JP2020139748A - 鉄筋コンクリート構造物評価装置、方法、及びプログラム - Google Patents

鉄筋コンクリート構造物評価装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】鉄筋コンクリート構造物内部の劣化損傷具合を定量的に評価する。【解決手段】取得部12が、鉄筋コンクリート構造物の表面の各位置において、表面から鉄筋コンクリート構造物の内部方向へ照射した電磁波の反射波の強度を、各位置に対応する画素の画素値で表した反射波強度画像を取得し、設定部14が、取得部12により取得された反射波強度画像において、評価対象の範囲を設定し、算出部16が、反射波強度画像における画素値について、設定部14により設定された範囲に応じた種類の統計的指標を算出し、評価部18が、算出部16により算出された値を用いて、鉄筋コンクリート構造物の劣化損傷具合を評価する。【選択図】図6

Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造物評価装置、方法、及びプログラムに係り、特に、鉄筋コンクリート構造物内部の劣化損傷具合を評価する鉄筋コンクリート構造物評価装置、方法、及びプログラムに関する。
従来、道路橋の路面構造体である鉄筋コンクリート床版内部の劣化損傷具合を、電磁波を活用した画像診断により評価することが行われている。
例えば、探査対象面の上方から探査対象面下へ電磁波を照射し、該電磁波の多重反射波データを検出し、最初の鋼床版反射波の検出時刻を超えても、反射波の行路全体長に相当する時間経過後に検出した反射波を仮想探査深さ面での反射波又は該行路を経過した舗装通過波とみなし、観測波に対して仮想深度別にバックグラウンド・サブトラクション処理によりノイズを除去し、損傷部位を分離観察可能とし、さらに、複数の異なる仮想深さ別に検出される反射波の反射波強度の最大値をオーバーレイ処理値とし、オーバーレイ処理後の反射波強度から作成するオーバーレイ水平面画像に舗装損傷部を損傷度レベル別に表示現出する鋼床版舗装の損傷を探査する方法が提案されている。
特開2015−215332号公報
しかしながら、従来技術における画像診断は、専門技術者が画像を見て、鉄筋コンクリート床版の健全部と劣化部とを相対的に判定するものであり、専門技術者以外には分かり難い定性的な評価である。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、鉄筋コンクリート構造物内部の劣化損傷具合を定量的に評価することができる鉄筋コンクリート構造物評価装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る鉄筋コンクリート構造物評価装置は、鉄筋コンクリート構造物の表面の各位置において、前記表面から前記鉄筋コンクリート構造物の内部方向へ照射した電磁波の反射波の強度を、前記各位置に対応する画素の画素値で表した画像を取得する取得部と、前記取得部により取得された画像において、評価対象の範囲を設定する設定部と、前記画像における画素値について、前記設定部により設定された範囲に応じた種類の統計的指標を算出する算出部と、前記算出部により算出された値を用いて、前記鉄筋コンクリート構造物の劣化損傷具合を評価する評価部と、を含んで構成されている。
本発明に係る鉄筋コンクリート構造物評価装置によれば、取得部が、鉄筋コンクリート構造物の表面の各位置において、表面から鉄筋コンクリート構造物の内部方向へ照射した電磁波の反射波の強度を、各位置に対応する画素の画素値で表した画像を取得し、設定部が、取得部により取得された画像において、評価対象の範囲を設定し、算出部が、画像における画素値について、設定部により設定された範囲に応じた種類の統計的指標を算出し、評価部が、算出部により算出された値を用いて、鉄筋コンクリート構造物の劣化損傷具合を評価する。これにより、鉄筋コンクリート構造物内部の劣化損傷具合を定量的に評価することができる。
また、前記設定部は、前記取得部により取得された画像において、鉄筋を示す領域と、鉄筋以外を示す領域とを含む範囲を設定し、前記算出部は、前記統計的指標として、前記範囲における画素値のばらつきを示す値を算出することができる。これにより、画素値のばらつきを示す値を用いた明確な評価を行うことができる。
また、前記設定部は、前記画像において複数の箇所に前記範囲を設定する場合、複数の前記範囲の各々における、鉄筋を示す領域と、鉄筋以外を示す領域との割合が一定になるように複数の前記範囲を設定することができる。これにより、画素値のばらつきを示す値を用いて、安定して評価を行うことができる。
また、前記設定部は、前記画像において、前記鉄筋を示す領域に沿った方向を一辺とする格子状に複数の前記範囲を設定することができる。これにより、効率的に範囲を設定することができる。
また、前記設定部は、前記格子状の範囲の一辺の間隔を、前記鉄筋を示す領域の間隔と同等とすることができる。これにより、鉄筋を示す領域と、鉄筋以外を示す領域との割合が一定になるような範囲設定を効率的に行うことができる。
また、前記設定部は、前記取得部により取得された画像において、鉄筋を示す領域のみとみなされる範囲、又は鉄筋以外を示す領域のみとみなされる範囲を設定し、前記算出部は、前記統計的指標として、前記範囲における画素値のばらつきを示す値、及び画素値の平均値を算出することができる。これにより、鉄筋を示す領域、及び鉄筋以外を示す領域のそれぞれについて、詳細な評価を行うことができる。
また、前記評価部は、前記算出部により算出された値を、予め定めた基準値と比較して、前記劣化損傷具合を評価することができる。
また、前記評価部は、前記鉄筋コンクリート構造物の同一箇所において、経時的に取得される複数の前記画像の各々について、前記算出部により算出された値を比較して、前記劣化損傷具合の経時変化を評価することができる。
また、前記評価部は、前記鉄筋コンクリート構造物の異なる箇所において取得される複数の前記画像の各々について、前記算出部により算出された値を比較して、前記劣化損傷具合を評価することができる。
このように、算出された画素値の統計的指標を用いて、様々な態様で鉄筋コンクリート構造物内部の劣化損傷具合を定量的に評価することができる。
また、本発明に係る鉄筋コンクリート構造物評価方法は、取得部が、鉄筋コンクリート構造物の表面の各位置において、前記表面から前記鉄筋コンクリート構造物の内部方向へ照射した電磁波の反射波の強度を、前記各位置に対応する画素の画素値で表した画像を取得し、設定部が、前記取得部により取得された画像において、評価対象の範囲を設定する設定し、算出部が、前記画像における画素値について、前記設定部により設定された範囲に応じて選択された統計的指標を算出し、評価部が、前記算出部により算出された値を用いて、前記鉄筋コンクリート構造物の劣化損傷具合を評価する方法である。
また、本発明に係る鉄筋コンクリート構造物評価プログラムは、コンピュータを、上記の鉄筋コンクリート構造物評価装置を構成する各部として機能させるためのプログラムである。
本発明に係る鉄筋コンクリート構造物評価装置、方法、及びプログラムによれば、鉄筋コンクリート構造物へ照射した電磁波の反射波の強度を画素値で表した画像に設定した評価範囲に応じた種類の統計的指標を用いて評価を行うことにより、鉄筋コンクリート構造物内部の劣化損傷具合を定量的に評価することができる。
鉄筋コンクリート構造物評価システムの概略構成図である。 反射応答波形の検出を説明するための図である。 1グリッドにつき検出される反射応答波形の一例を示す図である。 3次元の反射波強度を説明するための図である。 鉄筋コンクリート構造物評価装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 鉄筋コンクリート構造物評価装置の機能構成の例を示すブロック図である。 第1実施形態における評価範囲の設定を説明するための図である。 第1実施形態における評価範囲の設定を説明するための図である。 標準偏差を用いた劣化損傷の評価の一例を説明するための図である。 標準偏差の経時変化を用いた劣化損傷の評価の一例を説明するための図である。 鉄筋コンクリート構造物評価処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態における評価範囲の設定を説明するための図である。 健全鉄筋部、腐食鉄筋部、及び健全コンクリート部の評価範囲の画素値の分布を示す図である。 健全鉄筋部、腐食鉄筋部、及び健全コンクリート部についての評価範囲毎の画素値の標準偏差及び平均値を示す図である。 第2実施形態における評価範囲の設定の一例を説明するための図である。 健全床版における鉄筋部分の評価範囲の画素値の分布を示す図である。 健全床版におけるコンクリート部分の評価範囲の画素値の分布を示す図である。 健全床版及び鉄筋腐食床版についての評価範囲毎の画素値の標準偏差及び平均値を示す図である。 ジャンカ床版における鉄筋部分の評価範囲の画素値の分布を示す図である。 ジャンカ床版におけるコンクリート部分の評価範囲の画素値の分布を示す図である。 ジャンカ+滞水1mm床版における鉄筋部分の評価範囲の画素値の分布を示す図である。 ジャンカ+滞水1mm床版におけるコンクリート部分の評価範囲の画素値の分布を示す図である。 ジャンカ+滞水3mm床版における鉄筋部分の評価範囲の画素値の分布を示す図である。 ジャンカ+滞水3mm床版におけるコンクリート部分の評価範囲の画素値の分布を示す図である。 ジャンカ、ジャンカ+滞水1mm床版、及びジャンカ+滞水3mm床版についての評価範囲の画素値の分布を示す図である。
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。
以下の各実施形態では、道路橋の路面構造体である鉄筋コンクリート床版内部の劣化損傷具合を評価する場合について説明する。
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価システム100は、鉄筋コンクリート構造物評価装置10と、電磁波装置20と、画像処理装置30とを含んで構成される。
電磁波装置20は、ライン上に複数設けられた電磁波照射部及び受信部を備え、車両90の進行方向が橋軸方向、電磁波装置20のライン方向が橋軸直角方向となるように、例えば車両90の後方下部等に設けられる。
図2に示すように、電磁波装置20は、道路橋表面の反射波強度検出範囲95を車両進行方向に走査しながら、表面から鉄筋コンクリート床版の内部(深さ)方向へ電磁波を照射し、その反射波を受信する。これにより、反射波強度検出範囲95の各グリッドについて、深度に応じた反射波強度を検出する。深度に応じた反射波強度は、1グリッドにつき、図3に示すような反射応答波形の形で検出される。1グリッドは、例えば、1cm×1cmであり、1ライン幅は2.0mとすることができる。この場合、1ラインにつき200グリッド分の反射応答波形が検出される。
深度は、電磁波の照射から反射波の受信までの時間に対応する。図3に示すような反射応答波形から、所望の各深度に対応した反射波強度を抽出することにより、鉄筋コンクリート床版の深さ毎の反射波強度が得られる。すなわち、道路橋表面に対して2次元に設定される各グリッドについて反射応答波形が検出され、検出された反射応答波形から、深さ方向に複数の反射波強度の値が得られることにより、反射波強度検出範囲95において、3次元の反射波強度が得られることになる。
電磁波装置20は、取得した各グリッドについての反射応答波形(深度に応じた反射波強度)の情報を、画像処理装置30へ出力する。
なお、電磁波装置20は、車両90に取り付けられている形態に限定されず、作業員に保持される形態、手押し車の形態など、他の形態でもよい。
画像処理装置30は、電磁波装置20から出力された各グリッドについての反射応答波形から、所望の深度毎に反射波強度を抽出し、反射波強度を画素値に変換し、各グリッドに対応する画素を平面結合処理することにより、反射波強度画像を生成する。上述したように、電磁波装置20から出力される各グリッドの反射応答波形の情報は、3次元の反射波強度を表すため、この情報を用いて、画像処理装置30は、図4に示すように、深度方向に応じた平面データを示す反射波強度画像、橋軸方向に沿った縦断データを示す反射波強度画像、及び橋軸直角方向に沿った横断データを示す反射波強度画像を生成することができる。
画像処理装置30は、生成した反射波強度画像を出力する。
図5は、第1実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。図5に示すように、鉄筋コンクリート構造物評価装置10は、CPU(Central Processing Unit)42、メモリ44、記憶装置46、入力装置48、出力装置50、光ディスク駆動装置52、及び通信I/F(Interface)54を有する。各構成は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。
記憶装置46には、鉄筋コンクリート構造物評価処理を実行するための鉄筋コンクリート構造物評価プログラムが格納されている。CPU42は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各構成を制御したりする。すなわち、CPU42は、記憶装置46からプログラムを読み出し、メモリ44を作業領域としてプログラムを実行する。CPU42は、記憶装置46に記憶されているプログラムに従って、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
メモリ44は、RAM(Random Access Memory)により構成され、作業領域として一時的にプログラム及びデータを記憶する。記憶装置46は、ROM(Read Only Memory)、及びHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
入力装置48は、例えば、キーボードやマウス等の、各種の入力を行うための装置である。出力装置50は、例えば、ディスプレイやプリンタ等の、各種の情報を出力するための装置である。出力装置50として、タッチパネルディスプレイを採用することにより、入力装置48として機能させてもよい。光ディスク駆動装置52は、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)又はブルーレイディスクなどの各種の記録媒体に記憶されたデータの読み込みや、記録媒体に対するデータの書き込み等を行う。
通信I/F54は、他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI又はWi−Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
次に、第1実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価装置10の機能構成について説明する。
図6は、鉄筋コンクリート構造物評価装置10の機能構成の例を示すブロック図である。図6に示すように、鉄筋コンクリート構造物評価装置10は、機能構成として、取得部12と、設定部14と、算出部16と、評価部18とを含む。各機能構成は、CPU42が記憶装置46に記憶された鉄筋コンクリート構造物評価プログラムを読み出し、メモリ44に展開して実行することにより実現される。
第1実施形態では、図7に示すように、反射波強度画像において、健全な鉄筋と鉄筋以外の部分とを含む範囲と、変状の可能性がある鉄筋と鉄筋以外の部分とを含む範囲とでは、画素値のばらつきに差があることに着目し、反射波強度画像内の一定面積に占める画素の画素値のばらつきを用いて、劣化損傷具合を評価する。以下、各機能部について詳述する。
取得部12は、画像処理装置30から出力された反射波強度画像を取得し、設定部14へ受け渡す。
設定部14は、取得部12から受け渡された反射波強度画像における上記の一定面積を、評価範囲として設定する。第1実施形態では、設定部14は、反射波強度画像において、鉄筋を示す領域と、鉄筋以外を示す領域とを含む範囲を、評価範囲として設定する。評価範囲を複数設定する際には、設定部14は、複数の評価範囲の各々における、鉄筋を示す領域と、鉄筋以外を示す領域との割合が一定になるように複数の評価範囲を設定する。なお、反射波強度画像において、鉄筋を示す領域に沿った方向を一辺とする格子状に複数の評価範囲を設定することで、効率良く複数の評価範囲を設定することができる。
さらに、図8に示すように、格子状に複数の評価範囲を設定する場合において、格子の間隔を、鉄筋を示す領域の間隔と同等にし、格子の1つのマス内に、1本の鉄筋が対応するように範囲を設定することができる。例えば、鉄筋が25cmピッチで配置されている場合、設定する範囲も、反射波強度画像上で25cm×25cmに相当する大きさで設定する。この場合、鉄筋を示す領域と鉄筋以外を示す領域との割合が一定になるような範囲設定を効率良く行うことができる。
なお、評価範囲の設定方法は、図8など上記の例に限定されず、例えば、1つの範囲に2本分の鉄筋を示す領域が含まれるように設定するなど、適宜調整可能である。
設定部14は、上記の評価範囲の設定をユーザの指定により受け付けてもよいし、画像処理により鉄筋を示す部分を認識して自動的に設定するようにしてもよい。
算出部16は、反射波強度画像における画素値について、設定部14により設定された評価範囲に応じた種類の統計的指標を算出する。第1実施形態では、算出部16は、設定した各評価範囲における画素値のばらつきを示す値を算出する。画素値のばらつきを示す値は、例えば、分散、標準偏差等とすることができる。以下では、標準偏差を用いる場合を例に説明する。
評価部18は、算出部16により算出された各評価範囲の標準偏差を用いて、鉄筋コンクリート床版の劣化損傷具合を評価する。具体的には、鉄筋が健全な状態である場合には、鉄筋に変状が生じている場合に比べ、反射波強度画像において、鉄筋を示す領域と鉄筋以外を示す領域とのコントラストが大きい(図7参照)、すなわち、標準偏差が大きくなることを利用して、評価部18は、鉄筋コンクリート床版の劣化損傷具合を評価する。
より具体的には、評価部18は、ある評価範囲について算出された標準偏差が予め定めた基準値を下回った場合に、その評価範囲に劣化損傷が生じていると評価することができる。
また、評価部18は、複数の評価範囲を含むブロック毎に、鉄筋コンクリート床版の劣化損傷具合を評価してもよい。例えば、図9に示すように、評価部18は、ブロック(図9の例では、4×4個の評価範囲で1ブロック)内で算出されている標準偏差の中央値が、基準値(例えば、5.0)を下回った場合に、そのブロックに劣化損傷が生じていると評価することができる。
なお、道路橋の個体差や反射応答波形検出時の検出条件等により適切な基準値は異なるため、画一的に基準値を定めておくことは困難な場合もある。そこで、道路橋施工時や補修作業後など、鉄筋コンクリート床版が健全な状態において取得された反射波強度画像から算出された各評価範囲の標準偏差を基準値として記憶しておく。そして、評価部18は、評価時において取得された反射波強度画像から算出された各評価範囲の標準偏差を、対応する基準値と比較して、鉄筋コンクリート床版の劣化損傷具合を評価してもよい。
また、評価部18は、鉄筋コンクリート床版の同一箇所において、経時的に取得される複数の反射波強度画像の各々について、算出部16により算出された標準偏差を比較して、劣化損傷具合の経時変化を評価してもよい。例えば、図10に示すように、評価部18は、1年毎に、鉄筋コンクリート床版の同一箇所において算出された標準偏差を、前年以前の標準偏差と比較して、その変化の程度を評価するようにしてもよい。図10の例では、ブロック内の標準偏差の中央値が、1年目及び2年目に比べて3年目に大きく下がっており、鉄筋コンクリート床版の該当箇所に劣化損傷が生じたと評価することができる。
また、評価部18は、同一箇所における経時的な比較だけでなく、鉄筋コンクリート床版の異なる箇所において取得される複数の反射波強度画像の各々について、算出部16により算出された標準偏差を比較して、劣化損傷具合を評価してもよい。
次に、第1実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価システム100の作用について説明する。
道路橋上を車両90で走行しながら、電磁波装置20により、反射波強度検出範囲95における各グリッドの反射応答波形を検出する。電磁波装置20で検出された反射応答波形は画像処理装置30に入力され、画像処理装置30が各グリッドの反射応答波形に基づいて、反射波強度画像を生成する。
画像処理装置30で生成された反射波強度画像が鉄筋コンクリート構造物評価装置10へ入力されると、鉄筋コンクリート構造物評価装置10において、図11に示す鉄筋コンクリート構造物評価処理が実行される。図11は、鉄筋コンクリート構造物評価装置10のCPU42により実行される鉄筋コンクリート構造物評価処理の流れを示すフローチャートである。CPU42が記憶装置46から鉄筋コンクリート構造物評価プログラムを読み出して、メモリ44に展開して実行することにより、CPU42が鉄筋コンクリート構造物評価装置10の各機能構成として機能し、図11に示す鉄筋コンクリート構造物評価処理が実行される。
ステップS12で、取得部12が、入力された反射波強度画像を取得し、設定部14へ受け渡す。
次に、ステップS14で、設定部14が、取得部12から受け渡された反射波強度画像に、評価範囲を設定する。
次に、ステップS16で、算出部16が、設定された評価範囲毎に、評価範囲内に含まれる画素の画素値の標準偏差を算出する。
次に、ステップS18で、評価部18が、算出部16により算出された各評価範囲の標準偏差を、予め定めた基準値、正常時に得られた標準偏差、過去に得られた標準偏差、他の箇所から得られた標準偏差等と比較することにより、鉄筋コンクリート床版の劣化損傷具合を評価する。
次に、ステップS20で、評価部18が、評価結果を出力して、鉄筋コンクリート構造物評価処理は終了する。
以上説明したように、第1実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価システムによれば、鉄筋コンクリート構造物評価装置が、鉄筋コンクリート床版に照射した電磁波の反射波から生成された反射波強度画像において、鉄筋を示す領域と、鉄筋以外を示す領域とを含む範囲毎に、標準偏差等の画素値のばらつきを示す値を算出し、この値を用いて、鉄筋コンクリート床版内部の劣化損傷具合を評価する。これにより、鉄筋コンクリート床版内部の劣化損傷具合を定量的に評価することができる。
また、画素値のばらつきを示す値を算出する範囲を、鉄筋の間隔と同等の間隔の格子状に設定することにより、各範囲内の鉄筋を示す領域と、鉄筋以外を示す領域との割合が一定になるような範囲設定を効率良く行うことができる。
また、鉄筋コンクリート床版の同一箇所について経時的に標準偏差等の値を比較したり、異なる箇所同士で比較したりすることで、画一的な基準値を定めておくことが困難な場合でも、鉄筋コンクリート床版内部の劣化損傷具合を定量的に評価することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、設定される評価範囲が第1実施形態と異なり、それに伴い、評価範囲について算出される統計的指標の種類も異なる場合について説明する。なお、第2実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価システムにおいて、第1実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価システム100と同様の構成については、第1実施形態と同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図1に示すように、第2実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価システム200は、鉄筋コンクリート構造物評価装置210と、電磁波装置20と、画像処理装置30とを含んで構成される。
図6に示すように、鉄筋コンクリート構造物評価装置210は、機能構成として、取得部12と、設定部214と、算出部216と、評価部218とを含む。
第2実施形態では、図12に示すように、反射波強度画像において、鉄筋を示す部分かコンクリートを示す部分か、又は、健全な部分か変状の可能性がある部分かに応じて、画素値に特徴が表れることに着目して、評価範囲の設定及び統計的指標の算出を行う。
設定部214は、取得部12から受け渡された反射波強度画像において、鉄筋を示す領域のみとみなされる評価範囲、又は鉄筋以外を示す領域のみとみなされる評価範囲を設定する。設定部214は、第1実施形態における設定部14と同様に、評価範囲の設定をユーザの指定により受け付けてもよいし、画像処理により鉄筋を示す部分を認識して自動的に設定するようにしてもよい。
なお、ユーザが指定する場合でも、画像処理を用いる場合でも、鉄筋部分とコンクリート部分との境界を正確に特定することは困難である。そこで、画像処理により認識される鉄筋を示す領域の情報、及び実際の鉄筋の間隔や幅などの情報に基づいて、反射波強度画像における鉄筋を示す領域を特定しておく。そして、鉄筋を示す領域のみとみなされる評価範囲を設定する場合、上記のように特定された鉄筋を示す領域が評価範囲内に所定割合以上(例えば、90%以上)含まれる場合には、その評価範囲を、鉄筋を示す領域のみの評価範囲とみなす。同様に、鉄筋以外を示す領域のみとみなされる評価範囲を設定する場合、上記のように特定された鉄筋を示す領域が評価範囲内に含まれる割合が所定割合以下(例えば、10%以下)である場合には、その評価範囲を、鉄筋以外を示す領域のみの評価範囲とみなす。
算出部216は、設定部214により設定された評価範囲毎の統計的指標として、標準偏差及び画素値の平均値を算出する。なお、標準偏差は、画素値のばらつきを示す値の一例である。
ここで、様々な条件の下での鉄筋を示す領域のみとみなされる評価範囲(以下、「鉄筋部分の評価範囲」という)、及び鉄筋以外(コンクリート)を示す領域のみとみなされる評価範囲(以下、「コンクリート部分の評価範囲」という)についての標準偏差及び平均値の一例を示す。
以下の例では、図12に示すように、鉄筋部分の評価範囲として、健全な鉄筋を示す部分(以下、「健全鉄筋部」という)の評価範囲1、変状の可能性がある鉄筋を示す部分(以下、「腐食鉄筋部」という)の評価範囲2、及び変状のないコンクリート部分(以下、「健全コンクリート部」という)の評価範囲3を設定する。各評価範囲は、実際のサイズ3cm×25cmに相当する反射波強度画像上の領域である。
図13に、各評価範囲の画素値の分布を示す。図13における「強度」は、反射波強度で、反射波強度画像の画素値に相当し、「グリッド数」は画素数に相当する。以下の図においても同様である。図13に示すように、健全鉄筋部は、健全コンクリート部に比べ、画素値のばらつきが大きく、また、反射波強度の大きい方に画素値が分布している。また、腐食鉄筋部は、健全鉄筋部に比べ、画素値のばらつきが小さい傾向があり、反射波強度が小さい方に画素値が分布している。
図13に示す画素値の分布から得られる、評価範囲毎の画素値の標準偏差及び平均値を図14に示す。標準偏差及び平均値に、上記のような特徴が定量的に表れていることが分かる。
また、別の例として、図15に示すように、鉄筋部分の評価範囲として評価範囲1〜3、コンクリート部分の評価範囲として評価範囲4〜6を設定した場合について説明する。各評価範囲は、実際のサイズ2cm×50cmに相当する反射波強度画像上の領域である。
まず、図16に、健全な鉄筋コンクリート床版(以下、「健全床版」という)における鉄筋部分の評価範囲の画素値の分布を示す。同様に、図17に、健全床版におけるコンクリート部分の評価範囲の画素値の分布を示す。図16と図17とを比較すると、健全床版の鉄筋部分は、健全床版のコンクリート部分に比べ、画素値のばらつきが大きく、また、反射波強度が大きい方により多く画素値が分布している。
図16及び図17に示す画素値の分布から得られる、評価範囲毎の画素値の標準偏差及び平均値を図18に示す。標準偏差及び平均値に、上記のような特徴が定量的に表れていることが分かる。
また、図15の一点鎖線Pで示す部分に、コンクリートのジャンカを模擬した鉄筋コンクリート床版(以下、「ジャンカ床版」という)における鉄筋部分の評価範囲の画素値の分布を、図19示す。同様に、ジャンカ床版におけるコンクリート部分の評価範囲の画素値の分布を、図20に示す。
また、図15の一点鎖線Pで示す部分に、コンクリートのジャンカに加え、滞水1mmを模擬した鉄筋コンクリート床版(以下、「ジャンカ+1mm床版」という)における鉄筋部分の評価範囲の画素値の分布を、図21示す。同様に、ジャンカ+1mm床版におけるコンクリート部分の評価範囲の画素値の分布を、図22に示す。さらに、図15の一点鎖線Pで示す部分に、コンクリートのジャンカに加え、滞水3mmを模擬した鉄筋コンクリート床版(以下、「ジャンカ+3mm床版」という)における鉄筋部分の評価範囲の画素値の分布を、図23示す。同様に、ジャンカ+3mm床版におけるコンクリート部分の評価範囲の画素値の分布を、図24に示す。
図19〜図24に示すように、コンクリート部分に変状が生じている場合、健全床版のコンクリート部分に比べ、画素値が反射波強度の小さい方へ若干シフトしている。
また、図19〜図24に示す画素値の分布から得られる、評価範囲毎の画素値の標準偏差及び平均値を図25に示す。上記のような特徴が平均値に定量的に表れていることが分かる。
評価部218は、上記のような標準偏差及び平均値の定量的な特徴に基づいて、第1実施形態に係る評価部18と同様に、算出部216により算出された標準偏差及び平均値を用いて、鉄筋コンクリート構造物の劣化損傷具合を評価する。
第2実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価装置210のハードウェア構成は、図5に示す、第1実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価装置10のハードウェア構成と同様であるため、説明を省略する。
次に、第2実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価システム200の作用について説明する。第2実施形態においても、鉄筋コンクリート構造物評価装置210において、図11に示す鉄筋コンクリート構造物評価処理が実行される。
ただし、第1実施形態と異なり、ステップS14では、設定部214が、鉄筋部分の評価範囲、及びコンクリート部分の評価範囲を設定する。また、ステップS16では、算出部216が、評価範囲毎に、評価範囲内の画素値の標準偏差及び平均値を算出する。
以上説明したように、第2実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物評価システムによれば、鉄筋コンクリート構造物評価装置が、鉄筋コンクリート床版に照射した電磁波の反射波から生成された反射波強度画像において、鉄筋を示す領域のみとみなされる範囲、又は鉄筋以外を示す領域のみとみなされる範囲毎に、標準偏差等の画素値のばらつきを示す値及び平均値を算出し、これらの値を用いて、鉄筋コンクリート床版内部の劣化損傷具合を評価する。これにより、鉄筋コンクリート床版内部の劣化損傷具合を定量的に評価することができる。
なお、第1実施形態では、鉄筋を示す領域と、鉄筋以外を示す領域とを含む評価範囲を設定し、評価範囲内の標準偏差等の画素値のばらつきを示す値を用いて評価を行う場合について説明したが、これは、鉄筋以外を示す領域、すなわちコンクリート部分が健全で、鉄筋部分とコンクリート部分とのコントラストが大きいことを前提としている。しかし、実際に取得される反射波強度画像では、コンクリート部分が健全であるとは限らなかったり、鉄筋部分が健全であるにも関わらず、コンクリート部分とのコントラストがあまり大きくなかったりする場合もある。
そこで、第1実施形態の手法で、明確な評価結果が得られない場合には、第1実施形態の手法で評価範囲とした箇所に対して、第2実施形態の手法で、鉄筋部分の評価範囲及びコンクリート部分の評価範囲を設定して評価を行ってもよい。
また、第2実施形態のように、鉄筋部分の評価範囲、及びコンクリート部分の評価範囲についての標準偏差等の画素値のばらつきを示す値及び平均値では、条件や位置の違いによる値の相違が明確でない場合もある。例えば、図12に示すように、劣化損傷などの変状が生じている可能性がある鉄筋部分と、コンクリート部分とでは、反射波強度画像の画素値、すなわち、反射波強度に大きな違いがなく、この評価範囲の標準偏差及び平均値を用いた評価が困難な場合がある。
そこで、第2実施形態の手法で、明確な評価結果が得られない場合には、第2実施形態の手法で評価範囲とした箇所に対して、第1実施形態の手法で、鉄筋部分及びコンクリート部分を含む評価範囲を設定して評価を行ってもよい。
上記のように第1実施形態の手法と第2実施形態の手法とを組み合わせることで、より精度良く、かつ詳細な評価を行うことができる。
なお、上記各実施形態では、道路橋の路面構造体である鉄筋コンクリート床版を評価する場合について説明したが、これに限定されず、鉄筋コンクリート構造物により構成されているものであれば、本発明を適用可能である。
また、上記各実施形態では、電磁波装置が取り付けられた車両内に画像処理装置及び鉄筋コンクリート構造物評価装置を設ける場合について説明したが、これに限定されず、画像処理装置及び鉄筋コンクリート構造物評価装置は、車両外部の装置として構成してもよい。この場合、電磁波装置で検出された反射応答波形の情報は、電磁波装置と画像処理装置との間で無線通信等により送受信すればよい。
また、上記実施形態では、画像処理装置と鉄筋コンクリート構造物評価装置とを別々の装置として構成する場合について説明したが、画像処理装置と鉄筋コンクリート構造物評価装置とを、1つのコンピュータにより構成してもよい。
また、上記実施形態でCPUがソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行したパラメータ同定処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、鉄筋コンクリート構造物評価処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
また、上記実施形態では、鉄筋コンクリート構造物評価プログラムが記憶装置に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。プログラムは、CD−ROM、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、プログラムは、ネットワークを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
10、210 鉄筋コンクリート構造物評価装置
12 取得部
14、214 設定部
16、216 算出部
18、218 評価部
20 電磁波装置
30 画像処理装置
42 CPU
44 メモリ
46 記憶装置
48 入力装置
50 出力装置
52 光ディスク駆動装置
54 通信I/F
90 車両
95 反射波強度検出範囲
100、200 鉄筋コンクリート構造物評価システム

Claims (11)

  1. 鉄筋コンクリート構造物の表面の各位置において、前記表面から前記鉄筋コンクリート構造物の内部方向へ照射した電磁波の反射波の強度を、前記各位置に対応する画素の画素値で表した画像を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された画像において、評価対象の範囲を設定する設定部と、
    前記画像における画素値について、前記設定部により設定された範囲に応じた種類の統計的指標を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された値を用いて、前記鉄筋コンクリート構造物の劣化損傷具合を評価する評価部と、
    を含む鉄筋コンクリート構造物評価装置。
  2. 前記設定部は、前記取得部により取得された画像において、鉄筋を示す領域と、鉄筋以外を示す領域とを含む範囲を設定し、
    前記算出部は、前記統計的指標として、前記範囲における画素値のばらつきを示す値を算出する
    請求項1に記載の鉄筋コンクリート構造物評価装置。
  3. 前記設定部は、前記画像において複数の箇所に前記範囲を設定する場合、複数の前記範囲の各々における、鉄筋を示す領域と、鉄筋以外を示す領域との割合が一定になるように複数の前記範囲を設定する請求項2に記載の鉄筋コンクリート構造物評価装置。
  4. 前記設定部は、前記画像において、前記鉄筋を示す領域に沿った方向を一辺とする格子状に複数の前記範囲を設定する請求項2又は請求項3に記載の鉄筋コンクリート構造物評価装置。
  5. 前記設定部は、前記格子状の範囲の一辺の間隔を、前記鉄筋を示す領域の間隔と同等とする請求項4に記載の鉄筋コンクリート構造物評価装置。
  6. 前記設定部は、前記取得部により取得された画像において、鉄筋を示す領域のみとみなされる範囲、又は鉄筋以外を示す領域のみとみなされる範囲を設定し、
    前記算出部は、前記統計的指標として、前記範囲における画素値のばらつきを示す値、及び画素値の平均値を算出する
    請求項1に記載の鉄筋コンクリート構造物評価装置。
  7. 前記評価部は、前記算出部により算出された値を、予め定めた基準値と比較して、前記劣化損傷具合を評価する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の鉄筋コンクリート構造物評価装置。
  8. 前記評価部は、前記鉄筋コンクリート構造物の同一箇所において、経時的に取得される複数の前記画像の各々について、前記算出部により算出された値を比較して、前記劣化損傷具合の経時変化を評価する請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の鉄筋コンクリート構造物評価装置。
  9. 前記評価部は、前記鉄筋コンクリート構造物の異なる箇所において取得される複数の前記画像の各々について、前記算出部により算出された値を比較して、前記劣化損傷具合を評価する請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の鉄筋コンクリート構造物評価装置。
  10. 取得部が、鉄筋コンクリート構造物の表面の各位置において、前記表面から前記鉄筋コンクリート構造物の内部方向へ照射した電磁波の反射波の強度を、前記各位置に対応する画素の画素値で表した画像を取得し、
    設定部が、前記取得部により取得された画像において、評価対象の範囲を設定する設定し、
    算出部が、前記画像における画素値について、前記設定部により設定された範囲に応じて選択された統計的指標を算出し、
    評価部が、前記算出部により算出された値を用いて、前記鉄筋コンクリート構造物の劣化損傷具合を評価する
    鉄筋コンクリート構造物評価方法。
  11. コンピュータを、請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の鉄筋コンクリート構造物評価装置を構成する各部として機能させるための鉄筋コンクリート構造物評価プログラム。
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