JP2018059662A - 収納温度監視システム - Google Patents
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Abstract
Description
この宅配物の収納装置は、居住者が共用で使用可能な収納ボックスを複数備え、当該共用の収納ボックスにおいて、宅配便等により集合住宅の居住者宛に配送された物品を、一時的に預かり、施錠可能に収納することにより、当該居住者が不在の場合であっても、再配達を依頼することなく、当該収納装置から自身宛の配送物を取り出すことにより、スムーズに当該配送物を受け取ることができるというものである。
生鮮食品は傷みやすく、収納装置は生成食品を保管する際には、収納ボックス内の温度を低温に保つ冷蔵機能を備えることが必要である。
この特許文献1に開示されるロッカー式冷蔵庫は、収納ボックス内の温度を例えば5℃,0℃,−18℃といったように複数の温度に設定を切り替えることができ、収納ボックス内の保冷宅配物を取り出した後は、例えば−18℃から5℃に設定を切り替えることにより、自然除霜を可能にしている。
(第1の実施の形態の概要)
本発明の第1の実施の形態における収納温度監視システムは、物品を一時的に預かり保管する収納装置に備えられている低温収納ボックス内の温度が適温(低温)に保たれているかどうかを監視するものである。
収納温度監視システムは、停電や冷却手段の不具合等により低温収納ボックス内の温度が、設定温度以上に上昇したり、設定温度よりも低い温度に下降したりした場合には、収納装置の管理者の端末にアラート通知を行う。
(1)収納温度監視システムの全体構成
図1は、本発明の第1の実施の形態における収納温度監視システムの構成を示す図である。以下、図を用いて、収納温度監視システムの構成について説明を進める。
収納温度監視システムは、物品を低温に保ちながら収納ボックスに収納可能な収納装置10と、上記収納装置10の収納ボックス内の温度状態を管理する管理サーバ20と、物品の配送先又は配送元であるユーザにより操作されるユーザ端末30と、上記収納装置10の収納ボックスによる物品の保管状態を管理する管理事業者により操作される管理者端末50とを有して構成される。
これら各機器10,20,30,50は、インターネットやLAN等のネットワーク100を介して互いに通信可能に接続される。
(2−a)収納装置10の全体構成
収納装置10は、複数の施錠可能な収納ボックスを備え、当該収納ボックスに物品を収納するものであり、それら収納ボックスの中には保冷機能を備えたものがある。
例えば、収納装置10は、集合住宅又はオフィス等に設置されるいわゆる宅配ロッカーであってもよいし、郵便局やスーパーマーケット等において配送物や購入商品等を一時預かるロッカー装置であってもよいし、駅等の公共の場所や商業施設に設置されるコインロッカーであってもよい。
上記の収納装置10の例は、あくまで一例であり、保冷機能を備えた収納ボックスを有する収納装置であれば、当該例に限定されない。
以下、本実施の形態では、一例として、収納装置10を集合住宅等に設置される宅配ロッカーであるとして説明を進める。
また、図3は、本発明の第1の実施の形態における収納装置10正面側の外観を示す図である。
図に示すように、収納装置10は、CPU等から構成され収納装置10全体を制御する制御部11と、各種情報を格納する情報格納部12と、ネットワーク100を介して管理サーバ20と通信を行う通信部13と、各種情報を表示する表示部14と、各種キーを備え情報入力が可能であるとともに、収納ボックスの解錠用の認証情報の読取り等をする操作部15と、物品を収納する収納ボックスを複数備えた収納部16とを有して構成される。
なお、上記表示部14と操作部15は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
図4は、本発明の第1の実施の形態における収納装置10の収納部16の構成を示す図である。
図3,4に示すように、収納部16を構成する収納ボックスには、温度調節機能を備えない一般的な収納ボックスである常温収納ボックス161と、冷蔵又は冷凍機能を備え、要冷蔵又は要冷凍の物品を収納する収納ボックスである低温収納ボックス162との2種類がある。
各収納ボックス161,162に物品が収納されているときには、物品を安全に保管するため閉扉及び施錠され、操作部15による認証情報の入力により解錠及び開扉される。
一方、各収納ボックス161,162に物品が収納されていないときには、施錠又は解錠されており、このうち施錠された状態の場合であっても、認証情報を入力することなく、操作部15による所定の操作(キー入力等)で解錠することができる。
この場合、制御部11は、当該物品検知センサ1611からの入力信号に基づいて、物品が各収納ボックス161,162に収納されていることを確認(検出)することができる。
上記物品検知センサ1611は、例えば、赤外線等の光学センサや重量センサ等により構成される。
温度調整部1622は、一般的な冷蔵庫等に備えられているものと同様の構成を採用してもよく、例えば、圧縮機を用いる蒸気圧縮式冷蔵/冷凍システムや、吸収式冷蔵/冷凍システムや、ペルチェ式冷蔵/冷凍システム等を用いることができる。
温度センサ1621は、所定時間ごとに低温収納ボックス162の庫内温度を測定し、その測定温度を表す温度測定信号を制御部11へ出力する。
制御部11は、上記温度測定信号が入力されると、当該入力された温度測定信号に表される低温収納ボックス162の庫内の測定温度と、後述の温度監視DB124に登録されている設定温度とを比較し、その比較結果に基づいて温度調整部1622へ制御信号を出力し、温度調整部1622の動作を制御する。
具体的には、制御部11は、測定温度が設定温度の上限より高い場合には、温度調整部1622による冷却動作を実行させ、測定温度が設定温度の下限より低い場合には、温度調整部1622による冷却動作を停止させるよう動作制御を行う。
このように、温度調整部1622が低温収納ボックス162の庫内温度の測定結果に基づいて冷却動作を行ったり、動作を停止したりすることにより、低温収納ボックス162の庫内の温度は設定温度の範囲内に保たれ、庫内の物品の冷蔵又は冷凍を行いながら保管することができる。
管理サーバ20は、その温度測定情報を収納装置10から受信し、当該温度測定情報に含まれる低温収納ボックス162庫内の測定温度がアラート(警告)を発信する必要があると判断した場合には、管理サーバ20を介して管理者端末50へアラート通知を発信して、収納装置10の低温収納ボックス162の冷却機能に障害が発生している旨を警告する。
図5は、本発明の第1の実施の形態における情報格納部12が格納する各データベース121〜124を示す図である。
図に示すように、情報格納部12は、物品の配送先又は配送元のユーザが各収納ボックス161,162を解錠するための認証情報等を管理するユーザDB121と、各収納ボックス161,162の収納状況の情報(収納されているか否か、入庫者・入庫時期を示す入庫履歴、庫内の物品の取出しが許可されている者の情報等)を管理する収納ボックスDB122と、物品を収納装置10に入庫又は収納装置10から取り出して配送業務を行う作業員のデータを管理する作業員DB123と、物品の注文番号と当該物品の配送先のユーザの専有部情報とを対応付けて管理する注文DB124とを格納する。
図に示す例では、ユーザDB121は、ユーザ名と、ユーザの専有部情報(部屋番号)と、収納ボックス解錠用の認証情報と、メールアドレスとをそれぞれユーザを識別するID(ユーザID)に対応付けて管理している。
本実施の形態では、各専有部ごとに認証情報が設定されており、当該認証情報がユーザDB121において、上述のとおり管理されている。すなわち、本実施の形態では、一例として、同一専有部に居住又は利用するユーザに対しては同一の認証情報が割り当てられ、ユーザDB121において管理されている。
また、図の例において、ユーザDB121は、ユーザの連絡先(ユーザ端末30等)の情報としてメールアドレスを管理しているが、連絡先の情報であればこれに限定されない。
図に示す例では、収納ボックスDB122は、各収納ボックスを示すボックス番号に対応付けて、収納ボックスの種類(常温収納ボックス161、低温収納ボックス162のいずれか)の情報と、収納されている物品の宛先のユーザの専有部情報(部屋番号)と、物品が収納されるごとに配送業務を管理するために新たに付与される注文番号と、収納ボックス161,162における物品の収納能力の情報(「収納可能」か「収納不可能」か)と、物品の入庫又は取出しの履歴情報と、解錠が許可されている作業員又はグループのIDとをそれぞれ管理している。
当該グループIDとは作業員が所属するグループを識別するためのIDであり、物品の取出しがグループ単位で許可されている場合には、当該グループに所属する作業員全てが取出し可能である。
当該グループIDで特定されるグループとは、例えば、店舗、企業、部署、組織又は団体等、作業員が所属するグループをいう。さらに具体的な例を示すと、上記グループは、宅配便や郵便等の配送会社、クリーニング店、食品配達業務を行うスーパーマーケット等である。
図に示す作業員DB123は、各作業員を識別する作業員IDに対応付けて、当該作業員が所属するグループ(企業、店舗等)のグループIDと、当該所属のグループの名称と、当該作業員の氏名又は名称とを管理している。
作業員が操作部15を用いて作業員ID及び注文番号を入力すると、収納装置10の制御部11は、作業員DB123を参照して、上記入力された作業員IDに対応付けられているグループIDを抽出し、次に、当該抽出されたグループIDと上記入力された注文番号とが収納ボックスDB122において対応付けられているか否かを判断し、対応付けられていれば認証成功とし、該当する収納ボックス161,162が解錠され、作業員は当該収納ボックス161,162から物品を取り出すことができる。
図に示す例では、注文DB124は、各注文番号に、当該注文番号の物品の宛先のユーザの専有部情報(部屋番号)が対応付けて管理している。
例えば、ユーザがネットショップ等で商品(物品)の購入及び配送を決定すると、その物品の配送について注文番号が発行される。また、商品購入の際にユーザは自身の専有部情報をショップ側等に提示する。
これら注文番号と専有部情報とは互いに対応付けられて収納装置10に入力され、上記のとおり、注文DB124に登録される。
管理サーバ20は、ユーザの情報と収納装置10におけるユーザ宛の物品の収納状況とを管理する情報処理装置であって、居住/利用施設の内部又は外部いずれに設置されていてもよい。
図に示すように、管理サーバ20は、管理サーバ20全体を制御する制御部21と、ユーザの情報及び物品の状況等の情報を格納する情報格納部22と、収納装置10及びユーザ端末30との間で各種情報の送受信を行う通信部23とを有して構成される。
図に示すように、情報格納部22は、ユーザの個人情報を管理するユーザDB221と、ユーザ宛の物品の収納状況の情報を管理する物品収納ボックスDB222と、作業員が収納部16を解錠する際に必要なパスワード等の認証情報等を管理する作業員DB223と、物品の注文番号と当該物品の配送先のユーザの専有部情報とを対応付けて管理する注文DB224と、低温収納ボックス162庫内の測定温度の履歴を管理する温度履歴DB225と、低温収納ボックス162庫内の温度を管理する温度監視DB226とを格納する。
各データベース121,221で管理される各情報は、例えば、定期的に又は一方が更新されるごとに、収納装置10と情報提供サーバ20との間で通信が行われ、最新の内容に同期がとられ、各データベース121,221の情報が更新される。
また、同様に、各データベース122,222間の情報、各データベース123,223間の情報、及び各データベース124,224間の情報についても同期がとられる。
図に示す例では、温度履歴DB225は、各低温収納ボックス162ごとに、現在の庫内の測定温度と、その測定時刻と、現在の測定温度が後述のアラート温度の範囲内かどうかの情報とを互いに対応付けて管理している。
図に示す例では、温度監視DB226は、各低温収納ボックス162ごとに、庫内の温度の維持目標である設定温度と、低温収納ボックス162に異常が生じていると判定する温度の範囲を示すアラート温度と、現在の庫内の測定温度と、低温収納ボックス162に異常が発生した旨のアラートを報知する際の基準となる上記アラート温度の継続時間(アラート設定時間)と、アラート報知時に当該低温収納ボックス162を強制的に施錠するか否かを示す情報(強制施錠)と、当該低温収納ボックス162に現在物品が収納されているか否かを示す収納状況と、現在強制施錠が行われているか否かを示す情報(強制施錠の現在状況)とを互いに対応付けて管理している。
上記アラート温度は、設定温度の範囲を外れた範囲に設定することが好ましく、具体的には、設定温度の上限より高い温度と、設定温度の下限より低い温度に設定することが好ましい。
ボックス番号「5」の低温収納ボックス162は、アラート温度が10℃より高い温度及び0℃未満に設定されており、アラート設定時間が10分に設定されている。この場合、アラート温度が10分間継続すると、管理サーバ20は、低温収納ボックス162に異常が発生した旨のアラートを管理者端末50に通知する。
また、ボックス番号「5」の低温収納ボックス162は、強制施錠が「自動」に設定されているので、上記アラート通知後には該当する低温収納ボックス162は自動的に強制施錠がされ、当該低温収納ボックス162に自分宛の物品が収納されているユーザが認証情報を入力しても解錠することはできなくなる。
一方、例えば、ボックス番号「7」の低温収納ボックス162は、強制施錠が「手動」に設定されており、アラート通知後に、管理者が管理者端末50を用いて強制施錠の指示を行った場合のみ強制施錠が行われ、当該指示がない場合には強制施錠が行われない。すなわち、強制施錠が「手動」に設定されている場合には、障害が発生した低温収納ボックス162の強制施錠を管理者の任意で行うことができる。
また、制御部21は、図12の例のように、そのアラート温度の範囲内に該当するか否かを温度履歴DB225に書き込むようにしてもよい。
ユーザ端末30は、物品の配送宛のユーザにより操作される情報処理装置である。
例えば、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS、PC等の携帯型情報処理装置である。
ここで、物品預かり情報とは、ユーザに対し当該ユーザ宛の物品を収納装置10に収納して保管している旨を示す情報である。例えば、物品預かり情報は、預かり時刻、保管している収納ボックスのボックス番号とを含む。
図に示すように、ユーザ端末30は、CPU等からなりユーザ端末30全体を制御する制御部31と、ユーザ端末30を操作するユーザのユーザID等の各種情報を格納する情報格納部32と、インターネット等のネットワーク100を介して管理サーバ20との間で情報の送受信を行う通信部33と、各種情報を表示する表示部34と、各種キー及びボタン等からなり、各種情報の入力を行う操作部35とを有して構成される。
また、上記表示部34と操作部35は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
管理者端末50は、収納装置10の管理、特に、低温収納ボックス162の保冷状態の管理を行う管理者により操作される情報処理装置である。
例えば、管理者端末50は、PC、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、携帯電話、PDA、PHS等の情報処理装置である。
このアラート通知には、例えば、異常が発生した収納装置10及びその低温収納ボックス162のボックス番号、現在の測定温度等の情報が含まれる。
図に示すように、管理者端末50は、CPU等からなり管理者端末50全体を制御する制御部51と、管理者端末50を操作するユーザのユーザID等の各種情報を格納する情報格納部52と、インターネット等のネットワーク100を介して管理サーバ20との間で情報の送受信を行う通信部53と、各種情報を表示する表示部54と、各種キー及びボタン等からなり、各種情報の入力を行う操作部55とを有して構成される。
また、上記表示部54と操作部55は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
管理者端末50の通信部53は上記情報を管理サーバ20から受信すると、表示部54は当該受信した情報を表示する。
これにより、管理者は、収納装置10の各収納ボックス161,162の収納状況や低温収納ボックス162の保冷機能の状況等を容易に確認することができる。
また、管理者には、全ての収納ボックス161,162を解錠することが可能な権限が与えられており、収納装置10の操作部15を用いて特定のパスワードを入力したり、鍵(マスターキー)を用いたりして当該解錠を行うことが可能となっている。例えば、低温収納ボックス162の冷却機能に故障が発生した場合等には、管理者は、その故障が発生した収納ボックスを解錠して庫内の物品を取り出し、冷蔵庫等の冷却が可能な場所へ移して保管等を行う。
(1)作業員が物品を入庫するときの動作
図16は、本発明の第1の実施の形態において、配送業者等の作業員が物品を収納装置10に入庫するときの収納装置10による動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、作業員が収納ボックスにユーザ宛の物品を入庫するときの収納装置10による動作について説明を進める。
なお、上記作業員が入庫しようとしている物品は宅配物等であり、常温収納ボックス161又は低温収納ボックス162のいずれかに入庫するものであるとする。
収納装置10の表示部14には、収納装置10の使用目的を選択するためのスタート画面が表示されている。
図17は、本発明の第1の実施の形態において収納装置10が表示するスタート画面の一例を示す図である。
図に示す例において、スタート画面には、収納装置10の使用目的として「お取り出し」、「荷物の預け入れ」、「荷物の回収」、「管理者メニュー」が表示されている。
ここでは、作業員は「荷物の預け入れ」を選択する。
図18は、本発明の第1の実施の形態において収納装置10が表示する作業員IDの入力画面の一例を示す図である。
図に示す例では、作業員IDの入力画面には、これからユーザ宛の物品を収納装置10に預け入れる作業員の作業員IDの入力欄が設けられている。
ここで、作業員は、操作部15を用いて、作業員IDの入力画面上の入力欄に自身の作業員IDを入力する(ステップS102)。
図19は、本発明の第1の実施の形態において収納装置10が表示する注文番号の入力画面の一例を示す図である。
図に示す例では、注文番号の入力画面には、これから作業員が入庫するユーザ宛の物品の注文番号を入力するための入力欄が設けられている。
ここで、作業員は、操作部15を用いて、注文番号の入力画面上の入力欄に注文番号を入力する(ステップS103)。
この注文番号は、作業員は予め配送元等から知らされており、例えば、配送伝票やユーザ宛の物品の包装等に記載されていてもよい。
図20は、本発明の第1の実施の形態において収納装置10が表示するボックス画面の一例を示す図である。
図に示す例では、ボックス画面には、収納装置10の収納ボックス161,162が示され、そのうち「未使用」の収納ボックス161,162には、「使用中」の収納ボックス161,162とは異なる色等で区別されて表現されている(図では斜線)。
ここで、作業員は、操作部15を用いて、ボックス画面上に示される「未使用」の収納ボックス161,162から、物品の特徴に合った、物品を入庫する任意の収納ボックス161,162を選択する(ステップS104)。
作業員は、開扉した収納ボックス161,162に配送物を収納し、閉扉すると、施錠される。
具体的には、ステップS102で入力された作業員IDと、ステップS103で入力された注文番号と、日時等の時間情報とが、収納ボックスDB122におけるステップS104で選択された該当する収納ボックス161,162の欄(注文番号の欄、履歴情報の欄)に記録される。
また、ステップS106において、制御部11は、注文DB124を参照し、上記ステップS103で入力された注文番号に対応付けられている専有部情報(部屋番号)を抽出し、当該抽出した専有部情報を、上記ステップS104で選択された収納ボックス161,162の専有部情報の欄に記録する。
さらに、ステップS106において、制御部11は、収納ボックスDB122の当該収納ボックス161,162の収納状況の欄において、「未使用」から「使用中」に書き替える。
管理サーバ20の通信部23は当該着荷情報を収納装置10から受信すると、管理サーバ20の制御部21は、ユーザDB221を参照して当該ユーザのメールアドレスを抽出し、管理サーバ20の通信部23は当該着荷情報を図示しないメールサーバ等を介して上記抽出した当該メールアドレス宛のユーザ端末30へ送信する(ステップS108)。
ユーザは、その着荷情報の内容を確認して、その後、自身宛の物品を収納装置10まで取りに行く。
なお、上記着荷情報には、物品を収納装置10から取り出す際に必要な注文番号が含まれていてもよい。
以上で、作業員による物品の入庫動作は終了する。
以上のように、作業員が収納装置10の収納ボックスにユーザ宛の物品を入庫した後に、着荷情報の通知によりこれを知ったユーザは収納装置10の設置場所を訪れ、上記収納ボックスから自身宛の物品を取り出す。
図21は、本発明の第1の実施の形態において、ユーザが物品を収納装置10から取り出すときの収納装置10による動作の流れを示すフローチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
収納装置10の表示部14には、収納装置10の使用目的を選択するためのスタート画面が表示されている。
ここで表示されるスタート画面は、上述の図17に示したスタート画面と同様のものであってよい。
スタート画面には、収納装置10の使用目的として「お取り出し」、「荷物の預け入れ」、「荷物の回収」、「管理者メニュー」が表示されている。
ユーザは、収納装置10の操作部15を用いて、スタート画面上の複数の使用目的から今回該当するものを選択する(ステップS201)。
ここでは、ユーザは、自身宛の物品を収納装置10から取り出したいので、「お取り出し」を選択する。
ここで、ユーザは、自身の認証媒体から認証情報を操作部15に読み取らせたり、自ら操作部15を用いて認証情報を入力したりして、自身の認証情報の入力を行う(ステップS202)。
ここで表示される注文情報の入力画面は、上述の図19に示した注文情報の入力画面と同様のものであってよい。
注文番号の入力画面には、これからユーザが取り出そうとしている自身宛の物品の注文番号を入力するための入力欄が設けられている。
ここで、ユーザは、操作部15を用いて、注文番号の入力画面上の入力欄に注文番号を入力する(ステップS203)。
例えば、注文番号は、上述のように、ユーザが受け取る着荷情報に含まれていてもよい。
また、例えば、ユーザ宛の物品がユーザがネットショップで購入した商品である場合には、購入時にその購入に用いた端末(ユーザ端末30等)の画面上に上記注文番号が表示され、ユーザが知るようにしてもよい。
このマイページとは、例えばWebページ等の画面情報であって、収納装置10を利用した配送物の一時預け入れサービスを利用する居住者個々ごとに設けられ、当該各居住者だけがパスワード等を入力してログインし閲覧できる画面情報であり、各居住者宛の配送物の情報や収納装置10の使用状況等の情報が表示される。
例えば、マイページには、居住者への配送物が収納装置10に入庫されている又は入庫されたこと、あるいは配送物に合った収納ボックスの空きがない等の理由で入庫されなかった旨の情報、すなわち荷物情報が表示される。
ここで、制御部11は、認証失敗と判断した場合には(ステップS204/No)、収納ボックス161,162を解錠せずにそのまま動作を終了する。
一方、制御部11は、認証成功と判断した場合には(ステップS204/Yes)、収納ボックスDB122において、上記ステップS203で入力された注文番号に対応付けられている収納ボックス161,162を解錠及び開扉させる(ステップS205)。
ユーザは、開扉した収納ボックス161,162から物品を取り出して閉扉すると、施錠される。
具体的には、物品が取り出された収納ボックス161,162の各欄の情報(専有部情報、注文番号、履歴情報)を削除するとともに、収納ボックスDB122の当該収納ボックス161,162の収納状況の欄において、「使用中」から「未使用」に書き替える。
以上で、ユーザによる物品の取り出し動作を終了する。
収納装置10の低温収納ボックス162には、食品等の低温での保管が必要な物品が収納される。
従って、管理サーバ20は、低温収納ボックス162が適切な温度に保たれる必要があるかどうかを管理する必要がある。
図22,23は、本発明の第1の実施の形態における低温収納ボックス162の温度管理動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
収納装置10の制御部11は、その温度センサ1621からの温度測定信号が入力すると、該温度測定信号に基づいて温度測定情報を生成し、通信部13はその温度測定情報を管理サーバ20へ送信する(ステップS402)。
この温度測定情報には、低温収納ボックス162の測定温度と、測定時刻と、当該低温収納ボックス162を特定するボックス番号と、当該低温収納ボックス162を備えた収納装置10を特定する情報とが含まれる。
ここで、温度履歴DB225に記録される項目は、例えば、測定時刻及び測定温度である。
図13の例においては、ボックス番号「5」の低温収納ボックス162のアラート温度は「10℃以上」又は「0℃以下」に設定されており、アラート時間は「10分」に設定されている。
また、図12の例においては、当該ボックス番号「5」の低温収納ボックス162の庫内温度が上昇し、測定時刻が「13時03分」以降はアラート温度に達している。
このアラート温度に達している時間が「10分」継続すると、管理サーバ20の通信部23は、管理者端末50に対しアラート通知を行う。
ここで、制御部21は、当該低温収納ボックス162の強制施錠が「手動」に設定されていると判断した場合には(ステップS405/No)、ステップS410の処理に進む。
この強制的に施錠された低温収納ボックス162については、当該ボックス内の物品の宛先であるユーザが、たとえ正当な認証情報を入力しても解錠することはできないようになっており、管理サーバ20からの制御信号によってのみ解錠される。
管理サーバ20の通信部23はその強制施錠を実行した旨の情報を収納装置10から受信すると、制御部21は、温度監視DB226の強制施錠の現在状況の項目を「未強制施錠」から「強制施錠中」に書き替える(ステップS409)。
管理者端末50の通信部55は上記アラート通知を管理サーバ20から受信すると、制御部51は当該アラート通知の内容を表示部54上に表示させたり、管理者端末50が備えるスピーカ(図示せず)から音声出力をさせたりして管理者にその内容を報知する(ステップS411)。
当該アラート通知に基づく報知をアラート報知という。
管理者は、そのアラート報知の内容を確認して、障害が発生している収納装置10の設置場所を訪れ、点検や修理を行う等の対応を行うことができる。
自動的に強制施錠が行われた場合(ステップS412/Yes)、そのまま動作を終了する。
また、自動的に強制施錠が行われなかった場合であっても(ステップS412/No)、管理者は、管理者端末50を用いた強制制御を指示しなかった場合には(ステップS413/No)、そのまま動作を終了する。
一方、自動的に強制制御が行われず(ステップS412/No)、管理者が管理者端末50の操作部55を用いて強制施錠を指示する場合には(ステップS413/Yes)、管理者端末50の通信部53は、強制施錠の指示情報を管理サーバ20へ送信する(ステップS414)。
この強制施錠の指示情報には、強制施錠の対象となる低温収納ボックス162のボックス番号等が含まれる。
次に、管理サーバ20の通信部23は、上記強制施錠の制御信号を収納装置10へ送信する(ステップS416)。
この手動で行われた強制施錠についてもまた、自動で行われた場合と同様に、管理者端末50からの解除指示がない限り、解錠は不可能である。
以上で、動作を終了する。
上述のように、低温収納ボックス162に異常が発生し、保冷効果が十分に果たせない状態となった場合には、当該常温収納ボックス161を強制施錠することにより、例えば、保冷機能が失われたため品質の低下した物品をユーザが取り出すことを規制することができる。
この強制施錠された低温収納ボックス162は、ユーザが認証情報を入力することにより解錠することはできない。
この強制施錠の解除は以下のとおり行うことができる。
図24は、本発明の第1の実施の形態における低温収納ボックス162の強制施錠の解除動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って説明を進める。
管理者端末50の通信部53は、上記入力された強制施錠解除の指示情報を管理サーバ20へ送信する(ステップS502)。
次に、管理サーバ20の通信部23は、上記強制施錠解除の制御信号に基づいて、強制施錠解除の制御信号を収納装置10へ送信する(ステップS504)。
低温収納ボックス162はこの強制施錠の解除が行われても、施錠はそのまま維持される。すなわち、強制施錠の解除が行われた低温収納ボックス162は、ユーザが認証情報により解錠可能な状態にはなっているが、物品の宛先ではなく解錠のための認証情報を持たない第三者が開扉可能な状態ではない。
以上で動作を終了する。
上記のとおり、収納装置10は、収納ボックスDB122において各収納ボックスの収納状況を管理している。
また、管理サーバ20は、収納ボックスDB222において、上記収納ボックスDB122と同様の情報をそれぞれ管理している。
ユーザは、ユーザ端末30を用いて、ネットワーク100を介して管理サーバ20に対し、各収納ボックスにおける物品の収納状況の情報の取得要求を送信すると、管理サーバ20の制御部21は、当該取得要求に応じて該当する情報を収納ボックスDB222から抽出し、通信部23は当該抽出した情報をユーザ端末30へ送信し提供する。
また、ユーザは、ユーザ端末30を用いて、収納装置10に対して同様の情報の取得要求をして、収納装置10から同様の情報を取得するよう構成してもよい。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態における収納温度監視システムによれば、収納装置10の低温収納ボックス162庫内の測定温度が所定温度(アラート温度)に達したまま所定時間(アラート時間)経過した場合、管理サーバ20は当該低温収納ボックス162に障害が発生したと判断して管理者端末50へアラート通知するので、収納装置10の管理者は、当該低温収納ボックス162の状態を的確に把握し、当該低温収納ボックス162から物品を取り出して別の場所で適切な状態で保管できるとともに、早期に当該低温収納ボックス162の修理等の対応を行うことが可能となる。
例えば、上記物品が要冷蔵の食品であって、低温収納ボックス162の冷却機能が不十分である場合には、当該食品が傷み、食中毒の原因となる可能性がある。
このような場合であっても、上記のとおり強制施錠を行ってユーザが物品を低温収納ボックス162から取り出せないようにすることにより、ユーザの安全を保証することが可能となる。
例えば、上述の実施の形態では、作業員がユーザ宛の物品を収納装置10に入庫し、その宛先のユーザが物品を収納装置10から取り出す例について説明したが、ユーザが収納装置10に物品を入庫してもよいし、作業員が物品を収納装置10から取り出すようにしてもよい。
また、上述の第1の実施の形態においては、低温収納ボックス162は強制施錠が解除されても施錠状態を維持していたが、解除の際、解錠するようにしてもよい。
(第2の実施の形態の概要)
収納装置10の中には、ゴルフバッグ等の大型の物品を収納するための大きい収容サイズの収納ボックスを備えたものもある。
近年、その大きいサイズの収納ボックスに子供がいたずらやかくれんぼ等をして入り込んだ状態で鍵がかかり、収納ボックス内に閉じ込められる事故が発生している。
特に気温が上昇する夏に閉じ込められた状態で長時間放置された場合、熱中症の発症等の重大事故に発展することが考えられるため、このような閉じ込め事故には注意が必要である。
以下、特記しない限り、本発明の第2の実施の形態における収納温度監視システムの構成及び動作等は、第1の実施の形態と同様であるとして説明を進める。
(1)収納温度監視システムの全体構成
本発明の第2の実施の形態における収納温度監視システムは、第1の実施の形態と同様に、収納ボックスに収納可能な収納装置10と、上記収納装置10の収納ボックス内の温度状態を管理する管理サーバ20と、物品の配送先又は配送元であるユーザにより操作されるユーザ端末30と、上記収納装置10の収納ボックスによる物品の保管状態を管理する管理事業者により操作される管理者端末50とを有して構成される。
これら各機器10,20,30,50は、インターネットやLAN等のネットワーク100を介して互いに通信可能に接続される。
(2−a)収納装置10の全体構成
収納装置10は、複数の施錠可能な収納ボックスを備え、当該収納ボックスに物品を収納するものである。
なお、本実施の形態における収納装置10は保冷機能を備えた低温収納ボックス162を有していてもよいが必須ではなく、本実施の形態ではその説明を省略する。
以下、本実施の形態では、一例として、収納装置10を集合住宅等に設置される宅配ロッカーであるとして説明を進める。
なお、上記表示部14と操作部15は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
図25は、本発明の第2の実施の形態における収納装置10の収納部16の構成を示す図である。
図25に示すように、収納部16を構成する収納ボックスの庫内には、人や動物等の生物が収納されていることを検知する生物検知センサ1601が設けられる。
当該生物検知センサ1601は、例えば、赤外線を利用して収納ボックスの庫内の温度分布を検知するサーモグラフィ(温度分布センサ)等により構成される。
上記複数の領域は収納ボックスの庫内の空間を仮想的に複数の立体に分割したものでもよいし、収納ボックスの庫内の平面撮影画像を仮想的に複数の平面に分割したものでもよい。
制御部11は、生物検知センサ1601から入力された温度分布信号に示される各収納ボックスにおける庫内の温度分布の情報(温度分布情報)を通信部13に管理サーバ20へ送信させる。
管理サーバ20は、所定時間ごとに収納装置10から受信する上記温度分布情報に基づいて、各収納ボックスにおける庫内の温度分布の時間変化を観察し、所定時間内に温度分布において変化を検出すると、庫内で生物の動きがあることを確認(検知)する。
このことにより、収納ボックスの庫内に生物が入り込み、閉じ込められていることをいち早く発見することが可能となる。
解錠ボタン1602には例えばLED等の発光体を有して構成されており、収納ボックスが閉扉して暗い状態であっても、解錠ボタン1602の位置が容易に把握できるようになっている。
当該解錠ボタン1602は、例えば、制御部11が閉扉又は施錠を検知すると、上記発光体を発光させ、開扉又は解錠すると、上記発光体を消灯させるよう制御してもよい。
制御部11は当該入力された解錠要求信号を検出すると、収納部16へ当該収納ボックスを強制的に解錠するための解錠信号(収納ボックスを特定する情報を含む)を出力する。
収納部16は上記解錠信号を制御部11から入力すると、該当する収納ボックスを強制解錠する。
これにより、当該収納ボックスに閉じ込められている子供等は庫外へ脱出することが可能となる。
本発明の第2の実施の形態における管理サーバ20は、第1の実施の形態と同様に、ユーザの情報と収納装置10におけるユーザ宛の物品の収納状況とを管理する情報処理装置である。
本実施の形態では、さらに、管理サーバ20は、収納ボックス庫内の温度変化を検出し、収納ボックス内に閉じ込められた子供や動物等がいないかどうか監視する。
図に示すように、情報格納部22は、ユーザの個人情報を管理するユーザDB221と、ユーザ宛の物品の収納状況の情報を管理する物品収納ボックスDB222と、作業員が収納部16を解錠する際に必要なパスワード等の認証情報等を管理する作業員DB223と、物品の注文番号と当該物品の配送先のユーザの専有部情報とを対応付けて管理する注文DB224と、収納ボックス庫内の温度分布の履歴を管理する温度分布履歴DB227とを格納する。
各データベース121,221で管理される各情報は、例えば、定期的に又は一方が更新されるごとに、収納装置10と情報提供サーバ20との間で通信が行われ、最新の内容に同期がとられ、各データベース121,221の情報が更新される。
また、同様に、各データベース122,222間の情報、各データベース123,223間の情報、及び各データベース124,224間の情報についても同期がとられる。
管理サーバ20は、上記温度分情報を収納装置10から受信すると、当該温度分布情報を温度分布履歴DB227に記録する。
温度分布履歴DB227は、上記所定時間ごとに収納装置10から送信される温度分布情報を記録し管理するものである。
生物検知センサ1601は閉扉又は施錠してから所定時間後(例えば3分後)から検知を開始し、温度分布履歴DB227にその温度分布情報が記録されていく。
(1)収納ボックス内の温度分布の監視動作
図27は、本発明の第2の実施の形態において、管理サーバ20が収納装置10の庫内の温度分布の監視動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、管理サーバ20が、収納ボックスの庫内の温度変化に基づいて、庫内に生物の閉じ込めが発生していないかどうかを監視する動作について説明を進める。
ここで、制御部21は、急激な温度変化があった領域を検出せず、庫内全体の温度分布に変化が見られない場合には(ステップS705/No)、収納ボックスにおいて生物の閉じ込め事故が発生していないと判断し、このまま動作を終了する。
その後、閉じ込められた生物に庫内で何らかの動きがあると、生物が存在する領域が変化するので、これに伴って、庫内の各領域で検出される温度も変化し、庫内空間全体の温度分布も変化する。
なお、上記3分及び5℃という数値はあくまでも一例であり、他の数値であってもよいことはいうまでもない。また、当該各数値は収納ボックスごとに異なった値をそれぞれ予め定めていてもよい。
これにより、仮に当該強制解錠した収納ボックス庫内に生物が閉じ込められた場合には、脱出することが可能となる。
当該アラート通知には、収納ボックスに生物の閉じ込めが発生したおそれがあることから当該収納ボックスを強制解錠した旨の情報と、当該強制解錠を実行した収納ボックスのボックス番号と、当該収納装置10を識別する情報(装置ID)とが含まれている。
管理者は、装置IDと収納装置10の設置場所とが対応付けられている情報を予め入手しており、当該アラート通知の内容を確認して、収納装置10の設置場所へ駆け付け、閉じ込められていた生物が無事脱出できたかどうかの確認作業を容易に行うことが可能となる。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、収納装置10は、閉扉又は施錠された収納ボックスの庫内の温度分布を検知し、管理サーバ20は、その収納ボックスの庫内の温度分布の変化を監視し、短時間で急激な温度変化があった場合には当該収納ボックスを強制解錠するので、仮に当該収納ボックス庫内に生物が閉じ込められている場合には、閉じ込めの状態を解消し、当該生物の死亡や体調不良等を引き起こす閉じ込め事故の発生を未然に防止することが可能となる。
例えば、以上説明した第2の実施の形態では、生物の閉じ込めが発生したおそれのある収納ボックスの強制解錠は自動的に実行されるものであったが、管理者端末50が管理サーバ20からアラート通知を受け取った後に、管理者が管理者端末50を操作することにより、該当する収納装置10の収納ボックスを強制解錠する制御信号を収納装置10に対して送信し、強制解錠を行うようにしてもよい。
また、生物検知センサ1601は、上記のように温度に基づいて生物の存在を検知するものの他、温度検知以外の他の方法により収納ボックスの庫内の生物の存在を検知するようにしてもよく、例えば、庫内に赤外線を照射して遮るものがある場合に生物の存在を検知したり、庫内の撮影画像の画像認識を行って生物の存在を検知したりするようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の第1,第2の実施の形態における収納温度監視システムによれば、管理サーバ20は、収納装置10の収納ボックスの庫内の温度を監視し、当該温度に基づいて、収納ボックスの冷却機能の故障や生物の閉じ込めといった収納ボックスにおける障害発生が発生した場合には、障害発生を収納装置10の管理者側へ通知を行ったり、当該障害が発生した収納ボックスの強制施錠又は強制解錠を行ったりするので、収納ボックスにおいて発生した障害にいちはやく対応することができ、当該障害に起因する重大な事故の発生を未然に防止することが可能となる。
また、上記の収納装置10、管理サーバ20、ユーザ端末30又は管理者端末50をソフトウェアモジュール群として構成する場合、このプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からロードされるようにしてもよい。
例えば、第1,第2の実施の形態における収納温度監視システムの構成を組み合わせて、収納温度監視システムを新たに形成することもできる。
11,21,31,51 制御部
12,22,32,52 情報格納部
13,23,33,53 通信部
14,34,54 表示部
15,35,55 操作部
20 管理サーバ
30 ユーザ端末
50 管理者端末
100 ネットワーク
121,221 ユーザDB
122,222 収納ボックスDB
123,223 作業員DB
124,224 注文DB
161 常温収納ボックス
162 低温収納ボックス
225 温度履歴DB
226 温度監視DB
227 温度分布履歴DB
1601 生物検知センサ
1602 解錠ボタン
1611 物品検知センサ
1621 温度センサ
1622 温度調整部
Claims (7)
- 物品を施錠可能に収納する収納ボックスを備え、該収納ボックスの庫内の温度を測定し、該測定温度を示す情報を送信する収納装置と、
前記測定温度を示す情報を収納装置から受信し、該受信した情報に含まれる測定温度が所定温度の範囲にある場合に、前記収納ボックスに障害が発生した旨のアラート通知を行う管理サーバとを有することを特徴とする収納温度監視システム。 - 保冷機能を有する低温収納ボックスを備え、該低温収納ボックスの庫内の温度を測定し、該測定温度を含む温度測定情報を送信する収納装置と、
前記温度測定情報を収納装置から受信し、該受信した測定温度が所定温度の範囲を外れた状態を所定時間継続した場合に、前記低温収納ボックスの冷却機能に異常が発生した旨のアラート通知を行う管理サーバとを有することを特徴とする収納温度監視システム。 - 前記管理サーバは、前記収納装置から受信した温度測定情報において測定温度が所定温度の範囲を外れた状態を所定時間継続した場合に、前記低温収納ボックスを強制的に施錠する旨の制御信号を前記収納装置へ送信することを特徴とする請求項2記載の収納温度監視システム。
- 前記低温収納ボックスの庫内の温度を管理する管理者により操作される管理者端末をさらに有し、
前記管理者端末は、前記アラート通知を前記管理サーバから受信すると、前記アラート通知に基づく報知を行い、前記アラート通知の対象の低温収納ボックスについて強制的に施錠する旨の指示情報が入力されると、該指示情報を前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記指示情報を前記管理者端末から受信すると、前記低温収納ボックスを強制的に施錠する旨の制御信号を前記収納装置へ送信することを特徴とする請求項2又は3記載の収納温度監視システム。 - 物品を施錠可能に収納する収納ボックスを備え、該収納ボックスの庫内の温度分布を測定し、該温度分布を含む温度分布情報を送信する収納装置と、
前記温度分布情報を収納装置から受信し、該受信した温度分布情報に基づいて前記収納ボックスの庫内において所定時間内に所定幅以上の温度分布の変化を検出した場合に、前記収納ボックスに生物の閉じ込めが発生した旨のアラート通知を行う管理サーバとを有することを特徴とする収納温度監視システム。 - 前記管理サーバは、前記収納装置から受信した温度分布情報において温度分布が所定時間内に所定幅以上変化したことを検出した場合に、前記収納ボックスを強制的に解錠する旨の制御信号を前記収納装置へ送信することを特徴とする請求項5記載の収納温度監視システム。
- 前記収納装置を管理する管理者により操作される管理者端末をさらに有し、
前記管理者端末は、前記アラート通知を前記管理サーバから受信すると、前記アラート通知に基づく報知を行うことを特徴とする請求項5又は6記載の収納温度監視システム。
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