JP2020138572A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車種ごとに仕様変更されることなく、搭載される車両の車室内での温度分布を推定でき、これに基づいた駆動条件の補正が可能な表示装置を実現する。【解決手段】車両に搭載された車載センサ13から温度情報を取得し、車室内の温度分布および表示部1の環境温度を推定する温度分布推定部21と、当該環境温度に基づき、表示部1を構成する複数の画素の劣化量を推定する劣化推定部22と、推定された劣化量に基づき、表示部1の駆動条件の補正を行う補正部25とを有した構成とする。また、記憶部24には、車種別の複数の温度分布テーブルが格納されており、温度分布推定部21は、温度情報、表示部1の位置情報および複数の温度分布テーブルのうち表示装置が搭載される車両の車種に対応する所定の温度分布テーブルに基づいて、車室内の温度分布および表示部1の環境温度を推定する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載され、被搭載車両のセンサを利用して駆動条件を補正する構成とされた表示装置に関する。
近年、ディスプレイ分野においては、自動車等の車両に搭載され得る様々な表示装置の開発が進んでおり、特に自発光素子である有機発光ダイオード(OLED)を用いた表示装置は、表示品位を高くできるため、有望視されている。
さて、OLEDは、連続して発光させると、その発光時間に応じて発光効率が低下し、同一駆動条件であっても発光輝度が低下する特性があり、発光輝度が大きいほど、すなわち駆動電流値が大きいほど、その特性低下の度合いが大きくなる。また、OLEDでは、より高い温度の環境におかれるほど、その特性低下の度合いが大きくなる傾向がある。
ここで、表示装置では、表示部に様々な映像などが表示され、表示部を構成する画素ごとに駆動履歴が異なるのが通常である。そのため、自発光素子により構成された画素ごとに発光特性の低下度合いがばらつき、使用頻度の高い画素が、使用頻度の低い画素よりも劣化が進行して同一の駆動条件であっても輝度差が生じることで焼きついて見える、いわゆる焼きつきが生じてしまう。
このOLEDによる焼きつきを抑制する方法としては、劣化要因となる電流量の情報および温度情報に基づいて、各画素の駆動条件の補正を行うことが挙げられる。特に車載用途では、温度によるOLEDの特性低下への影響が大きいため、温度情報に基づく駆動条件の補正が必要である。このような補正が可能な表示装置としては、例えば、特許文献1に記載のものが提案されている。
特許文献1に記載の表示装置は、映像を表示する表示部と、表示部の温度を計測する1つの温度センサと、各画素の電流量および発光時間を取得する手段と、電流量および温度の情報に基づいて各画素の駆動条件を補正する制御手段とを備える。これにより、各画素が電流量および温度の履歴に基づいて駆動条件の補正がなされ、人の視覚上にて違和感が生じない程度に各画素間での輝度差が低減されるため、焼きつきが抑制される。
特開2011−112887号公報
ところで、気温や天候等が同一の環境下であっても、表示装置が搭載される車両は、その車室内の温度分布が車種ごとに異なるのが通常である。ただ、車載用途の表示装置における温度取得部の仕様を車種ごとに変更することは、現実的ではない。そのため、車載用途の表示装置は、温度取得部の仕様を変更せずとも、搭載される車両の車種ごとに、その車室内の温度分布の情報を取得でき、当該情報を補正に反映できる構成とされることが望まれる。
しかしながら、特許文献1に記載の表示装置のように、温度センサを1つだけ有する構成では、車室内の温度分布の情報を取得することが困難であり、補正の精度が低下するおそれがある。また、車室内の温度分布の情報を取得するため、表示装置内の温度センサの数を増やすことも考えられるが、表示装置の大型化や製造コストの増大等が生じるため、好ましくない。
本発明は、上記の点に鑑み、搭載される車種ごとに仕様が変更されることなく、搭載される車両の車室内における温度分布の情報を取得でき、当該情報に基づいて駆動条件の補正が可能な表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の表示装置は、車載センサ(13)を備える車両(10)に搭載される表示装置であって、自発光素子によりなる複数の画素を有してなり、各種映像を表示する表示部(1)と、車両の車室(11)内における温度分布、および表示部が配置された環境温度を推定する温度分布推定部(21)と、環境温度に基づき、複数の画素の劣化量を推定する劣化推定部(22)と、車室内における温度分布を推定するために用いられ、車種ごとに異なる複数の温度分布テーブルが格納された記憶部(24)と、劣化量に基づいて、複数の画素の駆動条件の補正を行う補正部(25)とを備え、温度分布推定部は、車載センサから得られる温度情報を取得すると共に、表示部の車室内における位置情報、温度情報および複数の温度分布テーブルのうち車両の車種に対応した温度分布テーブルに基づいて、環境温度を推定する。
これによれば、予め車両に搭載された車載センサから得られる温度情報と、車種に対応した温度分布テーブルとにより、車室内の温度分布を推定し、表示部の位置情報からその環境温度を推定する温度分布推定部を有した表示装置となる。また、本表示装置は、これと別体の車載センサから温度情報と取得し、記憶部に格納された複数の温度分布テーブルのうち車種に対応したものを読み込んで温度分布を推定するため、車種ごとにその仕様を変更することなく、環境温度を推定できる構成となる。よって、車種ごとに仕様が変更されることなく、車室内の温度分布および表示部の環境温度を推定し、表示部の駆動条件の補正が可能な表示装置を実現できる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
自動車に搭載された第1実施形態の表示装置を示す図である。 図1の表示装置の構成を示すブロック図である。 OLEDによりなる画素における相対輝度と経過時間との関係を示すグラフである。 セダンタイプの自動車の車室内における温度分布テーブルの一例を示す図である。 ワンボックスタイプの自動車の車室内における温度分布テーブルの一例を示す図である。 SUVタイプの自動車の車室内における温度分布テーブルの一例を示す図である。 図1の表示装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 セダンタイプの自動車の車室内における温度分布テーブルの一例であって、カーエアコン作動中の状況に対応したものを示す図である。 第2実施形態の表示装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態の表示装置の構成を示すブロック図である。 紫外線照射量と劣化係数との関係の一例を示すグラフである。 セダンタイプの自動車の車室内における日射量分布テーブルの一例を示す図である。 第3実施形態の表示装置の処理動作の一例を示すフローチャートである。 セダンタイプの自動車の車室内における温度分布テーブルの他の一例を示す図である。 ワンボックスタイプの自動車の車室内における温度分布テーブルの他の一例を示す図である。 SUVタイプの自動車の車室内における温度分布テーブルの他の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態の表示装置S1について、図1、図2を参照して説明する。本実施形態の表示装置S1は、例えば図1に示すように、自動車等の車両10に搭載される車載用途に適用され、表示部1がインストルメントパネル12等に配置される。表示装置S1は、これとは別体であって、異なる位置に配置された車載センサ13から温度情報を取得し、当該温度情報を利用して、表示部1の駆動条件の補正を行う構成とされる。
車載センサ13は、本実施形態では、例えば温度センサであり、車室11内の任意の箇所に配置され、車室11内のうち搭載された位置における温度に応じて、温度信号を出力する構成とされる。車載センサ13は、例えば、CAN(Controller Area Networkの略)やLIN(Local Interconnect Networkの略)等の図示しない任意の車内通信ネットワークを介して表示装置S1に接続される。車載センサ13から出力される温度信号は、後述する制御部2に伝送され、車室11内の温度分布推定に用いられる。
(表示装置の構成)
本実施形態の表示装置S1は、図1に示すように、自動車等の車両10の車室11内、例えばインストルメントパネル12に配置される表示部1を有し、当該車両10に搭載された車載センサ13から得られる信号に基づき、駆動条件を補正する構成とされる。表示装置S1は、表示部1のほか、図2に示すように、温度分布推定部21と、劣化推定部22と、補正量計算部23と、記憶部24と、補正部25とを有してなる制御部2を備える。表示装置S1は、図示しない車載装置等からの映像信号と、車載センサ13から得られる温度信号とに基づいて、表示部1の駆動条件の補正を行う。
表示部1は、例えば、自発光素子としてOLEDとその駆動用の薄膜トランジスタ(TFT)とにより構成された、不図示の複数の画素を有してなるOLEDパネルとされる。表示部1は、不図示の車載装置等からの映像信号、または後述する補正部25により補正された後の映像信号に基づいて、各種の映像を表示する。表示部1は、例えばイグニッションをON状態にしたときにONの状態とされ、イグニッションをOFF状態にしたときにOFFの状態とされるが、これに限定されない。表示部1は、例えば、スピードメータやタコメータ等の各種メータを表示する表示体としてや、各種映像を表示するセンターインフォメーションディスプレイ(CID)やリアモニター等として用いられ、用途に応じて車室11内の所定の箇所に配置される。
なお、表示装置S1に映像信号を出力する車載装置としては、例えば、ナビゲーション装置、車載カメラや道路交通情報システムなどが挙げられるが、これらに限定されない。
また、OLEDパネルとされた表示部1は、「有機ELディスプレイ」と称され得る。OLEDは、例えば、一対の電極間に、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層などが順次積層されてなり、電圧を印加することで発光する構成とされる。TFTは、ゲート電極、ゲート絶縁層、半導体層、ソース電極およびドレイン電極を備え、ゲート電極の電圧調整により電流のオンオフを制御可能な素子であり、OLEDの駆動制御などに用いられる。OLEDやTFT並びにOLEDパネルの構成やこれらの材料などについては、公知であるため、本明細書ではそれらの詳細の説明を省略する。また、OLEDの構成については上記した例に限られず、任意の構成が採用され得る。
制御部2は、例えば、表示部1を駆動するための駆動回路を備える図示しない基板上に、図示しない、ROMやRAMなどの記憶媒体、およびCPUなどが搭載されてなる電子制御ユニットとされる。制御部2は、例えば、図2に示すように、温度分布推定部21と、劣化推定部22と、補正量計算部23と、記憶部24と、補正部25とを有してなり、図示しないCPUが記憶部24に予め格納された各種プログラムを読み込んで実行する構成とされる。
温度分布推定部21は、図2に示すように、後述する車載センサ13から得られた温度情報と、記憶部24に格納されている温度分布テーブルとに基づいて、表示装置S1が搭載された車室11内における温度分布を推定する。また、温度分布推定部21は、推定した車室11内の温度分布と、表示部1の位置情報とに基づき、表示部1が置かれている環境の温度、すなわち環境温度を推定する。温度分布推定部21が推定した表示部1の環境温度の情報データは、例えば、劣化推定部22に出力され、表示部1を構成する各画素の劣化度合いの推定に用いられると共に、必要に応じて、記憶部24に記憶される。温度分布テーブルおよび温度分布の推定の詳細については、後述する。
なお、表示部1の位置情報は、例えば、CIDやメータ装置などの表示部1の各種用途に応じて内部データとして記憶部24に格納され、劣化度合いの推定等に適宜用いられてもよい。また、表示部1の位置情報は、例えば、表示装置S1の設置の際にユーザ等により設定されてもよいし、車内通信等により、表示部1の車室11内でのアドレス情報として導出されてもよく、記憶部24に座標データとして格納されてもよい。
また、表示部1の位置情報は、表示装置S1の外部、例えばCIDやメータ装置などとしての機能を制御する車体ECU(Electronic Control Unitの略)との通信により、外部から取得してもよい。具体的には、例えば、車体ECUは、表示装置S1と通信した際に、車体ECUの記憶部に予め格納された車室11内の座標データに基づいて表示装置S1の位置を推定し、推定した位置情報を車内通信によって表示装置S1の制御部2へ送信する。この場合、表示部1の位置情報は、例えば、表示装置S1が搭載された車両10の最初のイグニッションをON状態にした際に、車体ECUから車内通信により送信され、その後、記憶部24に保持され続けてもよい。また、表示部1の位置情報は、表示装置S1が搭載された後、車両10のイグニッションをON状態にした際にその都度、車内通信により送信され、記憶部24に格納され、毎回更新されてもよい。このように表示部1の位置情報に関する座標データについては、任意の方法により、取得され得る。
劣化推定部22は、映像信号に基づく各画素の駆動履歴、すなわち通電履歴と、温度分布推定部21により推定された環境温度の履歴、すなわち温度履歴とに基づき、表示部1を構成する各画素の劣化度合いを推定する。言い換えると、劣化推定部22は、電流量および温度の影響による各画素のストレス量を推定する。
劣化推定部22は、例えば、公知のOLEDの推定寿命方法で用いられる下記の(1)式を推定寿命カーブとして用いて、各画素の劣化度合い、すなわち劣化量を推定する。
L=α×exp(−t×β)+α×exp(−t×β)・・・(1)
なお、(1)式は、OLEDの劣化を劣化量の大きい初期劣化とその後の劣化量の小さい通常劣化との2つの成分に分けて得られる公知の理論式である。また、(1)式では、Lは輝度、α、βは初期劣化における係数、α、βは初期劣化後の通常劣化における係数、tは経過時間である。
画素を構成するOLED素子を所定の定電流で駆動した際における、当該OLED素子の輝度の経時変化の実測値を上記の(1)式に適用して各種係数を算出し、例えば図3に示すように、経過時間と画素の輝度との関係を示す推定寿命カーブを予め作成する。また、OLED素子について、初期輝度に対応する加速係数や環境温度に対応する加速係数を算出し、電流量や環境温度に対応する各種の推定寿命カーブ、すなわち基準カーブを作成する。劣化推定部22は、得られた上記の基準カーブのデータに、各画素の経過時間や推定された表示部1の環境温度を適用することで輝度を算出する。これにより、基準カーブを用いて、初期輝度(例えば製品出荷時)に対する現状の輝度、すなわち相対輝度を算出でき、電流量やその際の温度影響による各画素の劣化量を推定できる。
なお、図3における相対輝度は、初期輝度に対する現状の輝度の割合であり、値が小さくなるほど劣化が進行していること、すなわち劣化量が大きいことを示す指標である。また、各画素の通電影響による劣化量の推定は、上記した方法に限定されるものではなく、他の公知の方法が採用されてもよい。さらに、上記では、通電影響による画素の劣化量の推定を例に説明したが、通電していない状態での温度影響による画素の劣化量についても同様の考え方で温度劣化の基準カーブを作成し、温度および経過時間を当該基準カーブに適用することで推定可能である。加えて、経過時間の情報取得については、映像信号の累積データ(履歴)から各画素の駆動時間として算出されてもよいし、車載センサ13や他の車載装置等に搭載されたタイマー等の時間計測部から得られる時間情報の累積データにより算出されてもよい。
補正量計算部23は、劣化推定部22により推定された各画素の劣化度合いに基づき、各画素を所定の輝度とするための駆動条件の補正量を算出する。補正量計算部23は、例えば、各画素について、所定の階調値(すなわち電流値)における輝度が低下した場合に、低下前の輝度と同程度の輝度とするために必要な階調値を算出する。
記憶部24は、制御部2で実行される各種プログラムおよび表示部1の環境温度の推定で用いられる複数の後述する温度分布テーブルが記憶されている記憶媒体であり、例えば、図示しないROM、RAMや不揮発性RAMなどにより構成され得る。記憶部24は、必要に応じて、各画素の駆動条件などの駆動履歴、制御部2により推定された表示部1の環境温度や表示部1を構成する各画素の劣化度合いなどのデータを記憶する。
補正部25は、各画素の輝度が所定の値となるように、補正量計算部23が算出した補正量に基づいて、映像信号の補正、すなわち各画素の駆動条件の補正を行う。各画素の駆動条件の補正としては、例えば、各画素が初期輝度と同程度の輝度となるように電流値を調整したり、各画素が初期輝度から輝度が低下してもこれらの画素の輝度が同程度になる電流値に調整したりするなどの任意の方法が採用され得る。
以上が、本実施形態の表示装置S1の基本的な構成である。
(温度分布テーブル)
次に、車室11内の温度分布推定のための温度分布テーブルについて、図4A〜図4Cを参照して説明する。図4A〜図4Cでは、車室11内を5℃ごとの温度領域で区画されたものの例について示すと共に、便宜的に、車室11内の座標X1、X2、X3を黒点で示している。
車室11の広さや形状等については車種ごとに異なり、これに伴って車室11内の温度分布も変わるため、車室11内における温度分布を推定するための温度分布テーブルは、車種ごとに複数用意される必要がある。
例えば、車室11が乗員空間のみとされ、エンジンルーム、乗員空間および荷室空間がそれぞれ隔離された「セダン」と称されるタイプの車種については、図4Aに示すような温度分布テーブルとなる。図4Aに示す例では、車室11のうちウィンドシールド付近や運転席よりも上部の空間が45℃、運転席付近の空間が40℃、ステアリング付近の空間が35℃、後部座席付近の空間が40℃、他の空間が35℃、といった温度分布がデータテーブル化される。
車室11が乗員空間および荷室空間を有してなり、車両10が1つの空間を備える「ワンボックス」と称されるタイプの車種については、例えば、図4Bに示す温度分布テーブルとなる。
車室11が乗員空間および荷室空間によりなり、乗員空間および荷室空間とエンジンルームとが隔離されたものであって、「SUV(Sport Utility Vehicleの略)」と称されるタイプの車種については、例えば、図4Cに示す温度分布テーブルとなる。
上記した例のように、車室11内の温度分布については車種ごとに異なっているため、車種別の複数の温度分布テーブルが予め作成され、記憶部24に格納されている。これらの温度分布テーブルは、車種ごとに車室11内の複数箇所において温度測定を行う等の任意の方法により得られる。
なお、温度分布テーブルは、上記した「セダン」、「ワンボックス」および「SUV」の車種に対応したものに限られず、「ミニバン」、「ステーションワゴン」、「クーペ」や「コンパクトカー」等の車種や他の車種に対応したものも用意され得る。また、各車種について、温度の異なる複数の温度分布テーブルが予め作成され、記憶部24に格納される。
温度分布推定部21は、車両10の車種情報、車載センサ13からの温度情報、対応する温度分布テーブルおよび表示部1の位置情報並びに車載センサ13の位置情報に基づいて、表示部1の環境温度を推定する。この温度分布テーブルを用いた環境温度の推定については、次の処理動作例において説明する。
(処理動作)
次に、表示装置S1の処理動作の一例について、図5を参照して説明する。
表示装置S1は、例えば、車両10のイグニッションがON状態となったときに、図5に示す処理動作を行う。
まず、ステップS101では、例えば、制御部2のうち補正部25は、図示しない他の車載装置等からの映像信号を受信する。続いて、CPUは、処理をステップS102以降に順次進める。
ステップS102では、温度分布推定部21は、車載センサ13(すなわち温度センサ)からその位置情報および温度情報を取得する。具体的には、温度情報とは、例えば、車載センサ13がその配置された環境の温度に応じて出力される信号、すなわち温度信号である。ここでいう位置情報とは、車載センサ13が配置された位置の情報であり、例えば車室内における座標データ等とされる。
ステップS103では、温度分布推定部21は、表示装置S1が搭載された車両10の車種情報を取得する。この車種情報は、例えば、予め記憶部24に格納された複数の車種についての情報の中から、表示装置S1が搭載された車両10に応じてユーザ等により選択された情報である。ユーザ等が選択した車種情報は、記憶部24に記憶され、必要に応じて図示しないCPUにより読み込まれる。
ステップS104では、温度分布推定部21は、車室11内における表示部1の位置情報を取得する。表示部1の位置情報は、例えば、車両10に搭載された車内通信を利用し、表示部1の車室11内におけるアドレス、すなわち座標データを特定するなどの任意の方法により取得され得る。ステップS104では、温度分布推定部21は、例えば、図4A〜図4Cに示すように、表示装置S1がメータ装置とされる場合には、座標X1のデータを、表示装置S1がCIDとされる場合には、座標X2のデータを、位置情報として取得する。また、温度分布推定部21は、例えば、表示装置S1がリアモニターとされる場合には、座標X3のデータを位置情報として取得する。
ステップS105では、温度分布推定部21は、ステップS102、S103で取得した温度情報および車種情報に基づき、複数の温度分布テーブルのうち車両10の車種に対応した温度分布テーブルを選択する。そして、温度分布推定部21は、選択した温度分布テーブルに基づき、車室11内における温度分布を推定すると共に、ステップS104で取得した表示部1の位置情報に基づき、推定した温度分布のうち表示部1がどの温度領域に配置されているかを特定する。温度分布推定部21は、このようにして特定した、表示部1が置かれた温度領域の温度を環境温度として推定する。
例えば、車種情報が「セダン」、車載センサ13の位置情報が「ステアリング近傍」、その温度情報が「35℃」、表示部1の位置情報が「X2」である場合には、温度分布推定部21は、図4Aに示す温度分布テーブルを参照し、環境温度を35℃と推定する。
なお、温度分布推定部21は、推定した車室11内の温度分布に基づき、さらに表示部1のうち複数の画素で構成される一面、すなわち表示面における温度分布(面内温度分布)を推定する構成とされてもよい。この場合、車載センサ13から得られる1つの代表点の温度情報に基づき、表示面における温度分布を推定することができ、劣化量の推定および補正の精度が向上する効果が期待される。表示部1の面内温度分布を推定する場合、例えば、環境温度と面内温度分布との相関データを温度測定等により予め取得してデータテーブル化し、記憶部24に格納しておけばよい。そして、温度分布推定部21は、車室11内の温度分布および表示部1の環境温度を推定すると共に、当該データテーブルに基づき、表示部1の面内温度分布を推定する構成とされればよい。
ステップS106では、劣化推定部22は、表示部1を構成する複数の画素ごとに、それらの劣化量の推定を行う。具体的には、例えば、劣化推定部22は、記憶部24に格納された映像信号の累積データ等から各画素の通電履歴および所定の基準カーブを用いて、相対輝度を算出し、通電影響による劣化量を推定する。このとき、劣化推定部22は、温度分布推定部21が推定した環境温度に基づき、通電における所定の加速係数を用い、その相対輝度の算出をする。例えば、このようにして、各画素について、通電影響および温度影響による劣化量の推定が行われる。
ステップS107では、補正量計算部23は、推定された劣化量に基づき、各画素を所定の輝度とするために必要な階調値、すなわち補正後の階調値を算出する。なお、ここでいう所定の輝度とは、人の視覚上での違和感が生じないように、各画素間の輝度差が所定以下となればよく、初期輝度とされてもよいし、最も劣化量が小さい画素の現状の輝度とされてもよく、任意である。
ステップS108では、補正部25は、補正量計算部23により算出された補正後の階調値に基づき、各画素の駆動条件の補正を行う。これにより、各画素間の輝度差が所定となり、焼きつきが抑制される。
以上が、本実施形態の表示装置S1の処理動作例である。なお、図5に示した処理動作については、あくまで一例であり、各工程が変更可能な範囲で適宜入れ替えられてもよい。例えば、ステップS102〜S104の処理は、その順番が変更されてもよい。また、図5の処理動作は、表示装置S1がON状態の間において、所定の間隔で繰り返されてもよい。
ここで、内蔵された温度センサにより温度情報を取得し、当該温度情報に基づいて、自発光素子によりなる複数の画素の駆動条件を補正する構成とされた、従来の表示装置は、搭載される車両の車種によっては、その補正精度が低下し得る。
具体的には、温度センサが1つのみの構成とされた場合には、温度センサが配置された部分での温度情報を代表点とし、表示部の温度分布を推定することとなる。また、この場合、1つの代表点に基づき、映像を表示する表示面における温度分布を推定し、各画素の駆動条件の補正を行う。
しかしながら、車種が変わると、その車室内の温度分布も異なるものとなり、1つの代表点のみの温度情報に基づき、表示面の環境温度や温度分布を推定する方法では、車種によっては正確性を欠くおそれがある。そこで、車種ごとに変わる車室内の温度分布に可能な限り対応するためには、内蔵する温度センサの数を増やすことも考えられるが、製造コストが増大するため、好ましくない。
一方、本実施形態の表示装置S1は、当該表示装置S1から独立した別個の車載センサ13から温度情報を取得すると共に、記憶部24に格納された車種別の複数の温度分布テーブルのうち対応するものを用いて、車室11内の温度分布を推定する構成とされる。そのため、温度センサを内蔵せずとも、搭載される車両の車種に合わせて車室11内の温度分布および表示部1の環境温度を推定でき、補正の精度が従来よりも向上する。また、温度センサを内蔵しない構成のため、汎用性が従来よりも高く、製造コストを低減する効果も期待される。
本実施形態によれば、表示装置S1は、搭載される車種ごとに仕様が変更されることなく、搭載される車両の車室内における温度分布の情報を取得でき、当該温度情報に基づいて駆動条件の補正が可能な構成となる。
(第2実施形態)
第2実施形態の表示装置S2について、図6、図7を参照して説明する。図6では、図4Aと同様に、5℃ごとの温度領域に区画された例について示すと共に、図4Aにおける座標X1〜X3に相当する部分を黒点で示している。
本実施形態の表示装置は、制御部2がカーエアコンの制御に用いられる図示しない車体ECUと接続され、カーエアコンが作動中においては、温度分布テーブルを切り替えた補正を実行する点で上記第1実施形態と相違する。本実施形態では、この相違点について主に説明する。
制御部2は、本実施形態では、図6に示すように表示装置S2が搭載される車両10にてカーエアコンが作動中である場合に、カーエアコンによる温度分布の変化を加味した補正を行う構成とされている。具体的には、制御部2は、カーエアコンの駆動制御を行う不図示の車体ECUと接続されており、カーエアコンの作動の有無や作動条件に関する情報を取得する。ここでいうカーエアコンの作動条件とは、例えば、設定温度、風量、吹出口などが挙げられる。また、本実施形態では、記憶部24には、例えば図6に示すように、カーエアコンが作動中の状況に対応した複数の温度分布テーブルも格納されている。
以下の説明において、区別のため、便宜的に、カーエアコンが作動中でない場合に用いられる温度分布テーブルを「第1温度分布テーブル」と称し、カーエアコンが作動中の場合に用いられる温度分布テーブルを「第2温度分布テーブル」と称する。
温度分布推定部21は、本実施形態では、カーエアコンが作動中の場合、これに対応した所定の温度分布テーブルに基づいて、車室11内の温度分布および表示部1の環境温度を推定する。そのため、カーエアコンが作動中の状況においても、表示部1の環境温度を推定でき、各画素の駆動条件の補正精度がより向上する。
次に、表示装置S2の処理動作の一例について、図7を参照して説明するが、ここでは、上記第1実施形態と相違する部分について主に述べる。
表示装置S2は、図7に示すように、図5に示す表示装置S1での処理工程のうちステップS105の環境温度の推定よりも前に、カーエアコンが作動中か否か判定し、その状況に応じた温度分布テーブルを選択する点で上記第1実施形態と相違する。
例えば、ステップS104の位置情報の取得の後、CPUは、ステップS201に処理を進める。ステップS201では、CPUは、例えば車体ECUと通信することにより、カーエアコンが作動中であるか否かの判定を行う。
カーエアコンが作動中であると判定された場合、すなわちステップS201で肯定判定の場合には、CPUは、処理をステップS202に進め、環境温度の推定で用いられる温度分布テーブルとして第2温度分布テーブルを選択する。
一方、カーエアコンが作動中ではないと判定された場合、すなわちステップS201で否定判定の場合には、CPUは、処理をステップS203に進め、環境温度の推定で用いられる温度分布テーブルとして第1温度分布テーブルを選択する。
ステップS202またはS203の後、CPUは、処理をステップS105に進める。本実施形態におけるステップS105での環境温度の推定の処理は、カーエアコンの作動有無に合わせて、第1温度分布テーブルまたは第2温度分布テーブルを用いる点以外の点については、上記第1実施形態と同様である。例えば、複数の第1温度分布テーブルによりなる第1のデータテーブル群と、複数の第2温度分布テーブルによりなる第2のデータテーブル群とを記憶部24に別々に格納しておき、ステップS201の判定結果に応じていずれか一方を選択する等の処理を行う。その後、CPUは、順次ステップS106以降の処理を進める。
本実施形態では、上記のような処理動作が行われるが、図7に示す処理動作は、表示装置S1がON状態からOFF状態となるまでの間、所定の間隔で繰り返される。これにより、ユーザがカーエアコンを作動させた場合であっても、これによる影響を加味した表示部1の環境温度を推定でき、補正精度の低下を抑制できる。
なお、所定の間隔は、制御部2が図示しない他の車載装置から時間情報を取得できない場合には、予め設定されるが、時間情報を取得できる場合には、当該時間情報に基づいて決定されてもよい。
本実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果が得られることに加え、階調値が過度に大きくされることを抑制し、見栄えの悪化や劣化促進を抑止する効果も期待される。
具体的には、仮に、温度分布推定部21が、カーエアコンが作動中の状況において、環境温度を誤って高く推定した場合には、劣化推定部22は、実際の劣化量よりも劣化量が大きいと推定することとなる。すると、補正量計算部23が算出する補正後の階調値は、実際に必要な階調値よりも大きい値となる。この結果、各画素は、実際に必要な階調値よりも大きい階調値で駆動させられ、劣化が促進されてしまう。また、各画素の階調値が必要以上に大きくなることで、各画素間の輝度差が所定よりも大きくなり、視覚上での違和感が生じてしまうことが懸念される。
しかしながら、本実施形態の表示装置S2は、カーエアコンが作動中の状況においては、第1温度分布テーブルではなく、当該状況に対応した第2温度分布テーブルを用いて環境温度を推定し、劣化量および補正量を算出し、補正を実行する構成とされる。そのため、環境温度を実際の表示部1の温度よりも所定以上に高く推定することが抑制され、推定した劣化量と実際の劣化量との間に乖離が生じにくくなり、適切な補正が可能な構成となる。よって、上記の効果が期待される表示装置S2となる。
(第3実施形態)
第3実施形態の表示装置について、図8〜図11を参照して説明する。図10では、図4Aの座標X1〜X3に相当する部分を黒点で示している。
本実施形態の表示装置は、車載センサ13として温度センサのほか、照度センサも搭載された車両10に搭載される。また、本表示装置は、図8に示すように、制御部2が、当該照度センサから日射量の情報を取得し、表示部1への紫外線照射量を推定する紫外線量推定部26を有してなる。さらに、本表示装置は、劣化推定部22が、通電および温度に加え、紫外線の影響を加味したOLEDの劣化量推定を行い、補正部25がこの推定された劣化量に基づいて補正を行う構成とされている。本表示装置は、上記した点で上記第1実施形態と相違する。本実施形態では、これらの相違点について主に説明する。
本実施形態では、表示装置S3が搭載される車両10は、複数の車載センサ13が搭載されている。複数の車載センサ13には、少なくとも温度センサおよび照度センサが含まれている。
ここで、OLEDは、紫外線によっても劣化することが知られている。特に車載用途のように、直射日光の影響が大きい環境においては、通電影響および温度影響に加えて、紫外線影響を考慮することで、OLEDの劣化量の推定精度がさらに向上し、ひいては補正精度も向上する。そのため、本実施形態の表示装置S3は、制御部2が、この紫外線影響を加味した各画素の劣化量の推定および駆動条件の補正を実行する構成とされている。
制御部2は、本実施形態では、図8に示すように、複数の車載センサ13に接続されると共に、照度センサとされた車載センサ13から照度情報を取得する紫外線量推定部26を有してなる。
本実施形態では、記憶部24には、例えば図9に示すように、紫外線量とOLEDの劣化係数との相関データ(以下、単に「紫外線劣化データ」という)が格納されている。この紫外線劣化データは、例えばOLEDに紫外線を照射し、その線量に対する輝度の低下度合いを測定する等の方法により得られる。
また、記憶部24には、例えば図10に示すように、車種ごとの車室11内における日射量分布テーブルが複数格納されている。日射量分布テーブルは、例えば、図10に示すように、R1、R2、R3(R1>R2>R3)といった具合に日射量ごとの分布がデータテーブル化されたものであり、温度分布テーブルと同様に、車種ごとに予め作成される。紫外線劣化データおよび日射量分布テーブルは、紫外線量推定部26による表示部1の紫外線量推定に用いられる。
紫外線量推定部26は、車載センサ13のうち照度センサから照度情報を取得すると共に、当該照度情報と搭載された車両10の車種に対応した日射量分布テーブルとにより、表示部1の紫外線量を推定する。紫外線量推定部26は、例えば、図11に示す処理動作により紫外線量を推定する。
ステップS301では、紫外線量推定部26は、車載センサ13から照度情報を取得し、日射量を算出する。続いて、紫外線量推定部26は、上記第1実施形態と同様に、ステップS103、S104にて、表示装置S3が搭載される車両10の車種情報と表示部1の位置情報を取得する。
続けて、ステップS302では、紫外線量推定部26は、当該日射量と車種情報とにより、対応する所定の日射量分布テーブルを選択する。
その後、ステップS303では、紫外線量推定部26は、日射量分布テーブルに基づいて、車室11内の日射量分布を推定すると共に、表示部1の位置情報に基づいて、表示部1の日射量を推定する。そして、紫外線量推定部26は、推定した日射量に所定の割合、例えば太陽光に含まれる紫外線の割合(限定するものではないが、10%など)を乗じて得た値を紫外線量として推定する。このようにして推定された紫外線量は、記憶部24に記憶され、必要に応じて劣化推定部22での劣化量推定に用いられる。
劣化推定部22は、本実施形態では、推定された紫外線量を、図9に示す紫外線量と劣化係数との相関データに当てはめ、劣化係数を算出する。劣化推定部22は、例えば、この劣化係数を紫外線影響による加速係数とし、この加速係数と上記第1実施形態で述べた基準カーブとを用いて相対輝度、すなわち劣化量を算出する。これにより、劣化推定部22は、通電影響および温度影響に加えて、紫外線影響を加味したOLEDの劣化量を推定することができる。
そして、補正量計算部23がこの劣化量に基づいて補正後の階調値を算出し、補正部25が表示部1の駆動条件を補正することで、表示部1における焼きつきをより効果的に抑制することができる。
本実施形態によれば、上記第1実施形態の効果が得られることに加えて、紫外線による影響を加味した、より補正精度が向上した表示装置S3となる。なお、本実施形態の表示装置S3は、上記第2実施形態の表示装置S2と組み合わせられてもよい。
(他の実施形態)
なお、上記した各実施形態に示した表示装置は、本発明の表示装置の一例を示したものであり、上記の各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(1)例えば、上記第1実施形態では、図4A〜図4Cに示す車種ごとの温度分布テーブルを用いる例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、車室11内の温度は、図12A〜図12Cに示すように、鉛直方向における上部分と下部分とで異なる傾向の温度分布を持つことがあり、必要に応じて、これらのような温度分布テーブルが用いられてもよい。これにより、車室11内の温度分布および表示部1の環境温度の推定精度が向上し、ひいては、補正部25による補正精度がより向上した表示装置となる。
なお、図12A〜図12Cでは、図4Aと同様に5℃ごとに温度領域が区分された例について示したが、これに限定されるものではなく、温度領域を区分する温度については適宜変更され得る。また、図12A〜図12Cでは、図4Aにおける座標X1〜X3に相当する部分を黒点で示している。
(2)上記第1実施形態では、車種それぞれについて、温度別の複数の温度分布テーブルが記憶部24に格納され、必要に応じて、不図示のCPUに読み込まれる例について説明した。しかしながら、車種それぞれにつき1つの代表の温度分布テーブルを用意し、車載センサ13から取得した温度に応じて異なる補正係数を乗じて得た値を環境温度として推定する方式であってもよい。この場合、車種の数だけの複数の温度分布テーブルと共に、補正係数を記憶部24に格納すればよく、データ容量の削減が可能となる。このように、温度分布テーブルの数については、データ容量の観点から適宜変更されてもよい。
1 表示部
10 車両
11 車室
13 車載センサ
21 温度分布推定部
22 劣化推定
24 記憶部
25 補正部
26 紫外線量推定部

Claims (3)

  1. 車載センサ(13)を備える車両(10)に搭載される表示装置であって、
    自発光素子によりなる複数の画素を有してなり、各種映像を表示する表示部(1)と、
    前記車両の車室(11)内における温度分布、および前記表示部が配置された環境温度を推定する温度分布推定部(21)と、
    前記環境温度に基づき、前記複数の画素の劣化量を推定する劣化推定部(22)と、
    前記車室内における温度分布を推定するために用いられ、車種ごとに異なる複数の温度分布テーブルが格納された記憶部(24)と、
    前記劣化量に基づいて、前記複数の画素の駆動条件の補正を行う補正部(25)とを備え、
    前記温度分布推定部は、前記車載センサから得られる温度情報を取得すると共に、前記表示部の前記車室内における位置情報、前記温度情報および前記複数の温度分布テーブルのうち前記車両の車種に対応した前記温度分布テーブルに基づいて、前記環境温度を推定する、表示装置。
  2. 前記温度分布テーブルを第1温度分布テーブルとして、
    前記記憶部には、複数の前記第1温度分布テーブルに加え、前記車両に搭載されたカーエアコンが作動している状況に対応した第2温度分布テーブルが格納されており、
    前記温度分布推定部は、前記カーエアコンが作動している場合には、前記第2温度分布テーブルに基づいて前記環境温度を推定する、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示部への紫外線照射量を推定する紫外線量推定部(26)をさらに有し、
    前記記憶部には、前記車室内における日射量の分布を推定するために用いられ、車種ごとに異なる複数の日射量分布テーブルが格納されており、
    前記紫外線量推定部は、前記車載センサから照度情報を取得すると共に、前記表示部の前記車室内における位置情報、前記照度情報および前記複数の日射量分布テーブルのうち前記車両の車種に対応した前記日射量分布テーブルに基づいて、前記表示部の紫外線量を推定し、
    前記劣化推定部は、前記環境温度および前記表示部の紫外線量に基づいて、前記複数の画素の前記劣化量を推定する、請求項1または2に記載の表示装置。
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