JP2020140851A - タッチスイッチシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のタッチスイッチ装置が隣接して配置されるタッチスイッチシステムにおいて、一方のタッチスイッチ装置による他方のタッチスイッチ装置への電磁的干渉の影響を回避することでタッチ操作を精度よく判定する。【解決手段】送信電極、受信電極及びスイッチ部を備える複数のタッチスイッチ装置を含むタッチスイッチシステムにおいて、互いに隣り合うように配置される第1タッチスイッチ装置及び第2タッチスイッチ装置において送信電極に印加される第1交流信号の周波数を互いに異なるように設定する。【選択図】図5

Description

本開示は、複数のタッチスイッチ装置が隣接して配置されるタッチスイッチシステムに関する。
静電容量結合方式を採用した入力装置として、静電容量式タッチスイッチが知られている。静電容量式タッチスイッチは、指等の導体が触れたときの静電容量変化に基づいてタッチ操作を検出するタッチスイッチであり、導体との間における静電容量の変化を検出するための電極を基材上に設けて構成される(例えば、特許文献1を参照)。
特開2005−84982号公報
図11及び図12は相互容量方式のタッチスイッチ10の原理を簡易的に示す模式図である。タッチスイッチ10は、第1交流信号が印加される送信電極11と、第2交流信号を受信する受信電極12とを備える。受信電極12では、送信電極11と受信電極12との間に形成される静電容量に基づく第2交流信号が受信される。図11のようにタッチ操作がない場合には、送信電極11に印加される第1交流信号は、送信電極11と受信電極12との間に形成される静電容量を介して、第2交流信号として受信電極に伝達される。一方、図12のようにタッチ操作がある場合には、送信電極11と人体(指)との間にも静電容量が形成されるため、送信電極11に印加される第1交流信号の一部が人体に流れる。相互容量方式のタッチスイッチでは、このような静電容量の変化に基づいてタッチ操作の有無が判定される。
ここで相互容量方式のタッチスイッチ10を備える第1タッチスイッチ装置100A及び第2タッチスイッチ装置100Bが隣接するように配置されたタッチスイッチシステム1において、第1タッチスイッチ装置100A及び第2タッチスイッチ100B間に生じ得る電磁的干渉について説明する。図13はタッチスイッチシステム1において互いに隣接するように配置された第1タッチスイッチ装置100A及び第2タッチスイッチ装置100Bの境界近傍を拡大して示す模式図である。
ここで第1タッチスイッチ装置100Aにおいて、例えば送信電極11Dに対して周波数fを有する第1交流信号が印加されると、第1タッチスイッチ装置100Aの送信電極11Dと、第1タッチスイッチ装置100Aに隣接する第2タッチスイッチ装置100Bの受信電極12Bとの間にも電界が形成され、電磁的干渉を生じることがある。すると、第2タッチスイッチ装置100Bでは受信電極12で受信されるタッチ判定用の第2交流信号が電磁的干渉によってノイズを含み、誤判定がなされてしまうおそれがある。同様に、第1タッチスイッチ装置100Aにおいても第2タッチスイッチ100Bからの電磁的干渉によって、主に受信電極12B及び12Dで受信されるタッチ判定用の第2交流信号が電磁的干渉によってノイズを含み、誤判定がなされてしまうおそれがある。
本発明の少なくとも一実施形態は上述の事情に鑑みなされたものであり、複数のタッチスイッチ装置が隣接して配置されるタッチスイッチシステムにおいて、一方のタッチスイッチ装置による他方のタッチスイッチ装置への電磁的干渉の影響を回避することでタッチ操作を精度よく判定可能なタッチスイッチシステムを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るタッチスイッチシステムは上記課題を解決するために、
第1交流信号が印加される送信電極と、前記送信電極に交差又は対向し、第2交流信号を受信する受信電極と、前記送信電極及び前記受信電極の交差部分又は対向部分に形成され、前記第2交流信号のうち前記第1交流信号と同じ周波数成分に基づいてタッチ判定を行う少なくとも一つのスイッチ部と、を備え、互いに隣り合うように配置される第1タッチスイッチ装置及び第2タッチスイッチ装置を含むタッチスイッチシステムであって、
前記第1タッチスイッチ装置における前記第1交流信号、及び、前記第2タッチスイッチ装置における前記第1交流信号は、互いに異なる周波数を有する。
上記(1)の構成によれば、複数のタッチスイッチ装置が隣接して配置されるタッチスイッチシステムにおいて、各タッチスイッチ装置で送信電極に印加される第1交流信号の周波数が異なるように設定される。これにより、一方のタッチスイッチ装置による他方のタッチスイッチ装置に対する電磁的干渉を回避できる。
(2)幾つかの実施形態では上記(1)の構成において、
前記第1タッチスイッチ装置及び前記第2タッチスイッチ装置は、前記送信電極に対する前記第1交流信号の印加タイミングが互いに独立的に制御される。
上記(2)の構成によれば、送信電極に対する第1交流信号の印加タイミングが互いに独立的に制御される複数のタッチスイッチ装置を含むタッチスイッチシステムにおいて、一方のタッチスイッチ装置による他方のタッチスイッチ装置に対する電磁的干渉を回避できる。
(3)幾つかの実施形態では上記(1)又は(2)の構成において、
前記第1タッチスイッチ装置における前記第1交流信号、及び、前記第2タッチスイッチ装置における前記第1交流信号は、互いに周波数が奇数倍にならないように設定される。
上記(3)の構成によれば、タッチスイッチ装置で用いられる第1交流信号が、互いの奇数次高調波になることを避けることができる。これにより、より効果的に一方のタッチスイッチ装置による他方のタッチスイッチ装置に対する電磁的干渉を回避できる。
(4)幾つかの実施形態では上記(1)から(3)のいずれか一構成において、
前記第1タッチスイッチ装置は、前記第1交流信号として第1周波数及び第2周波数を切り替え可能に構成され、
前記第2タッチスイッチ装置は、前記第1交流信号として第3周波数及び第4周波数を切り替え可能に構成され、
前記第1周波数、前記第2周波数、前記第3周波数、及び、前記第4周波数は、互いに異なる。
上記(4)の構成によれば、各タッチスイッチ装置では、送信電極に印加される第1交流信号が複数の周波数を選択可能に構成される。これにより、仮にいずれかの周波数において外部からノイズが印加された場合であっても、他の周波数に切り替えることで、外部からのノイズの影響を排除し、的確なタッチ認識を行うことができる。このようなシステムにおいても、上記構成を採用することにより、一方のタッチスイッチ装置による他方のタッチスイッチ装置に対する電磁的干渉を回避できる。
(5)幾つかの実施形態では上記(4)の構成において、
前記第3周波数は前記第1周波数及び前記第2周波数の間に設定され、
前記第2周波数は前記第3周波数及び前記第4周波数の間に設定される。
上記(5)の構成によれば、各タッチスイッチ装置において切り替え可能な各周波数をこのように設定することで、いずれかのタッチスイッチ装置において外部からのノイズによる影響を排除するために周波数を切り替えた際に、他のタッチスイッチ装置で使用される周波数を効果的に回避できる。
(6)幾つかの実施形態では上記(4)又は(5)の構成において、
前記スイッチ部において前記第1交流信号と同じ周波数を有するノイズの有無を判定するノイズ判定部を更に備え、
前記ノイズ判定部によって前記ノイズが有ると判定された場合、前記第1交流信号の周波数を切り替えるように制御する。
上記(6)の構成によれば、ノイズ判定部によっていずれかのタッチスイッチ装置においてノイズが有ると判定された場合に、第1交流信号の周波数を切り替えることで、外部からのノイズの影響を排除し、的確なタッチ認識を行うことができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、複数のタッチスイッチ装置が隣接して配置されるタッチスイッチシステムにおいて、一方のタッチスイッチ装置による他方のタッチスイッチ装置への電磁的干渉を回避可能なタッチスイッチシステムを提供できる。
本発明の少なくとも一実施形態に係るタッチスイッチシステムの全体構成図である。 図1のタッチスイッチ装置のブロック図である。 図2のタッチスイッチの内部構成を簡略的に示す回路図である。 図2の演算制御部におけるノイズ判定手法の説明図である。 タッチスイッチシステムのうち、互いに隣接する第1タッチスイッチ装置及び第2タッチスイッチ装置を模式的に示す回路図である。 タッチスイッチシステムのうち、互いに隣接する第1タッチスイッチ装置及び第2タッチスイッチ装置を模式的に示す回路図である。 タッチスイッチシステムの全体構成図である。 図7の各タッチスイッチ装置で用いられる第1周波数、第2周波2、第3周波数及び第4周波数の設定例を示す図である。 タッチスイッチシステムのうち、互いに隣接する第1タッチスイッチ装置及び第2タッチスイッチ装置を模式的に示す回路図である。 図9において第1タッチスイッチ装置における第1交流信号の周波数が第1周波数から第2周波数に切り替えられた場合の模式図である。 相互容量方式のタッチスイッチの原理を簡易的に示す模式図である。 相互容量方式のタッチスイッチの原理を簡易的に示す模式図である。 タッチスイッチシステムにおいて互いに隣接するように配置された第1タッチスイッチ装置及び第2タッチスイッチ装置の境界近傍を拡大して示す模式図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の少なくとも一実施形態に係るタッチスイッチシステム1の全体構成図である。タッチスイッチシステム1は、ユーザによるタッチ操作を認識可能なタッチエリア2を有するデジタル入力装置である。タッチエリア2は、中心点Oを基準とする略ドーナツ形状を有しており、周方向に沿って複数のセグメント4A〜4Lに分割されている。各セグメント4A〜4Lは略扇形状を有しており、それぞれタッチ操作の有無を判定する単位エリアを構成する。すなわちタッチエリア2では、各セグメント4A〜4Lにおいてそれぞれタッチ操作の有無が独立的に判定される。
尚、タッチエリア2を構成する各セグメント4A〜4Lは、タッチ操作の際にタッチエリア2に対して接触可能なユーザの一部(例えば、指、手、他の人体の一部、又は、ユーザに支持される座標指示器(導電性の素材で形成された先端を有するタッチペン、スタイラスペン等)など)に対して十分大きな面積を有してもよい。
タッチエリア2を構成する各セグメント4A〜4Lは、互いに独立したタッチスイッチ装置100A〜100Lとして構成される。「独立した」とは、各タッチスイッチ装置100A〜100Lにおいてタッチ操作判定に関する制御が独立していることを意味し、例えば、後述する送信電極11に対する第1交流信号の印加タイミングが独立していることを意味する。すなわち、各タッチスイッチ装置100A〜100Lは、互いに独立している限りにおいて、例えば共通の電源を用いてもよい。
ここでタッチスイッチシステム1が備えるタッチスイッチ装置100Aの単体構成について説明する。図2は図1のタッチスイッチ装置100Aのブロック図である。尚、タッチスイッチ装置100A〜100Lは互いに同等の構成を有しているため、以下の説明では、タッチスイッチ装置100A〜100Lのうちタッチスイッチ装置100Aについて代表的に述べるが、特段の記載がない限りにおいて他のタッチスイッチ100B〜100Lについても同様である。
タッチスイッチ装置100Aは、タッチスイッチ10と、タッチスイッチ10へのタッチ操作を検出するためのタッチスイッチコントローラ50とを備える。タッチスイッチコントローラ50は、タッチスイッチ10へのタッチ操作を検出したときに、当該タッチ操作による入力指示を外部機器70に伝達する。これにより、外部機器70が、タッチスイッチ10へのタッチ操作に基づいて制御される。
尚、ここでいう外部機器70とは、例えばアミューズメント機器、家電、医療機器、セキュリティ関連機器、現金自動預け払い機、券売機等である。
図3は図2のタッチスイッチ10の内部構成を簡略的に示す回路図である。タッチスイッチ10は、送信電極11A〜11D、受信電極12A〜12D、及び、送信電極11A〜11Dと受信電極12A〜12Dとの交差部分に形成されるスイッチ部13A〜13D、を備える。
尚、本実施形態ではわかりやすく説明するためにタッチスイッチ10が4つのスイッチ部13A〜13Dを備える場合を例示しているが、より多くのスイッチ部を備えてもよい。
送信電極11A〜11Dは、接続線11aによって、後述する増幅回路53(図2を参照)に接続される。また受信電極12A〜12Dは、接続線12aによって、後述する電流電圧変換回路55(図2を参照)に接続される。スイッチ部13A〜13Dは、上述のように、送信電極11A〜1Dと受信電極12A〜12Dとの交差部分に形成される。具体的には、スイッチ部13A〜13Dは、送信電極11A〜11Dに接続される接続線11aと、受信電極12A〜12Dに接続される接続線12aとの対向部分及び交差部分に形成される。
尚、図3では、増幅回路53に接続される接続線11aと電流電圧変換回路55に接続される接続線12aを交差させた部分にスイッチ部を形成しているため、「接続線11aの本数」と「接続線12aの本数」を乗じた数のスイッチ部を得ているが、スイッチ部を形成する方法は上記方法に限定されず、例えば先述の図11に示したように、各接続線の末端に互いに対向するよう送信電極及び受信電極を設けスイッチ部を形成しても良い。このとき、スイッチ部を形成する送信電極及び受信電極の組ごとに、送信電極及び受信電極を設けるための接続線を一つずつ用意しても良いが、一つの接続線を分岐させ各末端に送信電極又は受信電極を設け、各スイッチ部を形成する際に、それぞれ異なる接続線の組み合わせとなるようにすると、送信電極側及び受信電極側の接続線の数よりも多くスイッチ部を形成することが可能である。
尚、送信電極11A〜11Dと受信電極12A〜12Dは、互いに重ね合わされる2枚の透明シート(不図示)上にそれぞれ配置される。すなわち、送信電極11A〜11Dと受信電極12A〜12Dとは、これらの透明シートを介して異なる面に配置されており、これらの透明シートを重ね合わせた際に、図3に示す電極パターンが完成するように構成される。
尚、送信電極11A〜11Dと受信電極12A〜12Dが形成される透明シートは、例えばPETから形成される。
また送信電極11A〜11Dと受信電極12A〜12Dは、光透過性を有する透明電極から形成されていてもよい。透明電極は、例えば、金属系材料(酸化スズ、アンチモンを添加した酸化スズ(ATO)、酸化インジウム、スズを添加した酸化インジウム(ITO)、亜鉛を添加した酸化インジウム(IZO)、フッ素を添加した酸化スズ(FTO)、酸化亜鉛、酸化アンチモン等の金属酸化物)、有機系材料(ポリチオフェン(PEDOT等)、オリゴチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン)、その他の材料(Agワイヤ、カーボンナノチューブ、グラフェン)などが用いられる。
また送信電極11A〜11Dと受信電極12A〜12Dは、例えば、貴金属(金、銀、白金)、銅、アルミニウム、ニッケル、カーボン等の導電性材料から形成されてもよい。
また送信電極11A〜11D又は受信電極12A〜12Dの少なくとも一方は、上述した透明電極と非透明な導電電極との組み合わせから形成されてもよい。この場合、非透明な導電電極は、透明電極の縁部に沿って形成されてもよく、例えば、接続線(スイッチ間、及びスイッチから回路(コネクタ端子)まで)のような態様をとってもよい。これにより、送信電極11A〜11Dと受信電極12A〜12Dの主要部を透明電極で構成した場合においても、透明電極の膜厚を薄く保つことで透明性を確保しつつ、電気抵抗値を効果的に低く抑えることができる。
尚、非透明な導電電極は、例えば銀、カーボンなどの導電性材料を広く用いることができ、透明電極と非透明な導電電極とを併用する場合には、材料特性の抵抗比率として、例えば1:500〜1000の材料を選択するとよい。
図2に戻って、タッチスイッチコントローラ50は、交流信号送信部50Aと交流信号受信部50Bとを備える。交流信号送信部50Aは、タッチスイッチ10の送信電極11に第1交流信号を送信するためのものであり、発振回路52と、増幅回路53とを備える。交流信号受信部50Bは、受信電極12から第2交流信号を受信するためのものであり、位相シフト回路54と、電流電圧変換回路55と、増幅回路56と、バンドパスフィルタ57と、掛算回路58,61と、ローパスフィルタ59,62と、AD変換回路60,63(アナログデジタル変換回路)とを備える。
またタッチスイッチコントローラ50は、第1交流信号を送信する対象となる送信電極11A〜11D、及び、第2交流信号を受信する対象となる受信電極12A〜12Dを選択的に切り替えるためのスイッチセレクタ64を備える。更に、タッチスイッチコントローラ50は、AD変換回路60,63の出力に基づいてタッチスイッチ10に対するタッチ操作の有無を判定し、その判定結果に基づいて外部機器70を制御する演算制御部51を備える。ここで演算制御部51におけるタッチスイッチ10に対するタッチ操作の判定手法について簡潔に説明する。
まず、演算制御部51は、発振回路52に対し、交流信号として正弦波(sinωt)を出力すべき旨の指令を送信する。同時に、演算制御部51は、位相シフト回路54に対し、発振回路52からの正弦波の位相をm及び(m+π/2)ずらして変更すべき旨の指令を送信する。即ち、位相シフト回路54では、周波数が同じであるが異なる位相の交流信号が2つ生成される。発振回路52から増幅回路53に送信された正弦波は、振幅が増幅された後、タッチスイッチ10の送信電極11に第1交流信号として送信される。このように増幅回路53によって増幅された振幅の第1交流信号を送信電極11に送信することにより、タッチスイッチ10でのタッチ操作により生じる小さな静電結合を感度良く検出できる。
一方、位相シフト回路54では、発振回路52から送信された正弦波の位相が、上記のように、m及び(m+π/2)だけずらされる。位相をmずらされた正弦波(sin(ωt+m))は、掛算回路58に送信され、位相を(m+π/2)ずらされた正弦波、即ち、余弦波(cos(ωt+m)は掛算回路61に送信される。このように位相をmずらすことで、タッチ操作が行われたときの信号変化を検出し易くすることができる。
尚、位相シフト回路54と、掛算回路58,61とは図示しない回路基板内で直接接続されているため、位相シフト回路54の正弦波及び余弦波は、増幅されずにそのまま掛算回路58,61に入力される。
尚、タッチスイッチ10では、スイッチセレクタ64により、送信電極11毎に上記の正弦波が第1交流信号として送信される。即ち、図3に示す例では、2本の接続線11aのいずれか1本が選択され、当該選択された1本の接続線11a上にある送信電極11に対して第1交流信号が印加される。一方で、受信電極12に対しては、送信電極11から、位相差角α(後記する)だけずれた正弦波(sin(ωt+α))が第2交流信号として伝達される。そこで、タッチスイッチ10では、スイッチセレクタ64により、2本の接続線12aのいずれか1本が選択され、当該選択された1本の接続線12a上にある受信電極12ごとに第2交流信号が受信される。
尚、位相差角αは、送信電極11と受信電極12との間の静電結合等に起因して生じるものである。位相差角αは、スイッチ部13へのタッチ操作が行われると変化し、また、例えばタッチスイッチ10の構成等の条件によっては位相差角αが発生しない(α=0)場合もある。
このように、タッチスイッチ10では、スイッチセレクタ64によって接続線11a及び接続線12aをそれぞれ1本ずつ選択しながら切り替えることで、接続線11a及び接続線12aの交差部分に形成される4個のスイッチ部13へのタッチ操作の有無を判定することができるように構成されている。
受信電極12では、送信電極11から、位相差角αだけずれた正弦波(sin(ωt+α))が伝達され、第2交流信号として受信される。受信電極12で受信された第2交流信号は、静電結合によって受信電極12に誘導された微弱な電流として、電流電圧変換回路55に入力される。電流電圧変換回路55では、入力された電流信号が電圧信号に変換されて出力される。そして、電流電圧変換回路55から電圧信号として出力された正弦波(sin(ωt+α))は、増幅回路56で振幅を増幅されて振幅Aの正弦波(Asin(ωt+α))に変換された後、バンドパスフィルタ57で信号処理される。
バンドパスフィルタ57は、所定のバンドパス帯域を有しており、電流電圧変換回路55から出力された正弦波に含まれる、他の帯域のノイズ成分をカットする。バンドパスフィルタ57のバンドパス帯域は、第1交流信号が有する周波数を中心に十分狭く設定される。これにより、電流電圧変換回路55から出力された正弦波のうち、当該バンドパス帯域に含まれる成分を抽出し、他の成分をノイズとして排除する。
バンドパスフィルタ57の出力は、掛算回路58、61にそれぞれ入力される。掛算回路58では、バンドパスフィルタ57の出力が位相シフト回路54から入力された正弦波と掛け合わされ、ローパスフィルタ59を通過することにより直流信号に変換される。掛算回路61では、バンドパスフィルタ57の出力が位相シフト回路54から入力された余弦波と掛け合わされ、ローパスフィルタ62を通過することにより直流信号に変換される。ローパスフィルタ59、62から出力される直流信号は、A/D変換回路60、63によってそれぞれA/D変換され、演算制御部51に入力される。演算制御部51では、A/D変換回路60、63から入力された各直流信号に基づいて、タッチスイッチ10におけるタッチ操作の有無が判定される。
また演算制御部51は、上述のタッチ操作の判定に加えて、タッチスイッチへのノイズの有無を判定する。図4は図2の演算制御部51におけるノイズ判定手法の説明図である。演算制御部51は、少なくとも三回にわたって、AD変換回路60,63において数値化された2つの直流信号である第1直流信号及び第2直流信号の取得を行うことにより、ノイズ判定を行う。具体的には、送信電極11への第1交流信号の未送信時、かつ、スイッチ部13への無タッチ時(第1時点)と、送信電極11への交流信号の送信時、かつ、スイッチ部13への無タッチ時(第2時点)と、タッチ操作の有無の判定時(第3時点)との3回である。
尚、図4は、AD変換回路60,63において数値化された2つの直流信号(第1直流信号及び第2直流信号)が、x軸(横軸)とy軸(縦軸)とを有する直交座標系に適用されたものである。横軸であるx軸は、タッチスイッチ10及び位相シフト回路54に送信された正弦波(第1交流信号)と同位相である成分を表す。また、縦軸であるy軸は、タッチスイッチ10及び位相シフト回路54に送信された正弦波(第1交流信号)からπ/2位相がずれた成分を表す。
図4では、第1時点で取得された2つの信号を適用した座標が点Pの座標(第1座標)、第2時点で取得された2つの信号を適用した座標が点Qの座標(第2座標)、第3時点で取得された2つの信号を適用した座標が図4に示す点Rの座標(判定対象座標)である。尚、図4では、第3時点において直流信号の変化が複数回(例えば7回)検出されたと仮定し、複数の点Rを7つ(点Ra,Rb,Rc,Rd,Re,Rf,Rg)として示している。
そして演算制御部51は、ノイズの有無の判定時点において、点Rから点Pと点Qとを通る基準線Lまでの距離mに基づいて、ノイズの有無を判定する。具体的には、演算制御部51は、点Rから上記基準線Lまでの距離mがノイズ閾値を超えたときに、タッチスイッチ10へのノイズが存在すると判定する。
<第1実施形態>
続いて図1に示すタッチスイッチシステム1のうち、互いに隣接する第1タッチスイッチ装置100A及び第2タッチスイッチ装置100Bに着目した構成について説明する。図5及び図6はタッチスイッチシステム1のうち、互いに隣接する第1タッチスイッチ装置100A及び第2タッチスイッチ装置100Bを模式的に示す回路図である。
尚、第1タッチスイッチ装置100A及び第2タッチスイッチ装置100Bは互いに同様の構成を有する。また以下の説明では、タッチスイッチシステム1が有する合計12個のタッチスイッチ装置100A〜100Lのうち互いに隣接するように配置された第1タッチスイッチ装置100A及び第2タッチスイッチ装置100Bに着目して述べるが、他の互いに隣接するように配置された一対のタッチスイッチ装置同士についても、特段の記載がない限りにおいて同様である。
第1タッチスイッチ装置100Aでは、送信電極11に印加される第1交流信号は周波数f1を有する。一方の第2タッチスイッチ装置100Bでは、送信電極11に印加される第1交流信号は周波数f2を有する。第1タッチスイッチ装置100Aの送信電極11に第1交流信号が印加された際に、第2タッチスイッチ装置100Bでは、図5の円弧矢印で示すように、受信電極12で受信される第2交流信号に第1タッチスイッチ装置100Aにおける第1交流信号がノイズとして混入し、電磁的干渉が生じる。
ここで図13を参照して前述したように、周波数f1と周波数f2とが同じである場合、第1タッチスイッチ装置100Aにおいて第2タッチスイッチ装置100Bからの電磁的干渉によるノイズ(第2タッチスイッチ装置100Bから伝達される周波数f2の成分)は、第1タッチスイッチ装置100Aにおける第2交流信号とともに出力されることによって、タッチ操作判定用の直流信号の大きさが変動し、タッチ操作の判定精度が低下してしまうおそれがある。
これに対して本実施形態では、第1タッチスイッチ装置100Aで送信電極11に印加される第1交流信号の周波数f1と、第2タッチスイッチ装置100Bで送信電極11に印加される第1交流信号の周波数f2とは、互いに異なるように設定される。第1タッチスイッチ装置100Bで送信電極11に印加される第1交流信号の周波数f1は、第2タッチスイッチ装置100Bが有する掛算回路58,61及びローパスフィルタ59,62のバンドパス帯域(第2タッチスイッチ装置100Bで送信電極11に印加される第1交流信号の周波数f2を含む帯域)を避けるように設定されるとよい。また第2タッチスイッチ装置100Bで送信電極11に印加される第1交流信号の周波数f2は、第1タッチスイッチ装置100Aが有する57掛算回路58,61及びローパスフィルタ59,62の通過周波数帯域(第1タッチスイッチ装置100Aで送信電極11に印加される第1交流信号の周波数f1を含む帯域)を避けるように設定されるとよい。
尚、第1周波数f1及び第2周波数f2は、例えば数100kHzオーダーで選択されるが、この場合、互いに50−100kHz以上離れるように設定するとよい。また第1周波数f1及び第2周波数f2は、互いに高調波関係になることを避けるように設定するとよい。
また第1タッチスイッチ装置100Aで送信電極11に印加される第1交流信号の周波数f1と、第2タッチスイッチ装置100Bで送信電極11に印加される第1交流信号の周波数f2は、互いに奇数倍にならないように設定されるとよい。ここで、互いに周波数が奇数倍にならないとは、交流信号を生成する回路を構成する任意の部品の誤差を考慮し、交流信号の奇数次高調波の周波数が含まれる範囲にならないことを意味するものである。これにより、互いの周波数f1、f2が奇数次高調波の関係にならないため、第1タッチスイッチ装置100A及び第2タッチスイッチ装置100Bの間に生じる電磁的干渉を抑制できる。
図5に示すように、第1タッチスイッチ装置100Aにおいて特定の接続線11aに対して第1交流信号(周波数f1)が印加されるとともに、スイッチ13Cにおいて接続線12aによって第2交流信号(周波数f1)を受信することで測定を行っている場合には、一方の第2タッチスイッチ装置100Bのうち第1タッチスイッチ装置100Aに近い位置にあるスイッチBは、円弧の矢印で示す電気力線のように、隣接する第1タッチスイッチ100AのスイッチCに印加される第1交流信号(周波数f1)がノイズ成分として伝達されることがあるが、このように第2タッチスイッチ装置100Bの第2交流信号に対して、第1タッチスイッチ装置100Aから周波数f1を有するノイズ成分(図5の破線波形を参照)が混入したとしても、当該ノイズ成分は周波数f2に対応するバンドパス帯域を有する掛算回路58,61及びローパスフィルタ59,62によって排除される。その結果、タッチ操作の判定に用いられる直流信号の大きさを変動させることがなく、タッチ操作の判定精度を良好に維持できる。
一方、図6に示すように、第2タッチスイッチ装置100Bにおいて特定の接続線11aに対して第2交流信号(周波数f2)が印加されるとともに、スイッチ13Cにおいて接続線12aによって第2交流信号(周波数f1)を受信することで測定を行っている場合には、一方の第1タッチスイッチ装置100Aのうち第2タッチスイッチ装置100Bに近い位置にあるスイッチBは、円弧の矢印で示す電気力線のように、隣接する第2タッチスイッチ100BのスイッチDに印加される第1交流信号(周波数f2)がノイズ成分として伝達されることがあるが、このように、第1タッチスイッチ装置100Aの第2交流信号に対して、第2タッチスイッチ装置100Bから周波数f2を有するノイズ成分(図6の破線波形を参照)が混入したとしても、当該ノイズ成分は周波数f1に対応するバンドパス帯域を有する掛算回路58,61及びローパスフィルタ59,62によって排除される。その結果、タッチ操作の判定に用いられる直流信号の大きさを変動させることがなく、タッチ操作の判定精度を良好に維持できる。
<第2実施形態>
図7はタッチスイッチシステム1の全体構成図である。第2実施形態では、タッチスイッチシステム1を構成する各タッチスイッチ装置は、送信電極11に印加可能な第1交流信号の周波数を複数選択可能に構成される。第1タッチスイッチ装置100Aは、第1交流信号の周波数として第1周波数f1又は第2周波数f2を選択可能に構成される。第1タッチスイッチ装置100Aに隣接する第2タッチスイッチ装置100Bでは、第1交流信号の周波数として第3周波数f3又は第4周波数f4を選択可能に構成される。その他のタッチスイッチ装置100C〜100Lも同様であり、第1周波数f1又は第2周波数f2を選択可能なタッチスイッチ装置と、第3周波数f3又は第4周波数f4を選択可能なタッチスイッチ装置とが、周方向に沿って交互に配置されるように構成される。
演算制御部51は、各タッチスイッチ装置100におけるノイズの有無を判定するノイズ判定部51aと、各タッチスイッチ装置100において送信電極11に印加するための第1交流信号の周波数を設定する周波数設定部51bと、を有する。
周波数設定部51bは、各タッチスイッチ装置100において送信電極11に印加される第1交流信号の周波数を設定する。例えば第1タッチスイッチ装置100Aでは、周波数設定部51bは第1周波数f1と第2周波数f2のいずれか一方を選択的に設定可能である。第1周波数f1と第2周波数f2は、互いに異なる周波数であり、十分離れるように設定される。
ここで図5及び図6と同様に、タッチスイッチシステム1のうち互いに隣接するように配置された第1タッチスイッチ装置100Aと第2タッチスイッチ装置100Bに着目する。第1タッチスイッチ装置100Aでは、送信電極11に印加される第1交流信号の周波数として第1周波数f1と第2周波数f2とが選択可能に構成される。一方の第2タッチスイッチ装置100Bでは、送信電極11に印加される第1交流信号の周波数として第3周波数f3と第4周波数f4とが選択可能に構成される。ここで第1周波数f1、第2周波数f2、第3周波数f3及び第4周波数f4は互いに異なるように設定される。
図8は図7の各タッチスイッチ装置で用いられる第1周波数f1、第2周波数f2、第3周波数f3及び第4周波数f4の設定例を示す図である。この例では、第3周波数f3は第1周波数f1及び第2周波数f2の間に設定されるとともに、第2周波数f2は第3周波数f3及び第4周波数f4の間に設定される。すなわち、f4、f2、f3、f1の順で周波数が高くなるように設定される。
尚、第1周波数f1、第2周波数f2、第3周波数f3及び第4周波数f4は、例えば数100kHzオーダーで選択されるが、この場合、互いに50−100kHz以上離れるように設定するとよい。また互いに高調波関係になることを避けるために、第1周波数f1、第2周波数f2、第3周波数f3及び第4周波数f4は一定間隔に分布しないように設定するとよい。
ここで初期設定として、第1タッチスイッチ装置100Aでは第1周波数f1が選択され、第2タッチスイッチ装置100Bでは第3周波数f3が選択されている場合を想定する。図9は第2実施形態に係るタッチスイッチシステム1のうち、互いに隣接する第1タッチスイッチ装置100A及び第2タッチスイッチ装置100Bを模式的に示す回路図である。
このとき第1タッチスイッチ装置100Aでは、図9に示すように、第2タッチスイッチ装置100Bから電磁的干渉を受けたとしても第2タッチスイッチ装置100Bで選択されている第3周波数f3は、第1タッチスイッチ装置100Aの掛算回路58,61及びローパスフィルタ59,62によって遮断されるためタッチ操作の判定精度に影響を与えることはない。一方の第2タッチスイッチ装置100Bでは、図示は省略するが、第1タッチスイッチ装置100Aから電磁的干渉を受けたとしても第1タッチスイッチ装置100Aで選択されている第1周波数f1は、第2タッチスイッチ装置100Bの掛算回路58,61及びローパスフィルタ59,62によって遮断されるためタッチ操作の判定精度に影響を与えることはない。
そしてノイズ判定部51aによって第1タッチスイッチ装置100Aでノイズが有ると判定された場合、周波数設定部51bは、第1タッチスイッチ装置100Aにおける第1交流信号の周波数を第1周波数f1から第2周波数f2に切り替える。図10は図9において第1タッチスイッチ装置100Aにおける第1交流信号の周波数が第1周波数f1から第2周波数f2に切り替えられた場合の模式図である。このとき第1タッチスイッチ装置100Aの掛算回路58,61及びローパスフィルタ59,62のバンドパス帯域も第2周波数f2に対応するものに自動的に切り替えられる。これにより、第1周波数f1を有するノイズは遮断されるためタッチ操作の判定精度に影響を与えることはない。
また、このように第1タッチスイッチ装置100Aにおいて第1交流信号の周波数が第1周波数f1から第2周波数f2に切り替えられた場合、第1タッチスイッチ装置100Aでは、第2タッチスイッチ装置100Bから電磁的干渉を受けたとしても第2タッチスイッチ装置100Bで選択され得る第3周波数f3又は第4周波数f4は、第1タッチスイッチ装置100Aにおける掛算回路58,61及びローパスフィルタ59,62によって遮断されるためタッチ操作の判定精度に影響を与えることはない。
一方で、ノイズ判定部51aによって第2タッチスイッチ装置100Bにノイズが有ると判定された場合、図示は省略するが、周波数設定部51bは、第2タッチスイッチ装置100Aにおける第1交流信号の周波数を第3周波数f3から第4周波数f4に切り替える。これにより、第3周波数f3を有するノイズは遮断されるためタッチ操作の判定精度に影響を与えることはない。
また、このように第2タッチスイッチ装置100Bにおいて第1交流信号の周波数が第3周波数f3から第4周波数f4に切り替えられた場合、第2タッチスイッチ装置100Bでは、第1タッチスイッチ装置100Aから電磁的干渉を受けたとしても第1タッチスイッチ装置100Aで選択され得る第1周波数f1又は第2周波数f2は遮断されるためタッチ操作の判定精度に影響を与えることはない。
このように第2実施形態では、各タッチスイッチ装置100においてノイズ判定結果に応じて送信電極11に印加される第1交流信号の周波数を切り替えることで、各タッチスイッチ装置100におけるノイズの影響を排除できる。それと同時に、各タッチスイッチ装置100においてノイズ判定結果に応じて送信電極11に印加される第1交流信号の周波数を異ならしめることで、互いに隣接するように配置されるタッチスイッチ装置100の間に生じる電磁的干渉の影響も排除できる。
上記説明ではタッチスイッチシステム1を構成する12個のタッチスイッチ装置100A〜100Lのうち第1タッチスイッチ装置100A及び第2タッチスイッチ装置100Bに着目して述べたが、他のタッチスイッチ装置についても同様に構成することで、タッチ操作の判定精度がより高いタッチスイッチシステム1を構築できる。
本発明の少なくとも一実施形態は、複数のタッチスイッチ装置が隣接して配置されるタッチスイッチシステムに利用可能である。
1 タッチスイッチシステム
2 タッチエリア
10 タッチスイッチ
11 送信電極
11a,12a 接続線
12 受信電極
13 スイッチ部
50 タッチスイッチコントローラ
50A 交流信号送信部
50B 交流信号受信部
51 演算制御部
51a ノイズ判定部
51b 周波数設定部
52 発振回路
53,56 増幅回路
54 位相シフト回路
55 電流電圧変換回路
57 バンドパスフィルタ
58,61 掛算回路
59,62 ローパスフィルタ
60,63 変換回路
64 スイッチセレクタ
70 外部機器
100 タッチスイッチ装置

Claims (6)

  1. 第1交流信号が印加される送信電極と、前記送信電極に交差又は対向し、第2交流信号を受信する受信電極と、前記送信電極及び前記受信電極の交差部分又は対向部分に形成される少なくとも一つのスイッチ部と、を備え、互いに隣り合うように配置される第1タッチスイッチ装置及び第2タッチスイッチ装置を含むタッチスイッチシステムであって、
    前記第1タッチスイッチ装置における前記第1交流信号、及び、前記第2タッチスイッチ装置における前記第1交流信号は、互いに異なる周波数を有する、タッチスイッチシステム。
  2. 前記第1タッチスイッチ装置及び前記第2タッチスイッチ装置は、前記送信電極に対する前記第1交流信号の印加タイミングが互いに独立的に制御される、請求項1に記載のタッチスイッチシステム。
  3. 前記第1タッチスイッチ装置における前記第1交流信号、及び、前記第2タッチスイッチ装置における前記第1交流信号は、互いに周波数が奇数倍にならないように設定される、請求項1又は2に記載のタッチスイッチシステム。
  4. 前記第1タッチスイッチ装置は、前記第1交流信号として第1周波数及び第2周波数を切り替え可能に構成され、
    前記第2タッチスイッチ装置は、前記第1交流信号として第3周波数及び第4周波数を切り替え可能に構成され、
    前記第1周波数、前記第2周波数、前記第3周波数、及び、前記第4周波数は、互いに異なる、請求項1から3のいずれか一項に記載のタッチスイッチシステム。
  5. 前記第3周波数は前記第1周波数及び前記第2周波数の間に設定され、
    前記第2周波数は前記第3周波数及び前記第4周波数の間に設定される、請求項4に記載のタッチスイッチシステム。
  6. 前記スイッチ部において前記第1交流信号と同じ周波数を有するノイズの有無を判定するノイズ判定部を更に備え、
    前記ノイズ判定部によって前記ノイズが有ると判定された場合、前記第1交流信号の周波数を切り替えるように制御する、請求項4又は5に記載のタッチスイッチシステム。
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