JP2020140110A - ナノ結晶分散ポリマー光学用途膜およびその製造方法、ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜およびその製造方法 - Google Patents

ナノ結晶分散ポリマー光学用途膜およびその製造方法、ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜およびその製造方法 Download PDF

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憲一 三村
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Abstract

【課題】シランカップリング剤などによる表面改質を行うことなく、六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶を均一かつ高濃度に透明マトリックスポリマーに分散させたナノ結晶分散ポリマー光学用途膜およびその製造方法、ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜およびその製造方法を提供する。【解決手段】六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶と透明マトリックスポリマーとを含み、前記チタン酸バリウムナノ結晶と前記透明マトリックスポリマーとの合計体積に対して、前記チタン酸バリウムナノ結晶が占める体積の割合が35%以上、95%以下であることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、ナノ結晶分散ポリマー光学用途膜およびその製造方法、ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜およびその製造方法に関する。
チタン酸バリウム(BaTiO)のナノ結晶(ナノクリスタル)は、サイズに起因した特徴的な物性を発現し、新規材料としての応用が期待されている。こうしたナノ結晶とポリマーとのコンポジット材料は、光学フィルムやフィルムキャパシタ、誘電エラストマーなどへの応用が期待できる。
また、ナノ結晶はバルク材料では見られない特異な性質を発現するため、既存のデバイスの高性能化や新規デバイスへの応用という観点から新規材料としての重要性が高まっている。
従来、ナノ粒子を凝集させることなく高濃度でポリマー中に混合することは困難であった。こうした課題を解決するために、例えば、特許文献1には、無機ナノ結晶と高分子の混合方法として、有機修飾されたシランカップリング剤を用いた表面改質手法(コアシェル構造)が開示されている。
また、非特許文献1には、チタン酸バリウムナノ結晶とポリメタクリル酸メチルのコンポジット膜が開示されている。
また、特許文献2には、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、およびそれらの固溶体のナノ結晶と、メタクリレート系ポリマーとのコンポジット材料の製造手法および透明被膜が開示されている。
また、非特許文献2には、六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶とメタクリレート系ポリマーとのコンポジット膜が開示されている。
国際公開第2008/075784号 特許第5717252号公報
D. Nagao et al., Polym. Int., 60, 1180-1184, (2011). S. S. Parizi et al., RSC Adv., 5, 76356-76362, (2015).
しかしながら、特許文献1に開示されている方法では、ナノ粒子の均一分散が可能になる一方、高濃度分散を行うことにより、低屈折率であるシランカップリング剤を修飾したシェル層が厚くなり、機能膜として用いた際の特性が十分に発現できない可能性がある。
また、特許文献2に開示された方法では、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウムストロンチウムナノ結晶の混合体は、高い屈折率を得ることが可能であるが、チタン酸バリウムナノ結晶単独の混合体では、体積分率53%におけるコンポジット膜の屈折率は1.75となっており、チタン酸バリウムナノ結晶粉末の屈折率も2.0に留まっているなど、光学用途の機能膜として用いるには課題があった。
また、非特許文献1に開示されているチタン酸バリウムナノ結晶/ポリメタクリル酸メチルコンポジット膜は、体積分率が53%において、波長633nmの光線の屈折率が最大1.82となり、それ以上ナノ結晶を系内に導入しても屈折率が飽和してしまうとされ、光学用途の機能膜として用いるには課題があった。
また、非特許文献2には、高エネルギー密度を有するキャパシター用途として、六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶とポリメタクリル酸メチル-アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS)とのコンポジット膜について記載されている。しかしながら、一般的にABS樹脂は透光性に乏しく、屈折率や透過率については記述がないため、光学用途の機能膜として用いることは適切でないと考えられる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、シランカップリング剤などによる表面改質を行うことなく、六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶を均一かつ高濃度に透明マトリックスポリマーに分散させたナノ結晶分散ポリマー光学用途膜およびその製造方法、ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
即ち、本発明のナノ結晶分散ポリマー光学用途膜は、六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶と透明マトリックスポリマーとを含み、前記チタン酸バリウムナノ結晶と前記透明マトリックスポリマーとの合計体積に対して、前記チタン酸バリウムナノ結晶が占める体積の割合が35%以上、95%以下であることを特徴とする。
また、本発明では、前記チタン酸バリウムナノ結晶は、最大径が200nm未満の凝集物を含んでいてもよい。
また、本発明では、前記チタン酸バリウムナノ結晶の表面は、界面活性剤で修飾されていてもよい。
また、本発明では、前記透明マトリックスポリマーは、メタクリレート系ポリマー、またはアクリル樹脂であってもよい。
また、本発明では、波長が400nmから1000nmの範囲の光線に対する屈折率が1.76以上、かつ波長が400nmから800nmの範囲の光線に対する透過率が80%以上、かつヘイズが1%以下、アッベ数が15以上50以下であってもよい。
本発明のナノ結晶分散ポリマー光学用途膜の製造方法は、六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶分散液から、最大径が200nm以上の凝集物を分離除去する除去工程と、前記除去工程で得られた残渣と透明マトリックスポリマーとを含む原料液を調製する調製工程と、前記原料液を用いてナノ結晶分散ポリマー光学用途膜を製膜する成膜工程と、を有することを特徴とする。
本発明のナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜は、六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶と透明マトリックスポリマーとを含み、前記チタン酸バリウムナノ結晶と前記透明マトリックスポリマーとの合計体積に対して、前記チタン酸バリウムナノ結晶が占める体積の割合が35%以上、95%以下であることを特徴とする。
また、本発明では、前記チタン酸バリウムナノ結晶の表面は、界面活性剤で修飾されていてもよい。
また、本発明では、前記透明マトリックスポリマーは、メタクリレート系ポリマー、またはアクリル樹脂であってもよい。
また、本発明では、周波数が1kHz以上1MHz以下の交流電圧に対する誘電率が10以上100以下、かつ誘電損失が0.01%以上10%以下であってもよい。
本発明のナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜の製造方法は、六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶分散液から、最大径が200nm以上の凝集物を分離除去する除去工程と、前記除去工程で得られた残渣と透明マトリックスポリマーとを含む原料液を調製する調製工程と、前記原料液を用いてナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜を製膜する成膜工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、シランカップリング剤などによる表面改質を行うことなく、六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶を均一かつ高濃度に透明マトリックスポリマーに分散させたナノ結晶分散ポリマー光学用途膜およびその製造方法、ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜およびその製造方法を提供することができる。
凝集物分離除去(分級)操作の前後のDLS測定の結果を示すグラフである。 サンプルA〜Dの透明膜の様子を示す写真である。 サンプルA〜EのFE―SEM画像を示す写真である。 サンプルA〜Eの透過スペクトルを示すグラフである。 サンプルA〜Eの屈折率の測定結果を示すグラフである。 サンプルF〜Iの誘電特性を示すグラフである。 サンプルHのC−V(容量−電圧)曲線である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態のナノ結晶分散ポリマー光学用途膜およびその製造方法、ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜およびその製造方法について説明する。なお、以下に示す実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(ナノ結晶分散ポリマー光学用途膜)
本発明の一実施形態のナノ結晶分散ポリマー光学用途膜は、透明マトリックスポリマーに六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶を分散させた機能膜である。本発明において六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶とは、六面体状を成すチタン酸バリウム(BaTiO)のナノ結晶であり、ナノキューブの他、ナノキューブの合成若しくは作製工程において同時に生成される、六面体の頂点が面取りされた不完全な六面体状の結晶をも含む。なお、この六面体の頂点が面取りされた不完全な六面体状の結晶は六面体状の結晶になる途上のものである。また、そのサイズとしてはチタン酸バリウムが六面体状になりえるナノメートルサイズであれば、サイズは限定しないが、例えば10nm〜30nm程度である。
光学用途膜の原料となるチタン酸バリウムナノ結晶の分散液は、動的光散乱(DLS)で測定される最大粒子サイズ200nm以上の凝集物を含まないことが好ましい。光学的特性に影響を与えない200nm未満の最大粒子サイズであれば含まれていてもよい。
また、チタン酸バリウムナノ結晶の表面は、界面活性剤で修飾されていてもよい。界面活性剤としては、例えば、オレイン酸、ステアリン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルチミン酸、パルミトレイン酸、マルガリン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレン酸などの不飽和脂肪酸、飽和脂肪酸またはそれらのアルカリ金属塩、オレイルアミン、ドデシルアミン、デシルアミン、オクチルアミンなどの脂肪族アミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウムなどが挙げられる。
チタン酸バリウムナノ結晶を分散させる透明マトリックスポリマーは、特に限定されないが、メタクリレート系ポリマー、アクリル樹脂が好ましく挙げられる。メタクリレート系ポリマーの具体例としては、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ヒドロキシエチル、およびポリメタクリルスチレン、PMMA−ポリエチレンテレフタレートなどの他の高分子との共重合体が挙げられる。
なお、ここでいう透明マトリックスポリマーの透明とは、波長が400nm〜800nmの範囲の光線の透過率が80%以上であることを言う。
本実施形態のナノ結晶分散ポリマー光学用途膜は、チタン酸バリウムナノ結晶と透明マトリックスポリマーとの合計体積に対して、チタン酸バリウムナノ結晶が占める体積の割合が例えば、35%以上、95%以下、好ましくは45%以上、80%以下、より好ましくは47%以上、70%以下の範囲にすることが好ましい。
チタン酸バリウムナノ結晶の体積割合が35%以上であれば屈折率が十分となる。また、チタン酸バリウムナノ結晶の体積割合が95%以下であれば、透過率が十分となる。
以上の様な構成の本実施形態のチタン酸バリウムナノ結晶分散ポリマー光学用途膜は、波長が400nmから1000nmの範囲の光線に対する屈折率が1.76以上、かつ波長が400nmから800nmの範囲の光線に対する透過率が80%以上、かつヘイズが1%以下、アッベ数が15以上50以下である。
こうした特性を持つナノ結晶分散ポリマー光学用途膜を透明な樹脂基材に形成した光学用途複合体は、例えば樹脂レンズに用いれば、高屈折率で明るく、かつ透明度の高い軽量なレンズを実現することが可能になる。
(ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜)
本発明の一実施形態ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜は、透明マトリックスポリマーに六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶を分散させた機能膜である。透明誘電膜の原料となるチタン酸バリウムナノ結晶の分散液は、動的光散乱(DLS)で測定される最大粒子サイズが200nm以上の凝集物を含まないことが好ましい。光学的特性に影響を与えない200nm未満の最大粒子サイズであれば含まれていてもよい。
また、チタン酸バリウムナノ結晶の表面は、界面活性剤で修飾されていてもよい。界面活性剤としては、例えば、オレイン酸が挙げられる。チタン酸バリウムナノ結晶を分散させる透明マトリックスポリマーは、メタクリレート系ポリマー、アクリル樹脂が好ましく挙げられる。
本実施形態のナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜は、チタン酸バリウムナノ結晶と透明マトリックスポリマーとの合計体積に対して、チタン酸バリウムナノ結晶が占める体積の割合を例えば35%以上、95%以下、好ましくは45%以上、80%以下、より好ましくは47%以上、70%以下の範囲にすることが好ましい。
チタン酸バリウムナノ結晶の体積割合が35%以上であれば誘電率が十分となる。また、チタン酸バリウムナノ結晶の体積割合が95%以下であれば透過率が十分となる。
以上の様な構成の本実施形態のナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜は、周波数が1kHz以上1MHz以下の交流電圧に対する誘電率が10以上100以下、好ましくは15以上80以下、より好ましくは25以上60以下、かつ誘電損失が0.01%以上10%以下好ましくは0.1%以上8%以下、より好ましくは1%以上7%以下である。
(ナノ結晶分散ポリマー光学用途膜の製造方法、ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜の製造方法)
以上の様なナノ結晶分散ポリマー光学用途膜やナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜の製造方法を説明する。
まず、六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶を含む分散液に対して、遠心分離などの分離手段で粒子径が大きなチタン酸バリウムナノ結晶と粒子径が小さなチタン酸バリウムナノ結晶とを分離し、粒子径が大きなチタン酸バリウムナノ結晶を除去する(除去工程)。例えば、チタン酸バリウムナノ結晶を遠心分離して上澄みを採取することにより、最大径が200nm以上の凝集体のチタン酸バリウムナノ結晶を分離、除去する。これにより、最大でも200nm未満のチタン酸バリウムナノ結晶だけを集める。
次に、上述した除去工程の残渣である粒子径が小さなチタン酸バリウムナノ結晶と、透明マトリックスポリマー、例えばメタクリレート系ポリマーを有機溶媒に溶解した溶解液とを混合し、原料液を得る(調製工程)。
そして、この原料液を基材上に塗布、例えばスピンコートして乾燥させることにより、本実施形態のナノ結晶分散ポリマー光学用途膜やナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜を製膜することができる(成膜工程)。また、膜を基材から剥離しても良い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以下、本発明の実施例を説明する。
(ナノ結晶分散ポリマー光学用途膜の合成)
六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶(BTNC:平均粒径15nm、堺化学工業株式会社製)を5800rpmで5分間遠心分離し、上澄みを採取することにより200nm以上の凝集体を含む粗大粒子を分離除去する分級操作を行った。
分級前のBTNCと、分級操作で得られた最大でも200nm未満の凝集体しか含まないBTNCとを、それぞれ動的光散乱による粒度分布測定(DLS:大塚電子株式会社製 FPAR-1000)を行ったところ、分級操作を行う前のBTNCは粒径が200nmを超える凝集粒子が確認できたが、分級操作によりこれら200nmを超える粒径の凝集粒子は除去できることが確認できた。この結果を図1に示す。図1は、遠心分離による分級操作(除去工程)前後のBTNC・トルエン分散液の動的光散乱(DLS)による粒度分布測定の結果である。分級前の分散液には、1μm以上3μm以下に分布を持つ凝集体と、30μm以上60μm以下に分布を持つ凝集体が含まれているが、分級後にはそれらが除去できていることが分かる。この操作を入れない場合は粗大粒子が含まれてしまい、光学特性に影響を与える。
なお、DLSにより求められる粒径は実際のキューブの1辺よりも大きく出る。これは、キューブの外接球の直径として算出されるため、1/√3をすることにより、実際のキューブの1辺の長さに近似できる。分級後のサンプルにおいては、最大分布が約76nmと算出され、100nm以下の粒子が得られていることが確認できた。
次に、得られた分散液(BTNCの分散濃度約20g/L)1mLと、ポリメタクリル酸メチル(PMMA:シグマアルドリッチジャパン株式会社製、平均分子量120000)を1wt%で溶解させたトルエン溶液を所望量(1mL,0.6mL,0.4mL,0.2mL)混合し、超音波分散処理を5分行った。
この操作により得られたBTNC−PMMAトルエン溶液におけるナノ結晶とマトリックスの合計体積に対するナノ結晶の体積分率は、例えば、1wt%PMMAトルエン溶液を0.4mL混合させたBTNC分散PMMAトルエン溶液(原料液)では、BTNCの密度を6.02g/cm,PMMAの密度を1.19g/cm, PMMA/トルエン溶液の密度を0.87g/mLとして求めると53%となる。
そして、この原料液をテフロン(登録商標)シャーレ上に展開して、乾燥後、剥離することにより、ナノ結晶分散ポリマー光学用途膜である透明膜のサンプルA〜Eが得られた。得られたサンプルのうちサンプルA〜Dの透明膜の様子を図2に示す。図2は、サンプルA〜Dの溶液を、テフロン(登録商標)製のシャーレに1mlほど展開し、乾燥後に剥離した透明膜の写真である。例えばサンプルA,B,Cでは、それぞれ約1cm、約2cm、約1cmの大きさを有する透明膜を形成できた。
そして、乾燥剥離により得られた透明膜について、粉末状に粉砕し、熱重量分析を行ったところ、例えば、1wt%PMMAトルエン溶液を0.4mL混合させた透明膜の重量減少率は14.6%であり、上記のBTNCおよびPMMAの密度から計算により求めた体積分率は53.6%となり、原料液における体積分率の計算値とほぼ同じ値であった。また、その他の割合で混合したサンプルにおいても同様に熱重量分析結果から体積分率を求めた。この結果を表1に示す。
分級操作を施すことにより、同体積で混合した際(例えばPMMA溶液を1ml混合した時)の重量分率および体積分率が減少しているが、これは200nm以上の粗大粒子を効率よく除去できた結果である。また、PMMA溶液の添加量を減少させていくと、BT NCの体積分率が単調に増加しており、その関係性は線形に近いことが確認された。
表1によれば、1wt%PMMAトルエン溶液を1mL以下で混合させたサンプルは、BTNCの体積分率が35%以上になることが確認された。また、分級操作を行わずに混合したサンプルについても同様の手法により透明膜を作製したところ、1wt%PMMAトルエン溶液を1mL混合することにより、BTNCの体積分率が35%以上になることが確認できた。
さらに、原料液をSi基板、Pt蒸着を施したSi基板、石英ガラス基板にそれぞれスピンコートによって上述した各基板上に透明膜を製膜した。スピンコートは、回転数1000rpm, 5秒間の間に溶液100mL〜200mLを滴下し、その後、1500rpm〜2500rpmで20秒間回転させて行った。
(特性評価)
サンプルA〜Eについて、Si基板上にスピンコートを行うことにより作製した、基板上に透明膜を成膜した複合体について、電界放射型走査電子顕微鏡(FE-SEM, JSM−6335FM、日本電子株式会社製)により微構造観察を行った。この結果を図3に示す。
図3は、サンプルA〜Eの溶液をスピンコートにてSi基板上に製膜させた透明膜のSEM観察結果である。サンプルAには200nm以上の凝集体が確認でき、大きなものでは1μ以上のものも膜状に存在することが低倍率像から観察された。それ以外のサンプルにおいては凝集体が見られず、BTNCが膜中に均一に分散していることが示唆された。これは分散液のDLS測定結果からも分かるように、分級後に凝集体が取り除けていること、さらにはPMMA・トルエン溶液とBTNC・トルエン分散液を同量または異なる量を混合させた場合においても沈殿や凝集などが生じず、元の分散状態を保っていることを示している。なお、全てのサンプルにおいて比較的緻密にナノキューブが集積されている。また、低倍率像の中心に見える四角いコントラストは、電子線による試料の「焼け」であり、本質的な膜質の劣化等ではない。
そして、凝集体の分級操作をせずに混合したサンプルAでは、200nm以上の凝集物の存在が多数確認できたのに対し、サンプルB〜Eでは、凝集物が確認できなかった。また、石英ガラス基板上にスピンコートにより作製したサンプルの透過率(スペクトロメータ:V-650、日本分光株式会社製)、ヘイズ(濁度計:NDH5000、日本電色工業株式会社製)、屈折率(高速分光エリプソメーター:M-2000、J. A.Woollam 社製)をそれぞれ測定した結果を図4、図5、および表2に示す。
図4は、サンプルA〜Eの溶液をスピンコートにて石英ガラス基板上に製膜させた透明膜のUV−visスペクトル(透過率測定)の結果である。なお、リファレンスには石英ガラスを用いているため、純粋に透明膜だけの透過率を測定している。全てのサンプルにおいて、400nm〜800nmの波長領域における透過率が80%以上であった。
また、図5は、サンプルA〜Eの溶液をスピンコートにて石英ガラス基板上に製膜させた透明膜のエリプソメトリー測定(屈折率測定)の結果である。全てのサンプルにおいて、光学モデルを2層でフィッティングを行った。サンプルBにおいては、37.7%で1000nmの屈折率が1.76である。
表2に示す値は、石英ガラス基板(SiO substrate)を含む値である。膜自体のヘイズ値を簡易的に示すには、石英ガラス基板のヘイズを差し引く方法があり、その手法によるとサンプルAからEのヘイズは、それぞれ1.14、0.20、0.19、0.21、0.51となる。また、これらの値は5回測定した平均値を示している。
図4に示す結果から、分級操作のない体積分率約50%のサンプルAよりも、分級操作を行った体積分率約64%のサンプルEの方が透過率が高く、400nm以上の波長領域において、89%以上の透過率を示した。ただし、サンプルAの透過率も十分高く、80%以上を示している。
ヘイズ値については、サンプルAは1%を超える値であるが、その他のサンプルB〜Eでは、いずれも1%以下の値であった。屈折率は、体積分率47%であるサンプルCにおいて、400nm〜1000nmの波長領域で1.8を超える高屈折率であった。スピンコートを1回行った膜における光学定数から求めた膜厚を表3に示す。
本表に示す値は、エリプソメーターにより入射光と反射光の偏光の変化量を波長ごとに計測し、得られた測定データをもとに光学モデルを作成、フィッティング計算をすることにより薄膜の膜厚を算出した値である。光学モデルはコンポジット層一層のモデルよりも表面の荒れ層(ラフネス層)との二層モデルの方が測定データとよりフィッティングがあったため、二層モデルを採用した。また、全てのサンプルにおける膜厚は100nm以下であり、SEMによる断面微構造観察の結果とほぼ一致した。
表3によれば、いずれのサンプルも膜厚は100nm以下であり、表面荒れ層と内部のコンポジット層の二層構造であることが示唆された。また、表4に、各サンプルのアッベ数を示す。アッベ数は下記の式(1)にて与えられる屈折率の波長分散性である。
υ=(n−1)/(n−n)・・(1)
ここで、n,n,nは、フラウンホーファーd線 (587.56nm) 、F線 (486.1nm) 、C線 (656.3nm) の波長における屈折率である。便宜上、d線、F線、C線の波長をそれぞれ588nm,486nm,656nmとした。表4によれば、サンプルA〜Eは、アッベ数が16以上と比較的高い値を示している。
また、Maxwell-Garnett effective medium expression の式(2)およびMaxwellの式(3)よりBTNCの屈折率を算出したところ、サンプルDの633nmの波長において屈折率2.24の値を示すことが確認できた。
−ε)/(ε+2ε)=Φnc×(εnc−ε)/(εnc+2ε)・・(2)
(n −n )/(n +2n )=Φnc×(nnc −n )/(nnc +2n ) ・・(3)
なお、式(2)、式(3)において、ε,n,Φはそれぞれ光学的誘電率、屈折率、体積分率を示し、添え字のnc,m,cはそれぞれナノキューブ、マトリックス、コンポジットを示す。すなわち、nncはBTNCの屈折率である。
表4に示す値は、エリプソメトリーによる屈折率から求めたアッベ数である。アッベ数が高いほど波長に対する屈折率の分散性が小さい。この表4に光学レンズや光導波路の使用が可能なアッベ数を示している。
(ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜の合成)
上述したナノ結晶分散ポリマー光学用途膜の合成と同様の分級操作を施した後に、各体積分率で混合したBTNC/PMMAトルエン溶液を用い、白金蒸着を施したSi基板上に、スピンコートによって透明膜を製膜した。スピンコートは、回転数1000rpm, 5秒間の間に溶液100mL〜200mLを滴下し、その後、1500rpm〜2500rpmで20秒間回転させて行った。そして、60℃のボットプレート上で5分間乾燥させる工程を3回繰り返して、ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜であるサンプルF〜Iを得た。このサンプルF〜Iの体積分率は、このサンプルの分散液について、溶媒を乾燥させた粉末のTG測定により求めた。この結果を表5に示す。
表3と同様、PMMA溶液の添加量が減少するに従い、BTNCの体積分率は単調に増加し、その関係性は線形に近いことが確認できた。
また、メタルマスク(φ150nm)を用いて電子線蒸着を行い、厚さ100nmの白金ドット電極を上部電極として形成し、薄膜キャパシタ構造を作製した。なお、透明誘電膜における透明の定義は、1回のスピンコートで得られる石英ガラス基板上の透明膜の400nm〜800nmの透過率が80%以上であることを示す(図2を参照)。
サンプルF〜Iの誘電率と誘電損失の周波数依存性を図6に示す。図6は、サンプルF〜Iの誘電率および誘電損失の測定結果である。交流電圧0.5Vの条件で周波数を低周波側から掃引しながら測定を行った。誘電率の最小値はサンプルFの1MHzの時の値で、25、最大値はサンプルHの1kHzの時の値で、51であった。また、誘電損失(tanδ)の最小値はサンプルFの110kHzの時の値で、3.0%、最大値はサンプルHの1kHzの時の値で、6.8%であった。
測定は室温、減圧環境下(10−1〜10−2Pa)で行った。サンプルHの1MHzにおける誘電率が41となり、誘電損失が4%であった。図7にサンプルHのC−V(容量−電圧)曲線を示す。図7は、サンプルHのC−V測定の結果である。DCバイアスの掃引方法は、−10Vから10Vまで100秒間で印加し(Up)、その後、10Vから−10Vまで100秒間で印加した(Down)。測定交流電圧は0.5Vであり、測定周波数は1MHzである。キャパシタンスの変化率(=(最大値−最小値)/最大値)を求めると、Upでは、約23.3%、Downでは22.4%であり、ほとんど左右対称のバタフライカーブを描いた。±10V(500kV/cm)まで印加可能であり、強誘電性に起因する履歴(バタフライ)曲線を描いたと考えられる。
最後にナノ結晶分散ポリマー光学用途膜のサンプルA〜Eと、ナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜のサンプルF〜Iの物性値を表6に纏めて示す。
He−Neレーザーの波長632nmにおいて、サンプルEの屈折率が最も高く、PMMA屈折率と比較して25%の向上が認められた。A〜Dについては、それぞれ23%、19%、21%、24%の向上が見られた。また、1MHzにおけるサンプルHの誘電率が最も高く、PMMAの誘電率の報告値である3と比較すると、約14倍の向上が見られた。サンプルF,G,Iについては、それぞれ8倍、11倍、10倍の向上であった。
本発明は、薄くて軽いレンズ材料、特に焦点距離が短いヴァーチャルリアリティ(VR)用途での利用、通信機器などの光導波路などの光学応用が考えられる。また、高分子単体では得られにくい高誘電率を有しているため、タッチパネルやセンサー用途としての透明誘電膜としての利用が期待できる。

Claims (10)

  1. 六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶と透明マトリックスポリマーとを含み、
    前記チタン酸バリウムナノ結晶と前記透明マトリックスポリマーとの合計体積に対して、前記チタン酸バリウムナノ結晶が占める体積の割合が35%以上、95%以下であることを特徴とするナノ結晶分散ポリマー光学用途膜。
  2. 前記チタン酸バリウムナノ結晶の表面は、界面活性剤で修飾されていることを特徴とする請求項1に記載のナノ結晶分散ポリマー光学用途膜。
  3. 前記透明マトリックスポリマーは、メタクリレート系ポリマー、またはアクリル樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載のナノ結晶分散ポリマー光学用途膜。
  4. 波長が400nmから1000nmの範囲の光線に対する屈折率が1.76以上、かつ波長が400nmから800nmの範囲の光線に対する透過率が80%以上、かつヘイズが1%以下、アッベ数が15以上50以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のナノ結晶分散ポリマー光学用途膜。
  5. 六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶分散液から、最大径が200nm以上の凝集物を分離除去する除去工程と、
    前記除去工程で得られた残渣と透明マトリックスポリマーとを含む原料液を調製する調製工程と、
    前記原料液を用いてナノ結晶分散ポリマー光学用途膜を製膜する成膜工程と、を有することを特徴とするナノ結晶分散ポリマー光学用途膜の製造方法。
  6. 六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶と透明マトリックスポリマーとを含み、
    前記チタン酸バリウムナノ結晶と前記透明マトリックスポリマーとの合計体積に対して、前記チタン酸バリウムナノ結晶が占める体積の割合が35%以上、95%以下であることを特徴とするナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜。
  7. 前記チタン酸バリウムナノ結晶の表面は、界面活性剤で修飾されていることを特徴とする請求項6に記載のナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜。
  8. 前記透明マトリックスポリマーは、メタクリレート系ポリマー、またはアクリル樹脂であることを特徴とする請求項6または7に記載のナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜。
  9. 周波数が1kHz以上1MHz以下の交流電圧に対する誘電率が10以上100以下、かつ誘電損失が0.01%以上10%以下であることを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載のナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜。
  10. 六面体形状のチタン酸バリウムナノ結晶分散液から、最大径が200nm以上の凝集物を分離除去する除去工程と、
    前記除去工程で得られた残渣と透明マトリックスポリマーとを含む原料液を調製する調製工程と、
    前記原料液を用いてナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜を製膜する成膜工程と、を有することを特徴とするナノ結晶分散ポリマー透明誘電膜の製造方法。
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