JP2021123824A - 空気紡績機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 添加剤供給装置のタンクに添加剤を注入した後のキャップ締め不良が放置されることにより発生し得る紡績不良を回避する紡績機を提供する。【解決手段】空気紡績機1は、糸30を生成して巻き取る複数の紡績ユニット7と、複数の紡績ユニット7に対して添加剤を供給する添加剤供給装置102であって、添加剤を貯留しておくタンク135と、タンク135に添加剤を注入するためにタンク135に形成された注入口136と、注入口136を閉鎖するキャップ134と、を備えた添加剤供給装置102と、キャップ134による注入口136の閉鎖状態を確認する中央制御装置13と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、空気紡績機に関する。
従来から、紡績装置に添加剤を供給する空気紡績機が知られている。例えば、ポリエステル等が含まれる原料を用いて紡績する場合に、原料に付けられた油剤が紡績装置の内部に付着して堆積することを防止する等の目的で添加剤が用いられる。特許文献1は、この種の空気紡績機を開示する。
特許文献1の空気紡績機は、添加剤供給装置を備える。この添加剤供給装置には、添加剤を貯留しておく貯留タンクが設けられている。空気紡績機が紡績することにより、貯留タンク内の添加剤は消費されていく。貯留タンクの添加剤の残量が少なくなると、オペレータは、貯留タンクのキャップを取り外し、貯留タンク内に添加剤を補充する。そして、補充が完了すると、オペレータは貯留タンクのキャップを締める。その後、空気紡績機による紡績が再開される。
しかし、上記特許文献1の構成において、オペレータがキャップを締め忘れたり、キャップを締めたと思っていても、途中までしか締められていなかったりすることがあった。この状態で空気紡績機による紡績が行われると、添加剤が供給されない状態で紡績が行われ、想定している品質の紡績糸が生成されなかったり、添加剤の補充前と補充後で品質の異なる紡績糸が生成されたりすることがあった。
本発明の目的は、添加剤供給装置のタンクに添加剤を注入した後のキャップ締め不良が放置されることにより発生し得る紡績不良を回避する空気紡績機を提供することである。
本発明の観点によれば、以下の構成の空気紡績機が提供される。即ち、空気紡績機は、糸を生成して巻き取る複数の紡績ユニットと、複数の紡績ユニットに対して添加剤を供給する添加剤供給装置であって、添加剤を貯留しておくタンクと、タンクに添加剤を注入するためにタンクに形成された注入口と、注入口を閉鎖するキャップと、を備えた添加剤供給装置と、キャップによる注入口の閉鎖状態を確認する確認手段と、を備える。
これにより、空気紡績機はキャップによる注入口の閉鎖状態を管理することができる。したがって、添加剤供給装置のタンクに添加剤を注入した後のキャップ締め不良が放置されることにより発生し得る紡績不良を回避できる。
上記の空気紡績機において、添加剤供給装置は、タンク内の液体状の添加剤の中に配置されるミスト発生ノズルと、ミスト発生ノズルに供給される圧縮空気を昇圧するブースターと、ブースターの昇圧動作を検出する昇圧検出センサーと、を備え、確認手段は、ブースターが作動していないことを昇圧検出センサーの検出結果が示す場合、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。本明細書において、「注入口がキャップで閉鎖されていない」状態とは、注入口が大気に完全に開放されている状態(即ち、注入口がキャップにより全く覆われていない状態)と、キャップが不完全に締められている状態と、を含む。
注入口がキャップで閉鎖されていないと、ブースターは作動しない。言い換えると、注入口がキャップで閉鎖されていると、ブースターは作動する。したがって、ブースターが作動していないことを検出することによって、注入口がキャップで閉鎖されていないことを簡単に管理することができる。
上記の空気紡績機において、ブースターは、圧縮空気が導入される導入部と、駆動室と、増圧室と、軸方向に移動可能なピストンロッドと、ピストンロッドに取り付けられ、駆動室と増圧室への空気の供給状態を切り替えるピストンと、増圧された圧縮空気を排出する排出部と、を備えていても良い。
これにより、簡単な構成でブースターを実現することができ、注入口がキャップで閉鎖されていれば、添加剤供給装置により添加剤を確実に紡績ユニットに供給することができる。
上記の空気紡績機において、昇圧検出センサーは、ブースターの駆動室の圧力を検出する圧力計を備え、確認手段は、圧力計の検出結果が圧力の変化を示さない場合、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。
注入口がキャップで閉鎖されていないと、ブースターが作動しないため、ブースターの駆動室の圧力も変化しない。したがって、ブースターの駆動室の圧力を検出することによって、キャップによる注入口の閉鎖状態を簡単に管理することができる。
上記の空気紡績機において、昇圧検出センサーは、ブースターのピストンに取り付けられたマグネットを検出するマグネット検出センサーを備え、確認手段は、マグネット検出センサーによりマグネットの移動が検出されない場合、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。
注入口がキャップで閉鎖されていないと、ピストンは移動しない。したがって、ピストンにマグネットを取り付け、マグネット検出センサーを設けることにより、昇圧検出センサーはブースターの内部の状態を安価な構成で容易に検出することができる。このため、確認手段は、注入口がキャップで閉鎖されていないことを簡単に管理することができる。
上記の空気紡績機において、昇圧検出センサーは、ブースターの振動を検出する振動検出センサーを備え、確認手段は、振動検出センサーによりブースターの振動が検出されない場合、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。
ピストンが正常に移動していると、ブースターにはピストンの移動に伴い振動が発生する。しかし、注入口がキャップで閉鎖されていないと、ピストンは移動しない。したがって、振動検出センサーを設けることにより、確認手段は、注入口がキャップで閉鎖されていないことを簡単に管理することができる。
上記の空気紡績機において、昇圧検出センサーは、ブースターにおいて発生する周期性がある音を検出する音センサーを備え、確認手段は、音センサーにより周期性がある音が検出されない場合、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。
ピストンが正常に移動していると、ブースターにはピストンの移動に伴い、ピストンの移動周期と同じ周期で音が発生する。しかし、注入口がキャップで閉鎖されていないと、ピストンは移動しない。したがって、音センサーを設けることにより、確認手段は、注入口がキャップで閉鎖されていないことを簡単に管理することができる。
上記の空気紡績機は、以下のように構成されていても良い。即ち、空気紡績機は、導入部において圧縮空気の供給を許可する許可位置と、圧縮空気の供給を停止する停止位置とに移動可能な切替スイッチを備え、昇圧検出センサーは、切替スイッチの位置を検出するスイッチ検出センサーを備え、切替スイッチは、キャップにより押圧されると許可位置に移動し、キャップによる押圧が解除されると停止位置に移動するように構成されており、確認手段は、スイッチ検出センサーにより切替スイッチが停止位置に位置していることが検出された場合、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。
これにより、確認手段は、注入口がキャップで閉鎖されていないためにブースターの内部に圧縮空気が供給されていない状態を確実に管理することができる。
上記の空気紡績機は、以下のように構成されていても良い。即ち、添加剤供給装置は、注入口がキャップで閉鎖されていない状態において添加剤供給装置が作動すると、大気中へ添加剤が流出する流出口を備え、昇圧検出センサーは、流出口から流出する添加剤を検出する流出検出センサーを更に備え、確認手段は、紡績ユニットが稼働している状態において、流出検出センサーが添加剤を検出する場合、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。
これにより、確認手段は、注入口がキャップで閉鎖されていない状態を確実に検出することができる。
上記の空気紡績機において、昇圧検出センサーは、タンク内の添加剤の残量を検出するレベルセンサーを更に備え、確認手段は、紡績ユニットが稼働している状態において、レベルセンサーの検出結果が所定時間経過しても同じ残量を示す場合は、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。
注入口がキャップで閉鎖されていないと、添加剤供給装置は添加剤を供給できない。したがって、消費されているべき添加剤が消費されていない状態を検出することによって、確認手段は、注入口がキャップで閉鎖されていない状態を管理することができる。また、レベルセンサーの検出結果を、キャップによる注入口の閉鎖状態の確認と、添加剤の残量(即ち、添加剤の補充のタイミング)の検出と、の両方に用いることにより、空気紡績機の構成を簡素化することができる。
上記の空気紡績機において、確認手段は、レベルセンサーが添加剤の残量が補充閾値に到達したことを検出してから所定時間経過後に、注入口をキャップで閉鎖することを促すメッセージを表示装置に表示しても良い。
レベルセンサーが添加剤の残量が補充閾値に到達したことを検出してから所定時間経過内に、通常は、オペレータにより添加剤がタンクに補充される。したがって、オペレータが添加剤をタンクに補充し終えたと想定されるタイミングで上記メッセージを表示することにより、キャップによる注入口の閉鎖状態を適切に確認することができる。
上記の空気紡績機は、添加剤供給装置のタンクの上面に形成された透明な窓を更に備え、昇圧検出センサーは、透明な窓を通じて、添加剤の表面にレーザー光を照射する反射型レーザーセンサーを備え、確認手段は、紡績ユニットが稼働している状態において、反射型レーザーセンサーによる検出結果が所定時間経過しても同じ残量を示す場合は、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。
注入口がキャップで閉鎖されていないと、添加剤供給装置は添加剤を供給できない。したがって、消費されているべき添加剤が消費されていない状態を検出することによって、確認手段は、注入口がキャップで閉鎖されていない状態を管理することができる。
上記の空気紡績機において、添加剤供給装置は、空気を外部へ排出する排気部を備え、昇圧検出センサーは、排気部からの排気の有無を検出する排気検出センサーを備え、確認手段は、排気部から空気が排出されていないことを前記排気検出センサーが示す場合、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。
注入口がキャップで閉鎖されていないと、添加剤供給装置は作動しないため、添加剤供給装置から空気が外部へ排出されない。したがって、添加剤供給装置からの排気を検出することによって、確認手段は、キャップによる注入口の閉鎖状態を簡単に管理することができる。
上記の空気紡績機において、昇圧検出センサーは、添加剤供給装置と紡績ユニットとを接続する空気配管の内部における添加剤の有無を検出する添加剤検出センサーを備え、確認手段は、空気配管の内部に添加剤が添加されていないことを添加剤検出センサーの検出結果が示す場合、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。
注入口がキャップで閉鎖されていないと、添加剤供給装置は添加剤を供給できない。したがって、添加剤が検出されるべき位置で添加剤の有無を検出することによって、確認手段は、注入口がキャップで閉鎖されていない状態を確実に管理することができる。
上記の空気紡績機において、昇圧検出センサーは、キャップの状態を直接検出するキャップ検出センサーを備え、確認手段は、キャップが正常状態ではないことをキャップ検出センサーの検出結果が示す場合、注入口がキャップで閉鎖されていないと判断しても良い。
これにより、キャップの状態を確実に管理することができる。
上記の空気紡績機は、注入口がキャップで閉鎖されていないと確認手段が判断した場合に、注入口を前記キャップで閉鎖することを促すメッセージを表示する表示装置を更に備えていても良い。
これにより、メッセージを見たオペレータがキャップの状態を確認し、注入口がキャップで閉鎖されていなければ、キャップを適切に締め直すことができる。したがって、添加剤供給装置のタンクに添加剤を注入した後のキャップ締め不良が放置されることを回避できる。
上記の空気紡績機において、注入口がキャップで閉鎖されていないと確認手段が判断した場合、紡績ユニットによる糸の生成を禁止する制御装置を更に備えていても良い。
これにより、供給されるべき添加剤が供給されていない状態で糸が生成されることを回避できる。したがって、空気紡績機は品質が安定した糸を生成することができる。
上記の空気紡績機において、複数の紡績ユニットのそれぞれは、ドラフト装置と、ドラフト装置でドラフトされた繊維束に旋回空気流により撚りを加えて糸を生成する空気紡績装置と、を備えていても良い。
これにより、品質の高い糸を高速で生成することができる。
上記の空気紡績機において、添加剤供給部から紡績ユニットに供給された添加剤は、ドラフト装置の出口と空気紡績装置の出口との間の箇所で供給されても良い。
これにより、紡績ユニットにおいて添加剤を適切に作用させて糸を生成することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る空気紡績機1について、図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、空気紡績機1は、ブロアボックス3と、原動機ボックス5と、複数の紡績ユニット7と、糸継台車(作業台車)9と、を備えている。複数の紡績ユニット7は、所定の方向に並べて配置されている。
ブロアボックス3内には、負圧源として機能するブロア11等が配置されている。
原動機ボックス5には、駆動源(図略)と、中央制御装置(制御装置、確認手段)13と、表示装置15と、操作部17と、が配置されている。原動機ボックス5に設けられる駆動源には、複数の紡績ユニット7で共通で利用されるモータが含まれる。
中央制御装置13は、空気紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。中央制御装置13は、図2に示すように、各紡績ユニット7が備えるユニット制御部19に、図略の信号線を介して接続されている。本実施形態では、それぞれの紡績ユニット7がユニット制御部19を備えているが、所定数(例えば、2つ又は4つ)の紡績ユニット7が1つのユニット制御部19を共用しても良い。
表示装置15は、紡績ユニット7に対する設定内容及び/又は各紡績ユニット7の状態に関する情報等を表示することができる。オペレータが操作部17を操作することによって、後述の添加剤の供給量等を設定することができる。
各紡績ユニット7は、主として、上流から下流へ向かって順に配置された、ドラフト装置21と、空気紡績装置23と、糸貯留装置25と、巻取装置27と、を備えている。ここでの「上流」及び「下流」とは、紡績糸(糸)30の巻取時における、スライバ32と繊維束34と紡績糸30との走行方向での上流及び下流を意味する。
ドラフト装置21は、空気紡績機1が備えるフレーム36の上端近傍に設けられている。図2に示すように、ドラフト装置21は、4つのドラフトローラ対を備えている。4つのドラフトローラ対は、上流から下流へ向かって順に配置された、バックローラ対41、サードローラ対43、ミドルローラ対45、及びフロントローラ対47である。ミドルローラ対45には、エプロンベルト49が各ローラに対して設けられている。
ドラフト装置21は、図略のスライバケースから供給されるスライバ32を、各ドラフトローラ対のローラ同士の間で挟み込んで搬送することによって、所定の繊維量(又は太さ)となるまで引き伸ばして(ドラフトして)、繊維束34を生成する。ドラフト装置21で生成された繊維束34は、空気紡績装置23に供給される。
空気紡績装置23は、ドラフト装置21でドラフトされた繊維束34に旋回空気流によって撚りを加えて紡績糸30を生成する。詳しく説明すると、空気紡績装置23は、図略の繊維案内部と、紡績室と、紡績ノズル(旋回空気流発生ノズル)と、中空ガイド軸体と、を有する。繊維案内部は、ドラフト装置21から供給された繊維束34を紡績室内に案内する。紡績ノズルは、繊維束34が走行する経路の周囲に配置されている。紡績ノズルから紡績室の内部に圧縮空気が噴射されることにより、紡績室内に旋回空気流が発生させられる。この旋回空気流により、繊維束34を構成する複数の繊維の各繊維端が反転されて旋回させられる。中空ガイド軸体は、生成された紡績糸30を紡績室内から空気紡績装置23の外部に案内する。
糸貯留装置25には、空気紡績装置23で生成された紡績糸30が供給される。糸貯留装置25は、図2に示すように、糸貯留ローラ53と、モータ55と、を備える。
糸貯留ローラ53は、モータ55により回転駆動される。糸貯留ローラ53は、その外周面に紡績糸30を巻き付けて一時的に貯留する。糸貯留ローラ53は、外周面に紡績糸30を巻き付けた状態で所定の回転速度で回転することによって、空気紡績装置23から紡績糸30を所定の速度で引き出して下流側に搬送する。
このように、糸貯留装置25は、糸貯留ローラ53の外周面に紡績糸30を一時的に貯留することができるので、紡績糸30の一種のバッファとして機能する。これにより、空気紡績装置23における紡績速度と、巻取速度(後述のパッケージ73に巻き取られる紡績糸30の走行速度)と、が何らかの理由により一致しないことによる不具合(例えば、紡績糸30の弛み等)を解消することができる。
空気紡績装置23と糸貯留装置25との間には、糸監視装置59が設けられている。空気紡績装置23で生成された紡績糸30は、糸貯留装置25で貯留される前に糸監視装置59を通過する。
糸監視装置59は、走行する紡績糸30の品質(太さ等)を監視し、紡績糸30に含まれる糸欠陥(紡績糸30の太さに異常がある箇所及び/又は異物等)を検出する。糸監視装置59は、紡績糸30の糸欠陥を検出した場合、ユニット制御部19へ糸欠陥検出信号を送信する。
ユニット制御部19は、糸監視装置59から糸欠陥検出信号を受信すると、空気紡績装置23及び/又はドラフト装置21の駆動を停止させることによって紡績糸30を切断する。即ち、空気紡績装置23は、糸監視装置59が糸欠陥を検出したときに紡績糸30を切断する切断部としての機能を有している。なお、カッタを用いて紡績糸30を切断しても良い。
巻取装置27は、クレードルアーム61と、巻取ドラム63と、トラバースガイド65と、を備えている。クレードルアーム61は、支軸67まわりに揺動可能に支持されており、紡績糸30を巻き取るためのボビン71(即ちパッケージ73)を回転可能に支持することができる。巻取ドラム63は、ボビン71又はパッケージ73の外周面に接触した状態で回転することでパッケージ73を巻取方向に回転駆動させる。巻取装置27は、トラバースガイド65を図略の駆動手段によって往復動させながら巻取ドラム63を図略の電動モータによって駆動する。これにより、巻取装置27は、紡績糸30を綾振りしつつ、紡績糸30をパッケージ73に巻き取る。
図1に示すように、空気紡績機1のフレーム36には、複数の紡績ユニット7が並ぶ方向に沿ってレール81が配置されている。糸継台車9は、レール81の上を走行可能に構成されている。これにより、糸継台車9は、複数の紡績ユニット7に対して移動することができる。糸継台車9は、糸切れ又は糸切断が発生した紡績ユニット7まで走行して、当該紡績ユニット7に対する糸継作業を行う。
糸継台車9は、図1等に示すように、走行車輪83と、糸継装置85と、サクションパイプ87と、サクションマウス89と、台車制御部91と、を備えている。
サクションパイプ87は、その先端に吸引空気流を発生させることによって、空気紡績装置23から送り出される紡績糸30を吸い込んで捕捉することができる。サクションマウス89は、その先端に吸引空気流を発生させることによって、巻取装置27に支持されたパッケージ73から紡績糸30を吸い込んで捕捉することができる。サクションパイプ87とサクションマウス89とは、紡績糸30を捕捉した状態で回動することによって、当該紡績糸30を糸継装置85に導入することができる位置まで案内する。
糸継装置85は、サクションパイプ87によって案内された空気紡績装置23からの紡績糸30と、サクションマウス89によって案内されたパッケージ73からの紡績糸30と、を糸継ぎする。本実施形態において、糸継装置85は、旋回空気流により糸端同士を撚り合わせるスプライサ装置である。糸継装置85は上記スプライサ装置に限定せず、例えば機械式のノッタ等を採用することもできる。糸継台車9は、糸継装置85を備えずに、ピーシングにより紡績糸30を接続しても良い。即ち、糸継台車9は、パッケージ73からの紡績糸30を引き出して、空気紡績装置23に逆送させた後、ドラフト装置21によるドラフト動作及び空気紡績装置23による紡績動作を開始することによって、紡績糸30を再び連続状態としても良い。
台車制御部91(図2を参照)は、図示しないCentral Processing Unit(CPU)、Read Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)等を有する公知のコンピュータとして構成されている。台車制御部91は、糸継台車9が備える各部の動作を制御することによって、糸継台車9が行う糸継作業を制御する。
続いて、空気紡績機1において圧縮空気(空気)及び添加剤を各紡績ユニット7に供給するための構成について、図3を参照して説明する。
空気紡績機1は、圧縮空気供給部100と、添加剤供給装置102と、を更に備える。圧縮空気供給部100は、入口配管104と、接続配管(第1空気流通路)106と、第1紡績配管(第2空気流通路)111と、第2紡績配管112と、第1ユニット配管(第3空気流通路)115と、第2ユニット配管116と、を備えている。
入口配管104は、空気圧送装置(空気供給源)118に接続されている。空気圧送装置118は、空気紡績機1が設置される所定の場所(工場等)に設けられている。空気圧送装置118は、例えば、電動モータを駆動させることで空気を加圧して送り出す電動コンプレッサである。空気圧送装置118から送り出される圧縮空気は、入口配管104を流れて、接続配管106に流入する。
接続配管106は、入口配管104に接続されている。接続配管106は、入口配管104からの圧縮空気を流通させて、この圧縮空気は第1紡績配管111及び第2紡績配管112へと流れる。
第1紡績配管111は、接続配管106に接続されている。本実施形態では、第1紡績配管111は、後述の分岐配管110等を介して接続配管106に接続されている。接続配管106からの圧縮空気は、第1紡績配管111を流れる。第1紡績配管111は、各紡績ユニット7が並べられる方向に延びている。
第2紡績配管112は、接続配管106に接続されている。本実施形態では、第2紡績配管112は、分岐配管110等を介して接続配管106に接続されている。接続配管106からの圧縮空気は、第2紡績配管112を流れる。第2紡績配管112は、第1紡績配管111と同じ方向に延びている。
第1ユニット配管115は、第1紡績配管111に接続されている。圧縮空気は、第1紡績配管111から各紡績ユニット7の第1ユニット配管115に流入する。この圧縮空気は、後述のように添加剤を含有することがある。第1ユニット配管115は、紡績ユニット7の数と同じ数だけ設けられており、紡績ユニット7ごとに1つずつ設けられている。各紡績ユニット7に対応する第1ユニット配管115の一端は第1紡績配管111に接続され、他端は当該紡績ユニット7に接続されている。
第2ユニット配管116は、第2紡績配管112に接続されている。圧縮空気は、第2紡績配管112から各紡績ユニット7の第2ユニット配管116に流入する。第2ユニット配管116は、紡績ユニット7の数と同じ数だけ設けられており、紡績ユニット7ごとに1つずつ設けられている。各紡績ユニット7に対応する第2ユニット配管116の一端は第2紡績配管112に接続され、他端は当該紡績ユニット7に接続されている。
接続配管106には、台車供給配管107が接続されている。台車供給配管107は、接続配管106から分岐している。また、台車供給配管107は、糸継台車9と接続可能に構成されている。これにより、空気圧送装置118から送り出される圧縮空気の一部を、接続配管106から台車供給配管107を介して、糸継台車9に供給することができる。台車供給配管107から糸継台車9に供給された圧縮空気は、例えば、糸継装置85での糸継ぎのために用いられる。
圧縮空気供給部100は、レギュレータ119を更に備えている。レギュレータ119は、接続配管106と第1紡績配管111との間であって、接続配管106と第2紡績配管112との間である位置に設けられている。レギュレータ119は、接続配管106から各紡績ユニット7に供給される圧縮空気の圧力(紡績圧)を調整することができる。圧縮空気は、接続配管106から第1紡績配管111及び第1ユニット配管115を介して紡績ユニット7に供給される場合と、接続配管106から第2紡績配管112及び第2ユニット配管116を介して紡績ユニット7に供給される場合がある。
本実施形態において、レギュレータ119は、分岐配管110により第1紡績配管111及び第2紡績配管112のそれぞれに接続されている。ただし、レギュレータ119は、空気圧送装置118と第1紡績配管111の間及び空気圧送装置118と第2紡績配管112の間に構成される圧縮空気の流通路において、何れかの場所に配置されれば良い。
レギュレータ119と空気圧送装置118との間には、ミストセパレータ(フィルタ)108が設けられている。ミストセパレータ108は、入口配管104及び接続配管106を介して後述のレギュレータ119へと流れる圧縮空気中の粒子状物質(オイルミスト等)を当該圧縮空気から分離する。これにより、粒子状物質が除去された清浄な空気をレギュレータ119に供給できるので、レギュレータ119の故障を防止することができる。
本実施形態では、ミストセパレータ108は、入口配管104と接続配管106との間に配置されている。しかし、ミストセパレータ108の配置場所はこれに限定されず、空気圧送装置118とレギュレータ119との間に構成される圧縮空気の流通路の何れかにミストセパレータ108が配置されれば良い。
圧縮空気が流れる方向において、第1紡績配管111の上流側(分岐配管110との接続側)の端部に、第1メインバルブ121が設けられている。第1メインバルブ121は、第1紡績配管111と第1ユニット配管115との接続箇所よりも上流側に位置する。第1メインバルブ121の開閉は、オペレータによって行われる。ただし、中央制御装置13によって第1メインバルブ121の開閉を制御しても良い。
圧縮空気が流れる方向において、ミストセパレータ108の上流側に、第2メインバルブ122が設けられている。第2メインバルブ122の開閉は、オペレータによって行われる。ただし、中央制御装置13によって第2メインバルブ122の開閉を制御しても良い。
オペレータは、空気紡績機1の稼動時には、第2メインバルブ122を開いておく。空気紡績機1において添加剤を含有する圧縮空気を用いて繊維束34を紡績する場合、オペレータは第1メインバルブ121を開いておき、中央制御装置13によって各紡績ユニット7の第1供給バルブ125を開き、第2供給バルブ126を閉じる。空気紡績機1において圧縮空気のみを用いて繊維束34を紡績する場合、オペレータが第1メインバルブ121を閉じ、中央制御装置13によって各紡績ユニット7の第1供給バルブ125を閉じ、第2供給バルブ126を開く。
添加剤を含有する圧縮空気を用いて繊維束34を紡績する場合に、第1メインバルブ121が開いていないと、第1紡績配管111及び接続管161に圧縮空気が流れない。その結果、圧力検出部163は、接続管161内の圧縮空気の圧力を検出できない(検出結果の値が0になる)。第1紡績配管111に圧縮空気が流れていないと各紡績ユニット7は繊維束34を紡績することができないため、中央制御装置13は、表示装置15にエラーを表示し、オペレータに第1メインバルブ121を開くように促す。
第1メインバルブ121は、第1紡績配管111の上流側の端部に代えて、分岐配管110のうち第1紡績配管111に接続する第1分岐部分110aに設けても良い。第2メインバルブ122は、第2紡績配管112の上流側の端部、又は、分岐配管110のうち第2紡績配管112に接続する第2分岐部分110bに設けても良い。この場合、第2メインバルブ122の開閉の切り換えは上記説明とは異なることになる。
第1紡績配管111において、第1メインバルブ121と、圧縮空気が流れる方向で最も上流側に位置する紡績ユニット7に向かって分岐する第1ユニット配管115と、の間の部分に、添加剤供給装置102からミスト状の添加剤が供給される。これにより、第1紡績配管111を介して各紡績ユニット7に分配して供給される圧縮空気に、ミスト状の添加剤が混合される。第2紡績配管112には、添加剤供給装置102から添加剤が供給されない。
第1紡績配管111に添加剤供給装置102から供給される添加剤としては、例えば、薬剤、水又は水溶液等を用いることができる。薬剤は、例えば、各紡績ユニット7の空気紡績装置23における油剤の堆積を防止する成分を含んでいる。油剤の堆積を防止する成分に加えて、薬剤は、例えば、抗菌、消臭、防臭、ワックス等の機能の少なくとも1つを紡績糸30に付与可能な薬剤であっても良い。
添加剤の種類と供給量は、紡績糸30に求められるニーズ等を考慮して適宜定められる。オペレータは、空気紡績機1で使用するスライバ32の原料に応じて適切な添加剤をタンク135に投入する。紡績ユニット7(第1紡績配管111)への添加剤の供給量は、オペレータが添加剤供給装置102の圧力調整部としてのブースター133を調整することによって設定される。ただし、圧力調整部が電空レギュレータを備える場合は、オペレータが操作部17を適宜操作することによって中央制御装置13に設定した内容に基づいて、添加剤供給装置102の動作を制御しても良い。この場合、使用するスライバ32の原料に応じて、中央制御装置13が添加剤の供給量を自動的に設定しても良い。
以下では、第1紡績配管111から第1ユニット配管115を介して各紡績ユニット7に供給される、ミスト状の添加剤を含有する圧縮空気を、ウェット空気と呼ぶことがある。また、第2紡績配管112から第2ユニット配管116を介して各紡績ユニット7に供給される圧縮空気(添加剤を含有しない圧縮空気)を、ドライ空気と呼ぶことがある。
第1ユニット配管115には、第1供給バルブ125が設けられている。第1供給バルブ125は、例えば開閉弁から構成され、ユニット制御部19により制御される。ユニット制御部19は、第1供給バルブ125の開閉を制御することによって、各紡績ユニット7の空気紡績装置23に対するウェット空気の供給と供給停止を切り換えることができる。
第2ユニット配管116には、第2供給バルブ126が設けられている。第2供給バルブ126は、例えば開閉弁から構成され、ユニット制御部19により制御される。ユニット制御部19は、第2供給バルブ126の開閉を制御することによって、各紡績ユニット7の空気紡績装置23に対するドライ空気の供給と供給停止を切り換えることができる。
オペレータが操作部17を操作することによって、各紡績ユニット7の空気紡績装置23に供給する圧縮空気をウェット空気及びドライ空気の何れかに切り換えることができる。
次に、添加剤供給装置102について、図3を参照して詳細に説明する。
添加剤供給装置102は、空気紡績機1に少なくとも1つ備えられている。添加剤供給装置102は、所定数の紡績ユニット7毎に1つ設けられていても良い。添加剤供給装置102は、図3に示すように、流入配管(流入通路)131と、ブースター133と、タンク(貯留槽)135と、送出配管(送出通路)137と、を備えている。
圧縮空気は、接続配管106から流入配管131を介してタンク135に流入する。流入配管131は、接続配管106及びタンク135に接続されている。流入配管131の一端部が、接続配管106のうち入口配管104とレギュレータ119との間の領域に接続されている。流入配管131の他端部が、タンク135内のミスト発生ノズル143に接続されている。
ブースター133は、流入配管131を経由してタンク135に流入する圧縮空気の圧力を調整することができる。ブースター133は、流入配管131に設けられている。ブースター133は、圧縮空気の圧力を調整することによって、タンク135のミスト発生ノズル143から噴出される圧縮空気の圧力(ノズル圧力)を変更する。また、ブースター133は、タンク135内の圧力が、第1紡績配管111内の圧力よりも高い圧力となるように制御する。ブースター133はオペレータによって調整される。ただし、ブースター133の動作を中央制御装置13により制御しても良い。
タンク135は、液体の添加剤を貯留可能な圧力容器である。タンク135は、流入配管131と送出配管137との間に設けられている。タンク1354には注入口136が形成されており、紡績時にはキャップ134により閉鎖されている。例えば、タンク135内の添加剤の残量が少なくなった場合、オペレータは空気紡績機1による紡績を停止し、キャップ134を注入口136から取り外し、キャップ134をどこかに置く。そして、オペレータは、注入口136から添加剤を補充し、補充が完了するとキャップ134で注入口136を塞ぐように締める。その後、オペレータは操作部17を操作することによって、空気紡績機1による紡績を再開する。
タンク135は、ミスト発生ノズル143を備えている。ミスト発生ノズル143は、流入配管131に接続されている。ミスト発生ノズル143は、タンク135に貯留された液体状の添加剤の中に配置される。ミスト発生ノズル143から圧縮空気が噴射されることによって、液体状の添加剤に圧縮空気がバブリングされ、ミスト状の添加剤(以下、添加剤ミストと呼ぶことがある)が発生する。このバブリングにより、タンク135内において添加剤の液面よりも上側の空間には、添加剤ミストが充満する。タンク135内の圧力が第1紡績配管111内の圧力より高くなっているので、添加剤ミストが送出配管137を介して第1紡績配管111に送り出される。この結果、第1紡績配管111に添加剤が噴霧される。
流入配管131におけるブースター133とタンク135との間の領域内の圧力(ひいてはタンク135内の圧力)が、ブースター133により、第1紡績配管111内の圧力に対して適宜調整されることによって、タンク135と第1紡績配管111との差圧が生じる。
添加剤は、タンク135から送出配管137を介して第1紡績配管111へと流れる。送出配管137は、タンク135と第1紡績配管111とに接続されている。送出配管137の一端部が、タンク135における添加剤の液面よりも上側の空間に挿入されている。送出配管137の他端部が、第1紡績配管111のうち、第1メインバルブ121と、圧縮空気が流れる方向で最も上流側に位置する紡績ユニット7と、の間の領域に接続されている。即ち、送出配管137が第1紡績配管111に接続する箇所は、第1紡績配管111内を圧縮空気が流れる方向において、最も上流側に位置する第1ユニット配管115が第1紡績配管111に接続する箇所よりも上流側に位置する。これにより、全ての第1ユニット配管115に対して、添加剤ミストを第1紡績配管111から分配して供給することができる。
この構成において、流入配管131を流通する圧縮空気の一部がタンク135に流れる。このとき、ブースター133は、タンク135側と第1紡績配管111側との間に適宜の差圧が生じるように、流入配管131に流入した圧縮空気の圧力を調整する。圧縮空気は、タンク135内のミスト発生ノズル143から噴射される。この結果、タンク135において添加剤ミストが発生する。添加剤ミストは、送出配管137により、タンク135から第1紡績配管111へ導かれる。以上により、添加剤供給装置102から第1紡績配管111に添加剤ミストが噴霧されて供給される。この結果、第1紡績配管111においてウェット空気が生成される。第1紡績配管111を流れる圧縮空気に添加される添加剤ミストの量は、タンク135と第1紡績配管111との差圧の大きさに応じて変化する。
第1紡績配管111のウェット空気は、第1ユニット配管115を流れ、空気紡績装置23の紡績ノズルから、撚られる前の繊維束34、又は、撚られて紡績糸30になる途中の繊維束34に供給される。しかし、ウェット空気は、ドラフト装置21の出口と空気紡績装置23の出口との間であれば、紡績ノズル以外の箇所で繊維束34に供給されても良い。ドラフト装置21の出口は、ドラフト装置21の最も下流側の領域を意味し、本実施形態では、フロントローラ対47のニップ点付近である。空気紡績装置23の出口は、空気紡績装置23の最も下流側の領域を意味する。ウェット空気は、例えば、ドラフト装置21の出口と空気紡績装置23の入口との間で繊維束34に供給しても良いし、空気紡績装置23の繊維案内部及び/又は中空ガイド軸体にノズルが設けられている場合には、このノズルから繊維束34に供給しても良い。ウェット空気が紡績ノズルに供給されない場合は、他の経路を用いて、紡績圧の圧縮空気が紡績ノズルに供給される。
添加剤供給装置102は、逆流防止弁155を有している。逆流防止弁155は、タンク135から流入配管131(即ち、接続配管106側)へ流体が流れるのを阻止する。逆流防止弁155は、流入配管131におけるブースター133とタンク135との間に設けられている。これにより、ミスト発生ノズル143に供給される圧縮空気の圧力が何らかの理由で低下した場合でも、タンク135に貯留された液体状の添加剤が、ミスト発生ノズル143を介して流入配管131に逆流することを防止することができる。
次に、本実施形態の空気紡績機1における、キャップ134の締め不良が放置されることにより発生し得る紡績不良を回避するための構成について説明する。
本実施形態では、空気紡績機1は、キャップ134による注入口136の閉鎖状態を確認する確認手段(中央制御装置13)を備えている。したがって、空気紡績機1は、キャップ134による注入口136の閉鎖状態を管理することができる。
例えば、空気紡績機1は、ブースター133の昇圧動作を検出する昇圧検出センサーを備えていても良い。確認手段は、ブースター133が作動していないことを昇圧検出センサーの検出結果が示す場合、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。本明細書において、「注入口136がキャップ134で閉鎖されていない」状態とは、注入口136が大気に完全に開放されている状態(即ち、注入口136がキャップ134により全く覆われていない状態)と、キャップ134が不完全に締められている状態と、を含む。
注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと、ブースター133は作動しない。言い換えると、注入口136がキャップ134で閉鎖されていると、ブースター133は作動する。したがって、ブースター133が作動していないことを検出することによって、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないことを簡単に管理することができる。
本実施形態のブースター133は、公知の圧力調整装置である。ブースター133は、圧縮空気が導入される導入部と、駆動室と、増圧室と、軸方向に移動可能なピストンロッドと、ピストンロッドに取り付けられ、駆動室と増圧室への空気の供給状態を切り替えるピストンと、増圧された圧縮空気を排出する排出部と、を備えている。
これにより、簡単な構成でブースター133を実現することができ、注入口136がキャップ134で閉鎖されていれば、添加剤供給装置102により添加剤を確実に紡績ユニット7に供給することができる。
空気紡績機1において、昇圧検出センサーは、ブースター133の駆動室の圧力を検出する圧力計を備えていても良い。確認手段は、圧力計の検出結果が圧力の変化を示さない場合、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。具体的には、添加剤供給装置102が正常に作動している場合(例えば、注入口136がキャップ134により閉鎖されている場合)、ブースター133の駆動室の圧力の検出値は、図5に示すような、圧力の上昇と低下を周期的に繰り返す。しかし、添加剤供給装置102が正常に作動していない場合(例えば、注入口136がキャップ134により閉鎖されていない場合)、ブースター133の駆動室の圧力の検出値は、図6に実線で示すような一定の低い検出値となるか、図6に一点鎖線で示すような一定の高い検出値になる。
注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと、ブースター133が作動しないため、ブースター133の駆動室の圧力も変化しない。したがって、ブースター133の駆動室の圧力を検出することによって、キャップ134による注入口136の閉鎖状態を簡単に管理することができる。
空気紡績機1において、昇圧検出センサーは、ブースター133のピストンに取り付けられたマグネットを検出するマグネット検出センサーを備えていても良い。確認手段は、マグネット検出センサーによりマグネットの移動が検出されない場合、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。
注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと、ピストンは移動しない。したがって、ピストンにマグネットを取り付け、マグネット検出センサーを設けることにより、昇圧検出センサーはブースター133の内部の状態を安価な構成で容易に検出することができる。このため、確認手段は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないことを簡単に管理することができる。
上記の空気紡績機1において、昇圧検出センサーは、ブースター133の振動を検出する振動検出センサーを備えていても良い。確認手段は、振動検出センサーによりブースター133の振動が検出されない場合、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。より具体的には、振動検出センサーをブースター133の筐体上に配置しても良い。しかし、ブースター133の筐体の振動を検出できる位置であれば、振動検出センサーは他の場所に配置されていても良い。
ピストンが正常に移動していると、ブースター133にはピストンの移動に伴い振動が発生する。しかし、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと、ピストンは移動しない。したがって、振動検出センサーを設けることにより、確認手段は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないことを簡単に管理することができる。
上記の空気紡績機1において、昇圧検出センサーは、ブースター133において発生する周期性がある音を検出する音センサーを備えていても良い。確認手段は、音センサーにより周期性がある音が検出されない場合、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。より具体的には、音センサーをブースター133の筐体上に配置しても良い。しかし、ブースター133内で発生する音を検出可能な位置であれば、音センサーは他の場所に配置されていても良い。
ピストンが正常に移動していると、ブースター133にはピストンの移動に伴い、ピストンの移動周期と同じ周期で音が発生する。しかし、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと、ピストンは移動しない。したがって、音センサーを設けることにより、確認手段は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないことを簡単に管理することができる。
上記の空気紡績機1は、以下のように構成されていても良い。即ち、空気紡績機1は、導入部において圧縮空気の供給を許可する許可位置と、圧縮空気の供給を停止する停止位置とに移動可能な切替スイッチを備える。昇圧検出センサーは、切替スイッチの位置を検出するスイッチ検出センサーを備える。切替スイッチは、キャップ134により押圧されると許可位置に移動し、キャップ134による押圧が解除されると停止位置に移動するように構成されている。確認手段は、スイッチ検出センサーにより切替スイッチが停止位置に位置していることが検出された場合、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。
これにより、確認手段は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないためにブースター133の内部に圧縮空気が供給されていない状態を確実に管理することができる。
上記の空気紡績機1は、以下のように構成されていても良い。即ち、添加剤供給装置102は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていない状態において添加剤供給装置102が作動すると、大気中へ添加剤が流出する流出口を備える。昇圧検出センサーは、流出口から流出する添加剤を検出する流出検出センサーを備える。確認手段は、紡績ユニット7が稼働している状態において、流出検出センサーが添加剤を検出する場合、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。
これにより、確認手段は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていない状態を確実に検出することができる。
上記の空気紡績機1において、昇圧検出センサーは、タンク135内の添加剤の残量を検出するレベルセンサー141を更に備えていても良い。確認手段は、紡績ユニット7が稼働している状態において、レベルセンサー141の検出結果が所定時間(例えば、1時間)経過しても同じ残量を示す場合は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。
注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと、添加剤供給装置102は添加剤を供給できない。したがって、消費されているべき添加剤が消費されていない状態を検出することによって、確認手段は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていない状態を管理することができる。
また、レベルセンサー141の検出結果を、キャップ134による注入口136の閉鎖状態の確認と、添加剤の残量(即ち、添加剤の補充タイミング)の検出と、の両方に用いることにより、空気紡績機1の構成を簡素化することができる。レベルセンサー141の検出結果に基づきキャップ134の閉鎖状態の確認を行わない場合は、レベルセンサー141は、添加剤の補充タイミングを監視するためだけに用いられても良い。
上記の空気紡績機1において、確認手段は、レベルセンサー141が添加剤の残量が補充閾値に到達したことを検出してから所定時間(例えば24時間)経過後に、注入口136をキャップ134で閉鎖することを促すメッセージ(例えば図4)を表示装置15に表示しても良い。
レベルセンサー141が添加剤の残量が補充閾値に到達したことを検出してから所定時間経過内に、通常は、オペレータにより添加剤がタンク135に補充される。したがって、オペレータが添加剤をタンク135に補充し終えたと想定されるタイミングで上記メッセージを表示することにより、キャップ134による注入口136の閉鎖状態を適切に確認することができる。
この場合、図4に示すように、メッセージのみではなく、「OK」ボタンを表示し、オペレータがキャップ134の閉鎖状態を確認した後、「OK」ボタンが押されるまでは空気紡績機1による紡績を停止しても良い。
上記の空気紡績機1は、添加剤供給装置102のタンク135の上面に形成された透明な窓を更に備え、昇圧検出センサーは、透明な窓を通じて、添加剤の表面にレーザー光を照射する反射型レーザーセンサーを備えていても良い。確認手段は、紡績ユニット7が稼働している状態において、反射型レーザーセンサーによる検出結果が所定時間(例えば、1時間)経過しても同じ残量を示す場合は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。
注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと、添加剤供給装置102は添加剤を供給できない。したがって、消費されているべき添加剤が消費されていない状態を検出することによって、確認手段は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていない状態を管理することができる。
上記の空気紡績機1において、添加剤供給装置102は、空気を外部へ排出する排気部138を備え、昇圧検出センサーは、排気部138からの排気の有無を検出する排気検出センサーを備えていても良い。確認手段は、排気部138から空気が排出されていないことを排気検出センサーが示す場合、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。
注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと、添加剤供給装置102は作動しないため、添加剤供給装置102から空気が外部へ排出されない。したがって、添加剤供給装置102からの排気を検出することによって、確認手段は、キャップ134による注入口136の閉鎖状態を簡単に管理することができる。
上記の空気紡績機1において、昇圧検出センサーは、添加剤供給装置102と紡績ユニット7とを接続する空気配管の内部における添加剤の有無を検出する添加剤検出センサーを備えていても良い。確認手段は、空気配管の内部に添加剤が添加されていないことを添加剤検出センサーの検出結果が示す場合、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。
注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと、添加剤供給装置102は添加剤を供給できない。したがって、添加剤が検出されるべき位置で添加剤の有無を検出することによって、確認手段は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていない状態を確実に管理することができる。
上記の空気紡績機1において、昇圧検出センサーは、キャップ134の状態を直接検出するキャップ検出センサーを備えていても良い。確認手段は、キャップ134が正常状態ではないことをキャップ検出センサーの検出結果が示す場合、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと判断しても良い。より具体的には、キャップ検出センサー(例えば、カメラ)は、キャップ134を検出(撮像)できる位置であれば、何れの位置に設けられていても良い。
これにより、キャップ134の状態を確実に管理することができる。
この場合、キャップ検出センサーが撮像した画像は、表示装置15に表示しても良い。これにより、例えば、表示装置15とは反対側に添加剤供給装置102が配置されていて、オペレータがキャップ134の閉鎖状態を容易に確認できない状態であっても、オペレータは表示装置15を通じてキャップ134の閉鎖状態を容易に確認することができる。
上記の空気紡績機1は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと確認手段が判断した場合に、注入口136をキャップ134で閉鎖することを促すメッセージ(例えば、図4)を表示する表示装置15を更に備えていても良い。
これにより、メッセージを見たオペレータがキャップ134の状態を確認し、注入口136がキャップ134で閉鎖されていなければ、キャップ134を適切に締め直すことができる。したがって、添加剤供給装置102のタンク135に添加剤を注入した後のキャップ134の締め不良が放置されることにより発生し得る紡績不良を回避できる。
上記の空気紡績機1において、中央制御装置13は、注入口136がキャップ134で閉鎖されていないと確認手段が判断した場合、紡績ユニット7による紡績糸30の生成を禁止しても良い。
これにより、供給されるべき添加剤が供給されていない状態で紡績糸30が生成されることを回避できる。したがって、空気紡績機1は品質が安定した紡績糸30を生成することができる。
空気紡績機1は、表示装置15に上記メッセージのみを表示しても良いし、図4に示すように、表示装置15に上記メッセージを表示しつつ、オペレータが「OK」ボタンを押すまで紡績ユニット7による紡績糸30の生成を禁止しても良い。
上記の空気紡績機1において、複数の紡績ユニット7のそれぞれは、ドラフト装置21と、ドラフト装置21でドラフトされた繊維束34に旋回空気流により撚りを加えて紡績糸30を生成する空気紡績装置23と、を備えていても良い。
これにより、品質の高い紡績糸30を高速で生成することができる。
上記の空気紡績機1において、添加剤供給部から紡績ユニット7に供給された添加剤は、ドラフト装置21の出口と空気紡績装置23の出口との間の箇所で供給されても良い。
これにより、紡績ユニット7において添加剤を適切に作用させて紡績糸30を生成することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。以下の変形例及び上記の実施の形態は適宜組み合わせ可能である。
上記実施形態では、確認手段は、昇圧検出センサー(圧力計、マグネット検出センサー、振動検出センサー、音センサー、スイッチ検出センサー、レベルセンサー141、反射型レーザーセンサー、排気検出センサー、添加剤検出センサー、キャップ検出センサーの少なくとも何れかのセンサー)の検出結果、及び/又は表示装置15へのメッセージの表示に基づき、キャップ134による注入口136の閉鎖状態を確認している。しかし、確認手段は、これらの手段の何れか1つのみ、又は一部のみの手段の適宜の組み合わせ、或いはこれらの手段の全てに基づき確認を行っても良い。空気紡績機1において、これらの手段のうち、採用しない手段は空気紡績機1から手段自体を省略しても良いし、別の用途で使用しても良い。
例えば圧力計により、ブースター133の昇圧動作を監視し、ブースター133が昇圧動作を所定回数行ったことが確認されたときに、中央制御装置13等により予知保全が行われても良い。より具体的には、中央制御装置13は、ブースター133の保全時期であること、又は保全時期が近いことを表示装置15に表示しても良い。或いは、中央制御装置13は、空気紡績機1の保全を管理する管理者が保有する通信端末に対して、ブースター133の保全が必要であることのメッセージを送信するように構成されていても良い。これにより、キャップ134の締め不良だけではなく、ブースター133の寿命による添加剤供給装置102の動作不良を回避することができる。
圧縮空気の流通路は、上記の説明と異なる数の配管で構成することもできる。また、特許文献1の構成のように、紡績圧の圧縮空気を各紡績ユニットに分配する配管から、添加剤ミストを生成するための圧縮空気を取り込んでも良い。
添加剤が供給されるタイミングは、空気紡績装置23による紡績中に代えて、又はそれに加えて、空気紡績機1の電源投入後の準備モード中、及び/又は空気紡績装置23による紡績が中断されている間の少なくとも一部の期間において実施される清掃モード中であっても良い。
添加剤供給装置102は、複数の紡績ユニット7のそれぞれに添加剤を供給することができれば良い。添加剤供給装置102は、各紡績ユニット7に対して設けられても良いし、複数(全部ではない)の紡績ユニット7に対して1つ設けられても良い。
添加剤供給装置102の動作を制御して、第1紡績配管111への添加剤の供給と供給停止を切り換えることによって、各紡績ユニット7にウェット空気とドライ空気の何れを供給するかを切り替える構成にしても良い。この場合、第2紡績配管112、第2メインバルブ122及び第2ユニット配管116を省略することができる。
接続配管106から、糸継台車9に代えて、又はそれに加えて、図略の玉揚台車(作業台車)及び/又はその他の台車等へ向けて圧縮空気が流れる経路が分岐していても良い。玉揚台車は、各紡績ユニット7から満巻きのパッケージ73を玉揚げする台車である。空気紡績機1は、複数の糸継台車9を備えていても良い。
第1ユニット配管115及び第2ユニット配管116の下流部分を合流させてから空気紡績装置23に接続する構成に変更することもできる。この場合、当該合流部に切換弁を設けることにより、ウェット空気及びドライ空気の供給の切換えを行っても良い。
異なる添加剤が貯留された添加剤供給装置102を複数(例えば2つ)設け、紡績ユニット7に対して2種類以上の添加剤が異なる位置で供給されるようにしても良い。
第1紡績配管111の端部には、第1紡績配管111内に滞留した添加剤を排出するためのドレーンが少なくとも1つ設けられていても良い。空気紡績機1は、添加剤供給装置102の異常を検出する異常検出装置を備えていても良い。
糸継台車9を省略することもできる。この場合、それぞれの紡績ユニット7が糸継ぎを行うための装置を備えていても良い。
空気紡績機1は、その機台に対して、紡績糸30が走行する方向が下から上に向かうように構成されても良い。
空気紡績機1が、2列の紡績ユニット7を備える構成である場合、各列に対して少なくとも第1紡績配管111が設けられていても良い。
空気紡績機1では、糸貯留ローラ53の代わりに、ニップローラとデリベリローラによって紡績糸30を空気紡績装置23から引き出しても良い。この場合、ニップローラとデリベリローラの下流側に、糸貯留ローラ53、機械式のコンペンセータ、吸引空気流を用いるスラックチューブの少なくとも1つが設けられていても良い。
紡績ユニット7は、空気紡績装置23と糸貯留装置25等の糸引出装置との間に、紡績糸30のテンションを検出するテンション検出装置を備えていても良い。
1…空気紡績機、7…紡績ユニット、13…中央制御装置(確認手段、制御装置)、15…表示装置、21…ドラフト装置、23…空気紡績装置、30…紡績糸(糸)、102…添加剤供給装置、133…ブースター、134…キャップ、135…タンク、136…注入口、138…排気部、141…レベルセンサー、143…ミスト発生ノズル。
Claims (19)
- 糸を生成して巻き取る複数の紡績ユニットと、
前記複数の紡績ユニットに対して添加剤を供給する添加剤供給装置であって、前記添加剤を貯留しておくタンクと、前記タンクに前記添加剤を注入するために前記タンクに形成された注入口と、前記注入口を閉鎖するキャップと、を備えた添加剤供給装置と、
前記キャップによる前記注入口の閉鎖状態を確認する確認手段と、を備えたことを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1に記載の空気紡績機であって、
前記添加剤供給装置は、
前記タンク内の液体状の前記添加剤の中に配置されるミスト発生ノズルと、
前記ミスト発生ノズルに供給される圧縮空気を昇圧するブースターと、
前記ブースターの昇圧動作を検出する昇圧検出センサーと、を備え、
前記確認手段は、前記ブースターが作動していないことを前記昇圧検出センサーの検出結果が示す場合、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項2に記載の空気紡績機であって、
前記ブースターは、
圧縮空気が導入される導入部と、
駆動室と、
増圧室と、
軸方向に移動可能なピストンロッドと、
前記ピストンロッドに取り付けられ、前記駆動室と前記増圧室への空気の供給状態を切り替えるピストンと、
増圧された圧縮空気を排出する排出部と、を備えたことを特徴とする空気紡績機。 - 請求項3に記載の空気紡績機であって、
前記昇圧検出センサーは、前記ブースターの前記駆動室の圧力を検出する圧力計を備え、
前記確認手段は、前記圧力計の検出結果が圧力の変化を示さない場合、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項3又は4に記載の空気紡績機であって、
前記昇圧検出センサーは、前記ブースターの前記ピストンに取り付けられたマグネットを検出するマグネット検出センサーを備え、
前記確認手段は、前記マグネット検出センサーにより前記マグネットの移動が検出されない場合、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項3から5までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記昇圧検出センサーは、前記ブースターの振動を検出する振動検出センサーを備え、
前記確認手段は、前記振動検出センサーにより前記ブースターの振動が検出されない場合、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項3から6までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記昇圧検出センサーは、前記ブースターにおいて発生する周期性がある音を検出する音センサーを備え、
前記確認手段は、前記音センサーにより前記周期性がある音が検出されない場合、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項3から7までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記導入部において前記圧縮空気の供給を許可する許可位置と、前記圧縮空気の供給を停止する停止位置とに移動可能な切替スイッチを備え、
前記昇圧検出センサーは、前記切替スイッチの位置を検出するスイッチ検出センサーを備え、
前記切替スイッチは、前記キャップにより押圧されると前記許可位置に移動し、前記キャップによる押圧が解除されると前記停止位置に移動するように構成されており、
前記確認手段は、スイッチ検出センサーにより前記切替スイッチが前記停止位置に位置していることが検出された場合、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項3から7までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記添加剤供給装置は、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていない状態において前記添加剤供給装置が作動すると大気中へ前記添加剤が流出する流出口を備え、
前記昇圧検出センサーは、前記流出口から流出する前記添加剤を検出する流出検出センサーを更に備え、
前記確認手段は、前記紡績ユニットが稼働している状態において、前記流出検出センサーが前記添加剤を検出する場合、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から9までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記昇圧検出センサーは、前記タンク内の前記添加剤の残量を検出するレベルセンサーを更に備え、
前記確認手段は、前記紡績ユニットが稼働している状態において、前記レベルセンサーの検出結果が所定時間経過しても同じ残量を示す場合は、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項10に記載の空気紡績機であって、
前記確認手段は、前記レベルセンサーが前記添加剤の残量が補充閾値に到達したことを検出してから所定時間経過後、前記注入口を前記キャップで閉鎖することを促すメッセージを表示装置に表示することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から11までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記添加剤供給装置の前記タンクの上面に形成された透明な窓を更に備え、
前記昇圧検出センサーは、前記透明な窓を通じて、前記添加剤の表面にレーザー光を照射する反射型レーザーセンサーを備え、
前記確認手段は、前記紡績ユニットが稼働している状態において、前記反射型レーザーセンサーによる検出結果が所定時間経過しても同じ残量を示す場合は、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から12までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記添加剤供給装置は、空気を外部へ排出する排気部を備え、
前記昇圧検出センサーは、前記排気部からの排気の有無を検出する排気検出センサーを備え、
前記確認手段は、前記排気部から空気が排出されていないことを前記排気検出センサーが示す場合、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から13までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記昇圧検出センサーは、前記添加剤供給装置と前記紡績ユニットとを接続する空気配管の内部における前記添加剤の有無を検出する添加剤検出センサーを備え、
前記確認手段は、前記空気配管の内部に前記添加剤が添加されていないことを前記添加剤検出センサーの検出結果が示す場合、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から14までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記昇圧検出センサーは、前記キャップの状態を直接検出するキャップ検出センサーを備え、
前記確認手段は、前記キャップが正常状態ではないことを前記キャップ検出センサーの検出結果が示す場合、前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと判断することを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から15までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと前記確認手段が判断した場合に、前記注入口を前記キャップで閉鎖することを促すメッセージを表示する表示装置を更に備えたことを特徴とする空気紡績機。 - 請求項1から16までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記注入口が前記キャップで閉鎖されていないと前記確認手段が判断した場合、前記紡績ユニットによる前記糸の生成を禁止する制御装置を更に備えたことを特徴する紡績機。 - 請求項1から17までの何れか一項に記載の空気紡績機であって、
前記複数の紡績ユニットのそれぞれは、
ドラフト装置と、
前記ドラフト装置でドラフトされた繊維束に旋回空気流により撚りを加えて糸を生成する空気紡績装置と、を備えることを特徴とする空気紡績機。 - 請求項18に記載の空気紡績機であって、
前記添加剤供給部から前記紡績ユニットに供給された添加剤は、前記ドラフト装置の出口と前記空気紡績装置の出口との間の箇所で供給されることを特徴とする空気紡績機。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2020018446A JP2021123824A (ja) | 2020-02-06 | 2020-02-06 | 空気紡績機 |
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JP (1) | JP2021123824A (ja) |
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2020
- 2020-02-06 JP JP2020018446A patent/JP2021123824A/ja active Pending
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