JP2020146482A5 - - Google Patents

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心電データ伝送システム
本発明は、心電データ伝送システムに関する。
病院外にいる患者の心電図を、病院内の医師に送信するシステムが開発されている(特許文献1参照)。このシステムによれば、12誘導心電計により取得された心電図が、コンピュータネットワークを通じて医師のパソコン(表示端末ともいう)に表示される。 体的には、表示端末には、患者側の操作に応じて所定の時間範囲の心電図が抽出して表示 される。
上記システムでは、患者に取り付けられて12誘導の心電信号を取得する心電計と、心 電計の心電信号を受けて計測時刻と対応させて心電図として記憶する記憶手段とを備えて いる。記憶装置はコンピュータネットワークを介して表示端末に心電図を表示させている 。患者側が所定の時間範囲の心電図を抽出するためには、記憶装置の入力手段による入力 操作が必要とされている。
特許第5654964号公報
しかし、心電計は患者に取り付けられて患者と一体とされているのに対し、記憶装置は 心電計とは別体とされている。そのため、心電図の抽出を行うときには、介護者は患者の 介護を中断して記憶装置を操作しなければならない。
本発明の課題は、遠隔の地同士間で任意に抽出した心電図を伝送するシステムにおいて、患者等の被検者に取り付けられた心電計の操作により心電図の抽出を可能とすることにある。それにより、被検者の近くで、処置、支援、介護等を行いながら心電図の抽出操作 を可能とする。
第1発明の心電データ伝送システムは、被検者に取り付けられて当該被検者の12誘導の心電信号を取得し、出力する心電計と、コンピュータネットワークに接続され、前記心電計より心電信号を受けて、その心電信号をその計測時刻と対応させた心電図として保存し、保存した心電図をコンピュータネットワーク経由で送信する記憶装置と、コンピュータネットワークに接続され、コンピュータネットワーク経由で受信した心電図を表示する表示端末とを備え前記心電計は、前記記憶装置の動作を制御する操作スイッチを備え、 該操作スイッチの操作信号は、前記記憶装置に送信され、前記記憶装置は、前記操作信号 を受けて該操作信号に応じた制御を行い、前記記憶装置は、指示信号を受けて、その時点 から遡って決められた期間の心電図を保存し、予め決められた宛先に送信する保存データ 送信手段を備え、前記心電計の操作スイッチは、前記保存データ送信手段に対して指示信 号を発するものとされている
第1発明によれば、心電計に設置された操作スイッチの操作により記憶装置を制御して 所望の心電図を抽出することができる。そのため、患者等の被検者の近くで処置、支援、 介護を行う者が、処置、支援、介護を行いながら、又は被検者自身が、容易に記憶装置を 制御して所望の心電図を抽出し表示端末に表示させることができる。
第2発明は、上記第1発明において、被検者の心電図以外の生体情報を計測する生体セ ンサを備え、前記記憶装置は、前記生体センサにて計測された生体情報を受け、該生体情 報を文字数字情報として前記表示端末にて心電図と共に表示させる表示手段を備える
発明において、生体センサは、血圧計、体温計、酸素飽和度計、血糖測定計等である。
第2発明によれば、表示端末には心電図と共に生体センサにより計測された生体情報が 文字数字情報として表示される。この情報を受けた医師等は、心電図と他の生体情報とを 総合して患者の容体を素早く、且つ正確に把握して、病気等の診断を行うことができる。 被検者側でも、心電図を送信する記憶装置を使用して心電図以外の生体情報も送信される ため、患者の容体に関する情報を肉声にて伝達する手間が省け、処置、支援、介護等の負 担を軽減することができる。しかも、心電図と他の生体情報とを同一の伝送システムにて 一括して送信して表示することができ、システムを簡素化することができる。
第3発明の心電図伝送システムは、上記第1発明において、被検者からの生体情報を取 得して連続的に表示する生体モニタを備え、前記記憶装置は、前記生体モニタから生体情 報を受け、該生体情報を文字数字情報として前記表示端末にて心電図と共に表示させる表 示手段を備える。
発明において、生体モニタは、被検者の血圧、体温、酸素飽和度、血糖値、脈拍、呼吸数等の生体情報をリアルタイムで測定し、表示するものである。
発明によれば、表示端末には心電図と共に生体モニタからの生体情報が文字数字情報として表示される。この情報を受けた医師等は、心電図と他の生体情報とを総合して患者の容体を素早く、且つ正確に把握して、病気等の診断を行うことができる。被検者側でも、心電図を送信する記憶装置を使用して心電図以外の生体情報も送信されるため、患者の容体に関する情報を肉声にて伝達する手間が省け、処置、支援、介護等の負担を軽減することができる。しかも、心電図と他の生体情報とを同一の伝送システムにて一括して送信して表示することができ、システムを簡素化することができる。
発明は、上記第発明において、前記生体センサは、通信機能を備え、この通信機能を通じて前記記憶装置に生体情報を送信する。
発明によれば、生体センサが通信機能を備えるため、生体センサにて計測された生体情報を通信機能により簡単に記憶装置に送信することができる。
第5発明は、上記第発明において、前記生体センサとして、指示信号を受けて被検者の血圧を測定し、前記記憶装置に送信する血圧計と、前記記憶装置は、指示信号を受けて前記血圧計から送信された血圧データをコンピュータネットワーク経由で送信する血圧データ送信手段とを備える。そして、前記心電計の操作スイッチは、前記血圧計に測定開始及び停止の指示信号、並びに前記血圧データ送信手段に指示信号を発するものとされており、前記表示手段は、前記血圧データ送信手段からの血圧データを受けて、該血圧データを前記表示端末にて心電図と共に表示させる。
第5発明によれば、心電計の操作スイッチが操作されたとき、血圧計により被検者の血圧測定が行われ、計測された血圧データがコンピュータネットワーク経由で表示端末に伝送される。この間、操作スイッチが操作され、血圧測定の停止が指示されると、血圧の測定は停止される。計測された血圧は、表示端末に心電図と共に表示される。そのため、被検者側で必要と判断したとき、被検者の血圧を測定して表示端末に被検者の容体情報として表示することができる。
第6発明は、上記第発明において、前記記憶装置は、表示器を備える。また、被検者又はその周辺の者の行動又は容体を説明する文字数字情報を予め複数項目記憶しており、指示信号を受けて複数項目の文字数字情報を前記表示器に表示し、その中から選択された項目に対応する文字数字情報をコンピュータネットワーク経由で送信する行動情報送信手段を備える。前記心電計の操作スイッチは、前記行動情報送信手段に対して指示信号を発するものとされており、前記表示手段は、前記行動情報送信手段からの文字数字情報を受けて、該文字数字情報を前記表示端末にて心電図と共に表示させる。
第6発明において、行動情報送信手段にて記憶されている被検者等の行動又は容体としては、嘔吐、顔色、体の麻痺、外傷、被検者が訴える痛み等の容体に関する説明、投薬の状況、処置内容等がある。
第6発明によれば、心電計の操作スイッチが操作されると、記憶装置に予め記憶されている被検者等の行動等を説明する複数項目の文字数字情報が、記憶装置の表示器に表示される。被検者側は表示された文字数字情報の中から被検者等の行動として該当するものを選択して表示を確定する。選択された情報は、コンピュータネットワーク経由で表示端末に表示される。この表示により医師等は、心電図と同時に被検者等の行動又は容体についても文字数字情報にて素早く、且つ正確に把握することができる。
第7発明は、上記第1、2、4〜6発明のいずれかにおいて、通信機能を有する遠隔制御装置を備え、該遠隔制御装置は、前記記憶装置を制御する操作スイッチを備え、該操作スイッチの操作信号は、前記記憶装置に送信され、前記記憶装置は、前記操作信号を受けて該操作信号に応じた制御を行う。
第7発明によれば、遠隔制御装置は心電計と同様の操作スイッチを備える。そのため、心電計の操作スイッチにて行うのと同様に、操作スイッチを操作して記憶装置の制御を遠隔制御装置にて行うことができる。従って、被検者の体位等により心電計の操作スイッチの操作が困難な状況にあるとき、若しくは被検者から離れた位置で介護者等が操作スイッチの操作を行う必要があるときでも、遠隔制御装置により操作スイッチの操作を行うことができる。
発明は、上記第発明において、前記記憶装置は、指示信号を受けて、その時点から遡って決められた期間の前記生体モニタの画像を保存し、前記表示端末に送信する生体モニタ画像送信手段を備える。
発明によれば、生体モニタの画像を必要に応じて遠隔地にいる医師に見せることができる。
発明は、上記第又は第発明において、前記記憶装置は、前記生体モニタの画像データから生体情報を文字数字情報として抽出するデータ抽出手段を備え、該データ抽出手段により抽出された生体情報を前記表示端末にて表示される文字数字情報とする。
発明によれば、データ抽出手段が生体モニタの画像データから生体情報を文字数字情報として抽出するので、生体モニタが生体情報をデータとして出力する機能を備えない場合でも、表示端末にて心電図とともに生体情報を表示することができる。
10発明は、上記第1発明〜第発明のいずれかにおいて、前記記憶装置は、前記生体センサ又は前記生体モニタからの生体情報に基づいて、被検者の容体を記録した伝送用レポートを作成する伝送用レポート作成手段を備える。
10発明によれば、伝送用レポート作成手段は、生体センサ又は生体モニタからの生体情報に基づいて伝送用レポートを作成することができる。そのため、救急救命士は、救急車内で手作業にて伝送用レポートを作成する手間を省くことができる。
11発明は、上記第1発明〜第10発明のいずれかにおいて、前記記憶装置は、前記表示端末で表示する画像を作成する際に必要な操作用画像を表示する表示器を備え、該表示器は、その初期画面として前記記憶装置を制御するための各機能を表す標識を互いに整列させて表示するように設定され、前記表示器は、前記各標識へのタッチ操作を感知して各標識に対応する機能を働かせるタッチセンサを備える。
11発明によれば、記憶装置の表示器の標識をタッチ操作することにより記憶装置の対応する機能を働かせることができる。記憶装置の操作を直感的で判りやすくすることができる。
12発明は、上記第1〜第11発明のいずれかにおいて、前記心電計は、該心電計が作成した心電図の少なくとも一部を表示する表示器を備える。
12発明によれば、心電計は表示器を備え、その表示器には心電図が表示され、心電計の動作状態が判る。そのため、システムに不具合が生じた際、心電計が正常動作しているか否かを容易に判断することができる。
本発明の第1実施形態のシステム構成図である。 第1実施形態における心電計の詳細を示すブロック図である。 第1実施形態における記憶装置の詳細を示すブロック図である。 第1実施形態における心電計の外観を示す正面図である。 第1実施形態における記憶装置の制御内容を示すフローチャートである。 第1実施形態における記憶装置及び表示端末の表示例を示す説明図である。 図6の説明図の部分拡大図である。 本発明の第2実施形態のシステム構成図である。 第2実施形態における記憶装置の詳細を示すブロック図である。 記憶装置における表示器の初期画面を示す説明図である。 記憶装置に患者情報を入力するための画面を示す説明図である。 記憶装置に生体情報を入力するための画面を示す説明図である。 図12の画面にて生体情報を入力した状態を示す説明図である。 記憶装置に特定行為を入力するための画面を示す説明図である。 特定行為のうち気管挿管の入力結果を示す説明図である。 特定行為のうち気管挿管の入力法を示す説明図である。 特定行為のうち気管挿管の結果の入力法を示す説明図である。 記憶装置に心電図を取り込むための画面を示す説明図である。 記憶装置に取り込まれた心電図の一例を示す説明図である。 記憶装置に撮影画像を取り込むための画面を示す説明図である。 記憶装置に生体モニタの画像を取り込むための画面を示す説明図である。 伝送用レポートの一例を示す説明図である。 第2実施形態における記憶装置の制御内容の一部を示すフローチャートであり、生体モニタの画像送信ルーチンを示す。 第2実施形態における記憶装置の制御内容の一部を示すフローチャートであり、心電図送信ルーチンの前段部分を示す。 第2実施形態における記憶装置の制御内容の一部を示すフローチャートであり、心電図送信ルーチンの後段部分を示す。
図1は、本発明の第1実施形態を示す。この実施形態は、病院外、例えば救急車内にいる患者である被検者の心電図を、病院内にいる医師に送信する場合を示している。
心電計1は、12誘導心電計であり、被検者の体表面から心電信号を取得する。心電計1で取得された心電信号は、近距離通信により記憶装置2に送信される。近距離通信としては、一般的に使用されているBluetooth(登録商標)又はWi−Fi(登録商標)が使用される。記憶装置2では、心電計1からの心電信号を計測時刻と対応させた心電図として保存する。また、後述のように心電図を表示可能としている。記憶装置2は、コンピュータネットワーク3に接続されており、このコンピュータネットワーク3には、表示端末4及びサーバー5が接続されている。そのため、記憶装置2に保存された心電図は、表示端末4及びサーバー5に伝送可能とされている。この場合、表示端末4は、病院内で医師が使用するパソコン又はタブレット端末であり、記憶装置2から送信された心電図を表示する。また、サーバー5は、システム管理地に設置されたサーバーコンピュータであり、記憶装置2から伝送された心電図を保存している。そのため、サーバー5に保存された心電図は、必要時に表示端末4、若しくは他のパソコンにおいて、コンピュータネットワーク3経由で共有可能とされている。なお、心電計1と記憶装置2との接続は、有線により行われてもよい。また、コンピュータネットワーク3と記憶装置2、表示端末4、サーバー5との接続は、有線でも無線でもよい。
記憶装置2には、生体センサ6が接続されている。生体センサ6は、通信機能を内蔵しており、検出した生体情報を通信機能により記憶装置2に送信可能とされている。生体センサ6が通信機能を備えるため、生体センサ6にて計測された生体情報を通信機能により簡単に記憶装置2に伝送することができる。通信機能としては、一般的に使用されているNFC(登録商標)、Bluetooth(登録商標)又はWi−Fi(登録商標)が使用される。この場合、生体センサ6は、血圧計、体温計、酸素飽和度計、血糖測定計である。生体センサ6は、通信機能を持たないものであってもよく、その場合、生体センサ6が検出した生体情報は、有線にて記憶装置2に入力される。
また、記憶装置2には、生体センサの一つである血圧計7が接続されている。血圧計7は、被検者の腕にセットした状態で自動的に血圧を計測するように構成されている。そのため、血圧計7には、血圧の計測を開始する指令信号と計測を停止する指令信号を、心電計1から近距離通信により受けるように構成されている。一方、血圧計7にて計測された血圧データは、近距離通信により記憶装置2に送信されるように構成されている。これらの近距離通信としては、一般的に使用されているBluetooth(登録商標)又はWi−Fi(登録商標)が使用される。なお、心電計1と血圧計7との接続、並びに血圧計7と記憶装置2との接続は、有線により行われてもよい。
遠隔制御装置であるリモコン8は、後述のように記憶装置2を制御する操作スイッチを備え、その操作スイッチの操作により記憶装置2を制御し、血圧計7に血圧の測定を開始する指令信号と測定を停止する指令信号を送信するように構成されている。リモコン8と記憶装置2及び血圧計7との信号の授受は、上述の近距離通信により行われている。なお、リモコン8と記憶装置2及び血圧計7とを有線にて接続して信号の授受を行うようにしてもよい。
図2は、心電計1の詳細構造を示す。心電計1には、心電図アンプ14があり、心電図アンプ14は、被検者の体表面に取り付けられた複数の検出端子(図4に基づいて後述する)から心電信号が取り込まれ、その心電信号を増幅してコントローラ12に伝送する。一方、コントローラ12からは心電図アンプ14に対して心電信号の取り込みを指示する指令信号が送られる。コントローラ12には、表示器13及び送信機15が接続されている。表示器13では、コントローラ12に取り込まれた心電信号の一部が心電図に変換されて表示され、送信機15では、コントローラ12に取り込まれた心電信号が心電データとして記憶装置2に送信される。また、コントローラ12には、操作ボタン11により操作される操作スイッチ(図示略)が接続されている。ここでは、操作ボタン11には、複数の操作部があり、それらの操作部に対応して複数の操作スイッチが設けられている。各操作部が操作されると、対応する操作スイッチのオンオフ信号である操作信号がコントローラ12に供給される。
このように心電計1には、表示器13が設けられており、心電計1は、単に心電信号を取得するのみでなく、それを心電計1において表示可能している。そのため、システムに不具合が生じて記憶装置2や表示端末4に心電図が表示されない事態が生じたとき、心電計1は正常動作しているか否かを容易に判断することができる。また、心電計1に操作ボタン11が設けられており、操作ボタン11の操作により記憶装置2を遠隔制御することができる。
図3は、記憶装置2の詳細構造を示す。記憶装置2は、コントローラ22、操作部21及び表示器23を備える。コントローラ22は、マイクロコンピュータを含んで構成され、操作部21の操作に基づいて動作され、動作の結果を表示器23に表示する。表示器23は、画面にタッチセンサ(図示略)を備え、画面タッチによりコントローラ22の動作指示が可能とされている。
コントローラ22には、受信機24、送信機25及び読取器26が接続されている。受信機24は、心電計1、血圧計7及びリモコン8からの情報を受け取り、その情報をコントローラ22に入力する。また、送信機25は、コントローラ22からの出力を遠距離通信によりコンピュータネットワーク3に送信する。更に、読取器26は、通信機能内蔵の生体センサ6の信号を読取可能としている。
図4は、心電計1の外観形状を示す。心電計1は、被検者の体に取り付け可能な大きさでボックス形状とされている。心電計1には、被検者の体表面に取り付けられる複数の検出端子16がコネクタ17を介して接続されている。これらの検出端子16は、心電図アンプ14(図2参照)に接続されている。心電計1の外表面には、上述した操作ボタン11及び表示器13が設けられている。操作ボタン11は、被検者自身及び被検者周辺の介護者等により容易に操作可能とされている。また、表示器13は、被検者自身及び被検者周辺の介護者等により容易に視認可能とされている。この場合、表示器13では、12誘導の心電図のうちの一部の波形のみが表示されている。表示器13にて表示される心電図は、表示の切換により全ての波形を表示させることができる。表示器13の表示は、診断を目的として心電図を見るためのものではなく、心電計1が正常に機能しているか否かを確認するだけのためのものとされている。
図5は、記憶装置2のコントローラ22に内蔵されたマイクロコンピュータのプログラム内容を示す。このプログラムが起動されると、ステップS1において、心電計1から送信された心電信号が、その計測時刻と対応させて心電図としてリアルタイムで保存され、コンピュータネットワーク3に送信される。コントローラ22に保存された心電図は、表示器23にて図6のように表示される。表示器23における表示は、図6のように、表示面の大部分が心電図表示部92とされ、その上部に個人情報表示部91及びイベント表示部94があり、右上端部に生体情報表示部93が配置されている。心電図表示部92では、公知の12誘導の心電図と同様の心電図が表示されている。また、個人情報表示部91では、操作部21により入力された個人識別用のID、氏名、年齢等が表示されている。イベント表示部94では、後述のように、被検者の行動、容体等が表示されている。更に、生体情報表示部93では、図7に拡大して示すように、生体センサ6及び血圧計7から伝送された脈拍(HR)、血圧(BP)、酸素飽和度(SpO2)、体温(T)、血糖値(GLU)が表示されている。この表示器23における表示は、コンピュータネットワーク3に接続された表示端末4における表示でも同様とされている。
ステップS2では、記録スタートボタン(図示略)が操作されたか否かが判定される。記録スタートボタンは、心電計1、リモコン8、並びに記憶装置2の操作部21及び表示器23のタッチセンサにある。それらの記録スタートボタンのいずれかが操作されると、ステップS2は肯定判断され、ステップS3において、操作時点から10秒間遡った期間の心電図がメモリ(図示略)内に保存される。なお、10秒間については、必要に応じて適宜の時間で設定可能である。記録スタートボタンのいずれもが操作されないと、ステップS2は否定判断され、ステップS3の処理はスキップされる。
次のステップS4では、心電図送信ボタン(図示略)が操作されたか否かが判定される。心電図送信ボタンは、記録スタートボタンと同様、心電計1、リモコン8、並びに記憶装置2の操作部21及び表示器23のタッチセンサにある。それらの心電図送信ボタンのいずれかが操作されると、ステップS4は肯定判断され、ステップS5において、ステップS3の処理により保存された過去10秒間の心電図が、Eメールにより予め指定した医師等に送信される。即ち、ステップS5の処理が実行されると、Eメールソフトが起動されてEメール送信が行われる。Eメールを受信した医師等は、表示端末4の画面上でEメールを受信したことを認識することができる。なお、Eメール送信に代えてサーバー5の特定ホルダ内に過去10秒間の心電図を送信するようにしてもよい。この場合は、医師等がサーバー5の特定ホルダを開くことで送信された心電図を確認することができる。心電図送信ボタンのいずれもが操作されないと、ステップS4は否定判断され、ステップS5の処理はスキップされる。
被検者側で医師等に確認して欲しいと判断した心電データがあるとき、記録スタートボタン及び心電図送信ボタンを順次操作することにより、その心電データを含む心電図を予め指定した医師等に伝送することができる。
ステップS6では、血圧測定開始ボタン(図示略)が操作されたか否かが判定される。血圧測定開始ボタンは、記録スタートボタン等と同様、心電計1、リモコン8、並びに記憶装置2の操作部21及び表示器23のタッチセンサにある。それらの血圧測定開始ボタンのいずれかが操作されると、ステップS6は肯定判断され、ステップS7において、血圧計7による血圧測定を開始し、血圧計7により計測された血圧を表示器23にて表示する。同時に、血圧データが送信機25を介して送信される。この場合、血圧計7による血圧測定は自動により行われる。血圧測定開始ボタンのいずれもが操作されないと、ステップS6は否定判断され、ステップS7の処理はスキップされる。
ステップS8では、血圧測定停止ボタン(図示略)が操作されたか否かが判定される。血圧測定停止ボタンは、記録スタートボタン等と同様、心電計1、リモコン8、並びに記憶装置2の操作部21及び表示器23のタッチセンサにある。それらの血圧測定停止ボタンのいずれかが操作されると、ステップS8は肯定判断され、ステップS9において、血圧計7による血圧測定を停止する。表示器23による血圧データのその後の表示は、それまでの表示が維持される。血圧測定停止ボタンのいずれもが操作されないと、ステップS8は否定判断され、ステップS9の処理はスキップされる。
被検者側で血圧の測定が必要と判断したとき、血圧測定開始ボタンを操作すると、血圧計7が自動的に血圧を測定して、その結果が表示器23に表示される。血圧測定は、測定部位の腕に強い圧力が加えられるため、被検者が苦痛を感じることがあり、測定を停止したいときは、いつでも血圧測定停止ボタンを操作して測定を停止することができる。なお、血圧計7による血圧測定は、一定時間毎に自動的に行われるようにしてもよい。
ステップS10では、イベント選択ボタン(図示略)が操作されたか否かが判定される。イベント選択ボタンは、記録スタートボタン等と同様、心電計1、リモコン8、並びに記憶装置2の操作部21及び表示器23のタッチセンサにある。それらのイベント選択ボタンのいずれかが操作されると、ステップS10は肯定判断され、ステップS11において、表示器23にイベントリストを表示させる。イベントリストは、表示器23に専用のウインドウを開いて、そのウインドウ内に表示される。なお、イベントは、被検者自身又はその周辺の介護者等の行動又は容体であり、例えば、嘔吐、顔色、体の麻痺、外傷、被検者が訴える痛み等の容体に関する説明、投薬の状況、処置内容等である。従って、ステップS11の処理により、予めコントローラ22内のメモリに格納した複数のイベントがリストとして表示器23に表示される。イベント選択ボタンのいずれもが操作されないと、ステップS10は否定判断され、ステップS11の処理はスキップされる。
ステップS12では、表示されたイベントに対し、イベント選択の操作が行われたか否かが判定される。イベント選択は、表示器23に表示されたイベントリストの画面をタッチ操作して特定のイベントを選択するか、操作部21の矢印キー(図示略)を操作してイベントリストから特定のイベントを選択することにより行われる。このようにしてイベント選択操作が行われると、ステップS12は肯定判断され、ステップS13において、イベント選択が行われ、選択されたイベントに関する文字数字情報が表示器23のイベント表示部94に表示される。イベント表示部94には、例えば、「○時頃嘔吐した。」、「顔色が良くない。」のように表示される。イベント選択が行われないと、ステップS12は否定判断され、ステップS13の処理はスキップされる。
ステップS14では、生体センサ6から生体情報を受信したか否かが判定される。生体センサ6から生体情報を受信していると、ステップS14は肯定判断され、ステップS15において、受信した生体情報を表示器23の生体情報表示部93にて表示する。生体センサ6から生体情報を受信していないと、ステップS14は否定判断され、ステップS15の処理はスキップされる。
このように記憶装置2の表示器23に表示される、文字数字情報によるイベントの表示及び生体情報の表示は、表示端末4でも同様に行われる。そのため、表示端末4を見た医師等は、心電図と同時に被検者等の行動又は容体及び生体情報についても文字数字情報により素早く、且つ正確に把握することができる。
ステップS14又はS15の処理が終了すると、ステップS1の処理に戻り、以後、ステップS14又はS15までの処理が繰り返される。そのため、各操作ボタンの操作が行われても行われなくても、ステップS1の処理により心電図の保存と送信は継続して行われる。
上記第1実施形態において、ステップS2〜S5の処理は、本発明の保存データ送信手段に相当する。また、ステップS6〜S9の処理は、本発明の血圧データ送信手段に相当する。ステップS14、S15の処理は、本発明の表示手段に相当する。更に、ステップS10〜S13の処理は、本発明の行動情報送信手段に相当する。
図8は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、主に生体情報を生体モニタから取得するようにした点である。第1実施形態に対し第2実施形態が相違する点の細部については後述するが、第2実施形態においても、基本的構成は第1実施形態と同一であり、その同一部分についての再度の説明は省略する。
第2実施形態において、生体モニタ61は、汎用のものであり、救急車内、一般の病院内等で使用されるものである。具体的には、患者等の被検者の血圧、体温、酸素飽和度、血糖値、脈拍、呼吸数等の生体情報をリアルタイムで測定し、画像表示するものである。生体モニタ61は、機種によって生体情報及び画像情報を電気信号として出力する出力端子を持つ製品がある。この場合、出力端子に送信機62を接続して出力端子から出力される生体モニタ61の生体情報や画像情報を記憶装置2に送信する。但し、生体モニタ61と記憶装置2との接続はケーブル63によって行っても構わない。
図9は、第2実施形態における記憶装置2の詳細構造を示す。図9の記憶装置2が図3の第1実施形態の記憶装置2と相違する点は、コントローラ22にカメラ27が接続されている点である。その他のハード構成は、図3と図9の記憶装置2は互いに同一である。カメラ27は、景色などを撮影する一般的なものであり、カメラ27で撮影した映像データはコントローラ22に取り込み可能とされている。
図10は、記憶装置2の表示器23における表示画面の表示例を示す。図10の画面は、表示器23が表示を開始するとき最初に表示される初期画面である。この初期画面では、コントローラ22を制御するために必要な各機能を表す標識101〜111がマス目状に整列して表示されている。標識101〜111が操作者によってタッチ操作されると、表示器23の画面の表面上に設けられたタッチセンサ(図示略)が機能して、そのタッチ操作の画面上の位置からコントローラ22によりタッチ操作された標識101〜111が識別される。このようにタッチ操作された標識を識別する機能は周知のものであり、ここでは詳細な説明は省略する。
以下、各標識101〜111が操作者によってタッチ操作されることにより働くコントローラ22の機能について説明する。
標識(患者情報ボタン)101がタッチ操作されると、表示器23に図11の患者情報入力画面が表示される。この画面により、操作者は、被検者の氏名、性別、年齢、体重、身長等の個人情報を入力することができる。この画面の下部にある標識(OKボタン)112がタッチ操作されると、入力された個人情報がメモリ(図示略)内に取り込まれ、標識(キャンセルボタン)113がタッチ操作されると、入力された個人情報が消去される。
標識(バイタル情報ボタン)102がタッチ操作されると、表示器23に図12のバイタル情報入力画面が表示される。この画面で、標識(モニタ情報取得ボタン)121がタッチ操作されると、図13で示すように、バイタル情報入力画面に生体モニタ61で取得された生体情報が取り込まれて表示される。ここで取り込まれた生体情報は、脈拍、呼吸数、酸素飽和度、血圧、体温、血糖値等である。このような生体情報の取り込みは、図12、13のバイタル情報入力画面の上部に示すように、10個のタグを切り換えることにより、生体情報を所定の時間を空けて10回取り込むことができる。なお、以下の説明では、生体情報とバイタル情報とを区別なく同じ意味にて使用している。
標識(バイタル情報ボタン)102の中には、別の標識(OCRボタン)102aが設けられている。この標識(OCRボタン)102aは、生体モニタ61から生体情報を取り込むことができない場合のためのものであり、詳細は後述する。
標識(特定行為ボタン)103がタッチ操作されると、表示器23に図14の特定行為入力画面が表示される。この画面により、操作者は、救急救命士が被検者に対して行った医療行為のうちの特定行為についての情報を入力することができる。ここで入力可能な特定行為としては、図14に示すように、気管挿管、ビデオ挿管、食堂閉鎖式器具、静脈路確保等がある。例えば、標識(気管挿管ボタン)141が操作者によりタッチ操作されると、表示器23に図15の気管挿管の入力画面が表示される。この画面の表示に従って、時間、選択チューブ径、門歯位置、エア注入量等のデータが入力される。
図16は、データ入力時の画面を示す。ここでは、選択チューブ径の入力の様子を示しており、「選択チューブ径」の入力欄をタップ操作すると、入力データの一覧が別のウインドウ161にて表示される。この一覧から適切なものを選択してチェック欄162をタップ操作することにより、図16の例では、チェック欄162の〇印の中に黒点が表示されて「6mm」が選択されたことが表示され、図15のように、「選択チューブ径」の入力欄に「6mm」と表示される。
図17は、特定行為である気管挿管の結果を入力する際の画面を示す。「結果」の入力欄をタップ操作すると、「成功」、「失敗」の一覧が別のウインドウ171にて表示される。この一覧から適切なものを選択してチェック欄172をタップ操作することにより、図17の例では、チェック欄172の〇印の中に黒点が表示されて「成功」が選択されたことが表示され、図15のように、「結果」の入力欄に「成功」と表示される。このようにして入力が完了した後は、画面下部に表示されている標識(OKボタン)151をタッチ操作することにより入力した特定行為の情報がメモリ(図示略)に保存される。また、図22のような伝送用レポートが自動作成される。この伝送用レポートは、救急救命士が救急搬送後に提出を義務付けられたもので、上記のようにして取り込まれた特定行為の情報が伝送用レポートに反映される。
標識(ECGボタン)104がタッチ操作されると、表示器23に図18の心電図の測定を表すECG画面が表示される。この画面により、操作者は、心電図の測定開始・保存等を行うことができる。
標識(撮影ボタン)105がタッチ操作されると、表示器23に図20のように記憶装置2のカメラ27により撮影された画像が表示される。この表示画面内の標識(カメラボタン)201又は標識(ビデオボタン)202をタッチ操作することにより、撮影画像を静止画とするか、動画とするかが選択可能となっている。また、標識(終了ボタン)203をタッチ操作するとことにより、撮影が終了される。
標識(キャプチャボタン)106がタッチ操作されると、表示器23に図21のように生体モニタ61における表示画面が取り込まれて表示される。
標識(読込ボタン)107がタッチ操作されると、記憶装置2に保存されたデータを再生して表示器23に表示させる。また、標識(設定ボタン)108がタッチ操作されると、表示器23に記憶装置2の初期設定画面が表示され、その画面内で記憶装置2の初期設定が可能とされている。
標識(伝送ボタン)109がタッチ操作されると、表示器23に表示された画像をコンピュータネットワーク3を介して表示端末4及びサーバー5に伝送する。予め設定されたEメールアドレス宛にEメール送信してもよい。
標識(印刷ボタン)110がタッチ操作されると、表示器23に表示された画像を印刷する。また、標識(転送ボタン)111がタッチ操作されると、表示器23に表示された画像データを他の保存媒体に転送する。
図23は、記憶装置2により生体モニタ61の画像をコンピュータネットワーク3を介して表示端末4及びサーバー5に送信するためにコントローラ22に内蔵されたマイクロコンピュータのプログラム内容を示す。この生体モニタの画像送信ルーチンプログラムが起動されると、ステップS21において、表示器23の画面の標識(キャプチャボタン)106がタッチ操作されたか否かが判定される。標識(キャプチャボタン)106がタッチ操作され、ステップS21が肯定判断されると、ステップS22において、図21のように、表示器23に生体モニタ61の画面を取り込んで表示する。そして、次のステップS23では、表示器23に表示された図21の画面内の標識(カメラボタン)211がタッチ操作されたか否かが判定される。標識(カメラボタン)211がタッチ操作されてステップS23が肯定判断されると、ステップS24において、その時点から10秒間遡って得られる生体モニタ61の画像がメモリ(図示略)に保存される。なお、10秒間については、必要に応じて適宜の時間で設定可能である。
次に、ステップS25において、図21の画面内の標識(OKボタン)212がタッチ操作されたか否かが判定される。標識(OKボタン)212がタッチ操作されてステップS25が肯定判断されると、ステップS26において、メモリに保存していた画像データがコンピュータネットワーク3を介して表示端末4及びサーバー5に送信される。予め設定されたEメールアドレス宛にEメール送信してもよい。標識(OKボタン)212がタッチ操作されず、標識(キャンセルボタン)213がタッチ操作されると、ステップS25が否定判断され、ステップS27が肯定判断されてステップS28において、表示器23が図10に示す初期画面に戻される。
以上のように、救急車内に設置された生体モニタ61の表示画像を記憶装置2に取り込み、コンピュータネットワーク3を介して、医師の手元にある表示端末4に表示させることができる。これにより救急車により搬送される患者の容体を、その患者を受け入れる病院の医師が事前に把握することができる。また、記憶装置2からの情報はサーバー5にも送信されているため、必要な人が必要なときにいつでも情報を確認することができる。
図24、25は、記憶装置2より心電図をコンピュータネットワーク3を介して表示端末4及びサーバー5に送信するためにコントローラ22に内蔵されたマイクロコンピュータのプログラム内容を示す。この心電図送信ルーチンプログラムが起動されると、ステップS31において、表示器23の画面の標識(バイタル情報ボタン)102がタッチ操作されたか否かが判定される。標識(バイタル情報ボタン)102がタッチ操作され、ステップS31が肯定判断されると、ステップS32において、図12のように、表示器23にバイタル情報入力画面を表示する。そして、次のステップS33では、表示器23に表示された図12の画面内の標識(モニタ情報取得ボタン)121がタッチ操作されたか否かが判定される。標識(モニタ情報取得ボタン)121がタッチ操作されてステップS33が肯定判断されると、ステップS34において、生体モニタ61からバイタル情報を取り込み、図13のように表示する。
生体モニタ61の機種によっては、画像での表示はあるが生体情報の信号出力を行わないものもある。そのような機種の場合、表示器23の画面の標識(バイタル情報ボタン)102をタッチ操作しても、ステップS32〜ステップS34によるバイタル情報の取り込みを行うことができない。この実施形態の記憶装置2では、コントローラ22にOCR機能を備えている。OCR機能は、図24のステップS35〜ステップS38によって実行されている。
心電図送信ルーチンプログラムが起動されたとき、表示器23の画面の標識(バイタル情報ボタン)102がタッチ操作されず、代わりに標識(バイタル情報ボタン)102内の標識(OCRボタン)102aがタッチ操作されると、ステップS31が否定判断されてステップS35が肯定判断される。そのため、ステップS36において、図23のステップS21〜ステップS24と同様に生体モニタ61の画像をメモリに保存する。そして、次のステップS37では、OCR機能により保存された画像データから文字数字情報としてのバイタル情報を抽出する。次にステップS38では、抽出されたバイタル情報を取り込み、図13のように表示する。
このように、いずれかの方法によりバイタル情報を取り込み、図13のように表示された状態で、ステップS39において、標識(OKボタン)131がタッチ操作されたか否かが判定される。標識(OKボタン)131がタッチ操作されてステップS39が肯定判断されると、ステップS40において、図22のような伝送用レポートが自動作成され、上記のようにして取り込まれたバイタル情報が伝送用レポートに反映される。伝送用レポートでは、特定行為の情報とバイタル情報とが取り込まれて作成されるが、伝送用レポートでの両情報の表示は、互いに区別されることなく、時系列にて表示される(図22参照)。
図13の画面内の標識(OKボタン)131がタッチ操作されず、標識(キャンセルボタン)132がタッチ操作されると、ステップS39が否定判断され、ステップS41が肯定判断されてステップS42において、表示器23が図10に示す初期画面に戻される。
次に、図25のステップS43では、標識(ECGボタン)104がタッチ操作されたか否かが判定される。標識(ECGボタン)104がタッチ操作されると、ステップS43が肯定判断されてステップS44において、図18のように、表示器23に心電図の測定を表すECG画面が表示される。そして、次のステップS45では、表示器23に表示された図18の画面内の標識(開始ボタン)181がタッチ操作されたか否かが判定される。標識(開始ボタン)181がタッチ操作されてステップS45が肯定判断されると、ステップS46において、図19のように、表示器23に心電図とともにバイタル情報が表示される。図19において、バイタル情報は符号194にて示す。
次のステップS47では、表示器23に表示された図19の画面内の標識(取り込みボタン)191がタッチ操作されたか否かが判定される。標識(取り込みボタン)191がタッチ操作されてステップS47が肯定判断されると、ステップS48において、その時点から10秒間遡って得られる図19の心電図の画像がメモリ(図示略)に保存される。なお、10秒間については、必要に応じて適宜の時間で設定可能である。そして、ステップS49において、図19の画面内の標識(OKボタン)192がタッチ操作されたか否かが判定される。標識(OKボタン)192がタッチ操作されてステップS49が肯定判断されると、ステップS50において、メモリに保存していた画像(心電図)データがコンピュータネットワーク3を介して表示端末4及びサーバー5に送信される。予め設定されたEメールアドレス宛にEメール送信してもよい。標識(OKボタン)192がタッチ操作されず、標識(キャンセルボタン)193がタッチ操作されると、ステップS49が否定判断され、ステップS51が肯定判断されてステップS52において、表示器23が図10に示す初期画面に戻される。
以上のように、記憶装置2からコンピュータネットワーク3を介して送信し、医師の手元にある表示端末4に心電図と共に生体モニタ61からの生体情報を文字数字情報として表示させることができる。これにより救急車により搬送される患者の容体を、その患者を受け入れる病院の医師が心電図と他の生体情報とを総合して素早く、且つ正確に把握して、病気等の診断を行うことができる。また、記憶装置2からの情報はサーバー5にも送信されているため、必要な人が必要なときにいつでも確認することができる。
上記第2実施形態において、ステップS43〜S50の処理は、本発明の表示手段に相当する。ステップS21〜S26の処理は、本発明の生体モニタ画像送信手段に相当する。また、ステップS36、S37の処理は、本発明のデータ抽出手段に相当する。更に、ステップS40の処理は、本発明の伝送用レポート作成手段に相当する。更にまた、図10〜図21に示す表示器23の画像は、本発明における操作用画像に相当する。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、伝送用レポートは、第2実施形態において生体モニタ61から取り込まれるバイタル情報に基づいて作成されたが、第1実施形態において生体センサ6から取り込まれるバイタル情報に基づいて作成することもできる。また、記憶装置2の表示器23の初期画面に標識を表示し、その標識へのタッチ操作により記憶装置の各機能を働かせる構成は、第2実施形態の記憶装置2において適用したが、第1実施形態の記憶装置2にも適用可能である。
1 心電計
2 記憶装置
3 コンピュータネットワーク
4 表示端末
5 サーバー
6 生体センサ
61 生体モニタ
7 血圧計
8 リモコン(遠隔制御装置)
91 個人情報表示部
92 心電図表示部
93 生体情報表示部
94 イベント表示部

Claims (3)

  1. 被検者に取り付けられて当該被検者の12誘導の心電信号を取得し、出力する心電計と、
    コンピュータネットワークに接続され、前記心電計より心電信号を受けて、その心電信号をその計測時刻と対応させた心電図として保存し、保存した心電図をコンピュータネットワーク経由で送信する記憶装置と、
    コンピュータネットワークに接続され、コンピュータネットワーク経由で受信した心電図を表示する表示端末とを備え
    前記心電計は、前記記憶装置の動作を制御する操作スイッチを備え、該操作スイッチの 操作信号は、前記記憶装置に送信され、
    前記記憶装置は、前記操作信号を受けて該操作信号に応じた制御を行い、
    前記記憶装置は、指示信号を受けて、その時点から遡って決められた期間の心電図を保 存し、予め決められた宛先に送信する保存データ送信手段を備え、
    前記心電計の操作スイッチは、前記保存データ送信手段に対して指示信号を発するもの とされている心電データ伝送システム。
  2. 請求項1において、
    被検者の心電図以外の生体情報を計測する生体センサを備え、
    前記記憶装置は、前記生体センサにて計測された生体情報を受け、該生体情報を文字数 字情報として前記表示端末にて心電図と共に表示させる表示手段を備える心電図伝送シス テム。
  3. 請求項1において、
    被検者からの生体情報を取得して連続的に表示する生体モニタを備え、
    前記記憶装置は、前記生体モニタから生体情報を受け、該生体情報を文字数字情報とし て前記表示端末にて心電図と共に表示させる表示手段を備える心電図伝送システム。
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