JP2020140259A - 入力文字列予測装置、入力文字列予測方法及びプログラム - Google Patents

入力文字列予測装置、入力文字列予測方法及びプログラム Download PDF

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【課題】予測変換の精度を高くする。【解決手段】入力文字列予測装置1は、文字キー及び文字を削除するキャンセルキーを有する入力部10と、第1記憶部22及び第2記憶部24と、制御部16と、表示部12と、を備える。制御部16は、直近でキャンセルキーで削除された文字を第1記憶部22に記憶させる第1文字取得部32と、第1記憶部22に記憶させた文字よりも前にキャンセルキーで削除された文字列を第2記憶部24に記憶させる第2文字取得部34と、第1記憶部22に記憶させた文字に置換する置換文字を抽出する置換文字抽出部36と、置換文字と第2記憶部24に記憶させた文字とに基づき予測変換を行って単語を抽出する予測変換部38と、予測変換部38が抽出した単語を表示部12に表示させる表示制御部40と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、入力文字列予測装置、入力文字列予測方法及びプログラムに関する。
キーボードやタッチパネルなどの入力装置で文字入力された際に、ユーザが入力しようとしている単語を予測する予測変換の技術がある。予測変換によると、単語に含まれる全ての文字を入力することなく、単語の表示が可能となる。しかし、予測変換は、入力された文字に基づき単語を予測するため、入力された文字が誤っている場合は適切に単語を予測することができない。それに対し、特許文献1では、入力されたキーの周辺のキーに割り当てられる文字に基づき予測変換を行うことで、入力ミスがあった場合にも予測変換を可能とする旨が記載されている。
特開2013−47872号公報
しかし、特許文献1は、削除操作により削除された文字列から入力ミスを起こした文字を特定することで予測変換の精度を高くする余地が残されていた。
本発明は、上記課題を鑑み、予測変換の精度を高くすることができる入力文字列予測装置、入力文字列予測方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる入力文字列予測装置は、文字が割り当てられる文字キー、及び前記文字キーへの入力で生成される文字列に含まれる文字を削除するキャンセルキーを有する入力部と、文字を記憶する第1記憶部及び第2記憶部を有する記憶部と、前記入力部への入力に基づき単語を予測する制御部と、文字を表示する表示部と、を備え、前記制御部は、前記文字キーへの入力により生成された文字列を前記キャンセルキーで削除する操作に基づき、直近で前記キャンセルキーで削除された文字を第1記憶部に記憶させる第1文字取得部と、前記第1記憶部に記憶させた文字よりも前に前記キャンセルキーで削除された文字列を前記第2記憶部に記憶させる第2文字取得部と、前記第1記憶部に記憶させた文字を置換する置換文字を抽出する置換文字抽出部と、前記置換文字と、前記第2記憶部に記憶させた文字とに基づき予測変換を行って単語を抽出する予測変換部と、前記予測変換部が抽出した前記単語を前記表示部に表示させる表示制御部と、を有する。
本発明の一態様にかかる文字列予測方法は、文字が割り当てられる文字キー、及び前記文字キーへの入力で生成される文字列に含まれる文字を削除するキャンセルキーを有する入力部への入力に基づき単語を予測する文字列予測方法であって、前記文字キーへの入力により生成された文字列を前記キャンセルキーで削除する操作に基づき、直近で前記キャンセルキーで削除された文字を記憶させる第1文字取得ステップと、前記第1記憶ステップで記憶させた文字よりも前に前記キャンセルキーで削除された文字列を記憶させる第2文字取得ステップと、前記第1記憶ステップで記憶させた文字を置換する置換文字を抽出する置換文字抽出ステップと、記置換文字と、前記第2文字取得ステップで記憶させた文字とに基づき予測変換を行って単語を抽出する予測変換ステップと、前記予測変換ステップで抽出した前記単語を表示部に表示させる表示制御ステップと、を有する。
本発明の一態様にかかるプログラムは、文字が割り当てられる文字キー、及び前記文字キーへの入力で生成される文字列に含まれる文字を削除するキャンセルキーを有する入力部への入力に基づき単語を予測する文字列予測方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記文字キーへの入力により生成された文字列を前記キャンセルキーで削除する操作に基づき、直近で前記キャンセルキーで削除された文字を記憶させる第1文字取得ステップと、前記第1記憶ステップで記憶させた文字よりも前に前記キャンセルキーで削除された文字列を記憶させる第2文字取得ステップと、前記第1記憶ステップで記憶させた文字を置換する置換文字を抽出する置換文字抽出ステップと、前記置換文字と、前記第2文字取得ステップで記憶させた文字とに基づき予測変換を行って単語を抽出する予測変換ステップと、前記予測変換ステップで抽出した前記単語を表示部に表示させる表示制御ステップと、を、前記コンピュータに実行させる。
本発明によれば、予測変換の精度を高くすることができる。
図1は、本実施形態に係る入力文字列予測装置の模式的なブロック図である。 図2は、入力部の一例を示す図である。 図3は、表示される文字と記憶される文字との一例を示す模式図である。 図4は、表示される文字と記憶される文字との一例を示す模式図である。 図5は、表示される文字と記憶される文字との一例を示す模式図である。 図6は、表示される文字と記憶される文字との一例を示す模式図である。 図7は、表示される文字と記憶される文字との一例を示す模式図である。 図8は、合成文字列の生成の一例を説明する図である。 図9は、候補単語の表示の一例を説明する模式図である。 図10は、候補単語の表示の一例を説明する模式図である。 図11は、入力文字列予測装置による処理を説明するフローチャートである。 図12は、予測変換処理の処理フローを説明するフローチャートである。 図13は、候補単語の抽出処理の他の例を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る入力文字列予測装置の模式的なブロック図である。本実施形態に係る入力文字列予測装置1は、入力部10へのユーザの入力によって生成される文字に基づき、ユーザが入力しようとしている単語を予測する装置である。入力文字列予測装置1は、本実施形態では、文字入力が可能な機能を備える装置、ここではコンピュータである。入力文字列予測装置1は、例えば、デスクトップ型のコンピュータ、ラップトップ型のコンピュータ、タブレット端末及びスマートフォンなどの携帯端末などである。
なお、以下の説明において、文字とは、数字及び記号も含む。また、文字列とは、1つ又は複数の文字が並んだ1群の文字を指す。また、単語とは、意味をなす文字列を指し、例えば辞書などで意味が記載されている文字列を指す。
図1に示すように、入力文字列予測装置1は、入力部10と、表示部12と、記憶部14と、制御部16とを有する。図2は、入力部の一例を示す図である。図2に示すように、入力部10は、本実施形態では、キーボードである。入力部10は、複数の文字キー10A、キャンセルキー10B、スペースキー10C、エンターキー10Dを備える。文字キー10Aは、文字が割り当てられるキーである。すなわち、ユーザが文字キー10Aを操作(入力)することで、その文字キー10Aに割り当てられた文字が、入力文字列予測装置1に入力され、表示部12に表示される。文字キー10Aは、二次元マトリクス状に並んでいる。キャンセルキー10Bは、文字キー10Aへの入力で生成された文字を削除する機能が割り当てられているキーである。すなわち、ユーザがキャンセルキー10Bを操作(入力)することで、文字キー10Aへの入力によって表示部12に表示された文字が、削除される。キャンセルキー10Bは、本実施形態では、バックスペースキーである。従って、キャンセルキー10Bが入力されると、文字キー10Aへの入力で生成されて表示部12に表示されている文字列に含まれる最後尾の文字が、削除される。さらに言えば、表示部12には、表示されている文字列の文字の並びにおいて、文字列に含まれる文字(ここでは末尾の文字)の直後に、カーソルC(図3参照)が割り当てられている。この場合、キャンセルキー10Bは、表示されている文字列での文字の並びにおいて、カーソルCの直前の文字を削除するともいえる。
スペースキー10Cは、表示部12の文字の並びにおいて、文字入力することなくカーソルCを後ろ側に動かすためのキーである。エンターキー10Dは、文字入力を決定したりするなどの、決定キーであり、文章において改行を行う機能も割り当てられている。なお、図2の例では、文字キー10A、キャンセルキー10B、スペースキー10C、エンターキー10Dは、ユーザの押圧により入力を受け付ける物理ボタンであったが、ユーザのタッチや近接により入力を受け付けるタッチパネルであってもよい。また、入力部10におけるキー(文字キー10A、キャンセルキー10B、スペースキー10C、エンターキー10Dなど)の配列は、一例であり、任意の配列であってよい。また、入力部10は、マウスなどを含んでいてもよい。
図1に戻り、表示部12は、入力部10に入力された文字などを表示するディスプレイである。表示部12は、入力部10と一体になっていてもよい。
記憶部14は、制御部16の演算内容やプログラムの情報などを記憶するメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。また、記憶部14は、表示文字記憶部20と、第1記憶部22と、第2記憶部24と、文書記憶部26とを含む。表示文字記憶部20と、第1記憶部22と、第2記憶部24と、文書記憶部26とは、それぞれ文字を記憶するが、詳細は後述する。なお、本実施形態では、表示文字記憶部20と、第1記憶部22と、第2記憶部24と、文書記憶部26とは、記憶対象が異なるが互いに同じハードウェアであり、言い換えれば、異なるメモリ領域が割り当てられているものである。ただし、表示文字記憶部20と、第1記憶部22と、第2記憶部24と、文書記憶部26とは、互いに異なるハードウェアであってもよい。
制御部16は、演算装置、すなわちCPU(Central Processing Unit)である。本実施形態では、制御部16は、入力部10への入力により生成される単語を予測する。制御部16は、表示文字取得部30と、第1文字取得部32と、第2文字取得部34と、置換文字抽出部36と、予測変換部38と、表示制御部40とを有する。表示文字取得部30と、第1文字取得部32と、第2文字取得部34と、置換文字抽出部36と、予測変換部38と、表示制御部40とは、制御部16が記憶部14に記憶されたソフトウェア(プログラム)を読み出すことで実現されて、後述する処理を実行する。
図3から図7は、表示される文字と記憶される文字との一例を示す模式図である。図3の例では、ユーザがcongraturationsという単語を入力しようとしているのに対し、gをfに入力ミスして、confratという文字列S0が入力された例を示している。そして、図4から図7は、キャンセルキー10Bを入力して、文字列S0の末尾の文字を一つずつ削除した例を示している。
表示文字取得部30は、文字キー10A及びキャンセルキー10Bがユーザにより入力(操作)されたかの情報を取得する。さらに、表示文字取得部30は、複数の文字キー10Aのうちのどの文字キー10Aが入力されたかの情報も取得する。例えば、表示文字取得部30は、文字キー10A及びキャンセルキー10Bが操作された際に生成する電気信号を取得して、その電気信号に基づき、どの文字キー10Aが操作されたかの情報や、キャンセルキー10Bが操作されたかの情報を取得する。
表示文字取得部30は、文字キー10Aへのユーザの入力に基づき、すなわち、どの文字キー10Aが操作されたかの情報に基づき、ユーザに入力された文字が何であるかを判断する。表示文字取得部30は、ユーザに操作された文字キー10Aに割り当てられた文字を、ユーザに入力された文字であると判断する。表示文字取得部30は、ユーザに入力されたと判断した文字を、表示文字記憶部20に記憶させる。また、後述の表示制御部40は、表示文字記憶部20に記憶された文字、すなわちユーザに入力されたと判断された文字を、表示部12に表示させる。
また、表示文字記憶部20に文字が記憶されている状態で、ユーザが文字キー10Aを操作した場合、表示文字取得部30は、表示文字記憶部20に記憶されている文字の次にユーザが入力した文字を並べて文字列とし、表示文字記憶部20にその文字列を記憶させる。表示文字記憶部20に文字列が記憶されている場合は、文字列における末尾の文字の次に、ユーザが入力した文字を並べる。すなわち、表示文字記憶部20にconfraという文字列が記憶されていた場合に、ユーザがtを入力すると、表示文字取得部30は、図3に示すように、confraという文字列の末尾の文字aの次にtを配列させて、confratという文字列を、表示文字記憶部20に記憶させる。
さらに言えば、表示文字取得部30は、表示文字記憶部20に、1つの文字列のみを記憶させ、複数の文字列を記憶させない。例えば、表示文字取得部30は、文字キー10Aが連続して操作された場合に、それらの連続して入力された文字キー10Aに割り当てられた文字、すなわち連続して入力された文字を、1つの文字列とする。そして、文字キー10Aの入力の後に、ユーザによって入力部10に所定の操作(スペースキー10Cやエンターキー10Dへの入力など)がなされた場合には、表示文字取得部30は、その所定の操作までに入力された文字を、1つの文字列として確定し、その後に入力された文字は、別の文字列に属するものとする。図3の例では、文字列Sxの最後の文字Mの入力の後に、スペースキー10Cが入力され、その後に、c、o、n、f、r、a、tの順で連続して文字が入力されている。従って、c、o、n、f、r、a、tのそれぞれの文字が、confratとして、文字列SXとは異なる1つの文字列となっている。
表示文字取得部30は、このように、表示文字記憶部20に1つの文字列のみを記憶させる。一方、表示部12には、表示文字記憶部20に記憶されている文字列に加え、表示文字記憶部20に記憶されている文字列よりも前に入力された文字列(図3の例では文字列Sx)が、表示される。このように複数の文字列を含んだ情報は、文章として、文書記憶部26に記憶される。
また、表示文字取得部30は、キャンセルキー10Bへのユーザの入力がある場合、すなわち、キャンセルキー10Bが操作された情報を取得した場合、表示文字記憶部20に記憶されている1つの文字を削除(消去)する。より詳しくは、表示文字取得部30は、キャンセルキー10Bが入力されると、表示文字記憶部20に記憶されている文字列に含まれる末尾の文字を、表示文字記憶部20に記憶されている文字列から削除(消去)する。従って、表示文字記憶部20に記憶されている文字は、文字キー10Aへの入力により入力された文字であって、かつ、キャンセルキー10Bへの入力により削除されていない文字であるといえる。例えば、図3の状態でキャンセルキー10Bが入力されると、表示文字取得部30は、図4に示すように、表示文字記憶部20に記憶されているconfratという文字列から、末尾の文字tを削除する。これにより、図4に示すように、表示文字記憶部20に記憶されている文字列S0は、confraとなる。また、表示部12に表示される文字列S0も、表示文字記憶部20に記憶されている文字列と同様に、confraとなる。なお、文字列における末尾の文字とは、表示されている文字列での文字の並びにおいて、カーソルCの直前の文字であるともいえる。
このように、表示文字取得部30は、文字キー10A及びキャンセルキー10Bへの入力に基づき、文字キー10Aにより入力された文字であってキャンセルキー10Bにより削除されていない文字を、表示文字記憶部20に記憶させる。
なお、表示文字取得部30は、キャンセルキー10Bが入力された場合には、1つの文字列であるとの確定を行わずに、連続して入力された文字であるとの判定を続ける。すなわち、表示文字取得部30は、キャンセルキー10Bが入力されて文字を削除した後に、再度文字キー10Aが入力された場合、その文字キー10Aの入力による文字を、キャンセルキー10Bが入力される前に入力された文字と同じ文字列とする。例えば、図4のようにtが削除された後に、例えばcが入力されたら、confracが1つの文字列とされる。
第1文字取得部32は、キャンセルキー10Bへの入力に基づき、文字キー10Aにより入力された文字であって、直近でのキャンセルキー10Bへの入力により削除される文字を、第1記憶部22に記憶させる。第1文字取得部32は、第1記憶部22が文字を記憶している状態で、さらにキャンセルキー10Bが入力された場合には、第1記憶部22が記憶している文字を、今回キャンセルキー10Bの入力により削除される文字に置き換えて(上書きして)、第1記憶部22に記憶させる。すなわち、第1文字取得部32は、第1記憶部22に複数の文字を同時に記憶させず、同時に記憶させる文字の数を、1つとする。図4の例では、図3のconfratという文字列S0からtが削除されているため、tが直近に削除される文字となり、第1文字取得部32は、tという文字S1を、第1記憶部22に記憶させる。また、図5は、図4の状態からさらにキャンセルキー10Bが入力された例を示している。従って、図5では、図4のconfraという文字列S0からaが削除され、confrという文字列S0が、表示文字記憶部20に記憶される。そして、図5では、直近に削除された文字がaとなるため、第1文字取得部32は、第1記憶部22に記憶させる文字S1を、それより前に削除されたtから、直近に削除されたaに置き換える。
第2文字取得部34は、文字キー10Aにより入力された文字であって、第1記憶部22に記憶させた文字よりも前にキャンセルキー10Bによって削除された文字を、第2記憶部24に記憶させる。さらに言えば、第2文字取得部34は、第1記憶部22に文字が記憶されている状態で、キャンセルキー10Bの入力がある場合に、第1記憶部22において直近に削除される文字と置換された文字(置換される前に第1記憶部22に記憶されていた文字)を、第2記憶部24に記憶させる。また、第2文字取得部34は、第2記憶部24に文字を記憶させた状態で、さらにキャンセルキー10Bによって文字が削除される場合には、第2記憶部24に記憶させた文字列の先頭の文字の前の位置に、第1記憶部22において直近に削除される文字と置換された文字(置換される前に第1記憶部22に記憶されていた文字)を並べて記憶する。
例えば、図4においては、第1記憶部22にtという文字が記憶されている。そして、図5では、図4の状態、すなわち第1記憶部22にtが記憶されている状態で、confraという文字列S0からaという文字が削除される。従って、第2文字取得部34は、第1記憶部22に記憶されていたtを取得して、tを文字列S2として第2記憶部24に記憶させる。また、図5の状態では、上述のように、第1記憶部22に、直近に削除されたaが文字S1として記憶される。そして、図6は、図5の状態からさらにキャンセルキー10Bが入力された例を示している。従って、図6では、図5のconfrという文字列S0からrが削除され、confという文字列S0が、表示文字記憶部20に記憶される。そして、図6では、直近に削除された文字がrとなるため、第1文字取得部32は、それより前に削除されたaを、直近に削除されたrに置き換えて、rを文字S1として第1記憶部22に記憶させる。さらに、第2文字取得部34は、第1記憶部22に記憶されていたaを取得して、第2記憶部24がすでに記憶していたtの前の位置にaを並べて、第2記憶部24に、atを文字列S2として記憶させる。そして、図7は、図6の状態からさらにキャンセルキー10Bが入力された例を示している。従って、図7では、図6のconfという文字列S0からfが削除され、conという文字列S0が、表示文字記憶部20に記憶される。そして、図7では、直近に削除された文字がfとなるため、第1文字取得部32は、それより前に削除されたrを、直近に削除されたfに置き換えて、fを文字S1として第1記憶部22に記憶させる。さらに、第2文字取得部34は、第1記憶部22に記憶されていたrを取得して、第2記憶部24がすでに記憶していたatの前の位置にrを並べて、第2記憶部24に、ratを文字列S2として記憶させる。
以下、表示文字記憶部20に記憶される文字列、すなわち文字キー10Aによって入力されたがキャンセルキー10Bによって削除されていない文字列を、表示文字列と記載する。また、第1記憶部22に記憶される文字、すなわちキャンセルキー10Bによって直近に削除された文字を、第1文字と記載する。そして、第2記憶部24に記憶される文字列、すなわち第1記憶部22に記憶させた文字よりも前にキャンセルキー10Bによって削除された文字列を、第2文字列と記載する。
図2に戻り、置換文字抽出部36は、第1記憶部22に記憶される第1文字に対して置換する文字である置換文字を抽出する。すなわち、置換文字抽出部36は、キャンセルキー10Bによって直近に削除された文字に対して、置換する文字を抽出する。置換文字抽出部36は、第1記憶部22に記憶される第1文字に基づき、置換文字を抽出するものであり、第1記憶部22に記憶される第1文字に関連が高い文字を、置換文字として抽出する。本実施形態では、置換文字抽出部36は、第1文字が割り当てられた文字キー10Aの周囲にある文字キー10Aに割り当てられている文字を、置換文字として抽出する。第1文字が割り当てられた文字キー10Aの周囲にある文字キー10Aとは、例えば、第1文字が割り当てられた文字キー10Aの周囲であり、かつ、所定距離以内にある文字キー10Aであってよいし、第1文字が割り当てられた文字キー10Aに隣接する文字キー10Aであってもよい。置換文字抽出部36は、複数の置換文字を抽出してよい。例えば、第1文字がfである場合、置換文字抽出部36は、fの周囲にあるr、d、c、v、g、t(図2参照)を、置換文字として抽出する。ただし、置換文字の抽出方法は、これに限られず任意であり、第1記憶部22に記憶される第1文字に対して所定の関係を有する文字を、置換文字とすればよい。
予測変換部38は、置換文字抽出部36が抽出した置換文字と、第2記憶部24に記憶される第2文字列と、に基づき予測変換を行って、ユーザが入力しようとしている単語の候補となる候補単語を抽出する。さらに言えば、予測変換部38は、表示文字記憶部20に記憶される表示文字列と、置換文字抽出部36が抽出した置換文字と、第2記憶部24に記憶される第2文字列と、に基づき予測変換を行って、候補単語を抽出する。以下、具体的に説明する。
予測変換部38は、文字列生成部50と、単語抽出部52とを有する。文字列生成部50は、表示文字記憶部20に記憶される表示文字列と、置換文字抽出部36が抽出した置換文字と、第2記憶部24に記憶される第2文字列と、に基づき、合成文字列を生成する。文字列生成部50は、表示文字列と置換文字と第2文字列とを1つの文字列として並べることで、合成文字列を生成する。より詳しくは、文字列生成部50は、文字列の並びにおいて、表示文字列の末尾の文字の次に置換文字を配置し、置換文字の次に第2文字列を配置させることで、合成文字列を生成する。言い換えれば、合成文字列は、表示文字列の次の文字が置換文字であり、置換文字の次の文字列が第2文字列となった文字列である。置換文字が複数ある場合、文字列生成部50は、置換文字ごとに、合成文字列を生成する。
図8は、合成文字列の生成の一例を説明する図である。図8は、図7の状態、すなわち、表示文字記憶部20に記憶される文字列S0(表示文字列)がconで、第1記憶部22に記憶される文字S1(第1文字)がfで、第2記憶部24に記憶される文字列S2(第2文字列)がratである状態において、合成文字列を生成する場合の例を説明している。第1文字がfであるため、図8の例では、置換文字である文字S1aは、r、d、c、v、g、tとなっている。この場合、文字列生成部50は、conの次にrが並び、rの次にratが並んだconrratを、合成文字列として生成する。置換文字が複数ある場合、文字列生成部50は、置換文字ごとに合成文字列を生成するため、合成文字列として、condrat、concrat、convrat、congrat、contratも、生成する。
単語抽出部52は、合成文字列に基づき、候補単語を抽出する。すなわち、単語抽出部52は、合成文字列を用いて予測変換を行って、合成文字列に関連する単語を、候補単語として抽出する。本実施形態では、単語抽出部52は、合成文字列と前方部分一致する単語を、候補単語として抽出する。すなわち、単語抽出部52は、合成文字列で構成される単語、又は、合成文字列の後に文字列が並んで構成される単語を、候補単語として抽出する。なお、単語抽出部52は、例えば記憶部14に記憶されている単語から、合成文字列と前方部分一致する単語を候補単語として抽出してもよいし、外部サーバにアクセスして、成文字列と前方部分一致する単語を候補単語として取得してもよい。単語抽出部52は、合成文字列が複数ある場合、すなわち置換文字が複数ある場合は、それぞれの合成文字列に対し、候補単語を抽出する。すなわち、単語抽出部52は、それぞれの合成文字列に対し、前方部分一致する単語を検索して、候補単語を抽出する。図8の例では、単語抽出部52は、conrrat、condrat、concrat、convrat、congrat、contratのそれぞれの合成文字列に対し、前方部分一致する単語を検索して、前方部分一致する単語を候補単語とする。図8の例では、congratという合成文字列に対し、congraturationsと、congratsという候補単語Wが抽出される。
図9及び図10は、候補単語の表示の一例を説明する模式図である。図1に戻り、表示制御部40は、単語抽出部52が抽出した候補単語を、表示部12に表示させる。ユーザが表示部12に表示される候補単語を選択した場合、表示制御部40は、選択された候補単語を文書記憶部26に記憶させ、候補単語を表示部12に表示させる。さらに言えば、表示制御部40は、表示部12に表示されている表示文字列に置換して、候補単語を表示させる。図9の例では、表示制御部40が、図8のように抽出された候補単語Wを、表示部12に表示させている状態を示している。候補単語Wは、文字列S0(表示文字列)と共に表示部12に表示される。この状態において、候補単語Wがユーザに選択されると、図10のように、文字列S0の代わりに、候補単語Wが、確定された単語(文字列)として、表示部12に表示される。なお、図10は、congraturationsが選択された例を示している。
入力文字列予測装置1は、以上のような構成となっている。なお、図8から図10の例では、図7の状態、すなわちfが削除された状態において、予測変換、すなわち候補単語の抽出を行う例を示しているが、入力文字列予測装置1は、キャンセルキー10Bが入力されたことをトリガとして、予測変換を行う。従って、例えば、図7の状態だけでなく、図6の状態においても予測変換を行ってよい。
このように、本実施形態に係る入力文字列予測装置1は、表示部12から削除されずに残っている表示文字列と、直近で削除された第1文字に置換された置換文字と、第1文字より前に削除された第2文字列とを合成文字列として、その合成文字列に基づき、候補単語を抽出している。すなわち、入力文字列予測装置1は、直近で削除された第1文字がユーザの誤入力による文字であると判断して、第1文字を置換文字に置き換えた上で、それより前に削除された第2文字列は誤入力されていないとして、候補単語を抽出している。入力文字列予測装置1は、第2文字列を含めて予測変換を行うことにより、候補単語の抽出精度を高くすることができる。例えば、本実施形態では、図8の状態で、第2文字列を含めずに予測変換を行った場合、表示文字列であるconや、表示文字列と置換文字とを含む文字列(congなど)のみで予測変換を行うため、ユーザが入力したい単語に類似しない単語も含めて、候補単語の数が多くなってしまう。一方、本実施形態に係る入力文字列予測装置1は、第2文字列まで含めた合成文字列による予測変換を行うため、congraturationsと、congratsという、ユーザが入力したい単語に近い単語まで数を絞った単語を、候補単語として抽出することができ、候補単語の抽出精度を高くすることができる。
次に、入力文字列予測装置1による予測変換処理のフローを、フローチャートに基づき説明する。図11は、入力文字列予測装置による処理を説明するフローチャートである。入力文字列予測装置1は、入力部10にユーザの入力があることをトリガとして、処理を開始する。入力文字列予測装置1は、入力部10に入力がある場合(ステップS10)、その入力がキャンセルキー10Bへの入力であるかを判断する(ステップS12)。キャンセルキー10Bへの入力である場合(ステップS12;Yes)、入力文字列予測装置1は、予測変換処理を実行する(ステップS14)。予測変換処理は、合成文字列に基づき候補単語を抽出して、候補単語を表示部12に表示させる処理であるが、処理フローについては後述する。
キャンセルキー10Bへの入力でない場合(ステップS12;No)、入力文字列予測装置1は、入力部10への入力により候補単語が選択されているかを判断する(ステップS16)。すなわち、入力文字列予測装置1は、入力部10への入力が、表示部12に表示されている候補単語を選択する操作であるかを判断する。候補単語が選択されている場合(ステップS16;Yes)、入力文字列予測装置1は、表示文字記憶部20、第1記憶部22、及び第2記憶部24の記憶内容を消去し(ステップS18)、選択された候補単語を文書記憶部26に記憶させて、表示部12に表示させる(ステップS20)。候補単語が選択された場合には、入力中の文字列が選択された候補単語に確定されるため、候補単語の抽出のために記憶していた、表示文字記憶部20、第1記憶部22、及び第2記憶部24の記憶内容が消去される。具体的には、候補単語が選択されたら、表示文字取得部30が、表示文字記憶部20に記憶されている表示文字列を削除し、第1文字取得部32が第1記憶部22に記憶されている第1文字を削除し、第2文字取得部34が第2記憶部24に記憶されている第2文字列を削除することで、記憶内容をリセットする。そして、表示制御部40が、表示部12に表示されている表示文字列の代わりに、選択された候補単語を表示させる。
候補単語が選択されていない場合(ステップS16;No)、すなわち、入力部10への入力が文字キー10Aの入力である場合、入力文字列予測装置1は、第1記憶部22、及び第2記憶部24の記憶内容を消去し(ステップS22)、入力された文字を表示文字記憶部20に記憶させて、表示部12に表示させる(ステップS24)。文字キー10Aに入力がある場合、第1文字取得部32が第1記憶部22に記憶されている第1文字を削除し、第2文字取得部34が第2記憶部24に記憶されている第2文字列を削除することで、記憶内容をリセットする。そして、表示文字取得部30は、入力された文字キー10Aに割り当てられている文字を、表示文字列として表示文字記憶部20に記憶させ、表示制御部40は、入力された文字キー10Aに割り当てられている文字を、表示部12に表示させる。
なお、入力文字列予測装置1は、ステップS24において文字が表示されたことをトリガとして、予測変換を行ってもよい。この場合、第1記憶部22と第2記憶部24の記憶内容は消去されているため、入力文字列予測装置1は、表示文字記憶部20に記憶されている表示文字列のみに基づき、予測変換を行う。例えば、入力文字列予測装置1は、表示文字列に前方部分一致する単語を抽出し、抽出した単語を表示部12に表示させる。
次に、図11で示したステップS14の予測変換処理の処理フローを説明する。図12は、予測変換処理の処理フローを説明するフローチャートである。図12に示す予測変換処理は、キャンセルキー10Bが入力されたことをトリガとして実施される。図12に示すように、第1記憶部22に文字(第1文字)が記憶されていない場合(ステップS32:No)、すなわちキャンセルキー10Bが連続して入力されずに最初に入力された場合、第1文字取得部32は、キャンセルキー10Bの入力により削除される文字を、第1文字として第1記憶部22に記憶させる(ステップS32)。
一方、第1記憶部22に文字(第1文字)が記憶されている場合(ステップS32:Yes)、すなわちキャンセルキー10Bが連続して入力されて第1記憶部22に第1文字がすでに記憶されている場合、第2文字取得部34は、第1記憶部22に記憶されている文字を、第2文字列として第2記憶部24に記憶させる(ステップS34)。そして、ステップS34の後に、第1文字取得部32は、第1記憶部22に記憶されている文字を、キャンセルキー10Bの入力により削除される文字に置き換えて、キャンセルキー10Bの入力により削除される文字を、第1文字として第1記憶部22に上書きして記憶させる(ステップS36)。すなわち、この場合、第1記憶部22に記憶されている文字を上書きする前に、第1記憶部22に記憶されている文字を第2記憶部24に記憶させる。
ステップS32又はステップS36を実行したら、表示文字取得部30は、表示文字記憶部20から、キャンセルキー10Bの入力により削除される文字を削除する(ステップS38)。すなわち、表示文字取得部30は、表示文字記憶部20に記憶されている表示文字列から、キャンセルキー10Bの入力により削除される文字を削除する。表示文字列からキャンセルキー10Bの入力により削除される文字を削除した後、表示文字取得部30は、表示文字記憶部20に文字が記憶されているかを判断する(ステップS40)。すなわち、表示文字取得部30は、表示文字記憶部20に表示文字列が残っているか、言い換えれば、表示文字記憶部20から全ての文字が削除されていないかを判断する。表示文字記憶部20に文字が記憶されている場合(ステップS40;Yes)、置換文字抽出部36は、第1記憶部22に記憶されている第1文字から、置換文字を抽出する(ステップS42)。そして、文字列生成部50は、表示文字記憶部20に記憶される表示文字列と、置換文字抽出部36が抽出した置換文字と、第2記憶部24に記憶される第2文字列と、に基づき、合成文字列を生成する(ステップS44)。そして、単語抽出部52は、合成文字列に基づき、候補単語を抽出する(ステップS46)。表示制御部40は、単語抽出部52が抽出した候補単語を、表示部12に表示させる(ステップS48)。
一方、表示文字記憶部20に文字が記憶されていない場合(ステップS40;No)、すなわち表示文字記憶部20から全ての文字が削除された場合、入力文字列予測装置1は、予測変換処理を行わず、表示文字記憶部20、第1記憶部22、及び第2記憶部24の記憶内容を消去して(ステップS50)、本処理を終了する。すなわち、入力文字列予測装置1は、表示文字列から全ての文字が削除された場合には、予測変換処理を行わず、表示文字記憶部20、第1記憶部22、及び第2記憶部24に記憶されている内容をリセットして、次の文字入力を待つ。
ただし、表示文字記憶部20から全ての文字が削除された場合(ステップS40;Noの場合)にも、予測変換処理を行ってもよい。この場合、直近で削除された文字、すなわち表示文字列の先頭の文字が第1文字となり、置換文字抽出部36は、その第1文字の置換文字を抽出し、文字列生成部50は、その置換文字の次に第2記憶部24の第2文字列を並べて、合成文字列を生成して、単語抽出部52は、その合成文字列に基づき候補単語を抽出する。
ここで、上記の説明では、文字列生成部50は、第2記憶部24に記憶される第2文字列に含まれる全ての文字を使用して、合成文字列を生成していた。すなわち、図8の例では、第2記憶部24に記憶されているratという文字列の全ての文字を合成文字列に含ませていた。ただし、第2文字列に含まれる全ての文字を含めた合成文字列から、候補単語が抽出できない場合は、第2文字列に含まれる文字を減らして合成文字列を生成して、候補単語を抽出してもよい。以下、その場合の候補単語の抽出処理について説明する。
図13は、候補単語の抽出処理の他の例を示すフローチャートである。図13に示すように、文字列生成部50は、最初に、第2文字列の除外文字数を、0とする(ステップS60)。削除文字数とは、第2文字列に含まれる文字のうち、合成文字列に加えない文字の数を指す。文字列生成部50は、第2文字列の末尾から、除外文字数だけ、文字を削除する(ステップS62)。すなわち、除外文字数が0の場合は、第2文字列から文字は削除されない。そして、置換文字抽出部36は、第1記憶部が記憶する第1文字から置換文字を抽出し(ステップS64)、文字列生成部50は、表示文字列と置換文字と第2文字列とを連結して、合成文字列を生成する(ステップS66)。すなわち、文字列生成部50は、表示文字列と置換文字と第2文字列とを1つの文字列として並べることで、合成文字列を生成する。そして、単語抽出部52は、合成文字列に基づき候補単語を検索(抽出)し(ステップS68)、全ての置換文字で処理済みか(ステップS70)、すなわち全ての置換文字について合成文字列を生成して候補単語を検索したかを判断する。全ての置換文字で処理済みでない場合(ステップS70;No)、すなわち全ての置換文字について合成文字列を生成して候補単語を検索していない場合は、ステップS66に戻り、処理していない置換文字を用いて、候補単語の検索を続ける。一方、全ての置換文字で処理済みである場合(ステップS70;Yes)、すなわち全ての置換文字について合成文字列を生成して候補単語を検索した場合、候補単語が抽出されたか(ステップS72)、すなわち合成文字列に前方部分一致する単語があったかを判断する。候補単語が抽出された場合(ステップS72;Yes)、抽出された候補単語を表示させ(ステップS74)、本処理を終了する。
一方、候補単語が抽出されなかった場合(ステップS72;No)、すなわち生成した合成文字列に前方部分一致する単語が無かった場合、第2文字列の除外文字数に1を加算し(ステップS76)、除外文字数が第2文字列の文字数より多いかを判断する(ステップS78)。除外文字数が第2文字列の文字数より多くない場合(ステップS78;No)、ステップS62に戻り、第2文字列の末尾から、1を加算した除外文字数だけ文字を削除して、その文字を削除した第2文字列で生成した合成文字列に基づき、候補単語の抽出を行う。この場合、例えば図8の例では、第2文字列のratの末尾から、除外文字数分だけ文字を削除するため、除外文字数が1の場合は、第2文字列がraとなり、合成文字列はconrraなどになる。そして、除外文字数が2の場合は、第2文字列がrとなり、合成文字列はconrrなどになる。このように第2文字列の文字を末尾から削除していくことで、候補単語の検索対象を徐々に広げることができる。なお、除外文字数が第2文字列の文字数より多い場合(ステップS78;Yes)、本処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る入力文字列予測装置1は、入力部10と、表示部12と、記憶部14と、制御部16とを有する。入力部10は、文字が割り当てられる文字キー10A、及び文字キー10Aへの入力で生成される文字列に含まれる文字を削除するキャンセルキー10Bを有する。表示部12は、文字を表示する。記憶部14は、文字を記憶する第1記憶部22及び第2記憶部24を有する。制御部16は、第1文字取得部32と、第2文字取得部34と、置換文字抽出部36と、予測変換部38と、表示制御部40とを有する。第1文字取得部32は、文字キー10Aへの入力により生成された文字列をキャンセルキー10Bで削除する操作に基づき、直近でキャンセルキー10Bで削除された文字を、第1記憶部22に記憶させる。第2文字取得部34は、第1記憶部22に記憶させた文字よりも前にキャンセルキー10Bで削除された文字列を、第2記憶部24に記憶させる。置換文字抽出部36は、第1記憶部22に記憶させた文字(第1文字)に置換する置換文字を抽出する。予測変換部38は、置換文字と、第2記憶部24に記憶させた文字とに基づき予測変換を行って、候補単語を抽出する。表示制御部40は、予測変換部38が抽出した候補単語を、表示部12に表示させる。この入力文字列予測装置1は、置換文字に加え、第2記憶部24に記憶させた文字、すなわち第1文字より前に削除された文字(第2文字列)を含めて予測変換を行うことにより、ユーザの入力ミスがあった場合にも、予測変換の精度を高くすることができる。
制御部16は、さらに表示文字取得部30を有する。表示文字取得部30は、文字キー10A及びキャンセルキー10Bへの入力に基づき、文字キー10Aにより入力された文字であってキャンセルキー10Bにより削除されていない文字を、記憶部14が有する表示文字記憶部20に記憶させる。予測変換部38は、表示文字記憶部20に記憶させた文字(表示文字列)と、置換文字と、第2記憶部24に記憶させた文字(第2文字列)とに基づき予測変換を行って単語を抽出する。この入力文字列予測装置1は、削除されていない表示文字列と、置換文字と、第1文字より前に削除された文字(第2文字列)を含めて予測変換を行うことにより、予測変換の精度を高くすることができる。
また、予測変換部38は、文字列生成部50と、単語抽出部52とを有する。文字列生成部50は、表示文字記憶部20に記憶させた末尾の文字の次に置換文字を配置し、置換文字の次に第2記憶部24に記憶させた文字を配置した合成文字列を生成する。単語抽出部52は、合成文字列に基づき候補単語を抽出する。この入力文字列予測装置1は、表示文字列と置換文字と第2文字列とを並べて合成文字列を生成し、その合成文字列に基づき予測変換を行うため、予測変換の精度を高くすることができる。
なお、本実施形態では、第1記憶部22に記憶させた直近で削除した文字のみを置換文字に置換し、それより前に削除した第2記憶部24に記憶した第2文字列は、そのまま用いて予測変換を行っている。ただし、入力文字列予測装置1は、第2記憶部24に記憶した第2文字列についても置換文字に置換して、予測変換を行ってもよい。すなわち、入力文字列予測装置1は、第1文字の置換文字と、第2文字列の置換文字とを合成文字列として、候補単語を抽出してもよい。
また、単語抽出部52は、合成文字列と前方部分一致する単語を、候補単語として抽出する。この入力文字列予測装置1は、合成文字列に前方部分一致する単語を抽出するため、ユーザが入力したい単語を適切に予測表示することができる。
また、表示文字取得部30は、キャンセルキー10Bが入力された場合に、表示文字記憶部20に記憶させた表示文字列に含まれる末尾の文字を、表示文字記憶部20に記憶させた表示文字列から削除する。この入力文字列予測装置1は、表示文字列の末尾から文字を削除して予測変換を行うため、ユーザの入力ミスがあった場合にも、予測変換の精度を高くすることができる。
予測変換部38は、キャンセルキー10Bが入力されて文字が削除されたことをトリガとして、予測変換を行って候補単語を抽出する。この入力文字列予測装置1は、キャンセルキー10Bが入力されたことをトリガとして予測変換を行うため、ユーザの入力ミスがあった場合にも、予測変換の精度を高くすることができる。
置換文字抽出部36は、第1記憶部22に記憶させた文字(第1文字)に割り当てられる文字キー10Aの周囲にある文字キー10Aに割り当てられる文字を、置換文字とする。この入力文字列予測装置1は、直近に削除した第1文字の周囲の文字を置換文字とすることで、ユーザの入力ミスがあった場合にも、予測変換の精度を高くすることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、各実施形態の構成を組み合わせることも可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1 入力文字列予測装置
10 入力部
10A 文字キー
10B キャンセルキー
12 表示部
14 記憶部
16 制御部
20 表示文字記憶部
22 第1記憶部
24 第2記憶部
30 表示文字取得部
32 第1文字取得部
34 第2文字取得部
36 置換文字抽出部
38 予測変換部
40 表示制御部
50 文字列生成部
52 単語抽出部

Claims (8)

  1. 文字が割り当てられる文字キー、及び前記文字キーへの入力で生成される文字列に含まれる文字を削除するキャンセルキーを有する入力部と、
    文字を記憶する第1記憶部及び第2記憶部を有する記憶部と、
    前記入力部への入力に基づき単語を予測する制御部と、
    文字を表示する表示部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記文字キーへの入力により生成された文字列を前記キャンセルキーで削除する操作に基づき、直近で前記キャンセルキーで削除された文字を第1記憶部に記憶させる第1文字取得部と、
    前記第1記憶部に記憶させた文字よりも前に前記キャンセルキーで削除された文字列を前記第2記憶部に記憶させる第2文字取得部と、
    前記第1記憶部に記憶させた文字を置換する置換文字を抽出する置換文字抽出部と、
    前記置換文字と、前記第2記憶部に記憶させた文字とに基づき予測変換を行って単語を抽出する予測変換部と、
    前記予測変換部が抽出した前記単語を前記表示部に表示させる表示制御部と、
    を有する、
    入力文字列予測装置。
  2. 前記制御部は、前記文字キー及び前記キャンセルキーへの入力に基づき、前記文字キーにより入力された文字であって前記キャンセルキーにより削除されていない文字を、前記記憶部が有する表示文字記憶部に記憶させる表示文字取得部をさらに有し、
    前記予測変換部は、前記表示文字記憶部に記憶させた文字と、前記置換文字と、前記第2記憶部に記憶させた文字とに基づき予測変換を行って前記単語を抽出する、請求項1に記載の入力文字列予測装置。
  3. 前記予測変換部は、
    前記表示文字記憶部に記憶させた末尾の文字の次に前記置換文字を配置し、前記置換文字の次に前記第2記憶部に記憶させた文字を配置した合成文字列を生成する文字列生成部と、
    前記合成文字列に基づき前記単語を抽出する単語抽出部と、を有する、請求項2に記載の入力文字列予測装置。
  4. 前記単語抽出部は、前記合成文字列と前方部分一致する前記単語を抽出する、請求項3に記載の入力文字列予測装置。
  5. 前記表示文字取得部は、前記キャンセルキーが入力された場合に、前記表示文字記憶部に記憶させた文字列に含まれる末尾の文字を、前記表示文字記憶部に記憶させた文字列から削除する、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の入力文字列予測装置。
  6. 前記置換文字抽出部は、前記第1記憶部に記憶させた文字に割り当てられる前記文字キーの周囲にある前記文字キーに割り当てられる文字を、前記置換文字とする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の入力文字列予測装置。
  7. 文字が割り当てられる文字キー、及び前記文字キーへの入力で生成される文字列に含まれる文字を削除するキャンセルキーを有する入力部への入力に基づき単語を予測する入力文字列予測方法であって、
    前記文字キーへの入力により生成された文字列を前記キャンセルキーで削除する操作に基づき、直近で前記キャンセルキーで削除された文字を記憶させる第1文字取得ステップと、
    前記第1記憶ステップで記憶させた文字よりも前に前記キャンセルキーで削除された文字列を記憶させる第2文字取得ステップと、
    前記第1記憶ステップで記憶させた文字を置換する置換文字を抽出する置換文字抽出ステップと、
    前記置換文字と、前記第2文字取得ステップで記憶させた文字とに基づき予測変換を行って単語を抽出する予測変換ステップと、
    前記予測変換ステップで抽出した前記単語を表示部に表示させる表示制御ステップと、
    を有する、入力文字列予測方法。
  8. 文字が割り当てられる文字キー、及び前記文字キーへの入力で生成される文字列に含まれる文字を削除するキャンセルキーを有する入力部への入力に基づき単語を予測する文字列予測方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記文字キーへの入力により生成された文字列を前記キャンセルキーで削除する操作に基づき、直近で前記キャンセルキーで削除された文字を記憶させる第1文字取得ステップと、
    前記第1記憶ステップで記憶させた文字よりも前に前記キャンセルキーで削除された文字列を記憶させる第2文字取得ステップと、
    前記第1記憶ステップで記憶させた文字を置換する置換文字を抽出する置換文字抽出ステップと、
    前記置換文字と、前記第2文字取得ステップで記憶させた文字とに基づき予測変換を行って単語を抽出する予測変換ステップと、
    前記予測変換ステップで抽出した前記単語を表示部に表示させる表示制御ステップと、
    を、前記コンピュータに実行させる、プログラム。
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