JP2020145863A - 駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ粘着状態を空転状態と誤判定することを防ぎつつ、タイヤが実際に空転状態になったことを早期に判定することのできる駆動制御装置を提供する。【解決手段】車両に駆動力を与える駆動装置のトルク指令値と前記駆動装置の回転速度を用いて前記駆動装置のトルクを制御する駆動制御装置であって、前記駆動装置の回転速度と前記駆動装置のトルクの少なくとも一つの周波数成分を抽出する周波数成分抽出部と、前記周波数成分に基づき、前記車両の車輪の空転有無を判定する空転判定部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車両の加減速を行うための駆動装置(エンジン、モータ等)のトルクを制御する駆動制御装置に関する。
従来、車載の駆動装置からドライブシャフトを介して車輪及び該車輪に設けられたタイヤに動力が伝達される車両において、ドライブシャフトのねじれによる共振の影響を考慮しつつ、車輪及び該車輪に設けられたタイヤ(本明細書では、これらを纏めて車輪ということがある)の空転状態(以下、スリップということがある)を判定して空転抑圧する駆動制御技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−29473号公報
特許文献1に記載の従来技術は、駆動装置の回転速度(回転数)変動がねじれに起因するものかスリップに起因するものかを判定する手法であり、タイヤ粘着状態を空転状態と誤判定する問題を解決する技術である。しかしながら、特許文献1に記載の従来技術は、ねじれ剛性を考慮した駆動装置のトルクと回転数との間の伝達特性を用いて推定した推定回転数相当値と、実際の回転数相当値との比較に基づいて、スリップを判定する。そのため、滑りやすい路面でタイヤが直ちに空転状態になった際、空転開始直後の回転速度変動をねじれに起因すると判定する可能性があり、実際にタイヤ空転状態と判定するまでに時間を要する可能性がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、タイヤ粘着状態を空転状態と誤判定することを防ぎつつ、タイヤが実際に空転状態になったことを早期に判定することのできる駆動制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る駆動制御装置は、車両に駆動力を与える駆動装置のトルク指令値と前記駆動装置の回転速度を用いて前記駆動装置のトルクを制御する駆動制御装置であって、前記駆動装置の回転速度と前記駆動装置のトルクの少なくとも一つの周波数成分を抽出する周波数成分抽出部と、前記周波数成分に基づき、前記車両の車輪の空転有無を判定する空転判定部と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、駆動装置の回転速度の周波数成分が変化することで車輪の空転状態を適切に判定し、タイヤ粘着状態を空転状態と誤判定することを防ぎつつ、タイヤが実際に空転状態になったことを早期に判定して空転抑圧することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る駆動制御装置の実施例1を搭載した車両の全体構成を示した説明図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例1を搭載した車両の駆動部を示した説明図であり、(a)はその部品構成、(b)はその物理モデルを示した説明図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例1を搭載した車両の駆動部の物理現象を示した説明図であり、(a)はタイヤ粘着時のモータ回転速度、(b)はタイヤ空転時のモータ回転速度を示した説明図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例1を搭載した車両の駆動部の物理現象を示した説明図であり、(a)は車両を含む駆動部の物理モデル、(b)はタイヤと車両間の摩擦力モデルを示した説明図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例1を搭載した車両の駆動部の物理モデルを示した説明図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例1の構成を示したブロック図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例1の周波数成分抽出部5の動作例を示した説明図であり、(a)はモータ回転速度と車両速度の比較例、(b)はモータ回転速度の周波数成分抽出例を示した説明図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例1のトルク決定部7の動作例を示した説明図であり、(a)はモータ回転速度、(b)は空転判定結果、(c)は最終モータトルクの時間応答を示した説明図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例1のトルク決定部7の動作例を示した説明図であり、(a)はモータ回転速度、(b)は空転判定結果、(c)は最終モータトルクの時間応答を示した説明図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例1のトルク決定部7の動作例を示した説明図であり、(a)はモータ回転速度、(b)はトルク補正値、(c)はトルク補正値の平均値の時間応答を示した説明図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例1のトルク決定部7の動作例を示した説明図であり、(a)は空転判定結果、(b)はトルク補正値の時間応答を示した説明図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例2の構成を示したブロック図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例2のトルク決定部101及び空転判定部6の動作例を示した説明図であり、(a)はモータ回転速度、(b)はトルク補正値、(c)は空転判定結果の時間応答を示した説明図である。 本発明に係る駆動制御装置の実施例3の構成を示したブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施例1)
まず初めに、本発明の駆動制御装置の一例である実施例1について、図1乃至図11(b)を用いて説明する。
図1は、本発明に係る駆動制御装置の実施例1のうち、駆動制御装置1を搭載した制御対象としての車両21の全体構成を示した説明図である。FL輪は左前輪、FR輪は右前輪、RL輪は左後輪、RR輪は右後輪をそれぞれ意味し、それぞれのFL輪、FR輪、RL輪、RR輪に、路面と接地(粘着)するタイヤ20FL、20FR、20RL、20RRが装着されている。
車両21は、車両21の進行方向の加減速度を制御するための駆動トルク(駆動力)を発生させる駆動装置としてのモータ22を搭載し、駆動制御装置1は、車体に搭載したバッテリ(不図示)から電力を受けて、モータ22の電流を制御してトルク指令値(後で説明)に従った駆動トルクを発生させる。モータ22で発生した駆動トルクは、デファレンシャルギア23を介して左右のドライブシャフト24L、24Rに伝達され、各ドライブシャフト24L、24Rに直結した前輪左右のタイヤ20FL、20FRに伝達されることで、駆動制御装置1は、車両21を加減速させる。なお、ここではモータ22を搭載した電動車両として説明したが、モータの代わりにエンジンを駆動装置(駆動源)としても良い。また、ここでは前輪駆動の車両として説明したが、後輪駆動や四輪駆動としても良い。
また、車両21は、進行方向を制御するためのステアリング制御機構30、ブレーキ制御機構33、駆動制御装置1への指令値を演算する走行制御装置25を備える。また、車両21は、走行制御装置25からの指令値に基づき上記ステアリング制御機構30を制御する操舵制御装置28と、当該指令値に基づき上記ブレーキ制御機構33を制御し、各輪のブレーキ力配分を調整する制動制御装置35を備える。
駆動制御装置1は、図1に詳細に示していないが、モータ22の電流をスイッチングにより制御するパワー半導体(例えばIGBT)、パワー半導体のスイッチングを制御するためのCPU、ROM、RAM及び入出力装置を有する。上記ROMには、図6等を用いて説明する駆動制御のフローが記憶されている。詳細は後述するが、駆動制御装置1は、走行制御装置25から受信したトルク指令値2と、モータ22に取り付けられた回転角センサ51により取得したモータ回転角60およびモータ回転速度61とに基づき(図6参照)、発生させるべきモータトルクを演算し、前記モータトルクとなるようパワー半導体をスイッチングしてモータ22に流れる電流を制御する。
次に、車両21のブレーキの動作について説明する。ドライバが車両21を運転している状態では、ドライバがブレーキペダル32を踏む踏力を、必要であればブレーキブースタ(不図示)で倍力し、マスタシリンダ(不図示)によって、その力に応じた油圧を発生させる。発生した油圧は、ブレーキ制御機構33を介して、各輪に設けられたホイルシリンダ36FL、36FR、36RL、36RRに供給される。ホイルシリンダ36FL〜36RRは、不図示のシリンダ、ピストン、パッド、ディスクロータ等から構成されており、マスタシリンダから供給された作動液によってピストンが推進され、ピストンに連結されたパッドがディスクロータに押圧される。尚、ディスクロータは、車輪とともに回転している。そのため、ディスクロータに作用したブレーキトルクは、車輪と路面との間に作用するブレーキ力となる。以上により、ドライバのブレーキペダル操作に応じて、各輪に制動力を発生させることができる。なお、本実施例の駆動制御装置1を搭載した車両21において、ブレーキブースタやマスタシリンダを搭載する必要は必ずしもなく、ブレーキペダル32とブレーキ制御機構33を直結させ、ドライバがブレーキペダル32を踏めば直接ブレーキ制御機構33が動作する機構であっても良い。
制動制御装置35は、図1に詳細に示していないが、例えばCPU、ROM、RAM、及び入出力装置を有する。制動制御装置35には、例えば、前後加速度、横加速度、ヨーレートを検出可能なコンバインセンサ34、各輪に設置された車輪速センサ31FL、31FR、31RL、31RR、後述する操舵制御装置28を介したハンドル角検出装置41からのセンサ信号、上述の走行制御装置25からのブレーキ力指令値などが入力されている。また、制動制御装置35の出力は、不図示のポンプ、制御バルブを有するブレーキ制御機構33に接続されており、ドライバのブレーキペダル操作とは独立に、各輪に任意の制動力を発生させることができる。走行制御装置25が、制動制御装置35にブレーキ力指令値を通信することで、車両21に任意のブレーキ力を発生させることができ、ドライバの操作が生じない自動運転においては自動的に制動を行う役割を担っている。但し、本実施例は、上記制動制御装置35に限定されるものではなく、ブレーキバイワイヤ等のほかのアクチュエータを用いてもよい。
次に、車両21のステアリングの動作について説明する。ドライバが車両21を運転している状態では、ドライバがハンドル26を介して入力した操舵トルクとハンドル角をそれぞれ操舵トルク検出装置27とハンドル角検出装置41で検出し、それらの情報に基づいて、操舵制御装置28は、操舵用モータ29を制御してアシストトルクを発生させる。なお、操舵制御装置28も、図1に詳細に示していないが、制動制御装置35と同様に、例えばCPU、ROM、RAM、及び入出力装置を有する。上記ドライバの操舵トルクと操舵用モータ29によるアシストトルクの合力により、ステアリング制御機構30が可動し、前輪(FL輪、FR輪)が切られる。一方で、前輪の切れ角に応じて、路面からの反力がステアリング制御機構30に伝わり、路面反力としてドライバに伝わる構成となっている。なお、本実施例の駆動制御装置1を搭載した車両21において、操舵トルク検出装置27を搭載する必要は必ずしもなく、ドライバがハンドル26を操作する際には操舵制御装置28が動作せず、アシストトルクが発生しない(いわゆるオモステの)機構であっても良い。
操舵制御装置28は、ドライバのステアリング操作とは独立に、操舵用モータ29によりトルクを発生させ、ステアリング制御機構30を制御することができる。従って、走行制御装置25は、操舵制御装置28に操舵力指令値を通信することで、前輪を任意の切れ角に制御することができ、ドライバの操作が生じない自動運転においては自動的に操舵を行う役割を担っている。但し、本実施例は、上記操舵制御装置28に限定されるものではなく、ステアバイワイヤ等のほかのアクチュエータを用いてもよい。
次に、車両21のアクセルの動作について説明する。ドライバのアクセルペダル37の踏み込み量はストロークセンサ38で検出され、(走行制御装置25を介して)駆動制御装置1に入力される。尚、駆動制御装置1も、図1に詳細に示していないが、制動制御装置35と同様に、例えばCPU、ROM、RAM、及び入出力装置を有する。駆動制御装置1は、例えば上記アクセルペダル37の踏み込み量に応じてモータ22のモータトルクを制御する。以上により、ドライバのアクセルペダル操作に応じて車両21を加速させることができる。また、駆動制御装置1は、ドライバのアクセル操作とは独立にモータ22のモータトルクを制御することができる。従って、走行制御装置25は、駆動制御装置1にトルク指令値(加速指令値ともいう)を通信することで、(モータ22のモータトルクを制御して)車両21に任意の加速度を発生させることができ、ドライバの操作が生じない自動運転においては自動的に加速を行う役割を担っている。なお、本実施例の駆動制御装置1を搭載した車両21は、主要駆動装置が電気モータである電動車両である必要は必ずしもなく、主要駆動装置がエンジンであっても良い。この場合、駆動制御装置1は、上記アクセルペダル37の踏み込み量に応じてスロットル開度を算出し、前記スロットル開度を実現するようにエンジン運転状態を制御する。
前述したように、本実施例では、走行制御装置25は、車両21に配備された各種センサ等から得られる信号に基づき指令値(ブレーキ力指令値、操舵力指令値、トルク指令値(加速指令値))を演算し、演算した指令値(ブレーキ力指令値、操舵力指令値、トルク指令値(加速指令値))を各制御装置(制動制御装置35、操舵制御装置28、駆動制御装置1)に送信することで、車両21のブレーキ力、前輪切れ角、加速度などを制御し、車両21の走行状態を任意に制御することができる。
なお、以上の説明では、ハンドル26、アクセルペダル37、ブレーキペダル32を搭載した車両21を述べたが、これら入力装置が設置されていない車両であっても良い。この場合、本車両は、ドライバの操作が生じない完全自動運転車、遠隔で走行指令を受けて走行する遠隔運転車などとなる。
以下、説明を簡素化するために、モータ22に連結されて回転駆動される駆動輪に連結されるドライブシャフトをドライブシャフト24、駆動輪に装着されるタイヤをタイヤ20、駆動輪に設置される車輪速センサを車輪速センサ31と記載する。
図2(a)、(b)を用いて、モータ22、デファレンシャルギア23、ドライブシャフト24などからなる前記車両21の駆動部について説明する。図2(a)は、駆動部の部品構成を示す。モータ22において発生した駆動トルクは、減速機52を経由してデファレンシャルギア23に伝達され、デファレンシャルギア23により駆動トルクが左右輪に配分されたうえで、ドライブシャフト24を介してタイヤ20に伝達される。図2(b)は、駆動部の物理モデルを示す。駆動部は、図2(b)に示す通り、モータ22、タイヤ20という二つの慣性があり、その間をドライブシャフト24というバネが連結するという二慣性系の物理モデルで表すことが可能である。また、本図では示していないが、タイヤ20は路面と接触し、タイヤ20と路面との間では後述の通り非線形の摩擦力が生じる(図4(b)参照)。
このような二慣性系の構成において、モータ22のトルクが急激に変動した場合、図3(a)、(b)に示すようなモータ回転速度61の振動が発生する。図3(a)、(b)は、横軸に時刻、縦軸にモータ回転速度61を示したものであり、図3(a)、(b)に示す例では、0.5秒時点からモータ22にステップ状のトルクを発生させている。その結果、0.5秒時点からモータ回転速度61が振動している。この現象は、ドライブシャフト24がバネとして働くことから発生する共振現象である。その際のモータ回転速度61の振動周波数は、タイヤ20が路面に対して粘着しているか、空転しているかによって変動することが知られている。この周波数は、車両21に構成されているタイヤ20やドライブシャフト24の形状によって、すなわち車種によって異なり、例えば図3(a)、(b)に示す例では、タイヤ粘着時に4Hz程度の振動が発生し(図3(a)の振動波形61(a)参照)、タイヤ空転時には12Hz程度の振動が発生している(図3(b)の振動波形61(b)参照)。
図4(a)、(b)を用いて、上記のような振動周波数の変動が生じるメカニズムを説明する。図4(a)は、車両21の慣性を含んだ三慣性系の駆動部の物理モデルを示す概念図である。ここでは図2(b)と同様に、モータ22、タイヤ20という二つの慣性があり、その間をドライブシャフト24というバネが連結する。さらに、タイヤ20と車両21の間には、タイヤ20と路面間の摩擦特性62の関係が生じる。図4(b)は、その摩擦特性62の特徴、すなわちタイヤ20と車両21間の摩擦力モデルを示す。ここで、縦軸は車両21を駆動させるようにタイヤ20に発生する回転方向の力(駆動力63)、横軸はタイヤ20と車体との速度差の割合であるスリップ率64を表している。車両の速度をV、タイヤの回転速度をω、タイヤ半径をR、微小な正数をεとおけば、スリップ率λは、次の数式1の通り定義される。
[数1]
λ=(Rω−V)/max(Rω,V,ε)
タイヤ20と車両21間に速度差が生じない時、RωとVは等しいことからλは0となり、この時、図4(b)の通りタイヤ20に駆動力63は発生しない。一方、タイヤ20に駆動力63が発生する時、タイヤ20が路面に対して粘着状態であっても、タイヤ20のゴムの弾性変形により車両21とタイヤ20の間で微小な速度差が生じる。スリップ率64が小さい領域では、スリップ率64と駆動力63の間にほぼ線形な関係があることが知られており、この関係(図4(b)における摩擦特性62の傾き)は一般にドライビングスティフネスと呼ばれる。スリップ率64が小さいタイヤ粘着領域では点線65(a)に示すようにドライビングスティフネスは大きく、スリップ率64が大きくタイヤ空転領域に近づくほど点線65(b)に示すようにドライビングスティフネスは小さくなる。そして、タイヤ20が完全空転状態になると、ドライビングスティフネスは0となる。
タイヤ20が粘着状態になるとき、すなわちドライビングスティフネスが十分大きい領域では、タイヤ20と車両21はほぼ直結状態となっており、駆動部の物理モデルは、モータ22とタイヤ20+車両21の間の二慣性系となる。一方、タイヤ20が空転してドライビングスティフネスが0となると、タイヤ20と車両21との間の摩擦特性62が切り離されることになり、駆動部の物理モデルは、図2(b)に示すようにモータ22とタイヤ20の間の二慣性系となる。このように、タイヤ20の粘着・空転状態により、タイヤ20側の慣性の大きさが変わることが、図3(a)、(b)に示したような共振周波数の変動の原因である。
図5は、ドライビングスティフネスの大きさによって、モータ回転速度の周波数特性がどのように変化するかを表すボーデ線図である。ここでは、周波数特性66(a)及び66(b)が粘着状態のモータ回転速度の周波数特性を表しており、周波数特性66(c)及び66(d)は空転状態のモータ回転速度の周波数特性を表す。また、ドライビングスティフネスは、66(a)>66(b)>66(c)>66(d)という関係になっている。図5より、共振周波数(図5において周波数特性の振幅がピークとなる周波数)は4Hz付近または12Hz付近に断続的に存在し、ドライビングスティフネスの変化によって連続的に変化するわけではないことが分かる。
したがって、本実施例では、このメカニズムに着目して、駆動制御装置1にて共振周波数変化によるタイヤ20のスリップ状態判定を行う。
図6は、本発明に係る駆動制御装置の実施例1の構成の一部を示すブロック図である。図6に示される実施例1では、駆動制御装置1は、少なくとも、トルク指令取得部3、回転速度算出部4、周波数成分抽出部5、空転判定部6、及びトルク決定部7から構成されている。
トルク指令取得部3は、走行制御装置25からトルク指令値(車両21に所定の加速度を発生させるためにモータ22にモータトルクを発生させるための指令値)2を受信する。トルク指令値2は、例えばドライバがアクセルペダル37を踏んでいるときは車両21を加速させるための正の値として受信され、ドライバがアクセルペダル37を踏んでいないとき、もしくはブレーキペダル32を踏んでいるときは、回生ブレーキあるいはエンジンブレーキに相当する負の値として受信される。走行制御装置25からトルク指令値2を受信する方法は、一般にCAN(Controller Area Network)などのデジタル通信が用いられる。
回転速度算出部4は、モータ22に取り付けられた回転角センサ51により取得したモータ回転角60を時間微分(単位時間あたりの変化量を算出)し、モータ回転速度61を算出する。回転角センサ51は、一般にエンコーダ、レゾルバなど、モータ22の絶対角度が取得可能なセンサが用いられる。
周波数成分抽出部5は、回転速度算出部4で算出したモータ回転速度61から、特定の周波数成分を抽出する。例えば図3(a)、(b)に示すように、タイヤ粘着時に4Hz程度、タイヤ空転時に12Hz程度の共振周波数となる制御対象では、12Hzの周波数成分、あるいは4Hzと12Hzの周波数成分の両方を抽出する。
図7(a)、(b)は、周波数成分抽出部5の動作の一例を示す説明図である。図7(a)はモータ回転速度と車両速度の時間変化の一例を示したもので、ここでは図3(a)、(b)と異なり、タイヤ粘着時は8Hz程度の共振周波数、タイヤ空転時は6Hz程度の共振周波数の車両の場合を示している。横軸は時刻、縦軸はモータ回転速度61および車両速度67(詳しくは、車両速度の回転方向に換算した速度)を示す。図7(a)に示す例では、0.5秒の時点からモータトルクがステップ状に発生し、車両21は加速を開始するとともに、モータ回転速度61の脈動(共振)が生じている。そして、3秒の時点から路面が滑りやすくなっており、タイヤ20が空転するとともにモータ回転速度61と車両速度67に乖離が生じている。
図7(b)は、周波数成分抽出方法としてバンドパスフィルタを用いた場合のモータ回転速度の周波数成分抽出値(バンドパスフィルタの出力)を示す。バンドパスフィルタB(s)は、例えばカットオフ周波数ω0、ラプラス演算子s、尖鋭度Qを用いて、次の数式2の通り得られる。
[数2]
B(s)=(ω0s/Q)/(s^2+ω0s/Q+ω0^2)
ここではQ=1として、ω0=37.7rad/s(=6Hz)とした場合の周波数成分抽出値68(a)、ω0=50.3rad/s(=8Hz)とした場合の周波数成分抽出値68(b)との比較を行っている。図7(b)より、3秒より前のタイヤ粘着時には、ω0=6Hzとした場合の周波数成分抽出値68(a)の振幅が、ω0=8Hzとした場合の周波数成分抽出値68(b)の振幅より大きくなっている。一方、3秒以降のタイヤ空転時には、逆にω0=6Hzとした場合の周波数成分抽出値68(a)よりω0=8Hzとした場合の周波数成分抽出値68(b)の方が振幅が大きい。このように、周波数成分抽出部5は、バンドパスフィルタを用いる場合、時間波形のうち、タイヤ粘着時、タイヤ空転時の共振周波数をカットオフ周波数に持つ2つのバンドパスフィルタの出力を算出・比較し、その振幅の差異を算出する。
前記バンドパスフィルタに代えて、周波数成分抽出部5にフーリエ変換を利用する方法もある。フーリエ変換F(f)は、例えば抽出する周波数f、積分記号∫、周波数成分を抽出する対象となるモータ回転速度ωの時間幅T、ネイピア数e、円周率π、虚数単位i、時刻tを用いて、次の数式3の通り得られる。
[数3]
F(f)=∫^T_0{ω(t)e^(−2πift/T)}dt
フーリエ変換を用いると、モータ回転速度ωの中で、当該の周波数fの成分の振幅が得られる。フーリエ変換は、モータ回転速度ωが当該の周波数fで振動している場合は振動の振幅が算出され、一方でモータ回転速度がω当該の周波数fとは異なる周波数で振動する場合にはほぼ0の振幅を算出するという特徴がある。従って、この方法では、バンドパスフィルタを用いた方法と同様、タイヤ粘着時、タイヤ空転時の共振周波数を周波数fとする2つのフーリエ変換結果(振幅)の差異を算出しても良いし、タイヤ空転時の共振周波数を周波数fとするフーリエ変換のみを行い、その振幅を算出しても良い。
なお、後述する空転判定部6での空転判定は、バンドパスフィルタやフーリエ変換のみに限ったものではなく、所定周波数成分が抽出できる方法であれば、如何なるものでも適用可能である。
空転判定部6は、周波数成分抽出部5により抽出されたモータ回転速度61の周波数成分に基づき、すなわち、モータ回転速度61の所定の周波数成分を検知した場合、またはモータ回転速度61の所定の周波数成分と該所定の周波数成分とは異なる別の周波数成分との比較に基づいて、タイヤ20が粘着状態にあるか空転状態にあるかを判定し、その空転判定結果70を出力する。前述の通り、バンドパスフィルタやフーリエ変換などを用いて、タイヤ粘着時、タイヤ空転時の共振周波数成分の差異を算出する場合、空転判定部6は、タイヤ空転時の共振周波数成分がタイヤ粘着時の共振周波数成分より大きい場合に空転と判定する。例えば図7(b)では、空転判定部6は、周波数成分抽出値68(b)が周波数成分抽出値68(a)より大きい3.1秒以降でタイヤ20が空転状態と判定する。また、前述の通り、タイヤ空転時の共振周波数を周波数fとするフーリエ変換で振幅を算出する場合、空転判定部6は、その振幅が所定値を超えた場合にタイヤ20が空転状態と判定する。図7(a)の例では、共振の振幅が10rad/s程度となっていることから、例えば所定値として5rad/s程度に設定することで、タイヤ20の空転状態を判定できる。空転判定部6による空転判定結果70は、例えば粘着を0、空転を1とする二進数で表してもよいし、タイヤの推定スリップ率に応じて0(完全粘着)〜1(空転)の連続値として表してもよい。
トルク決定部7は、トルク指令取得部3からのトルク指令値2、モータ回転角60、回転速度算出部4からのモータ回転速度61、空転判定部6からの空転判定結果70に基づき、トルク補正値71を算出する(後で詳述)。そして、トルク決定部7は、トルク指令値2をトルク補正値71の分だけ補正した(言い換えれば、トルク指令値2にトルク補正値71を加味した)最終モータトルク(単にモータトルクということがある)72を算出し、モータ22が最終モータトルク72を発生させるようにパワー半導体をスイッチングしてモータ22に流れる電流を制御する。この時、モータ22が永久磁石同期モータの場合、モータ回転角60に基づくベクトル制御を行うことが一般的である。
モータ22のモータ回転角60は、モータ22に取り付けられた回転角センサ51により取得され、駆動制御装置1の回転速度算出部4に入力される。
図8(a)〜(c)を用いて、トルク決定部7が前記空転判定結果70に基づきモータトルク72をトルク指令値2から変動させるトルク補正値71を算出する方法の一例を説明する。図8(a)〜(c)はそれぞれ、モータ回転速度61、空転判定結果70、トルク補正値71を含む(加味した)モータトルク72の時間応答の一例を示したものである。まず、モータ回転速度61を示した図8(a)に着目すると、時刻73(a)から滑りやすい路面に突入してタイヤ20が空転状態となり、モータ回転速度61の上昇率(加速度)が増大するとともに脈動(共振)周波数が大きくなっている。その後、時刻73(b)で滑りにくい路面に戻るが、空転して回転速度が増大したタイヤ20はすぐには粘着状態にならず、車体速度と同じ速度まで急激に減速する間は空転状態が続き、モータ回転速度61の脈動(共振)周波数は引き続き大きいままである。その後、時刻73(c)でタイヤ20の回転速度が車体速度と同じになり、粘着状態が回復すると、ようやくモータ回転速度61の脈動(共振)周波数は時刻73(a)より以前の周波数に戻る。
このようなモータ回転速度61が検出されると、空転判定部6は、前述の方法により、図8(b)に示す通り、時刻73(a)から時刻73(c)の間でタイヤ20が空転状態であると判定・検知する。その結果、トルク決定部7は、図8(c)のように、時刻73(a)から時刻73(c)の間で、負のトルク補正値71を算出することで、この区間の最終モータトルク72がトルク指令値2より低くなっている(減少されている)。言い換えれば、この区間の最終モータトルク72の絶対値が小さくなっている。これにより、この区間のモータ22のモータ回転速度61の上昇すなわち空転が抑圧される。
図8(a)〜(c)は、車両21が加速時(トルク指令値2が正値)の場合について述べたが、車両21が減速中(トルク指令値2が負値)の場合は、モータトルクの補正方向が逆となる。図9(a)〜(c)を用いて、減速時のトルク補正値71を算出する方法の一例を説明する。図9(a)〜(c)はそれぞれ、モータ回転速度61、空転判定結果70、トルク補正値71を含む(加味した)モータトルク72の時間応答の一例を示したものである。まず、モータ回転速度61を示した図9(a)に着目すると、時刻73(a)から滑りやすい路面に突入してタイヤ20が空転状態となり、モータ回転速度61が大きく減少するとともに脈動(共振)周波数が大きくなっている。その後、時刻73(b)で滑りにくい路面に戻るが、空転して回転速度が減少したタイヤ20はすぐには粘着状態にならず、車体速度と同じ速度まで急激に加速する間は空転状態が続き、モータ回転速度61の脈動(共振)周波数は引き続き大きいままである。その後、時刻73(c)でタイヤ20の回転速度が車体速度と同じになり、粘着状態が回復すると、ようやくモータ回転速度61の脈動(共振)周波数は時刻73(a)より以前の周波数に戻る。
このようなモータ回転速度61が検出されると、空転判定部6は、前述の方法により、図9(b)に示す通り、時刻73(a)から時刻73(c)の間でタイヤ20が空転状態であると判定・検知する。その結果、トルク決定部7は、図9(c)のように、時刻73(a)から時刻73(c)の間で、正のトルク補正値71を算出することで、この区間の最終モータトルク72がトルク指令値2より高く(最終モータトルク72の絶対値が小さく)なっている(増加されている)。これにより、この区間のモータ22のモータ回転速度61の減少すなわち空転が抑圧される。
図10(a)乃至図11(b)を用いて、トルク決定部7によるトルク補正値71の算出方法の更なる具体例を説明する。なお、ここでは車両加速時の挙動について述べる。前述の通り、車両減速時の挙動は、車両加速時の挙動とトルク補正値の正負が逆となる。
図10(a)〜(c)および図11(a)、(b)は、タイヤ20の空転防止とモータ回転速度61の共振を同時に抑える方法を示す。本手法では、空転判定部6がタイヤ20が粘着状態と判定している間は、トルク決定部7は、共振を抑圧するトルク補正値71のみを算出し、空転判定部6がタイヤ20が空転状態と判定している間は、トルク決定部7は、空転防止と共振抑圧の両方を満たすトルク補正値71を算出する。
図10(a)〜(c)は、粘着判定時にはトルク補正値71の平均値の絶対値を小さくし、空転判定時にはトルク補正値71の平均値の絶対値を大きくしてモータトルク72を補正する場合の、トルク補正値71を算出する方法の一例を示す。図中、時刻73(a)の時点では、タイヤ20は粘着状態と判定されている。この時、トルク補正値71はモータ回転速度61の脈動と逆位相のトルクを発生させている。この区間(時刻73(b)まで)においては、図10(c)に示すように、トルク補正値71の平均値74はほぼ0となる。時刻73(b)以降、タイヤ20が空転状態と判定されており、図10(c)に示すように、トルク補正値71の平均値74は負の方向に算出されている。すなわち、トルク補正値71の平均値74に着目すれば、タイヤ20が粘着状態と判定された場合に比べて、タイヤ20が空転状態と判定された場合は、トルク補正値71の平均値74の絶対値が大きくなることが特徴である。
本手法に基づけば、タイヤ20の粘着・空転にかかわらず共振によるモータ回転速度61の脈動を抑圧可能であり、かつタイヤ空転時にはタイヤ20の空転を抑圧可能である。
図11(a)、(b)は、粘着判定時にはトルク補正値71を所定の範囲内に収め、空転判定時にはトルク補正値71を所定の範囲を超えて設定してモータトルク72を補正する場合の、トルク補正値71を算出する方法の一例を示す。本手法での挙動は、図10(a)と同様であり、図11(a)に示すように、時刻73(b)以降、タイヤ20が空転状態と判定されている。この時、図11(b)に示すように、トルク決定部7は、タイヤ20が粘着状態と判定されている時刻73(b)以前は、トルク補正値71を制限値75以内に抑える一方、タイヤ20が空転状態と判定されている時刻73(b)以降は制限値75にかかわらず(つまり、制限値75を超えて)、トルク補正値71を算出する。なお、図11(b)に示す例では、トルク補正値71の正の方向の制限値75と負の方向の制限値75とが略同じに設定されているが、要求されるモータトルク等に応じて、これらの制限値を異なる値(幅)に設定してもよい。
本手法により、タイヤ粘着時には「トルク指令値2の通り、あるいはトルク指令値2に近いモータトルク72を発生させる」という駆動制御装置1本来の役割を優先させ、タイヤ空転時には(トルク指令値2にかかわらず)タイヤ空転状態の抑圧を優先させることが可能となる。
以上のような手法を用いることにより、トルク決定部7は、空転判定部6からの空転判定結果70などから、タイヤ22の空転防止に好適なトルク補正値71を算出できるので、そのトルク補正値71を加味してトルク指令値2を補正して最終モータトルク72を算出し、その最終モータトルク72を用いてモータ22に流れる電流を制御することで、車両21の加速度(モータ22から車両21に与えられる駆動力)を適正に制御することができる。
このように、本実施例1の駆動制御装置1によれば、モータ22のモータ回転速度61の共振周波数の変化に基づき、車両速度の情報を用いずにタイヤ20が空転状態か否かを判定可能であり、空転判定の誤判定を防ぎつつ、より早い段階での空転判定を行うことが可能となる。
(実施例2)
次に、本発明の駆動制御装置の他例である実施例2について、図12乃至図13(c)を用いて説明する。なお、上記の実施例1と同様の部分は、同様の符号を付して説明を省略する。
上記の実施例1では、駆動装置としてのモータ22のモータ回転速度61の周波数変動からタイヤ20の空転を判定したが、同時に、図10(a)〜(c)に示すトルク補正方法を用いると、モータ回転速度61の共振現象自体を抑圧できる可能性がある。この場合、モータ回転速度61の共振が発生しないと、タイヤ20の空転判定ができない可能性がある。一方、車両21自体でモータ回転速度61の共振を抑えるトルク制御を行う場合、モータ回転速度61の共振を抑えるためのトルク補正値71には、モータ回転速度61の共振周波数と同じ周波数成分が乗ることから、モータ回転速度61の代わりにトルク補正値71の周波数成分から、タイヤ20の空転判定を行うという構成であっても良い。
図12は、本発明に係る駆動制御装置の実施例2の構成の一部を示すブロック図である。図12に示される実施例2では、駆動制御装置1は、少なくとも、トルク指令取得部3、回転速度算出部4、トルク決定部101、周波数成分抽出部5、及び空転判定部6から構成されている。トルク指令取得部3、回転速度算出部4は、上記の実施例1と同様であるため、説明を省略する。
本実施例において、トルク決定部101は、回転速度算出部4からのモータ回転速度61の共振を抑えるようにトルク補正値71を算出する。そして、トルク決定部101は、トルク指令取得部3からのトルク指令値2をトルク補正値71の分だけ補正した最終モータトルク72を算出し、モータ22が最終モータトルク72を発生させるようにパワー半導体をスイッチングしてモータ22に流れる電流を制御する。
モータ22のモータ回転角60は、モータ22に取り付けられた回転角センサ51により取得され、駆動制御装置1の回転速度算出部4に入力される。
周波数成分抽出部5は、トルク決定部101で算出したトルク補正値71の特定の周波数成分を抽出する。もしくは、トルク指令取得部3からのトルク指令値2をトルク補正値71の分だけ補正した最終モータトルク72の周波数成分を抽出しても良い。ここでの周波数成分の抽出方法は、上記の実施例1と同様であるため、説明を省略する。
また、空転判定部6は、周波数成分抽出部5により抽出されたトルク補正値71または最終モータトルク72の周波数成分に基づき、タイヤ20が粘着状態にあるか空転状態にあるかを判定し、その空転判定結果70を出力する。ここでの空転判定方法は、上記の実施例1と同様であるため、説明を省略する。
図13(a)〜(c)を用いて、実施例2の駆動制御装置1の挙動例を説明する。ここではトルク補正値71の周波数成分を抽出する例について説明する。図13(a)及び図13(b)はそれぞれ、モータ回転速度61及びトルク補正値71の時間変化の一例を示したものである。図13(a)に示すように、図10(a)と比べて、本実施例では、共振に起因するモータ回転速度61の脈動が小さくなっている。これは、図13(b)に示すように、モータ回転速度61の共振を抑えるようにトルク補正値71がトルク決定部101にて算出されることによる。例えば時刻73(a)と時刻73(c)に注目すると、それぞれの時点の状態に応じて異なるトルク補正値が算出されている。このようなトルク補正値71がトルク決定部101にて算出されることにより、タイヤ20の空転に起因するモータ回転速度変化だけでなく、共振に起因するモータ回転速度変化も抑圧することから、モータ回転速度61の脈動が抑圧されている。このような場合、実施例1のようにモータ回転速度61の周波数成分を抽出しても、正しくタイヤ20の空転判定が行えない可能性がある。
そこで、実施例2の周波数成分抽出部5は、上述したように、図13(b)に示すようなトルク補正値71の周波数成分を抽出する。図13(b)の例では、時刻73(b)の時点からトルク補正値71の脈動周波数が増加している。周波数成分抽出部5は、このようなトルク補正値71の共振周波数の変化を抽出し、空転判定部6は、前記変化に基づき、図13(c)に示すように、時刻73(b)以降で空転判定を行っている。
このように、本実施例2では、トルク決定部101で算出したトルク補正値71の周波数成分から空転判定を行うことにより、モータ回転速度61の共振が抑圧されてしまう場合においても、正確な空転判定を行うことが可能となる。
(実施例3)
次に、本発明の駆動制御装置の他例である実施例3について、図14を用いて説明する。なお、上記の実施例1、2と同様の部分は、同様の符号を付して説明を省略する。
例えば以上で説明した実施例2において、空転判定部6による空転判定結果70を外部に送信する構成となっていても良い。図14は、本発明に係る駆動制御装置の実施例3の構成の一部を示すブロック図である。図14に示される実施例3は、上記の実施例2に、上位コントローラである走行制御装置25に対し、空転判定部6による空転判定結果70を送信する空転判定送信部102を加えた構成である。ここでは上位コントローラである走行制御装置25をブロック図に記載している。
本実施例において、空転判定送信部102は、空転判定部6が算出した空転判定結果70を走行制御装置25に伝送し、走行制御装置25の空転判定受信部103が前記空転判定結果70を受信する。
走行制御装置25は、先述の通り、例えばドライバがアクセルペダル37を踏んでいるときは車両21を加速させるための正のトルク指令値2を算出し、ドライバがアクセルペダル37を踏んでいないとき、もしくはブレーキペダル32を踏んでいるときは、回生ブレーキあるいはエンジンブレーキに相当する負のトルク指令値2を算出するトルク指令算出部104を備える。また、走行制御装置25において、空転判定受信部103が駆動制御装置1(の空転判定送信部102)から空転判定結果70を受信した場合、トルク指令算出部104は、その空転判定結果70が空転状態である場合は、タイヤ20の空転を抑圧するために自動的にトルク指令値2を補正・算出する。なお、ここでの補正方法は、上記の実施例1、2とほぼ同様であるため、説明を省略する。そして、このようにトルク指令算出部104にて算出されたトルク指令値2が、駆動制御装置1(のトルク指令取得部3)に送信されることになる。走行制御装置25と駆動制御装置1の間の通信は、一般にCAN(Controller Area Network)などのデジタル通信が用いられる。
このように、本実施例では、空転判定部6による空転判定結果70を外部(例えば、上位コントローラである走行制御装置25)に送信することにより、より効果的にタイヤ20の空転抑圧を行うことが可能となる。
なお、空転判定部6による空転判定結果70を外部に送信する構成は、実施例1にも同様に適用可能であることは当然である。
以上で説明した実施例1〜3において、電気駆動モータを動力源とする電動車両(電気自動車ともいう)を例にとって説明したが、本発明は、動力がドライブシャフトのような細いシャフトを介してタイヤに伝達される車両であれば適用可能である。例えば、エンジン車、ハイブリッド自動車建設機械(鉱山ダンプなど)、一人乗り小型自動車のような小型モビリティなどへも適用可能である。また、デファレンシャルギアを介して動力を左右輪に分配する形でなく、左右独立に電気モータを搭載し、それぞれがシャフトを通じて左右輪に動力を伝達する形であっても良い。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 駆動制御装置
2 トルク指令値
3 トルク指令取得部
4 回転速度算出部
5 周波数成分抽出部
6 空転判定部
7 トルク決定部
20(20FL、20FR、20RL、20RR) タイヤ
21 車両
22 モータ(駆動装置)
23 デファレンシャルギア
24(24L、24R) ドライブシャフト
25 走行制御装置
26 ハンドル
27 操舵トルク検出装置
28 操舵制御装置
29 操舵用モータ
30 ステアリング制御機構
31(31FL、31FR、31RL、31RR) 車輪速センサ
32 ブレーキペダル
33 ブレーキ制御機構
34 コンバインセンサ
35 制動制御装置
36FL、36FR、36RL、36RR ホイルシリンダ
37 アクセルペダル
38 ストロークセンサ
41 ハンドル角検出装置
51 モータの回転角センサ
52 減速機
60 モータ回転角
61 モータ回転速度
70 空転判定結果
71 トルク補正値
72 最終モータトルク
101 トルク決定部(実施例2)
102 空転判定送信部(実施例3)
103 空転判定受信部(実施例3)
104 トルク指令算出部(実施例3)

Claims (10)

  1. 車両に駆動力を与える駆動装置のトルク指令値と前記駆動装置の回転速度を用いて前記駆動装置のトルクを制御する駆動制御装置であって、
    前記駆動装置の回転速度と前記駆動装置のトルクの少なくとも一つの周波数成分を抽出する周波数成分抽出部と、
    前記周波数成分に基づき、前記車両の車輪の空転有無を判定する空転判定部と、を有することを特徴とする駆動制御装置。
  2. 前記駆動制御装置は、前記トルク指令値と前記駆動装置の回転速度、及び前記空転判定部の判定結果に基づいて前記駆動装置のトルクを決定するトルク決定部を有し、
    前記トルク決定部は、前記空転判定部の判定結果が空転状態である場合、そうでない場合に比べて、前記トルクを前記トルク指令値から変動させるトルク補正値の変動幅を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  3. 前記空転判定部は、所定の周波数成分を検知した場合、または所定の周波数成分と該所定の周波数成分とは異なる周波数成分との比較に基づいて、前記空転有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  4. 前記トルク決定部は、前記空転判定部が前記空転を検知した場合、前記車両が加速の時は前記トルクを減少させ、前記車両が減速の時は前記トルクを増加させることを特徴とする請求項2に記載の駆動制御装置。
  5. 前記トルク決定部は、前記空転判定部が前記空転を検知した場合、前記空転判定部が前記空転を検知しなかった場合に比べて、前記トルク補正値の平均値の絶対値を大きくすることを特徴とする請求項2に記載の駆動制御装置。
  6. 前記トルク決定部は、前記空転判定部が前記空転を検知しなかった場合は前記トルク補正値を所定値以内とし、前記空転判定部が前記空転を検知した場合は前記トルク補正値を前記所定値を超えて設定して前記トルクを補正することを特徴とする請求項2に記載の駆動制御装置。
  7. 前記周波数成分抽出部は、バンドパスフィルタを用いて時間波形のうち所定周波数成分を算出することを特徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  8. 前記周波数成分抽出部は、フーリエ変換を用いて所定周波数成分の振幅を算出することを特徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  9. 前記空転判定部による前記空転状態の判定結果を外部に送信する空転判定送信部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  10. 前記外部は、前記車両の走行状態を制御するために前記駆動装置の前記トルク指令値を算出する走行制御装置であり、
    前記走行制御装置は、前記空転判定部による前記空転状態の判定結果を用いて前記トルク指令値を算出することを特徴とする請求項9に記載の駆動制御装置。
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