JP2020138804A - 流体吐出容器 - Google Patents

Abstract

【課題】一般消費者にとって収容袋を簡単かつ確実に交換することができる流体吐出容器を提供することを目的とする。
【解決手段】流体を収容する収容袋１を格納し、収容袋内１の流体を外部に吐出するための流体吐出容器であって、貫通孔１２４が設けられたコネクタ１２を上部に有する収容袋１と、開口部２３が形成され、開口部２３から収容袋１が格納される下側容器２と、下側容器２に脱着可能に設けられる上側容器３と、上側容器３に設けられ、収容袋１のコネクタ１２の貫通孔１２４に挿入される雄部材４１を有する吐出機構４とを備える。コネクタ１２は、最大外径が下側容器２の開口部２３の内径よりも大きくなるように形成され、かつ上側容器３の内径よりも小さくなるように形成されることにより、上側容器３と下側容器２に挟着される態様で固定される。
【選択図】図３

Description

本発明は、流体を収容する収容袋を格納し、該収容袋内の流体を外部に吐出するための流体吐出容器に関するものである。

従来より、パーマ液、シャンプー、リンス、ボディーソープ、消毒液、調味料等の種々の流体を容器内部に収容し、容器外部に流体を吐出する流体吐出容器が広く用いられている。一般に、この流体吐出容器は、流体を容器内部に直接収容し、容器上部に設けられた手押し式ポンプやトリガー式ポンプ等の吐出機構により容器の内部の流体を吸入して、容器外部に流体を吐出するものである。

このような流体吐出容器は、使用によって容器内部の流体がなくなると容器ごと廃棄されていたが、エコロジー（自然環境保護）の観点から、容器内部の流体がなくなった場合、詰め替え用の袋に収容された同じ流体を流体吐出容器の内部に移し替えることが行われている。ところが、このように流体を袋から容器に移し替えるものだと、流体が袋や容器の外部の空気に触れるため、流体の品質を劣化させる虞があった。

そこで、最近では、容器内部に流体を直接収容するのではなく、流体が収容された収容袋を容器内部に格納し、該収容袋内の流体を外部に吐出する流体吐出容器が注目されている。具体的に説明すると、この流体吐出容器は、コネクタを上部に有する収容袋と、収容袋が格納される下側容器と、収容袋のコネクタを係止するための係止部材を有する上側容器と、上側容器に設けられた吐出機構とを備え、流体が収容された収容袋のコネクタを上側容器の係止部材に係止させたあと、収容袋を下側容器の内部に収容しながら上側容器を下側容器に装着する（特許文献１参照）。

特開２００４−１６１２８７号

しかしながら、このような流体吐出容器だと、容器に収容袋を格納する際、収容袋のコネクタを上側容器の係止部材にわざわざ係止しなければならず、また容器から収容袋を取り出す際、収容袋のコネクタを上側容器の係止部材からわざわざ取り外さなければならなかった。このため、一般消費者にとって収容袋の交換方法がわかりにくく、交換作業が面倒であるという問題があった。しかも、上側容器に係止部材を別に設けることから、構造的に製造コストが嵩むという問題もあった。

本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、一般消費者にとって収容袋を簡単かつ確実に交換することができる流体吐出容器を提供することを目的とする。

本発明は、上記目的を達成するために、流体を収容する収容袋を格納し、該収容袋内の流体を外部に吐出するための流体吐出容器であって、貫通孔が設けられたコネクタを上部に有する収容袋と、開口部が形成され、該開口部から前記収容袋が格納される下側容器と、前記下側容器に脱着可能に設けられる上側容器と、前記上側容器に設けられ、前記収容袋の前記コネクタの前記貫通孔に挿入される雄部材を有する吐出機構とを備え、前記コネクタは、最大外径が前記下側容器の開口部の内径よりも大きくなるように形成され、かつ前記上側容器の内径よりも小さくなるように形成され、前記下側容器の開口部において前記下側容器に係止されることを特徴とする。

これによれば、流体吐出容器において収容袋を交換する際、上側容器を下側容器から取り外して、使用後の収容袋を上側容器または下側容器から取り外したあと、下側容器に新しい収容袋を格納して、上側容器を下側容器に装着するだけでよいため、一般消費者にとって収容袋を簡単かつ確実に交換することができ便利である。

また、前記コネクタは、前記上側容器と前記下側容器に挟着される態様で固定されてもよい。これによれば、収容袋を下側容器に安定して格納することができる。

また、前記コネクタは、前記上側容器の内側に設けられた段部に当接することにより、前記上側容器と前記下側容器に挟着される態様で固定されてもよい。これによれば、収容袋のコネクタを上側容器と下側容器の間に確実に固定することができる。また、上側容器の全体のサイズを変更しなくても、段部の高さを種々設計することによって、収容袋のコネクタの挟着度合いを簡単に変更することができる。さらに、段部の形状を上側容器の外側に反映させた場合、吐出機構を覆うためのキャップ部材を上側容器の段部の外側部分に嵌合させることができる。

前記コネクタは、軸線方向の上側に設けられた上側コネクタ板と、軸線方向の下側に設けられた下側コネクタ板とを備え、前記上側コネクタ板の最大外径が前記下側容器の開口部の内径よりも小さくなるように形成されるとともに、前記下側コネクタ板の最大外径が前記下側容器の開口部の内径よりも大きくなるように形成され、前記下側コネクタ板の周縁部の上面が前記上側容器の段部に当接し、かつ前記下側コネクタ板の周縁部の下面が前記下側容器の周壁部に当接することによって、前記上側容器と前記下側容器に挟着される態様で固定されてもよい。これによれば、製造時において上側コネクタ板と下側コネクタ板の間に別の係止部材を係止させることにより収容袋に流体を安定して充填することができるとともに、使用時において収容袋のコネクタを下側容器の開口部で確実に固定することができる。

また、前記コネクタは、前記下側コネクタ板の周縁部の下面に係止部材が設けられ、該係止部材が前記下側容器の周壁部の内側に位置してもよい。これによれば、コネクタの径方向の動きが規制されるため、コネクタを下側容器の開口部でより確実に固定することができる。

また、前記コネクタは、軸線方向の上側に設けられた上側コネクタ板と、軸線方向の下側に設けられた下側コネクタ板とを備え、前記上側コネクタ板の最大外径が前記下側容器の開口部の内径よりも大きくなるように形成されるとともに、前記下側コネクタ板の最大外径が前記下側容器の開口部の内径よりも小さくなるように形成され、上側コネクタ板の周縁部の上面が前記上側容器の段部に当接し、かつ前記上側コネクタ板の周縁部の下面が前記下側容器の周壁部に当接することによって、前記上側容器と前記下側容器に挟着される態様で固定されてもよい。これによれば、使用時において収容袋のコネクタを下側容器の開口部で確実に固定することができる。

また、前記コネクタは、前記下側コネクタ板の周縁部が前記下側容器の周壁部の内面に当接してもよい。これによれば、コネクタの径方向の動きが規制されるため、コネクタを下側容器の開口部でより確実に固定するができる。

また、径方向内側に窪んだ凹部が形成されていてもよい。これによれば、一般需要者は収容袋のコネクタの凹部に手の指（例えば、人差し指と親指）を添わせることにより、コネクタを簡単に摘むことができ、収容袋を交換し易くなる。

また、前記コネクタは、少なくとも２個の凹部が形成され、各凹部が径方向に対向する態様で形成されていてもよい。これによれば、一般需要者は収容袋のコネクタの２つの凹部に手の複数本の指（例えば、人差し指と親指）を添わせることにより、コネクタをより一層簡単に摘むことができ、収容袋をより一層交換し易くなる。

また、前記コネクタは、前記吐出機構の前記雄部材が前記貫通孔に密着状態に挿入されてもよい。これによれば、使用時において収容袋に収容された流体が外部の空気に触れることを確実に防止することができる。

本発明によれば、流体吐出容器において収容袋を交換する際、上側容器を下側容器から取り外して、使用後の収容袋を上側容器または下側容器から取り外したあと、下側容器に新しい収容袋を格納して、上側容器を下側容器に装着するだけでよいため、一般消費者にとって収容袋を簡単かつ確実に交換することができ便利である。また、収容袋のコネクタを下側容器にそのまま係止させる簡易な構造であるため、製造コストを抑えることができる。

本発明の実施形態に係る流体吐出容器の分解斜視図である。 流体吐出容器の一部断面図である。 流体吐出容器の要部を拡大した一部断面図である。 収容袋の断面図である。 下側容器の断面図である。 上側容器および吐出容器の一部断面図である。 下側容器に収容袋を格納した状態の平面図および側面図である。 流体吐出容器から収容袋を取り外す過程を示す図である。 流体吐出容器に収容袋を格納する過程を示す図である。 第２の実施形態に係る流体吐出容器の要部を拡大した一部断面図である。 第３の他の実施形態に係る流体吐出容器の要部を拡大した一部断面図である。 第４の他の実施形態に係る流体吐出容器の要部を拡大した一部断面図である。

次に、本発明に係る流体吐出容器（以下、本容器という）の実施形態について図１〜図９を参照しつつ説明する。

本容器は、図１および図２に示すように、シャンプーやリンス、化粧液等の流体を収容する収容袋１と、収容袋１が格納される下側容器２と、下側容器２の開口部２３に脱着可能に設けられる上側容器３と、上側容器３に設けられた吐出機構４とを備える。

前記収容袋１は、図４に示すように、一般にスタンディングパウチと呼ばれる合成樹脂素材からなる可撓性の袋体１１と、合成樹脂素材からなる剛性のコネクタ１２とから構成される。

前記袋体１１は、一方側に配置される正面視矩形状の第１のシート材１１１と、他方側に配置される第１のシート材１１１と同大同形の第２のシート材１１２と、下側に配置される第３のシート材１１３とを備え、第１のシート材１１１と第２のシート材１１２の上端部同士（コネクタ１２が配置される部分を除く）と側端部同士がヒートシールにより溶着されるともに、第１のシート材１１１および第２のシート材１１２の下端部と第３のシート部材１１３の周縁部がヒートシールにより溶着されることにより、全体として内部に流体が収容可能な空間が形成される。なお、袋体１１は、このようなスタンディングパウチに限定されるものではなく、２枚のシート材からなる平パウチや、４枚のシート材からなるガゼット袋など、その他の構成の袋体であってもよい。

なお、袋体１１の高さＨ１は、下側容器２の内部の深さＨ２と同一あるいは小さくなるように形成されている。また、袋体１１の幅は、袋体１１に流体を収納したときに袋体１１が下側容器２に格納可能な大きさに形成されている。

前記コネクタ１２は、本体部１２１と、本体部１２１の軸線方向の上側に設けられた上側コネクタ板１２２と、本体部１２１の軸線方向の下側に設けられた下側コネクタ板１２３と、本体部１２１を軸線方向に貫通する態様で設けられた貫通孔１２４と、貫通孔１２４の下端部に設けられた蓋部材１２５とを備え、本体部１２１の下部側面が第１のシート材１１１と第２のシート材１１２の間でヒートシールにより挟着されることにより、貫通孔１２４と袋体１１の軸線方向が一致する態様で袋体１１の上端部中央に設けられている。

前記上側コネクタ板１２２は、図７（ａ）に示すように、平面方向に延びる態様の平板状に形成されており、径方向内側に窪んだ２個の凹部１２２ｂが互いに対向する態様で形成されている。一方、前記コネクタ１２の下側コネクタ板１２３も、前記コネクタ１２の上側コネクタ板１２２と同様、平面方向に延びる態様の平板状に形成されており、径方向内側に窪んだ２個の凹部１２３ｂが互いに対向する態様で形成されている。これら上側コネクタ板１２２の凹部１２２ｂと下側コネクタ板１２３の凹部１２３ｂは、軸線方向に沿って面一となるように形成されており、作業者の手の指（例えば、人差し指と親指）を凹部１２２ｂ，１２３ｂを沿わせることによりコネクタ１２を摘み易くなっている。

また、下側コネクタ板１２３は、最大外径Ｒ１が下側容器２の開口部２３の内径Ｒ３よりも大きくなるように形成されている。これにより、図３に示すように、収容袋１を下側容器２に格納した際、下側コネクタ板１２３の周縁部１２３ａの下面と下側容器２の上端部２２ａの端面とが当接するため、収容袋１のコネクタ１２が下側容器２の開口部２３で係止されて、収容袋１の袋体１１が下側容器２の内部で吊り下げられた状態となる。

また、下側コネクタ板１２３は、最大外径Ｒ１が上側容器３の内径Ｒ４よりも小さくなるように形成されている。また、上側コネクタ板１２２も、最大外径Ｒ２が下側容器２の開口部２３の内径Ｒ３よりも小さくなるように形成されている。これにより、図３に示すように、収容袋１を下側容器２に格納した状態で上側容器３を下側容器２に完全に装着した際、コネクタ１２の全体が上側容器３の内部空間３３に収まった状態となる。

また、上側コネクタ板１２２と下側コネクタ板１２３は、コネクタ１２の軸線方向に所定距離を隔てながら対向する態様で設けられている。これにより、製造時において収容袋１に流体を充填する際、収容袋１のコネクタ１２の上側コネクタ板１２２と下側コネクタ板１２３の間に別に設けられた係止部材を係止させることにより、流体を安定して充填することができる。

前記下側容器２は、図５に示すように、円形状の底壁部２１と、底壁部２１の周縁から立設された円筒状の周壁部２２とからなる合成樹脂製の剛性の容器であって、周壁部２２の上部に開口部２３が形成されるとともに、周壁部２２の上部の外周面に雄螺子部２４が形成されている。この雄螺子部２４は、後述するように上側容器３の雌螺子部３４と螺合する。

前記上側容器３は、図６に示すように、円形状の天壁部３１と、天壁部３１の周縁から垂下した円筒状の周壁部３２とからなる合成樹脂製の剛性の容器であって、収容袋１のコネクタ１２を被覆する内部空間３３が形成されている。

また、前記上側容器３は、周壁部３２の下部の内周面に雌螺子部３４が形成されており、下側容器２に形成された雄螺子部２４と螺合することにより下側容器２に装着される。

また、前記上側容器３は、天壁部３１の中央部に貫通孔３５が形成されており、吐出機構４が上側容器３に取り付けられた際、吐出機構４の雄部材４１が貫通孔３５を貫通するものとなされている。

また、前記上側容器３は、周壁部３２の上部において、軸方向の断面がＬ字状の段部３６が周方向に沿って形成されている。この段部３６は、上側容器３が下側容器２に完全に装着された際、収容袋１のコネクタ１２の下側コネクタ板１２３の径方向内側であって、かつ上側コネクタ板１２２の径方向外側の位置するような幅に形成されている。

このため、図３に示すように、収容袋１を下側容器２に格納した状態で、上側容器３を下側容器２に完全に装着した際、下側コネクタ板１２３の周縁部１２３ａの上面が上側容器３の段部３６の下面に当接し、かつ下側コネクタ板１２３の周縁部１２３ａの下面が下側容器２の周壁部２２の上端部２２ａに当接するため、コネクタ１２を上側容器３と下側容器２に挟着された状態で固定することができる。また、上側容器３の全体のサイズを変更しなくても、段部３６の高さを種々設計することによって、収容袋１のコネクタ１２の挟着度合いを簡単に変更することができる。さらに、本実施形態のように段部３６の形状を上側容器３の外側に反映させることにより上側容器３の周壁部３２の外側を窪ませた場合、吐出機構４を覆うためのキャップ部材５を上側容器３の段部３６の外側部分に嵌合させることができる。

また、前記段部３６は、上側容器３が下側容器２に完全に装着された際、上側コネクタ板１２の上面と上側容器３の天壁部３１の下面との間において僅かな隙間が出来るような軸方向の高さに形成されている。これにより、上側容器３を下側容器２に装着する際、上側容器３の雌螺子部３４と下側容器２の雄螺子部２４を最後まで確実に螺着することができる。

また、前記段部３６は、上側容器３が下側容器２に完全に装着された際、上側コネクタ板１２２の側面と段部３６の側面との間において僅かな隙間が出来るか、あるいは軽く当接するような径方向の幅に形成されている。これにより、上側容器３を下側容器２から取り外したあと、収容袋１を上側容器３から周壁部３２の内面に摩擦を生じさせることなく簡単に取り外すことができる。

前記吐出機構４は、図６に示すように、いわゆるプッシュ式ポンプが採用されており、上側容器３の天壁部３１の上面に設けられている。この吐出機構４は、下端部に流体を吸引する吸引口４４を有する管状の雄部材４１と、上端部に流体を吐出する吐出口４５を有するポンプ部４２と、内部を貫通する態様で吸引口４４と吐出口４５と連通する流体通路４３とを有する。

また、前記吐出機構４は、図３に示すように、上側容器３が下側容器２に装着した際、雄部材４１が収容袋１のコネクタ１２の貫通孔に密着状態に挿入され、収容袋１のコネクタ１２の貫通孔１２４の下端部に設けられた蓋部材１２５を押し出すことにより、収容袋１の内部に臨んだ状態となる。これにより、ポンプ部４２を作業者の手で一回ないし複数回押し下げると、ポンプの吸引作用により収容袋１に収容されている流体を雄部材４１の吸引口４４から吸引して、流体通路４３を通じて吐出口４５から容器外部に吐出することができる。

次に本容器における収容袋１の交換方法について説明する。

まず、本容器から使用済の収容袋１を取り外す方法について説明する。

図８（ａ）に示すように、上側容器３を下側容器２に対して左回りに回動させると、上側容器３の雌螺子部３４と下側容器２の雄螺子部２４の螺合が次第に解除されていき、上側容器３が下側容器２に対して浮き上がった状態となる。

そして、図８（ｂ）に示すように、上側容器３の雌螺子部３４と下側容器２の雄螺子部２４の螺合が完全に解除されたあと、上側容器３を下側容器２から持ち上げると、使用済の収容袋１が上側容器３に装着された状態で下側容器２から取り外される。なお、使用済の収容袋１が上側容器３に装着された状態となるのは、上側容器３に設けられた吐出機構４の雄部材４１が収容袋１のコネクタ１２の貫通孔に密着状態に挿通されているためである。

そして、図８（ｃ）に示すように、使用済の収容袋１を上側容器３に対して下方に引き下げると、収容袋１のコネクタ１２の貫通孔１２４から吐出機構４の雄部材４１が引き抜かれて、収容袋１が上側容器３から取り外される。

あとは、本容器から取り外された使用済の収容袋１を廃棄すればよい。

次に、本容器に新たな収容袋１を格納する方法について説明する。

図９（ａ）に示すように、新たな収容袋１を下側容器２の開口部２３から差し入れると、図９（ｂ）に示すように、収容袋１が下側容器２に格納される。このとき、収容袋１のコネクタ１２の下側コネクタ板１２３の最大外径Ｒ１は下側容器２の開口部２３の内径Ｒ３よりも大きくなるように形成されているため、図７に示すように、コネクタ１２の下側コネクタ板１２３の周縁部１２３ａの下面と下側容器２の周壁部２２の上端部２２ａの端面が当接する。このため、収容袋１のコネクタ１２が下側容器２の開口部２３で係止されて、収容袋１の袋体１１が下側容器２の内部で吊り下げられた状態となる。

そして、図９（ｃ）に示すように、上側容器３の周壁部３２の雌螺子部３４と下側容器２の周壁部２２の雄螺子部２４を合わせて、上側容器３を下側容器２に対して右回りに回動させると、上側容器３の雌螺子部３４と下側容器２の雄螺子部２４が次第に螺合されていき、上側容器３が下側容器２に装着される。このとき、図３に示すように、収容袋１の下側コネクタ板１２３の周縁部１２３ａの上面と上側容器３の段部３６の下面が当接する。このため、下側コネクタ板１２３の周縁部１２３ａの上面が上側容器３の段部３６の下面に当接し、かつ下側コネクタ板１２３の周縁部１２３ａの下面が下側容器２の周壁部２２の上端部２２ａの端面に当接するため、コネクタ１２が上側容器３と下側容器２に挟着される態様で固定される。

このように本容器において収容袋１を交換する際、上側容器３を下側容器２から取り外して、使用後の収容袋１を上側容器３から取り外したあと、下側容器２に新しい収容袋１を格納して、上側容器３を下側容器２に装着するだけでよいため、一般消費者にとって収容袋１を簡単かつ確実に交換することができ便利である。また、収容袋１のコネクタ１２を下側容器２にそのまま係止させる簡易な構造であるため、製造コストを抑えることができる。

なお、本実施形態では、前記コネクタ１２は、上側容器３の段部３６と下側容器２の上端部２２ａに挟着される態様で固定される構造としたが、その他の構造により上側容器３と下側容器２に挟着される態様で固定されてもよい。

また、前記コネクタ１２は、図１０に示すように、上側容器３に段部３６を設けないことにより、下側容器２の開口部２３で下側容器２（上端部２２ａ）に係止されるだけの構造としてもよい。

また、前記コネクタ１２は、上側コネクタ板１２２の最大外径Ｒ２よりも下側コネクタ板１２３の最大外径Ｒ１が大きくなるように形成したが、図１０に示すように、いずれも同じ最大外径となるように形成してもよい。

また、前記コネクタ１２は、図１１に示すように、径方向の動きを規制するために、下側コネクタ板１２３の周縁部１２３ａの下面に係止部材１２３ｃが設けられ、該係止部材１２３ｃが下側容器２の周壁部２２の内側に位置してもよい。

また、前記コネクタ１２は、図１２に示すように、上側コネクタ板１２２の最大外径が下側容器２の開口部２３の内径よりも大きくなるように形成されるとともに、下側コネクタ板１２３の最大外径が下側容器２の開口部２３の内径よりも小さくなるように形成され、上側コネクタ板１２２の周縁部１２２ａの上面が上側容器３の段部３６の下面に当接し、かつ上側コネクタ板１２２の周縁部１２２ａの下面が下側容器２の周壁部２２の上端部２２ａの端面に当接することによって、上側容器３と下側容器２に挟着される態様で固定されてもよい。このとき、下側コネクタ板１２３の周縁部１２３ａの外周面が下側容器２の周壁部２２の内面に当接することによって、コネクタ１２の径方向の動きを規制している。

また、前記コネクタ１２は、上側コネクタ板１２２および下側コネクタ板１２３のいずれにも２個の凹部１２２ｂ、１２３ｂを設けるものとしたが、１個または３個以上の凹部を設けてもよいし、あるいは凹部を設けないものとしてもよい。

また、前記コネクタ１２（上側コネクタ板１２２および下側コネクタ板１２３）、前記下側容器３または前記上側容器４は、上述の形状に限定されるものではなく、円形以外のその他の形状であってもよい。この場合、上述の最大外径あるいは内径は、各部材の平面方向の最大外寸あるいは内寸に対応する。

また、吐出機構４の雄部材４１が収容袋１のコネクタ１２の貫通孔１２４に密着状態に固定されるものとしたが、密着状態に固定されないものとしてもよい。この場合、使用済の収容袋１を新たな収容袋１に交換する際、上側容器３を下側容器２から取り外すと、図８（ｂ）に示すように、使用済の収容袋１は下側容器２に格納されたままの状態となるため、使用済の収容袋１のコネクタ１２を摘みながら下側容器２から抜き出すだけで、本容器から使用済の収容袋１を簡単に取り外すことができる。

以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。

１…収容袋
１１…袋体
１１１…第１のシート材
１１２…第２のシート材
１１３…第３のシート材
１２…コネクタ
１２１…本体部
１２２…上側コネクタ板
１２３…下側コネクタ板
１２４…貫通孔
１２５…蓋部材
２…下側容器
２１…底壁部
２２…周壁部
２３…開口部
２４…雄螺子部
３…上側容器
３１…天壁部
３２…周壁部
３３…内部空間
３４…雌螺子部
３５…貫通孔
３６…段部
４…吐出機構
４１…雄部材
４２…ポンプ部
４３…流体通路
４４…吸引口
４５…吐出口
５…キャップ部材

Claims (10)

1. 流体を収容する収容袋を格納し、該収容袋内の流体を外部に吐出するための流体吐出容器であって、
   貫通孔が設けられたコネクタを上部に有する収容袋と、
   開口部が形成され、該開口部から前記収容袋が格納される下側容器と、
   前記下側容器に脱着可能に設けられる上側容器と、
   前記上側容器に設けられ、前記収容袋の前記コネクタの前記貫通孔に挿入される雄部材を有する吐出機構とを備え、
   前記コネクタは、最大外径が前記下側容器の開口部の内径よりも大きくなるように形成され、かつ前記上側容器の内径よりも小さくなるように形成され、前記下側容器の開口部において前記下側容器に係止されることを特徴とする流体吐出容器。
2. 前記コネクタは、前記上側容器と前記下側容器に挟着される態様で固定される請求項１に記載の流体吐出容器。
3. 前記コネクタは、前記上側容器の内側に設けられた段部に当接することにより、前記上側容器と前記下側容器に挟着される態様で固定される請求項２に記載の流体吐出容器。
4. 前記コネクタは、軸線方向の上側に設けられた上側コネクタ板と、軸線方向の下側に設けられた下側コネクタ板とを備え、前記上側コネクタ板の最大外径が前記下側容器の開口部の内径よりも小さくなるように形成されるとともに、前記下側コネクタ板の最大外径が前記下側容器の開口部の内径よりも大きくなるように形成され、前記下側コネクタ板の周縁部の上面が前記上側容器の段部に当接し、かつ前記下側コネクタ板の周縁部の下面が前記下側容器の周壁部に当接することによって、前記上側容器と前記下側容器に挟着される態様で固定される請求項２または請求項３に記載の流体吐出容器。
5. 前記コネクタは、前記下側コネクタ板の周縁部の下面に係止部材が設けられ、該係止部材が前記下側容器の周壁部の内側に位置する請求項１から請求項４のいずれかに記載の流体吐出容器。
6. 前記コネクタは、軸線方向の上側に設けられた上側コネクタ板と、軸線方向の下側に設けられた下側コネクタ板とを備え、前記上側コネクタ板の最大外径が前記下側容器の開口部の内径よりも大きくなるように形成されるとともに、前記下側コネクタ板の最大外径が前記下側容器の開口部の内径よりも小さくなるように形成され、上側コネクタ板の周縁部の上面が前記上側容器の段部に当接し、かつ前記上側コネクタ板の周縁部の下面が前記下側容器の周壁部に当接することによって、前記上側容器と前記下側容器に挟着される態様で固定される請求項２または請求項３に記載の流体吐出容器。
7. 前記コネクタは、前記下側コネクタ板の周縁部が前記下側容器の周壁部の内面に当接する請求項６に記載の流体吐出容器。
8. 前記コネクタは、径方向内側に窪んだ凹部が形成されている請求項１から請求項７のいずれかに記載の流体吐出容器。
9. 前記コネクタは、少なくとも２個の凹部が形成され、各凹部が径方向に対向する態様で形成されている請求項８に記載の流体吐出容器。
10. 前記コネクタは、前記吐出機構の前記雄部材が前記貫通孔に密着状態に挿入される請求項１から請求項９のいずれかに記載の流体吐出容器。