JP2020143482A - ブラスト工法用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】低温環境でのブラスト処理時に飛散物の衝突によって穴が空きにくく、かつ低温時の脆性破壊を防止することが可能なブラスト工法用シートを提供する。【解決手段】塩化ビニル樹脂に可塑剤を添加した軟質塩化ビニル樹脂組成物を含むブラスト工法用シートであって、厚みが110μm以上であり、且つフィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、25℃において2.0J以上、かつ、25℃と−10℃との差が0.1J未満であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ブラスト工法用シートに関する。
橋梁等の構造物の塗膜の塗り替えの際、ブラスト処理により旧塗膜を一度除去し、新たに塗装することが行われている。ブラスト処理では、塗膜の粉塵が発生する。塗膜にはポリ塩化ビフェニルや鉛等の有害物質が含まれていることがあるため、ブラスト処理を実施する際には、作業環境を密閉し、粉塵の飛散防止に努める必要がある。
ブラスト処理での粉塵の飛散防止は、パネルによって作業環境と外部とを区画するとともに、パネルの内側をブラスト工法用シートで覆う手法が一般的である。ブラスト工法用シートとしては、一般的な建築工事用シートが利用されている。この建築工事用シートは、フラットヤーンからなる織布の表面に樹脂をコーティングしたものであり、樹脂としてはポリエチレンやポリ塩化ビニルが用いられている(例えば特許文献1)。
特開平3−36367号公報
しかし、建築工事用シートをブラスト工法用シートとして用いた場合、ブラスト処理時に、被処理面から跳ね返った切削材などの飛散物によって穴が空くことがある。特に、冬季等、低温環境下でブラスト処理を行うと、穴が空きやすい。ブラスト工法用シートに穴が空くと、有害物質を含む粉塵が外部に漏洩することが懸念される。
また、ポリ塩化ビニルを用いたブラスト工法用シートは、冬季の屋外など低温環境においては脆性破壊が起き、より破れ易くなる可能性がある。また、低温に強い汎用プラスチックとしてポリエチレンが知られているが、ブラスト処理時に飛散物によってブラスト工法用シートに加わるエネルギーは強力であり、常温においても飛散物によって破れが生じてしまう(チッピング)おそれがあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、低温環境でのブラスト処理時に飛散物の衝突によって穴が空きにくく、かつ低温時の脆性破壊を防止することが可能なブラスト工法用シートを提供することを目的とする。
本発明は、下記の態様を有する。
<1> 塩化ビニル樹脂に可塑剤を添加した軟質塩化ビニル樹脂組成物を含むブラスト工法用シートであって、厚みが110μm以上であり、且つフィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、25℃において2.0J以上、かつ、25℃と−10℃との差が0.1J未満であることを特徴とするブラスト工法用シート。
但し、前記フィルムインパクトテスター試験は、試験片として幅10cmの帯状に切り取ったシートを用意し、恒温槽付きフィルムインパクトテスタ(東洋精機株式会社製)を用いて、試料片を恒温槽中に置いて温度を一定にした後、外形が15cm×10cm、中央に直径5cmの穴を有する固定板に試料片を固定し、先端が直径1cmの半球状の衝撃子を有する振り子式ハンマーにより、衝撃エネルギー3Jにて試料片を打撃し、耐衝撃エネルギーを測定した。恒温層の温度が−25℃、−20℃、−15℃、−10℃、0℃、25℃でそれぞれ測定を行った。
<2> 前記フィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、−10℃において2.0J以上である、<1>に記載のブラスト工法用シート。
<3> 前記フィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、−20℃において2.0J以上である、<1>または<2>に記載のブラスト工法用シート。
<4> 前記可塑剤は、脂肪族系二塩基酸エステルを含む、<1>から<3>のいずれか一項に記載のブラスト工法用シート。
<5> 前記脂肪族系二塩基酸エステルは、ジオクチルアジペートまたはビス[2−(2−ブトキシエトキシ)エチル]アジペートのうち、少なくとも1つを含む、<4>に記載のブラスト工法用シート。
<6> 前記塩化ビニル樹脂100重量部に対し、前記可塑剤は30〜55重量部であり、前記ジオクチルアジペートまたは前記ビス[2−(2−ブトキシエトキシ)エチル]アジペートのうち、少なくとも1つは、前記可塑剤のうち50質量%以上を占める、<5>に記載のブラスト工法用シート。
<7> 防炎性を有する、<1>から<6>のいずれか一項に記載のブラスト工法用シート
本発明によれば、低温環境でのブラスト処理時に飛散物の衝突によって穴が空きにくく、かつ低温時の脆性破壊を防止することが可能なブラスト工法用シートを提供することができる。
耐チッピング性試験の概要を示す模式図である。
以下の用語の定義は、本明細書及び特許請求の範囲にわたって適用される。
「流れ方向」(Machine Direction)は、シートの成形時における流れ方向、すなわち長手方向である。
「ヤング率」は、JIS K 7161−1:2014に規定された方法で測定される引張弾性率である。
「破断時伸び」は、JIS K 7161−1:2014に規定された方法で測定される引張破壊ひずみである。
「脆化温度」は、東洋精機製作所社製、恒温槽付きフィルムインパクトテスタ(振り子式衝撃試験機)を用いて測定される脆化による割れが生じない最低温度の値である。
詳しい測定方法は実施例に記載のとおりである。
「防炎性を有する」とは、JIS Z 2150:1996のB法による防炎性試験にて防炎2級以上の防炎性を示すことを意味する。
数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
<ブラスト工法用シート>
本実施形態のブラスト工法用シートは、軟質塩化ビニル樹脂組成物からなる。
軟質塩化ビニル樹脂組成物は、塩化ビニル樹脂と可塑剤とを含む。
軟質塩化ビニル樹脂組成物は、本実施形態の効果を損なわない範囲において、必要に応じて塩化ビニル樹脂及び可塑剤以外の成分(以下、「他の成分」とも記す。)をさらに含んでいてもよい。
(塩化ビニル樹脂)
塩化ビニル樹脂としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルを主体とする共重合体等が挙げられる。塩化ビニルを主体とする共重合体としては、エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−ハロゲン化オレフィン共重合体等が挙げられる。
また、これらの塩化ビニル樹脂を主体とする他の相溶性の樹脂(例えばポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体、部分ケン化ポリビニルアルコール等)とのブレンド物も含まれる。
塩化ビニル樹脂中の塩化ビニル単位の割合は、全樹脂成分に対し、80質量%以上が好ましい。塩化ビニル樹脂の重合方法は特に限定されず、塊状重合法、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法等の常用の重合方法が挙げられる。これらの塩化ビニル樹脂はいずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
塩化ビニル樹脂の平均重合度は、800〜2500が好ましく、1000〜2000がより好ましい。平均重合度が前記範囲の下限値以上であれば、引張った際に伸びすぎず、ハンドリング性を損なわない。平均重合度が前記範囲の上限値以下であれば、硬すぎず、ブラスト処理時に穴が開きにくくなる。
(可塑剤)
可塑剤としては、例えばジオクチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジベンジルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジイソオクチルイソフタレート等の芳香族二塩基酸エステル系可塑剤;ジ−n−ブチルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジオクチルアジペート、ビス(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアジペート、ビス[2−(2−ブトキシエトキシ)エチル]アジペート、ビス(2−エチルヘキシル)アゼレート、ジブチルセバケート、ビス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジエチルサクシネート、ジ−n−ブチルマレート、モノブチルイタコネート等の脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤;トリ−n−ブチルシトレート等の脂肪族三塩基酸エステル系可塑剤;ブチルオレエート等の脂肪族一塩基酸エステル系可塑剤;グリセリンモノリシノレート等の多価アルコール誘導体系可塑剤;リン酸トリクレジル、リン酸トリキシレニル等のリン酸エステル系可塑剤;エポキシ化大豆油等のエポキシ系可塑剤等が挙げられる。これらの可塑剤はいずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
可塑剤は、塩化ビニル樹脂への相溶性の点から、芳香族二塩基酸エステル系可塑剤、及び脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の可塑剤を含むことが好ましい。本実施形態では、可塑剤の芳香族系二塩基酸エステルとして、ビス(2−エチルヘキシル)フタレート(以下、DOPと称する)を例示することができる。また、低温環境下での耐脆性の観点から脂肪族系二塩基酸エステルとして、ビス(2−エチルヘキシル)アジペート(ジオクチルアジペート:以下、DOAと称する)、ビス[2−(2−ブトキシエトキシ)エチル]アジペート(以下BXA−Nと称する)、ビス(2−エチルヘキシル)セバケート(以下DOSと称する)を例示することができる。
可塑剤の含有量は、低温環境でのブラスト処理に対応するために、塩化ビニル樹脂100質量部に対し、30〜55質量部が好ましく、30〜50質量部がより好ましい。可塑剤の含有量が前記範囲の下限値以上であれば、軟質塩ビとしての柔軟性に優れ、耐寒性が向上する。またフィルムの成膜性(生産安定性)が向上する。可塑剤の含有量が前記範囲の上限値以下であれば、本ブラスト工法用シートのハンドリング性がより優れる。
本実施形態では、二塩基酸エステルのうち、脂肪族系二塩基酸エステルを用いることが好ましい。脂肪族系二塩基酸エステルとしては、DOA、BXA−Nを用いることが好ましい。脂肪族系二塩基酸エステルとしてDOAやBXA−Nを用いる場合、これらDOAやBXA−Nのうち少なくとも1つは、可塑剤の全量のうち50質量%以上を占めるようにすることが好ましい。これにより、−10℃といった低温環境であっても、優れた耐チッピング性を発揮することができる。
(難燃剤)
本実施形態のブラスト工法用シートの防炎性の点から、難燃剤を含むことが好ましい。
難燃剤としては、リン酸エステル系難燃剤、リン−窒素複合系難燃剤、ハロゲン系難燃剤等が挙げられる。難燃剤としてリン酸エステル系難燃剤を含む場合、軟質塩化ビニル樹脂組成物は、後述する金属水酸化物をさらに含むことが好ましい。
難燃剤がリン酸エステル系難燃剤を含む場合、リン酸エステル系難燃剤の含有量は、塩化ビニル樹脂100質量部に対し、5〜30質量部が好ましく、10〜25質量部がより好ましい。
難燃剤がリン酸エステル系難燃剤を含み、さらに金属水酸化物を含む場合、リン酸エステル系難燃剤の含有量は、塩化ビニル樹脂100質量部に対し、1〜30質量部が好ましく、5〜15質量部がより好ましい。
リン酸エステル系難燃剤としては、トリメチルホスフェー卜(TMP)、トリエチルホスフェー卜(TEP)、トリブチルホスフェー卜(TBP)、卜リス(2−工チルヘキシル)ホスフェー卜(TOP)、トリフェ二ルホスフェー卜(TPP)、卜リクレジルホスフェー卜(TCP)、トリキシレニルホスフェート(TXP)、クレジルジフェニルホスフェート(CDP)、2−工チルヘキシルジフェニルホスフェートが挙げられる。
(他の成分)
他の成分としては、安定剤、金属水酸化物、鉱石、滑剤、難燃助剤、ブロッキング防止剤、ゴム、エラストマ等が挙げられ、本発明の目的および特性を損なわない範囲で含有してもよい。
安定剤としては、例えばビスフェノールAグリシジルエーテル等のエポキシ系安定剤、バリウム−亜鉛系複合安定剤、カルシウム−亜鉛系複合安定剤等が挙げられる。これらの安定剤はいずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
安定剤は、塩化ビニル樹脂との相溶性、成形加工性、低毒性の点から、エポキシ系安定剤とバリウム−亜鉛系複合安定剤とを含むことが好ましい。バリウム−亜鉛系複合安定剤は、液状でもよく粉末状でもよい。
安定剤の含有量は、塩化ビニル樹脂100質量部に対して1〜10質量部が好ましく、3〜8質量部がより好ましい。
金属水酸化物は、防炎性の向上のために用いられる。金属水酸化物としては、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マンガン、水酸化カルシウム、水酸化アンモニウム、水酸化亜鉛、水酸化胴(II)、水酸化ランタン、水酸化鉄(II)等が挙げられる。これらの金属水酸化物はいずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
軟質塩化ビニル樹脂組成物が金属水酸化物を含む場合、金属水酸化物の含有量は、塩化ビニル樹脂100質量部に対して3〜30質量部が好ましく、5〜20質量部がより好ましい。この配合比の範囲とすることによって、ハンドリング性や施工性を損なうことなく、防炎効果を高めることができる。
鉱石は、防炎性の向上のために用いられる。鉱石としては、ハイドロタルサイト、タルク、モンモリナイト、マイカ、その他水酸基を含む鉱石等が挙げられる。これらの鉱石はいずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、軟質塩化ビニル樹脂組成物が鉱石を含む場合、鉱石の含有量は、塩化ビニル樹脂100質量部に対して3〜20質量部が好ましく、5〜15質量部がより好ましい。この配合比の範囲とすることによって、ハンドリング性や施工性を損なうことなく、防炎効果を高めることができる。
滑剤としては、エチレンビスステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、オレイン酸アミド等の脂肪酸アミド、ポリエチレンワックス、ステアリン酸等が挙げられる。これらの滑剤はいずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
軟質塩化ビニル樹脂組成物が滑剤を含む場合、滑剤の含有量は、例えば、塩化ビニル樹脂100質量部に対して0.1〜1.0質量部である。
難燃助剤としては、三酸化アンチモン等のアンチモン化合物;ZnS、ホウ酸亜鉛等の金属化合物;有機金属錯体等が挙げられる。こうした難燃助剤を含むことによって、ブラスト工法用シートに防炎性を付与することができる。
ブロッキング防止剤としては、架橋塩化ビニル樹脂粒子、ポリオレフィン樹脂粉末、脂肪酸エステル等が挙げられる。これらのブロッキング防止剤はいずれか1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
軟質塩化ビニル樹脂組成物がブロッキング防止剤を含む場合、ブロッキング防止剤の含有量は、例えば、塩化ビニル樹脂100質量部に対して1〜10質量部である。
(ブラスト工法用シート)
本実施形態の軟質塩化ビニル樹脂組成物の好ましい一態様は、塩化ビニル樹脂と、脂肪族二塩基酸エステル、特にDOA、BXA−Nを含む可塑剤と、難燃剤とを含む軟質塩化ビニル樹脂組成物である。
このような塩化ビニル樹脂組成物からなる本実施形態のブラスト工法用シートは、フィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、25℃において2.0J以上、かつ、25℃と−10℃との差が0.1J未満である。
フィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、25℃において2.0J以上の場合、ブラスト処理時に、ブラスト工法用シートに穴が空きにくい。フィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、25℃と−10℃との差が0.1J未満の場合、低温環境でのブラスト処理においても、ブラスト工法用シートに穴が空きにくい。
本実施形態のブラスト工法用シートは、上述したフィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、−10℃において2.0J以上であることが好ましい。また、耐衝撃エネルギーが、−20℃において2.0J以上であることが好ましい。
フィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、−10℃において2.0J以上、また−20℃において2.0J以上の場合、低温環境でのブラスト処理においても、ブラスト工法用シートに穴が空きにくい。
本実施形態のブラスト工法用シートは、流れ方向におけるヤング率が5〜200MPaであり、5〜100MPaが好ましく、5〜50MPaがより好ましく、10〜30MPaがさらに好ましい。
ヤング率が前記範囲の下限値以上であれば、ブラスト工法用シートの生産性及び施工性が良好である。ヤング率が前記範囲の上限値以下であれば、ブラスト処理時に穴が空きにくい。
なお、こうしたヤング率は、軟質塩化ビニル樹脂組成物中の可塑剤の含有量、塩化ビニル樹脂の重合度等によって調整できる。例えば可塑剤の含有量が多いほど、ヤング率が小さい傾向がある。
本実施形態のブラスト工法用シートの流れ方向における破断時伸びは、100〜500%であり、150〜450%が好ましく、200〜400%がより好ましい。破断時伸びが前記範囲の下限値以上であれば、ブラスト処理時に穴が空きにくい。破断時伸びが前記範囲の上限値以下であれば、シートの生産性及び施工性が良好である。
破断時伸びは、軟質塩化ビニル樹脂組成物中の可塑剤の含有量、塩化ビニル樹脂の重合度等によって調整できる。例えば可塑剤の含有量が多いほど、破断時伸びが大きい傾向がある。
本実施形態のブラスト工法用シートは、厚さが110〜300μmが好ましく、150〜250μmがより好ましい。厚さが前記範囲の下限値以上であれば、ブラスト処理時に穴が開きにくい。厚さが前記範囲の上限値以下であれば、ハンドリング性及び施工性が良好である。
本実施形態のブラスト工法用シートは、防炎性を有することが好ましい。
ブラスト工法用シートの防炎性を高める方法としては、上述の難燃剤を含有させる方法、軟質塩化ビニル樹脂組成物に金属水酸化物を含有させる方法、三酸化アンチモン等の鉱石を含有させる方法等が挙げられる。また、上記方法は併用してもいい。
本実施形態のブラスト工法用シートは、脆化温度が0℃以下が好ましく、−15℃以下がより好ましく、−25℃以下がさらに好ましい。脆化温度が前記上限値以下であれば、ブラスト工法用シートの耐寒性が優れ、低温環境でのブラスト処理においても、ブラスト工法用シートに穴が空きにくい。
ブラスト工法用シートの脆化温度は低いほど好ましく、脆化温度の下限は特に限定されないが、例えば−40℃である。
脆化温度を低くする方法は、軟質塩化ビニル樹脂組成物に脂肪族二塩基酸エステル系の可塑剤を含有させることにより実現できる。例えば、DOAを含む可塑剤を用いる方法、BXA−Nを含む可塑剤を用いる方法、およびDOAとBXA−Nの両方を含む可塑剤を用いる方法が挙げられる。
本実施形態のブラスト工法用シートは、上述した各効果を損なわない範囲において、必要に応じて各種機能を付与するための機能層を有していてもよい。機能層としては、加飾層、ブロッキング防止層、耐候性層等が挙げられる。
本実施形態のブラスト工法用シートは、例えば、軟質塩化ビニル樹脂組成物をシート状に成形することによって製造できる。軟質塩化ビニル樹脂組成物は、例えば、塩化ビニル樹脂と、少なくとも脂肪族二塩基酸エステルを含む可塑剤と、必要に応じて他の成分とを混合することによって調製できる。軟質塩化ビニル樹脂組成物によってブラスト工法用シートを成形する方法としては、押出成形法、カレンダー成形法、インフレーション成形法等が挙げられる。なお、ブラスト工法用シートは、無延伸であってもよく、延伸されていてもよい。
(用途)
本実施形態のブラスト工法用シートは、ブラスト処理用である。
ブラスト処理では、構造物の被処理面に対し、切削材を吹き付ける。これにより、被処理面の塗膜等が粉塵となって除去される。本実施形態のブラスト工法用シートは、ブラスト処理時に発生する粉塵が、作業環境から外部に飛散することを防止するために用いられる。
本実施形態のブラスト工法用シートの具体的な使用方法は、従来、ブラスト処理に用いられているブラスト工法用シートの使用方法と同様であってよい。例えば、構造物の被処理面及びブラスト処理を行うための足場を囲んだパネルの内側に、パネル間の隙間やパネルと足場との間の隙間から粉塵が外部に飛散しないように、本実施形態のブラスト工法用シートを配置することができる。
構造物の被処理面と本実施形態のブラスト工法用シートとの間の距離は、例えば10〜200cm程度である。
構造物としては、例えば橋梁、すべり台等の遊具等の金属製建築・構築物;プレス機、ガスボンベ等の金属製機械及び装置が挙げられる。
切削材としては、例えばプラスチック系、砂系、スチール系が挙げられる。
(作用機序)
以上説明した本実施形態のブラスト工法用シートにあっては、フィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、25℃において2.0J以上、かつ、25℃と−10℃との差が0.1J未満であるため、例えば−10℃の低温環境においても、ブラスト処理によって構造物の被処理面に吹き付けられた切削材が被処理面から跳ね返って養生シートに当たったときに、穴が空きにくい。
穴が空きにくい理由としては、ブラスト工法用シートが低温でも柔らかいため、切削材が当たったときに容易に変形し、衝撃が緩和されることが考えられる。従来のブラスト工法用シートとして用いられていた建築工事用シートは、低温時において硬くなるため、穴が空きやすかったと考えられる。
特に、可塑剤として脂肪族二塩基酸エステルを用いると、芳香環を含まない二塩基酸エステルによって軟質塩化ビニル樹脂組成物のガラス転移点(Tg)が低下し、−10℃といった低温環境においてもブラスト工法用シートの柔軟性が保たれる。これにより、−10℃でのブラスト照射試験でも破れが生じない、低温特性に優れたブラスト工法用シートが実現できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
塩化ビニル樹脂:平均重合度1400のポリ塩化ビニル(PVC)。
可塑剤1:芳香族二塩基酸エステル:ジオクチルフタレート(DOP)。
可塑剤2:脂肪族二塩基酸エステル:ジオクチルアジペート(DOA)。
可塑剤3:脂肪族二塩基酸エステル:ビス[2−(2−ブトキシエトキシ)エチル]アジペート(BXA−N)。
可塑剤4:脂肪族二塩基酸エステル:ビス(2−エチルヘキシル)セバケート(DOS)。
難燃剤:リン酸エステル系難燃剤:トリクレジルホスフェート(TCP)。
上述した各材料を、表1(実施例)および表2(比較例、参考例)に示す配合(質量部)に従って混合し、テストロール機(2本ロールミル)によって185℃で5分間混練し、ロールから剥がすことで、実施例1〜7、および比較例1〜4のシート(ブラスト工法用シート)を得た。なお、厚さは2本のロール間のギャップを変化させることで調節した。なお、参考例として、ブラスト工法用シートに転用されるフラットヤーン入り塩化ビニルコートシート、およびポリエチレンシートも用いた。
フィルムインパクトテスター(FIT)試験
試験装置:フィルムインパクトテスター(東洋精機製 恒温槽付フィルムインパクトテスター)
上述した各試料のシートを幅10cmの帯状に切り取って測定用サンプルとした。そして、恒温層中に置いて一定温度にしたサンプルを、外形が15cm×10cm、中央に直径5cmの穴を有する固定板に固定し、先端が直径1cmの半球状の衝撃子を有する振り子式ハンマーにより、衝撃エネルギー3Jにて測定用の各サンプルを打撃し、サンプルの耐衝撃エネルギーを測定した。恒温層の温度は、−25℃、−20℃、−15℃、−10℃、0℃、25℃の各温度に設定して、それぞれ測定を行った。
FIT試験の結果を表1(実施例)および表2(比較例、参考例)に示す。
Figure 2020143482
Figure 2020143482
次に、上述した各材料の耐チッピング性試験を行った。
試験装置:マイティーミニR(SNMアジア株式会社製)
試験温度:−10℃
試験圧力:0.3MPA
試験時間:10秒
試験距離(噴射ノズル先端とサンプル表面との距離):35cm
切削材:スチールグリッド
試料台:鉄板
図1に示すように、耐チッピング試験は、チャンバー21内に試料台である鉄板22を設け、この鉄板22上に各サンプルSを載置する。そして、切削材供給部23からチャンバー21内に切削材Cを噴射する。そして、噴射された切削材Cによって各サンプルSに穴などの破損が生じるかを目視によって確認する。
耐チッピング試験の結果を表1(実施例)および表2(比較例、参考例)に示す。なお、切削材Cによって穴が空かなかったサンプルを〇、穴が空いたサンプルを×とした。
本発明の結果によれば、フィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、25℃において2.0J以上、かつ、25℃と−10℃との差が0.1J未満であれば、−10℃といった低温環境においても、優れた耐チッピング性を確保できることが確認された。よって、本発明では、−10℃といった低温環境において、ブラスト工法で使用しても、飛散物による穴あきが生じることがないブラスト工法用シートを実現できる。
可塑剤としてDOAを用いる場合、DOAの添加量は、その他の可塑剤を含めた可塑剤の総量の50質量%以上を占めるようにすることで、−10℃における耐チッピング性を達成できる。しかし可塑剤としてDOSを用いる場合、添加量はその他の可塑剤の総量の1倍未満でも、−10℃における耐チッピング性を達成できる。
また、−10℃でのFIT試験において、耐衝撃力が2.0J以上であれば、−10℃での耐チッピング性においてもシートに破が生じることがない。
また、シートの厚み範囲を110μm〜300μmの範囲にすることによって、作業性を確保しつつ、−10℃における耐チッピング性を達成できる。

Claims (7)

  1. 塩化ビニル樹脂に可塑剤を添加した軟質塩化ビニル樹脂組成物を含むブラスト工法用シートであって、厚みが110μm以上であり、且つ
    フィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、25℃において2.0J以上、かつ、25℃と−10℃との差が0.1J未満であることを特徴とするブラスト工法用シート。
  2. 前記フィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、−10℃において2.0J以上である、請求項1に記載のブラスト工法用シート。
  3. 前記フィルムインパクトテスター試験による耐衝撃エネルギーが、−20℃において2.0J以上である、請求項1または2に記載のブラスト工法用シート。
  4. 前記可塑剤は、脂肪族系二塩基酸エステルを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のブラスト工法用シート。
  5. 前記脂肪族系二塩基酸エステルは、ジオクチルアジペートまたはビス[2−(2−ブトキシエトキシ)エチル]アジペートのうち、少なくとも1つを含む、請求項4に記載のブラスト工法用シート。
  6. 前記塩化ビニル樹脂100重量部に対し、前記可塑剤は30〜55重量部であり、前記ジオクチルアジペートまたは前記ビス[2−(2−ブトキシエトキシ)エチル]アジペートのうち、少なくとも1つは、前記可塑剤のうち50質量%以上を占める、請求項5に記載のブラスト工法用シート。
  7. 防炎性を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のブラスト工法用シート。
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