JP2020143971A - 整定試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】整定試験に際しての安全性を確保するとともに、整定試験にかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図ること。【解決手段】試験対象とする電圧継電器に応じた形状に配置された所定数のプラグ孔122bを備えたソケット122に、電圧継電器の整定試験電圧の入力を受け付ける一対のプラグ孔122bに接続された一対の第2の接続端子126を接続し、当該一対の第2の接続端子126を、可変変圧器111の出力端子111bに一端が接続されてクリップ形状をなす第1の接続端子116によって把持することにより、試験対象とする電圧継電器と可変変圧器111とを容易に接続できるようにした。第2の接続端子126は、把持部220を把持した状態における第1の接続端子116どうしが離間する間隔を空けて配置されている。【選択図】図1

Description

この発明は、電圧継電器の整定試験に用いる整定試験装置に関する。
発変電所においては、送電線路に設置した充電判定継電器を用いて、系統側の事故や停電を検出することによって送電線路の健全性を監視している。充電判定継電器は、過電圧や不足電圧を検出し、系統側の事故や停電を検出した場合に発電機回路を切り離したり、構内事故を検出して構内事故を検出した場合に受電端CB(Circuit Breaker)を動作させたりする。
このような充電判定継電器は、経年劣化によって不良となると、都度、取り替えを実施する。具体的には、点検に際して充電判定継電器の不具合を発見した際に、たとえば、専門の業者などによる整定試験・点検をおこない、不具合が発見された充電判定継電器をあらたな充電判定継電器に取り替える。従来、故障した充電判定継電器と取り替えるあらたな充電判定継電器は、整定試験の環境が整った専門の試験設備において、設置箇所に応じた整定試験を事前におこなったものを用いていた。
充電判定継電器において、充電判定をともなわずに警報を表示するなどの故障が発生した場合、故障した充電判定継電器をあらたな充電判定継電器に取り替える緊急対応をおこなう。あらたな充電判定継電器は、故障した充電判定継電器に代えて、当該故障した充電判定継電器が取り付けられていたソケットに取り付ける。
故障した充電判定継電器は一刻も早くあらたな充電判定継電器に取り替える必要がある一方で、整定試験がおこなわれていない充電判定継電器では所望の動作をさせることができないため、従来、緊急対応に際しては、監視対象とする電気回路に接続されているソケットに取り付けた状態のあらたな充電判定継電器のプラグピンにクリップを接続して整定試験をおこない、あらたな充電判定継電器に所望の動作をさせるための整定をおこなっていた。
関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、ディジタル保護継電器と通信ポートを介して直接接続または遠隔接続され、ディジタル保護継電器の計測状態を監視する監視装置に整定値を保存し、保存された整定データを用いてディジタル保護継電器の整定をおこなうようにした整定監視装置に関する技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
特開2004−72840号公報
しかしながら、上述したように、緊急対応に際して、監視対象とする電気回路に接続されているソケットに取り付けた状態のあらたな充電判定継電器のプラグピンにクリップを接続して整定をおこなう従来の技術は、プラグピンどうしが接近している箇所にクリップを接続するため、回路の短絡や地絡を起こす可能性が高く安全性に劣るという問題があった。
また、監視対象とする電気回路に接続されているソケットに取り付けた状態のあらたな充電判定継電器の整定試験をおこなう従来の技術は、早期にあらたな充電判定継電器に取り替えることができるが、プラグピンどうしが接近していることに起因する回路の短絡や地絡を回避するために整定試験を慎重におこなわざるを得ず、作業性に劣るという問題があった。
プラグピンどうしが接近していることに起因する回路の短絡や地絡を回避するために、あらたな充電判定継電器に取り替える前に、整定試験の環境が整った専門の試験設備において整定試験をおこなうことは、あらたな充電判定継電器に取り替えるまでに時間がかかってしまうため現実的ではない。
また、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、継電器と接続された監視装置が必要であり、監視装置と接続されていない既設の継電器に適用することができないという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、整定試験に際しての安全性を確保するとともに、整定試験にかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図ることができる整定試験装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる整定試験装置は、供給された電力の電圧値を所定の電圧値に変圧した電力を出力端子から出力する可変変圧器と、前記可変変圧器の出力端子に一端が接続され、開閉自在な開口を形成する一対のピンチ部材を備えクリップ形状をなす第1の接続端子が他端に設けられた接続切替電線と、試験対象とする電圧継電器が備えるプラグピンの配置形状に応じた形状に配置された所定数のプラグ孔を備えたソケットと、前記ソケットが備えるプラグ孔のうち前記電圧継電器の整定試験電圧の入力を受け付ける一対のプラグ孔に接続され、それぞれが前記第1の接続端子の開口幅よりも外径寸法が小さい把持部を有する一対の第2の接続端子を備えた端子台と、を備え、前記一対の第2の接続端子は、前記第1の接続端子によって前記把持部が把持されることにより前記接続切替電線を介して前記可変変圧器と分離可能に接続され、前記把持部を把持した状態における前記第1の接続端子どうしが離間する間隔を空けて配置されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる整定試験装置は、上記の発明において、前記一対の第2の接続端子が、それぞれ、前記把持部を一体に備え、定位置に固定されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる整定試験装置は、上記の発明において、前記一対の第2の接続端子が、それぞれ、長さ方向における一端が前記プラグ孔に接続され他端に前記把持部が設けられたロッド形状をなすことを特徴とする。
また、この発明にかかる整定試験装置は、上記の発明において、前記一対の第2の接続端子が、長さ方向が、互いに平行な方向に沿って配置されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる整定試験装置は、上記の発明において、前記一対の第2の接続端子が、長さ方向が、前記プラグ孔との接続位置よりも離間するほど前記把持部どうしが離間する方向に沿って配置されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる整定試験装置は、上記の発明において、前記プラグ孔の配置形状が異なる複数の前記ソケットを備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる整定試験装置は、上記の発明において、前記プラグ孔の数が異なる複数の前記ソケットを備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる整定試験装置は、上記の発明において、前記把持部が、外表面に凹凸を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる整定試験装置は、上記の発明において、前記第1の接続端子が、前記一対のピンチ部材における前記開口または当該開口の周縁に凹凸を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる整定試験装置は、上記の発明において、前記端子台が、少なくとも隣り合う前記第2の接続端子どうしの間に設けられた隔離壁を備えたことを特徴とする。
この発明にかかる整定試験装置によれば、整定試験に際しての安全性を確保するとともに、整定試験にかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態の整定試験装置の外観を示す説明図である。 第2の接続端子の構成を示す説明図である。 第1の接続端子の開口幅を示す説明図(その1)である。 第1の接続端子の開口幅を示す説明図(その2)である。 第2の接続端子の別の構成を示す説明図(その1)である。 第2の接続端子の別の構成を示す説明図(その2)である。 第2の接続端子の別の構成を示す説明図(その3)である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる整定試験装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(整定試験装置の構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置の構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置の外観を示す説明図である。図1において、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100は、電圧調整部110と、接続部120と、を備えている。
電圧調整部110は、可変変圧器111と、第1の端子台112と、を備えている。可変変圧器111および第1の端子台112は、平板形状をなす第1の支持部材113に固定されている。第1の支持部材113は、木材、プラスチックなどと称される合成高分子など、絶縁性を呈する材料を用いて形成されていることが好ましい。
可変変圧器111は、入力端子111aと出力端子111bとを備え、入力端子111aを介して供給された電力の電圧値を所定の電圧値に変圧し、所定の電圧値に変圧した電力を出力端子111bから出力する。入力端子111aおよび出力端子111bは、略円柱形状をなす筐体111cの外周面に設けられている。入力端子111aおよび出力端子111bは、たとえば、絶縁材料によって形成されたツマミ111dを備えた押し締め端子によって実現することができる。
また、可変変圧器111は、鉄心と、鉄心に巻回された一次コイルおよび二次コイルと、可動式摺動子と、を備えている(いずれも図示を省略する)。可動式摺動子は、鉄心の中心軸周りに回転可能に設けられている。可動式摺動子が鉄心の中心軸周りに回転すると、二次側の出力電圧が連続的に変化する。これにより、可変変圧器111は、入力端子111aを介して一次コイルに入力された交流電力の電圧の高さを、電磁誘導を利用して変換し、変換した電圧を出力端子111bを介して出力することができる。
可動式摺動子は、鉄心の中心軸周りに回転可能な調整用ツマミ111eに連結されており、調整用ツマミ111eの回転にともなって回転する。調整用ツマミ111eは、絶縁材料によって形成され、筐体111cの天面に設けられている。調整用ツマミ111eは、外周方向に突出する突起111fを備えており、突起111fの方向によって調整用ツマミ111eの回転位置を案内する。
筐体111cの天面には、出力電圧値を示す指標111gが設けられている。指標111gは、調整用ツマミ111eの回転にともなって移動する突起111fの移動軌跡がなす円に沿って設けられている。可変変圧器111は、調整用ツマミ111eの突起111fが指し示す指標111gが示す出力電圧値の電圧を出力する。
可変変圧器111は、具体的には、たとえば、スライダック(登録商標)、ボルトスライダー(登録商標)などと称される摺動変圧器(スライドトランス)によって実現することができる。
第1の端子台112は、複数の端子112aを備えている。第1の端子台112における複数の端子112aは、それぞれ、2つずつ対をなし、対をなす端子112aどうしは導通されている。第1の端子台112が備える複数の端子112aのうち、互いに導通されていない端子112aのうちの2つは、入力端子111aに接続されている。また、第1の端子台112が備える複数の端子112aのうち、入力端子111aに接続される端子112aとは別の端子112aであって互いに導通されていない端子112aのうちの2つは、出力端子111bに接続されている。
入力端子111aが接続されている2つの端子112aのそれぞれと対をなす2つの端子112aには、給電用の電線114の一端が接続されている。給電用の電線114の他端には、たとえば、任意の電源に接続する接続端子114aを設けることができる。たとえば、それぞれをコンセントプラグの刃に接続することができる。これにより、可変変圧器111を汎用的なコンセントソケットに接続して使用することができる。
入力端子111aが接続されている2つの端子112aのそれぞれと対をなす2つの端子112aには、接続切替電線115の一端が接続されている。接続切替電線115は、導電性の線状体と、当該線状体を被覆する電気絶縁体と、を備えている。接続切替電線115の他端には、第1の接続端子116が設けられている。第1の接続端子116は、クリップ形状をなす。
具体的に、第1の接続端子116は、一対のピンチ部材(図3および図4における符号301を参照)と、付勢部材と、を備えている。一対のピンチ部材は、金属材料のように、導電性を呈する材料を用いて形成されている。一対のピンチ部材は、それぞれ、長さ方向における中間部分において相対的に揺動可能に連結されている。一対のピンチ部材は、連結位置を支点として相対的に揺動することにより、長さ方向における一端側を当接させたり離間させたりする動作、すなわち、開閉動作をおこなう。
付勢部材は、一対のピンチ部材の長さ方向における一端側が互いに当接するように、当該一対のピンチ部材を付勢する。付勢部材は、たとえば、連結位置よりも一対のピンチ部材の他端側に設けられて、一対のピンチ部材の長さ方向における他端側を互いに離間する方向に付勢する圧縮スプリングによって実現することができる。
あるいは、付勢部材は、たとえば、連結位置よりも一対のピンチ部材の一端側に設けられて、一対のピンチ部材の長さ方向における一端側を互いに引き寄せる方向に付勢する引っ張りスプリングによって実現してもよい。また、あるいは、付勢部材は、たとえば、圧縮方向に外力が加えられた場合に、元の形状に復帰しようとする弾性力を発揮する、ウレタンゴムなどによって実現してもよい。
一対のピンチ部材は、付勢部材の付勢力に抗して連結位置を支点として相対的に揺動し、一対のピンチ部材の長さ方向における一端側を離間させることによって、当該一端側どうしの間に隙間(開口)を形成する。一対のピンチ部材は、長さ方向における一端側すなわち開口の部分に、凹凸を備えている。
第1の接続端子116の凹凸は、たとえば、一対のピンチ部材の長さ方向における一端側における周縁、すなわち、開口の周縁に設けることができる。第1の接続端子116の凹凸は、たとえば、一対のピンチ部材の長さ方向における一端側における周縁を波形形状に成形することによって実現することができる。このような第1の接続端子116は、たとえば、ワニ口クリップによって実現することができる。
第1の接続端子116は、一端側の一部以外の部分が、ビニルなどの絶縁材料によって被覆されている。これにより、可変変圧器111を電源に接続している状態で第1の接続端子116を操作する場合にも、作業者の安全を確保することができる。
接続部120は、コンセントソケット121と、ソケット122と、第2の端子台123と、を備えている。コンセントソケット121、ソケット122および第2の端子台123は、平板形状をなす第2の支持部材124に固定されている。
第2の支持部材124は、第1の支持部材113と同様に、木材、プラスチックなどと称される合成高分子など、絶縁性を呈する材料を用いて形成されていることが好ましい。第2の支持部材124には、接続部120の可搬性を高めるための持ち手124aが設けられていてもよい。
コンセントソケット121は、天面に、給電用の電線114に接続されたコンセントプラグなどのコンセントプラグの挿入が可能な一対のプラグ用のスリット121aを備えている。プラグ用のスリット121aには、挿入されたコンセントプラグと電気的に接続される一対の端子を備えている(図示を省略する)。一対の端子には、それぞれ、電線の一端が接続されている。電線の他端は、任意の電源に接続することができる。
ソケット122は、絶縁性を呈するケース122aや、ケース122aの内部に組み込まれた半導体素子や制御回路など(図示を省略する)を備えている。ケース122aは、たとえば、プラスチックなどと称される合成樹脂によって形成することができる。ケース122aの内部は、樹脂が封入(充填)されていてもよく、中空であってもよい。
ソケット122のケース122aには、試験対象とする電圧継電器が備えるプラグピンの配置形状に応じた形状に配置された所定数のプラグ孔122bが設けられている。また、ソケット122のケース122aには、試験対象とする電圧継電器が備えるセンターコラムが嵌合するガイド穴122cが設けられている。
試験対象とする電圧継電器は、公知の各種の電圧継電器によって実現することができる。電圧継電器は、発電機の故障に起因する電圧の上昇や、停電または短絡に起因する電圧の低下などの電圧変動に応じて、入力された電圧があらかじめ設定された異常電圧などの設定値に達した場合に、電圧継電器が接続されている電気回路を開閉するように動作する。
この実施の形態にかかる整定試験装置が試験対象とする電圧継電器は、具体的には、たとえば、機器の絶縁保護監視を目的とする過電圧継電器(OVR:Over Voltage Relay)によって実現することができる。あるいは、具体的に、整定試験の対象とする電圧継電器は、たとえば、故障の検出を目的とする不足電圧継電器などによって実現されるものであってもよい。
電圧継電器は、たとえば、型番/種類ごとに、8本、15本など、複数本のプラグピンを備えている。複数のプラグピンは、たとえば、同一円周上や同心円上に環状に配列されている。電圧計電気において、環状に配列された複数のプラグピンがなす環の中心には、電圧継電器をソケット122に取り付ける際のガイド機能を実現するセンターコラムが設けられていてもよい。
整定試験装置100は、プラグ孔122bの配置形状が異なる複数のソケット122を備えている。たとえば、環状に配列された複数のプラグピンを備えた電圧継電器と、矩形状に配列された複数のプラグピンを備えた電圧継電器と、を試験対象とする整定試験装置100の場合、複数のプラグピンの配列形状にあわせて、環状に配列されたプラグ孔122bを備えたソケット122と、矩形状に配列されたプラグ孔122bを備えたソケット122と、を備える。
また、整定試験装置100は、プラグ孔122bの数が異なる複数のソケット122を備えている。たとえば、8本のプラグピンを備えた電圧継電器と、15本のプラグピンを備えた電圧継電器と、を試験対象とする整定試験装置100の場合、プラグピンの配列形状にあわせて、8個のプラグ孔122bを備えたソケット122と、15個のプラグ孔122bを備えたソケット122と、を備える。
ソケット122は、第2の支持部材124に固定されたDIN(Deutsches Institut fur Normung)レール(IEC(International Electrotechnical Commission)レール)125を介して、第2の支持部材124に取り付けられている。具体的には、たとえば、幅35mmのDINレール125を用いることができる。
DINレール125は、ドイツ工業規格にしたがった汎用的な金属製のレールであって、DIN規格にしたがった機器をワンタッチで取り付けることができる。ソケット122のケース122aには、DINレール125と係合する一対の取付部が設けられている。一対の取付部は、それぞれ、出没自在なピンや当該ピンを突出する方向に付勢する付勢部材などを備えている。このような取付部は、公知の技術を用いて容易に実現可能であるため、説明を省略する。
DINレール125を用いることにより、ソケット122が備える一対の取付部のうちの一方をDINレール125に嵌め込み、当該一方の取付部をDINレール125に押さえ付けながら他方の取付部の前部をDINレール125に押し込んで嵌め込むだけで、DINレール125に対してソケット122を取り付けることができる。
また、DINレール125を用いることにより、DINレール125に取り付けられているソケット122を一方の取付部から他方の取付部にスライドするように押し付け、この状態で他方の取付部をDINレール125から離れるように持ち上げるだけで、DINレール125からソケット122を取り外すことができる。これにより、整定試験装置100におけるソケット122の追加や交換などを容易におこなうことができ、整定試験装置100のメンテナンスにかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図ることができる。
第2の端子台123は、複数の端子123aを備えている。第2の端子台123は、ソケット122と同様に、第2の支持部材124にDINレールを固定し、当該DINレールを介して第2の支持部材124に取り付けられていてもよい。第2の端子台123において、第2の接続端子126は、第2の接続端子126どうしの間に設けられて、第2の接続端子126どうしを隔離する隔離壁123bを備えている。この実施の形態においては、第2の端子台123によって、この発明にかかる端子台を実現することができる。
第2の端子台123における複数の端子123aは、それぞれ、2つずつ対をなし、対をなす端子123aどうしは導通されている。第2の端子台123において対をなす端子123aどうしのうち、ソケット122に面している側に配置された端子123aは、ソケット122が備えるプラグ孔122bのうち、電圧継電器の整定試験電圧の入力を受け付けるプラグ孔122bに接続されている。
電圧継電器の整定試験電圧の入力を受け付けるプラグ孔122bは、ソケット122ごとに2つずつ設けられているため、第2の端子台123においては、電圧継電器の整定試験電圧の入力を受け付ける2つのプラグ孔122bに接続される端子123aが、ソケット122ごとに2つずつ確保されている。第2の端子台123には、いずれのソケット122に接続される端子123aであるかを示すマーキングが設けられていてもよい。
第2の端子台123には、第2の接続端子126が連結されている。第2の接続端子126は、第2の端子台123において、ソケット122に面している側とは反対側に配置された端子123aのうち、電圧継電器の整定試験電圧の入力を受け付ける2つのプラグ孔122bに接続される端子123aと対をなす端子123aに、連結されている。
この実施の形態においては、同一のソケット122において電圧継電器の整定試験電圧の入力を受け付ける2つのプラグ孔122bに接続される2つの端子123aとそれぞれ対をなす2つの第2の接続端子126によって、この発明にかかる一対の第2の接続端子を実現することができる。
(第2の接続端子126の構成)
つぎに、第2の接続端子126の構成について説明する。図2は、第2の接続端子126の構成を示す説明図である。図2においては、第2の端子台123の一部を示している。図2において、第2の接続端子126は、連結部210と、把持部220と、を備えている。
第2の接続端子126は、金属などの導電性を呈する材料を用いて形成されている。連結部210と把持部220とは、電気的に接続されており、一体に形成されている。連結部210と把持部220とは、電気的に接続されていれば、それぞれ別体で形成し、ハンダや溶接などによって接合されていてもよい。
連結部210は、リング形状あるいは略「U」字形状をなす。連結部210の内径は、第2の端子台123における端子を構成するネジにおける軸の外径寸法と同等以上とされている。これにより、第2の端子台123における端子を構成するネジの軸に連結部210を係合させた状態で当該ネジを締めることにより、ネジの頭部によって連結部210を端子に固定することができる。
第2の接続端子126のうち、電圧継電器の整定試験電圧の入力を受け付ける一対のプラグ孔122bに接続されている第2の接続端子126(一対の第2の接続端子126)は、それぞれ、軸心方向における一端において当該一対のプラグ孔122bに接続されている。把持部220は、一対の第2の接続端子126の他端、すなわち、一対の第2の接続端子126の長さ方向におけるプラグ孔122bとの接続位置とは反対側の端部に設けられている。
把持部220は、ロッド形状をなす。具体的に、把持部220は、中空の円筒形状(管形状)をなす。この実施の形態における第2の接続端子126は、少なくとも軸心方向における一端(先端)が開放された円筒形状をなす。第2の接続端子126は、把持部220がなす円筒形状の軸心方向が、第2の端子台123においてソケット122に面している側とは反対側の端面から、ソケット122から離間する方向に向かって延出するように設けられている。
一対の第2の接続端子126は、把持部220を把持した状態における第1の接続端子116どうしが離間する間隔を空けて配置されている。具体的には、一対の第2の接続端子126は、たとえば、把持部220の内径寸法を第1の接続端子116の一端の幅寸法よりも大きくするとともに、把持部220の外周面どうしを離間させた状態で配置されている。これにより、電気継電器の整定試験に際して、第1の接続端子116どうしが接触して短絡することを確実に防止することができる。
(第1の接続端子116の開口幅)
つぎに、第1の接続端子116の開口幅について説明する。図3および図4は、第1の接続端子116の開口幅を示す説明図である。図3に示すように、第1の接続端子116は、一対のピンチ部材の長さ方向における一端どうしの間に、第2の接続端子126における把持部220を挟み込むことによって、第2の接続端子126に接続される。第1の接続端子116と第2の接続端子126とを接続することにより、電圧調整部110と接続部120とを電気的に接続することができる。
第1の接続端子116は、開口した状態における一対のピンチ部材の長さ方向における一端の間隔の寸法、すなわち、第1の接続端子116の開口幅が、第2の接続端子126の把持部220をなす円筒形状の周壁の厚さ寸法(図3における符号300を参照)よりも大きくなる位置まで開口することができる。第1の接続端子116の開口幅(図4における符号400を参照)は、第2の接続端子126の把持部220をなす円筒形状の外径寸法よりも大きいものであってもよい。
一対の第2の接続端子126は、長さ方向が、互いに平行な方向に沿って配置されている。これにより、把持部220の突出方向は、互いに平行になるように設けられている。具体的に、一対の第2の接続端子126は、たとえば、ロッド形状をなす一対の第2の接続端子126のそれぞれの軸心が平行になるように設けられている。
一対の第2の接続端子126は、把持部220どうしの間隔が、第1の接続端子116の幅寸法よりも大きくなる状態で設けられていることが好ましい。この実施の形態において、第1の接続端子116の幅寸法は、一対のピンチ部材の回動軸心方向と平行な方向における寸法によって示される。把持部220どうしの間隔を、第1の接続端子116の幅寸法よりも大きくすることにより、第2の接続端子126どうしが接触することによる回路の短絡や地絡を確実に防止することができる。
(整定試験の作業手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100を用いた整定試験の作業手順について説明する。この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100を用いた整定試験に際しては、まず、電圧調整部110の入力端子111aを電源に接続する。具体的には、たとえば、壁などに設けられたコンセントソケット121が周辺にある場合は、当該コンセントソケット121に、給電用の電線114の一端に接続されたコンセントプラグを差し込む。
壁などに設けられたコンセントソケット121が周辺にない場合は、第2の支持部材124に設けられたコンセントソケット121に給電用の電線114の一端に接続されたコンセントプラグを差し込む。そして、第2の支持部材124に設けられたコンセントソケット121の端子に接続されている電線の他端を、任意の電源に接続する。これにより、電圧調整部110の入力端子111aを電源に接続することができる。
つぎに、整定試験の対象とする電圧継電器を装着するソケット122における一対の第2の接続端子126に、第1の接続端子116を接続する。具体的には、第1の接続端子116における一対のピンチ部材を、付勢部材の付勢力に抗して連結位置を支点として相対的に揺動させ、一対のピンチ部材の長さ方向における一端側を離間させることによって、当該一端側どうしの間に隙間(開口)を形成する。
そして、開口の間に第2の接続端子126における把持部220の周壁を挟み込む。これにより、電圧調整部110と接続部120とを電気的に接続することができる。一対の第2の接続端子126は、把持部220を把持した状態における第1の接続端子116どうしが離間する間隔を空けて配置されているため、第1の接続端子116どうしが接触することによる短絡を確実に防止することができる。
また、第1の接続端子116は、円筒形状をなす把持部220に、一端側の先端を差し込むようにして把持部220を把持するため、第1の接続端子116の位置を一層安定化し、電圧継電器の整定試験の途中で第1の接続端子116の位置がずれることによる短絡などを確実に防止することができる。
さらに、第1の接続端子116における一対のピンチ部材は、開口の部分に凹凸を備えているため、第2の接続端子126を確実に把持して、整定試験の途中に電圧調整部110と接続部120との接続が外れることを防止できる。また、電圧継電器の整定試験の途中で第1の接続端子116の位置がずれることによる短絡などを確実に防止することができる。
つぎに、第1の接続端子116を接続したソケット122に、整定試験の対象とする電圧継電器を取り付ける。具体的には、整定試験の対象とする電圧継電器におけるセンターコラムの位置を、ソケット122におけるガイド穴122cの位置に合わせた状態で、センターコラムをガイド穴122cに嵌合させる。
整定試験の対象とする電圧継電器は、ソケット122の上方からソケット122に近づけ、複数のプラグピンを該当する複数のプラグ孔122bにそれぞれ押し込むようにして、ソケット122に取り付ける。これにより、整定試験の対象とする電圧継電器が備える複数のプラグピンが、該当するソケット122における複数のプラグ孔122bにそれぞれ挿入され、第1の接続端子116が接続された一対の第2の接続端子126を介して、整定試験の対象とする電圧継電器と可変変圧器111とが接続される。
その後、可変変圧器111の出力電圧値を調整し、試験対象とする電圧継電器が所望の電圧値において所望の動作をするか確認して、一連の処理を終了する。具体的には、たとえば、最小動作電流測定、時限特性試験、瞬時要素試験などをおこなうことによって、試験対象とする電圧継電器が所望の電圧値において所望の動作をするかを確認する。
上述した実施の形態においては、把持部220が互いに平行な方向に突出する第2の接続端子126を備えた第2の端子台123を備えた整定試験装置100について説明したが、この発明にかかる整定試験装置100における把持部220は、互いに平行な方向に突出する態様に限るものではない。
把持部220は、たとえば、先端ほど互いに離間する方向に突出するように設けられていてもよい。この場合、一対の第2の接続端子126は、一対の第2の接続端子126を、軸心方向に対して直交する方向から見た場合に、「ハ」ないし「八」の字形状をなす。
このように、把持部220を先端ほど互いに離間する方向に突出するように設ける場合、第1の接続端子116どうしの接触を確実に防止することができる。これにより、整定試験の途中で短絡が生じることを確実に防止することができる。
また、上述した実施の形態においては、第2の接続端子126が、中空の円筒形状(管形状)をなす把持部220を備えた構成について説明したが、第2の接続端子126の構成および形状は、これに限るものではない。図5〜図7は、第2の接続端子126の別の構成を示す説明図である。
第2の接続端子126は、たとえば、図5に示すように、平板形状をなす把持部220を備えていてもよい。このような構成の第2の接続端子126によれば、簡易な構成によって第2の接続端子126を実現することができる。これにより、第2の接続端子126にかかる製造や管理の容易化を図ることができる。
また、第2の接続端子126は、たとえば、図6や図7に示すように、把持部220の表面に凹凸を備えて構成されるものであってもよい。把持部220に設ける凹凸は、図6に示すように把持部220における一面であってもよく、両面に設けてもよい。円筒形状をなす把持部220においては、把持部220における内周面あるいは外周面のみに凹凸を設けてもよく、内周面および外周面の両方に凹凸を設けるようにしてもよい。
このような構成の第2の接続端子126によれば、第1の接続端子116により第2の接続端子126を確実に把持して、整定試験の途中に電圧調整部110と接続部120との接続が外れることを確実に防止できる。また、電圧継電器の整定試験の途中で第1の接続端子116の位置がずれることによる短絡などを確実に防止することができる。
また、上述した実施の形態においては、一対のピンチ部材の一端側の周縁部にのみ凹凸を設けた第1の接続端子116について説明したが、凹凸を設ける位置は一端側における周縁に限定されるものではない。第1の接続端子116においては、たとえば、把持部220の外周面全体にわたって凹凸を設けてもよい。この場合、第1の接続端子116の凹凸は、具体的には、たとえば、一対のピンチ部材の連結位置から長さ方向における一端側に至る全体にわたって設けることができる。
このように、凹凸を設ける面積を広く確保することにより、クリップ形状をなす第1の接続端子116によって把持部220を安定して把持することができる。これにより、第1の接続端子116が第2の接続端子126に対して滑るなどして、可変変圧器111と第2の接続端子126との接続が意図せずに外れてしまうことを防止できる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100は、供給された電力の電圧値を所定の電圧値に変圧した電力を出力端子111bから出力する可変変圧器111と、可変変圧器111の出力端子111bに一端が接続され、開閉自在な開口を形成する一対のピンチ部材を備えクリップ形状をなす第1の接続端子116が他端に設けられた接続切替電線115と、試験対象とする電圧継電器が備えるプラグピンの配置形状に応じた形状に配置された所定数のプラグ孔122bを備えたソケット122と、ソケット122が備えるプラグ孔122bのうち電圧継電器の整定試験電圧の入力を受け付ける一対のプラグ孔122bに接続され、それぞれが第1の接続端子116の開口幅よりも外径寸法が小さい把持部220を有する一対の第2の接続端子126を備えた端子台と、を備え、一対の第2の接続端子126は、第1の接続端子116によって把持部220が把持されることにより接続切替電線115を介して可変変圧器111と分離可能に接続され、把持部220を把持した状態における第1の接続端子116どうしが離間する間隔を空けて配置されていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、把持部220を把持した状態における第1の接続端子116どうしが離間する間隔を空けて一対の第2の接続端子126が配置されているため、回路の短絡や地絡を生じさせることなく、一対の第2の接続端子126のそれぞれに第1の接続端子116を確実に接続することができる。これにより、整定試験に際しての安全性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、クリップ形状をなす第1の接続端子116によって把持部220を把持することによって、ソケット122や端子台と別体で設けられている可変変圧器111と第2の接続端子126とを容易に接続することができるので、可変変圧器111と第2の接続端子126との接続や接続の解除を迅速かつ容易におこなうことができるとともに、コアや巻線から構成され比較的重量の大きい可変変圧器111をソケット122や端子台と容易に分離して容易に運搬することができる。これにより、整定試験にかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、第2の接続端子126が、クリップ形状の第1の接続端子116の開口幅よりも外径寸法が小さい把持部220を備えているため、第1の接続端子116によって確実に把持部220を把持することができる。これにより、第1の接続端子116と第2の接続端子126との安定した接続を確保することができるので、作業者は整定試験に集中することができ、これにより作業効率の向上を図ることができる。
このように、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、整定試験に際しての安全性を確保するとともに、整定試験にかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100は、一対の第2の接続端子126が、それぞれ、把持部220を一体に備え、定位置に固定されていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、把持部220を一体に備えた第2の接続端子126の位置が定位置に固定されているため、たとえば、整定試験装置100に対する電圧継電器の着脱作業に際して整定試験装置100が振動した場合にも、第2の接続端子126どうしが接触することによる回路の短絡や地絡を確実に防止することができる。これにより、整定試験に際しての安全性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100は、一対の第2の接続端子126が、それぞれ、長さ方向における一端がプラグ孔122bに接続され他端に把持部220が設けられたロッド形状をなすことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、把持部220を一体に備えた第2の接続端子126を簡易な構成によって実現することができる。これにより、第2の接続端子126に対する第1の接続端子116の接続作業を容易かつ確実におこなうことができ、整定試験にかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図るとともに、整定試験に際しての安全性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100は、一対の第2の接続端子126が、長さ方向が、互いに平行な方向に沿って配置されていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、ロッド形状をなす第2の接続端子126を互いに平行に揃えて配置することにより、把持部220を一望に収めることができる。これにより、整定試験に際して、一対の第2の接続端子126に対する第1の接続端子116の接続状態を容易かつ迅速に確認することができ、整定試験にかかる作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100は、一対の第2の接続端子126が、長さ方向が、プラグ孔122bとの接続位置よりも離間するほど把持部220どうしが離間する方向に沿って配置されていることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、ロッド形状をなす第2の接続端子126を、把持部220どうしが離間するように配置することにより、簡易な構成によって、第2の接続端子126どうしが接触することによる回路の短絡や地絡を確実に防止することができる。これにより、簡易な構成によって、整定試験に際しての安全性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100は、プラグ孔122bの配置形状が異なる複数のソケット122を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、整定試験をおこなう現場において、複数種類のソケット122の中から、試験対象とする電圧継電器が備えるプラグピンの配置形状に応じたソケット122に対応する一対の第2の接続端子126のそれぞれに、第1の接続端子116を接続することができる。
これにより、まずは整定試験装置100を現場に持って行き、現場において試験対象とする電圧継電器が備えるプラグピンの配置形状を確認し、整定試験の対象とする電圧継電器の種類に応じたソケット122に接続された第2の接続端子126の把持部220を第1の接続端子116で挟むだけで、整定試験をおこなうことができる。これによって、整定試験を円滑に開始することができ、整定試験にかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、可変変圧器111と分離して運搬することができるため、複数のソケット122を備えることにより複数種類の電圧継電器の整定試験に対応できる汎用性を確保しつつ、整定試験装置100の運搬にかかる作業者の負担を抑えることができる。これにより、整定試験にかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100は、プラグ孔122bの数が異なる複数のソケット122を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、整定試験をおこなう現場において、複数種類のソケット122の中から、試験対象とする電圧継電器が備えるプラグピンの配置形状に応じたソケット122に対応する一対の第2の接続端子126のそれぞれに、第1の接続端子116を接続することができる。
これにより、まずは整定試験装置100を現場に持って行き、現場において試験対象とする電圧継電器が備えるプラグピンの配置形状を確認し、整定試験の対象とする電圧継電器の種類に応じたソケット122に接続された第2の接続端子126の把持部220を第1の接続端子116で挟むだけで、整定試験をおこなうことができる。これによって、整定試験を円滑に開始することができ、整定試験にかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、可変変圧器111と分離して運搬することができるため、複数のソケット122を備えることにより複数種類の電圧継電器の整定試験に対応できる汎用性を確保しつつ、整定試験装置100の運搬にかかる作業者の負担を抑えることができる。これにより、整定試験にかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100は、把持部220が、外表面に凹凸を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、把持部220を把持する第1の接続端子116の滑りを防止して、第1の接続端子116によって確実に把持部220を把持することができる。これにより、第1の接続端子116と第2の接続端子126との安定した接続を確保することができるので、作業者は整定試験に集中することができ、これにより作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100は、第1の接続端子116が、一対のピンチ部材における開口または当該開口の周縁に凹凸を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100によれば、把持部220を把持する第1の接続端子116の滑りを防止して、第1の接続端子116によって確実に把持部220を把持することができる。これにより、第1の接続端子116と第2の接続端子126との安定した接続を確保することができるので、作業者は整定試験に集中することができ、これにより作業効率の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の整定試験装置100は、第2の端子台123が、少なくとも隣り合う第2の接続端子126どうしの間に設けられた隔離壁を備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の整定試験装置。
以上のように、この発明にかかる整定試験装置は、電圧継電器の整定試験に用いる整定試験装置に有用であり、特に、汎用性向上のため任意の整定値に調整可能な電圧継電器の整定試験に用いる整定試験装置に適している。
100 整定試験装置
110 電圧調整部
120 接続部
111 可変変圧器
111a 入力端子
111b 出力端子
112 第1の端子台
112a 端子
113 第1の支持部材
115 接続切替電線
116 第1の接続端子
121 コンセントソケット
122 ソケット
122b プラグ孔
123 第2の端子台
123a 端子
123b 隔離壁
124 第2の支持部材
126 第2の接続端子
210 連結部
220 把持部

Claims (10)

  1. 供給された電力の電圧値を所定の電圧値に変圧した電力を出力端子から出力する可変変圧器と、
    前記可変変圧器の出力端子に一端が接続され、開閉自在な開口を形成する一対のピンチ部材を備えクリップ形状をなす第1の接続端子が他端に設けられた接続切替電線と、
    試験対象とする電圧継電器が備えるプラグピンの配置形状に応じた形状に配置された所定数のプラグ孔を備えたソケットと、
    前記ソケットが備えるプラグ孔のうち前記電圧継電器の整定試験電圧の入力を受け付ける一対のプラグ孔に接続され、それぞれが前記第1の接続端子の開口幅よりも外径寸法が小さい把持部を有する一対の第2の接続端子を備えた端子台と、
    を備え、
    前記一対の第2の接続端子は、前記第1の接続端子によって前記把持部が把持されることにより前記接続切替電線を介して前記可変変圧器と分離可能に接続され、前記把持部を把持した状態における前記第1の接続端子どうしが離間する間隔を空けて配置されていることを特徴とする整定試験装置。
  2. 前記一対の第2の接続端子は、それぞれ、前記把持部を一体に備え、定位置に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の整定試験装置。
  3. 前記一対の第2の接続端子は、それぞれ、長さ方向における一端が前記プラグ孔に接続され他端に前記把持部が設けられたロッド形状をなすことを特徴とする請求項2に記載の整定試験装置。
  4. 前記一対の第2の接続端子は、長さ方向が、互いに平行な方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項3に記載の整定試験装置。
  5. 前記一対の第2の接続端子は、長さ方向が、前記プラグ孔との接続位置よりも離間するほど前記把持部どうしが離間する方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項3に記載の整定試験装置。
  6. 前記プラグ孔の配置形状が異なる複数の前記ソケットを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の整定試験装置。
  7. 前記プラグ孔の数が異なる複数の前記ソケットを備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の整定試験装置。
  8. 前記把持部は、外表面に凹凸を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の整定試験装置。
  9. 前記第1の接続端子は、前記一対のピンチ部材における前記開口または当該開口の周縁に凹凸を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の整定試験装置。
  10. 前記端子台は、少なくとも隣り合う前記第2の接続端子どうしの間に設けられた隔離壁を備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の整定試験装置。
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