JP2020143382A - 空気紡績機 - Google Patents

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Abstract

【課題】品質の高い糸を容易に生成することができる空気紡績機を提供する。【解決手段】空気紡績機1は、複数の紡績ユニット7と、入口配管104と、接続配管106と、第1紡績配管111と、第1ユニット配管115と、レギュレータ119と、ミストセパレータ108と、添加剤供給部102と、を備える。添加剤供給部102は、各紡績ユニット7に第1紡績配管111を介して添加剤を供給することができる。添加剤供給部102は、添加剤貯留タンク135と、流入配管131と、送出配管137と、を有している。添加剤貯留タンク135は、添加剤を貯留する。流入配管131は、接続配管106と添加剤貯留タンク135とを接続する。送出配管137は、添加剤貯留タンク135と第1紡績配管111とを接続する。流入配管131は、接続配管106のうちミストセパレータ108とレギュレータ119との間に接続されている。【選択図】図3

Description

本発明は、空気紡績機に関する。
従来から、紡績装置に添加剤を供給する空気紡績機が知られている。添加剤は、例えば、ポリエステル等が含まれる原料を用いて紡績する場合に、原料に付けられた油剤が紡績装置の内部に付着して堆積することを防止する等の目的で用いられる。特許文献1は、この種の空気紡績機を開示する。
特許文献1の空気紡績機は、添加剤供給装置を備える。この添加剤供給装置は、第1空気配管に接続された分岐配管及び添加剤供給配管と、前記分岐配管と前記添加剤供給配管との間に設けられた添加剤貯留槽と、を有する。前記添加剤供給装置は、空気を前記分岐配管により前記第1空気配管から前記添加剤貯留槽に導くとともに、添加剤を前記添加剤供給配管により前記添加剤貯留槽から前記第1空気配管に導き、前記第1空気配管を介して空気紡績装置に供給する構成となっている。
特開2018−076607号公報
しかし、上記特許文献1の構成においては、添加剤供給装置の分岐配管と添加剤供給配管とが共に第1空気配管に接続されているので、前記添加剤供給配管から前記第1空気配管に導かれた添加剤の一部が、前記第1空気配管を介して前記分岐配管に侵入することがあった。添加剤の一部が前記分岐配管に侵入した場合には、侵入した添加剤により各紡績ユニットに供給される空気が影響を受け、各紡績ユニットにおいて生成される糸の品質が低下するおそれがあった。また、添加剤の一部が前記分岐配管に侵入した場合、空気紡績機内の部品の寿命低下及び破損等に繋がることも想定され、この場合は、各紡績ユニットによる紡績の継続ができなくなる。従って、前記分岐配管への添加剤の侵入による影響を回避するために、前記分岐配管等に用いられるシール材等には、添加剤による劣化が生じにくいような特殊な部材を採用したり、添加剤を分岐配管から除去するためのミストセパレータ等の部材を設置したりする等、特別な構成とする必要があった。この結果、コストが増大する原因となっていた。
本発明の目的は、品質の高い糸を容易に生成することができる空気紡績機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の観点によれば、以下の構成の空気紡績機が提供される。即ち、この空気紡績機は、複数の紡績ユニットと、入口部と、第1空気流通路と、第2空気流通路と、第3空気流通路と、レギュレータと、フィルタと、添加剤供給部と、を備える。前記紡績ユニットは、糸を生成して巻き取る。前記入口部は、前記複数の紡績ユニットのそれぞれに空気を供給するための空気供給源に接続される。前記第1空気流通路は、前記入口部に接続される。前記第2空気流通路は、前記第1空気流通路に接続される。前記第3空気流通路は、前記第2空気流通路に接続され、前記複数の紡績ユニットのそれぞれに対して前記第2空気流通路から空気を案内する。前記レギュレータは、前記第1空気流通路と前記第2空気流通路との間に設けられる。前記フィルタは、前記入口部と前記レギュレータとの間に設けられる。前記添加剤供給部は、前記複数の紡績ユニットのそれぞれに前記第2空気流通路及び前記第3空気流通路を介して添加剤を供給可能である。前記添加剤供給部は、貯留槽と、流入通路と、送出通路と、を備える。前記貯留槽は、添加剤を貯留する。前記流入通路は、前記第1空気流通路と前記貯留槽とを接続する。前記送出通路は、前記貯留槽と前記第2空気流通路とを接続する。前記流入通路は、前記第1空気流通路のうち前記フィルタと前記レギュレータとの間に接続されている。
これにより、第1空気流通路から添加剤供給部に圧縮空気が取り込まれる場所と、添加剤が混合された状態で添加剤供給部から第2空気流通路に圧縮空気が送り出される場所とが、少なくともレギュレータを境にして区切られる。従って、送出通路を介して第2空気流通路に案内された添加剤が、流入通路に戻って流れ込むことを回避することができる。この結果、各紡績ユニットで生成される糸の品質の低下を回避し、品質の高い糸を容易に生成することができる。更に、入口部の下流にフィルタを設けたので、空気紡績機に案内される圧縮空気から粒子状物質等を除去することができる。その結果、添加剤供給装置が備える部品の破損及び寿命低下を回避することができ、品質の高い糸を継続して生成することができる。
前記の空気紡績機においては、前記レギュレータは、前記第1空気流通路から前記第2空気流通路及び第3空気流通路を介して前記複数の紡績ユニットのそれぞれに供給される空気の圧力を調整可能であることが好ましい。
これにより、空気紡績機による紡績の紡績圧を、レギュレータにより調整することができる。また、添加剤供給部に空気を取り込むための流入配管は、第2空気流通路ではなく、レギュレータより上流側の第1空気流通路に接続されている。従って、紡績圧が低下しにくくなるので、糸の品質を高めることができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記添加剤供給部は、前記流入通路に設けられる圧力調整部を備える。前記圧力調整部は、前記流入通路を通って前記貯留槽に案内される空気の圧力を調整可能である。
これにより、貯留槽に導かれる空気の圧力を調整することで、添加剤供給部による添加剤の供給量が過少又は過多になることを回避することができる。
前記の空気紡績機においては、前記圧力調整部は、前記第1空気流通路から前記流入通路に流入した空気を減圧する減圧弁を備えることが好ましい。
これにより、貯留槽に導かれる空気の圧力を簡単な構成で調整して、添加剤の供給量を変更することができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記圧力調整部は、増圧弁を備える。前記増圧弁は、前記第1空気流通路から前記流入通路に流入した空気を前記減圧弁により減圧する前に増圧する。
これにより、貯留槽に導かれる空気の圧力を調整可能な範囲を、高圧側に広げることができる。従って、様々な状況に応じて、添加剤の供給量を柔軟に調整することができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この空気紡績機は、作業台車を備える。前記作業台車は、前記複数の紡績ユニットに対して移動可能である。前記入口部に供給された空気は、前記流入通路を介して前記複数の紡績ユニットに供給されるとともに、前記作業台車に供給される。
即ち、作業台車に圧縮空気を供給する必要性から第1空気流通路内の圧力をあまり低くできない場合でも、圧力調整部が減圧弁を備える構成は、添加剤の供給量を容易に小さくできる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記添加剤供給部は、前記貯留槽から前記第1空気流通路へ流体が流れるのを阻止する逆流防止弁を有する。前記逆流防止弁は、前記流入通路における前記圧力調整部と前記貯留槽との間に配置される。
これにより、添加剤が、流入通路において貯留槽から逆流して圧力調整部に入り込むことを防止することができる。従って、圧力調整部の故障を回避することができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この空気紡績機は、接続路と、圧力検出部と、を備える。前記接続路は、前記流入通路に接続される。前記圧力検出部は、前記接続路内の圧力を検出可能である。前記接続路は、前記流入通路のうち、前記圧力調整部と前記逆流防止弁との間に接続されている。
これにより、圧力調整部で調整された空気の圧力を良好に検出することができる。
前記の空気紡績機においては、前記フィルタは、前記入口部及び前記第1空気流通路を介して前記レギュレータへ案内される空気中の粒子状物質を当該空気から分離可能であることが好ましい。
これにより、粒子状物質が除去された空気を前記レギュレータに案内することができる。従って、レギュレータの故障を回避できる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記複数の紡績ユニットのそれぞれは、ドラフト装置と、空気紡績装置と、を備える。前記空気紡績装置は、前記ドラフト装置でドラフトされた繊維束に旋回空気流により撚りを加えて糸を生成する。
これにより、品質の高い糸を高速で生成することができる。
前記の空気紡績機においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記添加剤供給部から前記紡績ユニットに供給された添加剤は、前記ドラフト装置の出口と前記空気紡績装置の出口との間の箇所で供給される。
これにより、紡績ユニットにおいて添加剤を適切に作用させて糸を生成することができる。
本発明の一実施形態に係る空気紡績機の全体的な構成を示す正面図。 紡績ユニット及び糸継台車を示す側面図。 圧縮空気供給部及び添加剤供給部の構成を示す図。 添加剤供給部の圧力調整部の詳細な構成を示す模式図。
次に、本発明の一実施形態に係る空気紡績機1について、図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、空気紡績機1は、ブロアボックス3と、原動機ボックス5と、複数の紡績ユニット7と、糸継台車(作業台車)9と、を備えている。複数の紡績ユニット7は、所定の方向に並べて配置されている。
ブロアボックス3内には、負圧源として機能するブロア11等が配置されている。
原動機ボックス5には、駆動源(図略)と、中央制御装置13と、表示部15と、操作部17と、が配置されている。原動機ボックス5に設けられる駆動源には、複数の紡績ユニット7で共通で利用されるモータが含まれる。
中央制御装置13は、空気紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。中央制御装置13は、図2に示すように、各紡績ユニット7が備えるユニット制御部19に、図略の信号線を介して接続されている。本実施形態では、それぞれの紡績ユニット7がユニット制御部19を備えているが、所定数(例えば、2つ又は4つ)の紡績ユニット7が1つのユニット制御部19を共用しても良い。
表示部15は、紡績ユニット7に対する設定内容及び/又は各紡績ユニット7の状態に関する情報等を表示することができる。オペレータが操作部17を操作することによって、後述の添加剤の供給量等を設定することができる。
各紡績ユニット7は、主として、上流から下流へ向かって順に配置された、ドラフト装置21と、空気紡績装置23と、糸貯留装置25と、巻取装置27と、を備えている。ここでの「上流」及び「下流」とは、紡績糸(糸)30の巻取時における、スライバ32と繊維束34と紡績糸30との走行方向での上流及び下流を意味する。
ドラフト装置21は、空気紡績機1が備えるフレーム36の上端近傍に設けられている。図2に示すように、ドラフト装置21は、4つのドラフトローラ対を備えている。4つのドラフトローラ対は、上流から下流へ向かって順に配置された、バックローラ対41、サードローラ対43、ミドルローラ対45、及びフロントローラ対47である。ミドルローラ対45には、エプロンベルト49が各ローラに対して設けられている。
ドラフト装置21は、図略のスライバケースから供給されるスライバ32を、各ドラフトローラ対のローラ同士の間で挟み込んで搬送することによって、所定の繊維量(又は太さ)となるまで引き伸ばして(ドラフトして)、繊維束34を生成する。ドラフト装置21で生成された繊維束34は、空気紡績装置23に供給される。
空気紡績装置23は、ドラフト装置21でドラフトされた繊維束34に旋回空気流によって撚りを加えて紡績糸30を生成する。詳しく説明すると、空気紡績装置23は、図略の繊維案内部と、紡績室と、紡績ノズル(旋回空気流発生ノズル)と、中空ガイド軸体と、を有する。繊維案内部は、ドラフト装置21から供給された繊維束34を紡績室内に案内する。紡績ノズルは、繊維束34が走行する経路の周囲に配置されている。紡績ノズルから紡績室の内部に圧縮空気が噴射されることにより、紡績室内に旋回空気流が発生させられる。この旋回空気流により、繊維束34を構成する複数の繊維の各繊維端が反転されて旋回させられる。中空ガイド軸体は、生成された紡績糸30を紡績室内から空気紡績装置23の外部に案内する。
糸貯留装置25には、空気紡績装置23で生成された紡績糸30が供給される。糸貯留装置25は、図2に示すように、糸貯留ローラ53と、モータ55と、を備える。
糸貯留ローラ53は、モータ55により回転駆動される。糸貯留ローラ53は、その外周面に紡績糸30を巻き付けて一時的に貯留する。糸貯留ローラ53は、外周面に紡績糸30を巻き付けた状態で所定の回転速度で回転することによって、空気紡績装置23から紡績糸30を所定の速度で引き出して下流側に搬送する。
このように、糸貯留装置25は、糸貯留ローラ53の外周面に紡績糸30を一時的に貯留することができるので、紡績糸30の一種のバッファとして機能する。これにより、空気紡績装置23における紡績速度と、巻取速度(後述のパッケージ73に巻き取られる紡績糸30の走行速度)と、が何らかの理由により一致しないことによる不具合(例えば、紡績糸30の弛み等)を解消することができる。
空気紡績装置23と糸貯留装置25との間には、糸監視装置59が設けられている。空気紡績装置23で生成された紡績糸30は、糸貯留装置25で貯留される前に糸監視装置59を通過する。
糸監視装置59は、走行する紡績糸30の品質(太さ等)を光透過式のセンサによって監視し、紡績糸30に含まれる糸欠陥(紡績糸30の太さに異常がある箇所及び/又は異物等)を検出する。糸監視装置59は、紡績糸30の糸欠陥を検出した場合、ユニット制御部19へ糸欠陥検出信号を送信する。糸監視装置59は光透過式のセンサに限定されず、例えば、光反射式のセンサ又は静電容量式のセンサを用いて紡績糸30の品質を監視しても良い。
ユニット制御部19は、糸監視装置59から糸欠陥検出信号を受信すると、空気紡績装置23及び/又はドラフト装置21の駆動を停止させることによって紡績糸30を切断する。即ち、空気紡績装置23は、糸監視装置59が糸欠陥を検出したときに紡績糸30を切断する切断部としての機能を有している。なお、カッタを用いて紡績糸30を切断しても良い。
巻取装置27は、クレードルアーム61と、巻取ドラム63と、トラバースガイド65と、を備えている。クレードルアーム61は、支軸67まわりに揺動可能に支持されており、紡績糸30を巻き取るためのボビン71(即ちパッケージ73)を回転可能に支持することができる。巻取ドラム63は、ボビン71又はパッケージ73の外周面に接触した状態で回転することでパッケージ73を巻取方向に回転駆動させる。巻取装置27は、トラバースガイド65を図略の駆動手段によって往復動させながら巻取ドラム63を図略の電動モータによって駆動する。これにより、巻取装置27は、紡績糸30を綾振りしつつ、紡績糸30をパッケージ73に巻き取る。
図1に示すように、空気紡績機1のフレーム36には、複数の紡績ユニット7が並ぶ方向に沿ってレール81が配置されている。糸継台車9は、レール81の上を走行可能に構成されている。これにより、糸継台車9は、複数の紡績ユニット7に対して移動することができる。糸継台車9は、糸切れが発生した紡績ユニット7まで走行して、当該紡績ユニット7に対する糸継作業を行う。
糸継台車9は、図1等に示すように、走行車輪83と、糸継装置85と、糸捕捉部(サクションパイプ87及びサクションマウス89)と、台車制御部91と、を備えている。
サクションパイプ87は、その先端に吸引空気流を発生させることによって、空気紡績装置23から送り出される紡績糸30を吸い込んで捕捉することができる。サクションマウス89は、その先端に吸引空気流を発生させることによって、巻取装置27に支持されたパッケージ73から紡績糸30を吸い込んで捕捉することができる。サクションパイプ87とサクションマウス89とは、紡績糸30を捕捉した状態で回動することによって、当該紡績糸30を糸継装置85に導入することができる位置まで案内する。
糸継装置85は、サクションパイプ87によって案内された空気紡績装置23からの紡績糸30と、サクションマウス89によって案内されたパッケージ73からの紡績糸30と、を糸継ぎする。本実施形態において、糸継装置85は、旋回空気流により糸端同士を撚り合わせるスプライサ装置である。糸継装置85は上記スプライサ装置に限定せず、例えば機械式のノッタ等を採用することもできる。糸継台車9は、糸継装置85を備えずに、ピーシングにより紡績糸30を接続しても良い。即ち、糸継台車9は、パッケージ73からの紡績糸30を引き出して、空気紡績装置23に逆送させた後、ドラフト装置21によるドラフト動作及び空気紡績装置23による紡績動作を開始することによって、紡績糸30を再び連続状態としても良い。
台車制御部91(図2を参照)は、図示しないCPU、ROM、RAM等を有する公知のコンピュータとして構成されている。台車制御部91は、糸継台車9が備える各部の動作を制御することによって、糸継台車9が行う糸継作業を制御する。
続いて、空気紡績機1において圧縮空気(空気)及び添加剤を各紡績ユニット7に供給するための構成について、図3を参照して説明する。
空気紡績機1は、圧縮空気供給部100と、添加剤供給部102と、を更に備える。圧縮空気供給部100は、入口配管(入口部)104と、接続配管(第1空気流通路)106と、第1紡績配管(第2空気流通路)111と、第2紡績配管112と、第1ユニット配管(第3空気流通路)115と、第2ユニット配管116と、を備えている。
入口配管104は、空気圧送装置(空気供給源)118に接続されている。空気圧送装置118は、公知のコンプレッサとして構成されている。入口配管104は、空気圧送装置118から送り出される圧縮空気を流通させて、この圧縮空気を接続配管106に案内する。
空気圧送装置118は、空気紡績機1が設置される所定の場所(工場等)に設けられている。空気圧送装置118は、例えば、電動モータを駆動させることで空気を加圧して送り出す電動コンプレッサである。
接続配管106は、入口配管104に接続されている。接続配管106は、入口配管104からの圧縮空気を流通させて、この圧縮空気を第1紡績配管111及び第2紡績配管112へ案内する。
第1紡績配管111は、接続配管106に接続されている。本実施形態では、第1紡績配管111は、後述の分岐配管110等を介して接続配管106に接続されている。第1紡績配管111は、接続配管106からの圧縮空気を流通させて、この圧縮空気を案内する。第1紡績配管111は、各紡績ユニット7が並べられる方向に延びている。
第2紡績配管112は、接続配管106に接続されている。本実施形態では、第2紡績配管112は、分岐配管110等を介して接続配管106に接続されている。第2紡績配管112は、接続配管106からの圧縮空気を流通させて、この圧縮空気を案内する。第2紡績配管112は、第1紡績配管111と同じ方向に延びている。
第1ユニット配管115は、第1紡績配管111に接続されている。第1ユニット配管115は、各紡績ユニット7に対して第1紡績配管111から圧縮空気を案内する。この圧縮空気は、後述のように添加剤を含有することがある。第1ユニット配管115は、紡績ユニット7の数と同じ数だけ設けられており、紡績ユニット7ごとに1つずつ設けられている。各紡績ユニット7に対応する第1ユニット配管115は、一端で第1紡績配管111に接続され、他端で当該紡績ユニット7に接続されている。
第2ユニット配管116は、第2紡績配管112に接続されている。第2ユニット配管116は、各紡績ユニット7に対して第2紡績配管112から圧縮空気を案内する。第2ユニット配管116は、紡績ユニット7の数と同じ数だけ設けられており、紡績ユニット7ごとに1つずつ設けられている。各紡績ユニット7に対応する第2ユニット配管116は、一端で第2紡績配管112に接続され、他端で当該紡績ユニット7に接続されている。
接続配管106には、台車供給配管107が接続されている。台車供給配管107は、接続配管106から分岐している。また、台車供給配管107は、糸継台車9と接続可能に構成されている。これにより、接続配管106は、空気圧送装置118から送り出される圧縮空気の一部を、台車供給配管107を介して、糸継台車9に案内することができる。台車供給配管107から糸継台車9に供給された圧縮空気は、例えば、糸継装置85での糸継ぎのために用いられる。
圧縮空気供給部100は、レギュレータ119を更に備えている。レギュレータ119は、接続配管106と、第1紡績配管111及び第2紡績配管112と、の間に設けられている。レギュレータ119は、接続配管106から各紡績ユニット7に供給される圧縮空気の圧力(紡績圧)を調整することができる。圧縮空気は、接続配管106から第1紡績配管111及び第1ユニット配管115を介して紡績ユニット7に供給される場合と、第2紡績配管112及び第2ユニット配管116を介して紡績ユニット7に供給される場合がある。
本実施形態において、レギュレータ119は、分岐配管110により第1紡績配管111及び第2紡績配管112のそれぞれに接続されている。ただし、レギュレータ119は、空気圧送装置118と、第1紡績配管111及び第2紡績配管112と、の間に構成される圧縮空気の流通路において、何れかの場所に配置されれば良い。
レギュレータ119と空気圧送装置118との間には、ミストセパレータ(フィルタ)108が設けられている。ミストセパレータ108は、入口配管104及び接続配管106を介して後述のレギュレータ119へ案内される圧縮空気中の粒子状物質(オイルミスト等)を当該圧縮空気から分離する。これにより、粒子状物質が除去された清浄な空気をレギュレータ119に供給できるので、レギュレータ119の故障を防止することができる。
本実施形態では、ミストセパレータ108は、入口配管104と接続配管106との間に配置されている。しかし、ミストセパレータ108の配置場所はこれに限定されず、空気圧送装置118とレギュレータ119との間に構成される圧縮空気の流通路の何れかにミストセパレータ108が配置されれば良い。
圧縮空気が流れる方向において、第1紡績配管111の上流側(分岐配管110との接続側)の端部に、第1メインバルブ121が設けられている。第1メインバルブ121は、第1紡績配管111と第1ユニット配管115との接続箇所よりも上流側に位置する。第1メインバルブ121の開閉は、オペレータによって行われる。ただし、中央制御装置13によって第1メインバルブ121の開閉を制御しても良い。
圧縮空気が流れる方向において、ミストセパレータ108の上流側に、第2メインバルブ122が設けられている。第2メインバルブ122の開閉は、オペレータによって行われる。ただし、中央制御装置13によって第2メインバルブ122の開閉を制御しても良い。
オペレータは、空気紡績機1の稼動時には、第2メインバルブ122を開いておく。空気紡績機1において添加剤を含有する圧縮空気を用いて繊維束34を紡績する場合、オペレータは第1メインバルブ121を開いておき、中央制御装置13によって各紡績ユニット7の第1供給バルブ125を開き、第2供給バルブ126を閉じる。空気紡績機1において圧縮空気のみを用いて繊維束34を紡績する場合、オペレータが第1メインバルブ121を閉じ、中央制御装置13によって各紡績ユニット7の第1供給バルブ125を閉じ、第2供給バルブ126を開く。
添加剤を含有する圧縮空気を用いて繊維束34を紡績する場合に、第1メインバルブ121が開いていないと、第1紡績配管111及び接続管161に圧縮空気が流れない。その結果、圧力検出部163は、接続管161内の圧縮空気の圧力を検出できない(検出結果の値が0になる)。第1紡績配管111に圧縮空気が流れていないと各紡績ユニット7は繊維束34を紡績することができないため、中央制御装置13は、表示部15にエラーを表示し、オペレータに第1メインバルブ121を開くように促す。
第1メインバルブ121は、第1紡績配管111の上流側の端部に代えて、分岐配管110のうち第1紡績配管111に接続する第1分岐部分110aに設けても良い。第2メインバルブ122は、第2紡績配管112の上流側の端部、又は、分岐配管110のうち第2紡績配管112に接続する第2分岐部分110bに設けても良い。この場合、第2メインバルブ122の開閉の切り換えは上記説明とは異なることになる。
第1紡績配管111において、第1メインバルブ121と、圧縮空気が流れる方向で最も上流側に位置する紡績ユニット7に向かって分岐する第1ユニット配管115と、の間の部分に、添加剤供給部102からミスト状の添加剤が供給される。これにより、第1紡績配管111を介して各紡績ユニット7に分配して供給される圧縮空気に、ミスト状の添加剤が混合される。第2紡績配管112には、添加剤供給部102から添加剤が供給されない。
第1紡績配管111に添加剤供給部102から供給される添加剤としては、例えば、薬剤、水又は水溶液等を用いることができる。薬剤は、例えば、各紡績ユニット7の空気紡績装置23における油剤の堆積を防止する成分を含んでいる。油剤の堆積を防止する成分に加えて、薬剤は、例えば、抗菌、消臭、防臭、ワックス等の機能の少なくとも1つを紡績糸30に付与可能な薬剤であっても良い。
添加剤の種類と供給量は、紡績糸30に求められるニーズ等を考慮して適宜定められる。オペレータは、空気紡績機1で使用するスライバ32の原料に応じて適切な添加剤を添加剤貯留タンク135に投入する。紡績ユニット7(第1紡績配管111)への添加剤の供給量は、オペレータが添加剤供給部102の圧力調整部133を調整することによって設定される。ただし、圧力調整部133が電空レギュレータを備える場合は、オペレータが操作部17を適宜操作することによって中央制御装置13に設定した内容に基づいて、添加剤供給部102の動作を制御しても良い。この場合、使用するスライバ32の原料に応じて、中央制御装置13が添加剤の供給量を自動的に設定しても良い。
以下では、第1紡績配管111から第1ユニット配管115を介して各紡績ユニット7に供給される、ミスト状の添加剤を含有する圧縮空気を、ウェット空気と呼ぶことがある。また、第2紡績配管112から第2ユニット配管116を介して各紡績ユニット7に供給される圧縮空気(添加剤を含有しない圧縮空気)を、ドライ空気と呼ぶことがある。
第1ユニット配管115には、第1供給バルブ125が設けられている。第1供給バルブ125は、例えば開閉弁から構成され、ユニット制御部19により制御される。ユニット制御部19は、第1供給バルブ125の開閉を制御することによって、各紡績ユニット7の空気紡績装置23に対するウェット空気の供給と供給停止を切り換えることができる。
第2ユニット配管116には、第2供給バルブ126が設けられている。第2供給バルブ126は、例えば開閉弁から構成され、ユニット制御部19により制御される。ユニット制御部19は、第2供給バルブ126の開閉を制御することによって、各紡績ユニット7の空気紡績装置23に対するドライ空気の供給と供給停止を切り換えることができる。
オペレータが操作部17を操作することによって、各紡績ユニット7の空気紡績装置23に供給する圧縮空気をウェット空気及びドライ空気の何れかに切り換えることができる。
次に、添加剤供給部102について、図3を参照して詳細に説明する。
添加剤供給部102は、空気紡績機1に少なくとも1つ備えられている。添加剤供給部102は、所定数の紡績ユニット7毎に1つ設けられていても良い。添加剤供給部102は、図3に示すように、流入配管(流入通路)131と、圧力調整部133と、添加剤貯留タンク(貯留槽)135と、送出配管(送出通路)137と、を備えている。
流入配管131は、接続配管106から添加剤貯留タンク135に圧縮空気を案内する。流入配管131は、接続配管106及び添加剤貯留タンク135に接続されている。流入配管131の一端部が、接続配管106のうち入口配管104とレギュレータ119との間の領域に接続されている。流入配管131の他端部が、添加剤貯留タンク135内のミスト発生ノズル143に接続されている。
圧力調整部133は、流入配管131を経由して添加剤貯留タンク135に案内される圧縮空気の圧力を調整することができる。圧力調整部133は、流入配管131に設けられている。圧力調整部133は、圧縮空気の圧力を調整することによって、添加剤貯留タンク135のミスト発生ノズル143から噴出される圧縮空気の圧力(ノズル圧力)を変更する。また、圧力調整部133は、添加剤貯留タンク135内の圧力が、第1紡績配管111内の圧力よりも高い圧力となるように制御する。圧力調整部133は、詳細は後述するが、例えば減圧弁により構成することができる。圧力調整部133はオペレータによって調整される。ただし、圧力調整部133の動作を中央制御装置13により制御しても良い。
添加剤貯留タンク135は、液体の添加剤を貯留可能な圧力容器である。添加剤貯留タンク135は、流入配管131と送出配管137との間に設けられている。添加剤貯留タンク135は、添加剤の貯留量を検出する貯留量検出部141を備えている。また、添加剤貯留タンク135は、ミスト発生ノズル143を備えている。ミスト発生ノズル143は、流入配管131に接続されている。
ミスト発生ノズル143は、添加剤貯留タンク135に貯留された液体の添加剤の中に配置される。ミスト発生ノズル143から圧縮空気が噴射されることによって、液体の添加剤に圧縮空気がバブリングされ、ミスト状の添加剤(以下、添加剤ミストと呼ぶことがある)が発生する。このバブリングにより、添加剤貯留タンク135内において添加剤の液面よりも上側の空間には、添加剤ミストが充満する。添加剤貯留タンク135内の圧力が第1紡績配管111内の圧力より高くなっているので、添加剤ミストが送出配管137を介して第1紡績配管111に送り出される。この結果、第1紡績配管111に添加剤が噴霧される。
添加剤貯留タンク135と第1紡績配管111との差圧は、流入配管131における圧力調整部133と添加剤貯留タンク135との間の領域内の圧力(ひいては添加剤貯留タンク135内の圧力)が、圧力調整部133により、第1紡績配管111内の圧力に対して適宜調整されることによって生じる。
送出配管137は、添加剤貯留タンク135から第1紡績配管111に添加剤を案内する。送出配管137は、添加剤貯留タンク135と第1紡績配管111とに接続されている。送出配管137の一端部が、添加剤貯留タンク135における添加剤の液面よりも上側の空間に挿入されている。送出配管137の他端部が、第1紡績配管111のうち、第1メインバルブ121と、圧縮空気が流れる方向で最も上流側に位置する紡績ユニット7と、の間の領域に接続されている。即ち、送出配管137が第1紡績配管111に接続する箇所は、第1紡績配管111内を圧縮空気が流れる方向において、最も上流側に位置する第1ユニット配管115が第1紡績配管111に接続する箇所よりも上流側に位置する。これにより、全ての第1ユニット配管115に対して、添加剤ミストを第1紡績配管111から分配して供給することができる。
この構成において、流入配管131は、流入配管131を流通する圧縮空気の一部を添加剤貯留タンク135へ案内する。このとき、圧力調整部133は、添加剤貯留タンク135側と第1紡績配管111側との間に適宜の差圧が生じるように、流入配管131に流入した圧縮空気の圧力を調整する。圧縮空気は、添加剤貯留タンク135内のミスト発生ノズル143から噴射される。この結果、添加剤貯留タンク135において添加剤ミストが発生する。添加剤ミストは、送出配管137により、添加剤貯留タンク135から第1紡績配管111へ導かれる。以上により、添加剤供給部102から第1紡績配管111に添加剤ミストが噴霧されて供給される。この結果、第1紡績配管111においてウェット空気が生成される。第1紡績配管111を流れる圧縮空気に添加される添加剤ミストの量は、添加剤貯留タンク135と第1紡績配管111との差圧の大きさに応じて変化する。
第1紡績配管111のウェット空気は、第1ユニット配管115により導かれて、空気紡績装置23の紡績ノズルから、撚られる前、又は、撚られて紡績糸30になる途中の繊維束34に供給される。しかし、ウェット空気は、ドラフト装置21の出口と空気紡績装置23の出口との間であれば、紡績ノズル以外の箇所で繊維束34に供給されても良い。ドラフト装置21の出口は、ドラフト装置21の最も下流側の領域を意味し、本実施形態では、フロントローラ対47のニップ点付近である。空気紡績装置23の出口は、空気紡績装置23の最も下流側の領域を意味する。ウェット空気は、例えば、ドラフト装置21の出口と空気紡績装置23の入口との間で繊維束34に供給しても良いし、空気紡績装置23の繊維案内部及び/又は中空ガイド軸体にノズルが設けられている場合には、このノズルから繊維束34に供給しても良い。ウェット空気が紡績ノズルに供給されない場合は、他の経路を用いて、紡績圧の圧縮空気が紡績ノズルに供給される。
次に、添加剤供給部102について、図4を参照してより詳細に説明する。
添加剤供給部102において、圧力調整部133は、減圧弁151を有している。減圧弁151は、接続配管106から流入配管131に流入した圧縮空気を減圧することができる。減圧弁151は、流入配管131の途中に設けられている。
添加剤供給部102において、圧力調整部133は、増圧弁153を更に有している。増圧弁153は、接続配管106から流入配管131に流入した圧縮空気を減圧弁151により減圧する前に増圧することができる。増圧弁153は、流入配管131における接続配管106との接続箇所と減圧弁151との間に設けられている。
このように、本実施形態では、圧力調整部133が、接続配管106から添加剤貯留タンク135に向かって順に配置された、増圧弁153と、減圧弁151とを備えている。オペレータが増圧弁153及び減圧弁151を調整することによって、圧力調整部133が、添加剤貯留タンク135に供給される圧縮空気の圧力(ミスト発生ノズル143のノズル圧力)を調整することができる。ただし、増圧弁153及び減圧弁151の動作を中央制御装置13により制御しても良い。
本実施形態では、添加剤貯留タンク135での添加剤のバブリングのために圧縮空気が取り込まれる場所は、添加剤ミストが噴射される第1紡績配管111とは異なる配管である接続配管106に形成されている。接続配管106と第1紡績配管111との間には、レギュレータ119が設けられている。このように、添加剤ミストが噴射される場所と、添加剤ミストのために圧縮空気が取り込まれる場所とが、レギュレータ119によって区切られている。従って、第1紡績配管111に噴射された添加剤が、流入配管131に逆流することを防止できる。この結果、流入配管131等において、添加剤の侵入に対応した特別な構成が不要になる。具体例を挙げれば、侵入した添加剤を除去するために、符号108に示すミストセパレータとは別のミストセパレータを、圧力調整部133の上流に配置する必要がない。従って、構成を簡素化することができる。
前述の特許文献1の構成では、紡績圧の圧縮空気を各紡績ユニットに分配する配管から、添加剤ミストを生成するための圧縮空気が取り込まれていた。従って、紡績圧が低下し易く、紡績糸30の品質を安定させることが困難であった。本実施形態では、紡績圧を得るためのレギュレータ119より上流側にある接続配管106から、添加剤ミストを生成するための圧縮空気が取り込まれている。従って、第1紡績配管111内の圧力を安定させることができるので、紡績ユニット7において高品質の紡績糸30を安定して生成することができる。この効果は、多くの添加剤を紡績ユニット7に供給するために添加剤供給部102において大きな差圧が必要となる場合に特に有利である。
高品質の紡績糸30を生成するためには、添加剤供給部102から添加剤が供給される量を適切に調整することが重要である。例えば、細番手の紡績糸30を生成するときに、紡績ユニット7において多過ぎる量の添加剤が仮に繊維束34に添加されると、紡績不良等が生じて糸切れが多発するおそれがある。本実施形態では、添加剤貯留タンク135内の圧力が第1ユニット配管115との関係で適切に調整されるので、添加剤供給部102が状況に応じて適切な量の添加剤を供給することができる。
接続配管106からは、糸継台車9に圧縮空気を供給するための台車供給配管107が分岐している。糸継台車9では糸継装置85において紡績糸30の撚り合わせを行うので、ある程度大きな圧力の圧縮空気を糸継台車9に供給する必要がある。従って、添加剤の供給量を少なくするために、添加剤貯留タンク135に導かれる圧縮空気の圧力を下げたい場合でも、接続配管106側で圧力を下げることが困難である。本実施形態では、圧力調整部133に減圧弁151が設けられているので、接続配管106内の圧力が高い場合でも、添加剤貯留タンク135に供給される圧縮空気の圧力を容易に下げることができる。従って、添加剤貯留タンク135と第1紡績配管111との差圧が小さい状態を容易に実現することができる。
太番手の紡績糸30を生成する場合等、添加剤の供給量を多くするために、添加剤貯留タンク135に導かれる圧縮空気の圧力を上げたい場合がある。状況によっては、接続配管106を流れる圧縮空気の圧力よりも高い圧力の圧縮空気を添加剤貯留タンク135に供給しなければならない場合も考えられる。本実施形態では、圧力調整部133に増圧弁153が設けられている。従って、添加剤貯留タンク135と第1紡績配管111との差圧が大きい状態を容易に実現することができる。
添加剤供給部102は、逆流防止弁155を有している。逆流防止弁155は、添加剤貯留タンク135から流入配管131(即ち、接続配管106側)へ流体が流れるのを阻止する。逆流防止弁155は、流入配管131における圧力調整部133(減圧弁151)と添加剤貯留タンク135との間に設けられている。
これにより、ミスト発生ノズル143に供給される圧縮空気の圧力が何らかの理由で低下した場合でも、添加剤貯留タンク135に貯留された液体の添加剤が、ミスト発生ノズル143を介して流入配管131に逆流することを防止することができる。この結果、圧力調整部133(例えば、減圧弁151)の故障を防止することができる。
添加剤供給部102は、添加剤ミストを適切に発生させるために、添加剤貯留タンク135内と第1紡績配管111内との間に生み出される差圧をオペレータに表示する機能を有している。この機能を実現するために、添加剤供給部102は、接続管(接続路)161と、圧力検出部163と、切換装置165と、を備える。
接続管161は、流入配管131における所定領域131aと、第1紡績配管111と、を接続する。この所定領域131aは、圧力調整部133(減圧弁151)と前記逆流防止弁155との間に位置している。接続管161の一端部が、流入配管131における所定領域131aに接続されている。接続管161の他端部が、第1紡績配管111に接続されている。
圧力検出部163は、流入配管131における所定領域131a内の圧力、及び第1紡績配管111内の圧力を、接続管161を通じて検出することができる。圧力検出部163は、流入配管131における所定領域131a内の圧力に相当する接続管161の一端部側領域内の圧力を検出するとともに、第1紡績配管111内の圧力に相当する接続管161の他端部側領域内の圧力を検出することができる。圧力検出部163による検出結果は、圧力検出部163に設けられた図略の表示部に表示される。検出結果は、表示部15に表示しても良い。
切換装置165は、圧力検出部163の検出対象を、流入配管131における所定領域131a内の圧力と、第1紡績配管111内の圧力と、の間で切り換えることができる。切換装置165は、接続管161に設けられている。切換装置165は、例えば、切換弁から構成される。切換装置165は、オペレータによって切り換えられる。ただし、切換装置165の動作は、中央制御装置13により制御されても良い。
このような構成により、切換装置165を用いて圧力検出部163の検出対象を切り換えて、流入配管131における所定領域131a内の圧力の値と、第1紡績配管111内の圧力の値とを取得することができる。従って、取得した圧力値に基づいて、添加剤貯留タンク135側と第1紡績配管111側との間に生じる差圧をオペレータが把握することができる。
以上に説明したように、本実施形態の空気紡績機1は、複数の紡績ユニット7と、入口配管104と、接続配管106と、第1紡績配管111と、第1ユニット配管115と、レギュレータ119と、ミストセパレータ108と、添加剤供給部102と、を備える。紡績ユニット7は、紡績糸30を生成して巻き取る。入口配管104は、複数の紡績ユニット7のそれぞれに圧縮空気を供給するための空気圧送装置118に接続される。接続配管106は、入口配管104に接続される。第1紡績配管111は、接続配管106に接続される。第1ユニット配管115は、第1紡績配管111に接続される。第1ユニット配管115は、複数の紡績ユニット7のそれぞれに対して、第1紡績配管111から圧縮空気を案内する。レギュレータ119は、接続配管106と第1紡績配管111との間に設けられる。ミストセパレータ108は、入口配管104とレギュレータ119との間に設けられる。添加剤供給部102は、複数の紡績ユニット7のそれぞれに第1紡績配管111及び第1ユニット配管115を介して添加剤を供給可能である。添加剤供給部102は、添加剤貯留タンク135と、流入配管131と、送出配管137と、を備える。添加剤貯留タンク135は、添加剤を貯留する。流入配管131は、接続配管106と添加剤貯留タンク135とを接続する。送出配管137は、添加剤貯留タンク135と第1紡績配管111とを接続する。流入配管131は、接続配管106のうちミストセパレータ108とレギュレータ119との間に接続されている。
これにより、接続配管106から添加剤供給部102に圧縮空気が取り込まれる場所と、添加剤が混合された状態で添加剤供給部102から第1紡績配管111に圧縮空気が送り出される場所とが、少なくともレギュレータ119を境にして区切られる。従って、送出配管137を介して第1紡績配管111に案内された添加剤が、流入配管131に戻って当該流入配管131に流れ込むことを回避することができる。この結果、流入配管131への添加剤の侵入を考慮した特別な構成が不要になる。また、各紡績ユニット7で生成される紡績糸30の品質の低下を回避し、品質の高い紡績糸30を容易に生成することができる。
本実施形態の空気紡績機1において、レギュレータ119は、接続配管106から第1紡績配管111及び第1ユニット配管115を介して複数の紡績ユニット7のそれぞれに供給される圧縮空気の圧力を調整可能である。
これにより、空気紡績機1による紡績の紡績圧を、レギュレータ119により調整することができる。また、添加剤供給部102に圧縮空気を取り込むための流入配管131は、第1ユニット配管115ではなく、レギュレータ119より上流側の接続配管106に接続されている。従って、紡績圧が低下しにくくなるので、紡績糸30の品質を高めることができる。
本実施形態の空気紡績機1において、添加剤供給部102は、流入配管131に設けられる圧力調整部133を備える。圧力調整部133は、流入配管131を通って添加剤貯留タンク135に案内される圧縮空気の圧力を調整可能である。
これにより、添加剤貯留タンク135に導かれる圧縮空気の圧力を調整することで、添加剤供給部102による添加剤の供給量が過少又は過多になることを回避することができる。
本実施形態の空気紡績機1において、圧力調整部133は、減圧弁151を備える。減圧弁151は、接続配管106から流入配管131に流入した圧縮空気を減圧する。
これにより、添加剤貯留タンク135に導かれる圧縮空気の圧力を簡単な構成で調整して、添加剤の供給量を変更することができる。
本実施形態の空気紡績機1において、圧力調整部133は、増圧弁153を備える。増圧弁153は、接続配管106から流入配管131に流入した圧縮空気を減圧弁151により減圧する前に増圧する。
これにより、添加剤貯留タンク135に導かれる圧縮空気の圧力を調整可能な範囲を、高圧側に広げることができる。従って、様々な状況に応じて、添加剤の供給量を柔軟に調整することができる。
本実施形態の空気紡績機1は、糸継台車9と、台車供給配管107と、を備える。糸継台車9は、複数の紡績ユニット7に対して移動可能である。台車供給配管107は、接続配管106に接続され、糸継台車9に空気を案内する。入口配管104に供給された圧縮空気は、流入配管131を介して複数の紡績ユニット7に供給されるとともに、台車供給配管107を介して糸継台車9に供給される。
即ち、糸継台車9に圧縮空気を供給する必要性から接続配管106内の圧力をあまり低くできない場合でも、圧力調整部133が減圧弁151を備える構成は、添加剤の供給量を容易に小さくできる。
本実施形態の空気紡績機1において、添加剤供給部102は、添加剤貯留タンク135から接続配管106へ流体が流れるのを阻止する逆流防止弁155を備える。逆流防止弁155は、流入配管131における圧力調整部133と添加剤貯留タンク135との間に配置される。
これにより、添加剤が、流入配管131において添加剤貯留タンク135から逆流して圧力調整部133に入り込むことを防止することができる。従って、圧力調整部133の故障を回避することができる。
本実施形態の空気紡績機1は、接続管161と、圧力検出部163と、を備える。接続管161は、流入配管131に接続される。圧力検出部163は、接続管161内の圧力を検出可能である。接続管161は、流入通路のうち、圧力調整部133と逆流防止弁155との間に接続されている。
これにより、圧力調整部133で調整された圧縮空気の圧力を良好に検出することができる。
本実施形態の空気紡績機1において、ミストセパレータ108は、入口配管104及び接続配管106を介してレギュレータ119へ案内される圧縮空気中の粒子状物質を当該圧縮空気から分離可能である。
これにより、粒子状物質(オイルミスト等)が除去された圧縮空気をレギュレータ119に案内することができる。従って、レギュレータ119の故障を回避できる。
本実施形態の空気紡績機1において、複数の紡績ユニット7のそれぞれは、ドラフト装置21と、空気紡績装置23と、を備える。空気紡績装置23は、ドラフト装置21でドラフトされた繊維束34に旋回空気流により撚りを加えて紡績糸30を生成する。
これにより、品質の高い紡績糸30を高速で生成することができる。
本実施形態の空気紡績機1において、添加剤供給部102から紡績ユニット7に供給された添加剤は、ドラフト装置21の出口と空気紡績装置23の出口との間の箇所で供給される。
これにより、紡績ユニット7において添加剤を適切に作用させて紡績糸30を生成することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
圧縮空気の流通路は、上記の説明と異なる数の配管で構成することもできる。
添加剤が供給されるタイミングは、空気紡績装置23による紡績中に代えて、又はそれに加えて、空気紡績機1の電源投入後の準備モード中、及び/又は空気紡績装置23による紡績が中断されている間の少なくとも一部の期間において実施される清掃モード中であっても良い。
添加剤供給部102は、複数の紡績ユニット7のそれぞれに添加剤を供給することができれば良い。添加剤供給部102は、各紡績ユニット7に対して設けられても良いし、複数(全部ではない)の紡績ユニット7に対して1つ設けられても良い。
添加剤供給部102の動作を制御して、第1紡績配管111への添加剤の供給と供給停止を切り換えることによって、各紡績ユニット7にウェット空気とドライ空気の何れを供給するかを切り替える構成にしても良い。この場合、第2紡績配管112、第2メインバルブ122及び第2ユニット配管116を省略することができる。
接続配管106から、糸継台車9に代えて、又はそれに加えて、図略の玉揚台車(作業台車)及び/又はその他の台車等へ圧縮空気を案内する経路が分岐していても良い。玉揚台車は、各紡績ユニット7から満巻きのパッケージ73を玉揚げする台車である。空気紡績機1は、複数の糸継台車9を備えていても良い。
各紡績ユニット7は、パッケージ73を巻取ドラム63に押し当てるための接圧をクレードルアーム61に作用させるためにエアシリンダ(図示略)を備えている。当該エアシリンダに圧縮空気を案内する経路が接続配管106から分岐していても良い。
各紡績ユニット7は、パッケージ73を巻取ドラム63から離反させるためにクレードルアーム61を駆動するエアシリンダ(図示略)を更に備えていても良い。当該エアシリンダに圧縮空気を案内する経路が接続配管106から分岐していても良い。
各紡績ユニット7は、特定種類の繊維を紡績する場合に補助的に用いる補助ノズルを備えていても良い。この場合、当該補助ノズルに圧縮空気を案内する経路が接続配管106から分岐していても良い。
紡績ユニット7は、芯糸を繊維束34に供給して、芯糸が含有された紡績糸を生成するために芯糸供給装置を備えていても良い。この場合、芯糸供給装置に圧縮空気を案内する経路が接続配管106から分岐していても良い。
第1ユニット配管115及び第2ユニット配管116の下流部分を合流させてから空気紡績装置23に接続する構成に変更することもできる。この場合、当該合流部に切換弁を設けることにより、ウェット空気及びドライ空気の供給の切換えを行っても良い。
異なる添加剤が貯留された添加剤供給部102を複数(例えば2つ)設け、紡績ユニット7に対して2種類以上の添加剤が異なる位置で供給されるようにしても良い。
圧力検出部163は、公知の差圧センサとして構成することもできる。
流入配管131の所定領域131aに圧力センサを設けるとともに、第1紡績配管111に圧力センサを設けることもできる。この場合、接続管161、圧力検出部163、及び切換装置165が不要になる。
第1紡績配管111の端部には、第1紡績配管111内に滞留した添加剤を排出するためのドレーンが少なくとも1つ設けられていても良い。空気紡績機1は、添加剤供給部102の異常を検出する異常検出装置、及び/又は添加剤の残量を検出するセンサ(例えばレベルセンサ)を備えていても良い。
糸継台車9を省略することもできる。この場合、それぞれの紡績ユニット7が糸継装置を備えていても良い。
空気紡績機1は、その機台に対して、紡績糸30が走行する方向が下から上に向かうように構成されても良い。空気紡績機1が、2列の紡績ユニット7を備える構成である場合、各列に対して少なくとも第1紡績配管111が設けられていても良い。
空気紡績機1では、糸貯留ローラ53の代わりに、ニップローラとデリベリローラによって紡績糸30を空気紡績装置23から引き出しても良い。この場合、ニップローラとデリベリローラの下流側に、糸貯留ローラ53、機械式のコンペンセータ、吸引空気流を用いるスラックチューブの少なくとも1つが設けられていても良い。
紡績ユニット7は、空気紡績装置23と糸貯留装置25等の糸引出装置との間に、紡績糸30のテンションを検出するテンション検出装置を備えていても良い。
前述の教示を考慮すれば、本発明が多くの変更形態及び変形形態をとり得ることは明らかである。従って、本発明が、添付の特許請求の範囲内において、本明細書に記載された以外の方法で実施され得ることを理解されたい。
1 空気紡績機
7 紡績ユニット
21 ドラフト装置
23 空気紡績装置
30 紡績糸(糸)
34 繊維束
102 添加剤供給部
104 入口配管(入口部)
106 接続配管(第1空気流通路)
108 ミストセパレータ(フィルタ)
111 第1紡績配管(第2空気流通路)
115 第1ユニット配管(第3空気流通路)
118 空気圧送装置(空気供給源)
119 レギュレータ
131 流入配管(流入通路)
131a 所定領域
133 圧力調整部
135 添加剤貯留タンク(貯留槽)
137 送出配管(送出通路)
151 減圧弁
153 増圧弁
155 逆流防止弁
161 接続管(接続路)
163 圧力検出部
165 切換装置

Claims (11)

  1. 糸を生成して巻き取る複数の紡績ユニットと、
    前記複数の紡績ユニットのそれぞれに空気を供給するための空気供給源に接続される入口部と、
    前記入口部に接続された第1空気流通路と、
    前記第1空気流通路に接続された第2空気流通路と、
    前記第2空気流通路に接続され、前記複数の紡績ユニットのそれぞれに対して前記第2空気流通路から空気を案内する第3空気流通路と、
    前記第1空気流通路と前記第2空気流通路との間に設けられたレギュレータと、
    前記入口部と前記レギュレータとの間に設けられたフィルタと、
    前記複数の紡績ユニットのそれぞれに前記第2空気流通路及び前記第3空気流通路を介して添加剤を供給可能な添加剤供給部と、
    を備え、
    前記添加剤供給部は、
    添加剤を貯留する貯留槽と、
    前記第1空気流通路と前記貯留槽とを接続する流入通路と、
    前記貯留槽と前記第2空気流通路とを接続する送出通路と、
    を備え、
    前記流入通路は、前記第1空気流通路のうち前記フィルタと前記レギュレータとの間に接続されていることを特徴とする空気紡績機。
  2. 請求項1に記載の空気紡績機であって、
    前記レギュレータは、前記第1空気流通路から前記第2空気流通路及び第3空気流通路を介して前記複数の紡績ユニットのそれぞれに供給される空気の圧力を調整可能であることを特徴とする空気紡績機。
  3. 請求項1又は2に記載の空気紡績機であって、
    前記添加剤供給部は、前記流入通路に設けられる圧力調整部を備え、
    前記圧力調整部は、前記流入通路を通って前記貯留槽に案内される空気の圧力を調整可能であることを特徴とする空気紡績機。
  4. 請求項3に記載の空気紡績機であって、
    前記圧力調整部は、前記第1空気流通路から前記流入通路に流入した空気を減圧する減圧弁を備えることを特徴とする空気紡績機。
  5. 請求項4に記載の空気紡績機であって、
    前記圧力調整部は、増圧弁を備え、
    前記増圧弁は、前記第1空気流通路から前記流入通路に流入した空気を前記減圧弁により減圧する前に増圧することを特徴とする空気紡績機。
  6. 請求項4又は5に記載の空気紡績機であって、
    前記複数の紡績ユニットに対して移動可能な作業台車を備え、
    前記入口部に供給された空気は、前記流入通路を介して前記複数の紡績ユニットに供給されるとともに、前記作業台車に供給されることを特徴とする空気紡績機。
  7. 請求項3から6までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
    前記添加剤供給部は、前記貯留槽から前記第1空気流通路へ流体が流れるのを阻止する逆流防止弁を有し、
    前記逆流防止弁は、前記流入通路における前記圧力調整部と前記貯留槽との間に配置されることを特徴とする空気紡績機。
  8. 請求項7に記載の空気紡績機であって、
    前記流入通路に接続される接続路と、
    前記接続路内の圧力を検出可能な圧力検出部と、
    を備え、
    前記接続路は、前記流入通路のうち、前記圧力調整部と前記逆流防止弁との間に接続されていることを特徴とする空気紡績機。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
    前記フィルタは、前記入口部及び前記第1空気流通路を介して前記レギュレータへ案内される空気中の粒子状物質を当該空気から分離可能であることを特徴とする空気紡績機。
  10. 請求項1から9までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
    前記複数の紡績ユニットのそれぞれは、
    ドラフト装置と、
    前記ドラフト装置でドラフトされた繊維束に旋回空気流により撚りを加えて糸を生成する空気紡績装置と、
    を備えることを特徴とする空気紡績機。
  11. 請求項10に記載の空気紡績機であって、
    前記添加剤供給部から前記紡績ユニットに供給された添加剤は、前記ドラフト装置の出口と前記空気紡績装置の出口との間の箇所で供給されることを特徴とする空気紡績機。
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