JP2020143856A - 除霜スケジュール設定制御方法、冷却装置及び冷却設備 - Google Patents

除霜スケジュール設定制御方法、冷却装置及び冷却設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2020143856A
JP2020143856A JP2019041489A JP2019041489A JP2020143856A JP 2020143856 A JP2020143856 A JP 2020143856A JP 2019041489 A JP2019041489 A JP 2019041489A JP 2019041489 A JP2019041489 A JP 2019041489A JP 2020143856 A JP2020143856 A JP 2020143856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defrosting
schedule
control method
setting control
temperature gradient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019041489A
Other languages
English (en)
Inventor
雄吾 高木
Yugo Takagi
雄吾 高木
克朋 大竹
Kokuho Otake
克朋 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2019041489A priority Critical patent/JP2020143856A/ja
Publication of JP2020143856A publication Critical patent/JP2020143856A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Defrosting Systems (AREA)

Abstract

【課題】冷凍設備あるいは冷蔵設備などの冷却設備に設けられる冷却装置に対する除霜スケジュールを簡易かつ適時適切に設定することができる除霜スケジュール設定制御方法、冷却装置及び冷却設備を提供すること。【解決手段】予め設定された初期除霜スケジュールに基づいて除霜処理を行う冷却装置の除霜スケジュール設定制御方法であって、除霜処理が終了した後に、前記冷却装置における蒸発器の送風下流側の温度勾配を求める温度勾配算出ステップと、前記温度勾配算出ステップで求められた温度勾配が所定の条件を満たした場合に、次回の除霜処理スケジュールを変更する変更設定ステップと、を含む。【選択図】図4

Description

本発明は、冷凍設備あるいは冷蔵設備などの冷却設備に設けられる冷却装置に対する除霜スケジュールを簡易かつ適時適切に設定することができる除霜スケジュール設定制御方法、冷却装置及び冷却設備に関する。
食品や薬品などの物品を低温で保管する冷凍設備や冷蔵設備は、物品を冷凍あるいは冷蔵するための冷却装置が設けられている。また、冷却装置の蒸発器である冷却用熱交換器には、低温の冷媒が流れる冷媒配管が通っており、室内の空気を取り込んで冷媒との熱交換を行うことにより、室内の空気を冷却し、冷却された空気を室内に送風して冷却している。
ここで、湿った空気が冷却用熱交換機に取り込まれると、冷却用熱交換機に霜が付着し、この霜が成長することにより、冷却用熱交換器内の風量が減り、冷却能力が低下する。このため、冷却装置は、定期的に冷却を止めて霜を取る除霜処理を実施する。この除霜処理は、例えば、冷却用熱交換器周辺にヒータを取り付け、このヒータによって冷却用熱交換器を加熱することによって行われる。
一般に、冷凍設備や冷蔵設備では、予め除霜を行う除霜スケジュールを設定しておき、定期的に除霜処理を行うようにしている。
なお、特許文献1では、ウォークイン冷蔵庫の冷却装置に対する除霜を行う除霜制御装置が記載されている。
特開2014−70872号公報
ところで、除霜処理を実施する場合、冷却装置を停止させる必要があるため、頻繁に除霜処理を行うことは庫内の物品の品質低下を招くことになる。また、除霜処理にヒータを用いる場合、消費電力の増大により、設備のランニングコストがかかってしまうため、除霜処理回数は必要最小限に収める必要がある。
一般的に、予め設定された除霜スケジュールは、設備の最大負荷時、あるいは一定の負荷を想定したものが多い。設備の最大負荷時を想定した除霜スケジュールでは、低負荷時には不要な除霜運転を行ってしまい、設備のランニングコストが増大してしまう。
一方、一定の負荷を見越した除霜スケジュールを設定した場合、想定よりも高い負荷で除霜運転が継続した場合、設定された除霜スケジュールでは十分な除霜を行うことができず、霜が残った状態での冷却運転が行われてしまう。この結果、本来必要な冷却能力以上の冷却能力を発揮することができず、この場合も設備のランニングコストが大きくなってしまう。
なお、冷却用熱交換器の霜の成長速度は、冷却負荷や周囲環境によって左右されるため、設備ごとに最適な除霜スケジュールを設定して運用すべきである。また、同一設備であっても、例えば、夏場と冬場とでは周囲環境が大きく異なるため、季節ごとに異なる除霜スケジュールを設定しておくことが好ましい。
しかしながら、設備ごとや季節ごとに最適な除霜スケジュールを設定するためには、対象設備と同規模の実験設備を建てて冷却実験を行う必要があり、現実的ではない。このため、一般的には、設備の規模から必要な熱容量を算出し、周囲環境をパラメータとして着霜の周期を求めて除霜スケジュールを決定するようにしており、最適な除霜スケジュールの設定には多大の労力と時間とがかかっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、冷凍設備あるいは冷蔵設備などの冷却設備に設けられる冷却装置に対する除霜スケジュールを簡易かつ適時適切に設定することができる除霜スケジュール設定制御方法、冷却装置及び冷却設備を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる除霜スケジュール設定制御方法は、予め設定された初期除霜スケジュールに基づいて除霜処理を行う冷却装置の除霜スケジュール設定制御方法であって、除霜処理が終了した後に、前記冷却装置における蒸発器の送風下流側の温度勾配を求める温度勾配算出ステップと、前記温度勾配算出ステップで求められた温度勾配が所定の条件を満たした場合に、次回の除霜処理スケジュールを変更する変更設定ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる除霜スケジュール設定制御方法は、上記の発明において、前記変更設定ステップは、前記温度勾配が第一設定値未満である場合、次回の除霜処理までの時間を短縮することを特徴とする。
また、本発明にかかる除霜スケジュール設定制御方法は、上記の発明において、前記変更設定ステップは、前記温度勾配が第二設定値を超える場合、次回の除霜処理までの時間を延長することを特徴とする。
また、本発明にかかる除霜スケジュール設定制御方法は、上記の発明において、前記変更設定ステップは、前記温度勾配が前記第一設定値よりも大きい第二設定値を超える場合、次回の除霜処理までの時間を延長することを特徴とする。
また、本発明にかかる除霜スケジュール設定制御方法は、上記の発明において、前記温度勾配が第一設定値未満となった除霜処理があらかじめ設定した2以上の所定回数連続した場合に、次回の除霜処理までの時間を短縮することを特徴とする。
また、本発明にかかる除霜スケジュール設定制御方法は、上記の発明において、前記変更設定ステップは、前記温度勾配が第二設定値を超えた除霜処理があらかじめ設定した2以上の所定回数連続した場合に、次回の除霜処理までの時間を延長することを特徴とする。
また、本発明にかかる除霜スケジュール設定制御方法は、上記の発明において、前記変更設定ステップは、次回の除霜処理までの時間を短縮する処理を行う場合、直前の除霜処理開始時間と元々スケジュールされていた次回除霜処理開始時間との間に新規の除霜処理を追加することを特徴とする。
また、本発明にかかる除霜スケジュール設定制御方法は、上記の発明において、前記変更設定ステップは、次回の除霜処理までの時間を短縮する処理を行う場合、前記温度勾配と前記第一設定値との比に基づいて次回の除霜処理までの時間を決定することを特徴とする。
また、本発明にかかる除霜スケジュール設定制御方法は、上記の発明において、前記変更設定ステップは、次回の除霜処理までの時間を延長する処理を行う場合、次回除霜処理を削除することを特徴とする。
また、本発明にかかる除霜スケジュール設定制御方法は、上記の発明において、前記初期除霜スケジュールに対して所定時間あるいは所定回数、請求項1〜請求項9のいずれかの除霜スケジュール設定制御方法を実施し、得られた除霜スケジュールに基づいて新たな初期除霜スケジュールとすることを特徴とする。
また、本発明にかかる冷却装置は、上記のいずれか一つに記載の除霜スケジュール設定制御方法を用いて除霜スケジュールを変更設定して除霜処理を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる冷却設備は、上記に記載の冷却装置が配置されたことを特徴とする。
本発明によれば、冷凍設備あるいは冷蔵設備などの冷却設備に設けられる冷却装置に対する除霜スケジュールを簡易かつ適時適切に設定することができる。
図1は、本発明の実施の形態である冷却装置の構成を示す図である。 図2は、除霜制御部による除霜処理の一例を示すタイムチャートである。 図3は、除霜スケジュール設定制御処理の一例を示す説明図である。 図4は、除霜スケジュール設定制御部による除霜スケジュール設定制御手順を示すフローチャートである。 図5は、変形例1による除霜スケジュール設定制御部による除霜スケジュール設定制御処理手順を示すフローチャートである。 図6は、変形例2による除霜スケジュール設定制御処理を説明する説明図である。 図7は、変形例3による除霜スケジュール設定制御部による除霜スケジュール設定制御処理手順を示すフローチャートである。 図8は、変形例3による除霜スケジュール設定制御処理の具体例を示す説明図である。
以下、添付図面を参照してこの発明を実施するための形態について説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の実施の形態である冷却装置1の構成を示す図である。図1に示すように、冷却装置1は、圧縮機10、凝縮器12、膨張弁14、冷却用熱交換器である蒸発器15が順次接続された冷凍サイクル機構を有する。凝縮器12は、空気との熱交換効率を上げるための送風ファン13を有する。また、蒸発器15は、冷却設備100内の冷却空間2に対して熱交換された室内空気(冷気)を送風する送風ファン17を有する。送風ファン17によって送風された空気は、冷却空間2を循環し、蒸発器15の吸い込み口に戻る。
冷却空間の冷却処理を行う場合、圧縮機10は蒸発器15から導入される低圧冷媒を高圧冷媒に圧縮し、凝縮器12に導出する。凝縮器12は、高圧冷媒を凝縮して放熱し、凝縮された冷媒を膨張弁14に導出する。膨張弁14は、導入された冷媒を減圧膨張して蒸発器15に導出する。そして、蒸発器15は、減圧膨張された冷媒によって吸熱を行い、冷却された空気を送風ファン17によって冷却空間2に送風し、減圧冷媒を圧縮機10に導出する。
一方、除霜処理を行う場合、圧縮機10及び送風ファン17を停止し、蒸発器15の冷媒導入側に配置された開閉弁V1と冷媒導出側に配置された開閉弁V2とを閉にし、蒸発器15の周囲に設けたヒータ16に通電して蒸発器15を加熱する。この加熱によって蒸発器15の温度を上昇させ、蒸発器15に付着した霜を除去する。
なお、除霜方式には、四方弁を用いたホットガス方式、四方弁を設けず、圧縮機10によって生成された高温高圧冷媒の一部を直接、蒸発器15に導入するホットガスバイパス方式があるが、本実施の形態の除霜方式では、一例として、蒸発器15の近傍にヒータ16を設けて除霜するヒータ方式を採用している。
また、蒸発器15の送風下流側には、吹出温度を検出する吹出温度センサS1が設けられる。また、蒸発器15には、蒸発器15の温度を検出する除霜解除温度センサS2が設けられている。また、冷却空間2には、冷却空間2内の温度を検出する庫内温度センサS3が設けられる。なお、吹出温度センサS1は、除霜解除温度センサとして機能させてもよい。
また、冷却装置1は、制御部30、入出力部40及び記憶部50を有する。制御部30は、装置全体の制御を行う制御部であり、除霜制御部31、除霜スケジュール設定制御部32及び温度勾配算出部33を有する。制御部30は、膨張弁14による冷媒の流量調整等を行って、吹出温度が設定温度あるいは庫内温度が所望温度となるように冷却制御を行う。また、制御部30は、送風ファン17の駆動モータ18の回転数を制御する。さらに、制御部30は、ヒータ16の通電や開閉弁V1,V2の開閉制御を行う。制御部30は、駆動部11を介して圧縮機10を制御してもよい。
除霜制御部31は、除霜処理を制御する。除霜スケジュール設定制御部32は、温度勾配算出部33が算出した温度勾配∇Tをもとに予め設定された除霜スケジュールDを適宜更新する設定制御を行う。温度勾配算出部33は、除霜終了時の吹出温度Taが設定温度TOに達するまでの温度差である急速冷却温度ΔTrを、除霜終了時の吹出温度Taが設定温度TOに達するまでの時間である急速冷却時間trで除算した値である温度勾配∇T(=ΔTr/tr)を算出する。
入出力部40は、各種設定値を操作入力するとともに、各種状態を表示するなどの出力を行う入出力デバイスである。
記憶部50は、設定温度TO、除霜スケジュールD、設定除霜解除温度TR、温度勾配基準範囲(上限値∇Tu〜下限値∇Td)を記憶する。
なお、圧縮機10、駆動部11、凝縮器12、送風ファン13は、室外機101として冷却設備100の外部に配置され、その他の構成要素は、冷却設備100内に配置される。なお、冷却設備100は、食品や薬品などの物品を低温で保管する冷凍設備や冷蔵設備であり、車載される冷凍庫や冷蔵庫を含む。
<除霜処理の一例>
次に、図2に示したタイムチャートを参照して除霜制御部31による除霜処理の一例について説明する。まず、除霜制御部31は、除霜スケジュールDの除霜開始の時点t1で除霜指令がONすると(図2(a))、圧縮機10をOFFにして停止させ(図2(b))、ヒータ16をONにし(図2(c))、開閉弁V1,V2をOFFにする(図2(d))。これにより、蒸発器15の温度が上昇し、蒸発器15に付着した霜が除去される除霜処理が行われる。
除霜処理が開始されると、除霜解除温度センサS2の温度及び吹出温度センサS1の温度は徐々に上昇する。時点t2で設定除霜解除温度TRに達すると、除霜指令がOFFになり(図2(a))、除霜処理を終了する。すなわち、圧縮機10をONにして起動させ(図2(b))、ヒータ16をOFFにし(図2(c))、開閉弁V1,V2をONにする(図2(d))。そして、制御部30は、吹出温度センサS1の温度が設定温度TOになるように、急速冷却処理を行う。これにより、時点t3で、吹出温度センサS1の温度は、設定温度TOに達する(図2(f))。
ここで、除霜終了時の吹出温度Taが設定温度TOに達するまでの温度差である急速冷却温度ΔTrを、除霜終了時の吹出温度Taが設定温度TOに達するまでの時間である急速冷却時間trで除算した値である温度勾配∇T(=ΔTr/tr)が小さい場合、冷却負荷が大きいと言える。すなわち、蒸発器15の霜は完全に除去されておらず、霜が残った状態である。一方、温度勾配∇Tが大きい場合、冷却負荷は小さく、霜は残っていない状態あるいは少し残っている状態である。
<除霜スケジュール設定制御処理の一例>
次に、除霜スケジュール設定制御処理の一例について説明する。図3は、除霜スケジュール設定制御処理の一例を示す説明図である。図3(a)は、予め設定される初期設定の除霜スケジュールDの一例を示している。除霜スケジュールDは、一日のうち、0時、6時、12時及び18時に除霜処理を開始する。すなわち、除霜スケジュールDは、6時間ごとに除霜処理を行う。
ここで、図3(b)に示すように、0時の除霜処理後の温度復旧時における温度勾配∇Tが、所定の条件である、下限値∇Td(第一設定値)未満であった場合、冷却負荷が大きく霜が多く残っているため、今回の除霜開始時(0時)と次回の除霜開始時(6時)との中間(3時)に除霜処理を追加する。これにより、冷却処理時における冷却効果の低減を抑え、消費エネルギーの低減を図ることができる。
一方、図3(c)に示すように、0時の除霜処理後の温度復旧時における温度勾配∇Tが、所定の条件である、上限値∇Tu(第二設定値)を超える場合、冷却負荷が小さく、霜が完全に除去されているため、次回の除霜開始時(6時)における除霜処理を間引いて削除する。これにより、無駄な除霜処理を行わなくてもよいので、消費エネルギーの低減を図ることができる。
図3(d)に示すように、温度勾配∇Tが、上限値∇Tuと下限値∇Tdとの間にある場合、多少の霜が残っているのみで、大きな冷却効果の減少にはつながらないため、現状の除霜スケジュールDを維持し、次回の除霜処理を6時に行う。
<除霜スケジュール設定制御処理>
次に、図4に示したフローチャートを参照して除霜スケジュール設定制御部32による除霜スケジュール設定制御手順について説明する。図4に示すように、まず、除霜スケジュール設定制御部32は、記憶部50に記憶された、初期設定の除霜スケジュールDを取得する(ステップS101)。
その後、除霜スケジュール設定制御部32は、除霜が終了したか否かを判定する(ステップS102)。除霜終了条件は、除霜解除温度センサS2が設定除霜解除温度に達することであってもよいし、予め設定された除霜処理時間の経過であってもよい。なお、設定除霜解除温度に達することと、除霜処理時間の経過とのいずれかが発生した場合を除霜解除条件とすることが好ましい。除霜が終了していない場合(ステップS102,No)には、本判定処理を繰り返す。一方、除霜が終了した場合(ステップS102,Yes)には、温度勾配算出部33に温度勾配∇Tを算出させる(ステップS103)。
その後、除霜スケジュール設定制御部32は、温度勾配∇Tが下限値∇Td未満であるか否かを判定する(ステップS104)。温度勾配∇Tが下限値∇Td未満である場合(ステップS104,Yes)には、今回の除霜開始時と次回の除霜開始時との中間に除霜処理を追加する(ステップS105)。すなわち、次回の除霜処理までの時間を短縮する。
一方、温度勾配∇Tが下限値∇Td未満でない場合(ステップS104,No)には、さらに温度勾配∇Tが上限値∇Tuを超えるか否かを判定する(ステップS106)。温度勾配∇Tが上限値∇Tuを超える場合(ステップS106,Yes)には、次回の除霜処理を削除する(ステップS107)。すなわち、次回の除霜処理までの時間を延長する。
ステップS105,S107の処理後、または温度勾配∇Tが上限値∇Tuを超えない場合(ステップS106,No)には、運転停止の指示があったか否かを判定し(ステップS108)、運転停止の指示がない場合(ステップS108,No)には、ステップS102に移行して上述した処理を繰り返す。一方、運転停止の指示があった場合(ステップS108,Yes)には、本処理を終了する。
これにより、本実施の形態では、初期設定の除霜スケジュールDが実際の除霜処理結果に対応した適切な除霜スケジュールに変更設定され、除霜スケジュール設定にかかる労力と時間とを低減することができる。
なお、上限値∇Tuを設けず、温度勾配∇Tが下限値∇Td以上の場合に、次回の除霜処理を削除するようにしてもよい。
<変形例1>
図5は、変形例1による除霜スケジュール設定制御部32による除霜スケジュール設定制御処理手順を示すフローチャートである。本変形例1では、安定した除霜スケジュールに変更設定できるように、除霜処理の追加あるいは削除が所定数以上、連続して発生した場合に、除霜スケジュールの変更登録を行うようにしている。
図5に示すように、まず、除霜スケジュール設定制御部32は、記憶部50に記憶された、初期設定の除霜スケジュールDを取得する(ステップS201)。その後、追加除霜カウンタ及び削除除霜カウンタの値をリセットする(ステップS202)。
その後、除霜スケジュール設定制御部32は、除霜が終了したか否かを判定する(ステップS203)。除霜が終了していない場合(ステップS203,No)には、本判定処理を繰り返す。一方、除霜が終了した場合(ステップS203,Yes)には、温度勾配算出部33に温度勾配∇Tを算出させる(ステップS204)。
その後、除霜スケジュール設定制御部32は、温度勾配∇Tが下限値∇Td未満であるか否かを判定する(ステップS205)。温度勾配∇Tが下限値∇Td未満である場合(ステップS205,Yes)には、今回の除霜開始時と次回の除霜開始時との中間に除霜処理を追加する(ステップS206)。その後、追加除霜カウンタの値をインクリメントする(ステップS207)。
そして、除霜スケジュール設定制御部32は、追加除霜カウンタの値が所定数(連続する2以上の所定回数)以上であるか否かを判定する(ステップS208)。追加除霜カウンタの値が所定数以上である場合(ステップS208,Yes)には、追加した除霜処理を除霜スケジュールに登録する(ステップS209)。そして、追加除霜カウンタの値をリセットする(ステップS210)。
一方、温度勾配∇Tが下限値∇Td未満でない場合(ステップS205,No)には、まず、除霜処理の追加が連続して発生しないことになるため、追加除霜カウンタの値をリセットする(ステップS211)。その後、温度勾配∇Tが上限値∇Tuを超えるか否かを判定する(ステップS212)。温度勾配∇Tが上限値∇Tuを超える場合(ステップS212,Yes)には、次回の除霜処理を削除する(ステップS213)。その後、削除除霜カウンタの値をインクリメントする(ステップS214)。
そして、除霜スケジュール設定制御部32は、削除除霜カウンタの値が所定数(連続する2以上の所定回数)以上であるか否かを判定する(ステップS215)。削除除霜カウンタの値が所定数以上である場合(ステップS215,Yes)には、削除した除霜処理を除霜スケジュールから削除する登録を行う(ステップS216)。そして、削除除霜カウンタの値をリセットする(ステップS217)。
一方、温度勾配∇Tが上限値∇Tuを超えない場合(ステップS212,No)には、除霜処理の削除が連続して発生しないことになるため、削除除霜カウンタの値をリセットする(ステップS218)。
ステップS210,S217、S218の処理後、追加除霜カウンタの値が所定数以上でない場合(ステップS208,No)、または削除除霜カウンタの値が所定数以上でない場合(ステップS215,No)には、運転停止の指示があったか否かを判定し(ステップS219)、運転停止の指示がない場合(ステップS219,No)には、ステップS203に移行して上述した処理を繰り返す。一方、運転停止の指示があった場合(ステップS219,Yes)には、本処理を終了する。
これにより、本変形例1では、初期設定の除霜スケジュールDが実際の除霜処理結果に対応した適切な除霜スケジュールの変更登録を安定して行うことができる。
なお、上記の追加除霜カウンタ及び削除除霜カウンタは、除霜スケジュール上における時間的に同一の除霜処理に対して設定されるものである。
また、ステップS208の所定数とステップS215の所定数とは異なった値であってもよい。
<変形例2>
図7は、変形例2による除霜スケジュール設定制御処理を説明する説明図である。図7に示すように、本変形例2では、除霜処理の追加を行う場合、今回の除霜開始時と次回の除霜開始時との中間に除霜処理を設定するのではなく、温度勾配∇Tの値に応じて今回の除霜開始時と次回の除霜開始時との間に除霜処理を追加設定するようにしている。
すなわち、温度勾配∇Tが下限値∇Td未満であるが、その勾配が小さい場合、今回の除霜開始時に近づけた時点に除霜処理を設定する。また、温度勾配∇Tが下限値∇Td未満であるが、その勾配が大きい場合、次回の除霜開始時に近づけた時点に除霜処理を設定する。具体的には、下限値∇dに対する温度勾配∇Tの比に応じて、この比が小さい場合には今回の除霜開始時に近づけた時点に除霜処理を設定し、この比が大きい場合には次回の除霜開始時に近づけた時点に除霜処理を設定する。
なお、この場合、除霜処理が設定される時間範囲を、今回の除霜開始時から、今回の除霜開始時と次回の除霜開始時との中間時点までの間とするようにしてもよい。
<変形例3>
図7は、変形例3による除霜スケジュール設定制御部32による除霜スケジュール設定制御処理手順を示すフローチャートである。上述した実施の形態及び変形例による初期設定の除霜スケジュールDは、冷却装置1が配置される冷却設備に対応する除霜スケジュールを予測して設定されることを前提とし、その後、初期設定の除霜スケジュールDを実際の冷却設備に対応する適切な除霜スケジュールに変更設定するものであった。
本変形例3では、冷却容量、冷却設定温度や設備形状などが異なるすべての冷却設備に対して予め一律に設定した共通除霜スケジュールを初期設定として設定し、この共通除霜スケジュールに対し、実冷却設備の除霜スケジュール設定制御処理を一定期間あるいは一定回数行う前処理を行って、上述した実施の形態及び変形例における初期設定の除霜スケジュールDを簡易に得ようとするものである。
図7に示すように、本変形例の除霜スケジュール設定制御部32は、まず、共通除霜スケジュールを取得する(ステップS301)。この共通除霜スケジュールは、例えば、一定期間ごとに除霜処理を開始させる単純なものである。
その後、共通除霜スケジュールに対して、実施の形態あるいは変形例で説明した除霜スケジュール制御処理を一定期間あるいは一定回数行う前処理を実施する(ステップS302)。そして、前処理で変更設定された除霜スケジュールを設備対応の初期除霜スケジュール(初期設定の除霜スケジュールD)として決定する(ステップS303)。
その後、実施の形態あるいは変形例と同様な初期除霜スケジュールに対する除霜スケジュール制御処理を繰り返し行い(ステップS304)、適切な除霜スケジュールに自走的に変更設定する。
<変形例3の具体例>
図8は、変形例3による除霜スケジュール設定制御処理の具体例を示す説明図である。まず、図8(a)に示すように、3時間ごとに除霜処理を行う共通除霜スケジュールD0を設定する。そして、この共通除霜スケジュールD0に対して前処理が施されると、図8(b)に示すように、6時間ごとの初期設定の除霜スケジュールDを得ることができる。その後、図8(c)に示すように、除霜スケジュール設定制御処理を繰り返すことによって、順次、適切な除霜スケジュールDDに変更設定される。
本変形例3では、冷却容量、冷却設定温度や設備形状などが異なるすべての冷却設備に対して予め一律に設定した共通除霜スケジュールを初期設定とすることができるので、さらに除霜スケジュールの変更設定を容易に行うことができる。
なお、上記の実施の形態及び変形例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置及び構成要素の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
1 冷却装置
2 冷却空間
10 圧縮機
11 駆動部
12 凝縮器
13,17 送風ファン
14 膨張弁
15 蒸発器
16 ヒータ
18 駆動モータ
30 制御部
31 除霜制御部
32 除霜スケジュール設定制御部
33 温度勾配算出部
40 入出力部
50 記憶部
100 冷却設備
101 室外機
D,DD 除霜スケジュール
D0 共通除霜スケジュール
S1 吹出温度センサ
S2 除霜解除温度センサ
S3 庫内温度センサ
Ta 吹出温度
Td 下限値
TO 設定温度
tr 急速冷却時間
TR 設定除霜解除温度
Tu 上限値
V1,V2 開閉弁
ΔTr 急速冷却温度
∇T 温度勾配

Claims (12)

  1. 予め設定された初期除霜スケジュールに基づいて除霜処理を行う冷却装置の除霜スケジュール設定制御方法であって、
    除霜処理が終了した後に、前記冷却装置における蒸発器の送風下流側の温度勾配を求める温度勾配算出ステップと、
    前記温度勾配算出ステップで求められた温度勾配が所定の条件を満たした場合に、次回の除霜処理スケジュールを変更する変更設定ステップと、
    を含むことを特徴とする除霜スケジュール設定制御方法。
  2. 前記変更設定ステップは、前記温度勾配が第一設定値未満である場合、次回の除霜処理までの時間を短縮することを特徴とする請求項1に記載の除霜スケジュール設定制御方法。
  3. 前記変更設定ステップは、前記温度勾配が第二設定値を超える場合、次回の除霜処理までの時間を延長することを特徴とする請求項1に記載の除霜スケジュール設定制御方法。
  4. 前記変更設定ステップは、前記温度勾配が前記第一設定値よりも大きい第二設定値を超える場合、次回の除霜処理までの時間を延長することを特徴とする請求項2に記載の除霜スケジュール設定制御方法。
  5. 前記変更設定ステップは、前記温度勾配が第一設定値未満となった除霜処理があらかじめ設定した2以上の所定回数連続した場合に、次回の除霜処理までの時間を短縮することを特徴とする請求項1又は3に記載の除霜スケジュール設定制御方法。
  6. 前記変更設定ステップは、前記温度勾配が第二設定値を超えた除霜処理があらかじめ設定した2以上の所定回数連続した場合に、次回の除霜処理までの時間を延長することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項5のいずれかに記載の除霜スケジュール設定制御方法。
  7. 前記変更設定ステップは、次回の除霜処理までの時間を短縮する処理を行う場合、直前の除霜処理開始時間と元々スケジュールされていた次回除霜処理開始時間との間に新規の除霜処理を追加することを特徴とする請求項2または請求項5に記載の除霜スケジュール設定制御方法。
  8. 前記変更設定ステップは、次回の除霜処理までの時間を短縮する処理を行う場合、前記温度勾配と前記第一設定値との比に基づいて次回の除霜処理までの時間を決定することを特徴とする請求項2、請求項5、請求項7のいずれかに記載の除霜スケジュール設定制御方法。
  9. 前記変更設定ステップは、次回の除霜処理までの時間を延長する処理を行う場合、次回除霜処理を削除することを特徴とする請求項3、請求項4、請求項6のいずれかに記載の除霜スケジュール設定制御方法。
  10. 前記初期除霜スケジュールに対して所定時間あるいは所定回数、請求項1〜請求項9のいずれかの除霜スケジュール設定制御方法を実施し、得られた除霜スケジュールに基づいて新たな初期除霜スケジュールとすることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の除霜スケジュール設定制御方法。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の除霜スケジュール設定制御方法を用いて除霜スケジュールを変更設定して除霜処理を行うことを特徴とする冷却装置。
  12. 請求項11に記載の冷却装置が配置されたことを特徴とする冷却設備。
JP2019041489A 2019-03-07 2019-03-07 除霜スケジュール設定制御方法、冷却装置及び冷却設備 Pending JP2020143856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019041489A JP2020143856A (ja) 2019-03-07 2019-03-07 除霜スケジュール設定制御方法、冷却装置及び冷却設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019041489A JP2020143856A (ja) 2019-03-07 2019-03-07 除霜スケジュール設定制御方法、冷却装置及び冷却設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020143856A true JP2020143856A (ja) 2020-09-10

Family

ID=72353929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019041489A Pending JP2020143856A (ja) 2019-03-07 2019-03-07 除霜スケジュール設定制御方法、冷却装置及び冷却設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020143856A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113915734A (zh) * 2021-09-27 2022-01-11 宁波奥克斯电气股份有限公司 空调的控制方法、装置及空调

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113915734A (zh) * 2021-09-27 2022-01-11 宁波奥克斯电气股份有限公司 空调的控制方法、装置及空调

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2217872B1 (en) Control method of refrigerator
WO2018042611A1 (ja) 冷凍空調システム
KR20070019815A (ko) 냉장고의 운전제어방법
JP4068390B2 (ja) 2つの蒸発器が備えられた冷蔵庫の除霜運転方法
KR101620430B1 (ko) 냉장고 및 그 제어방법
JP2022510618A (ja) 空調システムの制御方法、空調システムの制御装置、空調システム、電子機器、及び記憶媒体
JP4624223B2 (ja) 冷凍システム
KR101314621B1 (ko) 냉장고 제어방법
JP2009144951A (ja) 冷凍冷蔵装置のデフロスト運転制御装置及び方法
JP2002350029A (ja) 二つの蒸発器を有する冷蔵庫の運転制御方法
JP2020143856A (ja) 除霜スケジュール設定制御方法、冷却装置及び冷却設備
JP3813372B2 (ja) 冷蔵庫
CN112648792B (zh) 冰箱化霜控制方法、冰箱化霜控制装置及冰箱
EP3859255A1 (en) Refrigerator and method for controlling same
JP2005257164A (ja) 冷却装置
WO2009061120A2 (en) Control method of refrigerator
JP2007333298A (ja) 冷媒流量制御装置
KR20090043991A (ko) 냉장고의 핫 라인 장치
JP2007085720A (ja) 冷凍システム
CN104374157A (zh) 用于控制冰箱的方法
JP2014112002A (ja) ショーケースの温度制御装置及び温度制御方法
JP2014066420A (ja) 冷凍装置
JP6327499B2 (ja) ヒートポンプ給湯装置
US20240133621A1 (en) Refrigerator and control method thereof
KR101571703B1 (ko) 복수의 증발기들을 구비하는 냉장고의 제상제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190318