JP2020141223A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水晶振動子を用いて生成される発振信号に異常が生じた場合でも無制御状態となることを抑制できる半導体装置を提供する。【解決手段】水晶振動子を用いて第1発振信号の生成動作を行う第1発振回路と、第2発振信号を生成する第2発振回路と、前記第1発振信号を監視して前記第1発振信号の異常を検出する監視部と、前記監視部より出力される異常検出信号に応じて前記第1発振信号と前記第2発振信号のいずれかを選択してクロック信号として出力するセレクタと、を備える半導体装置としている。【選択図】図2

Description

本発明は、発振信号を生成する半導体装置に関する。
従来、水晶振動子と組み合わされて発振信号を生成する発振回路が知られている。従来の半導体ICには、ICの動作基準となるクロック信号を生成するために、このような発振回路が備えられることも多い。
従来の発振回路の一般的な構成は、例えば特許文献1に開示されている。このような発振回路は、水晶振動子と組み合わされることで水晶発振回路を構成し、CMOSインバータ、帰還抵抗、振幅制限抵抗、および負荷容量を有する。
特開2001−217652号公報
従来の発振回路では、水晶振動子が外部接続される端子のグランド電位へのショートなどの何らかの原因によって発振回路から出力される発振信号が停止した場合、ICが無制御状態となり暴走する可能性があった。
上記状況に鑑み、本発明は、水晶振動子を用いて生成される発振信号に異常が生じた場合でも無制御状態となることを抑制できる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の半導体装置は、水晶振動子を用いて第1発振信号の生成動作を行う第1発振回路と、第2発振信号を生成する第2発振回路と、前記第1発振信号を監視して前記第1発振信号の異常を検出する監視部と、前記監視部より出力される異常検出信号に応じて前記第1発振信号と前記第2発振信号のいずれかを選択してクロック信号として出力するセレクタと、を備える構成としている(第1の構成)。
また、上記第1の構成において、前記第2発振信号の周波数は、前記第1発振信号の周波数よりも低いこととしてもよい(第2の構成)。
また、上記第2の構成において、前記監視部は、前記第2発振信号をカウントする第1カウンタと、前記第2発振信号をカウントする第2カウンタと、前記第1カウンタから出力される第1カウント信号と前記第2カウンタから出力される第2カウント信号とが入力されて前記異常検出信号を出力する第1AND回路と、を有し、
前記第1カウンタは、前記第1発振信号のレベルに基づき直接的にリセット状態とリセット解除状態とを切替えられ、前記第2カウンタは、前記第1発振信号のレベルを反転させたレベルに基づきリセット状態とリセット解除状態とを切替えられることとしてもよい(第3の構成)。
また、上記第3の構成において、前記監視部は、前記第1発振信号をカウントする第3カウンタと、前記第1カウント信号と前記第2カウント信号とが入力される第2AND回路と、を有し、前記第3カウンタは、前記第2AND回路の出力レベルに基づきリセット状態とリセット解除状態とを切替えられ、前記第3カウンタから出力される第3カウント信号は前記第1AND回路に入力されることとしてもよい(第4の構成)。
また、上記第3または第4の構成において、前記第1発振信号をカウントしてカウント結果としてリセット解除信号を出力する第4カウンタをさらに備え、
前記監視部は、前記第1発振信号と、前記リセット解除信号に基づく信号とが入力されて、前記第1カウンタのリセット端子への出力を行う第3AND回路と、前記第1発振信号のレベルを反転させた信号と、前記リセット解除信号に基づく信号とが入力されて、前記第2カウンタのリセット端子への出力を行う第4AND回路と、を有することとしてもよい(第5の構成)。
また、上記第1から第5のいずれかの構成において、前記異常検出信号に基づいた検出出力信号を入力されるロジック部をさらに備えることとしてもよい(第6の構成)。
また、上記第6の構成において、前記ロジック部は、異常を示す前記検出出力信号を入力されると、シャットダウンシーケンスを実行することとしてもよい(第7の構成)。
また、上記第6または第7の構成において、テスト信号と、前記異常検出信号とに基づき前記検出出力信号を出力する検出出力部をさらに備え、前記テスト信号が所定レベルの場合に、前記検出出力部は、前記異常検出信号に関わらず正常を示す前記検出出力信号を出力することとしてもよい(第8の構成)。
また、WL-CSP(Wafer Level Chip Size Package)として構成される上記第8の構成とした半導体装置であって、前記テスト信号を入力するための外部端子としての半田ボールは、パッケージ底面における隅の領域に配置される半導体装置としてもよい(第9の構成)。
また、上記第1から第9のいずれかの構成において、前記第1発振信号をカウントしてカウント結果としてリセット解除信号を出力する第4カウンタと、オフ信号と前記リセット解除信号とに基づき、前記第2発振回路用のイネーブル信号を生成するイネーブル信号生成部と、をさらに備え、
前記オフ信号が所定レベルの場合に、前記イネーブル信号生成部は、前記リセット解除信号に関わらず無効を示す前記イネーブル信号を出力することとしてもよい(第10の構成)。
また、上記いずれかの半導体装置は、特に車載用であることが好ましい。
本発明の半導体装置によれば、水晶振動子を用いて生成される発振信号に異常が生じた場合でも無制御状態となることを抑制できる。
本発明の一実施形態に係るPMIC(パワーマネジメントIC)の全体構成を示す概略的なブロック図である。 クロック生成部の一構成例を示す図である。 クロック用LDOの一構成例を示す回路図である。 RCオシレータの一構成例を示す回路図である。 イネーブル信号生成部の一構成例を示す回路図である。 クロック監視部の一構成例を示す回路図である。 セレクタの一構成例を示す回路図である。 検出出力部の一構成例を示す回路図である。 PMICの定常動作時に水晶発振クロック信号が異常となった場合の一例を示すタイミングチャートである。 PMICをWL-CSP(Wafer Level Chip Size Package)として構成した場合の一例を示すパッケージ底面側の模式図である。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に記載する具体的な電圧値は、説明の便宜上のものであり、一例に過ぎない。
<1.PMICの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るPMIC(パワーマネジメントIC)1の全体構成を示す概略的なブロック図である。PMIC1は、複数の電源回路を備えており、例えば車載用SOC(System On Chip)への電源供給を行う。
PMIC1は、DC/DCコントローラ2A〜2Gと、昇降圧コンバータ3と、リファレンスブロック4と、VCC_UVLO(Under Voltage Lock Out)部5と、V15_LDO(Low Dropout)6と、ロジック部7と、クロック生成部8の各要素を1チップに集積化して備える半導体装置である。
DC/DCコントローラ2A〜2Cは、マルチフェーズ電源用のPWMコントローラである。マルチフェーズ電源は、複数の電源回路を並列接続し、当該電源回路を位相をずらして動作させるものであり、出力電流の増大やスイッチング周波数を高める等の効果を得ることができる。
より具体的に、DC/DCコントローラ2Aに対応して、IC外部においては、ドライバMOS10AとインダクタLAとの直列接続構成が複数(例えば6個)設けられ、各インダクタLAの出力端が接続されるノードに出力コンデンサCAの一端が接続される。なお、ドライバMOSは、MOSFETのブリッジ構成と当該MOSFETを駆動するドライバとからなる。DC/DCコントローラ2Aは、ドライバMOS10AのドライバへPWM信号を出力し、各MOSFETをスイッチング制御する。
DC/DCコントローラ2Bに対応したドライバMOS10B、インダクタLB、および出力コンデンサCBの構成も上記DC/DCコントローラ2Aについてと同様であり、ドライバMOS10BとインダクタLBとの直列接続構成の個数は、例えば3個である。
DC/DCコントローラ2Cに対応したドライバMOS10C、インダクタLC、および出力コンデンサCCの構成も上記DC/DCコントローラ2Aについてと同様であり、ドライバMOS10CとインダクタLCとの直列接続構成の個数は、2個である。
DC/DCコントローラ2Dに対応して、IC外部においては、ドライバMOS10DとインダクタLDとが直列に接続され、インダクタLDの出力端に出力コンデンサCDの一端が接続される。DC/DCコントローラ2Dは、ドライバMOS10DのドライバへPWM信号を出力する。
DC/DCコントローラ2Eに対応したドライバMOS10E、インダクタLE、および出力コンデンサCE、DC/DCコントローラ2Fに対応したドライバMOS10F、インダクタLF、および出力コンデンサCF、DC/DCコントローラ2Gに対応したドライバMOS10G、インダクタLG、および出力コンデンサCGについても上記DC/DCコントローラ2Dについてと同様である。
昇降圧コンバータ3には、IC外部に配置されるインダクタL1および出力コンデンサC2が接続される。昇降圧コンバータ3は、入力されるDC電圧を所定のDC出力電圧へ昇圧または降圧するDC/DCコンバータである。
電源電圧VCCは、PMIC1の電源電圧であり、例えばバッテリーによってIC外部からPMIC1に印加される。電源電圧VCCは、3.3Vであるとして以下説明する。
リファレンスブロック4は、電源電圧VCCに基づいてバンドギャップ電圧Vbgを生成する基準電圧回路である。バンドギャップ電圧Vbgは、1.2Vであるとして以下説明する。
VCC_UVLO部5は、電源電圧VCCを監視し、電源電圧VCCの投入時に電源電圧VCCが所定のUVLO解除電圧に達するまでは内部回路をスタンバイ状態にし、誤動作を防止する回路である。
V15_LDO6は、電源電圧VCCを、出力電圧V15に変換するリニアレギュレータである。V15_LDO6の出力端には、IC外部に配置されるコンデンサC1が接続される。出力電圧V15は、ロジック部7等の内部回路用の電源電圧であり、1.5Vであるとして以下説明する。
ロジック部7は、PMIC1の各部を制御する。ロジック部7は、後述する図2で示すOTP ROM71を有する。OTP ROM(One Time Programmable ROM)71は、1回のみ書き込みが可能で消去不可能なメモリであり、後述するトリミング設定等の各種情報が記憶される。
クロック生成部8は、クロック用LDO81および発振回路82を有し、IC外部に配置された水晶振動子Xを用いてクロック信号XCLKを生成する。クロック用LDO81は、電源電圧VCCに基づいて出力電圧VCLKを生成するリニアレギュレータである。クロック用LDO81の出力端には、IC外部に配置されるコンデンサC3が接続される。
出力電圧VCLKは、発振回路82の電源電圧として発振回路82に印加される。なお、電源電圧VCCを直接、発振回路82の電源電圧とせずにLDOを用いているのは、電源電圧VCCは、IC外部におけるドライバMOS10A〜10Gの入力電圧としても用いられるためノイズが生じ易く、仮に電源電圧VCCを発振回路82の電源電圧とすると発振信号の生成に悪影響を及ぼすからである。
発振回路82は、水晶振動子Xとから水晶発振回路を構成し、発振信号OSを生成する。発振信号OSに基づきクロック信号XCLKが生成される。
クロック信号XCLKは、ロジック部7、DC/DCコントローラ2A〜2Gおよび昇降圧コンバータ3等の動作に用いられる。
また、クロック生成部8は、リアルタイムクロック(RTC)信号RTCCLKのIC外部への出力も行う。
以上がPMIC1の全体構成であるが、例えば、昇降圧コンバータ3の出力電圧を入力とするLDOをさらにPMICに備えてもよい。
<2.クロック生成部について>
次に、クロック生成部8の詳細について述べる。図2は、クロック生成部8の構成をより具体的に示す図である。
クロック生成部8は、クロック用LDO81と、発振回路82と、インバータ83と、レベルシフタ84と、カウンタ85と、RCオシレータ86と、セレクタ87と、クロック監視部88と、検出出力部89と、アンプAPと、を備える。
クロック用LDO81は、入力される電源電圧VCCに基づいて出力電圧VCLKを生成するリニアレギュレータである。出力電圧VCLKは、発振回路82の電源電圧として用いられる。クロック用LDO81は、DAC(D/Aコンバータ)811を有する。出力電圧VCLKが出力されるクロック用LDO81の出力端には、外部端子T1を介してIC外部のコンデンサC3が接続される。
図3は、クロック用LDO81の具体的な構成を示す回路図である。図3に示すように、クロック用LDO81は、エラーアンプ81Aと、MOSトランジスタ81Bと、抵抗R81,R82と、DAC811と、を有する。
nチャネルMOSFETで構成されるMOSトランジスタ81Bのドレインには、電源電圧VCCが印加される。MOSトランジスタ81Bのソースは、抵抗R81の一端に接続される。抵抗R81の他端は、抵抗R82の一端に接続される。抵抗R82の他端は、グランド電位の印加端に接続される。抵抗R81と抵抗R82とが接続されるノードは、エラーアンプ81Aの反転入力端(−)に接続される。エラーアンプ81Aの非反転入力端(+)には、DAC811から出力される出力電圧OUTが参照電圧として入力される。エラーアンプ81Aは、電源電圧VCCを印加される。
MOSトランジスタ81Bのソースと抵抗R81の一端とが接続されるノードN81に出力電圧VCLKが生成される。ノードN81の電圧を抵抗R81,R82によって分圧した電圧が出力電圧OUTと一致するようにMOSトランジスタ81Bが制御され、出力電圧VCLKは、出力電圧OUTと抵抗R81,R82に応じた一定電圧に制御される。
DAC811は、図2にも示すようにロジック部7から入力されるトリミングビットデータTB1をD/A変換することで、アナログ信号である出力電圧OUTを出力する。トリミングビットデータTB1は、ここでは一例として8ビットのデータとしており、DAC811は、8ビットのコードをアナログ信号へ変換することができる。製造バラツキを考慮してトリミングビットデータTB1を設定することにより、出力電圧OUTをトリミング設定し、出力電圧VCLKを精度良く生成することができる。
DAC811には、リファレンスブロック4で生成されるバンドギャップ電圧Vbgが印加される。バンドギャップ電圧Vbgは、DAC811のイネーブル信号やDAC811の動作に用いられる。
また、VCC_UVLO部5から出力されるイネーブル信号EN1(図1)は、クロック用LDO81にUVLO解除信号として入力される。イネーブル信号EN1は、LDOにおけるエラーアンプおよび出力段のイネーブル信号である。
また、図2に示すように、発振回路82は、インバータ821、帰還抵抗Rf、振幅制限抵抗Rd、およびスイッチSWを有し、出力電圧VCLKを電源電圧として駆動される。
インバータ821の出力端は、スイッチSWおよび帰還抵抗Rfを介してインバータ821の入力端に接続される。インバータ821の入力端は、外部端子T2を介してIC外部の負荷容量C11に接続される。インバータ821の出力端とスイッチSWとが接続されるノードには、振幅制限抵抗Rdの一端が接続される。振幅制限抵抗Rdの他端は、外部端子T3を介してIC外部の負荷容量C12に接続される。外部端子T2と負荷容量C11とが接続されるノードと、外部端子T3と負荷容量C12とが接続されるノードとの間には、水晶振動子Xが接続される。発振回路82は、水晶振動子Xおよび負荷容量C11,C12と組み合わされて水晶発振回路を構成する。
このような構成により、出力電圧VCLKが電源電圧としてインバータ821に印加されてスイッチSWがオンの状態で、インバータ821からパルス状の発振信号OSが出力される。なお、スイッチSWのオンオフは、クロック用LDO81に含まれるUVLO部812から出力されるUVLO解除信号としてのイネーブル信号EN2によって制御される。
発振回路82から出力される発振信号OSは、出力電圧VCLKを電源電圧とするインバータ83に入力される。インバータ83の出力は、出力電圧V15を出力側電源電圧とするレベルシフタ84に入力される。レベルシフタ84によってレベルシフトされた後の信号が水晶発振クロック信号XCとして出力される。
出力電圧V15を電源電圧とするカウンタ85は、水晶発振クロック信号XCをカウントし、カウント結果としてリセット解除信号REをロジック部7へ出力する。ロジック部7は、リセット解除信号REによってリセット状態を解除される。
RCオシレータ86は、リングオシレータを利用した発振回路であり、オシレータクロック信号OSCKを出力する。RCオシレータ86では、RC(抵抗値、容量値)調整によってオシレータクロック信号OSCKの周波数が設定される。例えば水晶発振クロック信号XCの周波数を16MHzとした場合、例えばオシレータクロック信号OSCKの周波数は1MHzとされる。
オシレータクロック信号OSCKの周波数は、水晶発振クロック信号XCの周波数よりも低く設定されるが、オシレータクロック信号OSCKの周波数はロジック部7が動作可能に設定されていればよい。通常動作時にRCオシレータ86は常に動作するので、オシレータクロック信号OSCKの周波数が低く設定されることにより、電力消費を低減できる。
クロック監視部88は、水晶発振クロック信号XCとオシレータクロック信号OSCKを入力され、水晶発振クロック信号XCを監視することで水晶発振クロック信号XCの異常を検出すると、異常検出信号XOFFDETBを出力する。
セレクタ87は、入力される水晶発振クロック信号XCとオシレータクロック信号OSCKとから、異常検出信号XOFFDETBのレベルに応じて、一方のクロック信号を選択し、選択されたクロック信号をクロック信号XCLKとして出力する。クロック信号XCLKは、ロジック部7に供給される。
検出出力部89は、異常検出信号XOFFDETBに加え、テスト信号TS1,TS2を入力される。検出出力部89は、テスト信号TS1,TS2のレベルに応じて、異常検出信号XOFFDETBの示す検出状態に応じた検出出力信号DOを出力するか、強制的に正常を示す検出出力信号DOを出力するか、を切替える。検出出力信号DOは、ロジック部7へ入力される。
なお、RCオシレータ86、セレクタ87、クロック監視部88、および検出出力部89のそれぞれの構成の詳細については後述する。
また、クロック信号XCLKは、ロジック部7に含まれる不図示の分周器によって周波数を分周されてRTC信号RTCCとされる。RTC信号RTCCは、クロック生成部8内へ入力されて、アンプAPを経由してRTC信号RTCCLKとして外部端子T4よりIC外部へ出力される。
<3.RCオシレータの構成>
図4は、RCオシレータ86の一構成例を示す回路図である。図4に示すRCオシレータ86は、CMOS回路CM1と、CMOS回路CM2と、CMOS回路CM3と、抵抗RAと、コンデンサCA,CBと、スイッチS86と、MOSトランジスタMA,MBと、インバータ86A〜86Dと、を有する。
CMOS回路CM1〜CM3は、それぞれ、pチャネルMOSFETと、nチャネルMOSFETとが接続されて構成される。pチャネルMOSFETのソースは、出力電圧V15の印加端に接続される。pチャネルMOSFETのドレインと、nチャネルMOSFETのドレインとが接続される。nチャネルMOSFETのソースは、グランド電位の印加端が接続される。pチャネルMOSFETのゲートとnチャネルMOSFETのゲートとが接続されるノードは、CMOS回路の入力端に相当する。pチャネルMOSFETのドレインとnチャネルMOSFETのドレインとが接続されるノードは、CMOS回路の出力端に相当する。
CMOS回路CM1の出力端は、CMOS回路CM2の入力端に接続される。CMOS回路CM2の出力端は、CMOS回路CM3の入力端に接続される。CMOS回路CM3の出力端は、スイッチS86を介して抵抗RAの一端に接続される。
抵抗RAの他端は、コンデンサCAの一端とともにCMOS回路CM1の入力端に接続される。コンデンサCAの他端は、グランド電位の印加端に接続される。また、抵抗RAの他端は、コンデンサCBの一端にも接続される。コンデンサCBの他端は、CMOS回路CM3の入力端に接続される。
このような構成によりリングオシレータが構成され、抵抗RAの抵抗値およびコンデンサCA,CBの容量値の調整によりリングオシレータの出力の周波数が設定される。
スイッチS86は、具体的には、pチャネルMOSFETで構成されるMOSトランジスタMS1と、nチャネルMOSFETで構成されるMOSトランジスタMS2と、から構成される。MOSトランジスタMS1のソースとMOSトランジスタMS2のドレインとが接続されるノードには、CMOS回路CM3の出力端が接続される。MOSトランジスタMS1のドレインとMOSトランジスタMS2のソースとが接続されるノードには、インバータ86Cの入力端が接続される。インバータ86Cの出力端は、インバータ86Dの入力端に接続される。
RCオシレータ86には、イネーブル信号ENが入力される。イネーブル信号ENは、インバータ86Aを介してMOSトランジスタMS1のゲートに入力される。また、イネーブル信号ENは、インバータ86Aおよびインバータ86Bを介してMOSトランジスタMS2のゲートに入力される。
また、nチャネルMOSFETで構成されるMOSトランジスタMAのドレインは、CMOS回路CM1の入力端に接続される。MOSトランジスタMAのソースは、グランド電位の印加端に接続される。イネーブル信号ENは、インバータ86Aを介してMOSトランジスタMAのゲートに入力される。
また、nチャネルMOSFETで構成されるMOSトランジスタMBのドレインは、インバータ86CとスイッチS86との接続ノードに接続される。MOSトランジスタMBのソースは、グランド電位の印加端に接続される。イネーブル信号ENは、インバータ86Aを介してMOSトランジスタMBのゲートに入力される。
このような構成により、イネーブル信号ENをHighとした場合、スイッチS86はオンとされ、MOSトランジスタMAおよびMBはオフとなる。これにより、リングオシレータの動作が開始され、インバータ86Dの出力端からパルス状のオシレータクロック信号OSCKの出力が開始される。一方、イネーブル信号ENをLowとした場合、スイッチS86はオフとされ、MOSトランジスタMAのオンによりコンデンサCA,CBは放電され、MOSトランジスタMBのオンによりオシレータクロック信号OSCKのレベルはLowに維持される。
すなわち、イネーブル信号ENのHighはRCオシレータ86の動作有効を示し、LowはRCオシレータ86の動作無効を示す。
図5は、RCオシレータ86に入力されるイネーブル信号ENを生成するイネーブル信号生成部860の一構成例を示す回路図である。イネーブル信号生成部860は、図2では図示を省略しているが、クロック生成部8に備えられる。
イネーブル信号生成部860は、インバータ860Aと、インバータ860Bと、NOR回路860Cと、NAND回路860Dと、インバータ860Eと、を有する。
テスト信号TS3は、インバータ860Aおよびインバータ860Bを介してNOR回路860Cの一方の入力端に入力される。テスト信号TS3は、PMIC1の外部端子から入力される。一方、オフ信号OSCOFFは、ロジック部7からNOR回路860Cの他方の入力端に入力される。
NOR回路860Cの出力は、NAND回路860Dの一方の入力端に入力される。先述したリセット解除信号REは、NAND回路860Dの他方の入力端に入力される。NAND回路860Dの出力は、インバータ860Eを介してイネーブル信号ENとして出力される。
テスト信号TS3をHighとすると、NAND回路860Cの出力はオフ信号OSCOFFに関わらずLowとなり、NAND回路860Dの出力はリセット解除信号REに関わらずHighとなるので、イネーブル信号ENはLowとされる。すなわち、テスト信号TS3は、テストの際にRCオシレータ86の動作を無効とさせるための信号である。
オフ信号OSCOFFをHighとすると、NAND回路860Cの出力はテスト信号TS3に関わらずLowとなり、NAND回路860Dの出力はリセット解除信号REに関わらずHighとなるので、イネーブル信号ENはLowとされる。すなわち、オフ信号OSCOFFは、RCオシレータ86の動作を無効としてICを低消費電力状態へ移行させるための信号である。
テスト信号TS3およびオフ信号OSCOFFともにLowである場合は、NOR回路860Cの出力はHighとなり、NAND回路860Dの出力レベルは、リセット解除信号REのレベルに応じたものとなる。クロック生成部8の起動時にはリセット解除信号REはLowであるので、イネーブル信号ENはLowであるが、クロック生成部8の起動後はリセット解除信号REはHighとなるので、イネーブル信号ENはHighとなり、RCオシレータ86の動作が有効となる。
<4.クロック監視部の構成>
次に、クロック監視部88の構成の詳細について説明する。図6は、クロック監視部88の一構成例を示す回路図である。
クロック監視部88は、カウンタ881〜883と、AND回路88Aと、AND回路A1〜A3と、インバータIV12〜IV14と、を有する。
カウンタ881は、水晶発振クロック信号XCをカウントするカウンタであり、Dフリップフロップで構成されるフリップフロップDF1〜DF4と、インバータIV1〜IV3と、を有する。
フリップフロップDF1のクロック端子には、水晶発振クロック信号XCが入力される。フリップフロップDF1のQ出力端子は、インバータIV1の入力端に接続される。インバータIV1の出力端は、フリップフロップDF1のD端子に接続されるとともにフリップフロップDF2のクロック端子に接続される。
フリップフロップDF2のQ出力端子は、インバータIV2の入力端に接続される。インバータIV2の出力端は、フリップフロップDF2のD端子に接続されるとともにフリップフロップDF3のクロック端子に接続される。
フリップフロップDF3のQ出力端子は、インバータIV3の入力端に接続される。インバータIV3の出力端は、フリップフロップDF3のD端子に接続されるとともにフリップフロップDF4のクロック端子に接続される。
フリップフロップDF4のD端子には、電源電圧VDDが印加される。なお、電源電圧VDDには、例えば出力電圧V15(図1)を用いる。
各フリップフロップDF1〜DF4にはリセット端子が設けられる。リセット端子へ印加させる信号に応じて、フリップフロップDF1〜DF4のリセット状態とリセット解除状態とを切替えることができる。フリップフロップDF1〜DF4がリセット状態では、各フリップフロップDF1〜DF4のQ出力端子からはLowの信号が出力される。なお、フリップフロップDF4のQ出力端子から出力される信号は、カウント信号CT1となる。
フリップフロップDF1〜DF4がリセット状態からリセット解除状態へ切替えられると、カウンタ881の動作が開始され、フリップフロップDF1〜DF3により水晶発振クロック信号XCの8パルス分がカウントされてフリップフロップDF4のクロック端子に入力される信号がLowからHighへ切替わると、フリップフロップDF4のQ出力端子から出力されるカウント信号CT1は、LowからHighへ切替えられる。以降、リセット解除状態の間は、カウント信号CT1はHighに保持される。
カウンタ882は、オシレータクロック信号OSCKをカウントするカウンタであり、Dフリップフロップで構成されるフリップフロップDF11〜DF14と、インバータIV4〜IV7と、を有する。
カウンタ882におけるフリップフロップDF11〜DF14およびインバータIV4〜IV6による接続構成は、先述したカウンタ881と同様であるので、説明を省く。但し、カウンタ882では、フリップフロップDF14のQ出力端子がインバータIV7の入力端に接続され、インバータIV7の出力端から出力される信号がカウント信号CT2となる。
各フリップフロップDF11〜DF14にはリセット端子が設けられる。リセット端子へ印加させる信号に応じて、フリップフロップDF11〜DF14のリセット状態とリセット解除状態とを切替えることができる。フリップフロップDF11〜DF14がリセット状態では、各フリップフロップDF11〜DF14のQ出力端子からはLowの信号が出力される。従って、この場合、カウント信号CT2はHighとなる。
フリップフロップDF11〜DF14がリセット状態からリセット解除状態へ切替えられると、カウンタ882の動作が開始され、フリップフロップDF11〜DF13によりオシレータクロック信号OSCKの8パルス分がカウントされてフリップフロップDF14のクロック端子に入力される信号がLowからHighへ切替わると、フリップフロップDF14のQ出力端子から出力される信号は、LowからHighへ切替えられる。従って、この場合、カウント信号CT2は、HighからLowへ切替えられる。以降、リセット解除状態の間は、カウント信号CT2はLowに保持される。
カウンタ883は、オシレータクロック信号OSCKをカウントするカウンタであり、Dフリップフロップで構成されるフリップフロップDF21〜DF24と、インバータIV8〜IV11と、を有する。
カウンタ883におけるフリップフロップDF21〜DF24およびインバータIV8〜IV11による接続構成は、先述したカウンタ882と同様であるので、説明を省く。インバータIV11の出力端から出力される信号がカウント信号CT3となる。
各フリップフロップDF21〜DF24にはリセット端子が設けられる。リセット端子へ印加させる信号に応じて、フリップフロップDF21〜DF24のリセット状態とリセット解除状態とを切替えることができる。フリップフロップDF21〜DF24がリセット状態では、各フリップフロップDF21〜DF24のQ出力端子からはLowの信号が出力される。従って、この場合、カウント信号CT3はHighとなる。
フリップフロップDF21〜DF24がリセット状態からリセット解除状態へ切替えられると、カウンタ883の動作が開始され、フリップフロップDF21〜DF23によりオシレータクロック信号OSCKの8パルス分がカウントされてフリップフロップDF24のクロック端子に入力される信号がLowからHighへ切替わると、フリップフロップDF24のQ出力端子から出力される信号は、LowからHighへ切替えられる。従って、この場合、カウント信号CT3は、HighからLowへ切替えられる。以降、リセット解除状態の間は、カウント信号CT3はLowに保持される。
以上がクロック監視部88におけるカウンタの構成であり、次にこれ以外の構成について説明する。AND回路A2の一方の入力端には、水晶発振クロック信号XCが入力され、他方の入力端には、リセット解除信号REがインバータIV13とインバータIV14を介して入力される。AND回路A3の一方の入力端には、水晶発振クロック信号XCがインバータIV12を介して入力され、他方の入力端には、リセット解除信号REがインバータIV13とインバータIV14を介して入力される。すなわち、AND回路A2とA3の一方の入力端には、互いにレベルの反転した信号が入力される。
AND回路A1は、三つの入力端を有する。AND回路A1の第1入力端には、リセット解除信号REがインバータIV13とインバータIV14を介して入力される。AND回路A1の第2入力端には、カウント信号CT2が入力される。AND回路A1の第3入力端には、カウント信号CT3が入力される。
AND回路A1の出力端は、各フリップフロップDF1〜DF4のリセット端子に接続される。AND回路A2の出力端は、各フリップフロップDF11〜DF14のリセット端子に接続される。AND回路A3の出力端は、各フリップフロップDF21〜DF24のリセット端子に接続される。
また、AND回路88Aは、三つの入力端を有する。AND回路88Aの第1入力端にはカウント信号CT1が入力され、第2入力端にはカウント信号CT2が入力され、第3入力端にはカウント信号CT3が入力される。AND回路88Aの出力が異常検出信号XOFFDETBとなる。
リセット解除信号REがLowの場合、AND回路A1〜A3のリセット解除信号REに基づいて入力される入力端以外の入力端への入力信号に関わらず、AND回路A1〜A3の出力はLowとなり、カウンタ881〜883はリセット状態とされる。リセット解除信号REがHighの場合は、AND回路A1〜A3のリセット解除信号REに基づいて入力される入力端以外の入力端への入力信号に応じた信号がAND回路A1〜A3から出力される。
以下、リセット解除信号REがHighであるとして、クロック監視部88の動作について説明する。まず、パルス状のオシレータクロック信号OSCKが生成されるとともに、水晶発振クロック信号XCが正常に生成されている場合について説明する。すなわち、この場合、水晶発振クロック信号XCはパルス状となり、HighとLowとが繰り返される。
水晶発振クロック信号XCがLowからHighへ切替わると、カウンタ882はリセット状態からリセット解除状態へ切替わる。すると、カウンタ882の動作が開始されるが、オシレータクロック信号OSCKの8パルス分をカウントする前に、オシレータクロック信号OSCKよりも周波数の高い水晶発振クロック信号XCがLowに切替わることにより、カウンタ882はリセットされる。これにより、カウント信号CT2は、Highに保持される。
一方、水晶発振クロック信号XCがHighからLowへ切替わると、カウンタ883はリセット状態からリセット解除状態へ切替わる。すると、カウンタ883の動作が開始されるが、オシレータクロック信号OSCKの8パルス分をカウントする前に、オシレータクロック信号OSCKよりも周波数の高い水晶発振クロック信号XCがHighに切替わることにより、カウンタ883はリセットされる。これにより、カウント信号CT3は、Highに保持される。
このとき、AND回路A1の出力はHighに保持されるので、カウンタ881はリセット解除状態で保持される。従って、カウント信号CT1は、Highに保持される。これにより、カウント信号CT1〜CT3はいずれもHighとなり、AND回路88Aからは正常であることを示すHighの異常検出信号XOFFDETBが出力される。
次に、パルス状のオシレータクロック信号OSCKが生成されているが、水晶発振クロック信号XCが異常となった場合について説明する。
まず、図2に示す外部端子T2がグランド電位とショートした場合、水晶発振クロック信号XCはLowに保持される。この場合、カウンタ882はリセット状態とされ、カウント信号CT2はHighに保持される。一方、カウンタ883はリセット解除状態を保持されるので、オシレータクロック信号OSCKの8パルス分のカウントによってカウント信号CT3はLowに切替えられ、Lowに保持される。
これにより、AND回路A1の出力はLowに保持され、カウンタ881はリセット状態を保持される。従って、カウント信号CT1は、Lowに保持される。これにより、AND回路88Aの出力である異常検出信号XOFFDETBは、異常を示すLowに保持される。
また、図2に示す端子T3がグランド電位とショートした場合、水晶発振クロック信号XCはHighに保持される。この場合、カウンタ883はリセット状態とされ、カウント信号CT3はHighに保持される。一方、カウンタ882はリセット解除状態を保持されるので、オシレータクロック信号OSCKの8パルス分のカウントによってカウント信号CT2はLowに切替えられ、Lowに保持される。
これにより、AND回路A1の出力はLowに保持され、カウンタ881はリセット状態を保持される。従って、カウント信号CT1は、Lowに保持される。これにより、AND回路88Aの出力である異常検出信号XOFFDETBは、異常を示すLowに保持される。
以上のような動作により、クロック監視部88は、水晶発振クロック信号XCの異常を検出することができる。
なお、水晶発振クロック信号XCが停止状態から動作状態に復帰した場合、当該動作状態がたまたま例えば1クロック分だけ動作する状態であった場合は、カウント信号CT2,CT3はHighになってカウンタ881がリセット解除状態となるが、カウンタ881によってカウント信号CT1はHighとならないので、セレクタ87により水晶発振クロック信号XCが選択されて出力されることを回避できる。上記動作状態が継続してクロックが生成される動作である場合に、カウンタ881によって8パルス分のカウントがなされたときにカウント信号CT1がHighとなり、セレクタ87により水晶発振クロック信号XCが選択されて出力される。
<5.セレクタの構成>
図6に示すように、セレクタ87の一方の入力端には、水晶発振クロック信号XCが入力され、他方の入力端には、オシレータクロック信号OSCKが入力される。セレクタ87は、異常検出信号XOFFDETBのレベルに応じて、水晶発振クロック信号XCとオシレータクロック信号OSCKのいずれかを選択してクロック信号XCLKとして出力する。
図7は、セレクタ87の一構成例を示す回路図である。セレクタ87は、AND回路87Aと、インバータ87Bと、AND回路87Cと、OR回路87Dと、を有する。
AND回路87Aの一方の入力端には、水晶発振クロック信号XCが入力され、他方の入力端には異常検出信号XOFFDETBが入力される。AND回路87Cの一方の入力端には、オシレータクロック信号OSCKが入力され、他方の入力端には異常検出信号XOFFDETBがインバータ87Bを介して入力される。OR回路87Dの一方の入力端には、AND回路87Aの出力が入力され、他方の入力端にはAND回路87Cの出力が入力される。OR回路87Dの出力は、クロック信号XCLKとなる。
異常検出信号XOFFDETBが正常を示すHighである場合、AND回路87Cの出力はオシレータクロック信号OSCKに関わらずLowとなり、水晶発振クロック信号XCのレベルがそのままクロック信号XCLKのレベルとなる。すなわち、水晶発振クロック信号XCが選択されてクロック信号XCLKとして出力される。
異常検出信号XOFFDETBが異常を示すLowである場合、AND回路87Aの出力は水晶発振クロック信号XCに関わらずLowとなり、オシレータクロック信号OSCKのレベルがそのままクロック信号XCLKのレベルとなる。すなわち、オシレータクロック信号OSCKが選択されてクロック信号XCLKとして出力される。
<6.検出出力部の構成>
図6に示すように、検出出力部89には、異常検出信号XOFFDETBとともに、テスト信号TS1,TS2が入力される。テスト信号TS1,TS2は、PMIC1の外部端子から入力される。図8は、検出出力部89の一構成例を示す回路図である。
検出出力部89は、インバータ89A〜89Dと、NOR回路89Eと、インバータ89Fと、インバータ89Gと、を有する。NOR回路89Eは、三つの入力端を有する。
NOR回路89Eの第1入力端には、テスト信号TS1がインバータ89Aと89Bを介して入力され、第2入力端には、テスト信号TS2がインバータ89Cと89Dを介して入力され、第3入力端には、異常検出信号XOFFDETBが入力される。NOR回路89Eの出力は、インバータ89Fと89Gを介して検出出力信号DOとして出力される。
テスト信号TS1,TS2がいずれもLowである場合、検出出力信号DOは、異常検出信号XOFFDETBのレベルに応じたレベルとなる。すなわち、異常検出信号XOFFDETBが正常を示すHighの場合、検出出力信号DOはLowとなり、異常検出信号XOFFDETBが異常を示すLowの場合、検出出力信号DOはHighとなる。
また、テスト信号TS1,TS2の少なくとも一方がHighである場合は、NOR回路89Eの出力は異常検出信号XOFFDETBに関わらずLowとなるので、検出出力信号DOはLowとなる。すなわち、テスト信号TS1,TS2によれば、異常検出信号XOFFDETBに依らず、正常を示す検出出力信号DOを出力させることができる。
<7.水晶発振クロック信号の異常検出例>
ここで、水晶発振クロック信号XCの異常検出時の動作例を図9に示すタイミングチャートを用いて説明する。
図9は、PMIC1の定常動作時に水晶発振クロック信号XCが異常となった場合の一例を示すタイミングチャートである。図9において、出力電圧VCLKは一例として1.8Vとしている。また、イネーブル信号EN2はHighであり、リセット解除信号REもHighである。テスト信号TS1〜TS3はLowである。オフ信号OSCOFFはLowであるので、イネーブル信号EBはHighである。XTAL_OUTは、端子T3の信号である。
図9では、水晶発振クロック信号XCが正常な状態からタイミングt1において一例としてLowに維持される異常状態へなった場合を示す。タイミングt1で水晶発振クロック信号XCが異常状態になると、先述したクロック監視部88の動作により、その後のタイミングt2にて異常検出信号XOFFDETBは、HighからLowへ切替えられる。
これにより、セレクタ87により、水晶発振クロック信号XCからオシレータクロック信号OSCKへ選択が切替えられ、オシレータクロック信号OSCKがクロック信号XCLKとして出力される。
このとき、先述した検出出力部89の動作により、検出出力信号DOはLowからHighへ切替えられる。これを受けて、ロジック部7は、水晶発振クロック信号XCに異常が生じたと判断し、シャットダウンシーケンスに移行する。これにより、図9に示すように、PMIC1により構成される各DC/DCコンバータの出力電圧Vxxは低下する。すなわち、水晶発振クロック信号XCに異常が生じた場合でも、オシレータクロック信号OSCKをロジック部7へ供給することができるので、ロジック部7が無制御状態となることを回避できる。
<8.テスト時の動作>
また、PMIC1のテストを行う際には、水晶振動子Xを外部接続しないことが可能となる。水晶振動子Xを外部端子T2,T3に接続せずに、イネーブル信号ENはHighとし、RCオシレータ86の動作を有効とする。このとき、例えば外部端子T2,T3のいずれかをグランド電位にショートさせれば、クロック監視部88によって異常検出信号XOFFDETBは異常を示すLowとなる。これにより、セレクタ87によりオシレータクロック信号OSCKが選択されてクロック信号XCLKとしてロジック部7へ供給することが可能となる。
また、このとき、テスト信号TS1,TS2は少なくとも一方をHighとしておけば、検出出力部89により検出出力信号DOを正常を示すLowとすることができる。これにより、ロジック部7は、動作を継続することができる。
<9.テスト用端子の配置>
ここで、PMIC1は、例えば、WL-CSP(Wafer Level Chip Size Package)として構成される。WL-CSPでは、パッケージ底面に外部端子としての半田ボールが配列される。図10は、PMIC1をWL-CSPとして構成した場合の一例を示すパッケージ底面側の模式図である。
図10に示すように、パッケージ底面には半田ボールSBがマトリクス状に配置される。このうち、パッケージ底面の四隅の領域R1〜R4のそれぞれに配置される半田ボールSBは、パッケージの実装時に、パッケージを実装する基板に形成されたグランドのランドと接続されることがパッケージの固定強度を向上する上で望ましい。先述したテスト信号TS1〜TS3は、パッケージの使用時にはグランド電位とするので、これらのテスト信号を入力させるための外部端子としての半田ボールSBは、領域R1〜R4のいずれかに配置させればよい。
<10.その他>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変更が可能である。
本発明は、例えば、PMICに利用することができる。
1 PMIC
2A〜2G DC/DCコントローラ
3 昇降圧コンバータ
4 リファレンスブロック
5 VCC_UVLO部
6 V15_LDO
7 ロジック部
71 OTP ROM
8 クロック生成部
81 クロック用LDO
811 DAC
812 UVLO部
82 発振回路
821 インバータ
X 水晶振動子
Rf 帰還抵抗
Rd 振幅制限抵抗
SW スイッチ
C11,C12 負荷容量
83 インバータ
84 レベルシフタ
85 カウンタ
86 RCオシレータ
87 セレクタ
88 クロック監視部
89 検出出力部

Claims (11)

  1. 水晶振動子を用いて第1発振信号の生成動作を行う第1発振回路と、
    第2発振信号を生成する第2発振回路と、
    前記第1発振信号を監視して前記第1発振信号の異常を検出する監視部と、
    前記監視部より出力される異常検出信号に応じて前記第1発振信号と前記第2発振信号のいずれかを選択してクロック信号として出力するセレクタと、
    を備える半導体装置。
  2. 前記第2発振信号の周波数は、前記第1発振信号の周波数よりも低い、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記監視部は、
    前記第2発振信号をカウントする第1カウンタと、
    前記第2発振信号をカウントする第2カウンタと、
    前記第1カウンタから出力される第1カウント信号と前記第2カウンタから出力される第2カウント信号とが入力されて前記異常検出信号を出力する第1AND回路と、
    を有し、
    前記第1カウンタは、前記第1発振信号のレベルに基づき直接的にリセット状態とリセット解除状態とを切替えられ、
    前記第2カウンタは、前記第1発振信号のレベルを反転させたレベルに基づきリセット状態とリセット解除状態とを切替えられる、請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記監視部は、
    前記第1発振信号をカウントする第3カウンタと、
    前記第1カウント信号と前記第2カウント信号とが入力される第2AND回路と、
    を有し、
    前記第3カウンタは、前記第2AND回路の出力レベルに基づきリセット状態とリセット解除状態とを切替えられ、
    前記第3カウンタから出力される第3カウント信号は前記第1AND回路に入力される、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1発振信号をカウントしてカウント結果としてリセット解除信号を出力する第4カウンタをさらに備え、
    前記監視部は、
    前記第1発振信号と、前記リセット解除信号に基づく信号とが入力されて、前記第1カウンタのリセット端子への出力を行う第3AND回路と、
    前記第1発振信号のレベルを反転させた信号と、前記リセット解除信号に基づく信号とが入力されて、前記第2カウンタのリセット端子への出力を行う第4AND回路と、
    を有する、請求項3または請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記異常検出信号に基づいた検出出力信号を入力されるロジック部をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記ロジック部は、異常を示す前記検出出力信号を入力されると、シャットダウンシーケンスを実行する、請求項6に記載の半導体装置。
  8. テスト信号と、前記異常検出信号とに基づき前記検出出力信号を出力する検出出力部をさらに備え、
    前記テスト信号が所定レベルの場合に、前記検出出力部は、前記異常検出信号に関わらず正常を示す前記検出出力信号を出力する、請求項6または請求項7に記載の半導体装置。
  9. WL-CSP(Wafer Level Chip Size Package)として構成される請求項8に記載の半導体装置であって、
    前記テスト信号を入力するための外部端子としての半田ボールは、パッケージ底面における隅の領域に配置される、半導体装置。
  10. 前記第1発振信号をカウントしてカウント結果としてリセット解除信号を出力する第4カウンタと、
    オフ信号と前記リセット解除信号とに基づき、前記第2発振回路用のイネーブル信号を生成するイネーブル信号生成部と、
    をさらに備え、
    前記オフ信号が所定レベルの場合に、前記イネーブル信号生成部は、前記リセット解除信号に関わらず無効を示す前記イネーブル信号を出力する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 車載用である請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の半導体装置。
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