JP2020148266A - 動力伝達装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

動力伝達装置及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ベルトの振動を抑制でき且つ容易に製造できる動力伝達装置を提供すること。【解決手段】動力伝達装置は、駆動プーリと、従動プーリと、駆動プーリ及び従動プーリに巻きかけられるベルトと、を備える。駆動プーリの回転軸である第1回転軸は、第1回転軸に対する直交方向から見た場合、従動プーリの回転軸である第2回転軸に対して傾斜している。ベルトの長手方向に対して直交する平面で、駆動プーリと従動プーリとの間の位置でベルトを切った断面を第1断面とする。ベルトの長手方向に対して直交する平面で、駆動プーリと従動プーリとの間の位置であって第1断面とは異なる位置でベルトを切った断面を第2断面とする。この場合、第1断面及び第2断面において、ベルトの外周面は、凹状である。第2断面におけるベルトの外周面の底の位置は、第1断面におけるベルトの外周面の底の位置に対してずれている。【選択図】図5

Description

本発明は、動力伝達装置及び電動パワーステアリング装置に関する。
動力を伝達する装置として、入力軸に固定された駆動プーリと、出力軸に固定された従動プーリと、駆動プーリ及び従動プーリに巻きかけられたベルトと、を備える動力伝達装置が知られている。特許文献1には、動力伝達装置の一例が記載されている。動力伝達装置のベルトには振動が生じることがある。これに対して、特許文献2には、ベルトの振動を抑制するためのベルト振動抑制装置が記載されている。
特開2006−232049号公報 特開平4−50542号公報
しかし、特許文献2のように新たな部品を追加する場合には、製造工程が複雑になる可能性がある。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、ベルトの振動を抑制でき且つ容易に製造できる動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係る動力伝達装置は、駆動プーリと、従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻きかけられるベルトと、を備え、前記駆動プーリの回転軸である第1回転軸は、前記第1回転軸に対する直交方向から見た場合、前記従動プーリの回転軸である第2回転軸に対して傾斜し、前記ベルトの長手方向に対して直交する平面で、前記駆動プーリと前記従動プーリとの間の位置で前記ベルトを切った断面を第1断面とし、前記ベルトの長手方向に対して直交する平面で、前記駆動プーリと前記従動プーリとの間の位置であって前記第1断面とは異なる位置で前記ベルトを切った断面を第2断面とした場合、前記第1断面及び前記第2断面において、前記ベルトの外周面は、凹状であり、前記第2断面における前記ベルトの外周面の底の位置は、前記第1断面における前記ベルトの外周面の底の位置に対してずれている。
ベルトのうち駆動プーリと従動プーリとの間の部分が、湾曲することによって振動しにくくなる。また、ベルトの振動を抑制するための新たな部品は、不要である。したがって、動力伝達装置は、ベルトの振動を抑制でき且つ容易に製造できる。
上記の動力伝達装置の望ましい態様として、前記ベルトの幅は、前記ベルトの厚さの10倍以上である。
これにより、ベルトにおいて、振動を抑制するために効果的な湾曲形状が形成されやすくなる。したがって、動力伝達装置は、ベルトの振動をより抑制できる。
上記の動力伝達装置の望ましい態様として、前記駆動プーリ及び前記従動プーリの少なくとも一方は、はす歯を備え、前記第1回転軸に対する直交方向から見た場合に、前記駆動プーリの歯の長手方向と前記従動プーリの歯の長手方向とがなす角度は、前記第1回転軸が前記第2回転軸に対してなす角度よりも小さい。
これにより、第1回転軸が第2回転軸に対して捻れている場合であっても、ベルトと駆動プーリとの間、及びベルトと従動プーリとの間における、噛み合いの精度の低下が抑制される。
上記の動力伝達装置の望ましい態様として、前記駆動プーリ及び前記従動プーリの一方は、平歯を備える。
これにより、第1回転軸が第2回転軸に対して捻れている場合であっても、ベルトと駆動プーリとの間、及びベルトと従動プーリとの間における、噛み合いの精度の低下が抑制される。
上記の目的を達成するため、本開示の一態様に係る電動パワーステアリング装置は、上述した動力伝達装置と、前記駆動プーリを回転させる電動モータと、前記従動プーリと接続されるナット、及び前記ナットを貫通するねじ軸を備えるボールねじ装置と、を備える。
これにより、電動パワーステアリング装置において、操舵力を補助する時の動力伝達装置における振動が抑制される。このため、電動パワーステアリング装置は、操作者に伝わる振動を抑制できる。
本開示の動力伝達装置は、ベルトの振動を抑制でき且つ容易に製造できる。
図1は、本実施形態の電動パワーステアリング装置の模式図である。 図2は、本実施形態のラックの周辺の正面図である。 図3は、本実施形態の動力伝達装置及びボールねじ装置の断面図である。 図4は、本実施形態の動力伝達装置の斜視図である。 図5は、本実施形態の動力伝達装置の斜視図である。 図6は、第1回転軸に対して直交する方向から見た場合の、実施形態の駆動プーリ及び従動プーリを示す模式図である。 図7は、図5におけるA−A断面図である。 図8は、図5におけるB−B断面図である。 図9は、図5におけるC−C断面図である。 図10は、第1回転軸に対して直交する方向から見た場合の、第1変形例の駆動プーリ及び従動プーリを示す模式図である。 図11は、第1回転軸に対して直交する方向から見た場合の、第2変形例の駆動プーリ及び従動プーリを示す模式図である。 図12は、第1回転軸に対して直交する方向から見た場合の、第3変形例の駆動プーリ及び従動プーリを示す模式図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態の電動パワーステアリング装置の模式図である。図2は、本実施形態のラックの周辺の正面図である。図1に示すように、電動パワーステアリング装置80は、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、ユニバーサルジョイント84と、ロアシャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、ピニオンシャフト87と、ピニオン88aと、ラック88bと、を備える。
図1に示すように、ステアリングホイール81は、ステアリングシャフト82に連結される。ステアリングシャフト82の一端は、ステアリングホイール81に連結される。ステアリングシャフト82の他端は、ユニバーサルジョイント84に連結される。ロアシャフト85の一端は、ユニバーサルジョイント84を介してステアリングシャフト82に連結される。ロアシャフト85の他端は、ユニバーサルジョイント86を介してピニオンシャフト87に連結される。ピニオンシャフト87は、ピニオン88aに連結される。ピニオン88aは、ラック88bに噛み合う。ピニオン88aが回転すると、ラック88bが車両の車幅方向に移動する。ピニオン88a及びラック88bは、ピニオンシャフト87に伝達された回転運動を直進運動に変換する。図2に示すように、ラック88bは、ラックハウジング88cに収容される。ラック88bは、タイロッド89に連結される。ラック88bが移動することで車輪の角度が変化する。なお、ステアリングホイール81の操作が電気信号に変換され、電気信号によって車輪の角度が変化させられてもよい。すなわち、電動パワーステアリング装置80に、ステアバイワイヤシステムを適用してもよい。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置80は、電動モータ93と、トルクセンサ94と、ECU(Electronic Control Unit)90と、を備える。電動モータ93は、例えばブラシレスモータであるが、ブラシ(摺動子)及びコミュテータ(整流子)を備えるモータであってもよい。電動モータ93は、後述するハウジング100に配置される。トルクセンサ94は、例えばピニオン88aに取り付けられている。トルクセンサ94は、ピニオン88aに伝達された操舵トルクをCAN(Controller Area Network)通信によりECU90に出力する。車速センサ95は、電動パワーステアリング装置80が搭載される車体の走行速度(車速)を検出する。車速センサ95は、車体に備えられ、車速をCAN通信によりECU90に出力する。電動モータ93、トルクセンサ94及び車速センサ95は、ECU90と電気的に接続される。
ECU90は、電動モータ93の動作を制御する。ECU90は、トルクセンサ94及び車速センサ95のそれぞれから信号を取得する。ECU90には、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置99(例えば車載のバッテリ)から電力が供給される。ECU90は、操舵トルク及び車速に基づいて補助操舵指令値を算出する。ECU90は、補助操舵指令値に基づいて電動モータ93へ供給する電力値を調節する。ECU90は、電動モータ93から誘起電圧の情報又は電動モータ93に設けられたレゾルバ等から出力される情報を取得する。
図3は、本実施形態の動力伝達装置及びボールねじ装置の断面図である。図4は、本実施形態の動力伝達装置の斜視図である。図5は、本実施形態の動力伝達装置の斜視図である。図6は、第1回転軸に対して直交する方向から見た場合の、実施形態の駆動プーリ及び従動プーリを示す模式図である。図7は、図5におけるA−A断面図である。図8は、図5におけるB−B断面図である。図9は、図5におけるC−C断面図である。
図3に示すように、電動パワーステアリング装置80は、ハウジング100と、ボールねじ装置10と、軸受30と、動力伝達装置20と、を備える。
ハウジング100は、ボールねじ装置10、動力伝達装置20、及び軸受30を収容する。ハウジング100は、ラックハウジング88cに取り付けられる。電動モータ93は、ハウジング100に取り付けられる。
図3に示すように、ボールねじ装置10は、ナット13と、ねじ軸11と、複数の転動体15と、を備える。ナット13は、内周面にねじ溝を備える。軸受30は、ハウジング100に対してナット13が回転できるようにナット13を支持する。ねじ軸11は、ナット13を貫通する。ねじ軸11は、外周面にねじ溝を備える。ねじ軸11は、ラック88bの一部である。すなわち、ねじ軸11は、ラック88bと一体である。転動体15は、ナット13とねじ軸11との間に配置される。転動体15は、ボールである。転動体15は、ナット13のねじ溝とねじ軸11のねじ溝で形成される転動路を無限循環する。ナット13が回転すると、ねじ軸11(ラック88b)が車幅方向に移動する。ボールねじ装置10は、回転運動を直進運動に変換する。
動力伝達装置20は、電動モータ93の動力をナット13に伝達する。図3に示すように、動力伝達装置20は、駆動プーリ21と、従動プーリ23と、ベルト25と、フランジ27と、を備える。
図3に示すように、駆動プーリ21は、入力部材としての電動モータ93のシャフト93aに固定される。駆動プーリ21は、シャフト93aと一体となって、第1回転軸A1を中心に回転する。図4に示すように、駆動プーリ21は、平歯211を備える。平歯211の長手方向は、第1回転軸A1と平行である。
図3に示すように、従動プーリ23は、出力部材としてのナット13に固定される。従動プーリ23は、ナット13と一体となって、第2回転軸A2を中心に回転する。図4に示すように、従動プーリ23は、平歯231を備える。平歯231の長手方向は、第2回転軸A2と平行である。
図6に示すように、従動プーリ23の直径D23は、駆動プーリ21の直径D21よりも大きい。第1回転軸A1は、第1回転軸A1に対する直交方向から見た場合、第2回転軸A2に対して傾斜している。第1回転軸A1は、第2回転軸A2を含む平面とは異なる平面上に配置される。第1回転軸A1及び第2回転軸A2は、立体交差している。第1回転軸A1は、第2回転軸A2に対して捻れているともいえる。第1回転軸A1に対する直交方向から見た場合に、第1回転軸A1及び第2回転軸A2は、角度θをなす。なお、図6、後述する図10及び図11で示す角度θの大きさは、説明のため模式的に示されており、実際の大きさとは異なることがある。
図3に示すように、ベルト25は、駆動プーリ21及び従動プーリ23に巻きかけられる。ベルト25は、駆動プーリ21の平歯211及び従動プーリ23の平歯231に噛み合う平歯を内周面に備える。図7に示すベルト25の幅W25は、ベルト25の厚さT25の10倍以上であることが望ましい。例えば本実施形態において、ベルト25の幅W25は、25mmである。ベルト25の厚さT25は、2mmである。
電動モータ93が駆動すると、電動モータ93で生じた動力が動力伝達装置20を介してナット13に伝達される。これにより、軸受30に支持されるナット13が回転する。ナット13が回転すると、ラック88b(ねじ軸11)に軸方向の力が作用する。これにより、ラック88bを移動させるために要する力が小さくなる。電動パワーステアリング装置80は、ラックアシスト式である。電動モータ93は、ラック88bを移動させる方向に応じて、互いに逆方向の動力を発生させる。このため、駆動プーリ21は、正回転する場合もあり、逆回転する場合もある。
フランジ27は、駆動プーリ21及び従動プーリ23の少なくとも一方に設けられる。本実施形態においては、図4に示すように、2つのフランジ27が、従動プーリ23に設けられる。フランジ27は、従動プーリ23の軸方向の一端及び他端に配置される。フランジ27の直径は、従動プーリ23の直径D23よりも大きい。2つのフランジ27によって、ベルト25が従動プーリ23から脱落することが抑制される。
第1回転軸A1に対する直交方向から見た場合に、第1回転軸A1が第2回転軸A2に対して傾斜しているので、駆動プーリ21と従動プーリ23との間において、ベルト25は捩れる。具体的には、ベルト25は、外周面が凹状になるように変形する。ベルト25の長手方向に対して直交する平面で、駆動プーリ21と従動プーリ23との間の位置でベルト25を切った断面を第1断面とする。第1断面は、図7に示す断面である。ベルト25の長手方向に対して直交する平面で、駆動プーリ21と従動プーリ23との間の位置であって第1断面とは異なる位置でベルト25を切った断面を第2断面とする。第2断面は、図8に示す断面である。ベルト25の長手方向に対して直交する平面で、駆動プーリ21と従動プーリ23との間の位置であって第1断面及び第2断面とは異なる位置でベルト25を切った断面を第3断面とする。第3断面は、図9に示す断面である。
なお、ベルト25の長手方向は、駆動プーリ21が回転している時のベルト25の移動方向であるといえる。また、ベルト25は、駆動プーリ21が回転している時、第1回転軸A1及び第2回転軸A2の両方に対して立体交差する第3回転軸を中心に移動しているといえる。第3回転軸を中心としたベルト25の移動をベルト25の回転と呼ぶ場合、ベルト25の長手方向は、ベルト25の回転方向であるといえる。第3回転軸を中心とした円の接線方向を周方向と呼ぶ場合、ベルト25の長手方向は、ベルト25の周方向であるといえる。
図7から図9に示すように、第1断面、第2断面及び第3断面において、ベルト25の外周面は、凹状である。第1断面、第2断面及び第3断面において、ベルト25の外周面は、略U字又は略V字を描く。ベルト25の外周面の底25bの位置は、ベルト25の長手方向の位置によって異なる。底25bは、ベルト25の外周面のうち、駆動プーリ21と従動プーリ23との間の空間に最も近い部分である。
第2断面におけるベルト25の底25bの位置(図8参照)は、第1断面におけるベルト25の底25bの位置(図7参照)に対してずれている。第3断面におけるベルト25の底25bの位置(図9参照)は、第1断面におけるベルト25の底25bの位置(図7参照)、及び第2断面におけるベルト25の底25bの位置(図8参照)に対してずれている。図5に示すように、ベルト25の底25bが描く谷線は、直線状である。
なお、駆動プーリ21が備える歯は、必ずしも平歯211でなくてもよく、例えばはす歯であってもよい。従動プーリ23が備える歯は、必ずしも平歯231でなくてもよく、例えばはす歯であってもよい。駆動プーリ21及び従動プーリ23の両方がはす歯を備えていてもよい。駆動プーリ21及び従動プーリ23の一方が平歯を備え、他方がはす歯を備えていてもよい。
以上で説明したように、動力伝達装置20は、駆動プーリ21と、従動プーリ23と、駆動プーリ21及び従動プーリ23に巻きかけられるベルト25と、を備える。駆動プーリ21の回転軸である第1回転軸A1は、第1回転軸A1に対する直交方向から見た場合、従動プーリ23の回転軸である第2回転軸A2に対して傾斜している。ベルト25の長手方向に対して直交する平面で、駆動プーリ21と従動プーリ23との間の位置でベルト25を切った断面を第1断面とする。ベルト25の長手方向に対して直交する平面で、駆動プーリ21と従動プーリ23との間の位置であって第1断面とは異なる位置でベルト25を切った断面を第2断面とする。第1断面及び第2断面において、ベルト25の外周面は、凹状である。第2断面におけるベルト25の外周面の底25bの位置は、第1断面におけるベルト25の外周面の底25bの位置に対してずれている。
ベルト25のうち駆動プーリ21と従動プーリ23との間の部分が、湾曲することによって振動しにくくなる。また、ベルト25の振動を抑制するための新たな部品は、不要である。したがって、動力伝達装置20は、ベルト25の振動を抑制でき且つ容易に製造できる。
動力伝達装置20において、ベルト25の幅W25は、ベルト25の厚さT25の10倍以上である。
これにより、ベルト25において、振動を抑制するために効果的な湾曲形状が形成されやすくなる。したがって、動力伝達装置20は、ベルト25の振動をより抑制できる。
電動パワーステアリング装置80は、動力伝達装置20と、駆動プーリ21を回転させる電動モータ93と、ボールねじ装置10と、を備える。ボールねじ装置10は、従動プーリ23と接続されるナット13、及びナット13を貫通するねじ軸11を備える。
これにより、電動パワーステアリング装置80において、操舵力を補助する時の動力伝達装置20における振動が抑制される。このため、電動パワーステアリング装置80は、操作者に伝わる振動を抑制できる。
(第1変形例)
図10は、第1回転軸に対して直交する方向から見た場合の、第1変形例の駆動プーリ及び従動プーリを示す模式図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図10に示すように、第1変形例の駆動プーリ21Aは、はす歯211Aを備える。はす歯211Aの長手方向は、第1回転軸A1に対して傾斜している。駆動プーリ21Aがはす歯211Aを備えることによって、ベルト25によって駆動プーリ21Aの外周面から押し出される空気の流れが滑らかになる。このため、駆動プーリ21Aにおける騒音が抑制される。
図10に示すように、第1変形例の従動プーリ23Aは、はす歯231Aを備える。はす歯231Aの長手方向は、第2回転軸A2に対して傾斜している。従動プーリ23Aがはす歯231Aを備えることによって、ベルト25によって従動プーリ23Aの外周面から押し出される空気の流れが滑らかになる。このため、従動プーリ23Aにおける騒音が抑制される。
図10に示すように、はす歯231Aの長手方向が第2回転軸A2に対してなす角度は、はす歯211Aが第1回転軸A1に対してなす角度とは異なる。すなわち、はす歯231Aのねじれ角は、はす歯211Aのねじれ角とは異なる。
図10に示すように、第1回転軸A1に対する直交方向から見た場合に、駆動プーリ21Aのはす歯211Aの長手方向と従動プーリ23Aのはす歯231Aの長手方向とがなす角度αは、第1回転軸A1が第2回転軸A2に対してなす角度θよりも小さい。
これにより、第1回転軸A1が第2回転軸A2に対して捻れている場合であっても、ベルト25と駆動プーリ21Aとの間、及びベルト25と従動プーリ23Aとの間における、噛み合いの精度の低下が抑制される。
なお、第1回転軸A1に対する直交方向から見た場合に、駆動プーリ21Aのはす歯211Aの長手方向と従動プーリ23Aのはす歯231Aの長手方向とが平行であってもよい。すなわち、角度αは、0°であってもよい。
(第2変形例)
図11は、第1回転軸に対して直交する方向から見た場合の、第2変形例の駆動プーリ及び従動プーリを示す模式図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図11に示すように、第2変形例の駆動プーリ21Bは、平歯211Bを備える。平歯211Bの長手方向は、第1回転軸A1と平行である。第2変形例の従動プーリ23Bは、はす歯231Bを備える。はす歯231Bの長手方向は、第2回転軸A2に対して傾斜している。
図11に示すように、第1回転軸A1に対する直交方向から見た場合に、駆動プーリ21Bの平歯211Bの長手方向と従動プーリ23Bのはす歯231Bの長手方向とがなす角度βは、第1回転軸A1が第2回転軸A2に対してなす角度θよりも小さい。
これにより、第1回転軸A1が第2回転軸A2に対して捻れている場合であっても、ベルト25と駆動プーリ21Bとの間、及びベルト25と従動プーリ23Bとの間における、噛み合いの精度の低下が抑制される。
なお、第1回転軸A1に対する直交方向から見た場合に、駆動プーリ21Bの平歯211Bの長手方向と従動プーリ23Bのはす歯231Bの長手方向とが平行であってもよい。すなわち、角度βは、0°であってもよい。
必ずしも、駆動プーリ21Bが平歯を備え、従動プーリ23Bがはす歯を備えていなくてもよい。駆動プーリ21Bがはす歯を備え、従動プーリ23Bが平歯を備えていてもよい。このような場合でも、第1回転軸A1に対する直交方向から見た場合に、駆動プーリ21Bのはす歯の長手方向と従動プーリ23Bの平歯の長手方向とがなす角度は、第1回転軸A1が第2回転軸A2に対してなす角度θよりも小さいことが望ましい。
(第3変形例)
図12は、第1回転軸に対して直交する方向から見た場合の、第3変形例の駆動プーリ及び従動プーリを示す模式図である。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図12に示すように、第3変形例の駆動プーリ21Cは、はす歯211Cを備える。はす歯211Cの長手方向は、第1回転軸A1に対して傾斜している。駆動プーリ21Cがはす歯211Cを備えることによって、ベルト25によって駆動プーリ21Cの外周面から押し出される空気の流れが滑らかになる。このため、駆動プーリ21Cにおける騒音が抑制される。
図12に示すように、第3変形例の従動プーリ23Cは、はす歯231Cを備える。はす歯231Cの長手方向は、第2回転軸A2に対して傾斜している。従動プーリ23Cがはす歯231Cを備えることによって、ベルト25によって従動プーリ23Cの外周面から押し出される空気の流れが滑らかになる。このため、従動プーリ23Cにおける騒音が抑制される。第3変形例は、第2変形例と比較して、騒音をより抑制できる。
図12に示すように、はす歯231Cの長手方向が第2回転軸A2に対してなす角度は、はす歯211Cが第1回転軸A1に対してなす角度とは異なる。すなわち、はす歯231Cのねじれ角は、はす歯211Cのねじれ角とは異なる。
図12に示すように、第1回転軸A1に対する直交方向から見た場合に、駆動プーリ21Cのはす歯211Cの長手方向と従動プーリ23Cのはす歯231Cの長手方向とがなす角度γは、第1回転軸A1が第2回転軸A2に対してなす角度θよりも小さい。
これにより、第1回転軸A1が第2回転軸A2に対して捻れている場合であっても、ベルト25と駆動プーリ21Cとの間、及びベルト25と従動プーリ23Cとの間における、噛み合いの精度の低下が抑制される。
なお、第1回転軸A1に対する直交方向から見た場合に、駆動プーリ21Cのはす歯211Cの長手方向と従動プーリ23Cのはす歯231Cの長手方向とが平行であってもよい。すなわち、角度γは、0°であってもよい。
10 ボールねじ装置
11 ねじ軸
13 ナット
15 転動体
20 動力伝達装置
21、21A、21B、21C 駆動プーリ
23、23A、23B、23C 従動プーリ
25 ベルト
25b 底
27 フランジ
30 軸受
80 電動パワーステアリング装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
84 ユニバーサルジョイント
85 ロアシャフト
86 ユニバーサルジョイント
87 ピニオンシャフト
88a ピニオン
88b ラック
88c ラックハウジング
89 タイロッド
90 ECU
93 電動モータ
93a シャフト
94 トルクセンサ
95 車速センサ
98 イグニッションスイッチ
99 電源装置
100 ハウジング
211 平歯
211A はす歯
211B 平歯
211C はす歯
231 平歯
231A はす歯
231B はす歯
231C はす歯
A1 第1回転軸
A2 第2回転軸

Claims (5)

  1. 駆動プーリと、
    従動プーリと、
    前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻きかけられるベルトと、
    を備え、
    前記駆動プーリの回転軸である第1回転軸は、前記第1回転軸に対する直交方向から見た場合、前記従動プーリの回転軸である第2回転軸に対して傾斜し、
    前記ベルトの長手方向に対して直交する平面で、前記駆動プーリと前記従動プーリとの間の位置で前記ベルトを切った断面を第1断面とし、
    前記ベルトの長手方向に対して直交する平面で、前記駆動プーリと前記従動プーリとの間の位置であって前記第1断面とは異なる位置で前記ベルトを切った断面を第2断面とした場合、
    前記第1断面及び前記第2断面において、前記ベルトの外周面は、凹状であり、
    前記第2断面における前記ベルトの外周面の底の位置は、前記第1断面における前記ベルトの外周面の底の位置に対してずれている
    動力伝達装置。
  2. 前記ベルトの幅は、前記ベルトの厚さの10倍以上である
    請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記駆動プーリ及び前記従動プーリの少なくとも一方は、はす歯を備え
    前記第1回転軸に対する直交方向から見た場合に、前記駆動プーリの歯の長手方向と前記従動プーリの歯の長手方向とがなす角度は、前記第1回転軸が前記第2回転軸に対してなす角度よりも小さい
    請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記駆動プーリ及び前記従動プーリの一方は、平歯を備える
    請求項3に記載の動力伝達装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の動力伝達装置と、
    前記駆動プーリを回転させる電動モータと、
    前記従動プーリと接続されるナット、及び前記ナットを貫通するねじ軸を備えるボールねじ装置と、
    を備える電動パワーステアリング装置。
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