JP2020138837A - エレベーター作業管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベーターの点検および整備作業を行う作業者の作業開始および終了時刻を高精度に推定する。【解決手段】エレベーターの作業管理システム1は、作業者に携行される端末と、端末と通信可能なサーバを含む。端末は、気圧センサと、気圧センサによって測定された気圧値の時系列変化を登録する気圧センサ値登録部とを有する。サーバは、記憶部と、作業開始および終了時刻決定部とを有する。記憶部は、気圧センサ値登録部によって登録された気圧センサ値と予め計画されている作業スケジュールとを格納する。作業開始および終了時刻決定部は、記憶部に格納されている作業スケジュールの作業時間に含まれる気圧センサ値を記憶部から抽出し、気圧センサ値をもとに、作業者により、最も早い時間帯に行われたと推定される各階運転の実施時刻を作業開始時刻と決定し、最も遅い時間帯に行われたと推定される各階運転の実施時刻を作業終了時刻と決定する。【選択図】図2

Description

本発明は、エレベーター作業管理システムに関する。
従来、エレベーターが敷設される建物内において、エレベーターの点検および整備作業を実施する作業者の行動履歴を追跡しようとする場合、作業者が所持するスマートデバイス(スマートフォン、スマートウォッチ、またはウェアラブルデバイス等)に搭載されるGPS(Global Positioning System)を使用し、作業者の行動追跡推定する技術が知られている。
例えば特許文献1には、作業者の行動履歴をGPSで推定し、作業者の現在位置と作業予定現場の位置情報を元に、その現場に入館したことを推定し、携帯端末への入館登録を促す作業管理システムが開示されている。
特開2014−51376号公報
特許文献1に開示された作業管理システムは、作業者の行動を追跡するため、GPSを使用するが、GPSで追跡しようとする場合、作業者の位置を特定できたとしても、GPSの精度誤差のために、作業者の細かな行動を追跡することまでは困難であった。そのため、作業者が作業先の現場近くで休憩中でも入館したように推定されてしまい、作業者が実際に作業を開始および終了した時刻の差から算出される実働時間を把握することができない。
実働時間は、作業者の賃金の支払いに使用されたり、作業の実態を管理者が把握したりする上で重要な情報であり、誤りが生じると、管理者による作業者の管理に支障が生じる。従来技術では、これらの課題に対して十分な解決方法が考慮されておらず、GPSを利用したときに、作業者の行動を精度良く推定することは容易ではなかった。
本発明は以上の点を考慮してなされたものであって、エレベーターの点検および整備作業を行う作業者の作業開始および終了時刻を高精度に推定することが可能な作業管理システムおよび作業管理方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、エレベーターにおいて作業を実施する作業者の行動履歴を推定するエレベーター作業管理システムは、前記エレベーター作業管理システムは、前記作業者に携行される端末と、前記端末と通信可能なサーバと、を含み、前記端末は、気圧センサと、前記気圧センサによって測定された気圧値の時系列変化を示す気圧センサ値を登録する気圧センサ値登録部と、を有し、前記サーバは、前記気圧センサ値登録部によって登録された前記気圧センサ値と、予め計画されている前記エレベーターでの作業スケジュールと、を格納する記憶部と、前記記憶部に格納されている前記エレベーターでの作業スケジュールで計画されている作業時間に含まれる前記気圧センサ値を前記記憶部から抽出し、抽出した前記気圧センサ値をもとに前記作業者の行動推定を行い、前記作業者により、最も早い時間帯に行われたと推定される前記エレベーターの各階運転の実施時刻を作業時刻時刻と決定し、最も遅い時間帯に行われたと推定される前記エレベーターの各階運転の実施時刻を作業終了時刻と決定する作業開始および終了時刻決定部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、エレベーターの点検および整備作業を行う作業者の作業開始および終了時刻を高精度で推定することができる。
本発明の一実施の形態における点検および整備作業の対象のエレベーター装置の全体構成例を示す概略構成図である。 本発明の一実施の形態に係る作業管理システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態における点検および整備作業の作業手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態における点検および整備作業が実施されたときの相対気圧値の時系列変化の一例を示すグラフである。 本発明の一実施の形態における作業開始および終了時刻の決定処理の処理手順例を示すフローチャートである。
以下、図面に基づき、本発明の実施の形態を詳述する。本明細書において、各図面の同一参照番号は、同一あるいは類似の構成または処理を示し、後出の説明では前出の説明との差分のみを説明し、後出の説明が省略される場合がある。また、各実施の形態および各変形例は、本発明の技術思想の範囲内かつ整合する範囲内で一部または全部を組合せることができる。
<実施の形態における対象のエレベーター装置の構成>
本発明の一実施の形態に係るエレベーターの作業管理システムについての説明に先立ち、本発明の一実施の形態において点検および整備作業の対象となるエレベーター装置について説明する。図1は、本発明の一実施の形態における点検および整備作業の対象のエレベーター装置の全体構成例を示す概略構成図である。
本実施の形態では、F階の階床を有する建物内において1機のエレベーターの乗りかご3を有するエレベーター装置40が設置されている例を説明する。なお、本実施の形態においては、エレベーターの乗りかごの昇降駆動機構については、図示および説明を省略している。
エレベーター装置40は、エレベーター制御装置2と、エレベーターの乗りかご3と、乗場操作盤6とを有する。乗りかご3は、昇降によって複数の階床の乗場間を移動する。乗りかご3には、かご制御装置31が備えられる。なお、本実施の形態では、エレベーター装置40は、1機のエレベーターの乗りかご3を有するとして説明するが、これに限らず、エレベーター装置40は、複数号機のエレベーターの乗りかご3を有してもよい。
エレベーター制御装置2は、エレベーターの機械室または昇降路内に設けられ、乗りかご3の運転の制御および管理を行う。エレベーター制御装置2は、乗りかご3のかご制御装置31と電気的に接続されている。乗りかご3のかご制御装置31は、乗りかご3内で登録された行先階の情報等を、エレベーター制御装置2に出力する。
エレベーター装置40は、図示しない電源装置と、電源装置からの電源供給状態を監視するとともにバックアップ電源を有する補助電源装置とを備えている。電源装置と補助電源装置は、エレベーターの機械室または昇降路内に設けられている。補助電源装置は、停電が発生して電源装置からの電源が遮断されると、電源装置からの電源からバックアップ電源へ自動的に切り換えることにより停電が発生してから電源装置からの電源が復旧するまでの期間に亘ってバックアップ電源をエレベーター制御装置2と乗りかご3とにそれぞれ供給する。
また、建物の各階床のエレベーター乗場4には、エレベーターの左右一対の開閉扉5と、利用者がエレベーターを利用する際の行先階が階上である階下であるかの情報を含む利用予約情報の登録を行うことができる乗場操作盤6とがそれぞれ設けられている。各階床のエレベーター乗場4に設けられる乗場操作盤6の構成は、概ね同一である。乗場操作盤6は、エレベーター制御装置2と電気的に接続されている。エレベーター制御装置2は、利用者が乗場操作盤6を操作して利用予約情報の登録を行うと、利用予約情報が乗場操作盤6からエレベーター制御装置2に入力される。
エレベーター制御装置2には、乗場操作盤6からの利用予約情報と、かご内操作盤(不図示)から登録された利用者の行先階の情報と、乗りかご3の位置、乗りかご3の移動方向、および乗りかご3の左右一対の開閉扉5等のスライド開閉動作を含む運転情報とがそれぞれ入力される。そして、エレベーター制御装置2は、利用予約情報と運転情報とに基づいて、エレベーターの運転を管理するとともに、利用予約情報を出力した乗場操作盤6が設けられている階床に乗りかご3を到達させるように運転を制御する。
<実施の形態に係る作業管理システムの構成>
以下、本発明の一実施の形態に係る作業管理システムについて説明する。図2は、本発明の一実施の形態に係る作業管理システムの構成例を示すブロック図である。図1に示したように、本実施の形態に係る作業管理システム1は、スマートデバイス10とセンタ装置20とを備えて構成される。センタ装置20は、データセンタに設置されるサーバ・コンピュータである。スマートデバイス10とセンタ装置20は、広域網もしくは閉域網であるネットワーク30を介して通信可能に接続される。
<実施の形態に係るスマートデバイスの構成>
次に、スマートデバイス10の機能構成を説明する。スマートデバイス10は、エレベーター装置40の点検および整備作業(以下、単に作業とも称する)に従事する作業者が、作業中に常に携帯(携行)している情報端末であって、例えばスマートフォンやタブレット端末等のスレート端末、スマートウォッチ、またはウェアラブルデバイス等である。
図2に示したように、スマートデバイス10は、送受信部11、気圧センサ12、気圧センサ値登録部13、表示部14、および記憶部15を備えて構成される。
送受信部11は、通信インタフェースであり、ネットワーク30を介してセンタ装置20とデータの送受信を行う。また、気圧センサ12は、大気圧を検知するセンサである。
気圧センサ値登録部13は、気圧センサ12が測定した気圧センサ値を登録する。具体的には、気圧センサ値登録部13は、気圧センサ12が測定した気圧センサ値を連続的に記憶部15に記録する(気圧センサ値151)とともに、作業者の作業完了後に、記憶部15に記録された気圧センサ値151をセンタ装置20に送信して、センタ装置20の記憶部24に格納する(気圧センサ値243)。
なお、本実施の形態では、作業者の作業完了後に、気圧センサ値151を一括してセンタ装置20に送信するものとするが、これに限られず、逐一送信してもよい。この時、センタ装置20に送信される気圧センサ値151には、スマートデバイス10に搭載された時計(不図示)の時刻情報が付与されている。なお、時計の時刻は、例えば携帯電話会社の通信機器との通信によって定期的に補正されることが好ましく、このような補正が行われることによって、誤差範囲を所定量(例えば1秒未満)に抑制することができる。
表示部14は、例えば液晶ディスプレイであり、表示機能の他、スマートフォンのように数字や文字情報をタッチ操作で入力可能なキーボード機能(入力機能)も備えている。作業者は、表示部14を操作することによって、センタ装置20の記憶部24に格納されている作業スケジュール241を確認することができ、作業スケジュール241を確認することで作業先の情報や作業内容を認識することができる。
記憶部15は、データを記録するメモリである。具体的には例えば、気圧センサ値登録部13が登録する気圧センサ値151を格納する。
なお、図2に示したスマートデバイス10の各機能構成を実現するハードウェアについて補足すると、気圧センサ値登録部13は、例えばスマートデバイス10に搭載されているCPU(Central Processing Unit)がROM(Read Only Memory)に格納されている所定のプログラムをRAM(Random Access Memory)に読み出して実行することによって実現できる。また上記CPUは、表示部14における表示機能や入力機能も制御するようにしてもよい。
<実施の形態に係るセンタ装置の構成>
次に、センタ装置20の機能構成を説明する。センタ装置20は、複数箇所のエレベーター装置40を統合的に管理する管理装置であって、例えばサーバやデータベース等によって実現される。センタ装置20は、概して作業者が整備作業を実施する場所から遠隔の地、例えば作業者の所属会社の建物等に設置される。図2に示したように、センタ装置20は、送受信部21、作業スケジュール計画部22、作業開始および終了時刻決定部23、および記憶部24を備えて構成される。
送受信部21は、通信インタフェースであり、広域網もしくは閉域網であるネットワーク30を介してスマートデバイス10とデータの送受信を行う。
作業スケジュール計画部22は、作業者が複数の作業先を巡回するなかで、どの作業先にいつ訪問するかといった作業スケジュールの計画を受け付け、登録する。具体的には例えば、作業者が作業依頼者(建物の所有者や管理者)と作業日時の調整を行い、センタ装置20の入力部(不図示)に対して所定の入力操作を行うことによって、作業スケジュール計画部22は、入力された作業先(作業先のエレベーター装置40の号機情報を含んでもよい)や作業日時で作業スケジュールを登録する。登録する作業スケジュールは記憶部24に格納され(作業スケジュール241)、スマートデバイス10からも参照可能となる。
作業開始および終了時刻決定部23は、スマートデバイス10から受信して記憶部24に格納される時系列の相対気圧値(気圧センサ値243)に基づいて、エレベーター装置40の点検および整備作業の作業開始時刻と作業終了時刻を決定する機能と、点検および整備作業が実施されたか否かを判定する機能を有する。
詳細は図5を参照しながら後述するが、作業開始および終了時刻決定部23は、エレベーター装置40の点検および整備作業が終了した後に「作業開始および終了時刻決定処理」を実行することにより、記憶部24に格納された気圧センサ値243から作業者の行動推定を行い、作業開始時刻と作業終了時刻を決定することができる。また、作業開始時刻と作業終了時刻を決定できない場合は、点検および整備作業が実施されなかったものと判定することができる。
記憶部24は、データを記録するメモリである。具体的には図2に示したように、記憶部24には、作業スケジュール241、作業開始および終了時刻242、気圧センサ値243、運転状態データ244、作業実績245、および階床情報246が格納される。
このうち、作業スケジュール241は、作業スケジュール計画部22によって登録されるデータである。作業スケジュール241は、作業対象のエレベーター装置40の識別情報や、作業内容、作業時刻等を含む。作業スケジュール241は、エレベーター装置40の号機情報を含んでもよい。
作業開始および終了時刻242は、図5で後述する作業開始および終了時刻決定部23によって登録されるデータである。気圧センサ値243および作業実績245は、スマートデバイス10から登録および送信されるデータである。
運転状態データ244は、エレベーター装置40の乗りかご3や開閉扉5等を含む各種装置の運転状況を捕捉し、時系列で保存した運転実績情報である。運転状態データ244は、エレベーター装置40の図示しない監視装置等からセンタ装置20に遠隔収集され、記憶部24に逐一または一括して格納される。
また、階床情報246は、予め記憶部24に格納されるデータであって、作業先の建物の階床数等を示すデータであり、予め設定される。本実施の形態では、階床情報246は、図4で後述する相対気圧基準値を算出するための算出式に代入されて用いられる。
なお、図2に示したセンタ装置20の各機能構成を実現するハードウェアについて補足すると、作業スケジュール計画部22と、作業開始および終了時刻決定部23は、例えばセンタ装置20に搭載されているCPUがROMに格納されている所定のプログラムをRAMに読み出して実行することによって実現できる。
そして、ネットワーク30は、インターネットやLTE(Long Term Evolution(登録商標))や5G(第5世代移動通信システム)等の移動体高速無線通信システムや、WAN(Wide Area Network)等に代表される広域通信回線網等であり、スマートデバイス10とセンタ装置20との間で各種データをやり取りする通信手段である。
<エレベーターの点検および整備作業と相対気圧値の変化>
本実施の形態に係る作業管理システム1では、作業者が携帯しているスマートデバイス10の電源が入っている間(スマートデバイス10で所定のアプリケーションが動作している間でもよい)、気圧センサ12が気圧を測定している。そして、作業者によってエレベーター装置40の整備作業が実施される際は、作業者が対象の建物に入館してから整備作業を実施して退館するまでの間、気圧センサ値登録部13は、気圧センサ12によって測定された気圧センサ値を連続的に補足し、基準点(例えば入館時の1階)における気圧センサ値を基準値「0」として、相対的な気圧値(以後、相対気圧値と称する)の変化を記憶部15に記録する。
<実施の形態の点検および整備作業の作業手順>
図3は、本発明の一実施の形態における点検および整備作業の作業手順の一例を示すフローチャートである。図3には、本実施の形態で対象とされるエレベーター装置40の点検および整備作業の一例として、作業内容が点検作業Aの作業手順が示されている。
図3によれば、まず、作業者が作業スケジュールを確認する(ステップS1)。具体的には例えば、作業者は、スマートデバイス10の表示部14を操作することにより、センタ装置20の記憶部24に格納された作業スケジュール241を参照して、当日の作業スケジュールを確認し、作業内容や作業の開始および終了時刻、作業先の建物の住所等を把握する。
次に、作業の開始時刻になり次第、作業者は、エレベーター装置40が敷設された作業先の建物に入館し、点検および整備作業を開始する(ステップS2)。次に、作業者は、エレベーター装置40の点検および整備作業を行うために、各階の乗場に点検札(不図示)を貼り付ける(ステップS3)。点検札とは、エレベーター装置40の利用者へ利用できないことを知らしめるために掲示するシール等の掲示物である。一般的に利用者の目につきやすい、エレベーター装置40の乗かご3が停止する各階の乗場に掲示する。この作業は、利用者への配慮のため、点検および整備作業の種類を問わず、作業開始前に必ず行う必要がある。
次に、作業者は、ステップS4において、エレベーター装置40の乗かご42の各階運転を往復して行い、各階での着床時の床段差やストップショック(停止時の衝撃)を確認する(着床レベル確認)。このとき、作業者は乗かご3を運転しながら、各階に停止させて往復運転を行う。なお、この点検は、ステップS3の点検札を貼り付ける作業と並行して行われる。
次に、作業者は、ステップS5において、点検および整備作業Aを実施する。本実施の形態での点検および整備作業Aは、建物の屋上に位置する機械室内の作業を行った後、各階のドア廻り点検作業を実施し、その後、昇降路床面(ピット)の清掃点検作業を実施した後、機械室に戻るものとする。
次に、作業者は、ステップS6において、エレベーター装置40の点検および整備作業の終了するために、ステップS3で掲示した各階の点検札を取り外す。この作業は、利用者への配慮のため、作業終了後に必ず行う必要がある。その後、作業者はステップS7において、建物を退館する。
なお、作業者は、点検および整備作業の作業中や作業後にスマートデバイス10の表示部14を操作して、センタ装置20の記憶部24の作業スケジュール241に対する作業実績を入力する。当該入力が行われると、センタ装置20の記憶部24に仮完了のステータスで作業実績245を格納する。作業実績245には、関連付け可能な複数のステータスが用意されており、本実施の形態では、「未実施」、「仮完了」、および「実施済」のステータスが用意されているとする。
上述のように、本実施の形態に係る作業管理システム1では、上記の整備作業の間、作業者が携帯しているスマートデバイス10においてセンサ気圧値が測定され、基準点(例えば入館時の1階)における気圧センサ値を基準値「0」とした相対気圧値の時系列変化が記憶部15に記録される。そして、記憶部15に記録された相対気圧値の時系列データはセンタ装置20に送信され、記憶部24において気圧センサ値243として格納される。
ここで、気圧値は、地表に対する垂直方向で変動する変動情報であることから、一連の点検および整備作業における相対気圧値の時系列変化は、整備作業における作業者の垂直方向の移動と相関する。従って、センタ装置20において、作業開始および終了時刻決定部23は、記憶部24に格納されている作業先の階床情報246を用いて、各階床の相対気圧値の基準値(相対気圧基準値)を算出することができ、算出した相対気圧基準値と記憶部24に格納された時系列の相対気圧値(気圧センサ値243)とを比較することにより、点検および整備作業において作業者がどの時刻に、どの階にいたかという作業者の行動履歴を高精度に追跡および把握することができる。
<実施の形態における点検および整備作業の実施時の相対気圧値の時系列変化>
図4は、本発明の一実施の形態における点検および整備作業が実施されたときの相対気圧値の時系列変化の一例を示すグラフである。図4の左側には各階にエレベーター装置40が停止可能なF階建ての建物が示されており、建物の「F+1」階に相当する最上部には機械室50が、建物の「−1」階に相当する最下部には昇降路床面(ピット)が表されている。
また、図4に示した相対気圧値の時系列変化のグラフは、縦軸に相対気圧値、横軸に時間経過が表されている。相対気圧値は、基準階(本例では1階)における大気圧を基準気圧値「0」とする。本例では建物の階床間の高さが同一であるとし、1階床分の気圧変化値をPとする。このようにしたとき、各階の相対気圧基準値は、1階が「0」、2階が「−P」、3階が「−2P」、・・・、F階が「−(F−1)×P」と定義することができ、同様に、機械室(F+1階)の相対気圧基準値は「−F×P」、昇降路床面(−1階)の相対気圧基準値は「P]と定義できる。また、横軸の時間経過には、図3に示した一連の整備作業の各工程(図3のステップS3〜S6)が含まれており、各工程に対応する相対気圧値の変化(気圧センサ12による測定値に基づく相対気圧値を時系列でプロットした線グラフ)に、気圧変化H1〜H4の符号を付している。
以下に、図4の各気圧変化H1〜H4について、図3に示した整備作業の各工程の進行と対照しながら詳しく説明する。
まず、入館登録が行われたとき(図3のステップS3)、気圧センサ値登録部13は、気圧センサ12が測定した気圧センサ値を基準値「0」として設定し、以後、気圧センサ値登録部13は、気圧センサ12が測定した気圧センサ値を上記基準値に対する相対値(相対気圧値)に変換して扱う。一般に気圧センサ12は、測定誤差が少なからず発生する可能性があるが、気圧センサ値登録部13が、入館登録時に基準値を設定して以後は相対期待値で扱うことにより、それまでの測定誤差をリセットし、一連の点検および整備作業が実施される間の測定誤差を抑制することができる。
点検および整備作業が開始すると、各階運転で点検札を貼り付ける作業が行われる(図3のステップS3)。このとき作業者は、乗かご3を運転しながら、各階に停止させて点検札を貼り付けるため、その気圧変化H1は、図4に示すように、階段状に各階を移動する形状のグラフで表される。
次に、乗かご3の着床レベル確認が行われる(図3のステップS4)。このとき、作業者は、乗かご3を運転しながら、各階での着床時の床段差やストップショック(停止時の衝撃)を確認する。この作業も、各階に停止させて実施するため、その気圧変化H2は、図4に示すように、階段状に各階を移動する形状のグラフで表される。
次に、点検および整備作業Aが実施される(図3のステップS5)。このとき、作業者は、建物の屋上に位置する機械室50内で作業を行った後、各階のドア廻り点検作業を実施し、その後、昇降路床面(ピット)の清掃点検作業を実施した後、機械室50に戻る。その気圧変化H3は、1階から機械室(F+1階相当)まで移動した後、昇降路床面(−1階相当)まで移動し、その後、再度1階から機械室(F+1階相当)まで移動する形状のグラフで表される。
なお、作業者は、最上階(F階)と機械室(F+1階)間の移動で階段を利用するため、階段室までの移動のため、気圧変化H3は、最上階(F階)に一時的に滞留するような形状のグラフとなる。また同様に、1階と昇降路床面(−1階相当)間の移動においても、簡易梯子等を利用するため、気圧変化H3は、梯子の準備のため1階に一時的に滞留するような形状のグラフとなる。
次に、点検整備作業が完了すると、各階運転で点検札を取り外す作業が行われる(図3のステップS6)。このとき作業者は、乗かご3を運転しながら、各階に停止させて点検札を取り外すため、その気圧変化H4は、階段状に各階を移動する形状のグラフで表される。点検および整備作業の全工程が終了すると、作業者は、1階から退館するため、最後の相対気圧値は「0」となる。
図2、図3を参照しながら詳述したように、作業開始および終了時刻決定部23は、建物の各階床の相対気圧基準値と整備作業において測定された時系列の相対気圧値(気圧センサ値243)とを比較することにより、整備作業において作業者がどの時刻にどの階にいたかという作業者の垂直方向の移動履歴(行動履歴)を識別することができる。さらに、作業開始および終了時刻決定部23は、以下の作業開始および終了時刻決定処理を実行することにより、作業者の作業開始および終了時刻を決定し、点検および整備作業が実施されたか否かを判定する。図4に示す例では、「10:00」が作業開始時刻と推定され、「11:00」が作業終了時刻と推定され、「10:00」〜「11:00」の間が点検および整備作業の巡回スケジュールである。
<実施の形態における作業開始および終了時刻の決定処理>
図5は、本発明の一実施の形態における作業開始および終了時刻の決定処理の処理手順例を示すフローチャートである。図5に示す作業開始および終了時刻決定処理は、当該点検および整備作業に関する気圧センサ値243および作業実績245が記憶部24に揃った任意のタイミング、例えば、作業者が対象の点検および整備作業を終えて作業実績登録が完了した後に、主に作業開始および終了時刻決定部23によって実行される。
先ず、ステップS11では、作業開始および終了時刻決定部23は、記憶部24から、作業スケジュール241で計画されている時間内の気圧センサ値243を抽出する(ステップS11)。ここで、計画の時間より点検および整備作業が早く開始されたり、計画の時間を過ぎても作業が終了せず継続したりすることが想定される場合は、気圧センサ値243を抽出する時間を拡大してもよい。また、気圧センサ値243の抽出は、作業者の位置情報をGPSで推定し、当該建物付近にいる時間帯で抽出してもよい。
次に、ステップS12では、作業開始および終了時刻決定部23は、ステップS11で抽出した気圧センサ値243を参照し、「2回」以上、各階への移動を行ったか否かを判定する。より具体的には、作業開始および終了時刻決定部23は、ステップS11で抽出した気圧センサ値243において、乗りかご3が各階を滞留しながら移動する値(0、−P、−2P、・・・、−(F−1)×P)のそれぞれが各規定時間内(例えば滞留時間30秒×停止階床(5階床の場合150秒以内))に記録されているか否かとともに、このようなパターンの記録が2回以上記録されているかを判定する。この際、上昇および下降の運転方向や停止階の順序は、適宜定められるとする。また、上記規定時間は、エレベーター装置40の速度や階床高さ、ドアスピード等から、単階床で点検札を貼り付ける作業に費やす時間を勘案して、任意に決定する。図4に示す例では、ステップS12において、4つの気圧変化H1〜H4が抽出されるため、「2回」以上、各階への移動を行ったと判定される。
ステップS12において、2回以上、各階への移動を行ったと判定された場合(ステップS12のYES)、作業開始および終了時刻決定部23は、ステップS13に処理を進める。一方、ステップS12において、2回以上、各階への移動が行われなかったと判定された場合(ステップS12のNO)、作業開始および終了時刻決定部23は、点検および整備作業が正しく行われなかったことが推定できるため、ステップS18に処理を進める。ステップS18は、点検および整備作業が正しく行われなかったと判定されたときに行われる処理であり、詳細は後述する。
なお、ステップS12において、作業開始および終了時刻決定部23が、作業者が各階への移動を行ったか否かを判定する「2回」という判定回数は一例に過ぎない。この判定回数は、点検および整備作業の作業種類等に応じて、エレベーターの点検作業を実施したと判断することができる回数であれば、他の値を採用してもよい。
ステップS13では、作業開始および終了時刻決定部23は、ステップS11で抽出した気圧センサ値243を参照し、最も早い時刻で行われた各階移動を作業開始時刻と仮決定し、記憶部24の作業開始および終了時刻242に格納する。
次に、ステップS14では、作業開始および終了時刻決定部23は、作業開始および終了時刻決定部23は、ステップS11で抽出した気圧センサ値243を参照し、最も遅い時刻で行われた各階移動を作業終了時刻と仮決定し、作業開始および終了時刻242に格納する。
次に、ステップS15では、作業開始および終了時刻決定部23は、記憶部24に格納される、作業スケジュールで計画されるエレベーター装置40の点検時間内の運転状態データ244を抽出する。この際、エレベーター装置40が複数の号機を含む場合、号機ごとに作業スケジュールが指定され、時間内の点検が計画されていた号機を指定して運転状態データ244が抽出される。
次にステップS16では、作業開始および終了時刻決定部23は、上記で仮決定した作業開始時刻と作業終了時刻の気圧センサ値243の推移を示す波形と、記憶部24に格納される運転状態データ244を比較し、気圧センサ値243の波形と運転状態データ244が整合するか否かを判定する。具体的には、例えば、作業開始および終了時刻決定部23は、気圧センサ値243が、0、−P、−2P、・・・、−(F−1)×Pのように変化した場合、同時刻で運転状態データ244が1階、2階、3階、・・・最上階(F階)のように、乗かごが、気圧センサ値243の変化と同様に各階移動して運転されたか否かを判定する。
ステップS16の判定において、気圧センサ値243と同様に乗かご3が運転したと判定された場合(ステップS16のYES)、作業開始および終了時刻決定部23は、ステップS17に処理を移す。ステップS17では、作業開始および終了時刻決定部23は、ステップS13で仮決定した作業開始時刻と、ステップS14で仮決定した作業終了時刻とを本決定し、作業開始および終了時刻242のステータスを「本決定」に変更する。
なお、ステップS16の判定において、号機を指定したエレベーター装置40の作業スケジュールに基づき仮決定した作業開始時刻と作業終了時刻の気圧センサ値243の波形と、ステップS15で号機を指定して抽出されたエレベーター装置40の運転状態データ244が比較されてもよい。この際、気圧センサ値243の波形と、号機を指定して抽出されたエレベーター装置40の運転状態データ244が整合する場合に、予定の号機で点検および整備作業が正しく行われたと判定される。その一方、ステップS16の判定において、気圧センサ値243の波形と、エレベーター装置40の号機を指定して抽出された運転状態データ244が整合しない場合に、予定の号機で点検および整備作業が正しく行われていないと判定される。これにより、エレベーター装置40が複数の号機を含む場合に、点検および整備作業の対象となる号機の乗りかご3での作業漏れを検知することができる。
ステップS17は、上記のステップS12とステップS16で肯定結果が得られて、点検および整備作業の点検札貼り付け、取外し作業が正しく行われたと判定されたときに実行される。このとき、作業開始および終了時刻決定部23(または作業スケジュール計画部22)は、作業実績245に登録された作業実績245のステータスを「仮完了」から「実施済」に登録し直す。また、作業開始および終了時刻決定部23(または作業スケジュール計画部22)は、一連の整備作業が正常に実施されたことを、スケジュール計画の登録を行う画面や電子メール等を用いて管理者に報告するようにしてもよい。
一方、ステップS16の判定において、気圧センサ値243と同様に乗かごが運転していないと判定された場合(ステップS16のNO)、作業開始および終了時刻決定部23は、ステップS18に処理を移す。
一方、ステップS18は、作業開始および終了時刻決定部23(または作業スケジュール計画部22)は、作業実績245に登録された作業実績245のステータスを「仮完了」から「未実施」に登録し直す。
ステップS18は、上記のステップS12とステップS16のいずれかで否定結果が得られて、点検および整備作業の作業開始もしくは作業終了のいずれか、あるいは両方が正しく行われなかったと判定されたときに実行される。このとき、作業スケジュール計画部22が、スケジュール計画の登録を行う画面や電子メール等を用いて作業者にアラートを行い、作業の再計画が必要である旨を警告する。また、作業開始および終了時間決定部23(または作業スケジュール計画部22)は、作業実績245に登録された作業実績245のステータスを「仮完了」から「未実施」に登録し直す。
なお、ステップS18における警告では、ステップS12とステップS16の少なくともいずれかの判定結果に基づいて、一連の整備作業のうちのどの工程において異常と判定したかを出力するようにしてもよい。例えば、ステップS12の否定結果によれば、点検および整備作業において作業者が作業開始と作業終了の際に必ず実施する点検札貼り付けまたは取外し作業のいずれかを行っていないと推定される。また、ステップS16の否定結果では、気圧センサ値243の時系列推移と乗かご3の運転状態データ244の時系列推移の間で不一致と判定される工程において、作業者の作業に問題があったと推定される。このようにすることで、管理者は、作業者の行動履歴のどこに問題があったかを詳細に把握することができ、作業実施のエビデンスや教育活動等に活用することができる。
ステップS17またはステップS18が終了すると、作業開始および終了時刻決定部23は、作業開始および終了時刻の決定処理を終了する。ステップS17またはステップS18の処理を経て、表示部14によって登録された作業実績245のステータス「仮完了」は、作業が正常に実施済みであることを示す「実施済」か、作業が正常に実施されず再計画または再実施が必要であることを示す「未実施」に更新され、作業実績245の最終的なステータスが確定する。
以上、本実施の形態に係る作業管理システム1によれば、図3および図4を参照しながら詳述したように、相対気圧値(気圧センサ値151、243)の時系列変化に基づいて、エレベーター装置40の点検および整備作業(より詳しくは、作業開始および作業終了時刻)における作業者の行動履歴を高精度に追跡および把握することができる。さらに、図5に示した作業開始および終了時刻決定処理が実行されることにより、当該点検および整備作業において作業者が作業開始と作業終了の際に必ず実施する点検札貼り付け、取外し作業について、相対気圧値の時系列変化に基づいて、正常に実施されたか否かを高精度で判断することができる。かくして、本実施の形態に係る作業管理システム1によれば、点検および整備作業の実働時間を正確に把握することができる。また、管理者は、作業者の高精度な行動履歴から問題点を把握することができるため、作業実施のエビデンスや教育活動等に活用することができる。
なお、本実施の形態では、作業者1名の場合で説明したが、作業者が複数名の場合でも作業者全員分の気圧センサ値を対象として、同様の判定を行うことで、実現することができる。また、本実施の形態では、エレベーター装置40における点検および整備作業を例に説明したが、本発明は、各階移動を含むエレベーターでの様々な作業に適用できる。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、図面において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実施には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。例えば、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の構成を加えることも可能である。また、実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加や、削除、置換、統合、もしくは分散をすることが可能である。また実施の形態で示した各構成や各処理は、処理効率あるいは実装効率に基づいて適宜分散または統合してもよい。
1:作業管理システム、10:スマートデバイス、12:気圧センサ、13:気圧センサ値登録部、14:表示部、15:記憶部、20:センタ装置、22:作業スケジュール計画部、23:作業開始および終了時刻決定部、24:記憶部、30:ネットワーク、31:制御装置、40:エレベーター装置

Claims (4)

  1. エレベーターにおいて作業を実施する作業者の行動履歴を推定するエレベーター作業管理システムであって、
    前記エレベーター作業管理システムは、前記作業者に携行される端末と、前記端末と通信可能なサーバと、を含み、
    前記端末は、
    気圧センサと、
    前記気圧センサによって測定された気圧値の時系列変化を示す気圧センサ値を登録する気圧センサ値登録部と、を有し、
    前記サーバは、
    前記気圧センサ値登録部によって登録された前記気圧センサ値と、予め計画されている前記エレベーターでの作業スケジュールと、を格納する記憶部と、
    前記記憶部に格納されている前記エレベーターでの作業スケジュールで計画されている作業時間に含まれる前記気圧センサ値を前記記憶部から抽出し、抽出した前記気圧センサ値をもとに前記作業者の行動推定を行い、前記作業者により、最も早い時間帯に行われたと推定される前記エレベーターの各階運転の実施時刻を作業時刻時刻と決定し、最も遅い時間帯に行われたと推定される前記エレベーターの各階運転の実施時刻を作業終了時刻と決定する作業開始および終了時刻決定部と
    を有することを特徴とするエレベーター作業管理システム。
  2. 前記作業開始および終了時刻決定部は、
    前記作業時刻時刻と前記作業終了時刻の間の前記気圧センサ値の推移が、前記エレベーターの各階運転が所定回数以上行われたことを示すか否かを判定し、前記エレベーターの各階運転が前記所定回数以上行われていないと判定した場合に、前記作業スケジュールに基づく作業が未実施と判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベーター作業管理システム。
  3. 前記作業開始および終了時刻決定部は、
    前記作業時刻時刻と前記作業終了時刻の間の前記気圧センサ値の推移と、前記エレベーターの運転実績情報とを比較し、
    前記気圧センサ値の推移と該運転実績情報が示す前記エレベーターの各階移動とが整合する場合に前記作業スケジュールに基づく作業が実施済みと判定し、
    前記気圧センサ値の推移と該運転実績情報が示す前記エレベーターの各階移動とが整合しない場合に前記作業スケジュールに基づく作業が未実施と判定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベーター作業管理システム。
  4. 前記作業スケジュールは、作業対象の前記エレベーターの号機情報を含み、
    前記作業開始および終了時刻決定部は、
    前記作業時刻時刻と前記作業終了時刻の間の前記気圧センサ値の推移と、前記エレベーターの号機を指定した運転実績情報とを比較し、
    前記気圧センサ値の推移と該運転実績情報が示す前記エレベーターの各階移動とが整合する場合に前記作業スケジュールに基づく作業が実施済みと判定し、
    前記気圧センサ値の推移と該運転実績情報が示す前記エレベーターの各階移動とが整合しない場合に前記作業スケジュールに基づく作業が未実施と判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載のエレベーター作業管理システム。
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