JP6908353B2 - 静電容量結合方式スイッチ用電極構造 - Google Patents

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Description

本発明は、入力方式に静電容量結合方式を利用した入力装置の電極構造に関するものである。
近年、静電容量結合方式を利用した入力装置は、最低1つの送信電極と1つの受信電極から構成され、図4の57および58のように2つの電極52・53間に発生する容量結合による電界に図5のように入力物体61である導体(指や入力ペン等)が接近することで電極62・63間の電界の一部が導体である入力物体61に移行し更に空気中に放電されたり人体やグランドに流れることで吸収され受信電極への電界が減少することや、送信電極と入力物体61との間の電界が増加することを利用して検出している。
電界は、片方の電極である送信電極にサイン信号またはパルス信号の電位を印加して、他方の電極である受信電極で電界を受信することで電界を維持し、流れる電荷量を受信電極側で計測し続けることで電荷量の変化から入力物体の接近と離反を検出しスイッチのオン・オフを判定する。
また、図4の電極構造では送信電極側での測定は周辺への漏れ電界や周辺からの電界の干渉により安定した測定が困難なため受信電極側での測定が主流である。
各々の電極は2つ以上の円形または四角形から構成され1つのスイッチは3〜5mm程度の外形である。1つのスイッチで10mmを超える外形のものは、スイッチの入力範囲の限定が困難になる。また、近傍に複数のスイッチがある場合も入力範囲の限定が困難である。この問題を解決するためにスイッチ一つ一つの電極面積を小さくし送信電極と受信電極の間隔を狭くし、各々のスイッチ間隔を広くする方法が取られている。
特許文献1では、近傍にある複数のタッチスイッチ電極が干渉する可能性と、電極に近接して指等が置かれた場合に電界が遮断されることが述べられている。また、特許文献1図1ではスイッチ電極の長さsと間隔dは、指の大きさ等から5mm以上が望ましいと述べられている。また、特許文献1の図3では送信電極と受信電極の間および周辺で電界が発生し、指が電極間の左隅にある場合と指が中央にある場合と右隅にある場合とで遮断される電界の差が少ないことを示している。さらに、特許文献1の図5では複数の電界が干渉し、入力範囲が重複することが書かれている。
送信電極と受信電極の二つの電極間の静電容量の変化を検出しようとする場合に、電界の広がりの多様性や複数の電極間の電界の干渉等により安定した検出範囲を得るのが困難であった。上記特許文献1では、回路技術により対策が取られているが電極構造による入力範囲の不要な広がりに対しては対処が困難である。
特開2014−25811
図4に並列平板型の電極構造図を示す。図5に入力物体61と並列平板型電極57の断面図58を示す。入力物体61がない場合にこの電極構造65に電位を加えると図9の並列平板型の入力物体なしの電気力線161が示すように送信電極162から受信電極163へと広い広がりを持った電気力線161が描かれる。こで描かれている電気力線図は、シミュレーションで描かれている。この空間は誘電率が同一でシミュレーションされる。実際の空間は、空気中は誘電率が1で、パネル164はガラスで誘電率4〜10である。また、アクリルなら誘電率が3〜5である。違いは、パネルと電極部分までで電気力線の本数が多くなり、空気中の電気力線の本数が減少し入力物体が空気中からパネルに接触すると入力物体に吸収される電気力線の本数が大きく増加するが、傾向は同じである。電極間の電気力線161が縦方向にも横方向にも大きく広がり、特に送信電極162からの電気力線の広がりが大きくなる。
並列平板型の中心に入力物体175がありの電気力線171のシミュレーション結果を図10に示す。図10に示すように送信電極172と受信電極173の間の上部電気力線の多くが入力物体175に遮断される。そのため送信電極172と入力物体175の間は多くの電気力線で結ばれる。さらに全体のキャパシタンス容量はシミュレーションでは3.5倍に増加する。受信電極173側の電気力線は大幅に減少し図6入力装置構成図でしめした受信電流実効値108は大幅に減少し、入力物体がパネル上にあると判定しスイッチはオンになる。
また、図11に示す並列平板型の右端に入力物体ありの電気力線図でもシミュレーションの結果が示すように送信電極182と受信電極183の間の上部電気力線の多くが遮断される。そのうえ送信電極182と入力物体185の間は多くの電気力線で結ばれる。さらに全体のキャパシタンス容量はシミュレーションでは1.7倍に増加する。受信電極側182の電気力線はかなり減少し図6の入力装置構成図でしめした受信電流実効値108は減少するが入力物体185がパネル184上にないと判定しスイッチはオフとなる。
また、図12に示す並列平板型の左端に入力物体195ありの電気力線図ではシミュレーションの結果が示すように送信電極192と受信電極193の間の上部電気力線の多くが遮断される。そのうえ送信電極192と入力物体195の間は多くの電気力線で結ばれる。さらに全体のキャパシタンス容量はシミュレーションでは2.4倍に増加する。受信電極193側の電気力線はかなり減少し図6入力装置構成図でしめした受信電流実効値108は減少するが、入力物体がパネル上にないと判定するのは困難でスイッチはオンと判定する。
図11と図12では各々の電極からの入力物体の距離は同一ではあるがスイッチのオン・オフ判定は一致しないことになる。
また、送信電極側の送信電流実効値106は周辺にある他のスイッチ用電極に電界を供給したり周辺にあるいろいろな物体に電界を供給してしまうため基準が決め難く、図4の並列平板型の電極構造ではスイッチのオン・オフ判定に送信電流実効値106は実際には使用できない。
本発明は、少なくとも1つの送信電極と、少なくとも1つの受信電極と、片面に前記送信電極と前記受信電極とを互いに離間させて配置した略面状の絶縁体とからなり、前記送信電極に交流電圧を印加し、該交流電圧を前記受信電極で受信し、前記絶縁体の前記送信電極と前記受信電極を配置した面と反対側の面に対して、入力物体が前記送信電極と前記受信電極の双方を覆うように近接した場合に、前記送信電極と前記受信電極と前記絶縁体とで構成される回路に前記入力物体が加わることによって前記電極間に流れる交流電流の大きさが変化し、この交流電流の大きさ変化によって前記入力物体の近接を検出する静電容量結合方式スイッチであって、前記送信電極及び前記受信電極は、それぞれが、前記入力物体が前記絶縁体に近接したときに覆う領域の大きさに対して十分に小さい幅を持つ要素によって構成される枝分かれ形状及び/もしくは格子形状を、前記送信電極の前記要素と前記受信電極の前記要素とが互いに少なくとも2つ以上の近接点を配置したものであり、前記送信電極もしくは前記受信電極のいずれか一方を構成する要素のうち、電極の外周を構成する要素が、他方の電極の外周を構成する要素によって略取り囲まれていることを特徴とする静電容量結合方式スイッチ用電極構造を第一の要旨とし、前記送信電極もしくは前記受信電極のいずれか一方のうち、電極の外周を構成する要素が、他方の電極の外周を構成する要素によって略取り囲まれている方の電極側の回路に、電流検出抵抗を設け測定することを特徴とする、請求項1に記載の静電容量結合方式スイッチ用電極構造を第二の要旨とし、送信電極と受信電極の間隔と、入力物体の近接を検出する間隔を同じとしたことを特徴とする請求項1、或いは、請求項2に記載の静電容量結合方式スイッチ用電極構造を第三の要旨とするものである。
本発明では、一つのスイッチを構成する送信電極および受信電極の表面積を小さくその間隔を狭くすることで、スイッチのオンになる範囲を狭くすることと高さ方向の入力範囲を低くすることでスイッチのオンになる範囲の限定ができ、同時に複数の送信電極と複数の受信電極の電界が入力物体で遮断されることで明確なスイッチのオン・オフの判定ができる。
また、測定する内側の電流検出抵抗を設けている電極構造を他方の電極構造によって取り囲むことで、他のスイッチとの干渉および外部からの影響を減らすことができる。また、電極と指等の入力物体の間にあるパネルの厚さを送信電極と受信電極の間隔と1対1にすることでより効果的である。
櫛型の電極構造図 円型の電極構造図 入力物体とパネルと櫛型と円型電極の断面図 並列平板型の電極構造図 入力物体と平行平板型電極の断面図 入力装置構成図 受信電極側でのオン・オフ判定図 送信電極側でのオン・オフ判定図 並列平板型の入力物体なしの電気力線図 並列平板型の中心に入力物体ありの電気力線図 並列平板型の右端に入力物体ありの電気力線図 並列平板型の左端に入力物体ありの電気力線図 櫛型と円型の入力物体なしの最外周が送信電極の電気力線図 櫛型と円型の中心に入力物体ありの最外周が送信電極の電気力線図 櫛型と円型の右端に入力物体ありの最外周が送信電極の電気力線図 櫛型と円型の左端に入力物体ありの最外周が送信電極の電気力線図 櫛型と円型の入力物体なしの最外周が受信電極の電気力線図 櫛型と円型の中心に入力物体ありの最外周が受信電極の電気力線図 櫛型と円型の右端に入力物体ありの最外周が受信電極の電気力線図 櫛型と円型の左端に入力物体ありの最外周が受信電極の電気力線図
図6に入力装置構成図を示す。図6は、送信電極77にsin信号を印加し対応する受信電極79で受信し各々の電極に流れる電流変化を測定することで静電容量結合方式スイッチのオン・オフを判定する装置である。
発振器71により作られた周波数から同期のとれたsin波形72とcos波形73を作る。sin信号を十分にsin波形増幅回路74で増幅し送信側の出力側電流・電圧変換回路76のRout75を通過して電流i2を流し送信電極77に印加する。送信電極77とRout75の間に、受信電極79とRin82の間に、アナログスイッチ等を設け複数の送信電極・受信電極を接続して多数のスイッチを接続することも可能である。対応する受信電極79との間には電極間の電界78が発生しRin82を通過して電流i1を流しグランドへと流れる。送信側・受信側の電流電圧変換回路により対応した電圧に変換される。
前記sin信号の一つは、sin・出力信号掛算回路90とsin・入力信号掛算回路92に接続される。また、cos信号はもう一方のcos・出力信号掛算回路91とcos・入力信号掛算回路93に接続される。各電流電圧変換回路の出力は、増幅回路とフィルタ回路を介して、それぞれ2つの掛算回路に接続し、それぞれsin信号およびcos信号と掛けられる。真の電流値のAC信号だけが、DC信号を含む2倍のAC周波数になり、ローパス・フィルタ回路を通過することで完全なDC信号になり、送信電極77・受信電極79に流れるAC電流をDC電圧に変換する。
そのDC電圧は、A/D変換され演算処理され送信電流実効値106、送信電流位相差107、受信電流実効値108、受信電流位相差109の情報に変換され静電容量結合方式スイッチのオン・オフ情報に変換される。
変換ルールは図6に示す入力装置構成図のスイッチのオン・オフ判定部110で、図7受信電極側でのオン・オフ判定図または図8送信電極側でのオン・オフ判定図にもとづき実施される。
図7で入力物体がない状態における受信電極側の電流値を1とし受信電流実効値比率10割以上125で1.0とする。標準と定める入力物体が最接近点にある場合の電流値を0とし受信電流実効値比率0割以下122とする。0.7以上でオフとし受信電流実効値比率7割124とする。0.3以下でオンとし受信電流実効値比率3割123とする。
受信電流実効値変化カーブ130がスイッチのオン・オフ判定部110に入力されると開始時時間0では受信電流実効値比率121が1なのでオフと判定する。その後、スイッチオフ状態1 126から受信電流実効比率3割123以下になる。スイッチオフ状態1 126からオン状態127へのオフ状態1からオン状態への変化点131を通過しスイッチオン状態127なのでオンと判定する。その後、スイッチオン状態127から受信電流実効比率7割124以上になる。オン状態からオフ状態2への変化点132を通過しスイッチオフ状態2 128になる。
図8で入力物体がない状態における送信電極側の電流値を0とし受信電流実効値比率0割以下142で0とする。標準と定める入力物体が最接近点にある場合の電流値を1とし送信電流実効値比率10割以上145とする。0.3以下でオフとし送信電流実効値比率3割143とする。0.7以上でオンとし送信電流実効値比率7割144とする。
送信電流実効値変化カーブ150がスイッチのオン・オフ判定部110に入力されると開始時間0では送信電流実効値比率141が0なのでオフと判定する。その後、スイッチオフ状態1 146から受信電流実効比率7割144以上になる。スイッチオフ状態1 146からオン状態147へのオフ状態1からオン状態への変化点151を通過しスイッチオン状態147なのでオンと判定する。その後、スイッチオン状態147から送信電流実効比率3割152以下になる。オン状態からオフ状態2への変化点152を通過しスイッチオフ状態2 148になる。
不感帯として0.7から0.3の領域を設けることでリニアに変化しにくい指の動きや人の手が持つペンの動きによるオン・オフの不安定さを改善でき、ふれたときにオン状態になる領域を狭く、はなれたときにオフ状態になる領域を広くし操作が明確になる。
図1に櫛型の電極構造図を示す。図2に円型の電極構造図を示す。この二種類の電極に図6の入力装置構成図に示す送信電極77および受信電極79に図1及び図2に示すAおよびBを接続した場合に入力物体のあるなしおよびその位置による電気力線の変化をシミュレーション図で示す。
図3で示すパネル47は、厚さ1mmのガラスで誘電率は8です。電極42から電極46は基板にエッチング処理された銅電極である。銅電極は、幅1mm間隔1mmである。入力物体41は、ステンレス製の直径10mm長さ100mmの棒で先端部には導電ゴムを接着して指に似た特性をもたせている。
図1の櫛型の電極構成では、AおよびB側の電極も幅1mmの導体でパターンが構成されており、間隔も同様に1mmである。ただし電極パターンと電流電圧変換の抵抗に接続される導体のパターンは、電極パターンよりも十分細いパターンとする。電極パターンを上面より縦方向に切断し断面を側方から見ると1mm間隔で1mmの電極パターンが5つあるようになる。またB側のパターンはA側のパターンで囲まれている。
図2の円型の電極構成でも、同様にAおよびB側の電極も幅1mmの導体でパターンが構成されており、間隔も同様に1mmである。ただし電極パターンと電流電圧変換の抵抗に接続される導体のパターンは、電極パターンよりも十分細いパターンとする。電極パターンを上面より縦方向に切断し断面を側方から見ると1mm間隔で1mmの電極パターンが5つあるようになる。またB側のパターンはA側のパターンで囲まれている。
図3の入力物体41とパネル47と櫛型図1と円型図2電極の断面図を示す。櫛型でも円型でも断面図は同様である。幅10mmの入力物体41が厚さ1mmのガラスの上面に置かれ電極パターンはパネルの下面に置かれている。
図13の櫛型と円型の入力物体なしの最外周が送信電極の電気力線図を示す。図6に示す送信電極に図1と図2に示すAを接続し、受信電極に図1と図2に示すBを接続しシミュレーションしたものである。シミュレーションでは電気力線と全体のキャパシタンス容量が計算される。シミュレーションの結果は、図13の電気力線201の両端と上部方向のふくらみと図9の電気力線161の両端と上部方向のふくらみを比較すると大幅に小さくなっており、特に中心部分の電気力線の高さは電極間隔が狭いことで低く、さらに最外周にある送信電極により遮断されることで外部の影響を受けにくい。逆に最外周の送信電極は遮断するものがないため周辺にある他のスイッチ用電極に電界を供給したり周辺にあるいろいろな物体に電界を供給してしまうため基準が決め難く、この電極構造ではスイッチのオン・オフ判定に送信電流実効値106は実際には使用しにくいので受信電流実効値108の変化を使用する。
図14の櫛型と円型の中心に入力物体ありの最外周が送信電極の電気力線図に示すように、複数の送信電極と複数の受信電極の間の上部電気力線の大半が入力物体218に遮断吸収される。入力物体218から空気中に放電されたり人体やグランドに流れることで電気力線が吸収され受信電極側に電気力線が接続されるのを阻害する。そのため複数の送信電極と入力物体218の間は多くの電気力線で結ばれる。さらに全体のキャパシタンス容量はシミュレーションでは2.6倍に増加する。図13に比べて複数の受信電極側の電気力線は大幅に減少しそれにともない受信電流実効値108が大幅に減少し3割以下になる。よって入力物体218がパネルスイッチ上にあるとスイッチのオン・オフ判定部は判定しスイッチはオンとなる。
図15の櫛型と円型の右端に入力物体ありの最外周が送信電極の電気力線図と図16の櫛型と円型の左端に入力物体ありの最外周が送信電極の電気力線図は送信電極・受信電極の配置が左右対称であることから電気力線図が左右対称となる。
入力物体228・238近辺の送信電極226・232と隣の受信電極225・233の間の上部電気力線の多くが遮断される。加えて、送信電極226・232と入力物体228・238の間は距離が近く、例えば、空気や塵など遮るようなものが極わずかなので多くの電気力線で結ばれる。しかし、全体のキャパシタンス容量は入力物体228・238が増えたためシミュレーションでは1.3倍に増加する。さらにパネルから離れた空気の誘電率はパネルの1/5程度なのでシミュレーション結果よりも受信電極側の電気力線の減少は少なくなる。図6の入力装置構成図でしめした受信電流実効値108は図13の受信電流実効値108と比べて減少する。 しかし、7割以上なので入力物体がパネルスイッチ上にないとスイッチのオン・オフ判定部は判定しスイッチはオフとする。
図17に櫛型と円型の入力物体なしの最外周が受信電極の電気力線図を示す。図6に示す送信電極に図1と図2に示すBを接続し、受信電極に図1と図2に示すAを接続しシミュレーションしたものである。シミュレーションの結果、図17の電気力線241を図9の電気力線161とふくらみを比較すると電気力線のふくらみが大幅に小さくなっており、特に中心部分の電気力線の高さは電極間隔が狭いことで低く、さらに最外周の受信電極により遮断されることで外部の影響を受けにくい。最外周が受信電極のため図13の最外周が送信電極に比べてもさらに小さくなる。逆に最外周の受信電極は遮断するものがないため周辺にある他のスイッチ用電極から電界を供給されたり周辺にあるいろいろな物体に電界を供給されてしまうため基準が決め難く、この電極構造ではスイッチのオン・オフ判定に受信電流実効値108は実際には使用しにくいので送信電流実効値106の変化を使用する。
図18は櫛型と円型の中心に入力物体ありの最外周が受信電極の電気力線が示すように、複数の送信電極と複数の受信電極の間の上部電気力線の大半が遮断される。そのため複数の送信電極と入力物体の間は多くの電気力線で結ばれる。さらに全体のキャパシタンス容量はシミュレーションの結果では2.0倍に増加する。図17に比べて複数の送信電極側の電気力線は大幅に増加し、それにともない送信電流実効値が大幅に増加し7割以上になる。よって入力物体がパネルスイッチ上にあるとスイッチのオン・オフ判定部は判定しスイッチはオンとなる。
図19に示す櫛型と円型の右端に入力物体ありの最外周が受信電極の電気力線図と図20は櫛型と円型の左端に入力物体ありの最外周が受信電極の電気力線は左右対称となる。
送信電極265・273と受信電極266・272の間の上部電気力線の多くが入力物体268・278に遮断される。そのうえ送信電極265・273と入力物体268・278の間は多くの電気力線で結ばれる。しかし全体のキャパシタンス容量はシミュレーションの結果では0.9倍に減少します。さらにパネルから離れた空気の誘電率はパネルの1/5程度なのでシミュレーション結果よりも受信電極側の電気力線の減少は少なくなる。図6の入力装置構成図で示した送信電流実効値106(図19参照)は、図17で示す送信電流実効値106と比べてわずかですが減少し、3割以下なので入力物体がパネルスイッチ上にないとスイッチのオン・オフ判定部は判定しスイッチはオフとします。
複数の送信電極と複数の受信電極で構成される複数の電界が狭い範囲にあり、入力物体が中心付近にある場合は、複数の電界が遮断され、新たに多くの電界が入力物体との間で構成される。入力物体が端に移動するにつれ遮断されていた複数の電界が復活し遮断されていた電界の数が減少し入力物体との間で新たに作られていた多くの電界も減少する。最端面に近づくと影響を受ける電界は最外周にある送信電極または受信電極1つだけになり、入力物体がパネルスイッチ上にないとスイッチのオン・オフ判定部は判定する。
1 櫛型電極A外周電極接続線
2 櫛型電極外周電極上部
3 櫛型電極外周電極下部
4 櫛型電極最内周電極部
5 櫛型電極中間電極上部
6 櫛型電極中間電極下部
7 櫛型電極B中間電極接続線
8 櫛型電極外周電極上部断面部
9 櫛型電極中間電極上部断面部
10 櫛型電極最内周電極部断面部
11 櫛型電極中間電極下部断面部
12 櫛型電極外周電極下部断面部
13 櫛型電極上面部
14 櫛形電極断面部
21 円型電極A外周電極接続線
22 円型電極外周電極上部
23 円型電極外周電極下部
24 円型電極最内周電極部
25 円型電極中間電極上部
26 円型電極中間電極下部
27 円型電極B中間電極接続線
28 円型電極外周電極上部断面部
29 円型電極中間電極上部断面部
30 円型電極最内周電極部断面部
31 円型電極中間電極下部断面部
32 円型電極外周電極下部断面部
33 円型電極上面部
34 円型電極断面部
41 入力物体
42 電極外周電極上部断面部
43 電極中間電極上部断面部
44 電極最内周電極部断面部
45 電極中間電極下部断面部
46 電極外周電極下部断面部
47 パネル
48 櫛型と円型電極断面部
51 並列平板型電極A接続線
52 並列平板型電極A部
53 並列平板型電極B部
54 並列平板型電極B接続線
55 並列平板型電極A部断面部
56 並列平板型電極B部断面部
57 並列平板電極上面部
58 並列平板型電極断面部
61 入力物体
62 並列平板型電極A部断面部
63 並列平板型電極B部断面部
64 パネル
65 並列平板型電極断面部
71 発振器
72 sin波形
73 cos波形
74 sin波形増幅回路
75 Rout
76 出力側電流・電圧変換回路
77 送信電極
78 電極間の電界
79 受信電極
80 電界の一部+電界の増加分
81 人体の放電抵抗 7kohm
82 Rin
83 入力側電流・電圧変換回路
84 出力側ハイパス・フィルタ
85 入力側ハイパス・フィルタ
86 出力側増幅器
87 入力側増幅器
88 出力側ローパス・フィルタ
89 入力側ローパス・フィルタ
90 sin・出力側信号掛算回路
91 cos・出力側信号掛算回路
92 sin・入力側信号掛算回路
93 cos・入力側信号掛算回路
94 sin・出力信号ローパス・フィルタ回路
95 cos・出力信号ローパス・フィルタ回路
96 sin・入力信号ローパス・フィルタ回路
97 cos・入力信号ローパス・フィルタ回路
98 sin・出力信号A/D変換回路
99 cos・出力信号A/D変換回路
100 sin・入力信号A/D変換回路
101 cos・入力信号A/D変換回路
102 sinのルート(X二乗+Y二乗)の計算処理
103 sinのアークタンジェント(X/Y)の計算処理
104 cosのルート(X二乗+Y二乗)の計算処理
105 cosのアークタンジェント(X/Y)の計算処理
106 送信電流実効値
107 送信電流位相差
108 受信電流実効値
109 受信電流位相差
110 スイッチのオン・オフ判定部
111 外部処理装置
112 制御装置
121 縦軸受信電流実効値比率
122 受信電流実効値比率0割以下
123 受信電流実効値比率3割
124 受信電流実効値比率7割
125 受信電流実効値比率10割以上
126 スイッチオフ状態1
127 スイッチオン状態
128 スイッチオフ状態2
129 横軸経過時間
130 受信電流実効値比率変化カーブ
131 オフ状態1からオン状態への変化点
132 オン状態からオフ状態2への変化点
141 縦軸送信電流実効値比率
142 送信電流実効値比率0割以下
143 送信電流実効値比率3割
144 送信電流実効値比率7割
145 送信電流実効値比率10割以上
146 スイッチオフ状態1
147 スイッチオン状態
148 スイッチオフ状態2
149 横軸経過時間
150 送信電流実効値比率変化カーブ
151 オフ状態1からオン状態への変化点
152 オン状態からオフ状態2への変化点
161 電気力線
162 送信電極
163 受信電極
164 パネル
171 電気力線
172 送信電極
173 受信電極
174 パネル
175 入力物体
181 電気力線
182 送信電極
183 受信電極
184 パネル
185 入力物体
191 電気力線
192 送信電極
193 受信電極
194 パネル
195 入力物体
201 電気力線
202 電極外周電極上部断面部
203 電極中間電極上部断面部
204 電極最内周電極部断面部
205 電極中間電極下部断面部
206 電極外周電極下部断面部
207 パネル
211 電気力線
212 電極外周電極上部断面部
213 電極中間電極上部断面部
214 電極最内周電極部断面部
215 電極中間電極下部断面部
216 電極外周電極下部断面部
217 パネル
218 入力物体
221 電気力線
222 電極外周電極上部断面部
223 電極中間電極上部断面部
224 電極最内周電極部断面部
225 電極中間電極下部断面部
226 電極外周電極下部断面部
227 パネル
228 入力物体
231 電気力線
232 電極外周電極上部断面部
233 電極中間電極上部断面部
234 電極最内周電極部断面部
235 電極中間電極下部断面部
236 電極外周電極下部断面部
237 パネル
238 入力物体
241 電気力線
242 電極外周電極上部断面部
243 電極中間電極上部断面部
244 電極最内周電極部断面部
245 電極中間電極下部断面部
246 電極外周電極下部断面部
247 パネル
251 電気力線
252 電極外周電極上部断面部
253 電極中間電極上部断面部
254 電極最内周電極部断面部
255 電極中間電極下部断面部
256 電極外周電極下部断面部
257 パネル
258 入力物体
261 電気力線
262 電極外周電極上部断面部
263 電極中間電極上部断面部
264 電極最内周電極部断面部
265 電極中間電極下部断面部
266 電極外周電極下部断面部
267 パネル
268 入力物体
271 電気力線
272 電極外周電極上部断面部
273 電極中間電極上部断面部
274 電極最内周電極部断面部
275 電極中間電極下部断面部
276 電極外周電極下部断面部
277 パネル
278 入力物体

Claims (4)

  1. 少なくとも1つの送信電極と、少なくとも1つの受信電極と、片面に前記送信電極と前記受信電極とを互いに離間させて配置した略面状の絶縁体とからなり、前記送信電極に交流電圧を印加し、該交流電圧を前記受信電極で受信し、前記絶縁体の前記送信電極と前記受信電極を配置した面と反対側の面に対して、入力物体が前記送信電極と前記受信電極の双方を覆うように近接した場合に、前記送信電極と前記受信電極と前記絶縁体とで構成される回路に前記入力物体が加わることによって前記電極間に流れる交流電流の大きさが変化し、この交流電流の大きさ変化によって前記入力物体の近接を検出する静電容量結合方式スイッチであって、前記送信電極及び前記受信電極は、それぞれが、前記入力物体が前記絶縁体に近接したときに覆う領域の大きさに対して十分に小さい幅を持つ要素によって構成され、前記送信電極もしくは前記受信電極のいずれか一方を構成する要素のうち、電極の外周を構成する要素が、他方の電極の外周を構成する要素によって略取り囲まれており、
    前記送信電極は、
    前記交流電圧を印加するための第1接続線と、
    前記第1接続線に接続され、前記第1接続線との接続部とは異なる位置に隙間が設けられた部分的な環状形状を有し、前記接続部から見て前記第1接続線とは反対側において前記環状形状から内側に向けて突出する突出電極を含む第1電極部を含み、
    前記受信電極は、
    前記突出電極を囲み、前記環状形状に囲まれる第2電極部と、前記第2電極部に対して前記突出電極とは反対側に接続され、前記第2電極部を前記環状形状の電極の隙間を介して前記第1電極部の外部に接続する第2接続線とを含み、
    前記絶縁体は、前記第1電極部と前記第2電極部とを含む面に垂直な断面で見た場合に、前記入力物体の幅に対して、前記第1電極部と前記第2電極部の少なくとも一方を構成する要素を合計3つ以上含むことを特徴とする静電容量結合方式スイッチ用電極構造。
  2. 前記絶縁体は、前記送信電極と前記受信電極とを含む面に垂直な断面で見た場合に、前記入力物体の幅に対して、前記送信電極と前記受信電極の少なくとも一方を構成する要素を合計5つ含む、請求項1に記載の静電容量結合方式スイッチ用電極構造。
  3. 前記送信電極もしくは前記受信電極のいずれか一方のうち、電極の外周を構成する要素が、他方の電極の外周を構成する要素によって略取り囲まれている方の電極側の回路に、電流検出抵抗を設け測定することを特徴とする請求項1又は2に記載の静電容量結合方式スイッチ用電極構造。
  4. 前記送信電極又は前記受信電極を含む電極と前記入力物体の間にあるパネルの厚さを、前記送信電極と前記受信電極の間隔と、同じとしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の静電容量結合方式スイッチ用電極構造。
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