JP2020138407A - 液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を抑制しつつ、ヘッド及び処理部と対向するシートを吸着できる手段を提供する。【解決手段】印刷装置10は、第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55により搬送されるロール紙11にインクを吐出する印刷ヘッド24と、印刷ヘッド24より搬送方向の下流に位置するヒータ26と、印刷ヘッド24と対向する支持面25Aを有しており、ロール紙11を支持面25Aに吸着させるプラテン25と、ヒータ26と対向する支持面27Aを有しており、ロール紙11を支持面27Aに吸着させるプラテン27と、を具備する。【選択図】図2
Description
本発明は、シートに液体を吐出するヘッドと、シートへの処理を行う処理部と、を具備する液体吐出装置に関する。
ヘッドから吐出されたインクがシートに付着することによって印刷が行われる印刷装置が知られている。この印刷装置は、ヘッドと対向する位置に、シートを支持するプラテンを有する。ヘッドに対してシートの平面性を確保するために、プラテンに吸引孔が形成されている。吸引孔を介してシートが吸引されることによって、シートがプラテンに密着される(特許文献1参照)。
印刷装置において、シートに前処理や後処理が行われることがある。例えば、インクがシートに固定されるためにシートの加熱を要するときには、印刷装置にヒータが設けられる。ヘッドからシートへインクが吐出された後の処理として、ヒータがシートに付着したインクを加熱する。この場合、ヒータと対向する位置においてもシートが支持されることが望ましい。また、処理部によって印刷前のシートに前処理を行う場合や、印刷後のシートにコーティングなどの後処理を行う場合であっても、処理部と対向する位置においてシートが支持されることが望ましい。
しかしながら、ヘッド及び処理部と対向する大型のプラテンを設けることとすると、大型のプラテンにシートを吸着させる吸着力を生じさせる必要がある。吸着力は、吸引力や静電力などが用いられるが、これら吸着力を生じさせるためのポンプや静電発生装置なども大型化される結果、装置が大型化するという問題がある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の大型化を抑制しつつ、ヘッド及び処理部と対向するシートを吸着できる手段を提供することにある。
本発明に係る液体吐出装置は、搬送方向にシートを搬送する搬送機構と、上記搬送機構により搬送されるシートに液体を吐出するヘッドと、上記ヘッドより上記搬送方向の上流又は下流に位置しており、シートへの処理を行う処理部と、上記ヘッドと対向する第1支持面を有しており、当該第1支持面と上記ヘッドとの間を上記搬送方向へ搬送されるシートを、当該第1支持面に吸着させる第1吸着部と、上記処理部と対向する第2支持面を有しており、当該第2支持面と上記処理部との間を上記搬送方向へ搬送されるシートを、当該第2支持面に吸着させる第2吸着部と、を具備する。
上記構成によれば、第1吸引部と第2吸引部とが分かれているので、装置の小型化が可能である。
本発明によれば、装置の大型化を抑制しつつ、ヘッド及び処理部と対向するシートを吸着できる。
以下、本発明の実施形態に係る印刷装置10について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。また、以下の説明においては、印刷装置10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、排出口13が設けられている側を手前側(前面)として前後方向8が定義され、印刷装置10を手前側(前面)から視て左右方向9が定義される
[印刷装置10の外観構成]
図1に示されるように、印刷装置10(液体吐出装置の一例)は、インクジェット記録方式でロール紙11(図2参照)などに画像を記録する。筐体14は、前壁31に排出口13が形成された概ね直方体形状である。排出口13は、前壁31の右部に位置する。筐体14は、卓上に載置可能な大きさである。すなわち、印刷装置10は、卓上に載置されて使用されるに適している。もちろん、印刷装置10は、床面に載置されて使用されてもよい。
図1に示されるように、印刷装置10(液体吐出装置の一例)は、インクジェット記録方式でロール紙11(図2参照)などに画像を記録する。筐体14は、前壁31に排出口13が形成された概ね直方体形状である。排出口13は、前壁31の右部に位置する。筐体14は、卓上に載置可能な大きさである。すなわち、印刷装置10は、卓上に載置されて使用されるに適している。もちろん、印刷装置10は、床面に載置されて使用されてもよい。
前壁31における排出口13の左方に、操作パネル17が位置する。操作パネル17は、例えば、ディスプレイや入力キーなどを有する。ユーザは、操作パネル17において印刷装置10を動作させたり各種設定を確定したりするための入力を行う。
操作パネル17の下方にカバー16が設けられている。カバー16が開かれることにより、筐体14の内部空間が露出される。カバー16の後方には後述するタンク70(図2参照)が位置する。閉じられた状態のカバー16は、筐体14の前壁31の一部である。
筐体14の右壁35には、排気口12(開口の一例)が形成されている。排気口12は、前後方向8に細長に延びるスリットが上下方向7に複数が並列されてなる。排気口12は、前後方向8に隔たれて2つが形成されている。排気口12を通じて、筐体14の内部空間と外部とが、気体を流通可能に連通されている。
筐体14の上壁33には、通気口19(開口の一例)が形成されている。図1に示されるように、通気口19は、排気口12と同様に、複数の細長なスリットが並列されてなる。図2に示されるように、通気口19は、ヒータ26の上方に位置する。通気口19を通じて、筐体14の内部空間と外部とが、気体を流通可能に連通されている。
[印刷装置10の内部構成]
図3に示されるように、筐体14の内部空間に、仕切壁71が設けられている。仕切壁71は、上下方向7及び前後方向8に拡がる壁である。換言すると、仕切壁71は、上下方向7及び前後方向8に延びている。図3に示されるように、仕切壁71の上端は筐体14の上壁33と繋がっており、仕切壁71の下端は筐体14の下壁34と繋がっている。仕切壁71の前端は筐体14の前壁31と繋がっており、仕切壁71の後端は筐体14の後壁32と繋がっている。
図3に示されるように、筐体14の内部空間に、仕切壁71が設けられている。仕切壁71は、上下方向7及び前後方向8に拡がる壁である。換言すると、仕切壁71は、上下方向7及び前後方向8に延びている。図3に示されるように、仕切壁71の上端は筐体14の上壁33と繋がっており、仕切壁71の下端は筐体14の下壁34と繋がっている。仕切壁71の前端は筐体14の前壁31と繋がっており、仕切壁71の後端は筐体14の後壁32と繋がっている。
筐体14の内部空間は、第1空間81及び第2空間82よりなる。第1空間81は、筐体14の内部空間のうち、仕切壁71より右の部分である。第2空間82は、筐体14の内部空間のうち、仕切壁71より左の部分である。つまり、仕切壁71は、第1空間81と第2空間82の間に位置している。仕切壁71は、開口72を有している。第1空間81及び第2空間82は、開口72を通じて繋がっている。
図2に示されるように、第1空間81には、搬送路22が形成されている。第1空間81には、ロール紙11、給送ローラ20,21、第1搬送ローラ対54、第2搬送ローラ対55、プラテン25,27、及びヒータ26が配置されている。図2及び図3に示されるように、第2空間82には、タンク70、キャップ73、制御基板74、電源回路75、及びワイパ101が配置されている。印刷ヘッド24は、キャリッジ241と、キャリッジ241に搭載される吐出モジュール242とを備える。キャリッジ241は、左右方向9に移動可能である。したがって、印刷ヘッド24は、第1空間81及び第2空間82の何れにも位置し得る。
図2に示されるように、印刷ヘッド24は、2つの吐出モジュール242を有する。2つの吐出モジュール242は、印刷ヘッド24において、前後方向8に離れて配置されている。各吐出モジュール242において、複数のノズル30が左右方向9に並んで配置されている。
図2に示されるように、第1空間81は、ロール紙11を収容可能なシート収容空間15を有する。シート収容空間15は、第1空間81の後部に形成されている。シート収容空間15は、隔壁18によって画定された空間である。シート収容空間15において、ロール紙11は、左右方向9をロール軸方向として収容されている。シート収容空間15は、後部において上方へ向かって開口している。隔壁18と、後壁32との間に、ロール紙11から引き出されたシートが通過可能な隙間29が形成されている。
給送ローラ20は、シート収容空間15に位置する。給送ローラ21は、第1空間81のうちシート収容空間15の直上に位置する。ロール紙11から後方へ引き出されたシートは、給送ローラ20に巻き付いて上方へ延び、さらに給送ローラ21へ巻き付いて前方へ延びている。給送ローラ21の円周面の最上位置は、上下方向7において、排出口13と同等である。
図2に示されるように、給送ローラ21と排出口13とに亘って搬送路22が形成されている。搬送路22は、ほぼ直線状に延びている。搬送路22は、シートが通過可能な空間である。各図には詳細に示されていないが、搬送路22は、上下方向7に離れて位置するガイド部材や印刷ヘッド24、プラテン25,27、ヒータ26などによって画定されている。搬送路22において、前向きが搬送向きである。
図2に示されるように、搬送路22における印刷ヘッド24よりも搬送向きの上流に、第1搬送ローラ対54が設けられている。第1搬送ローラ対54は、第1搬送ローラ60とピンチローラ61とを有する。搬送路22において、ヒータ26よりも搬送向きの下流に、第2搬送ローラ対55が設けられている。第2搬送ローラ対55は、第2搬送ローラ62とピンチローラ63とを有する。第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、モータ(不図示)の回転が伝達されて回転する。第1搬送ローラ対54及び第2搬送ローラ対55は、それぞれを構成する各ローラの間にロール紙11から延びたシートを挟持した状態において、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が回転することによって、シートを搬送向きに搬送する。給送ローラ20、第1搬送ローラ対54、及び第2搬送ローラ対55が、搬送機構の一例である。
第1搬送ローラ対54と第2搬送ローラ対55との間の搬送路22に、印刷ヘッド24、プラテン25,27、及びヒータ26が位置する。また、第1搬送ローラ対54と第2搬送ローラ対55との間の搬送路22には、他の搬送ローラは位置していない。
キャリッジ241は、筐体14の内部空間に、前後方向8に間隔を空けて配置された一対のガイドレール(不図示)によって支持されている。一対のガイドレールの各々は、第1空間81から第2空間82に亘って延びている。前後方向8における一対のガイドレールの間に、開口72が位置している。キャリッジ241は、公知のベルト機構を介してモータ(不図示)と連結されている。これにより、キャリッジ241は、吐出モジュール242とともに左右方向9に沿って移動可能である。なお、キャリッジ241を移動させるための構成は、ベルト機構以外にも公知の構成が採用可能である。
搬送路22は、印刷ヘッド24と上下方向7に対向する位置において前後方向8に沿って延びている。つまり、印刷ヘッド24が移動する左右方向9は、搬送路22が延びる前後方向8と直交している。なお、印刷ヘッド24が移動する方向は、搬送路22が延びる方向と交差していればよく、必ずしも直交している必要はない。
印刷ヘッド24は、図3に実線で示された第1位置と、図3に破線で示された第2位置とに移動可能である。第1位置の印刷ヘッド24は、第1空間81に位置する。第2位置の印刷ヘッド24は、第2空間82に位置する。印刷ヘッド24は、第1位置から第2位置へ移動するとき、及び第2位置から第1位置へ移動するときに、開口72を通過する。つまり、開口72は、印刷ヘッド24が通過可能な大きさである。
第1位置の印刷ヘッド24は、第1搬送ローラ対54よりも搬送向きの下流において、搬送路22を挟んでプラテン25と対向しており、プラテン25及び搬送路22の上方に位置している。第2位置の印刷ヘッド24は、搬送路22から左へ退避している。第2位置の印刷ヘッド24は、キャップ73と対向してキャップ73の上方に位置している。2つのキャップ73の配置は、上方に位置する印刷ヘッド24の2つの吐出モジュール242の配置に対応している。
印刷ヘッド24は、第1位置のときに搬送路22及びプラテン25(またはプラテン25に支持されているシート)へ向けて、複数のノズル30(ノズル孔の一例)からインクを吐出する。印刷ヘッド24は、第2位置のときにキャップ73内の空間へ向けて、複数のノズル30からインクを吐出する。
図3に示されるように、複数のノズル30は、吐出モジュール242の下面において、左右方向9に並んで形成されている。なお、図2では、複数のノズル30は、各吐出モジュールにおいて一列のみ示されているが、複数のノズル30は、1つの吐出モジュール242において搬送向きに複数列が設けられている。印刷ヘッド24が第1位置に位置するときに、複数のノズル30の左右方向9の両端が、搬送路22の左右方向9の両端と対向する。図2に示されるように、第2空間82であってカバー16の後方に、タンク70が位置する。タンク70にインクが貯留される。図示されていないが、タンク70からチューブ76を通じてインクが印刷ヘッド24に供給される。
インクは、顔料や樹脂微粒子などを含む液体であり、所謂ラテックスインクである。インクは、顔料や樹脂微粒子を均一に分散させるに適した粘度を有している。顔料は、インクの色となるものである。樹脂微粒子は、シートに顔料を付着するためのものであり、例えば、ヒータ26の加熱によってガラス転移温度を超える合成樹脂である。ラテックスインクは、その他の公知の成分を組成として含む。
図2及び図3に示されるように、第1位置の印刷ヘッド24の下方に、プラテン25(第1吸着部の一例)が位置する。プラテン25は、その上面がシートの支持面25A(第1支持面の一例)である。各図には現れていないが、プラテン25の支持面25Aには複数の開口が形成されている。支持面25Aは平面を構成するが、必ずしも1つの平面によって支持面25Aが構成されていなくてもよい。例えば、搬送向きに延びる複数のリブが左右方向9に間隔を空けて並んでおり、各リブの上面によって支持面25Aが構成されてもよい。また、複数のリブにより支持面25Aが構成されている実施形態では、開口は支持面25Aに形成されずに、複数のリブの間に開口が形成されていてもよい。プラテン25には、流路91が接続されている。流路91は、支持面25Aの開口と、筐体14の排気口12とを連通している。
流路91には、ファン92が設けられている。ファン92は、駆動源であるモータを有する。ファン92は、モータの正逆の各回転向きによって流路91に気体の流れである吸引流又は吐出流を生じさせる。ファン92の回転(正転)によって流路91に吸引流が生じると、支持面25Aに形成された開口から空気が流路91へ流入し、流路91から排気口12を通じて空気が筐体14の外部へ流出する。また、プラテン25の支持面25Aに吸引圧が生じて、搬送路22を搬送されて支持面25Aの上方に位置するシートが、プラテン25の支持面25Aに密着する。
ファン92の回転(逆転)によって流路91に吐出流が生じると、筐体14の外部から排気口12を通じて流路91へ空気が流入し、支持面25Aに形成された開口を通じて空気が流出する。
図3に示されるように、第2位置の印刷ヘッド24は、キャップ73と対向してキャップ73の上方に位置している。
キャップ73は、モータ78と伝達ギア及びカムを介して繋がり、モータ78から駆動力が伝達されることによって上下方向7に移動可能である。詳細には、キャップ73は、図3に破線で示されるキャップ位置と、図3に実線で示されるアンキャップ位置とに移動可能である。キャップ位置のキャップ73は、下方から印刷ヘッド24の下面に密着して、下方から複数のノズル30を覆う。このときのキャップ73及び印刷ヘッド24の状態がキャップ状態である。アンキャップ位置は、キャップ位置より下方である。アンキャップ位置のキャップ73は、複数のノズル30から離間している。このとき、複数のノズル30は、キャップ73に覆われることなく露出している。このときのキャップ73及び印刷ヘッド24の状態がアンキャップ状態である。アンキャップ位置のキャップ73の上端は、開口72より下方に位置している。
なお、開口72は、上下及び前後の全てが仕切壁71によって区画されたもの(つまり仕切壁71に設けられた貫通孔)に限らない。例えば、開口72は、仕切壁71の上端から下方へ切り欠かれた切り欠きであってもよい。
キャップ73には、チューブ77の一端が接続されている。チューブ77は、可撓性を有する樹脂チューブである。チューブ77の他端は、廃インクタンク(不図示)に接続されている。キャップ73がキャップ位置に位置するときに、ノズル30からインクが空吐出された場合、インクはチューブ77を通じて廃インクタンクへ排出される。
図3に示されるように、第2空間82における隔壁18の近傍にワイパ101が位置する。ワイパ101は、上下方向7に移動可能である。インクが空吐出された後、キャップ73がキャップ位置からアンキャップ位置へ移動し、印刷ヘッド24が第2位置から第1位置へ移動するときに、ワイパ101が上方へ移動される。ワイパ101が上方の位置に保持された状態で、キャリッジ241が第2位置から第1位置へ移動されると、印刷ヘッド24のノズル面243がワイパ101の上端に当接しつつ移動する。これにより、ノズル面243に付着しているインクがワイパ101によって拭い取られる。キャリッジ241が第1位置へ位置すると、ワイパ101は下方の位置へ移動される。
図2に示されるように、搬送路22の上方において、印刷ヘッド24の下流であって、且つ第2搬送ローラ対55の上流に、ヒータ26(処理部の一例)が位置する。
図4に示されるように、ヒータ26は、開口72よりも搬送向きの下流に位置する。つまり、ヒータ26及び開口72は、搬送向きにおいて互いに外れて位置する。
ヒータ26は、所謂ハロゲンヒータである。図2に示されるように、ヒータ26は、赤外線を放射する発熱体であるハロゲンランプ40、反射板41、及び筐体42を有する。筐体42は、概ね直方体形状である。筐体42の下壁に、左右方向9に沿った開口43が形成されている。開口43を通じて、ハロゲンランプ40や反射板41からの熱が外部へ放射される。筐体42の内部空間に、ハロゲンランプ40が位置する。ハロゲンランプ40は、細長な円筒形状であり、左右方向9が長手方向である。筐体42の内部空間において、ハロゲンランプ40の上方に、反射板41が位置する。反射板41は、セラミック膜などがコーティングされた金属板であり、開口43付近を中心軸とする円弧形状に湾曲している。なお、反射板41に代えて、セラミック膜などがコーティングされたハロゲンランプ40が用いられてもよい。
ヒータ26は、開口43の下方を通過するシート、または当該シートに付着したインクの少なくとも一方を加熱する。本実施形態では、ヒータ26は、シート及びインクの双方を加熱する。インクが加熱されることによって、樹脂微粒子がガラス転移し、ヒータ26の下方を通過したシートが冷えることによって、ガラス転移した樹脂が硬化する。これにより、シートにインクが定着される。
図2及び図3に示されるように、ヒータ26の下方に、プラテン27(第2吸着部の一例)が位置する。プラテン27は、その上面がシートの支持面27A(第2支持面の一例)である。支持面27Aは平面であり、プラテン25の支持面25Aと同じ仮想平面に含まれる。各図には現れていないが、プラテン27の支持面27Aには複数の開口が形成されている。なお、支持面27Aは平面を構成するが、必ずしも1つの平面によって支持面27Aが構成されていなくてもよい。例えば、搬送向きに延びる複数のリブが左右方向9に間隔を空けて並んでおり、各リブの上面によって支持面27Aが構成されてもよい。また、複数のリブにより支持面27Aが構成されている実施形態では、開口は支持面27Aに形成されずに、複数のリブの間に開口が形成されていてもよい。プラテン27には、流路93が接続さている。流路93は、支持面27Aの開口と、筐体14の排気口12とを連通している。
流路93には、ファン94が設けられている。ファン94は、駆動源であるモータを有する。ファン94は、モータの正逆の各回転向きによって流路93に気体の流れである吸引流又は吐出流を生じさせる。ファン94の回転(正転)によって流路93に吸引流が生じると、支持面27Aに形成された開口から空気が流路93へ流入し、流路93から排気口12を通じて空気が筐体14の外部へ流出する。また、プラテン27の支持面27Aに吸引圧が生じて、搬送路22を搬送されて支持面27Aの上方に位置するシートが、プラテン27の支持面27Aに密着する。
ファン92の回転(逆転)によって流路93に吐出流が生じると、筐体14の外部から排気口12を通じて流路93へ空気が流入し、支持面27Aに形成された開口を通じて空気が流出する。
図2に示されるように、印刷ヘッド24のノズル面243とプラテン25の支持面25Aとの上下方向7に沿った距離L1(第1最短距離の一例)は、ヒータ26の筐体42の下面とプラテン27の支持面27Aとの距離L2(第2最短距離の一例)よりも短い。
また、図2に示されるように、操作パネル17の後方には、操作パネル17に接続する基板17Aが設けられる。
図3に示されるように、第2空間82に、制御基板74及び電源回路75が配置されている。なお、図3に示された制御基板74及び電源回路75の配置位置は一例であり、制御基板74及び電源回路75は第2空間82の任意の位置に配置され得る。
制御基板74は、ガラスエポキシなどで構成された基板である。また、制御基板74は、CPU、ROM、RAM、ASICなどで構成された制御回路が実装されている。CPUがROMに記憶されたプログラムを実行し、ASICが設定された特定の機能を果たすことによって、印刷装置10の動作が制御される。制御回路が実装された制御基板74がコントローラ(制御部の一例)である。なお、コントローラは、制御基板74に実装されたCPUのみによって各種処理が実行されるものであってもよいし、ASICのみによって各種処理が実行されるものであってもよい。また、制御基板74に複数のCPUが実装されており、コントローラは、複数のCPUが各処理を分担して実行するものであってもよい。また、制御基板74に複数のASICが実装されており、コントローラは、複数のASICが各処理を分担して実行するものであってもよい。
電源回路75は、大容量コンデンサなどによって構成された回路である。本実施形態において、電源回路75は、紙フェノールなどで構成された基板に実装されている。電源回路75は、印刷装置10が備える各構成要素への給電のための電力の変換などを行う回路である。
例えば、電源回路75から不図示のモータへ電力が供給され、モータの回転が、給送ローラ20、第1搬送ローラ対54、及び第2搬送ローラ対55へ伝達される。また、電源回路75から電力が供給された別のモータの回転が、キャリッジ241を移動するベルト機構へ伝達される。また、電源回路75の電力がファン92,94へ供給される。
[印刷装置10の動作]
以下に、図4が参照されつつ、印刷装置10による画像記録動作が説明される。
以下に、図4が参照されつつ、印刷装置10による画像記録動作が説明される。
印刷データを受信したコントローラは、キャップ位置のキャップ73をアンキャップ位置へ移動させ、キャリッジ241を移動させて、印刷ヘッド24を第2位置から第1位置へ移動させる。また、コントローラは、給送ローラ20、第1搬送ローラ60、及び第2搬送ローラ62を回転(正転)させて、ロール紙11の先端を、第1位置の印刷ヘッド24の下方へ送り出す(S10)。送り出されたロール紙11は、ロールにおいて径方向の外向きとなる面が、印刷ヘッド24及びヒータ26と対向する。
コントローラは、ロール紙11の先端が印刷ヘッド24の下方に到達すると、ファン92を正転させて、プラテン25の支持面25Aの開口に所定の吸引圧(第1吸引圧の一例)を生じさせる。また、コントローラは、ファン94を正転させて、プラテン27の支持面27Aの開口に所定の吸引圧(第1吸引圧の一例)を生じさせる。さらに、コントローラは、ファン94の正転速度を2段階に変化させて、具体的には周期的に遅い回転に変化させて、プラテン27の支持面27Aの開口に前述の吸引圧より小さな吸引圧を生じさせる。これにより、プラテン27の支持面27Aには、ファン94の速い回転による強吸着と、弱い回転による弱吸着とが交互に生ずる。
また、コントローラは、電源回路75からヒータ26のハロゲンランプ40に通電する。そして、コントローラは、給送ローラ20、第1搬送ローラ60、及び第2搬送ローラ62を回転(正転)させつつ、印刷データに基づいて、印刷ヘッド24からロール紙11へ向けてインクを吐出させる(S11)。
プラテン25,27上を排出口13へ向かって搬送されるロール紙11は、第1搬送ローラ対54と第2搬送ローラ対55との間において、プラテン25の支持面25A及びプラテン27の支持面27Aに吸着されつつ排出口13へ向かって移動する。印刷ヘッド24から吐出されたインク滴は、プラテン25の支持面25Aに吸着されているロール紙11に付着する。インク滴が付着したロール紙11がヒータ26の下方へ到達すると、ロール紙11はプラテン27の支持面27Aに吸着されつつヒータ26により加熱される。ヒータ26の加熱によってインク滴がロール紙11に定着する。
プラテン27の支持面27Aにおいては、強吸着と弱吸着とが交互に生じる。支持面27Aに強吸着が生じているとき、ロール紙11は、支持面27Aに密着する。支持面27Aに弱吸着が生じているとき、ロール形状における癖付けによって、ロール紙11は、支持面27Aから若干浮き上がる。これにより、ロール紙11と支持面27Aとの間に隙間が生じる。この隙間から、支持面27Aの開口へ空気が流入する。支持面27Aの開口への空気の流れは、ヒータ26の周囲における空気の流れとなり、ヒータ26の周囲の空気の温度上昇が抑制される。
コントローラは、印刷データに基づく印刷が終了したと判定したことに応じて(S12:Yes)、ロール紙11のうち印刷がされた部分が排出口13から筐体14の外部へ出るまでロール紙11を搬送させて、給送ローラ20、第1搬送ローラ60、及び第2搬送ローラ62を停止する。また、コントローラは、電源回路75からヒータ26のハロゲンランプ40への通電を停止する。
各ローラを停止した後、コントローラは、操作パネル17において、ロール紙11が切断済みであることの入力を促す画面を表示する。図5に示されるように、ユーザは、筐体14の外部に出ている印刷済みのロール紙11(下流部分の一例)を切断した後、操作パネル17に所定の入力を行う。なお、本実施形態では、印刷済みのロール紙11は、ユーザ操作により切断されるが、印刷装置10の排出口13付近に、ロール紙11を自動で切断するカッターが設けられていてもよい。
コントローラは、ユーザの入力を受け付けると(S13:Yes)、給送ローラ20、第1搬送ローラ60、及び第2搬送ローラ62を逆転して、切断後のロール紙11(上流部分の一例)の先端(下流端の一例)が、排出口13から第1搬送ローラ対54の直前まで到達するように逆搬送を実行する(S14)。また、コントローラは、印刷ヘッド24を第1位置から第2位置へ移動させる(S15)。
コントローラは、切断後のロール紙11の先端が、プラテン27の支持面27Aより搬送方向の上流に、換言すれば第1搬送ローラ対54側へ移動したかを判定する(S16)。排出口13から支持面27Aの上流端までの距離は、印刷装置10において一定なので、コントローラは、その距離に相当する回転量だけ、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62を回転したことを条件として、切断後のロール紙11の先端が、プラテン27の支持面27Aより搬送方向の上流に移動したと判定する。また、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62の回転量は、例えば、各ローラと同軸に設けられたエンコーダディスクの回転量をセンサにより読み取って判定することができる。
コントローラは、図6に示されるように、切断後のロール紙11の先端が、プラテン27の支持面27Aより搬送方向の上流に移動したと判定したことに応じて、ファン94の回転数を上げて、プラテン27の支持面27Aの開口に所定の吸引圧(第2吸引圧の一例)を生じさせる(S17)。このときの吸引圧は、印刷(S11)において支持面27Aに生じる吸引圧より大きい。支持面27A上にはロール紙11がないので、支持面27Aの開口から流路93に流入した空気は、排気口12から筐体14の外部へ流出する。
支持面27Aの開口から流路93に空気が流入することによって、ヒータ26の周囲において空気の流れが生じる。これにより、通電が停止された後のヒータ26の余熱が、ヒータ26の周囲を流れる空気によって奪われて、ヒータ26が冷却される。
コントローラは、切断後のロール紙11の先端が、プラテン25の支持面25Aより搬送方向の上流に、換言すれば第1搬送ローラ対54側へ移動したかを判定する(S18)。排出口13から支持面25Aの上流端までの距離は、印刷装置10において一定なので、コントローラは、その距離に相当する回転量だけ、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62を回転したことを条件として、切断後のロール紙11の先端が、プラテン25の支持面25Aより搬送方向の上流に移動したと判定する。
コントローラは、図7に示されるように、切断後のロール紙11の先端が、プラテン25の支持面25Aより搬送方向の上流に移動したと判定したことに応じて、給送ローラ20、第1搬送ローラ60、及び第2搬送ローラ62の逆転を停止する(S19)。
コントローラは、印刷ヘッド24が第2位置に到達しているかを判定する(S20)。例えば、第2位置の印刷ヘッド24を検知可能なセンサの出力に基づいて、コントローラは、印刷ヘッド24が第2位置に位置していることを判定できる。
コントローラは、印刷ヘッド24が第2位置に到達していると判定したことに応じて(S20:Yes)、ファン92の回転数を上げて、プラテン25の支持面25Aの開口に所定の吸引圧(第2吸引圧の一例)を生じさせる(S21)。このときの吸引圧は、印刷(S11)において支持面25Aに生じる吸引圧より大きい。支持面25A上にはロール紙11がないので、支持面25aの開口から流路91に流入した空気は、排気口12から筐体14の外部へ流出する。
支持面25Aの開口から流路91に空気が流入することによって、ヒータ26の周囲において空気の流れが生じる。これにより、通電が停止された後のヒータ26の余熱が、ヒータ26の周囲を流れる空気によって奪われて、ヒータ26が冷却される。また、コントローラは、印刷ヘッド24が第2位置に到達していると判定したことに応じて、キャップ73をアンキャップ位置からキャップ位置へ移動する。
コントローラは、ファン92,94の回転数を上げて所定時間が経過したと判定したことに応じて(S22:Yes)、ファン92,94を停止する(S23)。
[実施形態の作用効果]
前述された実施形態によれば、搬送路22において、プラテン25,27が分かれているので、小型のファン92,94によりプラテン25,27それぞれに吸引圧を生じさせることができる。これにより、印刷装置10の小型化が可能である。
前述された実施形態によれば、搬送路22において、プラテン25,27が分かれているので、小型のファン92,94によりプラテン25,27それぞれに吸引圧を生じさせることができる。これにより、印刷装置10の小型化が可能である。
また、前述された実施形態によれば、印刷を行っていないとき、すなわち、印刷ヘッド24からロール紙11へインクを吐出していないときに、プラテン27による空気の吸引によって、筐体14の内部空間において、ヒータ26の周囲に空気の流れを生成することができる。また、コントローラがファン94の回転数を変更することによって、支持面27Aにロール紙11を吸着させるに適した吸引圧と、ヒータ26の周囲に空気の流れを生成するに適した吸引圧とが生成される。
また、前述された実施形態によれば、ロール紙11における印刷済みの部分である下流部分が切断された後、ロール紙11における未印刷の部分である上流部分が、搬送方向と逆向き(後ろ向き)に搬送されることによって、インクが吐出されていないロール紙11の上流部分を、印刷ヘッド24より搬送方向の上流へ位置させることができる。これにより、ヒータ26と支持面27Aとの間にロール紙11が位置しなくなれば、直ちに、プラテン27による空気の吸引を行って、ヒータ26の周囲に空気の流れを生成することができる。
また、前述された実施形態によれば、プラテン27において、強吸着と弱吸着とが交互に行われるので、弱吸着において、ロールの癖によってロール紙11が支持面27Aから浮き上がる。このとき、ロール紙11と支持面27Aとの隙間から吸引される空気によって、ヒータ26の周囲に空気の流れを生成することができる。
[変形例]
前述された実施形態では、プラテン25,27は、支持面25A,27A上にロール紙11が位置しないときに空気を吸引するが、これに代えて、プラテン25,27は、支持面25A,27A上にロール紙11が位置しないときに空気を吹き出してもよい。また、プラテン25,27のいずれか一方から空気を吹き出し、他方は空気を吸引してもよい。
前述された実施形態では、プラテン25,27は、支持面25A,27A上にロール紙11が位置しないときに空気を吸引するが、これに代えて、プラテン25,27は、支持面25A,27A上にロール紙11が位置しないときに空気を吹き出してもよい。また、プラテン25,27のいずれか一方から空気を吹き出し、他方は空気を吸引してもよい。
また、前述された実施形態では、プラテン25,27は、空気を吸引することによってロール紙11を支持面25A,27Aに吸着させるが、空気を吸引することに代えて、プラテン25,27が静電力を発生することにより、ロール紙11が支持面25A,27Aに吸着してもよい。
また、前述された実施形態では、ロール紙11のロール状態の外側となる面が、印刷ヘッド24のノズル面243及びヒータ26の筐体42の下面と対向するが、これに代えて、ロール紙11のロール状態の内側となる面が、印刷ヘッド24のノズル面243及びヒータ26の筐体42の下面と対向するように、ロール紙11が搬送されてもよい。
また、インクは、顔料や樹脂微粒子などを含む液体に限定されない。したがって、インクに、樹脂微粒子が含まれなければ、印刷装置10は、ヒータ26を有していなくてもよい。また、印刷ヘッド24のノズル30から吐出される液体は、インクに限定されない。例えば、インク中の成分を凝集又は析出させる処理液や、金属粒子が溶媒中に分散された液体などの任意の液体が印刷ヘッド24のノズル30から吐出されてもよい。
また、前述された実施形態では、印刷ヘッド24より搬送方向の下流にヒータ26が位置しているが、本発明における処理部は、ヒータ26でなくてもよい。他の処理部として、例えば、ロール紙11に印刷された画像を撮影するイメージセンサや、ロール紙11に印刷前の前処理液を付着させるヘッド、UV硬化インク用のUVランプなどが挙げられる。ロール紙11に印刷前の前処理液を付着させるヘッドは、印刷ヘッド24より搬送方向の上流に位置する。
また、前述された実施形態では、印刷装置10がロール紙11に印刷するときに、印刷ヘッド24が移動しない所謂ラインヘッド型のヘッドが採用されているが、これに限らない。例えば、印刷装置10がロール紙11に印刷するときに、停止されているロール紙11に対して印刷ヘッド24が左右方向9へ移動しつつインクを吐出し、その後にロール紙11が改行のために搬送されることを繰り返す所謂シリアルヘッド型のヘッドが採用されてもよい。
また、タンク70は、ブラック1色のインクを貯留するものに限定されず、例えば、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のインクをそれぞれ貯留するものであってもよい。
また、排出口13は、必ずしも筐体14の前壁31に形成されていなくてもよい。例えば、排出口13が筐体14の後壁33に形成されて、排出口13を通過する印刷済みのロール紙11が、斜め上方や上方に排出されてもよい。
また、前述した印刷装置10は、ロール紙11に印刷することが可能であるが、これに限らず、例えば、印刷装置10は、ロール紙11と裁断紙とに印刷する装置であってもよいし、裁断紙のみに印刷する装置であってもよい。
また、前述された印刷装置10は、筐体14の前壁31及び後壁32が上下方向7及び左右方向9に沿った状態で使用されるが、印刷装置10の使用姿勢はこれに限らない。
10・・・印刷装置(液体吐出装置)
14・・・筐体
12・・・排気口(開口)
19・・・通気口(開口)
20・・・給送ローラ(搬送機構)
24・・・印刷ヘッド(ヘッド)
25・・・プラテン(第1吸着部)
25A・・・支持面(第1支持面)
26・・・ヒータ(処理部)
27・・・プラテン(第2吸着部)
27A・・・支持面(第2支持面)
54・・・第1搬送ローラ対(搬送機構)
55・・・第2搬送ローラ対(搬送機構)
74・・・制御基板(制御部)
14・・・筐体
12・・・排気口(開口)
19・・・通気口(開口)
20・・・給送ローラ(搬送機構)
24・・・印刷ヘッド(ヘッド)
25・・・プラテン(第1吸着部)
25A・・・支持面(第1支持面)
26・・・ヒータ(処理部)
27・・・プラテン(第2吸着部)
27A・・・支持面(第2支持面)
54・・・第1搬送ローラ対(搬送機構)
55・・・第2搬送ローラ対(搬送機構)
74・・・制御基板(制御部)
Claims (10)
- 搬送方向にシートを搬送する搬送機構と、
上記搬送機構により搬送されるシートに液体を吐出するヘッドと、
上記ヘッドより上記搬送方向の上流又は下流に位置しており、シートへの処理を行う処理部と、
第1支持面を有しており、当該第1支持面と上記ヘッドとの間を上記搬送方向へ搬送されるシートを、当該第1支持面に吸着させる第1吸着部と、
第2支持面を有しており、当該第2支持面と上記処理部との間を上記搬送方向へ搬送されるシートを、当該第2支持面に吸着させる第2吸着部と、を具備する液体吐出装置。 - 上記第1吸着部は、吸引によって、シートを上記第1支持面に吸着させるものであり、
上記第2吸着部は、吸引によって、シートを上記第2支持面に吸着させるものである請求項1に記載の液体吐出装置。 - 上記第1支持面は、上記ヘッドと対向しており、
上記第2支持面は、上記処理部と対向している請求項1又は2に記載の液体吐出装置。 - 上記処理部は、上記ヘッドより上記搬送方向の下流に位置しており、上記搬送機構により搬送されるシート、及び当該シートに着弾した液体のうち少なくとも一方を加熱するヒータである請求項1から3のいずれかに記載の液体吐出装置。
- 制御部を更に具備しており、
上記第2吸着部は、気体を吸い込むこと及び気体を吹き出すことが可能であり、
上記制御部は、
上記ヘッドからシートへ液体を吐出するときに、上記第2吸着部に第1吸引圧を生じさせ、
上記ヘッドからシートへ液体を吐出していないときに、上記第2吸着部に、上記第1吸引圧と異なる第2吸引圧を生じさせ、又は気体を吹き出させる請求項4に記載の液体吐出装置。 - 上記搬送機構は、円筒形状に巻かれたロールから引き出されたシートを搬送するものであり、
上記制御部は、
上記ヘッドからシートへ液体を吐出するときに、上記搬送機構によってシートを上記搬送方向へ搬送させ、
上記ヒータより上記搬送方向の下流にあるシートの下流部分が切断された後、シートの当該下流部分より上記搬送方向の上流部分を、上記搬送機構によって上記搬送方向とは逆向きに搬送させ、
上記逆向きに搬送されたシートの上記上流部分の下流端が、上記第2支持面より上記搬送方向の上流に位置すると判定したことに基づいて、上記第2吸着部に、上記第2吸引圧を生じさせ、又は気体を吹き出させる請求項5に記載の液体吐出装置。 - 上記第1吸着部は、気体を吸い込むこと及び気体を吹き出すことが可能であり、
上記制御部は、
上記逆向きに搬送されたシートの上記上流部分の下流端が、上記第1支持面より上記搬送方向の上流に位置すると判定したことに基づいて、上記第1吸着部に吸引圧を生じさせ、又は気体を吹き出させる請求項6に記載の液体吐出装置。 - 筐体を更に具備しており、
上記筐体の内部空間に、上記ヘッド、上記ヒータ、上記第1吸着部、及び上記第2吸着部が位置しており、
上記筐体は、上記内部空間と外部とを連通して気体が流通可能な開口を有する請求項5から7のいずれかに記載の液体吐出装置。 - 上記搬送機構は、円筒形状に巻かれたロールから引き出されたシートを搬送するものであり、
上記第2吸着部は、気体を吸い込むこと及び気体を吹き出すことが可能であり、
上記ヘッドと上記第1支持面との第1最短距離は、上記ヒータと上記第2支持面との第2最短距離よりも短く、
上記第2吸着部は、所定の吸引圧によってシートを上記第2支持面に吸着させる強吸着の間に、所定の吸引圧より小さな吸引圧による弱吸着を行うものである請求項4に記載の液体吐出装置。 - 上記ヘッド及び上記ヒータは、ロールから引き出されたシートの、当該ロールにおいて径方向の外向きとなる面と対向する請求項9に記載の液体吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019035279A JP2020138407A (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 液体吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019035279A JP2020138407A (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 液体吐出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020138407A true JP2020138407A (ja) | 2020-09-03 |
Family
ID=72264390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019035279A Pending JP2020138407A (ja) | 2019-02-28 | 2019-02-28 | 液体吐出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020138407A (ja) |
-
2019
- 2019-02-28 JP JP2019035279A patent/JP2020138407A/ja active Pending
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