JP2020141766A - 人工歯片ユニット、義歯および義歯の製造方法 - Google Patents

人工歯片ユニット、義歯および義歯の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】審美性および咀嚼機能をともに満足する義歯を提供する。【解決手段】義歯1は、義歯床2と人工臼歯20とを備えている。人工臼歯20は、人工歯片ユニット24を構成する外側歯片21および内側歯片22と、連結歯片23とを備えている。外側歯片21は、義歯床2の臼歯部2aの頬側に配置され、義歯床2に植立されている。内側歯片22は、義歯床2の臼歯部2aの口蓋側または舌側に、外側歯片21と対向するよう分離して配置され、義歯床2に植立されている。連結歯片23は、外側歯片21と内側歯片22との間隙に配置され、両歯片21、22を連結するよう構成されている。【選択図】 図5

Description

この発明は、人工歯片ユニット、当該人工歯片ユニットを用いた義歯およびその製造方法に関する。
義歯床に人工歯を植立して構成される義歯について、咀嚼時の安定性を向上させるための技術が、種々提案されている(たとえば特許文献1参照)。
この技術による義歯においては、義歯床は、顎堤に面するベースプレートと、軟性レジンからなり人工歯の歯根部分が埋没されている義歯床本体と、を有している。複数の人工歯の一部又は全部は、ベースプレートに固定されておらず、ベースプレートに固定されていない人工歯は、歯根部分に穴を有している。義歯床本体は、ベースプレートに固定されていない人工歯の穴に入り込むよう構成されている(特許文献1の[0008]、図4ないし図8参照)。
このように構成することで、人工歯にクッション性を持たせることができ、咀嚼時の余分な咬合圧を軽減することができる。これにより、上下の顎堤が保護されることになり、咀嚼効率を高めることができ、結果として、厚みや硬度の違う食塊を左右で同時に咬み切り、砕くことができるようになるとされる(特許文献1の[0009]参照)。
ところで、義歯には、患者の咀嚼機能の回復のみならず、審美性の回復も求められるところ、咀嚼機能を全うするための人工歯の位置と、審美性を全うするための人工歯の位置とが、一致しないことがある。
図7は、上顎臼歯部の顎堤(歯茎)80の痩せが進行した無歯顎者に、旧来の義歯91を装着した状態を示す図面である。
図7に示すように、たとえば、歯槽骨の吸収に起因する無歯顎者における上顎臼歯部の顎堤(歯茎)80の痩せは、頬側から口蓋側(上顎右側の場合、図中X2側からX1側)に向かって進行する傾向がみられる。なお、図中、2点鎖線により、元の顎堤90および本来の臼歯(第二小臼歯)93の位置を示す。
このように、上顎臼歯部の顎堤80の痩せが進行してしまった場合、咀嚼時における義歯91の左右の傾き(転覆)を防ぐために現在の顎堤80に合わせて人工臼歯92を配置すると、患者の本来の臼歯93の位置に比べ口蓋側(内側)よりに人工臼歯92が配置されることとなる。この結果、義歯91の歯列弓の臼歯部における外幅(図中Wbで示す)が、患者の本来の歯列弓の臼歯部における外幅より狭くなり、義歯91の審美性に不満が残る。
一方、審美性を満たすために、本来の臼歯93の位置に人工臼歯92を配置すると、咀嚼の際に義歯91の転覆が生じやすく、咀嚼が困難となる。
特開2017−86582号公報
この発明は、このような問題を解決し、審美性および咀嚼機能をともに満足する義歯を提供することを目的とする。
この発明による人工歯片ユニットは、義歯を構成する義歯床の臼歯部に結合される人工臼歯を構成する2つの歯片を備えた人工歯片ユニットであって、義歯床の臼歯部の頬側に配置される外側歯片と、義歯床の臼歯部の口蓋側または舌側に、外側歯片と対向するよう分離して配置可能な内側歯片と、を備えたこと、を特徴とする。
本発明の特徴は、上記のように広く示すことができるが、その構成や内容は、目的および特徴とともに、図面を考慮に入れた上で、以下の開示によりさらに明らかになるであろう。
本願の第1発明による人工歯片ユニットは、義歯を構成する義歯床の臼歯部に結合される人工臼歯を構成する2つの歯片を備えた人工歯片ユニットであって、義歯床の臼歯部の頬側に配置される外側歯片と、義歯床の臼歯部の口蓋側または舌側に、外側歯片と対向するよう分離して配置可能な内側歯片と、を備えたこと、を特徴とする。
したがって、義歯の歯列弓の臼歯部における外幅が義歯の審美性を満足する外幅となる位置に、外側歯片を配置するとともに、咀嚼時における義歯の左右の傾き(転覆)を防止できる位置に、内側歯片を配置することができる。
このように、義歯において、主として歯列弓の審美性を担う外側歯片と、主として咀嚼機能を担う内側歯片を、別々に配置するよう構成することで、審美性および咀嚼機能をともに満足する義歯を実現することができる。
本願の第2発明による人工歯片ユニットは、本願の第1発明による人工歯片ユニットにおいて、内側歯片は、咬合面にブレードを備えたこと、を特徴とする。
このように、内側歯片の咬合面に、たとえば内側歯片の本体より硬度の高いブレードを設けることで、内側歯片の担う咀嚼機能を、より高めることができる。
また、咀嚼行為により対合歯を摩耗させる効果の高いいわゆる治療用義歯においても、当該人工歯片ユニットを用いることで、審美性および咀嚼機能をともに満足する義歯を実現することができる。
本願の第3発明による人工歯片ユニットは、本願の第1ないし第2のいずれかの発明による人工歯片ユニットにおいて、外側歯片は、当該外側歯片を歯列方向に複数連結して形成された外側歯片連結体の構成要素として与えられること、を特徴とする。
主として歯列弓の審美性を担う外側歯片は、主として咀嚼機能を担う内側歯片のように、対合歯との位置関係を考慮する必要性が低いことから、個々の外側歯片を義歯床に別々に配置するより、歯列弓を構成する複数の外側歯片を連結した外側歯片連結体をまとめて義歯床に配置する方が人工臼歯の排列作業が容易となる。
この結果、人工臼歯の排列作業における工数の増加を抑制しつつ、審美性および咀嚼機能をともに満足する義歯を実現することができる。
本願の第4発明による義歯は、本願の第1ないし第3のいずれかの発明による人工歯片ユニットを用いた義歯であって、義歯床と、義歯床の臼歯部の頬側に配置され義歯床に植立された外側歯片と、義歯床の臼歯部の口蓋側または舌側に、外側歯片と対向するよう分離して配置され義歯床に植立された内側歯片と、外側歯片と内側歯片との間隙に配置され両歯片を連結するよう構成された連結歯片と、を備えたこと、を特徴とする。
このように、主として歯列弓の審美性を担う外側歯片と、主として咀嚼機能を担う内側歯片と、これらを連結する連結歯片とにより、審美性および咀嚼機能をともに満足する人工臼歯を得ることができる。このような人工臼歯を臼歯部に複数配置することで、審美性および咀嚼機能をともに満足する義歯を実現することができる。
本願の第5発明による義歯の製造方法は、本願の第1ないし第3のいずれかの発明による人工歯片ユニットを用いた義歯の製造方法であって、義歯床の臼歯部の頬側に外側歯片を配置して義歯床に植立するとともに、義歯床の臼歯部の口蓋側または舌側に、外側歯片と対向するよう分離して内側歯片を配置して義歯床に植立し、外側歯片と内側歯片との間隙に、両歯片を連結する連結歯片を形成すること、を特徴とする。
このように、主として歯列弓の審美性を担う外側歯片と、主として咀嚼機能を担う内側歯片とを、義歯床に別々に配置したあとで、外側歯片と内側歯片との間隙を埋めるように連結歯片を形成することで、審美性および咀嚼機能をともに満足する任意の歯幅の人工臼歯を容易に得ることができる。このような人工臼歯を臼歯部に複数配置することで、審美性および咀嚼機能をともに満足する義歯を容易に実現することができる。
図1Aは、外側歯片連結体6の構成を示す正面図である。図1Bは、外側歯片連結体6の構成を示す底面図である。図1Cは、図1Aに示すIC−IC線に沿う切断部の端面図である。 図2Aは、内側歯片連結体7の構成を示す正面図である。図2Bは、内側歯片連結体7の構成を示す底面図である。図2Cは、図2Aに示すIIC−IIC線に沿う切断部の端面図である。 図3は、義歯1の製造工程において作成される蝋義歯71の一部(右側近傍部分)を示す図面(部分底面図)である。 図4は、義歯1の一部(右側近傍部分)を示す図面(部分底面図)である。 図5は、義歯1の第二小臼歯に対応する人工臼歯20の略中央を通る冠状断を示す図面である。 図6は、義歯101の一部(右側近傍部分)を示す図面(部分底面図)である。 図7は、上顎臼歯部の顎堤(歯茎)80の痩せが進行した無歯顎者に、旧来の義歯91を装着した状態を示す図面である。
まず、この発明の一の実施形態による上顎用の総義歯(全部床義歯)である義歯1について説明する。
図5は、義歯1の第二小臼歯に対応する人工臼歯20の略中央を通る冠状断を示す図面である。図4は、図5の下方から義歯1を見た場合(図5のZ2方向端からZ1方向を見た場合)における、義歯1の一部(右側近傍部分)を示す図面(部分底面図)である。なお、義歯1の左側近傍部分は、右側近傍部分と略鏡面対象であるため、説明を省略する。
図4に示すように、義歯1は、義歯床2と、義歯床2に結合された多数の人工歯と、を備えている。これらの人工歯のうち、義歯床2の臼歯部2aに配置されているのが、臼歯に対応する人工臼歯10、20、30、40である。人工臼歯10、20、30、40は、それぞれ第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯に対応する。人工歯3、4、5は、それぞれ中切歯、側切歯、犬歯に対応する。
図5に示すように、義歯床2は、患者の上顎82の下面の粘膜に沿うように形成されている床部分2bと、人工歯(人工臼歯10、20、30、40、人工歯3、4、5他)が結合されている歯肉部2cとを備えている。
義歯床2の材質はとくに限定されるものではないが、たとえば、一般的な義歯床材料であるアクリルレジン等の床用レジンのみで構成したり、アクリルレジンと軟質レジンとを併用した義歯床としたり、床部分2bに金属を使用した所謂金属床を用いたりすることができる。
義歯床2の臼歯部2aにおいて、義歯床2の歯肉部2c(以下、単に「義歯床2」ということがある。)に結合された人工臼歯20を例に説明する。人工臼歯20は、外側歯片21と、内側歯片22と、連結歯片23とを備えている。
外側歯片21の材質はとくに限定されるものではないが、一般的な人工歯(たとえば、アクリルレジン歯、硬質レジン歯、ポリカーボネートレジン歯、ポリサルフォンレジン歯等のレジン歯や、陶歯)の材質と同様の材質とすることができる。
内側歯片22の材質はとくに限定されるものではないが、外側歯片21の材質と同様に、一般的な人工歯の材質と同様の材質とすることができる。
連結歯片23の材質はとくに限定されるものではないが、一般的なレジン歯(たとえば、アクリルレジン歯、硬質レジン歯、ポリカーボネートレジン歯、ポリサルフォンレジン歯)と同様の材質とすることができる。
外側歯片21は、義歯床2の臼歯部2aの頬側(図中X2側)に配置され、義歯床2に植立されている。
内側歯片22は、義歯床2の臼歯部2aの口蓋側(または舌側、図中X1側)に、外側歯片21と対向するよう(X方向に向かい合うよう)外側歯片21と分離して配置され、義歯床2に植立されている。
連結歯片23は、外側歯片21と内側歯片22との間隙を埋めるように配置され、両歯片21、22を連結するよう構成されている。
外側歯片21の頬側端(図中X2側端)に位置する面である外側端面21aが、人工臼歯20の頬側面を構成する。
内側歯片22の口蓋側端(または舌側端、図中X1側端)に位置する面である内側端面22aが、人工臼歯20の口蓋側面(または舌側面)を構成する。
外側歯片21の下側端(図中Z2側端)に位置する面である外下側端面21d、内側歯片22の下側端(図中Z2側端)に位置する面である内下側端面22d、および、これらの面21d、22d繋ぐ面であって連結歯片23の下側端(図中Z2側端)に位置する面である連結下側端面23dの、3つの連続する面により、人工臼歯20の咬合面20dが構成される。
外側歯片21の外下側端面21dの頬側に設けられた下方(図中Z2方向)に突出する突起である外側突起21eが、人工臼歯20の頬側咬頭を構成し、内側歯片22の内下側端面22dの口蓋側(または舌側)に設けられた下方(図中Z2方向)に突出する突起である内側突起22eが、人工臼歯20の口蓋側咬頭(または舌側咬頭)を構成する。
義歯1においては、人工臼歯20の口蓋側咬頭(または舌側咬頭)を構成する内側歯片22の内側突起22eの横方向(図中X方向)における位置が、患者の上顎82の顎堤80の頂部81の横方向における位置と略一致するかまたは、それより内側(図中X1方向)にくるよう、構成している。このように構成することで、義歯1の咬合様式がリンガライズドオクリュ―ジョン(舌側化咬合)である場合、咀嚼時における義歯1の転覆を防止することができる。
また、義歯1においては、人工臼歯20の頬側面を構成する外側歯片21の外側端面21aの横方向(図中X方向)における位置が、患者の本来の臼歯93の頬側面(図7参照)の横方向における位置に近くなるよう(この例では略同一となるよう)構成している。このように構成することで、義歯1の歯列弓の人工臼歯20の部分における外幅(図中Waで示す)が、患者の本来の歯列弓の当該部分における外幅に近くなる(この例では略同一となる)ため、義歯1の審美性も満足のゆくものとなる。
図4に示す義歯床2の臼歯部2aに配置されている他の人工臼歯10、30、40の基本的な構成は、上記人工臼歯20のそれと同様である。すなわち、人工臼歯10は、外側歯片11と、内側歯片12と、連結歯片13とを備えている。人工臼歯30は、外側歯片31と、内側歯片32と、連結歯片33とを備えている。人工臼歯40は、外側歯片41と、内側歯片42と、連結歯片43とを備えている。
図1Aは、外側歯片連結体6の構成を示す正面図(外側歯片連結体6を歯列に直交する頬側からみた図)である。図1Bは、外側歯片連結体6の構成を示す底面図である。図1Cは、図1Aに示すIC−IC線に沿う切断部の端面図である。
図1A、図1Bに示すように、外側歯片連結体6は、外側歯片11、外側歯片21、外側歯片31および外側歯片41を、この順に歯列方向に連結して一体的に形成したものである。すなわち、この実施形態においては、外側歯片11、外側歯片21、外側歯片31および外側歯片41は、外側歯片連結体6の構成要素として与えられている。
図1Aに示すように、外側歯片21は、その近心側の面である外近心面21fの一部において、隣接する外側歯片11と連結され、その遠心側の面である外遠心面21gの一部において、隣接する外側歯片31と連結されている。他の外側歯片11、外側歯片31および外側歯片41も、外側歯片21と同様の構成である。
この例では、外側歯片連結体6の構成要素である外側歯片11、外側歯片21、外側歯片31および外側歯片41は、互いに分離不能に形成されている。
しかし、この発明はこれに限定されるものではない。たとえば、外側歯片連結体6の構成要素である外側歯片11、外側歯片21、外側歯片31および外側歯片41の一部または全部を、隣接する外側歯片との境界において、必要に応じて分離することができるよう、構成することができる。このように構成すれば、たとえば、対合歯との関係等に応じて、特定の臼歯の頬側面の位置、すなわち特定の外側歯片の外側端面の位置を、他の臼歯のそれと独立して調整することが容易となる。
また、外側歯片11、外側歯片21、外側歯片31および外側歯片41のうち隣接する2ないし3本の外側歯片を外側歯片連結体とすることもできる。さらに、外側歯片連結体を用いることなく、外側歯片11、外側歯片21、外側歯片31および外側歯片41のすべてを、最初から、相互に独立した4つの外側歯片として形成するよう構成することもできる。
図1Cに示すように、外側歯片21は、外側端面21a、外側突起21eを有する外下側端面21d、外歯根側端面21b、外連結側端面21c、外近心面21f(図1A参照)および外遠心面21g(図1A参照)の各面に囲まれたブロックとして構成されている。
外歯根側端面21bは、外側歯片21の歯根側、すなわち外側歯片21の上方側(図中Z1方向側)に位置し義歯床2の臼歯部2aに結合される側の面である。
外連結側端面21cは、外側歯片21の口蓋側端(または舌側端)、すなわち外側端面21aと反対側の端部に位置する面であって、連結歯片23を介して、内側歯片22の内連結側端面22cと結合するための面である(図5、図2C参照)。
外側歯片11、外側歯片31および外側歯片41の構成も、外側歯片21の構成と略同一である。
図2Aは、内側歯片連結体7の構成を示す正面図(内側歯片連結体7を歯列に直交する口蓋側(または舌側)からみた図)である。図2Bは、内側歯片連結体7の構成を示す底面図である。図2Cは、図2Aに示すIIC−IIC線に沿う切断部の端面図である。
図2A、図2Bに示すように、内側歯片連結体7は、内側歯片12、内側歯片22、内側歯片32および内側歯片42を、この順に歯列方向に連結して一体的に形成したものである。すなわち、この実施形態においては、内側歯片12、内側歯片22、内側歯片32および内側歯片42は、内側歯片連結体7の構成要素として与えられている。
図2Aに示すように、内側歯片22は、その近心側の面である内近心面22fの一部において、隣接する内側歯片12と連結され、その遠心側の面である内遠心面22gの一部において、隣接する内側歯片32と連結されている。他の内側歯片12、内側歯片32および内側歯片42も、内側歯片22と同様の構成である。
この例では、内側歯片連結体7の構成要素である内側歯片12、内側歯片22、内側歯片32および内側歯片42の一部または全部を、隣接する内側歯片との境界において、必要に応じて分離することができるよう構成している。このように構成することで、たとえば、対合歯との関係等に応じて、特定の臼歯の口蓋側咬頭(または舌側咬頭)の位置、すなわち特定の内側歯片の内側突起の位置を、他の臼歯のそれと独立して調整することが容易となる。
しかし、この発明はこれに限定されるものではない。たとえば、内側歯片連結体7の構成要素である内側歯片12、内側歯片22、内側歯片32および内側歯片42を、互いに分離不能に形成するよう構成することもできる。
また、内側歯片12、内側歯片22、内側歯片32および内側歯片42のうち隣接する2ないし3本の内側歯片を内側歯片連結体とすることもできる。さらに、内側歯片連結体を用いることなく、内側歯片12、内側歯片22、内側歯片32および内側歯片42のすべてを、最初から、相互に独立した4つの内側歯片として形成するよう構成することもできる。
図2Cに示すように、内側歯片22は、内側端面22a、内側突起22eを有する内下側端面22d、内歯根側端面22b、内連結側端面22c、内近心面22f(図2A参照)および内遠心面22g(図2A参照)の各面に囲まれたブロックとして構成されている。
内歯根側端面22bは、内側歯片22の歯根側、すなわち内側歯片22の上方側(図中Z1方向側)に位置し義歯床2の臼歯部2aに結合される側の面である。
内連結側端面22cは、内側歯片22の頬側端、すなわち内側端面22aと反対側の端部に位置する面であって、連結歯片23を介して、外側歯片21の外連結側端面21cと結合するための面である(図5、図1C参照)。
内側歯片12、内側歯片32および内側歯片42の構成も、内側歯片22の構成と略同一である。
ここで、1つの人工臼歯を構成するための一対の歯片(すなわち外側歯片とこれに対応する内側歯片)を人工歯片ユニットと呼ぶ。
外側歯片11および内側歯片12により、人工歯片ユニット14が構成される。外側歯片21および内側歯片22により、人工歯片ユニット24が構成される。外側歯片31および内側歯片32により、人工歯片ユニット34が構成される。外側歯片41および内側歯片42により、人工歯片ユニット44が構成される(以上、図3参照)。
つぎに、人工歯片ユニット14、24、34、44を構成する外側歯片11、21、31、41および内側歯片12、22、32、42を用いた義歯1の製造方法について説明する。
図3は、義歯1の製造工程において作成される蝋義歯71の一部(右側近傍部分)を示す図面(部分底面図)である。
まず、通法にしたがって、印象材(たとえば歯科用アルジネート印象材。図示せず。)を用いて患者の上顎82および下顎(図示せず)の口腔内粘膜の印象採得を、それぞれ行なう。
印象採得後、硬化した印象材に流動化した模型用材料(石膏など)を注入する。模型用材料が固化したら、印象材を取り外し、必要に応じて加工を施すことで上下顎の作業用模型(図示せず)が得られる。
つぎに、上下顎の作業用模型に基づいて、上下顎の咬合床(図示せず)を作製する。咬合床は、基礎床72b(図3参照)の上に蝋堤(咬合堤、図示せず)を付与した仮の義歯床である。
咬合床の作製にあたり、まず、作業用模型を基に即時重合レジンやシェラック板などを用い、患者の粘膜面に接する基礎床72bが作製される。
つぎに、この基礎床72bに、解剖学的平均値等に基づく標準的寸法の略馬蹄形の蝋堤材(パラフィンワックス)が結合される。このようにして標準的な上下顎の咬合床が作製される。
作製された標準的な咬合床は、診療室において患者の口腔内の上下の顎堤に装着され、咬み合わせの高さ、歯列弓の大きさ、前歯部の位置などが調整され、上下顎の位置関係等が記録される(咬合採得)。
咬合採得の後、採得した咬合間記録等を保持させた咬合床を、通法にしたがって作業模型を介して咬合器(図示せず)に装着する。
つぎに、咬合器上に再現された咬合平面にしたがい、通法にしたがって、人工歯排列及び歯科用ワックスによる歯肉形成を行うことで、図3に示す蝋義歯71が作成される。
ただし、上顎の咬合床の臼歯部における人工歯排列は、つぎのようにして行われる。
まず、上顎の咬合床の臼歯部の頬側に、外側歯片連結体6(図3参照)を排列する。なお、外側歯片連結体6に替え、相互に独立した外側歯片11、外側歯片21、外側歯片31および外側歯片41を排列することも可能である。
外側歯片連結体6は、その構成要素である外側歯片11、21、31、41の各外側端面(外側端面21a他、図1B参照)の位置が、患者の本来の上顎の歯列弓の臼歯部における外幅に対応する位置に近くなるよう、人工歯3、4、5(それぞれ中切歯、側切歯、犬歯に対応)の排列位置、ならびに、下顎の咬合床(図示せず)の臼歯部の位置(患者の下顎の歯列弓における臼歯部の位置)を参照しつつ、排列される。
つぎに、上顎の咬合床の臼歯部の口蓋側(または舌側)に、内側歯片12、22、32、42(図3参照)を排列する。この例では、内側歯片連結体7(図2A、図2B参照)を、隣接する内側歯片との境界において分離し、相互に独立した内側歯片12、22、32、42として用いている。なお、内側歯片連結体7を分離せずに用いるよう構成することもできる。
内側歯片12、22、32、42は、外側歯片連結体6を構成する外側歯片11、21、31、41の各外連結側端面(外連結側端面21c他、図1B参照)と対向する位置に、外側歯片連結体6と分離して排列される。
内側歯片12、22、32、42の、歯列に直交する方向(図2Bにおける図中、略上下方向)の位置として、咀嚼時における義歯1の転覆を防止することができる位置が、義歯の咬合様式等に応じて選択される。
たとえば、義歯1の咬合様式がリンガライズドオクリュ―ジョンである場合は、各人工臼歯10、20、30、40の口蓋側咬頭(または舌側咬頭)に対応する各内側歯片12、22、32、42の各内側突起(内側突起22e他、図2C参照)の横方向(図5におけるX方向)における位置が、患者の上顎82の顎堤80の頂部81の横方向(図5におけるX方向)における位置と略一致するかまたは、それより内側(図中X1方向)にくるような位置を、内側歯片12、22、32、42の、歯列に直交する方向の位置として、選択することが好ましい。
内側歯片12、22、32、42の、このような位置(咀嚼時における義歯1の転覆を防止することができる位置)を特定する方法は、とくに限定されるものではないが、たとえば、咬合採得を行う際に、患者の上顎82装着した咬合床の各部に、咀嚼力に見立てた押圧力を、歯科用インスツルメント等を用いて付与し、咬合床の転覆が生じない位置を、咬合床に記録する方法を採用することができる。
なお、この実施形態においては、咬合床に外側歯片連結体6(外側歯片11、21、31、41)を排列したあと、内側歯片12、22、32、42を排列するよう構成しているが、この発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、咬合床に内側歯片12、22、32、42を排列したあと、外側歯片連結体6(外側歯片11、21、31、41)を排列するよう構成することもできる。
このようにして、人工歯排列及び歯科用ワックスによる歯肉形成が行われ、蝋義歯71が形成される。
図3に示すように、蝋義歯71は、基礎床72bと、蝋製歯肉部72cと、複数の人工歯と備えている。蝋製歯肉部72cは、上述の歯科用ワックスによる歯肉形成工程において形成された蝋製の歯肉部分である。複数の人工歯は、外側歯片11、21、31、41により構成される外側歯片連結体6と、内側歯片12、22、32、42とを備えている。
つぎに、蝋義歯71を用いて口腔内試適・調整が行われる。このとき、必要に応じて、外側歯片連結体6、内側歯片12、22、32、42についても、位置等の調整が行われる。
続いて、通法にしたがい、蝋義歯埋没(蝋義歯71の印象採取)、流蝋(この工程において、基礎床72bも加熱等により軟化させて取除かれる)、義歯床用レジン充填、レジン重合硬化、義歯取出し、研磨等の工程を経て義歯を製造することができる。
蝋義歯埋没、流蝋、義歯床用レジン充填、レジン重合硬化の各工程を経て、蝋義歯71の基礎床72bが義歯床2の床部分2b(図4参照)に置き換わり、蝋義歯71の蝋製歯肉部72cが義歯床2の歯肉部2c(図4参照)に置き換わる。
この実施形態においては、蝋義歯埋没工程に先立ち、蝋義歯71に配置されている外側歯片連結体6と内側歯片12、22、32、42との間隙に、間隙を埋めるための仮の充填剤(以下「仮充填剤」という。)を充填するよう構成している。仮充填剤の材質はとくに限定されるものではないが、後のレジン重合硬化工程に至るまで、不用意に溶けたり外れたりせず、義歯取出し工程以後に、義歯床2、外側歯片連結体6、内側歯片12、22、32、42と分離して取り除くことができるものが、好ましい。
この例では、仮充填剤としてシリコン樹脂を用い、仮充填剤の充填・硬化後に、蝋義歯71の埋没工程を実施するよう構成している。
そして、義歯取出し工程以後に、外側歯片連結体6と内側歯片12、22、32、42との間隙に充填されていた仮充填剤が取り除かれ、外見上、図3の蝋義歯71と同様の形態の義歯が得られる。
仮充填剤を取り除いたあと、外側歯片連結体6を構成する外側歯片11、21、31、41と、これらに対向する内側歯片12、22、32、42との間隙に、連結歯片13、23、33、43を形成する(図4参照)。
たとえば、連結歯片23は、外側歯片21の外連結側端面21c(図1C参照)と、内側歯片22の内連結側端面22c(図2C参照)との間隙を埋めるように、軟化した状態の一般的なレジン歯の材料を充填して成形し、これを、熱または紫外線等を用いて重合硬化させることにより形成することができる。連結歯片13、33、43も、連結歯片23と同様の方法で形成することができる。
この後、研磨等の工程を経て義歯1が完成する。
なお、この実施形態においては、蝋義歯埋没工程に先立ち、外側歯片連結体6と内側歯片12、22、32、42との間隙に仮充填剤を充填しておき、義歯取出し工程以後に仮充填剤を取り除いたあと、当該間隙にレジン歯の材料を充填して成形、重合硬化させることにより、連結歯片13、23、33、43を形成するよう構成しているが、この発明は、これに限定されるものではない。
たとえば、蝋義歯埋没工程に先立ち(すなわち、蝋義歯71の状態において)、仮充填剤を用いることなしに、外側歯片連結体6と内側歯片12、22、32、42との間隙に、直接、レジン歯の材料を充填して成形、重合硬化させることにより、連結歯片13、23、33、43を形成するよう構成することもできる。
続いて、蝋義歯埋没、流蝋、義歯床用レジン充填、レジン重合硬化、義歯取出し、研磨等の工程を経れば、義歯1が得られる。
さらに、図3に示す状態(外側歯片連結体6と内側歯片12、22、32、42との間隙を残したままの状態)の蝋義歯71に対して、そのまま、蝋義歯埋没、流蝋、義歯床用レジン充填、レジン重合硬化、義歯取出し、の各工程を実施するよう構成することもできる。これらの工程を経て得られた義歯も、外見上、図3の蝋義歯71と同様の形態となっている。
このようにして得られた義歯の外側歯片連結体6を構成する外側歯片11、21、31、41と、これらに対向する内側歯片12、22、32、42との間隙に、連結歯片13、23、33、43を形成し(図4参照)、研磨等の工程を経れば、義歯1が完成する。
また、この実施形態においては、基礎床72bを有する咬合床(蝋義歯71)を用いて咬合採得、咬合床の転覆が生じない位置の確認、口腔内試適・調整を行った後、咬合床(蝋義歯71)の基礎床72bを義歯床2の床部分2bに置き換えるような義歯の製造方法に、この発明を適用した場合を想定して説明しているが、この発明はこのような場合に限定されるものではない。
たとえば、最初に義歯床2の床部分2bを作成し、この床部分2bを用いて咬合採得、義歯の転覆が生じない位置の確認、口腔内試適・調整を行なうような義歯の製造方法に、この発明を適用することもできる。
このような義歯の製造方法に、この発明を適用すると、咬合採得、義歯の転覆が生じない位置の確認、口腔内試適・調整を行う際の床部分2bが、置き換えられることなく、そのまま最終的な義歯1の義歯床2の床部分2bを構成することになる。このため、たとえば、基礎床72bから床部分2bへの置き換えに起因する製作誤差等を排除することができ、患者の口腔内粘膜に沿った、より精密な義歯を得ることができる。
つぎに、この発明の他の実施形態による上顎用の総義歯である義歯101について説明する。
図6は、義歯101の一部(右側近傍部分)を示す図面(部分底面図)である。
図6に示すように、義歯101は、義歯1(図4参照)の内側歯片12、22、32、42に替えて、内側歯片112、122、132、142を備えた構成となっている。
内側歯片122の内下側端面122d(図2Cの内下側端面22dに対応)の口蓋側咬頭(または舌側咬頭)に対応する部分(図2Cの内側突起22eに対応)にはブレード122eが設けられている。
ブレードの形状はとくに限定されるものではないが、この実施形態においては、内下側端面122dから対合歯に向けて十字状の刃が突設されたブレード122eを用いている。
ブレード122eの種類、材質は、とくに限定されるものではないが、たとえば、硬質レジン製、金属製、セラミック製、対合歯との接触面にダイアモンド粒子や炭化ケイ素粒子を固着したもの等を用いることができる。この例では、ブレード122eの材質として、比較的硬度の高いコバルトクロム合金系を用いている。
ブレード122eを内側歯片122に設ける時期(タイミング)はとくに限定されるものではなく、たとえば、内側歯片122の製造時に設けておくよう構成したり、義歯101の基本部分(ブレードを除く部分)作成後に設けるよう構成したりすることができる。
内側歯片132、142も、それぞれ、ブレード132e、142eを備えており、内側歯片122と略同様の構成である。内側歯片112はブレードを備えておらず、義歯1における内側歯片12と同様の構成である。なお、いずれの内側歯片にブレードを設けるか、さらには、1つの内側歯片に設けるブレードの数をいかに設定するかは、任意である。
義歯101のその余の構成は、義歯1のそれと同様である。
なお、上述の各実施形態においては、上顎の総義歯を構成するすべての人工臼歯(すなわち、第一小臼歯、第二小臼歯、第一大臼歯、第二大臼歯に対応する左右合計8本)を、人工歯片ユニットを用いて構成する場合を例に説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。
たとえば、上顎の総義歯を構成する人工臼歯のうち、任意の1本以上の人工臼歯を人工歯片ユニットを用いて構成する場合にも、この発明を適用することができる。
また、下顎の総義歯についても、この発明を適用することができる。下顎の総義歯にこの発明を適用する場合、下顎の総義歯を構成する人工臼歯のうち、任意の1本以上の人工臼歯を人工歯片ユニットを用いて構成することができる。
また、この発明は、総義歯(全部床義歯)以外の有床義歯(部分床義歯)にも適用することができる。
上記においては、本発明を好ましい実施形態として説明したが、各用語は、限定のために用いたのではなく、説明のために用いたものであって、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、添付のクレームの範囲において、変更することができるものである。また、上記においては、本発明のいくつかの典型的な実施形態についてのみ詳細に記述したが、当業者であれば、本発明の新規な教示および利点を逸脱することなしに上記典型的な実施形態において多くの変更が可能であることを、容易に認識するであろう。したがって、そのような変更はすべて、本発明の範囲に含まれるものである。
1:義歯
2:義歯床
2a:義歯床の臼歯部
20:人工臼歯
21:外側歯片
22:内側歯片
23:連結歯片
24:人工歯片ユニット

Claims (5)

  1. 義歯を構成する義歯床の臼歯部に結合される人工臼歯を構成する2つの歯片を備えた人工歯片ユニットであって、
    前記義歯床の臼歯部の頬側に配置される外側歯片と、
    前記義歯床の臼歯部の口蓋側または舌側に、前記外側歯片と対向するよう分離して配置可能な内側歯片と、
    を備えたこと、
    を特徴とする人工歯片ユニット。
  2. 請求項1の人工歯片ユニットにおいて、
    前記内側歯片は、咬合面にブレードを備えたこと、
    を特徴とする人工歯片ユニット。
  3. 請求項1ないし2のいずれかの人工歯片ユニットにおいて、
    前記外側歯片は、当該外側歯片を歯列方向に複数連結して形成された外側歯片連結体の構成要素として与えられること、
    を特徴とする人工歯片ユニット。
  4. 請求項1ないし3のいずれかの人工歯片ユニットを用いた義歯であって、
    義歯床と、
    前記義歯床の臼歯部の頬側に配置され前記義歯床に植立された前記外側歯片と、
    前記義歯床の臼歯部の口蓋側または舌側に、前記外側歯片と対向するよう分離して配置され前記義歯床に植立された前記内側歯片と、
    前記外側歯片と前記内側歯片との間隙に配置され両歯片を連結するよう構成された連結歯片と、
    を備えたこと、
    を特徴とする義歯。
  5. 請求項1ないし3のいずれかの人工歯片ユニットを用いた義歯の製造方法であって、
    義歯床の臼歯部の頬側に前記外側歯片を配置して前記義歯床に植立するとともに、義歯床の臼歯部の口蓋側または舌側に、前記外側歯片と対向するよう分離して前記内側歯片を配置して義歯床に植立し、
    前記外側歯片と前記内側歯片との間隙に、両歯片を連結する連結歯片を形成すること、
    を特徴とする義歯の製造方法。
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