JP2020143408A - 液体含浸皮膚被覆シート用不織布および液体含浸皮膚被覆シート - Google Patents

液体含浸皮膚被覆シート用不織布および液体含浸皮膚被覆シート Download PDF

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Abstract

【課題】低粘度の液体を含浸させたときでも、より良好な触感を示すとともに、より良好な嵩変化性を有する液体含浸皮膚被覆シート用不織布を提供する。【解決手段】第1のセルロース系繊維と、第2のセルロース系繊維と、接着性繊維とを含む液体含浸皮膚被覆シート用不織布であって、前記不織布は単層構造であり、前記第1のセルロース系繊維の繊度が1.4dtex以上2.0dtex以下であり、前記第2のセルロース系繊維の繊度が0.5dtex以上1.0dtex以下であり、前記不織布は前記熱接着性繊維を5質量%以上20質量%以下含み、前記不織布において、繊維同士が接着性繊維によって接着されており、前記不織布の単位目付当たりの不織布構成繊維本数が150000本以上400000本以下である、液体含浸皮膚被覆シート用不織布。【選択図】なし

Description

本開示は、液体、特に化粧料を含浸させた液体含浸皮膚被覆シートの基材となる不織布、および当該不織布を用いた液体含浸皮膚被覆シートに関する。
人体または動物の皮膚を被覆して、人体または動物の皮膚に所定の物質を付与するために用いられる、液体を含浸させたシートが種々提案され、実用されている。具体的には、有効成分を含む液体(例えば化粧料)を含浸させた液体含浸皮膚被覆シート(フェイスマスクや踵、肘、膝などに使用する角質ケアシート)等が挙げられる。液体含浸皮膚被覆シートの基材としては、不織布が一般的に用いられている。液体含浸皮膚被覆シートは、比較的長い時間、皮膚に密着させて使用することが多いため、密着性、液体の放出性、触感、および利便性等の点から様々な不織布が基材として提案されている。
特開2003−166161号公報 特開2016−37674号公報
本実施形態は一つの要旨において、低粘度の液体を含浸させたときでも、より良好な触感を示すとともに、曲面への追随性および嵩変化性により優れた、液体含浸皮膚被覆シート用不織布を提供することを目的とする。本実施形態は別の要旨において、当該不織布に液体を含浸させた液体含浸皮膚被覆シート、特にフェイスマスクを提供することを目的とする。
本実施形態は、第一の要旨において、第1のセルロース系繊維と、第2のセルロース系繊維と、接着性繊維とを含む液体含浸皮膚被覆シート用不織布であって、
前記不織布は単層構造であり、
前記第1のセルロース系繊維の繊度が1.4dtex以上2.0dtex以下であり、
前記第2のセルロース系繊維の繊度が0.5dtex以上1.0dtex以下であり、
前記不織布は前記接着性繊維を5質量%以上20質量%以下含み、
前記不織布において、繊維同士が接着性繊維によって接着されており、
前記不織布の単位目付当たりの不織布構成繊維本数が150000本以上400000本以下である、
液体含浸皮膚被覆シート用不織布を提供する。
本実施形態は、第二の要旨において、上記第一の要旨に係る液体含浸皮膚被覆シート用不織布に液体を含浸させてなる、液体含浸皮膚被覆シートを提供する。
本実施形態の不織布は、粘度が比較的低い液体を含浸させたときでも、不織布それ自体が良好な触感を示す液体含浸皮膚被覆シートを与える。また、本実施形態の不織布は、曲面への追随性に優れ、かつより良好な嵩変化性を有するものである。したがって、例えば、本実施形態の不織布は、例えばフェイスマスクのように、皮膚に当てる用途で用いられる場合、顔面のような凹凸の多い部分でも不織布と皮膚との間に隙間が生じにくい。また、本実施形態の不織布は、手でシートを押さえた際に含浸された液体が適度に皮膚に放出される液体含浸皮膚被覆シートを提供できる。
(本実施形態に至った経緯)
液体含浸皮膚被覆シート(以下、単に「シート」とも呼ぶ)に含浸される液体の種類は様々であり、粘度の比較的小さい液体が用いられることもある。低粘度の液体を含浸させたシートを皮膚にあてたときの触感は、不織布の触感に左右されやすい。すなわち、高粘度の液体を不織布に含浸させる場合、シートの表面に液体がとどまりやすく、液体が不織布表面にまとわりつくため、不織布が直接皮膚に当たりにくく、不織布それ自体の触感がシートの触感に影響を与えないこともある。これに対し、低粘度の液体は、シートの表面にとどまらずに、シート内部に取り込まれやすいため、シートの表面に液体の膜が形成されにくく、そのような液体を含浸させたシートの触感は不織布の触感による影響を大きく受ける。
本発明者らは、低粘度の液体を含浸させたときでも、良好な触感を与える不織布を得るべく検討した。まず、不織布の触感を良好にする方法としては、構成繊維の繊度を小さくする方法があるため、繊度の小さい繊維(低繊度繊維)を使用することを検討した。しかし、繊維の繊度が小さくなると、繊維間の空隙が小さくなって不織布の嵩変化性(厚さ方向に力が加わったときに厚みがより小さくなる性質)が小さくなる傾向にあり、特にセルロース系繊維を使用するとその傾向は顕著になる。繊維間の空隙が小さくなって不織布の嵩変化性が小さくなると、繊維間の空隙に保持される液体の量が少なくなり、不織布を押したときに放出される液体の量が少なくなることがある。液体の放出量が小さいと、使用者は、十分な量の液体が皮膚に供給されていないと感じることがある。
セルロース系繊維は、不織布に吸水性を付与し、液体を保持する役割をするので、シート用不織布の構成繊維として汎用されている。また、セルロース系繊維のうち、特に再生繊維は工業的に生産されるものであり、コットン等と比較してばらつきが小さく、コスト的にも有利であることから、シート用不織布を構成するのに適している。本発明者らも、セルロース系繊維、特に再生繊維を使用する前提でシートの構成を検討し、低繊度のセルロース系繊維による良好な触感を活かしつつ、嵩変化性の良好な不織布を得るべく、さらに検討を重ねた。
その結果、二種類の繊度の異なるセルロース系繊維を用い、これらの繊度範囲を特定のものとし、繊維同士を接着性繊維で接着し、かつ不織布の単位目付当たりの構成繊維本数を特定範囲とすることによって、良好な触感および嵩変化性を有する不織布が得られることを見出し、本実施形態に至った。本実施形態では、二種類のセルロース系繊維の繊度を、それぞれ1.4dtex以上2.0dtex以下、0.5dtex以上1.0dtex以下と規定し、単位目付当たりの不織布構成繊維本数を150000本以上400000本以下としている。これにより、繊度の小さいセルロース系繊維が所定の割合で含まれて、良好な触感が得られるようにするとともに、繊度の大きいセルロース系繊維によって、不織布の嵩変化性を良好にする。
より具体的には、本実施形態の不織布は、第1のセルロース系繊維と、第2のセルロース系繊維と、接着性繊維とを含む液体含浸皮膚被覆シート用不織布であって、
前記不織布は単層構造であり、
前記第1のセルロース系繊維の繊度が1.4dtex以上2.0dtex以下であり、
前記第2のセルロース系繊維の繊度が0.5dtex以上1.0dtex以下であり、
前記不織布は前記接着性繊維を5質量%以上20質量%以下含み、
前記不織布において、繊維同士が接着性繊維によって接着されており、
前記不織布の単位目付当たりの不織布構成繊維本数が150000本以上400000本以下である、
液体含浸皮膚被覆シート用不織布である。以下、本実施形態の不織布を構成する繊維をまず説明する。
(第1および第2のセルロース系繊維)
本実施形態の不織布には、繊度の異なる二種類のセルロース系繊維として、第1および第2のセルロース系繊維が含まれる。セルロース系繊維は、具体的には、
(1)ビスコースレーヨン、キュプラ、および溶剤紡糸セルロース繊維(例えば、レンチングリヨセル(登録商標)およびテンセル(登録商標))等の再生繊維、
(2)アセテート、およびトリアセテート等のセルロース系の半合成繊維、
(3)機械パルプ、再生パルプおよび化学パルプ等のパルプ、
(4)コットン(木綿)、麻などの植物性天然繊維
である。
セルロース系繊維は吸水性が合成繊維等と比較して高いことから、シート用不織布を構成するのに適している。
第1および第2のセルロース系繊維は、繊度がそれぞれ所定範囲内にある限りにおいて、同じものであってよく、異なるものであってよい。例えば、第1のセルロース系繊維および第2のセルロース系繊維はともにビスコースレーヨンであってよい。また、第1のセルロース系繊維をビスコースレーヨンとし、第2のセルロース系繊維を溶剤紡糸セルロース繊維としてもよい。あるいは、第1のセルロース系繊維をコットンとし、第2のセルロース系繊維をビスコースレーヨンとしてもよい。また、本実施形態において、第1のセルロース系繊維として、二種類またはそれ以上のセルロース系繊維が含まれていてよく、ならびに/あるいは第2のセルロース系繊維として、二種類またはそれ以上のセルロース系繊維が含まれていてよい。
第1および第2のセルロース系繊維はともに再生繊維であってよい。再生繊維は繊度の調整が容易であること、およびばらつきの小さいものであることから、好ましく用いられる。再生繊維のうち、ビスコースレーヨンは、コスト的に有利であることから、特に好ましく用いられる。
第1のセルロース系繊維は、1.4dtex以上2.0dtex以下の繊度を有する。第1セルロース系繊維の繊度は、特に1.4dtex以上1.8dtex以下であってもよく、より特には1.5dtex以上1.7dtex以下であってもよい。第1のセルロース系繊維の繊度が、1.4dtex未満であると、嵩変化性の良好な不織布を得られないことがあり、2.0dtexを超えると不織布の触感が低下することがある。
第2のセルロース系繊維は、0.5dtex以上1.0dtex以下の繊度を有する。第2セルロース系繊維の繊度は、特に0.6dtex以上0.9dtex以下であってもよく、より特には0.6dtex以上0.7dtex以下であってもよい。第2のセルロース系繊維の繊度が、0.5dtex未満であると、不織布にネップを生じさせ、風合いに影響が出ることがあり、1.0dtexを超えると、不織布表面がざらついたものとなり、触感が低下することがある。
第1および第2のセルロース系繊維の繊維長は、特に限定されず、不織布の製造方法等に応じて適宜選択してよい。例えば、不織布がカードウェブを作製して製造される場合、第1および第2のセルロース系繊維は短繊維であってよい。この短繊維の繊維長は例えば20mm以上100mm以下としてよく、特に28mm以上75mm以下としてよく、より特には30mm以上65mm以下としてよい。あるいは、不織布がエアレイ法で製造される場合、繊維長は例えば2mm以上20mm以下としてよい。第1および第2のセルロース系繊維は、同じ繊維長であってよく、または異なる繊維長であってよい。また、本実施形態において、第1のセルロース系繊維として、異なる繊維長のものが複数含まれていてよく、ならびに/あるいは第2のセルロース系繊維として、異なる繊維長のものが複数含まれていてよい。
(接着性繊維)
本実施形態の不織布は、後述する割合(5質量%以上20質量%以下の割合)で、接着性繊維を含む。接着性繊維は、不織布において繊維同士を接着する役割をし、不織布の強度を向上させ、また、不織布の伸びを抑制する。接着性繊維は、一般には、熱可塑性樹脂からなる合成繊維であり、加熱により接着性を示す熱接着性繊維であるが、接着性を有する限りにおいて熱接着性のものでなくてよく、また、合成繊維以外のものであってよい。
接着性繊維が合成繊維である場合、合成繊維は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネートおよびその共重合体等のポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン(高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等を含む)、ポリブテン−1、プロピレンを主たる成分とするプロピレン共重合体(プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン-1−エチレン共重合体を含む)、エチレン−ビニルアルコール共重合体、およびエチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂;ナイロン6、ナイロン12およびナイロン66のようなポリアミド系樹脂;アクリル系樹脂;ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリスチレンおよび環状ポリオレフィンなどのエンジニアリング・プラスチック、ならびにそれらのエラストマーから任意に選択される1または複数の熱可塑性樹脂からなるものであってよい
合成繊維は、単一成分(「単一セクション」ともいう)からなる単一繊維であってよく、および/または複数の成分(「セクション」ともいう)から構成される複合繊維であってよい。複合繊維は、例えば、同心または偏心の芯鞘型複合繊維、海島型複合繊維、サイドバイサイド型複合繊維、または分割型複合繊維等であってよい。繊維の断面は円形であっても非円形であってもよく、非円形の形状としては、楕円形、Y形、X形、井形、多葉形、多角形、星形等が挙げられる。また、合成繊維は、中空断面を有するものであってよい。単一繊維および複合繊維のいずれの場合も、繊維を構成する各セクションは、一種類の樹脂からなっていてよく、あるいは二種以上の樹脂が混合されたものであってもよい。
合成繊維が単一繊維である場合には、単一繊維は、上記ポリオレフィン系樹脂、上記ポリエステル系樹脂、上記ポリアミド系樹脂、および上記アクリル系樹脂から成る群から選ばれる一種以上の樹脂からなるものであってよい。より具体的には、ポリエチレン単一繊維、ポリプロピレン単一繊維、ポリエチレンテレフタレート単一繊維等を用いてよい。
合成繊維が複合繊維である場合には、融点の最も低い熱可塑性樹脂が繊維表面の一部を構成するように、二以上の成分を配置してよい。その場合、不織布を生産する工程において、最も融点が低い熱可塑性樹脂からなる成分(以下、「低融点成分」)が溶融または軟化する条件で熱を加えると、低融点成分が接着成分となる。融点のより高い熱可塑性樹脂である第1成分と、融点のより低い熱可塑性樹脂である第2成分とからなる複合繊維を構成する樹脂の組み合わせ(第1/第2)は、例えば、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、およびポリエチレンテレフタレート/プロピレン共重合体等のポリエステル系樹脂とポリオレフィン系樹脂との組み合わせ、ならびにポリプロピレン/ポリエチレン/、およびポリプロピレン/プロピレン共重合体等の二種類のポリオレフィン系の熱可塑性樹脂の組み合わせ、および融点の異なる二種類のポリエステル系樹脂の組み合わせである。
単一繊維または複合繊維の構成成分として例示した熱可塑性樹脂は、具体的に示された熱可塑性樹脂を50質量%以上含む限りにおいて他の成分を含んでよい。具体的に示された熱可塑性樹脂は80質量%以上含まれていてよく、90質量%以上含まれていてよく、あるいは構成成分は具体的に示された熱可塑性樹脂から実質的に成っていてよい。ここで「実質的に」という用語は、通常、熱可塑性樹脂には各種の添加剤等が含まれていることを考慮して使用している。例えば、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンの組み合わせにおいて、「ポリエチレン」はポリエチレンを50質量%以上含んでいれば、他の熱可塑性樹脂および添加剤等を含んでいてよい。このことは以下の例示においてもあてはまる。
合成繊維が、融点のより高い熱可塑性樹脂が第1成分として芯成分を構成し、融点のより低い熱可塑性樹脂が第2成分として鞘成分を構成する同心または偏心芯鞘型複合繊維である場合、芯/鞘の組み合わせは、例えば、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリプロピレン/プロピレン−エチレン共重合体、ポリプロピレン/プロピレン−ブテン-1−エチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート/プロピレン共重合体、ポリトリメチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリブチレンテレフタレート/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/共重合ポリエステル(例えば、イソフタル酸を共重合したポリエチレンテレフタレート)であってよい。
芯鞘型複合繊維の場合、芯成分と鞘成分との複合比(芯成分:鞘成分)が体積比で80:20〜20:80であることが好ましく、70:30〜30:70であることがより好ましく、60:40〜40:60であることがさらに好ましい。
本実施形態においては、第1成分/第2成分の組み合わせが、ポリエチレンテレフタレート/共重合ポリエステル、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンである、芯鞘型複合繊維(同心または偏心)を接着性繊維として好ましく用いることができる。これらの繊維は、比較的低い温度(110℃以上130℃以下で接着性を示し、接着後の不織布の風合いを柔軟にすることから好ましく用いられる。特に、ポリエチレンテレフタレート/共重合ポリエステルの組み合わせは、その混合割合が小さい場合でも、繊維同士を良好に接着して不織布の伸びを抑えることができ、第1のセルロース系繊維及び第2のセルロース系繊維の混合割合を多くできるため、好ましい。
接着性繊維の繊度は、例えば、1.0dtex以上4.0dtex以下であってよく、特に1.5dtex以上2.5dtex以下であってよく、より特には1.6dtex以上2.4dtex以下、さらにより特には1.7dtex以上2.2dtex以下であってよい。接着性繊維の繊度が小さすぎると、不織布の強度が低く、不織布に伸びが生じやすくなることがあり、大きすぎると、不織布の触感を硬くすることがある。不織布に伸びが生じやすいと、例えば不織布をフェイスマスクとして使用する場合には、目や口の位置に設けた開口部の位置ずれが生じることがある。
接着性繊維の繊維長は、特に限定されず、不織布の製造方法等に応じて適宜選択してよい。例えば、不織布がカードウェブを作製して製造される場合、接着性繊維は短繊維であってよい。この短繊維の繊維長は例えば20mm以上100mm以下としてよく、特に28mm以上75mm以下としてよく、より特には30mm以上65mm以下としてよい。あるいは、不織布がエアレイ法で製造される場合、繊維長は例えば2mm以上20mm以下としてよい。
(他の繊維)
本実施形態の不織布は、第1および第2のセルロース系繊維、ならびに接着性繊維以外の繊維を含んでいてよい。他の繊維は、例えば、シルクおよびウール等の蛋白質繊維であってよい。
あるいは、他の繊維は、接着性繊維として機能しない合成繊維であってよい。具体的には、接着性繊維として、T℃で加熱したときに接着性を示す合成繊維を用いたときに、融点がT℃よりも高く、T℃で加熱したときに接着性を示さない合成繊維が他の繊維として含まれていてよい。したがって、ある合成繊維が接着性繊維として含まれるか、他の繊維として含まれるかは、それとともに不織布に含まれる合成繊維によって決定され、ある合成繊維は、接着性繊維として含まれる場合もあれば、他の繊維として含まれる場合もある。
例えば、ポリエステル(芯)/ポリプロピレン(鞘)からなる芯鞘型複合繊維は、ポリプロピレン(芯)/ポリエチレン(鞘)の組み合わせから成る芯鞘型複合繊維とともに用いる場合は、ポリエチレンが最も低い温度で熱接着性を示すために、他の繊維として含まれることとなる。一方、これが、ポリエチレンテレフタレート/ナイロン6の組み合わせからなる分割型複合繊維とともに用いる場合、ポリプロピレンが最も低い温度で熱接着性を示すために、接着性繊維として含まれることとなる。
他の繊維の繊度は、例えば、1.0dtex以上4.0dtex以下であってよく、特に1.4dtex以上2.5dtex以下、より特には1.5dtex以上2.2dtex以下であってよい。他の繊維の繊度が小さすぎると、不織布にネップを生じさせ、風合いに影響が出ることがあり、大きすぎると、不織布の表面がざらついたものとなって、触感が低下することがある。
他の繊維の繊維長は、特に限定されず、不織布の製造方法等に応じて適宜選択してよい。例えば、不織布がカードウェブを作製して製造される場合、他の繊維は短繊維であってよい。この短繊維の繊維長は例えば20mm以上100mm以下としてよく、特に28mm以上75mm以下としてよく、より特には30mm以上65mm以下としてよい。あるいは、不織布がエアレイ法で製造される場合、繊維長は例えば2mm以上20mm以下としてよい。
(不織布の構成)
本実施形態の不織布は、第1のセルロース系繊維と、第2のセルロース系繊維と、接着性繊維とを含む、単層構造の不織布であり、繊維同士が接着性繊維によって接着されている。
上記のとおり、第1のセルロース系繊維は、より大きい繊度を有していて、接着性繊維とともに不織布の強度を確保する。第1のセルロース系繊維はまた、不織布内に繊維間空隙を確保して、不織布に嵩変化性を付与して、不織布を押したときの液体放出性を良好なものとし、また、ひたひた感を良くする。第2のセルロース系繊維は、より小さい繊度を有していて、不織布の表面を、緻密で表面抵抗が大きく、また、凹凸の少ないものにするので、不織布の触感を向上させる。
本実施形態の不織布は単層構造であり、不織布において、上記三種類の繊維がほぼ均一に混合された状態にある。かかる構成の不織布は、低目付化が容易であり、また、消費者が表裏を気にする必要がないという点で有利である。
本実施形態の不織布においては、接着性繊維の占める割合が、5質量%以上20質量%以下である。接着性繊維の占める割合をこの範囲とすることで、不織布の強度を確保するとともに、伸びを抑制することができる。接着性繊維の占める割合が大きすぎると、繊維の接着点の体積が大きくなる、ならびに/または繊維の接着点の数が多くなって、不織布の触感が硬くなることがあり、また、不織布の表面をざらついたものとすることがある。
本実施の形態の不織布の単位目付当たりの不織布構成繊維本数は150000本以上400000本以下である。ここで単位目付当たりの不織布構成繊維本数は、単位目付当たりの不織布に含まれる繊維の本数である。例えば、繊度aデシテックス(dtex)、繊維長dammの繊維Aが不織布にx質量%含まれるとき、当該不織布中の繊維Aの単位目付当たりの構成繊維本数は以下の式で求められる。
Figure 2020143408


そして、単位目付あたりの不織布構成繊維本数は、各繊維の単位目付当たりの構成繊維本数の合計となる。
上記式から明らかなとおり、繊維長が同じであり、繊度が異なる二種類の繊維が同じ割合で含まれている場合、単位目付当たりの構成繊維本数は、繊度のより小さい繊維についてより大きくなる。本実施形態では、繊度のより小さい繊維の割合が多すぎると、不織布が密になりすぎて嵩変化性が低下することがあり、繊度のより大きい繊維の割合が多すぎると、不織布の表面がざらついたものとなることがある。
そこで、本実施形態では、不織布の単位目付当たりの構成繊維本数を150000本以上400000本以下とすることで、繊度の大きい第1のセルロース系繊維と、繊度の小さい第2のセルロース系繊維がバランス良く含まれるようにしている。すなわち、不織布の単位目付当たりの構成繊維本数が150000未満であると、第1セルロース系繊維の割合が多すぎ、不織布の単位目付当たりの構成繊維本数が400000を超えると、第2セルロース系繊維の割合が多すぎるといえる。不織布の単位目付当たりの構成繊維本数は、150000本以上250000本以下であることがより好ましい。
単位目付当たりの不織布構成繊維本数が上記範囲内にある限りにおいて、第1のセルロース系繊維の割合は、10質量%以上80質量%以下であってよい。第1のセルロース系繊維の割合が10質量%未満であると、不織布の強度が小さくなり、また、不織布の嵩変化性が低くなることがある。また、第1のセルロース系繊維の割合が80質量%を超えると、第2セルロース系繊維および接着性繊維の占める割合が小さくなって、不織布の触感が低下することがあり、あるいは不織布の強度が低くなり、また、伸びが生じやすくなることがある。
単位目付当たりの不織布構成繊維本数が上記範囲内にある限りにおいて、第2のセルロース系繊維の割合は、10質量%以上80質量%以下であってよい。第2のセルロース系繊維の割合が10質量%未満であると、不織布の触感が低下することがある。第2のセルロース系繊維の割合が80質量%を超えると、第1のセルロース系繊維および接着性繊維の占める割合が小さくなって、不織布の強度が低くなり、また、伸びが生じやすくなることがあり、あるいは不織布の嵩変化性が低下することがある。
本実施形態の不織布は、第1のセルロース系繊維を40質量%以上80質量%以下含み、かつ、第2のセルロース系繊維を10質量%以上50質量%以下含んでよい。二種類のセルロース系繊維がこれらの割合で含まれる場合には、嵩変化性が良好であり、また、触感が良好な不織布が得られる。本実施形態の不織布は、より好ましくは、第1のセルロース系繊維を50質量%以上75質量%以下含み、第2のセルロース系繊維を15質量%以上40質量%以下含み、さらにより好ましくは、第1のセルロース系繊維を60質量%以上70質量%以下含み、第2のセルロース系繊維を20質量%以上30質量%以下含む。
本実施形態の不織布において、第1のセルロース系繊維と第2のセルロース系繊維は、同じ割合で含まれていてよく、あるいは第1のセルロース系繊維が第2のセルロース系繊維よりも多い割合で含まれていてよい。第1のセルロース系繊維を多く含むことで、不織布製造時のネップを抑えやすく、良好な地合いを実現しやすい。
本実施形態の不織布の目付は特に限定されず、例えば、20g/m以上75g/m以下であってよく、特に25g/m以上65g/m以下であってよく、より特には35g/m以上55g/m以下であってよい。不織布の目付は用途や含浸すべき液体の量等に応じて決定され、例えば、シートがフェイスマスクである場合には、不織布の目付は30g/m以上65g/m以下、特に35g/m以上60g/m以下としてよい。シートがアイシート(目元パックともいう)である場合には、不織布の目付は、40g/m以上75g/m以下、特に50g/m以上70g/m以下としてよい。
不織布の厚さは、乾燥時において、不織布1cm2あたり294Paの荷重を加えた状態で、例えば、0.40mm以上、特に0.50mm以上、より特には0.60mm以上であってよい。また、不織布の厚さは、例えば1.0mm以下、特に0.90mm以下、より特には0.80mm以下であってよい。また、不織布全体の厚さは、乾燥時において、不織布1cm2あたり1.96kPaの荷重を加えた状態で、例えば、0.30mm以上、特に0.40mm以上、より特には0.45mm以上であってよい。また、不織布の厚さは、例えば0.80mm以下、特に0.70mm以下、より特には0.60mm以下であってよい。不織布の厚さが小さすぎると、不織布に含浸させ得る液体の量が少なくなって、所定量の液体を皮膚に供給できないことがある。不織布全体の厚さが大きすぎると、皮膚の曲面にシートを沿わせにくく、シートが部分的に浮く等して、シート全体で均等に皮膚を被覆することが難しくなることがある。
本実施形態の不織布は、乾燥時において、不織布1cm2あたりに加える荷重を294Paから1.96kPaに変化させたときの厚さ変化率が22.0%以上のものであることが好ましい。厚さ変化率は嵩変化性と関連し、これが大きいほど、繊維間の空隙が大きく、嵩変化性は高い。嵩変化性の高い不織布は、僅かな力で不織布を押したときでも液体を放出させやすいので、使用者に良好なひたひた感(液体で十分に潤されている感覚)をもたらすシートを与える。厚さ変化率は、特に、22.2%以上であってよく、より特には22.4%以上であってよい。
本実施形態の不織布は、そのMD方向(機械方向)の動摩擦係数μkが0.70以上のものであることが好ましく、また、そのMD方向の動摩擦係数の変動係数CVが、0.032以下のものであることが好ましい。MD方向の動摩擦係数は特に0.72以上であってよい。また、MD方向の動摩擦係数の変動係数は特に0.30以下であってよい。
動摩擦係数μkは、貼り付き感の指標であり、これが大きいほど、当該不織布は表面抵抗が大きくて、滑りにくく、皮膚に密着しやすくなる。変動係数CVは、不織布表面の滑らかさの指標であり、これが大きいほど、当該不織布がざらつくように感じ、触感が悪いことを意味する。本実施形態では、第2のセルロース系繊維を用いることで、不織布のMD方向の動摩擦係数μkを大きくし、かつ変動係数CVを小さくすることができる。
本実施形態の不織布は、湿潤時において、剛軟度が62.0cN以下のものであることが好ましく、特に61.0cN以下であってよく、より特には53.0cN以下であってよい。剛軟度は、後述するとおり、JIS L 1096:2010 8.21.5 E法(ハンドルオメータ法)に順じて測定される。剛軟度が小さいほど、柔軟であり、曲面への追随性が高い。したがって、本実施の形態によれば、顔面等、凹凸の多い部位を被覆するシートに適した不織布が得られる。
次に本実施形態の不織布の製造方法を説明する。
本実施形態の不織布は、第1のセルロース系繊維と、第2のセルロース系繊維と、接着性繊維と、場合により含まれる他の繊維とを混合して、繊維ウェブを作製し、繊維同士を接着性繊維で接着することにより製造できる。接着方法としては、熱接着、電子線等照射による接着、および超音波溶着等がある。
繊維ウェブは、例えば、パラレルウェブ、クロスウェブ、セミランダムウェブおよびランダムウェブ等のカードウェブ、およびエアレイウェブ、および湿式抄紙ウェブ等から選択されるいずれであってもよい。繊維ウェブは好ましくは、パラレルウェブである。パラレルウェブは生産性が高く、嵩高で比容積が大きい不織布を与えやすい。また、パラレルウェブを用いると柔らかい不織布が得られやすいことから、これを用いて製造される液体含浸皮膚被覆シートも柔らかく、風合いの優れたものとなりやすい。
本実施形態の不織布の製造方法において、繊維同士を接着性繊維で接着する前に、繊維同士を交絡処理に付してよい。繊維同士を交絡させることにより、シート表面のごわつきを抑え、平滑にすることができる。繊維を交絡させる処理は、例えば、ニードルパンチ処理、または高圧流体流(特に水流)交絡処理である。高圧流体流処理において、高圧流体は、例えば、圧縮空気等の高圧気体、および高圧水等の高圧液体である。不織布の製造においては、高圧流体として高圧水を用いた水流交絡処理を用いることが多く、本実施形態においても、実施の容易性等の点から、水流交絡処理が好ましく用いられる。以下においては、高圧流体として高圧水(以下においては、単に「水流」とも呼ぶ)を用いた場合の製造方法を説明する。
水流交絡処理は、支持体に繊維ウェブを載せて、柱状水流を噴射することにより実施する。例えば、支持体は、80メッシュ以上、100メッシュ以下の平織の支持体であることが好ましい。水流交絡処理は、孔径0.05mm以上、0.5mm以下のオリフィスが0.3mm以上、1.5mm以下の間隔で設けられたノズルから、水圧1MPa以上、15MPa以下の水流を、繊維ウェブの表裏面にそれぞれ1〜5回ずつ噴射することにより実施してよい。水圧は、好ましくは、1MPa以上、10MPa以下であり、より好ましくは、1MPa以上、7MPa以下である。
水流交絡処理を施して得られた不織布は、接着処理に付する。接着処理は、熱接着処理であってよく、あるいは、電子線照射による接着、または超音波溶着であってよい。接着処理が熱接着処理である場合、熱接着処理と同時に乾燥処理を実施してよい。熱接着処理は、接着性繊維の少なくとも一部が溶融または軟化する温度にて実施する。熱接着処理は、例えば、熱風貫通式熱処理機(エアスルー式熱加工機とも呼ぶ)、熱風吹き付け式熱処理機、または赤外線式熱処理機等を用いて実施してよい。
(液体含浸皮膚被覆シート)
本実施形態の不織布に液体を含浸させることにより、人または動物の皮膚を被覆するための液体含浸皮膚被覆シートが得られる。含浸させる液体および含浸量は、用途に応じて適宜選択される。シートを、対人用フェイスマスク、角質ケアシートおよびデコルテシートといった、対人用液体含浸皮膚被覆シートとして提供する場合には、有効成分を含む液体(例えば化粧料)を不織布100質量部に対して、600質量部以上2500質量部以下の含浸量で含浸させてよく、特に600質量部以上1500質量部以下の含浸量で含浸させてよく、より特には700質量部以上1500質量部以下の含浸量で含浸させてよい。有効成分は、例えば、保湿成分、角質柔軟成分、制汗成分、香り成分、美白成分、血行促進成分、紫外線防止成分、および痩身成分等であるが、これらに限定されるものではない。
フェイスマスクは、顔を被覆するのに適した形状を有し、さらに、例えば、目、鼻および口に相当する部分に、必要に応じて打ち抜き加工による開口部又は切り込み部が設けられた形態で提供される。あるいは、フェイスマスクは、顔の一部分(例えば、目元、口元、鼻または頬)のみを覆うような形状のものであってよい。あるいはまた、フェイスマスクは、目の周囲を覆うシートと、口の周囲を覆うシートとから成るセットとして提供してよく、あるいは3以上の部分を別々に覆うシートのセットとして提供してよい。
角質ケアシートは角質が厚く、硬化しやすい踵、肘、膝などに使用される皮膚被覆シートであり、角質柔軟成分および保湿成分等を含む液体を含浸させることにより、角質に対し保湿や軟化を促す効果、あるいは余分な角質の除去を促進する効果を発揮する。本実施形態の不織布は、いずれの効果・効能を発揮する角質ケアシートにおいても、基材として使用することができる。角質ケアシート、例えば踵用の角質ケアシートは、貼り付ける際に、シートが踵の曲線に合わせやすくなるように、切り込みおよび/もしくは切り欠き、ならびに/またはシートの一部が打ち抜かれて開口部を有する形態で提供される。
液体含浸皮膚被覆シートは、身体の任意の部位(例えば、首、手の甲、首から胸元までの部位(デコルテとも呼ばれている))を保湿またはその他のケアをするために用いられる、保湿成分またはその他の有効を含む液体を含浸させた保湿シートであってよい。あるいは、液体含浸皮膚被覆シートは、痩身成分を含む液体を含浸させた、痩身用シートであってよい。痩身用シートは、例えば、大腿部または腹部に貼り付けて用いられる。
液体含浸皮膚被覆シートは、基材である不織布が折り畳まれた状態で提供されてよい。折り畳みは、不織布の一方向においてのみ行ってよく、あるいは不織布の異なる方向においてそれぞれ1回以上行われていてよい。例えば、液体を含浸させた不織布を、縦方向と平行な方向に(即ち、折り目が縦方向と平行となるように)1回以上折り畳み、横方向と平行な方向に(即ち、折り目が横方向と平行となるように)1回以上折り畳んで、液体含浸皮膚被覆シートとして提供してよい。
本実施形態の不織布を用いる場合、含浸させる液体の粘度が例えば、1.0mPa・s以上550mPa・s以下と比較的低く、シートと皮膚との間に液体の膜が形成されない、又は膜が薄い、もしくは膜の一部が途切れているときでも、良好な触感を使用者に与える。これは、上記のとおり、不織布それ自体が良好な触感を有することによる。また、本実施形態の不織布は、繊度の小さい第2のセルロース系繊維を含んでいるにもかかわらず、良好な嵩変化性を示す。そのため、液体含浸用皮膚被覆シートは、例えば、フェイスマスクとして用いたときには、手でシートを押さえた際に含浸された液体を適度に皮膚に放出させることができる。
以下、本実施形態を実施例により説明する。
本実施例で用いる繊維として、以下のものを用意した。
・レーヨン繊維A:繊度0.6dtex、繊維長32mmのビスコースレーヨン(商品名:BH、ダイワボウレーヨン(株)製)。
・レーヨン繊維B:繊度0.9dtex、繊維長38mmのビスコースレーヨン(商品名:BH、ダイワボウレーヨン(株)製)。
・レーヨン繊維C:繊度1.7dtex、繊維長40mmのビスコースレーヨン(商品名:コロナCD、ダイワボウレーヨン(株)製)。
・レーヨン繊維D:繊度2.2dtex、繊維長51mmのビスコースレーヨン(商品名:コロナCD、ダイワボウレーヨン(株)製)。
・レーヨン繊維E:繊度3.3dtex、繊維長51mmのビスコースレーヨン(商品名:コロナCD、ダイワボウレーヨン(株)製)。
・レーヨン繊維F:繊度1.4dtex、繊維長44mmのビスコースレーヨン(商品名:コロナCD、ダイワボウレーヨン(株)製)。
・熱接着性繊維:繊度2.2dtex、繊維長51mmの同心芯鞘型複合繊維(芯成分:ポリエチレンテレフタレート(融点255℃)、鞘成分:低融点共重合ポリエチレンテレフタレート(融点110℃)、芯鞘比(体積比)が50:50)(商品名:サフメットT9611、東レ(株)製)。
(実施例1)
表1−1に示す繊維を用い、表1−1に示す割合で繊維を混合して、パラレルカード機を用いて、ウェブ狙い目付約50g/mでパラレル短繊維ウェブを作製した。
短繊維ウェブを90メッシュの平織の支持体に載置して、4m/分の速度で搬送しつつ、一方の表面の側から2.5MPaの水圧の水流を1回噴射し、続いてもう一方の表面の側から3.0MPa水圧の水流を1回噴射する水流交絡処理を行った。水流交絡処理で使用したノズルは、孔径0.1mmのオリフィスが0.6mm間隔で設けられたノズルであり、処理中、ノズルと短繊維ウェブとの間の間隔は20mmとした。次いで、水流交絡処理後の短繊維ウェブを、140℃に設定した熱風貫通式熱処理機を用いて、乾燥処理と熱処理とを同時に1分間行った。熱処理により熱接着性繊維の鞘成分のみを溶融させて、鞘成分によって構成繊維同士を熱接着させて実施例1の不織布を得た。
(実施例2〜4、比較例1〜8)
繊維の種類および割合を表1−1および表1−2に示すとおりとして、実施例1で採用した条件と同じ条件で水流交絡処理、乾燥・熱処理を実施して不織布を得た。
各実施例および各比較例の物性の測定および評価結果を表2−1〜表6−2に示す。
Figure 2020143408
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表中の各物性は以下の方法により測定し、評価した。
[厚さ]
乾燥時(ドライ)の不織布の厚さは、厚み測定機(商品名 THICKNESS GAUGE モデル CR−60A (株)大栄科学精器製作所製)を用い、294Paおよび1.96kPaの荷重を加えた状態で測定した。
比容積は、不織布の目付と1.96kPa荷重時の厚さとから計算により求めた。
厚さ変化率(%)は294Pa荷重時の厚さと、1.96kPa荷重時の厚さとから、次の式を用いて算出した。
厚さ変化率(%)={(294Pa荷重時の厚さ−1.96kPa荷重時の厚さ)/294Pa荷重時の厚さ}×100
厚さ変化率は、22.0%以上を○(合格)とし、22.0%未満を×(不合格)とする。
[剛軟度]
不織布の剛軟度は、JIS L 1096:2010 8.21.5 E法(ハンドルオメータ法)に準じて測定した。具体的には、次の手順で測定した。
縦:20cm、横:20cmの試料片を試料台の上に、試料片の測定方向がスロット(隙間幅10mm)と直角になるように置く。
次に、試料台の表面から8mmまで下がるように調整されたペネトレータのブレードを下降させ、試料片を押し込んだとき、いずれか一方の辺から6.7cm(試料片の幅の1/3)の位置で、縦方向及び横方向それぞれ表裏異なる個所について、押し込みに対する抵抗値を読み取る。抵抗値として、マイクロアンメータの示す最高値(cN)を読み取る。4辺の最高値の合計値を求めて3回の平均値を算出して、当該試料の乾燥時(DRY)の剛軟度(cN)とする。
湿潤時(WET)の剛軟度は、不織布100質量部に500質量部の蒸留水を含浸させた状態で、不織布の下にポリエチレン製シート(縦23cm、横23cm、厚み0.06mm)を置いて測定する。得られた測定値から、ポリエチレン製シートのみの剛軟度の測定値を引いた値を湿潤時(WET)の剛軟度とする。
湿潤時(WET)の剛軟度は、62.0cN以下を○(合格)とし、62.0cNより大きいものを×(不合格)として評価する。
[動摩擦係数、動摩擦係数の変動係数]
動摩擦係数μkおよび動摩擦係数の変動係数CVは、静・動摩擦測定機(トライボマスターTL201Ts、株式会社トリニティラボ製)を用いて測定した。試料片として5cm×10cmの不織布を用意した。なお試料片は不織布のMD方向が長辺となるものとCD方向が長辺となるものをそれぞれ用意した。
測定機の接触端子には触覚接触子(株式会社トリニティラボ製)を使用した。試料片100質量部に1000質量部の蒸留水を含浸させた状態で、試料片を測定機(テーブル摺動型)の測定テーブルに固定し、試料片の表面に対して接触端子を荷重30gf、速度10mm/sec、距離30mmで往復2回移動させ評価した。2往復目の数値を読み取り、往の数値と復の数値との平均値を、1つの試料片の動摩擦力(gf)とした。MD方向を長辺とした試験片について4回、CD方向を長辺とした試験片について4回測定を行い、それぞれ4回の測定値の平均値を、各実施例及び比較例のMD方向またはCD方向の動摩擦力Fk(gf)とした。
動摩擦力Fk(gf)と荷重(30gf)よりMD方向またはCD方向の動摩擦係数μkを算出した。また、測定の際に得られた動摩擦係数の標準偏差σと上述した動摩擦係数の平均値μkとから、下記の式に従って動摩擦係数の変動係数CVを求めた。
動摩擦係数の変動係数CV=σ/μk
MD方向の動摩擦係数は、0.70以上を○(合格)とし、0.70未満を×(不合格)として評価する。
MD方向の動摩擦係数の変動係数は、0.032以下を○(合格)とし、0.032より大きいものを×(不合格)として評価する。
[引張強さ、伸び率、10%・20%伸長時応力]
JIS L 1913:2010 6.3に準じて、定速緊張形引張試験機を用いて、試料片の幅50mm、つかみ間隔10cm、引張速度30±2cm/分の条件で引張試験に付し、切断時の荷重値(引張強さ)、伸び率、10%伸長時応力、ならびに20%伸長時応力を測定した。引張試験は、不織布の縦方向(MD方向)および横方向(CD方向)を引張方向として実施した。測定結果はいずれも3点の試料について測定した値の平均で示している。
湿潤時(ウェット)の引張強さ等は、不織布100質量部に250質量部の蒸留水を含浸させた状態で測定した。
[吸い上げ高さ]
JIS L 1907:2010 7.1.2 バイレック法に準じて吸い上げ高さを測定した。水の吸い上げ方向をMD方向とした試料(MD方向×CD方向=200mm×25mm)を作成し、水の吸い上げ方向がMD方向と一致するように試料をセットして300秒経過後に吸い上げた高さを測定した。試料3枚について測定し、その平均値をMD方向の吸い上げ高さ(mm)とした。同様に、水の吸い上げ方向をCD方向とした試料(MD方向×CD方向=25mm×200mm)を作成し、水の吸い上げ方向がCD方向と一致するように試料をセットして300秒経過後に吸い上げた高さを測定した。
[構成繊維本数]
不織布を構成する各繊維の単位目付(g/m2)当たりの構成繊維本数(本)は、次の式を用いて算出した。

単位目付当たりの構成繊維本数(本)=繊維割合(質量%)×10/{繊度(dtex)×繊維長(mm)}

不織布の単位目付(g/m2)当たりの不織布構成繊維本数(本)は、各繊維の単位目付当たりの構成繊維本数(本)の合計値とした。
不織布を構成する各繊維の単位目付当たりの構成本数割合(%)は、各繊維の単位目付当たりの構成繊維本数(本)から本数比で算出した。
実施例1〜4はいずれも、厚さ変化率が大きく、嵩変化性に優れたものであった。また、実施例1〜4はいずれも、MD方向の動摩擦係数が大きく、MD方向の動摩擦係数の変動係数が小さく、表面の皮膚への密着性に優れ、また、表面のざらつきが小さいものであった。実施例1〜4はいずれも湿潤時における剛軟度が低く、柔軟であり、曲面への追随性が高いものであった。実施例1〜4はいずれも、繊度の小さいレーヨンを含んでいるために、吸水性において優れていた。実施例3及び実施例4は湿潤時の剛軟度が実施例1及び実施例2と比べ高かった。これは、実施例3および4において、第2のセルロース系繊維の単位目付当たりの構成繊維本数(本)及び構成繊維本数割合(%)が比較的高いことによると推察される。
比較例1は、その不織布構成繊維本数が150000本を超えるものであったが、第2のセルロース系繊維として使用したレーヨンの繊度が1.4dtexであり、実施例で使用したものより大きかった。そのため、比較例1は、MD方向の動摩擦係数の変動係数CVが大きく、表面にざらつきのあるものとなった。比較例2および3においては、第1のセルロース系繊維および第2のセルロース系繊維の繊度がともに実施例のそれらより大きく、不織布構成本数も150000本未満であった。そのため、MD方向の動摩擦係数の変動係数CVが大きく、表面にざらつきのあるものとなった。また、比較例2および3の吸水性は実施例のそれと比較して低かった。
比較例4および5は、実施例において第2のセルロース系繊維として使用したものを使用し、他のセルロース系繊維を含まないものである。そのため、いずれも厚さ変化率が小さく、嵩変化性に乏しいものであった。また、比較例4および比較例5は、湿潤時の剛軟度が高く、曲面への追随性に乏しいものであった。
比較例6〜8は、実施例において第1のセルロース系繊維として使用したもの、またはそれよりも繊度の大きいレーヨンを使用し、他のセルロース系繊維を含まないものである。そのため、いずれもMD方向の動摩擦係数が小さく、表面抵抗が小さくて、皮膚への密着性が実施例のそれらよりも小さいものであった。比較例6〜8の湿潤時の剛軟度に着目すると、繊度の大きいレーヨンの繊度が大きくなるにつれて、湿潤時の剛軟度がより高くなる傾向であるため、第1のセルロース系繊維の繊度は1.4dtex以上2.0dtex以下が好ましいことが推測される。
本実施形態の不織布は以下の態様のものを含む。
(態様1)
第1のセルロース系繊維と、第2のセルロース系繊維と、接着性繊維とを含む液体含浸皮膚被覆シート用不織布であって、
前記不織布は単層構造であり、
前記第1のセルロース系繊維の繊度が1.4dtex以上2.0dtex以下であり、
前記第2のセルロース系繊維の繊度が0.5dtex以上1.0dtex以下であり、
前記不織布は前記接着性繊維を5質量%以上20質量%以下含み、
前記不織布において、繊維同士が接着性繊維によって接着されており、
前記不織布の単位目付当たりの不織布構成繊維本数が150000本以上400000本以下である、
液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
(態様2)
前記不織布が前記第1のセルロース系繊維を10質量%以上80質量%以下含む、態様1の液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
(態様3)
前記不織布が前記第2のセルロース系繊維を10質量%以上80質量%以下含む、態様1または2の液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
(態様4)
前記不織布が前記第1のセルロース系繊維を40質量%以上80質量%以下含み、かつ、前記第2のセルロース系繊維を10質量%以上50質量%以下含む、態様1の液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
(態様5)
前記不織布が、前記第1のセルロース系繊維と前記第2のセルロース系繊維とを等しい割合で含むか、あるいは前記第1のセルロース系繊維を前記第2のセルロース系繊維よりも多い割合で含む、態様1〜4のいずれかの液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
(態様6)
前記第1のセルロース系繊維および前記第2のセルロース系繊維がともに再生繊維である、態様1〜5のいずれかの液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
(態様7)
前記不織布の単位目付当たりの不織布構成繊維本数が150000本以上250000本以下である、態様1〜6のいずれかの液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
(態様8)
前記不織布の目付が25g/m以上65g/m以下である、態様1〜7のいずれかの液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
(態様9)
態様1〜8のいずれかの液体含浸皮膚被覆シート用不織布に液体を含浸させてなる、液体含浸皮膚被覆シート。
(態様10)
前記液体の粘度が、1.0mPa・s以上550mPa・s以下である、態様9の液体含浸皮膚被覆シート。
(態様11)
フェイスマスクである、態様9または10の液体含浸皮膚被覆シート。
本開示の不織布は、良好な触感を有し、曲面への追随性および嵩変化性にも優れているので、フェイスマスク等の液体含浸皮膚被覆シートの基材として有用である。

Claims (11)

  1. 第1のセルロース系繊維と、第2のセルロース系繊維と、接着性繊維とを含む液体含浸皮膚被覆シート用不織布であって、
    前記不織布は単層構造であり、
    前記第1のセルロース系繊維の繊度が1.4dtex以上2.0dtex以下であり、
    前記第2のセルロース系繊維の繊度が0.5dtex以上1.0dtex以下であり、
    前記不織布は前記接着性繊維を5質量%以上20質量%以下含み、
    前記不織布において、繊維同士が接着性繊維によって接着されており、
    前記不織布の単位目付当たりの不織布構成繊維本数が150000本以上400000本以下である、
    液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
  2. 前記不織布が前記第1のセルロース系繊維を10質量%以上80質量%以下含む、請求項1に記載の液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
  3. 前記不織布が前記第2のセルロース系繊維を10質量%以上80質量%以下含む、請求項1または2に記載の液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
  4. 前記不織布が前記第1のセルロース系繊維を40質量%以上80質量%以下含み、かつ、前記第2のセルロース系繊維を10質量%以上50質量%以下含む、請求項1に記載の液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
  5. 前記不織布が、前記第1のセルロース系繊維と前記第2のセルロース系繊維とを等しい割合で含むか、あるいは前記第1のセルロース系繊維を前記第2のセルロース系繊維よりも多い割合で含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
  6. 前記第1のセルロース系繊維および前記第2のセルロース系繊維がともに再生繊維である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
  7. 前記不織布の単位目付当たりの不織布構成繊維本数が150000本以上250000本以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
  8. 前記不織布の目付が25g/m以上65g/m以下である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体含浸皮膚被覆シート用不織布。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体含浸皮膚被覆シート用不織布に液体を含浸させてなる、液体含浸皮膚被覆シート。
  10. 前記液体の粘度が、1.0mPa・s以上550mPa・s以下である、請求項9に記載の液体含浸皮膚被覆シート。
  11. フェイスマスクである、請求項9または10に記載の液体含浸皮膚被覆シート。
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