JP2020142725A - 携帯装置及び通知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】列車との距離以外に、安全に線路工事を行うために有効な情報を通知できるようにすること。
【解決手段】GPSアンテナ121と、GPSアンテナ121を介して、GPS衛星からのGPS情報を受信するGPS受信部122と、GPS情報を用いて、携帯装置120の位置である携帯位置を特定するデータ更新部127と、走行情報用アンテナ123と、走行情報用アンテナ123を介して、列車の位置である列車位置を示す列車位置情報と、列車の速度を示す速度情報と、を含む走行情報を受信する走行情報用受信部124と、携帯位置、列車位置及び速度を用いて、列車が携帯位置に到達する時間である列車到達時間を算出する制御部130と、列車到達時間を少なくとも示す画面画像を表示する表示部131とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯装置及び通知システムに関する。
鉄道線路において線路工事を行う場合、列車の接近を線路工事現場作業者に通知し、安全に線路工事を行うことを可能とする必要がある。そのため従来から、以下の(1)〜(5)に示されている手順で、列車の接近を自動的に検知し、警報する警報装置がある(例えば、特許文献1を参照)。
(1)列車に搭載されたGPS(Global Positioning System)受信機が、GPS衛星からの電波で列車の位置を受信する。
(2)列車が備えるGPS受信機が測定した列車の位置を示す列車位置情報を送信機から、線路工事現場の警報装置に送信する。
(3)線路工事現場の警報装置が備えるGPS受信機が、GPS衛星から電波を受信して、警報装置の位置を特定する。
(4)警報装置が線路工事現場の位置と、列車の位置との差分である距離を算出する。
(5)算出された距離が許容限界の接近距離以下になると、警報装置の備える警報器が警報を出力する。
特開平11−59419号公報
従来の警報装置は、列車に備えるGPS受信機を用いて、GPS衛星から送信される電波を受信し、列車の位置を特定し、線路工事現場の位置と比較して、列車の接近を検知するため、列車が一定距離に接近したことしか把握することができない。
そこで、本発明の一又は複数の態様は、列車との距離以外に、安全に線路工事を行うために有効な情報を通知できるようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様に係る携帯装置は、列車の接近を通知する携帯装置であって、GPS(Global Positioning System)アンテナと、前記GPSアンテナを介して、GPS衛星からのGPS情報を受信するGPS受信部と、前記GPS情報を用いて、前記携帯装置の位置である携帯位置を特定する携帯位置特定部と、走行情報用アンテナと、前記走行情報用アンテナを介して、前記列車の位置である列車位置を示す列車位置情報と、前記列車の速度を示す速度情報と、を含む走行情報を受信する走行情報用受信部と、前記携帯位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記携帯位置に到達する時間である列車到達時間を算出する制御部と、前記列車到達時間を少なくとも示す画面画像を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る携帯装置は、列車の接近を通知する携帯装置であって、GPS(Global Positioning System)アンテナと、前記GPSアンテナを介して、GPS衛星からのGPS情報を受信するGPS受信部と、前記GPS情報を用いて、前記携帯装置の位置である携帯位置を特定する携帯位置特定部と、走行情報用アンテナと、前記走行情報用アンテナを介して、前記列車の位置である列車位置を示す列車位置情報と、前記列車の速度を示す速度情報と、を含む走行情報を受信する走行情報用受信部と、列車情報用アンテナと、前記列車情報用アンテナを介して、前記列車の走行許可地点を示す停止限界位置までの前記列車の経路を示す経路情報を含む列車情報を受信する列車情報用受信部と、GPSオン設定及びGPSオフ設定から何れか一方の選択の入力を受け付け、前記GPSオフ設定が選択された場合に、前記携帯装置の位置の入力を受け付ける操作部と、前記GPSオン設定が選択されている場合に、前記携帯位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記携帯位置に到達する時間である第1の列車到達時間を算出し、前記GPSオフ設定が選択されている場合に、前記入力された位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記入力された位置に到達する時間である第2の列車到達時間を算出する制御部と、前記第1の列車到達時間又は前記第2の列車到達時間を少なくとも示す画面画像を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る通知システムは、列車に搭載される無線装置と、前記列車の接近を通知する携帯装置と、を備える通知システムであって、前記無線装置は、無線アンテナと、前記無線アンテナを介して、前記列車の位置である列車位置を示す列車位置情報と、前記列車の速度を示す速度情報と、を含む走行情報を送信する無線通信部と、を備え、前記携帯装置は、GPS(Global Positioning System)アンテナと、前記GPSアンテナを介して、GPS衛星からのGPS情報を受信するGPS受信部と、前記GPS情報を用いて、前記携帯装置の位置である携帯位置を特定する携帯位置特定部と、走行情報用アンテナと、前記走行情報用アンテナを介して、前記走行情報を受信する走行情報用受信部と、前記携帯位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記携帯位置に到達する時間である列車到達時間を算出する制御部と、前記列車到達時間を少なくとも示す画面画像を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る通知システムは、列車に搭載される無線装置と、前記列車の接近を通知する携帯装置と、を備える通知システムであって、前記無線装置は、無線アンテナと、前記無線アンテナを介して、前記列車の位置である列車位置を示す列車位置情報と、前記列車の速度を示す速度情報と、を含む走行情報を送信する無線通信部と、を備え、前記携帯装置は、GPS(Global Positioning System)アンテナと、前記GPSアンテナを介して、GPS衛星からのGPS情報を受信するGPS受信部と、前記GPS情報を用いて、前記携帯装置の位置である携帯位置を特定する携帯位置特定部と、走行情報用アンテナと、前記走行情報用アンテナを介して、前記走行情報を受信する走行情報用受信部と、列車情報用アンテナと、前記列車情報用アンテナを介して、前記列車の走行許可地点を示す停止限界位置までの前記列車の経路を示す経路情報を含む列車情報を受信する列車情報用受信部と、GPSオン設定及びGPSオフ設定から何れか一方の選択の入力を受け付け、前記GPSオフ設定が選択された場合に、前記携帯装置の位置の入力を受け付ける操作部と、前記GPSオン設定が選択されている場合に、前記携帯位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記携帯位置に到達する時間である第1の列車到達時間を算出し、前記GPSオフ設定が選択されている場合に、前記入力された位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記入力された位置に到達する時間である第2の列車到達時間を算出する制御部と、前記第1の列車到達時間又は前記第2の列車到達時間を少なくとも示す画面画像を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一又は複数の態様によれば、列車との距離以外に、安全に線路工事を行うために有効な情報を通知することができる。
実施の形態1に係る通知システムの構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における無線装置の構成を概略的に示すブロック図である。 (A)及び(B)は、ハードウェア構成例を示すブロック図である。 実施の形態1における携帯装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における携帯装置が列車接近を検知し通知するフローチャートである。 実施の形態2に係る通知システムの構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2における無線装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2における携帯装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2における携帯装置が列車接近を検知し通知するフローチャートである。 実施の形態3及び実施の形態4に係る通知システムの構成を概略的に示すブロック図である。 停止限界位置がトンネル内にある場合を説明するための概略図である。 実施の形態3における携帯装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3で、GPS用データベース使用オン設定が選択される場合において、携帯装置が列車接近を検知し通知するフローチャートである。 実施の形態3で、GPS用データベース使用オフ設定が選択される場合において、携帯装置が列車接近を検知し通知するフローチャートである。 実施の形態4における携帯装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3のように、基準クロック数を用いずに、信号を受信する場合の一例を示す概略図である。 実施の形態4のように、基準クロック数を用いて、信号を受信する場合の一例を示す概略図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る通知システム100の構成を概略的に示すブロック図である。
通知システム100は、無線装置110と、携帯装置120とを備える。
無線装置110は、列車150に搭載されており、列車150に搭載されている列車制御装置151から、列車150の走行に関する情報を取得する。
携帯装置120は、列車150の接近を通知する。
列車150は、線路160上を進行方向D1に進んでいるものとする。
列車制御装置151は、列車150に搭載されている速度計152から、列車150の速度を示す速度情報を取得する。列車制御装置151は、列車150を識別できる列車識別情報である列車識別番号を記憶している。列車制御装置151は、進行方向D1を特定し、線路160に一定間隔で配置されている地上子161から列車150の位置である列車位置を検出する。
そして、列車制御装置151は、列車識別番号と、検出された列車位置を示す列車位置情報と、取得された速度情報と、特定された進行方向を示す進行方向情報とを無線装置110に与える。
図2は、無線装置110の構成を概略的に示すブロック図である。
無線装置110は、インターフェース部(以下、I/F部という)111と、制御部112と、無線アンテナ113と、無線通信部114とを備える。
I/F部111は、列車制御装置151との間で通信を行う通信インターフェースである。例えば、I/F部111は、列車制御装置151から列車識別番号、列車位置情報、速度情報及び進行方向情報を受け取り、受け取られた情報を制御部112に与える。
制御部112は、列車識別番号、列車位置情報、速度情報及び進行方向情報を含む走行情報を生成し、生成された走行情報を無線通信部114に与え、無線通信部114にその走行情報を携帯装置120へ送信させる。
無線アンテナ113は、電波を送受信する。
無線通信部114は、無線アンテナ113を介して、無線通信を行う無線通信インターフェースである。例えば、無線通信部114は、制御部112から与えられた走行情報を、無線アンテナ113を介して、無線で携帯装置120に送信する。
なお、走行情報は、一定周期で送信されるものとする。
以上に記載された制御部112の一部又は全部は、例えば、図3(A)に示されているように、メモリ10と、メモリ10に格納されているプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ11とにより構成することができる。このようなプログラムは、ネットワークを通じて提供されてもよく、また、記録媒体に記録されて提供されてもよい。即ち、このようなプログラムは、例えば、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
また、制御部112の一部又は全部は、例えば、図3(B)に示されているように、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路12で構成することもできる。
図1に戻り、携帯装置120は、GPS(Global Positioning System)衛星170から一定周期で受信するGPS情報と、走行情報とを用いて、安全に線路工事を行うために有効な情報である列車接近情報を、携帯装置120を保持するユーザ101にリアルタイムに通知する。
ここで、ユーザは、線路工事現場作業員を想定している。
図4は、携帯装置120の構成を概略的に示すブロック図である。
携帯装置120は、GPSアンテナ121と、GPS受信部122と、走行情報用アンテナ123と、走行情報用受信部124と、データ更新部127と、制御部130と、表示部131と、音声出力部132と、電源部133とを備える。
GPSアンテナ121は、電波を受信する。
GPS受信部122は、GPSアンテナ121を介して、GPS衛星170からのGPS情報を受信する。GPS受信部122で受信されたGPS情報は、データ更新部127に与えられる。
走行情報用アンテナ123は、電波を受信する。
走行情報用受信部124は、走行情報用アンテナ123を介して、無線装置110からの走行情報を受信する。
走行情報用受信部124は、信号受信部125と、復調部126とを備える。
信号受信部125は、走行情報用アンテナ123を介して、無線装置110からの信号を受信する。受信された信号は、復調部126に与えられる。
復調部126は、信号受信部125から与えられた信号から、無線装置110からの走行情報を復調する。復調部126は、復調された走行情報に含まれている列車識別番号、速度情報及び進行方向情報を制御部130に与え、復調された走行情報に含まれている列車位置情報をデータ更新部127に与える。
データ更新部127は、GPS受信部122から与えられたGPS情報から、携帯装置120の位置である携帯位置を特定し、特定された携帯位置を示す携帯位置情報を生成する携帯位置特定部として機能する。生成された携帯位置情報は、制御部130に与えられる。
具体的には、データ更新部127は、GPS受信部122からのGPS情報を用いて、携帯装置120の座標を求める。
データ更新部127は、GPS用データベース128を備えており、GPS用データベース128に記憶されている変換情報を用いて、求められた座標を携帯位置に変換することで、変換された携帯位置を示す携帯位置情報を生成する。ここでは、GPS情報で示される座標は、列車位置情報と単位が異なっているため、データ更新部127は、GPS情報で示される座標と、携帯位置との間の変換を行っている。
そして、データ更新部127は、新たに生成された携帯位置情報により、GPS用データベース128に記憶されている携帯位置情報を更新することで、GPS用データベース128を最新の状態に更新する。
なお、データ更新部127は、GPS受信部122でGPS情報が受信できないために、携帯位置を特定することができない場合には、その旨を制御部130に通知する。この場合には、GPS用データベース128に記憶されている携帯位置情報を更新しない。
また、データ更新部127は、復調部126から与えられる列車位置情報により、列車150の最新の位置を更新する。そして、データ更新部127は、列車位置情報を制御部130に与える。
具体的には、データ更新部127は、走行情報用データベース129を備えており、新たに取得された列車位置情報により、走行情報用データベース129に記憶されている列車位置情報を更新することで、走行情報用データベース129を最新の状態に更新する。
制御部130は、データ更新部127から与えられる携帯位置情報で示される携帯位置と、データ更新部127から与えられる列車位置情報で示される列車位置との間の距離である列車距離を算出する。そして、制御部130は、算出された列車距離と、復調部126から与えられる速度情報で示される速度とを用いて、列車150が列車位置情報で示される列車位置から携帯位置情報で示される携帯位置にまで到達する時間である列車到達時間を算出する。なお、携帯位置を用いて算出された列車距離を第1の列車距離ともいい、携帯位置を用いて算出された列車到達時間を第1の列車到達時間ともいう。
そして、制御部130は、算出された列車到達時間を含む列車接近情報を、表示部131に与える。なお、列車接近情報には、復調部126から与えられる列車番号、列車位置情報で示される列車位置、復調部126から与えられる速度情報で示される速度、進行方向情報で示される進行方向、及び、列車距離の少なくとも何れか一つが含まれていてもよい。
また、制御部130は、データ更新部127からの通知により、GPS情報を連続して受信することのできなかった回数である未測位回数をカウントする。カウントされた未測位回数は、表示部131に表示される列車接近情報に含まれていてもよい。
さらに、制御部130は、カウントされた未測位回数が、許容限界として予め定められた回数である許容限界回数以上の場合、又は、算出された距離が、許容限界として予め定められた距離である許容限界距離以下の場合、音声出力部132に警報音を出力させる。
表示部131は、画面画像を表示する。例えば、表示部131は、列車接近情報を示す画面画像を表示する。
画面画像には、少なくとも列車到達時間が示される。実施の形態1では、画面画像には、列車到達時間のほか、列車番号、列車位置、速度、進行方向、列車距離及び未測位回数が示されるが、列車番号、列車位置、速度、進行方向、列車距離及び未測位回数の少なくとも何れか一つが示されてもよい。
表示部131は、例えば、ディスプレイにより構成することができる。
音声出力部132は、音声を出力する。例えば、音声出力部132は、警報音を出力する。実施の形態1では、音声出力部132は、列車距離が許容限界距離以下である場合に、警報音を出力する。また、音声出力部132は、未測位回数が許容限界回数以上である場合に、警報音を出力する。
音声出力部132は、例えば、スピーカにより構成することができる。
電源部133は、携帯装置120の各部に電力を供給する。
以上に記載された復調部126、データ更新部127及び制御部130の一部又は全部は、例えば、図3(A)に示されているように、メモリ10と、メモリ10に格納されているプログラムを実行するCPU等のプロセッサ11とにより構成することができる。このようなプログラムは、ネットワークを通じて提供されてもよく、また、記録媒体に記録されて提供されてもよい。即ち、このようなプログラムは、例えば、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
また、復調部126及びデータ更新部127の一部又は全部は、例えば、図3(B)に示されているように、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC又はFPGA等の処理回路12で構成することもできる。
なお、GPS受信部122は、GPS情報の受信用の通信インターフェースで構成することができ、信号受信部125は、無線信号の受信用の通信インターフェースで構成することができる。
次に、実施の形態1における携帯装置120の動作を、図5を用いて説明する。
図5は、携帯装置120が列車接近を検知し通知するフローチャートである。
図5に示されているフローチャートは、携帯装置120の電源がONにされることで開始される。なお、携帯装置120は、電源がONにされることで、GPS情報及び走行情報を受信することが可能となる。
まず、GPS受信部122は、GPSアンテナ121を介して、GPS衛星170からの電波により、GPS情報を受信する(S10)。GPS受信部122は、受信されたGPS情報をデータ更新部127に与える。
データ更新部127は、GPS情報を用いて特定される座標を携帯位置として特定する(S11)。データ更新部127は、特定された携帯位置を示す携帯位置情報を生成して、生成された携帯位置情報をGPS用データベース128に保持しておくとともに、制御部130に与える。
なお、データ更新部127は、GPS受信部122から未測位を示すGPS情報が与えられた場合には、保持されている携帯位置情報を制御部130に与えるとともに、未測位であることを示す情報を制御部130に与える。この場合には、データ更新部127は、既にGPS用データベース128に保持されている携帯位置情報を更新せずに、そのまま保持する。
また、制御部130は、データ更新部127から取得される情報に基づいて、未測位回数を更新する(S12)。例えば、制御部130は、未測位を示す情報を伴わない携帯位置情報が送られてきた場合には、未測位回数を「0」に更新し、未測位を示す情報とともに携帯位置情報が送られてきた場合には、未測位回数に「1」を加算する。
一方、列車150が走行することで、列車制御装置151は、線路160に一定間隔で配置されている地上子161から列車150の位置を検出し、また、速度計152から速度を取得する。列車制御装置151は、列車識別番号と、検出された列車150の位置を示す列車位置情報と、取得された速度情報と、列車150の進行方向を示す進行方向情報とを無線装置110に与え、無線装置110は、列車識別番号、列車位置情報、速度情報及び進行方向情報を含む走行情報を生成し、生成された走行情報を携帯装置120に無線で送信する。
そして、走行情報用受信部124は、走行情報用アンテナ123を介して、無線装置110からの走行情報を受信する(S13)。受信された走行情報の内、列車識別番号、速度情報及び進行方向情報は、制御部130に与えられ、列車位置情報は、データ更新部127に与えられる。
データ更新部127は、走行情報用受信部124から与えられた列車位置情報により、走行情報用データベース129に記憶されている列車位置情報を更新したうえで、列車150の位置を取得する(S14)。データ更新部127は、列車位置情報を制御部130に与える。
次に、制御部130は、携帯位置情報で示される携帯位置と、列車位置情報で示される列車位置との間の距離である列車距離を算出する(S15)。
また、制御部130は、ステップS15で算出された列車距離と、速度情報で示される速度と、進行方向情報で示される進行方向とを用いて、列車150が、列車位置情報で示される列車位置から携帯位置情報で示される携帯位置にまで到達する時間である列車到達時間を算出する(S16)。
そして、制御部130は、ステップS16で算出された列車到達時間を含む列車接近情報を、表示部131に表示させる(S17)。列車接近情報には、復調部126から与えられる列車番号、列車位置情報で示される列車位置、復調部126から与えられる速度情報で示される速度、進行方向情報で示される進行方向、及び、未測位回数も含まれているものとする。
また、制御部130は、ステップS12で更新された未測位回数が、許容される限界として予め定められた許容限界回数よりも小さいか否かを判断する(S18)。未測位回数が許容限界回数よりも小さい場合(S18でYes)には、処理はステップS19に進み、未測位回数が許容限界回数以上である場合(S18でNo)には、処理はステップS21に進む。
ステップS19では、制御部130は、ステップS15で算出された列車距離が、許容される限界として予め定められた許容限界距離よりも大きいか否かを判断する。列車距離が許容限界距離よりも大きい場合(ステップS19でYes)には、処理はステップS20に進み、列車距離が許容限界距離以下である場合(S19でNo)には、処理はステップS21に進む。
ステップS20では、制御部130は、音声出力部132に警報音の出力を停止させる。なお、警報音が出力されていない場合には、制御部130は、そのまま、音声出力部132に警報音を出力させない。そして、処理はステップS10に戻る。
ステップS21では、制御部130は、音声出力部132に警報音を出力させる。なお、既に警報音が出力されている場合には、制御部130は、そのまま、音声出力部132に警報音の出力を継続させる。そして、処理はステップS10に戻る。
なお、制御部130は、列車150が在線していない場合等、走行情報を受信できないことは数多くあり、常に警報音が出力されることになる。従って、走行情報を受信できないことによる警報音の出力は行われない。
以上のように、実施の形態1によれば、携帯装置120は、GPS衛星170からのGPS情報と、列車150からの走行情報とを周期的に取得することで、列車接近情報を周期的に表示することができる。
このため、携帯装置120は、列車150の到達時間を正確に表示できる。また、携帯装置120は、列車150の進行方向及び速度を表示できる。さらに、携帯装置120は、携帯装置120の表示により、携帯装置120の使用者に対し、適切なタイミングでの退避を促すことが可能になる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2に係る通知システム200の構成を概略的に示すブロック図である。
通知システム200は、無線装置210と、携帯装置220とを備える。
実施の形態1では、GPS衛星170からのGPS情報と、列車150からの走行情報とに基づいて、列車接近を検知する通知システム100を示した。実施の形態2では、無線装置210及び携帯装置220が列車統制装置280と通信することで、分岐線路にも対応した列車接近を検知する通知システム200について説明する。
列車150は、線路260上を進行方向D1に進んでいるものとする。
実施の形態2では、線路260は、Y字状に分岐している。例えば、列車150が現在走行している一つの線路260Aは、列車の進行方向D1において、第1の分岐線路260B及び第2の分岐線路260Cに分岐するものとする。
ここで、携帯装置220を保持するユーザ101は、第1の分岐線路260Bで作業を行っているものとする。
列車150には、列車制御装置151、速度計152及び無線装置210が搭載されている。実施の形態2における列車制御装置151及び速度計152は、実施の形態1における列車制御装置151及び速度計152と同様である。
図7は、実施の形態2における無線装置210の構成を概略的に示すブロック図である。
無線装置210は、I/F部111と、制御部212と、無線アンテナ113と、無線通信部114と、統制用無線アンテナ215と、統制用無線通信部216とを備える。
実施の形態2におけるI/F部111、無線アンテナ113及び無線通信部114は、実施の形態1におけるI/F部111、無線アンテナ113及び無線通信部114と同様である。
統制用無線アンテナ215は、電波を送受信する。
統制用無線通信部216は、統制用無線アンテナ215を介して、無線通信を行う無線通信インターフェースである。例えば、統制用無線通信部216は、制御部212から与えられた、列車150の位置を示す列車位置情報を列車統制装置280に送信する。また、統制用無線通信部216は、列車統制装置280からの列車情報を受信する。列車情報については、後述する。
実施の形態2における制御部212は、実施の形態1における制御部112と同様の処理を行う。
また、制御部212は、統制用無線通信部216を介して、列車統制装置280からの列車情報を受け取る。さらに、制御部212は、統制用無線通信部216を介して、列車統制装置280に、列車150の位置を示す列車位置情報を送る。
列車統制装置280は、列車統制装置280の無線送信が届く範囲内に存在する全ての列車150と通信することで、各列車150の位置を把握し、列車150間の間隔制御を実現する装置である。
図8は、実施の形態2における携帯装置220の構成を概略的に示すブロック図である。
携帯装置220は、GPSアンテナ121と、GPS受信部122と、走行情報用アンテナ123と、走行情報用受信部124と、データ更新部127と、制御部230と、表示部131と、音声出力部132と、電源部133と、列車情報用アンテナ234と、列車情報用受信部235と、在線判定部238とを備える。
実施の形態2におけるGPSアンテナ121、GPS受信部122、走行情報用アンテナ123、走行情報用受信部124、データ更新部127、表示部131、音声出力部132及び電源部133は、実施の形態1におけるGPSアンテナ121、GPS受信部122、走行情報用アンテナ123、走行情報用受信部124、データ更新部127、表示部131、音声出力部132及び電源部133と同様である。
列車情報用アンテナ234は、電波を受信する。
列車情報用受信部235は、列車情報用アンテナ234を介して、列車統制装置280からの列車情報を受信する。列車情報は、列車識別番号、経路情報、停止限界位置情報及び制限速度情報を含む。
経路情報は、列車識別番号で識別される列車150の経路を示す。経路は、列車150が将来において在線する位置、言い換えると、列車150がどういったルートを辿るかを示す。例えば、経路情報は、図6に示されている第一の経路R1、第二の経路R2及び第三の経路R3のように、後述する停止限界位置P1までの列車150の経路を示す。
停止限界位置情報は、列車識別番号で識別される列車150の停止限界位置を示す。停止限界位置は、列車識別番号で識別される列車150に先行する列車(図示せず)の在線位置及び速度等から算出された、列車識別番号で識別される列車150の走行許可地点を示す。言い換えると、停止限界位置は、列車識別番号で識別される列車150が安全に停止することのできる限界となる位置である。図6には、停止限界位置として位置P1が示されている。
制限速度情報は、列車識別番号で識別される列車150の制限速度を示す。制限速度は、列車識別番号で識別される列車150に先行する列車(図示せず)の在線位置及び速度等から算出された、列車識別番号で識別される列車150の許容限界速度のことである。
ここで、列車情報用受信部235は、信号受信部236と、復調部237とを備える。
信号受信部236は、列車情報用アンテナ234を介して、列車統制装置280からの信号を受信する。受信された信号は、復調部237に与えられる。
復調部237は、信号受信部236から与えられた信号から、列車統制装置280からの列車情報を復調する。復調部237は、復調された列車情報を在線判定部238に与える。
在線判定部238は、列車情報用受信部235から与えられた列車情報を用いて、携帯装置220の位置である携帯位置が、列車150の進行する経路に含まれるか否かを判定する。そして、在線判定部238は、その判定結果を制御部230に与える。
具体的には、在線判定部238は、経路用データベース239を備えている。そして、在線判定部238は、列車情報用受信部235から列車情報が与えられると、与えられた列車情報で、経路用データベース239に記憶されている情報を更新する。これにより、在線判定部238は、リアルタイムに列車150の将来における経路を把握することができる。
そして、在線判定部238は、データ更新部127が保持している携帯位置情報を参照することにより、列車150が進行する経路に、携帯位置情報で示される携帯位置が含まれるか否かを判定する。
制御部230は、実施の形態1における制御部130とほぼ同様の処理を行うが、算出された列車距離が予め定められた許容限界距離以下の場合であっても、携帯位置が列車150の路線に含まれない場合には、音声出力部132に警報音を出力させない。
以上に記載された復調部126、データ更新部127、制御部230、復調部237及び在線判定部238の一部又は全部は、例えば、図3(A)に示されているように、メモリ10と、メモリ10に格納されているプログラムを実行するCPU等のプロセッサ11とにより構成することができる。このようなプログラムは、ネットワークを通じて提供されてもよく、また、記録媒体に記録されて提供されてもよい。即ち、このようなプログラムは、例えば、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
また、復調部126、データ更新部127及び復調部237の一部又は全部は、例えば、図3(B)に示されているように、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC又はFPGA等の処理回路12で構成することもできる。
なお、GPS受信部122は、GPS情報の受信用の通信インターフェースで構成することができ、信号受信部125及び信号受信部236は、無線信号の受信用の通信インターフェースで構成することができる。
次に、実施の形態2における携帯装置220の動作を、図9を用いて説明する。
図9は、携帯装置220が列車接近を検知し通知するフローチャートである。
図9に示されているフローチャートは、携帯装置220の電源がONにされることで開始される。なお、携帯装置220は、電源がONにされることで、GPS情報、走行情報及び列車情報を受信することが可能となる。
なお、図9に示されているフローチャートにおいて、図5で示されているステップと同様の処理を行うステップについては、図5と同じ符号を付することで、詳細な説明を省略する。
図9のステップS10〜S12での処理は、図5のステップS10〜S12での処理と同様である。但し、図9においては、ステップS12の後に、処理はステップS30に進む。
ステップS30では、列車情報用受信部235は、列車情報用アンテナ234を介して、列車統制装置280からの列車情報を受信する。列車情報用受信部235は、受信された列車情報を在線判定部238に与える。
在線判定部238は、列車情報用受信部235から与えられた列車情報に含まれている路線情報により、列車150が進行する経路を特定する(S31)。
そして、在線判定部238は、データ更新部127が保持している携帯位置情報を参照することにより、列車150が進行する経路に、携帯位置情報で示される携帯位置が含まれるか否かを判定する(S32)。そして、在線判定部238は、その判定結果を制御部230に与える。そして、処理はステップS13に進む。
図9のステップS13〜S18での処理は、図5のステップS13〜S18での処理と同様である。但し、図9においては、ステップS18において、未測位回数が許容限界回数よりも小さいと判断された場合(S18でYes)に、処理はステップS33に進む。
ステップS33では、制御部230は、ステップS32での判定結果により、携帯位置が列車150の進行する経路に含まれるか否かを判断する。携帯位置が列車150の進行する経路に含まれる場合(S33でYes)には、処理はステップS34に進み、携帯位置が列車150の進行する経路に含まれない場合(S33でNo)には、処理はステップS20に進む。
ステップS34では、制御部230は、ステップS12で更新された未測位回数が、ステップS12において増加したか否かを判断する。未測位回数が増加した場合(S34でYes)には、処理はステップS21に進み、未測位回数が増加していない場合(S34でNo)には、処理はステップS19に進む。
図9のステップS19〜S21での処理は、図5のステップS19〜S21での処理と同様である。
以上のように、実施の形態2によれば、列車統制装置280からの列車情報も予め定められた周期で取得することができるため、線路260が多岐にわたり分岐していても、在線している線路260に対してのみ列車150が接近した場合を検知して警報を発することができる。
実施の形態3.
図10は、実施の形態3に係る通知システム300の構成を概略的に示すブロック図である。
通知システム300は、無線装置210と、携帯装置320とを備える。
実施の形態2では、GPS衛星170からのGPS情報と、列車150からの走行情報と、列車統制装置280からの列車情報とに基づいて、分岐線路にも対応した列車接近を検知する通知システム200を示した。実施の形態3では、GPS情報を受信することのできないトンネル302等の、無線信号を直接受信できない不感地帯での列車150の接近を検知する通知システム300を説明する。
図10に示されているように、実施の形態3では、列車の進行方向D1に、トンネル302があり、トンネル302においても、携帯装置320が走行情報及び列車情報を受信することができるように、LCX(Leaky Coaxial Cable)362及びLCXアンテナ363A、363Bが設けられている。
LCX362は、漏洩同軸ケーブルのことであり、外部から電波が届きにくい閉じた空間、又は、障害物の多い空間等の不感地帯でも高品質な無線通信を可能とする用途で使用される。LCXアンテナ363A、363Bは、例えば、トンネル302の出入口等の不感地帯の外に配置される。LCX362及びLCXアンテナ363A、363Bを使用することで、列車150からの走行情報及び列車統制装置280からの列車情報を直接受信できない不感地帯においても、携帯装置320は、それらの情報を受信することができる。
但し、携帯装置320は、LCX362及びLCXアンテナ363A、363Bを使用しても、GPS情報を受信することはできないため、トンネル302の出入口付近が、GPS情報を受信できる限界点であるGPS受信限界点となる。ここでは、トンネル302の二つの出入口の内、列車150の進行方向D1に対して、より遠い方の出入口をGPS受信限界点P2として説明する。
ここで、図10に示されているように、停止限界位置P1がトンネル302を超えた位置にある場合には、GPS受信限界点P2は、停止限界位置P1よりも列車150に近い位置となる。このような場合には、GPS受信限界点P2が携帯装置320の位置とみなされたとしても、携帯装置320の位置は、列車150から停止限界位置P1の範囲内であるため、列車150が進行する経路に携帯装置320の位置が含まれることを判定することができ、携帯装置320は、列車150の接近を検知し警報を発することが可能となる。
一方、図11に示されているように、停止限界位置P1がトンネル302#内にある場合には、GPS受信限界点P2は、停止限界位置P1よりも列車150から遠い位置となる。このような場合には、GPS受信限界点P2が携帯装置320の位置とみなされると、携帯装置320の位置は、列車150から停止限界位置P1の範囲外であるため、列車150が進行する経路に携帯装置320の位置が含まれないこととなり、携帯装置320は、列車150の接近を検知し警報を発することができなくなる。
以上のように、実施の形態3では、携帯装置320が不感地帯に入ることを考慮して、携帯装置320のユーザ101は、GPS情報を利用するか否かを選択できるようにしている。以下、詳述する。
図12は、実施の形態3における携帯装置320の構成を概略的に示すブロック図である。
携帯装置320は、GPSアンテナ121と、GPS受信部122と、走行情報用アンテナ123と、走行情報用受信部124と、データ更新部127と、制御部330と、表示部131と、音声出力部132と、電源部133と、列車情報用アンテナ234と、列車情報用受信部235と、在線判定部338とを備える。
実施の形態3におけるGPSアンテナ121、GPS受信部122、走行情報用アンテナ123、走行情報用受信部124、データ更新部127、表示部131、音声出力部132及び電源部133は、実施の形態1におけるGPSアンテナ121、GPS受信部122、走行情報用アンテナ123、走行情報用受信部124、データ更新部127、表示部131、音声出力部132及び電源部133と同様である。
実施の形態3における列車情報用アンテナ234及び列車情報用受信部235は、実施の形態2における列車情報用アンテナ234及び列車情報用受信部235と同様である。
操作部340は、ユーザからの操作の入力を受け付ける。
例えば、操作部340は、ユーザから、GPS情報を利用するGPSオン設定であるGPS用データベース使用オン設定を選択するか、GPS情報を利用しないGPSオフ設定であるGPS用データベース使用オフ設定を選択するかの入力を受け付ける。
ここで、ユーザ101は、携帯装置320の表示部131に表示された未測位回数に基づき、トンネル302内でGPS情報の受信有無を確認し、その確認結果に応じて操作部340からGPS用データベース使用オン設定及びGPS用データベース使用オフ設定を切り替えることができる。
また、操作部340は、GPS用データベース使用オフ設定が選択された場合に、ユーザからの位置の入力を受け付ける。ここで入力される位置は、携帯装置320の位置として扱われる。
さらに、操作部340は、GPS情報の未測位回数が許容限界回数以上の場合において、警報音を出力させるか否かの設定の入力を受け付ける。警報音を出力させる設定を出力オン設定ともいい、警報音を出力させない設定を出力オフ設定ともいう。
制御部330は、操作部340が受け付けた入力に基づいて、携帯装置320をGPS用データベース使用オン設定又はGPS用データベース使用オフ設定で動作させる。
GPS用データベース使用オン設定が選択された場合には、実施の形態3における制御部330は、実施の形態2における制御部230と同様である。但し、制御部330は、GPS情報の未測位回数が許容限界回数以上の場合において警報音を出力させない設定が選択された場合には、そのような場合において、音声出力部132に警報音を出力させない。
GPS用データベース使用オフ設定が選択された場合には、制御部330は、データ更新部127から与えられる携帯位置情報の代わりに、操作部340に入力された位置を使用する。ここで、操作部340に入力された位置を用いて算出された列車距離を第2の列車距離ともいい、操作部340に入力された位置を用いて算出された列車到達時間を第2の列車到達時間ともいう。
また、制御部330は、操作部340で入力された位置を示す入力位置情報を在線判定部338に与える。
さらに、制御部330は、GPS情報の未測位回数が許容限界回数以上の場合において警報音を出力させない設定が選択されたときには、そのような場合において、音声出力部132に警報音を出力させない。
在線判定部338は、列車情報用受信部235から与えられた列車情報を用いて、携帯位置又は入力された位置が、列車150の進行する経路に含まれるか否かを判定する。そして、在線判定部338は、その判定結果を制御部330に与える。
例えば、GPS用データベース使用オン設定が選択された場合には、実施の形態3における在線判定部338は、実施の形態2における在線判定部238と同様である。
一方、GPS用データベース使用オフ設定が選択された場合には、在線判定部338は、制御部330から与えられる入力位置情報で示される位置が、列車150の進行する経路に含まれるか否かを判定する。
次に、実施の形態3における携帯装置320の動作を、図13及び図14を用いて説明する。
図13は、GPS用データベース使用オン設定が選択される場合における携帯装置320が列車接近を検知し通知するフローチャートである。
図13に示されているフローチャートは、携帯装置320の電源がONにされることで開始される。なお、携帯装置320は、電源がONにされることで、GPS情報、走行情報及び列車情報を受信することが可能となる。
なお、図13に示されているフローチャートにおいて、図5又は図9で示されているステップと同様の処理を行うステップについては、図5又は図9と同じ符号を付することで、詳細な説明を省略する。
まず、制御部330は、表示部131に、GPS用データベース使用オン設定又はGPS用データベース使用オフ設定を選択するための選択画面画像を表示させて、操作部340を介して、ユーザから選択を受ける(S40)。ここでは、GPS用データベース使用オン設定が選択されるものとする。そして、処理はステップS10に進む。
図13に示されているステップS10〜S17での処理は、図5に示されているステップS10〜S17での処理と同様である。但し、図13に示されているフローチャートでは、ステップS17の後は、処理はステップS41に進む。
また、図13に示されているステップS30〜S32での処理は、図9に示されているステップS30〜S32での処理と同様である。
ステップS41では、制御部330は、GPS情報の未測位回数が許容限界回数以上の場合において警報音を出力させない設定が選択されているか否かを判断する。警報音を出力させない設定が選択されている場合(S41でYes)には、処理はステップS33に進み、警報音を出力させる設定が選択されている場合(S41でNo)には、処理はステップS18に進む。
図13に示されているステップS18〜S21での処理は、図5に示されているステップS18〜S21での処理と同様である。
また、図13に示されているステップS33及びS34での処理は、図9に示されているステップS33及びS34での処理と同様である。
図13に示されているフローチャートによれば、図10に示されているように、列車150がトンネル302に進入した際、LCX362及びLCXアンテナ363A、363Bを経由することで、携帯装置320は、列車150からの走行情報及び列車統制装置280からの列車情報を受信することができる。
この場合、携帯装置320は、GPS情報が取得できるGPS受信限界点P2であるトンネル302の出入口付近では、受信されたGPS情報を基に位置比較することで、列車接近を検知することができる。また、携帯装置320は、不感地帯に入りGPS情報が取得できなくなっても、列車情報の停止限界位置P1がトンネル302の長さ以上である場合、GPS受信限界点P2が列車情報の停止限界位置P1の範囲内であることから、携帯装置320が列車150の経路に含まれていることを把握することができる。このため、ユーザ101がトンネル302のどこにいたとしても列車接近を検知することが可能となる。
図14は、GPS用データベース使用オフ設定が選択される場合における携帯装置320が列車接近を検知し通知するフローチャートである。
図14に示されているフローチャートは、携帯装置320の電源がONにされることで開始される。なお、携帯装置320は、電源がONにされることで、走行情報及び列車情報を受信することが可能となる。
なお、図14に示されているフローチャートにおいて、図5又は図9で示されているステップと同様の処理を行うステップについては、図5又は図9と同じ符号を付することで、詳細な説明を省略する。
まず、制御部330は、表示部131に、GPS用データベース使用オン設定又はGPS用データベース使用オフ設定を選択するための選択画面画像を表示させて、操作部340を介して、ユーザから選択を受ける(S50)。ここでは、GPS用データベース使用オフ設定が選択されるものとする。
GPS用データベース使用オフ設定が選択されると、制御部330は、表示部131に位置入力画面画像を表示させて、操作部340を介して、ユーザから現在の位置の入力を受け付ける(S51)。制御部330は、入力された位置を示す入力位置情報を生成して、生成された入力位置情報を在線判定部338に与える。そして、処理はステップS12に進む。
図14に示されているステップS12での処理は、図5に示されているステップS12での処理と同様である。
また、図14に示されているステップS30及びS31での処理は、図9に示されているステップS30及びS31での処理と同様である。但し、図14に示されているフローチャートにおいては、ステップS31の後は、処理はステップS53に進む。
ステップS53では、在線判定部338は、制御部330から与えられた入力位置情報で示される位置が、列車150が進行する経路に含まれるか否かを判定する。そして、在線判定部338は、その判定結果を制御部330に与える。そして、処理はステップS13に進む。
図14に示されているステップS13及びS14での処理は、図5に示されているステップS13及びS14での処理と同様である。但し、図14に示されているフローチャートにおいては、ステップS14の後は、処理はステップS54に進む。
ステップS54においては、制御部330は、入力位置情報で示されている位置と、列車位置情報で示される列車位置との間の距離である列車距離を算出する。
また、制御部330は、ステップS54で算出された列車距離と、速度情報で示される速度と、進行方向情報で示される進行方向とを用いて、列車150が、列車位置情報で示される列車位置から入力位置情報で示されている位置にまで到達する時間である列車到達時間を算出する(S55)。そして、処理はステップS17に進む。
図14に示されているステップS17での処理は、図5に示されているステップS17での処理と同様である。但し、図14に示されているフローチャートにおいては、ステップS17の後は、処理はステップS56に進む。
ステップS56では、制御部330は、GPS情報の未測位回数が許容限界回数以上の場合において警報音を出力させない設定が選択されているか否かを判断する。警報音を出力させない設定が選択されている場合(S56でYes)には、処理はステップS33に進み、警報音を出力させる設定が選択されている場合(S41でNo)には、処理はステップS18に進む。
図14に示されているステップS18〜S21での処理は、図5に示されているステップS18〜S21での処理と同様である。
また、図14に示されているステップS33での処理は、図9に示されているステップS33での処理と同様である。但し、図14に示されているフローチャートにおいては、ステップS33で、入力された位置が列車経路に含まれると判断された場合(S33でYes)には、処理はステップS19に進む。
図14に示されているフローチャートによれば、ユーザ101がGPS受信限界点P2付近以外で作業することが必要な場合等、トンネル302等の不感地帯においても、携帯装置320の位置として入力した位置と、走行情報の列車位置とを基に位置比較することで、列車の接近を検知することができる。
以上のように、実施の形態3によれば、トンネル302等の不感地帯においてLCX362及びLCXアンテナ363A、363Bを経由することで、列車統制装置280からの列車情報、列車150からの走行情報を受信できるように構成したので、実施の形態2と比較して、次のような(1)〜(3)の効果を得ることができる。
(1)図10に示されているように、停止限界位置P1が、トンネル302を超えている場合、携帯装置320は、GPS受信限界点P2を携帯装置320の位置とすることで、トンネル302等の不感地帯でも列車接近を検知することができる。
(2)図11に示されているように、停止限界位置P1がトンネル302#内にある場合、GPS用データベース使用オフ設定を選択することで、携帯装置320は、ユーザ101が事前に把握している線路工事現場の位置を携帯装置320の位置とすることで、その位置と列車位置とを比較し列車接近を検知することができる。
(3)列車情報を受信するたびに、最新の経路及び停止限界位置P1に更新されるため、ユーザ101がGPS受信限界点P2付近にいる限りは、GPS受信限界点P2が列車情報の停止限界位置P1の範囲内となり、GPS用データベース使用オン設定を選択することで、列車検知可能である。従って、図11に示されているように、停止限界位置P1がトンネル302#内にある場合でも、ユーザ101は、携帯装置320の表示部131から列車接近情報の未測位回数を把握することができる。このため、GPS情報を使用できる場合はGPS用データベース使用オン設定に、GPS情報を使用できない場合はGPS用データベース使用オフ設定を選択するといった、フレキシブルな使用での列車接近検知が可能になる。
なお、実施の形態3では、GPS用データベース使用オン設定及びGPS用データベース使用オフ設定の切り替えは、電源ON時に限定されず、どのタイミングに実施されてもよい。また、未測位回数が許容限界回数以上の場合において、警報音を出力するか否かの設定の選択についても、そのタイミングはどのタイミングであってもよい。
また、実施の形態3におけるGPS用データベース使用オン設定及びGPS用データベース使用オフ設定の切り替えは、操作部340を追加することで実施の形態1に適用することもでき、警報音を出力するか否かの設定の選択についても、実施の形態1に適用することができる。
実施の形態4.
図10に示されているように、実施の形態4に係る通知システム400は、無線装置210と、携帯装置420とを備える。
実施の形態3では、トンネル302等の不感地帯における列車接近を検知することのできる通知システム300を示したが、実施の形態4では、誤復調を防ぐことで、走行情報の信頼性を向上することのできる通知システム400を説明する。
図15は、実施の形態4における携帯装置420の構成を概略的に示すブロック図である。
携帯装置420は、GPSアンテナ121と、GPS受信部122と、走行情報用アンテナ123と、走行情報用受信部424と、データ更新部127と、制御部330と、表示部131と、音声出力部132と、電源部133と、列車情報用アンテナ234と、列車情報用受信部435と、在線判定部338と、基準クロック部441とを備える。
実施の形態4におけるGPSアンテナ121、GPS受信部122、走行情報用アンテナ123、データ更新部127、表示部131、音声出力部132及び電源部133は、実施の形態1におけるGPSアンテナ121、GPS受信部122、走行情報用アンテナ123、データ更新部127、表示部131、音声出力部132及び電源部133と同様である。
実施の形態4における列車情報用アンテナ234は、実施の形態2における列車情報用アンテナ234と同様である。
実施の形態4における制御部330、在線判定部338及び操作部340は、実施の形態3における制御部330、在線判定部338及び操作部340と同様である。
列車情報用受信部435は、列車情報用アンテナ234を介して、列車統制装置280からの列車情報を受信する。
ここで、列車情報用受信部435は、信号受信部236と、復調部437とを備える。
実施の形態4における信号受信部236は、実施の形態2における信号受信部236と同様である。
復調部437は、信号受信部236から与えられた信号から、列車統制装置280からの列車情報を復調する。
そして、復調部437は、復調された列車情報が信頼性のある情報であるか否かを判断する。例えば、列車統制装置280から送信される列車情報には、予め定められた一又は複数の箇所に、予め定められたデータパターンが含まれており、復調部437は、復調された列車情報に予め定められたデータパターンが含まれている場合には、その列車情報を信頼性のある情報と判断する。
復調部437は、復調された列車情報が信頼性のある情報と判断した場合には、列車情報を受信した旨を基準クロック部441に通知するとともに、復調された列車情報を在線判定部338に与える。
基準クロック部441は、信頼性のある情報と判断された列車情報に基づいて、走行情報を受信するタイミングを制御する受信タイミング制御部として機能する。
例えば、基準クロック部441は、復調部437から列車情報を受信した旨の通知を受けると、予め定められた時間待機するため、予め定められた基準クロック数をカウントした後、走行情報用受信部424に、走行情報を受信するように通知する。
走行情報用受信部424は、基準クロック部441から通知を受けると、走行情報用アンテナ123を介して、無線装置210からの走行情報を受信する。そして、走行情報用受信部424は、走行情報が受信されると、信号の受信を停止する。
走行情報用受信部424は、信号受信部425と、復調部426とを備える。
信号受信部425は、基準クロック部441から通知を受けると、走行情報用アンテナ123を介して、無線装置210からの電波で届けられた信号の受信を開始する。受信された信号は、復調部426に与えられる。そして、信号受信部425は、復調部426から、走行情報を受信した旨の通知を受けると、走行情報用アンテナ123を介した信号の受信を終了する。
言い換えると、信号受信部425は、基準クロック部441から通知を受けると、走行情報用アンテナ123を介して信号を受信するための受信窓を開き、復調部426から通知を受けると、その受信窓を閉じる。このため、信号受信部425は、受信窓が開いている間だけ、信号を受信する。
従って、信号受信部425は、列車情報が信頼性のある情報であると判断された場合に、走行情報を受信することになる。
復調部426は、信号受信部425から与えられた信号から、無線装置210からの走行情報を復調する。そして、復調部426は、復調された走行情報に含まれている列車識別番号、速度情報及び進行方向情報を制御部330に与え、復調された走行情報に含まれている列車位置情報をデータ更新部127に与える。
以上に記載された復調部426、データ更新部127、制御部330、復調部437、在線判定部338及び基準クロック部441の一部又は全部は、例えば、図3(A)に示されているように、メモリ10と、メモリ10に格納されているプログラムを実行するCPU等のプロセッサ11とにより構成することができる。このようなプログラムは、ネットワークを通じて提供されてもよく、また、記録媒体に記録されて提供されてもよい。即ち、このようなプログラムは、例えば、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
また、復調部426、データ更新部127、復調部437及び基準クロック部441の一部又は全部は、例えば、図3(B)に示されているように、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC又はFPGA等の処理回路12で構成することもできる。
なお、GPS受信部122は、GPS情報の受信用の通信インターフェースで構成することができ、信号受信部425及び信号受信部236は、無線信号の受信用の通信インターフェースで構成することができる。
次に、実施の形態4における基準クロック数を使用した携帯装置420の復調処理動作について説明する。
図16は、実施の形態3のように、基準クロック数を用いずに、信号を受信する場合の一例を示す概略図である。
基準クロック数を用いない場合、信号受信部125は、常に受信窓を開いた状態であるため、走行情報を常に受信し続けており、復調部126にて常に復調を行う。
このため、列車が在線していない場合、信号受信部125は、ノイズ信号を受信し続けることとなるため、復調部126は、ノイズ情報を復調し、走行情報と誤って認識する可能性がある。従って、無駄な復調処理をする上、誤復調してしまい列車位置を正しく判断できなくなる場合がある。
図17は、実施の形態4のように、基準クロック数を用いて、信号を受信する場合の一例を示す概略図である。
基準クロック数を用いる場合、信号受信部425は、通常、受信窓を閉じた状態であるため、ノイズ信号を受信することはない。そのため、復調部426は、ノイズ情報を復調し、走行情報と誤って認識する可能性は低くなる。
以上のように、実施の形態4によれば、走行情報の受信に関して、基準クロック部441が、基準クロック数を用いて、信号受信部425の受信窓を制御するため、次のような効果を得ることができる。
携帯装置420は、走行情報を誤復調しなくなるため、走行情報の信頼性が向上する。
また、携帯装置420は、信号受信部425の受信窓を閉じておき、列車情報を受信後、基準クロック数をカウントする間だけ待機した後、信号受信部425が走行情報を復調するための信号を受信することから、無駄な復調処理を削減でき、省エネ効果も見込むことができる。
以上に記載された実施の形態1〜4では、速度計152及び地上子161を用いているが、実施の形態1〜4は、これらを用いることに限定されない。例えば、車輪の回転を検出し相対位置を算出する速度発電機を使用して、速度情報及び位置情報が取得されてもよい。
100,200,300,400 通知システム、 101 ユーザ、 302,302# トンネル、 110,210 無線装置、 111 I/F部、 112,212 制御部、 113 無線アンテナ、 114 無線通信部、 120,220,320,420 携帯装置、 121 GPSアンテナ、 122 GPS受信部、 123 走行情報用アンテナ、 124,424 走行情報用受信部、 125,425 信号受信部、 126,426 復調部、 127 データ更新部、 128 GPS用データベース、 129 走行情報用データベース、 130,230,330 制御部、 131 表示部、 132 音声出力部、 133 電源部、 234 列車情報用アンテナ、 235,435 列車情報用受信部、 236 信号受信部、 237,437 復調部、 238,338 在線判定部、 239,339 経路用データベース、 340 操作部、 441 基準クロック部、 150 列車、 151 列車制御装置、 152 速度計、 160,260 線路、 161 地上子、 362 LCX、 363A、363B LCXアンテナ、 170 GPS衛星、 280 列車統制装置。

Claims (14)

  1. 列車の接近を通知する携帯装置であって、
    GPS(Global Positioning System)アンテナと、
    前記GPSアンテナを介して、GPS衛星からのGPS情報を受信するGPS受信部と、
    前記GPS情報を用いて、前記携帯装置の位置である携帯位置を特定する携帯位置特定部と、
    走行情報用アンテナと、
    前記走行情報用アンテナを介して、前記列車の位置である列車位置を示す列車位置情報と、前記列車の速度を示す速度情報と、を含む走行情報を受信する走行情報用受信部と、
    前記携帯位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記携帯位置に到達する時間である列車到達時間を算出する制御部と、
    前記列車到達時間を少なくとも示す画面画像を表示する表示部と、を備えること
    を特徴とする携帯装置。
  2. 前記制御部は、前記携帯位置及び前記列車位置を用いて、前記携帯装置と前記列車との間の距離である列車距離を算出し、前記列車距離及び前記速度を用いて、前記列車到達時間を算出すること
    を特徴とする請求項1に記載の携帯装置。
  3. 前記画面画像は、前記列車距離も示すこと
    を特徴とする請求項2に記載の携帯装置。
  4. 前記列車距離が、許容限界として予め定められた距離である許容限界距離以下である場合に、警報音を出力する音声出力部をさらに備えること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の携帯装置。
  5. 列車情報用アンテナと、
    前記列車情報用アンテナを介して、前記列車の走行許可地点を示す停止限界位置までの前記列車の経路を示す経路情報を含む列車情報を受信する列車情報用受信部と、
    前記携帯位置が前記経路に含まれるか否かを判定する在線判定部と、
    警報音を出力する音声出力部と、を備え、
    前記音声出力部は、前記携帯位置が前記経路に含まれる場合には、前記列車距離が、許容限界として予め定められた距離である許容限界距離以下であるときに、前記警報音を出力し、前記携帯位置が前記経路に含まれない場合には、前記列車距離が前記許容限界距離以下であっても、前記警報音を出力しないこと
    を特徴とする請求項2又は3に記載の携帯装置。
  6. 前記制御部は、前記GPS受信部が前記GPS情報を連続して受信することのできなかった回数である未測位回数をカウントし、
    前記画面画像は、前記未測位回数も示すこと
    を特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の携帯装置。
  7. 前記未測位回数が、許容限界として予め定められた回数である許容限界回数以上である場合に、警報音を出力する音声出力部をさらに備えること
    を特徴とする請求項6に記載の携帯装置。
  8. 出力オン設定及び出力オフ設定から何れか一方の選択の入力を受け付ける操作部と、
    前記出力オン設定が選択されている場合に、前記未測位回数が、許容限界として予め定められた回数である許容限界回数以上のときに、警報音を出力し、前記出力オフ設定が選択されている場合に、前記未測位回数が前記許容限界回数以上のときであっても、前記警報音を出力しない音声出力部と、をさらに備えること
    を特徴とする請求項6に記載の携帯装置。
  9. 列車の接近を通知する携帯装置であって、
    GPS(Global Positioning System)アンテナと、
    前記GPSアンテナを介して、GPS衛星からのGPS情報を受信するGPS受信部と、
    前記GPS情報を用いて、前記携帯装置の位置である携帯位置を特定する携帯位置特定部と、
    走行情報用アンテナと、
    前記走行情報用アンテナを介して、前記列車の位置である列車位置を示す列車位置情報と、前記列車の速度を示す速度情報と、を含む走行情報を受信する走行情報用受信部と、
    列車情報用アンテナと、
    前記列車情報用アンテナを介して、前記列車の走行許可地点を示す停止限界位置までの前記列車の経路を示す経路情報を含む列車情報を受信する列車情報用受信部と、
    GPSオン設定及びGPSオフ設定から何れか一方の選択の入力を受け付け、前記GPSオフ設定が選択された場合に、前記携帯装置の位置の入力を受け付ける操作部と、
    前記GPSオン設定が選択されている場合に、前記携帯位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記携帯位置に到達する時間である第1の列車到達時間を算出し、前記GPSオフ設定が選択されている場合に、前記入力された位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記入力された位置に到達する時間である第2の列車到達時間を算出する制御部と、
    前記第1の列車到達時間又は前記第2の列車到達時間を少なくとも示す画面画像を表示する表示部と、を備えること
    を特徴とする携帯装置。
  10. 前記GPSオン設定が選択されている場合に、前記携帯位置が前記経路に含まれるか否かを判定し、前記GPSオフ設定が選択されている場合に、前記入力された位置が前記経路に含まれるか否かを判定する在線判定部と、
    警報音を出力する音声出力部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記GPSオン設定が選択されている場合に、前記携帯位置及び前記列車位置を用いて、前記携帯装置と前記列車との間の距離である第1の列車距離を算出し、前記第1の列車距離及び前記速度を用いて、前記第1の列車到達時間を算出し、前記GPSオフ設定が選択されている場合に、前記入力された位置及び前記列車位置を用いて、前記携帯装置と前記列車との間の距離である第2の列車距離を算出し、前記第2の列車距離及び前記速度を用いて、前記第2の列車到達時間を算出し、
    前記音声出力部は、前記GPSオン設定が選択されている場合に、前記第1の列車距離が、許容限界として予め定められた距離である許容限界距離以下であるときに、前記警報音を出力し、前記GPSオフ設定が選択されている場合に、前記第2の列車距離が、前記許容限界距離以下であっても、前記警報音を出力しないこと
    を特徴とする請求項9に記載の携帯装置。
  11. 前記列車情報用受信部は、前記列車情報が信頼性のある情報であるか否かを判断し、
    前記走行情報用受信部は、前記列車情報が信頼性のある情報であると判断された場合に、前記走行情報を受信すること
    を特徴とする請求項5、9及び10の何れか一項に記載の携帯装置。
  12. 前記走行情報は、前記列車を識別するための列車識別情報及び前記列車の進行方向を示す進行方向情報をさらに含み、
    前記画面画像は、前記列車識別情報及び前記進行方向情報も示すこと
    を特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載の携帯装置。
  13. 列車に搭載される無線装置と、前記列車の接近を通知する携帯装置と、を備える通知システムであって、
    前記無線装置は、
    無線アンテナと、
    前記無線アンテナを介して、前記列車の位置である列車位置を示す列車位置情報と、前記列車の速度を示す速度情報と、を含む走行情報を送信する無線通信部と、を備え、
    前記携帯装置は、
    GPS(Global Positioning System)アンテナと、
    前記GPSアンテナを介して、GPS衛星からのGPS情報を受信するGPS受信部と、
    前記GPS情報を用いて、前記携帯装置の位置である携帯位置を特定する携帯位置特定部と、
    走行情報用アンテナと、
    前記走行情報用アンテナを介して、前記走行情報を受信する走行情報用受信部と、
    前記携帯位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記携帯位置に到達する時間である列車到達時間を算出する制御部と、
    前記列車到達時間を少なくとも示す画面画像を表示する表示部と、を備えること
    を特徴とする通知システム。
  14. 列車に搭載される無線装置と、前記列車の接近を通知する携帯装置と、を備える通知システムであって、
    前記無線装置は、
    無線アンテナと、
    前記無線アンテナを介して、前記列車の位置である列車位置を示す列車位置情報と、前記列車の速度を示す速度情報と、を含む走行情報を送信する無線通信部と、を備え、
    前記携帯装置は、
    GPS(Global Positioning System)アンテナと、
    前記GPSアンテナを介して、GPS衛星からのGPS情報を受信するGPS受信部と、
    前記GPS情報を用いて、前記携帯装置の位置である携帯位置を特定する携帯位置特定部と、
    走行情報用アンテナと、
    前記走行情報用アンテナを介して、前記走行情報を受信する走行情報用受信部と、
    列車情報用アンテナと、
    前記列車情報用アンテナを介して、前記列車の走行許可地点を示す停止限界位置までの前記列車の経路を示す経路情報を含む列車情報を受信する列車情報用受信部と、
    GPSオン設定及びGPSオフ設定から何れか一方の選択の入力を受け付け、前記GPSオフ設定が選択された場合に、前記携帯装置の位置の入力を受け付ける操作部と、
    前記GPSオン設定が選択されている場合に、前記携帯位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記携帯位置に到達する時間である第1の列車到達時間を算出し、前記GPSオフ設定が選択されている場合に、前記入力された位置、前記列車位置及び前記速度を用いて、前記列車が前記入力された位置に到達する時間である第2の列車到達時間を算出する制御部と、
    前記第1の列車到達時間又は前記第2の列車到達時間を少なくとも示す画面画像を表示する表示部と、を備えること
    を特徴とする通知システム。
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