JP2015161540A - 位置検出装置、位置検出システム、位置検出方法およびプログラム - Google Patents

位置検出装置、位置検出システム、位置検出方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチパス環境下において信号送信元の確定位置の精度を向上させることが可能な位置検出装置、位置検出システム、位置検出方法およびプログラムを提供する。【解決手段】信号を受信する通信部と、前記通信部により受信された信号に基づいて信号送信元の候補位置を推定する位置推定部と、前記位置推定部により推定された候補位置が所定の領域内にある場合、前記候補位置に基づいて信号送信元の確定位置を決定する位置決定部と、を備える位置検出装置。【選択図】図1

Description

本発明は、位置検出装置、位置検出システム、位置検出方法およびプログラムに関する。
近年、情報通信技術の発展に伴い、ITS(Intelligent Transport Systems)のような交通の安全向上または効率化を図るシステムの研究および開発等が行われている。
例えば、特許文献1では、GPS(Global Positioning System)受信機により得られる位置情報に基づいて、車両から一定距離の範囲に歩行者等が存在する場合に、歩行者および車両に警報等を発するシステムが開示されている。
特開2009−123249号公報 特開2012−127972号公報
しかし、特許文献1で開示されるシステムには、ビルの密集地帯等では、マルチパスの影響によりGPSの測位精度が悪化するため、システムが車両および歩行者等の正確な位置を把握することが困難となるという問題があった。
なお、特許文献2では、受信した信号とレプリカ信号との相関値に基づいて、受信信号がマルチパス信号であるかを判別する方法が開示されているが、当該方法では、マルチパス信号でないと誤判定された場合、信号送信元の存在し得ない位置から当該信号が送信されたと認識されてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、マルチパス環境下において信号送信元の確定位置の精度を向上させることが可能な、新規かつ改良された位置検出装置、位置検出システム、位置検出方法およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、信号を受信する通信部と、前記通信部により受信された信号に基づいて信号送信元の候補位置を推定する位置推定部と、前記位置推定部により推定された候補位置が所定の領域内にある場合、前記候補位置に基づいて信号送信元の確定位置を決定する位置決定部と、を備える位置検出装置が提供される。
また、前記位置決定部は、前記信号に係る信号送信元の種別情報に基づいて、前記所定の領域を特定してもよい。
また、前記信号に係る信号送信元の種別情報は、前記信号の信号パターンであってもよい。
また、前記信号に係る信号送信元の種別情報は、前記信号に係る電波の周波数であってもよい。
また、前記位置決定部は、前記確定位置が、前記信号に係る信号送信元の種別情報に基づいて特定される、前記所定の領域内のいずれの範囲にあるかを特定してもよい。
また、前記所定の領域は、三次元空間の領域であってもよい。
また、前記信号は、さらに信号送信元の識別情報を有し、前記位置推定部は、前記信号送信元の識別情報に基づいて信号送信元ごとに候補位置を推定し、前記位置決定部は、前記信号送信元の識別情報に基づいて信号送信元ごとに確定位置を決定してもよい。
また、前記位置決定部は、1の信号送信元について、複数の確定位置が存在した場合、追跡処理を用いて確定位置の絞り込みを行ってもよい。
また、前記位置推定部は、前記信号に係る電波の到来方向および伝搬距離に基づいて候補位置を特定してもよい。
また、前記信号送信元は、移動体装置であり、前記位置検出装置は、固定位置に配置されてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、信号を送信する移動体装置と、前記移動体装置から前記信号を受信する通信部と、前記通信部により受信された信号に基づいて前記移動体装置の候補位置を推定する位置推定部と、前記位置推定部により推定された候補位置が所定の領域内にある場合、前記候補位置に基づいて前記移動体装置の確定位置を決定する位置決定部と、を備える位置検出装置と、を含む位置検出システムが提供される。
また、前記位置検出装置は、複数存在し、前記位置決定部は、1の信号送信元について、複数の位置検出装置に係る位置決定部により同じ位置に相当する確定位置が決定された場合、前記確定位置を、前記1の信号送信元についての他の確定位置よりも確定度が高いと判断してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、信号を受信することと、受信された信号に基づいて信号送信元の候補位置を推定することと、推定された候補位置が所定の領域内にある場合、前記候補位置に基づいて信号送信元の確定位置を決定することと、を含む位置検出方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、信号を受信する通信機能と、前記通信機能により受信された信号に基づいて信号送信元の候補位置を推定する位置推定機能と、前記位置推定機能により推定された候補位置が所定の領域内にある場合、前記候補位置に基づいて信号送信元の確定位置を決定する位置決定機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、マルチパス環境下において信号送信元の確定位置の精度を向上させることが可能な位置検出装置、位置検出システム、位置検出方法およびプログラムが提供される。
本発明の一実施形態に係る位置検出システムの概要を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る位置検出システムの概略的な機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る位置検出システムを構成する移動体装置の送信電波の伝搬の例を説明するための図である。 本実施形態に係る位置検出システムを構成する位置検出装置の位置推定処理の例を説明するための図である。 本実施形態に係る位置検出システムを構成する位置検出装置の位置決定処理を説明するための図である。 本実施形態における位置検出システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態に係る位置検出システムの概略的な機能構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る位置検出システムを構成する位置検出装置の位置決定処理を説明するための図である。 本実施形態における位置検出システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態に係る位置検出装置のハードウェア構成を示した説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.位置検出システムの概要>
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る位置検出システムの概要を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る位置検出システムの概要を説明するための図である。
位置検出システムは、位置検出装置100および移動体装置200で構成される。位置検出装置100は、通信機能を有する固定通信機器であり、受信する信号および電波等に基づいて信号送信元の位置を検出する。また、移動体装置200は、信号を生成し、生成された信号を送信する機能を有する可搬式の通信機器である。そのため、位置検出システムは、移動体装置200から送信される信号を受信した位置検出装置100により当該移動体装置200の位置を検出することが可能である。
例えば、図1に示したように、位置検出装置100は、交差点等に固定的に設置され得る。また、移動体装置200は、歩行者10によって携帯され、または車両20等に内蔵されて、移動され得る。さらに、移動体装置200は、定期的に信号を送信し得る。そして、位置検出装置100は、移動体装置200から送信された信号を受信し、移動体装置200の位置を検出し得る。このため、位置検出システムは、位置検出装置100が移動体装置200から信号を受信することが可能な範囲、例えば、位置検出装置100の設置される交差点周辺等に存在する移動体装置200の位置を検出することが可能である。また、位置検出システムは、検出した位置に係る情報を交通事故防止用アプリケーション等に提供し得る。提供を受けたアプリケーションは、移動体装置200を携帯する歩行者10または移動体装置200を内蔵する車両20の運転手等に注意喚起または警告等を行い得る。
ここで、一般的に、ビルの密集地帯等のマルチパスが発生しやすい環境下においては、電波を利用した位置検出の精度は低下し、誤った位置が検出され得る。そこで、位置検出システムでは、位置検出装置100は、推定された候補位置が移動体装置200の存在し得る領域内にあるかの判定を行い、当該領域内にあると判定された候補位置に基づいて確定位置として決定する。
例えば、図1に示した歩行者10の携帯する移動体装置200が信号を送信すると、当該送信に係る電波の周囲の建物による反射または回折等によりマルチパスが発生し得る。そのため、位置検出装置100は、まず、マルチパスに関わらず電波を受信し、受信された電波の各々について信号送信元の候補位置を推定する。そして、位置検出装置100は、推定された候補位置が、移動体装置200の存在し得る領域内にあるかの判定を行い、候補位置が当該領域内にあると判定された場合、当該候補位置に基づいて確定位置を決定する。
このように、本発明の一実施形態に係る位置検出システムは、位置検出装置100により、推定された候補位置が移動体装置200の存在し得る領域内にあるかの判定が行われ、当該領域内にあると判定された候補位置に基づいて確定位置が決定される。このため、マルチパス環境下における、移動体装置200の確定位置の精度を向上させることが可能となる。なお、説明の便宜上、第1、第2の実施形態による位置検出装置100および移動体装置200を、位置検出装置100−1、位置検出装置100−2のように、末尾に実施形態に対応する番号を付することにより区別する。
<2.第1の実施形態>
以上、本発明の一実施形態に係る位置検出システムの概要について説明した。次に、本発明の第1の実施形態に係る位置検出システムについて説明する。本実施形態では、位置検出装置100−1は、推定された移動体装置200−1の位置が存在可能な領域内にあるかの判定を行い、移動体装置200−1の確定位置を決定する。
[2−1.位置検出システムの機能構成]
まず、図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係る位置検出システムの機能構成について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る位置検出システムの概略的な機能構成を示すブロック図である。
位置検出システムは、位置検出装置100−1および移動体装置200−1で構成される。位置検出装置100−1は、固定位置に配置される通信機器であり得る。例えば、位置検出装置100−1は、交差点または道路沿いに固定して配置され得る。一方、移動体装置200−1は、可搬式の携帯通信端末であり得る。例えば、移動体装置200−1は、スマートフォン、発信機またはカーナビゲーション等であり得、ユーザまたは移動体装置200−1を搭載する車両等の移動と共に移動され得る。このため、位置検出装置100−1の位置は変化することがなく、一度の測位または位置情報の取得で位置を特定することが可能となる。また、位置検出装置100−1が固定位置に存在するため、位置検出装置100−1と移動体装置200−1との位置関係から移動体装置200−1の位置を推定することが可能となる。
図2に示したように、移動体装置200−1は、信号生成部202および通信部204を備える。
信号生成部202は、位置検出装置100−1に送信する信号を生成する。具体的には、信号生成部202は、所定の時間間隔で信号を生成する。なお、所定の時間間隔は、一定時間または変動する時間の間隔であり得る。
通信部204は、信号生成部202により生成された信号に基づいて電波を送信する。具体的には、通信部204は、生成された信号に基づいて所定の送信電力の電波を変調し、変調された電波を所定のアンテナ利得となるように送信する。例えば、通信部204は、電波を変調するベースバンド部および変調された電波を送信するアンテナ等から構成され得る。
また、図2に示したように、位置検出装置100−1は、通信部102、到来方向推定部104、距離推定部106、位置推定部108、位置決定部110および記憶部112を備える。
通信部102は、移動体装置200−1により送信される信号を受信する。具体的には、通信部102は、移動体装置200−1から信号に係る電波を受信し、受信された電波の復調を行い、信号を生成する。例えば、通信部102は、電波を受信するアレーアンテナおよび受信された電波を復調するベースバンド部等から構成され得る。なお、位置検出装置100−1は、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)のようなサービスを提供する既存の機器であり得るため、通信部102は、VICS等で使用されるDSRC(Dedicated Short Range Communications)方式等で通信処理を行い得る。
到来方向推定部104は、通信部102により受信された信号に係る電波に基づいて当該電波の到来方向の推定を行う。例えば、到来方向推定部104は、アレーアンテナの位相を変動させて、当該電波に係る受信電力が大きくなる方向を判定し、判定された方向を当該電波の到来方向として判断し得る。なお、到来方向推定処理には、Beamformer法またはCapon法等の一般的な到来方向推定方法が用いられ得る。
距離推定部106は、通信部102により受信された信号に係る電波に基づいて当該電波の伝搬距離を推定する。具体的には、距離推定部106は、通信部102により受信された電波の伝搬損失を推定し、推定された伝搬損失および当該電波の周波数に基づいて電波送信元からの距離を算出する。例えば、距離推定部106は、移動体装置200−1の送信電力の値およびアンテナ利得の値、ならびに位置検出装置100−1のアンテナ利得の値の和から、受信された電波の受信電力の値を引いた値を伝搬損失の値として算出し得る。そして、距離推定部106は、算出された伝搬損失の値を周波数で除算し、得られた値を伝搬距離とし得る。なお、移動体装置200−1の送信電力の値およびアンテナ利得の値、ならびに位置検出装置100−1のアンテナ利得の値は記憶部112に記憶され得る。
位置推定部108は、到来方向推定部104により推定された電波の到来方向および距離推定部106により推定された電波の伝搬距離に基づいて信号送信元、すなわち移動体装置200−1の候補位置を推定する。具体的には、位置推定部108は、位置検出装置100−1の位置から、推定された電波の到来方向に推定された電波の伝搬距離だけ離れた位置を移動体装置200−1の位置として推定する。例えば、図3Aおよび図3Bを参照して、位置推定処理の詳細について説明する。図3Aは、本実施形態に係る位置検出システムを構成する移動体装置200−1の送信電波の伝搬の例を説明するための図である。また、図3Bは、本実施形態に係る位置検出システムを構成する位置検出装置100−1の位置推定処理の例を説明するための図である。
まず、移動体装置200−1は、生成した信号に基づいて電波を変調し、変調された電波を送信する。ここで、図3Aに示したように、例えば、移動体装置200−1が建物の間に位置する場合には、送信した電波が建物等により反射または回折し、直接波W1の他に遅延波W2およびW3等が発生し得る。このため、位置検出装置100−1は、移動体装置200−1からW1〜W3の3つの電波を受信することになる。
次に、電波を受信した位置検出装置100−1は、受信された電波の到来方向および伝搬距離を推定し、電波送信元、すなわち移動体装置200−1の候補位置を推定する。例えば、図3Aに示したように、位置検出装置100−1が電波W1〜W3を受信した場合、到来方向推定部104は、受信された電波W1〜W3の各々の到来方向L1〜L3を推定する。また、距離推定部106は、受信された電波W1〜W3の各々の伝搬距離を推定する。そして、位置推定部108は、推定された到来方向L1〜L3および推定された伝搬距離に基づいて電波W1〜W3の位置P1〜P3を推定する。例えば、電波W1については、位置推定部108は、位置検出装置100−1の位置から到来方向L1の電波の伝搬方向と逆方向に推定された伝搬距離だけ離れた位置P1を、電波W1の送信元の位置として推定し得る。
ここで図2を参照して位置検出装置100−1の構成の説明に戻ると、位置決定部110は、位置推定部108により推定された候補位置に基づいて確定位置を決定する。具体的には、位置決定部110は、推定された候補位置が移動体装置200−1の存在し得る領域(以下、存在領域とも称する。)内にあるかの判定を行い、存在領域内にあると判定された場合、推定された候補位置を確定位置として決定する。例えば、存在領域は、屋外の歩道または車道等の道路の領域であり得る。なお、存在領域は、記憶部112に地図情報、例えば、緯度および経度または特定の座標の情報として記憶され得る。例えば、図4を参照して、位置決定処理の詳細について説明する。図4は、本実施形態に係る位置検出システムを構成する位置検出装置100−1の位置決定処理を説明するための図である。
まず、位置検出装置100−1は、電波を受信すると、受信された電波の到来方向および伝搬距離の推定結果に基づいて当該電波の送信元の候補位置を推定する。例えば、図3Aに示したような電波W1〜W3が受信された場合、位置推定部108は、到来方向推定部104により推定された電波の到来方向L1〜L3および距離推定部106により推定された電波の伝搬距離に基づいて、移動体装置200−1の位置P1〜P3を推定する。
次に、位置検出装置100−1は、推定された候補位置が存在領域内にあるかの判定を行い、存在領域内にあると判定された場合、推定された候補位置を確定位置として決定する。例えば、位置決定部110は、推定された候補位置P1〜P3が、図4に示したような、存在領域30内にあるかの判定を行い得る。位置決定部110は、位置P1を存在領域30内にあると判定し、位置P2およびP3を存在領域30内にないと判定し得る。そして、位置決定部110は、存在領域30内にあると判定された位置P1を移動体装置200−1の確定位置として決定し得る。
なお、上記の例では、位置決定部110が存在領域内にあると判定された候補位置を確定位置として決定する例を説明したが、位置決定部110は、候補位置を所定の規則で変化された位置を確定位置として決定してもよい。例えば、位置決定部110は、存在領域内にあると判定された候補位置に、電波を受信してから候補位置が推定されるまでの時間に移動体装置200−1が移動したと想定される距離を加算して得られた位置を確定位置として決定し得る。なお、上記の想定される移動距離は、移動体装置200−1の位置の変位の履歴等から決定され得る。この場合、存在領域にあると判定された候補位置を基準に移動体装置200−1の確定位置が決定されることにより、移動体装置200−1の位置の変化に柔軟に対応することが可能となる。
ここで図2を参照して位置検出装置100−1の構成の説明に戻ると、記憶部112は、位置検出装置100−1および移動体装置200−1の通信に関する情報ならびに存在領域情報等を記憶する。具体的には、記憶部112は、通信に関する情報として、位置検出装置100−1のアンテナ利得の値、ならびに移動体装置200−1の送信電力およびアンテナ利得の値等を記憶し得る。
[2−2.位置検出システムの処理]
次に、本実施形態における位置検出システムの処理について図5を参照して説明する。図5は、本実施形態における位置検出システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。なお、上述の位置検出装置100−1および移動体装置200−1の構成の説明と重複する詳細な説明は省略する。
まず、移動体装置200−1は、信号を生成する(ステップS302)。具体的には、信号生成部202は、所定のパターンの信号を生成する。
次に、移動体装置200−1は、生成された信号を送信する(ステップS304)。具体的には、通信部204は、信号生成部202により生成された信号に基づいて電波を変調し、変調された電波を位置検出装置100−1に送信する。
そして、位置検出装置100−1は、受信された信号に係る電波の到来方向を推定する(ステップS306)。具体的には、到来方向推定部104は、通信部102により受信された電波に基づいて当該電波の到来方向の推定を行う。
次に、位置検出装置100−1は、受信された信号に係る電波の伝搬距離を推定する(ステップS308)。具体的には、距離推定部106は、通信部102により受信された電波の受信電力、送信電力ならびに送信および受信アンテナ利得に基づいて、当該電波の伝搬距離を推定する。
次に、位置検出装置100−1は、推定された到来方向および伝搬距離から移動体装置200−1の候補位置を推定する(ステップS310)。具体的には、位置推定部108は、到来方向推定部104により推定された当該電波の到来方向および距離推定部106により推定された当該電波の伝搬距離に基づいて移動体装置200−1の候補位置を推定する。
次に、位置検出装置100−1は、推定された候補位置が存在領域内にあるかを判定する(ステップS312)。具体的には、位置決定部110は、位置推定部108により推定された候補位置が記憶部112に記憶される存在領域情報に係る存在領域内にあるかの判定を行う。
次に、位置検出装置100−1は、存在領域内にある候補位置に基づいて確定位置を決定する(ステップS314)。具体的には、位置決定部110は、ステップS312において、存在領域内にあると判定された候補位置を確定位置として決定する。
このように、本発明の第1の実施形態によれば、位置検出システムは、信号を送信する移動体装置200−1と、当該信号を受信し、受信された信号に係る電波から推定される移動体装置200−1の候補位置が存在領域内にある場合に、当該候補位置に基づいて確定位置を決定する位置検出装置100−1とを備える。このため、移動体装置200−1が存在し得ない領域内にある候補位置が除外されることにより、移動体装置200−1の位置検出の精度を向上させることが可能となる。
[2−3.変形例]
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の第1〜第3の変形例について説明する。
(第1の変形例)
本実施形態の第1の変形例として、存在領域は、三次元空間の領域であってもよい。具体的には、三次元空間の存在領域は、緯度、経度および高さで決定される領域であり得る。なお、高さは海抜高度または標高等であり得る。この場合、位置推定部108により推定される候補位置も3次元空間上の位置となり、位置決定部110による確定位置の決定条件に存在領域の高さが加えられることになる。例えば、存在領域の高さは、地面から歩道橋より低い高さまでの範囲であり得、位置推定部108により当該歩道橋を移動する歩行者の候補位置が推定された場合、位置決定部110は、当該候補位置は存在領域外にあると判定して確定位置から除外する。
このように、本実施形態の第1の変形例によれば、位置検出装置100−1は、存在領域は3次元空間の領域として処理を行う。このため、移動体装置200−1の位置の高さが確定位置の決定の判定条件に加えられることにより、確定位置の精度を向上させることが可能となる。
(第2の変形例)
本実施形態の第2の変形例として、移動体装置200−1の送信する信号は、さらに移動体装置200−1の識別情報を有し、位置検出装置100−1は、当該識別情報に基づいて移動体装置200−1ごとに位置検出処理を行ってもよい。具体的には、信号生成部202は、予め定義された識別情報を含む信号を生成し、通信部204は生成された信号に基づいて電波を変調し、変調された電波を送信する。そして、通信部102は、受信された電波を復調して信号を生成し、当該信号に含まれる識別情報を取得する。次に、位置推定部108は、受信された電波についての候補位置の推定を行い、推定された候補位置と取得された識別情報との対応付けを行う。そして、位置決定部110は、候補位置に対応付けられた識別情報ごとに確定位置を決定する。
このように、本実施形態の第2の変形例によれば、位置検出装置100−1は、移動体装置200−1の送信する信号に含まれる識別情報に基づいて移動体装置200−1ごとに位置検出処理を行う。このため、移動体装置200−1の各々の確定位置が識別されることにより、移動体装置200−1ごとに確定位置を用いた処理を行うことが可能となる。
(第3の変形例)
本実施形態の第3の変形例として、位置決定部110は、1の移動体装置200−1について、複数の確定位置が存在した場合、追跡処理を用いて確定位置の絞り込みを行ってもよい。具体的には、位置決定部110は、複数の確定位置の時系列の変化に基づいて移動体装置200−1の確定位置の絞り込みを行う。例えば、電波の反射または回折等を発生させる物体が存在領域内に一時的に存在する場合には、遅延波による確定位置が存在し得るため、同時刻に複数の確定位置が存在し得る。そこで、本変形例では、当該遅延波による確定位置を排除する。
例えば、位置決定部110は、確定位置を決定した後、当該確定位置を、本実施形態の第2の変形例において説明した移動体装置200−1の識別情報と対応付けて時系列に記憶部112に記憶させる。
次に、位置決定部110は、記憶部112に確定位置が所定の数以上記憶されている状態で確定位置を決定した場合、当該確定位置に対応付けられる識別情報と同一の識別情報に対応付けられた、記憶部112に記憶されている確定位置の各々を取得する。
そして、位置決定部110は、取得された確定位置の各々および決定された確定位置のうちの時系列的に隣接する確定位置間の位置関係が所定の条件を満たす確定位置の各々を抽出する。例えば、位置決定部110は、時系列的に隣接する確定位置の各々の間の距離が所定の距離の範囲内である確定位置の各々を抽出する。移動体装置200−1は、所定の時間間隔で信号を送信するため、実際に存在する移動体装置200−1の確定位置は、所定の時間間隔中に移動された距離だけ時系列的に変化し得る。一方、周囲の環境によってマルチパスが発生したりしなかったりするため、遅延波による確定位置は、時系列的に出現したり消滅したりし得る。このため、上記の抽出処理が行われることにより、遅延波による確定位置が排除され得る。なお、上記の抽出処理は、取得された確定位置の各々および決定された確定位置を時系列ごとにプロットした画像間の比較により行われてもよい。
このように、本実施形態の第3の変形例によれば、位置決定部110は、1の移動体装置200−1について、複数の確定位置が存在した場合、追跡処理を用いて確定位置の絞り込みを行う。このため、遅延波による確定位置が排除されることにより、確定位置の精度をさらに向上させることが可能となる。
(第4の変形例)
本実施形態の第4の変形例として、位置検出装置100−1は複数設置され、位置決定部110は、1の移動体装置200−1について、複数の位置検出装置100−1に係る位置決定部110により同じ位置に相当する確定位置が決定された場合、当該確定位置を、当該1の移動体装置200−1についての他の確定位置よりも確定度が高いと判断してもよい。具体的には、位置検出装置100−1は情報取得部をさらに備え、情報取得部は、他の位置検出装置100−1の確定位置の取得を行う。そして、位置決定部110は、本実施形態の第2の変形例において説明した識別情報が同一である確定位置について、決定した確定位置と情報取得部により取得された確定位置とを比較する。確定位置が一致する場合または確定位置間の距離が所定の範囲内である場合は、位置決定部110は、当該確定位置の確定度が高いと判断する。
このように、本実施形態の第4の変形例によれば、位置決定部110は、1の移動体装置200−1について、複数の位置検出装置100−1に係る位置決定部110により同じ位置に相当する確定位置が決定される確定位置を、当該1の移動体装置200−1についての他の確定位置よりも確定度が高いと判断する。このため、確定位置の精度をさらに向上させることが可能となる。
なお、上記では、位置検出装置100−1間で確定位置が取得される例を説明したが、位置検出システムは、位置検出装置100−1の各々が決定する確定位置を収集し、位置検出装置100−1の各々に配信する機能を有する装置をさらに備えてもよい。この場合、位置検出装置100−1に確定位置の提供および取得を行う処理を設けずに済み、位置検出装置100−1の計算資源および処理負荷等を低減することが可能となる。
<3.第2の実施形態(移動体装置の種別を考慮した処理の例)>
以上、本発明の第1の実施形態に係る位置検出システムについて説明した。次に、本発明の第2の実施形態に係る位置検出システムについて説明する。本実施形態に係る位置検出システムでは、移動体装置200−2の種別に対応する存在領域に基づいて確定位置が決定される。
[3−1.位置検出システムの機能構成]
まず、図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係る位置検出システムの機能構成について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る位置検出システムの概略的な機能構成を示すブロック図である。
図6に示したように、移動体装置200−2は、信号生成部202および通信部204に加えて、種別設定部220を備える。
種別設定部220は、移動体装置200−2の種別を設定する。具体的には、種別設定部220は、移動体装置200−2の別途備える記憶部(図示せず。)に記憶されている種別情報を取得し、取得された種別情報に係る種別を移動体装置200−2の種別として設定する。なお、種別情報は、移動体装置200−2のユーザの操作により設定されてもよい。例えば、種別設定部220は、移動体装置200−2の別途備える表示部(図示せず。)にGUI(Graphical User Interface)を表示させ、GUIに対するユーザの種別選択操作に応じて種別情報を設定し得る。
信号生成部202は、種別設定部220により設定された種別に対応する信号パターンの信号を生成する。具体的には、信号生成部202は、設定された種別に対応する信号パターン情報を記憶部(図示せず。)から取得し、取得された信号パターン情報に係る信号パターンの信号を生成する。
また、図6に示したように、位置検出装置100−2は、通信部102、到来方向推定部104、距離推定部106、位置推定部108、位置決定部110および記憶部112に加えて、種別判定部120を備える。
種別判定部120は、通信部102により生成された信号に基づいて、当該信号を送信した移動体装置200−2の種別の判定を行う。具体的には、種別判定部120は、通信部102により生成された信号の信号パターンを検出し、検出された信号パターンに基づいて移動体装置200−2の種別の判定を行う。例えば、種別判定部120は、記憶部112に記憶されている信号パターン情報を取得し、取得された信号パターンと生成された信号との相関関係を検出し得る。そして、種別判定部120は、記憶部112に記憶されている信号パターンと種別との対応関係に基づいて、相関関係にあると検出された信号パターンに対応する種別を判定し得る。このように、種別判定部120は、生成された信号の信号パターンを検出し、検出された信号パターンに基づいて移動体装置200−2の種別の判定を行う。このため、種別が追加または変更された場合であっても、判定される信号パターンの追加または変更等により対応でき、状況の変化に柔軟に対応することが可能となる。
位置決定部110は、種別判定部120により判定された種別に基づいて存在領域を特定する。具体的には、位置決定部110は、種別判定部120により判定された種別に対応する存在領域を記憶部112から取得し、推定された候補位置が取得された存在領域内にあるかの判定を行う。存在領域内にあると判定された場合、位置決定部110は、当該候補位置に基づいて確定位置を決定する。例えば、図7を参照して、移動体装置200−2の種別に基づいて行われる位置決定処理について詳細に説明する。図7は、本実施形態に係る位置検出システムを構成する位置検出装置100−2の位置決定処理を説明するための図である。
まず、位置検出装置100−2は、移動体装置200−2から信号に係る電波を受信し、受信された電波に基づいて移動体装置200−2の候補位置を推定する。例えば、位置検出装置100−2は、受信された電波の各々についての候補位置P1〜P3を推定する。
次に、位置検出装置100−2は、受信された信号の信号パターンの検出を行い、検出された信号パターンに対応する移動体装置200−2の種別を判定する。例えば、種別判定部120は、受信された信号の各々についての種別を判定し得る。
そして、位置検出装置100−2は、特定された種別に対応する存在領域を記憶部112から取得し、当該存在領域にあると判定される候補位置に基づいて確定位置を決定する。例えば、位置決定部110は、種別判定部120により移動体装置200−2の種別が「歩行者」であると判定された場合、図7に示すような、種別「歩行者」に対応する存在領域32を記憶部112から取得する。例えば、存在領域32は、屋外の道路のうちの歩道に相当する範囲であり得る。そして、位置決定部110は、存在領域32内にあると判定される候補位置P1を確定位置として決定し、存在領域32内にないと判定される候補位置P2およびP3を確定位置から除外する。
このように、位置決定部110は、種別判定部120により判定された種別に基づいて存在領域を特定する。このため、移動体装置200−2の種別ごとの特性に応じて確定位置が決定されることにより、確定位置の精度をより向上させることが可能となる。
ここで図6を参照して位置検出装置100−2の構成の説明に戻ると、記憶部112は、移動体装置200−2の種別に対応する信号パターン情報および存在領域情報をさらに記憶する。
[3−2.位置検出システムの処理]
次に、本実施形態における位置検出システムの処理について図8を参照して説明する。図8は、本実施形態における位置検出システムの処理を概念的に示すシーケンス図である。なお、上述の位置検出装置100−2および移動体装置200−2の構成の説明ならびに第1の実施形態の説明と重複する詳細な説明は省略する。
まず、移動体装置200−2は、移動体装置200−2の種別を設定する(ステップS402)。具体的には、種別設定部220は、記憶されている種別情報に基づいて、移動体装置200−2の種別を設定する。
次に、移動体装置200−2は、設定された移動体装置200−2の種別に対応する信号パターンの信号を生成する(ステップS404)。具体的には、信号生成部202は、種別設定部220により設定された種別に対応する信号パターンの信号を生成する。
次に、移動体装置200−2は、生成された信号を送信する(ステップS406)。具体的には、通信部204は、信号生成部202により生成された信号に基づいて電波を変調し、変調された電波を位置検出装置100−2に送信する。
そして、位置検出装置100−2は、受信された信号に係る電波の到来方向を推定する(ステップS408)。具体的には、到来方向推定部104は、通信部102により受信された電波に基づいて当該電波の到来方向の推定を行う。
次に、位置検出装置100−2は、受信された信号に係る電波の伝搬距離を推定する(ステップS410)。具体的には、距離推定部106は、通信部102により受信された電波の受信電力、送信電力ならびに送信および受信アンテナ利得に基づいて、当該電波の伝搬距離を推定する。
次に、位置検出装置100−2は、受信された信号から移動体装置200−2の種別を判定する(ステップS412)。具体的には、種別判定部120は、通信部102により生成された信号から信号パターンを検出し、検出された信号パターンに対応する種別を判定する。
次に、位置検出装置100−2は、推定された到来方向および伝搬距離から移動体装置の候補位置を推定する(ステップS414)。具体的には、位置推定部108は、到来方向推定部104により推定された当該電波の到来方向および距離推定部106により推定された当該電波の伝搬距離に基づいて移動体装置200−1の候補位置を推定する。
次に、位置検出装置100−2は、推定された候補位置が判定された移動体装置200−2の種別に対応する存在領域内にあるかを判定する(ステップS416)。具体的には、位置決定部110は、種別判定部120により判定された種別に対応する存在領域情報を記憶部112から取得し、位置推定部108により推定された候補位置が取得された存在領域情報に係る存在領域内にあるかの判定を行う。
次に、位置検出装置100−2は、存在領域内にある候補位置に基づいて確定位置を決定する(ステップS418)。具体的には、位置決定部110は、ステップS416において、存在領域内にあると判定された候補位置を確定位置として決定する。
このように、本発明の第2の実施形態によれば、位置検出システムは、移動体装置200−2の種別に対応する存在領域内にあると判定される、推定された候補位置に基づいて確定位置を決定する。このため、存在領域が移動体装置200−2の種別ごとに細分化されることにより、確定位置の精度をより向上させることが可能となる。
[3−3.変形例]
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。なお、本実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本実施形態の変形例について説明する。
本実施形態の変形例として、位置検出システムは、移動体装置200−2の種別を、移動体装置200−2により送信される信号に係る電波の周波数に基づいて判定してもよい。具体的には、通信部204は、信号に係る電波の周波数を、種別設定部220により設定される種別に基づいて特定される周波数となるように変調し、変調された電波を位置検出装置100−2に送信する。そして、通信部102は、受信された電波の周波数を特定し、種別判定部120は、特定された周波数に基づいて種別を判定する。例えば、種別判定部120は、記憶部112に記憶される周波数と種別との対応関係に基づいて、特定された周波数から種別を判定し得る。
このように、本実施形態の変形例によれば、位置検出システムは、移動体装置200−2の種別を、移動体装置200−2により送信される電波の周波数に基づいて判定する。このため、信号パターンが変化されることなく種別が判定されることにより、信号パターンにて種別を判定する場合に比べて、信号に含まれるデータ等の取得処理を簡易化することが可能となる。
<4.ハードウェア構成図>
以上、本発明の実施形態を説明した。上述した位置検出装置100の処理は、ソフトウェアと、以下に説明する位置検出装置100のハードウェアとの協働により実現される。
図9は、本発明の一実施形態に係る位置検出装置100のハードウェア構成を示した説明図である。図9に示したように、位置検出装置100は、CPU(Central Processing Unit)132と、ROM(Read Only Memory)134と、RAM(Random Access Memory)136と、内部バス138と、入出力インターフェース140と、入力部142と、出力部144と、HDD(Hard Disk Drive)146と、ネットワークインターフェース148と、外部インターフェース150とを備える。
CPU132は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムと協働して位置検出装置100内の到来方向推定部104、距離推定部106、位置推定部108、位置決定部110および種別判定部120の動作を実現する。また、CPU132は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM134は、CPU132が使用するプログラムまたは演算パラメータ等を記憶する。RAM136は、CPU132の実行にいて使用するプログラムまたは実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。ROM134およびRAM136により、位置検出装置100内の記憶部の一部を実現する。CPU132、ROM134およびRAM136は、CPUバスなどから構成される内部バス138により相互に接続されている。
入力部142は、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバーなど情報を入力するための入力手段と、入力に基づいて入力信号を生成し、CPU132に出力する入力制御回路などから構成されている。入力部142が操作されることにより、位置検出装置100に対して各種のデータが入力されたり処理動作が指示されたりし得る。
出力部144は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置への出力を行う。さらに、出力部144は、スピーカおよびヘッドフォンなどの音声出力を行ってもよい。
HDD146は、データ格納用の装置である。HDD146は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。HDD146は、CPU132が実行するプログラムや各種データを格納する。
ネットワークインターフェース148は、ネットワークに接続するための通信デバイスで構成され得る。また、ネットワークインターフェース148は、DSRCのような車両通信に対応したデバイスであっても、無線LAN(Local Area Network)対応通信デバイスであっても、3GまたはLTE対応通信デバイスであっても、有線による通信を行うワイヤー通信デバイスであってもよい。
外部インターフェース150は、例えば、位置検出装置100の外部の通信装置または周辺機器と接続するためのバスである。また、外部インターフェース150は、USB(Universal Serial Bus)であってもよい。
<5.むすび>
本発明の第1の実施形態によれば、移動体装置200−1が存在し得ない領域内にある候補位置が除外されることにより、移動体装置200−1の位置検出の精度を向上させることが可能となる。また、本発明の第2の実施形態によれば、存在領域が移動体装置200−2の種別ごとに細分化されることにより、確定位置の精度をより向上させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記第2の実施形態では、位置決定部110は、移動体装置200−2の種別情報に応じて存在領域を特定し、特定された存在領域内にある候補位置に基づいて確定位置を決定するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、位置決定部110は、第1の実施形態のように、移動体装置200−2の種別によらない存在領域内にある候補位置に基づいて確定位置を決定し、決定された確定位置が、移動体装置200−2の種別情報に基づいて特定される、存在領域内のいずれの範囲にあるかを特定してもよい。
具体的には、位置決定部110は、まず、移動体装置200−2の種別によらない存在領域内にある候補位置に基づいて確定位置を決定する。次に、位置決定部110は、記憶部112に記憶される種別に対応する領域ごとに、決定された確定位置が当該領域内にあるかの判定を行う。当該領域内にあると判定された場合、位置決定部110は、判定に係る領域に対応する種別情報を取得し、確定位置が当該種別情報に対応する領域にあると特定する。例えば、種別が「歩行者」である移動体装置200−2が「車道」に位置している場合、位置決定部110は、当該移動体装置200−2の確定位置が種別「歩行者」に対応する存在領域「歩道」になく、種別「車両」に対応する「車道」にあることを特定し得る。なお、位置決定部110は、注意喚起アプリケーション等に当該特定した情報を提供し、当該移動体装置200−2に注意情報を送信させ得る。
上記の場合、位置決定部110は、決定された確定位置が、種別情報に基づいて特定される、存在領域内のいずれの範囲にあるかを特定する。このため、移動体装置200−2の確定位置が当該移動体装置200−2の種別に対応する存在領域にない場合に、いずれの種別に対応する存在領域に確定位置があるかを特定することが可能となる。
また、位置検出装置100と移動体装置200との間の通信は、一般的なデータ通信を利用して実現されてもよい。例えば、位置検出装置100がITSスポット装置等であり、移動体装置200がカーナビゲーション等である場合に、位置検出装置100と移動体装置200との間の交通情報等のデータ通信に係る信号および電波に基づいて、位置検出装置100は移動体装置200の確定位置を決定し得る。また、移動体装置200の種別情報は、当該データ通信に係るデータのヘッダまたは制御情報に含まれ得、位置検出装置100は当該ヘッダまたは制御情報から種別情報を取得し得る。この場合、位置検出システム専用の通信モジュール等を移動体装置200にせずに済み、位置検出システムの汎用性を向上させることが可能となる。
また、位置検出システムは、屋内の移動体装置200の確定位置を決定に適用されてもよい。例えば、位置検出装置100は、屋内に設置された無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイント等であり得、建物内部を移動体装置200の存在領域として移動体装置200の確定位置を決定し得る。この場合、GPSでは対応することが困難な屋内の移動体装置200の位置検出を行うことが可能となる。
また、位置検出システムは、GPSを利用して確定位置を決定してもよい。例えば、移動体装置200は、GPS受信機をさらに備え、GPS受信機により受信される位置情報を位置検出装置100に送信する信号に含めて送信し得る。そして、位置検出装置100は、受信された位置情報と候補位置とに基づいて確定位置を決定し得る。この場合、マルチパスの影響が少ない場所においては、確定位置の精度をさらに向上させることが可能となる。
100 位置検出装置
102 通信部
104 到来方向推定部
106 距離推定部
108 位置推定部
110 位置確定部
112 記憶部
120 種別判定部
200 移動体装置
202 信号生成部
204 通信部
220 種別設定部

Claims (14)

  1. 信号を受信する通信部と、
    前記通信部により受信された信号に基づいて信号送信元の候補位置を推定する位置推定部と、
    前記位置推定部により推定された候補位置が所定の領域内にある場合、前記候補位置に基づいて信号送信元の確定位置を決定する位置決定部と、
    を備える位置検出装置。
  2. 前記位置決定部は、前記信号に係る信号送信元の種別情報に基づいて、前記所定の領域を特定する、請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 前記信号に係る信号送信元の種別情報は、前記信号の信号パターンである、請求項2に記載の位置検出装置。
  4. 前記信号に係る信号送信元の種別情報は、前記信号に係る電波の周波数である、請求項2に記載の位置検出装置。
  5. 前記位置決定部は、前記確定位置が、前記信号に係る信号送信元の種別情報に基づいて特定される、前記所定の領域内のいずれの範囲にあるかを特定する、請求項1に記載の位置検出装置。
  6. 前記所定の領域は、三次元空間の領域である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  7. 前記信号は、さらに信号送信元の識別情報を有し、
    前記位置推定部は、前記信号送信元の識別情報に基づいて信号送信元ごとに候補位置を推定し、
    前記位置決定部は、前記信号送信元の識別情報に基づいて信号送信元ごとに確定位置を決定する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  8. 前記位置決定部は、1の信号送信元について、複数の確定位置が存在した場合、追跡処理を用いて確定位置の絞り込みを行う、請求項7に記載の位置検出装置。
  9. 前記位置推定部は、前記信号に係る電波の到来方向および伝搬距離に基づいて候補位置を特定する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  10. 前記信号送信元は、移動体装置であり、
    前記位置検出装置は、固定位置に配置されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の位置検出装置。
  11. 信号を送信する移動体装置と、
    前記移動体装置から前記信号を受信する通信部と、
    前記通信部により受信された信号に基づいて前記移動体装置の候補位置を推定する位置推定部と、
    前記位置推定部により推定された候補位置が所定の領域内にある場合、前記候補位置に基づいて前記移動体装置の確定位置を決定する位置決定部と、
    を備える位置検出装置と、
    を含む位置検出システム。
  12. 前記位置検出装置は、複数存在し、
    前記位置決定部は、1の信号送信元について、複数の位置検出装置に係る位置決定部により同じ位置に相当する確定位置が決定された場合、前記確定位置を、前記1の信号送信元についての他の確定位置よりも確定度が高いと判断する、請求項11に記載の位置検出システム。
  13. 信号を受信することと、
    受信された信号に基づいて信号送信元の候補位置を推定することと、
    推定された候補位置が所定の領域内にある場合、前記候補位置に基づいて信号送信元の確定位置を決定することと、
    を含む位置検出方法。
  14. 信号を受信する通信機能と、
    前記通信機能により受信された信号に基づいて信号送信元の候補位置を推定する位置推定機能と、
    前記位置推定機能により推定された候補位置が所定の領域内にある場合、前記候補位置に基づいて信号送信元の確定位置を決定する位置決定機能と、
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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