JP2020142560A - 車両用洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】別体の気体加圧手段を要せずに、液体及び気体を噴射可能な車両用洗浄装置を提供する。【解決手段】ケースが、スライド部材が突出位置方向へ移動したときに、ケースの外側に位置する気体が気体流入口を介して流入する気体貯留部と、気体貯留部内の気圧からケースの外側の気圧を引いた圧力差が第1閾値以下のときは、気体が気体貯留部からケースの外側に流れるのを規制し、且つ、圧力差が第1閾値を超えたときに気体が気体貯留部からケースの外側に流れるのを許容する気体排出部と、を有する。スライド部材が、流路を流れる液体から第2閾値以上の大きさの力を受けたときに、付勢手段の付勢力に抗してスライド部材を突出位置へ移動させる液圧受部と、スライド部材が突出位置に位置するときに流体を外部に噴射する液体噴射部と、スライド部材が初期位置方向へ移動したときに気体貯留部内の気体を加圧する気体加圧部と、を有する。【選択図】図4
Description
本発明は液体及び気体を洗浄対象に噴射可能な車両用洗浄装置に関する。
特許文献1は車両用洗浄装置を開示している。この洗浄装置は、車体に支持されたケースと、少なくとも一部が常にケースの内部に位置するスライド部材と、を備えている。スライド部材は、ケースに対して初期位置と、初期位置よりもケースからの突出量が大きくなる突出位置と、の間をスライド可能である。なお、スライド部材の先端部は常にケースの外側に位置する。さらに洗浄装置は、スライド部材を初期位置側に移動付勢する付勢手段を備えている。
スライド部材の内部には、スライド部材の略全長に渡って流路が形成されている。さらにスライド部材の先端部には、流路と連通する液体噴射部が形成されている。
ケースの内周面と、スライド部材のケース内に位置する部位の外周面と、の間には環状空間が形成されている。この環状空間に、例えばポンプによって加圧された水が流入すると、この水の圧力によってスライド部材が付勢手段の付勢力に抗して突出位置へ移動する。
スライド部材が突出位置に位置するときに、例えばエアコンプレッサーによって加圧された圧縮空気を流路に流すと、この加圧された空気が液体噴射部から外部に噴射される。
また、スライド部材が突出位置に位置するときに、ポンプによって加圧された水を環状空間にさらに流入させると、この水が環状空間から流路に流れ込む。従って、加圧された水が液体噴射部から外部に噴射される。
従って、例えば、突出位置に位置するスライド部材の液体噴射部が車両に設けられたセンサと対向するように洗浄装置を車体に設ければ、液体噴射部から噴射された水によってセンサの表面が洗浄される。さらにその後に液体噴射部から空気を噴射すれば、この空気によってセンサの表面の水分が除去される。
特許文献1では、スライド部材の液体噴射部から外部に空気を噴射するためには、空気を加圧するためのエアコンプレッサーが必要になる。そのため製造コストが高くなってしまう。
本発明は上述した課題に対処するためになされたものである。即ち、本発明の目的の一つは、洗浄装置とは別体の気体加圧手段を要せずに、スライド部材を突出位置に位置させたときに液体及び気体をスライド部材の内部空間から外部に噴射可能な車両用洗浄装置を提供することにある。
本発明の車両用洗浄装置は、
車体に支持されるケース(30)と、
少なくとも一部が前記ケースの内部に設けられ、且つ、前記ケースに対して初期位置と前記初期位置よりも前記ケースからの突出量が大きくなる突出位置との間をスライド可能なスライド部材(40)と、
前記スライド部材を前記初期位置側に移動付勢する付勢手段(50)と、
を備え、
前記ケースが、
前記スライド部材が前記突出位置方向へ移動したときに、前記ケースの外側に位置する気体が前記ケースに形成された気体流入口(32b)を介して流入する気体貯留部(30S)と、
前記気体貯留部内の気圧から前記ケースの外側の気圧を引いた値である圧力差(Dp)が第1閾値(Th1)以下のときは、前記気体が前記気体貯留部から前記ケースの外側に流れるのを規制し、且つ、前記圧力差が前記第1閾値を超えたときに、前記気体が前記気体貯留部から前記ケースの外側に流れるのを許容する気体排出部(32c、38)と、
を有し、
前記スライド部材が、
液体が通流可能な流路(41a、43b)と、
前記流路を所定方向に流れる前記液体から第2閾値(Th2)以上の大きさの力を受けたときに、前記付勢手段の付勢力に抗して前記スライド部材を前記突出位置へ移動させる液圧受部(41b、43、43a)と、
少なくとも前記スライド部材が前記突出位置に位置するときに、前記ケースから突出し且つ前記流路を前記所定方向に通り抜けた前記流体を外部に噴射する液体噴射部(44a)と、
前記スライド部材が前記初期位置方向へ移動したときに、前記気体貯留部内の前記気体を加圧する気体加圧部(42a)と、
を有する。
車体に支持されるケース(30)と、
少なくとも一部が前記ケースの内部に設けられ、且つ、前記ケースに対して初期位置と前記初期位置よりも前記ケースからの突出量が大きくなる突出位置との間をスライド可能なスライド部材(40)と、
前記スライド部材を前記初期位置側に移動付勢する付勢手段(50)と、
を備え、
前記ケースが、
前記スライド部材が前記突出位置方向へ移動したときに、前記ケースの外側に位置する気体が前記ケースに形成された気体流入口(32b)を介して流入する気体貯留部(30S)と、
前記気体貯留部内の気圧から前記ケースの外側の気圧を引いた値である圧力差(Dp)が第1閾値(Th1)以下のときは、前記気体が前記気体貯留部から前記ケースの外側に流れるのを規制し、且つ、前記圧力差が前記第1閾値を超えたときに、前記気体が前記気体貯留部から前記ケースの外側に流れるのを許容する気体排出部(32c、38)と、
を有し、
前記スライド部材が、
液体が通流可能な流路(41a、43b)と、
前記流路を所定方向に流れる前記液体から第2閾値(Th2)以上の大きさの力を受けたときに、前記付勢手段の付勢力に抗して前記スライド部材を前記突出位置へ移動させる液圧受部(41b、43、43a)と、
少なくとも前記スライド部材が前記突出位置に位置するときに、前記ケースから突出し且つ前記流路を前記所定方向に通り抜けた前記流体を外部に噴射する液体噴射部(44a)と、
前記スライド部材が前記初期位置方向へ移動したときに、前記気体貯留部内の前記気体を加圧する気体加圧部(42a)と、
を有する。
本発明の車両用洗浄装置では、例えば、突出位置に位置するスライド部材の液体噴射部から噴射された液体によって洗浄対象(例えば、センサ)の表面を洗浄可能である。そして、その後にスライド部材を初期位置方向へ移動させると、スライド部材の気体加圧部が、ケースに形成された気体貯留部内の気体を加圧する。そのため、このとき気体貯留部内の気圧からケースの外側の気圧を引いた値である圧力差が第1閾値を超えたときに、この気体が気体貯留部から気体排出部を介してケースの外側に流れる。従って、例えば、気体排出部から排出された気体を洗浄対象の表面に向けて噴射すれば、噴射された気体によって洗浄対象の表面の水分が除去される。
このように本発明では気体加圧手段(エアコンプレッサー)を用いることなく、気体を気体排出部からスライド部材の外側に噴射できる。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態の車両用洗浄装置20(以下、洗浄装置20)について添付図面を参照しながら説明する。
まずは洗浄装置20が装着される車両の構造について簡単に説明する。車両の車体の前端部にはフロントグリル10が設けられている。さらにフロントグリル10の一部には、フロントグリル10を前後方向に貫通する装着孔11が形成されている。そして装着孔11に、車両用センサの一つであるレーダ装置12が設けられている。図示するようにレーダ装置12の前部はフロントグリル10の前方に露出している。周知のようにレーダ装置12は、前方に向けてミリ波を送信可能(出射可能)且つ車両の前方に位置する障害物によって反射されたミリ波を受信可能である。
フロントグリル10には、装着孔11とは位置をずらして空気噴射ノズル13が固定されている。さらにフロントグリル10には装着孔11及び空気噴射ノズル13とは位置をずらして貫通孔14が形成されている。
図示するように洗浄装置20はフロントグリル10の貫通孔14の直後に配設されている。
洗浄装置20は、主要な構成要素として、ケース30、スライド部材40、引張バネ50、タンク60、及びポンプ62を有している。
軸線AXが前後方向に延びるケース30は、貫通孔14の直後に位置するように車体に固定されている。ケース30は、その後端部を構成する底板部31と、底板部31から前方に延びる外周側円筒部32と、底板部31から前方に延び且つ外周側円筒部32の内周側に位置する内周側円筒部33と、を一体的に備えている。
底板部31は円形であり且つその中心部には円形の接続孔31aが形成されている。接続孔31aには、軸線AXを中心とする筒状形状である第1接続筒35の前端部が挿入及び固定されている。
底板部31の外周部から前方に延びる外周側円筒部32は軸線AXを中心とする円筒形状である。外周側円筒部32の内周面の前端部には、軸線AXを中心とする環状形状であるスライド支持部32aが形成されている。即ち、外周側円筒部32の前端部の肉厚は、外周側円筒部32の前端部以外の肉厚より大きい。外周側円筒部32の後端近傍には、周方向位置を異ならせて気体流入口32b及び接続孔32cが形成されている。
気体流入口32bには第1バルブ36が設けられている。第1バルブ36は、外周側円筒部32と内周側円筒部33との間に形成され且つ第1バルブ36と連通する環状空間(後述する気体貯留部30S)の気圧が、気体流入口32bの外側の気圧以上のときに閉状態となり、気体流入口32bの内外の気体の流通を阻止する。一方、第1バルブ36は環状空間(気体貯留部30S)の気圧が気体流入口32bの外側の気圧より小さくなると開状態となり、気体流入口32bの外側の気体が環状空間(気体貯留部30S)に流入するのを許容する。
さらに接続孔32cには第2接続筒37の基端部が挿入及び固定されている。
第2接続筒37の内部空間(接続孔32cの内部)には第2バルブ38が設けられている。第2バルブ38は、環状空間(気体貯留部30S)の気圧から第2バルブ38の外側の気圧(第2接続筒37の先端部内の気圧)を引いた値である圧力差Dpが所定の第1閾値Th1以下のときに閉状態となり、第2バルブ38の内外の気体の流通を阻止する。一方、第2バルブ38は圧力差Dpが第1閾値Th1より大きくなったときに開状態となり、環状空間(気体貯留部30S)の気体が第2バルブ38の外側へ流れるのを許容する。
さらに内周側円筒部33の前端部には、軸線AXを中心とする環状部材であるスライド支持部材39が固定されている。
前後方向に延びるスライド部材40は、軸線AXを中心とする環状形状である基部41と、基部41の外周部から後方に延びる外周側スライド部42と、基部41から後方に延び且つ外周側スライド部42の内周側に位置する内周側スライド部43と、基部41から前方に延びる先端部44と、を一体的に備えている。
基部41の後端面には軸線AXに沿って前方に延びる小径流路41aが形成されている。さらに基部41の後端面には、内周側スライド部43の内周側に位置し且つ軸線AXを中心とする環状端面41bが形成されている。
外周側スライド部42の後端部には、軸線AXを中心とする環状形状である第1環状シール部材42aが一体的に設けられている(第1環状シール部材42aはスライド部材40の一部である)。
内周側スライド部43の外周面の後端部には、軸線AXを中心とする環状形状である第2環状シール部材43aが一体的に設けられている(第2環状シール部材43aはスライド部材40の一部である)。さらに内周側スライド部43の内周側空間は軸線AXに沿って延びる大径流路43bにより構成されている。大径流路43bは、小径流路41aと連通しており且つ小径流路41aより大径である。
先端部44には一対の液体噴射口44aが形成されている。さらに先端部44の内部には、小径流路41aと各液体噴射口44aとを連通させる内部流路(図示略)が形成されている。
スライド部材40はケース30の内部空間に挿入されている。即ち、図示するように、外周側スライド部42が外周側円筒部32の内周面と内周側円筒部33の外周面との間に形成された環状空間に挿入され、且つ、内周側スライド部43が内周側円筒部33の内周側空間に挿入されている。第1環状シール部材42aの外周面は外周側円筒部32の内周面に気密状態でスライド可能に接触しており、且つ、第1環状シール部材42aの内周面は内周側円筒部33の外周面に気密状態でスライド可能に接触している。底板部31、外周側円筒部32、内周側円筒部33、及び第1環状シール部材42aによって囲まれた軸線AXを中心とする環状形状の空間が気体貯留部30Sである。さらにスライド支持部32aの内周面が外周側スライド部42及び/又は先端部44の外周面にスライド可能に接触している。さらに第2環状シール部材43aの外周面が内周側円筒部33の内周面に液密状態でスライド可能に接触している。さらにスライド支持部材39の内周面が内周側スライド部43の外周面にスライド可能に接触している。
スライド部材40はケース30に対して、図1、図3、及び図4に示す初期位置と、図2に示す突出位置と、の間を軸線AXに沿ってスライド可能である。さらに、図示を省略したストッパ機構の働きによって、スライド部材40が初期位置よりも後方へ移動すること及びスライド部材40が突出位置よりも前方へ移動することが規制されている。
図1、図3、及び図4に示すようにスライド部材40が初期位置に位置するとき、基部41の前部及び先端部44がケース30の前端より前方に位置する。但し、このとき先端部44はフロントグリル10(貫通孔14)より後方に位置する。一方、図2に示すようにスライド部材40が突出位置に位置するとき、先端部44の前部(液体噴射口44a)が貫通孔14を通り抜けてフロントグリル10の前方に位置する。
さらにスライド部材40の小径流路41a及び大径流路43bには、軸線AXに沿って延びるコイル状の引張バネ50が設けられている。引張バネ50の後端部は第1接続筒35の内周面に支持されており、且つ、引張バネ50の前端部は小径流路41aの内周面に支持されている。スライド部材40が初期位置に位置するとき引張バネ50は僅かに弾性変形し、スライド部材40を後方に移動させる付勢力を発生する。従って、スライド部材40に引張バネ50の付勢力以外の力が付与されないとき、引張バネ50の付勢力によってスライド部材40が初期位置に保持される。一方、スライド部材40が図1に示す矢印Ar1方向(後方から前方に向かう方向)且つ所定値以上の大きさの外力を受けると、引張バネ50の弾性変形量が増大しスライド部材40が前方へ移動する。
図1に示すように洗浄装置20はタンク60を備えている。タンク60の内部にはレーダ装置12を洗浄するための水が貯留されている。タンク60には送液管61の一端が接続され且つ送液管61の他端は第1接続筒35に接続されている。さらに送液管61の中間部には電動式のポンプ62が設けられている。このポンプ62は、車両に搭載されたバッテリから電力の供給を受けたときに作動する。
さらに図1に示すように、第2接続筒37には送気管65の一端が接続されている。さらに送気管65の他端は、フロントグリル10の一部を貫通し且つ空気噴射ノズル13に接続されている。
続いて洗浄装置20の動作について説明する。
洗浄装置20が図1に示す状態にあるときに、車内に設けられた洗浄スイッチ(図示略)を乗員が押すと、車両の制御装置がバッテリの電力を所定時間に渡ってポンプ62に供給する。するとタンク60内の水がポンプ62によって加圧され且つ送液管61及び第1接続筒35を介して内周側円筒部33の内周側空間に流入する。
内周側円筒部33の内周側空間に流入した水は、内周側スライド部43の後端面及び第2環状シール部材43aの後端面に衝突して、内周側スライド部43の後端面及び第2環状シール部材43aの後端面に矢印Ar1方向の外力を付与する。さらに、内周側円筒部33の内周側空間に流入した水は、スライド部材40の大径流路43bに流入する。そして大径流路43bが水によって満たされると、水が環状端面41bに衝突して環状端面41bに矢印Ar1方向の外力を付与する。そして、水が内周側スライド部43の後端面及び第2環状シール部材43aの後端面に付与する外力と環状端面41bに付与する外力とスライド部材40のその他の部位に付与する矢印Ar1方向の外力との合計値である外力合計値が、上記所定値以上の大きさになると、スライド部材40が引張バネ50の付勢力に抗して初期位置から前方にスライドする。さらに外力合計値が上記所定値より大きい第2閾値Th2以上の大きさになると、図2に示すようにスライド部材40が突出位置まで移動する。
さらに、このようにスライド部材40が初期位置から突出位置側に移動すると気体貯留部30Sの体積Vが大きくなる。そのため、スライド部材40が初期位置に位置する場合と比べて、気体貯留部30Sの気圧Pが小さくなる。そしてスライド部材40の初期位置から前方への移動量が増大するにつれて気圧Pは徐々に小さくなる。従って、スライド部材40が初期位置から突出位置側に移動すると、気体貯留部30Sの気圧Pが気体流入口32bの外側の気圧より小さくなるので第1バルブ36が開状態になる。そのため、気体流入口32bの外側の空気が第1バルブ36(気体流入口32b)を介して気体貯留部30Sに流入する。そしてスライド部材40が突出位置に到達することによりそれ以上前方へ移動しなくなると、気体貯留部30Sの気圧Pと気体流入口32bの外側の気圧とが等しくなる。すると第1バルブ36が閉状態に戻り、気体貯留部30Sの空気が気体流入口32bの外側へ流れることを阻止する。
スライド部材40が突出位置に位置する状態でポンプ62によって加圧された水が大径流路43bにさらに供給されると、図2に示すように水が大径流路43bから内部流路を通って液体噴射口44aに供給される。すると、水が液体噴射口44aからレーダ装置12の表面に向けて噴射される。従って、噴射された水によってレーダ装置12の表面の汚れが除去される。
バッテリがポンプ62に電力を供給し始めてから所定時間が経過すると、バッテリからポンプ62への電力供給が停止される。すると加圧された水が内周側円筒部33の内周側空間及び大径流路43bに供給されなくなるので、水がスライド部材40に付与する外力合計値が第2閾値Th2より小さくなる。そのため引張バネ50の付勢力によってスライド部材40が図3の矢印Ar2方向に移動する。さらに外力合計値が上記所定値より小さい大きさになると、図3に示すように、引張バネ50の付勢力によってスライド部材40が初期位置に戻る。
さらにスライド部材40が突出位置から初期位置側に移動すると、密閉された気体貯留部30Sの体積Vが徐々に小さくなるので、気体貯留部30Sの気圧Pが徐々に増大する。そのため、それまでは第1閾値Th1以下の大きさであった圧力差Dp(=気圧P−第2バルブ38の外側の気圧)が第1閾値Th1より大きくなるので、第2バルブ38が開状態になる。従って、スライド部材40が突出位置から初期位置側に移動すると、図4に示すように、スライド部材40(第1環状シール部材42a)によって加圧された気体貯留部30S内の空気が、第2接続筒37及び送気管65を介して空気噴射ノズル13からレーダ装置12の表面に向けて噴射される。従って、噴射された空気によってレーダ装置12の表面に付着していた水分が除去される。
スライド部材40が初期位置に到達すると、圧力差Dpが第1閾値Th1以下になるので第2バルブ38が閉状態に戻る。そして、閉状態に戻った第2バルブ38によって、気体貯留部30S内の空気が第2接続筒37を通って送気管65へ流れることが阻止される。従って、空気噴射ノズル13からレーダ装置12の表面に向けて空気が噴射されなくなる。
このように本実施形態の洗浄装置20は、スライド部材40が突出位置から初期位置側に移動する力を利用して空気を空気噴射ノズル13から噴射させる。即ち、本実施形態の洗浄装置20は、ケース30とは別体であるエアコンプレッサーを具備しない。従って、エアコンプレッサーを具備する場合と比べて洗浄装置20の製造コストを低くすることが可能である。
以上、本発明を上記実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、レーダ装置12とは異なる車両用センサ(例えば、カメラ)を液体噴射口44aから噴射される水及び空気噴射ノズル13から噴射される空気によって洗浄してもよい。
タンク60に水及び洗剤を含む洗浄液を充填してもよい。この場合は、液体噴射口44aから噴射される洗浄液によってセンサが洗浄される。
10…フロントグリル、12…レーダ装置、13…空気噴射ノズル、20…車両用洗浄装置、30…ケース、30S…気体貯留部、32b…気体流入口、36…第1バルブ、38…第2バルブ、40…スライド部材、41a…小径流路、41b…環状端面、42a…第2環状シール部材、43a…環状摺接部、43b…大径流路、44a…液体噴射口、50…引張バネ、62…ポンプ。
Claims (1)
- 車体に支持されるケースと、
少なくとも一部が前記ケースの内部に設けられ、且つ、前記ケースに対して初期位置と前記初期位置よりも前記ケースからの突出量が大きくなる突出位置との間をスライド可能なスライド部材と、
前記スライド部材を前記初期位置側に移動付勢する付勢手段と、
を備え、
前記ケースが、
前記スライド部材が前記突出位置方向へ移動したときに、前記ケースの外側に位置する気体が前記ケースに形成された気体流入口を介して流入する気体貯留部と、
前記気体貯留部内の気圧から前記ケースの外側の気圧を引いた値である圧力差が第1閾値以下のときは、前記気体が前記気体貯留部から前記ケースの外側に流れるのを規制し、且つ、前記圧力差が前記第1閾値を超えたときに、前記気体が前記気体貯留部から前記ケースの外側に流れるのを許容する気体排出部と、
を有し、
前記スライド部材が、
液体が通流可能な流路と、
前記流路を所定方向に流れる前記液体から第2閾値以上の大きさの力を受けたときに、前記付勢手段の付勢力に抗して前記スライド部材を前記突出位置へ移動させる液圧受部と、
少なくとも前記スライド部材が前記突出位置に位置するときに、前記ケースから突出し且つ前記流路を前記所定方向に通り抜けた前記流体を外部に噴射する液体噴射部と、
前記スライド部材が前記初期位置方向へ移動したときに、前記気体貯留部内の前記気体を加圧する気体加圧部と、
を有する、
車両用洗浄装置。
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