JP2020148045A - あと施工アンカー及びその設置構造 - Google Patents
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Abstract
Description
これによれば、インナー部材の雌ねじ穴に取付ボルトを螺合することにより、取付ボルトに荷重が負荷されればテーパ部が拡張片により引き込まれて拡張力が生じ、定着力を増すことができる。従って、本体打込式アンカーの先端コーンの抜け出しのような事態が無く、高い定着力を発揮して、コンクリートからの抜け出しを防止できる信頼性の高いあと施工アンカーとすることができる。また、あと施工アンカーの設置構造であと施工アンカーが不要になった際には、スリーブの雌ねじを利用してスリーブを引き抜くことができ、不要時に容易に撤去することができる。従って、あと施工アンカーの設置のためにコンクリートに形成された穿孔を再利用することも可能となる。
これによれば、押込棒を係合部に係合してインナー部材を孔奥に押し込むことにより、スリーブの拡張片に対するインナー部材の入り込みを外す或いは押圧状態を緩めることができ、より簡単且つ確実にスリーブを引き抜くことができる。
これによれば、取付ボルトの取付ナットによる締付でインナー部材が引き寄せられ、インナー部材のテーパ部が拡張片により引き込まれて追従拡張されるので、通常の設置状態でもより高い定着力を得ることができ、アンカー全体の剛性を非常に高めることができる。また、取付ボルトに荷重が負荷されて取付ボルトが引っ張られた際の耐性をより増すことができる。
これによれば、スリーブの打ち込みでインナー部材のテーパ部を拡張片に入り込ませて拡張片を拡張させることに加え、取付ボルトの取付ナットによる締付でインナー部材を穿孔の孔口側に引き寄せ、インナー部材のテーパ部を拡張片により引き込んで拡張片を追従拡張することができる。従って、設置されたあと施工アンカーは通常の設置状態でもより高い定着力を得ることができ、アンカー全体の剛性を非常に高めることができる。また、取付ボルトに荷重が負荷されて取付ボルトが引っ張られた際の耐性をより増すことができる。
これによれば、抜出用ボルトの先端でインナー部材を押しながら抜出用ボルトを回転させることにより、簡単にスリーブを抜き出すことができる。
これによれば、押込棒を係合部に係合し、インナー部材を孔奥に押し込むことにより、スリーブの拡張片に対するインナー部材の入り込みを外す或いは押圧状態を緩めることができ、より簡単且つ確実にスリーブを引き抜くことができる。
本発明による第1実施形態のあと施工アンカー1は、図1に示すように、略円柱形の基部21の先端側に先端に向かって漸次拡径するテーパ部22が設けられているインナー部材2と、略円筒状の本体31の先端側に先端から切り込まれたスリット32で区分される拡張片33が設けられ、本体31の後端側の内周に雌ねじ34が形成されているスリーブ3を備える。
本発明による第2実施形態のあと施工アンカー1aは、図6に示すように、略円柱形の基部21aの先端側に先端に向かって漸次拡径するテーパ部22aが設けられているインナー部材2aと、第1実施形態と同一構成のスリーブ3を備える。
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、各実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記内容や変形例も含まれる。
6…取付ナット 71…打込棒 72…ハンマー 8、8a…押込棒 81…係合突起 82…ハンマー 83a…雄ねじ 9…アタッチメント 91…雌ねじ穴 92…基部 93…雄ねじ 10…抜出用ボルト 11…軸部 12…頭部 13…雄ねじ 14…先端面 15…係合突起 15、15m…電動工具 16…充填材 100…コンクリート 101…穿孔 110…取付物 200…本体打込式アンカー 201…本体 202…拡張片 203…雌ねじ 204…先端コーン 205…取付ボルト 206…ワッシャー 207…ナット 210…コンクリート 211…穿孔 220…取付物 300…スリーブ打込式アンカー 301…スリーブ 302…拡張片 303…テーパボルト 304…テーパ部 305…雄ねじ部 306…ワッシャー 307…スプリングワッシャー 308…ナット 310…コンクリート 311…穿孔 320…取付物
Claims (6)
- 基部の先端側に先端に向かって漸次拡径するテーパ部が設けられているインナー部材と、
先端側に前記テーパ部の入り込みで拡張する拡張片が設けられ、後端側に雌ねじが形成されているスリーブを備え、
前記インナー部材に後端面で開口する雌ねじ穴が設けられ、前記雌ねじ穴に取付ボルトを螺合可能であることを特徴とするあと施工アンカー。 - 前記インナー部材の前記雌ねじ穴よりも先端側に、前記インナー部材を孔奥に押し込む押込棒を係合可能な係合部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のあと施工アンカー。
- 請求項1又は2記載のあと施工アンカーの設置構造であって、
前記インナー部材の前記テーパ部の入り込みで前記拡張片が拡張されて前記あと施工アンカーがコンクリートの穿孔に打設され、
前記インナー部材の前記雌ねじ穴に螺着された取付ボルトに対する取付ナットの締付で前記拡張片が追従拡張されていることを特徴とするあと施工アンカーの設置構造。 - 請求項1又は2記載のあと施工アンカーの施工方法であって、
コンクリートの穿孔に前記あと施工アンカーを挿入し、前記スリーブを打ち込んで前記テーパ部を前記拡張片に入り込ませて前記拡張片を拡張させる第1工程と、
前記インナー部材の前記雌ねじ穴に取付ボルトを螺合する第2工程と、
前記取付ボルトに対する取付ナットの締付で前記インナー部材を前記穿孔の孔口側に引っ張り、前記拡張片を追従拡張する第3工程を備えることを特徴とするあと施工アンカーの施工方法。 - 請求項1又は2記載のあと施工アンカーが、前記インナー部材の前記テーパ部の入り込みで前記拡張片が拡張されてコンクリートの穿孔に打設され、前記インナー部材の前記雌ねじ穴に螺着された前記取付ボルトに対する取付ナットの締付で前記拡張片が追従拡張されている構造からあと施工アンカーを撤去する方法であって、
雌ねじ穴が貫通形成され、少なくとも先端側に雄ねじが設けられているアタッチメントの前記雄ねじを、前記スリーブの雌ねじに螺着し、抜出用ボルトの雄ねじを前記アタッチメントの雌ねじ穴に螺入して前記抜出用ボルトの先端を前記インナー部材に当接する第1工程と、
前記抜出用ボルトの先端で前記インナー部材を押しながら前記抜出用ボルトを回転させることにより、前記アタッチメントと螺着された前記スリーブを抜き出す第2工程を備えることを特徴とするあと施工アンカーの撤去方法。 - 前記インナー部材の前記雌ねじ穴よりも先端側に係合部が設けられている前記あと施工アンカーを撤去する際に、
前記第1工程より前に、押込棒を前記係合部に係合し、前記インナー部材を孔奥に押し込む工程を行うことを特徴とする請求項5記載のあと施工アンカーの撤去方法。
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