JP2020145895A - 回転電機のロータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機のロータが高速回転しても、永久磁石をロータコアに固定することができる回転電機のロータの製造方法を提供する。【解決手段】回転電機のロータ10の製造方法は、樹脂シート付永久磁石体47を形成する樹脂シート装着工程と、樹脂シート付永久磁石体47をロータコア30の磁石固定溝38に貼り付ける磁石貼付工程と、略円筒形状のスリーブ50をロータコア30及び樹脂シート付永久磁石体47を取り囲むように配置するスリーブ配置工程と、永久磁石40とスリーブ50との間に樹脂Rを充填する密着工程と、を含む。樹脂シート付永久磁石体47の樹脂シート70は、永久磁石40から軸方向に突出する突出部70aを有する。密着工程では、樹脂シート70の突出部70aを軸方向に押圧することで、樹脂シート70を永久磁石40の外周面42及びスリーブ50の内周面51に密着させる。【選択図】図10A

Description

本発明は、電動車両などに搭載される回転電機のロータの製造方法に関する。
従来から、回転電機として、ロータコアの内部に周方向に所定の間隔で複数個の永久磁石を配置したIPM型の回転電機(Interior Permanent Magnet Motor)や、ロータコアの外周面に周方向に所定の間隔で複数個の永久磁石を貼り付けたSPM型の回転電機(Surface Permanent Magnet Motor)が知られている。
近年、電動車両などに搭載される回転電機に対しては、小型化、軽量化のため、高速回転の要求が高まっている。しかしながら、回転電機のロータを高速回転させると、ロータコア及び永久磁石に大きな遠心力が生じる。
IPM型の回転電機の場合、高速回転に伴ってロータコア及び永久磁石に生じる大きな遠心力に対する剛性を確保するためには、磁石挿入孔とロータコアの外周面との間に形成される磁石保持リブを太くする必要がある。しかし、この磁石保持リブを太くすると磁石磁束の短絡が生じてしまい、コイルと鎖交する磁束が減少するため、出力トルクが低下してしまう。
SPM型の回転電機の場合、圧入や液圧拡張等により、略円筒形状のスリーブをロータコアの外周面及び永久磁石の外周面を取り囲むように配置し、スリーブの張力によって、永久磁石をロータコアの外周面に固定する。しかし、回転電機のロータを高速回転させると、永久磁石に生じる遠心力によって、スリーブが永久磁石から径方向外側への大きな荷重を受けて伸びてしまい、永久磁石がロータコアから離れ、永久磁石をロータコアに固定することが困難である、という課題があった。
永久磁石に生じる遠心力によって、スリーブが伸びてしまうことを防止しつつ、永久磁石をロータコアに固定する技術として、例えば、特許文献1の回転電機のロータが開示されている。
特許文献1の回転電機のロータは、ロータコアの外周面及び永久磁石の外周面を取り囲むように配置される保持部材に、半径(直径)が変化し難い材料を用いている。そして、永久磁石の内周面と回転軸との間に、略円筒形状のスリーブが介挿されており、スリーブは回転軸によって径方向外側に押圧されている。この構成により、永久磁石は、スリーブと保持部材との間で挟持されて固定されている。
特開2016−096641号公報
しかしながら、特許文献1の回転電機のロータは、磁石の磁束を確保するために、スリーブが所定の径方向厚さを有している必要があり、スリーブの永久磁石に対する押圧力の確保が困難であった。さらに、特許文献1の回転電機のロータは、スリーブを冷やし嵌めによって嵌合しているため、締め代を大きくすることが困難であった。したがって、特許文献1の回転電機のロータは、永久磁石をロータコアに強固に固定するのが困難であった。
本発明は、回転電機のロータが高速回転しても、遠心力によって永久磁石がロータコアから離れることなく、永久磁石をロータコアに固定することができる回転電機のロータの製造方法を提供する。
本発明は、
外周面に周方向に所定の間隔で形成された複数の磁石固定溝を有するロータコアと、
各磁石固定溝に固定された永久磁石と、
前記ロータコアの前記外周面及び前記永久磁石の外周面を取り囲む略円筒形状のスリーブと、を備え、
前記永久磁石の前記外周面と、前記スリーブの内周面との間には、樹脂が充填されている、回転電機のロータの製造方法であって、
樹脂シートを前記永久磁石の前記外周面に装着することで前記樹脂シートと前記永久磁石とを一体化し、樹脂シート付永久磁石体を形成する、樹脂シート装着工程と、
前記樹脂シート付永久磁石体を前記磁石固定溝に貼り付ける、磁石貼付工程と、
前記ロータコアの前記外周面及び前記樹脂シート付永久磁石体の外周面を取り囲むように前記スリーブを配置する、スリーブ配置工程と、
前記樹脂シートを、前記永久磁石の前記外周面及び前記スリーブの前記内周面に密着させて、前記永久磁石の前記外周面と前記スリーブの内周面との間に前記樹脂を充填させる、密着工程と、を含み、
前記樹脂シート装着工程では、前記樹脂シートが、前記永久磁石の少なくとも一方側の軸方向端面から軸方向に突出する突出部を有するように前記樹脂シート付永久磁石体が形成され、
前記密着工程では、前記樹脂シートの前記突出部を軸方向に押圧することで、前記樹脂シートを前記永久磁石の前記外周面及び前記スリーブの前記内周面に密着させる。
本発明によれば、樹脂シートを永久磁石の外周面及びスリーブの内周面に密着させて、永久磁石の外周面とスリーブの内周面との間に樹脂を充填させるので、回転電機のロータが高速回転しても、遠心力によって永久磁石がロータコアから離れることなく、永久磁石をロータコアに固定することができる回転電機のロータを製造できる。
本発明の一実施形態によって製造された回転電機のロータの斜視図である。 図1のロータを、ロータシャフト及び端面板を除いた状態で軸方向からみた図である。 図2のER1で囲んだ部分の拡大図である。 本発明の一実施形態の樹脂シート装着工程によって形成された樹脂シート付永久磁石体の斜視図である。 図4Aの樹脂シート付永久磁石体を軸方向から見た図である。 本発明の一実施形態の磁石貼付工程を説明する説明図である。 本発明の一実施形態のスリーブ配置工程を説明する説明図である。 図6Aの要部斜視図である。 図6Bの要部を軸方向から見た図である。 本発明の一実施形態の密着工程において、各固定治具の配置を説明する説明図である。 本発明の一実施形態の密着工程において、第2固定治具の配置前の状態を説明するための要部拡大図である。 本発明の一実施形態の密着工程において、第2固定治具の配置後の状態を説明するための要部拡大図である。 本発明の一実施形態の密着工程において、外周固定治具を介した樹脂シートの加熱、及び押圧治具の配置を説明する説明図である。 本発明の一実施形態の密着工程において、押圧治具を樹脂シートの突出部に向かって押し込む方法を説明する説明図である。 本発明の一実施形態の密着工程において、押圧治具によって樹脂シートが押圧された際の樹脂シートの変形を説明するための要部斜視図である。 図10Aの軸方向と垂直な方向から見た断面図である。
以下、本発明の回転電機のロータの製造方法の一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る製造方法によって製造される回転電機のロータ10は、いわゆるSPM型の回転電機(Surface Permanent Magnet Motor)のロータであり、ロータシャフト20と、ロータシャフト20に軸支されるロータコア30と、ロータコア30の外周面36に固定された永久磁石40と、ロータコア30の外周面36及び永久磁石40の外周面42を取り囲む略円筒形状のスリーブ50と、ロータコア30の軸方向両端面それぞれに配置される一対の端面板60と、を備える。
以下の説明で、回転軸心Cというときは、回転電機のロータ10またはロータシャフト20が回転するときの中心の軸をいい、軸方向とはこの回転軸心Cに沿った方向をいう。また、周方向というときは回転軸心Cが点に見える状態でこの点を中心に円を描きその円の円周に沿った方向をいう。一方、径方向というときは、点から円へ向かう方向または円から点へ向かう方向をいう。径方向外側というときは、点から円へ向かう方向をいう。径方向内側というときは、円から点へ向かう方向をいう。
<ロータコア>
ロータコア30は、複数の電磁鋼板300を軸方向に積層することによって構成されている。
ロータコア30は、軸方向に貫通し、圧入によってロータシャフト20が締め付けられるロータシャフト挿通孔31が回転軸心Cに設けられた略円環形状を有する。ロータコア30は、ロータシャフト挿通孔31に圧入されたロータシャフト20と一体に回転する。
ロータコア30は、ロータシャフト挿通孔31の径方向外側に設けられ、周方向に配置された略長円形状の複数の内径側孔部320を有する内径側孔部群32と、径方向において、ロータシャフト挿通孔31と内径側孔部群32との間に設けられたシャフト保持部33と、を備える。本実施形態では、周方向に16個の内径側孔部320が、等間隔に形成されている。
これにより、ロータシャフト20がロータシャフト挿通孔31に締め付けられる締付荷重によって、シャフト保持部33が拡開しても、内径側孔部群32が変形することで、ロータコア30の内径側孔部群32よりも径方向外側が変形することを抑制できる。
さらに、ロータコア30は、内径側孔部群32の径方向外側に設けられ、周方向に配置された径方向外側に凸の略角丸三角形状の複数の外径側孔部340を有する外径側孔部群34と、径方向において、内径側孔部群32と外径側孔部群34との間に設けられた円環部35と、外径側孔部群34とロータコア30の外周面36との間に設けられた電磁部37と、を備える。本実施形態では、周方向に8個の外径側孔部340が、等間隔に形成されている。
外径側孔部群34を構成する複数の外径側孔部340には、冷媒が流れるようにしてもよい。このようにすると、外径側孔部340を流れる冷媒によって、電磁部37及び永久磁石40を冷却することができる。
ロータコア30の外周面36には、周方向に所定の間隔で複数の磁石固定溝38が形成されている。磁石固定溝38には永久磁石40が固定される。本実施形態では、磁石固定溝38は、軸方向から見て、各外径側孔部340の周方向中央部と回転軸心Cとを結ぶ直線の間に各1個、合計8個形成されている。
図3に示すように、各磁石固定溝38は、軸方向から見て、ロータ10の回転軸心Cを中心とする円弧状に周方向に延び、永久磁石40が貼り付けられる磁石貼付面381と、該磁石貼付面381の周方向両端部から周方向外側に湾曲して径方向外側に延びる内径側端面382と、内径側端面382の外径側端部から略直線状に径方向外側に延びる磁石当接面383と、磁石当接面383の外径側端部から略直線状に周方向外側に延びる空隙形成面384と、空隙形成面384の周方向外側端部からロータコア30の外周面36に略直線状に径方向外側に延びる外径側端面385と、を有する。
<永久磁石>
永久磁石40は、軸方向から見て、ロータコア30の磁石固定溝38の磁石貼付面381に沿った円弧形状を有する内周面41と、ロータコア30の外周面36と略同一の円を構成する円弧形状を有する外周面42と、内周面41の周方向端部から外周面42の周方向端部へと略直線状に延びる周方向端面43と、を備える。
永久磁石40の周方向端面43は、外周面42と接続する外周側端部45が、ロータ10の回転軸心Cと、内周面41と接続する内周側端部44とを通る仮想直線LNよりも、永久磁石40の周方向中央側となるように延びている。すなわち、周方向端面43は、仮想直線LNに対して角度ANGだけ周方向中央側に傾いて延びるテーパ形状となっている。
永久磁石40は、内周面41が、磁石固定溝38の磁石貼付面381に貼り付けられ、周方向端面43が、磁石固定溝38の磁石当接面383と当接するように配置されて、磁石固定溝38に周方向で固定されている。永久磁石40の内周面41と、磁石固定溝38の磁石貼付面381との間には、接着剤や接着テープ等が配置され、接着剤や接着テープ等によって、永久磁石40の内周面41が磁石固定溝38の磁石貼付面381に固定されていてもよい。
<スリーブ>
スリーブ50は、略円筒形状を有し、軸方向から見て、ロータコア30の外周面36及び永久磁石40の外周面42を取り囲むように配置されている。スリーブ50は、高強度で伸び率の小さい非磁性材料、例えば繊維強化プラスチック(FRP:Fiber-Reinforced Plastics)、によって形成されている。したがって、スリーブ50は、伸び率が小さいため、隙間嵌めによって、ロータコア30の外周面36及び永久磁石40の外周面42を取り囲むように配置されている。一方で、ロータ10が高速回転し、遠心力によって、永久磁石40が磁石固定溝38の磁石貼付面381から離れ、スリーブ50に衝突した場合でも、スリーブ50は、伸び率が小さいため変形が小さく、永久磁石40が径方向外側に移動することを抑制できる。
ロータコア30の空隙形成面384と、スリーブ50の内周面51との間には、第1空隙部S1が形成されている。より詳細には、第1空隙部S1は、ロータコア30の空隙形成面384及び外径側端面385と、スリーブ50の内周面51と、永久磁石40の周方向端面43と、によって囲まれた空間である。
永久磁石40の外周面42と、スリーブ50の内周面51との間には、第2空隙部S2が形成されている。第2空隙部S2は、永久磁石40の周方向端面43の外周側端部45と、スリーブ50の内周面51との間を通じて、第1空隙部S1と連通している。
ロータコア30の外周面36と、スリーブ50の内周面51との間には、第3空隙部S3が形成されている。第3空隙部S3は、ロータコア30の外径側端面385と外周面36の接続部と、スリーブ50の内周面51との間を通じて、第1空隙部S1と連通している。
ロータコア30の外周面36とスリーブ50の内周面51との距離L1は、永久磁石40の外周面42とスリーブ50の内周面51との距離L2よりも短くなっている。
本実施形態では、ロータコア30の外周面36と、スリーブ50の内周面51との間には、第3空隙部S3が形成されているものとしたが、ロータコア30の外周面36と、スリーブ50の内周面51が当接しており、第3空隙部S3を有していないものとしてもよい。すなわち、ロータコア30の外周面36とスリーブ50の内周面51との距離L1はゼロであってもよい。
<樹脂>
ロータ10の第1空隙部S1及び第2空隙部S2には、樹脂Rが充填されている。第3空隙部S3にも、樹脂Rが充填されていてもよい。
これにより、第1空隙部S1及び第2空隙部S2に充填されている樹脂Rの内圧によって、永久磁石40及びロータコア30の磁石固定溝38の製造誤差を許容しつつ、永久磁石40を磁石固定溝38の磁石貼付面381に固定することができる。
さらに、第2空隙部S2に充填されている樹脂Rの内圧は、ロータ10の回転時に永久磁石40に生じる遠心力以上となっている。これにより、ロータ10の回転時においても、永久磁石40が磁石固定溝38の磁石貼付面381から離れず、永久磁石40を磁石固定溝38の磁石貼付面381に強固に固定することができる。
また、ロータコア30の外周面36とスリーブ50の内周面51との距離L1は、永久磁石40の外周面42とスリーブ50の内周面51との距離L2よりも短いので、第1空隙部S1及び第2空隙部S2に樹脂Rを充填する際、樹脂Rがロータコア30の外周面36とスリーブ50の内周面51との間、すなわち第3空隙部S3に流れることを抑制でき、より確実に第2空隙部S2に樹脂Rを充填することができる。
また、永久磁石40の周方向端面43は、軸方向から見て、外周側端部45が、ロータ10の回転軸心Cと内周側端部44とを通る仮想直線LNよりも、永久磁石40の周方向中央側となるように延びているので、永久磁石40の周方向端面43は、第1空隙部S1に充填された樹脂Rの内圧により、径方向内側方向の圧力を受ける。これにより、永久磁石40を磁石固定溝38の磁石貼付面381に、より強固に固定することができる。
<回転電機のロータの製造方法>
回転電機のロータ10を製造する製造方法について、図4A〜図10Bを用いて説明する。
回転電機のロータ10の製造方法は、図4A及び図4Bに示す樹脂シート装着工程と、図5に示す磁石貼付工程と、図6に示すスリーブ配置工程と、図7〜図10Bに示す密着工程と、を含む。
[樹脂シート装着工程]
図4A及び図4Bに示すように、樹脂シート装着工程では、樹脂シート70を永久磁石40の外周面42に装着することで樹脂シート70と永久磁石40とを一体化し、樹脂シート付永久磁石体47を形成する。
樹脂シート70は、第2空隙部S2と略同形状の円弧形状を有する薄肉部72と、薄肉部72の周方向両端に形成され、薄肉部72よりも径方向内側に突出し、第1空隙部S1と略同形状の一対の厚肉部71と、を有する。
樹脂シート70は、薄肉部72が永久磁石40の外周面42と当接し、一対の厚肉部71が永久磁石40の一対の周方向端面43の少なくとも一部を挟むことによって、永久磁石40に装着される。これにより、樹脂シート70と永久磁石40とが一体化され、樹脂シート付永久磁石体47が形成される。
樹脂シート70は、軸方向長さが永久磁石40の軸方向長さよりも長くなっており、永久磁石40の第1の軸方向端面40U及び第2の軸方向端面40Dから突出した突出部70aを有する。樹脂シート70は、一対の厚肉部71及び薄肉部72いずれも、永久磁石40の第1の軸方向端面40U及び第2の軸方向端面40Dから突出している。よって、突出部70aは、一対の厚肉部71が永久磁石40の軸方向端面ら突出した厚肉突出部71aと、薄肉部72が永久磁石40の軸方向端面から突出した薄肉突出部72aと、を備える(図5の(a)参照)。
[磁石貼付工程]
図5の(a)及び(b)に示すように、磁石貼付工程では、ロータコア30の磁石固定溝38の磁石貼付面381に樹脂シート付永久磁石体47を貼り付ける。例えば、磁石固定溝38の磁石貼付面381または永久磁石40の内周面41に接着剤や接着テープ等を貼り付けた後、永久磁石40の内周面41が、接着剤や接着テープ等を介して磁石固定溝38の磁石貼付面381に貼り付けられ、永久磁石40は磁石固定溝38の磁石貼付面381に固定される。
このとき、樹脂シート付永久磁石体47は、軸方向から見て、樹脂シート70の一対の厚肉部71が、空隙形成面384と対向する位置となるように配置されて、ロータコア30の磁石固定溝38の磁石貼付面381に貼り付けられる(図6B及び図6C参照)。
これにより、樹脂シート70の一対の厚肉部71によって、樹脂シート付永久磁石体47は、ロータコア30の磁石固定溝38に対して位置決めされるので、樹脂シート付永久磁石体47をロータコア30の磁石固定溝38の磁石貼付面381に貼り付ける位置の精度を向上することができる。
永久磁石40は、軸方向長さがロータコア30の軸方向長さと略同一となっている。このため、樹脂シート70の突出部70aは、ロータコア30の第1の軸方向端面30U及び第2の軸方向端面30Dからも突出している。
本実施形態では、樹脂シート付永久磁石体47がロータコア30の磁石固定溝38に貼り付けられた状態で、樹脂シート付永久磁石体47の外周面472が、ロータコア30の外周面36よりも径方向内側となるように構成されている。
[スリーブ配置工程]
図6A〜図6Cに示すように、スリーブ配置工程では、磁石固定溝38に樹脂シート付永久磁石体47が貼り付けられたロータコア30に対し、ロータコア30の外周面36及び樹脂シート付永久磁石体47の外周面472を取り囲むようにスリーブ50を隙間嵌めによって配置する。
スリーブ50は、軸方向長さがロータコア30及び永久磁石40の軸方向長さと略同一となっている。このため、樹脂シート70の突出部70aは、スリーブ50の第1の軸方向端面50U及び第2の軸方向端面50Dからも突出している。
本実施形態では、樹脂シート付永久磁石体47の外周面472が、ロータコア30の外周面36よりも径方向内側となるように構成されているので、スリーブ50の内周面51が樹脂シート付永久磁石体47の外周面472に引っ掛かることなく、容易にスリーブ50を配置することができる。
[密着工程]
密着工程では、樹脂シート70を、永久磁石40の外周面42及びスリーブ50の内周面51に密着させて、永久磁石40の外周面42とスリーブ50の内周面51との間に樹脂Rを充填させる。
まず、図7の(a)に示すように、スリーブ50をロータコア30の外周面36及び樹脂シート付永久磁石体47の外周面472を取り囲むように配置した状態で、略円筒形状を有する外周固定治具80をスリーブ50の外周面52を取り囲むように配置する。外周固定治具80の内周面801は、スリーブ50の外周面52と略同一の径となっており、スリーブ50は、外周固定治具80によって、軸方向と垂直な面における位置が固定されている。
次に、図7の(b)に示すように、略円環形状を有する一対の第1固定治具81を、スリーブ50の第1の軸方向端面50U及び第2の軸方向端面50Dに配置する。一対の第1固定治具81は、スリーブ50の第1の軸方向端面50U及び第2の軸方向端面50Dに当接している。第1固定治具81の内周面811は、スリーブ50の内周面51と略一致する。そして、スリーブ50は、一対の第1固定治具81によって、軸方向の位置が固定されている。
次に、図7の(c)に示すように、略円環形状を有する一対の第2固定治具82を、第1固定治具81の内周側に配置する。第2固定治具82の外周面822は、第1固定治具81の内周面811と略同一の径となっている。第2固定治具82の外周面822には、樹脂シート70と略同形状の挿通溝823が軸方向全面に亘って延びるように形成されている。挿通溝823は、ロータコア30の磁石固定溝38と同数形成されている。そして、ロータコア30及び樹脂シート付永久磁石体47は、一対の第2固定治具82によって、軸方向の位置が固定されている。
このとき、図8A及び図8Bに示すように、第2固定治具82が第1固定治具81の内周側に配置された状態で、第2固定治具82の挿通溝823には、樹脂シート70の突出部70aが配置されている。
次に、図9A及び図9Bに示すように、外周固定治具80を介して、樹脂シート70を周方向から加熱する(矢印H参照)。これにより、樹脂シート70は軟化する。また、外周固定治具80を介して樹脂シート70を加熱することにより、樹脂シート70を均一に加熱することができるので、樹脂シート70を軸方向で均一に軟化させることができる。
次に、樹脂シート70と略同形状の軸方向断面形状を有する押圧治具83を、第1固定治具81の内周面811と第2固定治具82の外周面822に形成された挿通溝823との間に形成された隙間に配置する。そして、押圧治具83を挿通溝823に挿通させ、押圧治具83を樹脂シート70の突出部70aに向かって押し込む。
図10A及び図10Bに示すように、押圧治具83を樹脂シート70の突出部70aに向かって押し込むと、樹脂シート70は、一対の押圧治具83によって、矢印Fに示すように軸方向両側から押圧される。すると、樹脂シート70の突出部70aは、押圧治具83の押圧力によって、ロータコア30の磁石固定溝38の空隙形成面384とスリーブ50の内周面51との間の第1空隙部S1、及び永久磁石40の外周面42とスリーブ50の内周面51との間の第2空隙部S2に押し込まれる。そして、樹脂シート70は、径方向及び周方向に広がるように変形し、永久磁石40の外周面42及びスリーブ50の内周面51に密着する。
このようにして、永久磁石40の外周面42と、スリーブ50の内周面51との間に、樹脂Rが充填された、回転電機のロータ10が製造される。
これにより、回転電機のロータ10が高速回転しても、遠心力によって永久磁石40がロータコア30から離れることなく、永久磁石40をロータコア30に固定することができる回転電機のロータ10が製造可能となる。さらに、永久磁石40の外周面42とスリーブ50の内周面51との間に、樹脂Rを注入して充填する場合に比べて、樹脂注入装置等が不要となり、樹脂Rが充填された回転電機のロータ10を容易に製造できる。
また、押圧治具83により樹脂シート70の突出部70aを軸方向に押圧するので、樹脂シート70の突出部70aを均一な押圧力で押圧することができ、永久磁石40の外周面42と、スリーブ50の内周面51との間に充填された樹脂Rの内圧を均一にすることができる。
また、樹脂シート70の突出部70aに対する押圧治具83の押圧力は、容易に調整することができるので、樹脂シート70の突出部70aの突出長さ、及び押圧治具83の押圧力を調整することにより、スリーブ50の内周面51との間に充填された樹脂Rに所望の内圧を生じさせることができる。
本実施形態では、永久磁石40の外周面42が受ける第2空隙部S2に充填された樹脂Rの内圧が、ロータ10の回転時に永久磁石40に生じる遠心力以上となるように樹脂Rを充填する。
これにより、ロータ10の回転時においても、永久磁石40が磁石固定溝38の磁石貼付面381から離れず、永久磁石40を磁石固定溝38の磁石貼付面381に強固に固定することができる。
また、スリーブ50は、外周固定治具80によって、軸方向と垂直な面における位置が固定されているので、押圧治具83によって樹脂シート70の突出部70aを押圧し、樹脂シート70が径方向及び周方向に広がるように変形する際、スリーブ50が位置ずれすることを防止できる。
さらに、本実施形態では、押圧治具83によって樹脂シート70の突出部70aを押圧する際、各挿通溝823に挿通させた押圧治具83を、樹脂シート70の突出部70aに向かって同時に押し込む。
これにより、各樹脂シート付永久磁石体47の樹脂シート70は、同時に径方向及び周方向に広がるように変形するので、スリーブ50は、各樹脂シート付永久磁石体47の樹脂シート70から、同時に内圧を受けることとなり、ロータ10の回転軸心Cとスリーブ50の中心とが略同一の位置となるようにスリーブ50を固定することができる。
また、樹脂シート70は、加熱により軟化した状態で押圧治具83によって押し込まれるので、樹脂シート70はより変形しやすい。これにより、樹脂シート70の突出部70aは、押圧治具83の押圧力によって、第1空隙部S1及び第2空隙部S2に押し込まれやすく、樹脂シート70が永久磁石40の外周面42及びスリーブ50の内周面51に密着するのを促進できる。
さらに、外周固定治具80を介して樹脂シート70を加熱することにより、樹脂シート70は軸方向で均一に軟化するので、永久磁石40の外周面42と、スリーブ50の内周面51との間に充填された樹脂Rの内圧をより均一にすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、本実施形態では、樹脂シート付永久磁石体47の樹脂シート70は、永久磁石40の第1の軸方向端面40U及び第2の軸方向端面40Dの双方から突出しているものとしたが、第1の軸方向端面40Uまたは第2の軸方向端面40Dのいずれか一方から突出しているものとしてもよい。このとき、密着工程において、第1固定治具81及び第2固定治具82は、少なくとも樹脂シート70の突出部70aが配置された側のロータコア30、樹脂シート付永久磁石体47及びスリーブ50の軸方向端面に配置されていればよく、樹脂シート70の突出部70aが配置されていない側のロータコア30、樹脂シート付永久磁石体47及びスリーブ50の軸方向端面は、平板等によって、ロータコア30、樹脂シート付永久磁石体47及びスリーブ50が軸方向に固定されていればよい。
また、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 外周面(外周面36)に周方向に所定の間隔で形成された複数の磁石固定溝(磁石固定溝38)を有するロータコア(ロータコア30)と、
各磁石固定溝に固定された永久磁石(永久磁石40)と、
前記ロータコアの前記外周面及び前記永久磁石の外周面(外周面42)を取り囲む略円筒形状のスリーブ(スリーブ50)と、を備え、
前記永久磁石の前記外周面と、前記スリーブの内周面(内周面51)との間には、樹脂(樹脂R)が充填されている、回転電機のロータ(ロータ10)の製造方法であって、
樹脂シート(樹脂シート70)を前記永久磁石の前記外周面に装着することで前記樹脂シートと前記永久磁石とを一体化し、樹脂シート付永久磁石体(樹脂シート付永久磁石体47)を形成する、樹脂シート装着工程と、
前記樹脂シート付永久磁石体を前記磁石固定溝に貼り付ける、磁石貼付工程と、
前記ロータコアの前記外周面及び前記樹脂シート付永久磁石体の外周面(外周面472)を取り囲むように前記スリーブを配置する、スリーブ配置工程と、
前記樹脂シートを、前記永久磁石の前記外周面及び前記スリーブの前記内周面に密着させて、前記永久磁石の前記外周面と前記スリーブの前記内周面との間に前記樹脂を充填させる、密着工程と、を含み、
前記樹脂シート装着工程では、前記樹脂シートが、前記永久磁石の少なくとも一方側の軸方向端面(第1の軸方向端面40U、第2の軸方向端面40D)から軸方向に突出する突出部(突出部70a)を有するように前記樹脂シート付永久磁石体が形成され、
前記密着工程では、前記樹脂シートの前記突出部を軸方向に押圧することで、前記樹脂シートを前記永久磁石の前記外周面及び前記スリーブの前記内周面に密着させる、回転電機のロータの製造方法。
(1)によれば、樹脂シートを永久磁石の外周面及びスリーブの内周面に密着させて、永久磁石の外周面とスリーブの内周面との間に樹脂を充填させるので、回転電機のロータが高速回転しても、遠心力によって永久磁石がロータコアから離れることなく、永久磁石をロータコアに固定することができる回転電機のロータを製造できる。また、永久磁石の外周面とスリーブの内周面との間に、樹脂を注入して充填する場合に比べて、樹脂注入装置等が不要となり、容易に樹脂を充填できる。さらに、樹脂シートの突出部を軸方向に押圧することで、樹脂シートが径方向及び周方向に広がるように変形するので、樹脂シートを永久磁石の外周面及びスリーブの内周面に密着させることができる。
(2) (1)に記載の回転電機のロータの製造方法であって、
前記密着工程では、前記樹脂シートの前記突出部を軸方向に押圧する前に、前記樹脂シートを加熱する、回転電機のロータの製造方法。
(2)によれば、樹脂シートを加熱し、樹脂シートが軟化した状態で、樹脂シートの突出部を軸方向に押圧するので、樹脂シートが径方向及び周方向に広がるように変形しやすくなり、樹脂シートが永久磁石の外周面及びスリーブの内周面に密着するのを促進できる。
(3) (2)に記載の回転電機のロータの製造方法であって、
前記密着工程では、前記スリーブの外周面を取り囲み、前記スリーブを所定の位置に固定する外周固定治具(外周固定治具80)が配置され、前記外周固定治具を介して、前記樹脂シートを加熱する、回転電機のロータの製造方法。
(3)によれば、スリーブの外周面を取り囲む外周固定治具を介して樹脂シートを加熱するので、樹脂シートを均一に加熱することができる。また、外周固定治具によってスリーブを所定の位置に固定した状態で樹脂シートを永久磁石の外周面及びスリーブの内周面に密着させることができるので、スリーブの位置ずれを防止することができる。
(4) (1)〜(3)のいずれかに記載の回転電機のロータの製造方法であって、
軸方向から見て、
各磁石固定溝は、前記永久磁石が貼り付けられる磁石貼付面(磁石貼付面381)と、周方向両端部に形成され、前記磁石貼付面より径方向外側で周方向に延びる一対の空隙形成面(空隙形成面384)と、を有し、
前記磁石固定溝の周方向両端部には、前記空隙形成面と前記スリーブの前記内周面との間に一対の第1空隙部(第1空隙部S1)が形成され、
前記永久磁石の前記外周面と、前記スリーブの前記内周面との間には、前記第1空隙部と周方向で連通する第2空隙部(第2空隙部S2)が形成されており、
前記樹脂シートは、前記第2空隙部と略同形状の薄肉部(薄肉部72)と、該薄肉部の周方向両端に形成された前記第1空隙部と略同形状の一対の厚肉部(厚肉部71)と、を有し、
前記樹脂シート装着工程では、前記薄肉部が前記永久磁石の前記外周面と当接し、前記一対の厚肉部が前記永久磁石の一対の周方向端面(周方向端面43)の少なくとも一部を挟むようにして前記樹脂シート付永久磁石体を形成し、
前記磁石貼付工程では、前記厚肉部が前記空隙形成面に配置されるように、前記樹脂シート付永久磁石体を前記磁石固定溝に配置して、前記樹脂シート付永久磁石体を前記磁石固定溝の前記磁石貼付面に貼り付ける、回転電機のロータの製造方法。
(4)によれば、磁石貼付工程において、厚肉部が空隙形成面に配置されるように、樹脂シート付永久磁石体を磁石固定溝に配置して、樹脂シート付永久磁石体を磁石固定溝の磁石貼付面に貼り付けることができるので、樹脂シート付永久磁石体を磁石貼付面に貼り付ける位置の精度を向上することができる。
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の回転電機のロータの製造方法であって、
前記密着工程では、
前記スリーブを軸方向に固定する第1固定治具(第1固定治具81)と、前記第1固定治具の内周側に配置され、前記ロータコア及び前記永久磁石を軸方向に固定する第2固定治具(第2固定治具82)とが、前記突出部が配置された側の前記ロータコアの軸方向端面に配置され、
前記樹脂シートと略同形状の軸方向断面形状を有する押圧治具(押圧治具83)を、前記第1固定治具の内周面(内周面811)と前記第2固定治具の外周面(外周面822)との間に挿通させ、前記押圧治具により前記樹脂シートの前記突出部を軸方向に押圧する、回転電機のロータの製造方法。
(5)によれば、樹脂シートと略同形状の軸方向断面形状を有する押圧治具を、第1固定治具の内周面と第2固定治具の外周面との間に挿通させ、押圧治具により樹脂シートの突出部を軸方向に押圧するので、樹脂シートの突出部を均一な押圧力で押圧することができ、永久磁石の外周面とスリーブの内周面との間に充填された樹脂の内圧を均一にすることができる。また、押圧治具の押圧力を容易に調整することができるので、永久磁石の外周面とスリーブの内周面との間に充填された樹脂に所望の内圧を生じさせることができる。
10 ロータ
30 ロータコア
36 外周面
38 磁石固定溝
381 磁石貼付面
384 空隙形成面
40 永久磁石
40U 第1の軸方向端面(軸方向端面)
40D 第2の軸方向端面(軸方向端面)
42 外周面
43 周方向端面
47 樹脂シート付永久磁石体
472 外周面
50 スリーブ
51 内周面
70 樹脂シート
70a 突出部
71 厚肉部
72 薄肉部
80 外周固定治具
81 第1固定治具
811 内周面
82 第2固定治具
822 外周面
S1 第1空隙部
S2 第2空隙部
R 樹脂

Claims (5)

  1. 外周面に周方向に所定の間隔で形成された複数の磁石固定溝を有するロータコアと、
    各磁石固定溝に固定された永久磁石と、
    前記ロータコアの前記外周面及び前記永久磁石の外周面を取り囲む略円筒形状のスリーブと、を備え、
    前記永久磁石の前記外周面と、前記スリーブの内周面との間には、樹脂が充填されている、回転電機のロータの製造方法であって、
    樹脂シートを前記永久磁石の前記外周面に装着することで前記樹脂シートと前記永久磁石とを一体化し、樹脂シート付永久磁石体を形成する、樹脂シート装着工程と、
    前記樹脂シート付永久磁石体を前記磁石固定溝に貼り付ける、磁石貼付工程と、
    前記ロータコアの前記外周面及び前記樹脂シート付永久磁石体の外周面を取り囲むように前記スリーブを配置する、スリーブ配置工程と、
    前記樹脂シートを、前記永久磁石の前記外周面及び前記スリーブの前記内周面に密着させて、前記永久磁石の前記外周面と前記スリーブの前記内周面との間に前記樹脂を充填させる、密着工程と、を含み、
    前記樹脂シート装着工程では、前記樹脂シートが、前記永久磁石の少なくとも一方側の軸方向端面から軸方向に突出する突出部を有するように前記樹脂シート付永久磁石体が形成され、
    前記密着工程では、前記樹脂シートの前記突出部を軸方向に押圧することで、前記樹脂シートを前記永久磁石の前記外周面及び前記スリーブの前記内周面に密着させる、回転電機のロータの製造方法。
  2. 請求項1に記載の回転電機のロータの製造方法であって、
    前記密着工程では、前記樹脂シートの前記突出部を軸方向に押圧する前に、前記樹脂シートを加熱する、回転電機のロータの製造方法。
  3. 請求項2に記載の回転電機のロータの製造方法であって、
    前記密着工程では、前記スリーブの外周面を取り囲み、前記スリーブを所定の位置に固定する外周固定治具が配置され、前記外周固定治具を介して、前記樹脂シートを加熱する、回転電機のロータの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転電機のロータの製造方法であって、
    軸方向から見て、
    各磁石固定溝は、前記永久磁石が貼り付けられる磁石貼付面と、周方向両端部に形成され、前記磁石貼付面より径方向外側で周方向に延びる一対の空隙形成面と、を有し、
    前記磁石固定溝の周方向両端部には、前記空隙形成面と前記スリーブの前記内周面との間に一対の第1空隙部が形成され、
    前記永久磁石の前記外周面と、前記スリーブの前記内周面との間には、前記第1空隙部と周方向で連通する第2空隙部が形成されており、
    前記樹脂シートは、前記第2空隙部と略同形状の薄肉部と、該薄肉部の周方向両端に形成された前記第1空隙部と略同形状の一対の厚肉部と、を有し、
    前記樹脂シート装着工程では、前記薄肉部が前記永久磁石の前記外周面と当接し、前記一対の厚肉部が前記永久磁石の一対の周方向端面の少なくとも一部を挟むようにして前記樹脂シート付永久磁石体を形成し、
    前記磁石貼付工程では、前記厚肉部が前記空隙形成面に配置されるように、前記樹脂シート付永久磁石体を前記磁石固定溝に配置して、前記樹脂シート付永久磁石体を前記磁石固定溝の前記磁石貼付面に貼り付ける、回転電機のロータの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転電機のロータの製造方法であって、
    前記密着工程では、
    前記スリーブを軸方向に固定する第1固定治具と、前記第1固定治具の内周側に配置され、前記ロータコア及び前記永久磁石を軸方向に固定する第2固定治具とが、前記突出部が配置された側の前記ロータコアの軸方向端面に配置され、
    前記樹脂シートと略同形状の軸方向断面形状を有する押圧治具を、前記第1固定治具の内周面と前記第2固定治具の外周面との間に挿通させ、前記押圧治具により前記樹脂シートの前記突出部を軸方向に押圧する、回転電機のロータの製造方法。

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