である場合には、置き去り警報の実施の保留を解除する。
前記構成によれば、実施保留部が、車室内の環境が生体にとって危険な状態であるか否かを判定することにより、警報を実行する際の判断要素が増える。そのため、上述の所用でユーザが車室外に出た場合であっても、車室内に生体が置き去りにされていることを精度高く報知することができる。
本発明の態様6に係る車両制御方法は、車両(30)内における生体の置き去りの有無を判定する車両制御方法であって、前記車両(30)が備える開閉部のうち、乗員乗降に関する開閉部である第1類の開閉部(31〜34)が操作されたか否かを示す第1の操作情報と、当該車両(30)が備える開閉部のうち、前記第1類の開閉部(31〜34)以外の開閉部である第2類の開閉部が操作されたか否かを示す第2の操作情報とを取得する操作情報取得ステップと、前記第1の操作情報を参照して置き去りの有無を判定し、置き去り有りと判定した場合には、置き去り警報の実施を決定する置き去り判定ステップと、前記第2の操作情報が、前記第2類の開閉部が操作されたことを示している場合に、前記置き去り判定ステップによる置き去り警報の実施を保留する実施保留ステップとを備えている。前記構成によれば、本発明の態様1に係る車両制御装置と同様の効果を奏する。
また、本発明の態様1〜5の車両制御装置(車両警報制御装置40)は、コンピュータによって実現してもよく、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、コンピュータを前記各部として機能させるためのプログラムも本発明の範疇に含まれる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 第1制御部
1a 距離検出部
2 LF送信部
3 UHF受信部
10 車載制御装置
14 生体センサ
15 警報装置
22 LF受信部
23 UHF送信部
30 車両
31〜34 ドア(第1類の開閉部)
35 ドア(第2類の開閉部)
40 車両警報制御装置(車両制御装置)
41 第2制御部
41a 操作情報取得部
41b 置き去り判定部
41c 実施保留部
41d 通信情報取得部
100 車両制御システム
200 ユーザ

Claims (5)

  1. 車両内における生体の置き去りの有無を判定する車両制御装置であって、
    前記車両が備える開閉部のうち、乗員乗降に関する開閉部である第1類の開閉部が操作されたか否かを示す第1の操作情報と、当該車両が備える開閉部のうち、前記第1類の開閉部以外の開閉部である第2類の開閉部が操作されたか否かを示す第2の操作情報とを取得する操作情報取得部と、
    前記第1の操作情報を参照して置き去りの有無を判定し、置き去り有りと判定した場合には、置き去り警報の実施を決定する置き去り判定部と、
    前記第2の操作情報が、前記第2類の開閉部が操作されたことを示している場合に、前記置き去り判定部による置き去り警報の実施を保留する実施保留部と
    を備えていることを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記第2類の開閉部には、燃料蓋、および充電口の少なくとも何れかが含まれる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記第2類の開閉部には、ボンネット、およびトランクの少なくとも何れかが含まれる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両制御装置。
  4. 前記実施保留部は、前記第2の操作情報が、前記第2類の開閉部が操作されたことを示している場合であっても、車両内の温度が第1の所定の温度以上、または第2の所定の温度以下である場合には、置き去り警報の実施の保留を解除する
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の車両制御装置。
  5. 車両内における生体の置き去りの有無を判定する車両制御方法であって、
    前記車両が備える開閉部のうち、乗員乗降に関する開閉部である第1類の開閉部が操作されたか否かを示す第1の操作情報と、当該車両が備える開閉部のうち、前記第1類の開閉部以外の開閉部である第2類の開閉部が操作されたか否かを示す第2の操作情報とを取得する操作情報取得ステップと、
    前記第1の操作情報を参照して置き去りの有無を判定し、置き去り有りと判定した場合には、置き去り警報の実施を決定する置き去り判定ステップと、
    前記第2の操作情報が、前記第2類の開閉部が操作されたことを示している場合に、前記置き去り判定ステップによる置き去り警報の実施を保留する実施保留ステップと
    を備えていることを特徴とする車両制御方法。
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